JP2004303397A - ヘッド支持装置およびそれを用いたディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッド支持装置におけるヘッド配線の剛性が耐衝撃性や性能に悪影響を与えることのない、耐衝撃性、性能、量産性に優れたヘッド支持装置を提供する。
【解決手段】ヘッドを搭載したスライダ1と、スライダ1がフレクシャ2を介して一方の端部に配設され、他方の端部の近傍にその長手方向の中心線4に沿って弾性手段5が一体に形成された支持アーム3と、支持アーム3に当接する一対のピボット7を設けたベースアーム6とを有し、弾性手段5の先端部がベースアーム6に固着され、かつ、弾性手段5の中央部に開ロ部8と他端部側にスリット部14aとを設け、支持アーム3の他端部側にスリット14とバランサを兼ねる補強板13を設けた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明はコンピュータ等の記録再生装置として用いられる浮上形のヘッドを有するディスク装置、例えば磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置等を備え、ヘッドを支持してディスクのデータ記録面上を目標位置に移動して位置決めするヘッド支持装置およびそれを用いたディスク装置に関する。
ハードディスク装置(HDD)等のディスク記録再生装置(以下ディスク装置と略記する)は、ヘッドにより記録媒体であるディスクの記録面に対して、データの記録再生を行う。HDDでは、ヘッド支持装置が設けられて、これにより、ヘッドはディスクのデータ記録面に対して、所定の間隔を以て浮上した状態で支持されて、ディスク上を半径方向に移動(回転移動)するように構成されており、これらの構成、構造を含めて多くの提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来の浮上形のヘッドを有するディスク装置におけるヘッド支持装置の一例として、HDD装置等の磁気記録再生装置におけるヘッド支持装置について、磁気記録再生装置の主要部の構成を平面図で示した図7、およびヘッド支持装置の構成と作用を説明するために主要部を斜視図で示した図8を用いて説明する。
図7において、ヘッド支持装置81は、比較的剛性の低い支持アーム82、板ばね部83、比較的剛性の高いベースアーム84、支持アーム82の一方の端部であってディスクに対向する面に設けられたスライダ85、およびこのスライダ85に搭載された磁気ヘッド(図示せず)から構成されている。支持アーム82は比較的剛性が低く設計されており、その他方の端部は折り曲げられて板ばね部83を構成し、この板ばね部83がベースアーム84に接続されている。さらに、ベースアーム84は、回転軸受部86で回転自在に軸支され、ベースアーム84に取り付けられた駆動手段87により、ヘッド支持装置81はディスク(磁気記録媒体または単に記録媒体とも記す)88面に平行な方向に所定の角度範囲で回動することができる。なお、ヘッド支持装置81、回転軸受部86および駆動手段87からヘッド駆動装置80が構成される。
ディスク88は回転駆動手段89によって所定の回転速度で回転する。磁気記録再生装置の記録再生時には、ディスク88の回転に伴って生じる空気流による浮揚力と、スライダ85をディスク88面側へ付勢する付勢力との力の釣り合いにより、スライダ85は一定の浮上量で浮上し、磁気ヘッドはこの一定の浮上状態で記録再生を行う。なお、ディスク88面側へスライダ85を付勢する力は、ヘッド支持装置81の板ばね部83により主として加えられる。
すなわち、記録再生時には、ヘッド支持装置81は、ベースアーム84に設けられた駆動手段87により、回転軸受部86を中心として回動し、スライダ85に搭載された磁気ヘッドがディスク88表面から所定の浮上量で浮上した状態で所定のトラックに位置決めされて、記録再生が行われる。
さらに、図8を用いて、ヘッド支持装置81の構成および作用について説明する。図8は、図7のヘッド支持装置81における磁気ヘッドが設けられた部分の要部斜視図である。
図8において、磁気ヘッド(図示せず)は、支持アーム82の一端の下面側に設けられたスライダ85の磁気記録媒体(図示せず)との対向面に設けられている。一方、支持アーム82の他端が折り曲げられて板ばね部83が構成され、板ばね部83がベースアーム84に係止されている。磁気記録媒体の上下動(面振れ等による)や、量産時のスライダ85と磁気記録媒体との間の距離の製造バラツキ等によるスライダ85の磁気記録媒体への荷重が変化することを抑えるために、板ばね部83には切り欠き部90が設けられ、板ばね部83の剛性を下げるとともに、ばね定数を小さくして、柔軟性を持たせるような構成となっている。
このようなヘッド支持装置においては、ディスクへの記録再生時にディスクの上下動が生じても、スライダを安定に浮上させてヘッドがディスクの所定のトラック位置からずれる、いわゆるオフトラックを防止するとともに、ディスクの上下動に対しても十分に追従できるようにするために、スライダに対して所定の荷重をディスク方向へ付勢する付勢力を主として板ばね部で印加し、支持アームは柔軟性を有する構成としてある。したがって、スライダをディスク面方向に付勢するために必要な付勢力を板ばね部により確実に確保することが要求される。また、スライダの浮上量には製造バラツキが生じるので、これによりスライダのディスク面方向への付勢力が変動することを防ぐことも必要とされる。このために、図8に示したように支持アームに切り欠き部を設けたり薄板構造とすることで、剛性を下げるとともにばね定数も小さくして、ヘッド支持装置にある程度の柔軟性を与えて付勢力の変動を吸収することがなされている。
