JP2004304653A - 撮影システム - Google Patents
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Abstract
【課題】移動被写体の映像を記録する撮影システムにおいて、複数の移動被写体の中から特定の被写体のみを識別して、その映像を記録し、編集する手段を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明における撮影システムは、移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得部と、前記移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録する映像情報記録部とを有するものであって、これにより上記のような複数の移動被写体の中から特定の被写体のみを識別して、その映像を記録し、編集するというニーズに応えるための手段が得られる。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明における撮影システムは、移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得部と、前記移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録する映像情報記録部とを有するものであって、これにより上記のような複数の移動被写体の中から特定の被写体のみを識別して、その映像を記録し、編集するというニーズに応えるための手段が得られる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動する被写体の映像を記録する撮影システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、映像情報の分野においても、コンテンツの多様化、個別化志向が進展していること、また、パソコン、携帯電話等で映像を簡単に撮影したり再生できるようになったこと等から、移動被写体の映像をカメラにより撮影したものを、撮影後すぐに入手して再生して見たり、特定の移動被写体の映像だけを切り出して編集したものを入手して再生して見たりといった、多様なニーズが今後高まっていくことが予想される。例えば、遊園地のジェットコースタ等のアトラクションに搭乗中の特定の人の映像を記録して降りる際に配付するといったものや、マラソン競技に参加した特定のランナーの各通過地点における映像を、当該地点に設置されたカメラで記録して、当該ランナーがレース終了後に見ることができるようにするといったもの等である。
【0003】
従来、かかる移動被写体等の映像を記録する方法としては、例えば、一定の監視領域に設置された複数のカメラの映像を収集して監視する遠隔監視システムが知られている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−018675号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のようなニーズを踏まえれば、複数の移動被写体の中から特定の被写体のみを識別して、その映像を記録し、編集する手段の提供が求められる。この点、従来のものは、かかる手段を有していない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するため、本発明における撮影システムは、移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得部と、前記移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録する映像情報記録部とを有するものであって、これにより上記のような複数の移動被写体の中から特定の被写体のみを識別して、その映像を記録し、編集するというニーズに応えるための手段を提供するものである。
【0007】
【発明の実施形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。実施形態と、特許請求の範囲の請求項との関係は以下のようなものである。
【0008】
実施形態1:主に請求項1、請求項14などに関して説明する。
【0009】
実施形態2:主に請求項2、請求項15などに関して説明する。
【0010】
実施形態3:主に請求項3などに関して説明する。
【0011】
実施形態4:主に請求項4などに関して説明する。
【0012】
実施形態5:主に請求項5などに関して説明する。
【0013】
実施形態6:主に請求項6などに関して説明する。
【0014】
実施形態7:主に請求項7などに関して説明する。
【0015】
実施形態8:主に請求項8などに関して説明する。
【0016】
実施形態9:主に請求項9などに関して説明する。
【0017】
実施形態10:主に請求項10などに関して説明する。
【0018】
実施形態11:主に請求項11などに関して説明する。
【0019】
実施形態12:主に請求項12などに関して説明する。
【0020】
実施形態13:主に請求項13などに関して説明する。
【0021】
なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<<実施形態1>>
【0022】
<実施形態1:概要>
【0023】
本実施形態は、移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得部と、前記移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録する映像情報記録部とを有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0024】
図1は、本実施形態の一例の概念を示すものである。以下、同図に示す遊園地の代表的なアトラクションの一つであるジェットコースタの例に即して説明する。
【0025】
(1) ジェットコースタ(0101)の搭乗者には予め衣服等に移動被写体の識別情報の発信源となる非接触ICタグ等(0102)を取り付けてもらう。また、ジェットコースタの軌道上の何箇所かに、そのエリア内を搭乗者が通過中に当該搭乗者の映像を記録するためのエリアとして「通過ポイント」を設けておく。
【0026】
(2) 一方、上記の各通過ポイントをジェットコースタが通過する際の搭乗者の映像を記録する為、軌道の周囲に映像情報記録部を構成するカメラ(本例では複数台)を設置しておく。
【0027】
(3) ジェットコースタがある通過ポイントAを通過する際に、当該Aポイントを担当するカメラa(0103)は、ジェットコースタの搭乗者(0104)の映像を記録する。その際、カメラは、各人の映像と、上記の非接触ICタグ等により識別された識別情報とを関連付けて記録する。なお、搭乗者が複数であっても、各人毎に上記タグ等を取り付けることにより、カメラは各人毎に識別して記録する。
【0028】
(4) ジェットコースタが次の通過ポイントBを通過する際には、そのポイントを担当するカメラb(0105)が、上記と同じ要領で当該搭乗者の映像を記録する。
【0029】
(5) このようにして、ジェットコースタがポイントを次々と通過する度に、それぞれのポイントを担当するカメラが、上記と同じ要領で当該搭乗者の映像を記録していく。
【0030】
<実施形態1:構成>
【0031】
図2は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0032】
本件発明の構成要素である各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアの両者、のいずれかによって構成される。たとえば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、メモリ、バス、インターフェイス、周辺機器などから構成されるハードウェアと、これらのハードウェア上にて実行可能なソフトウェアを挙げることができる。
【0033】
具体的には、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェイスを介して入力されるデータの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。データの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。
【0034】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(0201)と、「映像情報記録部」(0202)とで構成される「撮影システム」(0200)に係るものである。
【0035】
「被写体識別情報取得部」(0201)は、移動被写体の識別情報を取得するように構成されている。「識別情報」とは、移動被写体を識別するための情報をいう。識別情報の発信源としては、例えば、非接触ICタグ、人の顔その他の容姿、無線による識別情報発信源等が用いられる。なお、非接触ICタグ等の場合、人の衣服等に取り付けても良いし、人が搭乗する乗り物等に取り付けてもよい。また、発信された識別情報を読み取る手段としては、例えば、ICタグリーダ、画像認識装置、無線情報の受信装置等が用いられる。
【0036】
「映像情報記録部」(0202)は、前記移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録するように構成されている。「関連付けて」とは、被写体の映像情報と、その映像情報がどの被写体のものであるかを識別するための情報とを記録に際して対応付けることをいう。
【0037】
図29は、これを移動被写体が山田さんである場合を例にとって説明したものである。
【0038】
本図において、山田さん(2901)は、衣服等に非接触ICタグ(2902)を取り付けており、当該タグは識別情報ID01を発信する機能を有している。
【0039】
被写体識別情報取得部(2910)は、上述のタグから発信された識別情報ID01(2911)を取得するように構成されている。一方、映像情報記録部(2920)においては、山田さんの映像情報(2921)を山田さんの識別情報ID01(2922)と関連付けて記録するように構成されている。
【0040】
以上の構成を、上述のような遊園地の代表的アトラクションであるジェットコースタの搭乗者の映像を記録する場合の一例を用いてさらに具体的に説明すれば、以下のとおりである。
【0041】
識別情報の発信源として、非接触ICタグが予め搭乗者の衣服に取り付られている。一方、映像情報を記録するためにカメラの側には、発信された当該識別情報を読み取るためのICタグリーダが取り付けられている。
【0042】
また、ジェットコースタの軌道の周囲には、予め搭乗者の映像情報を記録するためのカメラが設置されている。
【0043】
当該カメラは、ジェットコースタが予め設定された通過ポイントを通過する際に、そのポイントを担当するカメラが上記の識別情報を読み取り、そのポイントを通過中のジェットコースタの搭乗者の映像を記録するように構成されている。なお、その際、当該カメラは、その人の映像とその人の衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信される識別情報とを関連付けて記録するように構成されている。
【0044】
ジェットコースタが次の通過ポイントを通過する際にも、上と同じ要領で、当該通過ポイントを担当するカメラが当該搭乗者の映像を記録するように構成されており、このようにして、ジェットコースタがポイントを次々と通過する度に、それぞれのポイントを担当するカメラが、上と同じ要領で当該搭乗者の映像を記録していくように構成されている。
【0045】
また、別の具体例としては、マラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を記録する場合がある。この場合は、移動被写体は各マラソンランナーであり、その識別情報の取得手段としては、例えば予め各ランナーのユニフォームに非接触ICタグを取り付けてもらい、それをICタグリーダで読み取る方法によるものが用いられる。そして、映像情報記録部を構成するカメラは、予め各通過ポイントに設置され、そのポイントを各ランナーが通過する際に、当該ランナーの映像をその識別情報と関連付けて記録するように構成されている。
【0046】
その際、各通過ポイントにおけるカメラは、当該ランナーの映像を、その識別情報のほか、時刻とも関連付けて記録することとし、当該ポイントにおける映像情報を常時記録するようにしてもよい。また、合わせて、各通過ポイントにおける当該ランナーの映像情報を、上記の識別情報及び時刻と関連付けることにより、つなぎ合わせて編集することも行うようにしてもよい。
【0047】
以上のほかにも、例えば、球技の試合における特定の選手の動きや、ステージで歌っている人気アイドルグループの中の特定人の動き等について、上と同様の要領で記録する場合を挙げることができる。
【0048】
<実施形態1:処理の流れ>
【0049】
図3は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。本実施形態における処理の流れは、以下に示す各ステップからなる。
【0050】
まず、被写体の識別情報の取得ステップ(S0301)において、当該撮影装置は移動被写体の識別情報を取得する。
【0051】
次に、当該移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S0302)において、記録するとの判断がなされた場合には、映像情報の記録ステップ(S0303)に進む。
【0052】
映像情報の記録ステップ(S0303)においては、当該撮影装置は、当該
移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録する。
【0053】
<実施形態1:効果>
【0054】
本実施形態においては、移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録することにより、移動被写体毎に記録された映像を簡単に取り出して編集すること等が可能となる。
【0055】
例えば、上述のアトラクションの例においては、搭乗者毎にその人の映像を次々に記録し、記録された映像から識別情報に基づいて特定人の映像を簡単に取り出して編集できるため、例えば、搭乗を終えてジェットコースタから降りる際に、各人に搭乗記念としてその映像、特にその人のクローズアップの映像が記録され度デオテープを配付するといったサービスの提供が可能となる。
【0056】
また、例えば、上述のマラソンランナーの映像の例においては、各通過ポイントにおける当該ランナーの映像情報を、識別情報及び時刻と関連付けて常時記録することにより、これらの映像情報の中からユーザの指定する任意の時刻における当該ランナーの映像を配付したり、これらの映像情報をつなぎ合わせて編集すること等により当該ランナーの走る姿を一連の映像として配付したりといったサービスの提供が可能となる。
【0057】
また、サッカー等の球技試合において、特定の選手の映像情報を同様に識別情報及び時刻と関連付けて常時記録することにより、これらの映像情報の中からユーザの指定する任意の時刻における当該選手の映像、特に時刻から判明している当該選手の得点シーンのみをつなぎ合わせて編集すること等により当該選手が試合中に活躍する姿を時間順の一連の映像として配付するといったサービスの提供も可能となる。
<<実施形態2>>
【0058】
<実施形態2:概要>
【0059】
本実施形態は、実施形態1を基本とし、さらに当該撮影システムは、前記移動被写体の位置情報を取得する被写体位置情報取得部を有し、前記映像情報記録部は、前記被写体位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら前記記録をすることを特徴とするものである。
【0060】
<実施形態2:構成>
【0061】
図4は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0062】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(0401)と、「被写体位置情報取得部」(0402)と、「映像情報記録部」(0403)で構成される「撮影システム」(0400)に係るものである。
【0063】
即ち、本実施形態は、実施形態1を基本とし、さらに「被写体位置情報取得部」(0402)を有し、前記映像情報記録部は、前記被写体位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら前記記録をするように構成されている撮影システムに係るものである。
【0064】
「被写体位置情報取得部」(0402)は、前記移動被写体の位置情報を取得するように構成されている。「位置情報」とは、被写体の位置を認識するための情報をいう。位置を認識するための手段としては、例えば、GPS等が用いられる。
【0065】
また、「追跡しながら」とは、映像情報記録部が記録に際して移動被写体の動きに応じてその方向に向きを変えながら、あるいはその方向に移動しながら、あるいはこの両者を組み合わせた動きをしながらという意味である。
【0066】
<実施形態2:処理の流れ>
【0067】
図5は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0068】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S0501)と、被写体の位置情報の取得ステップ(S0502)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S0503)と、映像情報の記録ステップ(S0504)からなり、映像情報の記録ステップ(S0504)における記録は、前記被写体の位置情報の取得ステップ(S0502)で取得された位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら行われるものである。
【0069】
即ち、本実施形態における処理の流れは、実施形態1における処理の流れを基本とし、さらに、当該撮影システムが前記移動被写体の位置情報を取得する、被写体の位置情報の取得ステップ(S0502)を加えるとともに、映像情報の記録ステップ(S0504)における記録は、前記被写体の位置情報の取得ステップ(S0502)で取得された位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら行われるものである。
【0070】
<実施形態2:効果>
【0071】
本実施形態においては、実施形態1と同様の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0072】
即ち、本実施形態においては、前記被写体位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら前記記録をすることにより、被写体をより的確に捕捉し、記録しつづけることができる。このため、映像コンテンツに対するユーザの満足度をより高めることが可能となる。
<<実施形態3>>
【0073】
<実施形態3:概要>
【0074】
本実施形態は、実施形態1又は2を基本とし、当該撮影システムの前記映像情報記録部は、複数のカメラを有することを特徴とするものである。
