JP2004309134A - 方位検出装置および方位検出システム - Google Patents

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Katsuhiko Muto
勝彦 武藤
Toshiyuki Ito
敏之 伊藤
Koji Kato
耕司 加藤
Hideki Yano
英樹 谷野
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Abstract

【課題】短時間で移動体の絶対方位角を求められるようにする。
【解決手段】移動体201に搭載される方位検出装置202は、サーバ208に対して衛星方位情報の送信要求を送信し、サーバ208は、この要求を受けて方位検出装置202の位置においてGPS信号の受信可能なGPS衛星221の衛星IDと絶対方位角とを含む衛星方位情報を生成し、これを方位検出装置202へ送信する。方位検出装置202は、アンテナ204a〜dの受信するGPS信号の受信強度レベルから移動体201の進行方向に対するGPS衛星221の相対方位角を求め、この相対方位角と絶対方位角とから移動体201の進行方向の絶対方位角を算出する。これにより、方位検出装置201では、GPS衛星221の位置情報や時刻情報を取得することなく、移動体201の位置におけるGPS衛星221の絶対方位が得られるために、短時間で移動体201の絶対方位角が求められる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、方位検出装置および方位検出システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を受信して方位を検出する方位検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に開示されている方位検出装置によれば、例えば、無指向性アンテナを用いてGPS信号を受信し、この受信したGPS信号に基づいて移動体からみたGPS衛星の絶対方位角を算出する。さらに、指向性アンテナを用いてGPS信号を受信し、この受信したGPS信号の強弱に基づいて移動体において特定される方向(例えば、移動体の進行方向等)に対するGPS衛星の相対方位角を算出する。そして、この特定方向に対するGPS衛星の相対方位角と移動体からみたGPS衛星の絶対方位角とから、移動体の特定方向の絶対方位角を算出する。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−231038号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した方位検出装置において、移動体からみたGPS衛星の絶対方位角を算出するためには、GPS信号に含まれるGPS衛星の位置情報及び時刻情報を取得する必要があるが、この位置情報及び時刻情報を取得するためには少なくとも30秒程度の時間を要する。そのため、移動体の特定方向の絶対方位角を短時間で得ることができない。
【0005】
また、GPS衛星の絶対方位角を算出する際、移動体の位置を算出する必要があるが、例えば、ビル等によりGPS衛星からのGPS信号が遮蔽される場合には、移動体の位置を求める際に必要な数のGPS衛星からGPS信号を受信することができないことがあり、この場合、GPS衛星の絶対方位角を算出することができない。
【0006】
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたもので、短時間で移動体の特定方向の絶対方位角を求めることができる方位検出装置および方位検出システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の方位検出装置は、物体に搭載され、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信する受信手段と、受信手段の受信するGPS信号に基づいて物体において特定される特定方向に対するGPS衛星の相対方位角を検出する相対方位角検出手段と、物体の位置においてGPS信号の受信可能なGPS衛星の識別コードとGPS衛星の絶対方位角とを含む衛星方位情報を外部から受信する通信手段と、相対方位角検出手段によって検出される特定方向に対するGPS衛星の相対方位角と通信手段の受信する衛星方位情報とから特定方向の絶対方位角を算出する絶対方位角算出手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