また、支持アーム等の捩れ等もヘッド支持装置の動作に大きく影響することが知られており、捩れ等の振動モードを小さくするための技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような提案の具体的な例を示すと、スプリング部(spring section:板ばね部に相当)の曲げ形状を調整してバンプ(bump:スプリング部の曲げの大きさに相当)およびオフセット(offset:支持アームとスプリング部との接続部と、スプリング部を支持アームに接続する部分との位置高さの差に相当)を最適に設定することによって、1次の捩れ共振周波数に対してスライダをほとんど動かないようにするものである。
バンプおよびオフセットを最適に設定したヘッド支持装置を含めて、上述のヘッド支持装置は支持アームを薄板構造にしており、主共振点の周波数、いわゆる共振周波数が低くなり、所定のトラックへ位置決めするためにヘッド支持装置が回動動作をする際に、捩れ等の振動モードが発生し、この振動モードをセトリング(整定)するのに時間を要し、アクセス時間を短くすることが難しい。1次の捩れ共振周波数には有効であるが、高次の捩れ共振周波数に対しては有効な効果が得られないといった安定動作に対する阻害要因や、支持アームとディスク間の距離の製造バラツキにより、各ヘッド支持装置ごとに調整が必要であったり、支持アームの1次捩れモード抑制に向けた支持アームの板ばね部の曲げ形状調整の際に、支持アームのセッティング高さ(Z−height)を変えることによる特性変化を抑えて安定した性能を得るのに更なる調整が必要になるといった製造工数削減に対する各種の阻害要因が知られている。そこで、これら上述の要因を解消するため、いわゆるバランス方式のヘッド支持装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、支持アームの切り欠き部の開口部(貫通孔)にフレクシャのヘッド信号配線を通す構成により、配線を折り曲げずに配置でき、断線を防止して信頼性を向上させる提案もなされている(例えば、特許文献4参照)。
特開平9−82052号公報(第4頁、第1図) 特開平8−45214号公報(第6頁、第4図) 特開2002−260356号公報(第4−6頁、第1図) 特開平11−39629号公報(第8頁、第1図)
しかしながら上述の従来のヘッド支持装置では、切り欠き部を設けたり薄板構造とすることで、剛性を下げるとともに板ばね部のばね定数を小さくして、付勢力の変動を吸収することは可能になっていたが、スライダの荷重を加えるときのばねの発生応力を小さくして、しかもスライダの押圧を大きくできるような理想的なばねの設計はなされていなかった。
また、磁気ヘッドを目標のトラック位置に移動させる速度が、近年益々高速になっており、したがって、捩れ振動モードとして非常に高い捩れ振動周波数を有しており、高次の捩れ共振振動モードによって、磁気ヘッドが目標のトラック位置からオフトラックするという課題も生じてきている。
また、上述の例のようないわゆるバランス方式のヘッド支持装置においては、支持アームとベースアームとの間のヘッド信号配線の剛性によってバランス状態がくずれ、耐衝撃性や押し付け力の安定性に悪影響を及ぼしていた。
また、支持アームの切り欠き部の開口部(貫通孔)にフレクシャのヘッド信号配線を通す提案は、確かに配線を折り曲げずに配置できるが、孔の中にフレクシャを通す作業を考えると、量産性の点から採用することはかなり難しくなる。
また、磁気記録再生装置の小型化、特に薄型化が要求されており、ヘッド支持装置の薄型化は装置の薄型化を実現するためにも必要とされている。
このような課題は、上述した磁気記録再生装置だけでなく、浮上形のヘッドを有するディスク装置、例えば光ディスク装置や光磁気ディスク装置等においても同様である。
本発明は、これらの課題を解決するためになされたもので、支持アームのばね部の発生応力を小さくすることができ、ヘッドに必要十分な付勢力を与えながら、高い柔軟性を有し、安定動作や、耐衝撃性に優れたヘッド支持装置およびこれを用いたディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のヘッド支持装置は、回転軸の回りを回転する記録媒体に情報を記録/再生する読み込み/書き込み用ヘッドと、ヘッドを搭載したスライダと、回転軸に平行で、かつ回転軸から離れた位置にある第1の軸の回りを回転可能な支持アームと、スライダを支持アームの端部に配設するフレクシャと、ヘッドに読み込み/書き込み位置で所定の付勢力を付加し、支持アームよりも弱い剛性を有する弾性部材と、駆動手段により第1の軸の回りに支持アームとともに回転可能に配設され、弾性部材により支持アームと連結したベースアームと、を備えたヘッド支持装置において、支持アームは、スライダを一端で支持するとともに、ベースアームと支持アームとが接触する回動支点を中心として第1の軸に垂直な第2の軸の回りに回動可能であり、フレクシャが支持アームと回動支点近傍において固着されている構成を有する。