JP2004299497A - 動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接続すべき第1の動力伝達装置の仕様を問わずに、出力軸等の取出し位置等を所定位置に設定できて第2の動力伝達装置を容易に共用できる動力伝達装置を提供することを目的とする。
【解決手段】図示外の第1の動力伝達装置の出力軸に第2の動力伝達装置1が接続配設される動力伝達装置において、前記第1の動力伝達装置の出力軸と第2の動力伝達装置の入力軸3Aとの間に所定仕様の連結部材2を介設するとともに第2の動力伝達装置の部品を分割構成とし、前記連結部材2の仕様(2’)に対応させて分割構成された第2の動力伝達装置の仕様(1A’等)を選定を可能に構成したことを特徴とするもので、仕様の異なる第1の動力伝達装置に第2の動力伝達装置1を接続する場合でも、その出力軸(11、14)の位置等を変更することなく、第2の動力伝達装置1の主要部を共用できて、低コストとなる。
【選択図】 図1
【解決手段】図示外の第1の動力伝達装置の出力軸に第2の動力伝達装置1が接続配設される動力伝達装置において、前記第1の動力伝達装置の出力軸と第2の動力伝達装置の入力軸3Aとの間に所定仕様の連結部材2を介設するとともに第2の動力伝達装置の部品を分割構成とし、前記連結部材2の仕様(2’)に対応させて分割構成された第2の動力伝達装置の仕様(1A’等)を選定を可能に構成したことを特徴とするもので、仕様の異なる第1の動力伝達装置に第2の動力伝達装置1を接続する場合でも、その出力軸(11、14)の位置等を変更することなく、第2の動力伝達装置1の主要部を共用できて、低コストとなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の動力伝達装置の出力軸に第2の動力伝達装置が接続配設される動力伝達装置に関する。特にトランスミッションに接続配設されるトランスファーに適用して有用である。
【0002】
【従来の技術】
この種の、第1の動力伝達装置の出力軸に第2の動力伝達装置が接続配設される動力伝達装置としては、例えば、エンジンからの回転出力を車速に応じて最適のトルクを選定して複数の変速比で取り出すトランスミッションの出力軸に接続されたトランスファーにより、取り出された出力を前輪側と後輪側に最適トルクにて差動配分して伝達するもの(例えば下記特許文献1参照)がある。
【0003】
【特許文献1】
欧州特許(EP)0311328A2号(Fig2)
【0004】
前記特許文献1に開示された動力伝達装置を図5を用いて簡単に説明する。図5は、図示省略のトランスミッション(図面左側)からの出力軸32に接続されるトランスファー31を示しており、トランスミッションからの出力軸32の駆動力はセンターデフ40により差動配分されて、リヤ出力軸66とフロント出力軸86に伝達されるように構成される。トランスミッションからの出力軸32はセンターデフ40を構成してピニオンギヤ50を軸支するキャリヤ48にスプライン嵌合されて接続される。ピニオンギヤ50からの駆動力は、これらに内外から噛合するサンギヤ44と内歯ギヤ46により、それぞれ第1スプロケット74を介して前輪出力軸86と後輪出力軸66に差動配分される。前輪側については、第1スプロケット74からは伝動ベルト94を介して第2スプロケット92を経て前輪出力軸86に駆動力が伝達される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の動力伝達装置にあって、トランスファー31を異なった仕様・諸元のトランスミッションに共用させて接続しようとすると、トランスミッションへのトランスファー31の取付位置が様々な態様を採ることになり、後輪出力軸66や前輪出力軸86の取出し位置が多様となる。その結果、車体との関係が不適切となる虞れが生じ、トランスファーの取付設計が制約された。
【0006】
そこで本発明では、上記従来の動力伝達装置の課題を解決して、接続すべき第1の動力伝達装置の仕様を問わずに、出力軸等の取出し位置等を所定位置に設定できて第2の動力伝達装置を容易に共用できる動力伝達装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、第1の動力伝達装置の出力軸に第2の動力伝達装置が接続配設される動力伝達装置において、前記第1の動力伝達装置の出力軸と第2の動力伝達装置の入力軸との間に所定仕様の連結部材を介設するとともに第2の動力伝達装置の部品を分割構成とし、前記連結部材の仕様に対応させて分割構成された第2の動力伝達装置の仕様選定を可能に構成したことを特徴とする。また本発明は、前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側のケーシングにブリーザ機構を配設したことを特徴とする。また本発明は、前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側と反対側のケーシング端面の出力軸上にオイルポンプを設置するとともに、該出力軸内にオイル通路を設けたことを特徴とする。