このように本発明の方位検出装置は、物体の位置においてGPS信号の受信可能なGPS衛星の識別コードと絶対方位角を外部から取得するとともに、GPS衛星と物体において特定される特定方向(例えば、物体の進行方向等)との相対方位角を検出する。そして、GPS衛星の絶対方位角とGPS衛星と上述の物体の特定方向に対する相対方位角とから、物体の特定方向の絶対方位角を算出する。
【0009】
これにより、方位検出装置では、物体からみたGPS衛星の絶対方位角を算出するために、GPS信号に含まれる衛星の位置情報や時刻情報を取得することなく、短時間で物体の特定方向の絶対方位角を求めることができる。
【0010】
また、物体の特定方向に対するGPS衛星の相対方位角は、例えば、請求項2に記載のように、受信手段は、指向性を有し、この指向する向きが異なる方向(例えば、物体の前方向、後方向、右方向、左方向の4方向等)に配置される複数の指向性アンテナを備え、相対方位角検出手段は、各指向性アンテナの受信するGPS信号の受信強度レベルに基づいて検出される。
【0011】
従って、最低でも1つのGPS衛星からのGPS信号を受信できれば、物体の特定方向に対するGPS衛星の相対方位角が検出できる。これにより、GPS衛星から送信されるGPS信号の受信環境が悪い場合であっても、物体の特定方向の絶対方位角を求めることができる。
【0012】
なお、受信手段は、指向性を有するアンテナを必ずしも複数備える必要はなく、例えば、この指向性アンテナを1つ備え、このアンテナを回転させる回転手段をさらに備えて、この回転手段によって指向性アンテナを回転させながらGPS信号を受信してもよい。
【0013】
請求項3に記載の方位検出装置では、相対方位角検出手段は、衛星方位情報に含まれるGPS衛星の識別コードを用いて受信手段の受信するGPS信号を復号化する復号化手段と、受信手段の受信したGPS信号の受信強度レベルを測定する受信強度レベル測定手段とを備え、復号化手段によって復号された場合、受信強度レベル測定手段の測定結果に基づいて相対方位角を検出することを特徴とする。
【0014】
GPS衛星から送信されるGPS信号は、衛星毎に割当てられ暗号化されたC/Aコード(Coarse Acquisition Code)によりスペクトラム拡散変調されて送信される。そのため、受信したGPS信号に対して復号化処理を行う必要がある。そこで、この復号化の際に、外部から受信する衛星方位情報の識別コード(衛星ID)を参照し、この衛星IDに対応するC/Aコードを予め設定することで、復号化処理に要する時間を短縮することができる。また、この復号化されたGPS信号を受信した際の受信強度レベルの差異に基づいて、相対方位角を求めることができる。
【0015】
請求項4に記載の方位検出装置によれば、通信手段は、GPS衛星から送信されるGPS信号の受信強度レベルの推定値を含む衛星方位情報を受信し、相対方位角検出手段は、各指向性アンテナの受信するGPS信号の受信強度レベルが受信強度レベルの推定値よりも低く、かつ、受信強度レベルと受信強度レベルの推定値との差が所定値以上である場合、各指向性アンテナの受信したGPS信号を特定方向に対するGPS衛星の相対方位角の検出に用いないことを特徴とする。
【0016】
例えば、建造物等によって反射したGPS信号(マルチパス)は、GPS衛星から直接受信する電波よりも長い経路を通ってくるため受信強度レベルが低下する。この場合、物体の位置からGPS衛星の位置までの実際の距離に対応した受信強度レベルとならないため、物体の特定方向に対するGPS衛星の相対方位角を正確に検出することができない。
【0017】
そこで、物体の位置において受信されるべきGPS信号の受信強度レベルを外部から取得し、この受信強度レベルよりも実際の受信したGPS信号の受信強度レベルが小さい場合には、物体の特定方向に対するGPS衛星の相対方位角の検出に用いないようにする。これにより、正確な相対方位角の検出が可能となる。
【0018】