また、本発明のヘッド支持装置は、支持アームが、スライダを一端で支持し、他端にスリットが形成されているとともに、ベースアームと支持アームとが接触する回動支点を中心として第1の軸に垂直な第2の軸の回りに回動可能であり、フレクシャがスリットを通って支持アームとベースアームに配設されている構成を有している。これらの構成に加えて、フレクシャを支持アームと固着している回動支点近傍の位置が、支持アームの他端から支持アームの長さの1/2以内の距離にある構成、弾性部材に開口部とスリット部とを設ける構成、開口部とスリット部とを連続させて形成する構成、開口部が、弾性部材の中央部に設けられた構成、開口部を支持アームの中心線に対して対称に形成した構成、開ロ部を円形状、楕円形状または多角形状に形成した構成、開ロ部を菱形形状に形成した構成、支持アームと弾性部材との連結部において、支持アームのスリットと弾性部材のスリット部とが中心線に沿って重なっている構成も有している。さらに、弾性部材が支持アームと一体に形成された構成、フレクシャを支持アームと回動支点近傍において固着し、フレクシャの端子側部分を支持アームのスリットにおいてベースアーム側に通した後に支持アームを補強する補強板を支持アームのスライダ側に固着して形成する構成、支持アームが弾性部材による付勢力を回動支点においてバランスさせるバランサを備え、スライダを有するフレクシャ、支持アームの回動部分およびバランサの記録媒体方向の総重心の作用方向がピボットのそれぞれの頂点を結ぶ回動軸を通る構成、スリット部を支持アームの中心線に対して対称に形成した構成をも有している。
これらの構成によって、弾性部材の弾性力に抗して、支持アームを回動させ、所望の押圧力でスライダを記録媒体の表面に押圧し、回転する記録媒体の表面の動きに沿うように自在にスライダが動くことができ、さらに、支持アームの平面部に開口部を設けて軽量化と小型化を図るとともに、支持アームの共振特性を別の面から調整することを可能にしたヘッド支持装置を得ることができる。
また、フレクシャが支持アームと回動支点近傍において固着されているため、フレクシャの剛性がバランス性能や弾性部材からの付勢力に悪影響を及ぼすことがないため、耐衝撃性やスライダへの押し付け力に影響を及ぼすことがない。
また、支持アームの弾性部材の発生応力を小さくすることができるので、ヘッドに必要十分な付勢力を与えながら、高い柔軟性を有し、押し付け力の安定性が悪化しない、安定して、耐衝撃性に優れ、かつ、薄型のヘッド支持装置を構成することができる。さらに、支持アームにスリット部を設けているので、組み立て加工時の作業性に優れており量産対応が容易なだけでなく、軽量化、小型化が図られたヘッド支持装置を構成することができる。
また、本発明のディスク装置は、記録媒体と、記録媒体を回転させる回転駆動手段と、回転軸の回りを回転する記録媒体に情報を記録/再生する読み込み/書き込み用ヘッドと、ヘッドを搭載したスライダと、回転軸に平行で、かつ回転軸から離れた位置にある第1の軸の回りを回転可能な支持アームと、スライダを支持アームの端部に配設するフレクシャと、ヘッドに読み込み/書き込み位置で所定の付勢力を付加し、支持アームよりも弱い剛性を有する弾性部材と、駆動手段により第1の軸の回りに支持アームとともに回転可能に配設され、弾性部材により支持アームと連結したベースアームと、を備えたディスク装置において、支持アームは、スライダを一端で支持するとともに、ベースアームと支持アームとが接触する回動支点を中心として第1の軸に垂直な第2の軸の回りに回動可能であり、フレクシャが支持アームと回動支点近傍において固着されている構成を有している。この構成に加えて、支持アームが、スライダを一端で支持し、他端にスリットが形成されているとともに、ベースアームと支持アームとが接触する回動支点を中心として第1の軸に垂直な第2の軸の回りに回動可能であり、フレクシャがスリットを通って支持アームとベースアームに配設されている構成、弾性部材に開口部とスリット部とが設けられている構成をも有している。
これらの構成によって、ヘッドを目標のトラック位置に高速で移動させることができ、アクセス時間が大きく短縮した信頼性の高い、小型で薄型のディスク装置を実現することができる。
本発明のヘッド支持装置は、支持アームの長手方向の中心線の近傍の一部を切り欠いて開口部とスリット部を設けた舌片状をした板ばね状の弾性部材からなる弾性手段が形成されているので、支持アームとベースアームの間のヘッド信号配線の剛性によってバランス状態がくずれることはなく、支持アームの板ばね状の弾性部材の発生応力を小さくすることができ、高い柔軟性を有し、押し付け力の安定性が悪化しない、安定して、耐衝撃性に優れた効果を有するヘッド支持装置を提供することができるものである。さらに、弾性部材の開口部を通してフレクシャと支持アームを組み立てるとき、開口部にフレクシャのフレキシブル配線基板(FPC)の一方の端部を通す必要がなく、弾性部材のスリット部と支持アームの他端部のスリットとを利用してフレキシブル配線基板(FPC)の一方の端部を支持アームの背面側に配置することができるので、作業性に優れ、量産対応が容易なだけでなく、軽量化、小型化が図られたヘッド支持装置の実現を可能にするものである。さらに、このようなヘッド支持装置を搭載することにより、ヘッド位置決め制御特性が向上し、ヘッドを目標のトラック位置に高速で移動させることができ、アクセス時間を大きく短縮し、軽量化、小型化が図られたディスク装置の実現を可能にするものである。
