JP2004304229A - スピーカユニットおよび携帯端末 - Google Patents

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【課題】フリップを閉じた状態でも、音楽のステレオ再生を可能とするとともに、携帯端末のデザイン上の自由度を維持したスピーカユニットおよび携帯端末を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも1つのスピーカと、該スピーカの発音面の大きさに対応した孔を有し、該孔にスピーカの発音面が接して固定されるとともに、該スピーカの発音面から発せられる音波を外部に導く音孔と、前記孔から前記音孔までの音波を伝搬する音響伝送路を形成した音響伝送路形成板とを備えることにより、装置のデザイン上の自由度を維持しつつ、音楽のステレオ再生を可能とするスピーカユニットを提供する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽を出力するスピーカユニットおよびこれを搭載した携帯端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機や簡易型携帯電話機、PDA等の携帯端末がめざましい勢いで普及している。こうしためざましい普及に伴って、携帯端末に提供されるサービスやアプリケーションも多岐にわたっている。中でも、携帯端末をインターネットに接続し、音楽データ配信用サーバから音楽情報をダウンロードして、これを携帯端末で再生して楽しんだり、ダウンロードした音楽を着信用メロディとして再生して用いることが、特に、若年層を中心に流行している。
【0003】
こうした、ユーザのニーズに応えるべく、ダウンロードした音楽をよりよい再生環境で楽しむために、音楽をステレオ再生できるスピーカユニットを搭載した携帯端末も登場してきている。例えば、こうした携帯端末としては、図8に示すように、フリップ型の携帯電話機において、第1のスピーカを第1の筐体部のヒンジによる第2の筐体部との接合部とは反対の端側(図8においては表示部の上部)に配置し、第2のスピーカを第2の筐体部のヒンジによる第1の筐体部との接合部とは反対の端側(図8においては入力キ−の下部)に配置することにより、閉じた状態から回動されて開いた状態になったときに、第1のスピーカと第2のスピーカとの距離が保たれ、かつ、両スピーカが略同一の方向を向くように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−57768号公報(第2−第7頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のようにフリップ型携帯電話機の前面にスピーカを配置させるような構造では、フリップを開いた状態でしか音楽を再生して楽しむことができない。そのため、携帯電話機のユーザが通常、フリップが閉じた状態で着信の待ち受けをすることを考えると、フリップを開いたときにしか機能しないこの種のスピーカでは、着信音をステレオ再生することができないという問題がある。また、スピーカの発音面が携帯電話機の筐体の面と平行に配置されていることから、筐体面においてスピーカの音孔により占有される面積が大きくなり、携帯電話機としてのデザイン上の制約が大きくなるという問題もあった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、フリップを閉じた状態でも、音楽のステレオ再生を可能とするとともに、携帯端末のデザイン上の自由度を維持したスピーカユニットおよび携帯端末を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、音楽を出力する少なくとも1つのスピーカと、該スピーカの発音面の大きさに対応した孔を有し、該孔にスピーカの発音面が接して固定されるとともに、該スピーカの発音面から発せられる音波を外部に導く音孔を内部に形成した音響伝送路形成板とを備えたことを特徴とするスピーカユニットを提案している。
【0008】
