JP2004301463A - 遠赤外線利用の穀物乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遠赤放射体が熱膨張しても遠赤放射体の回転停止、異音の発生をなくして、穀物に均等に遠赤外線を照させることで高品質で効率よく乾燥できる遠赤外線利用の穀物乾燥機を提供する。
【解決手段】遠赤外線放射体の回転動力は、穀物取出槽の排出ロールから伝達を受けて遠赤放射体は回転し、遠赤外線放射体の一端は穀物の散粒状面ないし薄層状面方向に対して平行方向に移動しないよう構成され、他端は遠赤外線放射体の膨張によって生じた寸法のズレを修正する回転駆動部を設けられていて、バーナ方向の軸支部に外気吸気口を冷却口として、軸受を熱からまもる用にした。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀物を散粒状ないし薄層状に流動させながら遠赤外線を照射することにより穀物を乾燥する、遠赤外線利用の穀物乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
穀物乾燥機の本体の上段に穀物貯留槽、中段に通風乾燥部、下段に穀物取出槽をそれぞれ設け、穀物貯留槽に貯留した穀物を通風乾燥、穀物取出槽、穀物貯留槽の経路で循環させながら通風乾燥部で通風乾燥する穀物乾燥機は、特公平5−22834号公報または特開平6−3052号公報に記載されており、この従来の穀物乾燥機においては、通風乾燥部の乾燥通路を流下する穀物に、乾燥通路の側面から乾燥通路を横切るように遠赤外線を照射することにより、遠赤外線による乾燥も併せて施して乾燥の効率を図っている。
【0003】
また、出願人は通風乾燥から穀物が散粒状ないし薄層状に流下する穀物取出槽内に遠赤外線放射体を設けることにより、循環流動する穀物に遠赤外線を均等に照射して乾燥ムラ無く均等に乾燥することが出来る遠赤外線利用穀物乾燥機を提案するに至り(特開平8−14745号公報参照)、しかも通風乾燥部から穀物が散粒状ないし薄層状に流下する穀物取出槽内で穀物に混在する塵埃等が、遠赤外線放射体上面に堆積して起こる火災の防止と、遠赤外線放射体から均一に遠赤を放射させムラ無く穀物を乾燥させるための遠赤外線放射体を回転させる発明、特開平10−82586号公報の遠赤外線利用の穀物乾燥機を提案に至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
穀物を遠赤外線で乾燥するには、穀物に含まれる水分に遠赤外線を有効に吸収させることが重要である。通常水は波長3μmと6μmの遠赤外線を吸収しやすいとされているので、波長3μmから6μmの遠赤外線を放射させるためには遠赤外線放射体の表面温度は、波長3μmで約700℃、波長6μmで約210℃である。
【0005】
遠赤外線放射体は通常ステンレス鋼が多用されているが、乾燥すなわち水に吸収されやすい遠赤外線を放射するための放射体の必要温度、210℃から700℃に遠赤外線放射体を加熱するとステンレス鋼、例えばSUS304の熱膨張係数は18.9×10−6/℃(0〜700℃)であって、遠赤外線放射体の全長を2000mmとすると約25mm放射体自体が膨張してしまう。
【0006】
特に遠赤外線放射体を回転させる構造であっては遠赤外線放射体の全長が伸びることで異音の発生や遠赤外線放射体の両端が側壁に接触しての回転停止、回転駆動装置からの離脱などの不具合が発生してしまう。
【0007】
そこで本発明は、遠赤外線放射体が熱膨張しても遠赤外線放射体の回転停止、異音の発生をなくして、穀物に均等に遠赤外線を照させることで高品質で効率よく乾燥できる遠赤外線利用の穀物乾燥機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成させるために、本発明における遠赤外線利用の穀物乾燥機においては、請求項1ないし請求項7に係る遠赤外線利用の穀物乾燥機を提案するものである。
【0009】
