JP2004302509A - 携帯電話番号による決済システム - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者に違和感を感じさせることなく利用者が本人であることを確実に確認することができ、キャッシュレスで、しかも安全かつ確実に売買取引の決済を行うことができる携帯電話番号による決済システムを提供すること。
【解決手段】携帯端末1と決済装置4とは携帯電話ネットワーク2およびインターネット3を介して接続される。携帯端末1から携帯電話番号を送信すると、決済装置4は、該携帯電話番号に対応して予め顔写真データベース7に蓄積している顔写真情報を返送する。この顔写真情報は携帯端末1の表示部で表示される。これにより、利用者が本人であるか確認できる。続いて領収書情報を送信すれば、該領収書情報は決済装置4の領収書データベース8に蓄積される。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯端末1と決済装置4とは携帯電話ネットワーク2およびインターネット3を介して接続される。携帯端末1から携帯電話番号を送信すると、決済装置4は、該携帯電話番号に対応して予め顔写真データベース7に蓄積している顔写真情報を返送する。この顔写真情報は携帯端末1の表示部で表示される。これにより、利用者が本人であるか確認できる。続いて領収書情報を送信すれば、該領収書情報は決済装置4の領収書データベース8に蓄積される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話番号による決済システムに関し、特に、携帯端末から携帯電話番号を入力してキャッシュレスで、しかも安全かつ確実に売買取引の決済を行うことができる携帯電話番号による決済システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クレジットカードやデビットカードなどを使用してキャッシュレスで売買取引の決済を行うことが多くなってきている。キャッシュレスで決済を行う場合、安全性を確保するために利用者が本人であることを確認する必要がある。
【0003】
従来、決済に際して利用者が本人であることを確認する最も一般的な方法は、利用者にパスワードやクレジットカード番号を入力してもらう方法である。また、指紋、声紋、虹彩、静脈パターンなど個人に特有な情報を予め登録しておき、決済に際し取得された情報と予め登録されている情報とを照合することにより利用者が本人であることを確認する方法も知られている。
【0004】
また、携帯電話機などの携帯端末を決済に利用することも提案されている。例えば、特開2000−276531号公報には、プリペイドカード、クレジットカード、キャッシュカードなどのカード状記憶媒体から決済に必要な情報を読み取る読み取り手段を携帯電話機に設け、決済に際してカード状記憶媒体から読み取った情報に基づいて決済端末と通信し、決済処理を実行する決済処理方法が記載されており、その際に本人確認を暗証番号や指紋情報などに基づいて行うことが記載されている。
【0005】
また、特開2002−163584号公報には、ICカードの読み書き可能な携帯情報端末を使用して認証情報、決済情報、および顧客の正当性を照明する暗証番号情報を決済サーバ送信し、決済サーバから一時的に発行されたパスワードを店舗側の決済端末から入力させることにより決済を可能にするカード決済方法が記載されている。
【0006】
また、特開2002−269350号公報には、予めID登録されている携帯通信端末からID関連情報や携帯通信端末の位置情報をホストコンピュータに入力して本人確認または与信検査を行う取引決済方法が記載されている。また、これには、従来、本人確認の処理がカード使用者への伝票の署名とクレジットカードに記載済みの署名とを比較したり、カード使用者とカードに添付の顔写真と比較したり、カード使用者がクレジット端末に入力した暗証番号とデータベースに記憶されている暗証番号とを決済コンピュータで照合することなどで行われてれいたことも記載されている。
【0007】
さらに、特開2002−373306号公報には、携帯電話機から決済端末に暗証符号のみを送信し、本人特定情報は決済サーバに送信し、さらに携帯電話機からの決済承認信号の送信に基づいて決済を行うことにより、店舗における個人情報の不正使用を防止するようにした決済システムが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、利用者にパスワードを入力してもらう方法は、通常、パスワードが簡単な4桁の数字の組み合わせであるため、漏洩する危険性を持っている。また、クレジットカード番号は、通常、16桁の番号の組み合わせであり、比較的漏洩の危険性が少ないが、漏洩するとその番号のみで決済が可能であるため、事故が発生する恐れがないとは言えない。
【0009】
また、指紋、声紋、虹彩、静脈パターンなどの個人に特有な情報を照合することにより利用者が本人であることを確認する方法は、特別な装置を必要とし、また、社会一般で行われている決済の際に上記の特別な情報を取得することは、利用者に違和感がある。
【0010】
また、前記特開2000−276531号公報に記載されたものは、携帯電話機によりプリペイドカード、クレジットカードあるいはキャッシュカードなどを使用した決済が可能になり、前記特開2002−163584号公報に記載されたものは、店舗側の決済端末(CAT端末)はそのままでICカードを利用した決済が可能になり、前記特開2002−269350号公報に記載されたものは、カード情報の漏洩に対するセキュリティを高めることができ、前記特開2002−373306号公報に記載されたものは、ID情報の不正取得を防止することができるものであるが、いずれにしても暗証番号や署名などに基づいて本人確認を行うものである。
【0011】
前記特開2002−269350号公報には、カードに添付された顔写真に基づいて本人確認を行うことも記載されているが、顔写真が取り替えられた偽造カードが出回ることがある。したがって、本人なりすましを防ぐには十分なものではない。
