JP2004300992A - ポンプ装置 - Google Patents

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JP2004300992A
JP2004300992A JP2003093889A JP2003093889A JP2004300992A JP 2004300992 A JP2004300992 A JP 2004300992A JP 2003093889 A JP2003093889 A JP 2003093889A JP 2003093889 A JP2003093889 A JP 2003093889A JP 2004300992 A JP2004300992 A JP 2004300992A
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Akiyoshi Itabashi
明吉 板橋
Seiichi Ueda
誠一 上田
Kenichirou Wakana
健一郎 若名
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Miura Co Ltd
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Abstract

【課題】インペラとポンプ室内壁面とのカジリの発生を防止することにより、前記インペラのロックを防止することである。
【解決手段】ポンプ室3内にインペラ1を収容したポンプ装置において、前記インペラ1および前記ポンプ室3内壁における前記インペラ1との対面部分10,11のうちの少なくとも一方をニッケル基耐食合金で形成したポンプ装置である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ポンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ケーシング内のポンプ室にインペラ(羽根車)を収容したポンプ装置の一つに再生ポンプがある。この再生ポンプにおいては、高いポンプ性能を得るため、前記インペラの回転軸方向の側面と前記ポンプ室内壁との間の隙間を狭く設定している。そのため、このような再生ポンプにおいては、運転中の前記インペラと前記ポンプ室内壁の接触を完全に避けることができない。とくに、金属製のケーシングおよびインペラを備えた再生ポンプの場合、前記インペラと前記ポンプ室内壁の材質によっては、両者の接触により、ゴーリング(いわゆるカジリ)が生じる。このようなカジリが生じると最悪の場合、前記インペラのロックが発生する。そこで、従来の一般的な再生ポンプにおいては、前記隙間を適切に維持するため、前記インペラおよび前記ポンプ室内壁を銅合金(たとえば、青銅)で作成したり、また前記ポンプ室内壁面に別部品で銅合金(たとえば、青銅)製のライナ部材を取り付けている。
【0003】
ところで、薬液などの液体を送液する用途など、耐腐食性が要求される用途の再生ポンプにおいて、前記ケーシングおよび前記インペラをステンレス鋼で作成すると、前記カジリが発生し易く、前記カジリに起因する前記インペラのロックが生じ易くなる(たとえば、特許文献1参照)。とくに、高温の液体を送液する場合、前記ケーシングおよび前記インペラの熱膨張により、前記隙間が減少するため、前記カジリが発生し易く、前記インペラのロックが生じ易くなる。しかし、前記ロックを防止するために、前記隙間を広く設定すると、高いポンプ性能を得ることができない。
【0004】
そこで、前記のようなステンレス製再生ポンプにおいては、前記ロックを防止するため、前記ポンプ室内壁における前記インペラとの対面部分に合成樹脂製のライナーリング(ライナー部材)を設けた構成が提案されている(たとえば、前記特許文献1参照)。しかし、この再生ポンプにおいては、前記合成樹脂製のライナーリングが液体によって膨潤し、この膨潤したライナーリングによって前記インペラが両側から締め付けられ、前記インペラのロックが生じることがある。また、この構成の再生ポンプにおいて、高温の液体を送液する場合、前記ライナーリングの膨潤が促進されるため、前記隙間が短期間で減少し、前記カジリや前記ロックの発生が著しくなる。
【0005】
【特許文献1】
