JP2004310801A - Optical disk device, and control method for optical disk device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクへの記録又は再生を行う光ディスク装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザービームを利用して情報の記録・再生可能な光ディスクの規格の一つとして、データ追記型(Write Once)のCD−Rや、書き換え可能型(ReWritable)のCD−RWなどのCD(Compact Disk)規格がある。近年、CD−R及びCD−RWディスクについては、低価格化と併せて普及率が拡大しており、広く一般化されている。
【0003】
記録・再生が可能なCD規格の物理フォーマットに準拠した光ディスク(CD規格媒体)では、トラックを形成するプリグルーブ(案内溝)が、絶対時間情報などによりFM変調された波形に則してウォブリング(蛇行)している。このプリグルーブからウォブリングの周波数を復調することによって、絶対時間情報であるATIP(Absolute time In Pregroove)アドレスを取得できる。また、このATIPアドレスは、CD規格の論理フォーマットを用いてデータの記録・再生を行う光ディスク装置において、当該CD規格媒体上でのデータの記録・再生位置を管理するための情報として利用される。
【0004】
ところで、CD−R及びCD−RWディスクの記録容量は、標準で650Mバイトや700Mバイト程度である。近年、ビデオ録画の用途などで、光ディスク媒体に対してさらなる大容量記録を求めるニーズが高いため、CD−R及びCD−RWディスクの標準の記録容量ではこうしたニーズに対応できない。
【0005】
このため、光ディスク装置において、CD−R及びCD−RW等といった既存のCD規格媒体から取得したATIPアドレスから、高密度記録用アドレスに変換(デコード)する。そして、このデコードした高密度記録用アドレスを利用することによって、当該CD規格媒体への高密度記録を実現する仕組みが提案されている(例えば、以下に示す特許文献1参照)。
【0006】
なお、高密度記録用アドレスとは、隣り合う二つのATIPアドレス区間に対応する記録領域を所定数(記録密度の倍率)にて論理的に区分した場合に、その区分領域ごとに付与されるアドレスのことであり、ATIPアドレスと対応づけられている。
【0007】
前述した仕組みを備える光ディスク装置(以下、従来の光ディスク装置と称する)が、高密度記録用アドレスを用いてCD規格媒体への高密度記録を行う場合、データの記録対象とする前述の区分領域に対して、高密度記録用アドレスに対応づけられたID(Identification Data)情報を実データと併せて記録する。この目的は、従来の光ディスク装置が、前述のID情報をCD規格媒体から光学的に読み出し、その読み出したID情報に基づいてデコードした高密度記録用アドレスによって、データを記録した前記区分領域の位置を識別するためである。
【0008】
図7は、従来の光ディスク装置が備えるアドレスデコーダ部の構成を説明するためのブロック図である。同図に示すとおり、従来の光ディスク装置では、CD規格媒体上に形成されたプリグルーブのウォブリング情報からATIPアドレスをデコードするためのATIPデコーダ5と、ATIPデコーダ5にてデコードしたATIPアドレス又はCD規格媒体から光学的に読み出されたID情報をもとに高密度記録用アドレスとしてのPSN(Physical Sector Number)アドレスをデコードするためのPSNデコーダ18と、を備えている。また、システム制御マイコン12とは、CD規格媒体へのデータの記録・再生に関する光ディスク装置全般の制御を司るための制御回路である。
【0009】
ここで、従来の光ディスク装置は、シーク動作やデータの記録・再生処理に際して、光ディスク上に照射されているレーザー光の現在の照射位置(『第1の照射位置』)を目的とする照射位置(『第2の照射位置』)へ移動させることになる。なお、この移動に際しては、レーザー光を出射するための光学ヘッドを所定の移動量単位ずつトラックに沿う方向に移動させる場合(例えば、シーク動作の場合)や、光ディスクの回転を通じて目的トラックをレーザー光にてトレースさせる場合(例えば、シーケンシャルアクセスの場合)がある。
【0010】
前述したATIPデコーダ5及びPSNデコーダ18は、レーザー光の照射位置が前記区分領域をまたがるたびに、レーザー光の現在の照射位置についてのATIPアドレス及びPSNアドレスをデコードする。そして、このデコードしたATIPアドレス及びPSNアドレスを参照することによって、レーザー光が目的とする照射位置に到達したか否かを判定していた。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−56617号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
光ディスク装置は、一般的に、パソコンなどの情報処理装置より記録・再生要求を受信してから、光ディスクへのデータの記録・再生が実際に行われるまでの時間(アクセスタイム)が、ハードディスクなどのその他の周辺記憶装置よりも長いと言われている。そのため、前述した従来の光ディスク装置においても、アクセスタイムの短縮化、すなわち高速アクセス化を実現することは重要な課題となっている。
【0013】
しかしながら、前述したATIPアドレス及びPSNアドレスのデコード処理は、当該光ディスク装置が、パソコンなどの情報処理装置から記録・再生要求を受け付けるたびに行われる。また、前述の情報処理装置から一回の記録・再生要求に応じたアクセスであっても、レーザー光の移動が複数の前記区分領域にまたがるアクセスとなる場合には、レーザー光の照射位置が前記区分領域をまたがるたびにATIPアドレス及びPSNアドレスのデコード処理が行われることになる。
【0014】
特に、レーザー光の照射位置の移動区間が長くなる場合には、デコード処理回数の増大化は顕著となる。また、このデコード処理回数の増大化に伴って、光学ヘッドなどを介してCD規格媒体が有するウォブリング情報及びID情報の光学的な読み取りが何度も行われることになる。従来の光ディスク装置は、前述したデコード処理回数の増大化によって、処理負荷を増大させるとともに、高速アクセス化の実現を困難とさせる要因となっていた。
【0015】
ここで、本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、処理負荷を軽減させ、高速アクセス化を実現する光ディスク装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための主たる本発明は、所定の記録密度の第1の記録領域ごとに付与される第1のアドレス情報を有している光ディスクに対して、前記第1の記録領域を論理的に区分した第2の記録領域ごとに付与される第2のアドレス情報を用いてアクセスを制御し、前記第1の記録領域に対して前記所定の記録密度よりも記録密度を高めてデータの記録を行うことが可能な光ディスク装置において、前記光ディスクに照射されるレーザー光の第1の照射位置とする前記第2の記録領域について、当該第2の記録領域に付与された前記第2のアドレス情報を決定する第2のアドレス情報決定手段と、前記レーザー光の照射位置が、前記第1の照射位置から所定の第2の照射位置とする前記第2の記録領域へ移動する間、前記決定された第2のアドレス情報に基づいて、前記第1の照射位置から前記第2の照射位置までの間でアクセスされる前記第2の記録領域に付与された前記第2のアドレス情報を生成する第2のアドレス情報生成手段と、を有することとする。
【0017】
なお、前述の『第1のアドレス情報』は、例えば、後述の「ATIPアドレス」のことであり、前述の『第2のアドレス情報』は、例えば、後述の「PSNアドレス」若しくは「ID情報」のことである。
前述の『第1の記録領域を論理的に区分した第2の記録領域』とは、本発明に係る光ディスク装置が、高密度記録モードにて採用する論理フォーマットに従って、後述の1ATIP区間に相当する第1の記録領域を所定数(記録密度の倍率)に区分した第2の記録領域のことを示す。
前述の『第2のアドレス情報決定手段』とは、例えば、後述の「ATIP−PSN変換部」のことであり、前述の『第2のアドレス情報生成手段』とは、例えば、後述の「アドレス更新部」のことである。
前述の『アクセス』とは、例えば、後述のシーク動作時やシーケンシャルアクセス時における光ディスクへのデータの記録又は再生のことである。例えば、シーク動作の場合では、光ディスクからウォブリング情報の光学的な読み出し(再生)に該当する。また、シーケンシャルアクセス(トレースを含む)の場合では、前述のウォブリング情報の光学的な読み出し(再生)の他に、光ディスクへの実データの記録又は再生に該当する。
前述の『第1の照射位置』とは、例えば、後述の「シーク開始位置」や「(シーケンシャル)アクセス開始位置」のことであり、前述の「第2の照射位置」とは、例えば、後述の「シーク目標位置」や「アクセス終了位置」のことである。
【0018】
このようにして、本発明に係る光ディスク装置は、第2のアドレス情報を用いてアクセス制御を行うとともに高密度記録が可能な従来の光ディスク装置(以下、従来の光ディスク装置と称する)と比較すると、高密度記録された状態にある光ディスクが有するID情報の光学的な読み出しや、その読み出したID情報から第2のアドレス情報を生成(デコード)する処理を行う必要がなくなる。
このことは、本発明に係る光ディスク装置の処理負荷を軽減させるとともに高速アクセス化を実現することができる。また、従来の光ディスク装置が備えていた後述のPSNデコーダを備える必要がなくなるので、その分、小型化・低消費電力・低コスト化などを実現可能となる。
【0019】
本発明に係る第2の態様として、前記光ディスクは、前記第1のアドレス情報をトラックのウォブリング情報に対応づけて有しており、前記光ディスク装置は、前記第1の照射位置に照射されているレーザー光の反射光に基づいて、前記光ディスクから読み出された前記ウォブリング情報を受信し、前記受信したウォブリング情報に対応づけられる前記第1のアドレス情報を生成する第1のアドレス情報生成手段を有し、前記第2のアドレス情報決定手段は、前記第1のアドレス情報生成手段によって生成された第1のアドレス情報に基づいて、当該第1のアドレス情報に対応づけられる前記第2のアドレス情報を決定することとする。 前述の『第1のアドレス情報生成手段』とは、例えば、後述の「ATIPデコーダ」のことである。
【0020】
このように、第2のアドレス情報決定手段は、従来の光ディスク装置が備えていた同様な処理を担当する後述のPSNデコーダと比較すると、第1の照射位置についての第2のアドレス情報を決定するために、光ディスクから読み出した光学的な情報についてのデコード処理を1回実行するだけで済む。すなわち、本発明に係る光ディスク装置は、処理負荷が比較的大きなデコード処理を何度も行う必要がなくなるので、処理負荷が軽減されて、高速アクセス化を実現することができる。
【0021】
本発明に係る第3の態様として、前記第2のアドレス情報生成手段は、前記第2のアドレス情報決定手段によって決定された前記第2のアドレス情報に対して、前記レーザー光の照射位置の移動量単位に応じた第1の加算値を順次加算していくことで、前記第1の照射位置から前記第2の照射位置までの間でアクセスされる前記第2の記録領域に付与された前記第2のアドレス情報を生成することとする。
前述の『移動量単位』とは、例えば、後述の「1ATIP区間単位」や「1ECCブロック単位」であり、前述の『第1の加算値』とは、例えば、後述のPSNアドレス単位としての「2H」や「16H」のことである。
このようにして、第2のアドレス情報生成手段は、従来の光ディスク装置が備えていた同様な処理を担当する後述のPSNデコーダとは異なり、デコード処理を何度も行うのではなく、決定した第2のアドレス情報に対して第1の加算値を順次加算していく。こうした加算処理は、光ディスクから光学的な情報の読み出し及びデコード処理を必要とする従来のPSNデコーダと比較すると、処理負荷が少なくて済む。すなわち、本発明に係る光ディスク装置は、処理負荷が軽減されて、高速アクセス化を実現することができる。
【0022】
本発明に係る第4の態様として、前記光ディスク装置は、前記第1のアドレス情報生成手段によって生成された前記第1のアドレス情報のうち正常である第1のアドレス情報を記憶しておく記憶手段を有し、前記第2のアドレス情報決定手段は、前記第1のアドレス情報生成手段によって生成された前記第1のアドレス情報が正常でない場合に、前記記憶しておいた第1のアドレス情報に基づいて、前記第1の照射位置に付与された前記第2のアドレス情報を決定することとする。
