JP2004297195A - 画像データ送信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スケーラビリティ機能を持つ符号データの送信においてセキュリティを柔軟に管理する。
【解決手段】画像処理装置において、JPEG2000ファイルの階層的符号データのビットストリームをネットワークを介して送信する。ここで、符号データの送信量を監視し、所定の管理レベル以上になった場合、さらに送信するべき符号データを他の符号データに置き換える。または、JPEG2000ファイルについて送信相手ごとに設定されている画像内の特定の空間的位置に基づいてビットストリームを変更する。
【選択図】図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、階層化符号化画像データの送受信に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを介して符号化画像データを送信する場合、セキュリティなどのために管理が必要なデータについて、種々の対処がなされている。たとえば、特開2001−45273号公報に記載された画像形成装置では、ネットワーク上を介して画像データを送受信するに際して、データの不正使用を防止するため、画像データに追跡情報などを解像度を変更して重畳したりする。また、特開平2000−40082号公報に記載された可視情報出力装置では、文書中の1以上の特定領域にセキュリティ設定を指示したファイルを文書データに添付しておく。文書送信処理時に、文書の送信先すなわち受信側の端末装置の認証データが付与されている領域の内容のみを受信側の端末装置に対して送信する。すなわち、セキュリティ設定の有無により、送信内容の一部を変更する。また、特開平11−298698号公報に記載されたシステムでは、ネットワークを通じて画像コンテンツを流通するとき、利用者の画面操作等に応じて、マスクが施こされた画像の開示部分の範囲と解像度をリアルタイムに変更する。たとえば、マスクが施こされた最も解像度の低いデフォールトの画像データにおいて、利用者が、希望の画像位置を指示し、解像度や表示範囲を選択すると、それに対応した画像データを送信する。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−45273号公報
【特許文献2】
特開2000−40082号公報
【特許文献3】
特開平11−298698号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
JPEG2000符号データを送信する場合、JPEG2000の解像度、画質などのスケーラビリティ機能を使って復号すると、全データを受信していなくても、復号の途中で文書の確認が可能となる。この場合、復号の途中のデータは、元のファイルとは異なるが、可読できる内容は同じである。したがって、セキュリティなどのためスケーラビリティ機能を持つ符号データが管理されるべき場合、復号の途中の段階でも管理が必要である。したがって、スケーラビリティ機能を持つJPEG2000符号データを送信する場合、セキュリティが柔軟に管理できることが望ましい。
たとえば、管理上の取り扱いを、そのファイルを復号した者が認識することが望ましい。ここで、オリジナルデータに管理用のデータを付加することもできるが、この場合、付加データが固定され、状況に応じた管理データの付加はできなくなる。また、送信文書の一部を隠したり、逆に、特定部分を確実に読んでもらいたい場合がある。しかし、送信先ごとにそのような文書データを作成するのは時間と手間がかかってしまう。
【0005】
この発明の目的は、スケーラビリティ機能を持つ符号データの送信においてセキュリティが柔軟に管理できる画像データ送信装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の画像処理装置は、JPEG2000ファイルの階層的符号データのビットストリームをネットワークを介して送信する送信手段と、符号データの送信量を監視する監視手段と、送信データの送信量が所定の管理レベル以上になった場合、さらに送信するべき符号データを他の符号データに置き換える置換手段とからなり、前記の送信手段は、置換手段により置き換えられた符号データのビットストリームを送信する。
【0007】
前記の画像処理装置において、前記の送信手段は、解像度、画質及び位置の少なくとも1つについて符号データを階層的に送信する。
【0008】
本発明に係る第2の画像処理装置は、JPEG2000ファイルの階層的符号データのビットストリームをネットワークを介して送信する送信手段と、前記のJPEG2000ファイルについて送信相手ごとに設定されている画像内の特定の空間的位置に基づいて前記のビットストリームを変更する変更手段とを備え、前記の送信手段は、前記の変更手段により変更されたビットストリームを送信する。
【0009】
前記の画像処理装置において、前記の変更手段は、好ましくは、前記のビットストリームにおいて前記の特定の空間的位置またはその他の空間的位置の符号データを所定の符号に置き換えるデータ置換手段を備える。
【0010】
