JP2004311049A - スイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器 - Google Patents

スイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電卓、パーソナルコンピューターの他、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器において、手の握力が弱かったり、手が震えてしまう上肢障害者やヘッド・スティック利用者にも使いやすく、なおかつ健常者の常用にも耐えるスイッチ、ボタン、キーを提供する。
【解決手段】本発明においては、スイッチ、ボタン、キーの操作者から離れた端にスイッチ、ボタン、キーの上面よりも0.5mm以上高い崖部分を設ける。なおかつ、その崖部分の長さは、操作者から離れている奥側から操作者の手前側へ向かう側面の半分以下であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電卓、パーソナルコンピューターの他、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図14、図15は従来例を示す図である。
【0003】
図14は、コンピュータ等のキーボード等に用いられている矢印キーを示す。90は矢印キー群、91は「下矢印」キーを示す。ブラインドタッチでキー操作を行っている際にも、ユーザーがカーソルのキーの位置を容易に認識できるようにするべく、「↓」キーのみを凹面の形状としてカーソルキーのホームポジションキーとして認識できるようにしているものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
図15は、キーボードを示す。92はキーボード、93はキー部分、94はキー上に設けられている崖部分を表す。長時間のキーボード操作による疲れが生じにくく、初心者でも容易で確実に運用できるよう、各指のホームポジションキーを中心に他のキーを配列し、同じ指で押すキー群のキートップを曲率半径2.5〜8.5cmとしたものである(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特願2000−276284号公報
【特許文献2】
特開平09−204246号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
情報機器の発達・普及により、障害者が以前は自力で得られなかった様々な情報を、能動的に得ることができるようになってきている。例えば、聴覚障害者はパソコンから視覚的に情報を得ることにより、ラジオ・テレビの音声からでは得られなかった情報を文字の形態で得ることが容易になってきている。また視覚障害者にとっても、パソコンから得られる情報を、画面上の情報を音声化するソフトを併用することにより、知りたいことを知りたい時に得ることが可能になってきている。また、電子メールの普及により、容易に知人友人との「会話」や「手紙」が可能になってきている。
【0007】
情報機器は健常者にとっても便利なものであるが、上記のとおり障害者にとっては、ある面では人権を守ってくれる可能性を持つ、「便利」と言う以上の「生活必需品」となりつつある。
【0008】
また手が不自由である上肢障害者にとっても、パソコンは非常に便利な機器である。かつて情報を得るためには、本や雑誌を店頭で選び購入し、持ち帰り、机の上に運び、めくり難いページをめくって捜すという、いくつもの困難な段階を踏んでようやく得られていた情報が、現在では「ボタン(キー)を押す」という単純な動作の繰り返しにより、様々な情報を得ることができる。
【0009】
しかし一方、上肢障害者の場合は、手が震えてしまうため自分が押したいと思うボタンにねらい目をつけにくい、押したいボタンを正確に触ることが出来ても握力がないために押す動作をする際に指が滑ってしまう等の状況が生じる。また、指による操作が全く不可能である上肢障害者の場合、頭部に取り付けた棒(ヘッド・スティック)によりキー操作を行うが、一般的なパソコンのキーボードでは押し下げる動作を行う際に、キートップにあてている棒の先が滑りやすい難点がある。単純である「押す」というだけの動作ではあるが、何度もやり直しをするとなると煩わしい上、体力的にも負担となる。
【0010】
また、上肢障害者用の特殊キーボードも販売されているが、ほとんどがオーダーメイドであり、高額である。
【0011】
従来例の図14では、矢印キーのキートップが凹面の形状をしており、一部の矢印キーに限られてしまっている。また同キー平面よりも上肢障害者にとっては押し易い面はあるが、凹面と言うだけでは、滑りやすい。
【0012】
従来例の図15では各指のホームポジションキーを中心に他のキーを配列されており、他のキーはホームポジションキーから離れている側面に崖部分が形成され、操作者の奥側、手前側、横方向に崖部分がある状態になっている。「引っかかり部分」があるものの、異なる方向の引っかかりであるために、上肢の障害者には使い難い。また、健常者であっても、必ずしも基本どおりに所定の指で所定のキーを押すユーザーばかりではないので、崖部分が操作の際に邪魔になってしまい「誰でも使いやすい」とは言えない。このため、一般的に普及しがたい面があり、健常者と障害者で同じキーボードを共用できる、いわゆる「ユニバーサル・デザイン」製品化が難しいので、廉価化を狙うのも困難である。
【0013】