前述の『記憶手段』とは、例えば、後述のATIP−PSN変換部の「レジスタ」のことである。
光ディスク上にある埃や塵、または傷や偏芯ディスクなどの光ディスク自体が有する欠陥などによって、第1の照射位置についての第2のアドレス情報を決定するために必要な第1のアドレス情報が正常に生成されない、すなわちウォブリング情報の光学的な読み出しが正常に行われない場合がある。そこで、前述した仕組みとすることによって、第2のアドレス情報の決定についての信頼性、すなわち本発明に係る光ディスク装置としての信頼性が向上する。
【0023】
本発明に係る第5の態様として、前記第2のアドレス情報決定手段は、前記記憶しておいた第1のアドレス情報に対応づけられる前記第2のアドレス情報を決定し、前記決定した前記第2のアドレス情報に対して前記レーザー光の移動量単位に応じた第2の加算値を加算した結果を、前記第1の照射位置に付与された前記第2のアドレス情報として決定することとする。
本態様は、前述の第4の態様についての一実施態様である。第2のアドレス情報の決定についての信頼性、すなわち、本発明に係る光ディスク装置としての信頼性を向上させることとなる。なお、前述の『第2の加算値』とは、例えば、後述のPSNアドレス単位としての「2H」や「16H」のことである。
【0024】
本発明に係る第6の態様として、前記第2のアドレス情報決定手段は、前記記憶しておいた第1のアドレス情報に対して前記レーザー光の移動量単位に応じた第3の加算値を加算し、前記加算した結果とする前記第1のアドレス情報に対応づけられた前記第2のアドレス情報を、前記第1の照射位置に付与された前記第2のアドレス情報として決定することとする。
本態様は、前述の第4の態様についての一実施態様である。第2のアドレス情報の決定についての信頼性、すなわち、本発明に係る光ディスク装置としての信頼性を向上させることとなる。なお、前述の『第3の加算値』とは、例えば、後述のATIPアドレス単位としての「1フレーム」のことである。
【0025】
本発明に係る第7の態様として、前記光ディスクは、前記第1のアドレス情報を検査するためのアドレス検査用情報を、トラックのウォブリング情報に対応づけて有しており、前記光ディスク装置は、前記第1の照射位置に照射されているレーザー光の反射光に基づいて前記光ディスクから読み出された、前記ウォブリング情報に対応づけられた前記アドレス検査用情報に基づいて、前記第1のアドレス情報生成手段によって生成された前記第1のアドレス情報が正常であるか否かを検査する検査手段と、前記検査手段による検査の結果、正常であると判別された前記第1のアドレス情報を前記記憶手段に記憶する手段と、前記第2のアドレス情報決定手段に対して、前記第1のアドレス情報生成手段によって生成された前記第1のアドレス情報が正常であるか否かを判別させるべく前記検査手段による検査の結果を示す情報を送信する手段と、を有することとする。
なお、前述の『アドレス検査用情報』とは、例えば、後述の「CRCデータ」のことであり、前述の『検査手段』とは、例えば、後述の「CRCチェック回路」のことである。
このように、第1のアドレス情報が正常であるか否かを判別する仕組みを実現するために、従来の光ディスク装置が備えていたCRCチェック回路を有効に利用することができる。このことによって、本発明に係る光ディスク装置を従来の光ディスク装置から小規模な変更で実現することができる。
【0026】
本発明に係る第8の態様として、所定の記録密度の第1の記録領域ごとに付与される第1のアドレス情報を有している光ディスクに対して、前記第1の記録領域を論理的に区分した第2の記録領域ごとに付与される第2のアドレス情報を用いてアクセスを制御し、前記第1の記録領域に対して前記所定の記録密度よりも記録密度を高めてデータの記録を行うことが可能な光ディスク装置の制御方法において、前記光ディスクに照射されるレーザー光の第1の照射位置とする前記第2の記録領域について、当該第2の記録領域に付与された前記第2のアドレス情報を決定し、前記レーザー光の照射位置が、前記第1の照射位置から所定の第2の照射位置とする前記第2の記録領域へ移動する間、前記決定された第2のアドレス情報に基づいて、前記第1の照射位置から前記第2の照射位置までの間でアクセスされる前記第2の記録領域に付与された前記第2のアドレス情報を生成することとする。
【0027】
このようにして、本発明に係る光ディスク装置の制御方法は、従来の光ディスク装置の制御方法と比較すると、高密度記録された状態にある光ディスクが有するID情報の光学的な読み出しや、その読み出したID情報から第2のアドレス情報を生成(デコード)する処理を行う必要がなくなる。
このことは、本発明に係る光ディスク装置の処理負荷を軽減させるとともに高速アクセス化を実現することができる。また、従来の光ディスク装置が備えていた後述のPSNデコーダを備える必要がなくなるので、その分、小型化・低消費電力・低コスト化などを実現することができる。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかにする。
【0028】
【発明の実施の形態】
===実施例===
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0029】
<システム構成>
まず、本発明の一実施形態である光ディスク装置100を含めたシステムの概略構成を、図1を用いて説明する。ここで、図1に示す光ディスク装置100は、CD−R及びCD−RWなどの既存のCD規格の物理フォーマットに準拠した光ディスク(CD規格媒体)200に対して、高密度記録用アドレスを利用した記録・再生が可能である。なお、物理フォーマットとは、光ディスク200の寸法や記録・再生方法、セクタ構成などを規定したものである。
なお、ユーザーの利便性を鑑みて、CD規格媒体に対して、当該CD規格の論理フォーマットに準拠した標準記録モードによる記録・再生をサポートするのが好適である。さらに、当該光ディスク装置100は、DVD−ROM、DVD−R及びDVD−RW/+RWなどのDVD(Digital Versatile Disk)規格の物理フォーマットに準拠した光ディスク200(DVD規格媒体)に関して、当該DVD規格の論理フォーマットに準拠した標準記録モードによる記録・再生をサポートしてもよい。なお、論理フォーマットとは、ファイルやディレクトリ、ボリュームといったデータ構造の仕組みを規定したものである。
【0030】
以下では、説明の都合上、光ディスク200は、CD規格媒体とする。このCD規格媒体では、トラックを形成するプリグルーブ(案内溝)が、絶対時間情報などによりFM変調された波形に則してウォブリング(蛇行)している。このプリグルーブからウォブリングの周波数を復調することによって、絶対時間情報であるATIP(Absolute Time In Pregroove)アドレス(『第1のアドレス情報』)を取得できる。
【0031】
また、光ディスク装置100は、CD規格媒体への記録・再生処理に採用する論理フォーマットとして、高密度記録用アドレス等による高密度記録モードのみをサポートするものとする。
【0032】
同図に示すとおり、光ディスク装置100は、光学ヘッド1、フロントエンド処理部2、光学ヘッドサーボ回路3、WBL検出部4、ATIPデコーダ(『第1のアドレス情報生成手段』)5、PLL回路7、高密度記録モード用デコーダ8、高密度記録モード用エンコーダ9、インタフェース部10、RAM11、システム制御マイコン12、レーザー出力制御回路13、レーザー駆動回路14、スピンドルモーター15、モーター駆動回路16、モーター制御回路17、を有する。
【0033】
光学ヘッド1は、対物レンズ(不図示)と、この対物レンズを介して光ディスク200に対してレーザー光を出射するレーザー素子1aと、光ディスク200からの反射光を受光する受光素子(不図示)などが組み込まれている。また、光学ヘッド1には、光学ヘッド1を記録・再生対象のトラックに移動させるためのスライド機構、光ディスク200に出射したレーザー光を記録・再生対象のトラックに追従させる制御(トラッキング制御)を行うためのトラッキング機構、光ディスク200に出射したレーザー光の焦点ずれを補正する制御(フォーカス制御)を行うためのフォーカス機構、などが組み込まれている(いずれも不図示)。
【0034】
フロントエンド処理部2は、マトリクス演算回路や増幅回路や波形整形回路(イコライザ)などで構成されるRFアンプ、3ビーム法、プッシュプル法やDPD(Differential Phase Detection)法などに基づいたトラッキング誤差信号生成回路、非点収差法やフーコー法などに基づいたフォーカス誤差信号生成回路などを備える(いずれも不図示)。
【0035】
RFアンプは、光学ヘッド1の受光素子(不図示)にて受光光量に応じて生成された電気信号に基づいて、記録・再生対象のトラック上にあるピットの有無を判別するためのRF信号(ラジオ周波信号)を生成する。なお、このRF信号は2値化されている。また、RF信号は、ATIPアドレスを取得するためのウォブリング周波数成分を含んでいる。さらに、光ディスク200が予め高密度記録されている場合には、RF信号は、後述のID情報も含むことになる。
【0036】
トラッキング誤差信号生成回路は、前述のRFアンプと同様に、光学ヘッド1の当該受光素子(不図示)にて受光光量に応じて生成された電気信号に基づいて、光学ヘッド1のトラッキング制御機構をサーボ制御するためのトラッキング誤差信号を生成する。また、フォーカス誤差信号生成回路も同様に、前述の受光素子(不図示)の電気信号に基づいて、光学ヘッド1のフォーカス制御機構をサーボ制御するためフォーカス誤差信号を生成する。
【0037】
光学ヘッドサーボ回路3は、フロントエンド処理部2にて生成された各種誤差信号(トラッキング誤差信号やフォーカス誤差信号等)に基づいて、光学ヘッド1に組み込まれたサーボ機構(トラッキングサーボ機構やフォーカスサーボ機構等)を駆動するためのサーボ制御信号を生成する。そして、そのサーボ制御信号に基づいてサーボ機構の駆動をサーボ制御する。
【0038】
WBL検出部4は、BPF(Band Pass Filter)回路やコンパレータ等によって構成される。この構成において、BPF回路は、フロントエンド処理部2にて生成されたRF信号を受信し、その受信したRF信号からウォブリング周波数成分(中心周波数22.05kHz)を抽出する。このウォブリング周波数成分と基準となる電圧とをコンパレータにて比較することで、2値化データとしてのWBL(Wobble)信号をATIPデコーダ5やモーター制御回路17に送信する。
【0039】
ATIPデコーダ5は、WBL検出部4から受信した1ATIP区間(後述)あたりのWBL信号に基づいて、ATIPアドレスをデコードする。ここで、1ATIP区間あたりのWBL信号には、同期検出用のパターン、当該WBL信号が記録されている記録領域に付与される識別子、ATIPアドレス等を含めたウォブリング情報、当該ウォブリング情報のビット誤り等を検出するためのCRCデータ(『アドレス検査用情報』)などを含んでいる(図2参照)。
【0040】
また、ATIPデコーダ5は、CRCチェック回路(『検査手段』)6を有している。CRCチェック回路6は、1ATIP区間あたりのWBL信号からATIPアドレスが正常にデコードしたか否かを判定するために、前述のCRCデータに基づいてCRCチェックを行う。なお、ATIPアドレスのデコード結果の検査方式としては、前述したCRCチェック方式に限定されるものではなく、例えば、水平・垂直パリティビット(『アドレス検査用情報』)を用いたパリティチェック方式やECC(Error Correcting Code;『アドレス検査用情報』)を用いたECCチェック方式を採用してもよい。
【0041】
PLL回路7は、位相比較器、チャージポンプ、LPF、VCO、分周回路などを備える。この構成において、PLL回路7は、WBL検出部4から受信したWBL信号に基づいて、光ディスク200の規格に応じたデコード処理時のタイミング信号として用いられるクロック信号を生成する。
【0042】
高密度記録モード用デコーダ8は、前述の高密度記録モード時において、光ディスク200への再生処理に採用する論理フォーマットに対応したデコード処理を行う。なお、本発明では、DVD規格にて規定された論理フォーマットに対応したデコード処理を採用する。DVD規格では、変調コードとしてEFM−plusを、また誤り訂正符号としてRS(Reed Solomon)Product−Codeを採用している。そこで、高密度記録モード用デコーダ8は、PLL回路7にて生成されたクロック信号及びフロントエンド処理部2にて検出されたRF信号(RF信号の入力ラインは不図示)に基づいて、これらの変調コード及び誤り訂正符号に基づいたデコード処理を行うものとする。
【0043】