前記の画像処理装置において、前記の変更手段は、好ましくは、前記のビットストリームにおいて前記の特定の空間的位置またはその他の空間的位置の符号データを削減するデータ削減手段を備える。
【0011】
前記の画像処理装置において、前記の特定の空間的位置は、たとえば、画像データの色成分によって決定する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、図面において、同じ参照記号は同一または同等のものを示す。
【0013】
図1は、多機能複合機(Multiple Function Peripheral:以下MFPと略記する)10でスキャンして得られた画像ファイルをネットワークを介して出力するシステムを示す。MFP10は、JPEG2000コーデックを備え、スキャンして得られた画像ファイルをJPEG2000の画像ファイルに変換する。MFP10にはネットワーク(たとえばLAN12)を介して複数のクライアントコンピュータ(PC)14が接続可能である。コンピュータ14は、MFP10に蓄積されたJPEG2000ファイルを閲覧するための機能を持つ。これにより、JPEG2000ファイルを表示し、表示された画像の任意の位置が選択でき、その選択された座標をMFP側に伝える。MFP10は、クライアントコンピュータ14からの要求に応じてLAN12を介して画像データを転送する。
【0014】
図2は、MFP12の制御ブロック図である。各ブロックはバス(例えばPCIバス)100を介して接続されている。MFP10は、原稿読取のためのスキャナ102や、印刷のためのプリントエンジン104や、画像データを処理する画像処理部106を備え、また、ユーザによる設定のための操作パネル108を備える。操作パネル110は表示デバイスを含む。さらに、LAN12と接続するための通信装置(Network Interface Card:NIC)108を備える。
【0015】
MFP全体を制御するCPU116は、ブリッジ118経由で、第1メモリ120と、バス100に接続されるデバイスとを制御する。スキャナ102から入力されるラスタデータ(画像データ)は、直接メモリアクセス(DMA)によって、メモリコントローラ122に接続される第2メモリ124に転送される。第2メモリ124に格納された画像データは、DMAによってJPEG2000コーデック126に送られ、JPEG2000コーデック126は、タイリング及びウェーブレット変換用メモリ128を用いて画像データをJPEG2000データに符号化する。このJPEG2000データは、DMAにより第2メモリ120に格納される。
【0016】
次に、第2メモリ124に格納されたJPEG2000ファイルを外部のコンピュータ14にデータを送るまでの動きを説明する。第2メモリ124内に格納されているJPEG2000ファイルはDMAによりメモリコントローラ122を介して第1メモリ120に転送される。第1メモリ120に格納された画像データは、CPU116により符号データの置き換えや再構築が施された後、DMAにより通信装置108に送られネットワーク12に出ていく。コンピュータ14へのデータ転送はFTPによる転送や電子メールサーバ経由で行われる。
【0017】
図3は、JPEG2000コーデック116におけるJPEG2000の符号化(圧縮)の流れを示す。この符号化処理は、通常のJPEG2000の符号化と同様である。JPEG2000コーデック126に入力された画像データの各色コンポーネントは、レベルシフト部200において、そのダイナミックレンジの半分の値を減算される(レベルシフト)。なお、入力データがYCbCrの色差成分のような符号付きデータの場合は何もしない。次に、色空間変換部202において、色空間変換が施される。色空間変換を施された画像データは、タイリング処理部204において、タイリング処理によって所定サイズのブロック(タイル)に分割される。FDWT部206は、タイリング処理されたタイルごとに離散ウェーブレット変換を行い、複数の帯域に画像を分割する。量子化部208は、ウェーブレット変換された画像に必要であれば量子化処理を行う。タイルごとにウェーブレット変換された画像に対して、コードブロック分割部210は、コードブロック分割を行い、次に、係数ビットモデリング係数部212は、ビットモデリングにより符号化パスを生成する。生成された符号化パスは算術符号化部214により算術符号化される。コードブロックごとに符号化され生成された符号データは、レイヤ生成部216において、レイヤ分割により画質の寄与度に応じて複数のレイヤに分けられる。ポスト量子化処理部218は、所定の符号量を超えるデータに対して切り捨てを行う。最後に、ビットストリーム生成部220は、ビットストリームを生成して、JPEG2000ファイルとして出力する。
【0018】
図4は、JPEG2000コーデック126におけるJPEG2000ファイルの復号化(伸長)の流れを示し、図3に示した符号化と逆方向の流れの処理が行われる。この復号化処理は、通常のJPEG2000の復号化と同様である。ビットストリームフォーマット解除部240は、受け取ったビットストリームデータについてビットストリームフォーマットを解除し、復号化部242は、そのデータを復号化する。次に、係数ビットモデリング解除部244は、係数ビットモデリングを解除し、逆量子化部246は、そのデータについて逆量子化をする。次に、IDWT部248で、逆離散ウェーブレット変換をし、タイリング処理部250は、逆タイリング処理をして、元のサイズの画像データに戻す。次に、色空間変換部252が逆色空間変換をして元の色空間に戻し、最後に、レベルシフト部254がレベルシフトをして、復号化画像データを得る。
