JP2004300442A - 粘着シートおよび粘着シートの製造方法 - Google Patents
粘着シートおよび粘着シートの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 本発明の粘着シート1は、基材フィルム3と基材フィルム3に積層された薄膜4から構成される基材2と、粘着剤層5と、離型シート6とから構成されている。粘着層5は、主成分として粘着剤成分と硬化性成分とを含む。硬化性成分は、放射線硬化性を有するものが好ましい。このような放射線硬化性成分として、アクリル系モノマーまたはオリゴマーを含むものが使用できる。
【選択図】 図1
Description
(1) 基材と、粘着剤層を有する粘着シートにおいて、
前記粘着剤層が主成分として粘着剤成分と硬化性成分とを含み、
前記基材は、気体不透過性を有するものであることを特徴とする粘着シート。
前記硬化性成分を硬化させる硬化工程とを有することを特徴とする粘着シートの製造方法。
(15) 前記放射線の照射は、不活性ガス中において行う上記(14)に記載の粘着シートの製造方法。
図1は、本発明の粘着シートの概略断面図である。この図に示すように、本発明の粘着シート1は、基材2と、粘着剤層5と、必要に応じて該粘着剤層5に貼着された離型シート6とから構成されている。
基材フィルム3は、薄膜4および粘着剤層5を支持する機能を有する。かかる基材フィルム3はそれ自体、環境条件、すなわち温度、湿度等の変化に対する寸法安定性に優れたものが好ましく、また、可撓性(柔軟性)を有し、貼付時における曲面追従性をもち、加工時における裁断または打ち抜き等に適したものが好ましい。
粘着剤層5の中の粘着剤成分により被着体へ貼着したときの十分な粘着力が得られる。また、硬化性成分を添加することにより、粘着剤の凝集力をより向上させることができ、基材2等から発生するガスによって膨れ(ブリスター)を生じない程度の強度を得ることができる。
放射線としては、例えば、紫外線、レーザー光線、α線、β線、γ線、X線、電子線等が挙げられる。
(実施例1)
1.粘着シートの作製
反射防止薄膜(AR層)を積層したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム基材のAR層の反対側の面に、下記[2]の各成分を混合し調製した粘着剤溶液からなる粘着剤層を形成した。
各層の成分および構成は、以下の通りである。
基材フィルム:ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
(厚さ:188μm)
AR層:4層構造(ITO/SiO2 /TiO2 /SiO2 の各薄層をスパッタリングにより積層)
(合計厚さ:0.2μm)
粘着剤成分:アクリル酸エステル系共重合体;100重量部(Mw=60万)
アクリル酸ブチル;95量部、
アクリル酸;5重量部、
硬化性成分:トリメチロールプロパントリアクリレートモノマー;5重量部
添加剤:
(光重合開始剤)1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
;0.6重量部
(架橋剤)トリメチロールプロパントリレンジイソシアナート;1重量部
厚さ:25μm
基材:透明ポリエステルフィルム(片面にシリコーン処理したもの)
(SP PET38、リンテック社製)
厚さ:38μm
得られた粘着シートに、離型シート面側から紫外線を照射し、その後、常温で1週間エージングし、粘着シートを得た。
実施例1において硬化性成分をペンタエリスリトールトリアクリレートとした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
実施例1において硬化性成分をジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
実施例1において粘着剤成分であるアクリル酸エステル系共重合体の重量平均分子量(Mw)を120万とした以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
実施例1において光重合開始剤を添加せず、また、紫外線の代わりに電子線照射を行った以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
実施例1においてAR−PETフィルムの代わりに、薄膜が設けられていないPETフィルムを用いた以外は実施例1と同様にして粘着シートを得た。
実施例1において硬化性成分および光重合開始剤を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
実施例4において硬化性成分および光重合開始剤を添加しなかった以外は、実施例4と同様にして粘着シートを得た。
実施例6において硬化性成分および光重合開始剤を添加しなかった以外は、実施例6と同様にして粘着シートを得た。
上記実施例1〜6および比較例1〜3で得られた各粘着シートを曲面ガラス板に貼付し、フェードメータによる耐久条件に投入して膨れの発現状態を目視で観察した。なお、フェードメータによる試験条件は、JIS B 7751に従って行った。
○:粘着剤層に発泡・膨れが全く発生しない。
△:粘着剤層に微小な発泡が発生した。
×:粘着剤層に発泡が発生した。
××:粘着剤層に膨れが発生。
また、遮光下で70℃、dry条件下で500時間、および60℃、90%RHの条件下で500時間放置し、粘着シートの状態を観察した。その結果、実施例1〜6の各粘着シートには発泡・膨れがみられず、極めて良好な状態であった。
2 基材
3 基材フィルム
4 薄膜
5 粘着剤層
6 離型シート
Claims (16)
- 基材と、粘着剤層を有する粘着シートにおいて、
前記粘着剤層が主成分として粘着剤成分と硬化性成分とを含み、
前記基材は、気体不透過性を有するものであることを特徴とする粘着シート。 - 前記基材は、気体難透過性の樹脂フィルムに、少なくとも1層の薄膜を積層したものであり、これにより、気体不透過性が発現するものである請求項1に記載の粘着シート。
- 前記薄膜は、気相成膜法により積層されたものである請求項2に記載の粘着シート。
- 前記薄膜は、反射防止膜である請求項2または3に記載の粘着シート。
- 前記薄膜は、主として、ITO、SiO2、TiO2よりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属酸化物により構成されたものである請求項2ないし4のいずれかに記載の粘着シート。
- 前記粘着剤層は、網目構造を呈する請求項1ないし5のいずれかに記載の粘着シート。
- 前記粘着剤成分の重量平均分子量が30万〜300万である請求項1ないし6のいずれかに記載の粘着シート。
- 前記粘着剤成分は(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする請求項1ないし7のいずれかに記載の粘着シート。
- 前記硬化性成分は放射線硬化性を有するものである請求項1ないし8のいずれかに記載の粘着シート。
- 前記硬化性成分はアクリル系モノマーまたはオリゴマーを含むものである請求項1ないし9のいずれかに記載の粘着シート。
- 前記アクリル系モノマーまたはオリゴマーはアクリロイル基を有する反応性モノマーまたはオリゴマーである請求項10に記載の粘着シート。
- 前記硬化性成分の含有量は、前記粘着剤成分100重量部に対し、0.05〜50重量部である請求項1ないし11のいずれかに記載の粘着シート。
- 気体不透過性を有する基材の表面に、主成分として粘着剤成分と硬化性成分とを含む組成物を付与する付与工程と、
前記硬化性成分を硬化させる硬化工程とを有することを特徴とする粘着シートの製造方法。 - 前記硬化性成分の硬化は、放射線を照射することにより行う請求項13に記載の粘着シートの製造方法
- 前記放射線の照射は、不活性ガス中において行う請求項14に記載の粘着シートの製造方法。
- 前記硬化工程の後、エージングする請求項13ないし15のいずれかに記載の粘着シートの製造方法。
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JP2008013590A (ja) * | 2006-07-03 | 2008-01-24 | Nitta Ind Corp | 粘着シート |
WO2010061763A1 (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-03 | 協立化学産業株式会社 | 遮光性と粘着性を有する光硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
CN109735238A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-05-10 | 昆山之奇美材料科技有限公司 | 一种偏光板用高耐紫外压敏胶、偏光板及其制备方法 |
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2004
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