また本発明は、前記第1の動力伝達装置がトランスミッションで、前記第2の動力伝達装置がトランスファーであり、該トランスファーにおけるセンターデフ部とチェーン伝達部とを軸方向にて分割構成としたことを特徴とする。また本発明は、前記センターデフ部とチェーン伝達部とをオイルシールにより分離したことを特徴とする。また本発明は、前記センターデフを両端支持構造とするとともに、センターデフ出力軸とチェーン伝達部のスプロケット軸との対向面をドク係合等により接続したことを特徴とする。また本発明は、前記センターデフにおいて、入力軸と出力軸とを互いに同軸嵌合させたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0008】
【実施の形態】
以下、本発明の動力伝達装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の動力伝達装置の第1の実施の形態を示すもので、トランスミッションに接続される車両用トランスファーの全体断面図である。本発明の基本構成は、第1の動力伝達装置(図示外、図1の左方)の出力軸に第2の動力伝達装置1が接続配設される動力伝達装置において、前記第1の動力伝達装置の出力軸と第2の動力伝達装置1の入力軸3Aとの間に所定仕様の連結部材2を介設するとともに第2の動力伝達装置1の部品(例えば第1ケーシング1Aと第2ケーシング1B)を分割構成とし、前記連結部材2の仕様(仕様2’のものを採用した場合)に対応させて分割構成された第2の動力伝達装置1の仕様選定(第1ケーシング1Aに代えてケーシング1A’のものに組み換える)を可能に構成したことを特徴とする。
【0009】
以下に詳述する。本実施の形態は、図示外の第1の動力伝達装置がトランスミッションであり、その出力軸に接続される第2の動力伝達装置1としてトランスファーに適用された例である。トランスファー1は軸方向に3つに分割された第1ケーシング1A、第2ケーシング1B、第3ケーシング1Cからなるケーシングを有し、それらにはそれぞれ入力部、センターデフ部3、チェーン伝達部4が収容される。トランスミッションの出力軸に接続されるセンターデフ3の入力軸3Aは連結部材2を介して連結される。入力軸3Aの回転駆動力は、センターデフ3のハウジング3B内に収容され、互いに噛合する複歯ピニオン5および単歯ピニオン軸6と、これらと各別に噛合する第1サイドギヤ7および第2サイドギヤ8とから構成される差動機構により差動配分されてトルク伝達される。
【0010】
これら第1サイドギヤ7および第2サイドギヤ8からの駆動力は、それぞれリヤ駆動軸(出力軸)11およびドク係合部9を介して第1スプロケット10からフロント側に伝達される。フロント側への駆動力の伝達は、チェーン伝達部4において、第1スプロケット10からこれに噛合する伝動チェーン12を介して平行軸を有する第2スプロケット13に伝えられ、さらに該第2スプロケット13と一体のフロント駆動軸(出力軸)14に伝達される。なお、符号27はトランスミッション寄りの第1ケーシング1Aに配設されたブリーザ機構27を示すものである。
【0011】
このように構成したので、トランスミッション等の第1の動力伝達装置の仕様が異なるもの、すなわち、車種やグレード変更に伴ってトランスミッション等の仕様が異なるものに接続して、第2の動力伝達装置であるトランスファー1の特に主要部を共用する場合には、例えば、トランスミッションの出力軸の位置が図面左方にずれるものとすると、この位置に対応させることが可能な仕様の、やや長めの第1デフケース1A’および連結部材2’を準備することによって、センターデフ部3およびチェーン伝達部4等の主要部の仕様が、第2デフケース1Bおよび第3デフケース1C共々をそのまま共用部品として転用することができるものである。これにより、トランスミッションの仕様が異なっても、リヤ出力軸11およびフロント出力軸14の軸端位置が変更することがない。
【0012】
また、本発明では、高い剛性を維持し組付け性を容易にするとともに径方向の嵩を小さくできてコンパクトにするために、前記センターデフ3を軸受による両端支持構造とするとともに、センターデフ出力軸(図示の例では、第2サイドギヤ8)の軸端面とチェーン伝達部4のスプロケット軸10との対向面をドク係合9等により接続したことを特徴とし、さらに、互いの支持剛性の向上と信頼性の向上を図って前記センターデフ3において、入力軸3Aと出力軸11とを互いに同軸嵌合させたことを特徴とする。さらにまた、潤滑部から遠く潤滑油が侵入しにくい部位である前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側のケーシング1Aにブリーザ機構27を配設したことを特徴とするものである。
【0013】
