JP2004302599A - ウエアラブル電子装置 - Google Patents

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隆史 伊東
Hiroshi Ushida
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Abstract

【課題】セキュリティの高いウエアラブル電子装置を提供すること
【解決手段】ウエアラブル電子装置1は、取外し可能に身体に装着されるように構成され、身体に装着された状態において採る装着位置Pa1,Pb1と身体から取外される際に採る取外し位置Pa2,Pb2との間で可動な可動部40,60を含む。ウエアラブル電子装置1は、また、暗証データの入力を許容するデータ入力部4と、データ入力部4から入力された暗証データを保持する暗証データ保持部31と、可動部が装着位置からズレた位置を採ったことを検出する取外し検出器50,70と、該取外し検出器50,70による検出に応じて、暗証データ保持部31の暗証データを消去する暗証データ消去部23とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエアラブル電子装置に係り、より詳しくは、携帯端末として用いられるに適するウエアラブル電子装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
クレジットカードやデビットカード等を用いてショッピングやキャッシングを行う場合、決済時点で本人認証手続が必要になる。
【0003】
携帯端末装置において、入力された決済用の暗証番号がメモリに予め登録された暗証番号と一致すると決済操作を受付けるようにしておくことは、提案されている(例えば、特許文献1や特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−203358号公報(3―5頁、第1図)
【特許文献2】
特開2000−276531号公報(4―9頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本人認証のために、暗証番号を決済の度毎に入力することは、煩雑であるだけでなく、盗み見される虞れがあるなどセキュリティ上好ましくない。一方、携帯端末装置のメモリに暗証番号を予め記憶させておいて、決済の際にメモリから読出すようにしておく場合、暗号化等を行っておくとしても、携帯端末装置が他人に盗用される虞れを完全にはなくし難く、セキュリティ上問題が残る。
【0006】
本発明は、前記した点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、セキュリティの高いウエアラブル電子装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のウエアラブル電子装置は、前記目的を達成すべく、取外し可能に身体に装着されるように構成され、身体に装着された状態において採る装着位置と身体から取外される際に採る取外し位置との間で可動な可動部を含むウエアラブル電子装置であって、暗証データの入力を許容するデータ入力部と、データ入力部から入力された暗証データを保持する暗証データ保持部と、可動部が装着位置からズレた位置を採ったことを検出する取外し検出手段と、該取外し検出手段による検出に応じて、暗証データ保持部の暗証データを消去する暗証データ消去手段とを有する。
【0008】
本発明のウエアラブル電子装置では、「暗証データの入力を許容するデータ入力部と、データ入力部から入力された暗証データを保持する暗証データ保持部と」が設けられているので、暗証データが一旦入力されると該暗証データがデータ保持部に保持され得るから、暗証データを繰返し入力しなくてもデータ保持部に保持された暗証データを利用して必要な処理が行われ得る。また、本発明のウエアラブル電子装置では、「取外し可能に身体に装着されるように構成され、身体に装着された状態において採る装着位置と身体から取外される際に採る取外し位置との間で可動な可動部を含む」ので、例えば、外出前に他人のいない室等で、該ウエアラブル電子装置を身体に装着した上で、暗証データを入力しておくようにすることにより、暗証データを他人に盗み見等される虞れが実際上ない。更に、本発明のウエアラブル電子装置では、特に、「可動部が装着位置からズレた位置を採ったことを検出する取外し検出手段と、該取外し検出手段による検出に応じて暗証データ保持部の暗証データを消去する暗証データ消去手段と」が設けられているので、可動部が取外し位置に設定されて身体から取外されるとデータ保持部に格納されていた暗証データが暗証データ消去手段によって消去され得るから、ウエアラブル電子装置が他人に使用されて暗証データが盗用される虞れが実際上ない。すなわち、本発明のウエアラブル電子装置では、電子装置がウエアラブルであるから装着状態にある間は他人によるアクセスを実際上避け得るという特徴を利用して暗証データを繰り返して入力することを避け得るようにすると共に、ウエアラブルなものが取外されるときには暗証データを消去してなくしてしまうことによって、他人による不正なアクセスがあっても暗証データが盗用される虞れをなくしている。
