JP2004310237A - エレメント管理システム、エレメント管理方法及びエレメント管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エレメント管理システム10内のエレメント管理受付部11は、ネットワーク管理システム20からの管理要求を受けると、その要求を実行すべきエレメント管理実行部13の情報を管理情報処理部12から受け取り、エレメント管理実行部13に対して管理指示を発行する。これを受けてエレメント管理実行部13は、上記管理要求に従い、対応する通信装置30を管理操作して管理操作結果を取得する。管理情報処理部12は、エレメント管理実行部13により取得された管理操作結果に対応する、ネットワーク管理システム20により認識可能な管理情報をエレメント管理受付部11に返す。エレメント管理受付部11は、この管理情報をネットワーク管理システム20に返す。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク網を管理するネットワーク管理システムの管理下にあって、通信装置を管理するエレメント管理システムに係り、特に当該ネットワーク管理システムに提供する管理情報とアクセス手段の変更・新規追加に対応するのに好適なエレメント管理システム、エレメント管理方法及びエレメント管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワーク管理システムは、一般的にはEMS(Element Management System)と呼ばれ、1つ以上の通信装置を管理するために、サービスプロバイダやネットワークプロバイダで運用される装置ソフトウェア、及びプログラムコードにより実現される。この用語は、ITU−Tの勧告において規定されると共に、TeleManagement Forum(以下、TMFと呼ぶ)で使用されている。
【0003】
最近、この種のネットワーク管理システムを、オブジェクト管理サーバとデータベースとから構成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ネットワーク管理システムには、ネットワークの管理情報(第1の管理情報)を表現する管理オブジェクト(第1の管理オブジェクト)NMOが保持される。具体的には、NMOは、オブジェクト管理サーバに接続されたデータベースのインスタンスとして保持される。NMOは、当該NMOの属性(ネットワーク管理情報モデルで定義される属性)と、エレメント管理システム(通信網要素管理システム)が保持する、ネットワークの管理情報(第2の管理情報)を表現する管理オブジェクト(第2の管理オブジェクト)EMOの属性との対応関係を保持している。エレメント管理システムは、ネットワーク管理システムの管理下にあって、通信装置(ネットワーク装置)の管理、更に詳細に述べるならば通信装置の管理対象である管理リソース(通信網要素)の管理を司る。
【0004】
オブジェクト管理サーバは、ユーザインタフェースからNMOの属性値の取得要求が送られた場合、データベースに対してNMO名を指定して、NMOの属性とEMOの属性との対応関係の取得要求を発行する。データベースは、指定されたNMOを検索して、その検索されたNMOの属性とEMOの属性との対応関係をオブジェクト管理サーバに返す。
【0005】
オブジェクト管理サーバは、データベースから返されたNMOの属性とEMOの属性との対応関係から、エレメント管理システムに対してEMO名と属性とを指定して属性値取得要求を発行する。エレメント管理システムは、オブジェクト管理サーバからの属性値取得要求に従って、指定されたEMOの属性値を返す。オブジェクト管理サーバは、エレメント管理システムから取得した属性値をNMOの属性値としてユーザインタフェースに返す。このように、ユーザインタフェースからはEMOは直接認識できなくても、NMOだけを認識できるならば、ネットワークを管理することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−243137号公報(段落0010、段落0011、図1、図5)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、特許文献1に記載されたネットワーク管理システムによれば、当該システムと接続されるユーザインタフェースからは、ネットワーク管理システムの管理下にあるエレメント管理システムは直接認識できなくても、ネットワーク管理システムだけを認識できるならば、ネットワークを管理することができる。
【0008】
そこで、この特許文献1に記載された技術をエレメント管理システムに適用して当該エレメント管理システムをオブジェクト管理サーバとデータベースとで構成し、ネットワーク管理システムとエレメント管理システムとの間で交換される管理情報を表現する管理オブジェクト(第1の管理オブジェクト)と、エレメント管理システムが通信装置から取得する管理情報を表現する管理オブジェクト(第2の管理オブジェクト)との間の情報変換を行うことが考えられる。この情報変換は、例えばネットワーク管理システムからエレメント管理システムに管理要求(管理情報要求)を発行することにより、当該エレメント管理システムを介して通信装置の管理対象(管理リソース)を制御する場合、或いは通信装置の管理情報(管理オブジェクト)を当該通信装置からエレメント管理システムを介して取得する場合に必要となる。また、通信装置に障害、或いは状態変化の事象(イベント)が発生したために、当該通信装置からエレメント管理システムに対して送られる、管理情報(管理オブジェクト)を含む管理イベントメッセージ(管理イベント通知)をエレメント管理システムが受信した場合にも必要となる。
【0009】
そのためには、ネットワーク管理システムからの管理要求メッセージに含まれる管理情報(第1の管理オブジェクト)と、通信装置に管理指示を行うために必要な管理情報(第2の管理オブジェクト)とのマッピング情報をデータベースに保持し、そのマッピング規則に従って、管理要求メッセージの変換を行えばよい。ここでは、通信装置の管理対象(管理リソース)を制御するための管理要求メッセージを例にとると、当該メッセージの指定する管理要求を解釈して、通信装置に対して実行する操作(オペレーション)の処理をする必要がある。同様に、上記管理要求に対する通信装置からの通信装置操作応答メッセージに含まれる管理情報(管理オブジェクト)と、ネットワーク管理システム104への管理応答メッセージに含める管理情報(管理オブジェクト)とのマッピング情報もデータベースに保持し、そのマッピング規則に従って、通信装置操作応答メッセージの変換を行えばよい。同様に、通信装置からの通信装置イベントメッセージに含まれる管理情報(第2の管理オブジェクト)と、当該通信装置イベントメッセージに応じてネットワーク管理システムへ送出される管理イベントメッセージに含める管理情報(第1の管理オブジェクト)とのマッピング情報もデータベースに保持し、そのマッピング規則に従って、通信装置イベントメッセージの変換を行えばよい。
【0010】
しかしながら、特許文献1に記載された技術をエレメント管理システムに適用した場合、ネットワーク管理システムとの間で管理要求或いは管理イベント通知を処理するためには、オブジェクト管理サーバ及びデータベースにおいて当該管理要求或いは管理イベント通知に係わる処理を行わなければならない。このため、ネットワーク管理システムへ提供する管理情報(第1の管理オブジェクト)とそれに対するアクセス手段(オブジェクトメソッド)を変更、もしくは新たにそれらを導入することが要求された場合、オブジェクト管理サーバとデータベース各々に必要な対応を施さなければならないという問題が生ずる。具体的には、オブジェクト管理サーバの機能とデータベースの機能とを実現するプログラムコードを含んだソフトウェアを変更するか、エレメント管理システム全体に係わるプログラムコードを含んだソフトウェアを変更し、且つ当該ソフトウェアが動作する装置の主記憶装置またはディスク装置(例えば磁気ディスク装置)上に変更済みのソフトウェアを入れ替える必要が生ずる。
【0011】
更に、特許文献1に記載された技術をエレメント管理システムに適用した場合、通信装置の機能が追加される毎に、その追加された機能に対応可能なように、オブジェクト管理サーバを置き換えなければならない。具体的には、オブジェクト管理サーバに該当するプログラムコードを含んだソフトウェアを変更するか、エレメント管理システム全体に係わるプログラムコードを含んだソフトウェアを変更し、且つ当該ソフトウェアが動作する装置の主記憶装置上に変更済みのソフトウェアを入れ替える必要が生ずる。
【0012】
このように従来技術を用いてエレメント管理システムを構築した場合、ネットワーク管理システムへ提供する管理情報とアクセス手段の変更・新規追加を行うためには、エレメント管理システムの主構成要素であるオブジェクト管理サーバとデータベース各々に対して機能変更を施さなければならない。また、通信装置の機能が追加される毎にオブジェクト管理サーバの機能追加を行わなければならない。特に、オブジェクト管理サーバはエレメント管理システムを動作させるための根幹となる機能であるため、上記機能変更・追加が施された新たなソフトウェアは、エレメント管理システムが動作する装置に導入し、当該装置の主記憶装置上へ展開を行った後、上記新たなソフトウェアの起動を改めて行う必要を生ずる。これは、昨今の通信網の高度化・複雑化により、一時停止を許されない運用管理を行う必要のある環境下では問題となる。
【0013】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、ネットワーク管理システムに提供する管理情報とアクセス手段の変更・新規追加が必要な場合、或いはエレメント管理システムにより管理される通信装置の機能が追加された場合でも、当該エレメント管理システムの主機能の変更を不要とすることができるようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点によれば、通信装置を管理するエレメント管理システムが提供される。このエレメント管理システムは、通信網を管理するネットワーク管理システムから送られた通信装置の管理情報の取得を指示する管理要求を受け付けるエレメント管理受付手段と、このエレメント管理受付手段による管理要求受け付けに応じて当該エレメント管理受付手段から発行される管理指示に応じて起動され、上記エレメント管理受付手段により受け付けられた管理要求に従い、対応する通信装置を管理操作して当該通信装置から管理操作結果を取得する少なくとも1つのエレメント管理実行手段と、表現形式の異なる管理情報の処理を行う管理情報処理手段であって、上記エレメント管理受付手段により受け付けられた管理要求に従って管理操作を実行するエレメント管理実行手段を決定すると共に、上記エレメント管理実行手段により取得された管理操作結果に対応する、上記ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報を上記エレメント管理受付手段に返す管理情報処理手段とを備える。
