JP2004295548A - ファイル復元プログラム、ファイル復元方法およびファイル復元装置 - Google Patents
ファイル復元プログラム、ファイル復元方法およびファイル復元装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ファイル復元の信頼性を高めること。
【解決手段】更新対象の元ファイル200をコピーし、バックアップファイル300を生成するステップと、元ファイル200に代えてバックアップファイル300を更新するステップと、元ファイル200を削除するステップと、更新後のバックアップファイル300’を元ファイル200’にリネームするステップと、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うステップとを含む。
【選択図】 図2
【解決手段】更新対象の元ファイル200をコピーし、バックアップファイル300を生成するステップと、元ファイル200に代えてバックアップファイル300を更新するステップと、元ファイル200を削除するステップと、更新後のバックアップファイル300’を元ファイル200’にリネームするステップと、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うステップとを含む。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ上で操作されるファイルを異常発生の前の状態に復元するためのファイル復元プログラム、ファイル復元方法およびファイル復元装置に関するものであり、特に、ファイル復元の信頼性を高めることができるファイル復元プログラム、ファイル復元方法およびファイル復元装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、処理対象のファイルをバックアップし、異常終了時に該ファイルを復元する装置として、特開2000−215094号公報に開示されたファイル復元装置が知られている。
【0003】
かかる従来のファイル復元装置は、オペレーティングシステムよりプロセス情報を取得するプロセス情報取得部と、ファイル更新処理のプロセスが実行状態に遷移した場合、そのプロセスにWAIT命令を発行するファイル監視プログラムと、オペレーティングシステムからファイル情報を取得するファイル情報取得部と、更新対象のファイルのバックアップをとるバックアップ部と、ファイル監視プログラムがWAIT命令を解除した場合、ファイルの更新処理を実行する業務プログラムと、アプリケーションプログラムが異常終了した場合、プロセス情報とファイル情報とに基づいて、ファイルを復元するファイル復元部とを備えている。
【0004】
ここで、プロセス情報は、アプリケーションプログラム中の所定のプロセスに関する情報であり、上記の場合、実行中のアプリケーションプログラムにおけるファイル更新処理のプロセスに関する情報である。また、ファイル情報は、処理対象のファイルに関する情報である。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−215094号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したように、従来のファイル復元装置においては、ファイル更新処理のプロセスに関するプロセス情報をオペレーティングシステムから取得し、このプロセス情報とファイル情報とに基づいて、異常終了したファイルを復元している。
【0007】
しかしながら、従来のファイル復元装置においては、オペレーティングシステムからのプロセス情報が何らかのエラー発生により取得できない場合、ファイルの復元を行うことができず、信頼性が低くなるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、ファイル復元の信頼性を高めることができるファイル復元プログラム、ファイル復元方法およびファイル復元装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、コンピュータを、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段、前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段、更新にかかる処理が異常終了した場合、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行う復元手段、として機能させるためのファイル復元プログラムである。
【0010】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0011】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記更新にかかる処理の終了後、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定する異常判定手段として機能させ、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記ファイル復元を行うことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定させ、異常終了と判定された場合、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0013】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが無である場合、前記正常終了と判定し、それ以外の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが無である場合、正常終了と判定し、それ以外の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0015】
また、請求項4にかかる発明は、請求項2または3に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0017】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを削除することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを削除することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0019】