図2は本発明の動力伝達装置の第2の実施の形態を示すもので、トランスミッションに接続される車両用トランスファーの全体断面図である。本実施の形態のものは、トランスミッションの出力軸に接続される連結部材2として、センターデフ3の傾斜ピニオン軸15の内周側にスプライン嵌合等により嵌合される入力軸の構造が採用される。したがって、車種やグレード変更に伴ってトランスミッション等の仕様が異なるものに接続して、トランスファー1の主要部を共用する場合には、例えば、トランスミッションの出力軸の位置が図面左方にずれたものの位置に対応させることが可能な仕様の、やや長めの第1デフケース1A’および連結部材2’を準備する。
【0014】
本実施の形態のセンターデフ3は、傾斜ピニオン軸タイプの不等トルク配分型センターデフで、格別の制御を必要とすることなく、(前後輪間の)配分トルクに差を持たせることができる特徴を有する。前記連結部材2の軸端部近傍がスプライン嵌合等により嵌合された傾斜ピニオン軸15には、ピニオンギヤ16が軸支され、ピニオンギヤ16の両側に噛合して、第1サイドギヤ17および第2サイドギヤ18が配設される。第1サイドギヤ17の外周は図面右方へ延設され、該延設部17Aはドク係合部9を経て第1スプロケット10に接続される。また、第2サイドギヤ18からはカム19を介してクラッチプレート20に接続され、その内周はスプライン嵌合等によりリヤ出力軸11に接続される。クラッチプレート20と前記第1サイドギヤ17の外周の延設部との間には多板クラッチ21が介設されて、カム19で発生するカムスラスト力によりセンターデフ3の差動制限を行い、車両の悪路走破性や走行安定性を向上させる。それ以降のチェーン伝達部4の構造については、図1の第1実施の形態と同様なので、説明は省略する。
【0015】
また、本実施の形態のものも、前記図1の第1実施の形態のものと同様に、第2の動力伝達装置であるトランスファー1等における第1の動力伝達装置すなわちトランスミッション側のケーシング1Aにブリーザ機構27が配設され、さらに、図2のセンターデフ部3とチェーン伝達部4との境界部近傍の拡大図である図3に示すように、センターデフ3について、センターデフ3を第1ベアリング22および第2ベアリング23とにより両端支持構造とし、さらに、入力軸2と出力軸11とを互いに同軸嵌合(多板クラッチ21の内周部分の同軸嵌合部26)させている。
【0016】
そして、本発明のさらなる特徴であり、前記実施の形態では説明を省略した下記の構成を有する。つまり、センターデフ部3とチェーン伝達部4とをオイルシール24、25により分離するものである。第1オイルシール24は第1サイドギヤ17の延設部17Aの内周側でリヤ出力軸11の外周面に摺接し、第2オイルシール25は第1サイドギヤ17の延設部17Aの外周側の第2ベアリング25に隣接して配設される。このような構成により、センターデフ3側とチェーン伝達部4との間がオイルシールで分離されているので、それぞれの部分に適正な潤滑油を選定して、各別に最適な潤滑が可能となる。
【0017】
また、本発明では、図4に拡大して示すように、第2の動力伝達装置であるトランスファー1における第1の動力伝達装置側であるトランスミッションと反対側のケーシング1Cの端面の出力軸11上には、オイルポンプ28を設置するとともに、該出力軸11内にオイル通路30を設けている。ケーシング1Cの端面に取り付けた端面プレート29内に、リヤ出力軸11との間にてポンプ作用が行われるトロコイドポンプ等から構成されるオイルポンプ28が設置されたもので、オイルポンプの組付けや保守・点検が容易となる上、各部への潤滑油の供給が円滑になる。
【0018】
以上本発明の実施例を述べてきたが、本発明の趣旨の範囲内にて、第1の動力伝達装置の形式(トランスミッションの他に、動力を出力する装置である適宜のもの)、第2の動力伝達装置の形式(実施の形態のもののトランスファーの他、PTOのような動力取出し装置、センターデフを具備せずトルク配分をしないものでもよい)、連結部材の形状、形式(筒状物、軸状物およびそれらの組合せ形状等)およびその所定仕様ならびに第1および第2動力伝達装置への接続形態(スプライン等による嵌合の他、適宜の接続形態)、第2の動力伝達装置における部品の分割形態(ケーシング、センターデフ構成部品およびチェーン伝達部構成部品の各部品におけるどの部分を分割するか等)、連結部材の仕様に対応させた分割構成された第2の動力伝達装置の仕様の選定形態(可能であれば、第1の動力伝達装置に近い分割部分の次の分割部品も別仕様選定として全体として第2の動力伝達装置の出力軸位置を不変とすることもできる)等は適宜選定することができる。
【0019】
また、ブリーザ機構の形状、形式およびその配設形態、オイルポンプの形状、形式(動力を得る出力軸との関連等)およびそのケーシング端面への設置形態(ケーシング端面に添設される端面プレート内にオイルポンプを形成してもよいし、ケーシング内にオイルポンプを形成して端面プレートを蓋部材としてのみ使用することもできる)、出力軸内のオイル通路の配設形態、センターデフの形状、形式、チェーン伝達部の形状、形式(チェーンやベルト伝動の他に、ギヤ噛合形態でもよい)、センターデフ部とチェーン伝達部との間のオイルシールの配設形態、オイルシールの形状、形式、センターデフ出力軸とチェーン伝達部のスプロケット軸との対向面の係合形態(ドク係合等による他、スプライン嵌合等を排除するものではない)、センターデフにおける入力軸と出力軸との同軸嵌合形態等も適宜選定できる。