【0019】
JPEG2000符号化では、画像を複数のタイルに分割し、タイルごとに符号化が行われる。図5により、各タイルについて、タイリングされた画像を3回ウェーブレット変換したときの符号データの概念を説明する。1回のウェーブレット変換でもとの画像の1/2のサイズの画像が得られる。1回目のウェーブレット変換で、図5の(a)に示すように、全体の画像が1HL,1LH,1HH,LLの4つのサブバンドの符号データに変換される。LLは解像度が1/2になった符号データである。2回目のウェーブレット変換で、図5の(b)に示すように、LLが2HL,2LH,2HH,LLの4つの符号データに変換される。3回目のウェーブレット変換で、LLが3HL,3LH,3HH,LLの4つの符号データに変換される(図5の(c)参照)。もとの画像が600dpiであれば3回のウェーブレット変換で300dpi、150dpi、75dpiの画像を抽出できる。
【0020】
図6のファイル構造に示すように、符号データをLL、3HL、3LH、3HH、2HL,2LH,2HH、1HL,1LH,1HHのサブバンドの順に並べて解像度のスケーラビリティを持たす。これにより、75dpi→150dpi→300dpi→600dpiといったように解像度レベルを順次上げて表示できる。75dpiの画像を所望する時には、LLを使用する。150dpiの画像を所望する時には、LL、3HL、3LH、3HHを使用する。300dpiの画像を所望する時には、LL、3HL、3LH、3HH、2HL,2LH,2HHを使用する600dpiの時にはすべて使用する。このファイルを復号して表示装置で表示した場合、解像度が高くなるにつれ、図7に示すように、画像の大きさは面積比で4倍ずつ大きくなっていく。
【0021】
以上では、JPEG2000ファイルについて解像度による処理を説明したが、画質によるスケーラビリティを行う場合は、レイヤを用いる。画質によるスケーラビリティを持たす方法の1つでは、タイル単位で符号化されたデータを画質の寄与度に応じて複数のレイヤに分け、このレイヤの順序でビットストリームを形成する。図8は、そのようなビットストリームデータの構成を示し、この例では符号データは6レイヤからなる。ここで、ヘッダに続いて、レイヤ0、レイヤ1、・・・、レイヤ5の符号データが配置される。全レイヤのデータを結合したとき元の画像の画質が再現される。図9は、図8のA,B,Cまで復号した状態で画面に表示された画像における画質向上の状況の1例を示す。
【0022】
また、画像位置によるスケーラビリティを持たす場合は、タイル単位の符号データを図10に示すように並べ、ファイルを作成する。すなわち、符合開始コード(SOC)に続いて、メインヘッダが配置され、これに続いてタイル0からタイルnまで各タイルの符号データが並べられる。これにより、図11に示すように、画像位置に応じて表示が順次可能となる。
【0023】
また、これらのスケーラビリティを組みあわせることも可能である。
【0024】
次に、スケーラビリティを持たせたJPEG2000ファイルの第1の実施の形態における送信管理について説明する。MFP10にファイリングされているJPEG2000形式のファイリング文書をコンピュータ14で読み出す場合、読み出すファイルが解像度、画質、位置によるスケーラビリティを持っていたとする。スケーラビリティを持たせたJPEG2000ファイルを復号する場合、送信データは、たとえば解像度について階層的に送信されてくる。この場合、たとえば低解像度では文書の可読性は保証されないが、ある程度の解像度まで復号すれば、全データを復号しなくても、途中の段階で文書の内容を読み取ることは可能となる。つまりファイルすべてをコンピュータ14側に取り込まなくても、見た目にはほぼ同一のファイルをコピーすることができる。
【0025】
コピーするファイルが管理された文書、たとえば仕様書、である場合、セキュリティあるいはISOの文書管理規定等で厳しく管理される場合がある。JPEG2000ファイルを階層的に復号してコピーする場合、元データとコピーデータはデータ上は別ファイルとなる。しかし、データ上は異なったものであっても文書が可読である場合は管理対象とする必要がある。また、データダウンロードの日時を文書中に明示する必要もある。
【0026】
管理対象の文書の場合、その取扱いを、データを復号した者が認識する必要がある。そこで、オリジナルの符号データには、管理に関連する表示が含まれていない場合、送信データの管理レベルに応じて、符号データの送信量を監視し、全データを送信していないが文書の確認が可能である所定量以上になったと判断した場合、オリジナルの符号データを他の符号データに置き換える。これにより、その文書内の特定の位置に、管理用文字、データダウンロード日時などを埋め込むことができる。これにより、データを復号した者は、その文書が管理されていることを認識できる。
【0027】