【0015】
このような構成のエレメント管理システムにおいて、エレメント管理受付手段がネットワーク管理システムからの管理要求を受け付けると、当該管理要求に従って管理操作を実行するエレメント管理実行手段が管理情報処理手段により決定される。すると、管理情報処理手段により決定されたエレメント管理実行手段が、エレメント管理受付手段から発行される管理指示に応じて起動され、対応する通信装置を管理操作して当該通信装置から管理操作結果を取得する。ここで、エレメント管理実行手段を、例えば管理要求種別、或いは複数の管理要求種別が属する管理要求グループ毎に用意し、ネットワーク管理システムからの管理要求に従ってエレメント管理実行手段により取得された管理操作結果に対応する、前記ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報を前記エレメント管理受付手段に返すように管理操作を実行可能なエレメント管理実行手段が起動される構成とするとよい。
【0016】
エレメント管理実行手段により通信装置の管理操作結果が取得されると、その管理操作結果に対応する、ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報が管理情報処理手段からエレメント管理受付手段に返されて、その管理情報(を含む管理応答メッセージ)がネットワーク管理システムに返される。
【0017】
このように、上記構成のエレメント管理システムにおいては、ネットワーク管理システムとの間で情報を交換するエレメント管理受付手段(つまりエレメント管理システムの主機能)は、ネットワーク管理システムからの管理要求の内容を何ら解釈することなく、単にネットワーク管理システム、管理情報処理手段、及びエレメント管理実行手段との間で情報を授受するだけでよい。したがって、ネットワーク管理システムへ提供する管理情報とアクセス手段の変更・新規追加が行われても、或いは通信装置の機能が追加されても、エレメント管理受付手段を変更しなくて済む。
【0018】
上記したエレメント管理システムに係る本発明は、当該システムにおいて実行される処理の手順を有する方法(エレメント管理方法)に係る発明としても成立し、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(或いはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、或いはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラム(エレメント管理プログラム)に係る発明としても成立する。
【0019】
また、エレメント管理システムを構成するエレメント管理受付手段、管理情報処理手段及びエレメント管理実行手段は、分散配置されていてもよい。この場合、本発明は、エレメント管理受付手段、管理情報処理手段及びエレメント管理実行手段各々の手段にそれぞれ対応する独立のプログラムであって、コンピュータに当該手段で実行される手順を実行させるためのプログラムに係る発明としても成立する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態に係るエレメント管理システムを備えたネットワークシステムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、エレメント管理システム10は、エレメント管理受付部11と、管理情報処理部12と、エレメント管理実行部13とを備えている。図1では、エレメント管理実行部13が1つだけ示されているが、複数のエレメント管理実行部13が設けられる構成であっても構わない。このエレメント管理実行部13は、ネットワーク管理システム20が扱う管理要求種別毎に或いは複数の管理要求種別が属する管理要求グループ毎に用意されることから、複数設けられる場合が多い。
【0022】
エレメント管理システム10は、当該エレメント管理システム10の上位に位置し、通信網を管理するネットワーク管理システム20と、エレメント管理受付部11を介して接続されている。エレメント管理システム10はまた、当該エレメント管理システム10の下位に位置する少なくとも1つの通信装置30と、エレメント管理実行部13を介して接続されている。通信装置30は例えばネットワーク装置であり、エレメント管理システム10の管理対象となるネットワークリソース(通信網要素)を含む。ネットワークリソースは、例えば通信装置30のボード、インタフェース、電源、ソフトウェア及びCPU使用率等である。
【0023】
エレメント管理システム、つまりElement Management System(EMS)と呼ばれる用語は、例えばITU−Tの勧告において規定されるとともに、TeleManagement Forum(以下、TMFと呼ぶ)で使用されている。ITU−T M.3010では、4つの管理レイヤが規定されており、上位レイヤから順に、ビジネス管理レイヤ、サービス管理レイヤ、ネットワーク管理レイヤ及びエレメント管理レイヤで構成される。下位レイヤは上位レイヤに対して管理サービスを提供することによって、上位レイヤの管理をサポートする。即ち、上位レイヤは、下位レイヤに位置する管理システムに対して管理制御または管理情報取得に代表される管理指示をすることにより、当該上位レイヤ自身に位置する管理機能を実現する。
【0024】
エレメント管理システム10は、自身の管理対象である、通信装置30が有するネットワークリソースに関する抽象化された管理情報を、上位に位置するネットワーク管理システム(Network Management System:EMS)20へ提供することにより、当該ネットワーク管理システム20からの指示を受けてオペレーションを実現する。ここで管理情報(を表現する管理オブジェクト)は、エレメント管理システム10の実装方法、更には当該エレメント管理システム10とネットワーク管理システム20との間の通信プロトコルに依存しない形で抽象化及びモデル化が行われ、少なくとも1つの表現方式により定義される。例えば、前述のTMF標準化団体では、「NML−EMLインタフェース」という管理アーキテクチャにより、エレメント管理システムがネットワーク管理システムへ提供する管理情報(管理オブジェクト)と、それに対するアクセス手段(オブジェクトメソッド)を定義するために、UML(Unified Modeling Language)を使用してモデル化が行われる。TMFで定義される仕様の一例として、Multi Technology Network Management Business Agreement − TMF513、或いは、Multi Technology Network Management Information Agreement − TMF608が挙げられる。
【0025】
上記仕様に基づいて、図1中のネットワーク管理システム20とエレメント管理システム10との間で交換される管理情報(第1の管理オブジェクト)と、エレメント管理システム10が通信装置30から取得する管理情報(第2の管理オブジェクト)とは、必ずしも同一の情報モデルであるとは限らない。このため、多かれ少なかれ両者間の管理情報(管理オブジェクト)を変換する必要が生じてくる。管理情報(管理オブジェクト)変換の実現方法については、上記仕様において定義される範疇ではなく、エレメント管理システム10のソフトウェア実装方法に依存する。この点は、通信装置に対するオペレーション(操作)についても同様である。
【0026】
図1中のエレメント管理システム10の特徴は、ネットワーク管理システム20に提供する管理情報と、それに対するアクセス手段の変更・新規追加が必要な場合、或いは通信装置30の機能が追加された場合でも容易に対応して上述の変換を実現している点にある。そのためエレメント管理システム10は、以下に述べる機能を有する、エレメント管理受付部11と、管理情報処理部12と、エレメント管理実行部13とを備えている。本実施形態において、エレメント管理システム10を構成するエレメント管理受付部11、管理情報処理部12及びエレメント管理実行部13は、コンピュータ(プログラムを読み取って実行することが可能な情報処理装置)に以下に述べる機能を実現するためのプログラムモジュールを当該コンピュータ上で実行させることにより実現される機能ブロックである。つまりエレメント管理システム10は、エレメント管理受付部11、管理情報処理部12及びエレメント管理実行部13にそれぞれ対応するプログラムモジュールを含むプログラムをコンピュータ上で実行させることにより実現される。このプログラムを、コンピュータ読み取り可能な、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM,DVD等)、或いは半導体メモリなどの記録媒体に記憶して、コンピュータにより読み取り実行させることができる。また、このプログラムを、通信媒体を介してコンピュータにダウンロードして当該コンピュータにより読み取り実行させることもできる。
【0027】
図2は、図1中のエレメント管理システム10の主としてエレメント管理実行部13の詳細な構成を示すブロック図である。同図に示すように、エレメント管理受付部11は、管理指示部111と、管理応答部112と、管理イベント通知部113とを有する。管理指示部111は、ネットワーク管理システム20からの管理要求を受けて対応する管理指示をエレメント管理実行部13に送出する。管理応答部112は、エレメント管理実行部13への管理指示に対する当該エレメント管理実行部13からの管理応答をネットワーク管理システム20に返す。管理イベント通知部113は、通信装置30からの管理イベントに従ってエレメント管理実行部13から管理指示結果が返された場合に、当該管理指示結果に応じてネットワーク管理システム20へ管理イベント通知を行う。
【0028】
エレメント管理実行部13は、管理指示処理部131と、管理情報取得・応答判定部132とを有する。エレメント管理実行部13はまた、管理応答処理部133、イベント受付部134及び統計情報取得実行部135のうちの1つと、通信装置アクセス部136と、管理情報アクセス部137とを有する。
【0029】