高密度記録モード用エンコーダ9は、パソコン等の情報処理装置(不図示)からインタフェース部14を介して入力される記録データに関して、前述の高密度記録モードにて光ディスク200への記録処理に採用する論理フォーマットに応じたエンコード処理を行う。なお、本発明では、高密度記録モード用デコーダ8との関連により、DVD規格にて規定された論理フォーマットに対応したエンコード処理を採用する。このエンコード処理としては、記録・再生時の誤り訂正単位であるECCブロックを構成するための処理や、EFM−plus変調処理、スクランブル処理などが該当し、これらの処理が施された後の記録用変調信号をレーザー出力制御回路13に送信する。
インタフェース部10は、光ディスク装置100とパソコン等の情報処理装置(不図示)などとの間における記録・再生データの送受信を制御する。
【0044】
RAM11は、当該情報処理装置(不図示)からインタフェース部10を介して再生要求を受信した場合に、高密度記録モード用デコーダ8においてデコード処理中の中間データやデコード処理後の再生データを一時記憶する。この一時記憶された再生データは、インタフェース部10を介して当該情報処理装置(不図示)に送信される。
また、RAM11は、当該情報処理装置(不図示)からインタフェース部10を介して記録要求の対象となる記録データが入力された場合には、その記録データを一時記憶する。この一時記憶された記録データは、高密度記録モード用エンコーダ9におけるエンコード処理の際にアクセスされることになる。
【0045】
システム制御マイコン12は、光ディスク200の記録及び再生に係る光ディスク装置100全般のシステム制御を司る。なお、本発明では、システム制御マイコン12が、ATIPデコーダ5に対しての割り込み処理によって、ATIPデコーダ5においてデコードしたATIPアドレスと、そのATIPアドレスがCRCチェック回路6においてCRCチェックされた結果(以下、CRCチェック結果情報と称する)を取得するものとする。
なお、本発明では、システム制御マイコン12は、特に、ATIP−PSN変換部(『第2のアドレス情報決定手段』)12a、アクセス制御部12dを有する。
【0046】
ATIP−PSN変換部12aは、ATIPデコーダ5から取得したATIPアドレスを、後述のATIP−PSN変換方法に基づいて、高密度記録用アドレスとしてのPSN(Physical Sector Number)アドレス(『第2のアドレス情報』)に変換する。
また、ATIP−PSN変換部12aは、ATIP補正部12bを有している。ATIP補正部12bは、ATIPデコーダ5から取得したATIPアドレスのうち、ATIPデコーダ5からATIPアドレスと併せて取得したCRCチェック結果情報に基づいて、CRCチェック結果が正常であるATIPアドレスを判別して、レジスタ(『記憶手段』)12cに記憶しておく。そして、ATIPデコーダ5から取得したATIPアドレスに関して、そのCRCチェック結果が正常でない場合には、レジスタ12cに記憶しておいた(正常である)ATIPアドレスに基づいて補正する。
【0047】
このATIP補正部12bは、例えば、光ディスク200上にある埃や塵、または傷や偏芯ディスクなどの光ディスク200自体の欠陥などによって、ウォブリング情報の光学的な読み出しが正常に行われない場合を鑑みて、ATIP−PSN変換部12aにおいて変換したPSNアドレスの信頼性、すなわち光ディスク装置100の信頼性を向上させるために備えた仕組みである。
なお、レジスタ12cには、ATIPデコーダ5から取得したATIPアドレス及びCRCチェック結果情報を対応づけて記憶してもよい。また、レジスタ12cは、RAMなどのその他の記憶手段としてもよい。
アクセス制御部12eは、ATIP−PSN変換部12aにて変換したPSNアドレスを取得し、光ディスク200へのアクセス、すなわち、シーク動作やデータの記録・再生処理を制御するために使用する。
【0048】
なお、データの記録処理の制御とは、取得したPSNアドレスで指定される1ECCブロック分の記録領域(8ATIP区間)に対して、RAM11に一時記憶されてある記録データのエンコード処理を開始すべく、高密度記憶モード用エンコーダ9などを制御することである。
また、同様に、データ再生処理の制御とは、取得したPSNアドレスで指定される1ECCブロック分の記録領域からの再生データのデコード処理を開始すべく、高密度記録モード用デコーダ8やPLL回路7などを制御することである。
【0049】
また、アクセス制御部12dは、以下のようなアドレス更新部(『第2のアドレス情報生成手段』)12eを有している。
アドレス更新部12eは、例えば、シーク動作が行われる場合には、ATIP−PSN変換部12aから取得したシーク開始位置(『第1の照射位置』)のPSNアドレスを、当該情報処理装置(不図示)から指定された記録・再生対象のシーク目標位置(『第2の照射位置』)に対応するPSNアドレスに更新する。この更新したPSNアドレスは、光学ヘッドサーボ回路3に送信される。光学ヘッドサーボ回路3では、アクセス制御部12dから受信したPSNアドレスに基づいて、光学ヘッド1を移動させるべく光学ヘッド1のスライド機構(不図示)を制御し、レーザー光がシーク目標位置に照射される場所にて当該光学ヘッド1を位置決めするサーボ制御が行われる。
【0050】
なお、シーク動作において、当該光学ヘッド1の位置決めの精度を向上させるために、光学ヘッド1を所定の移動量単位ずつトラックに沿う方向に移動させる場合がある。この場合、アドレス更新部12eは、システム制御マイコン12がシーク開始位置以降のATIPアドレスを取得するタイミングで、シーク開始位置のPSNアドレスに対して前述の移動量単位に応じた『第1の加算値』(例えば、1セクタ間の差分PSNアドレス”2H”を順次加算していくことで、シーク開始位置のPSNアドレスを更新する。この更新によって、シーク動作時にアクセスされる記録領域のPSNアドレスが順次生成されることになる。
【0051】
また、アドレス更新部12eは、データの記録中・再生中においても、PSNアドレスの更新を行う。例えば、複数ECCブロック分の記録領域がシーケンシャルアクセスされる場合、アドレス更新部12eは、アクセス開始位置(『第1の照射位置』)以降のATIPアドレスを1ECCブロック単位で取得するタイミングで、前述と同様に『第1の加算値』(例えば、1ECCブロック間の差分PSNアドレス”16H”)を順次加算していくことで、アクセス開始位置のATIPアドレスを更新する。この更新によって、シーケンシャルアクセスされる記録領域についてのPSNアドレスが順次生成されることになる。
【0052】
なお、前述したATIP−PSN変換部12a、ATIP補正部12b、アクセス制御部12d、アドレス更新部12eは、システム制御マイコン12のファームウェアにて実現することが可能である。
【0053】
レーザー出力制御回路13は、高密度記録モード用エンコーダ9から受信した記録用変調信号に基づいて、レーザー素子1aをレーザー発光駆動するためのパルス信号を生成する。このパルス信号は、レーザー駆動回路14に送信される。なお、レーザー出力制御回路13は、システム制御マイコン12による制御下で、光ディスク200の記録層の特性やレーザー光のスポット形状などを判別して、レーザー素子1aから出射されるレーザー光の最適出力レベルを設定するための処理も行う。
【0054】
レーザー駆動回路14は、レーザー出力制御回路13から受信したパルス信号に基づいて、レーザー素子1aを記録時においてレーザー発光駆動する。これによって、レーザー素子1aからレーザー光が出射され、高密度記録モード用エンコーダ9出力の記録用変調信号に応じたピットが、光ディスクのトラックに形成される。また、再生時では、フロントエンド処理部2の内部又は外部に備える不図示のAPC(Automatic Power Control)回路の制御下で、レーザー素子1aをレーザー発光駆動する。なお、光学ヘッド1には、レーザー素子1aから出射されるレーザー光のパワーを検出するための検出器(不図示)が備わっており、APC回路は、この検出器にて検出されたレーザー光のパワーを監視しつつ、レーザー素子1aから出射されるレーザー光のパワーが一定となるための制御を行う。
【0055】
スピンドルモーター15は、光ディスク200を回転駆動するモーターであり、モーター駆動回路16は、スピンドルモーター15を回転駆動するための回路である。モーター制御回路17は、WBL検出部4から受信したWBL信号に基づくウォブリング周波数の情報を用いて、CD規格による線速度一定方式にてスピンドルモーター15の回転駆動制御を行うための回路である。あるいは、スピンドルモーター15の回転に応じて発生するパルス信号を用いて、角速度一定方式にてスピンドルモーター15の回転駆動制御を行ってもよい。
【0056】
<高密度記録モードのデータ構造>
光ディスク装置100が、CD−RやCD−RWなどのCD規格媒体である光ディスク200に対して、記録・再生処理に採用する論理フォーマットとしての高密度記録モードについて詳細に説明する。
【0057】
まず、図2を用いて、標準記録モードにおけるデータ構造について説明する。同図に示すとおり、CD規格媒体に対して記録されるデータの最小単位は、CD規格のEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調方式に基づいた1EFMフレームとなる。そして、98EFMフレームにて588ビットの1フレームが構成される。また、この1フレームによって、”P,Q,R,…,W”からなるサブコードデータ(トラック番号、インデックス情報、絶対・相対アドレス等を含む)が生成される。
【0058】
また、CD規格媒体の内周部のトラックから外周部のトラックに向かって、トラックのウォブリング情報に対応づけられた絶対アドレスが付与されている。この絶対アドレスは、絶対時間情報としてのATIPアドレスに該当する。ATIPアドレスは、通常、24ビットのデータで構成され、上位8ビットは「分(minute)」を示し、続く8ビットは「秒(second)」を示し、下位8ビットは「フレーム」を示す。なお、「分」、「秒」、「フレーム」の各データは、2進化10進数(BCD;Binary Coded Decimal)にて表現される。
【0059】
また、1秒間あたりのフレーム数は”75”(00フレーム〜74フレーム)である。ここで、”1/75”秒間に相当するATIPアドレスによって設定される記録領域(以下、1ATIP区間と称する。『第1の記録領域』)は、光ディスク装置100において記録・再生単位として扱う1セクタとなる。この1セクタ分の記録領域は、通常2kバイトで構成され、前述したようにシンクパターン、識別子、ウォブリング情報、CRCデータなどが記録される。
【0060】
つぎに、図3を用いて、高密度記録モードの場合のデータ構造について説明する。この高密度記録モードでは、例えば、標準記録モードに対して2.0倍の記録密度を実現する。この場合、1ATIP区間では、2セクタ分、すなわち4kバイトのデータが記録される。なお、この場合の1セクタ分の記録領域(『第2の記録領域』)には、PSNアドレスに対応づけられるID情報や、記録データ、ID情報及び記録データを検査するためのパリティビット等が記録される。
【0061】
また、前述したとおり、高密度記録モードでは、DVD規格に準拠した変調・復調方式を採用しているため、光ディスク装置100において記録・再生単位としては、1ECC(Error Correction Code)ブロックが採用される。なお、1ECCブロック分のデータは、8ATIP区間に相当する記録領域に記録されるものとする。すなわち、1ECCブロックには、16セクタ分(32kバイト)のデータが記録されることになる。
【0062】
<ATIPアドレスとPSNアドレスの関係>
===物理フォーマット===
高密度記録モードにて採用する光ディスク200の物理フォーマットについて説明する。
光ディスク200の物理フォーマットは、例えば、図4上段部に示すような構成となる。同図に示すように、光ディスク200の内周側から外周側に対して、フォーマットエリア、PCA(Power Calibration Area)、PMA(Program Memory Area)、TOC(Table Of Contents)エリア、プログラムエリア及びリードアウトエリアが設けられている。
【0063】
フォーマットエリアは、高密度記録モードにおいて光ディスク200のフォーマット処理が実行された場合に、所定のデータ(例えば、オール”0”)が記録される。PCAは、レーザー素子1aの記録パワーの設定制御として試し書きを行うためのテストエリアと、試し書きされたテストエリア内のアドレスや試し書き回数を記憶するためのカウンタエリアが設けられる。
PMAは、トラックへの記録毎に、記録モードの情報や記録開始及び終了時間情報などを一時的に記録するための領域として使用される。また、予定された全てのトラックが記録された後、PMAに記録された情報に基づいて生成されたTOC情報が、TOCエリアに記録される。