【0075】
<実施形態3:構成>
【0076】
図6は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0077】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(0601)と、「映像情報記録部」(0602)で構成され、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されている「撮影システム」(0600)に係るものである。なお、本図では示されていないが、以上の構成に「被写体位置情報取得部」を加えたもので構成される「撮影システム」に係るものである場合もある。
【0078】
即ち、本実施形態は、実施形態1又は2を基本とし、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されている撮影システムに係るものである。
【0079】
具体的には、例えば遊園地のジェットコースタ搭乗中の人を撮影する場合について言えば、各通過ポイントにおける搭乗者の映像を記録するカメラが複数設置されている場合が該当する。
【0080】
また、別の具体例としては、例えば、遊園地内のさまざまなアトラクション等を利用する入園者の映像を記録する場合がある。以下このような場合の一例について説明する。
【0081】
この場合、識別情報の発信源である非接触ICタグが予め、例えば入園の際に入園者の衣服に取り付けられ、映像情報を記録するカメラの側には、発信された当該識別情報を読み取るためのICタグリーダが取り付けられている。
【0082】
また、園内の各アトラクションをはじめとするいくつかのエリアには、そのエリア内を入園者が移動中に当該入園者の映像を記録するためのエリアとして「ポイント」が設けられ、また、各ポイントの周辺等には、予め当該ポイント内の入園者の映像情報を記録するため、それぞれのポイント毎にカメラが設置されている。
【0083】
入園者が予め設定されたポイント内に入ると、そのポイントを担当するカメラは上記の識別情報を読み取り、そのポイント内を移動中の入園者の映像を記録するように構成されている。なお、その際、当該カメラは、その人の映像とその人の衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信される識別情報とを関連付けて記録するように構成されている。
【0084】
入園者が別のポイント内に入ると、そのポイントを担当する別のカメラがそのポイント内を移動中の入園者の映像を記録するように構成されている。このようにして、園内のさまざまな場所を移動する特定の入園者の映像を、その人がポイント内に入る度にそのポイントを担当するカメラが記録していくように構成されている。
【0085】
さらに、実施形態1において記載したマラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合においては、各通過ポイントにおける当該ランナーの映像情報を記録するためのカメラが複数設置されている場合が該当する。
【0086】
<実施形態3:処理の流れ>
【0087】
図7は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0088】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S0701)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S0702)と、映像情報の記録ステップ(S0703)からなり、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われるものである。なお、本図では示されていないが、以上のステップに、被写体位置情報の取得ステップを加えたものからなる場合もある。
【0089】
即ち、実施形態における処理の流れは、実施形態1又は2を基本とし、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われるものである。
【0090】
<実施形態3:効果>
【0091】
本実施形態においては、実施形態1及び2と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
【0092】
即ち、当該撮影システムが行う映像情報の記録は、複数のカメラにより行われるものであるため、移動被写体の記録をより広範囲にわたって多角的な角度から行うことができる。このため、例えば、遊園地内のさまざまなアトラクション等を利用する入園者の映像を記録する場合であれば、その入園者が園内においてさまざまなアトラクション等を利用しながら遊ぶ様子を記録、編集し、例えば、退園時に、各人(特に小さな子供)に入園記念としてその映像、特にその人のクローズアップの映像が記録されたビデオテープを配付するといったサービスの提供が可能となる。
【0093】
また、マラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合においては、カメラが複数設置されることによって各通過ポイントにおける映像情報を常時記録することができ、この結果、例えば、各通過ポイントにおける特定ランナーの映像情報をつなぎ合わせて編集し、当該ランナーの走る姿を一連の映像として配付するといったサービスの提供が可能となる。
<<実施形態4>>
【0094】
<実施形態4:概要>
本実施形態は、実施形態3を基本とし、前記映像情報記録部に記録された前記移動被写体の映像情報を前記識別情報に基づいて取得する映像情報取得部をさらに有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0095】
<実施形態4:構成>
【0096】
図8は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0097】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(0801)と、「映像情報記録部」(0802)と、「映像情報取得部」(0803)で構成され、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されている「撮影システム」(0800)に係るものである。なお、本図では示されていないが、以上の構成に「被写体位置情報取得部」を加えたもので構成される「撮影システム」に係るものである場合もある。
【0098】
即ち、本実施形態は、実施形態3を基本とし、さらに「映像情報取得部」(0803)を加えたものである。
【0099】
「映像情報取得部」(0603)は、前記映像情報記録部に記録された前記移動被写体の映像情報を前記識別情報に基づいて取得するように構成されている。
【0100】
図30は、これを移動被写体が山田さんである場合を例にとって説明したものである。
【0101】
本図において、映像情報取得部(3030)は、映像情報記録部(3020)に記録された山田さんの映像情報(3031)を、山田さんの衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信された識別情報ID01(3032)に基づいて取得するように構成されている。
【0102】
さらに具体的には、例えば、遊園地のジェットコースタ等のアトラクションの搭乗者の映像を記録する場合、前記映像情報記録部は、予め軌道の上に設定された複数の通過ポイントを搭乗者が通過する度に、当該搭乗者の映像を識別情報と関連付けて記録するように構成されている。そして、前記映像情報取得部は、記録された搭乗者の映像情報を識別情報に基づいて取得するように構成されている。この時、一つの映像の中に複数の人が記録されている場合があり得るが、その場合、前記映像情報取得部は、識別情報によりどの映像がどの人のものかを特定し、複数の映像から同一人の映像だけを取り出して取得する。
【0103】
また、例えば、実施形態1等において記載したマラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合においては、前記映像情報取得部は、記録されたランナーの映像情報を識別情報に基づいて取得するように構成されている。また、合わせて当該映像情報が記録された時刻とも関連付けて取得するように構成されていてもよい。
【0104】
<実施形態4:処理の流れ>
【0105】
図9は、本実施形態におけるの処理の流れの一例を示したものである。
【0106】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S0901)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S0902)と、映像情報の記録ステップ(S0903)と、映像情報の取得ステップ(S0904)からなり、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われるものである。なお、本図では示されていないが、以上のステップに、被写体位置情報の取得ステップを加えたものからなる場合もある。
【0107】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態3における処理の流れを基本とし、さらに、映像情報の取得ステップ(S0904)を加えたものである。
【0108】
映像情報の取得ステップ(S0904)においては、当該撮影システムは、前記映像情報の記録ステップ(S0903)において記録した移動被写体の映像情報を、前記識別情報に基づいて取得する。
【0109】
<実施形態4:効果>
【0110】
本実施形態においては、実施形態3と同様の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0111】
即ち、本実施形態においては、当該撮影システムにより記録された複数の映像情報の中から、同一の移動被写体の映像情報を識別して取得することが可能となるため、同一映像内に複数の移動被写体が記録されている複数の映像がある場合に、それらの中からその被写体の映像情報だけを取り出して取得することができる。このため、例えば、ジェットコースタの搭乗者の場合であれば、特定の一人だけをクローズアップして、その人がジェットコースタに乗って移動していく様子を記録した映像を取得することができる。また、例えば、マラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合であれば、各通過ポイントにおける当該ランナーの映像情報だけを取り出して取得することが可能となり、さらに当該ランナーの映像情報を識別情報と合わせて時刻とも関連付けて取得するようにすれば、この結果、各通過ポイントにおける特定ランナーの映像情報を時刻から特定して取り出すことも可能となって、特定時刻におけるランナーの走行姿を配付するといったサービスの提供が可能となる。
<<実施形態5>>
【0112】
<実施形態5:概要>
【0113】
本実施形態は、実施形態4を基本とし、さらに前記映像取得部が取得した前記移動被写体の映像情報を合成して時間的に連続した合成映像を生成する合成映像生成部を有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0114】
図10は本実施形態の一例の概念を示すものである。以下、同図に示す遊園地の代表的なアトラクションの一つであるジェットコースタの例に即して説明する。
なお、識別情報の発信源、発信された当該識別情報を読み取るための手段及びジェットコースタの軌道の周囲に予め搭乗者の映像情報を記録するためのカメラが設置されている点については、実施形態1の中でジェットコースタの例について説明したことと重複するので、ここでは説明を省く。
【0115】
当該カメラは、ジェットコースタの搭乗者(1001)が予め設定されたある通過ポイント(1002)(図中cdefで囲まれた部分)を通過する際に、そのポイントを担当するカメラa(1003)が上述の識別情報を読み取り、そのポイントを通過中のジェットコースタの搭乗者の映像を記録するように構成されている。その際、当該カメラaは、その人の映像とその人の衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信される識別情報とを関連付けて記録するように構成されている。
【0116】
ジェットコースタの搭乗者が次の通過ポイント(1004)(図中ghijで囲まれた部分)を通過する際にも、上と同じ要領で、当該通過ポイントを担当するカメラb(1005)が当該搭乗者の映像を記録するように構成されている。その際、当該通過ポイントは、一つ前の通過ポイントと一部が重なり合うように設定されている(図中ghefで囲まれた斜線部分)。この結果、先の通過ポイント(1004)の最後の方でカメラaにより記録された搭乗者の映像情報(1006)と、当該通過ポイント(1004)の最初の方でカメラbにより記録された当該搭乗者の映像情報(1007)は、同一の時間帯における映像を別の角度から捉えた映像に関する情報ということになる。そして、カメラaにより記録された当該映像(1006)とカメラbにより記録された当該映像(1007)とを、識別情報及び撮影時刻に関する情報に基づいて、同一時間帯における同一被写体の映像を取り出し、これらを合成する。この結果、両ポイントの重なり合う部分(図中斜線部分)を移動する被写体の映像が、その前後の映像情報と時間的に連続した合成映像(1008)として生成される。
【0117】
次に、別の具体例として、移動する自動車が水しぶきをあげる様子を全周囲から観察できる合成映像を生成する場合がある。
【0118】
図31は、本実施形態の別の一例としてかかる場合の概念を示すものである。以下、同図に示す例に即して説明する。
【0119】
(1) 移動被写体である自動車(3101)には予め車体の全周に移動被写体の識別情報の発信源となる非接触ICタグ等(3102)を取り付けておく。
【0120】
(2) 一方、当該自動車が水しぶきをあげる様子を撮影するため、当該自動車の周囲に、これを取り囲むようにして、映像情報記録部を構成する複数のカメラを設置しておく。
【0121】
(3) 当該自動車が水しぶきをあげる様子を、当該映像情報記録部の一部を構成する各カメラは、それぞれの方向から一斉に撮影する。例えば、A方向からの撮影を担当するカメラa(3103)は、その様子をA方向から捉えた映像情報を上記の非接触ICタグ等から発信される識別情報と関連付けて記録する。同様に、B方向からの撮影を担当するカメラb(3104)は、その様子をB方向から捉えた映像情報をこれに対応する非接触ICタグ等(3105)から発信される識別情報と関連付けて記録する。これらと同様の要領で各カメラが記録を行い、この結果、当該映像記録部を構成する全カメラは、当該自動車が水しぶきをあげる様子を全周囲から捉えた映像情報を、それぞれの方向に対応する識別情報と関連付けて記録することとなる。
【0122】
(4) 次に、このようにして記録された映像情報の中から、同一時間帯に同一被写体についてカメラaにより記録された映像情報と、カメラbにより記録された映像情報が取得される。同様に他の各カメラにより記録された同一時間帯における同一被写体の映像情報も取得される。
【0123】
(5) さらに、このようにして取得された、各カメラにより記録された同一時間帯における同一被写体の映像情報について、合成映像が生成される。
【0124】
<実施形態5:構成>
【0125】
図11は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0126】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(1101)と、「映像情報記録部」(1102)と、「映像情報取得部」(1103)と、「合成映像生成部」(1104)で構成され、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されている「撮影システム」(1100)に係るものである。なお、本図では示されていないが、以上の構成に「被写体位置情報取得部」を加えたもので構成される「撮影システム」に係るものである場合もある。
【0127】
即ち、本実施形態は、実施形態4を基本とし、さらに「合成映像生成部」(1104)を加えたものである。
【0128】
「合成映像生成部」(1104)は、前記「映像取得部」(1103)が取得した前記移動被写体の映像情報を合成して時間的に連続した合成映像を生成するように構成されている。
【0129】
具体的には、例えば、ジェットコースタの例の場合であれば、映像情報記録部は、移動被写体であるジェットコースタの搭乗者が予め設定されたある通過ポイントを通過する際に、そのポイントを担当するカメラが搭乗者の衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信される移動被写体の識別情報を読み取り、そのポイントを通過中のジェットコースタの搭乗者の映像情報を、その人の衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信される識別情報と関連付けて記録するように構成されている。
【0130】
ジェットコースタの搭乗者が次の通過ポイントを通過する際にも、上と同じ要領で、当該通過ポイントを担当するカメラが当該搭乗者の映像情報を記録するように構成されている。その際、当該通過ポイントは、一つ前の通過ポイントと一部が重なり合うように設定されている。この結果、一つ前の通過ポイントの最後の方で担当するカメラにより記録された搭乗者の映像情報と、当該通過ポイントの最初の方で担当する別のカメラにより記録された当該搭乗者の映像情報は、同一の時間帯における映像を別の角度から捉えた映像に関する情報ということになる。
【0131】
次に、映像情報取得部は、両映像の中から、識別情報及び撮影時刻に関する情報に基づいて、同一時間帯における同一被写体の映像情報を含む映像情報として取得するように構成されている。
【0132】
さらに、合成映像生成部は、前記映像情報取得部が取得した映像情報を合成し、この結果、両ポイントの重なり合う部分を移動する被写体の映像が、その前後の映像情報と時間的に連続した合成映像として生成されるように構成されている。
【0133】
次に、別の具体例として、移動する自動車が水しぶきをあげる様子を全周囲から観察できる合成映像を生成する場合においては、映像情報記録部は、移動被写体である自動車が水しぶきをあげる際に、各方向からの撮影を担当するカメラが自動車の車体の全周に取り付けられた、それぞれの方向に対応する非接触ICタグから発信される移動被写体の識別情報を読み取り、その映像を、それぞれの非接触ICタグから発信される識別情報と関連付けて記録するように構成されている。
【0134】
次に、映像情報取得部は、ある方向からの撮影を担当するカメラが記録した映像情報とこれに隣接するカメラが記録した映像情報の中から、識別情報及び撮影時刻に関する情報に基づいて、同一時間帯における同一被写体の映像情報を取得するように構成されている。
【0135】
さらに、合成映像生成部は、前記映像情報取得部が取得した同一時間帯における同一被写体の映像情報を合成映像として生成するように構成されている。
【0136】
<実施形態5:処理の流れ>
【0137】
図12は、本実施形態での処理の流れの一例を示したものである。