【0012】
本発明の目的は、上述した従来技術の問題点を解決し、利用者に違和感を感じさせることなく利用者が本人であることを確実に確認することができ、キャッシュレスで、しかも安全かつ確実に売買取引の決済を行うことができる携帯電話番号による決済システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明は、携帯端末と、通信網を介して携帯端末に接続される決済装置とを含み、前記携帯端末は、携帯電話番号の入力と決済操作が可能な操作部および表示部を備え、前記決済装置は、携帯電話番号を蓄積した携帯電話番号データベース、携帯電話番号対応に与信情報を蓄積した与信データベース、携帯電話番号対応に顔写真情報を蓄積した顔写真データベース、および携帯電話番号対応に領収書情報を蓄積する領収書データベースを備え、前記携帯端末は、決済に際し前記操作部より入力または自動読取りされた携帯電話番号を前記通信網を介して前記決済装置に送信するとともに前記決済装置から送信された顔写真情報を前記表示部に表示し、また、決済操作に従って領収書情報を前記通信網を介して前記決済装置に送信し、前記決済装置は、決済に際し前記与信データベースを用いて与信処理を行うとともに、前記携帯端末から送信された携帯電話番号を前記携帯電話番号データベースより検索し、該携帯電話番号対応の顔写真情報を前記顔写真データベースより検索して前記携帯端末に送信し、また、前記携帯端末から送信された領収書情報を前記領収書データベースに蓄積する点に第1の特徴がある。
【0014】
また、本発明は、前記携帯端末が、さらに電子カメラを備え、該電子カメラにより取得した画像情報を前記通信網を介して前記決済装置に送信し、前記決済装置は、該画像情報を携帯電話番号対応に蓄積するする点に第2の特徴がある。
【0015】
また、本発明は、前記決済装置が、前記携帯端末から送信された携帯電話番号をカード番号に変換し、該カード番号により前記与信データベースを検索し、与信情報を取得して与信処理を行う点に第3の特徴がある。
【0016】
また、本発明は、前記決済装置が、さらに携帯電話番号対応にメールアドレスを蓄積したメールアドレスデータベースを備え、前記領収書データベースに蓄積した領収書情報を該当する携帯電話番号対応のメールアドレスに送信する点に第4の特徴がある。
【0017】
さらに、本発明は、前記携帯端末は、前記操作部に科目ボタンを備え、前記領収書情報が、少なくとも科目情報と金額情報とを含むする点に第5の特徴がある。
【0018】
第1の特徴によれば、決済に際し決済装置の顔写真データベースより携帯電話番号対応の顔写真情報を検索し、携帯端末の表示部に表示するので、利用者が本人であるかの確認が容易かつ確実にできる。また、携帯端末としては、携帯電話端末あるいはそれと同等のものを用いることができ、特別な携帯端末を必要としない。また、顔は、常に公の場に公開されているものであり目視できるので、本人確認の際に利用者に違和感を感じさせない。
【0019】
また、第2の特徴によれば、決済に際し利用者の顔などを取得して蓄積しておくことができるので、利用者に心理的圧迫効果を与える結果、不正利用が多い業種での安全性向上が期待できる。
【0020】
また、第3の特徴によれば、携帯電話番号をクレジットカードの番号と連係させることにより、カード利用で従来取得されている与信情報を利用して与信処理を行うことができ、本システム用に特別な与信情報を作成する必要がなくなる。
【0021】
また、第4の特徴によれば、領収書データベースに蓄積した領収書情報をメールアドレスに送信するので、利用者は利用状況を確認でき、不正利用や誤りがあった場合に早期にそれを発見、対処することができる。
【0022】
さらに、第5の特徴によれば、領収書情報が金額情報の他に科目情報をも含んでいるので、領収書情報を会計システムに取り込んで会計処理に利用でき、会計処理を容易かつ迅速に行うことができるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係る決済システムの一実施形態を示すシステム構成図である。各店舗には携帯端末1(1−1,1−2,1−3,・・・)が設置される。
【0024】
携帯端末1は、携帯電話ネットワーク2およびインターネット3を介して、例えば各クレジット会社内の決済装置4(4−1,4−2,4−3,・・・)に接続される。必要に応じてゲートウエイが設けられ、ゲートウエイは、プロトコルが異なるネットワーク間や決済装置4間を相互接続して情報の送受信を可能にする。
【0025】
各決済装置4はそれぞれ、携帯電話番号を蓄積した携帯電話番号データベース5(5−1,5−2,5−3,・・・)、携帯電話番号対応に与信情報を蓄積した与信データベース6(6−1,6−2,6−3,・・・)、携帯電話番号対応に本人の顔写真情報を予め蓄積した顔写真データベース7(7−1,7−2,7−3,・・・)、および携帯電話番号対応に領収書情報を蓄積する領収書データベース8(8−1,8−2,8−3,・・・)を備える。決済装置4は、クレジットカード、キャッシュカード、デビットカードなどのカード番号データベース9(9−1,9−2,9−3,・・・)を備えてもよい。また、決済装置4は、与信データベースを与信センタに備えるものであってもよい。
【0026】
インターネット3にタイムスタンプサーバ10を接続し、インターネット3上の情報に日付情報をスタンプして情報生成の日時を公証するようにすることが好ましい。
【0027】
図2は、携帯端末1の一実施形態の構成図である。本実施形態の携帯端末1は、科目機能内蔵携帯電話機として構成され、携帯電話番号の入力が可能なテンキー11と科目ボタン12を有する操作部13、液晶などからなる表示部14、および電子カメラ15を前面に備える。操作部13は、さらに、入力された情報を確定して出力させる決済ボタン、その他のボタンを有するが、図示省略している。
【0028】
