JP2004305327A - シートサポート - Google Patents

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Abstract

【課題】平均的なユーザーの体格に合わせて作られた座席シートは、フイット性が低く腰痛の原因ともなっている。
【解決手段】多数の粒状体1の表面を未硬化の水硬化性樹脂2でコーティングしたものの所要量を、水透過性の被覆材3で包んで成形材4を得る。上記粒状体1は水硬化性樹脂2によって連結されているが、粒状体1が相互に移動することが可能となっている。この成形材4を、自立性と保形性を有するカバー体6に収納する。カバー体6は、上記成形材4中の水硬化性樹脂2で連結された粒状体1の移動を適度に規制し、ほぼ平均的な厚さを保ち成形しやすい状態に維持する。これを座席シート等の背もたれに立てかけて着座すると、カバー体に包まれている成形材中の粒状体は身体の凹凸に従って移動し、体の外形に適合した形状へと変形し、水分により硬化し、着座者を確実にサポートする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のシート等に座る際に使用するシートサポートに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のシートは、平均的なユーザーの体格に合わせて作られているので、ユーザーの個々人にとっては、シートに座ったときに充分にフィットしない場合がある。特に、シートに座ったとき背中から腰にかけてシートの背もたれとの間に空間ができ、腰がしっかりとサポートされていないところから走行中に腰部に無理がかゝり、こうしたことが腰痛の原因ともなっている。
【0003】
出願人らは、先に放射線治療の際に頭部を下方から支えて固定、保持等する成形材であって、湿気硬化型ウレタンプレポリマーでコーティングした粒状体の所要量を水透過性材料で包んだ成形材を提供した(特許文献1)。
このものは、粒状体が相互に移動することによって型取りが上手にできるけれども、シートの背もたれに立てかけるようにすると、不馴れな場合には、型取りしようとする前に粒状体が下方へ移動することがあり、やゝ使用し難い点も見られた。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−224796号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、出願人らが先に提供した上記成形材を更に改良し、シートサポートとして更に使用し易く、成形時に自重によって粒状体が下方へ移動することを防止しながら、着座者の個々人の体の形状に応じるように成形し、こうした成形材によって着座者を確実にサポートすることができるものを得ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、多数の粒状体の表面を水硬化性樹脂でコーティングしたものの所要量を、水透過性の被覆材で包み、こうした成形材を自立性と保形性を有するカバー体に収納し、成形時に上記成形材を均一的で成形しやすい状態に維持できるようなシートサポートにする。上記粒状体は未硬化の水硬化性樹脂によって連結されているが、同時に成形すべき形状に適応できるように粒状体が相互に移動することが可能となっている。
【0007】
このシートサポートを自動車のシート等の背もたれに当てて立てかけると、成形材の未硬化の水硬化性樹脂でコーティングされた粒状体は下方へ移動する傾向になるが、この成形材を収納しているカバー体には自立性と保形性が与えられているので、上記粒状体が下方へ移動することを適度に規制するように作用し、粒状体はほぼ平均的な厚さを保つようになる。
【0008】
そこでシートに着座すると、カバー体に包まれている成形材中の粒状体は身体の凹凸に従って移動し、体の外形に適合した形状へと変形する。そして、こうした多数の粒状体を結びつけている水硬化性樹脂は水分と反応して硬化し、定形を保つようになるので、身体は確実に保持され、良好で安定的な座り心地を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明における上記粒状体1は、未硬化状態の水硬化性樹脂と反応しないものや、反応しないように加工したものが好ましい。こうしたものとしてポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂その他の有機系材料や、ガラス、鉱さいその他の無機系材料がある。