(発明の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1、図2は本発明の実施の形態におけるヘッド支持装置を説明するための図である。以下、ディスク装置として磁気記録再生装置を例に挙げて説明する。図1(a)はコンピュータの記憶装置等に用いられるディスク装置の浮上形のヘッドを有するヘッド支持装置の構成を示す主要部斜視図、図1(b)はヘッド支持装置の構成を示す主要部組み立て斜視図である。図2はヘッド支持装置の支持アーム部の主要部を破断面にして示した側面図である。
図1、図2において、磁気ヘッド等のヘッド(図示せず)を搭載したスライダ1が、例えばSUS等の金属薄板とヘッド信号配線を含むフレキシブル配線板(FPC)とが一体になったいわゆるジンバル機構を兼ね備えたフレクシャ2に固着され、さらに、フレクシャ2のスライダ1側は支持アーム(サスペンションともいう)3に第1の接合部12aで固着されている。支持アーム3に設けられたディンプル20(図1(a)に図示せず)の頂点がフレクシャ2に当接し、フレクシャ2に固着されたスライダ1がディンプル20の頂点の回りに自在に揺動することができるように構成されている。ディンプル20の頂点によって、支持アーム3とスライダ1が直接あるいはフレクシャ2を介して当接しているため、回転する磁気記録媒体18(図1に図示せず、以下単に記録媒体18ともいう)の表面の動きに沿うように、自在にスライダ1が動くことができる。なお、支持アーム3の長手方向の中心線4は、支持アーム3がベースアーム6等に設けられた駆動手段であるボイスコイル(図示せず)の作用により回動する回動中心を通るように設定されている。また、ディンプル20の頂点は、フレクシャ2を介してスライダ1を支持するのではなく、直接スライダ1に当接するようにしてもよい。
そして、支持アーム3にはその長手方向の中心線4の近傍の一部を切り欠いて開口部8とスリット部14aを設けた舌片状をした板ばね状の弾性部材からなる弾性手段5が形成されている。この舌片状をした板ばね状の弾性部材からなる弾性手段5の一端がベースアーム6にスポット溶接法、超音波溶接法、レーザー溶接法等の周知の方法によって接合部5aで固着されている。なお、弾性手段5は支持アーム3とは異なる別個の材料部材で構成してもよく、別個の材料部材としたときには、上述の周知の溶接法等の方法によって、舌片状をした板ばね状の弾性手段5の一端を支持アーム3に、他端をベースアーム6に固着する。支持アーム3には、スライダ1を搭載した側とは反対側に、長手方向の中心線4に沿ってスリット14が形成されており、支持アーム3に形成したスリット14と弾性手段5に形成したスリット部14aとは中心線4に沿って重なるように、支持アーム3と弾性手段5とが一体化されている。なお、図1(b)には、スリット14、スリット部14aの切り欠き幅を大きく示しているが、この図1(b)の例に限定されるものでなく、単に切断して切り欠き幅がほとんどなく、あたかも接触しているような線状のスリット14、スリット部14aであってもよい。また、上述の説明では、スリット14は支持アーム3の中心線4に沿って平行に、また対称に形成するようにしているが、支持アーム3に形成したスリット14でフレクシャ2の信号配線用のフレキシブル配線基板(FPC)のみの末端部分2aをスライダ1搭載面側からベースアーム6面側に通すことが重要であり、中心線4に沿って平行でなくてもよいし、また対称に配置しなくてもよい。
また、ベースアーム6には、支持アーム3の長手方向の中心線4に対して左右が対称になる位置に2個のピボット7が設けられ、これらのピボット7のそれぞれの頂点が支持アーム3に当接している。したがって、ベースアーム6に配設された2個のピボット7のそれぞれの頂点を支点として、ベースアーム6に固着された支持アーム3の弾性部材からなる弾性手段5の弾性力に抗して支持アーム3を揺動させるように構成されており、支持アーム3に固着されたスライダ1が記録媒体18の表面方向に押圧するようにスライダ1を記録媒体18側に付勢している。
また、支持アーム3の他端(スライダ1側とは反対側の端部)に支持アーム3を補強して、バランサをも兼ねる補強板13が固着されている。補強板13の支持アーム3への固着は次の手順で行う。まず、例えばSUSのようなステンレス薄板で形成されたある程度の剛性を有するフレクシャ基板とヘッド信号配線からなるフレキシブル配線基板(FPC)とを一体に形成したフレクシャ2と支持アーム3を、第1の接合部12a、第2の接合部12b、およびピボット7で構成される回動支点近傍で中心線4を挟んで略対称な位置にある2箇所の第3の接合部12cで固着する。続いて、フレクシャ2の第3の接合部12cから端子側にいたる末端部分2aはSUSのようなステンレス薄板で形成されているフレクシャ基板がなくて、自在に動くフレキシブル配線基板(FPC)のみからなっているので、フレクシャ2のフレキシブル配線基板のみで細くなっている端子側の末端部分2aを弾性部材からなる弾性手段5のスリット部14aと支持アーム3の他端部のスリット14を通してから背面側に配設したうえで、レーザー溶接等の周知の方法によりバランサとなる補強板13を固着する。