また、携帯端末1は、科目ボタン12の操作に従って該科目ボタンに対応する科目情報を出力する科目情報出力手段、科目情報出力手段により出力される科目情報を含む領収書情報や電子カメラ15により出力される画像情報をオンライン送信する送信部、さらに、例えば側面から挿入されるカードaに記憶されている情報を読み取るカード読取部を内蔵する。さらに、携帯端末1にはPOSシステム16を接続することができる。
【0029】
各科目ボタン12に対応して出力される科目情報は、所定操作により任意に変更設定可能であり、例えば、飲食店などでは「接待」、「会議費」などの科目が各科目ボタン12に設定される。これにより決済装置4はハード構成が共通でも各店舗毎に異なる科目が設定できるようになっている。なお、出力される科目情報のフォーマットは、そのまま既存の会計システムで処理し得るように考慮することが好ましい。また、操作部13により入力された科目、金額、人数などの情報は、表示部14で適宜表示される。
【0030】
次に、携帯端末1を用いた決済システムの動作例を図3および図4のフローチャートを参照して説明する。図3は、携帯端末1における処理を示すフローチャートであり、図4は、決済装置4における処理を示すフローチャートである。なお、処理を進める際、実際には、実行ボタンや決済ボタンなどの操作を行うことは、通常の端末操作と同様であるので、説明を省略している場合がある。
【0031】
図3において、店舗における会計処理時、顧客から提出されたクレジットカード、デビットカードなどのカードaを携帯端末1に挿入する(S301)と、カードaに記憶されている情報が読み取られる(S302)。カードaから読み取られた情報に基づく与信照会データが携帯電話ネットワーク2およびインターネット3を介してカード対応のクレジット会社の決済装置4に送信される(S303)。
【0032】
次に、与信処理の結果である与信「OK」、与信「NG」が決済装置4から受信されたか否かを判定する(S304、S305)。ここで与信「OK」が受信された場合、本人確認処理Aに進むことができ、与信「NG」を受信した場合には、以後の処理が拒否されて本処理は終了する。与信処理の結果は携帯端末1の表示部14で表示される。
【0033】
本人確認処理Aでは、まず、利用者に携帯端末1のテンキーで携帯電話番号を入力してもらう方法、携帯端末1から自動で読取る方法等により(S306)、該携帯電話番号を決済装置4に送信する(S307)。決済装置4から該携帯電話番号対応の顔写真情報が送信されればこれを受信して(S308)表示部14で表示させる(S309)。顔写真情報は、携帯電話番号対応に予め登録、記憶されたものであり、これにより利用者が本人であるか否かを判断できる。
【0034】
また、携帯電話番号対応の顔写真情報が決済装置4に蓄積されていないなどの理由で、決済装置4から顔写真情報が送信されず、本人確認「NG」が送信された場合などには、その旨を表示して本処理は終了する。また、利用者の顔と表示された顔とが一致しない場合、オペレータは、本処理を終了させ、決済を中止させることができる。
【0035】
本人確認処理後、科目ボタン12を操作して利用者により申告された科目を入力した後、テンキー11により金額を入力して送信操作すれば(S310)、科目情報と金額情報を含む領収書情報が決済装置4に送信される(S311)。
【0036】
例えば、科目ボタン12の「接待」を押圧し、テンキー11により金額を入力する。続いて送信操作をすると、接待であることを示す科目情報と金額情報を含む領収書情報が携帯電話ネットワーク2およびインターネット3を介して決済装置4に送信され、領収書データベース5に蓄積される。
【0037】
このとき紙の領収書を発行(S312)してもよいが、紙の領収書は、該領収書情報が既に領収書データベース8に蓄積されていることが分かるようにしておく。紙の領収書を発行することにより、領収書データベース8に蓄積された領収書情報を後に照合、確認することが可能になる。
【0038】
なお、ステップS310で一定時間待っても科目や金額が入力されなかったり、送信操作がされないときには本処理を終了させるようにすることができる。
【0039】
図5は、領収書情報の一例を示すデータ構成図であり、本例の領収書情報は、携帯端末1の携帯電話番号、本人確認のために携帯端末1から入力された携帯電話番号、科目ボタン12により指定された科目情報、テンキー11により入力された金額情報、一括か分割かなどの支払い条件情報、その他の情報を含む。なお、携帯端末1は、領収書情報に含まれる情報を入力し得るものであることはもちろんである。
【0040】
図4の、決済装置4における処理を示すフローチャートにおいて、決済装置4は、携帯端末1から与信照会データを受信する(S401)と、与信処理(S402)を行う。この与信処理は、クレジットカード番号などに基づいて与信データベース6を検索することにより実行することができる。
【0041】
次に、与信処理の結果を判定し(S403)、その結果に従って与信「OK」、あるいは与信「NG」を携帯端末1に送信する(S404、S405)。与信「NG」の場合にはここで本処理は終了するが、与信「OK」の場合には携帯端末1からの携帯電話番号の受信(S406)に進む。ここで携帯電話番号を受信すると、該携帯電話番号を電話番号データベース5から検索する(S407)。
【0042】
次に、該携帯電話番号が検索できたか否かを判定し(S408)、検索できないと判定した場合には本人確認「NG」を送信して(S409)本処理は終了するが、検索できたと判定すれば該携帯電話番号対応の顔写真情報を顔写真データベース7から検索して携帯端末1に送信する(S410)。
【0043】
携帯電話番号対応の顔写真情報は、例えば、図6に示すように、電話番号対応の顔写真情報の記憶領域が掲載された変換テーブルを構成することにより顔写真データベース7から容易に検索できる。なお、この変換テーブルには、携帯電話番号対応のカード番号情報や領収書情報やメールアドレスやその他の情報の記憶領域も掲載されている。これによって各データベース相互の関係が規定され、携帯電話番号対応の各種情報を容易に検索できる。