また、請求項6にかかる発明は、請求項2または3に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記異常判定手段は、前記元ファイルが無、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、元ファイルが無、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0021】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームすることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを元ファイルにリネームすることとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0023】
また、請求項8にかかる発明は、前記復元手段は、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することを特徴とする請求項1に記載のファイル復元プログラム。
【0024】
この発明によれば、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することとしたので、ファイル復元にバリエーションを持たせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0025】
また、請求項9にかかる発明は、コンピュータを、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段、前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段、前記更新にかかる処理が終了する毎に、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に関するファイル有無情報を格納するファイル有無情報格納手段、前記ファイル有無情報格納手段に格納されたファイル有無情報に基づいて、異常終了となったファイルに関する復元候補ファイル一覧を提示する復元候補ファイル一覧提示手段、前記復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させる復元候補ファイル選択手段、前記復元候補ファイル選択手段で選択された復元候補ファイルについて、該復元候補ファイルに対応する前記ファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行う復元手段、として機能させるためのファイル復元プログラムである。
【0026】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させ、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0027】
また、請求項10にかかる発明は、請求項9に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧を提示するファイル一覧提示手段、前記ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させるファイル選択手段、前記ファイル選択手段で選択されたファイルについて、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示するファイル状態表示手段、として機能させることを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させ、該ファイルについて、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示することとしたので、ユーザが、任意のファイルについて処理の結果を把握することができる。
【0029】
また、請求項11にかかる発明は、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成工程と、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新工程と、前記元ファイルを削除する元ファイル削除工程と、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム工程と、更新にかかる処理が異常終了した場合、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行う復元工程と、を含むことを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0031】
また、請求項12にかかる発明は、請求項11に記載のファイル復元方法において、前記更新にかかる処理の終了後、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定する異常判定工程を含み、前記復元工程では、前記異常判定工程により前記異常終了と判定された場合、前記ファイル復元を行うことを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定させ、異常終了と判定された場合、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0033】
また、請求項13にかかる発明は、請求項12に記載のファイル復元方法において、前記異常判定工程では、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが無である場合、前記正常終了と判定し、それ以外の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0034】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが無である場合、正常終了と判定し、それ以外の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0035】
また、請求項14にかかる発明は、請求項12または13に記載のファイル復元方法において、前記異常判定工程では、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0036】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0037】
また、請求項15にかかる発明は、請求項14に記載のファイル復元方法において、前記復元工程では、前記異常判定工程により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを削除することを特徴とする。
【0038】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを削除することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0039】