管理指示処理部131は、エレメント管理受付部11内の管理指示部111からの管理指示を受けて、エレメント管理実行部13を一意に識別するための情報(以下、エレメント管理実行部IDと称する)と、管理情報(管理オブジェクト)を一意に識別するための情報(以下、管理情報IDと称する)とを取得する機能を有する。管理情報取得・応答判定部132は、管理指示処理部131により取得された管理情報IDを管理情報アクセス部137を介して管理情報処理部12に送ることにより管理操作内容(例えば通信装置操作メッセージ)を受け取る機能と、当該管理操作内容に対応する管理操作結果を表す管理情報(第2の管理オブジェクト)を通信装置30から取得するか否かを判定する機能とを有する。管理情報取得・応答判定部132はまた、通信装置30からの管理操作応答メッセージ中のPDU(管理操作応答メッセージ)を管理情報アクセス部137を介して管理情報処理部12に送ることにより管理情報IDを取得する機能と、当該管理情報IDに対応する管理応答が必要か否かを判定する機能とを有する。
【0030】
管理応答処理部133は、通信装置アクセス部136により受信された通信装置30での管理操作結果を受けて、その管理操作結果の内容(を表す管理オブジェクトの属性と値、つまりインスタンス情報セット)を管理情報処理部12に登録する機能を有する。管理応答処理部133はまた、管理情報処理部12への管理操作結果内容登録に応じて、エレメント管理受付部11からの管理指示に対す管理指示結果の応答を管理指示処理部131を介してエレメント管理受付部11に返す機能を有する。
【0031】
イベント受付部134は、通信装置30からの管理イベントの通知を通信装置アクセス部136を介して受け付ける機能を有する。イベント受付部134はまた、通信装置30からの管理イベントを受け付けた場合に、その管理イベントの内容(を表す管理オブジェクトの属性と値、つまりインスタンス情報セット)を管理情報処理部12に登録する機能を有する。イベント受付部134は更に、管理情報処理部12への管理イベント内容登録に応じて、通信装置30からの管理イベント通知に対する管理イベント結果の応答を管理指示処理部131を介してエレメント管理受付部11に返す機能を有する。
【0032】
統計情報取得実行部135は、通信装置30から統計情報を例えば定期的に且つ自律的に収集する機能を有する。通信装置アクセス部136は通信装置30から管理情報(管理操作結果)を取得するため当該通信装置30をアクセス(管理操作)する機能を有する。エレメント管理実行部13内の構成要素のうち、管理応答処理部133、イベント受付部134または統計情報取得実行部135は、エレメント管理システム10の管理対象となる通信装置30に対応して追加・変更される。
【0033】
図3は図1中の管理情報処理部12により管理されるテーブル構造例を示す。同図に示すように、管理情報処理部12は、クラス情報テーブル121と、少なくとも1つのインスタンス情報テーブル122と、少なくとも1つの物理情報テーブル、例えば物理情報テーブル123−1及び123−2を含む複数の物理情報テーブルと、マップテーブル124とを有している。
【0034】
クラス情報テーブル121の各エントリは、クラス名、プロパティ名、エレメント管理実行ID及びインスタンスIDの各項目を有する。上記各エントリのクラス名の項目(クラス名フィールド)には、ネットワーク管理システム20にて認識可能なネットワークリソースに関する抽象化された管理情報(第1の管理オブジェクト)のうち、共通の特性を持つ管理情報の集合を表すクラスの名称(クラス名)が登録される。上記各エントリのプロパティ名の項目(プロパティ名フィールド)には、当該エントリ中のクラス名の項目により示されるクラスの属性を表す名称(プロパティ名)が登録される。上記各エントリのエレメント管理実行部IDの項目(エレメント管理実行部IDフィールド)には、当該エントリ中のクラス名及びプロパティ名の項目により示されるクラス及び属性の管理情報(管理オブジェクト)を処理するエレメント管理実行部13のIDが登録される。上記各エントリのインスタンスIDの項目(インスタンスIDフィールド)には、当該エントリ中のクラス名及びプロパティ名の項目により示されるクラス及び属性の管理情報(管理オブジェクト)の値(インスタンス値)を指し示すID(インスタンスID)が登録される。このインスタンスID以外は、予め定められている。図2の例では、クラス#1は1つのプロパティproperty#1で定義されている。
【0035】
インスタンス情報テーブル122は、クラス情報テーブル121に登録されているプロパティ名の示すプロパティ毎に設けられる。図では、プロパティproperty#1に対するインスタンス情報テーブル122のみが示されている。インスタンス情報テーブル122の各エントリは、当該エントリを特定するためのインデックスの項目(インデックスフィールド)及び対応するプロパティを持つインスタンス(管理オブジェクト)の値(インスタンス値)の項目(インスタンス値フィールド)を有する。インスタンス情報テーブル122は、エレメント管理実行部13が起動される際に、動的に作成される。
【0036】
物理情報テーブル123−1(#1)及び123−2(#2)の各エントリは、エレメント管理システム10と通信装置30との間で適用される仕様の管理オブジェクト(第2の管理オブジェクト)の属性値を登録するのに用いられる。物理情報テーブル123−1(#1)及び123−2(#2)はメンバ名の項目(メンバ名フィールド)を含む。第2の管理オブジェクトの属性は、物理情報テーブル123−1(#1)及び123−2(#2)のテーブル名とメンバ名とにより表現される。この第2の管理オブジェクトの属性を物理情報と呼ぶこともある。メンバ名で指定されるメンバは、1つの情報カテゴリ(例えば、「通信パス」、「通信ノード」、「通信インタフェース」など)に含まれる情報の項目を指す。「通信パス」を例にとるならば、メンバは通信パス名、通信品質パラメータ、通信パス状態などである。図3の例では、メンバ名は、メンバ#1からメンバ4の4種類定義されている。
【0037】
マップテーブル124は、プロパティ名と物理情報テーブル123−i(図3ではi=1,2)のテーブル名及びメンバ名との対応関係を表す。図3の例では、プロパティ名property#1とテーブル#1(物理情報テーブル123−1)内のメンバ#2とが対応し、プロパティ名property#1とテーブル#2(物理情報テーブル123−2)内のメンバ#3とが対応している。これにより、プロパティ名がproperty#1のプロパティは、テーブル名がテーブル#1(物理情報テーブル123−1)のテーブル及びメンバ名がメンバ#2のメンバに属すると共に、テーブル名がテーブル#2(物理情報テーブル123−2)のテーブル及びメンバ名がメンバ#3のメンバに属することが示される。
【0038】
次に、本発明の第1の実施形態におけるエレメント管理システム10の動作について、(1)管理要求メッセージ受信時の処理、(2)通信装置イベントメッセージ受信時の処理、(3)管理情報処理部12の処理の詳細、(4)統計情報収集処理を例に順に説明する。
【0039】
(1)管理要求メッセージ受信時の処理
まず、ネットワーク管理システム20からの管理要求メッセージをエレメント管理システム10にて受信した際の当該エレメント管理システム10の動作を、図4のシーケンスチャート、図5のフローチャート並びに図6及び図7のデータ流れ図を参照して説明する。なお、エレメント管理システム10内のエレメント管理実行部13には、管理応答処理部133、イベント受付部134及び統計情報取得実行部135のうちの管理応答処理部133が含まれているものとする。
【0040】
今、ネットワーク管理システム20からエレメント管理システム10に対して管理要求メッセージ601が送信されたものとする(図4ステップS1)。この管理要求メッセージ601は、ヘッダ601aとPDU(Protocol Data Unit)601bとから構成される。エレメント管理システム10内のエレメント管理受付部11(に設けられた管理指示部111)は、このネットワーク管理システム20からの管理要求メッセージ601を受信する(図5ステップS21)。管理要求メッセージは、一般に1つのネットワーク管理システム20と図1中のエレメント管理システム10に代表される複数のエレメント管理システムとの間で利用される。そこで管理要求メッセージ601には、標準化機関または標準化団体などにより策定される標準とされる管理プロトコル、例えばITU−Tが標準化したCMIP(Common Management Information Protocol)、IETF(The Internet Engineering Task Force)が標準化したSNMP(Simple Network Management Protocol)、或いは汎用的な通信プロトコル、例えばOMG(Object Management Group)が仕様を策定したCORBA(Common Object Request Broker Architecture)、W3Cコンソーシアムが仕様を策定したHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、SOAP(Simple Object Access Protocol)、もしくはXML(eXtensible Markup Language)を使用するのが一般的である。
【0041】
エレメント管理受付部11内の管理指示部111は、ネットワーク管理システム20からの管理要求メッセージ601を受信して、当該ネットワーク管理システム20との間で使用する通信プロトコルを処理することにより、当該管理要求メッセージ601からヘッダ601aが外された管理要求メッセージPDU(Protocol Data Unit)601bを管理情報処理部12に送出する(図4ステップS2)。管理情報処理部12は、管理要求メッセージPDU601bに従って後述する管理情報処理を実行することにより、当該PDU601bを処理すべきエレメント管理実行部13を一意に識別するための情報(即ちエレメント管理実行部ID)602aと、管理情報(管理オブジェクト)を一意に識別するための情報(即ち管理情報ID)602bとをエレメント管理受付部11に返す(図4ステップS3)。これによりエレメント管理受付部11内の管理指示部111は、管理要求メッセージPDUに対応した識別情報、即ちエレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID602bを取得する(図5ステップS22)。管理情報IDの一例としては、URI(Uniform Resource Identifiers)またはURN(Uniform Resource Name)などの統一的且つ標準的に表現する方法が挙げられる。
【0042】