請求項5に記載の方位検出システムは、請求項1〜4のいずれかに記載の方位検出装置と、基地局を介して通信手段と接続するサーバとを備え、基地局は、基地局の通信エリア内に存在する物体の位置を検出する物体位置検出手段を備え、サーバは、GPS衛星の軌道情報を記憶する衛星軌道情報記憶手段と、物体位置検出手段の検出する物体の位置と衛星軌道情報記憶手段の記憶する軌道情報とに基づいて物体の位置における衛星方位情報を算出する衛星方位情報算出手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
このように、基地局において物体の位置を把握し、また外部のサーバによって物体の位置においてGPS信号の受信可能なGPS衛星の識別コードとGPS衛星の絶対方位角とを含む衛星方位情報を生成し、この生成した衛星方位情報を物体へ送信することで、物体側では、GPS信号に含まれるGPS衛星の位置情報及び時刻情報を取得することなく、短時間で物体の特定方向の絶対方位角を求めることができる。
【0020】
請求項6に記載の方位検出システムでは、サーバは、GPS衛星から送信されるGPS信号を遮蔽する可能性のある建造物の位置及び大きさの情報を記憶する遮蔽物情報記憶手段を備え、衛星方位情報算出手段は、遮蔽物情報記憶手段の記憶する遮蔽物情報、物体の位置、及び軌道情報に基づいて物体の位置において建造物によりGPS信号が遮蔽されることのないGPS衛星の衛星方位情報を算出することを特徴とする。これにより、物体の位置において実際にGPS信号の受信可能なGPS衛星の衛星方位情報を物体側へ送信することができる。
【0021】
請求項7に記載の方位検出システムは、請求項1〜4のいずれかに記載の方位検出装置と、基地局を介して通信手段と接続するサーバとを備え、サーバは、基地局の識別ID及び位置の情報を記憶する基地局位置情報記憶手段と、GPS衛星の軌道情報を記憶する衛星軌道情報記憶手段と、基地局位置情報記憶手段の記憶する基地局の位置と衛星軌道情報記憶手段の記憶する軌道情報とに基づいて基地局の位置に対する衛星方位情報を算出する衛星方位情報算出手段とを備え、基地局は、衛星方位情報算出手段の算出した衛星方位情報を基地局の通信エリア内に位置する通信手段に所定時間毎に送信する送信制御手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
これにより、例えば、FM多重放送等の単方向通信により、サーバと物体の通信手段との通信を介する基地局の位置においてGPS信号の受信可能なGPS衛星の衛星方位情報を物体側へ送信することで、物体の特定方向の絶対方位角を求めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態における方位検出装置及び方位検出システムに関して、図面に基づいて説明する。
【0024】
(第1の実施形態)
図1に、本実施形態における方位検出システムの概略構成を示す。同図に示すように、本実施形態の方位検出システムは、車両等の移動体201に搭載される方位検出装置202及びナビゲーション装置212、ネットワーク206、無線基地局207、サーバ208、及びGPS衛星221とによって構成される。
【0025】
GPS衛星221は、周知のごとく、地球の上空に複数配置されるもので、衛星の軌道情報(エフェメリス・アルマナック)や時刻情報等の航法データを含むGPS信号を地球に向けて送信している。また、衛星の軌道情報や時刻情報等の航法データは定期的に更新されている。
【0026】
サーバ208は、インターネット等のネットワーク206に接続されるもので、衛星軌道情報データベース209、遮蔽物情報データベース210、及び無線基地局位置情報データベース211を備える。
【0027】
衛星軌道情報データベース209は、GPS衛星221の航法データを記憶しており、定期的に更新される航法データを取得して常に最新の情報を記憶する。遮蔽物情報データベース210は、図9に示すように、GPS衛星221から送信されるGPS信号を遮蔽する可能性のある建造物の位置(緯度/経度)及び大きさ(高さ・底面半径)の情報を記憶する。無線基地局位置情報データベース211は、図10に示すように、ネットワーク206を介して接続される無線基地局207の識別IDと無線基地局207の設置位置(緯度/経度)の情報を記憶する。
【0028】
無線基地局207は、方位検出装置202を構成する無線装置205の位置を検出する検出部(図示せず)を有しており、サーバ208からの要求に応じて、この検出部の検出した無線装置205の位置情報をサーバ208へ送信する。