【0009】
勿論、例えば、ウエアラブル電子装置を身体から取外した状態で例えば携帯型の電話等として使用可能にする等、身体から取外すことが通常の使用の仕方の一部になっていてもよく、その場合、他人に盗み見され難い場所又は姿勢等で必要に応じて暗証データを再入力するようにすればよい。
【0010】
ここで、取外し検出手段による「装着位置からのズレ検出」は、典型的には、利用者の身体からの取外しを検出するものであるけれども、場合によっては、身体から取外し可能な程度に「装着位置からのズレ」が生じた場合には、利用者が実際に身体から取外すか否かにかかわらず、暗証データの強制的消去を行わしめるもので、これにより、暗証データが他人によって不正使用される虞れを実際上なくし得ることになる。また、利用者は、身体から取外し可能な程度に「装着位置からのズレ」を生じさせた場合には暗証データが消去されることを予め知っていることから、利用者に不測の不利益や不便さを与えることは実際上ない。
【0011】
暗証データは、典型的には、暗証番号の如き数字や暗証コードの如き文字列からなり、データ入力部は、数字や文字の入力キー若しくはキースイッチの如きキー入力部又は表示画面上に表示される数字や文字を選択する選択手段(例えば、選択若しくは指定力キー若しくはキースイッチ)等からなるけれども、所望ならば、指紋などの読取装置と読取った指紋の二次元パターンを画像としてコード化装置とを組合わせて利用者に独自のコードを生成するようにしておいてもよい(但し、生成されたコードが暗証データとして利用可能な認証システムを本人認証を行う相手方に設けておくような場合)。また、ウエアラブル電子装置が、例えば、クレジットカードなどのカード類等に本人認証のための暗証データが記録されている場合、該カード類等のデータの読取り部を備えていてもよく、その場合、データ読取り部が、そのまま、暗証データのデータ入力部として働くことになる。この場合、カード類等とウエアラブル電子装置との両方を所持して外出することを避けることによって、実際上、他人による暗証データへのアクセスを回避し得る。
【0012】
暗証データ消去手段による暗証データの消去は、典型的には、暗証データ保持部内の暗証データ格納領域への「0」や「F」の如きデータの上書きからなるけれども、暗証データの復元を実質的に不可能にし得る限り他のどのような消去でもよい。
【0013】
ウエアラブル電子装置において、例えば「FF・・・F」の如き特定のデータ等を上書きするようにする場合、可動部が装着位置からズレた位置を採ったことを該可動部が取外し位置に達する前に取外し検出手段で検出して暗証データs表拒手段で暗証データを消去するようにしておくと共に、暗証データ保持部から該保持部に保持されているデータを読出し、読出されたデータが暗証データの消去を表す該特定のデータ(例えば「FF・・・F」)に一致することを確認して、初めて、ウエアラブル電子装置の身体からの取外しを可能にする取外し位置への可動部の最終的な移動を許容するようにしてもよい。
【0014】
ウエアラブル電子装置は、典型的には、データ通信機能を有する通信端末からなる。その場合、ウエアラブル電子装置が装着されているときは暗証データ保持部に格納された暗証データを利用して認証などを行いつつ決済などの処理をデータ通信により行い得る。但し、ウエアラブル電子装置は、暗証データを利用してデータ処理するものであればどのようなものでもよく、通信端末でなくてもよい。例えば、ウエアラブル電子装置の表面に信号の入出力を可能にする接点を形成しておいて、該接点を決済などの処理を行う相手方の装置の入出力接点に接触させて、データの送受信を行い得るようにするなど、通常は、「通信」と称されないようなデータのやりとりをおこなうようなものでもよい。
【0015】