プログラムエリアは、ユーザー使用可能領域として、実データの記録及び再生のための領域である。リードアウトエリアは、光ディスク200の記録及び再生の終了位置を識別するための領域である。
以上の構成により、高密度記録モードにて採用する物理フォーマットは、既存のCD規格に準拠した物理フォーマットと比較すると、プリギャップエリアなどが省略されており、高密度な記録が可能となる。
【0064】
=== ATIPアドレス ===
ATIPアドレスについて詳細に説明する。
【0065】
図4中段部は、光ディスク装置100が、光ディスク200のプリグルーブの物理的なウォブリング情報をデコードして得られるATIPアドレスの設定情報を示している。このATIPアドレスは、光ディスク200のトラックに付与された物理アドレスとしての一面と、光ディスク装置100が光ディスク200への記録又は再生の制御するために用いる論理アドレスとしての一面がある。
【0066】
プログラムエリアの最内周側に相当するATIPアドレス(以下、第1の基準ATIPアドレスと称する。)は、”00(分):00(秒):00(フレーム)”である。そして、このプログラムエリアの最内周側から外周側に向かっての記録領域(以下、外周側記録領域と称する。)では、”1秒間=75フレーム”の換算にて、第1の基準ATIPアドレスを1フレーム単位で単純増加していったATIPアドレスが付与される。なお、本発明では、外周側記録領域におけるATIPアドレスの最大値を”89(分):59(秒):74(フレーム)”としている。
【0067】
一方、第1の基準ATIPアドレスより内周側の記録領域(以下、内周側記録領域と称する。)は、PCAやPMAなどのユーザーが使用不可能な予約領域である。この内周側記録領域にもATIPアドレスが付与されている。本発明では、例えば、内周側記録領域におけるATIPアドレスの最小値(以下、第2の基準ATIPアドレスと称する。)を、”90(分):00(秒):00(フレーム)”としている。そして、内周側記録領域では、外周側記録領域と同様に、”1秒間=75フレーム”の換算にて、第2の基準ATIPアドレスを1フレーム単位で単純増加していったATIPアドレスが付与される。
【0068】
=== PSNアドレス ===
PSNアドレスについて詳細に説明する。
【0069】
図4下段部は、光ディスク装置100が、光ディスク200への記録又は再生を高密度記録モードにて行う場合に論理アドレスとして用いるPSNアドレスの設定情報を示している。
ここで、PSNアドレスとは、当該ATIPアドレスとしての絶対アドレスを”x”とする場合に、”y=n×(x−m)+m”によって算出される高密度記録用アドレス(y)を示す。ここで、”n”は記録密度についての倍率(標準記録モードの倍率を1とする)であり、2.0倍の記録密度であれば”n=2.0”である。また、”m”は基準アドレスである。
【0070】
すなわち、PSNアドレスは、絶対アドレス”x”に基づいた単位時間(”1/75”秒間)に相当する記録領域(1ATIP区間)を、記録密度についての倍率(n)によって区分するという高密度記録モードの論理フォーマットに従って、1ATIP区間の論理的な区分領域に付与されることになる。このPSNアドレスを用いた高密度記録モードによる記録によって、1ATIP区間にはn倍のデータが記録され、その結果、光ディスク200の記録密度はn倍となる。
【0071】
なお、本発明では、記録密度の倍率(n)を”2”とし、プログラムエリアの最内周側のPSNアドレス(m)を”30000H(Hexadecimal :16進)”とする。この場合、外周側記録領域のATIPアドレスに対応づけられるPSNアドレス(y)は、”y=2×(x(16進)−30000H)+30000H”として算出される。例えば、”00(分):00(秒):01(フレーム)”のATIPアドレスに対応するPSNアドレスは、”30002H=2×(30001H−30000H)+30000H”である。
【0072】
このように、ATIPアドレスとPSNアドレスは、相互に対応づけられている。また、このことは、光ディスク装置100が、高密度記録モードによる光ディスク200への記録又は再生において、PSNアドレスだけでなく、ATIPアドレスを用いることが可能であることを意味する。
【0073】
=== ATIPアドレスからPSNアドレスへの変換 ===
図5は、ATIP−PSN変換部12aにおいて、ATIPアドレスからPSNアドレスへの変換処理を説明するためのフローチャートである。なお、以下では、説明の都合上、ATIPデコーダ5においてデコードしたATIPアドレスについて、CRCチェック回路6によってCRCチェックした結果が正常であるものとする。
【0074】
まず、ATIP−PSN変換部12aは、ATIPデコーダ5においてデコードしたATIPアドレスを取得し、”分”情報に関する変換変数A、”秒”情報に関する変換変数B、”フレーム”情報に関する変換変数Cに対して、それぞれの情報をセットする(S500)。そして、変換変数(A,B,C)のセット値に基づいて、総フレーム数TF(=(60A+B)×75+C)を計算する(S501)。
【0075】
ここで、変換変数Aのセット値が、外周側記録領域に付与されたATIPアドレスの”分”情報であるか否かを、”0(分)≦A<90(分)”の条件式に基づいて判定する(S502)。変換変数Aのセット値が、前述の条件式に適合すれば(S502:YES)、S501にて計算した総フレーム数TFに記録密度の倍率(n)である”2”を乗算しさらに16進数に変換した値に対し、第1の基準ATIPアドレス”30000H”を加算することで、PSNアドレスが求められる。すなわち、外周側記録領域におけるATIPアドレスは、”(TF×2)(H)+30000H”の換算式にて、PSNアドレスに変換することができる(S503)。
【0076】
一方、変換変数Aのセット値が、前述の条件式に不適合であれば(S502:NO)、第2の基準ATIPアドレス”90(分):00(秒):00(フレーム)”の総フレーム数MIN_TFと、S501にて計算した総フレーム数TFとの差分に相当するPSNアドレス数(以下、差分PSNアドレスと称する。)を計算する。この差分PSNアドレスは、”(TF−MIN_TF)×2”の結果を16進数に変換することで計算される(S504)。そして、第2の基準ATIPアドレス”90(分):00(秒):00(フレーム)”に相当する16進数のPSNアドレスと、S504にて計算した差分PSNアドレスとを加算することで、PSNアドレスが求められる(S505)。
【0077】
このようにして、ATIP−PSN変換部12aにおいて、ATIPアドレスからPSNアドレスに変換されることになる。なお、以上説明したS501の処理は、S502の後に実行してもよい。また、第2の基準ATIPアドレスの総フレーム数MIN_TFは、S504にて計算してもよいし、予めRAM11などのシステム制御マイコン12がアクセス可能なメモリに記憶しておいてもよい。
【0078】
<システム制御マイコンの動作>
以下では、本発明において特徴的な処理を担当するシステム制御マイコン12の動作について説明する。
図6は、システム制御マイコン12の動作を説明するフローチャートである。同図に示す動作としては、例えば、レーザー光の照射位置をシーク開始位置(『第1の照射位置』)からシーク目標位置(『第2の照射位置』)に到達させるべく、光学ヘッド1を所定の移動量単位分ずつ移動させるシーク動作や、アクセス開始位置(『第1の照射位置』)からアクセス終了位置(『第2の照射位置』)までの間に含まれる複数ECCブロック分の記録領域がシーケンシャルアクセスされる場合の処理を想定したものである。
【0079】
なお、レーザー光の照射位置の移動が終了するまで、ATIPデコーダ5にてATIPアドレスのデコード処理は継続して行われている。このため、光ディスク装置100は、ATIPデコーダ5にてデコードしたATIPアドレスを参照することで、レーザー光の現在の照射位置を識別することができる。
【0080】
また、以下の説明では、特に断らない限り、システム制御マイコン12にて実行されるものとする。
【0081】
まず、レーザー光の現在の照射位置からの反射光に基づいて、WBL検出部4では、1ATIP区間あたりのWBL信号が検出され、さらに、ATIPデコーダ5では、WBL検出部4において検出されたWBL信号に基づいて当該1ATIP区間についてのATIPアドレスがデコードしているものとする。また、CRCチェック回路6では、ATIPデコーダ5におけるATIPアドレスのデコード処理が正常に行われたか否かを判定するために、CRCチェックが実行されたものとする。
【0082】
ここで、システム制御マイコン12は、ATIPデコーダ5への割り込み処理によって、ATIPデコーダ5においてデコードしたATIPアドレスと、CRCチェック回路5bにおいてCRCチェックした際のCRCチェック結果情報を取得する(S600)。そして、ATIP−PSN変換部12aにおいて、S600にて取得したCRCチェック結果情報が、ATIPデコーダ5におけるデコード処理が正常に行われた旨を示すか否かの判定を行う(S601)。
【0083】
ここで、ATIP−PSN変換部12aは、S600にて取得したCRCチェック結果情報が正常である旨を示す場合に(S601:YES)、S600にて取得したATIPアドレスをレジスタ12cに記憶しておく(S602)。また、ATIP−PSN変換部12aは、S600にて取得したATIPアドレスをPSNアドレスに変換する(S603)。
【0084】
一方、ATIP−PSN変換部12aは、S600にて取得したCRCチェック結果情報が正常でない旨を示す場合に(S601:NO)、ATIP補正部12bによって、レジスタ12cに最後に記憶した前回の(1ATIP区間前の)ATIPアドレスが読み出される。そして、ATIP補正部12bが、このATIPアドレスに対応するPSNアドレスに変換した後、”2H(『第2の加算値』)”を加算する(S604)。
【0085】
つぎに、アクセス制御部12dが、S603又はS604にて決定したPSNアドレスを取得し、レーザー光の現在の照射位置とする当該1ATIPへのアクセスを開始すべく、高密度記録モード用デコーダ8(データ再生の場合)又は高密度記録モード用エンコーダ9(データ記録の場合)などを制御する(S605)。そして、S603又はS604にて決定したPSNアドレスが、レーザー光の移動終了位置(シーク目標位置、アクセス終了位置)のPSNアドレスであるか否かを判定する(S606)。
【0086】
ここで、S603又はS604にて決定したPSNアドレスが、移動終了位置のPSNアドレスである場合(S606:YES)、シーク動作又はシーケンシャルアクセスなどの処理を終了する。一方、S603又はS604にて決定したPSNアドレスが、移動終了位置のPSNアドレスでない場合(S606:NO)、次の1ATIP区間へのレーザー光の照射位置の移動が行われる。そして、システム制御マイコン12が次の1ATIP区間のATIPアドレスを取得するタイミングで、アドレス更新部12eが、S603又はS604にて決定したPSNアドレスに対して”2H(『第1の加算値』)”を加算し(S606)、S605のステップから再び実行していく。
【0087】
なお、S604及びS607において、”2H(『第1の加算値』、『第2の加算値』)”を加算する理由としては、レーザー光の照射位置の移動量単位が、1ATIP区間単位、すなわち2セクタ単位であることを想定しているためである。そこで、シーク動作時に複数ATIP区間単位でレーザー光の照射位置が移動する場合には、S604及びS607において、”複数ATIP区間単位×2H(『第1の加算値』、『第2の加算値』)”を加算することになる。また、複数ECCブロック単位でシーケンシャルアクセスが行われる場合には、S604及びS607において、”16H(『第1の加算値』、『第2の加算値』)”を加算することになる。
【0088】
また、前述したS604において、ATIP−PSN変換部12aは、S600にて取得したCRCチェック結果情報が正常でない旨を示す場合に(S601:NO)、ATIP補正部12bによって、レジスタ12cから読み出された最後に記憶した前回の(1ATIP区間前の)ATIPアドレスに対して”1フレーム(『第3の加算値』)を加算する。そして、ATIP−PSN変換部12aが、この加算後のATIPアドレスからPSNアドレスに変換するようにしてもよい。
【0089】
このようにして、光ディスク装置100は、レーザー光の移動開始位置とする当該1ATIP区間についてのATIPアドレスに基づいて、移動開始位置から移動終了位置までの間でアクセスされる記録領域に付与されたPSNアドレスを順次生成していくことになる。
【0090】