【0138】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S1201)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S1202)と、映像情報の記録ステップ(S1203)と、映像情報の取得ステップ(S1204)と、合成映像の生成ステップ(S1205)からなり、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われるものである。なお、本図では示されていないが、以上のステップに、被写体位置情報の取得ステップを加えたものからなる場合もある。
【0139】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態4を基本とし、さらに、合成映像の生成ステップ(S1205)を加えたものである。
【0140】
合成映像の生成ステップ(S1205)においては、当該撮影システムは、前記映像情報の取得ステップにおいて取得した前記移動被写体の映像情報を合成して時間的に連続した合成映像を生成する。具体的には、ある範囲を撮影したカメラが記録した特定の移動被写体の映像情報と、当該範囲に隣接する範囲を撮影した別のカメラが記録した同一被写体の映像情報と合成して、あたかも1台のカメラが移動被写体と並走しながら、あるいは移動被写体の周囲を旋回しながらその映像を記録しているかのような合成映像を生成するものである。この場合、あるカメラが撮影した映像と隣接する別のカメラが撮影した映像とのつなぎ目においては、カメラの設置位置の差により当該被写体の撮影角度に差異が生じるため、その補正を行い、映像中における移動被写体の動きが自然な動きに見えるようにする。
【0141】
<実施形態5:効果>
【0142】
本実施形態においては、実施形態4と同様の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0143】
即ち、移動被写体の映像情報を合成して時間的に連続した合成映像を生成することにより、あたかも1台のカメラが移動被写体と並走しながら、あるいは移動被写体の周囲を旋回しながら撮影しているかのような映像を生成することができる。このため、例えば、ジェットコースタの搭乗者の合成映像を生成する場合であれば、あたかも1台のカメラがジェットコースタとともに並走しながら当該搭乗者を撮影しているかのような臨場感あふれる映像を得ることができ、また、移動する自動車が水しぶきをあげる様子を全周囲から観察できる合成映像を生成する場合であれば、瞬時に全周囲の映像を見るという通常では見ることのできない映像を得ることができる。
<<実施形態6>>
【0144】
<実施形態6:概要>
【0145】
本実施形態は、実施形態1から5のいずれか一を基本とし、前記移動被写体及びその移動被写体に関連付けられている被写体識別情報は複数であることを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0146】
<実施形態6:構成>
【0147】
図13は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0148】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(1301)と、「映像情報記録部」(1302)で構成され、前記移動被写体及びその移動被写体に関連付けられている被写体の識別情報は複数である「撮影システム」(1300)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表1の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0149】
【表1】
【0150】
即ち、本実施形態は、実施形態1から5のいずれか一を基本とし、前記移動被写体及びその移動被写体に関連付けられている被写体の識別情報は複数であるものである。
【0151】
具体的には、サッカー等の球技試合において、特定の複数の選手(例えば互いに異なるチームに属する選手Aと選手B)の動きを捉えた映像を記録する場合がある。この場合、選手Aと選手Bが接近してプレーしていることを把握するため、例えば、試合場内に一定間隔に被写体識別情報取得部を構成するICタグリーダ等を複数配置するといった方法が用いられる。当該両選手が接近してプレーしている場合、例えば、上記のタグリーダ等のうち特定のものだけが選手Aのユニフォーム等に取り付けられた非接触ICタグ等から発信される識別情報、選手Bの同様の識別情報の複数の識別情報を同時に取得し、他のものはかかる取得を行わないことにより、接近プレーが把握される。そして、映像情報記録部は、選手Aの映像情報と、選手Bの両者が写された映像情報を、それぞれ選手Aの識別情報、選手Bの識別情報と関連付けて記録するように構成される。その後も、両選手が接近してプレーする度に、前記映像情報記録部は上と同様の要領で両選手の動きを記録していくように構成される。
【0152】
また、マラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合においては、各ランナーがそれぞれ衣服等に非接触ICタグ等を取り付けており、それぞれから発信される複数の識別情報を被写体識別情報取得部が取得するように構成されている。そして、映像情報記録部は、各ランナーの映像情報を各ランナーの識別情報と関連付けて記録するように構成されている。そこで、例えばレース中に先頭集団4人の中から1人がスパートして単独トップに立ったといった場面においては、それまでの映像情報中には4つの識別情報と関連付けられた映像情報が記録されるのに対し、スパート後は1つの識別情報と関連付けられた映像情報が記録されるように構成されることになる。即ち、スパートの前後で識別情報の数が変化するように構成される。
【0153】
<実施形態6:処理の流れ>
【0154】
図14は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0155】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S1401)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S1402)と、映像情報の記録ステップ(S1403)からなり、被写体の識別情報の取得ステップ(S1401)において、当該撮影装置は複数の移動被写体の識別情報を取得し、前記映像情報の記録ステップ(S1403)において、当該撮影装置は、複数の当該移動被写体の映像情報を、前記識別情報と関連付けて記録するものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表2の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0156】
【表2】
【0157】
即ち、本実施形態における処理の流れは、実施形態1から5のいずれか一を基本とし、被写体の識別情報の取得ステップ(S1401)において、当該撮影装置は複数の移動被写体の識別情報を取得し、前記映像情報の記録ステップ(S1403)において、当該撮影装置は、複数の当該移動被写体の映像情報を、前記識別情報と関連付けて記録するものである
【0158】
<実施形態6:効果>
【0159】
本実施形態においては、移動被写体及びその移動被写体に関連付けられている被写体識別情報は複数であることから、同時に撮影された特定の複数の移動被写体の映像情報を記録することができる。この結果、例えばサッカー等の球技試合において、両チームのスター選手どうしが接近してプレーしている場面だけを取り出して編集したビデオテープをファンに配付するといったサービスの提供が可能となる。また、マラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合においては、例えば、レース中に先頭集団4人の中から1人がスパートして単独トップに立ったといった場面があれば、先頭集団が走行する様子を記録した映像情報に記録されたランナーに関連付けられた被写体識別情報の数の変化に基づいて、その前後の映像情報を抜き出すことができ、当該ランナーが単独トップに立つ様子を取り出して編集したビデオを配付するといったサービスの提供が可能となる。
<<実施形態7>>
【0160】
<実施形態7:概要>
【0161】
本実施形態は、実施形態1から6のいずれか一を基本とし、前記映像情報記録部が記録した映像情報を出力する記録映像情報出力部を有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0162】
<実施形態7:構成>
【0163】
図15は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0164】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(1501)と、「映像情報記録部」(1502)と、「記録映像情報出力部」(1503)で構成される「撮影システム」(1500)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表3の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0165】
【表3】
【0166】
即ち、本実施形態は、実施形態1から6のいずれか一を基本とし、さらに「記録映像情報出力部」(1503)を加えたものである。
【0167】
「記録映像情報出力部」(1503)は、前記映像情報記録部(1502)が記録した映像情報を出力するように構成されている。
【0168】
<実施形態7:処理の流れ>
【0169】
図16は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0170】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S1601)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S1602)と、映像情報の記録ステップ(S1603)と、記録映像情報の出力ステップ(S1604)らなる。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表4の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0171】
【表4】
【0172】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態1から6のいずれか一を基本とし、さらに記録映像情報の出力ステップ(S1605)を加えたものである。
【0173】
記録映像情報の出力ステップ(S1605)においては、当該撮影システムが前記映像情報の記録ステップにおいて記録した映像情報を出力する。
【0174】
<実施形態7:効果>
本実施形態においては、記録した映像情報を出力する記録映像情報出力部を有することから、記録された移動被写体の映像を他の再生装置等に対して出力して見ることが可能となる。
<<実施形態8>>
【0175】
<実施形態8:概要>
【0176】
本実施形態は、実施形態4を基本とし、前記映像情報取得部が取得した映像情報を出力する取得映像情報出力部を有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0177】
<実施形態8:構成>
【0178】
図17は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0179】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(1701)と、「映像情報記録部」(1702)と、「映像情報取得部」(1703)と、「取得映像情報出力部」(1704)で構成され、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されている「撮影システム」(1700)に係るものである。なお、本図では示されていないが、以上の構成に「被写体位置情報取得部」を加えたもので構成される「撮影システム」に係るものである場合もある。
【0180】
即ち、本実施形態は、実施形態4を基本とし、さらに「取得映像情報出力部」(1704)を加えたものである。
【0181】
「取得映像情報出力部」(1704)は、前記映像情報取得部が取得した映像情報を出力するように構成されている。
【0182】
具体的には、特定のマラソンランナーの走行中の姿を記録した映像の中から特定の一部の映像を出力する場合がある。この場合、映像情報記録部の一部を構成するカメラ等は、当該ランナーの映像情報を、予め各ランナーの衣服等に取り付けられた非接触ICタグ等から発信される識別情報と関連付けて記録し、各ランナーの各地点における映像情報を映像情報記録部の一部を構成するビデオテープレコーダ等に記録するように構成されている。
【0183】
次に、映像情報取得部を構成するビデオテープレコーダ等は、上記により記録された当該ランナーの映像情報を、前記識別情報に基づいて取得するように構成されている。
【0184】
さらに、取得映像情報出力部を構成する当該レコーダ等は、上記の映像情報の中から、特定の映像情報をユーザに対しインターネット等を通じて出力するように構成されている。
【0185】
さらに、取得映像情報出力部を構成する当該レコーダ等は、上記の映像情報の中から、特定の映像情報をユーザに対しインターネット等を通じて出力するように構成されている。
【0186】
具体的には、例えば、マラソンランナーの映像情報について、特定の時刻における特定のランナーの映像情報を取り出して出力するような構成が考えられる。この場合、時刻とランナーの特定方法としては、例えば、ユーザが指定する任意の時刻において記録された複数のランナーの映像情報の中から、ユーザが指定する被写体識別情報に基づいて当該ランナーの映像情報を特定するという方法が用いられる。また、ゴール地点における映像情報のように、ユーザがランナーの氏名やゼッケン番号を入力することによりマラソン主催者等が有するデータベース等からそのランナーの通過時刻が特定される場合がある。そこで、このような場合には、当該通過時刻により当該ランナーの映像情報を特定するという方法を用いてもよい。さらに、上記の被写体識別情報による特定と通過時刻による特定とを組み合わせた方法を用いてもよい。なお、「時刻」は一定の時間帯であってもよい。即ち、これらの場合の映像情報は、特定の時刻における静止画にかかるものであっても、特定の時間帯における動画にかかるものであってもよい。
【0187】
<実施形態8:処理の流れ>
【0188】
図18は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0189】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S1801)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S1802)と、映像情報の記録ステップ(S1803)と、映像情報の取得ステップ(S1804)と、取得映像情報の出力ステップ(S1805)からなり、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われるものである。なお、本図では示されていないが、以上のステップに、被写体位置情報の取得ステップを加えたものからなる場合もある。
【0190】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態4を基本とし、さらに取得映像情報の出力ステップ(S1805)を加えたものである。
【0191】
取得映像情報の出力ステップ(S1805)においては、当該撮影システムは前記映像情報取得部が取得した映像情報を出力する
【0192】
<実施形態8:効果>
【0193】
本実施形態においては、取得した映像情報を出力する取得映像情報出力部を有することから、取得された移動被写体の映像を他の再生装置等に対して出力して見ることが可能となる。
【0194】
例えば、特定のマラソンランナーの走行中の姿を記録した映像の中から特定の一部の映像を出力する場合、ユーザによる特定の時刻の指定、被写体識別情報に基づく特定等に基づいてインターネット等を通じて出力を行うことにより、ユーザは、特定のランナーの特定時刻における静止画等をダウンロードして保存すること等が可能となる。
<<実施形態9>>
【0195】
<実施形態9:概要>
【0196】
本実施形態は、実施形態7を基本とし、前記記録映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0197】
<実施形態9:構成>
【0198】
図19は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0199】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(1901)と、「映像情報記録部」(1902)と、「記録映像情報出力部」(1903)で構成され、前記記録映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力するように構成されている「撮影システム」(1900)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表5の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0200】
【表5】
【0201】
即ち、本実施形態は、実施形態7を基本とし、前記記録映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力するように構成されているものである。
【0202】
具体的には、当該撮影システムは、例えばマラソンのレース中に、沿道の各地点で記録した特定のランナーの映像情報を、テレビ局に対し出力する場合がある。この場合、例えば映像情報記録部の一部を構成するビデオ機能の付加された携帯電話がある地点における当該ランナーの映像情報を記録し、映像情報出力部の一部を構成する当該携帯電話が当該映像情報をテレビ局に対して出力するように構成される。また、この場合、沿道でマラソンを観戦中の人々が保持する携帯電話を当該映像情報出力部の構成要素とすることもできる。
【0203】
<実施形態9:処理の流れ>
【0204】
図20は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0205】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S2001)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S2002)と、映像情報の記録ステップ(S2003)と、記録映像情報の出力ステップ(S2004)らなり、前記記録映像の出力ステップにおいては、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表6の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0206】
【表6】