実願昭61−145541号(実開昭63−51190号)のマイクロフィルム(第1頁〜第6頁、第1図および第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明が解決しようとする課題は、インペラとポンプ室内壁面とのカジリの発生を防止することにより、前記のロックを防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、ポンプ室内にインペラを収容したポンプ装置において、前記インペラおよび前記ポンプ室内壁における前記インペラとの対面部分のうちの少なくとも一方をニッケル基耐食合金で形成したことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。この発明は、再生ポンプや液封式真空ポンプのように、ポンプ室内にインペラを収容したポンプ装置において好適に実施することができる。すなわち、この発明は、前記インペラの回転軸方向において、前記インペラと前記ポンプ室内壁面との間に所定のポンプ性能を維持するために所定の隙間を必要とするポンプ装置において好適に実施することができる。この隙間は、ポンプ性能低下と前記ロックとを防止するなどの観点から決定されるもので、数10〜数100μmである。
【0009】
さて、この発明のポンプ装置においては、前記インペラおよび前記ポンプ室内壁における前記インペラとの対面部分のうちの少なくとも一方をニッケル基耐食合金で形成する。前記ニッケル基耐食合金としては、成分としてニッケル40〜80重量%,クロム10〜30重量%,ビスマス0.05〜10重量%を含む耐ゴーリング性を備えたニッケル基耐食合金が好適である。
【0010】
前記対面部分を前記ニッケル基耐食合金で形成する場合、前記ポンプケーシング全体を前記ニッケル基耐食合金で形成することができるが、前記ポンプ室内壁に前記ニッケル基耐食合金製のライナ部材を設けるのが好ましい。前記ライナ部材の形状は、少なくとも前記インペラの側面において所定の隙間を持たせる必要のある範囲に該当する形状であり、さらにこの範囲を越えて前記インペラ周囲の液体流路部分を形成する範囲とすることもできる。
【0011】
ここにおいて、前記インペラおよび前記対面部分のうちの一方を前記ニッケル基耐食合金で形成する場合、他方の材質は、ステンレス鋼,セラミックスなどで作成する。
【0012】
以上のように、前記インペラおよび前記対面部分のうち、少なくとも一方を前記ニッケル基耐食合金で作成すると、前記合成樹脂製ライナ部材のような膨潤の問題を解消することができ、また前記インペラおよび前記対面部分とが接触しても、前記カジリの発生を効果的に防止することができる。そのため、前記インペラのロックを防止することができる。
【0013】
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るポンプ装置の一実施例の縦断側面の拡大説明図であり、図2は、図1の縦断正面の説明図である。ここにおいて、この実施例のポンプ装置は、再生ポンプである。
【0014】
まず、この実施例の再生ポンプの基本構成について、図1,図2を参照しながら説明する。図示する再生ポンプにおいて、インペラ1は、ケーシング2内のポンプ室3に回転可能に収容されている。前記インペラ1および前記ケーシング2は、ステンレス鋼製である。前記インペラ1は、その外周縁の表裏両面に多数の羽根溝4,4,…を形成してある。前記インペラ1は、前記ケーシング2を貫通する駆動軸5に取り付けられている。したがって、前記インペラ1は、前記駆動軸5を回転軸として回転駆動されるようになっている。
【0015】
前記ポンプ室3は、前記各羽根溝4の部分を覆うように所定の断面形状(図示する実施例においては矩形形状)の環状の流体通路6を備えており、この流体通路6の一部を隔壁部7によって遮断してある。そして、この隔壁部7の両側,すなわち流体通路6の両端部に、前記ケーシング2に形成した吸込流路8および吐出流路9を連通させてある。
【0016】
前記再生ポンプにおいては、前記インペラ1の回転に伴って前記各羽根溝4内から流出した液体(水)が角運動量を得て、前記インペラ1外周から流体通路6内へ流出し、前記流体通路6内の液体と運動量の交換を行って圧力を高めた後、再び前記各羽根溝4の根元に流入する。このような作用が前記各羽根溝4内で繰り返され、流体は、前記流体通路6内を圧力を高めながら螺旋状の経路を経て流通する。そして、前記流体通路6終端で、前記各羽根溝4間から流出した液体は、前記隔壁部7に遮られて前記吐出流路9へ向かい、前記吐出流路9から吐出される。ここにおいて、前記隔壁部7は、前記吐出流路9側の高圧の流体が前記吸込流路8へ逆流するのを防止する機能を備えている。
【0017】
前記再生ポンプにおいて、前記ポンプ室3内壁における前記インペラ1の前記駆動軸5方向の両側面との対面部分には、第一ライナ部材10および第二ライナ部材11が設けられている。前記各ライナ部材10,11は、前記ポンプ室3内のインペラ1の軸方向両側の側面における羽根溝4部分の両側面をそれぞれ覆うように構成してある。すなわち、前記各ライナ部材10,11によって前記ケーシング2内に前記流体通路6および前記隔壁部7を構成している。