【0010】
この粒状体は、球状、短桿状、立方体、直方体、円盤状その他の形状に形成することができ、角のとれた形状にするとよいことが多い。また、この粒状体は中空や中実に形成したり、発泡体に形成することができる。発泡体の場合は、水硬化性樹脂が浸透して行かないような独立気泡体にするのがよく、特に表面にスキン層を持つものが好ましい。孔が表面にあるものでは、これらの孔を塞ぐように処理するとよい。
【0011】
この粒状体の大きさは、採型性や樹脂の硬化後に得られる平坦性、通気性などによって適宜の大きさにされるが、その大きさを約8cm以下にするとよく、好ましくは約0.125cm以下にすると使用し易い。この粒状体は、その材質、性質、形状、大きさ等の異なった二種類以上のものを併用すると好ましい場合もある。
【0012】
水硬化性樹脂2は、上記粒状体1の表面にコーティングされ、多数の粒状体を連結し、粒状体が相互に移動可能な一まとまりにしている。こうした水硬化性樹脂には、水硬化性ウレタンプレポリマー、水硬化性シリコン樹脂その他の樹脂を使用することができる。
上記水硬化性ウレタンプレポリマーは、ポリオールとポリイソシアネートの反応によって得られる端末にイソシアネート基を有するプレポリマーである。
このような樹脂の粘度は、20℃において約10〜2000ps程度、好ましくは約50〜1000ps程度にするとよい。
【0013】
上記粒状体1には、適度の弾性を有しているものを使用することもできる。例えば、軟化剤や可塑剤で弾力性を付与したポリエチレン、ポリプロピレン及びこれらの共重合体等のオレフィン系粒状体、弾力性を付与したり弾力性を有する酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンなど、ネオプレン、ポリブタジエン、シリコーンその他のゴム系材料などで形成した粒状体がある。
【0014】
この弾性を有する粒状体を形成している素材の硬さは、クッション用軟質ウレタンフォームの硬さ試験(JIS K6401 5.4) により、25%圧縮硬度約2kg/cm以下、好ましくは約1.0kg/cm以下にするとよい。また、その圧縮残留ひずみ(JIS K6401 5.5)は約15 %以下、好ましくは約13%以下がよい。
このような粒状体を例示すれば、コスモゲル(商品名・株式会社コスモ計器製)、アルファーゲル(商品名・株式会社ジェルテック製)、ペフ(商品名・株式会社東レ製)、ネオプレンゴム(山本化学工業株式会社製)などがある。
【0015】
上記した粒状体が弾性を有している場合には、硬化後の水硬化性樹脂も弾性を有しているものが好ましいことが多い。粒状体と硬化後の水硬化性樹脂のいずれもが弾性を有しているものを使用したシートサポートでは、身体を確実に保持することができ、その中にも適度のクッション性を有していて更に使用し易い場合がある。
【0016】
上記の硬化後に弾性を有する水硬化性樹脂の弾性は、次の方法で測定した。
(測定方法) 水硬化性樹脂を、フイルムコーター(FILMCOATER)P1−1210(テスター産業株式会社製)を使用し、剥離紙の上に厚さ100μに塗工し、室温で24時間放置して硬化させる。硬化後、25×200mmの大きさに裁断し検体を作製する。この検体を使用し、オートグラフ500D試験機(株式会社島津製作所製)を使用し、引張り速度10mm/min 、つかみ間隔100mmの条件で、25%伸長させた時点の引張り強度を測定し、cm当りに換算した。
硬化後の水硬化性樹脂は、上記測定法による引張り強度(25%伸長時)が約15kg/cm以下のものがよく、好ましくは約5kg/cm以下がよい。
【0017】
上記した各水硬化性樹脂には、硬化時間、貯蔵安定性、硬化時の脱泡促進、仕上り状態などを考慮して触媒、安定剤、消泡剤、酸化防止剤、着色剤、揺変性付与剤、充填剤等を、水硬化性樹脂の成分に応じて公知の化合物中から適宜使用することができる。
【0018】
この水硬化性樹脂の粒状体に対する混合量は、粒状体の約2〜30容量%、好ましくは約10〜30容量%である。また、重量で行う場合には、粒状体の体積1リットル当り約7.5g以上の樹脂を使用するとよく、好ましくは約45〜420g程度使用するとよい。
【0019】
この粒状体と水硬化性樹脂は、好ましくは20℃、相対湿度(RH)20%以下の環境で、万能混合機、その他の混合機を使用し、混合機に乾燥窒素ガスを満たし、所定量の粒状体を投入して攪拌しながら水硬化性樹脂を所定量加え、均一的になるまで混合するとよい。