エレメント管理受付部11内の管理指示部111は、エレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID602bを取得すると当該両ID(識別情報)が存在するか否かを当該両ID(識別情報)の値に基づいて判定する(図5ステップS23)。もし、エレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID602bが存在する場合には、エレメント管理受付部11内の管理指示部111は、ネットワーク管理システム20から受信した管理要求メッセージに固有の(管理要求メッセージで要求される処理を識別するための)、管理指示を一意に識別するための情報(即ち管理指示ID)603を作成し、当該管理指示ID603、並びに上記エレメント管理実行部ID602a及び上記管理情報ID602bを全てのエレメント管理実行部13に送出する(図4ステップS4、図5ステップS24)。この情報は、当該情報中のエレメント管理実行部ID602aによって特定されるエレメント管理実行部13によってのみ受け取られる。
【0043】
エレメント管理実行部13内の管理指示処理部131は、エレメント管理受付部11内の管理指示部111から送出された管理指示ID603、エレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID602bを取得する。するとエレメント管理実行部13内の管理情報取得・応答判定部132は、管理指示処理部131が取得した管理情報ID602bを管理情報処理部12に送出する(図4ステップS5)。管理情報処理部12は、エレメント管理受付部11内の管理情報取得・応答判定部132から管理情報ID602bを受け取ると、当該管理情報ID602bに従って後述する管理情報処理を実行する。これにより管理情報処理部12は、エレメント管理システム10と通信装置30との間で適用される管理要求種別及び属性を含む通信装置操作メッセージPDU604を作成し、当該メッセージPDU604を管理情報取得・応答判定部132に返す(図4ステップS6)。
【0044】
管理情報取得・応答判定部132は、管理情報処理部12から通信装置操作メッセージPDU604を受け取ると(図5ステップS25)、管理情報(第2の管理オブジェクト)を通信装置30から取得するか否かを、エレメント管理実行部13に管理応答処理部133が含まれているか否かに応じて判定する(図5ステップS26)。ここでは、エレメント管理実行部13に管理応答処理部133が含まれていることから、管理情報を通信装置30から取得することが判定される。この場合、エレメント管理実行部13内の通信装置アクセス部136は、管理指示処理部131が取得した通信装置操作メッセージPDU604にメッセージヘッダ605を加えて通信装置操作メッセージ607を組み立て、当該通信装置操作メッセージ607を通信装置30に送信する(図4ステップS7、図5ステップS27)。
【0045】
通信装置30は、エレメント管理システム10のエレメント管理実行部13に設けられた通信装置アクセス部136から通信装置操作メッセージ607を受け取ると、当該メッセージ607中の通信装置操作メッセージPDU604の内容(当該PDU604に含まれている管理要求種別)をデコード(解釈)し、当該PDU604により要求された操作(処理)を行う。要求された操作とは、管理情報の獲得、設定、或いは変更等の処理であり、例えば通信系では、通信パスの設定、削除、変更などである。通信装置30は、要求された操作(処理)を行うと、その結果を通信装置操作応答メッセージ608の内容にエンコード(符号化)し、当該通信装置操作応答メッセージ608をエレメント管理実行部13内の通信装置アクセス部136に返す(図4ステップS8)。この応答メッセージ608はヘッダ608aとPDU608bとから構成される。PDU608bは管理要求に対する管理応答の種別を表す情報と、管理情報の属性(少なくとも1つのテーブル名及びメンバ名の組)とを含む。またPDU608bが属性値を含むこともある。
【0046】
エレメント管理実行部13内の通信装置アクセス部136は、通信装置30からの通信装置操作応答メッセージ608を受信する(図5ステップS28)。するとエレメント管理実行部13内の管理応答処理部133は、通信装置アクセス部136により受信された通信装置操作応答メッセージ608からヘッダ608aが外された通信装置操作応答メッセージPDU608bを、管理情報取得・応答判定部132及び管理情報アクセス部137を介して管理情報処理部12に送出する(図4ステップS9)。管理情報処理部12は、通信装置操作応答メッセージPDU608bに従う管理情報処理により、管理情報(管理オブジェクト)を一意に識別するための情報(即ち管理情報ID)609をエレメント管理実行部13に返す(図4ステップS10)。これによりエレメント管理実行部13内の管理応答処理部133は、管理情報処理部12からの管理情報ID609を取得する(図5ステップS29)。
【0047】
管理情報取得・応答判定部132は、管理情報ID609により識別される管理情報をネットワーク管理システム20への応答として返す必要があるか否かを判定する(図5ステップS30)。この例のように、エレメント管理実行部13に管理応答処理部133が含まれている場合、ネットワーク管理システム20への応答が必要であると判定される。この場合、エレメント管理実行部13内の管理指示処理部131が起動され、先にエレメント管理受付部11内の管理指示部111から送られた管理指示ID603及びエレメント管理実行部ID602aと、管理応答処理部133が取得した管理情報ID609とを、エレメント管理受付部11に送出する(図4ステップS11、図5ステップS31)。
【0048】
エレメント管理受付部11内の管理応答部112は、エレメント管理実行部13内の管理指示処理部131から管理指示ID603、エレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID609が送出されると、そのうちのエレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID609を管理情報処理部12に送出する(図4ステップS12)。管理情報処理部12は、エレメント管理受付部11内の管理応答部112からエレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID609を受け取ると、当該エレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID609に従って管理情報処理を実行することにより、管理要求種別に対応する応答種別、クラス名、属性、及び属性値を含む管理応答メッセージPDU610を作成し、当該PDU610をエレメント管理受付部11に返す(図4ステップS13)。これによりエレメント管理受付部11内の管理応答部112は管理応答メッセージPDU610を取得する(図5ステップS32)。この場合、管理応答部112は、管理応答メッセージPDU610にメッセージヘッダ611を加えて管理応答メッセージ612を組み立て、当該管理応答メッセージ612をネットワーク管理システム20に送信する(図4ステップS14、図5ステップS33)。
【0049】
上述した、図4のシーケンスチャート及び図5のフローチャートに従うエレメント管理システム10での処理は、ネットワーク管理システム20が通信装置30の管理対象(管理リソース)を制御する場合、或いは当該通信装置30の管理情報(管理オブジェクト)を当該通信装置30から直接取得する場合に適用される一例である。
【0050】
(2)通信装置イベントメッセージ受信時の処理
次に、通信装置30からの通信装置イベントメッセージをエレメント管理システム10にて受信した際の当該エレメント管理システム10の動作を、図8のシーケンスチャート及び前記図5のフローチャートを参照して説明する。なお、エレメント管理システム10内のエレメント管理実行部13には、管理応答処理部133、イベント受付部134及び統計情報取得実行部135のうちのイベント受付部134が含まれているものとする。
【0051】
今、通信装置30において障害または状態変化の事象(イベント)が発生したものとする。この場合、通信装置30からエレメント管理システム10に対して通信装置イベントメッセージが送信されたものとする(図8ステップS41)。この通信装置イベントメッセージは、通信装置30で発生したイベントの内容を管理イベントとしてエレメント管理システム10に通知するために、当該通信装置30からエレメント管理システム10に送信される。この通信装置イベントメッセージは、非同期で送信される場合が一般的である。このため、エレメント管理システム10内のエレメント管理実行部13に設けられたイベント受付部134は、通信装置30からの通信装置イベントメッセージの受信を常時待機している状態にある。
【0052】
通信装置30からエレメント管理システム10に送信された通信装置イベントメッセージは、エレメント管理実行部13内の通信装置アクセス部136で受信され、当該エレメント管理実行部13内のイベント受付部134で受け付けられる(図5ステップS28)。イベント受付部134は、受け付けた通信装置イベントメッセージからヘッダの部分が外された通信装置イベントメッセージPDUを、管理情報取得・応答判定部132及び管理情報アクセス部137を介して管理情報処理部12に送出する(図8ステップS42)。管理情報処理部12は、通信装置イベントメッセージPDUに従う管理情報処理によりイベント内容(を表す管理オブジェクトの属性と値、つまりインスタンス情報セット)の登録を行い、管理イベントを一意に識別するための情報(即ち管理情報IDに相当する管理イベントID)をイベント受付部134に返す(図8ステップS43)。これによりイベント受付部134は、管理イベントIDを取得する(図5ステップS29)。
【0053】
エレメント管理実行部13内の管理情報取得・応答判定部132は、イベント受付部134により取得された管理イベントIDにより識別される管理イベントの内容をネットワーク管理システム20への応答として返す必要があるか否かを判定する(図5ステップS30)。この例とは異なって、エレメント管理実行部13にイベント受付部134が含まれていない場合には、ネットワーク管理システム20への応答が必要でないと判定される。
【0054】