【0029】
また、無線基地局207が無線装置205の位置を検出できない構成においては無線基地局207の位置情報を無線装置205の位置として利用してもよい。すなわち無線基地局207はそのエリア内に存在する無線装置205のIDを検出できるため、サーバ208からの要求に応じて、無線装置205がどの無線基地局エリア内に存在するかをサーバ208へ通知することができる。このとき無線装置205の位置情報の代わりとして、無線基地局207の識別IDがサーバ208へ通知される。一方、サーバ208においては受信した識別IDと無線基地局位置情報データベース211から、無線基地局207の位置情報を算出し、これを無線装置205の概算位置として用いる。
【0030】
また、サーバ208は、無線基地局207を介して方位検出装置202から衛星方位情報の送信要求を受信した場合、無線基地局207に対して方位検出装置202を構成する無線装置205の位置情報の送信要求を送信し、この要求に応じた無線装置205の位置情報を受信する。そして、この無線装置205の位置においてGPS信号の受信可能なGPS衛星221の衛星ID、このGPS衛星221の無線装置205の位置における絶対方位角、及びGPS衛星221から送信されるGPS信号の受信強度レベルを含む衛星方位情報を生成して無線装置205へ送信する。
【0031】
すなわち、サーバ208では、衛星軌道情報データベース209の航法データと時刻、無線装置205の位置情報を用いて、無線装置205の位置においてGPS信号の受信可能なGPS衛星221を特定し、GPS衛星221毎に割当てられる衛星IDを把握する。
【0032】
なお、GPS信号の受信可能なGPS衛星221を特定する際、上述した遮蔽物情報を用いてGPS信号が建造物等によって遮蔽されることのないGPS衛星221を特定してもよい。これにより、無線装置205の位置において、実際にGPS信号の受信可能なGPS衛星221のみを特定することができる。
【0033】
また、サーバ208では、無線装置205の位置における特定したGPS衛星221の絶対方位角を算出する。この無線装置205の位置における特定したGPS衛星221の絶対方位角の算出方法について、図11を用いて説明する。
【0034】
図11は、無線基地局207の地点Oで地球面に接するNE平面(Nは北、Eは東を意味する)を示すものである。地点Rは、上空のGPS衛星221の位置をこのNE平面に射影した地点であり、地点Pは、移動体201の位置を示す。また、方向PSは、移動体201において特定される特定方向(例えば、進行方向等)である。
【0035】
同図において、地点Oを原点とする無線基地局207において検出される移動体201の地点Pを(e1、n1)、また、航法データを用いて算出される地点Oを原点とするGPS衛星221の地点Rを(e2、n2)とする。この2つの地点から、移動体201の地点PにおけるGPS衛星221の絶対方位角(x1)は次式により求めることができる。
【0036】
【数1】絶対方位角(x1)=tan−1{(e2−e1)/(n2−n1)}
なお、一般的には、e1<<e2、n1<<n2であるため、数1の代わりに次式を用いてもよい。
【0037】
【数2】絶対方位角(x1)=tan−1{e2/n2}
さらに、サーバ208では、特定したGPS衛星221の航法データと時刻、無線装置205の位置情報を用いて、無線装置205からGPS衛星221までの距離を算出する。GPS信号は空間伝播によって減衰するため、この距離に基づいて、移動体201において受信されるべきGPS信号の受信強度レベルを推定する。このように、サーバ208によって算出される衛星方位情報を図8に示す。
【0038】
図1に示す移動体201に搭載される方位検出装置202は、GPS受信機203、アンテナ204a〜d、無線装置205によって構成される。無線装置205は、例えば、携帯電話機等の移動体通信装置が用いられ、無線基地局207を介してサーバ208に接続される。
【0039】
アンテナ204a〜dは、指向性を有するアンテナが用いられる。これらのアンテナ204a〜dは、図2に示すように、移動体201の上部に設けられ、移動体201の前方向にアンテナ204a、後方向にアンテナ204c、右方向にアンテナ204d、左方向にアンテナ204bが各々配置される。