上述の構成により、図2(a)に太い破線でフレクシャ基板とフレキシブル配線基板(FPC)とからなるフレクシャ2を示したように、支持アーム3の回動中心となるピボット7の近傍にヘッド信号配線用のフレキシブル配線基板(FPC)のみの末端部分2aとフレクシャ基板との離脱点(第3の接合部12cが相当する)を設けることになり、フレクシャ2を構成するSUSのようなステンレス薄板で形成されているフレクシャ基板の剛性がヘッド支持装置11のバランス性能や、弾性手段5による記録媒体18への押圧力を悪化させることがない。
このバランサでもある補強板13は、支持アーム3の回動部分およびスライダ1が取り付けられたフレクシャ2とともに、磁気記録媒体18方向の総重心が、ベースアーム6の2個のピボット7のそれぞれの頂点を結ぶ線を回動軸となして、その回動軸を含む磁気記録媒体18に垂直な平面上にあるように構成されている。このような補強板13を設けることによって、外部からの衝撃等による衝撃力を受けたとき、支持アーム3をベースアーム6の2個のピボット7のそれぞれの頂点を結ぶ回動軸の回りに回動させる力は働かず、スライダ1が磁気記録媒体18の表面に衝突して損傷を与えるようなことがなく、ヘッド支持装置11を備えたディスク装置の信頼性を向上することができる。また弾性部材からなる弾性手段5の開口部8を通してフレクシャ2と支持アームを組み立てるとき、開口部8にフレクシャ2のフレキシブル配線基板(FPC)の末端部分2aを通す必要がなく、弾性手段5のスリット部14aと支持アーム3の他端部のスリット14を利用してフレキシブル配線基板(FPC)の末端部分2aを支持アーム3の背面側に配置することができるので、作業性に優れ、量産対応が容易である。
また、図2において、フレクシャ2の第3の接合部12c(末端部分2aとフレクシャ基板との離脱点でもある)を、支持アーム3の回動中心(支点)となるピボット7の頂点の近傍に配設した例を示しているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。フレクシャ2の第3の接合部12cは、弾性部材からなる弾性手段5の一端が支持アーム3に固着形成されている固着点と、他端がベースアーム6に固着されている接合部5aの間に配設されていればよい。この場合、ピボット7間を結ぶ線に垂直な支持アーム3の中心線4上で、支持アーム3のスライダ1側の距離をluとし、支持アーム3のバランサ13側の距離をlとしたとき、フレクシャ2の第3の接合部12cは、図2中に1/2(l+l)で示す範囲内に概略的に配設すればよいが、支持アーム3の回動中心(支点)となるピボット7の頂点近傍に配設することが望ましい。
なお、本発明の実施の形態のヘッド支持装置11では、スライダ1、フレクシャ2、支持アーム3、弾性手段5、ベースアーム6等からなるヘッド支持装置11を上述の例とは異なる構成とすることができる。例えば、図3に示すような構成が考えられる。このヘッド支持装置11の別の構成例では、図3(a)に示すように支持アーム3のスライダ1(図3(a)に図示せず)を載置する側とは反対側にかなり大きいスリット14を切り欠いて形成し、補強板13と弾性部材からなる弾性手段5とを一体に形成した統合部材31を用いて図3(b)の組み立て斜視図に示すようにヘッド支持装置11を構成している。このとき、フレクシャ2の自在に動くフレキシブル配線基板(FPC)のみからなっている第3の接合部12cから端子側にいたる末端部分2aを、スリット14部に通しておいてから、弾性手段5を支持アーム3のスリット14部に通し、支持アーム3、統合部材31、ベースアーム6の各接合部分を固着してヘッド支持装置11の主要部を組み立てる。
さらに、ベースアーム6の他端側にはヘッド支持装置11のヘッドを搭載するスライダ1が記録媒体18表面に沿って記録領域上を移動できるようにベースアーム6を回動させるための軸受部(図示せず)と一体化するための結合部9が形成されている。磁気ヘッド等のヘッドが搭載されたスライダ1、フレクシャ2、弾性部材からなる弾性手段5を有する支持アーム3およびベースアーム6によってヘッド支持装置11を構成している。
以上のような方法でフレキシブル配線基板(FPC)の末端部分2aを支持アーム3の背面側に配置させる構成をとってもよい。
また、本発明の実施の形態において、図1に示すように、支持アーム3の長手方向の中心線4の付近の一部を中心線4に対して対称に切り欠いて開口部8とスリット部14aを備える弾性部材からなる弾性手段5が形成され、支持アーム3の左右両側面はそれぞれその長手方向に対して略全域にわたって連続した形状になっている。したがって、左右両側面を略全域にわたってそれぞれ曲げ加工によりサイド補強部10を設けることができる。支持アーム3に、サイド補強部10を設けることによって、支持アーム3の剛性を非常に大きくすることができ、支持アーム3の捩れモードの共振周波数を、従来の2kHz前後から10kHz前後へと大幅に大きくすることができるので、ヘッド支持装置11の回動速度を非常に速くすることができ、したがって、アクセス速度を非常に速くすることが可能となる。