これに対し、この例のようにエレメント管理実行部13にイベント受付部134が含まれている場合、例えばイベントの種類に応じてネットワーク管理システム20への応答が必要であるか否かが判定される。ここでは、ネットワーク管理システム20への応答が必要であるものとする。この場合、エレメント管理システム10内の管理指示処理部131が起動され、イベント受付部134が取得した管理イベントIDと、当該管理イベントIDで指定される管理イベント通知情報(管理オブジェクト)を処理するエレメント管理実行部13を一意に識別するための情報(即ちエレメント管理実行部ID)とを、エレメント管理受付部11に送出する(図5ステップS31、図8ステップS44)。なお、ネットワーク管理システム20への応答が必要でない場合には、エレメント管理実行部13内のイベント受付部134は、通信装置イベントメッセージの受信を待つ。
【0055】
エレメント管理受付部11内の管理イベント通知部113は、エレメント管理実行部13内の管理指示処理部131から送出された管理イベントID及びエレメント管理実行部IDを受け取ると、当該管理イベントID及びエレメント管理実行部IDを管理情報処理部12に送出する(図8ステップS45)。管理情報処理部12は、エレメント管理受付部11内の管理イベント通知部113からエレメント管理実行部ID及び管理イベントIDを受け取ると、当該エレメント管理実行部ID及び管理イベントIDに従って管理情報処理を実行することにより、管理イベント通知を示す情報及び管理イベント内容を含む管理イベントメッセージPDUを作成し、当該管理イベントメッセージPDUをエレメント管理受付部11に返す(図8ステップS46)。これによりエレメント管理受付部11内の管理イベント通知部113は管理イベントメッセージPDUを取得する(図5ステップS32)。この場合、管理イベント通知部113は、管理イベントメッセージPDUにメッセージヘッダを加えて管理イベントメッセージを組み立て、当該管理イベントメッセージをネットワーク管理システム20に送信する(図5ステップS33、図8ステップS47)。
【0056】
上述した、図5のフローチャート及び図8のシーケンスチャートに従うエレメント管理システム10での処理は、通信装置30に障害または状態変化の事象が発生し、当該通信装置30からエレメント管理システム10へ管理イベントメッセージを送信する場合に適用される一例である。
【0057】
(3)管理情報処理部12の処理の詳細
次に、管理情報処理部12の処理の詳細について、エレメント管理受付部11から当該管理情報処理部12に管理要求メッセージPDU601bが送られた場合(図4ステップS2)を例に、図9の動作説明図及び図10のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
まず、管理要求メッセージPDU601bが管理要求種別801及びクラス名802を含むものとする。管理要求種別801は、例えば通信装置30にラベルスイッチドパスの追加を要求する管理要求(LSP追加要求)“AddLSP”であり、クラス名802は例えばクラス#1である。
【0059】
管理情報処理部12は、エレメント管理受付部11から送られた管理要求メッセージPDU601bを受け取ると、当該PDU601bに含まれている全てのクラス名(=クラス#1)をクラス情報テーブル121から検索する(図9ステップS51、図10ステップS61)。次に管理情報処理部12は、検索されたクラス名(=クラス#1)を含むクラス情報テーブル121内のエントリに登録されているプロパティ名(=property#1)に対するインスタンス情報テーブル122の行(エントリ)を作成する(図9ステップS52、図10ステップS62)。この行(エントリ)には、インスタンス情報テーブル122内で閉じた「インデックス」(ここでは10)が付与される。この「インデックス」は、他のプロパティ名に対するインスタンス情報テーブルとの関連性はなく、インスタンス情報テーブル122を管理する機能のみを有する。
【0060】
次に管理情報処理部12は、プロパティ名(=property#1)とテーブル名及びメンバ名との対応関係を示すマップテーブル124から、物理情報、即ち物理情報テーブルのテーブル名とメンバ名とを検索し、対応する物理情報テーブルの領域(セル)を確保する(図9ステップS53a,S53b、図10ステップS63)。ここでは、プロパティ名=property#1に対応する(テーブル#1及びメンバ#2)並びに(テーブル#2及びメンバ#3)が検索される。そして、テーブル名がテーブル#1である物理情報テーブル123−1内の1エントリのうち、メンバ#2の項目の領域(セル)が確保される。このメンバ#2の項目の領域(セル)の先頭アドレスは100であるものとする。同様に、テーブル名がテーブル#2である物理情報テーブル123−2内の1エントリのうち、メンバ#3の項目の領域(セル)が作成される。このメンバ#3の項目の領域(セル)の先頭アドレスは200であるものとする。
【0061】
次に管理情報処理部12は、確保した物理情報テーブル123−1及び123−2内の領域(セル)のアドレス(100及び200)を、先に作成したインスタンス情報テーブル122内エントリのインスタンス値の項目に記録する(図9ステップS54、図10ステップS64)。また管理情報処理部12は、上記作成したインスタンス情報テーブル122内エントリの先頭アドレスを、先に検索されたクラス名(=クラス#1)を含むクラス情報テーブル121内のエントリ中のインスタンスIDの項目に記録する(図9ステップS55、図10ステップS65)。ここでは、アドレス123が記録される。このアドレス123が記録されたクラス情報テーブル121内のエントリ中のエレメント管理実行部IDの項目には、クラス名=クラス#1及びプロパティ名=property#1で特定されるエレメント管理実行部ID=processor#2が記録されている。これらのクラス名、プロパティ名及びエレメント管理実行部IDの組は、対応するエレメント管理実行部13が追加または変更された場合に、当該エレメント管理実行部13により記録される。
【0062】
次に管理情報処理部12は、先にクラス情報テーブル121内のエントリに記録したインスタンスID(=123)をもとに管理情報ID602bを作成すると共に、当該エントリ中のエレメント管理実行部IDの項目の内容(=processor#2)をエレメント管理実行部ID602aとする。このエレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID602bが、管理情報処理部12からエレメント管理受付部11に返される。この例では、管理情報ID602bは、管理要求メッセージPDU601b中の管理要求種別(=AddLSP)と、上記インスタンスID(=123)とを含む。
【0063】
次に、エレメント管理実行部13から管理情報処理部12に上記管理情報ID602bが送られた場合(図4ステップS5)における、当該管理情報処理部12の処理の詳細について、図11の動作説明図及び図12のフローチャートを参照して説明する。
【0064】
まず管理情報処理部12は、エレメント管理実行部13から送られた管理情報ID602bを受け取ると、当該管理情報ID602bに含まれているインスタンスID(=123)をキーとしてクラス情報テーブル121からプロパティ名を検索する(図11ステップS71、図12ステップS81)。この場合、プロパティ名=property#1が検索される。
【0065】
次に管理情報処理部12は、プロパティ名とテーブル名及びメンバ名との対応関係を示すマップテーブル124から、検索されたプロパティ名=property#1に対応する物理情報テーブルのテーブル名とメンバ名とを検索する(図11ステップS72、図12ステップS82)。ここでは、(テーブル#1及びメンバ#2)並びに(テーブル#2及びメンバ#3)が検索される。
【0066】
次に管理情報処理部12は、検索された全てのテーブル名及びメンバ名をもとに通信装置操作メッセージPDU604を作成する(図11ステップS73、図12ステップS83)。この通信装置操作メッセージPDU604が、管理情報処理部12からエレメント管理実行部13に返される。この例では、通信装置操作メッセージPDU604は、エレメント管理実行部13から受け取った管理情報ID602b中の管理要求(LSP追加要求)“AddLSP”と、検索された全てのテーブル名及びメンバ名、即ち(テーブル#1及びメンバ#2)並びに(テーブル#2及びメンバ#3)とを含む。
【0067】
次に、エレメント管理実行部13(内の管理応答処理部133)から当該管理情報処理部12に上記通信装置操作応答メッセージPDU608bが送られた場合(図4ステップS9)における、当該管理情報処理部12の処理の詳細について、図13の動作説明図及び図14のフローチャートを参照して説明する。
【0068】
まず管理情報処理部12は、エレメント管理実行部13から送られた通信装置操作応答メッセージPDU608bを受け取ると、当該PDU608bに含まれている「テーブル名」及び「メンバ名」で指定される物理情報テーブルの領域(セル)に、当該PDU608bに含まれている「値」を書き込む(図13ステップS91、図14ステップS101)。ここでは、PDU608bには、テーブル名=テーブル#2、メンバ名=メンバ#3及び値=LINK#2の組と、テーブル名=テーブル#1、メンバ名=メンバ#2及び値=LINK#1の組とが含まれている。したがって、テーブル名がテーブル#2である物理情報テーブル123−2内のメンバ名がメンバ#3の領域(ここでは、アドレス200から始まる領域)に、LINK#2が書き込まれる。同様に、テーブル名がテーブル#1である物理情報テーブル123−1内のメンバ名がメンバ#2の領域(ここでは、アドレス100から始まる領域)に、LINK#1が書き込まれる。
【0069】
次に管理情報処理部12は、PDU608b中の「テーブル名」及び「メンバ名」を含むマップテーブル124の情報を参照して当該情報をもとに、インスタンス情報テーブル122の行(エントリ)を作成し、当該行(エントリ)に、先に物理情報テーブルに書き込んだ値で決まるインスタンス値を記録する(図13ステップS92、図14ステップS102)。ここでは、LINK#1及びLINK#2に対応するLINK#1−2が記録される。LINK#1−2は、例えばLINK#1及びLINK#2の値に対する、PDU608b中の要求種別(管理応答種別)で決まる演算により算出されるインスタンス値である。
【0070】
次に管理情報処理部12は、インスタンス値が記録されたインスタンス情報テーブル122の行(エントリ)を指し示すアドレス(=987)を、先に参照したマップテーブル124の情報に含まれているプロパティ名(=property#1)が設定されている、クラス情報テーブル121内エントリのインスタンスIDの領域に記録する(図13ステップS93、図14ステップS103)。ここでは、クラス名=クラス#1、プロパティ名=property#1及びエレメント実行管理部ID=processor#2が設定されている、クラス情報テーブル121内エントリのインスタンスIDの領域に、アドレス=987がインスタンスIDとして記録される。