【0018】
前記各ライナ部材10,11について詳細に説明する。まず、前記駆動軸5の基端側(図1の右側)の第一ライナ部材10について説明する。この第一ライナ部材10の外周縁部分には、前記第一ライナ部材10のほぼ全周に亘って第一凹部12が形成されている。前記第一ライナ部材10の外周縁部分において、前記第一凹部12を形成していない部分には、前記駆動軸5の軸線方向に突出する突出部13が形成されている。つぎに、前記駆動軸5の先端側(図1の左側)の第二ライナ部材11について説明する。この第二ライナ部材11は、前記突出部13以外は、前記第一ライナ部材10と同様の構成である。すなわち、前記第二ライナ部材11の外周縁部分には、前記第二ライナ部材11のほぼ全周に亘って第二凹部14が形成されている。そして、前記各ライナ部材10,11を前記ポンプ室3内に組み付けた状態では、前記各凹部12,14が前記流体通路6を構成し、前記突出部13が前記隔壁部7を構成するようになっている。
【0019】
前記各ライナ部材10,11は、ニッケル基耐食合金製である。このニッケル基耐食合金の組成は、ニッケル:72〜80重量%,クロム:11〜14重量%,モリブデン:2〜3重量%,錫:3〜4重量%,ビスマス:0.5〜2重量%,ケイ素:1重量%以下,マンガン:2重量%以下,炭素:0.08重量%以下,リン:0.03重量%以下,硫黄:0.03重量%以下であり、残部は鉄および不純物が2重量%以下である。前記ニッケル基耐食合金は、ステンレス鋼相当の耐食性を備えている。
【0020】
前記各ライナ部材10,11を前記ニッケル基耐食合金で作成すると、前記合成樹脂製ライナ部材のような膨潤によるロックの問題を解消することができる。また、前記ニッケル基耐食合金製の前記各ライナ部材10,11は、ステンレス鋼製の前記インペラ1が接触しても、前記ニッケル基耐食合金の潤滑作用により、前記カジリの発生を効果的に防止することができる。そのため、前記インペラのロックを防止することができる。
【0021】
ここで、前記各ライナ部材10,11と前記インペラ1との間の前記駆動軸5方向の隙間は、通常、前記吐出流路9側の高圧の流体が前記駆動軸5の側に漏れ出るのを防止し、高いポンプ性能を得るためには狭く、逆に、前記インペラ1と前記各ライナ部材10,11との前記カジリを防止するためには広く設定する必要がある。とくに、ステンレス鋼製の再生ポンプにおいては、前記のように、前記カジリが発生し易いため、ポンプ性能を犠牲にして前記隙間を広く設定している。しかし、この実施例の再生ポンプにおいては、前記のように、前記カジリが発生し難いため、前記従来のステンレス鋼製の再生ポンプのように隙間を広く設定する必要がないので、高いポンプ性能を得ることができる。
【0022】
以上のように、前記各ライナ部材10,11を前記ニッケル基耐食合金製とすることによって、前記インペラ1のカジリの発生を防止することができるので、前記インペラ1のロックを防止することができる。
【0023】
【発明の効果】
この発明によれば、インペラとポンプ室内壁との間でのカジリの発生を防止することができる。そのため、長期に亘って安定したポンプ性能を得ることができ、また前記インペラのロックによる事故を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るポンプ装置の一実施例の縦断側面の拡大説明図である。
【図2】図1の縦断正面の説明図である。
【符号の説明】
1 インペラ
3 ポンプ室
10 第一ライナ部材(対面部分)
11 第二ライナ部材(対面部分)

Claims (1)

  1. ポンプ室3内にインペラ1を収容したポンプ装置において、前記インペラ1および前記ポンプ室3内壁における前記インペラ1との対面部分10,11のうちの少なくとも一方をニッケル基耐食合金で形成したことを特徴とするポンプ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010013355A1 (ja) * 2008-07-29 2010-02-04 iMed Japan株式会社 血液ポンプ
JP2019065741A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社荏原製作所 ポンプケーシングおよびポンプ
JP7438885B2 (ja) 2020-08-07 2024-02-27 株式会社丸山製作所 カスケードポンプ

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