【0040】
アンテナ204aは、領域Aの方向に位置するGPS衛星221から送信されるGPS信号を受信し、アンテナ204cは、領域Cの方向に位置するGPS衛星221からのGPS信号を受信する。また、アンテナ204bは、領域Bの方向に位置するGPS衛星221からのGPS信号を受信し、アンテナ204dは、領域Dの方向に位置するGPS衛星221からのGPS信号を受信する。
【0041】
なお、指向性を有するアンテナ204a〜dを必ずしも複数備える必要はなく、例えば、この指向性を有するアンテナを1つ備え、このアンテナを回転させる回転手段をさらに備えて、この回転手段によって指向性アンテナを回転させながら移動体201周囲のGPS信号を受信してもよい。
【0042】
GPS受信機203は、アンテナ204a〜dの受信するGPS信号を取得する。このGPS信号は、衛星毎に割当てられたC/Aコードにより航法データがスペクトラム拡散変調されて送信される。そのため、GPS受信機203では、アンテナ204a〜dの受信したGPS信号に対して復号化処理を行う。この復号化の際には、無線装置205から受信する衛星方位情報の衛星IDを参照し、この衛星IDに対応するC/Aコードを予め設定することで、復号化処理を速やかに行うことができる。
【0043】
そして、復号化処理の施されたGPS信号の受信強度レベルをアンテナ204a〜d毎に測定し、その測定した複数の受信強度レベルを用いて、最大受信強度レベルとなる角度(例えば、移動体201の進行方向に対する角度)を推定する。これにより、図11に示した移動体201の進行方向に対するGPS衛星221の相対方位角(x2)が求められる。なお、最も受信強度レベルの高いGPS信号を受信したアンテナ204a〜dを把握して、移動体201の進行方向に対するGPS衛星221の方向(前/後/左/右)を求めるものであってもよい。
【0044】
また、GPS受信機203は、衛星方位情報に含まれる無線装置205の位置におけるGPS衛星221の絶対方位角(x1)と上述した相対方位角(x2)とから、図11に示す移動体201の進行方向の絶対方位角(X)を算出する。この最終的に算出された移動体201の絶対方位角(X)は、方位検出装置202に接続されるナビゲーション装置212に送信され、移動体201の現在位置を示す地図表示において、移動体201の進行方向の表示等に用いられる。
【0045】
次に、本実施形態における方位検出システムの処理の流れについて、図3に示すタイムシーケンスを用いて説明する。先ず、方位検出装置202の電源が投入された後、方位検出装置202の無線装置205とサーバ208との通信リンクを確立する。次に、方位検出装置202からサーバ208に対して衛星方位情報の送信要求を送信する(1)。この衛星方位情報の送信要求は、無線基地局207を介してサーバ208に送信される。
【0046】
サーバ208では、衛星方位情報の送信要求を受信すると、無線基地局207に対して通信接続中の無線装置205の概略位置の送信要求を送信する(2)。無線基地局207では、この概略位置の送信要求を受信すると、サーバ208と通信接続中の無線装置205の概略位置を検出し、検出した位置情報をサーバ208へ送信する(3)。
【0047】
次に、サーバ208では、受信した無線装置205の概略位置、衛星軌道情報データベース209、遮蔽物情報データベース210の記憶する各情報を用いて、移動体201の位置においてGPS信号の受信可能なGPS衛星221の衛星ID、GPS衛星221の無線装置205の位置における絶対方位角(x1)、及びGPS衛星221から送信されるGPS信号の受信強度レベルの推定値を含む衛星方位情報を生成する。そして、生成した衛星方位情報を方位検出装置202へ送信する(4)。
【0048】
そして、方位検出装置202では、移動体201の進行方向に対するGPS衛星221の相対方位角(x2)を求め、受信した衛星方位情報に含まれる絶対方位角(x1)とから、移動体201の進行方向の絶対方位角(X)を算出する。
【0049】
続いて、方位検出装置202における方位検出処理の流れについて、図5に示すフローチャートを用いて説明する。同図に示すステップS10では、サーバ208に対して衛星方位情報の送信要求を送信する。
【0050】