この発明によれば、各スピーカの発音面から発せられる音波を外部に導く音孔を内部に形成した音響伝送路を設けたことから、スピーカの駆動により振動した空気の波動は、各スピーカの音響伝送路に沿って伝搬し、スピーカユニットの外部に出力される。したがって、スピーカの駆動により振動した空気の波動を直接外部に出力する場合と比較して、スピーカの配置位置に関する自由度が高まる。
【0009】
請求項2に係る発明は、音楽を出力する少なくとも1つのスピーカと、各スピーカの発音面の大きさに対応した孔を有するとともに、該孔にスピーカの発音面が接して固定されるスピーカ取り付けパネルと、該発音面を固定する孔に対応する箇所から端面にかけて音波を伝送する音響伝送路を溝状に形成した音響伝送路形成板とを備えたことを特徴とするスピーカユニットを提案している。
【0010】
この発明によれば、スピーカを取り付けるスピーカ取り付けパネルと音響伝送路を溝状に形成した音響伝送路形成板とを設けたことから、音響伝送路形成板の加工が容易となる。また、音響伝送路がスピーカの取付面と平行に形成されていることから、比較的口径の大きなスピーカを配置することができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、音楽を出力する少なくとも1つのスピーカと、各スピーカの発音面の大きさに対応した孔を有するとともに、該孔にスピーカの発音面が接して固定されるスピーカ取り付けパネルと、該発音面を固定する孔に対応する箇所から端面にかけて音波を伝送する音響伝送路を切り欠いて形成した音響伝送路形成板と該音響伝送路形成板の背面に設けられたリアパネルとを有することを特徴とするスピーカユニットを提案している。
【0012】
この発明によれば、スピーカ取り付けパネルと音響伝送路形成板とリアパネルとを有することから、例えば、このスピーカユニットを携帯電話機等に配置する場合、リアパネルを携帯電話機の筐体で代用することができる。また、音響伝送路を切り欠いて形成したことから、音響伝送路形成板の加工が容易になる。
【0013】
請求項4に係る発明は、前記請求項1から請求項3のいずれかに記載されたスピーカユニットを搭載した携帯端末を提案している。
この発明によれば、前記請求項1から請求項3のいずれかに記載されたスピーカユニットを携帯端末に搭載したため、薄型でかつ小型であることが要求される携帯端末においても、デザイン上の制約を与えることなく、大口径のスピーカを配置でき、広帯域、高音量のステレオ再生を実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係るスピーカユニットおよびこれを搭載した携帯端末について図1から図7を参照して詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態に係るスピーカユニットは、図1(a)に示すように、一対のスピーカ1a、1bと、音響伝送路形成板3とから構成されている。
【0015】
スピーカ1a、1bは、図示しない駆動力を発生させるボイスコイル磁気回路、および駆動力を音波に変換するコーン振動板、ボイスコイルやコーン振動板を一定の位置に保つためのダンパ、さらにコーン振動板の周辺を支えるエッジ、そしてこれらの部品を連結するフレームから構成されている。スピーカ1a、1bには、電力増幅器が接続され、電力増幅器から出力されたアナログ信号が磁気回路に入力されて、コーン振動板を駆動する。コーン振動板が駆動されると、コーン振動板の動作により、空気の圧力に変化を生じ、媒質の密度が大きいところと小さいところを有する粗密波が進行方向に対して縦に振動しながら進行する。
【0016】
音響伝送路形成板3は、スピーカ1a、1bの発音面に対応した大きさの円形状の略垂直方向の孔と、この孔に連結するスピーカ1a、1bの発音面に略平行な孔を有しており、その終端は音響伝送路形成板3の側面に音孔として形成されている。スピーカ1a、1bは、音響伝送路形成板3に接着またはネジ等で機械的に固定されており、スピーカ1a、1bの発音面から発せられた音波は、音響伝送路形成板3の略垂直な音孔を進行し、向きを略直角な方向に変えて進行した後、音響伝送路形成板3の外部に出力される。
【0017】