【0020】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、第1の動力伝達装置の出力軸に第2の動力伝達装置が接続配設される動力伝達装置において、前記第1の動力伝達装置の出力軸と第2の動力伝達装置の入力軸との間に所定仕様の連結部材を介設するとともに第2の動力伝達装置の部品を分割構成とし、前記連結部材の仕様に対応させて分割構成された第2の動力伝達装置の仕様選定を可能に構成したことにより、仕様の異なる第1の動力伝達装置に第2の動力伝達装置を接続する場合でも、その出力軸の位置等を変更することなく、第2の動力伝達装置の主要部を共用することが可能となり、低コストとなる。
【0021】
また、前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側のケーシングにブリーザ機構を配設した場合は、潤滑部から遠く潤滑油が侵入しにくい部位にてケーシング内の昇温等による高圧を逃すことができるので、潤滑油の漏洩が効果的に抑制できる。さらに、前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側と反対側のケーシング端面の出力軸上にオイルポンプを設置するとともに、該出力軸内にオイル通路を設けた場合は、第1の動力伝達装置への接続部を避けた言わば自由端側にてオイルポンプを容易に組み付けることができ、その保守・点検も容易となり、また、一方向の円滑な潤滑が可能となる。
【0022】
さらにまた、前記第1の動力伝達装置がトランスミッションで、前記第2の動力伝達装置がトランスファーであり、該トランスファーにおけるセンターデフ部とチェーン伝達部とを軸方向にて分割構成とした場合は、トランスミッションからの出力トルクを前後輪間に差動配分するトランスファーの主要部を共用させることができる上に、センターデフやチェーン伝達部を仕様毎に適宜組み合わせて構成したり、組立後の部品交換や仕様変更も可能となる。また、前記センターデフ部とチェーン伝達部とをオイルシールにより分離した場合は、それぞれの部分に適正な潤滑油を選定して、センターデフ部とチェーン伝達部とを各別に最適な潤滑が可能となる。
【0023】
さらに、前記センターデフを両端支持構造とするとともに、センターデフ出力軸とチェーン伝達部のスプロケット軸との対向面をドク係合等により接続した場合は、センターデフの高い剛性を維持して組付け性を容易にするとともに、センターデフ出力軸とチェーン伝達部のスプロケット軸との確実な接続を可能にしつつ径方向の嵩を小さくできてコンパクトとなる。さらにまた、前記センターデフにおいて、入力軸と出力軸とを互いに同軸嵌合させた場合は、両端支持されたセンターデフの支持剛性のさらなる向上により信頼性を向上させることができる。かくして、接続すべき第1の動力伝達装置の仕様を問わずに、出力軸等の取出し位置等を所定位置に設定できて第2の動力伝達装置を容易に共用できる動力伝達装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動力伝達装置の第1の実施の形態を示すもので、トランスミッションに接続される車両用トランスファーに適用された全体断面図である。
【図2】本発明の動力伝達装置の第2の実施の形態を示すもので、トランスミッションに接続される車両用トランスファーに適用された全体断面図である。
【図3】同、図2のセターデフ部とチェーン伝達部との境界部近傍の拡大図である。
【図4】同、トランスファーにおけるケーシングの端面近傍の拡大図である。
【図5】従来の動力伝達装置の全体断面図である。
【符号の説明】
1 第2の動力伝達装置(トランスファー等)
1A 第1ケーシング
1B 第2ケーシング
1C 第3ケーシング
2 連結部材
3 センターデフ(部)
3A 入力軸
4 チェーン伝達部
9 ドク係合部
10 第1スプロケット
11 リヤ出力軸(駆動軸)
12 伝達チェーン
13 第2スプロケット
14 フロント出力軸(駆動軸)
22 第1ベアリング
23 第2ベアリング
24 第1オイルシール
25 第2オイルシール
26 同軸嵌合部
27 ブリーザ機構
28 オイルポンプ装置
30 オイル通路
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の動力伝達装置の出力軸に第2の動力伝達装置が接続配設される動力伝達装置に関する。特にトランスミッションに接続配設されるトランスファーに適用して有用である。
【0002】
【従来の技術】
この種の、第1の動力伝達装置の出力軸に第2の動力伝達装置が接続配設される動力伝達装置としては、例えば、エンジンからの回転出力を車速に応じて最適のトルクを選定して複数の変速比で取り出すトランスミッションの出力軸に接続されたトランスファーにより、取り出された出力を前輪側と後輪側に最適トルクにて差動配分して伝達するもの(例えば下記特許文献1参照)がある。