上記の2つの従来例および一般的なキーボードは、障害者を意識したものではないため、上肢障害者にとって使い難いのは仕方のない側面もある。ただし、少しの配慮と工夫により、一般の健常者でも使いやすく、なおかつ、手の震えや握力の弱い上肢障害者やヘッド・スティック利用者にとっても常用に耐えうる廉価な「ユニバーサル・デザイン」化が実現可能である。スイッチ、ボタン、キーなどを有する電子機器を提供する側の企業は、障害者の自立生活を妨げ得る機器に目を向け、社会的弱者となりやすい障害者の個人の権利を侵さないように配慮した機器の提供に努めるのが、社会的に目指すべき所ではないかと思われる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、スイッチ、ボタン、キーの操作者から離れた端にスイッチ、ボタン、キーの上面よりも0.5mm以上高いの崖部分を設ける。なおかつ、その崖部分の長さは、操作者から離れている奥側から操作者の手前側へ向かう側面の半分以下であることを特徴とする。
【0015】
このことにより、上肢の障害により手が震えてしまう場合でも、スイッチ、ボタン、キーの上面と崖部分のつながった2面が形成されているために指先がキー上に留まり易い。また、握力が弱いユーザーやヘッド・スティック利用者であっても、キートップのユーザーから離れている端に「引っかかり」となる崖部分が設けられているため、押し下げる動作がし易い。
【0016】
また、健常者が利用する際にも、崖部分の長さがスイッチ、ボタン、キーの奥手前方向に平行な側面の半分以下であるため、崖部分が指に引っかかりにくく、操作性を損なわない。
【0017】
以上のように、一般的な健常者の常用が可能であり、容易に成形され得る形態であるため、健常者と障害者が共用できる「ユニバーサル・デザイン」を実現した一般普及品の実現が可能となる。
【0018】
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
【0019】
(1)電卓、パーソナルコンピューターの他、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器において、
スイッチ、ボタン、キーの上面に、前記上面より0.5mm以上高い崖部分を形成し、
前記崖部分が前記スイッチ、ボタン、キーに面する長さは、前記スイッチ、ボタン、キーを操作する操作者の奥手前方向のスイッチ、ボタン、キー形状を射影した際の長さの半分以下であり、
なおかつ前記崖部分は、前記スイッチ、ボタン、キーの前記操作者から離れる奥側にあることを特徴とするスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
【0020】
(2)電卓、パーソナルコンピューターの他、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器において、
スイッチ、ボタン、キーの周辺部材上に、前記スイッチ、ボタン、キーの上面より0.5mm以上高い崖部分を形成し、
前記崖部分が前記スイッチ、ボタン、キーに面する長さは、前記スイッチ、ボタン、キーを操作する操作者の奥手前方向のスイッチ、ボタン、キー形状を射影した際の長さの半分以下であり、
なおかつ前記崖部分は、前記スイッチ、ボタン、キーの前記操作者から離れる奥側にあることを特徴とするスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
【0021】
(3)電卓、パーソナルコンピューターの他、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器において、
スイッチ、ボタン、キーに用いるテンプレート上に、装着した際に前記スイッチ、ボタン、キーの上面より0.5mm以上高い崖部分を形成し、
前記崖部分が前記スイッチ、ボタン、キーに面する長さは、前記スイッチ、ボタン、キーを操作する操作者の奥手前方向のスイッチ、ボタン、キー形状を射影した際の長さの半分以下であり、
なおかつ前記崖部分は、前記スイッチ、ボタン、キーの前記操作者から離れる奥側にあることを特徴とするスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
【0022】
(4)前記テンプレートを電子機器へ固定する部材のあることを特徴とする前記(3)記載のスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
【0023】
(5)前記スイッチ、ボタン、キー上面は、凹または凸面であるR10〜100mmの球面もしくはシリンダー面であることを特徴とする前記(1)乃至(4)いずれか記載のスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
【0024】
(6)前記スイッチ、ボタン、キー上面は崖部分に向かって下がるテーパー平面であることを特徴とする前記(1)乃至(4)いずれか記載のスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
【0025】
(7)前記崖部分に幅3mm以下の、単数または複数の切り欠きを設けることを特徴とする前記(1)乃至(6)いずれか記載のスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
【0026】
(8)前記スイッチ、ボタン、キーは押し下げる際にクリック感があることを特徴とする前記(1)乃至(7)いずれか記載のスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