【0044】
次に、携帯端末1から送信された領収書情報を受信し(S411)、領収書データベース5に蓄積する(S412)。なお、領収書情報の受信に際し、第三者が公証しているタイムスタンプサーバ10からの日時データを領収書情報に付加し(S413)、データ生成の日時を公証することが好ましい。
【0045】
こうすることにより、領収書を電子データとして期間管理して保管することができ、紙としての領収書の保管の必要がなくなると同時に、支払いが発生した日時を法的に確定することもできる。また、一定期間経過した領収書情報を廃棄するなどの情報管理が容易になる。
【0046】
以上、実施形態について説明したが、本発明は、種々に変形可能である。例えば、図2に示したように、携帯端末1として電子カメラ15を備えたものを用いれば、該電子カメラ15により適宜取得した利用者の顔などの画像情報を携帯電話ネットワーク2およびインターネット3を介して決済装置4に送信し、携帯電話番号対応に蓄積することができる。
【0047】
また、決済装置4にクレジットカード、キャッシュカード、デビットカードなどのカード番号データベース9を備え、携帯電話番号データベース5の各情報と対応させてカード番号を蓄積させておくことにより、携帯端末1から送信された携帯電話番号対応のカード番号を検索し、該カード番号に基づいて与信処理を行うことができる。このようにすれば、携帯端末1へのカードの挿入は必要がなくなり、利用者はカードを携帯していなくても決済が可能になる。
【0048】
また、決済装置4に、さらに携帯電話番号対応にメールアドレスを蓄積したメールアドレスデータベースを備えれば、領収書データベースに蓄積した領収書情報を該当する携帯電話番号対応のメールアドレスに適宜送信することができるようになる。
【0049】
また、前記実施形態のように、携帯端末1を科目機能内蔵携帯電話機として構成し、領収書情報が少なくとも科目情報と金額情報とを含むようにし、領収書データベースに蓄積された領収書情報をネットワークあるいは記録媒体を介して会計システムに取り込むようにすることもできる。
【0050】
さらに、図2に示すように、携帯端末1をPOSシステム16に接続し、携帯端末1とPOSシステム16とを連動させて相互にデータを利用するようにすれば、データ入力の省力化、データ入力ミスの低減を図ることができ、また、リアルタイムでの会計業務が可能になる。
【0051】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したように、本発明によれば、決済に際し決済装置の顔写真データベースより携帯電話番号対応の顔写真情報を検索し、携帯端末の表示部に表示するので、利用者が本人であるかの確認が容易かつ確実になる。また、携帯端末としては、携帯電話端末あるいはそれと同等のものを用いることができ、特別な携帯端末を必要としない。また、顔は、常に公の場に公開されているものであり目視できるので、本人確認の際に利用者に違和感を感じさせない。
【0052】
また、決済に際し利用者の顔などの画像情報を取得して蓄積しておくことができるので、利用者に心理的圧迫効果を与える結果、不正利用が多い業種での安全性向上が期待できる。また、携帯電話番号をクレジットカードの番号と連係させることにより、カード利用で従来取得されている与信情報を利用して与信処理を行うことができ、本システム用に特別に与信情報を作成する必要がなくなる。
【0053】
また、領収書データベースに蓄積された領収書情報をメールアドレスに送信することにより、利用者は利用状況を確認でき、不正利用や誤りがあった場合に早期にそれを発見、対処することができる。さらに、領収書情報に金額情報の他に科目情報を含ませることにより、領収書情報を会計システムに取り込んで会計処理に利用でき、会計処理を容易かつ迅速に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る決済システムの一実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】携帯端末の一実施形態の構成図である。
【図3】携帯端末における処理を示すフローチャートである。
【図4】決済装置における処理を示すフローチャートである。
【図5】領収書情報の一例を示すデータ構成図である。
【図6】携帯電話番号対応の各種情報を検索するための変換テーブルの一例の構成図である。
【符号の説明】
1・・・携帯端末、2・・・携帯電話ネットワーク、3・・・インターネット、4−1,4−2,4−3・・・決済装置、5・・・5−1,5−2,5−3・・・携帯電話番号データベース、6−1,6−2,6−3・・・与信データベース、7−1,7−2,7−3・・・顔写真データベース、8−1,8−2,8−3・・・領収書データベース、9−1,9−2,9−3・・・カード番号データベース、10・・・タイムスタンプサーバ、11・・・テンキー、12・・・科目ボタン、13・・・操作部、14・・・表示部、15・・・電子カメラ、16・・・POSシステム
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話番号による決済システムに関し、特に、携帯端末から携帯電話番号を入力してキャッシュレスで、しかも安全かつ確実に売買取引の決済を行うことができる携帯電話番号による決済システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クレジットカードやデビットカードなどを使用してキャッシュレスで売買取引の決済を行うことが多くなってきている。キャッシュレスで決済を行う場合、安全性を確保するために利用者が本人であることを確認する必要がある。
【0003】
従来、決済に際して利用者が本人であることを確認する最も一般的な方法は、利用者にパスワードやクレジットカード番号を入力してもらう方法である。また、指紋、声紋、虹彩、静脈パターンなど個人に特有な情報を予め登録しておき、決済に際し取得された情報と予め登録されている情報とを照合することにより利用者が本人であることを確認する方法も知られている。