ステップS20では、サーバ208から衛星方位情報を受信する。ステップS30では、GPS衛星221から送信されるGPS信号を受信して、受信強度レベルを測定する。
【0051】
ステップS40では、受信強度レベルから移動体201の進行方向に対するGPS衛星221の相対方位角を算出し、この算出した相対方位角と衛星方位情報に含まれる移動体201の位置に対するGPS衛星221の絶対方位角とから、移動体の進行方向の絶対方位角を算出する。
【0052】
次に、サーバ208における処理の流れについて、図6に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS100では、衛星方位情報の送信要求を受信したか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合には、ステップS110へ処理を進め、否定判定される場合には、ステップS150へ処理を移行する。
【0053】
ステップS110では、無線装置205の概略位置の送信要求を無線基地局207へ送信する。ステップS120では、無線基地局207から送信される無線装置205の位置情報を受信する。ステップS130では衛星方位情報を生成し、ステップS140において、生成した衛星方位情報を方位検出装置202へ送信する。
【0054】
衛星方位情報の送信要求を受信していない場合には、ステップS150において航法データが更新されたか否かを判定し、更新されている場合には、衛星軌道情報データベース209に記憶している航法データを最新の情報に更新する。
【0055】
このように、本実施形態における方位検出装置及び方位検出システムは、移動体201の位置においてGPS信号の受信可能なGPS衛星221の衛星IDと絶対方位角をサーバ208から取得するとともに、この衛星IDに対応するGPS衛星221の移動体201の進行方向に対する相対方位角をGPS信号の受信強度レベルを用いて検出する。そして、GPS衛星221の絶対方位角とGPS衛星221の移動体201の進行方向に対する相対方位角とから、移動体201の進行方向の絶対方位角を算出する。
【0056】
これにより、方位検出装置202では、GPS衛星221の絶対方位角を算出するために、GPS信号に含まれるGPS衛星221の位置情報や時刻情報を取得することなく、短時間で移動体201の進行方向の絶対方位角を求めることができる。
【0057】
また、移動体201の進行方向に対するGPS衛星221の相対方位角は、複数配置される指向性を有するアンテナ204a〜dの受信するGPS信号の受信強度レベルに基づいて検出されるため、最低でも1つのGPS衛星221からのGPS信号を受信できれば、移動体201の進行方向に対するGPS衛星221の相対方位角を検出することができる。そのため、GPS衛星221からのGPS信号の受信環境が悪い場合であっても、移動体201の進行方向の絶対方位角を求めることができる。
【0058】
(変形例)
本実施形態において、アンテナ204a〜dの受信するGPS信号の受信強度レベルから、移動体201の進行方向に対するGPS衛星201の相対方位角を求める際、衛星方位情報に含まれる受信強度レベルの推定値よりも各アンテナ204a〜dの受信するGPS信号の受信強度レベルが小さいレベルである場合には、受信したGPS信号を移動体201の進行方向に対するGPS衛星221の相対方位角の検出に用いないようにするとよい。
【0059】
すなわち、例えば、建造物等によって反射したGPS信号は、GPS衛星221から直接受信する電波よりも長い経路を通ってくるため、また反射時に信号が拡散されるため受信強度レベルが低下する。この場合、移動体201の位置からGPS衛星221の位置までの直線距離に対応した受信強度レベルとならないため、移動体201の進行方向に対するGPS衛星221の相対方位角を正確に検出することができない。
【0060】
従って、移動体201の位置において受信されるべきGPS信号の受信強度レベルの推定値よりも実際の受信したGPS信号の受信強度レベルが小さい場合には、相対方位角の検出に用いないようにすることで、正確な相対方位角の検出が可能となる。
【0061】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
【0062】