可動部が装着位置からのズレた位置を採ったことを検出し得る限り、取外し検出手段は、機械的な検出器でも、光学的な検出器でも、電気的な検出器又は電気機械的な検出器でも、磁気的な検出器でも、電磁的な検出器でも、どのような種類の検出器でもよいけれども、ウエアラブル電子装置は、典型的には、ウエアラブル電子装置が剛性の高い本体筐体部を有し、前記可動部が本体筐体部に対して装着位置と取外し位置との間で可動で且つ剛性の高いバンド部からなり、取外し検出手段は、可動部の位置に関する機械的な、光学的な、電気的な、電気機械的な、磁気的な又は電磁的な検出手段からなる。
【0016】
なお、バンド部などに可撓性が実質的にある場合には、ウエアラブル電子装置が身体の装着部から取外し可能な程度にバンド部が変形されることを検出しにくい虞れがあることから、バンド部は典型的には、実質的に剛性が高いものであることが好ましいけれども、ウエアラブル電子装置が身体の装着部から取外し可能な程度のバンド部の変形が検出可能である限り、バンド部に可撓性があってもよい。その場合、例えば、バンド部内に歪みゲージの如き撓み変形のセンサや感圧センサなどを組み込んでおいて、所定の程度を超えるバンド部の変形を検出するようにしてもよい。その場合、取外し検出手段は、感圧手段からなる。この明細書において、「剛性」又は「剛性が高い」とは、ウエアラブル電子装置の不測の取外しが生じることがない程度に変形され難いことをいい、比較的大きな外力の下では多少の変形が生じてもよい。
【0017】
ウエアラブル電子装置は、典型的には、腕部、特に、手首部などに装着される。但し、例えば、首部や頭部や胴部等の如き他の身体部分に装着されるようになっていてもよい。なお、データ入力部は、例えば本体筐体部やバンド部などと一体である代わりに、それらから分離されていて、無線などで本体部などに入力データが伝達されるようになっていてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づいて説明する。
【0019】
【実施例】
図1から図3には、本発明による好ましい一実施例のウエアラブル電子装置としての腕装着型の通信端末装置1が、示されている。
【0020】
この通信端末装置1は、図2の(a)及び(b)に示したような外観を有し、剛性の本体部10と一対の剛性バンド部40,60とを備える。本体部10の剛性の本体筐体部11は前面に表示部12を備える。本体筐体部11の一端13には、回動軸14(図1も参照)を介してA1,A2方向に回動可能に、バンド部40の剛性のバンド筐体部41が連結され、本体部10の剛性筐体部11の他端15には、回動軸16(図1も参照)を介してB1,B2方向に回動可能に、バンド部60の剛性のバンド筐体部61が連結されている。
【0021】
通信端末装置1は、剛性バンド部40,60が夫々A1,B1方向に回動された装着位置Pa1,Pb1を採る図2の(b)の装着状態S1(図1における実線の状態)では、利用者の腕部W、より詳しくは、腕部Wの手首部W1を取囲むように、手首部W1に装着され、この装着状態S1では、通信端末装置1は、手首部W1からは外れない。すなわち、通信端末装置1は、剛性バンド部40,60が装着位置Pa1,Pb1を採る装着状態S1にある限り、利用者の腕部Wに取付けられたままに保たれる。一方、通信端末装置1の剛性バンド部40,60が夫々A2,B2方向に回動された取外し位置Pa2,Pb2を採る図2の(a)の取外し状態S2(図1における想像線の状態)では、通信端末装置1は、利用者の腕部Wの手首部W1から外される。
【0022】
なお、この例では、剛性バンド部40,60のうちのいずれか一方が、装着位置Pa1又はPb1から取外し位置Pa2又はPb2に移動された場合にも、剛性バンド部40,60は、利用者の腕部Wの手首部W1から取外され得る。
【0023】
ただし、剛性バンド部40,60のうちのいずれか一方40又は60を他方60又は40よりも長くしておいて、一方40又は60が装着位置Pa1又はPb1から取外し位置Pa2又はPb2に移動された場合には、通信端末装置1が、利用者の腕部Wから取外され得るようにすると共に他方60又は40が取外し位置Pb2又はPa2に移動されただけではウエアラブル電子装置1が腕部Wから取外され得ないようにしておいてもよい。その場合、他方の剛性バンド部60又は40を剛性本体部10に対して実質的に不動にして、剛性本体部10から延設させておいても、着脱に係らない程度の角度範囲で回動可能にしておいてもよい。更に、図示の例では、二つの剛性バンド部40,60が設けられているけれども、剛性バンド部40又は60を周方向に長くすると共に該剛性バンド部40又は60を一つだけにして、該一つの剛性バンド部40又は60が装着位置Pa1又はPb1にある場合には、通信端末装置1を腕部Wから取外し不能とし、該一つの剛性バンド部40又は60が取外し位置Pa2又はPb2にある場合には、通信端末装置1を腕部Wから取外し可能にしておいてもよい。