【0004】
また、携帯電話機などの携帯端末を決済に利用することも提案されている。例えば、特開2000−276531号公報には、プリペイドカード、クレジットカード、キャッシュカードなどのカード状記憶媒体から決済に必要な情報を読み取る読み取り手段を携帯電話機に設け、決済に際してカード状記憶媒体から読み取った情報に基づいて決済端末と通信し、決済処理を実行する決済処理方法が記載されており、その際に本人確認を暗証番号や指紋情報などに基づいて行うことが記載されている。
【0005】
また、特開2002−163584号公報には、ICカードの読み書き可能な携帯情報端末を使用して認証情報、決済情報、および顧客の正当性を照明する暗証番号情報を決済サーバ送信し、決済サーバから一時的に発行されたパスワードを店舗側の決済端末から入力させることにより決済を可能にするカード決済方法が記載されている。
【0006】
また、特開2002−269350号公報には、予めID登録されている携帯通信端末からID関連情報や携帯通信端末の位置情報をホストコンピュータに入力して本人確認または与信検査を行う取引決済方法が記載されている。また、これには、従来、本人確認の処理がカード使用者への伝票の署名とクレジットカードに記載済みの署名とを比較したり、カード使用者とカードに添付の顔写真と比較したり、カード使用者がクレジット端末に入力した暗証番号とデータベースに記憶されている暗証番号とを決済コンピュータで照合することなどで行われてれいたことも記載されている。
【0007】
さらに、特開2002−373306号公報には、携帯電話機から決済端末に暗証符号のみを送信し、本人特定情報は決済サーバに送信し、さらに携帯電話機からの決済承認信号の送信に基づいて決済を行うことにより、店舗における個人情報の不正使用を防止するようにした決済システムが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、利用者にパスワードを入力してもらう方法は、通常、パスワードが簡単な4桁の数字の組み合わせであるため、漏洩する危険性を持っている。また、クレジットカード番号は、通常、16桁の番号の組み合わせであり、比較的漏洩の危険性が少ないが、漏洩するとその番号のみで決済が可能であるため、事故が発生する恐れがないとは言えない。
【0009】
また、指紋、声紋、虹彩、静脈パターンなどの個人に特有な情報を照合することにより利用者が本人であることを確認する方法は、特別な装置を必要とし、また、社会一般で行われている決済の際に上記の特別な情報を取得することは、利用者に違和感がある。
【0010】
また、前記特開2000−276531号公報に記載されたものは、携帯電話機によりプリペイドカード、クレジットカードあるいはキャッシュカードなどを使用した決済が可能になり、前記特開2002−163584号公報に記載されたものは、店舗側の決済端末(CAT端末)はそのままでICカードを利用した決済が可能になり、前記特開2002−269350号公報に記載されたものは、カード情報の漏洩に対するセキュリティを高めることができ、前記特開2002−373306号公報に記載されたものは、ID情報の不正取得を防止することができるものであるが、いずれにしても暗証番号や署名などに基づいて本人確認を行うものである。
【0011】
前記特開2002−269350号公報には、カードに添付された顔写真に基づいて本人確認を行うことも記載されているが、顔写真が取り替えられた偽造カードが出回ることがある。したがって、本人なりすましを防ぐには十分なものではない。
【0012】
本発明の目的は、上述した従来技術の問題点を解決し、利用者に違和感を感じさせることなく利用者が本人であることを確実に確認することができ、キャッシュレスで、しかも安全かつ確実に売買取引の決済を行うことができる携帯電話番号による決済システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明は、携帯端末と、通信網を介して携帯端末に接続される決済装置とを含み、前記携帯端末は、携帯電話番号の入力と決済操作が可能な操作部および表示部を備え、前記決済装置は、携帯電話番号を蓄積した携帯電話番号データベース、携帯電話番号対応に与信情報を蓄積した与信データベース、携帯電話番号対応に顔写真情報を蓄積した顔写真データベース、および携帯電話番号対応に領収書情報を蓄積する領収書データベースを備え、前記携帯端末は、決済に際し前記操作部より入力または自動読取りされた携帯電話番号を前記通信網を介して前記決済装置に送信するとともに前記決済装置から送信された顔写真情報を前記表示部に表示し、また、決済操作に従って領収書情報を前記通信網を介して前記決済装置に送信し、前記決済装置は、決済に際し前記与信データベースを用いて与信処理を行うとともに、前記携帯端末から送信された携帯電話番号を前記携帯電話番号データベースより検索し、該携帯電話番号対応の顔写真情報を前記顔写真データベースより検索して前記携帯端末に送信し、また、前記携帯端末から送信された領収書情報を前記領収書データベースに蓄積する点に第1の特徴がある。
【0014】
また、本発明は、前記携帯端末が、さらに電子カメラを備え、該電子カメラにより取得した画像情報を前記通信網を介して前記決済装置に送信し、前記決済装置は、該画像情報を携帯電話番号対応に蓄積するする点に第2の特徴がある。
【0015】
また、本発明は、前記決済装置が、前記携帯端末から送信された携帯電話番号をカード番号に変換し、該カード番号により前記与信データベースを検索し、与信情報を取得して与信処理を行う点に第3の特徴がある。
【0016】
また、本発明は、前記決済装置が、さらに携帯電話番号対応にメールアドレスを蓄積したメールアドレスデータベースを備え、前記領収書データベースに蓄積した領収書情報を該当する携帯電話番号対応のメールアドレスに送信する点に第4の特徴がある。
【0017】