【0207】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態7を基本とし、当該撮影システムは、前記記録映像の出力ステップにおいて、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものである。
【0208】
<実施形態9:効果>
【0209】
本実施形態においては、実施形態7と同様の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0210】
即ち、本実施形態においては、記録した映像情報を出力する際に、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものであることから、例えばマラソンのレース中に、沿道の各地点で複数の携帯電話等で次々に記録した特定のランナーの映像情報を、テレビ局等に対し出力することができる。特に、沿道でマラソンを観戦中の人々が保持する携帯電話を利用して出力を行うこととすれば、当該ランナーのレース状況をきめ細かくフォローした映像情報をテレビ局等から放送やインターネット等を通じて、広汎な範囲のユーザにリアルタイムに配付するといったサービスの提供が可能となる。さらに、各通過ポイントにおける当該ランナーの映像情報を、識別情報及び時刻と関連付けて常時記録することにより、これらの映像情報の中からユーザの指定する任意の時刻における当該ランナーの映像を配付したり、これらの映像情報をつなぎ合わせて編集すること等により当該ランナーの走る姿を時間順の一連の映像として配付したりといったサービスの提供においては、当該ランナーのレース状況を上のようにきめ細かくフォローすることにより、ユーザの指定できる時刻をほぼ全レース中に拡大したり、ほぼ全レースの走行状況を収めた映像を配付したりということが可能となってサービスの幅を広げることができる。
<<実施形態10>>
【0211】
<実施形態10:概要>
【0212】
本実施形態は、実施形態9を基本とし、前記取得映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0213】
<実施形態10:構成>
【0214】
図21は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0215】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(2101)と、「映像情報記録部」(2102)と、「映像情報取得部」(2103)と、「取得映像情報出力部」(2104)で構成され、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されており、前記取得映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力するように構成されている「撮影システム」(2100)に係るものである。なお、本図では示されていないが、以上の構成に「被写体位置情報取得部」を加えたもので構成される「撮影システム」に係るものである場合もある。
【0216】
即ち、本実施形態は、実施形態8を基本とし、前記取得映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力するように構成されているものである。
【0217】
<実施形態10:処理の流れ>
【0218】
図22は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0219】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S2201)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S2202)と、映像情報の記録ステップ(S2203)と、映像情報の取得ステップ(S2204)と、取得映像情報の出力ステップ(S2205)からなり、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われ、前記取得映像の出力ステップにおいては、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものである。なお、本図では示されていないが、以上のステップに、被写体位置情報の取得ステップを加えたものからなる場合もある。
【0220】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態8を基本とし、前記取得映像の出力ステップにおいては、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものである。
【0221】
<実施形態10:効果>
【0222】
本実施形態においては、実施形態8と同様の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0223】
即ち、本実施形態においては、取得した映像情報を出力する際に、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものであることから、例えばマラソンのレース中に、沿道の各地点で複数の携帯電話等で次々に記録した特定のランナーの映像情報を取得し、テレビ局に対し出力すれば、当該ランナーのレース状況をきめ細かくフォローした映像情報をテレビ局から放送やインターネット等を通じて、広汎な範囲のユーザにリアルタイムに配付するといったサービスの提供が可能となる。
【0224】
<<実施形態11>>
【0225】
<実施形態11:概要>
【0226】
本実施形態は、実施形態1から10のいずれか一を基本とする撮影システムを有する携帯型通信端末装置に係るものである。
【0227】
<実施形態11:構成>
【0228】
図23は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0229】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(2301)と、「映像情報記録部」(2302)で構成される「撮影システム」(2302)を有する「携帯型通信端末装置」(2300)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表7の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0230】
【表7】
【0231】
即ち、本実施形態は、実施形態1から10のいずれか一を基本とする撮影システムを有する携帯型通信端末装置に係るものである。「携帯型通信端末装置」とは、携帯することができるタイプの通信端末装置をいい、例えば携帯電話、PHS、携帯型パソコン、PDA、ビデオムービー等が該当する。
【0232】
<実施形態11:処理の流れ>
【0233】
図24は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0234】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S2401)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S2402)と、映像情報の記録ステップ(S2403)からなり、これらの処理は携帯型通信端末装置により行われる。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表8の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0235】
【表8】
【0236】
即ち、本実施形態における処理の流れは、実施形態1から10のいずれか一を基本とする撮影システムを有する携帯型通信端末装置により行われるものである。
【0237】
<実施形態11:効果>
本実施形態においては、実施形態1から10のいずれか一と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
【0238】
即ち、本実施形態においては、当該記録等が携帯型通信端末装置により行われることから、予め撮影地点を設定しておく必要がなく、従って予めカメラを設置しておく必要もない。従って、いつでもどこでも撮影チャンスを逃さないといった形で撮影の地域的、時期的機会をより拡大することができ、このようにしてアトランダムに撮影された移動被写体の映像情報を、識別情報に基づいて特定の移動被写体の映像情報として記録したり、取得したりすることが可能となる。
<<実施形態12>>
【0239】
<実施形態12:概要>
【0240】
本実施形態は、実施形態1から11のいずれか一を基本とし、前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、前記被写体識別情報取得部は、前記非接触ICタグ読取機能を有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0241】
<実施形態12:構成>
【0242】
図25は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0243】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(2501)と、「映像情報記録部」(2502)で構成され、前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、前記被写体識別情報取得部は、前記非接触ICタグ読取機能を有する「撮影システム」(2500)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表9の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0244】
【表9】
【0245】
即ち、本実施形態は、実施形態1から11のいずれか一を基本とし、前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、前記被写体識別情報取得部は、前記非接触ICタグ読取機能を有するものである。
【0246】
「非接触ICタグ」とは、ICチップが組み込まれ、そこから発する電波により読取機能を有する読取装置に対し識別情報を送信するように構成されているタグをいい、かかる機能を有するものであれば、その形状は問わない。また、「非接触ICタグ読取機能」とは、非接触ICタグから発せられる電波により当該タグから発せられた識別情報を読み取る機能をいう。
【0247】
<実施形態12:処理の流れ>
【0248】
図26は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0249】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S2601)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S2603)と、映像情報の記録ステップ(S2603)からなり、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2601)において取得される前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、また、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2601)における処理に際し、撮影システムは前記非接触ICタグ読取機能を有するものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表10の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0250】
【表10】
【0251】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態1から11のいずれか一を基本とし、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2601)において取得される前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、また、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2601)における処理に際し、撮影システムは前記非接触ICタグ読取機能を有するものである。
【0252】
<実施形態12:効果>
【0253】
本実施形態においては、実施形態1から11のいずれか一と同様の効果に加え、前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、前記被写体識別情報取得部は、前記非接触ICタグ読取機能を有することから、識別情報の発信源を小型化することができ、例えば、かかる非接触ICタグを予め組み込んだ衣服を使用すれば、わざわざ撮影のために改めて取り付ける必要がなくなり、本発明にかかる撮影システムの使用機会を拡大することが可能となる。
<<実施形態13>>
【0254】
<実施形態13:概要>
【0255】
本実施形態は、実施形態1から12のいずれか一を基本とし、前記映像情報記録部が記録する前記移動被写体の映像情報は、アトラクションを利用して移動する移動被写体の映像情報であることを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0256】
<実施形態13:構成>
【0257】
図27は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0258】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(2701)と、「映像情報記録部」(2702)で構成され、前記映像情報記録部が記録する前記移動被写体の映像情報は、アトラクションを利用して移動する移動被写体の映像情報である「撮影システム」(2700)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表11の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0259】
【表11】
【0260】
即ち、本実施形態は、実施形態1から12のいずれか一を基本とし、前記映像情報記録部が記録する前記移動被写体の映像情報は、アトラクションを利用して移動する移動被写体の映像情報であるものである。
【0261】
<実施形態13:処理の流れ>
【0262】
図28は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0263】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S2801)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S2803)と、映像情報の記録ステップ(S2803)からなり、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2801)において取得される前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、また、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2801)における処理に際し、撮影システムは前記非接触ICタグ読取機能を有するものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表12の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0264】
【表12】
【0265】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態1から12のいずれか一を基本とし、前記映像情報の記録ステップ(S2803)において記録される前記移動被写体の映像情報は、アトラクションを利用して移動する移動被写体の映像情報である。
【0266】
<実施形態13:効果>
本実施形態においては、前記映像情報記録部が記録する前記移動被写体の映像情報は、アトラクションを利用して移動する移動被写体の映像情報であることことから、アトラクションを利用して移動する移動被写体について実施形態1から12のいずれか一と同様の効果を得ることができ、例えば、搭乗を終えてジェットコースタから降りる際に、各人に搭乗記念としてその映像を記録し度デオテープを配付するといったサービスの提供が可能となる。
【0267】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は、移動被写体の識別情報を取得し、前記移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録する機能を有する撮影システムに関するものであって、これにより上記のような多くの被写体の中から特定の被写体のみを識別して、その映像を記録したり編集したりするというニーズに応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を説明するための概念図
【図2】実施形態1を説明するための機能ブロック図
【図3】実施形態1の処理の流れを説明する図
【図4】実施形態2を説明するための機能ブロック図
【図5】実施形態2の処理の流れを説明する図
【図6】実施形態3を説明するための機能ブロック図
【図7】実施形態3の処理の流れを説明する図
【図8】実施形態4を説明するための機能ブロック図
【図9】実施形態4の処理の流れを説明する図
【図10】実施形態5を説明するための概念図
【図11】実施形態5を説明するための機能ブロック図
【図12】実施形態5の処理の流れを説明する図
【図13】実施形態6を説明するための機能ブロック図
【図14】実施形態6の処理の流れを説明する図
【図15】実施形態7を説明するための機能ブロック図
【図16】実施形態7の処理の流れを説明する図
【図17】実施形態8を説明するための機能ブロック図
【図18】実施形態8の処理の流れを説明する図
【図19】実施形態9を説明するための機能ブロック図
【図20】実施形態9の処理の流れを説明する図
【図21】実施形態10を説明するための機能ブロック図
【図22】実施形態10の処理の流れを説明する図
【図23】実施形態11を説明するための機能ブロック図
【図24】実施形態11の処理の流れを説明する図
【図25】実施形態12を説明するための機能ブロック図
【図26】実施形態12の処理の流れを説明する図
【図27】実施形態13を説明するための機能ブロック図
【図28】実施形態13の処理の流れを説明する図
【図29】実施形態1を説明するための概念図
【図30】実施形態4を説明するための概念図
【図31】実施形態5を説明するための概念図
【符号の説明】
0101 ジェットコースタ
0102 非接触ICタグ等
0103 カメラa
0104 ジェットコースタの搭乗者
0105 カメラb