即ち、請求項1に係る遠赤外線利用の穀物乾燥機は、散粒状ないし薄層状に流動する部位の穀物に対向させて遠赤外線放射体を設け、遠赤外線放射体は遠赤外線放射体が熱膨張で軸方向に伸長しても、穀物が散粒状ないし薄層状に流動する穀物の部位に対する面が転換されるように回転するよう構成したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項2係る遠赤外線利用の穀物乾燥機は、散粒状ないし薄層状に流動する部位の穀物に対向させて遠赤外線放射体を設け、遠赤外線放射体は穀物が散粒状ないし薄層状に流動する穀物の部位に対する面が転換されるように回転するよう構成された穀物乾燥機において、遠赤外線放射体の一端は遠赤外線放射体の軸方向に対して、移動しないよう構成されたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に係る遠赤外線利用の穀物乾燥機は、穀物乾燥機の本体の上段に穀物貯留槽、中段に通風乾燥部、下段に穀物取出槽をそれぞれ設け、穀物貯留槽に貯留した穀物を通風乾燥部、穀物取出槽、穀物貯留槽の経路で循環流動させながら通風乾燥部で通風乾燥し、穀物取出槽内に、通風乾燥部から穀物が散粒状ないし薄層状に流下する穀物に遠赤外線を照射する遠赤外線放射体を設けて、この遠赤外線放射体を時間の経過に伴って流動する穀物に対向する面が転換されるように回転するよう構成された穀物乾燥機において、遠赤外線放射体の一端は遠赤外線放射体の軸方向に対して、移動しないよう構成されたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項4係る遠赤外線利用の穀物乾燥機は、請求項1または請求項3記載の遠赤外線利用の穀物乾燥機において、遠赤外線放射体の一端は遠赤外線放射体の軸方向に対して、移動しないよう構成し、他端は遠赤外線放射体の膨張によって生じた伸長のズレを修正する回転駆動部を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項5に係る遠赤外線利用の穀物乾燥機は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遠赤外線利用の穀物乾燥装置において、遠赤外線放射体の回転動力は、穀物取出槽の繰出ロールから伝達を受けることを特徴とするものである。
【0014】
請求項6に係る遠赤外線利用の穀物乾燥機は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の遠赤外線利用の穀物乾燥装置において、遠赤外線放射体の一端に設けられた遠赤外線放射体の軸方向に対して、移動しないよう構成された軸受装置には、外気吸気口を用いた冷却口を備えたことを特徴とする特徴とするものである。
【0015】
請求項7に係る遠赤外線利用の穀物乾燥機は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の遠赤外線利用の穀物乾燥装置において、遠赤外線放射体の両端に設けられた軸受のコロの素材をリン青銅としたことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の実施の形態に係る遠赤外線利用の穀物乾燥機の断面図。図2には本発明の実施の形態に係る遠赤外線利用の穀物乾燥機の斜視図。図3には本発明の第1の実施を示す遠赤外線利用の穀物乾燥機の遠赤外線放射体部斜視図。図4には本発明の第1の実施を示す遠赤外線放射体の一端の詳細を表した断面図。図5には図4の軸受を表した斜視図。図6は本発明の第1の実施の他例1を示す遠赤外線放射体の一端の詳細断面図。図7は図6の軸受を表した斜視図。図8は本発明の第1の実施の他例2を示す遠赤外線放射体の一端の詳細断面図。図9は図8の斜視図。図10は本発明の実施の形態に係る遠赤外線利用の駆動部と穀物乾燥機の遠赤外線放射体の他端を示す斜視図。図11は本発明の第2の実施の形態を示す遠赤外線放射体の他端の断面図。図12は本発明の第2の実施の形態の動作を示す遠赤外線放射体の他端の断面図。図13は本発明の第2の実施の他例を示す遠赤外線放射体の他端の断面図である。
【0017】
散粒状ないし薄層状に流動する部位の穀物に対向させて遠赤外線放射体15が設けられている。遠赤外線放射体15は遠赤外線放射体15が熱膨張で軸方向に伸長しても、穀物が散粒状ないし薄層状に流動する穀物の部位に対する面が転換されるように回転するよう構成されているので、遠赤外線放射体15の温度差による遠赤外線放射体15の伸長差があっても、遠赤外線放射体15は均一に回転するので、遠赤外線放射体15から発生される遠赤外線を均等に散粒状ないし薄層状に流動する穀物にまんべんなく照射することができる。
【0018】
また、散粒状ないし薄層状に流動する部位の穀物に対向させて遠赤外線放射体15を設け、遠赤外線放射体15は穀物が散粒状ないし薄層状に流動する穀物の部位に対する面が転換されるように回転するよう構成された穀物乾燥機1において、遠赤外線放射体15の一端は遠赤外線放射体15の軸方向に対して、移動しないよう構成されている。
【0019】