【0027】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1から図4は各々、本発明の実施例1を説明する図である。
【0028】
図1は本実施例の特徴を有するパソコン等の電子機器のキーボードのキーを示す図であり、1はキー、2はキートップに形成された「崖」部分、3はキーの操作者手前側、4はキーの操作者から離れる奥側を示す。図2は図1のキーを、操作者の奥手前側の側面から見たときの図であり、5は崖部のキートップ面からの高さ、6はキーの操作者の奥手前側側面の長さ、7は6の長さの半分を示す。図3は本実施例の応用形態を示す図で、〔a〕は略三角型、〔b〕は略台形型、〔c〕は略五角形型であり、各形態において、8,10,12はキー部分、9,11,13は各キー上に形成された崖部分を示す。第4図は本実施例の応用形態として、本実施例のキーを配置したキーボードを示す。
【0029】
本実施例では、図1,図2に示すとおり、キー上に形成されたキートップ面(略平面)からの高さ5が0.5mm以上の崖状の突起部分2を設け、なおかつその崖部分2は操作者から離れた側面4側からキーの(操作者の)奥手前方向の長さ6の半分以下とすることを特徴とする。
【0030】
このことにより、崖部分がキートップから0.5mm以上あるため、指やヘッド・スティックが引っかかりやすく、なおかつ操作者手前側3の半分には崖部分がないため、健常者の操作の邪魔にならない。
【0031】
以下に本実施例の異なる形態について、図3,図4を例に述べる。
【0032】
図3に示す通り、キー1自体の形状は略「ちりとり形状」であり、〔a〕のように略三角型、〔b〕のように略台形型、〔c〕のように略五角形型であっても構わない。各々のキー8,10,12においては、略平面であるキートップ上に崖部分9,11,13が形成され、各々キートップ面より高さ0.5mm以上とする。また、崖部分の長さは、キーの操作者から離れた側面から(操作者の)奥手前方向の長さ6の半分未満とする。
【0033】
またこれらの適用例としては、図4に示すキーボードが挙げられ、ここでは図3〔c〕の略五角形形状のキーを配列している。本実施例はパソコン等のキーボードに限らず、各種情報機器、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器に適用されるものとする。
【0034】
また、電子機器のスイッチ、ボタン、キーは押し下げた際に、押し下げたことが感覚的に分かるようなクリック感があれば、ヘッド・スティックを利用する上肢障害者の負担を減らすこともできる。
【0035】
以上に述べたように、キー上に形成されたキートップ面(略平面)からの高さが0.5mm以上の崖状の突起部分を設け、なおかつその崖部分は操作者から離れた側面側からキーの(操作者の)奥手前方向の長さの半分以下とすることを特徴とすることにより、健常者が意識せずとも、健常者にも手の震えや、握力の弱い上肢障害者、ヘッド・スティック利用者でも使いやすいスイッチ、ボタン、キーを有する機器が実現できる。
【0036】
(実施例2)
図5〜図7は本実施例を説明する図である。
【0037】
図5は複写機等の操作キーを示す図であり、21,23,26は操作キー本体、22,24,27は操作キーの周辺部材上に設けられた崖部分、25,28は崖部材に設けられた切り欠き部分を示す。図6は複写機等の操作部分を示す図で、29は操作部、30はタッチパネル及び操作部、31はスタート(コピー)キー、32はストップキー、33はリセットキー、34はクリアキー、35はテンキー、36はユーザーモードキー、37は原稿カウント専用キーである。また図7は画像形成装置(複写機)を示す図で、38は画像形成装置(複写機)、39は表示部、40はキー操作部を示す。
【0038】
本実施例では、図5に示すとおり、キー21,23,26上にではなく、キー21,23,26の周辺部材に、キートップ面からの高さが0.5mm以上の崖状の突起部分22,24,27を設け、なおかつその崖部分22,24,27は各キーの操作者から離れた側面側から(操作者の)奥手前方向の長さの半分以下とすることを特徴とする。
【0039】
また、キー21,23,26は、図7に示すような画像形成装置(複写機)の操作部分(図6)に設けられる操作キーであるが、視覚障害者の利用に配慮し、触覚により認識しやすいように崖部に25,28のように幅3mm以下の切り欠きを設けても良い。(幅が3mm以上であれば、ヘッド・スティックの先端が引っかかり、操作に支障が生じる可能性がある)。
【0040】
本実施例は複写機の操作キーに限らず、各種情報機器、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器に適用されるものとする。
【0041】
このことにより、スイッチ、ボタン,テンキー上に崖部分を形成するのが容易でない場合や支障がある場合にも、本発明が実施可能である。
【0042】
(実施例3)
図8、図9は第3の実施例を説明する図である。
【0043】
図8は本実施例の特徴を有するスイッチ、ボタン、テンキー等を示す図で、50はキー本体、51はキー上に設けられた崖部分、52は略水平である平面のキートップ部分、53はテーパー面となっているキートップ部分、54は操作者の手前側側面、55は操作者から離れる奥側の側面、56は略シリンダー面であるキートップを示す。図9は本実施例の適用例であり、57はテンキー部分、58はキー、59はキートップに形成された崖部分、60はテンキーの「5」キー、61は「5」キー60上の形成された崖部分であり、切り欠き部分を有する。