【0024】
また、剛性本体部10に一対の剛性バンド部40,60を回動可能に連結する代わりに、剛性本体部10を省いて、通信端末装置1を相互に相対回動可能な一対の剛性バンド部40,60で形成してもよい。その場合、本体部10に組み込んでいた各種機能部品を一方の剛性バンド部40若しくは60又は両方の剛性バンド部40,60に組み込めばよい。
【0025】
本体筐体部11の端部13と対応するバンド筐体部41の対向端部42との間には、取外し検出手段ないし開閉検出手段として開動作検出器50が装着されている。開動作検出器50は、本体筐体部11の端部13のうちバンド筐体部41の端部42に対向する表面部分17に配設された検出素子部51と、バンド筐体部41の端部42のうち本体筐体部11の端部13の表面部分17に対向可能な表面部分43に配設された検出素子部52からなる。図1では、検出素子部51及び52が一組の電気機械的な接点スイッチであるかのごとく示されているけれども、この開動作検出器50は、バンド筐体部41が本体筐体部11に対して装着位置Pa1を採る状態Sa1と、該装着位置Pa1からA2方向にずれた状態Sa3(図1に部分的に示したもう一つの想像線の状態)とを区別し得る限り、機械的な検出器でも、光学的な検出器でも、電気的な検出器又は電気機械的な検出器でも、磁気的な検出器でも、電磁的な検出器でも、どのような種類の位置検出器でもよく、場合によっては圧力等の検出器でもよい。なお、ここで、ずれた状態Sa3は、通信端末装置1が利用者の腕部Wから取外される可能性が少しでも生じ得る程度にA2方向に回動変位された状態であって、状態Sa1と取外し位置Pa2に対応する状態Sa2との間の状態を指す。いずれにしても、開動作検出器50は、剛性バンド部40が位置Pa1の状態Sa1から状態Sa3に移ると、開動作検出信号Kaを発する。
【0026】
同様に、本体筐体部11の端部15と対応するバンド筐体部61の対向端部62との間には、取外し検出手段ないし開閉検出手段として開動作検出器70が装着されている。開動作検出器70は、本体筐体部11の端部15のうちバンド筐体部61の端部62に対向する表面部分18に配設された検出素子部71と、バンド筐体部61の端部62のうち本体筐体部11の端部15の表面部分18に対向可能な表面部分63に配設された検出素子部72からなる。図1では、検出素子部71及び72も一組の電気機械的な接点スイッチであるかのごとく示されているけれども、この開動作検出器70も、バンド筐体部61が本体筐体部11に対して装着位置Pb1を採る状態Sb1と、該装着位置Pb1からB2方向にずれた状態Sb3(図1に部分的に示したもう一つの想像線の状態)とを区別し得る限り、機械的な検出器でも、光学的な検出器でも、電気的な検出器又は電気機械的な検出器でも、磁気的な検出器でも、電磁的な検出器でも、どのような種類の位置検出器でもよく、場合によっては圧力等の検出器でもよい。なお、ここで、ずれた状態Sb3は、通信端末装置1が利用者の腕部Wから取外される可能性が少しでも生じ得る程度にB2方向に回動変位された状態状態であって、状態Sb1と取外し位置Pb2に対応する状態Sb2との間の状態を指す。いずれにしても、開動作検出器70は、剛性バンド部60が位置Pb1の状態Sb1から状態Sb3に移ると、開動作検出信号Kbを発する。より厳密には、状態Sa3,Sb3は、少なくとも一方がその状態Sa3,Sb3に達すると、通信端末装置1が腕部Wから取外され得る程度に剛性バンド部40,60がA2,B2方向に開かれた状態を指す。
【0027】
剛性バンド部40には、暗証データ入力手段としてのデータ入力部を構成する押しボタンスイッチ群4が配設されている。図2の(a)に示した例では、押しボタンスイッチ群4は、例えばマルチコントローラの形態の十字型の押ボタンスイッチ4a及びその中央の押ボタンスイッチ4bと、セレクトボタンの形態の四つの押しボタンスイッチ4c,4d,4e,4fとからなり、例えば、いずれかの押ボタンスイッチを押圧して表示部12で順次入力されるべき一つの文字又は一群の文字を表示させ、入力されるべき文字を押ボタンスイッチ4aで選択した後、いずれかの押ボタンスイッチの押圧により選択された文字を入力し得るように入力制御プログラムとマイクロプロセッサを含む入力制御ハードウエアとに関連付けられて構成されるけれども、その代わりに、テンキーや個別の又は一群の文字入力ボタンなどからなっていてもよい。