【0003】
【特許文献1】
欧州特許(EP)0311328A2号(Fig2)
【0004】
前記特許文献1に開示された動力伝達装置を図5を用いて簡単に説明する。図5は、図示省略のトランスミッション(図面左側)からの出力軸32に接続されるトランスファー31を示しており、トランスミッションからの出力軸32の駆動力はセンターデフ40により差動配分されて、リヤ出力軸66とフロント出力軸86に伝達されるように構成される。トランスミッションからの出力軸32はセンターデフ40を構成してピニオンギヤ50を軸支するキャリヤ48にスプライン嵌合されて接続される。ピニオンギヤ50からの駆動力は、これらに内外から噛合するサンギヤ44と内歯ギヤ46により、それぞれ第1スプロケット74を介して前輪出力軸86と後輪出力軸66に差動配分される。前輪側については、第1スプロケット74からは伝動ベルト94を介して第2スプロケット92を経て前輪出力軸86に駆動力が伝達される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の動力伝達装置にあって、トランスファー31を異なった仕様・諸元のトランスミッションに共用させて接続しようとすると、トランスミッションへのトランスファー31の取付位置が様々な態様を採ることになり、後輪出力軸66や前輪出力軸86の取出し位置が多様となる。その結果、車体との関係が不適切となる虞れが生じ、トランスファーの取付設計が制約された。
【0006】
そこで本発明では、上記従来の動力伝達装置の課題を解決して、接続すべき第1の動力伝達装置の仕様を問わずに、出力軸等の取出し位置等を所定位置に設定できて第2の動力伝達装置を容易に共用できる動力伝達装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、第1の動力伝達装置の出力軸に第2の動力伝達装置が接続配設される動力伝達装置において、前記第1の動力伝達装置の出力軸と第2の動力伝達装置の入力軸との間に所定仕様の連結部材を介設するとともに第2の動力伝達装置の部品を分割構成とし、前記連結部材の仕様に対応させて分割構成された第2の動力伝達装置の仕様選定を可能に構成したことを特徴とする。また本発明は、前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側のケーシングにブリーザ機構を配設したことを特徴とする。また本発明は、前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側と反対側のケーシング端面の出力軸上にオイルポンプを設置するとともに、該出力軸内にオイル通路を設けたことを特徴とする。また本発明は、前記第1の動力伝達装置がトランスミッションで、前記第2の動力伝達装置がトランスファーであり、該トランスファーにおけるセンターデフ部とチェーン伝達部とを軸方向にて分割構成としたことを特徴とする。また本発明は、前記センターデフ部とチェーン伝達部とをオイルシールにより分離したことを特徴とする。また本発明は、前記センターデフを両端支持構造とするとともに、センターデフ出力軸とチェーン伝達部のスプロケット軸との対向面をドク係合等により接続したことを特徴とする。また本発明は、前記センターデフにおいて、入力軸と出力軸とを互いに同軸嵌合させたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0008】
【実施の形態】
以下、本発明の動力伝達装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の動力伝達装置の第1の実施の形態を示すもので、トランスミッションに接続される車両用トランスファーの全体断面図である。本発明の基本構成は、第1の動力伝達装置(図示外、図1の左方)の出力軸に第2の動力伝達装置1が接続配設される動力伝達装置において、前記第1の動力伝達装置の出力軸と第2の動力伝達装置1の入力軸3Aとの間に所定仕様の連結部材2を介設するとともに第2の動力伝達装置1の部品(例えば第1ケーシング1Aと第2ケーシング1B)を分割構成とし、前記連結部材2の仕様(仕様2’のものを採用した場合)に対応させて分割構成された第2の動力伝達装置1の仕様選定(第1ケーシング1Aに代えてケーシング1A’のものに組み換える)を可能に構成したことを特徴とする。
【0009】
以下に詳述する。本実施の形態は、図示外の第1の動力伝達装置がトランスミッションであり、その出力軸に接続される第2の動力伝達装置1としてトランスファーに適用された例である。トランスファー1は軸方向に3つに分割された第1ケーシング1A、第2ケーシング1B、第3ケーシング1Cからなるケーシングを有し、それらにはそれぞれ入力部、センターデフ部3、チェーン伝達部4が収容される。トランスミッションの出力軸に接続されるセンターデフ3の入力軸3Aは連結部材2を介して連結される。入力軸3Aの回転駆動力は、センターデフ3のハウジング3B内に収容され、互いに噛合する複歯ピニオン5および単歯ピニオン軸6と、これらと各別に噛合する第1サイドギヤ7および第2サイドギヤ8とから構成される差動機構により差動配分されてトルク伝達される。