【0020】
上記粒状体と水硬化性樹脂が混合されたものは、粒状体間を連結するのに十分な量で粒状体の表面が水硬化性樹脂で覆われるようになっていて、各粒状体は上記未硬化の水硬化性樹脂によって連結されて一まとまりになっているが、各粒状体は相互に移動が可能な状態になっている。
【0021】
この粒状体1と水硬化性樹脂2の混合物は、所要量を被覆材3で包むようにするが、この被覆材3は、上記水硬化性樹脂2と非反応性で水分含有量が少く、通水性、通気性を有し、身体の凹凸に沿うように変形しやすい編物、織物、不織布などを使用するとよく、好ましくは袋状にしてその中に上記混合物を入れるようにするとよい。
上記被覆材3の素材としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、SISその他のものがある。
【0022】
上記粒状体1と水硬化性樹脂2の混合物を被覆材3で包んだ成形材4は、これを放置しておくと空気中の湿気によって水硬化性樹脂が自然に硬化して行くので、使用するまでアルミ箔等を併用した防湿性の袋5に封入しておくと、安定的に保存することができる。
【0023】
上記混合物を被覆材で包んだ成形材4は、カバー体6に収納される。このカバー体は、自動車等の座席シートに着座したときに身体を保持したい部分に適合できるような必要な大きさを備えており、成形材4中の粒状体が自重で移動して偏在化することを防止している。
【0024】
こうしたカバー体6は、織物、編物、メッシュのシート、不織布その他の布体や、これらを樹脂やゴムなどを使用し加工して得たものなどの布状物7で、この布状物が変形したり、折り畳んだりしても容易に復元するようなそれ自体に張りがあるようなものを使用して形成することができる。その素材としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリル、ポリウレタン、スチレン・イソプレン・スチレンコポリマー(SIS)、ポリアミドその他の合成繊維、レーヨン、スフ、綿、麻その他の再生繊維や天然繊維などを単独で又は併用して使用することができる。
【0025】
こうした2枚の布状物7を周縁で縫い合わせた8カバー体6では、その布状物自体の性質によって自立性と保形性が得られるので、中に収納されている成形材4は両面から挟持されるようになって、成形材4中の混合物の動きも規制されるから、このシートサポートを持運んだり、座席シート21の背もたれ22に立てかけるように置いても、成形材4中の粒状体の混合物が下方に落ちて来て、下に溜るようなことがなく、ほぼ平均的な厚さを保っていることができる。
【0026】
このカバー体6は、図3に示すように、布状物7の少なくとも一面にシート体10を設けるようにすることができる。このシート体10には、例えば、ポリウレタン、シリコーン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、クロロプレンゴム、天然ゴム等の発泡体のシート、シリコーン、ウレタン等のゲル体のシート、上記ゲルの発泡体のシート等を用いることができる。こうしたゲル体には、上記したコスモゲル(商品名)、アルファーゲル(商品名)その他のゲル体を用いるとよい。
この布状物7に添設したシート体10によって、カバー体6に自立性と保形性が与えられ、成形材4中の粒状体の混合物が下方に落ちて偏在化するようなことがなく、ほぼ平均的な厚さを保っていることができる。
【0027】
図3に示すものは、カバー体6の内側の一面に約10mm程度の厚さの発泡体のシート体10を添設し、その周縁部で小さなビード部11を有するカバー体6に縫付け12ている。また、この発泡体10の内側の面には更に比較的目の粗い木綿などの滑り難い材料で形成した布23を貼付けている。このカバー体6では、上記シート体10によって自立性と保形性が得られるが、更にこの発泡体の弾性によって上記成形材4中の混合物が自重によって移動し難くなり、一層均一的な厚さに保持し易くなっている。
【0028】
上記したものでは、発泡体またはゲル体のシート体10をカバー体6の内側の一面に添設したけれども、両面に添設すれば、中に収納されている成形材4を両面から弾性的に押圧保持するようになるので、一層好ましいこともある。
【0029】