【0028】
本体部10は、図3に示したように、制御部20と、記憶部30と、通信処理部80とを含み、制御部20は、全体の処理を制御する処理制御部21と、書込制御部22と、消去制御部23と、通信制御部24とを含む。また、記憶部30は暗証データ記憶部31を含む。暗証データ記憶部31は、典型的には、フラッシュメモリのような書換可能な不揮発性メモリからなるけれども、所望ならば、揮発性メモリであってもよい。制御部20は、典型的には、マイクロプロセッサと不揮発性メモリに格納された制御ないし処理プログラムとにより構成され、所望に応じて、専用処理用の論理集積回路により部分的に又は全体的に代替され得る。通信処理部80は、無線通信などの場合には、アンテナ及び関連信号の送受信処理回路からなる。
【0029】
書込制御部22は、暗証データ入力部4から暗証データDが入力されると、処理制御部21の制御下で、暗証データDを記憶部30の暗証データ記憶部31に書込む。処理制御部21は、例えば、開動作検出器50又は70から開位置検出信号Ka又はKbが出されている場合には、暗証データ入力部4からのデータ入力の有無に係らず、書込制御部22による暗証データ記憶部31への暗証データDの書込を禁止する。図3では、暗証データDが書込み制御部22に直接与えられるかのごとく示されているけれども、暗証データDは、全般的な処理制御部21に与えられた後、暗証データDとして、書込制御部22に与えられてもよい。消去制御部23は、開動作検出器50又は70から開動作検出信号Ka又はKbが出されると、制御部20の処理制御部21の制御下で、記憶部30の暗証データ記憶部31に格納されている暗証データ31を消去する。この消去は、例えば、暗証データ記憶部31に「00・・・0」又は「FF・・・F」の如きデータを上書きすることにより、行われる。
【0030】
勿論、例えば、暗証データ記憶部31が揮発性メモリからなる場合、開動作検出器50又は70からの開動作検出信号Ka又はKbが暗証データ記憶部31への所定レベルの電圧の給電を停止させる信号(単純には、暗証データ記憶部31への給電を断つようなもの)であってもよい。
【0031】
いずれの場合でも、消去制御部23は、単に、消去動作を行わせるだけでなく、処理後に暗証データ記憶部31に格納されているデータを読出して、消去が実際に完了したことを確認して初めて消去処理の完了を処理制御部21に伝える。
【0032】
通信制御部24は、通信処理部80による通信を制御し、例えば、所定の本人認証手続において、処理制御部21の制御下で暗証データ記憶部31に格納された暗証データDの通信処理部80による送信を可能にする。
【0033】
以上の如く構成された腕装着型通信端末装置1では、利用者が通信端末装置1を利用する場合、通常は、通信端末装置1を図2の(a)に示したように剛性バンド部40,60が夫々の開位置Pa2,Pb2にある状態S2で腕部Wの手首部W1に載せ、剛性バンド部40,60を、図2の(b)に示したように閉位置Pa1,Pb1にある状態S1に、A1,B1方向に回動変位させることにより、通信端末装置1を腕部Wの手首部W1に装着する。
【0034】
このように、通信端末装置1を腕部Wに装着した状態で、カーソル移動や操作選択や入力等を指示する押ボタンスイッチ群4を操作して、所望のデータ通信等を行う。決済処理に用いられる暗証番号の如き本人認証のための暗証データDを入力する場合にも、押ボタンスイッチ群すなわちデータ入力部4を操作して暗証番号Dを入力する。入力された暗証番号Dは、記憶指示操作に応じて、書込制御部22の制御下で記憶部30の暗証データ記憶部31に格納される。決済処理の如き処理において本人認証が求められる場合、暗証番号Dは、処理制御部21及び通信制御部24の制御下で、暗証データ記憶部31から通信処理部80に送られ、通信処理部80を介して所望の相手方に送信される。
【0035】
データ入力部4から一旦入力された暗証データDは、暗証データ記憶部31に格納されるので、その後の通信処理において同じ暗証データDを要する場合には、暗証データ記憶部31に格納された暗証データDが必要に応じて指示に従って読出されて通信処理部80から送信・使用される。なお、この例では、暗証データDが一種類であるかのごとく説明しているけれども、所望ならば、暗証データ記憶部31に複数の細分化領域を形成しておいたり、処理制御部21や書込制御部22で複数のデータを区別して管理するようにしておくことによって、複数種類の暗証データを区別しつつ通信処理部80で利用可能にしておいてもよい。
【0036】