ベースアーム6は結合部9で、スライダ1を搭載する支持アーム3の記録媒体18の半径方向への回動動作のために軸受部と結合され、軸受部(図1、図2に図示せず)を挟んでベースアーム6とは反対側に、例えばボイスコイルモータやリニアモータ等の駆動手段が構成されている。支持アーム3とベースアーム6からヘッド支持装置11が構成され、記録媒体18の大きさに応じて、ヘッド支持装置11の支持アーム3、ベースアーム6の長さを変えて対応させることができ、大きさや種類の異なる記録媒体18を有する磁気記録再生装置を作成する場合の標準化に対して実用的な構成とすることができる。
上述のスライダ1が記録媒体18(図3に図示せず)の表面方向に押圧する押圧力は、弾性部材からなる弾性手段5の材質、厚み、2個のピボット7のそれぞれの頂点の高さ、支持アーム3と弾性手段5の接続部あるいは固着部の位置によって任意に設定することができる。例えば、弾性手段5を剛性の高い材料で、厚く形成することにより大きな付勢力を印加することができる。あるいは、2個のピボット7の頂点の高さを高くしても、大きな付勢力を印加することもできる。また、押圧力による弾性手段5に生ずる応力は弾性手段5の形状を変更することにより小さくすることが可能であり、本発明の実施の形態では、菱形形状をした開口部8を形成し、中心線4に沿って細いスリット部14aを設けて、ばねの発生応力を小さくするように設計している。
次に、板ばね等の弾性部材からなる弾性手段5に中心線4に対して対称な開口部8を設けた場合の弾性手段5に発生する応力について図4、図5を参照しながら説明する。図4(a)には図1(b)に示したヘッド支持装置11の主要部である支持アーム3部の平面図を示し、図4(b)には中心線4に沿って切断した支持アーム3および弾性手段5の断面図に、弾性手段5に垂直方向の力f1が働くときのスライダ1に作用するロード荷重f0、ピボット7に作用するピボット押圧力Fpおよび弾性手段5に全体的に働く反時計方向のモーメント−M1をそれぞれブロック矢印で模式的に記入して示している。
図5(a)は弾性手段5に開口部8が形成されていない場合の応力の状態を示している。このとき、弾性部材からなる弾性手段5に発生する曲げ応力分布は図5(a)中の下部に示すように、両端部が最大(σ1)となり中央は曲げ応力がゼロになる。弾性手段5の荷重発生能力の最適化を図るためには発生応力の均一化が必要となる。そこで、図5(b)に示すように弾性手段5の中央部に菱形形状の開口部8を形成すると、図5(b)中の下部に示したように応力分布は、両端部の曲げ応力σ2が中央部までなだらかに続いており、均一化が図られることとなる。σ1>σ2であるので、弾性手段5のばね定数は開口部8を設けない場合に比べ小さくできることが推察できる。
図5(b)に示した弾性手段5の場合、歪みエネルギとばね形状から弾性部材からなる弾性手段5の応力分布を理論的に計算すると、以下に(式1)、(式2)で示したように表わされる。
0<x≦lEでは、
Figure 2004303397
E<x<lAでは、
Figure 2004303397
ただし、数式中の、hは板ばね状の弾性部材からなる弾性手段5の厚さ、Iは板ばね状の弾性手段5の右端面の断面慣性モーメント、f0はスライダ1に与える荷重力、nは弾性手段5における菱形形状の開口部8以外の部分が残存する割合を示す閉口率であってn=b/cで表わされ、rは弾性手段5の長さとばね部始点から開口部8中心までの距離の比でr=lE/lA、mは弾性手段5の部材の長さとばね部始点からピボット7位置までの距離の比でm=lB/lAである。
また、ばね定数Kは以下に(式3)で示したように表わされる。
Figure 2004303397
実際に(式1)、(式2)を用いて、板厚40μm、ばね部幅1.8mm、アーム長13mmで、菱形形状の開口部8を設けたSUS304製の弾性手段5について閉口率nに対する応力分布を数値計算した結果を図6に示す。この結果から、閉口率nの値が小さい程、弾性手段5の応力そのものを下げられるとともに、応力分布が均一化できることがわかる。したがって、弾性手段5に開口部8を設けることにより、設計の自由度が高まることになる。また、(式3)に示したばね定数の関係式から、ばね定数は極小値を取るので、ばね定数を低減できることを示している。また、弾性部材からなる弾性手段5に開口部8を設ければ、弾性手段5の重量が低減されるので、支持アーム3の軽量化が図られることになる。
なお、上述した支持アームの弾性手段の開口部の形状は、弾性手段の長さと弾性手段のばね部始点から開口部中心までの距離の比rがr=0.5となる左右対称の開口部の例で説明してきたが、本発明はこの例に限定されるものではなく、左右非対称な開口部を形成してもよい。この左右非対称な開口部を設けた弾性部材からなる弾性手段の場合も、弾性手段の応力を低下でき、応力分布は左右対称ではないが開口部の両端部でそれぞれ均一化できることが示されている。
また、上述の支持アームの弾性部材からなる弾性手段に設ける開口部の形状は、菱形形状で説明してきたが、本発明はこの例に限定されるものではなく、弾性手段に設ける開口部の形状は円形状、楕円形状、多角形状等の形状であってもよい。このような円形状、楕円形状、多角形状等の形状の開口部を設けた弾性手段の場合も、弾性手段の応力を低下でき、応力分布を均一化できる効果は変わらない。ただし、このような場合も、支持アームの中心線に対して対称に開口部を配置することが望ましい。