また、上記シート体10は、布状体7とは別体のものを取り付けることができるし、また布状体7とシート体10を積層したり、サンドイッチ状にして一体的にしたものを使用することもできる。こうしたシート体10は、通常布状体7の内面側に位置するようにするとよいが、場合に応じて外面側に位置するようにすることもできる。
【0030】
また、上記カバー体6は、図4に示すように、2枚の布状物7を周縁で縫い合わせる8と共に、その周縁に丈夫なビード部14を設け、このビード部14によって2枚の布状物7を四周に引張るようにし、これによってカバー体6に自立性と保形性を得るようにし、その形状を維持するようにすることができる。
上記ビード部14には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドその他の合成樹脂等で形成したやや太目で変形可能であるが布状物7を展張することができるように丈夫なロッド15を配置すると好ましいことが多い。
【0031】
このカバー体6は、全体として身体に接するときの肌触りがよくて、丈夫なものがよく、通気性のあるものが好ましい。このカバー体6の周縁部は、縫ったり、溶着によって形成するとよいが、その一部に上記成形材4を出し入れできる開口部17を設けるとよい。この開口部17は、ファスナー18、面ファスナー、ホック、ボタンなどで開閉自在にすることができる。
【0032】
これを使用する場合、図5に示すように、防湿性の袋5を開き、粒状体1と水硬化性樹脂2の混合物を包んだ成形材4の全体が平均的な厚さとなるように均らす。そして、上記成形材4の表面に少量の水20を噴霧すると、水分は被覆材3を通って中の粒状体1を覆っている水硬化性樹脂2に作用し、これを硬化させる反応が始まる。上記成形材4中の水硬化性樹脂の反応性が高かったり、反応性が余り高くなくてもゆっくりと硬化させたい場合には、水を噴霧しないこともある。この場合には、水硬化性樹脂は外気の水分によって徐々に硬化が進むようになる。
【0033】
こうした成形材4をカバー体6の上記開口部17から中に収納してファスナー18を閉じる。このとき、カバー体6には上記したように自立性と保形性が備わっているので、中に収納されている成形材4は両面から挟持されるようになって、成形材4中の混合物の動きも規制される。このシートサポートを座席シート21の背もたれ22に立てかけるように置いても、成形材4中の粒状体の混合物が下方に移動して偏在化するようなこともなく、ほぼ平均的な厚さを保っていることができる。
【0034】
そこで、座席シート21に着座して希望する座りやすい姿勢をとれば、上記カバー体6中の成形材4は腰や背中などの身体23の凹凸に応じて変形し、座席シートとの間にある空間も塞がれ、身体の形状に沿ってこれを保持するようになる。
こうした状態を維持していれば、成形材4中の水硬化性樹脂が水分と反応して硬化が進み、身体の形状に適合した状態の成形材4を内包したシートサポート19が形成される。
【0035】
こうして形成されたシートサポート19を座席シート21の背もたれ22に立てかけて座ると、座席シート21との間に空間を生ずることもなく、シートサポート19によって身体が確実に保持されるので、運転し易いし、腰痛を起すようなこともなくなる。また、シートサポートが小さな場合には、座席シート21の背もたれ22などに面ファスナーや紐などを使用して取り付けたり、固定したりすると使用しやすいこともある。このシートサポートは、座席シートの座部側に位置させて型取りすることもできる。
【0036】
上記した図3のものを使用する場合、発泡体のシート体10側が身体に接する側にすれば、上記発泡体によって身体にかゝる衝撃作用を弱めることができるが、硬い座り心地が好みの場合には、発泡体の位置しない側が身体に接するようにすればよい。
また、身体に合せて成形材が成形されて硬化されれば、この成形された成形材をカバー体の発泡体側に向けたり、反対面側に向けたりしてカバー体中に収納する方向を変えることにより、場合に応じて当たりがソフトな感じのシートサポートとしたり、ハードな感じのシートサポートとして種々の態様で使用することもできる。
【0037】
【実施例】
下記配合材料を混合して水硬化性ウレタンプレポリマーを作る。
PPG2000 780g
MDI 200g
NIAX CATALYST A−1 15g
イルガノックス1010 1g
byk−A525 1g
塩化ベンゾイル 5g
(注)PPG2000: 数平均分子量2000のポリプロピレングリコール
