JP2004298909A - 加圧装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板と、その基板から離れて設けられた支持板と、それらの間で移動可能なスライダとを有する加圧装置で、往復駆動手段でスライダをその移動終点近傍まで動かす。加圧装置は更に、スライダに設けられたおねじと、それと螺合するめねじと、前記支持板に取り付けられた駆動モータとを有している。その駆動モータとめねじ(第二のねじ)とを接続している回転伝達機構によって駆動モータの回転をめねじに伝えてスライダと基板との間に加圧力を生じさせる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば板金加工等に使用されるプレス装置のような加圧装置に関するものであり、特に正確な位置制御を要する定点加工が可能であると共に加圧力が大きくかつ駆動エネルギーが小さい加圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プレス加工装置においてワークに当接するラムを駆動する手段としては、流体圧シリンダが広く使用され、就中油圧シリンダが多用されている。この油圧シリンダ駆動によるプレス装置において、定点加工、すなわちラムとテーブルとの間隔を一定に保持した状態の加工を行なう場合には、通称「胴突き加工」と称される加工を行なう必要がある。
【0003】
図6は従来の胴突き加工を示す説明図である。図6において、テーブル1に対してプレス装置のラム2が例えば油圧シリンダによって上下動し、ワーク3をプレス加工するように構成されている。この場合、ワーク3を厚さ寸法tに正確に加工するために、ラム2の下端部には、作動面4から下方に前記厚さ寸法tに相当する突出部5を突設する。
【0004】
上記の構成によりラム2を下方に作動させると、作動面4によりワーク3に所定の加工を行なうことができるが、ラム2の突出部5がテーブル1に当接することにより、ワーク3の厚さ寸法tが正確に確保され、寸法のばらつきのない加工を行なうことができ、ワーク3に対する加工精度を向上させることができる。
【0005】
図6に示す加工装置では、定点加工により加工精度を向上させ得る反面、ラム2がワーク3に対して衝撃的に当接することに加えて、ラム2の突出部5がテーブル1に対しても衝突するため、衝突音が発生し、特に単位時間当たりのラム2の作動回数が多い高速加工の場合には騒音が激しくなり、作業環境を害するという問題がある。
【0006】
一方、電動プレスによる定点加工も従来から使用されており、上記油圧プレス等による胴突き加工に起因する騒音の発生を防ぐことができる。図7と図8に示す加圧装置は、特許文献1に示されているものであって、リンク機構を備えた往復動手段によってスライダをその移動終点近傍まで移動し、スライダに取り付けてある駆動モータによってその位置からスライダを基板の方向に移動させて、スライダと基板との間に置かれているワークに加圧力を生じさせてワークを成形加工する。
【0007】
図7は特許文献1に示されている加圧装置の要部縦断面正面図、図8は図7における8−8線要部断面平面図である。両図において、10’は基板であり、その四隅には円柱状のガイドバー20’が立設されている。このガイドバー20’の上端部に支持板30’が固定されている。基板10’と支持板30’との間で、スライダ40’がガイドバー20’に沿って上下動することができるように設けられている。スライダの基板対向面には押圧子41’が着脱可能に設けられていて、スライダを基板の方向に駆動させることで押圧子41’と基板10’との間でワークWを加圧成形することができるようになっている。
【0008】
クランク軸51’が、支持板30’上に立設された1対の支持部材35’,35’間に軸受を介して回転可能に設けられ、連接棒52’を介して支持板30’を貫通して設けられたクイル53’と接続されている。おねじ54’が前記クイル53’の下端部に一体に接合される。
【0009】
スライダ40’内に円筒部材が設けられている。円筒部材の内周面におねじ54’と螺合するめねじ61’が設けられている。その外周にはウオームホイール62’が形成されている。スライダ内には更に、ウオームホイール62’と係合するように設けたウオームギア72’が設けられている。ラジアル軸受およびスラスト軸受によって、各々円筒部材およびウオームホイール62’をスライダ内で支持している。