【0044】
本実施例では、図8〔a〕,〔b〕に示すとおり、高さ0.5mm以上の崖部分51がキートップ上に形成される点は実施例1と同じであるが、本実施例ではキートップを略水平面ではなく、崖部分に向かって下がる略テーパー状であることを特徴とする。
【0045】
具体的な形態の1つである図8〔a〕では、キー50の操作者の手前側54寄りは略水平である面52、奥側55寄りは崖部分51に向かって下がるテーパー面53で形成している。同図では略水平面52があるが、この水平な面がなく崖部分に向かって下がる面53のみで形成されていても良いものとする。また他の例である図8〔b〕では、キートップを凸状のR10〜100mmであるシリンダー面としており、崖部分に向かって下がっていく略テーパー面となっている。
【0046】
また、本実施例のキーは例えば、図9に示すようなテンキー57にも適用される。この際「5」キー60の崖部分61には、視覚障害者の利用に配慮し、触覚によりより認識しやすいように幅3mm未満の切り欠きを設けても良い。
【0047】
本実施例はテンキーに限らず、各種情報機器、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器に適用されるものとする。
【0048】
このことにより、健常者が指でキーを押す際にも指の動きに無理がなく、握力が弱かったりヘッド・スティックを利用する上肢障害者が、スイッチ、ボタン、テンキーを押す際に、指先やスティックの先を滑らせて崖部分に突き当てることが可能となり、より使いやすいスイッチ、ボタン、テンキーが実現できる。
【0049】
(実施例4)
図10、図11は第4実施例を説明する図である。
【0050】
図10は本実施例の特徴を有するスイッチ、ボタン、テンキー等を示す図であり、70はキー本体、71はキートップ上に形成された崖部分、72は凹のR面であるキートップ、73は操作者の手前側、74は操作者から離れる側の奥側を示す。図11は本実施例の適用例であるテレビ等のリモートコントロール機を示し、75はリモートコントロール機、76は操作者の手前側、77は操作者から離れる奥側を示す。
【0051】
本実施例では、図10に示すとおり、高さ0.5mm以上の崖部分71がキートップ上に形成される点は実施例1、実施例3と同じであるが、本実施例ではキートップを略水平面や略テーパー面ではなく、凹状のR10〜100の球面とすることを特徴とする。
【0052】
図11は本実施例を適用し各種電子機器のリモートコントロール装置であるが、他に各種情報機器、複写機やファックスなど、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器に適用されるものとする。
【0053】
このことにより、指やヘッド・スティック等が凹面であるキートップでも受けることが可能となり、利用者の使い勝手によって、キートップで押すか崖部分とキートップ部分の引っかかりで押すかを選択できる、より使いやすいスイッチ、ボタン、テンキーが実現できる。
【0054】
(実施例5)
図12、図13は第5の実施例を説明する図である。
【0055】
図12は本実施例のテンプレートを示す図で、80はテンプレート、81は操作者の手前側、82は操作者から離れる奥側、83はテンプレートと一体化した崖部分、84はテンプレート上のキーをのぞかせるための穴を示す。図13は本実施例の適用例を示す図で、85はキー(テンキー)を示す。
【0056】
本実施例では、図12、図13に示すとおり、キー85上ではなく、キーボードとは別に、キーボードに取り付け可能なテンプレート80に、図13に示すようにキーに取り付けた際にキートップ面からの高さが0.5mm以上になる崖状の突起部分83を設けることを特徴とする。
【0057】
上記テンプレート80は、テンプレート上の穴84をキー85へのぞかせることにより固定するような形態でもよいし、別にテンプレート80を装置本体へ取り付けるような取り付け部材を設けても良いものとする。
【0058】
本実施例は各種情報機器、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器に適用されるものとする。
【0059】
このことにより、スイッチ、ボタン、テンキー上に崖部分を形成するのが容易でない場合や支障がある場合、頻繁に崖部分を脱着する場合などに対して、本発明が有効に適用される。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、スイッチ、ボタン、キーの操作者から離れた端にスイッチ、ボタン、キーの上面よりも0.5mm以上高いの崖部分を設ける。なおかつ、その崖部分の長さは、操作者から離れている奥側から操作者の手前側へ向かう側面の半分以下であることを特徴とする。
【0061】
このことにより、上肢障害者だけでなく健常者の常用にも耐える「バリアフリー」で使用できる「ユニバーサル・デザイン」であるスイッチ、ボタン、キーが実現できる。このような、電子機器がより広く使われることにより、健常者が意識しないままに、障害者の自立を促進する形態の製品が普及する一歩となりうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す図
【図2】第1実施例を示す図
【図3】〔a〕,〔b〕,〔c〕 第1実施例の他の形態を示す図
【図4】第1実施例の応用形態を示す図