図12は、スケーラビリティを持たせたJPEG2000ファイルをMFP10からPC14へダウンロード(送信)する処理のフローチャートである。この処理は、第1メモリ120に記憶されているプログラムに従って、MFP10のCPU16により実行される。まずスケールごとにダウンロードを行う(S10)。フローは、次に、スケーラビリティの種類に応じて分岐する(S12)。解像度のスケーラビリティの場合、150dpiの符号データがダウンロードされた場合(S14でYES)、続いて送信される300dpi以上の符号データの一部を所定の符号データで置換する(S16)。一部の符号データが置換された300dpi以上の符号データは、以降のステップS10の処理で送信されることになる。150dpiより高い解像度の符号データがダウンロードされる場合(S14でNO)、ダウンロードされたデータに対して何もしない。全スケールがダウンロードされる(S26でYES)まで、この処理を続ける。また、画質のスケーラビリティの場合、レイヤ0の符号データがダウンロードされた場合(S18でYES)、続いて送信されるレイヤ1以上の符号データの一部を所定の符号データで置換する(S20)。一部の符号データが置換されたレイヤ1以上の符号データは、以降のステップS10の処理で送信されることになる。レイヤ1以上の符号データのダウンロードである場合(S18でNO)、ダウンロードされたデータに対して何もしない。全スケールがダウンロードされる(S26でYES)まで、この処理を続ける。また、画像位置のスケーラビリティの場合、所定位置のタイルの符号データがダウンロードされた場合(S22でYES)、続いて受信される後続画像位置の符号データの一部を所定の符号データで置換する(S24)。一部の画像位置が置換された符号データは、以降のステップS10の処理で送信されることとなる。所定位置でないタイルの符号データのダウンロードである場合(S22でNO)、ダウンロードされたデータに対して何もしない。全スケールがダウンロードされる(S26でYES)まで、この処理を続ける。なお、ここでいうダウンロードとは、MFP10からクライアント端末14へのデータの転送を意味する。また、本実施形態では、これらの処理をMFP10のCPU16により実行されるものとしたが、クライアント端末14内のCPUで実行されるようにしてもよい。
【0028】
以下に、その処理の具体例を説明する。解像度のスケーラビリティを持たせたJPEG2000ファイルの場合、特定解像度以上のデータがダウンロードされた場合、その文書内に、1つの例では、管理用文字等(その文書の出典、取り扱いなど)を埋め込む。図13に示すように、特定解像度の符号データのダウンロードが行われた場合は、文書の所定位置において、特定解像度の符号の一部を置き換える。この例では、150dpiまでは置き換えは行わないが、300dpiと600dpiの解像度の場合、2HLから1HHまでの各サブバンド中の所定位置に対応するタイルの符号を、あらかじめ用意していた管理用文字等の所定の符号データと置き換える。たとえば、図14の復号化後の画像に示すように、文書の右上側の所定位置に対応するタイルの符号データを、管理用文字である「管理外」の画像データをあらかじめ符号化しておいたものと置き換えている。
【0029】
また、図15は、画質によるスケーラビリティを持つファイルが読み出された場合の情報付加の方法を示している。図15は、レイヤ0を送信した時点で、レイヤ1及びレイヤ2の符号データの中で、文字埋め込み位置に対応するタイルの符号を置き換える。これにより、図16に示すように、画像の一部に管理用の文字の表示が可能となる。ここでは、「x年y月z日」と「コピー厳禁」の2行にわたる文字表示の画像を、符号化データと置き換えている。なお、下位レイヤは画像に与える影響が少なくなるので、比較的上位のレイヤ1,2に対して符号の置き換えを行うだけでよい。
【0030】
図17は、位置によるスケーラビリティを持った画像に対して特定位置への情報を埋め込みを示す。この例では、読み出される画像は図11のCであるが、この一部を閲覧者には表示させず、その管理場所のみを文章で伝える。たとえば、右下の部分の絵について閲覧者に特定の情報を伝えたい場合、図17に示すように、その絵に対応する置換対象位置のタイルx、y、zにおいて、あらかじめ用意している符号データと置き換える。これにより、図18のように、オリジナルの絵の代わりに、それに関する情報を表示できる。
【0031】
なお、送信データに情報付加する画像の例として、以下のようなものが挙げられる。「管理外」、「コピー厳禁」、「Confidential」、「○月×日ダウンロード」、「データ管理者XXX、問い合わせ先XXX−XXX」、「他には有意なデータはありません」。
【0032】
第1の実施の形態では、スケーラビリティを持った符号データの送信において、解像度、画質、位置などに応じて、文書の一部を管理用文字などと置換して管理情報を知らせている。スケーラビリティを持った符号データのそれとは別の文書管理として、以下の第2と第3の実施の形態で説明するように、文書の一部を隠して送信することや、文書の一部を目立たせて送信することが可能である。一般的にいえば、JPEG2000ファイルの階層的符号データのビットストリームをネットワークを介して送信するとき、JPEG2000ファイルについて送信相手ごとに画像内の特定の空間的位置を設定する。これに基づいてビットストリームを変更する。そして、変更されたビットストリームを送信する。送信相手ごとに文書データを作ることは時間と手間がかかってしまうが、オリジナル原稿にラインマーカーによって色付けすることにより、特定の空間的位置を設定する。マーカー色と送信相手の対応をあらかじめ設定しておくことにより、マーカー色によって送信相手ごとにデータ送信におけるセキュリティの種類を変えることができる。