【0010】
スライダ側面に設けられた駆動モータ(例えばパルスモータ。以下「第二の駆動モータ」と呼ぶことがある)70’はその回転軸につながったウオーム軸71’がウオームギア72’の中心部に挿通固定されてウオームギア72’を回転させるようになっている。また、支持部材35’に設けられた駆動モータ(例えばパルスモータ。以下「第一の駆動モータ」と呼ぶことがある)50’は前記クランク軸を回転させる。
【0011】
まず第一の駆動モータ50’に所定の駆動信号を印加して作動させると、クランク軸51’が回転し、連接棒52’、クイル53’およびおねじ54’を介してスライダ40’が下降し、押圧子41’は初期高さH0 (上止点)から定点加工高さHの近傍の高さH1 (下止点)まで下降し、この位置において駆動モータ50’が停止する。
【0012】
次に第二の駆動モータ70’に所定の駆動信号を印加して作動させ、ウオーム軸71’,ウオームギア72’およびウオームホイール62’を回転させ、かつめねじ61’の回転により、押圧子41’が前記高さH1 から定点加工高さHまで下降し、ワークWに当接する。これにより押圧子41’を介して予め設定された押圧力でワークWに対する定点加工が行なわれる。
【0013】
加工終了後、まず第二の駆動モータ70’の逆作動によりスライダ40’が上昇し、押圧子41’は定点加工高さHから高さH1 まで上昇し、第一の駆動モータ50’の逆作動により、押圧子41’は初期高さに復帰する。
【0014】
上記のスライダ40’の下降時に押圧子41’によるワークWに対する加圧力は、第二の駆動モータ70’によるものなので大きなものとすることができる。すなわち、第二の駆動モータ70’による回転はウオームギア72’とウオームホイール62’との間の減速比によって大幅に減速されるため伝達されるトルクが前記減速比の逆数倍に増大される。その結果として、駆動モータ70’を小容量のものとすることができる。
【0015】
【特許文献1】
特許第3051841号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
スライダが押圧子を介してワークを加圧する際には、ワークあるいは金型からスライダ及び基板に大きな反力が生じる。スライダがワークを加圧する間だけでなく、スライダが定点加工高さHの近傍まで下降してワークに当たったときにも、金型から衝撃や反力がスライダに生じる。
【0017】
スライダ40’に生じた衝撃がスライダに取り付けられた駆動モータ70’に伝わり駆動モータの寿命を短くするおそれがある。特にロータリーエンコーダを備えている駆動モータの場合には、ロータリーエンコーダは衝撃を受けるとその位置が狂い測定誤差を生じ、あるいはその衝撃が大きい場合には破損することがある。そのために加圧装置全体の寿命を短くすると言う欠点を持っている。
【0018】
そこで、本発明の目的とするところは、定点加工が可能で駆動エネルギーが小さく、上記欠点を改善した寿命の長い加圧装置を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の加圧装置は、基板と、その基板から所定距離離れて対向して設けられた支持板と、基板と支持板との間で移動可能に形成されたスライダとを有している。支持板には、移動終点を有する往復駆動手段が設けられており、その往復駆動手段はスライダに連結されていて、スライダをその移動終点近傍まで動かす。本発明の加圧装置は更に、往復駆動手段に設けられた第一のねじと、スライダに設けられ第一のねじと螺合した第二のねじと、前記支持板に取り付けられた駆動モータとを有している。その駆動モータと第二のねじとを接続している回転伝達機構によって駆動モータの回転を第二のねじに伝えて第二のねじを第一のねじに対して回転させることによってスライダと基板との間に加圧力を生じさせるものである。
【0020】
本発明の加圧装置で第二のねじを回転させるための駆動モータはロータリーエンコーダを持っていることが好ましい。
【0021】