第1の実施形態における方位検出システムでは、移動体201とサーバ208とを接続する通信として、例えばインターネット等の双方向通信の可能な通信形態を想定しているが、本実施形態における方位検出システムでは、FM多重放送等の単方向通信によって移動体201とサーバ208とを接続する点で異なる。
【0063】
この単方向通信による方位検出システムの処理の流れについて、図4に示すタイムチャートを用いて説明する。無線基地局207では、サーバ208から受信した衛星方向情報を一定間隔(例えば、5秒周期など)毎に、無線基地局207の通信エリア内に送信する(1)。
【0064】
サーバ208では、約2時間毎に衛星軌道情報データベース209の記憶する航法データを更新し、この更新された航法データ、無線基地局位置情報データベース211に記憶される無線基地局207の位置、及び遮蔽物情報とに基づいて、無線基地局207の位置において受信可能なGPS衛星221の衛星ID、絶対方位角、及び受信強度レベルの推定値を含む衛星方位情報を生成する。そして、この生成した衛星方位情報を無線基地局207へ送信する(2)。
【0065】
方位検出装置202では、電源が投入された後、無線基地局207から衛星方位情報を受信する(3)。そして、移動体201の前後方向に対するGPS衛星221の相対方位角(x2)を求め、受信した衛星方位情報の絶対方位角(x1)とから、移動体201の進行方向の絶対方位角(X)を算出する。
【0066】
続いて、サーバ208における処理の流れについて、図7に示すフローチャートを用いて説明する。ステップS200では、航法データが更新されたか否かを判定し、更新されている場合には、ステップS210において、衛星軌道情報データベース209に記憶している航法データを最新の情報に更新する。一方、更新されていない場合には、更新されるまで待機状態となる。
【0067】
ステップS220では、無線基地局位置データベース211より無線基地局207の位置情報を取得する。ステップS230では、無線基地局207の位置においてGPS信号の受信可能なGPS衛星221の衛星ID、絶対方位角、受信強度レベルの推定値を含む衛星方位情報を生成する。ステップS240では、この生成した衛星方位情報を無線基地局207へ送信する。
【0068】
なお、方位検出装置202における方位検出処理は、図5に示したステップS10を除いたステップS20〜ステップS40と同様であるため、説明を省略する。
【0069】
本実施形態のように、FM多重放送等の単方向通信によって無線基地局207から移動体201へ定期的に送信する場合であっても、移動体201の進行方向の絶対方位角を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方位検出システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】移動体201に搭載されるアンテナ204a〜204dの配置と各アンテナの受信可能領域A〜Dを示す図である。
【図3】第1の実施形態に係わる、方位検出システムの処理の流れを示すタイムシーケンスの図である。
【図4】第2の実施形態に係わる、方位検出システムの処理の流れを示すタイムシーケンスの図である。
【図5】第1の実施形態に係わる、方位検出装置202における方位検出処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態に係わる、サーバ208の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態に係わる、サーバ208の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態に係わる、衛星方位情報を示す図である。
【図9】第1の実施形態に係わる、遮蔽物情報を示す図である。
【図10】第1の実施形態に係わる、無線基地局位置情報を示す図である。
【図11】第1の実施形態に係わる、無線基地局207の地点Oで地球面に接するNE平面を示す図である。
【符号の説明】
201 移動体
202 方位検出装置
203 GPS受信機
204a、204b、204c、204d アンテナ
205 無線装置
206 ネットワーク
207 無線基地局
208 サーバ
209 衛星軌道情報データベース
210 遮蔽物情報データベース
211 無線基地局位置情報データベース
212 ナビゲーション装置
