JP2004305857A - フィルタエレメント - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固体粒子が混在している被処理液をフィルタの外側2から内側3の中心穴4に向かって透過する円筒体のフィルタエレメント1であって、前記円筒体を外側2から内側3に向かって粗い濾過精度から細かい濾過精度の濾材により第1〜5層a〜eの複数層で構成し、第1〜5層a〜eは被処理液に混入している固体粒子の分布に対応した層厚にした。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイル等のフィルタエレメント関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平11−156126号公報
【特許文献2】特開2000−024421号公報
【0003】
特許文献1は濾材をジグザグ状に折曲した円筒状のオイルフィルタであり、特許文献2はメッシュ内に濾材を充填した円筒状のオイルフィルタである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
工作機械等に使用されるオイルには大小様々な粒子径の固体粒子が混在している。フィルタはこの大小様々な粒子径の固体粒子を各粒子径毎に効率よく捕捉することと目詰まり時間を可及的に延長されることが望ましい。特許文献1は濾材をジグザグ状に折曲しており表面積が拡大されているのでフィルタの目詰まり時間は延長しているが大小様々な粒子径の固体粒子毎を捕捉することには難点があり、特許文献も大小様々な粒子径の固体粒子を各粒子径毎に捕捉することには難点がある。
【0005】
本発明の目的は、目詰まり時間を大幅には延長し、かつ大小様々な粒子径の固体粒子を各粒子径毎に効率よく捕捉可能としたフィルタエレメントを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明は、請求項1に記載の通り、被処理液をフィルタの外側から内側の中心穴に向かって透過する円筒体のフィルタエレメントであって、前記円筒体を外側から内側に向かって粗い濾過精度から細かい濾過精度の濾材により5層の複数層で構成し、各層は被処理液に混入している固体粒子の分布に対応した層厚にしたことを特徴とするするものである。
【0007】
また、請求項2に記載の通り、被処理液をフィルタの外側から内側の中心穴に向かって透過する円筒体のフィルタエレメントであって、前記円筒体を濾材により第1〜5層の複数層で構成し、濾材のメッシュを第1層は90ミクロン、第2層は70ミクロン、第3層は50ミクロン、第4層は30ミクロン、第5層は10ミクロンとし、各層の固体粒子の捕捉率を第1層は11%、第2層は22%、第3層は44%、第4層は22%、第5層は11%としたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1は本発明によるフィルタエレメントであり、被処理液をフィルタの外側2から内側3の中心穴4に向かって透過する円筒体である。
【0009】
上記フィルタエレメント1の円筒体は図1のA−A線断面図である図2で示すように、前記円筒体を外側2から内側3に向かって粗い濾過精度から細かい濾過精度の濾材により第1〜5層a〜eの複数層で構成とし、第1〜5層a〜eは被処理液に混入している固体粒子の分布に対応した層厚にした構造である。尚、濾材は既存の濾紙が適当である。
【0010】
例えば、プレス鋼板洗浄油の場合、1リットル当たりに混在している固体粒子の分布は図5で示すように粒子径20ミクロン〜100ミクロンの間粒子径を最大個数を中心にして粒子径20ミクロンから粒子径60ミクロンに向かって粒子個数が増加し、粒子径60ミクロンから粒子径100ミクロンに向かって粒子個数が減少している分布である。
【0011】
この固体粒子の分布率は図6で示すように、粒子径20ミクロンでは数量10個で11%、粒子径40ミクロンでは数量40個で22%、粒子径60ミクロンでは数量80個で44%、粒子径80ミクロンでは数量40個で22%、粒子径100ミクロンでは数量10個で11%である。
【0012】
そこで、前記5層a〜eの濾材のメッシュを第3図で示すように、第1層は90ミクロン、第2層は70ミクロン、第3層は50ミクロン、第4層は30ミクロン、第5層は10ミクロンとし、各層の固体粒子の捕捉率を第1層は11%、第2層は22%、第3層は44%、第4層は22%、第5層は11%とすることにより大小様々な粒子径の固体粒子を各粒子径毎に効率よく捕捉することを可能とするものである。
【0013】