【0010】
これら第1サイドギヤ7および第2サイドギヤ8からの駆動力は、それぞれリヤ駆動軸(出力軸)11およびドク係合部9を介して第1スプロケット10からフロント側に伝達される。フロント側への駆動力の伝達は、チェーン伝達部4において、第1スプロケット10からこれに噛合する伝動チェーン12を介して平行軸を有する第2スプロケット13に伝えられ、さらに該第2スプロケット13と一体のフロント駆動軸(出力軸)14に伝達される。なお、符号27はトランスミッション寄りの第1ケーシング1Aに配設されたブリーザ機構27を示すものである。
【0011】
このように構成したので、トランスミッション等の第1の動力伝達装置の仕様が異なるもの、すなわち、車種やグレード変更に伴ってトランスミッション等の仕様が異なるものに接続して、第2の動力伝達装置であるトランスファー1の特に主要部を共用する場合には、例えば、トランスミッションの出力軸の位置が図面左方にずれるものとすると、この位置に対応させることが可能な仕様の、やや長めの第1デフケース1A’および連結部材2’を準備することによって、センターデフ部3およびチェーン伝達部4等の主要部の仕様が、第2デフケース1Bおよび第3デフケース1C共々をそのまま共用部品として転用することができるものである。これにより、トランスミッションの仕様が異なっても、リヤ出力軸11およびフロント出力軸14の軸端位置が変更することがない。
【0012】
また、本発明では、高い剛性を維持し組付け性を容易にするとともに径方向の嵩を小さくできてコンパクトにするために、前記センターデフ3を軸受による両端支持構造とするとともに、センターデフ出力軸(図示の例では、第2サイドギヤ8)の軸端面とチェーン伝達部4のスプロケット軸10との対向面をドク係合9等により接続したことを特徴とし、さらに、互いの支持剛性の向上と信頼性の向上を図って前記センターデフ3において、入力軸3Aと出力軸11とを互いに同軸嵌合させたことを特徴とする。さらにまた、潤滑部から遠く潤滑油が侵入しにくい部位である前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側のケーシング1Aにブリーザ機構27を配設したことを特徴とするものである。
【0013】
図2は本発明の動力伝達装置の第2の実施の形態を示すもので、トランスミッションに接続される車両用トランスファーの全体断面図である。本実施の形態のものは、トランスミッションの出力軸に接続される連結部材2として、センターデフ3の傾斜ピニオン軸15の内周側にスプライン嵌合等により嵌合される入力軸の構造が採用される。したがって、車種やグレード変更に伴ってトランスミッション等の仕様が異なるものに接続して、トランスファー1の主要部を共用する場合には、例えば、トランスミッションの出力軸の位置が図面左方にずれたものの位置に対応させることが可能な仕様の、やや長めの第1デフケース1A’および連結部材2’を準備する。
【0014】
本実施の形態のセンターデフ3は、傾斜ピニオン軸タイプの不等トルク配分型センターデフで、格別の制御を必要とすることなく、(前後輪間の)配分トルクに差を持たせることができる特徴を有する。前記連結部材2の軸端部近傍がスプライン嵌合等により嵌合された傾斜ピニオン軸15には、ピニオンギヤ16が軸支され、ピニオンギヤ16の両側に噛合して、第1サイドギヤ17および第2サイドギヤ18が配設される。第1サイドギヤ17の外周は図面右方へ延設され、該延設部17Aはドク係合部9を経て第1スプロケット10に接続される。また、第2サイドギヤ18からはカム19を介してクラッチプレート20に接続され、その内周はスプライン嵌合等によりリヤ出力軸11に接続される。クラッチプレート20と前記第1サイドギヤ17の外周の延設部との間には多板クラッチ21が介設されて、カム19で発生するカムスラスト力によりセンターデフ3の差動制限を行い、車両の悪路走破性や走行安定性を向上させる。それ以降のチェーン伝達部4の構造については、図1の第1実施の形態と同様なので、説明は省略する。
【0015】
また、本実施の形態のものも、前記図1の第1実施の形態のものと同様に、第2の動力伝達装置であるトランスファー1等における第1の動力伝達装置すなわちトランスミッション側のケーシング1Aにブリーザ機構27が配設され、さらに、図2のセンターデフ部3とチェーン伝達部4との境界部近傍の拡大図である図3に示すように、センターデフ3について、センターデフ3を第1ベアリング22および第2ベアリング23とにより両端支持構造とし、さらに、入力軸2と出力軸11とを互いに同軸嵌合(多板クラッチ21の内周部分の同軸嵌合部26)させている。
【0016】