特に、穀物乾燥機1の本体の上段に穀物貯留槽2、中段に通風乾燥部3、下段に穀物取出槽4をそれぞれ設けられた穀物乾燥機1においては、穀物貯留槽2に貯留した穀物を通風乾燥部3、穀物取出槽4、穀物貯留槽2の経路で循環流動させながら通風乾燥部3で通風乾燥し、穀物取出槽4内に、通風乾燥部3から穀物が散粒状ないし薄層状に流下する穀物に遠赤外線を照射する遠赤外線放射体15を設けていて、この遠赤外線放射体15を時間の経過に伴って流動する穀物に対向する面が転換されるように回転するよう構成された穀物乾燥機1において、遠赤外線放射体15の一端は遠赤外線放射体15の軸方向に対して移動しないよう構成されているので、遠赤外線放射体15と遠赤外線放射体15の一端側に取り付けられたバーナ17との距離は常に一定で急激な温度変化が無く、安定したバーナ17の燃焼と均一な遠赤外線放射が得られ、特に高温となる軸受け部の構造を簡素化し、故障の発生の防止にも役立っている。
【0020】
【実施例】
図1において1は穀物乾燥機である。穀物乾燥機1の本体の上段には穀物貯留槽2が、中段には通風乾燥部3が、さらに下段には穀物取出槽4がそれぞれ設けられている。穀物取出槽4の下部にはその前後方向全長にわたる穀物搬出コンベア5が設けられており、穀物搬出コンベア5と穀物貯留槽2の上方の上部コンベア6間は昇降機7によって連絡されていて、穀物搬出コンベア5、昇降機7および上部コンベア6を介して、穀物貯留槽2、通風乾燥部3、穀物取出槽4、穀物貯留槽槽2の経路で穀物が循環されるように構成されている。
【0021】
前記通風乾燥部3は通気壁により形成された複数の乾燥通路8をなしていて、その乾燥通路8を構成する熱風供給胴は、熱風供給室9に連通し、排風胴は排風室10に連通しており、排風室10には吸引送風機11が備えられている。
【0022】
穀物取出槽4は、その上部両側から穀物搬出コンベア5の搬送樋12にかけて傾斜する流穀板13と両側壁14とで囲まれて形成されている。
【0023】
穀物取出槽4内には、遠赤外線放射体15が配設されており、この遠赤外線放射体15は、穀物取出槽4の前後方向略全長にわたる円筒形のものである。この遠赤外線放射体15から放射される遠赤外線は、通風乾燥部3の乾燥通路8から繰出ロール16の回転により繰り出されて、流穀板13面上を穀物が散粒状ないし薄層状に流下する穀物に照射される。遠赤外線放射体15の一端には、ガンタイプのバーナ17の炎熱放射筒18が軸心に臨ませてあり、遠赤外線放射体15の他端に排気筒19が軸心に接続されている。この排気筒19は熱風供給室9に導かれていて、その接続部に遠赤外線放射体15側から排気を吸引する吸引圧力調整器20が介在されている。遠赤外線放射体15は、燃料の燃焼により穀物の乾燥に適した波長の遠赤外線を放射するものである。
【0024】
前記遠赤外線放射体15の上方には、反射板21が設けられている。この反射板21は、遠赤外線放射体15から放射される遠赤外線を流穀板13,13の方向に拡散状に反射して、流穀板13の面上を流下する穀物に遠赤外線を均等に照射するためのものである。したがって、その形状および遠赤外線放射体15からの距離等は、流穀板13の面に向けて遠赤外線を均等に照射するのに適した状態に設定される。反射板21はアルミニウム、ステンレススチール等の磨き板で構成される。
【0025】
遠赤外線放射体15は、両端の軸支部A22と軸支部B23によって支えられ、それぞれの軸支部は軸受、軸受外メタル、押さえ材から形成されて回転自在であり(図3)、遠赤外線放射体15のスプロケットA30と前記繰出ロール16のスプロケットB39とに懸架したチェーン40により、遠赤外線放射体15は繰出ロール16に連動して低速で連続回転するようになっている(図10)。なお、ガンタイプのバーナ17と排気筒19は遠赤外線放射体15の回転を妨げない構造でそれぞれ接続されている。
【0026】
遠赤外線放射体15の一端の軸支部A22は、乾燥機の両側壁14の外面に取り付けられた大軸受外メタル25と、ガイドプレート34で連結されたリン青銅のコロA33からなる輪状の大軸受A24(図5)と押さえ材A26で構成されており、図4のように大軸受A24の輪内には遠赤外線放射体15の炎熱放射筒18を通し、大軸受A24は大軸受外メタル25に内装され、遠赤外線放射体15の放射体フランジ43を大軸受外メタル25に止められた押さえ材A26によって挟み込んだ構成になっている。
【0027】