なお、上述の図4および図5による応力に関する理論的説明は、理解しやすくするため、本発明の実施の形態におけるヘッド支持装置11と異なり支持アーム3の開口部8と弾性手段5の細長いスリット部14aが形成されていない構成で説明してきた。しかしながら、本発明の実施の形態におけるヘッド支持装置11では、ヘッド支持装置11が備える弾性手段5には、図4(a)に点線で示した細長いスリット部14aがある。この場合、支持アーム3のスリット14に連続しているが、バランサとなる補強板13が固着されて実際にはスリット部14aは閉じているので、舌片状の弾性部材からなる弾性手段5に図5(b)のような菱形形状の開口部8が形成されたものとみなして、複雑な計算式を用いることなく議論を進めることができる。なぜなら、この場合は、スリット部14aがあるとしても、図4(c)に示すように、支持アーム3と弾性手段5との間にある切り欠き部15を開口部8の端の方でb/2の距離だけ斜めに切り欠いて、切り欠き端部15aのように形成することで、図4(a)における弾性手段5の幅bに相当する部分を支持アーム3の長手方向の中心線4を挟んで別々にb/2ずつ確保できるので、両方あわせて同じ大きさbとなり、図4(c)に示す本発明の実施の形態における別のヘッド支持装置の構成の場合も計算結果は同じになる。
以上説明したように本発明は、支持アームの長手方向の中心線の近傍の一部を切り欠いて開口部とスリット部を設けた舌片状をした板ばね状の弾性部材からなる弾性手段が形成されているので、フレクシャの剛性がバランス性能や弾性部材からなる弾性手段に悪影響を及ぼすことがないため、耐衝撃性、スライダの追従性に優れたヘッド支持装置の実現を可能にするものである。このようなヘッド支持装置を搭載することにより、ヘッド位置決め制御特性が向上し、ヘッドを目標のトラック位置に高速で移動させることができ、アクセス時間を大きく短縮し、軽量化、小型化が図られたディスク装置を実現することができるので、種々の情報装置に適用して磁気記録再生装置、光磁気ディスク装置や光ディスク装置等のヘッド支持装置として利用可能である。
(a)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持装置の構成を示す主要部斜視図(b)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持装置の構成を示す主要部組み立て斜視図 本発明の実施の形態におけるヘッド支持装置の支持アーム部の主要部を破断面にして示した側面図 (a)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持装置の別の構成を示す支持アーム部の主要構成部材の斜視図(b)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持装置の別の構成を示す主要部組み立て斜視図 (a)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持装置の支持アーム部の平面図(b)は本発明の実施の形態におけるヘッド支持装置の支持アーム部の中心線に沿って切断した断面図(c)は本発明の実施の形態における別の構成のヘッド支持装置の支持アーム部の平面図 (a)は弾性手段に開口部が形成されていない場合の応力の状態を示す図(b)は弾性手段の中央部に菱形形状の開口部が形成されている場合の応力の状態を示す図 本発明のヘッド支持装置の菱形形状の開口部を設けた弾性手段について閉口率に対する応力分布を数値計算した結果を示す図 従来の磁気記録再生装置の主要部の構成を示す平面図 従来のヘッド支持装置の構成と作用を説明するための要部斜視図
符号の説明
1,85 スライダ
2 フレクシャ
2a 末端部分
3,82 支持アーム
4 中心線
5 弾性手段
5a 接合部
6,84 ベースアーム
7 ピボット
8 開口部
9 結合部
10 サイド補強部
11,81 ヘッド支持装置
12a 第1の接合部
12b 第2の接合部
12c 第3の接合部
13 補強板
14 スリット
14a スリット部
15,90 切り欠き部
15a 切り欠き端部
18 (磁気)記録媒体
20 ディンプル
80 ヘッド駆動装置
83 板ばね部
86 回転軸受部

Claims (17)

  1. 回転軸の回りを回転する記録媒体に情報を記録/再生する読み込み/書き込み用ヘッドと、
    前記ヘッドを搭載したスライダと、
    前記回転軸に平行で、かつ前記回転軸から離れた位置にある第1の軸の回りを回転可能な支持アームと、
    前記スライダを前記支持アームの端部に配設するフレクシャと、
    前記ヘッドに読み込み/書き込み位置で所定の付勢力を付加し、前記支持アームよりも弱い剛性を有する弾性部材と、
    駆動手段により前記第1の軸の回りに前記支持アームとともに回転可能に配設され、前記弾性部材により前記支持アームと連結したベースアームと、
    を備えたヘッド支持装置において、
    前記支持アームは、前記スライダを一端で支持するとともに、前記ベースアームと前記支持アームとが接触する回動支点を中心として前記第1の軸に垂直な第2の軸の回りに回動可能であり、