また、請求項16にかかる発明は、請求項12または13に記載のファイル復元方法において、前記異常判定工程では、前記元ファイルが無、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0040】
この発明によれば、元ファイルが無、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0041】
また、請求項17にかかる発明は、請求項16に記載のファイル復元方法において、前記復元工程では、前記異常判定工程により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームすることを特徴とする。
【0042】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを元ファイルにリネームすることとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0043】
また、請求項18にかかる発明は、請求項11に記載のファイル復元方法において、前記復元工程では、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することを特徴とする。
【0044】
この発明によれば、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することとしたので、ファイル復元にバリエーションを持たせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0045】
また、請求項19にかかる発明は、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成工程と、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新工程と、前記元ファイルを削除する元ファイル削除工程と、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム工程と、前記更新にかかる処理が終了する毎に、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に関するファイル有無情報を格納するファイル有無情報格納工程と、前記ファイル有無情報格納工程で格納されたファイル有無情報に基づいて、異常終了となったファイルに関する復元候補ファイル一覧を提示する復元候補ファイル一覧提示工程と、前記復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させる復元候補ファイル選択工程と、前記復元候補ファイル選択工程で選択された復元候補ファイルについて、該復元候補ファイルに対応する前記ファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行う復元工程と、を含むことを特徴とする。
【0046】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させ、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0047】
また、請求項20にかかる発明は、請求項19に記載のファイル復元方法において、前記更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧を提示するファイル一覧提示工程と、前記ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させるファイル選択工程と、前記ファイル選択手段で選択されたファイルについて、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示するファイル状態表示工程と、を含むことを特徴とする。
【0048】
この発明によれば、更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させ、該ファイルについて、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示することとしたので、ユーザが、任意のファイルについて処理の結果を把握することができる。
【0049】
また、請求項21にかかる発明は、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段と、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段と、前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段と、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段と、更新にかかる処理が異常終了した場合、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行う復元手段と、を備えたことを特徴とする。
【0050】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0051】
また、請求項22にかかる発明は、請求項21に記載のファイル復元装置において、前記更新にかかる処理の終了後、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定する異常判定手段を備え、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記ファイル復元を行うことを特徴とする。
【0052】
この発明によれば、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定させ、異常終了と判定された場合、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0053】
また、請求項23にかかる発明は、請求項22に記載のファイル復元装置において、前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが無である場合、前記正常終了と判定し、それ以外の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0054】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが無である場合、正常終了と判定し、それ以外の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0055】