また前記加圧装置において、支持板上で駆動モータの回転を受けて回転する歯車と、スライダ上で第二のねじに回転を伝えるための歯車と、それら歯車の間に設けられていてそれらの歯車の間で回転を伝える回転軸とで、前記回転伝達機構を構成していることが望ましい。その回転軸はそれら歯車の一方に対して軸方向に移動できる構造をしているのがよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら本発明を実施例について詳しく説明する。図1に本発明の実施例による加圧装置を要部断面正面図で示している。図2は図1における2−2線断面図、図3は図1における3−3線断面図である。これらの図で、基板10が床面上に固定されていて、基板10に垂直に立てられたガイドバー20によって支持板30が保持されている。基板10と支持板30との間にガイドバー20に沿って往復動することができるスライダ40が設けられており、スライダ40と基板との間に成形空間がある。この成形空間では、基板上に成型用の固定金型(下型)が、スライダの下面に固定金型に対応する可動金型(上型)が取り付けられており、これら両金型の間に例えば被成形板を入れて成形するようになっている。
【0023】
スライダ40は、支持板に取り付けた駆動モータ(例えばパルスモータ。以下「第一の駆動モータ」ということがある)50によって支持板30に対して駆動させることができる往復駆動手段によって、基板10と支持板30との間でガイドバー20に沿って往復運動させられる。クランク軸51が支持板30上に立てられた1対の支持部材35,35間に軸受を介して回転可能に設けられ、クランク軸51は連接棒52を介して支持板30を貫通して設けられたクイル53と接続している。第一の駆動モータ(例えばパルスモータ)50は一方の支持部材35に取り付けられており、その回転が減速機を介してクランク軸51に伝わるようになっている。クイル53の下端部には第一のねじ(第一のねじは、本実施例ではおねじなので、以下「おねじ」と呼ぶ)54が設けられている。そのおねじ54と螺合している第二のねじ(第二のねじは、本実施例ではめねじなので、以下「めねじ」と呼ぶ)61を内周面に持った大歯車62がスライダ40内に軸受によって回転可能に保持されている。大歯車62はスライダ40に対してその中心軸の周りにのみ回転して、その軸方向には動かないので、駆動モータ50によってクランク軸51が回転したときにスライダ40はガイドバー20に沿って往復運動する。
【0024】
スライダ40内には、めねじ61を持った大歯車62と係合している他の歯車(「小歯車」という)63が軸受で支持されて、回転可能に設けられている。その小歯車63は、前記大歯車62よりも歯数を少なくして、小歯車63の回転が大歯車62に減速して伝わるようになっていることが好ましい。
【0025】
支持板30には、前記クランク軸51を回転させるための第一の駆動モータ50とは別に駆動モータ(「第二の駆動モータ」という)70が取り付けられていて、その駆動モータ70の駆動軸に取り付けられた小歯車72を回転させる。支持板30にはこの小歯車72と係合している大歯車73が回転自在に取り付けられている。第二の駆動モータ70の回転が小歯車72から大歯車73に減速されて伝わる。この大歯車73はスライダ40に設けられた小歯車63と同軸に位置しており、これら歯車の間に渡された回転軸80によって大歯車73からスライダの小歯車63へ回転が伝わるようになっている。このように第二の駆動モータ70とスライダ40に設けられた大歯車62との間あるいはスライダに設けているめねじ61との間に回転伝達機構が構成されている。
【0026】
スライダ40に設けられた小歯車63は前記回転軸80に固定されており、小歯車63が回転軸80とともに回転するようになっている。しかし、支持板30に設けられている大歯車73に対して回転軸80はスプラインあるいは滑りキーなどで取り付けられており、回転軸80は大歯車73とともに回転はするが、軸方向には大歯車73に対して自由に移動することができるようになっている。スライダ40は、クランク軸51の回転あるいはスライダに設けた大歯車62の回転によって基板10と支持板30との間で上下に動くので、その動きに伴ってスライダ40に取り付けた小歯車63と支持板30に取り付けられている大歯車73との間隔が変化する。支持板30に設けた大歯車73と回転軸80との間は軸方向に自由に移動することができるので、スライダ40が支持板30に対して上下動をしても第二の駆動モータ70の回転をスライダ40の小歯車63に伝えることができる。