【0071】
次に管理情報処理部12は、クラス情報テーブル121に記録された「インスタンスID」(=987)をもとに管理情報ID609を作成し、当該管理情報ID609をエレメント管理実行部13に送る。この例では、管理情報ID609は、PDU608b中の管理要求種別(=AddLSP)と、上記インスタンスID(=987)とを含む。
【0072】
なお、エレメント管理実行部13(内のイベント受付部134)から管理情報処理部12に通信装置イベントPDUが送られた場合(図8ステップS42)における当該管理情報処理部12の処理は、上述したエレメント管理実行部13(内の管理応答処理部133)から管理情報処理部12に通信装置操作応答メッセージPDUが送られた場合(図4ステップS9)における、当該管理情報処理部12の処理とほぼ同様である。
【0073】
次に、エレメント管理受付部11(内の管理応答部112)から管理情報処理部12に上記エレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID609が送られた場合(図4ステップS12)における、当該管理情報処理部12の処理の詳細について、図15の動作説明図及び図16のフローチャートを参照して説明する。
【0074】
まず管理情報処理部12は、エレメント管理受付部11から送られたエレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID609を受け取ると、当該エレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID609をもとに、クラス情報テーブル121からインスタンスIDを検索する(図15ステップS111、図16ステップS121)。ここでは、エレメント管理実行部ID602a=processor#2である。この場合、processor#2を含むクラス情報テーブル121のエントリの中から、管理情報ID609に含まれているインスタンスID=987が検索される。
【0075】
次に管理情報処理部12は、検索したインスタンスID、つまりアドレスをもとに、当該アドレスで指定されるインスタンス情報テーブル122内のエントリに設定されているインスタンス値を検索する(図15ステップS112、図16ステップS122)。ここでは、インスタンスID=987であることから、アドレス987で指定されるインスタンス情報テーブル122内のエントリに設定されているインスタンス値LINK#1−2が検索される。
【0076】
次に管理情報処理部12は、クラス情報テーブル121から検索されたインスタンスIDと組をなしてクラス情報テーブル121内のエントリに設定されているクラス名及びプロパティ名、並びにインスタンス情報テーブル122から検索されたインスタンス値をもとに、管理応答メッセージPDU610を作成し、当該PDU610をエレメント管理受付部11に返す(図15ステップS113、図16ステップ123)。ここでは、インスタンスIDは987であり、当該インスタンスID=987と組をなしてクラス情報テーブル121内のエントリに設定されているクラス名及びプロパティ名は、それぞれクラス#1及びproperty#1である。この場合、インスタンス情報テーブル122から、インスタンス値=LINK#1−2が検索され、管理情報ID609中の管理要求種別=AddLSPと、クラス名=クラス#1と、検索されたインスタンス値=LINK#1−2を含む管理応答メッセージPDU610が作成される。
【0077】
上述した、エレメント管理受付部11(内の管理応答部112)から管理情報処理部12にエレメント管理実行部ID及び管理情報IDが送られた場合の当該管理情報処理部12の処理は、先に述べたエレメント管理受付部11から管理情報処理部12に管理要求メッセージPDUが送られた場合の処理とほぼ逆となる。
【0078】
なお、エレメント管理受付部11(内の管理イベント通知部113)から管理情報処理部12にエレメント管理実行部ID及び管理イベントIDが送られた場合(図8ステップS46)における当該管理情報処理部12の処理は、上述したエレメント管理受付部11(内の管理応答部112)から管理情報処理部12にエレメント管理実行部ID及び管理情報IDが送られた場合(図4ステップS12)における当該管理情報処理部12の処理とほぼ同様である。
【0079】
(4)統計情報収集処理
次に、エレメント管理システム10内のエレメント管理実行部13を中心とする統計情報収集処理について、図17のシーケンスチャート及び前記図5のフローチャートを参照して説明する。なお、エレメント管理システム10内のエレメント管理実行部13には、管理応答処理部133、イベント受付部134及び統計情報取得実行部135のうちの統計情報取得実行部135が含まれているものとする。
【0080】
まずエレメント管理実行部13内の統計情報取得実行部135は、通信装置30から統計情報を自律的に取得するための通信装置操作メッセージを、通信装置アクセス部136を利用して当該通信装置30に送信する(図17ステップS131、図5ステップS27)。この通信装置操作メッセージは、統計情報取得実行部135で作成された通信装置操作メッセージPDUに、通信装置アクセス部136においてメッセージヘッダを加えることにより組み立てられる。
【0081】
通信装置30は、エレメント管理実行部13から送信された通信装置操作メッセージが当該通信装置30から統計情報を自律的に取得するための操作メッセーである場合、当該操作メッセージに従って自身の統計情報を取得し、当該統計情報を通知するための通信装置操作応答メッセージをエレメント管理実行部13に返す(図17ステップS132)。
【0082】
エレメント管理実行部13内の通信装置アクセス部136は通信装置30からの通信装置操作応答メッセージを受信する(図5ステップS28)。通信装置アクセス部136で受信された通信装置操作応答メッセージが統計情報を通知するための応答メッセージの場合、エレメント管理実行部13内の統計情報取得実行部135は、当該応答メッセージからヘッダの部分が外された通信装置操作応答メッセージPDUを、管理情報取得・応答判定部132及び管理情報アクセス部137を介して管理情報処理部12に送出する(図17ステップS133)。すると管理情報処理部12は、管理情報(管理オブジェクト)を一意に識別するための情報(即ち管理情報ID)をエレメント管理実行部13に返す(図17ステップS134)。これによりエレメント管理実行部13内では、統計情報取得実行部135により管理情報処理部12からの管理情報IDが取得される(図5ステップS29)。
【0083】
エレメント管理実行部13内の管理情報取得・応答判定部132は、当該エレメント管理実行部13内で取得された管理情報IDにより識別される管理情報(ここでは統計情報)をネットワーク管理システム20への応答として返す必要があるか否かを判定する(図5ステップS30)。この例のように、エレメント管理実行部13に統計情報取得実行部135が含まれている場合、ネットワーク管理システム20への応答は必要ないと判定される。この場合、エレメント管理実行部13内の統計情報取得実行部135は、上記処理(図17ステップS131、図5ステップS27)を繰り返し実行する。ここでは、統計情報取得実行部135は、通信装置30から統計情報を定期的に且つ自律的に取得するため、上記シーケンスを例えば一定時間間隔で実行する。
【0084】
一方、ネットワーク管理システム20は、エレメント管理実行部13(内の統計情報取得実行部135)が収集した統計情報を必要とする場合、当該統計情報を要求するための管理要求メッセージをエレメント管理システム10に送出する(図17ステップS135)。エレメント管理システム10内のエレメント管理受付部11は、ネットワーク管理システム20からの管理要求メッセージを受信する(図5ステップS21)。
【0085】
エレメント管理受付部11内の管理指示部111は、受信された管理要求メッセージからヘッダの部分が外された管理要求メッセージPDUを管理情報処理部12に送出する(図17ステップS136)。すると管理情報処理部12は、先に述べた管理要求メッセージPDU601bが送られた場合(図4ステップS2)と同様の手順で、エレメント管理受付部11内の管理指示部111からの管理要求メッセージPDUを処理すべきエレメント管理実行部13を一意に識別するための情報(即ちエレメント管理実行部ID)と、管理情報(管理オブジェクト)を一意に識別するための情報(即ち管理情報ID)とをエレメント管理受付部11に返す(図17ステップS137)。これによりエレメント管理受付部11内の管理指示部111は、管理情報処理部12から返された、上記管理要求メッセージPDUに対応するエレメント管理実行部ID及び管理情報IDを取得する(図5ステップS22)。
【0086】
エレメント管理受付部11内の管理指示部111は、管理情報処理部12からエレメント管理実行部ID及び管理情報IDを取得すると当該両IDが存在するか否かを当該両ID(識別情報)の値に基づいて判定する(図5ステップS23)。もし、上記エレメント管理実行部ID及び管理情報IDが存在する場合には、エレメント管理受付部11内の管理指示部111は、管理要求メッセージに対応する処理を一意に識別するための情報(即ち管理指示ID)、上記エレメント管理実行部ID及び上記管理情報IDを全てのエレメント管理実行部13に送出する(図17ステップS138、図5ステップS24)。この情報は、当該情報中のエレメント管理実行部ID602aによって特定されるエレメント管理実行部13によってのみ受け取られる。
【0087】
エレメント管理実行部13内の管理指示処理部131は、エレメント管理受付部11内の管理指示部111から送出された管理指示ID、エレメント管理実行部ID及び管理情報IDを取得する。するとエレメント管理実行部13内の管理情報取得・応答判定部132は、管理指示処理部131が取得した管理情報IDを管理情報処理部12に送出する(図17ステップS139)。管理情報処理部12は、エレメント管理受付部11内の管理情報取得・応答判定部132から管理情報IDを受け取ると、先に述べたエレメント管理実行部13から管理情報ID602bが送られた場合(図4ステップS5)と同様の手順で、当該管理情報IDに従って通信装置操作メッセージPDUを作成し、当該通信装置操作メッセージPDUを管理情報取得・応答判定部132に返す(図17ステップS140)。
【0088】