また、請求項24にかかる発明は、請求項22または23に記載のファイル復元装置において、前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0056】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0057】
また、請求項25にかかる発明は、請求項24に記載のファイル復元装置において、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを削除することを特徴とする。
【0058】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを削除することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0059】
また、請求項26にかかる発明は、請求項22または23に記載のファイル復元装置において、前記異常判定手段は、前記元ファイルが無、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0060】
この発明によれば、元ファイルが無、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0061】
また、請求項27にかかる発明は、請求項26に記載のファイル復元装置において、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームすることを特徴とする。
【0062】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを元ファイルにリネームすることとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0063】
また、請求項28にかかる発明は、請求項21に記載のファイル復元装置において、前記復元手段は、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することを特徴とする。
【0064】
この発明によれば、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することとしたので、ファイル復元にバリエーションを持たせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0065】
また、請求項29にかかる発明は、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段と、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段と、前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段と、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段と、前記更新にかかる処理が終了する毎に、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に関するファイル有無情報を格納するファイル有無情報格納手段と、前記ファイル有無情報格納手段に格納されたファイル有無情報に基づいて、異常終了となったファイルに関する復元候補ファイル一覧を提示する復元候補ファイル一覧提示手段と、前記復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させる復元候補ファイル選択手段と、前記選択手段で選択された復元候補ファイルについて、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行う復元手段と、を備えたことを特徴とする。
【0066】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させ、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0067】
また、請求項30にかかる発明は、請求項29に記載のファイル復元装置において、前記更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧を提示するファイル一覧提示手段と、前記ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させるファイル選択手段と、前記ファイル選択手段で選択されたファイルについて、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示するファイル状態表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0068】
この発明によれば、更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させ、該ファイルについて、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示することとしたので、ユーザが、任意のファイルについて処理の結果を把握することができる。
【0069】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明にかかるファイル復元プログラム、ファイル復元方法およびファイル復元装置の一実施の形態について詳細に説明する。
【0070】
図1は、本発明にかかる一実施の形態の構成を示すブロック図である。同図に示したファイル管理装置100は、ファイルの更新処理や、ファイルの更新処理中にエラー等が原因で異常終了した場合に、当該ファイルを復元する復元処理等を実行する装置である。
【0071】
ファイル管理装置100において、オペレーティングシステム110は、ファイルの管理、メモリの管理、入出力の管理、ユーザインタフェースの提供等を実行する。表示部120は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等であり、ファイル更新用の画面や、その他各種画面(図13〜図15参照)を表示する。入力部130は、各種の操作を行うためのキーボードやマウス等である。
【0072】
記憶部140は、大容量のハードディスク装置等であり、後述する元ファイル200、バックアップファイル300、ファイル有無情報テーブル500、異常判定テーブル400等を記憶する。AP(アプリケーションプログラム)150は、オペレーティングシステム110の管理下で実行される業務用のプログラムであり、ファイル更新処理等を実行する。
【0073】