MDI: 4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート
NIAX CATALYST A−1: ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテルとジプロピレングリコールの混合物(WITCO社製)
イルガノックス1010: ヒンダードフェノール系老化防止剤
byk−A525: シリコーン系消泡剤
この水硬化性ウレタンプレポリマーの硬化後の引張り強度(25%伸長時)は2kg/ cmであった。
【0038】
粒状体として、円柱状で1個当たりの体積が0.05cmのポリエチレン製「コスモゲル04」(株式会社コスモ計器製)を使用した。この粒状体の材料は、25%圧縮時硬度が0.18kg/ cmであり、圧縮残留ひずみが2.5%であった。
この粒状体の体積1リットル当たり上記水硬化性ウレタンプレポリマー170gを加えて、粒状体の全面に行き渡るようによく混ぜ合わせた。
上記混合物460gを被覆材のホワイトネット(アルケア株式会社製)で形成した54cm×61cmの袋に入れ、成形材とした。
この成形材は、、湿気不透過性のアルミラミネートパックに密封した。
【0039】
この成形材を入れるカバー体は、一辺にファスナーを有する開口部を設け、内部にシート体を添設して四角形状に形成した。このカバー体の詳細は次の通りである。
カバー体の布状物: ポリエステルのダブルラッセル編物、縦56cm×横63cm×厚さ2.9mm、剛軟性17.5mm(JIS L1096 剛軟性8.19.1 A法)、目付352g/ m
内部に添設したシート体: ウレタン発泡体(ブリジストン社製・エバーライト、縦55cm×横62cm×厚さ1cm、見掛密度45kg/ m、硬さ157N)
【0040】
【発明の効果】
本発明は上記したように、硬化前は変形、移動可能な被覆材に包まれた粒状体と水硬化性樹脂との混合物を、これを収納しているカバー体によって上記混合物が片寄って偏在化することを防ぎ、身体の腰部や背部の凹凸に従ってこれを型取りすることができ、座席シートとの間に空間を生じることもなく身体にピッタリと適合してこれを保持することができるシートサポートを得ることができる。また、このシートサポートは、車椅子その他の各種の椅子、シートにおいても広く用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の防湿性の袋に入れた成形材の一部切欠き斜視図である。
【図2】本発明の実施例のカバー体の斜視図である。
【図3】成形材をカバー体に収納した状態の拡大一部断面図である。
【図4】本発明の変形例の成形材をカバー体に収納した状態の拡大一部断面図である。
【図5】シートサポートの使用状態を示す説明図である。
【図6】成形されたシートサポートの斜視図である。
【符号の説明】
1 粒状体
2 水硬化性樹脂
3 被覆材
4 成形材
6 カバー体
7 布状物
10 シート体
14 丈夫なビード部
19 シートサポート
21 座席シート
22 背もたれ

Claims (8)

  1. 水硬化性樹脂でコーティングした粒状体の所要量を上記水硬化性樹脂によって連結すると共に相互移動が可能なまとまり体とし、このまとまり体を水透過性の被覆材で包み、こうした着座者の外形に適合して成形硬化し得る成形材を成形時に均一的な成形し易い状態に維持できるような自立性と保形性を有するカバー体に収納したシートサポート。
  2. 上記カバー体は張りのある布状物で形成し自立性と保形性を得る請求項1記載のシートサポート。
  3. 上記カバー体は、その少くとも一面にシート状の発泡体またはゲル体を添設し自立性と保形性を得る請求項1記載のシートサポート。
  4. 上記カバー体は布状物で形成し、その周縁にビード部を設けて上記布状物を展張状態にし自立性と保形性を得る請求項1記載のシートサポート。
  5. 上記粒状体は小さな球形の発泡体で形成されている請求項1〜4のいずれかに記載のシートサポート。
  6. 上記水硬化性樹脂は水硬化性ウレタンプレポリマーである請求項1〜5のいずれかに記載のシートサポート。
  7. 上記水硬化性樹脂は硬化後に剛性を有する請求項1〜6のいずれかに記載のシートサポート。
  8. 上記粒状体及び硬化後の水硬化性樹脂は弾性を有する請求項1〜6のいずれかに記載のシートサポート。
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