一方、利用者が通信端末装置1を腕部Wから取外す場合、図2の(b)や図1の実線で示した通信端末装置1の閉状態ないし装着状態S1すなわち剛性バンド部40,60の装着状態Sa1,Sb1に対応する閉位置ないし装着位置Pa1,Pb1にある剛性バンド部40,60を、夫々、A2,B2方向に回動変位させて、図2の(a)または図1において想像線で示したように開位置Pa2,Pb2を採る状態Sa2,Sb2即ち通信端末装置1の開状態S2に設定する。
【0037】
このとき、通信端末装置1では、開動作検出器50,70が、開動作検出信号Ka,Kbを処理制御部21に送る。この検出信号Ka,Kbは、開動作検出器50,70の両方から出される必要はなく少なくとも一方から出されればよい。すなわち、剛性バンド部40,60のうちの少なくとも一方が、限界状態Sa3,Sb3を超えて開位置側にA2又はB2方向に回動せしめられると、開動作検出信号Ka又はKbが出される。
【0038】
処理制御部21は、開動作検出信号Ka,Kbの少なくとも一方Ka又はKbを受取ると、消去制御部23に暗証データ記憶部31に格納されている暗証データDを消去させる。
【0039】
すなわち、剛性バンド部40,60のうちの少なくとも一方40又は60が限界位置ないし状態Sa3又はSb3を超えて開位置側に回動せしめられると暗証データ記憶部31に格納されている暗証データDが強制的に消去せしめられるので、利用者が腕部Wに装着していた通信端末装置1を腕部Wから取外すだけで通信端末装置1に暗証データDが残るのを確実に避け得るから、通信端末装置1が他人に利用されても、暗証データ31が他人に盗用される虞れがない。
【0040】
通信端末装置1を取外し位置にした状態S2でも利用者が通信端末装置1を利用可能にするかどうかは、所望に応じて設計すればよいけれども、開状態S2で利用可能にする場合には、この例では、暗証データDは暗証データ記憶部31には記憶させないようにしておくことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例の腕装着型通信端末装置の模式的な断面説明図。
【図2】図1の通信端末装置を斜視図で示したもので、(a)は通信端末装置が開状態(腕から取外された状態)にある場合の斜視説明図、(b)は通信端末装置が閉状態(腕に装着された状態)にある場合の斜視説明図。
【図3】図1の通信端末装置について主として暗証データの書込及び消去に係る部分の機能ブロック図。
【符号の説明】
1 腕装着型通信端末装置
4 押しボタンスイッチ群
10 本体部
11 本体筐体部
12 表示部
13,15 端部
14,16 回動軸
20 制御部
22 書込制御部
23 消去制御部
30 記憶部
31 暗証データ記憶部
40,60 剛性バンド部
41,61 バンド筐体部
50,70 開動作検出器
51,52,71,72 検出素子部
80 通信処理部
A1,A2,B1,B2 回動方向
D 暗証データ
Ka,Kb 開動作検出信号
Pa1,Pb1 閉位置(装着位置)
Pa2,Pb2 開位置(取外し位置)
S1 装着状態(閉状態)
S2 取外し状態(開状態)
Sa1,Sb1 (バンド部の)閉状態(装着状態)
Sa2,Sb2 (バンド部の)開状態(取外し状態)
Sa3,Sb3 (バンド部の)取外し限界状態

Claims (4)

  1. 取外し可能に身体に装着されるように構成され、身体に装着された状態において採る装着位置と身体から取外される際に採る取外し位置との間で可動な可動部を含むウエアラブル電子装置であって、
    暗証データの入力を許容するデータ入力部と、
    該データ入力部から入力された暗証データを保持する暗証データ保持部と、
    前記可動部が装着位置からズレた位置を採ったことを検出する取外し検出手段と、
    該取外し検出手段による検出に応じて、前記暗証データ保持部の暗証データを消去する暗証データ消去手段と
    を有するウエアラブル電子装置。
  2. 前記ウエアラブル電子装置が、データ通信機能を有する通信端末である請求項1に記載のウエアラブル電子装置。
  3. 前記ウエアラブル電子装置が剛性の高い本体筐体部を有し、前記可動部が本体筐体部に対して装着位置と取外し位置との間で可動で且つ剛性の高いバンド部からなる請求項1又は2に記載のウエアラブル電子装置。
  4. 利用者の腕部に装着されるように構成された請求項1から3までのいずれか一つの項に記載のウエアラブル電子装置。
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