音響伝送路形成板3に形成される音響伝送路の形状には特に制約はなく、音響伝送路の一端から終端に至るまでの形状についても、特に制約はないが、屈曲する箇所が極端に多いような形状は避けることが好ましい。また、スピーカ1a、1bを偶数個配列するような場合でも、音響伝送路の終端位置、すなわち、音孔が左右対称である必要は必ずしもない。また、音響伝送路形成板3の材質についても特に限定はない。
【0018】
図1(b)は、音響伝送路形成板3にスピーカ1a、1bを配置した本実施形態に係るスピーカユニットの側面図である。この図からもわかるように、本実施形態に係るスピーカユニットによれば、音響伝送路形成板3の内部に、スピーカ1a、1bの発音面と平行に音孔を形成したことから、スピーカユニットを薄型にでき、しかも、スピーカの配置に関して自由度を高めることができる。
【0019】
本発明の第2の実施形態に係るスピーカユニットは、図2(a)に示すように、一対のスピーカ1a、1bと、スピーカユニット取り付けパネル2と、音響伝送路形成板3とから構成されている。スピーカ取り付けパネル2はスピーカ1a、1bを固定するためのパネルであり、スピーカ1a、1bの発音面の大きさに対応した円形状の孔が設けられている。スピーカ1a、1bは、スピーカ取り付けパネル2に接着またはネジ等で機械的に固定され、スピーカ1a、1bが固定されている反対側の面で、音響伝送路形成板3に接着または機械的に固定されている。
【0020】
本実施形態に係る音響伝送路形成板3は、前記スピーカ取り付けパネル2に設けられた円形状の孔に対応した位置を始点として、音響伝送路形成板3の端面にかけて、音響伝送路が溝状に形成されている。なお、音響伝送路形成板3に形成される音響伝送路の形状には特に制約はなく、音響伝送路の一端から終端に至るまでの形状についても、特に制約はないが、屈曲する箇所が極端に多いような形状は避けることが好ましい。また、スピーカ1a、1bを偶数個配列するような場合でも、音響伝送路の終端位置、すなわち、音孔が左右対称である必要は必ずしもない。さらに、音響伝送路形成板3の材質についても特に限定はないが、スピーカ取り付けパネル2と密着する必要があることから、衝撃に弱い材質や環境特性が良くない材質は好ましくない。
【0021】
図2(b)は、音響伝送路形成板3にスピーカ1a、1bを配置した本実施形態に係るスピーカユニットの側面図である。この図からもわかるように、本実施形態に係るスピーカユニットによれば、音響伝送路形成板3に、スピーカ1a、1bの発音面と平行に音響伝送路を溝状に形成したことから、スピーカユニットを薄型にでき、しかも、スピーカの配置に関して自由度を高めることができる。また、音響伝送路形成板3の加工も容易である。
【0022】
本発明の第3の実施形態に係るスピーカユニットは、図3(a)に示すように、一対のスピーカ1a、1bと、スピーカユニット取り付けパネル2と、音響伝送路形成板3と、リアパネル4とから構成されている。
【0023】
本実施形態に係る音響伝送路形成板3は、各スピーカの取付面に平行(上記音波の出力方向に垂直)に設けられた上記音波を外部に導くための伝送路を切り欠いて形成したパネルである。音響伝送路は、スピーカ取り付けパネル2に設けられた円形状の孔に対応した位置を始点として、音響伝送路形成板3の端面にかけて、切り欠いて形成されている。
【0024】
音響伝送路形成板3に形成される音響伝送路の形状には特に制約はなく、音響伝送路の一端から終端に至るまでの形状についても、特に制約はないが、屈曲する箇所が極端に多いような形状は避けることが好ましい。また、スピーカ1a、1bを偶数個配列するような場合でも、音響伝送路の終端位置、すなわち、音孔が左右対称である必要は必ずしもない。また、音響伝送路形成板3の材質についても特に限定はない。が、後述するスピーカ取り付けパネル2やリアパネル4と密着する必要があることから、衝撃に弱い材質や環境特性が良くない材質は好ましくない。
【0025】
リアパネル4は、音響伝送路形成板3の背後に配置されるパネルである。リアパネル4と音響伝送路形成板3とは、音響特性を維持するためにも密着して配置される必要がある。したがって、リアパネル4の条件としてはある程度の平面度を確保できるものであることが必要である。また、リアパネル4と音響伝送路形成板3との接合は、例えば、接着剤による接着でもよいし、ネジ等による機械的な固定方法であってもよい。但し、機械的な固定方法による場合は、接合強度を維持するために、ある程度の固さを有する素材であることが望ましい。