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動する被写体の映像を記録する撮影システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、映像情報の分野においても、コンテンツの多様化、個別化志向が進展していること、また、パソコン、携帯電話等で映像を簡単に撮影したり再生できるようになったこと等から、移動被写体の映像をカメラにより撮影したものを、撮影後すぐに入手して再生して見たり、特定の移動被写体の映像だけを切り出して編集したものを入手して再生して見たりといった、多様なニーズが今後高まっていくことが予想される。例えば、遊園地のジェットコースタ等のアトラクションに搭乗中の特定の人の映像を記録して降りる際に配付するといったものや、マラソン競技に参加した特定のランナーの各通過地点における映像を、当該地点に設置されたカメラで記録して、当該ランナーがレース終了後に見ることができるようにするといったもの等である。
【0003】
従来、かかる移動被写体等の映像を記録する方法としては、例えば、一定の監視領域に設置された複数のカメラの映像を収集して監視する遠隔監視システムが知られている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−018675号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のようなニーズを踏まえれば、複数の移動被写体の中から特定の被写体のみを識別して、その映像を記録し、編集する手段の提供が求められる。この点、従来のものは、かかる手段を有していない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するため、本発明における撮影システムは、移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得部と、前記移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録する映像情報記録部とを有するものであって、これにより上記のような複数の移動被写体の中から特定の被写体のみを識別して、その映像を記録し、編集するというニーズに応えるための手段を提供するものである。
【0007】
【発明の実施形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。実施形態と、特許請求の範囲の請求項との関係は以下のようなものである。
【0008】
実施形態1:主に請求項1、請求項14などに関して説明する。
【0009】
実施形態2:主に請求項2、請求項15などに関して説明する。
【0010】
実施形態3:主に請求項3などに関して説明する。
【0011】
実施形態4:主に請求項4などに関して説明する。
【0012】
実施形態5:主に請求項5などに関して説明する。
【0013】
実施形態6:主に請求項6などに関して説明する。
【0014】
実施形態7:主に請求項7などに関して説明する。
【0015】
実施形態8:主に請求項8などに関して説明する。
【0016】
実施形態9:主に請求項9などに関して説明する。
【0017】
実施形態10:主に請求項10などに関して説明する。
【0018】
実施形態11:主に請求項11などに関して説明する。
【0019】
実施形態12:主に請求項12などに関して説明する。
【0020】
実施形態13:主に請求項13などに関して説明する。
【0021】
なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<<実施形態1>>
【0022】
<実施形態1:概要>
【0023】
本実施形態は、移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得部と、前記移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録する映像情報記録部とを有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0024】
図1は、本実施形態の一例の概念を示すものである。以下、同図に示す遊園地の代表的なアトラクションの一つであるジェットコースタの例に即して説明する。
【0025】
(1) ジェットコースタ(0101)の搭乗者には予め衣服等に移動被写体の識別情報の発信源となる非接触ICタグ等(0102)を取り付けてもらう。また、ジェットコースタの軌道上の何箇所かに、そのエリア内を搭乗者が通過中に当該搭乗者の映像を記録するためのエリアとして「通過ポイント」を設けておく。
【0026】
(2) 一方、上記の各通過ポイントをジェットコースタが通過する際の搭乗者の映像を記録する為、軌道の周囲に映像情報記録部を構成するカメラ(本例では複数台)を設置しておく。
【0027】
(3) ジェットコースタがある通過ポイントAを通過する際に、当該Aポイントを担当するカメラa(0103)は、ジェットコースタの搭乗者(0104)の映像を記録する。その際、カメラは、各人の映像と、上記の非接触ICタグ等により識別された識別情報とを関連付けて記録する。なお、搭乗者が複数であっても、各人毎に上記タグ等を取り付けることにより、カメラは各人毎に識別して記録する。
【0028】
(4) ジェットコースタが次の通過ポイントBを通過する際には、そのポイントを担当するカメラb(0105)が、上記と同じ要領で当該搭乗者の映像を記録する。
【0029】
(5) このようにして、ジェットコースタがポイントを次々と通過する度に、それぞれのポイントを担当するカメラが、上記と同じ要領で当該搭乗者の映像を記録していく。
【0030】
<実施形態1:構成>
【0031】
図2は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0032】
本件発明の構成要素である各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアの両者、のいずれかによって構成される。たとえば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、メモリ、バス、インターフェイス、周辺機器などから構成されるハードウェアと、これらのハードウェア上にて実行可能なソフトウェアを挙げることができる。
【0033】
具体的には、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェイスを介して入力されるデータの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。データの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。
【0034】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(0201)と、「映像情報記録部」(0202)とで構成される「撮影システム」(0200)に係るものである。
【0035】
「被写体識別情報取得部」(0201)は、移動被写体の識別情報を取得するように構成されている。「識別情報」とは、移動被写体を識別するための情報をいう。識別情報の発信源としては、例えば、非接触ICタグ、人の顔その他の容姿、無線による識別情報発信源等が用いられる。なお、非接触ICタグ等の場合、人の衣服等に取り付けても良いし、人が搭乗する乗り物等に取り付けてもよい。また、発信された識別情報を読み取る手段としては、例えば、ICタグリーダ、画像認識装置、無線情報の受信装置等が用いられる。
【0036】
「映像情報記録部」(0202)は、前記移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録するように構成されている。「関連付けて」とは、被写体の映像情報と、その映像情報がどの被写体のものであるかを識別するための情報とを記録に際して対応付けることをいう。
【0037】
図29は、これを移動被写体が山田さんである場合を例にとって説明したものである。
【0038】
本図において、山田さん(2901)は、衣服等に非接触ICタグ(2902)を取り付けており、当該タグは識別情報ID01を発信する機能を有している。
【0039】
被写体識別情報取得部(2910)は、上述のタグから発信された識別情報ID01(2911)を取得するように構成されている。一方、映像情報記録部(2920)においては、山田さんの映像情報(2921)を山田さんの識別情報ID01(2922)と関連付けて記録するように構成されている。
【0040】
以上の構成を、上述のような遊園地の代表的アトラクションであるジェットコースタの搭乗者の映像を記録する場合の一例を用いてさらに具体的に説明すれば、以下のとおりである。
【0041】
識別情報の発信源として、非接触ICタグが予め搭乗者の衣服に取り付られている。一方、映像情報を記録するためにカメラの側には、発信された当該識別情報を読み取るためのICタグリーダが取り付けられている。
【0042】
また、ジェットコースタの軌道の周囲には、予め搭乗者の映像情報を記録するためのカメラが設置されている。
【0043】
当該カメラは、ジェットコースタが予め設定された通過ポイントを通過する際に、そのポイントを担当するカメラが上記の識別情報を読み取り、そのポイントを通過中のジェットコースタの搭乗者の映像を記録するように構成されている。なお、その際、当該カメラは、その人の映像とその人の衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信される識別情報とを関連付けて記録するように構成されている。
【0044】
ジェットコースタが次の通過ポイントを通過する際にも、上と同じ要領で、当該通過ポイントを担当するカメラが当該搭乗者の映像を記録するように構成されており、このようにして、ジェットコースタがポイントを次々と通過する度に、それぞれのポイントを担当するカメラが、上と同じ要領で当該搭乗者の映像を記録していくように構成されている。
【0045】
また、別の具体例としては、マラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を記録する場合がある。この場合は、移動被写体は各マラソンランナーであり、その識別情報の取得手段としては、例えば予め各ランナーのユニフォームに非接触ICタグを取り付けてもらい、それをICタグリーダで読み取る方法によるものが用いられる。そして、映像情報記録部を構成するカメラは、予め各通過ポイントに設置され、そのポイントを各ランナーが通過する際に、当該ランナーの映像をその識別情報と関連付けて記録するように構成されている。
【0046】
その際、各通過ポイントにおけるカメラは、当該ランナーの映像を、その識別情報のほか、時刻とも関連付けて記録することとし、当該ポイントにおける映像情報を常時記録するようにしてもよい。また、合わせて、各通過ポイントにおける当該ランナーの映像情報を、上記の識別情報及び時刻と関連付けることにより、つなぎ合わせて編集することも行うようにしてもよい。
【0047】
以上のほかにも、例えば、球技の試合における特定の選手の動きや、ステージで歌っている人気アイドルグループの中の特定人の動き等について、上と同様の要領で記録する場合を挙げることができる。
【0048】
<実施形態1:処理の流れ>
【0049】
図3は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。本実施形態における処理の流れは、以下に示す各ステップからなる。
【0050】
まず、被写体の識別情報の取得ステップ(S0301)において、当該撮影装置は移動被写体の識別情報を取得する。
【0051】
次に、当該移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S0302)において、記録するとの判断がなされた場合には、映像情報の記録ステップ(S0303)に進む。
【0052】
映像情報の記録ステップ(S0303)においては、当該撮影装置は、当該
移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録する。
【0053】
<実施形態1:効果>
【0054】
本実施形態においては、移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録することにより、移動被写体毎に記録された映像を簡単に取り出して編集すること等が可能となる。
【0055】
例えば、上述のアトラクションの例においては、搭乗者毎にその人の映像を次々に記録し、記録された映像から識別情報に基づいて特定人の映像を簡単に取り出して編集できるため、例えば、搭乗を終えてジェットコースタから降りる際に、各人に搭乗記念としてその映像、特にその人のクローズアップの映像が記録され度デオテープを配付するといったサービスの提供が可能となる。
【0056】
また、例えば、上述のマラソンランナーの映像の例においては、各通過ポイントにおける当該ランナーの映像情報を、識別情報及び時刻と関連付けて常時記録することにより、これらの映像情報の中からユーザの指定する任意の時刻における当該ランナーの映像を配付したり、これらの映像情報をつなぎ合わせて編集すること等により当該ランナーの走る姿を一連の映像として配付したりといったサービスの提供が可能となる。
【0057】
また、サッカー等の球技試合において、特定の選手の映像情報を同様に識別情報及び時刻と関連付けて常時記録することにより、これらの映像情報の中からユーザの指定する任意の時刻における当該選手の映像、特に時刻から判明している当該選手の得点シーンのみをつなぎ合わせて編集すること等により当該選手が試合中に活躍する姿を時間順の一連の映像として配付するといったサービスの提供も可能となる。
<<実施形態2>>
【0058】
<実施形態2:概要>
【0059】
本実施形態は、実施形態1を基本とし、さらに当該撮影システムは、前記移動被写体の位置情報を取得する被写体位置情報取得部を有し、前記映像情報記録部は、前記被写体位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら前記記録をすることを特徴とするものである。
【0060】
<実施形態2:構成>
【0061】
図4は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0062】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(0401)と、「被写体位置情報取得部」(0402)と、「映像情報記録部」(0403)で構成される「撮影システム」(0400)に係るものである。
【0063】
即ち、本実施形態は、実施形態1を基本とし、さらに「被写体位置情報取得部」(0402)を有し、前記映像情報記録部は、前記被写体位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら前記記録をするように構成されている撮影システムに係るものである。
【0064】
「被写体位置情報取得部」(0402)は、前記移動被写体の位置情報を取得するように構成されている。「位置情報」とは、被写体の位置を認識するための情報をいう。位置を認識するための手段としては、例えば、GPS等が用いられる。
【0065】
また、「追跡しながら」とは、映像情報記録部が記録に際して移動被写体の動きに応じてその方向に向きを変えながら、あるいはその方向に移動しながら、あるいはこの両者を組み合わせた動きをしながらという意味である。
【0066】
<実施形態2:処理の流れ>
【0067】
図5は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0068】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S0501)と、被写体の位置情報の取得ステップ(S0502)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S0503)と、映像情報の記録ステップ(S0504)からなり、映像情報の記録ステップ(S0504)における記録は、前記被写体の位置情報の取得ステップ(S0502)で取得された位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら行われるものである。
【0069】
即ち、本実施形態における処理の流れは、実施形態1における処理の流れを基本とし、さらに、当該撮影システムが前記移動被写体の位置情報を取得する、被写体の位置情報の取得ステップ(S0502)を加えるとともに、映像情報の記録ステップ(S0504)における記録は、前記被写体の位置情報の取得ステップ(S0502)で取得された位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら行われるものである。
【0070】
<実施形態2:効果>
【0071】
本実施形態においては、実施形態1と同様の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0072】
即ち、本実施形態においては、前記被写体位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら前記記録をすることにより、被写体をより的確に捕捉し、記録しつづけることができる。このため、映像コンテンツに対するユーザの満足度をより高めることが可能となる。
<<実施形態3>>
【0073】
<実施形態3:概要>
【0074】
本実施形態は、実施形態1又は2を基本とし、当該撮影システムの前記映像情報記録部は、複数のカメラを有することを特徴とするものである。
【0075】
<実施形態3:構成>
【0076】
図6は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0077】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(0601)と、「映像情報記録部」(0602)で構成され、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されている「撮影システム」(0600)に係るものである。なお、本図では示されていないが、以上の構成に「被写体位置情報取得部」を加えたもので構成される「撮影システム」に係るものである場合もある。
【0078】
即ち、本実施形態は、実施形態1又は2を基本とし、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されている撮影システムに係るものである。
【0079】
具体的には、例えば遊園地のジェットコースタ搭乗中の人を撮影する場合について言えば、各通過ポイントにおける搭乗者の映像を記録するカメラが複数設置されている場合が該当する。
【0080】
また、別の具体例としては、例えば、遊園地内のさまざまなアトラクション等を利用する入園者の映像を記録する場合がある。以下このような場合の一例について説明する。
【0081】
この場合、識別情報の発信源である非接触ICタグが予め、例えば入園の際に入園者の衣服に取り付けられ、映像情報を記録するカメラの側には、発信された当該識別情報を読み取るためのICタグリーダが取り付けられている。
【0082】
また、園内の各アトラクションをはじめとするいくつかのエリアには、そのエリア内を入園者が移動中に当該入園者の映像を記録するためのエリアとして「ポイント」が設けられ、また、各ポイントの周辺等には、予め当該ポイント内の入園者の映像情報を記録するため、それぞれのポイント毎にカメラが設置されている。