【図5】第2実施例を示す図
【図6】画像形成装置(複写機)の操作部を示す図
【図7】画像形成装置(複写機)を示す図
【図8】〔a〕,〔b〕 第3実施例を示す図
【図9】第3実施例の応用形態を示す図
【図10】第4実施例を示す図
【図11】第4実施例の応用形態を示す図
【図12】第5実施例を示す図
【図13】第5実施例の応用形態を示す図
【図14】従来例を示す図
【図15】従来例を示す図
【符号の説明】
1,8,10,12,21,23,26,50,56,58,70 スイッチ、ボタン、テンキー等の本体
2,9,11,13,22,24,27,51,59,71 崖部
3,54,73,76,81 操作者の手前側
4,55,74,77,82 操作者の奥側
5 崖部の高さ
6 スイッチ、ボタンテンキー等の操作者の奥手前方向の長さ
7 スイッチ、ボタンテンキー等の操作者の奥手前方向の長さの半分
25,28,61 キリ欠き部
29 操作部
30 タッチパネル及び操作部
31 スタート(コピー)キー
32 ストップキー
33 リセットキー
34 クリアキー
35 テンキー
36 ユーザーモードキー
37 原稿カウント専用キー
38 画像形成装置
39 表示部
40 キー操作部
52 キートップ(平面)
53 キートップ(テーパー面)
56 キートップ(略シリンダー面)
57 テンキー
60 「5」キー
61 崖部(キリ欠きつき)
72 キートップ(凹R面)
75 リモートコントロール機
80 テンプレート
83 テンプレートと一体化した崖部
84 キー用の穴
85 キー(テンキー)
90 矢印キー群
91 「下矢印」キー
92 キーボード
93 キー
94 崖部

Claims (8)

  1. 電卓、パーソナルコンピューターの他、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器において、
    スイッチ、ボタン、キーの上面に、前記上面より0.5mm以上高い崖部分を形成し、
    前記崖部分が前記スイッチ、ボタン、キーに面する長さは、前記スイッチ、ボタン、キーを操作する操作者の奥手前方向のスイッチ、ボタン、キー形状を射影した際の長さの半分以下であり、
    なおかつ前記崖部分は、前記スイッチ、ボタン、キーの前記操作者から離れる奥側にあることを特徴とするスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
  2. 電卓、パーソナルコンピューターの他、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器において、
    スイッチ、ボタン、キーの周辺部材上に、前記スイッチ、ボタン、キーの上面より0.5mm以上高い崖部分を形成し、
    前記崖部分が前記スイッチ、ボタン、キーに面する長さは、前記スイッチ、ボタン、キーを操作する操作者の奥手前方向のスイッチ、ボタン、キー形状を射影した際の長さの半分以下であり、
    なおかつ前記崖部分は、前記スイッチ、ボタン、キーの前記操作者から離れる奥側にあることを特徴とするスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
  3. 電卓、パーソナルコンピューターの他、複写機やファックス、各種電子機器のリモートコントロール装置など、情報を入力する際に用いられるスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器において、
    スイッチ、ボタン、キーに用いるテンプレート上に、装着した際に前記スイッチ、ボタン、キーの上面より0.5mm以上高い崖部分を形成し、
    前記崖部分が前記スイッチ、ボタン、キーに面する長さは、前記スイッチ、ボタン、キーを操作する操作者の奥手前方向のスイッチ、ボタン、キー形状を射影した際の長さの半分以下であり、
    なおかつ前記崖部分は、前記スイッチ、ボタン、キーの前記操作者から離れる奥側にあることを特徴とするスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
  4. 前記テンプレートを電子機器へ固定する部材のあることを特徴とする請求項3記載のスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
  5. 前記スイッチ、ボタン、キー上面は、凹または凸面であるR10〜100mmの球面もしくはシリンダー面であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
  6. 前記スイッチ、ボタン、キー上面は崖部分に向かって下がるテーパー平面であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
  7. 前記崖部分に幅3mm以下の、単数または複数の切り欠きを設けることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載のスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
  8. 前記スイッチ、ボタン、キーは押し下げる際にクリック感があることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載のスイッチ、ボタン、キー及び、それらを有する電子機器。
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