管理情報取得・応答判定部132は、管理情報処理部12から通信装置操作メッセージPDUを受け取ると(図5ステップS25)、管理情報(管理オブジェクト)を通信装置30から取得するか否かを判定する(図5ステップS26)。この例のように、エレメント管理実行部13に統計情報取得実行部135が含まれている場合、管理情報を通信装置30から取得する必要はないと判定される。この場合、エレメント管理実行部13内の管理応答処理部133は、通信装置操作メッセージPDUにより指定された統計情報(即ちエレメント管理実行部13内の統計情報取得実行部135によって通信装置30から定期的に収集されている統計情報)を通知するための通信装置応答メッセージPDUを作成して、管理情報処理部12に送出する(図17ステップS141)。
【0089】
すると管理情報処理部12は、エレメント管理実行部13から通信装置操作応答メッセージPDU608bが送られた場合(図4ステップS9)と同様の手順で、管理情報(管理オブジェクト)を一意に識別するための情報(即ち管理情報ID)を作成してエレメント管理実行部13に返す(図17ステップS142)。これによりエレメント管理実行部13内の管理応答処理部133は、管理情報処理部12からの管理情報IDを取得する(図5ステップS29)。
【0090】
エレメント管理実行部13内の管理情報取得・応答判定部132は、管理応答処理部133で取得された管理情報IDにより識別される管理情報をネットワーク管理システム20への応答として返す必要があるか否かを判定する(図5ステップS30)。この例のように、エレメント管理実行部13に統計情報取得実行部135が含まれている場合、ネットワーク管理システム20への応答が必要であると判定される。この場合、エレメント管理実行部13内の管理指示処理部131は、先にエレメント管理受付部11内の管理指示部111から送られた管理指示ID及びエレメント管理実行部IDと、管理応答処理部133が取得した管理情報IDとを、エレメント管理受付部11に送出する(図17ステップS143、図5ステップS31)。
【0091】
エレメント管理受付部11内の管理応答部112は、エレメント管理実行部13内の管理指示処理部131から管理指示ID、エレメント管理実行部ID及び管理情報IDが送出されると、そのうちのエレメント管理実行部ID及び管理情報IDを管理情報処理部12に送出する(図17ステップS144)。管理情報処理部12は、エレメント管理受付部11内の管理応答部112からエレメント管理実行部ID及び管理情報IDを受け取ると、先に述べたエレメント管理受付部11からエレメント管理実行部ID602a及び管理情報ID609が送られた場合(図4ステップS12)と同様の手順で、管理実行部ID及び管理情報IDに従って管理応答メッセージPDUを作成し、当該管理応答メッセージPDUをエレメント管理受付部11に返す(図17ステップS145)。これによりエレメント管理受付部11内の管理応答部112は管理応答メッセージPDUを取得する(図5ステップS32)。この場合、管理応答部112は、管理応答メッセージPDUにメッセージヘッダを加えて管理応答メッセージを組み立て、当該管理応答メッセージをネットワーク管理システム20に送信する(図17ステップS146、図5ステップS33)。
【0092】
上述した、図17のシーケンスチャート及び図5のフローチャートに従うエレメント管理システム10での処理は、当該エレメント管理システム10が通信装置30の統計情報を自律的に収集し、ネットワーク管理システム20がその統計情報を取得する場合に適用される一例である。
【0093】
以上、本発明の一実施形態について説明した。同実施形態では、管理要求種別毎に或いは管理要求グループ毎に用意されるエレメント管理実行部13には、管理応答処理部133、イベント受付部134及び統計情報取得実行部135のうちの1つに加えて、管理指示処理部131、管理情報取得・応答判定部132、通信装置アクセス部136及び管理情報アクセス部137が設けられている。しかし、管理応答処理部133、イベント受付部134及び統計情報取得実行部135を除くエレメント管理実行部13の構成要素は、ネットワーク管理システム20が扱う管理要求種別、或いは管理要求グループに無関係に、エレメント管理システム10内に1つ存在すればよい。したがって、エレメント管理実行部が、管理応答処理部133、イベント受付部134及び統計情報取得実行部135のうちの1つだけを含む構成とし、管理指示処理部131、管理情報取得・応答判定部132、通信装置アクセス部136及び管理情報アクセス部137が、エレメント管理実行部から独立して、エレメント管理システム内にそれぞれ1つだけ設けられる構成とすることも可能である。
【0094】
また、上記実施形態では、エレメント管理システムの各構成要素が、1つの装置(コンピュータ)上で実行されるプログラムにより実現される、つまり1つのコンピュータ上に配置されていることを前提としている。しかし、エレメント管理システムの各構成要素は、同様の作用が実現可能であれば、異なるコンピュータ上に配置されてもよい。また各構成要素を自由に組み合わせてもよい。以下、エレメント管理システムの2つの変形例について説明する。
【0095】
[第1の変形例]
図18は本発明の一実施形態の第1の変形例を示すネットワークシステムのブロック構成図である。図18において、図1中のエレメント管理システム10に相当するエレメント管理システムは、エレメント管理受付部41、エレメント管理実行部42及び管理情報処理部51(図1中のエレメント管理受付部11、エレメント管理実行部13及び管理情報処理部12にそれぞれ相当)から構成されている。エレメント管理受付部41、エレメント管理実行部42及び管理情報処理部51のうち、エレメント管理受付部41及びエレメント管理実行部42(を実現するプログラムモジュール)はエレメント管理装置(コンピュータ)40内(の主記憶装置上)に配置され、管理情報処理部51(を実現するプログラムモジュール)はエレメント管理装置40から独立して設けられている管理情報保持装置(コンピュータ)50内(の主記憶装置上)に配置されている。つまり、エレメント管理受付部41及びエレメント管理実行部42と、管理情報処理部51とは、それぞれ物理的に異なる位置に配置されている。エレメント管理受付部41及びエレメント管理実行部42を含むエレメント管理装置40と、管理情報処理部51を含む管理情報保持装置50と、ネットワーク管理システム20と、通信装置30とは、互いに通信網60を介して接続されている。エレメント管理受付部41、エレメント管理実行部42及び管理情報処理部51は、通信網60を介して通信装置30に関する管理情報(管理オブジェクト)の操作に係わるデータの交換を行う。これにより、図1中のエレメント管理システム10と同様のエレメント管理システムを実現できる。
【0096】
[第2の変形例]
図19は本発明の一実施形態の第2の変形例を示すネットワークシステムのブロック構成図である。図19において、図1中のエレメント管理システム10に相当するエレメント管理システムは、装置管理受付部71、管理情報処理部81及び装置管理実行部91(図1中のエレメント管理受付部11、管理情報処理部12及びエレメント管理実行部13にそれぞれ相当)から構成されている。装置管理受付部71、管理情報処理部81及び装置管理実行部91(をそれぞれ実現するプログラムモジュール)は、それぞれ異なる装置(コンピュータ)、即ちエレメント管理クライアント装置70、管理情報処理装置80及びエレメント管理サーバ装置90内(の主記憶装置上)に配置されている。管理クライアント装置70と、管理情報処理装置80と、エレメント管理サーバ装置90と、ネットワーク管理システム20と、通信装置30とは、互いに通信網60を介して接続されている。装置管理受付部71、管理情報処理部81及び装置管理実行部91は、通信網60を介して通信装置30に関する管理情報(管理オブジェクト)の操作に係わるデータの交換を行う。これにより、図1中のエレメント管理システム10と同様のエレメント管理システムを実現できる。なお、管理クライアント装置70、管理情報処理装置80及びエレメント管理サーバ装置90が、それぞれ異なる通信網を介して相互に接続されていても構わない。
【0097】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えばネットワーク管理システムとの間で情報を交換するエレメント管理受付手段(つまりエレメント管理システムの主機能)は、ネットワーク管理システムからの管理要求の内容を何ら解釈することなく、単にネットワーク管理システム、管理情報処理手段、及びエレメント管理実行手段との間で情報を授受するだけでよい、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【0098】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、ネットワーク管理システムとの間で情報を交換するエレメント管理受付手段(つまりエレメント管理システムの主機能)は、ネットワーク管理システムからの管理要求の内容を何ら解釈することなく、単にネットワーク管理システム、管理情報処理手段、及びエレメント管理実行手段との間で情報を授受するだけでよい。よって、ネットワーク管理システムへ提供する管理情報とアクセス手段の変更・新規追加が行われても、或いは通信装置の機能が追加されても、エレメント管理受付手段を変更しなくて済む。このため、一時停止を必要としない運用管理が可能となる。また、通信プロトコルや管理機能が容易に拡張可能となり、拡張性に富む柔軟なエレメント管理システムが構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエレメント管理システムを備えたネットワークシステムの構成を示すブロック図。
【図2】図1中のエレメント管理システム10内の主としてエレメント管理実行部13の詳細な構成を示すブロック図。
【図3】図1中の管理情報処理部12により管理されるテーブルのデータ構造例を示す図。
【図4】上記エレメント管理システム10による管理要求メッセージ受信時の処理を説明するためのシーケンスチャート。
【図5】上記エレメント管理システム10による、管理要求メッセージ受信時の処理と、通信装置イベントメッセージ受信時の処理と、統計情報収集処理とを説明するためのフローチャート。
【図6】上記エレメント管理システム10による管理要求メッセージ受信時のデータの流れを示す図。
【図7】上記エレメント管理システム10による管理要求メッセージ受信時のデータの流れを示す図。
【図8】上記エレメント管理システム10による、通信装置イベントメッセージ受信時の処理を説明するためのシーケンスチャート。
【図9】上記エレメント管理システム10内のエレメント管理受付部11から当該エレメント管理システム10内の管理情報処理部12に管理要求メッセージPDUが送られた場合における、当該管理情報処理部12の動作の詳細を説明するための図。