本発明は上記の通りのフィルタエレメントであるから、図3で示す構成の場合には、第1層aでは粒子径90ミクロンまでの固体粒子を11%捕捉し、粒子径90ミクロン以下の固体粒子は透過して第2層bで粒子径70ミクロンまでの固体粒子を22%捕捉し、粒子径70ミクロン以下の固定粒子は透過して第3層cで粒子径50ミクロンまでの固体粒子を44%捕捉し、粒子径50ミクロン以下の固定粒子は透過する。さらに、第4層dで粒子径30ミクロンまでの固体粒子を22%捕捉し、粒子径30ミクロン以下の固定粒子は透過して第5層eで粒子径10ミクロンまでの固体粒子を11%捕捉するのである。
【0014】
つまり、一番個数の少ない粒子径100〜90ミクロンまでの固体粒子は比較的層厚の薄い第1層aで捕捉し、その次に個数の多い粒子径80〜70ミクロンまでの固体粒子は第1層aより層厚の第2層bで捕捉し、一番個数の多い粒子径50〜60ミクロンまでの固体粒子は第2層bより層厚の第3層cで捕捉し、個数が減少している30〜40ミクロンまでの固体粒子は第2層bと同厚の層厚である第4層dで捕捉し、最少個数の20〜10ミクロンまでの固体粒子は第1層aと同厚の層厚である第5層dで捕捉するのである。
【0015】
前記第1〜5層a〜eの濾層は、濾過しようとする被処理液に混在する固体粒子の大きさと数量を事前に調査し、その大きさと数量に的確に対応した濾材による濾層構成とし、これにより大小様々な粒子径の固体粒子を第1〜5層a〜eで各粒子径毎に補足するため目詰まりの期間を大幅に延長することができ目詰まりによる濾過処理速度の低下を解消し、図4で示す逆洗浄により各層a〜eで捕捉されている固体粒子を完全に脱落させることができるのである。
【0016】
上記本発明の実施の形態では被処理液としてプレス鋼板洗浄油を例示したが、これに限定されるものではなく、工作機械で使用されるクーラントその他不純物が混在した液体の濾過に適用できることを付言する。
【0017】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、濾過部が従来の面積から体積比となり目詰まりの期間を大幅に延長することができ濾過機能耐久性に優れたフィルタエレメントを提供することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフィルタエレメントの断面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】本発明によるフィルタエレメンの濾過精度の分布比率図
【図4】本発明によるフィルタエレメンの逆洗浄による固体粒子の脱落を示す図
【図5】プレス鋼板洗浄油における1リットル当たりの固体粒子の分布を示すグラフ
【図6】プレス鋼板洗浄油における1リットル当たりの固体粒子の分布比率を示す図表
【符号の説明】
1 フィルタエレメント
2 フィルタの外側
3 フィルタの内側上
4 中心穴
a 第1層
b 第2層
c 第3層
d 第4層
e 第5層
Claims (2)
- 被処理液をフィルタの外側から内側の中心穴に向かって透過する円筒体のフィルタエレメントであって、前記円筒体を外側から内側に向かって粗い濾過精度から細かい濾過精度の濾材により5層の複数層で構成し、各層は被処理液に混入している固体粒子の分布に対応した層厚にしたことを特徴とするフィルタエレメント。
- 被処理液をフィルタの外側から内側の中心穴に向かって透過する円筒体のフィルタエレメントであって、前記円筒体を濾材により第1〜5層の複数層で構成し、濾材のメッシュを第1層は90ミクロン、第2層は70ミクロン、第3層は50ミクロン、第4層は30ミクロン、第5層は10ミクロンとし、各層の固体粒子の捕捉率を第1層は11%、第2層は22%、第3層は44%、第4層は22%、第5層は11%としたことを特徴とするフィルタエレメント。
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CN107840569A (zh) * | 2017-10-10 | 2018-03-27 | 彩虹(合肥)光伏有限公司 | 一种铺纸机压纸气缸缓冲机构 |
JP2021512780A (ja) * | 2018-02-13 | 2021-05-20 | フィルトレーション グループ ゲー・エム・ベー・ハー | 流体を濾過するためのフィルターエレメント |
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- 2003-04-04 JP JP2003101217A patent/JP4263521B2/ja not_active Expired - Fee Related
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