ファイル監視部160は、オペレーティングシステム110とAP150との間に設けられており、オペレーティングシステム110の管理下で、AP150におけるファイル更新処理の状態を監視する機能や、元ファイル200をコピーしバックアップファイル300を生成する機能や、AP150のエラー発生等によりファイル更新処理が異常終了した場合に、ファイルを復元する機能等を備えている。このファイル監視部160の動作の詳細については、後述する。
【0074】
記憶部140において、元ファイル200は、ファイル更新処理の対象とされるファイルである。バックアップファイル300は、元ファイル200のコピーであり、ファイル監視部160により生成される。このバックアップファイル300は、ファイル更新処理で異常終了した場合に、ファイルの復元に用いられる。
【0075】
ここで、一実施の形態の動作原理について、図2を参照して、説明する。同図において、AP150(図1参照)よりファイル更新要求があると、▲1▼では、元ファイル200がコピーされ、バックアップファイル300とされる。
【0076】
ここで、図3に示したように、元ファイル200のファイル名およびバックアップファイル300のファイル名は、拡張子にて区別される。同図に示した例では、元ファイル200においては、ファイル名がDATAFILE.DATであり、拡張子がDATとされる。一方、バックアップファイル300においては、ファイル名がDATAFILE.BAKであり、拡張子がBAKとされる。
【0077】
図2に戻り、▲2▼では、バックアップファイル300がオープンされる。▲3▼では、バックアップファイル300は、AP150からのファイル更新要求に基づき更新され、バックアップファイル300’とされる。▲4▼では、バックアップファイル300’がクローズされる。
【0078】
▲5▼では、元ファイル200が削除される。▲6▼では、バックアップファイル300’は、コピーされた後、元ファイル200にリネームされ、元ファイル200’とされる。すなわち、図3に示した例では、バックアップファイル300のファイル名は、DATAFILE.BAKから、DATAFILE.DAT(元ファイル200のファイル名)に変更される。▲7▼では、バックアップファイル300’が削除される。
【0079】
ここで、元ファイル200ではなく、バックアップファイル300に対して更新の処理を行う理由は、処理中に何らかの異常が発生した場合に、元ファイル200が無くなる可能性があるのが、元ファイル200を削除した瞬間のみであり、その場合、バックアップファイル300が存在していれば、バックアップファイル300を元ファイル200へリネームするポイントから再開することができるからである。
【0080】
図1に戻り、記憶部140における異常判定テーブル400は、図2に示した元ファイル200’およびバックアップファイル300’の有無に基づいて、ファイル更新処理が異常終了したか否かの判定に用いられるテーブルである。
【0081】
図4に示した異常判定テーブル400は、「元ファイル」、「バックアップファイル」、「判定結果」および「復元対応」というフィールドを備えている。「元ファイル」は、元ファイル200’(図2参照)の有無(有:○、無:×)を表す。「バックアップファイル」は、バックアップファイル300’(図2参照)の有無(有:○、無:×)を表す。
【0082】
「判定結果」は、「元ファイル」および「バックアップファイル」の組み合わせに応じて、ファイル更新処理(ファイルオープン〜ファイル更新〜ファイルクローズ)が終了した時点で、ファイル更新処理が正常終了したかまたは異常終了したかに関する判定結果である。「復元対応」は、「判定結果」が異常である場合におけるファイルを復元するための対応を表す。
【0083】
例えば、「元ファイル」が○(有)、「バックアップファイル」が×(無)の場合には、図2に示した▲1▼〜▲7▼の処理が正常に実行され、「判定結果」が「正常」とされる。この場合には、正常終了しているため、「復元対応」の必要が無い。
【0084】
また、「元ファイル」が○(有)、「バックアップファイル」が○(有)の場合には、図2に示した▲7▼の処理でバックアップファイル300’が削除されていないため、「判定結果」が「異常(削除失敗)」とされる。この場合の「復元対応」では、当該バックアップファイル300’が削除される。
【0085】
また、「元ファイル」が×(無)、「バックアップファイル」が○(有)の場合には、図2に示した▲6▼の処理で、コピーされたバックアップファイル300’が元ファイル200にリネームされていないため、「判定結果」が「異常(リネーム失敗)」とされる。この場合の「復元対応」では、コピーされたバックアップファイル300’が元ファイル200にリネームされ、元ファイル200’とされる。
【0086】
図1に戻り、記憶部140におけるファイル有無情報テーブル500は、図5に示したように、ファイル有無情報5011 〜501n を格納するテーブルである。これらのファイル有無情報5011 〜501n のそれぞれは、上述したファイル更新処理が終了する毎に生成される。
【0087】
(動作例1)
つぎに、一実施の形態の動作例1について、図6〜図9に示したフローチャートを参照しつつ説明する。同図に示したステップSA1では、ファイル監視部160は、AP150よりファイル更新要求があるか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、同判断を繰り返す。この時点では、異常判定テーブル400にバックアップファイル300が存在していないものとする。
【0088】
そして、AP150より、元ファイル200を更新するためのファイル更新要求があると、ファイル監視部160は、ステップSA1の判断結果を「Yes」とする。ステップSA2では、バックアップファイルをオープンするためのファイルオープン処理が実行される。
【0089】
具体的には、図7に示したステップSB1では、ファイル監視部160は、ファイル更新要求に対応する元ファイル200が記憶部140に存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「Yes」とする。ステップSB6では、ファイル監視部160は、記憶部140に、元ファイル200に対応するバックアップファイルが存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とする。
【0090】
ステップSB7では、ファイル監視部160は、図2に示したように、元ファイル200をコピーし(図2の▲1▼)、これをバックアップファイル300として、記憶部140に格納する。ステップSB5では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300をオープンする(図2の▲2▼)。
【0091】