【図10】上記エレメント管理システム10内のエレメント管理受付部11から当該エレメント管理システム10内の管理情報処理部12に管理要求メッセージPDUが送られた場合における、当該管理情報処理部12の処理手順を説明するためのフローチャート。
【図11】上記エレメント管理システム10内のエレメント管理実行部13から管理情報処理部12に管理情報IDが送られた場合における、当該管理情報処理部12の動作の詳細を説明するための図。
【図12】上記エレメント管理システム10内のエレメント管理実行部13から管理情報処理部12に管理情報IDが送られた場合における、当該管理情報処理部12の処理手順を説明するためのフローチャート。
【図13】上記エレメント管理実行部13から管理情報処理部12に通信装置操作応答メッセージPDUが送られた場合における、当該管理情報処理部12の動作の詳細を説明するための図。
【図14】上記エレメント管理実行部13から管理情報処理部12に通信装置操作応答メッセージPDUが送られた場合における、当該管理情報処理部12の処理手順を説明するためのフローチャート。
【図15】上記エレメント管理受付部11から管理情報処理部12にエレメント管理実行部ID及び管理情報IDが送られた場合における、当該管理情報処理部12の動作の詳細を説明するための図。
【図16】上記エレメント管理受付部11から管理情報処理部12にエレメント管理実行部ID及び管理情報IDが送られた場合における、当該管理情報処理部12の処理手順を説明するためのフローチャート。
【図17】上記エレメント管理システム10による統計情報収集処理を説明するためのシーケンスチャート。
【図18】本発明の一実施形態の第1の変形例を示すブロック構成図。
【図19】本発明の一実施形態の第2の変形例を示すブロック構成図。
【符号の説明】
10…エレメント管理システム、11…エレメント管理受付部、12…管理情報処理部、13…エレメント管理実行部、20…ネットワーク管理システム、30…通信装置、111…管理指示部、112…管理応答部、113…管理イベント通知部、121…クラス情報テーブル、122…インスタンス情報テーブル、123−1,123−2…物理情報テーブル、124…マップテーブル、131…管理指示処理部、132…管理情報取得・応答判定部、133…管理応答処理部、134…イベント受付部、135…統計情報取得実行部、136…通信装置アクセス部、137…管理情報アクセス部、40…エレメント管理装置、41…エレメント管理受付部、42…エレメント管理実行部、50…管理情報保持装置、51…管理情報処理部、60…通信網、70…エレメント管理クライアント装置、71…装置管理受付部、80…管理情報処理装置、81…管理情報処理部、90…エレメント管理サーバ装置、91…装置管理実行部。
Claims (7)
- 通信装置を管理するエレメント管理システムにおいて、
通信網を管理するネットワーク管理システムから送られた通信装置の管理情報の取得を指示する管理要求を受け付けるエレメント管理受付手段と、
前記エレメント管理受付手段による管理要求受け付けに応じて当該エレメント管理受付手段から発行される管理指示に応じて起動され、前記エレメント管理受付手段により受け付けられた管理要求に従い、対応する通信装置を管理操作して当該通信装置から管理操作結果を取得する少なくとも1つのエレメント管理実行手段と、
表現形式の異なる管理情報の処理を行う管理情報処理手段であって、前記エレメント管理受付手段により受け付けられた管理要求に従って管理操作を実行するエレメント管理実行手段を決定すると共に、前記エレメント管理実行手段により取得された管理操作結果に対応する、前記ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報を前記エレメント管理受付手段に返す管理情報処理手段と
を具備し、
前記エレメント管理受付手段は、前記管理情報処理手段により決定されたエレメント管理実行手段を起動するための管理指示を発行し、前記管理情報処理手段から返された管理情報を前記ネットワーク管理システムに返す
ことを特徴とするエレメント管理システム。 - 前記エレメント管理実行手段は、通信装置からの管理操作結果通知に応じて、管理操作結果内容を前記管理情報処理手段に登録する管理応答処理手段を含み、
前記管理情報処理手段は、当該管理情報処理手段に登録された管理操作結果内容に対応する、前記ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報を前記エレメント管理受付手段に返す
ことを特徴とする請求項1記載のエレメント管理システム。 - 前記エレメント管理実行手段は、通信装置からのイベント通知に応じて、イベント内容を前記管理情報処理手段に登録するイベント受付手段を含み、
前記管理情報処理手段は、当該管理情報処理手段に登録されたイベント内容に対応する、前記ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報を前記エレメント管理受付手段に渡し、
前記エレメント管理受付手段は、前記管理情報処理手段から渡された管理情報を前記ネットワーク管理システムに送出する
ことを特徴とする請求項2記載のエレメント管理システム。 - 前記管理情報処理手段は、前記エレメント管理受付手段により受け付けられた管理要求に応じ、当該管理要求に従う管理操作を実行すべきエレメント管理実行手段を識別するエレメント管理実行手段識別情報及び当該管理要求に対応する管理情報を識別する管理情報識別情報を前記エレメント管理受付手段に返し、
前記エレメント管理受付手段は、前記管理情報処理手段から返される前記エレメント管理実行手段識別情報及び前記管理情報識別情報が付加された管理指示であって、当該エレメント管理実行手段識別情報で指定されるエレメント管理実行手段を起動するための管理指示を発行し、
前記エレメント管理実行手段は、前記エレメント管理受付手段から自身を示すエレメント管理実行手段識別情報が付加された管理指示を受けた場合、当該管理指示に付されている管理情報識別情報を前記管理情報処理手段に送ることにより、当該管理情報識別情報の指定する管理情報を取得するための管理操作内容を前記管理情報処理手段から受け取り、当該管理操作内容に従って対応する通信装置を管理操作する
ことを特徴とする請求項1記載のエレメント管理システム。 - 前記エレメント管理実行手段は、通信装置からの管理操作結果通知またはイベント通知を受けて、その通知内容を前記管理情報処理手段に登録する手段と、当該管理情報処理手段への通知内容登録に応じて当該管理情報処理手段から返される、当該通知内容に対応する、前記ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報を識別するための管理情報識別情報、及び自身を識別するエレメント管理実行手段識別情報を前記エレメント管理受付手段に渡す管理指示処理手段とを含み、
前記エレメント管理受付手段は、前記管理指示処理手段から前記管理情報識別情報及び前記エレメント管理実行手段識別情報を受けた場合、当該管理情報識別情報及びエレメント管理実行手段識別情報により特定される通知内容を表す、前記ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報を前記管理情報処理手段から取得して当該管理情報を前記ネットワーク管理システムに返し、
前記管理情報処理手段は、前記通知内容登録に応じて、当該通知内容に対応する、前記ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報を識別するための管理情報識別情報を前記エレメント管理実行手段に返し、前記エレメント管理受付手段から前記管理情報識別情報及び前記エレメント管理実行手段識別情報を受けた場合、当該管理情報識別情報及びエレメント管理実行手段識別情報により特定される通知内容を表す、前記ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報を前記エレメント管理受付手段に返す
ことを特徴とする請求項1記載のエレメント管理システム。 - 通信装置を管理するためのエレメント管理方法であって、
通信網を管理するネットワーク管理システムから通信装置の管理情報の取得を指示する管理要求が送られた場合、当該管理要求をエレメント管理受付手段が受け付けるステップと、
前記受け付けられた管理要求に応じ、当該管理要求に従って管理操作を実行するエレメント管理実行手段を決定して、その決定結果を前記エレメント管理受付手段に通知するステップと、
前記決定結果の通知を受けて、当該決定結果により示されるエレメント管理実行手段を起動するための管理指示を前記エレメント管理受付手段が発行するステップと、
前記エレメント管理受付手段により受け付けられた管理要求に従い、前記管理指示に応じて起動されたエレメント管理受付手段が対応する通信装置を管理操作して当該通信装置から管理操作結果を取得するステップと、
前記取得された管理操作結果に対応する、前記ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報を前記エレメント管理受付手段に返すステップと、
前記エレメント管理受付手段に返された管理情報を、当該エレメント管理受付手段から前記ネットワーク管理システムに返すステップと
を具備することを特徴とするエレメント管理方法。 - 通信装置を管理するためのエレメント管理プログラムであって、
コンピュータに、
通信網を管理するネットワーク管理システムから通信装置の管理情報の取得を指示する管理要求が送られた場合、当該管理要求をエレメント管理受付手段が受け付けるステップと、
前記受け付けられた管理要求に応じ、当該管理要求に従って管理操作を実行するエレメント管理実行手段を決定して、その決定結果を前記エレメント管理受付手段に通知するステップと、
前記決定結果の通知を受けて、当該決定結果により示されるエレメント管理実行手段を起動するための管理指示を前記エレメント管理受付手段が発行するステップと、
前記エレメント管理受付手段により受け付けられた管理要求に従い、前記管理指示に応じて起動されたエレメント管理受付手段が対応する通信装置を管理操作して当該通信装置から管理操作結果を取得するステップと、
前記取得された管理操作結果に対応する、前記ネットワーク管理システムにより認識可能な管理情報を前記エレメント管理受付手段に返すステップと、
前記エレメント管理受付手段に返された管理情報を、当該エレメント管理受付手段から前記ネットワーク管理システムに返すステップと
を実行させるためのエレメント管理プログラム。
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