この場合、大軸受A24と大軸受外メタル25と放射体フランジ43及び押さえ材A26には若干の隙間があり、遠赤外線放射体15の回転を容易に行なうものであるが、遠赤外線放射体15は穀物乾燥機1の本体の長辺方向に対し、放射体フランジ43を基準にする構成となっている。
【0028】
前記のように構成された図4では、大軸受外メタル25には軸支部A22を包み込むようにバーナベース31が取り付けられ、バーナベース31には遠赤外線放射体15の中心部になるようにバーナ17が取り付けられていて、押さえ材A26とはある程度の間隔を保って取り付けられており、バーナベース31には大軸受A24と大軸受外メタル25の位置に対向するように外気吸引口32が設けられている。またバーナ17は放射体フランジ43のバーナ穴と少しの間隔を保って炎熱放射筒18の内部に達している。
【0029】
図7には前記の実施の他例として、大軸受B35を構成するコロA33といくつかのガイドプレート34の中間にリン青銅からなるコロB36を設けたものである。このコロB36はコロA33の全長より若干径が大きくなっていて、コロA33が大軸受外メタル25と放射体フランジ43との接触を防止するものである。この大軸受B35を装着した軸支部A22を図6に示す。
【0030】
図8には、図7の構成の大軸受B35を大軸受外メタル25に内装して、更に押さえ材C37にリン青銅からなるコロC38を取り付けたものである。放射体フランジ43をコロB36とコロC38で前後を挟み込んでいるので、コロA33が大軸受外メタル25または放射体フランジ43と接触することなく若干の隙間をもって回転することが出来ほか、放射体フランジ43と押さえ材との接触も防止できる。なお、押さえ材C37はコロ38を常に放射体フランジ43に押し付ける弾性体であっても良い。
【0031】
遠赤外線放射体15の他端の軸支部B23に支えられる、放射体排気筒44の先端にはスプロケットA30が取り付けられ、繰出ロール16に設けられたスプロケットB39とチェーン40で懸架されているので、遠赤外線放射体15は繰出ロール16に連動して低速で連続回転するようになっている(図10)。支持部B23は、両側壁14の外側に取り付けられた小軸受外メタル28とそれに内装された小軸受27と、小軸受外メタル28に固定された押さえ材B29とで構成されており、小軸受27は小軸受外メタル28と押さえ材B29に若干の隙間があるように配置され、小軸受27の内輪に接触する放射体排気筒44が容易に回転できる構造になっている。
【0032】
また、軸支部B23の軸受も軸支部A22のようにコロA33とガイドプレート34だけの構成と、コロA33とガイドプレート34とガイドプレート34の中間部にコロB36を用いた軸受であってもよい(図示せず)。
【0033】
軸支部B23側の繰出ロール16の軸は、加熱前の遠赤外線放射体15の放射体排気筒44より放射体加熱中の膨張長さと同等か又はそれ以上の長さであって、繰出ロール16の軸とスプロケットB39の接触面には、スプロケットB39に追従する滑りカラー42があって繰出ロール16の軸を前後方向に容易に移動できるものである。なお、スプロケットB39が前後できる範囲にはキー41があり、空回りを防止するようになっている(図11・12)。
【0034】
また、この滑りカラー42はスプロケットA30と放射体排気筒44の接触面にあって、滑りカラー42がスプロケットA30に追従して前後に移動し、放射体排気筒44と空回りしない構造であっても良い(図13)。
【0035】
以上のように構成された遠赤外線利用の穀物乾燥機において、穀物貯留槽2から通風乾燥部3の乾燥通路8を流下する穀物は、熱風供給室9から熱風供給胴を経て乾燥通路8を横切り排風胴に流通して排風室10に流通する吸引熱風で通風乾燥される。そして、通風乾燥部3で通風乾燥された穀物は、各乾燥通路8の下端にはそれぞれ備えられた繰出ロール16の回転により散粒状ないし薄層状をなして穀物取出槽4内の流穀板13上を流下し、その流下の過程で遠赤外線放射体15から遠赤外線が照射され、遠赤外線による乾燥が施される。
【0036】
遠赤外線放射体15は、繰出ロール16の軸に取り付けられたスプトケットB39に懸架されたチェーン40を連動して遠赤外線放射体15の放射体排気筒44に取り付けたスプロケットA30を介して低速で回転している。
【0037】
軸支部A22では、大軸受外メタル25と大軸受A24(大軸受B35)と、押さえ材A26(押さえ材C37)とで放射体フランジ43が遠赤外線放射体15の軸方向に対して前後方向の移動を固定された構造であっても、容易に遠赤外線放射体15が回転できるようになっていて、バーナ17の燃焼が開始され遠赤外線放射体15の温度が上昇し遠赤外線放射体15が熱膨張しても、放射体フランジ43の位置の変更はない。