ここで、光ディスク装置100は、従来の光ディスク装置(図7参照)と比較すると、光ディスク100が有しているID情報の光学的な読み出しや、その読み出したID情報からPSNアドレスへのデコード処理を行う必要がなくなる。また、図6のフローチャートの例を用いて従来の光ディスク装置と比較すると、S603のステップは従来の光ディスク装置におけるPSNアドレスのデコード処理に相当するものであるが、レーザー光の移動開始位置のPSNアドレスを求めるために1回限り実行されるものである。すなわち、従来の光ディスク装置において、レーザー光の照射位置が1ATIP区間や1セクタをまたがるたびに実行されるPSNアドレスのデコード処理と比較すると、光ディスク装置100の処理負荷が軽減されていることは顕著である。
【0091】
このように、光ディスク装置100及びその制御方法は、従来の光ディスク装置と比較して処理負荷が軽減されているとともに、光ディスク200からID情報の読み出し処理及びPSNアドレスのデコード処理に伴う時間の分、高速アクセス化を実現することが可能となる。
【0092】
また、光ディスク装置100及びその制御方法は、レーザー光が現在照射されている位置を識別するために、ATIPデコーダ5にて常時デコードしているATIPアドレスを参照するものの、従来の光ディスク装置のPSNアドレスによる光ディスク200へのアクセス制御の仕組みを有効に利用することができる。このことは、従来の光ディスク装置から小規模な仕様変更によって、当該光ディスク装置100の実現を可能としている。
【0093】
また、光ディスク装置100及びその制御方法は、従来の光ディスク装置が備えていたPSNデコーダ18を備える必要性がなくなるので、その分、小型化・低消費電力・低コスト化などを実現可能とする。
【0094】
以上、本発明の実施形態について、その実施形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0095】
【発明の効果】
本発明によれば、処理負荷を軽減させ、高速アクセス化を実現する光ディスク装置及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置を含めたシステムの概略構成図である。
【図2】標準記録モード時に採用される論理フォーマットを説明する図である。
【図3】高密度記録モード時に採用される論理フォーマットを説明する図である。
【図4】光ディスクの物理フォーマットと、ATIPアドレス及びPSNアドレスの関係を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置が、ATIPアドレスからPSNアドレスへ変換する処理フローを説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係るシステム制御マイコンの動作を説明するフローチャートである。
【図7】従来の光ディスク装置が備えるアドレスデコーダ部の構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 光学ヘッド 1a レーザー素子
2 フロントエンド処理部 3 光学ヘッドサーボ回路
4 WBL検出部 5 ATIPデコーダ
6 CRCチェック回路 7 PLL回路
8 高密度記録モード用デコーダ 9 高密度記録モード用エンコーダ
10 インタフェース部 11 RAM
12 システム制御マイコン 12a ATIP−PSN変換部
12b ATIP補正部 12c レジスタ
12d アクセス制御部 12e アドレス更新部
13 レーザー出力制御部 14 レーザー駆動回路
15 スピンドルモーター 16 モーター駆動回路
17 モーター制御回路 18 PSNデコーダ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical disk device that performs recording or reproduction on an optical disk and a control method thereof.
[0002]
[Prior art]
As one of the standards of an optical disk capable of recording and reproducing information using a laser beam, a CD (Compact Disk) such as a data write-once type (Write Once) CD-R and a rewritable type (ReWritable) CD-RW. ) There is a standard. In recent years, the diffusion rate of CD-R and CD-RW discs has been expanding along with the price reduction, and they have been widely used.
[0003]
In an optical disk (CD standard medium) conforming to the physical format of the CD standard capable of recording / reproducing, a pre-groove (guide groove) forming a track is wobbled in accordance with a waveform FM-modulated based on absolute time information or the like. Meandering). By demodulating the wobbling frequency from this pregroove, an absolute time in pregroove (ATIP) address, which is absolute time information, can be obtained. The ATIP address is used as information for managing a recording / reproducing position of data on the CD standard medium in an optical disc apparatus that records / reproduces data using a logical format of the CD standard.
[0004]
By the way, the recording capacity of CD-R and CD-RW discs is about 650 Mbytes or 700 Mbytes as standard. In recent years, there has been a high demand for an optical disc medium to have a larger capacity for video recording and the like, and the standard recording capacities of CD-R and CD-RW discs cannot meet such needs.
[0005]
For this reason, the optical disk device converts (decodes) an ATIP address acquired from an existing CD standard medium such as a CD-R and a CD-RW into an address for high-density recording. Then, a mechanism for realizing high-density recording on the CD standard medium by using the decoded high-density recording address has been proposed (for example, see
[0006]
It should be noted that the high-density recording address is an address assigned to each divided area when a recording area corresponding to two adjacent ATIP address sections is logically divided by a predetermined number (magnification of recording density). And is associated with an ATIP address.
[0007]
When an optical disk device having the above-described mechanism (hereinafter, referred to as a conventional optical disk device) performs high-density recording on a CD-standard medium using a high-density recording address, the above-described partitioned area to be recorded with data is used. On the other hand, ID (Identification Data) information associated with the high-density recording address is recorded together with the actual data. The purpose of this is to provide a conventional optical disk device that optically reads the above-mentioned ID information from a CD standard medium, and decodes the ID information based on the read ID information, using a high-density recording address to record the position of the segmented area. It is for identifying.
[0008]
FIG. 7 is a block diagram for explaining a configuration of an address decoder unit provided in a conventional optical disk device. As shown in FIG. 1, in the conventional optical disk apparatus, an ATIP decoder 5 for decoding an ATIP address from wobbling information of a pregroove formed on a CD standard medium, and an ATIP address decoded by the ATIP decoder 5 or a CD standard A PSN (Physical Sector Number) address as a high-density recording address based on ID information optically read from the medium; and a
[0009]
Here, the conventional optical disc apparatus uses a current irradiation position (“first irradiation position”) of the laser beam irradiated on the optical disc during a seek operation or data recording / reproducing processing. "Second irradiation position"). In this movement, the optical head for emitting the laser beam is moved in a direction along the track by a predetermined moving amount unit (for example, in the case of a seek operation), or the target track is moved by rotating the optical disk. (For example, in the case of sequential access).