また、ステップSB1の判断結果が「No」である場合、ステップSB2では、ファイル監視部160は、元ファイル200に対応するバックアップファイル300が記憶部140に存在するか否かを判断する。この判断結果が「No」である場合、ステップSB3では、ファイル監視部160は、オペレーティングシステム110を経由して、表示部120に「ファイルが存在しません」というメッセージを表示させた後、ステップSA1(図6参照)の判断を行う。
【0092】
また、ステップSB2の判断結果が「Yes」である場合、ステップSB4では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300をコピーし、元ファイル200として記憶部140に格納した後、ステップSB5の処理を実行する。
【0093】
また、ステップSB6の判断結果が「Yes」である場合、ステップSB8では、ファイル監視部160は、記憶部140から元ファイル200を削除する。ステップSB9では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300をコピーし、元ファイル200として、記憶部140に格納した後、ステップSB5の処理を実行する。
【0094】
そして、バックアップファイル300がオープンされると、図6に示したステップSA3では、AP150の指示に基づいて、バックアップファイル300が更新されるというファイル更新処理が実行される(図2の▲3▼)。但し、ファイル更新処理では、前述したように、正常終了と異常終了との二種類の終了がある。
【0095】
ステップSA4では、バックアップファイルをクローズするためのファイルクローズ処理が実行される。具体的には、図8に示したステップSC1では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300’(図2参照)をクローズする(図2の▲4▼)。
【0096】
ステップSC2では、ファイル監視部160は、記憶部140に元ファイル200(図2参照)が存在するか否かを判断する。この判断結果が「Yes」である場合、ステップSC5では、ファイル監視部160は、記憶部140から元ファイル200(図2参照)を削除する(図2の▲5▼)。
【0097】
ステップSC3では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300’をコピーした後、元ファイル200にリネームし、元ファイル200’として記憶部140に格納する(図2の▲6▼)。ステップSC4では、ファイル監視部160は、記憶部140からバックアップファイル300’を削除する(図2の▲7▼)。なお、ステップSC2の判断結果が「No」である場合、ファイル監視部160は、ステップSC3の処理を実行する。
【0098】
図6に戻り、ステップSA5では、ファイル監視部160は、ファイル更新処理の対象ファイルについて、記憶部140におけるファイル(元ファイル、バックアップファイル)の有無をファイル有無情報としてファイル有無情報テーブル500(図5参照)に格納する。
【0099】
ステップSA6では、ファイル監視部160は、ステップSA5で格納された当該ファイル有無情報と、図4に示した異常判定テーブル400とを照合し、ファイル更新処理に異常があるか否かを判断する。例えば、ファイル有無情報で元ファイルが有(○)、バックアップファイルが無(×)の場合、判定結果は、正常となる。この場合、ファイル監視部160は、ステップSA6の判断結果を「No」として、ステップSA1の判断を行う。
【0100】
一方、ファイル有無情報で元ファイルが有(○)、バックアップファイルが有(○)の場合、または元ファイルが無(×)、バックアップファイルが有(○)の場合には、判定結果が、異常となる。この場合、ファイル監視部160は、ステップSA6の判断結果を「Yes」とする。
【0101】
ステップSA7では、異常に関する当該ファイルを復元するためのファイル復元処理が実行される。
【0102】
具体的には、図9に示したステップSD1では、ファイル監視部160は、ファイル更新要求に対応する元ファイル200’が記憶部140に存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「Yes」とする。
【0103】
ステップSD3では、ファイル監視部160は、記憶部140に、元ファイル200’に対応するバックアップファイルを記憶部140から削除し、異常状態を解除する。
【0104】
一方、ステップSD1の判断結果が「No」である場合、ステップSD2では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300’を元ファイル200にリネームして元ファイル200’とし、図6に示したメインルーチンに戻る。これにより、バックアップファイル300’から元ファイル200’が復元され、異常から正常とされる。
【0105】
(動作例2)
さて、前述した一実施の形態の動作例1においては、異常終了の場合、自動的にファイル復元処理(図9参照)でファイルを復元する例について説明したが、ユーザが復元対象のファイルを選択し、ここで選択されたファイルについてファイル復元処理を実行してもよい。以下では、この場合を一実施の形態の動作例2として、図10〜図15を参照しつつ説明する。
【0106】
図10は、一実施の形態の動作例2を説明するフローチャートである。同図に示したステップSE1では、ファイル監視部160は、AP150よりファイル更新要求があるか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とし、ステップSE6の判断を行う。この場合、ステップSE6の判断結果が「No」であるとすると、ファイル監視部160は、ステップSE1の判断を行う。以後、ステップSE1およびステップSE6の判断が繰り返される。この時点では、図1に示した異常判定テーブル400にバックアップファイル300が存在していないものとする。
【0107】
そして、AP150より、元ファイル200を更新するためのファイル更新要求があると、ファイル監視部160は、ステップSE1の判断結果を「Yes」とする。ステップSE2では、前述した動作と同様にして、バックアップファイルをオープンするためのファイルオープン処理(図7参照)が実行される。
【0108】
すなわち、ファイルオープン処理では、元ファイル200がコピーされてバックアップファイル300が生成され、このバックアップファイル300がオープンされる。
【0109】
これにより、図10に示したステップSE3では、前述した動作と同様にして、AP150の指示に基づいて、バックアップファイル300が更新されるというファイル更新処理が実行される(図2の▲3▼)。但し、ファイル更新処理では、前述したように、正常終了と異常終了との二種類の終了がある。
【0110】