【0033】
次に、第2の実施の形態におけるJPEG2000ファイルの送信管理について説明する。第2の実施の形態では、JPEG2000符号データの文書を送付する場合、送信相手によって送信文書データ中の複数の空間的位置(領域)のデータ送信量を変える。これにより送信相手ごとに特定領域の画質が異なった設定が可能になる。送信相手ごとに文書中の特定部分を読めなくすることで、文書内容のセキュリティを高める。送信方法の設定はラインマーカーによる色付けに応じて行う。色付けと送信方法の対応は、あらかじめ設定されている。ここで、MFP10は、文書の符号データにおける特定の色成分の有無と、その値を読み、ラインマーカーにより設定された特定の空間的位置またはその他の空間的位置の符号データのデータ送信量をタイル単位で異ならせる。これにより、タイル単位でのセキュリティ設定、管理を行う。データ表示において、以下に説明する例では、閲覧権限の無いユーザに対しては、符号データのビットストリームにおいて、セキュリティ設定のされたタイルの符号を代替え符号に置き換える。
【0034】
スキャナ102で読み取った文書を複数の人に送るとき、送信相手ごとに文書中の特定部分を読めなくすることで、文書内容のセキュリティを高める。まず、スキャナ102で読み取る原稿中に少なくとも1つ以上の特定の色のラインマーカーで色づけする。ここで、図19の右側に示す原稿において、左側に示すように送信相手ごとに異なる色のラインマーカーで領域(斜線部分)を指定した後で、スキャナ102で読み込む。そして、図20に示すように、ラインマーカーの色と送信相手の情報に基づいて、送信相手ごとに文書中の特定位置を読めなくする。なお、以下の例では、ラインマーカーにより設定された特定の空間的位置の符号データを変更するが、それ以外の空間的位置の符号データを変更するようにしてもよい。
【0035】
送信相手ごとのJPEG2000ファイルの生成について説明する。ラインマーカーで色づけされた原稿をスキャナで読み取りJPEG2000ファイルを生成する。このJPEG2000ファイルは、図21に示す符号化部において、色空間変換され明度データと色差データに分けられた画像データは、タイリング処理部204でタイルに分割された後、タイリング処理されて圧縮されている。このJPEG2000ファイルの生成と同時に、図21に示すように、タイル下地分析部222は、タイルがラインマーカーによって色づけされているか否かを調べるため、タイル下地の分析がされる。ここで、タイリング処理部204からのタイルごとに、読み取った画像の色差成分情報(例えばCb、Cr)をもとに下地を分析し、ラインマーカーで処理された部分のタイル情報を生成する。ここで、あらかじめ決められたラインマーカーの色データとタイルの色差データのヒストグラムからラインマーカー色が下地と判断する。そして、分析結果をメモリの所定部224に記憶する。こうして、表1に示すように、タイルとラインマーカー色の関係を示すデータが形成され、送信相手ごとにセキュリティをかけたい部分のタイル情報が得られる。表1の分析結果では、タイル3では、赤の下地が検出され、タイル101から102では黄の下地が検出され、タイル200〜202では、青の下地が検出される。表2は、ラインマーカー色のRGB値と色空間(YCbCr)変換後の値を示す。RGB値は読み取りデバイスに依存するため、この表は一例にすぎない。この値と各タイルのヒストグラム結果を基に、各タイルがどのラインマーカーで色づけされているかを決定できる。
【0036】
【表1】
表1 下地分析結果
Figure 2004297195
【0037】
【表2】
表2 YCbCr変換データ
Figure 2004297195
【0038】
一方、画像データについて、タイルの下地検出とは独立して通常のプロセスでJPEG2000ファイルは形成されており、ラインマーカーで色づけされた画像データのJPEG2000ファイルがビットストリーム生成部220によりメモリの所定部226に格納される。タイル符号データ置換部228は、このJPEG2000ファイルについて、先のタイル下地検出の分析結果を基に、送信相手ごとに対応タイルの符号データの置換を行う。これにより、ラインマーカーで色づけされた部分が隠されて出力される。これらのブロック222〜228は、後で説明するCPU116のソフトウェア処理である。
【0039】
図22は、タイル分割された場合のJPEG2000ファイルの構成を示す。JPEG2000ファイルのビットストリームは、SOCマーカーとメインヘッダに続いて、タイル0、タイル1、・・・、タイルnの符号データからなる。ここで、タイル下地検出結果を基に各送信相手に対する置換対象タイル情報と置換データを用意する。そして、置換対象タイルのSOCマーカー以降のタイルデータ(符号データ)を、あらかじめ用意しておいた置換データに置き換える。表3の例では、タイル0についてデータを置換している。この作業を送信相手ごとに置換対象タイルに対して行うことで、図20に示すような画像の表示を行うJPEG2000ファイルを生成する。また、送信の際は、好ましくは、複数の送信先に共通な符号データを複数の送信先に一括して送り、異なる符号データのみを各送信先にそれぞれ送る。