【0027】
支持板30に取り付けられた第二の駆動モータ70の回転によってその小歯車72が回転し、その回転が回転軸80を介してスライダ40に取り付けられた大歯車62に伝わる。大歯車62の回転によって、その大歯車内周に付けられためねじ61がクイル53に対して上下動して、スライダ40が上下動する。第二の駆動モータ70とスライダの大歯車62との間では大きな減速比となっているので、第二の駆動モータ70の回転が大幅に減速されてスライダ40の上下動となる。そのためにスライダを上下に動かす力はその減速比の逆数倍に増大されてワークに対する加圧力を大幅に増大させ得る。その結果第二の駆動モータを小容量のものとすることができる。
【0028】
図示していない駆動制御装置から第一の駆動モータ50に所定の駆動信号を供給してクランク軸51を回転させるとスライダ40は図9に示す初期高さH0(上止点)から定点加工高さHの近傍の高さH1(下止点)まで下降する。この位置で、第二の駆動モータ50に所定の駆動信号を供給して作動させて、スライダ40の大歯車62をクイル53に対して回転させると、スライダ40が高さH1から定点加工高さHまで下降しワークに当接する。これにより、金型を介して予め設定された押圧力でワークに対する定点加工が行われる。
【0029】
下降終了後まず第二の駆動モータ70を逆回転させてスライダ40を定点加工高さHから高さH1まで上昇して、第一の駆動モータ50の回転によってスライダ40を上止点まで上昇させる。あるいは、まず第一の駆動モータ50を回転させてスライダ40を図9の鎖線のように動かすこともできる。
【0030】
加工時にスライダ40を高さH1から定点加工高さHまで下降させ、下降終了後スライダ40を定点加工高さHから高さH1まで上昇させるために第二の駆動モータ70を所定回数あるいは所定角度回転させる。第二の駆動モータ70の回転を正確に制御するには、第二の駆動モータ70にロータリーエンコーダ71を取り付けておき、その回転数あるいは回転角度を測定しながらその回転量を制御することが望ましい。
【0031】
上記実施例では往復駆動装置としてクランク軸の回転によってスライダを上下に移動させた構成としていたが、クランク軸に代えて、トグル機構などを用いることができる。
【0032】
図4,図5に本発明の他の実施例による加圧装置を示し、図4は加圧装置を要部断面で示す正面図であり、図5は図4における5−5線断面図である。これらの図で、上に述べた実施例と同じ部分、部品は同じ参照番号を用いて示している。
【0033】
スライダ40は、支持板に取り付けた駆動モータ(例えばパルスモータ。以下「第一の駆動モータ」ということがある)55によって支持板30に対して駆動させることができる往復駆動手段によって、基板10と支持板30との間でガイドバー20に沿って往復運動させられる。この実施例で往復駆動手段は、第一の駆動モータ55と、その駆動軸から延びて設けられたボールねじ軸56と、ボールねじ軸と螺合してその回転によって上下動させられる円筒状のボールねじ57から構成されており、ボールねじ57はスライダ40に対して回転可能にスライダ40に取り付けられており、第一の駆動モータ55の回転によってスライダ40をガイドバー20に沿って往復運動させる。支持板30上に、ボールねじ軸56の回転を止めるためのブレーキ59が設けられている。ここでボールねじ軸56の下端近くの外面には第一のねじとしておねじが設けられており、ボールねじ57はその内面に第一のねじと螺合している第二のねじ(めねじ)が設けられている。ボールねじ軸56とボールねじ57との相対回転によって、螺合した第一のねじと第二のねじによってそれらが相対的に上下動して、スライダ40がボールねじ軸56に対して上下動する。
【0034】
円筒状ボールねじ57の外周面にはウオームホイール58が設けられている。ウオームホイール58の中心軸とほぼ垂直に回転軸を持つウオームギア66がウオームホイール58と係合してスライダ内に設けられており、ウオームギア66の回転によってウオームホイール58が回転してウオームホイールとともにスライダ40が上下に駆動させられる。スライダ内にはウオームギア66の回転軸に取り付けられたベベルギア67及びそのベベルギア67と係合している他のベベルギア68が設けられている。ベベルギア68の回転がベベルギア67を介してウオームホイール58に伝わるので大きな減速比を持ってスライダ40を駆動することになる。