【0026】
図3(b)は、スピーカ取り付けパネル2と音響伝送路形成板3およびリアパネル4とを組み付けて、一体化した場合の本実施形態に係るスピーカユニットの側面の構造を示している。この図に示すように、スピーカ1a、1bが上下にスピーカ取り付けパネル2に固定されるとともに、これに音響伝送路形成板3が密着して固定され、さらに、音響伝送路形成板3にリアパネル4が密着して固定される構造になっている。また、音響伝送路形成板3の中央部には、各スピーカ1a、1bに対応した音響伝送路の終端部が開口状(音孔)に形成されており、図示しない反対の面にも同様の開口部(音孔)が形成されている。本実施形態に係るスピーカユニットによれば、音響伝送路形成板3に、スピーカ1a、1bの発音面と平行に音響伝送路を切り欠いて形成したことから、スピーカユニットを薄型にでき、しかも、スピーカの配置に関して自由度を高めることができる。また、音響伝送路形成板3の加工も容易である。
【0027】
次に、上記のスピーカユニットを携帯電話機に搭載した場合の実施形態について、以下、図4から図6を用いて説明する。
第1の実施形態にかかるスピーカユニットを搭載した携帯電話機の上部筐体10は、図4に示すように、第1のパネル5の一方の面に各スピーカ1a、1bを配置するとともに、もう一方の面に外部からの着信を視覚的に表示するためのLED8を搭載した構成になっている。また、第2のパネル6の一方の面には、LCD等の表示部7が設けられており、この第1のパネル5と第2のパネル6とにより、内部に音響伝送路を形成し、端面に音孔9を有する音響伝送路形成板3をはさみ込むような構造になっている。特に、第1のパネル5は、スピーカ1a、1bを支持する機能と、携帯電話機の筐体の一部としての機能とを有している。また、第1のパネル5には、LED8を駆動するための回路基板が、第2のパネル6には、表示部7に用いられるLCD用の表示ドライバー等を搭載した回路基板が内蔵されている。
【0028】
第1のパネル5は、取付られるスピーカ1a、1bの口径に対応した外形が略円状でかつ、その内部がスピーカ1a、1bのフレーム部分を支持するためのくさび形状あるいは逆円錐形状をしたスピーカ1a、1b収納部を有している。このとき、スピーカ1a、1bの発音面は、第1のパネル5の面と同一の高さになるようになっている。さらに、上部筐体10の側面の中央部分には、各スピーカ1a、1bに対応した音響伝送路の終端である音孔9が形成されており、図示しない反対の面にも同様な音孔9が形成されている。
【0029】
図5は、第2の実施形態に係るスピーカユニットを携帯電話機に配置した場合の図である。
第2の実施形態にかかるスピーカユニットを搭載した携帯電話機の上部筐体10は、図5に示すように、第1のパネルの構造および第1のパネル5の一方の面に各スピーカ1a、1bを配置するとともに、もう一方の面に外部からの着信を視覚的に表示するためのLED8を搭載した点、第2のパネル6の一方の面にLCD等の表示部7を設けている点において図4に示す態様と共通している。また、第1のパネル5は、スピーカ1a、1bを支持する機能と、携帯電話機の筐体の一部としての機能とを有している点および第1のパネル5には、LED8を駆動するための回路基板が、第2のパネル6には、表示部7に用いられるLCD用の表示ドライバー等を搭載した回路基板が内蔵されている点においても共通する。但し、本実施形態においては、スピーカ1a、1bを固定するスピーカ取り付けパネル2が第1のパネル5と音響伝送路形成板3の間に配置されている点において異なっている。また、音響伝送路形成板3に溝状に形成された音響伝搬路の上部に第1のパネル5の平面部を固定することにより、閉じた音響伝搬路を形成する構成になっている。
【0030】
図6は、第3の実施形態に係るスピーカユニットを携帯電話機に配置した場合の図である。