さらに、本発明は、前記携帯端末は、前記操作部に科目ボタンを備え、前記領収書情報が、少なくとも科目情報と金額情報とを含むする点に第5の特徴がある。
【0018】
第1の特徴によれば、決済に際し決済装置の顔写真データベースより携帯電話番号対応の顔写真情報を検索し、携帯端末の表示部に表示するので、利用者が本人であるかの確認が容易かつ確実にできる。また、携帯端末としては、携帯電話端末あるいはそれと同等のものを用いることができ、特別な携帯端末を必要としない。また、顔は、常に公の場に公開されているものであり目視できるので、本人確認の際に利用者に違和感を感じさせない。
【0019】
また、第2の特徴によれば、決済に際し利用者の顔などを取得して蓄積しておくことができるので、利用者に心理的圧迫効果を与える結果、不正利用が多い業種での安全性向上が期待できる。
【0020】
また、第3の特徴によれば、携帯電話番号をクレジットカードの番号と連係させることにより、カード利用で従来取得されている与信情報を利用して与信処理を行うことができ、本システム用に特別な与信情報を作成する必要がなくなる。
【0021】
また、第4の特徴によれば、領収書データベースに蓄積した領収書情報をメールアドレスに送信するので、利用者は利用状況を確認でき、不正利用や誤りがあった場合に早期にそれを発見、対処することができる。
【0022】
さらに、第5の特徴によれば、領収書情報が金額情報の他に科目情報をも含んでいるので、領収書情報を会計システムに取り込んで会計処理に利用でき、会計処理を容易かつ迅速に行うことができるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係る決済システムの一実施形態を示すシステム構成図である。各店舗には携帯端末1(1−1,1−2,1−3,・・・)が設置される。
【0024】
携帯端末1は、携帯電話ネットワーク2およびインターネット3を介して、例えば各クレジット会社内の決済装置4(4−1,4−2,4−3,・・・)に接続される。必要に応じてゲートウエイが設けられ、ゲートウエイは、プロトコルが異なるネットワーク間や決済装置4間を相互接続して情報の送受信を可能にする。
【0025】
各決済装置4はそれぞれ、携帯電話番号を蓄積した携帯電話番号データベース5(5−1,5−2,5−3,・・・)、携帯電話番号対応に与信情報を蓄積した与信データベース6(6−1,6−2,6−3,・・・)、携帯電話番号対応に本人の顔写真情報を予め蓄積した顔写真データベース7(7−1,7−2,7−3,・・・)、および携帯電話番号対応に領収書情報を蓄積する領収書データベース8(8−1,8−2,8−3,・・・)を備える。決済装置4は、クレジットカード、キャッシュカード、デビットカードなどのカード番号データベース9(9−1,9−2,9−3,・・・)を備えてもよい。また、決済装置4は、与信データベースを与信センタに備えるものであってもよい。
【0026】
インターネット3にタイムスタンプサーバ10を接続し、インターネット3上の情報に日付情報をスタンプして情報生成の日時を公証するようにすることが好ましい。
【0027】
図2は、携帯端末1の一実施形態の構成図である。本実施形態の携帯端末1は、科目機能内蔵携帯電話機として構成され、携帯電話番号の入力が可能なテンキー11と科目ボタン12を有する操作部13、液晶などからなる表示部14、および電子カメラ15を前面に備える。操作部13は、さらに、入力された情報を確定して出力させる決済ボタン、その他のボタンを有するが、図示省略している。
【0028】
また、携帯端末1は、科目ボタン12の操作に従って該科目ボタンに対応する科目情報を出力する科目情報出力手段、科目情報出力手段により出力される科目情報を含む領収書情報や電子カメラ15により出力される画像情報をオンライン送信する送信部、さらに、例えば側面から挿入されるカードaに記憶されている情報を読み取るカード読取部を内蔵する。さらに、携帯端末1にはPOSシステム16を接続することができる。
【0029】
各科目ボタン12に対応して出力される科目情報は、所定操作により任意に変更設定可能であり、例えば、飲食店などでは「接待」、「会議費」などの科目が各科目ボタン12に設定される。これにより決済装置4はハード構成が共通でも各店舗毎に異なる科目が設定できるようになっている。なお、出力される科目情報のフォーマットは、そのまま既存の会計システムで処理し得るように考慮することが好ましい。また、操作部13により入力された科目、金額、人数などの情報は、表示部14で適宜表示される。
【0030】
次に、携帯端末1を用いた決済システムの動作例を図3および図4のフローチャートを参照して説明する。図3は、携帯端末1における処理を示すフローチャートであり、図4は、決済装置4における処理を示すフローチャートである。なお、処理を進める際、実際には、実行ボタンや決済ボタンなどの操作を行うことは、通常の端末操作と同様であるので、説明を省略している場合がある。
【0031】
図3において、店舗における会計処理時、顧客から提出されたクレジットカード、デビットカードなどのカードaを携帯端末1に挿入する(S301)と、カードaに記憶されている情報が読み取られる(S302)。カードaから読み取られた情報に基づく与信照会データが携帯電話ネットワーク2およびインターネット3を介してカード対応のクレジット会社の決済装置4に送信される(S303)。
【0032】
次に、与信処理の結果である与信「OK」、与信「NG」が決済装置4から受信されたか否かを判定する(S304、S305)。ここで与信「OK」が受信された場合、本人確認処理Aに進むことができ、与信「NG」を受信した場合には、以後の処理が拒否されて本処理は終了する。与信処理の結果は携帯端末1の表示部14で表示される。
【0033】