【0083】
入園者が予め設定されたポイント内に入ると、そのポイントを担当するカメラは上記の識別情報を読み取り、そのポイント内を移動中の入園者の映像を記録するように構成されている。なお、その際、当該カメラは、その人の映像とその人の衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信される識別情報とを関連付けて記録するように構成されている。
【0084】
入園者が別のポイント内に入ると、そのポイントを担当する別のカメラがそのポイント内を移動中の入園者の映像を記録するように構成されている。このようにして、園内のさまざまな場所を移動する特定の入園者の映像を、その人がポイント内に入る度にそのポイントを担当するカメラが記録していくように構成されている。
【0085】
さらに、実施形態1において記載したマラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合においては、各通過ポイントにおける当該ランナーの映像情報を記録するためのカメラが複数設置されている場合が該当する。
【0086】
<実施形態3:処理の流れ>
【0087】
図7は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0088】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S0701)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S0702)と、映像情報の記録ステップ(S0703)からなり、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われるものである。なお、本図では示されていないが、以上のステップに、被写体位置情報の取得ステップを加えたものからなる場合もある。
【0089】
即ち、実施形態における処理の流れは、実施形態1又は2を基本とし、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われるものである。
【0090】
<実施形態3:効果>
【0091】
本実施形態においては、実施形態1及び2と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
【0092】
即ち、当該撮影システムが行う映像情報の記録は、複数のカメラにより行われるものであるため、移動被写体の記録をより広範囲にわたって多角的な角度から行うことができる。このため、例えば、遊園地内のさまざまなアトラクション等を利用する入園者の映像を記録する場合であれば、その入園者が園内においてさまざまなアトラクション等を利用しながら遊ぶ様子を記録、編集し、例えば、退園時に、各人(特に小さな子供)に入園記念としてその映像、特にその人のクローズアップの映像が記録されたビデオテープを配付するといったサービスの提供が可能となる。
【0093】
また、マラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合においては、カメラが複数設置されることによって各通過ポイントにおける映像情報を常時記録することができ、この結果、例えば、各通過ポイントにおける特定ランナーの映像情報をつなぎ合わせて編集し、当該ランナーの走る姿を一連の映像として配付するといったサービスの提供が可能となる。
<<実施形態4>>
【0094】
<実施形態4:概要>
本実施形態は、実施形態3を基本とし、前記映像情報記録部に記録された前記移動被写体の映像情報を前記識別情報に基づいて取得する映像情報取得部をさらに有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0095】
<実施形態4:構成>
【0096】
図8は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0097】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(0801)と、「映像情報記録部」(0802)と、「映像情報取得部」(0803)で構成され、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されている「撮影システム」(0800)に係るものである。なお、本図では示されていないが、以上の構成に「被写体位置情報取得部」を加えたもので構成される「撮影システム」に係るものである場合もある。
【0098】
即ち、本実施形態は、実施形態3を基本とし、さらに「映像情報取得部」(0803)を加えたものである。
【0099】
「映像情報取得部」(0603)は、前記映像情報記録部に記録された前記移動被写体の映像情報を前記識別情報に基づいて取得するように構成されている。
【0100】
図30は、これを移動被写体が山田さんである場合を例にとって説明したものである。
【0101】
本図において、映像情報取得部(3030)は、映像情報記録部(3020)に記録された山田さんの映像情報(3031)を、山田さんの衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信された識別情報ID01(3032)に基づいて取得するように構成されている。
【0102】
さらに具体的には、例えば、遊園地のジェットコースタ等のアトラクションの搭乗者の映像を記録する場合、前記映像情報記録部は、予め軌道の上に設定された複数の通過ポイントを搭乗者が通過する度に、当該搭乗者の映像を識別情報と関連付けて記録するように構成されている。そして、前記映像情報取得部は、記録された搭乗者の映像情報を識別情報に基づいて取得するように構成されている。この時、一つの映像の中に複数の人が記録されている場合があり得るが、その場合、前記映像情報取得部は、識別情報によりどの映像がどの人のものかを特定し、複数の映像から同一人の映像だけを取り出して取得する。
【0103】
また、例えば、実施形態1等において記載したマラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合においては、前記映像情報取得部は、記録されたランナーの映像情報を識別情報に基づいて取得するように構成されている。また、合わせて当該映像情報が記録された時刻とも関連付けて取得するように構成されていてもよい。
【0104】
<実施形態4:処理の流れ>
【0105】
図9は、本実施形態におけるの処理の流れの一例を示したものである。
【0106】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S0901)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S0902)と、映像情報の記録ステップ(S0903)と、映像情報の取得ステップ(S0904)からなり、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われるものである。なお、本図では示されていないが、以上のステップに、被写体位置情報の取得ステップを加えたものからなる場合もある。
【0107】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態3における処理の流れを基本とし、さらに、映像情報の取得ステップ(S0904)を加えたものである。
【0108】
映像情報の取得ステップ(S0904)においては、当該撮影システムは、前記映像情報の記録ステップ(S0903)において記録した移動被写体の映像情報を、前記識別情報に基づいて取得する。
【0109】
<実施形態4:効果>
【0110】
本実施形態においては、実施形態3と同様の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0111】
即ち、本実施形態においては、当該撮影システムにより記録された複数の映像情報の中から、同一の移動被写体の映像情報を識別して取得することが可能となるため、同一映像内に複数の移動被写体が記録されている複数の映像がある場合に、それらの中からその被写体の映像情報だけを取り出して取得することができる。このため、例えば、ジェットコースタの搭乗者の場合であれば、特定の一人だけをクローズアップして、その人がジェットコースタに乗って移動していく様子を記録した映像を取得することができる。また、例えば、マラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合であれば、各通過ポイントにおける当該ランナーの映像情報だけを取り出して取得することが可能となり、さらに当該ランナーの映像情報を識別情報と合わせて時刻とも関連付けて取得するようにすれば、この結果、各通過ポイントにおける特定ランナーの映像情報を時刻から特定して取り出すことも可能となって、特定時刻におけるランナーの走行姿を配付するといったサービスの提供が可能となる。
<<実施形態5>>
【0112】
<実施形態5:概要>
【0113】
本実施形態は、実施形態4を基本とし、さらに前記映像取得部が取得した前記移動被写体の映像情報を合成して時間的に連続した合成映像を生成する合成映像生成部を有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0114】
図10は本実施形態の一例の概念を示すものである。以下、同図に示す遊園地の代表的なアトラクションの一つであるジェットコースタの例に即して説明する。
なお、識別情報の発信源、発信された当該識別情報を読み取るための手段及びジェットコースタの軌道の周囲に予め搭乗者の映像情報を記録するためのカメラが設置されている点については、実施形態1の中でジェットコースタの例について説明したことと重複するので、ここでは説明を省く。
【0115】
当該カメラは、ジェットコースタの搭乗者(1001)が予め設定されたある通過ポイント(1002)(図中cdefで囲まれた部分)を通過する際に、そのポイントを担当するカメラa(1003)が上述の識別情報を読み取り、そのポイントを通過中のジェットコースタの搭乗者の映像を記録するように構成されている。その際、当該カメラaは、その人の映像とその人の衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信される識別情報とを関連付けて記録するように構成されている。
【0116】
ジェットコースタの搭乗者が次の通過ポイント(1004)(図中ghijで囲まれた部分)を通過する際にも、上と同じ要領で、当該通過ポイントを担当するカメラb(1005)が当該搭乗者の映像を記録するように構成されている。その際、当該通過ポイントは、一つ前の通過ポイントと一部が重なり合うように設定されている(図中ghefで囲まれた斜線部分)。この結果、先の通過ポイント(1004)の最後の方でカメラaにより記録された搭乗者の映像情報(1006)と、当該通過ポイント(1004)の最初の方でカメラbにより記録された当該搭乗者の映像情報(1007)は、同一の時間帯における映像を別の角度から捉えた映像に関する情報ということになる。そして、カメラaにより記録された当該映像(1006)とカメラbにより記録された当該映像(1007)とを、識別情報及び撮影時刻に関する情報に基づいて、同一時間帯における同一被写体の映像を取り出し、これらを合成する。この結果、両ポイントの重なり合う部分(図中斜線部分)を移動する被写体の映像が、その前後の映像情報と時間的に連続した合成映像(1008)として生成される。
【0117】
次に、別の具体例として、移動する自動車が水しぶきをあげる様子を全周囲から観察できる合成映像を生成する場合がある。
【0118】
図31は、本実施形態の別の一例としてかかる場合の概念を示すものである。以下、同図に示す例に即して説明する。
【0119】
(1) 移動被写体である自動車(3101)には予め車体の全周に移動被写体の識別情報の発信源となる非接触ICタグ等(3102)を取り付けておく。
【0120】
(2) 一方、当該自動車が水しぶきをあげる様子を撮影するため、当該自動車の周囲に、これを取り囲むようにして、映像情報記録部を構成する複数のカメラを設置しておく。
【0121】
(3) 当該自動車が水しぶきをあげる様子を、当該映像情報記録部の一部を構成する各カメラは、それぞれの方向から一斉に撮影する。例えば、A方向からの撮影を担当するカメラa(3103)は、その様子をA方向から捉えた映像情報を上記の非接触ICタグ等から発信される識別情報と関連付けて記録する。同様に、B方向からの撮影を担当するカメラb(3104)は、その様子をB方向から捉えた映像情報をこれに対応する非接触ICタグ等(3105)から発信される識別情報と関連付けて記録する。これらと同様の要領で各カメラが記録を行い、この結果、当該映像記録部を構成する全カメラは、当該自動車が水しぶきをあげる様子を全周囲から捉えた映像情報を、それぞれの方向に対応する識別情報と関連付けて記録することとなる。
【0122】
(4) 次に、このようにして記録された映像情報の中から、同一時間帯に同一被写体についてカメラaにより記録された映像情報と、カメラbにより記録された映像情報が取得される。同様に他の各カメラにより記録された同一時間帯における同一被写体の映像情報も取得される。
【0123】
(5) さらに、このようにして取得された、各カメラにより記録された同一時間帯における同一被写体の映像情報について、合成映像が生成される。
【0124】
<実施形態5:構成>
【0125】
図11は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0126】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(1101)と、「映像情報記録部」(1102)と、「映像情報取得部」(1103)と、「合成映像生成部」(1104)で構成され、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されている「撮影システム」(1100)に係るものである。なお、本図では示されていないが、以上の構成に「被写体位置情報取得部」を加えたもので構成される「撮影システム」に係るものである場合もある。
【0127】
即ち、本実施形態は、実施形態4を基本とし、さらに「合成映像生成部」(1104)を加えたものである。
【0128】
「合成映像生成部」(1104)は、前記「映像取得部」(1103)が取得した前記移動被写体の映像情報を合成して時間的に連続した合成映像を生成するように構成されている。
【0129】
具体的には、例えば、ジェットコースタの例の場合であれば、映像情報記録部は、移動被写体であるジェットコースタの搭乗者が予め設定されたある通過ポイントを通過する際に、そのポイントを担当するカメラが搭乗者の衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信される移動被写体の識別情報を読み取り、そのポイントを通過中のジェットコースタの搭乗者の映像情報を、その人の衣服に取り付けられた非接触ICタグから発信される識別情報と関連付けて記録するように構成されている。
【0130】
ジェットコースタの搭乗者が次の通過ポイントを通過する際にも、上と同じ要領で、当該通過ポイントを担当するカメラが当該搭乗者の映像情報を記録するように構成されている。その際、当該通過ポイントは、一つ前の通過ポイントと一部が重なり合うように設定されている。この結果、一つ前の通過ポイントの最後の方で担当するカメラにより記録された搭乗者の映像情報と、当該通過ポイントの最初の方で担当する別のカメラにより記録された当該搭乗者の映像情報は、同一の時間帯における映像を別の角度から捉えた映像に関する情報ということになる。
【0131】
次に、映像情報取得部は、両映像の中から、識別情報及び撮影時刻に関する情報に基づいて、同一時間帯における同一被写体の映像情報を含む映像情報として取得するように構成されている。
【0132】
さらに、合成映像生成部は、前記映像情報取得部が取得した映像情報を合成し、この結果、両ポイントの重なり合う部分を移動する被写体の映像が、その前後の映像情報と時間的に連続した合成映像として生成されるように構成されている。
【0133】
次に、別の具体例として、移動する自動車が水しぶきをあげる様子を全周囲から観察できる合成映像を生成する場合においては、映像情報記録部は、移動被写体である自動車が水しぶきをあげる際に、各方向からの撮影を担当するカメラが自動車の車体の全周に取り付けられた、それぞれの方向に対応する非接触ICタグから発信される移動被写体の識別情報を読み取り、その映像を、それぞれの非接触ICタグから発信される識別情報と関連付けて記録するように構成されている。
【0134】
次に、映像情報取得部は、ある方向からの撮影を担当するカメラが記録した映像情報とこれに隣接するカメラが記録した映像情報の中から、識別情報及び撮影時刻に関する情報に基づいて、同一時間帯における同一被写体の映像情報を取得するように構成されている。
【0135】
さらに、合成映像生成部は、前記映像情報取得部が取得した同一時間帯における同一被写体の映像情報を合成映像として生成するように構成されている。
【0136】
<実施形態5:処理の流れ>
【0137】
図12は、本実施形態での処理の流れの一例を示したものである。
【0138】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S1201)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S1202)と、映像情報の記録ステップ(S1203)と、映像情報の取得ステップ(S1204)と、合成映像の生成ステップ(S1205)からなり、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われるものである。なお、本図では示されていないが、以上のステップに、被写体位置情報の取得ステップを加えたものからなる場合もある。
【0139】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態4を基本とし、さらに、合成映像の生成ステップ(S1205)を加えたものである。
【0140】
合成映像の生成ステップ(S1205)においては、当該撮影システムは、前記映像情報の取得ステップにおいて取得した前記移動被写体の映像情報を合成して時間的に連続した合成映像を生成する。具体的には、ある範囲を撮影したカメラが記録した特定の移動被写体の映像情報と、当該範囲に隣接する範囲を撮影した別のカメラが記録した同一被写体の映像情報と合成して、あたかも1台のカメラが移動被写体と並走しながら、あるいは移動被写体の周囲を旋回しながらその映像を記録しているかのような合成映像を生成するものである。この場合、あるカメラが撮影した映像と隣接する別のカメラが撮影した映像とのつなぎ目においては、カメラの設置位置の差により当該被写体の撮影角度に差異が生じるため、その補正を行い、映像中における移動被写体の動きが自然な動きに見えるようにする。
【0141】
<実施形態5:効果>
【0142】
本実施形態においては、実施形態4と同様の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0143】