そして、本発明のさらなる特徴であり、前記実施の形態では説明を省略した下記の構成を有する。つまり、センターデフ部3とチェーン伝達部4とをオイルシール24、25により分離するものである。第1オイルシール24は第1サイドギヤ17の延設部17Aの内周側でリヤ出力軸11の外周面に摺接し、第2オイルシール25は第1サイドギヤ17の延設部17Aの外周側の第2ベアリング25に隣接して配設される。このような構成により、センターデフ3側とチェーン伝達部4との間がオイルシールで分離されているので、それぞれの部分に適正な潤滑油を選定して、各別に最適な潤滑が可能となる。
【0017】
また、本発明では、図4に拡大して示すように、第2の動力伝達装置であるトランスファー1における第1の動力伝達装置側であるトランスミッションと反対側のケーシング1Cの端面の出力軸11上には、オイルポンプ28を設置するとともに、該出力軸11内にオイル通路30を設けている。ケーシング1Cの端面に取り付けた端面プレート29内に、リヤ出力軸11との間にてポンプ作用が行われるトロコイドポンプ等から構成されるオイルポンプ28が設置されたもので、オイルポンプの組付けや保守・点検が容易となる上、各部への潤滑油の供給が円滑になる。
【0018】
以上本発明の実施例を述べてきたが、本発明の趣旨の範囲内にて、第1の動力伝達装置の形式(トランスミッションの他に、動力を出力する装置である適宜のもの)、第2の動力伝達装置の形式(実施の形態のもののトランスファーの他、PTOのような動力取出し装置、センターデフを具備せずトルク配分をしないものでもよい)、連結部材の形状、形式(筒状物、軸状物およびそれらの組合せ形状等)およびその所定仕様ならびに第1および第2動力伝達装置への接続形態(スプライン等による嵌合の他、適宜の接続形態)、第2の動力伝達装置における部品の分割形態(ケーシング、センターデフ構成部品およびチェーン伝達部構成部品の各部品におけるどの部分を分割するか等)、連結部材の仕様に対応させた分割構成された第2の動力伝達装置の仕様の選定形態(可能であれば、第1の動力伝達装置に近い分割部分の次の分割部品も別仕様選定として全体として第2の動力伝達装置の出力軸位置を不変とすることもできる)等は適宜選定することができる。
【0019】
また、ブリーザ機構の形状、形式およびその配設形態、オイルポンプの形状、形式(動力を得る出力軸との関連等)およびそのケーシング端面への設置形態(ケーシング端面に添設される端面プレート内にオイルポンプを形成してもよいし、ケーシング内にオイルポンプを形成して端面プレートを蓋部材としてのみ使用することもできる)、出力軸内のオイル通路の配設形態、センターデフの形状、形式、チェーン伝達部の形状、形式(チェーンやベルト伝動の他に、ギヤ噛合形態でもよい)、センターデフ部とチェーン伝達部との間のオイルシールの配設形態、オイルシールの形状、形式、センターデフ出力軸とチェーン伝達部のスプロケット軸との対向面の係合形態(ドク係合等による他、スプライン嵌合等を排除するものではない)、センターデフにおける入力軸と出力軸との同軸嵌合形態等も適宜選定できる。
【0020】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、第1の動力伝達装置の出力軸に第2の動力伝達装置が接続配設される動力伝達装置において、前記第1の動力伝達装置の出力軸と第2の動力伝達装置の入力軸との間に所定仕様の連結部材を介設するとともに第2の動力伝達装置の部品を分割構成とし、前記連結部材の仕様に対応させて分割構成された第2の動力伝達装置の仕様選定を可能に構成したことにより、仕様の異なる第1の動力伝達装置に第2の動力伝達装置を接続する場合でも、その出力軸の位置等を変更することなく、第2の動力伝達装置の主要部を共用することが可能となり、低コストとなる。
【0021】
また、前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側のケーシングにブリーザ機構を配設した場合は、潤滑部から遠く潤滑油が侵入しにくい部位にてケーシング内の昇温等による高圧を逃すことができるので、潤滑油の漏洩が効果的に抑制できる。さらに、前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側と反対側のケーシング端面の出力軸上にオイルポンプを設置するとともに、該出力軸内にオイル通路を設けた場合は、第1の動力伝達装置への接続部を避けた言わば自由端側にてオイルポンプを容易に組み付けることができ、その保守・点検も容易となり、また、一方向の円滑な潤滑が可能となる。
【0022】
さらにまた、前記第1の動力伝達装置がトランスミッションで、前記第2の動力伝達装置がトランスファーであり、該トランスファーにおけるセンターデフ部とチェーン伝達部とを軸方向にて分割構成とした場合は、トランスミッションからの出力トルクを前後輪間に差動配分するトランスファーの主要部を共用させることができる上に、センターデフやチェーン伝達部を仕様毎に適宜組み合わせて構成したり、組立後の部品交換や仕様変更も可能となる。また、前記センターデフ部とチェーン伝達部とをオイルシールにより分離した場合は、それぞれの部分に適正な潤滑油を選定して、センターデフ部とチェーン伝達部とを各別に最適な潤滑が可能となる。