第3の実施形態にかかるスピーカユニットを搭載した携帯電話機の上部筐体10は、図6に示すように、各スピーカ1a、1bに対応した音響伝送路を形成した音響伝送路形成板3を、外部からの着信を視覚的に表示するためのLED8を搭載したパネルの内部にスピーカ1a、1bを配置した第1のパネル5と、LCD等の表示部7を設けた第2のパネル6とによりはさみ込むように固定した構造になっている。こうした構造にすることにより、閉じた音響伝送路を形成している。なお、第1のパネル5の構造および第1のパネル1と第2のパネル6に、それぞれLEDを駆動するための回路基板やLCD用の表示ドライバー等を搭載した回路基板が内蔵されている点については、図5あるいは図6の態様と共通している。また、本実施形態においては、リアパネル4を携帯電話機の筐体を用いることにより削除することができる。
【0031】
図7は、本実施形態に係るスピーカユニットを搭載した携帯電話機の全体を表した図である。
この図に示すように、携帯電話機は、表示部7を備える上部筐体10と、操作ボタン12を備える下部筐体11とから構成されており、上部筐体10と下部筐体11とは、ヒンジ部13を介して接続されている。
【0032】
上部筐体10には、図4から図6に示すように、内部にスピーカ1a、1bが収納されるとともに、スピーカ1a、1bのそれぞれに対応した音響伝送路が形成されており、その終端が音孔9として形成されている。下部筐体11には、電話番号の入力やメール作成時の文字入力等のために使用される操作ボタン12が備えられている。
【0033】
携帯電話内部の電気回路には、音楽データを予め記憶する、例えば、ROM等記憶手段やインターネット等のネットワークを介して音楽データ配信サーバからダウンロードした音楽データを記憶する、例えば、RAM等の記憶手段が設けられている。ユーザは、携帯電話機のアプリケーションを用いて、こうして記憶された音楽データの中から、好みの曲を着信用のメロディとして選択し、使用することができる。また、記憶手段に記憶された音楽データを単に再生させて楽しむこともできる。
【0034】
例えば、好みの曲を着信メロディとして選択した場合、携帯電話機の制御手段が通信手段を介して外部からの着信を検出したときに、予めユーザによって選択されている音楽データを記憶手段から読み出して、これを音源用IC等に出力する。音源用ICに入力された音楽データは、所定の処理を経てアナログ信号に変換されたのち、電力増幅器に出力される。電力増幅器で増幅されたアナログ信号はスピーカ1a、1bに出力される。
【0035】
電力増幅器から出力されたアナログ信号はスピーカ1a、1b内の磁気回路に入力されて、コーン振動板を駆動する。コーン振動板が駆動されると、コーン振動板の動作により、空気の圧力に変化を生じ、媒質の密度が大きいところと小さいところを有する粗密波が進行方向に対して縦に振動しながら進行する。スピーカ1a、1bから発音された音波は、振動を持続しながら各スピーカ1a、1bに対応する音響伝送路を進行し、上部筐体10に設けられた音孔9から外部に出力される。したがって、スピーカ1a、1bを複数個設けることによって、音楽をステレオ再生で楽しむことができる。
【0036】
本実施形態によれば、例えば、スピーカユニットを携帯電話機の筐体間にはさみ込むように搭載することにより、スピーカを携帯電話機の筐体内部に配置したことから、携帯電話機自体のデザインに制約を与えることなく、サウンドシステムを構築することができる。また、スピーカを携帯電話機の筐体内部に配置したことから、例えば、フリップ型の携帯電話機に本発明を応用した場合に、フリップを閉じた状態でも着信メロディや音楽の再生を良好なステレオ音で提供することができる。
【0037】
また、本実施形態によれば、スピーカからの音波を直接外部に発音するのではなく、各スピーカにそれぞれ対応した音響伝送路を設けたことから、スピーカの配置に自由度があるとともに、複数のスピーカを配置することが可能となる。また、スピーカの配置に自由度があることから、ある程度口径の大きなスピーカを配置することも可能となるため、迫力のあるサウンドシステムを手軽に構築することができる。
【0038】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば本実施形態においては、スピーカを音響伝送路形成板の一方の面にのみ配置する構成について説明したが、これに限らず、複数あるスピーカの一部を音響伝送路形成板の一方の面に配置し、他のスピーカを音響伝送路形成板の他方の面に配置してもよい。また、本実施形態においては、スピーカユニットの適用例として、携帯電話機を例にとって説明したが、これに限らず、簡易型携帯電話機やPDA等の携帯端末、あるいは、装置が小型で音楽再生機能を有するような機器においても適用することができる。