ステップSE4では、前述した動作と同様にして、バックアップファイルをクローズするためのファイルクローズ処理(図8参照)が実行される。すなわち、このファイルクローズ処理では、バックアップファイル300’(図2参照)がクローズされる。
【0111】
また、ファイルクローズ処理では、バックアップファイル300’(図2参照)がコピーされた後、元ファイル200にリネームされ、元ファイル200’として記憶部140に格納される。さらにファイルクローズ処理では、記憶部140からバックアップファイル300’が削除される。
【0112】
図10に戻り、ステップSE5では、ファイル監視部160は、前述した動作と同様にして、ファイル更新処理の対象ファイルについて、記憶部140におけるファイル(元ファイル、バックアップファイル)の有無をファイル有無情報としてファイル有無情報テーブル500(図5参照)に格納する。
【0113】
ステップSE6では、ファイル監視部160は、ユーザより、入力部130を用いてファイル状態参照/復元要求があるか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、ステップSE1の判断を行う。このファイル状態参照/復元要求は、ファイル更新処理の対象ファイルの状態(異常終了または正常終了)を参照するための要求や、異常終了とされた対象ファイルを復元するための要求である。
【0114】
そして、ユーザより、入力部130およびオペレーティングシステム110経由で、ファイル状態参照/復元要求があると、ファイル監視部160は、図10に示したステップSE6の判断結果を「Yes」とする。
【0115】
ステップSE7では、ファイル状態参照/復元処理が実行される。具体的には、図11に示したステップSFでは、ファイル監視部160は、図13に示したメニュー画面600を表示部120に表示させる。このメニュー画面600には、ファイル状態参照ボタン601、ファイル復元ボタン602および終了ボタン603が表示されている。
【0116】
ファイル状態参照ボタン601は、ファイル更新処理の対象ファイルの状態(異常終了または正常終了)を参照するためのファイル状態参照処理を選択するためのボタンである。ファイル復元ボタン602は、異常終了とされた対象ファイルを復元するためのファイル復元処理を選択するためのボタンである。終了ボタン603は、ファイル状態参照/復元処理を終了させるためのボタンである。
【0117】
図11に戻り、ステップSF2では、ファイル監視部160は、メニュー画面600のファイル状態参照ボタン601が押下されたか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とする。ステップSF3では、ファイル監視部160は、ファイル復元ボタン602が押下されたか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とする。
【0118】
ステップSF4では、ファイル監視部160は、終了ボタン603が押下されたか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とする。以後、ファイル監視部160は、ステップSF2〜ステップSF4のいずれか一つの判断結果が「Yes」となるまで、ステップSF2〜ステップSF4の判断を繰り返す。
【0119】
ここで、ユーザによりファイル状態参照ボタン601が押下されたとすると、ファイル監視部160は、ステップSF2の判断結果を「Yes」とする。ステップSF5では、ファイル状態参照処理が実行される。
【0120】
具体的には、図12に示したステップSG1では、ファイル監視部160は、ファイル有無情報テーブル500(図4参照)に基づいて、ファイル更新処理にかかるファイルの一覧を作成し、これを図14に示したファイル一覧画面610として、表示部120に表示させる。このファイル一覧画面610には、ファイル更新処理の対象とされたファイルの情報(元ファイル名等)の一覧が表示されている。
【0121】
ステップSG2では、ファイル監視部160は、ユーザにより、ファイル一覧画面610から、所望のファイルが選択されたか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、同判断を繰り返す。
【0122】
そして、ユーザにより、ファイル一覧画面610から「元ファイル:DATAFILE1.DAT」が選択されたとすると、ファイル監視部160は、ステップSG2の判断結果を「Yes」とする。
【0123】
ステップSG3では、ファイル監視部160は、ユーザに選択された元ファイルが記憶部140に存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「Yes」とする。ステップSG7では、ファイル監視部160は、記憶部140に、元ファイルに対応するバックアップファイルが存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「Yes」とする。すなわち、この場合は、図4に示した元ファイルが有(○)、バックアップファイルが有(○)に対応している。
【0124】
ステップSG9では、ファイル監視部160は、当該ファイルの状態として、「異常・復元可(ロールバック)」というメッセージを表示する。これにより、ユーザは、当該ファイルについてファイル更新処理が異常終了したこと、および、復元が可能であることを認識する。
【0125】
なお、一実施の形態においては、ユーザの指示に基づいて、ステップSG9に続いて、ファイル復元処理(図9参照)で異常終了とされたファイルについて復元処理(バックアップファイルを削除)を行うようにしてもよい。
【0126】
一方、ステップSG7の判断結果が「No」である場合、ステップSG8では、ファイル監視部160は、当該ファイルが正常終了したことを表す「正常」というメッセージを表示部120に表示させる。
【0127】
一方、ステップSG3の判断結果が「No」である場合、ステップSG4では、ファイル監視部160は、選択された元ファイルに対応するバックアップファイルが記憶部140に存在するか否かを判断する。この判断結果が「No」である場合、ステップSG5では、ファイル監視部160は、オペレーティングシステム110を経由して、表示部120に「ファイルが存在しません」というメッセージを表示させる。ステップSF1(図11参照)では、ファイル監視部160は、メニュー画面600を表示部120に表示させる。
【0128】
また、バックアップファイルが存在する場合、ファイル監視部160は、ステップSG4の判断結果を「Yes」とする。すなわち、この場合は、図4に示した元ファイルが無(×)、バックアップファイルが有(○)に対応している。
【0129】
ステップSG6では、ファイル監視部160は、当該ファイルの状態として、「異常・復元可」というメッセージを表示する。これにより、ユーザは、当該ファイルについてファイル更新処理が異常終了したこと、および、復元が可能であることを認識する。