【0038】
前述したように、通常遠赤外線利用の穀物乾燥機に使用されている遠赤外線放射体15はステンレス鋼を使用していることが多いので、例えばSUS304の熱膨張係数は18.9×10−6/℃(0〜700℃)であって、遠赤外線放射体15の全長を2000mmとし、遠赤外線放射体15の表面温度を700℃とすると放射体の伸びる長さは約25mmになる。
【0039】
軸支部A22では遠赤外線放射体15の放射体フランジ43が遠赤外線放射体15の軸方向に対して前後方向の移動を固定されているので、この遠赤外線放射体15の伸びは軸支部B23方向のみに請け負わせることとなる。よって図12のように炎熱放射筒18の膨張により放射排気筒44の端部にあるスプロケットA30ごと乾燥機外部方向に移動し、それに伴ってチェーン40が斜めになるので、それを修正しようとスプロケットB39が遠赤外線放射体15の伸びに準じて繰出ロール16の軸上を乾燥機外部方向に移動するものである。
【0040】
また、図13のように滑りカラー42をスプロケットB39に設けた構成であっては、遠赤外線放射体15の伸びをスプロケットB39が放射排気筒44を炎熱放射筒18方向に移動することとなる。
【0041】
なお、遠赤外線放射体15は低速で定回転しているので、バーナ17の燃焼が炎熱放射筒18に対して均等に行われるので膨張の偏りが無いのも特徴といえる。
【0042】
軸支部A22及び軸支部B23のコロA33、コロB36、コロC38の素材はリン青銅からなり、耐熱性、磨耗性を向上させているが、リン青銅自体の耐熱温度が約650℃ほどであるので、遠赤外線放射体15の表面温度を700℃近くにしてしまうと、それぞれの軸受特に軸支部A22のコロは限界点を超えてしまうことになる。軸支部B23のリン青銅のコロにおいては、遠赤外線放射体15の表面温度を700℃近くにしても炎熱放射筒18で遠赤外線としてエネルギーを放射してしまうので、放射体排気筒44に達する頃には温度も500℃ほどになり冷却する必要は無い。
【0043】
しかし軸支部A22に設けられたコロは遠赤外線放射体15の表面温度の上昇と共に温度が上がるので、大軸受A24と大軸受外メタル25の位置に対向するように外気吸引口32から吸引送風機11の吸引効果で外気を若干吸引し、外気吸引口に隣接するリン青銅のコロの限界温度を超えることなく冷却するものである。なお、放射体フランジ43は遠赤外線放射体15自体熱膨張しても設置位置が変わらないので、バーナベース31と放射体フランジ43との隙間距離は変わることなく、取り入れる外気量の変化はない。
【0044】
本実施例では、遠赤外線放射体15の軸方向に対して前後に移動しない面を、軸支部A22《大軸受外メタル25と大軸受A24(大軸受B35)と、押さえ材A26(押さえ材C37)と放射体フランジ43の構成》として、その面にはバーナ17が取り付けられているので,遠赤外線放射体15とバーナ17との距離は常に一定にでき、急激な温度変化が無く安定したバーナ17の燃焼と均一な遠赤放射が期待できる。
【0045】
また、遠赤外線放射体15のバーナ17に近い軸支部A22を遠赤外線放射体15の軸方向に対して前後に移動しない面としたことは、遠赤外線放射体15の特に高温となる軸受け部の構造を簡素化し、故障の発生の防止にも役立っている。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、遠赤外線放射体の熱膨張に対応した遠赤外線放射体の軸受または遠赤外線放射体の駆動装置を備えたことによって、遠赤外線放射体の回転停止、異音の発生をなくして、穀物に均等に遠赤外線を照射させることで高品質で効率よく乾燥できる遠赤外線利用の穀物乾燥機を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る遠赤外線利用の穀物乾燥機の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遠赤外線利用の穀物乾燥機の斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施を示す遠赤外線利用の穀物乾燥機の遠赤外線放射体部斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施を示す遠赤外線放射体の一端の詳細を表した断面図である。
【図5】図4の軸受部品を表した斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施の他例1を示す遠赤外線放射体の一端の詳細断面図である。