本人確認処理Aでは、まず、利用者に携帯端末1のテンキーで携帯電話番号を入力してもらう方法、携帯端末1から自動で読取る方法等により(S306)、該携帯電話番号を決済装置4に送信する(S307)。決済装置4から該携帯電話番号対応の顔写真情報が送信されればこれを受信して(S308)表示部14で表示させる(S309)。顔写真情報は、携帯電話番号対応に予め登録、記憶されたものであり、これにより利用者が本人であるか否かを判断できる。
【0034】
また、携帯電話番号対応の顔写真情報が決済装置4に蓄積されていないなどの理由で、決済装置4から顔写真情報が送信されず、本人確認「NG」が送信された場合などには、その旨を表示して本処理は終了する。また、利用者の顔と表示された顔とが一致しない場合、オペレータは、本処理を終了させ、決済を中止させることができる。
【0035】
本人確認処理後、科目ボタン12を操作して利用者により申告された科目を入力した後、テンキー11により金額を入力して送信操作すれば(S310)、科目情報と金額情報を含む領収書情報が決済装置4に送信される(S311)。
【0036】
例えば、科目ボタン12の「接待」を押圧し、テンキー11により金額を入力する。続いて送信操作をすると、接待であることを示す科目情報と金額情報を含む領収書情報が携帯電話ネットワーク2およびインターネット3を介して決済装置4に送信され、領収書データベース5に蓄積される。
【0037】
このとき紙の領収書を発行(S312)してもよいが、紙の領収書は、該領収書情報が既に領収書データベース8に蓄積されていることが分かるようにしておく。紙の領収書を発行することにより、領収書データベース8に蓄積された領収書情報を後に照合、確認することが可能になる。
【0038】
なお、ステップS310で一定時間待っても科目や金額が入力されなかったり、送信操作がされないときには本処理を終了させるようにすることができる。
【0039】
図5は、領収書情報の一例を示すデータ構成図であり、本例の領収書情報は、携帯端末1の携帯電話番号、本人確認のために携帯端末1から入力された携帯電話番号、科目ボタン12により指定された科目情報、テンキー11により入力された金額情報、一括か分割かなどの支払い条件情報、その他の情報を含む。なお、携帯端末1は、領収書情報に含まれる情報を入力し得るものであることはもちろんである。
【0040】
図4の、決済装置4における処理を示すフローチャートにおいて、決済装置4は、携帯端末1から与信照会データを受信する(S401)と、与信処理(S402)を行う。この与信処理は、クレジットカード番号などに基づいて与信データベース6を検索することにより実行することができる。
【0041】
次に、与信処理の結果を判定し(S403)、その結果に従って与信「OK」、あるいは与信「NG」を携帯端末1に送信する(S404、S405)。与信「NG」の場合にはここで本処理は終了するが、与信「OK」の場合には携帯端末1からの携帯電話番号の受信(S406)に進む。ここで携帯電話番号を受信すると、該携帯電話番号を電話番号データベース5から検索する(S407)。
【0042】
次に、該携帯電話番号が検索できたか否かを判定し(S408)、検索できないと判定した場合には本人確認「NG」を送信して(S409)本処理は終了するが、検索できたと判定すれば該携帯電話番号対応の顔写真情報を顔写真データベース7から検索して携帯端末1に送信する(S410)。
【0043】
携帯電話番号対応の顔写真情報は、例えば、図6に示すように、電話番号対応の顔写真情報の記憶領域が掲載された変換テーブルを構成することにより顔写真データベース7から容易に検索できる。なお、この変換テーブルには、携帯電話番号対応のカード番号情報や領収書情報やメールアドレスやその他の情報の記憶領域も掲載されている。これによって各データベース相互の関係が規定され、携帯電話番号対応の各種情報を容易に検索できる。
【0044】
次に、携帯端末1から送信された領収書情報を受信し(S411)、領収書データベース5に蓄積する(S412)。なお、領収書情報の受信に際し、第三者が公証しているタイムスタンプサーバ10からの日時データを領収書情報に付加し(S413)、データ生成の日時を公証することが好ましい。
【0045】
こうすることにより、領収書を電子データとして期間管理して保管することができ、紙としての領収書の保管の必要がなくなると同時に、支払いが発生した日時を法的に確定することもできる。また、一定期間経過した領収書情報を廃棄するなどの情報管理が容易になる。
【0046】
以上、実施形態について説明したが、本発明は、種々に変形可能である。例えば、図2に示したように、携帯端末1として電子カメラ15を備えたものを用いれば、該電子カメラ15により適宜取得した利用者の顔などの画像情報を携帯電話ネットワーク2およびインターネット3を介して決済装置4に送信し、携帯電話番号対応に蓄積することができる。
【0047】
また、決済装置4にクレジットカード、キャッシュカード、デビットカードなどのカード番号データベース9を備え、携帯電話番号データベース5の各情報と対応させてカード番号を蓄積させておくことにより、携帯端末1から送信された携帯電話番号対応のカード番号を検索し、該カード番号に基づいて与信処理を行うことができる。このようにすれば、携帯端末1へのカードの挿入は必要がなくなり、利用者はカードを携帯していなくても決済が可能になる。
【0048】
また、決済装置4に、さらに携帯電話番号対応にメールアドレスを蓄積したメールアドレスデータベースを備えれば、領収書データベースに蓄積した領収書情報を該当する携帯電話番号対応のメールアドレスに適宜送信することができるようになる。
【0049】
また、前記実施形態のように、携帯端末1を科目機能内蔵携帯電話機として構成し、領収書情報が少なくとも科目情報と金額情報とを含むようにし、領収書データベースに蓄積された領収書情報をネットワークあるいは記録媒体を介して会計システムに取り込むようにすることもできる。
【0050】
さらに、図2に示すように、携帯端末1をPOSシステム16に接続し、携帯端末1とPOSシステム16とを連動させて相互にデータを利用するようにすれば、データ入力の省力化、データ入力ミスの低減を図ることができ、また、リアルタイムでの会計業務が可能になる。