即ち、移動被写体の映像情報を合成して時間的に連続した合成映像を生成することにより、あたかも1台のカメラが移動被写体と並走しながら、あるいは移動被写体の周囲を旋回しながら撮影しているかのような映像を生成することができる。このため、例えば、ジェットコースタの搭乗者の合成映像を生成する場合であれば、あたかも1台のカメラがジェットコースタとともに並走しながら当該搭乗者を撮影しているかのような臨場感あふれる映像を得ることができ、また、移動する自動車が水しぶきをあげる様子を全周囲から観察できる合成映像を生成する場合であれば、瞬時に全周囲の映像を見るという通常では見ることのできない映像を得ることができる。
<<実施形態6>>
【0144】
<実施形態6:概要>
【0145】
本実施形態は、実施形態1から5のいずれか一を基本とし、前記移動被写体及びその移動被写体に関連付けられている被写体識別情報は複数であることを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0146】
<実施形態6:構成>
【0147】
図13は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0148】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(1301)と、「映像情報記録部」(1302)で構成され、前記移動被写体及びその移動被写体に関連付けられている被写体の識別情報は複数である「撮影システム」(1300)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表1の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0149】
【表1】
【0150】
即ち、本実施形態は、実施形態1から5のいずれか一を基本とし、前記移動被写体及びその移動被写体に関連付けられている被写体の識別情報は複数であるものである。
【0151】
具体的には、サッカー等の球技試合において、特定の複数の選手(例えば互いに異なるチームに属する選手Aと選手B)の動きを捉えた映像を記録する場合がある。この場合、選手Aと選手Bが接近してプレーしていることを把握するため、例えば、試合場内に一定間隔に被写体識別情報取得部を構成するICタグリーダ等を複数配置するといった方法が用いられる。当該両選手が接近してプレーしている場合、例えば、上記のタグリーダ等のうち特定のものだけが選手Aのユニフォーム等に取り付けられた非接触ICタグ等から発信される識別情報、選手Bの同様の識別情報の複数の識別情報を同時に取得し、他のものはかかる取得を行わないことにより、接近プレーが把握される。そして、映像情報記録部は、選手Aの映像情報と、選手Bの両者が写された映像情報を、それぞれ選手Aの識別情報、選手Bの識別情報と関連付けて記録するように構成される。その後も、両選手が接近してプレーする度に、前記映像情報記録部は上と同様の要領で両選手の動きを記録していくように構成される。
【0152】
また、マラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合においては、各ランナーがそれぞれ衣服等に非接触ICタグ等を取り付けており、それぞれから発信される複数の識別情報を被写体識別情報取得部が取得するように構成されている。そして、映像情報記録部は、各ランナーの映像情報を各ランナーの識別情報と関連付けて記録するように構成されている。そこで、例えばレース中に先頭集団4人の中から1人がスパートして単独トップに立ったといった場面においては、それまでの映像情報中には4つの識別情報と関連付けられた映像情報が記録されるのに対し、スパート後は1つの識別情報と関連付けられた映像情報が記録されるように構成されることになる。即ち、スパートの前後で識別情報の数が変化するように構成される。
【0153】
<実施形態6:処理の流れ>
【0154】
図14は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0155】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S1401)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S1402)と、映像情報の記録ステップ(S1403)からなり、被写体の識別情報の取得ステップ(S1401)において、当該撮影装置は複数の移動被写体の識別情報を取得し、前記映像情報の記録ステップ(S1403)において、当該撮影装置は、複数の当該移動被写体の映像情報を、前記識別情報と関連付けて記録するものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表2の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0156】
【表2】
【0157】
即ち、本実施形態における処理の流れは、実施形態1から5のいずれか一を基本とし、被写体の識別情報の取得ステップ(S1401)において、当該撮影装置は複数の移動被写体の識別情報を取得し、前記映像情報の記録ステップ(S1403)において、当該撮影装置は、複数の当該移動被写体の映像情報を、前記識別情報と関連付けて記録するものである
【0158】
<実施形態6:効果>
【0159】
本実施形態においては、移動被写体及びその移動被写体に関連付けられている被写体識別情報は複数であることから、同時に撮影された特定の複数の移動被写体の映像情報を記録することができる。この結果、例えばサッカー等の球技試合において、両チームのスター選手どうしが接近してプレーしている場面だけを取り出して編集したビデオテープをファンに配付するといったサービスの提供が可能となる。また、マラソンランナーの各通過ポイントにおける映像を撮影する場合においては、例えば、レース中に先頭集団4人の中から1人がスパートして単独トップに立ったといった場面があれば、先頭集団が走行する様子を記録した映像情報に記録されたランナーに関連付けられた被写体識別情報の数の変化に基づいて、その前後の映像情報を抜き出すことができ、当該ランナーが単独トップに立つ様子を取り出して編集したビデオを配付するといったサービスの提供が可能となる。
<<実施形態7>>
【0160】
<実施形態7:概要>
【0161】
本実施形態は、実施形態1から6のいずれか一を基本とし、前記映像情報記録部が記録した映像情報を出力する記録映像情報出力部を有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0162】
<実施形態7:構成>
【0163】
図15は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0164】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(1501)と、「映像情報記録部」(1502)と、「記録映像情報出力部」(1503)で構成される「撮影システム」(1500)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表3の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0165】
【表3】
【0166】
即ち、本実施形態は、実施形態1から6のいずれか一を基本とし、さらに「記録映像情報出力部」(1503)を加えたものである。
【0167】
「記録映像情報出力部」(1503)は、前記映像情報記録部(1502)が記録した映像情報を出力するように構成されている。
【0168】
<実施形態7:処理の流れ>
【0169】
図16は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0170】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S1601)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S1602)と、映像情報の記録ステップ(S1603)と、記録映像情報の出力ステップ(S1604)らなる。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表4の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0171】
【表4】
【0172】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態1から6のいずれか一を基本とし、さらに記録映像情報の出力ステップ(S1605)を加えたものである。
【0173】
記録映像情報の出力ステップ(S1605)においては、当該撮影システムが前記映像情報の記録ステップにおいて記録した映像情報を出力する。
【0174】
<実施形態7:効果>
本実施形態においては、記録した映像情報を出力する記録映像情報出力部を有することから、記録された移動被写体の映像を他の再生装置等に対して出力して見ることが可能となる。
<<実施形態8>>
【0175】
<実施形態8:概要>
【0176】
本実施形態は、実施形態4を基本とし、前記映像情報取得部が取得した映像情報を出力する取得映像情報出力部を有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0177】
<実施形態8:構成>
【0178】
図17は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0179】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(1701)と、「映像情報記録部」(1702)と、「映像情報取得部」(1703)と、「取得映像情報出力部」(1704)で構成され、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されている「撮影システム」(1700)に係るものである。なお、本図では示されていないが、以上の構成に「被写体位置情報取得部」を加えたもので構成される「撮影システム」に係るものである場合もある。
【0180】
即ち、本実施形態は、実施形態4を基本とし、さらに「取得映像情報出力部」(1704)を加えたものである。
【0181】
「取得映像情報出力部」(1704)は、前記映像情報取得部が取得した映像情報を出力するように構成されている。
【0182】
具体的には、特定のマラソンランナーの走行中の姿を記録した映像の中から特定の一部の映像を出力する場合がある。この場合、映像情報記録部の一部を構成するカメラ等は、当該ランナーの映像情報を、予め各ランナーの衣服等に取り付けられた非接触ICタグ等から発信される識別情報と関連付けて記録し、各ランナーの各地点における映像情報を映像情報記録部の一部を構成するビデオテープレコーダ等に記録するように構成されている。
【0183】
次に、映像情報取得部を構成するビデオテープレコーダ等は、上記により記録された当該ランナーの映像情報を、前記識別情報に基づいて取得するように構成されている。
【0184】
さらに、取得映像情報出力部を構成する当該レコーダ等は、上記の映像情報の中から、特定の映像情報をユーザに対しインターネット等を通じて出力するように構成されている。
【0185】
さらに、取得映像情報出力部を構成する当該レコーダ等は、上記の映像情報の中から、特定の映像情報をユーザに対しインターネット等を通じて出力するように構成されている。
【0186】
具体的には、例えば、マラソンランナーの映像情報について、特定の時刻における特定のランナーの映像情報を取り出して出力するような構成が考えられる。この場合、時刻とランナーの特定方法としては、例えば、ユーザが指定する任意の時刻において記録された複数のランナーの映像情報の中から、ユーザが指定する被写体識別情報に基づいて当該ランナーの映像情報を特定するという方法が用いられる。また、ゴール地点における映像情報のように、ユーザがランナーの氏名やゼッケン番号を入力することによりマラソン主催者等が有するデータベース等からそのランナーの通過時刻が特定される場合がある。そこで、このような場合には、当該通過時刻により当該ランナーの映像情報を特定するという方法を用いてもよい。さらに、上記の被写体識別情報による特定と通過時刻による特定とを組み合わせた方法を用いてもよい。なお、「時刻」は一定の時間帯であってもよい。即ち、これらの場合の映像情報は、特定の時刻における静止画にかかるものであっても、特定の時間帯における動画にかかるものであってもよい。
【0187】
<実施形態8:処理の流れ>
【0188】
図18は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0189】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S1801)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S1802)と、映像情報の記録ステップ(S1803)と、映像情報の取得ステップ(S1804)と、取得映像情報の出力ステップ(S1805)からなり、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われるものである。なお、本図では示されていないが、以上のステップに、被写体位置情報の取得ステップを加えたものからなる場合もある。
【0190】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態4を基本とし、さらに取得映像情報の出力ステップ(S1805)を加えたものである。
【0191】
取得映像情報の出力ステップ(S1805)においては、当該撮影システムは前記映像情報取得部が取得した映像情報を出力する
【0192】
<実施形態8:効果>
【0193】
本実施形態においては、取得した映像情報を出力する取得映像情報出力部を有することから、取得された移動被写体の映像を他の再生装置等に対して出力して見ることが可能となる。
【0194】
例えば、特定のマラソンランナーの走行中の姿を記録した映像の中から特定の一部の映像を出力する場合、ユーザによる特定の時刻の指定、被写体識別情報に基づく特定等に基づいてインターネット等を通じて出力を行うことにより、ユーザは、特定のランナーの特定時刻における静止画等をダウンロードして保存すること等が可能となる。
<<実施形態9>>
【0195】
<実施形態9:概要>
【0196】
本実施形態は、実施形態7を基本とし、前記記録映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0197】
<実施形態9:構成>
【0198】
図19は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0199】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(1901)と、「映像情報記録部」(1902)と、「記録映像情報出力部」(1903)で構成され、前記記録映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力するように構成されている「撮影システム」(1900)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表5の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0200】
【表5】
【0201】
即ち、本実施形態は、実施形態7を基本とし、前記記録映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力するように構成されているものである。
【0202】
具体的には、当該撮影システムは、例えばマラソンのレース中に、沿道の各地点で記録した特定のランナーの映像情報を、テレビ局に対し出力する場合がある。この場合、例えば映像情報記録部の一部を構成するビデオ機能の付加された携帯電話がある地点における当該ランナーの映像情報を記録し、映像情報出力部の一部を構成する当該携帯電話が当該映像情報をテレビ局に対して出力するように構成される。また、この場合、沿道でマラソンを観戦中の人々が保持する携帯電話を当該映像情報出力部の構成要素とすることもできる。
【0203】
<実施形態9:処理の流れ>
【0204】
図20は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0205】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S2001)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S2002)と、映像情報の記録ステップ(S2003)と、記録映像情報の出力ステップ(S2004)らなり、前記記録映像の出力ステップにおいては、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表6の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0206】
【表6】
【0207】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態7を基本とし、当該撮影システムは、前記記録映像の出力ステップにおいて、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものである。
【0208】
<実施形態9:効果>
【0209】
本実施形態においては、実施形態7と同様の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0210】
即ち、本実施形態においては、記録した映像情報を出力する際に、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものであることから、例えばマラソンのレース中に、沿道の各地点で複数の携帯電話等で次々に記録した特定のランナーの映像情報を、テレビ局等に対し出力することができる。特に、沿道でマラソンを観戦中の人々が保持する携帯電話を利用して出力を行うこととすれば、当該ランナーのレース状況をきめ細かくフォローした映像情報をテレビ局等から放送やインターネット等を通じて、広汎な範囲のユーザにリアルタイムに配付するといったサービスの提供が可能となる。さらに、各通過ポイントにおける当該ランナーの映像情報を、識別情報及び時刻と関連付けて常時記録することにより、これらの映像情報の中からユーザの指定する任意の時刻における当該ランナーの映像を配付したり、これらの映像情報をつなぎ合わせて編集すること等により当該ランナーの走る姿を時間順の一連の映像として配付したりといったサービスの提供においては、当該ランナーのレース状況を上のようにきめ細かくフォローすることにより、ユーザの指定できる時刻をほぼ全レース中に拡大したり、ほぼ全レースの走行状況を収めた映像を配付したりということが可能となってサービスの幅を広げることができる。
<<実施形態10>>
【0211】
<実施形態10:概要>
【0212】
本実施形態は、実施形態9を基本とし、前記取得映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0213】
<実施形態10:構成>