【0039】
また、図4から図6の実施形態においては、スピーカを音響伝送路形成板あるいはスピーカ取り付けパネルに固定し、対向する第1のパネルにスピーカ収納部を設ける方法について説明したが、スピーカを第1のパネルの収納部に固定する方法でもよい。また、スピーカ取り付けパネルを有する図5および図6の形態においては、スピーカ取り付けパネルに設けた孔の内部をスピーカのフレームを支持できるようなクサビ形状あるいは円錐形状とし、スピーカの発音面を音響伝送路形成板の面の高さよりも低い位置になるように、スピーカを音響伝送路形成板の方から、スピーカ取り付けパネルに固定する方法でもよい。こうすることによって、図5および図6の実施形態においては、スピーカ取り付けユニットを削除することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、フリップ型携帯端末においても、フリップを閉じた状態で音楽のステレオ再生を可能とすることができるという効果がある。また、携帯端末のデザイン上の自由度を維持しつつ、音楽のステレオ再生を可能とすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスピーカユニットの構造図および側面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るスピーカユニットの構造図および側面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係るスピーカユニットの構造図および側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るスピーカユニットを携帯電話機に搭載した場合の構造図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るスピーカユニットを携帯電話機に搭載した場合の構造図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るスピーカユニットを携帯電話機に搭載した場合の構造図である。
【図7】本発明の実施形態に係るスピーカユニットを携帯電話機に搭載した場合の全体図である。
【図8】従来例の構造図である。
【符号の説明】
1a、1b・・・スピーカ、2・・・スピーカ取り付けパネル、3・・・音響伝送路形成板、4・・・リアパネル、5・・・第1のパネル、6・・・第2のパネル、7・・・表示部、8・・・LED、9・・・音孔、10・・・上部筐体、11・・・下部筐体、12・・・操作ボタン、13・・・ヒンジ部、

Claims (4)

  1. 少なくとも1つのスピーカと、
    該スピーカの発音面の大きさに対応した孔を有し、該孔にスピーカの発音面が接して固定されるとともに、該スピーカの発音面から発せられる音波を外部に導く音孔と、前記孔から前記音孔までの音波を伝搬する音響伝送路を形成した音響伝送路形成板と
    を備えたことを特徴とするスピーカユニット。
  2. 少なくとも1つのスピーカと、
    各スピーカの発音面の大きさに対応した孔を有するとともに、該孔にスピーカの発音面が接して固定されるスピーカ取り付けパネルと、
    該発音面を固定する孔に対応する箇所から端面にかけて音波を伝搬する音響伝送路を溝状に形成した音響伝送路形成板と
    を備えたことを特徴とするスピーカユニット。
  3. 少なくとも1つのスピーカと、
    各スピーカの発音面の大きさに対応した孔を有するとともに、該孔にスピーカの発音面が接して固定されるスピーカ取り付けパネルと、
    該発音面を固定する孔に対応する箇所から端面にかけて音波を伝搬する音響伝送路を切り欠いて形成した音響伝送路形成板と
    該音響伝送路形成板の背面に設けられたリアパネルと
    を有することを特徴とするスピーカユニット。
  4. 前記請求項1から請求項3のいずれかに記載されたスピーカユニットを搭載した携帯端末。
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