[0010]
The above-described ATIP decoder 5 and
[0011]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-56617
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
An optical disk device generally has a time (access time) from when a recording / reproduction request is received from an information processing device such as a personal computer to when data recording / reproduction is actually performed on an optical disk. It is said to be longer than other peripheral storage devices. Therefore, in the above-described conventional optical disk device, it is an important issue to shorten the access time, that is, to realize high-speed access.
[0013]
However, the above-described decoding processing of the ATIP address and the PSN address is performed every time the optical disk device receives a recording / reproducing request from an information processing device such as a personal computer. Further, even in the case of an access in response to a single recording / reproduction request from the information processing apparatus described above, when the movement of the laser light is an access that extends over a plurality of the divided areas, the irradiation position of the laser light is The decoding process of the ATIP address and the PSN address is performed every time the image data passes over the divided area.
[0014]
In particular, when the moving section of the irradiation position of the laser beam is long, the number of decoding processes is significantly increased. Further, with the increase in the number of decoding processes, optical reading of the wobbling information and ID information of the CD standard medium is performed many times via an optical head or the like. In the conventional optical disk device, the increase in the number of decoding processes described above causes an increase in processing load and a factor that makes it difficult to realize high-speed access.
[0015]
Here, an object of the present invention is to solve the above-described problem, and an object of the present invention is to provide an optical disk device that reduces processing load and realizes high-speed access, and a control method thereof.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
A main aspect of the present invention for solving the above-mentioned problem is that the first recording area is logically mapped to an optical disc having first address information assigned to each first recording area of a predetermined recording density. The access is controlled using the second address information assigned to each of the second recording areas, which is divided into groups, and the recording density of the first recording area is increased by increasing the recording density from the predetermined recording density. In an optical disc device capable of performing recording, the second address assigned to the second recording area for the second recording area to be the first irradiation position of the laser light applied to the optical disc Second address information determining means for determining information; and determining the laser light irradiation position while moving the laser light irradiation position from the first irradiation position to the second recording area to be a predetermined second irradiation position. Was done And generating the second address information given to the second recording area accessed from the first irradiation position to the second irradiation position based on the second address information. Address information generating means.
[0017]
The above-mentioned “first address information” is, for example, an “ATIP address” to be described later, and the above-mentioned “second address information” is, for example, a “PSN address” or “ID information” to be described later. That is.
The above-mentioned “second recording area obtained by logically dividing the first recording area” corresponds to one ATIP section to be described later according to a logical format adopted by the optical disc apparatus according to the present invention in a high-density recording mode. It indicates a second recording area obtained by dividing the first recording area into a predetermined number (magnification of recording density).
The above-mentioned “second address information determining unit” is, for example, an “ATIP-PSN conversion unit” described later, and the above-mentioned “second address information generating unit” is, for example, an “address-PSN converting unit” described later. Update unit ”.
The above-mentioned “access” refers to, for example, recording or reproducing data on an optical disc during a seek operation or a sequential access described later. For example, in the case of a seek operation, this corresponds to optical reading (reproduction) of wobbling information from an optical disc. In the case of sequential access (including tracing), it corresponds to recording or reproduction of actual data on an optical disk in addition to the above-mentioned optical reading (reproduction) of wobbling information.
The above-mentioned “first irradiation position” is, for example, a “seek start position” or “(sequential) access start position” which will be described later, and the above-mentioned “second irradiation position” is, for example, described later. "Seek target position" and "access end position".
[0018]
In this manner, the optical disk device according to the present invention performs access control using the second address information and can perform high-density recording as compared with a conventional optical disk device (hereinafter, referred to as a conventional optical disk device). This eliminates the need to optically read the ID information of the optical disc in the state of high-density recording and to perform the process of generating (decoding) the second address information from the read ID information.
This can reduce the processing load of the optical disk device according to the present invention and realize high-speed access. Further, since there is no need to provide a PSN decoder, which will be described later, provided in the conventional optical disk device, it is possible to realize a reduction in size, power consumption, cost, and the like.
[0019]
As a second aspect according to the present invention, the optical disc has the first address information in association with the wobbling information of a track, and the optical disc apparatus irradiates the first irradiation position. A first address information generating unit configured to receive the wobbling information read from the optical disk based on the reflected light of the laser beam and generate the first address information associated with the received wobbling information; The second address information deciding means converts the second address information associated with the first address information based on the first address information generated by the first address information generating means. I will decide. The above-mentioned "first address information generating means" is, for example, an "ATIP decoder" described later.
[0020]
As described above, the second address information determining means determines the second address information for the first irradiation position, as compared with a PSN decoder described later, which performs the same processing as that provided in the conventional optical disc device. Therefore, it is only necessary to execute the decoding process once for the optical information read from the optical disc. That is, the optical disk device according to the present invention does not need to repeatedly perform the decoding process having a relatively large processing load, so that the processing load is reduced and high-speed access can be realized.
[0021]
As a third aspect according to the present invention, the second address information generating means moves the laser beam irradiation position with respect to the second address information determined by the second address information determining means. By sequentially adding the first addition value according to the amount unit, the first recording value assigned to the second recording area accessed from the first irradiation position to the second irradiation position is obtained. It is assumed that second address information is generated.
The “movement amount unit” described above is, for example, “1 ATIP section unit” or “1 ECC block unit” described later, and the “first added value” is, for example, “PSAT address unit” described later. 2H "and" 16H ".
In this way, the second address information generating means differs from the PSN decoder described later in charge of the same processing provided in the conventional optical disk device, in that the second address information generating means does not perform the decoding processing many times, but performs the determined second processing. The first addition value is sequentially added to the address information of No. 2. Such an addition process requires a smaller processing load than a conventional PSN decoder that requires reading and decoding of optical information from an optical disc. That is, the optical disc device according to the present invention can reduce the processing load and realize high-speed access.
[0022]
As a fourth aspect according to the present invention, the optical disk device stores a normal first address information among the first address information generated by the first address information generating unit. The second address information determining means, when the first address information generated by the first address information generating means is not normal, adds the stored first address information to the stored first address information. Based on this, the second address information assigned to the first irradiation position is determined.
The above-mentioned “storage unit” is, for example, a “register” of an ATIP-PSN conversion unit described later.
The first address information necessary to determine the second address information for the first irradiation position is normal due to dust or dust on the optical disk, or a defect of the optical disk itself such as a scratch or an eccentric disk. In other words, the optical reading of the wobbling information may not be performed normally. Therefore, by adopting the above-described mechanism, the reliability in determining the second address information, that is, the reliability as the optical disk device according to the present invention is improved.
[0023]
As a fifth aspect according to the present invention, the second address information determining means determines the second address information associated with the stored first address information, and determines the determined second address information. A result obtained by adding a second addition value corresponding to the unit of movement amount of the laser light to the second address information is determined as the second address information assigned to the first irradiation position. .
This embodiment is an embodiment of the fourth embodiment. This improves the reliability of the determination of the second address information, that is, the reliability of the optical disk device according to the present invention. The “second added value” is, for example, “2H” or “16H” as a PSN address unit described later.
[0024]
As a sixth aspect according to the present invention, the second address information determining means adds a third addition value corresponding to the movement amount unit of the laser beam to the stored first address information. The second address information associated with the first address information obtained as a result of the addition is determined as the second address information assigned to the first irradiation position. .
This embodiment is an embodiment of the fourth embodiment. This improves the reliability of the determination of the second address information, that is, the reliability of the optical disk device according to the present invention. The above-mentioned "third addition value" is, for example, "one frame" as an ATIP address unit described later.
[0025]
As a seventh aspect according to the present invention, the optical disc has address inspection information for examining the first address information in association with track wobbling information. The first address information generation is performed based on the address inspection information associated with the wobbling information, which is read from the optical disk based on the reflected light of the laser light applied to the first irradiation position. Checking means for checking whether the first address information generated by the means is normal, and storing the first address information determined to be normal as a result of the check by the checking means in the storage means Means for storing the first address generated by the first address information generating means with respect to the second address information determining means. Distribution is to have a, and means for transmitting information indicating the result of inspection by the inspection unit in order to determine whether it is normal.
Note that the above-described “address check information” is, for example, “CRC data” to be described later, and the above-mentioned “inspection unit” is, for example, a “CRC check circuit” to be described later.
As described above, in order to realize a mechanism for determining whether or not the first address information is normal, the CRC check circuit provided in the conventional optical disk device can be effectively used. Thus, the optical disk device according to the present invention can be realized with a small change from the conventional optical disk device.
[0026]
According to an eighth aspect of the present invention, the first recording area is logically assigned to an optical disc having first address information assigned to each first recording area having a predetermined recording density. Access is controlled using second address information assigned to each of the divided second recording areas, and data recording is performed on the first recording area with a recording density higher than the predetermined recording density. In the method for controlling an optical disc apparatus, the second recording area, which is a first irradiation position of the laser beam irradiated to the optical disc, may be assigned to the second recording area. The address information is determined, and while the irradiation position of the laser beam moves from the first irradiation position to the second recording area to be a predetermined second irradiation position, the determined second address information is determined. On the basis of the, And generating a serial second address information added to the second recording area to be accessed between the first irradiation position to the second irradiation position.
[0027]
In this way, the control method of the optical disk device according to the present invention, compared with the control method of the conventional optical disk device, optically reads the ID information of the optical disk in the state of high-density recording, and reads the read ID information. There is no need to perform processing for generating (decoding) the second address information from the ID information.
This can reduce the processing load of the optical disk device according to the present invention and realize high-speed access. Further, since it is not necessary to provide a PSN decoder, which will be described later, provided in the conventional optical disk device, it is possible to realize a reduction in size, power consumption, cost, and the like.
Other features of the present invention will be apparent from the accompanying drawings and the description of the present specification.
[0028]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
=== Example ===
Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
[0029]
<System configuration>
First, a schematic configuration of a system including an
In consideration of user's convenience, it is preferable to support recording / reproduction on a CD standard medium in a standard recording mode conforming to the logical format of the CD standard. Further, the
[0030]
Hereinafter, for convenience of explanation, the
[0031]
In addition, the
[0032]
As shown in FIG. 1, the
[0033]
The
[0034]
The front-end processing unit 2 is a tracking error signal based on an RF amplifier including a matrix operation circuit, an amplification circuit, a waveform shaping circuit (equalizer), a three-beam method, a push-pull method, a DPD (Differential Phase Detection) method, or the like. A generation circuit, a focus error signal generation circuit based on an astigmatism method, a Foucault method, and the like are provided (all are not shown).