【0040】
次に、CPU116による送信データ置換処理を説明する。表3は、文書送信に先立ち、MFP10に対して設定された項目を示している。この項目の設定はMFP10の操作パネル110、ネットワークで接続されたコンピュータ14等によって行われる。表3のテーブルでは、マーカー色「赤」で塗られた部分は送信相手「A」に対して非可視にする。このとき該当部分を置き換え色「赤」で非可視にすることを意味している。同様にマーカー色「黄」で塗られた部分は送信相手「B」に対して非可視にする。このとき該当部分を置き換え色「黒」で非可視にする。マーカー色「青」で塗られた部分は送信相手「C」に対して非可視にする。このとき該当部分を置き換え色「青」で非可視にする。
【0041】
【表3】
表3 送信のための設定項目
Figure 2004297195
【0042】
図23は、データ置き換えを行う符号置換処理(タイル符号データ置換部226)のフローチャートである。まずタイルごとに下地分析を行った結果を読み込み(S101)、次ステップ以降の処理で使用できるようにする。次に、表3のテーブルに示されている複数の送信相手を順番に選択し(S102)、メモリ内に格納されているJPEG2000データを読み出し(S103)、その送信相手に対応して、タイルごとに符号置換処理を行う(S104)。符号置換処理が、全タイルに対して行われたと判断すると(S105でYES)、次に、設定された全送信相手に対して上記一連の処理がなされたかを判断する(S106)。未だ処理のされていない送信相手がいるのであれば、ステップS102に戻り、新規送信相手を設定し以降の処理を行う。すべての送信相手に対して処理が終わっていれば符号置換処理を終了する。
【0043】
図24は、タイル符号置換処理(図23、S104)のフローチャートである。処理するタイルデータとその解析結果を用意し(S110)、以降の処理に備える。タイル解析結果から、マーカーによって色づけされている置換対象タイルか否かを判断する(S111)。置換対象タイルで無ければ、何もせず、送信処理を行う(S117)。置換対象タイルであれば、さらに、現在設定されている送信相手に対して有効なタイルか否かを判断する(S112)。つまり送信相手が「A」に設定されているのであれば、タイル解析結果が「赤」であるかどうかを判断する。現在の送信相手に対して有効でなければ何も処理せず、送信処理を行う(S117)。有効であれば、表3のテーブルで設定されている置き換え色が何色であるかを読み込み(S113)、それぞれの置き換え色に分岐して、符号データを置き換える(S114〜S116)。置き換えデータは、所定のタイルサイズを持ち、置き換え色で塗りつぶされたタイルを符号化したものが用意されている。このあらかじめ用意されている置き換え用符号データと置き換えることで、対象タイルを所定の色に置き換えることができる。置換されたタイルデータは、送信処理する(S117)。図20の画像は、表3のテーブルに基づいて上記処理を行った結果である。
【0044】
次に、第3の実施の形態におけるJPEG2000ファイルの送信管理について説明する。第3の実施の形態では、JPEG2000で文書を送付する場合、送信相手によって送信文書データのビットストリーム中の特定の空間的位置またはその他の空間的位置に対してデータの置換または削減を行う。これにより、ユーザーごとに文書中の空間的位置に従ってセキュリティをかけることができる。ここで、MFP10がスキャナ102で読み取った文書を複数の人に送るとき、送信相手ごとに文書中の特定部分を部分的に高画質(または低画質)にすることで、文書内容のセキュリティを高める。ここで、文書中の複数の領域について送信相手ごとにデータ送信量を変える。すなわち、送信相手ごとに特定領域の画質を異ならせる。このように、送信相手ごとに文書中の特定箇所の表示画質を変えて送信することにより、送信先では、文書中のどの部分に注力しなければならないか、送信元がどの部分を確実に読んでもらいたいかを知ることができる。また、画質を極端に低下させることで、文書中の特定部分に対してセキュリティをかけることもできる。なお、データの置換または削減は、ラインマーカーにより設定された特定の空間的位置の符号データを変更するようにしても、それ以外の空間的位置の符号データを変更するようにしてもよい。
【0045】
なお、送信相手ごとのデータ送信方法の設定は、ラインマーカーによって行い、マーカー色によってセキュリティの種類を変えることができる。MFP10は符号データの色成分の有無とその値を読み、タイル単位でのセキュリティ設定、管理を行う。データ表示においては、閲覧権限の無いユーザに対してはセキュリティ設定のされたタイルの符号を代替え符号に置き換える。
【0046】
図25に示す文書をMFP10のスキャナ102で読み取り、複数の送信相手に、図26で示すような画像のJPEG2000ファイルを送る。第2の実施の形態と同じように、送信用文書はラインマーカーで色づけされており、送信相手ごとに注力して見てもらいたい部分と関係づけられている。図27は、ラインマーカーによる色付け(ハッチングで示した部分)の1例を示す。ラインマーカーで色づけされた文書をスキャナ192で読み取り、JPEG2000ファイルを生成する。