【図7】図6の軸受部品を表した斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施の他例2を示す遠赤外線放射体の一端の詳細断面図である。
【図9】図8の斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る遠赤外線利用の駆動部と穀物乾燥機の遠赤外線放射体の他端を示す斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態を示す遠赤外線放射体の他端の断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の動作を示す遠赤外線放射体の他端の断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の他例を示す遠赤外線放射体の他端の断面図である。
【符号の説明】
1 穀物乾燥機
2 穀物貯留槽
3 通風乾燥部
4 穀物取出槽
5 穀物搬出コンベア
6 上部コンベア
7 昇降機
8 乾燥通路
9 熱風供給室
10 排風室
11 吸引送風機
12 搬送樋
13 流穀板
14 両側壁
15 遠赤外線放射体
16 繰出ロール
17 バーナ
18 炎熱放射筒
19 排気筒
20 吸引圧力調整器
21 反射板
22 軸支部A
23 軸支部B
24 大軸受A
25 大軸受外メタル
26 押さえ材A
27 小軸受
28 小軸受外メタル
29 押さえ材B
30 スプロケットA
31 バーナベース
32 外気吸引口
33 コロA
34 ガイドプレート
35 大軸受B
36 コロB
37 押さえ材C
38 コロC
39 スプロケットB
40 チェーン
41 キー
42 滑りカラー
43 放射体フランジ
44 放射体排気筒

Claims (7)

  1. 散粒状ないし薄層状に流動する部位の穀物に対向させて遠赤外線放射体を設け、遠赤外線放射体は遠赤外線放射体が熱膨張で軸方向に伸長しても、穀物が散粒状ないし薄層状に流動する穀物の部位に対する面が転換されるように回転するよう構成された遠赤外線利用の穀物乾燥装置
  2. 散粒状ないし薄層状に流動する部位の穀物に対向させて遠赤外線放射体を設け、遠赤外線放射体は穀物が散粒状ないし薄層状に流動する穀物の部位に対する面が転換されるように回転するよう構成された穀物乾燥機において、遠赤外線放射体の一端は遠赤外線放射体の軸方向に対して、移動しないよう構成された遠赤外線利用の穀物乾燥装置。
  3. 穀物乾燥機の本体の上段に穀物貯留槽、中段に通風乾燥部、下段に穀物取出槽をそれぞれ設け、穀物貯留槽に貯留した穀物を通風乾燥部、穀物取出槽、穀物貯留槽の経路で循環流動させながら通風乾燥部で通風乾燥し、穀物取出槽内に、通風乾燥部から穀物が散粒状ないし薄層状に流下する穀物に遠赤外線を照射する遠赤外線放射体を設けて、この遠赤外線放射体を時間の経過に伴って流動する穀物に対向する面が転換されるように回転するよう構成された穀物乾燥機において、遠赤外線放射体の一端は遠赤外線放射体の軸方向に対して移動しないよう構成された遠赤外線利用の穀物乾燥装置。
  4. 遠赤外線放射体の一端は遠赤外線放射体の軸方向に対して移動しないよう構成し、他端は遠赤外線放射体の膨張によって生じた伸長のズレを修正する回転駆動部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれかに記載の遠赤外線利用の穀物乾燥装置。
  5. 遠赤外線放射体の回転動力は、穀物取出槽の繰出ロールから伝達を受けることを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれかに記載の遠赤外線利用の穀物乾燥装置。
  6. 遠赤外線放射体の一端に設けられた遠赤外線放射体の軸方向に対して、移動しないよう構成された軸受装置には、外気吸気口を用いた冷却口を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5いずれかに記載の遠赤外線利用の穀物乾燥装置。
  7. 遠赤外線放射体の両端に設けられた軸受のコロの素材をリン青銅としたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の遠赤外線利用の穀物乾燥装置。
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