[0035]
The RF amplifier determines the presence or absence of a pit on a recording / reproduction target track based on an electric signal generated by a light receiving element (not shown) of the
[0036]
The tracking error signal generation circuit controls the tracking control mechanism of the
[0037]
The optical
[0038]
The WBL detection unit 4 includes a BPF (Band Pass Filter) circuit, a comparator, and the like. In this configuration, the BPF circuit receives the RF signal generated by the front-end processing unit 2 and extracts a wobbling frequency component (center frequency 22.05 kHz) from the received RF signal. By comparing the wobbling frequency component with a reference voltage by a comparator, a WBL (Wobble) signal as binary data is transmitted to the ATIP decoder 5 and the
[0039]
The ATIP decoder 5 decodes an ATIP address based on a WBL signal per ATIP section (described later) received from the WBL detection unit 4. Here, a WBL signal per ATIP section includes a pattern for synchronization detection, an identifier assigned to a recording area where the WBL signal is recorded, wobbling information including an ATIP address, a bit error of the wobbling information, and the like. (Refer to FIG. 2) and the like (see FIG. 2).
[0040]
Further, the ATIP decoder 5 has a CRC check circuit (“inspection means”) 6. The CRC check circuit 6 performs a CRC check based on the above-mentioned CRC data in order to determine whether or not the ATIP address has been correctly decoded from the WBL signal per ATIP section. Note that the method of checking the decoding result of the ATIP address is not limited to the CRC check method described above. For example, a parity check method using horizontal / vertical parity bits (“information for address check”) or an ECC ( An ECC check method using Error Correcting Code (“information for address inspection”) may be adopted.
[0041]
The PLL circuit 7 includes a phase comparator, a charge pump, an LPF, a VCO, a frequency divider, and the like. In this configuration, the PLL circuit 7 generates a clock signal used as a timing signal at the time of a decoding process according to the standard of the
[0042]
The high-density recording mode decoder 8 performs a decoding process corresponding to a logical format adopted for a reproduction process on the
[0043]
The high-density recording mode encoder 9 employs recording data input from an information processing device (not shown) such as a personal computer via the
The interface unit 10 controls transmission and reception of recording / reproducing data between the
[0044]
When a reproduction request is received from the information processing apparatus (not shown) via the interface unit 10, the RAM 11 temporarily stores intermediate data being decoded by the high-density recording mode decoder 8 and reproduction data after the decoding processing. I do. The temporarily stored reproduction data is transmitted to the information processing device (not shown) via the interface unit 10.
Further, when recording data to be a recording request is input from the information processing apparatus (not shown) via the interface unit 10, the RAM 11 temporarily stores the recording data. The temporarily stored recording data is accessed at the time of the encoding process in the high-density recording mode encoder 9.
[0045]
The
In the present invention, the
[0046]
The ATIP-
The ATIP-
[0047]
The
The
The access control unit 12e acquires the PSN address converted by the ATIP-
[0048]
Note that the control of the data recording process is to start the encoding process of the recording data temporarily stored in the RAM 11 for the recording area (8 ATIP sections) of one ECC block specified by the acquired PSN address. This is to control the high density storage mode encoder 9 and the like.
Similarly, the control of the data reproduction process includes the high-density recording mode decoder 8 and the PLL circuit 7 in order to start the decoding process of the reproduction data from the recording area of one ECC block specified by the obtained PSN address. And so on.
[0049]
The
For example, when a seek operation is performed, the address updating unit 12e transmits the PSN address of the seek start position (“first irradiation position”) acquired from the ATIP-
[0050]
In the seek operation, the
[0051]
The address updating unit 12e updates the PSN address even during data recording / reproduction. For example, when a recording area for a plurality of ECC blocks is sequentially accessed, the address updating unit 12e determines the ATIP address after the access start position (“first irradiation position”) in units of one ECC block. Similarly, the ATIP address at the access start position is updated by sequentially adding the “first addition value” (for example, the difference PSN address “16H” between one ECC block). By this update, PSN addresses for the sequentially accessed recording areas are sequentially generated.
[0052]
The above-described ATIP-
[0053]
The laser
[0054]
The
[0055]
The
[0056]
<Data structure of high-density recording mode>
The high-density recording mode as a logical format adopted by the
[0057]
First, the data structure in the standard recording mode will be described with reference to FIG. As shown in the figure, the minimum unit of data recorded on a CD standard medium is one EFM frame based on the EFM (Eight to Fourteen Modulation) modulation method of the CD standard. Then, one frame of 588 bits is constituted by the 98 EFM frame. Also, one frame generates subcode data (including a track number, index information, an absolute / relative address, etc.) composed of “P, Q, R,..., W”.
[0058]
Further, an absolute address corresponding to the wobbling information of the track is provided from the inner track to the outer track of the CD standard medium. This absolute address corresponds to an ATIP address as absolute time information. The ATIP address is usually composed of 24 bits of data, with the upper 8 bits indicating “minute”, the subsequent 8 bits indicating “second”, and the lower 8 bits indicating “frame”. In addition, each data of "minute", "second", and "frame" is represented by a binary-coded decimal number (BCD).
[0059]
The number of frames per second is “75” (00 to 74 frames). Here, a recording area set by an ATIP address corresponding to “1/75” second (hereinafter, referred to as one ATIP section; “first recording area”) is one sector treated as a recording / reproducing unit in the
[0060]
Next, the data structure in the high-density recording mode will be described with reference to FIG. In this high-density recording mode, for example, a recording density 2.0 times that of the standard recording mode is realized. In this case, in one ATIP section, data of two sectors, that is, 4 kbytes of data is recorded. In this case, in the recording area for one sector (“second recording area”), ID information associated with the PSN address, recording data, parity bits for checking the ID information and the recording data, and the like are provided. Be recorded.
[0061]
Further, as described above, in the high-density recording mode, a modulation / demodulation method conforming to the DVD standard is adopted. Therefore, in the
[0062]
<Relationship between ATIP address and PSN address>
=== Physical format ===
The physical format of the
The physical format of the
[0063]
In the format area, predetermined data (for example, all “0”) is recorded when the format processing of the
The PMA is used as an area for temporarily recording recording mode information, recording start and end time information, etc. every time recording is performed on a track. After all the planned tracks are recorded, TOC information generated based on the information recorded in the PMA is recorded in the TOC area.
The program area is a user-usable area for recording and reproducing actual data. The lead-out area is an area for identifying the end position of recording and reproduction of the
With the above configuration, the physical format adopted in the high-density recording mode has no pre-gap area compared to the physical format conforming to the existing CD standard, and high-density recording is possible.
[0064]
=== ATIP address ===
The ATIP address will be described in detail.
[0065]
The middle part of FIG. 4 shows ATIP address setting information obtained by the
[0066]
The ATIP address corresponding to the innermost side of the program area (hereinafter, referred to as a first reference ATIP address) is “00 (minute): 00 (second): 00 (frame)”. Then, in the recording area from the innermost side to the outermost side of the program area (hereinafter referred to as the outer peripheral side recording area), the first reference ATIP address is calculated by converting "1 second = 75 frames". Are simply increased in units of one frame. In the present invention, the maximum value of the ATIP address in the outer recording area is set to “89 (minute): 59 (second): 74 (frame)”.
[0067]
On the other hand, a recording area on the inner side of the first reference ATIP address (hereinafter referred to as an inner recording area) is a reserved area such as PCA or PMA which cannot be used by the user. An ATIP address is also assigned to this inner recording area. In the present invention, for example, the minimum value of the ATIP address in the inner recording area (hereinafter, referred to as a second reference ATIP address) is set to “90 (minute): 0:00 (second): 00 (frame)”. . Then, in the inner recording area, similarly to the outer recording area, an ATIP address which is obtained by simply increasing the second reference ATIP address by one frame in terms of “1 second = 75 frames” is assigned. Is done.
[0068]
=== PSN address ===
The PSN address will be described in detail.
[0069]
The lower part of FIG. 4 shows setting information of a PSN address used as a logical address when the
Here, the PSN address indicates an address (y) for high-density recording calculated by “y = n × (x−m) + m” when an absolute address as the ATIP address is “x”. . Here, “n” is the magnification for the recording density (the magnification in the standard recording mode is 1), and if the recording density is 2.0 times, “n = 2.0”. “M” is a reference address.
[0070]
That is, the PSN address divides a recording area (1 ATIP section) corresponding to a unit time (“1/75” second) based on the absolute address “x” by a magnification (n) of the recording density. According to the logical format of the mode, it is assigned to a logically divided area of one ATIP section. By the recording in the high-density recording mode using the PSN address, n times data is recorded in one ATIP section, and as a result, the recording density of the
[0071]
In the present invention, the magnification (n) of the recording density is "2", and the PSN address (m) on the innermost side of the program area is "30000H (Hexadecimal: hexadecimal)". In this case, the PSN address (y) associated with the ATIP address of the outer recording area is calculated as “y = 2 × (x (hexadecimal) −30000H) + 30000H”. For example, the PSN address corresponding to the ATIP address of “00 (minute): 00 (second): 01 (frame)” is “30002H = 2 × (30001H−30000H) + 30000H”.
[0072]
Thus, the ATIP address and the PSN address are associated with each other. This means that the
[0073]
=== Conversion from ATIP address to PSN address ===
FIG. 5 is a flowchart for explaining a conversion process from an ATIP address to a PSN address in the ATIP-
[0074]
First, the ATIP-
[0075]
Here, whether or not the set value of the conversion variable A is “minute” information of the ATIP address assigned to the outer recording area is determined by a conditional expression “0 (minute) ≦ A <90 (minute)”. A determination is made based on this (S502). If the set value of the conversion variable A satisfies the above-mentioned conditional expression (S502: YES), the total number of frames TF calculated in S501 is multiplied by "2" which is a magnification (n) of the recording density, and further hexadecimal. The PSN address is obtained by adding the first reference ATIP address “30000H” to the converted value. That is, the ATIP address in the outer recording area can be converted to a PSN address by a conversion formula of “(TF × 2) (H) + 30000H” (S503).
[0076]
On the other hand, if the set value of the conversion variable A does not satisfy the above-described conditional expression (S502: NO), the total frame of the second reference ATIP address “90 (minute): 00 (second): 00 (frame)” The number of PSN addresses corresponding to the difference between the number MIN_TF and the total number of frames TF calculated in S501 (hereinafter, referred to as a differential PSN address) is calculated. This difference PSN address is calculated by converting the result of “(TF−MIN_TF) × 2” into a hexadecimal number (S504). Then, by adding the hexadecimal PSN address corresponding to the second reference ATIP address “90 (minute): 00 (second): 00 (frame)” and the differential PSN address calculated in S504, the PSN is added. An address is obtained (S505).