【0035】
支持板30には、前記往復駆動手段を駆動させるための第一の駆動モータ55とは別に駆動モータ(「第二の駆動モータ」という)70が取り付けられていて、その駆動モータ70の駆動軸に取り付けられた小歯車72を回転させる。支持板30にはこの小歯車72と係合している大歯車73が回転自在に取り付けられている。第二の駆動モータ70の回転が小歯車72から大歯車73に減速されて伝わる。この大歯車73はスライダ40に設けられたベベルギア68と同軸に位置しており、これら歯車の間に渡された回転軸80によって大歯車73からスライダのベベルギア68へ回転が伝わるようになっている。このように第二の駆動モータ70とスライダ40に設けられたウオームホイール58との間あるいはスライダに設けられているボールねじ57の第二のねじ(めねじ)との間に回転伝達機構が構成されている。
【0036】
スライダ40に設けられたベベルギア68は前記回転軸80に固定されており、ベベルギア68が回転軸80とともに回転するようになっている。しかし、支持板30に設けられている大歯車73に対して回転軸80はスプラインあるいは滑りキーなどで取り付けられており、回転軸80は大歯車73とともに回転はするが、軸方向には大歯車73に対して自由に移動することができるようになっている。スライダ40は、ボールねじ軸56の回転あるいはスライダに設けたボールねじ57の回転によって基板10と支持板30との間で上下に動くので、その動きに伴ってスライダ40に取り付けたベベルギア68と支持板30に取り付けられている大歯車73との間隔が変化する。支持板30に設けた大歯車73と回転軸80との間は軸方向に自由に移動することができるので、スライダ40が支持板30に対して上下動をしても第二の駆動モータ70の回転をスライダ40のベベルギア68に伝えることができる。
【0037】
支持板30に取り付けられた第二の駆動モータ70の回転によってその小歯車72が回転し、その回転が回転軸80を介してスライダ40に取り付けられたウオームギア66に伝わる。往復駆動手段のボールねじ軸56をブレーキ59で止めておいて、ウオームギア66を回転すると、ウオームホイール58がそれに係合しているので、ボールねじ軸56のおねじと螺合しているボールねじ57がボールねじ軸56に対して上下動して、スライダ40が上下動する。第二の駆動モータ70とウオームホイール58との間では大きな減速比となっているので、第二の駆動モータ70の回転が大幅に減速されてスライダ40の上下動となる。そのためにスライダを上下に動かす力はその減速比の逆数倍に増大されてワークに対する加圧力を大幅に増大させ得る。その結果第二の駆動モータを小容量のものとすることができる。
【0038】
図示していない駆動制御装置から第一の駆動モータ55に所定の駆動信号を供給してボールねじ軸56を回転させると、ボールねじ57はウオームギア66によって回転を止められているので、スライダ40は図9に示す初期高さH0(上止点)から定点加工高さHの近傍の高さH1(下止点)まで下降する。この位置で、ブレーキ59を働かせてボールねじ軸56を止めておいて、第二の駆動モータ70に所定の駆動信号を供給して作動させると、ボールねじ57がボールねじ軸56に対して回転して、スライダ40が高さH1から定点加工高さHまで下降しワークに当接する。これにより、金型を介して予め設定された押圧力でワークに対する定点加工が行われる。その後スライダ40を上昇させるが、その説明は必要ないと思われるのでここでは省略する。
【0039】
上記においては、第二の駆動モータが支持板上に取り付けられているので、スライダと基板との間で加圧成形を行ったときの衝撃や振動が第二の駆動モータに伝わることがなく、駆動モータの寿命を長くすることができるとともに、ロータリーエンコーダのように振動に弱い部品が駆動モータに取り付けられていてもその誤動作を生じることがない。
【0040】
上記実施例で、スライダに設けためねじを回す駆動モータを支持板に取り付けた構成について説明をしたが、スライダから振動や衝撃が直接作用しない他の部分に駆動モータを取り付けた構成としても良い。
【0041】