【0214】
図21は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0215】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(2101)と、「映像情報記録部」(2102)と、「映像情報取得部」(2103)と、「取得映像情報出力部」(2104)で構成され、前記映像情報記録部は、複数のカメラを有するように構成されており、前記取得映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力するように構成されている「撮影システム」(2100)に係るものである。なお、本図では示されていないが、以上の構成に「被写体位置情報取得部」を加えたもので構成される「撮影システム」に係るものである場合もある。
【0216】
即ち、本実施形態は、実施形態8を基本とし、前記取得映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力するように構成されているものである。
【0217】
<実施形態10:処理の流れ>
【0218】
図22は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0219】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S2201)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S2202)と、映像情報の記録ステップ(S2203)と、映像情報の取得ステップ(S2204)と、取得映像情報の出力ステップ(S2205)からなり、映像情報の記録ステップにおける記録は、複数のカメラにより行われ、前記取得映像の出力ステップにおいては、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものである。なお、本図では示されていないが、以上のステップに、被写体位置情報の取得ステップを加えたものからなる場合もある。
【0220】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態8を基本とし、前記取得映像の出力ステップにおいては、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものである。
【0221】
<実施形態10:効果>
【0222】
本実施形態においては、実施形態8と同様の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0223】
即ち、本実施形態においては、取得した映像情報を出力する際に、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報が出力されるものであることから、例えばマラソンのレース中に、沿道の各地点で複数の携帯電話等で次々に記録した特定のランナーの映像情報を取得し、テレビ局に対し出力すれば、当該ランナーのレース状況をきめ細かくフォローした映像情報をテレビ局から放送やインターネット等を通じて、広汎な範囲のユーザにリアルタイムに配付するといったサービスの提供が可能となる。
【0224】
<<実施形態11>>
【0225】
<実施形態11:概要>
【0226】
本実施形態は、実施形態1から10のいずれか一を基本とする撮影システムを有する携帯型通信端末装置に係るものである。
【0227】
<実施形態11:構成>
【0228】
図23は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0229】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(2301)と、「映像情報記録部」(2302)で構成される「撮影システム」(2302)を有する「携帯型通信端末装置」(2300)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表7の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0230】
【表7】
【0231】
即ち、本実施形態は、実施形態1から10のいずれか一を基本とする撮影システムを有する携帯型通信端末装置に係るものである。「携帯型通信端末装置」とは、携帯することができるタイプの通信端末装置をいい、例えば携帯電話、PHS、携帯型パソコン、PDA、ビデオムービー等が該当する。
【0232】
<実施形態11:処理の流れ>
【0233】
図24は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0234】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S2401)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S2402)と、映像情報の記録ステップ(S2403)からなり、これらの処理は携帯型通信端末装置により行われる。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表8の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0235】
【表8】
【0236】
即ち、本実施形態における処理の流れは、実施形態1から10のいずれか一を基本とする撮影システムを有する携帯型通信端末装置により行われるものである。
【0237】
<実施形態11:効果>
本実施形態においては、実施形態1から10のいずれか一と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
【0238】
即ち、本実施形態においては、当該記録等が携帯型通信端末装置により行われることから、予め撮影地点を設定しておく必要がなく、従って予めカメラを設置しておく必要もない。従って、いつでもどこでも撮影チャンスを逃さないといった形で撮影の地域的、時期的機会をより拡大することができ、このようにしてアトランダムに撮影された移動被写体の映像情報を、識別情報に基づいて特定の移動被写体の映像情報として記録したり、取得したりすることが可能となる。
<<実施形態12>>
【0239】
<実施形態12:概要>
【0240】
本実施形態は、実施形態1から11のいずれか一を基本とし、前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、前記被写体識別情報取得部は、前記非接触ICタグ読取機能を有することを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0241】
<実施形態12:構成>
【0242】
図25は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0243】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(2501)と、「映像情報記録部」(2502)で構成され、前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、前記被写体識別情報取得部は、前記非接触ICタグ読取機能を有する「撮影システム」(2500)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表9の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0244】
【表9】
【0245】
即ち、本実施形態は、実施形態1から11のいずれか一を基本とし、前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、前記被写体識別情報取得部は、前記非接触ICタグ読取機能を有するものである。
【0246】
「非接触ICタグ」とは、ICチップが組み込まれ、そこから発する電波により読取機能を有する読取装置に対し識別情報を送信するように構成されているタグをいい、かかる機能を有するものであれば、その形状は問わない。また、「非接触ICタグ読取機能」とは、非接触ICタグから発せられる電波により当該タグから発せられた識別情報を読み取る機能をいう。
【0247】
<実施形態12:処理の流れ>
【0248】
図26は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0249】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S2601)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S2603)と、映像情報の記録ステップ(S2603)からなり、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2601)において取得される前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、また、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2601)における処理に際し、撮影システムは前記非接触ICタグ読取機能を有するものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表10の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0250】
【表10】
【0251】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態1から11のいずれか一を基本とし、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2601)において取得される前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、また、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2601)における処理に際し、撮影システムは前記非接触ICタグ読取機能を有するものである。
【0252】
<実施形態12:効果>
【0253】
本実施形態においては、実施形態1から11のいずれか一と同様の効果に加え、前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、前記被写体識別情報取得部は、前記非接触ICタグ読取機能を有することから、識別情報の発信源を小型化することができ、例えば、かかる非接触ICタグを予め組み込んだ衣服を使用すれば、わざわざ撮影のために改めて取り付ける必要がなくなり、本発明にかかる撮影システムの使用機会を拡大することが可能となる。
<<実施形態13>>
【0254】
<実施形態13:概要>
【0255】
本実施形態は、実施形態1から12のいずれか一を基本とし、前記映像情報記録部が記録する前記移動被写体の映像情報は、アトラクションを利用して移動する移動被写体の映像情報であることを特徴とする撮影システムに係るものである。
【0256】
<実施形態13:構成>
【0257】
図27は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0258】
本実施形態は、「被写体識別情報取得部」(2701)と、「映像情報記録部」(2702)で構成され、前記映像情報記録部が記録する前記移動被写体の映像情報は、アトラクションを利用して移動する移動被写体の映像情報である「撮影システム」(2700)に係るものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表11の各パターンのいずれかに示す構成を有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0259】
【表11】
【0260】
即ち、本実施形態は、実施形態1から12のいずれか一を基本とし、前記映像情報記録部が記録する前記移動被写体の映像情報は、アトラクションを利用して移動する移動被写体の映像情報であるものである。
【0261】
<実施形態13:処理の流れ>
【0262】
図28は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0263】
本実施形態における処理の流れは、被写体の識別情報の取得ステップ(S2801)と、移動被写体を記録するかどうかの判断ステップ(S2803)と、映像情報の記録ステップ(S2803)からなり、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2801)において取得される前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、また、前記被写体の識別情報の取得ステップ(S2801)における処理に際し、撮影システムは前記非接触ICタグ読取機能を有するものである。なお、本図では示されていないが、上に加え、さらに表12の各パターンのいずれかに示す処理の流れを有するものも本実施形態に含まれ得る。
【0264】
【表12】
【0265】
即ち、本実施形態における処理は、実施形態1から12のいずれか一を基本とし、前記映像情報の記録ステップ(S2803)において記録される前記移動被写体の映像情報は、アトラクションを利用して移動する移動被写体の映像情報である。
【0266】
<実施形態13:効果>
本実施形態においては、前記映像情報記録部が記録する前記移動被写体の映像情報は、アトラクションを利用して移動する移動被写体の映像情報であることことから、アトラクションを利用して移動する移動被写体について実施形態1から12のいずれか一と同様の効果を得ることができ、例えば、搭乗を終えてジェットコースタから降りる際に、各人に搭乗記念としてその映像を記録し度デオテープを配付するといったサービスの提供が可能となる。
【0267】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は、移動被写体の識別情報を取得し、前記移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録する機能を有する撮影システムに関するものであって、これにより上記のような多くの被写体の中から特定の被写体のみを識別して、その映像を記録したり編集したりするというニーズに応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を説明するための概念図
【図2】実施形態1を説明するための機能ブロック図
【図3】実施形態1の処理の流れを説明する図
【図4】実施形態2を説明するための機能ブロック図
【図5】実施形態2の処理の流れを説明する図
【図6】実施形態3を説明するための機能ブロック図
【図7】実施形態3の処理の流れを説明する図
【図8】実施形態4を説明するための機能ブロック図
【図9】実施形態4の処理の流れを説明する図
【図10】実施形態5を説明するための概念図
【図11】実施形態5を説明するための機能ブロック図
【図12】実施形態5の処理の流れを説明する図
【図13】実施形態6を説明するための機能ブロック図
【図14】実施形態6の処理の流れを説明する図
【図15】実施形態7を説明するための機能ブロック図
【図16】実施形態7の処理の流れを説明する図
【図17】実施形態8を説明するための機能ブロック図
【図18】実施形態8の処理の流れを説明する図
【図19】実施形態9を説明するための機能ブロック図
【図20】実施形態9の処理の流れを説明する図
【図21】実施形態10を説明するための機能ブロック図
【図22】実施形態10の処理の流れを説明する図
【図23】実施形態11を説明するための機能ブロック図
【図24】実施形態11の処理の流れを説明する図
【図25】実施形態12を説明するための機能ブロック図
【図26】実施形態12の処理の流れを説明する図
【図27】実施形態13を説明するための機能ブロック図
【図28】実施形態13の処理の流れを説明する図
【図29】実施形態1を説明するための概念図
【図30】実施形態4を説明するための概念図
【図31】実施形態5を説明するための概念図
【符号の説明】
0101 ジェットコースタ
0102 非接触ICタグ等
0103 カメラa
0104 ジェットコースタの搭乗者
0105 カメラb
Claims (15)
- 移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得部と、
前記移動被写体の映像情報を、前記移動被写体の識別情報と関連付けて記録する映像情報記録部とを有する撮影システム。 - さらに前記移動被写体の位置情報を取得する被写体位置情報取得部を有し、
前記映像情報記録部は、前記被写体位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら前記記録をする請求項1に記載の撮影システム。 - 前記映像情報記録部は、複数のカメラを有する請求項1又は2に記載の撮影システム。
- 前記映像情報記録部に記録された前記移動被写体の映像情報を前記識別情報に基づいて取得する映像情報取得部をさらに有する請求項3に記載の撮影システム。
- 前記映像取得部が取得した前記移動被写体の映像情報を合成して時間的に連続した合成映像を生成する合成映像生成部をさらに有する請求項4に記載の撮影システム。
- 前記移動被写体及びその移動被写体に関連付けられている被写体識別情報は複数である請求項1から5のいずれか一に記載の撮影システム。
- 前記映像情報記録部が記録した映像情報を出力する記録映像情報出力部を有する請求項1から6のいずれかに記載の撮影システム。
- 前記映像情報取得部が取得した映像情報を出力する取得映像情報出力部を有する請求項4に記載の撮影システム。
- 前記記録映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力する請求項7に記載の撮影システム。
- 前記取得映像出力部は、放送又は通信により公衆に公開するために前記映像情報を出力する請求項8に記載の撮影システム。
- 請求項1から10のいずれか一に記載の撮影システムを有する携帯型通信端末装置。
- 前記識別情報は、被写体に備えられた非接触ICタグにより生成され、前記被写体識別情報取得部は、前記非接触ICタグ読取機能を有する請求項1から11のいずれか一に記載の撮影システム。
- 前記映像情報記録部が記録する前記移動被写体の映像情報は、アトラクションを利用して移動する移動被写体の映像情報である請求項1から12のいずれか一に記載の撮影システム。
- 移動被写体の識別情報を取得する被写体識別情報取得ステップと、
前記被写体識別情報取得ステップにて取得された前記識別情報と前記移動被写体の映像情報とを関連付けて記録する映像記録ステップとを有する撮影方法。 - 移動被写体の位置情報を取得するための前記移動被写体の識別情報を含む被写体位置情報を取得する被写体位置情報取得ステップと、
前記被写体位置情報取得ステップにて取得した前記位置情報に基づいて前記移動被写体を追跡しながら前記識別情報と関連付けて前記移動被写体の映像情報を記録する映像記録ステップとを有する撮影方法。
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