【0023】
さらに、前記センターデフを両端支持構造とするとともに、センターデフ出力軸とチェーン伝達部のスプロケット軸との対向面をドク係合等により接続した場合は、センターデフの高い剛性を維持して組付け性を容易にするとともに、センターデフ出力軸とチェーン伝達部のスプロケット軸との確実な接続を可能にしつつ径方向の嵩を小さくできてコンパクトとなる。さらにまた、前記センターデフにおいて、入力軸と出力軸とを互いに同軸嵌合させた場合は、両端支持されたセンターデフの支持剛性のさらなる向上により信頼性を向上させることができる。かくして、接続すべき第1の動力伝達装置の仕様を問わずに、出力軸等の取出し位置等を所定位置に設定できて第2の動力伝達装置を容易に共用できる動力伝達装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動力伝達装置の第1の実施の形態を示すもので、トランスミッションに接続される車両用トランスファーに適用された全体断面図である。
【図2】本発明の動力伝達装置の第2の実施の形態を示すもので、トランスミッションに接続される車両用トランスファーに適用された全体断面図である。
【図3】同、図2のセターデフ部とチェーン伝達部との境界部近傍の拡大図である。
【図4】同、トランスファーにおけるケーシングの端面近傍の拡大図である。
【図5】従来の動力伝達装置の全体断面図である。
【符号の説明】
1 第2の動力伝達装置(トランスファー等)
1A 第1ケーシング
1B 第2ケーシング
1C 第3ケーシング
2 連結部材
3 センターデフ(部)
3A 入力軸
4 チェーン伝達部
9 ドク係合部
10 第1スプロケット
11 リヤ出力軸(駆動軸)
12 伝達チェーン
13 第2スプロケット
14 フロント出力軸(駆動軸)
22 第1ベアリング
23 第2ベアリング
24 第1オイルシール
25 第2オイルシール
26 同軸嵌合部
27 ブリーザ機構
28 オイルポンプ装置
30 オイル通路
Claims (7)
- 第1の動力伝達装置の出力軸に第2の動力伝達装置が接続配設される動力伝達装置において、前記第1の動力伝達装置の出力軸と第2の動力伝達装置の入力軸との間に所定仕様の連結部材を介設するとともに第2の動力伝達装置の部品を分割構成とし、前記連結部材の仕様に対応させて分割構成された第2の動力伝達装置の仕様選定を可能に構成したことを特徴とする動力伝達装置。
- 前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側のケーシングにブリーザ機構を配設したことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
- 前記第2の動力伝達装置における第1の動力伝達装置側と反対側のケーシング端面の出力軸上にオイルポンプを設置するとともに、該出力軸内にオイル通路を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の動力伝達装置。
- 前記第1の動力伝達装置がトランスミッションで、前記第2の動力伝達装置がトランスファーであり、該トランスファーにおけるセンターデフ部とチェーン伝達部とを軸方向にて分割構成としたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の動力伝達装置。
- 前記センターデフ部とチェーン伝達部とをオイルシールにより分離したことを特徴とする請求項4に記載の動力伝達装置。
- 前記センターデフを両端支持構造とするとともに、センターデフ出力軸とチェーン伝達部のスプロケット軸との対向面をドク係合等により接続したことを特徴とする請求項4または5に記載の動力伝達装置。
- 前記センターデフにおいて、入力軸と出力軸とを互いに同軸嵌合させたことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の動力伝達装置。
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JP2003093779A JP2004299497A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 動力伝達装置 |
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JP2009115039A (ja) * | 2007-11-08 | 2009-05-28 | Aisin Aw Co Ltd | 流体ポンプ及び車両用駆動装置 |
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- 2003-03-31 JP JP2003093779A patent/JP2004299497A/ja active Pending
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