【0047】
JPEG2000ファイルを生成する符号化部の構成は、図21に示す第2の実施の形態の符号化部と同様である。タイル符号データ置換部228は、符号化部でのタイル下地分析部222による下地分析結果を基に、メモリに格納されているJPEG2000ファイルを送信相手ごとに再生成する。図28は、タイル分割された場合のJPEG2000ファイルの構成を示す。送信相手ごとにラインマーカーによって指定された部分を高画質で表示し、その他の部分を画質を落として表示させるJPEG2000ファイルを生成するため、下地分析結果によって得られたタイル下地情報から情報量削滅対象タイル(図28の例ではタイル0)を決定する。決定された情報量削減対象タイルをJPEG2000ビットストリームから取り出し、タイルデータ(符号データ)から画質に寄与する度合いの小さい方から符号データを切り捨てる。データ切り捨てを行ったのち再度ビットストリームに組み込むことで、情報量削減対象タイルの復元後の画質を落とすことができる。この作業を送信相手ごとにすべての情報量削減対象タイルに対して行うことで、図26に示す送信相手ごとの表示が可能なJPEG2000ファイルを生成できる。なお、送信の際は、好ましくは、複数の送信先に共通な符号データを複数の送信先に一括して送り、異なる符号データのみを各送信先にそれぞれ送る。
【0048】
ここでデータの切り捨て処理の1例を説明する。図29に示すビットストリームでは、タイルごとに符号データがまとまっており、さらに、タイルごとの符号データはレイヤによるスケーラビリティを持たせている。ここでは、各タイル内のデータは、レイヤ0からレイヤ5までに分けられている。ここで、レイヤ0が画質に対する寄与度が最も高く、レイヤ5に向かうほど寄与度は小さくなる。伸長後の画像はすべてのレイヤを使った場合が最も画質がよいこととなる。符号データの切捨てを行う場合、図30に示すように、符号量削減対象タイルについてタイルデータの全レイヤを使うことなく、その一部を使うことで画質を落とすことができる。図29では、タイル0が削減対象タイルである。どのレイヤを切り捨てるかはあらかじめ決められており、これにしたがって切捨て処理が行われる。図30の例では、画質への寄与度の少ないレイヤ3〜レイヤ5のデータを削除する。
【0049】
また、上述の例では、符号を切り捨てるか、切り捨てないかの2者択一であったが、表示画質を複数段階になるようにしてもよい。たとえば、表4のようなテーブルに従い、切捨てレベルを設定して、切捨てレベルに応じて複数段階のデータ切捨てを行う。
【0050】
【表4】
表4 切捨てレベルの設定
Figure 2004297195
【0051】
このように、送信相手ごとに文書中の特定箇所の表示画質を変えて送信することにより、送信先では、文書中のどの部分に注力しなければならないか、送信元がどの部分を確実に読んでもらいたいかを知ることができる。また、画質を極端に低下させることで、文書中の特定部分に対してセキュリティをかけることもできる。
【0052】
次に、文書送信について説明する。表5のテーブルは、文書送信に先立ち、MFP10に対して設定された項目を示している。この項目の設定はMFP10の操作パネル、ネットワーク接続されたコンピュータ14などによって行われる。このテーブルでは、マーカー色「赤」で塗られた部分は送信相手「A」に対して高画質で送ることを設定する。同様にマーカー色「黄」で塗られた部分は送信相手「B」に対して高画質で送ることを設定し、マーカー色「青」で塗られた部分は送信相手「C」に対して高画質で送ることを設定する。
【0053】
【表5】
表5 送信相手の設定
Figure 2004297195
【0054】
図31は、送信者ごとのファイル生成(タイル符号データ置換部226)のフローチャートである。タイルごとに下地分析を行った結果を読み込み(S200)、次ステップ以降の処理で使用できるようにする。表5のテーブルに示されている複数の送信相手を順番に選択する(S201)。次に、選択された送信相手について、メモリ内に格納されているJPEG2000データを読み出し(S202)、全タイルに対してタイルごとに符号量削減処理を行う(S203〜S204)。次に、未だ処理のされていない送信相手がいるのであれば(S205でNO)、ステップS201に戻り、新規送信相手を設定し同様の処理を行う。設定された全送信相手に対して処理が終わっていれば、符号置換処理を終了する。
【0055】
図32は、符号量削減処理(図31、S203)のフローチャートである。まず、処理するタイルデータとその解析結果を用意し(S230)、以降の処理に備える。タイル解析結果からマーカーによって色づけされているタイルか否かを判断する(S301)。色づけ処理されていなければ何もせず、符号データの切り捨て処理を行う(S303)。色づけされているタイルであれば、さらに、現在設定されている送信相手に対して有効なタイルか否かを判断する(S302)。つまり送信相手が「A」に設定されているのであれば、タイル解析結果が「赤」であるかどうかを判断する。現在の送信相手に対して有効であれば、何も処理せず送信処理を行う(S304)。有効でなければ、データの切り捨て処理を行い(S303)、その後、処理されたデータを送信処理する(S304)。