[0077]
Thus, the ATIP-
[0078]
<Operation of system control microcomputer>
Hereinafter, the operation of the
FIG. 6 is a flowchart illustrating the operation of the
[0079]
Note that the ATIP decoder 5 continues to decode the ATIP address until the movement of the irradiation position of the laser beam ends. Therefore, the
[0080]
In the following description, it is assumed that the processing is executed by the
[0081]
First, based on the reflected light from the current irradiation position of the laser beam, the WBL detector 4 detects a WBL signal per ATIP section, and the ATIP decoder 5 further detects the WBL signal detected by the WBL detector 4. It is assumed that the ATIP address for the one ATIP section has been decoded based on It is also assumed that the CRC check circuit 6 has executed a CRC check in order to determine whether or not the ATIP decoder 5 has successfully decoded the ATIP address.
[0082]
Here, the
[0083]
Here, when the CRC check result information acquired in S600 indicates that the CRC check result information is normal (S601: YES), the ATIP-
[0084]
On the other hand, if the CRC check result information acquired in S600 indicates that the CRC check result information is not normal (S601: NO), the ATIP-
[0085]
Next, the
[0086]
Here, when the PSN address determined in S603 or S604 is the PSN address of the movement end position (S606: YES), the processing such as the seek operation or the sequential access is ended. On the other hand, if the PSN address determined in S603 or S604 is not the PSN address of the movement end position (S606: NO), the irradiation position of the laser beam is moved to the next one ATIP section. Then, at the timing when the
[0087]
The reason for adding “2H (“ first added value ”,“ second added value ”)” in S604 and S607 is that the unit of movement of the irradiation position of the laser beam is one ATIP section unit, ie, This is because it is assumed to be in units of two sectors. Therefore, when the irradiation position of the laser beam is moved in units of a plurality of ATIP sections during the seek operation, in S604 and S607, “multiple ATIP section units × 2H (“ first added value ”,“ second added value ”) ) ". When sequential access is performed in units of a plurality of ECC blocks, “16H (“ first added value ”,“ second added value ”)” is added in S604 and S607.
[0088]
Also, in S604 described above, when the CRC check result information acquired in S600 indicates that the CRC check result information is not normal (S601: NO), the ATIP-
[0089]
In this way, the
[0090]
Here, compared with the conventional optical disk device (see FIG. 7), the
[0091]
As described above, the
[0092]
The
[0093]
Further, the
[0094]
As described above, the embodiment of the present invention has been specifically described based on the embodiment. However, the present invention is not limited to the embodiment, and can be variously changed without departing from the gist thereof.
[0095]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide an optical disk device and a control method thereof that realize a high-speed access by reducing a processing load.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a system including an optical disk device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating a logical format adopted in a standard recording mode.
FIG. 3 is a diagram illustrating a logical format used in a high-density recording mode.
FIG. 4 is a diagram for explaining a relationship between a physical format of an optical disc, an ATIP address, and a PSN address.
FIG. 5 is a flowchart for explaining a processing flow in which the optical disk device according to the embodiment of the present invention converts an ATIP address into a PSN address.
FIG. 6 is a flowchart illustrating an operation of a system control microcomputer according to an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a block diagram illustrating a configuration of an address decoder unit included in a conventional optical disc device.
[Explanation of symbols]
1 Optical head 1a Laser element
2 Front
4 WBL detector 5 ATIP decoder
6 CRC check circuit 7 PLL circuit
8 High-density recording mode decoder 9 High-density recording mode encoder
10 Interface section 11 RAM
12
12b
12d access control unit 12e address update unit
13 Laser
15
17
Claims (8)
前記光ディスクに照射されるレーザー光の第1の照射位置とする前記第2の記録領域について、当該第2の記録領域に付与された前記第2のアドレス情報を決定する第2のアドレス情報決定手段と、
前記レーザー光の照射位置が、前記第1の照射位置から所定の第2の照射位置とする前記第2の記録領域へ移動する間、前記決定された第2のアドレス情報に基づいて、前記第1の照射位置から前記第2の照射位置までの間でアクセスされる前記第2の記録領域に付与された前記第2のアドレス情報を生成する第2のアドレス情報生成手段と、
を有することを特徴とする光ディスク装置。For an optical disc having first address information assigned to each first recording area of a predetermined recording density, the first recording area is assigned to each of the second recording areas logically divided. An optical disc device capable of controlling access using the second address information to be recorded and performing data recording on the first recording area at a recording density higher than the predetermined recording density;
Second address information determining means for determining the second address information assigned to the second recording area with respect to the second recording area as a first irradiation position of the laser light applied to the optical disc When,
While the irradiation position of the laser beam moves from the first irradiation position to the second recording area as a predetermined second irradiation position, the second position is determined based on the determined second address information. Second address information generating means for generating the second address information assigned to the second recording area accessed from the first irradiation position to the second irradiation position;
An optical disk device comprising:
前記第1のアドレス情報をトラックのウォブリング情報に対応づけて有しており、
前記光ディスク装置は、
前記第1の照射位置に照射されているレーザー光の反射光に基づいて、前記光ディスクから読み出された前記ウォブリング情報を受信し、前記受信したウォブリング情報に対応づけられる前記第1のアドレス情報を生成する第1のアドレス情報生成手段を有し、
前記第2のアドレス情報決定手段は、
前記第1のアドレス情報生成手段によって生成された第1のアドレス情報に基づいて、当該第1のアドレス情報に対応づけられる前記第2のアドレス情報を決定することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。The optical disk is
The first address information is associated with wobbling information of a track,
The optical disc device,
The wobbling information read from the optical disk is received based on the reflected light of the laser light irradiated to the first irradiation position, and the first address information associated with the received wobbling information is received. It has a first address information generating means for generating,
The second address information determining means includes:
2. The method according to claim 1, wherein the second address information associated with the first address information is determined based on the first address information generated by the first address information generating unit. 3. Optical disk device.
前記第2のアドレス情報決定手段によって決定された前記第2のアドレス情報に対して、前記レーザー光の照射位置の移動量単位に応じた第1の加算値を順次加算していくことで、前記第1の照射位置から前記第2の照射位置までの間でアクセスされる前記第2の記録領域に付与された前記第2のアドレス情報を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク装置。The second address information generating means includes:
The second address information determined by the second address information determining means is sequentially added with a first addition value in accordance with a unit of movement of the irradiation position of the laser light, whereby 3. The method according to claim 1, wherein the second address information assigned to the second recording area accessed from a first irradiation position to the second irradiation position is generated. Optical disk device.
前記第1のアドレス情報生成手段によって生成された前記第1のアドレス情報のうち正常である第1のアドレス情報を記憶しておく記憶手段を有し、
前記第2のアドレス情報決定手段は、
前記第1のアドレス情報生成手段によって生成された前記第1のアドレス情報が正常でない場合に、前記記憶しておいた第1のアドレス情報に基づいて、前記第1の照射位置に付与された前記第2のアドレス情報を決定することを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。The optical disc device,
Storage means for storing normal first address information among the first address information generated by the first address information generation means,
The second address information determining means includes:
When the first address information generated by the first address information generating means is not normal, the first address information assigned to the first irradiation position is based on the stored first address information. 3. The optical disk device according to claim 2, wherein the second address information is determined.
前記記憶しておいた第1のアドレス情報に対応づけられる前記第2のアドレス情報を決定し、前記決定した前記第2のアドレス情報に対して前記レーザー光の移動量単位に応じた第2の加算値を加算した結果を、前記第1の照射位置に付与された前記第2のアドレス情報として決定することを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。The second address information determining means includes:
The second address information corresponding to the stored first address information is determined, and the second address information corresponding to the determined second address information according to a unit of movement of the laser light is determined. The optical disk device according to claim 4, wherein a result of adding the addition value is determined as the second address information assigned to the first irradiation position.
前記記憶しておいた第1のアドレス情報に対して前記レーザー光の移動量単位に応じた第3の加算値を加算し、前記加算した結果とする前記第1のアドレス情報に対応づけられた前記第2のアドレス情報を、前記第1の照射位置に付与された前記第2のアドレス情報として決定することを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。The second address information determining means includes:
A third addition value is added to the stored first address information in accordance with a unit of the movement amount of the laser beam, and the third addition value is associated with the first address information as a result of the addition. The optical disk device according to claim 4, wherein the second address information is determined as the second address information provided to the first irradiation position.
前記第1のアドレス情報を検査するためのアドレス検査用情報を、トラックのウォブリング情報に対応づけて有しており、
前記光ディスク装置は、
前記第1の照射位置に照射されているレーザー光の反射光に基づいて前記光ディスクから読み出された、前記ウォブリング情報に対応づけられた前記アドレス検査用情報に基づいて、前記第1のアドレス情報生成手段によって生成された前記第1のアドレス情報が正常であるか否かを検査する検査手段と、
前記検査手段による検査の結果、正常であると判別された前記第1のアドレス情報を前記記憶手段に記憶する手段と、
前記第2のアドレス情報決定手段に対して、前記第1のアドレス情報生成手段によって生成された前記第1のアドレス情報が正常であるか否かを判別させるべく前記検査手段による検査の結果を示す情報を送信する手段と、
を有することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の光ディスク装置。The optical disk is
Address inspection information for inspecting the first address information is associated with track wobbling information,
The optical disc device,
The first address information is read from the optical disc based on the reflected light of the laser beam irradiated to the first irradiation position, and the first address information is read based on the address inspection information associated with the wobbling information. Checking means for checking whether the first address information generated by the generating means is normal;
Means for storing the first address information determined to be normal in the storage means as a result of the inspection by the inspection means,
The result of the inspection by the inspection means is shown to the second address information determination means to determine whether the first address information generated by the first address information generation means is normal. Means for transmitting information;
7. The optical disk device according to claim 4, comprising:
前記光ディスクに照射されるレーザー光の第1の照射位置とする前記第2の記録領域について、当該第2の記録領域に付与された前記第2のアドレス情報を決定し、
前記レーザー光の照射位置が、前記第1の照射位置から所定の第2の照射位置とする前記第2の記録領域へ移動する間、前記決定された第2のアドレス情報に基づいて、前記第1の照射位置から前記第2の照射位置までの間でアクセスされる前記第2の記録領域に付与された前記第2のアドレス情報を生成することを特徴とする光ディスク装置の制御方法。For an optical disc having first address information assigned to each first recording area of a predetermined recording density, the first recording area is assigned to each of the second recording areas logically divided. A control method of an optical disc apparatus capable of controlling access using the second address information to be performed and recording data in the first recording area at a recording density higher than the predetermined recording density. At
For the second recording area to be the first irradiation position of the laser light irradiated on the optical disc, determine the second address information given to the second recording area,
While the irradiation position of the laser beam moves from the first irradiation position to the second recording area as a predetermined second irradiation position, the second position is determined based on the determined second address information. A method for controlling an optical disc device, comprising: generating the second address information assigned to the second recording area accessed between the first irradiation position and the second irradiation position.
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