221 GPS衛星

Claims (7)

  1. 物体に搭載され、
    GPS衛星から送信されるGPS信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段の受信するGPS信号に基づいて前記物体において特定される特定方向に対する前記GPS衛星の相対方位角を検出する相対方位角検出手段と、
    前記物体の位置においてGPS信号の受信可能なGPS衛星の識別コードと前記GPS衛星の絶対方位角とを含む衛星方位情報を外部から受信する通信手段と、
    前記相対方位角検出手段によって検出される前記特定方向に対するGPS衛星の相対方位角と前記通信手段の受信する衛星方位情報とから前記特定方向の絶対方位角を算出する絶対方位角算出手段とを備えることを特徴とする方位検出装置。
  2. 前記受信手段は、指向性を有し、この指向する向きが異なる方向に配置される複数の指向性アンテナを備え、
    前記相対方位角検出手段は、前記各指向性アンテナの受信するGPS信号の受信強度レベルに基づいて前記特定方向に対するGPS衛星の相対方位角を検出することを特徴とする請求項1記載の方位検出装置。
  3. 前記相対方位角検出手段は、
    前記衛星方位情報に含まれるGPS衛星の識別コードを用いて前記受信手段の受信するGPS信号を復号化する復号化手段と、
    前記受信手段の受信したGPS信号の受信強度レベルを測定する受信強度レベル測定手段とを備え、
    前記復号化手段によって復号された場合、前記受信強度レベル測定手段の測定結果に基づいて前記相対方位角を検出することを特徴とする請求項2記載の方位検出装置。
  4. 前記通信手段は、前記GPS衛星から送信されるGPS信号の受信強度レベルの推定値を含む衛星方位情報を受信し、
    前記相対方位角検出手段は、前記各指向性アンテナの受信するGPS信号の受信強度レベルが前記受信強度レベルの推定値よりも低く、かつ、前記受信強度レベルと前記受信強度レベルの推定値との差が所定値以上である場合、前記各指向性アンテナの受信したGPS信号を前記特定方向に対するGPS衛星の相対方位角の検出に用いないことを特徴とする請求項2又は3記載の方位検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の方位検出装置と、
    基地局を介して前記通信手段と接続するサーバとを備え、
    前記基地局は、前記基地局の通信エリア内に存在する前記物体の位置を検出する物体位置検出手段を備え、
    前記サーバは、前記GPS衛星の軌道情報を記憶する衛星軌道情報記憶手段と、
    前記物体位置検出手段の検出する物体の位置と前記衛星軌道情報記憶手段の記憶する軌道情報とに基づいて前記物体の位置における前記衛星方位情報を算出する衛星方位情報算出手段とを備えることを特徴とする方位検出システム。
  6. 前記サーバは、前記GPS衛星から送信されるGPS信号を遮蔽する可能性のある建造物の位置及び大きさの情報を記憶する遮蔽物情報記憶手段を備え、
    前記衛星方位情報算出手段は、前記遮蔽物情報記憶手段の記憶する遮蔽物情報、前記物体の位置、及び前記軌道情報に基づいて前記物体の位置において前記建造物によりGPS信号が遮蔽されることのないGPS衛星の前記衛星方位情報を算出することを特徴とする請求項5記載の方位検出システム。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の方位検出装置と、
    基地局を介して前記通信手段と接続するサーバとを備え、
    前記サーバは、前記基地局の識別ID及び位置の情報を記憶する基地局位置情報記憶手段と、
    前記GPS衛星の軌道情報を記憶する衛星軌道情報記憶手段と、
    前記基地局位置情報記憶手段の記憶する基地局の位置と前記衛星軌道情報記憶手段の記憶する軌道情報とに基づいて前記基地局の位置に対する前記衛星方位情報を算出する衛星方位情報算出手段とを備え、
    前記基地局は、前記衛星方位情報算出手段の算出した衛星方位情報を前記基地局の通信エリア内に位置する前記通信手段に所定時間毎に送信する送信制御手段とを備えることを特徴とする方位検出システム。
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