また支持板に設けた大歯車とスライダに設けた歯車との間を接続している回転軸を、スライダ側の歯車には固定して、支持板側の大歯車にはその軸方向に移動できる構造について説明をしたが、スライダ側の歯車のところで回転軸がその軸方向に移動することができるようにしても良いことは明らかであろう。
【0042】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明の加圧装置では、基板とスライダとの間に加圧力を生じさせるための駆動モータを加圧時に大きな衝撃が直接作用しない支持板に取り付けている。そのために加圧時の衝撃による駆動モータやロータリーエンコーダの誤動作や破損がなく、寿命の長い加圧装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による加圧装置を示す要部断面正面図である。
【図2】図1における2−2線断面図である。
【図3】図1における3−3線断面図である。
【図4】本発明の他の実施例による加圧装置を示す要部断面正面図である。
【図5】図4における5−5線断面図である。
【図6】従来の胴突き加工を示す説明図である。
【図7】特許文献1に示されている加圧装置の要部縦断面正面図である。
【図8】図7における8−8線要部断面平面図である。
【図9】加圧装置におけるスライダの変位と時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 テーブル
2 ラム
3 ワーク
4 作動面
5 突出部
10、10’ 基板
20、20’ ガイドバー
30、30’ 支持板
35、35’ 支持部材
40、40’ スライダ
41’ 押圧子
50、50’、55 (第一の)駆動モータ
51、51’ クランク軸
52、52’ 連接棒
53、53’ クイル
54 第一のねじ(おねじ)
54’ おねじ
56 ボールねじ軸(第一のねじ)
57 ボールねじ(第二のねじ)
58、62’ ウオームホイール
61 第二のねじ(めねじ)
61’ めねじ
62、73 大歯車
63、72 小歯車
66、72’ ウオームギア
67、68 ベベルギア
70、70’ (第二の)駆動モータ
71 ロータリーエンコーダ
71’ ウオーム軸
80 回転軸
Claims (3)
- 基板と、
基板から所定距離離れて対向して設けられた支持板と、
支持板に設けられかつ移動終点を有する往復駆動手段と、
この往復駆動手段と連結され前記基板と支持板との間で移動可能に形成されたスライダと、
往復駆動手段に設けられた第一のねじと、
スライダに設けられ前記第一のねじと螺合した第二のねじと、
前記支持板に取り付けられた駆動モータと、
駆動モータと前記第二のねじとを接続していて駆動モータの回転を第二のねじに伝える回転伝達機構とによって構成し、
前記往復駆動手段によって前記スライダをその移動終点近傍まで動かして、前記第二のねじを第一のねじに対して回転させることによりスライダと基板との間に加圧力を生じさせることを特徴とする加圧装置。 - 前記駆動モータはロータリーエンコーダを持っていることを特徴とする請求項1記載の加圧装置。
- 前記回転伝達機構は、支持板上で前記駆動モータの回転を受けて回転する歯車と、前記スライダ上で前記第二のねじに回転を伝えるための歯車と、それら歯車の間に設けられていてそれらの歯車の間で回転を伝える回転軸とを持っており、
その回転軸はそれら歯車の一方に対して軸方向に移動できる構造をしていることを特徴とする請求項1あるいは2記載の加圧装置。
Priority Applications (1)
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JP2003093878A JP2004298909A (ja) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | 加圧装置 |
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2003
- 2003-03-31 JP JP2003093878A patent/JP2004298909A/ja active Pending
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