    前記フレクシャが前記支持アームと前記回動支点近傍において固着されていることを特徴とするヘッド支持装置。
  2. 前記フレクシャを前記支持アームと固着している前記回動支点近傍の位置が、前記支持アームの他端から前記支持アームの長さの1/2以内の距離にあることを特徴とする請求項1に記載のヘッド支持装置。
  3. 前記支持アームは、前記スライダを一端で支持し、他端にスリットが形成されているとともに、前記ベースアームと前記支持アームとが接触する前記回動支点を中心として前記第1の軸に垂直な前記第2の軸の回りに回動可能であり、
    前記フレクシャが前記スリットを通って前記支持アームと前記ベースアームに配設されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッド支持装置。
  4. 前記弾性部材に開口部とスリット部とを設けることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のヘッド支持装置。
  5. 前記開口部と前記スリット部とを連続させて形成することを特徴とする請求項4に記載のヘッド支持装置。
  6. 前記開口部が、前記弾性部材の中央部に設けられたことを特徴とする請求項4に記載のヘッド支持装置。
  7. 前記開口部を前記支持アームの中心線に対して対称に形成したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のヘッド支持装置。
  8. 前記開ロ部を円形状、楕円形状または多角形状に形成したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のヘッド支持装置。
  9. 前記開ロ部を菱形形状に形成したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のヘッド支持装置。
  10. 前記支持アームと前記弾性部材との連結部において、
    前記支持アームの前記スリットと前記弾性部材の前記スリット部とが前記中心線に沿って重なっていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のヘッド支持装置。
  11. 前記弾性部材は、前記支持アームと一体に形成されたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のヘッド支持装置。
  12. 前記フレクシャを前記支持アームと前記回動支点近傍において固着し、前記フレクシャの端子側部分を前記支持アームの前記スリットにおいて前記ベースアーム側に通した後に前記支持アームを補強する補強板を前記支持アームの前記スライダ側に固着して形成することを特徴とする請求項1に記載のヘッド支持装置。
  13. 前記支持アームは前記弾性部材による前記付勢力を前記回動支点においてバランスさせるバランサを備え、前記スライダを有する前記フレクシャ、前記支持アームの回動部分および前記バランサの前記記録媒体方向の総重心の作用方向が前記回動支点を構成するピボットのそれぞれの頂点を結ぶ回動軸を通ることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のヘッド支持装置。
  14. スリット部を前記支持アームの前記中心線に対して対称に形成したことを特徴とする請求項1または請求項3に記載のヘッド支持装置。
  15. 記録媒体と、
    前記記録媒体を回転させる回転駆動手段と、
    回転軸の回りを回転する前記記録媒体に情報を記録/再生する読み込み/書き込み用ヘッドと、
    前記ヘッドを搭載したスライダと、
    前記回転軸に平行で、かつ前記回転軸から離れた位置にある第1の軸の回りを回転可能な支持アームと、
    前記スライダを前記支持アームの端部に配設するフレクシャと
    前記ヘッドに読み込み/書き込み位置で所定の付勢力を付加し、前記支持アームよりも弱い剛性を有する弾性部材と、
    駆動手段により前記第1の軸の回りに前記支持アームとともに回転可能に配設され、前記弾性部材により前記支持アームと連結したベースアームと、
    を備えたディスク装置において、
    前記支持アームは、前記スライダを一端で支持するとともに、前記ベースアームと前記支持アームとが接触する回動支点を中心として前記第1の軸に垂直な第2の軸の回りに回動可能であり、
    前記フレクシャが前記支持アームと前記回動支点近傍において固着されていることを特徴とするディスク装置。
  16. 前記支持アームは、前記スライダを一端で支持し、他端にスリットが形成されているとともに、前記ベースアームと前記支持アームとが接触する前記回動支点を中心として前記第1の軸に垂直な前記第2の軸の回りに回動可能であり、
    前記フレクシャが前記スリットを通って前記支持アームと前記ベースアームに配設されていることを特徴とする請求項15に記載のディスク装置。
  17. 前記弾性部材に開口部とスリット部とが設けられていることを特徴とする請求項15または請求項16に記載のディスク装置。
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