【0056】
なお、上述の各実施の形態ではMFPにおけるJPEG2000ファイルの処理について説明したが、JPEG2000ファイルのコーデック機能と通信機能を備える画像処理装置は、同様の処理を実行できる。
【0057】
【発明の効果】
データのロード状況に応じてデータを付加することが可能である。保存文書の全データをロードしない場合においても、その文書の出典、取り扱いなどについて画像中に明示できる。
送信相手ごとに文書中の特定部分を読めなくすることで、文書内容のセキュリティを高める。
送信相手ごとに文書中の特定部分を部分的に高画質にすることで、送信先では、文書中のどの部分に注力しなければならないか、送信元がどの部分を確実に読んでもらいたいかを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像ファイルをMFPで出力するシステムのブロック図
【図2】MFPのブロック図
【図3】JPEG2000コーデックにおけるJPEG2000符号化を示す図
【図4】JPEG2000コーデックにおけるJPEG2000復号化を示す図
【図5】3回のウェーブレット変換により得られる符号データのサブバンドを説明するための図
【図6】解像度のスケーラビリティを持たせたJPEG2000ファイルのビットストリームの構造の図
【図7】解像度に対応する画像の大きさの変化を示す図
【図8】タイル分割された場合のJPEG2000ファイルのビットストリームの構成を示す図
【図9】低階層のレイヤから受信して画質を向上する例を示す図
【図10】タイル単位で符号データを並べたビットストリームの構造を示す図
【図11】図10のデータを復号化していくときの状況を示す図
【図12】スケーラビリティを持たせたJPEG2000ファイルの復号のフローチャート
【図13】特定解像度での符号の一部の置き換えを示す図
【図14】特定解像度での符号の一部の置き換えにより得られた画像を示す図
【図15】特定レイヤでの符号の一部の置き換えを示す図
【図16】特定レイヤでの符号の一部の置き換えにより得られた画像を示す図
【図17】位置によるスケーラビリティを持った画像に対して特定位置に情報を埋め込みを示す図
【図18】特定位置での符号の一部の置き換えにより得られた画像を示す図
【図19】オリジナル文書の1例の図
【図20】送信相手ごとに異なる色のラインマーカーで領域を指定した図
【図21】符号化部のブロック図
【図22】タイル分割された場合のJPEG2000ファイルの構成の図
【図23】符号置換のフローチャート
【図24】タイル符号置換のフローチャート
【図25】送信される文書の1例の図
【図26】送信先ごとに異なって送信される文書の1例の図
【図27】ラインマーカーで色づけされた文書の1例の図
【図28】タイルごとの符号化における符号量削減を示す図
【図29】画質によるスケーラビリティをもった符号データのファイル構成の図
【図30】データ削減を示す図
【図31】送信者ごとのファイル生成のフローチャート
【図32】符号量削減のフローチャート
【符号の説明】
10 MFP、 108 操作パネル、 110 通信装置、 116CPU、 126 JPEG2000コーデック、 222 タイル下地分析部、 228 タイル符号データ置換部。

Claims (5)

  1. JPEG2000ファイルの階層的符号データのビットストリームをネットワークを介して送信する送信手段と、
    符号データの送信量を監視する監視手段と、
    送信データの送信量が所定の管理レベル以上になった場合、前記のビットストリームにおいて次に送信するべき符号データを他の符号データに置き換える置換手段とからなり、
    前記の送信手段は、置換手段により置き換えられた符号データのビットストリームを送信する画像データ送信装置。
  2. 前記の送信手段は解像度、画質及び位置の少なくとも1つについて符号データを階層的に送信することを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  3. JPEG2000ファイルの階層的符号データのビットストリームをネットワークを介して送信する送信手段と、
    前記のJPEG2000ファイルについて送信相手ごとに設定されている画像内の特定の空間的位置に基づいて前記のビットストリームを変更する変更手段とを備え、
    前記の送信手段は、前記の変更手段により変更されたビットストリームを送信することを特徴とする画像データ送信装置。
  4. 前記の変更手段は、前記のビットストリームにおいて前記の特定の空間的位置またはその他の空間的位置の符号データを所定の符号に置き換えるデータ置換手段を備えることを特徴とする請求項3に記載された画像データ送信装置。
  5. 前記の変更手段は、前記のビットストリームにおいて前記の特定の空間的位置またはその他の空間的位置の符号データを削減するデータ削減手段を備えることを特徴とする請求項3に記載された画像データ送信装置。
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