【0051】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したように、本発明によれば、決済に際し決済装置の顔写真データベースより携帯電話番号対応の顔写真情報を検索し、携帯端末の表示部に表示するので、利用者が本人であるかの確認が容易かつ確実になる。また、携帯端末としては、携帯電話端末あるいはそれと同等のものを用いることができ、特別な携帯端末を必要としない。また、顔は、常に公の場に公開されているものであり目視できるので、本人確認の際に利用者に違和感を感じさせない。
【0052】
また、決済に際し利用者の顔などの画像情報を取得して蓄積しておくことができるので、利用者に心理的圧迫効果を与える結果、不正利用が多い業種での安全性向上が期待できる。また、携帯電話番号をクレジットカードの番号と連係させることにより、カード利用で従来取得されている与信情報を利用して与信処理を行うことができ、本システム用に特別に与信情報を作成する必要がなくなる。
【0053】
また、領収書データベースに蓄積された領収書情報をメールアドレスに送信することにより、利用者は利用状況を確認でき、不正利用や誤りがあった場合に早期にそれを発見、対処することができる。さらに、領収書情報に金額情報の他に科目情報を含ませることにより、領収書情報を会計システムに取り込んで会計処理に利用でき、会計処理を容易かつ迅速に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る決済システムの一実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】携帯端末の一実施形態の構成図である。
【図3】携帯端末における処理を示すフローチャートである。
【図4】決済装置における処理を示すフローチャートである。
【図5】領収書情報の一例を示すデータ構成図である。
【図6】携帯電話番号対応の各種情報を検索するための変換テーブルの一例の構成図である。
【符号の説明】
1・・・携帯端末、2・・・携帯電話ネットワーク、3・・・インターネット、4−1,4−2,4−3・・・決済装置、5・・・5−1,5−2,5−3・・・携帯電話番号データベース、6−1,6−2,6−3・・・与信データベース、7−1,7−2,7−3・・・顔写真データベース、8−1,8−2,8−3・・・領収書データベース、9−1,9−2,9−3・・・カード番号データベース、10・・・タイムスタンプサーバ、11・・・テンキー、12・・・科目ボタン、13・・・操作部、14・・・表示部、15・・・電子カメラ、16・・・POSシステム
Claims (5)
- 携帯端末と、通信網を介して携帯端末に接続される決済装置とを含み、前記携帯端末は、携帯電話番号の入力と決済操作が可能な操作部および表示部を備え、前記決済装置は、携帯電話番号を蓄積した携帯電話番号データベース、携帯電話番号対応に与信情報を蓄積した与信データベース、携帯電話番号対応に顔写真情報を蓄積した顔写真データベース、および携帯電話番号対応に領収書情報を蓄積する領収書データベースを備え、
前記携帯端末は、決済に際し前記操作部より入力または自動読取りされた携帯電話番号を前記通信網を介して前記決済装置に送信するとともに前記決済装置から送信された顔写真情報を前記表示部に表示し、また、決済操作に従って領収書情報を前記通信網を介して前記決済装置に送信し、
前記決済装置は、決済に際し前記与信データベースを用いて与信処理を行うとともに、前記携帯端末から送信された携帯電話番号を前記携帯電話番号データベースより検索し、該携帯電話番号対応の顔写真情報を前記顔写真データベースより検索して前記携帯端末に送信し、また、前記携帯端末から送信された領収書情報を前記領収書データベースに蓄積することを特徴とする携帯電話番号による決済システム。 - 前記携帯端末は、さらに電子カメラを備え、該電子カメラにより取得した画像情報を前記通信網を介して前記決済装置に送信し、前記決済装置は、該画像情報を携帯電話番号対応に蓄積することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話番号による決済システム。
- 前記決済装置は、前記携帯端末から送信された携帯電話番号をカード番号に変換し、該カード番号により前記与信データベースを検索し、与信情報を取得して与信処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電話番号による決済システム。
- 前記決済装置は、さらに携帯電話番号対応にメールアドレスを蓄積したメールアドレスデータベースを備え、前記領収書データベースに蓄積した領収書情報を該当する携帯電話番号対応のメールアドレスに送信することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯電話番号による決済システム。
- 前記携帯端末は、前記操作部に科目ボタンを備え、前記領収書情報は、少なくとも科目情報と金額情報とを含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯電話番号による決済システム。
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JP2020173623A (ja) * | 2019-04-11 | 2020-10-22 | Celumix株式会社 | 情報処理端末、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム |
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2003
- 2003-03-28 JP JP2003091240A patent/JP2004302509A/ja active Pending
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