【0130】
なお、一実施の形態においては、ユーザの指示に基づいて、ステップSG6に続いて、ファイル復元処理(図9参照)で、異常終了とされた当該ファイルについて復元処理(バックアップファイルを元ファイルにリネーム)を行うようにしてもよい。
【0131】
ここで、ユーザによりファイル復元ボタン602(図13参照)が押下されたとすると、ファイル監視部160は、図11に示したステップSF3の判断結果を「Yes」とする。ステップSF6では、ファイル監視部160は、ファイル有無情報テーブル500に格納されたファイル有無情報5001 〜500n と、図4に示した異常判定テーブル400とを照合し、ファイル更新処理に異常があるファイル(以下、復元候補ファイルという)が存在するか否かを判断する。
【0132】
このステップSF6の判断結果が「No」である場合、すなわち、全てのファイルが正常である場合、ファイル監視部160は、ステップSF1でメニュー画面600を表示部120に表示させる。
【0133】
この場合、ステップSF6の判断結果が「Yes」であるとすると、ステップSF7では、ファイル監視部160は、図15に示した復元候補一覧画面620を表示部120に表示させる。この復元候補一覧画面620には、上述した復元候補ファイルの一覧が表示されている。
【0134】
ステップSF8では、ファイル監視部160は、ユーザにより、復元候補一覧画面620から、所望のファイルが選択されたか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、同判断を繰り返す。
【0135】
そして、ユーザにより、復元候補一覧画面620から「元ファイル:DATAFILE1.DAT」(異常)が選択されたとすると、ファイル監視部160は、ステップSF8の判断結果を「Yes」とする。
【0136】
ステップSF9では、前述した動作と同様にして、ステップSF8で選択されたファイルについて、ファイル復元処理(図9参照)が実行され、当該ファイルが復元される。そして、ステップSF4で、終了ボタン603がユーザにより押下されると、ファイル監視部160は、判断結果を「Yes」として、メインルーチンへ戻る。
【0137】
(動作例3)
さて、前述した一実施の形態の動作例1および2では、ファイルオープン処理時に元ファイルのバックアップファイルを1回だけ作成し、ファイル復元処理を実行する例について説明したが、動作例3として、図16に示したように、処理における各チェックポイント(チェックポイントCP1〜CP3)で上記バックアップファイルを順次作成し、これらのバックアップファイルについて、ファイル復元処理を実行してもよい。
【0138】
図16において、チェックポイントCP1では、元ファイル(DATAFILE.DAT)がコピーされ、これがバックアップファイル(DATAFILE.B01)とされる。以降、このバックアップファイル(DATAFILE.B01)に対して、ファイル更新処理等が施される。
【0139】
そして、チェックポイントCP2では、バックアップファイル(DATAFILE.B01)がコピーされ、これがバックアップファイル(DATAFILE.B02)とされる。以降、このバックアップファイル(DATAFILE.B02)に対して、ファイル更新処理等が施される。
【0140】
そして、チェックポイントCP3では、バックアップファイル(DATAFILE.B02)がコピーされ、これがバックアップファイル(DATAFILE.B03)とされる。以降、このバックアップファイル(DATAFILE.B03)に対して、ファイル更新処理等が施される。
【0141】
動作例3では、ファイル監視部160は、ファイル復元処理時に、ユーザに指定されたチェックポイント(チェックポイントCP1〜CP3のうちいずれか)の状態にファイルを復元する。
【0142】
以上説明したように、一実施の形態の動作例1によれば、図2に示したように、元ファイル200に代えてバックアップファイル300を更新し、更新後のバックアップファイル300’を元ファイル200’にリネームし、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0143】
また、一実施の形態の動作例2によれば、復元候補一覧画面620(図15参照)の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルをユーザに選択させ、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0144】
また、一実施の形態の動作例2によれば、ファイル一覧画面610(図14参照)の中から、いずれか一つに対応するファイルをユーザに選択させ、該ファイルについて、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示することとしたので、ユーザが、任意のファイルについて処理の結果を把握することができる。
【0145】
また、一実施の形態の動作例3によれば、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することとしたので、ファイル復元にバリエーションを持たせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0146】
以上本発明にかかる一実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成例はこの一実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0147】
例えば、前述した一実施の形態においては、図1に示したファイル管理装置100の機能(ファイル復元等)を実現するためのプログラムを図17に示したコンピュータ読み取り可能な記録媒体800に記録して、この記録媒体800に記録されたプログラムを同図に示したコンピュータ700に読み込ませ、実行することによりファイル管理装置100の機能を実現してもよい。
【0148】
同図に示したコンピュータ700は、上記プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)710と、キーボード、マウス等の入力装置720と、各種データを記憶するROM(Read Only Memory)730と、演算パラメータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)740と、記録媒体800からプログラムを読み取る読取装置750と、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置760と、装置各部を接続するバス770とから構成されている。
【0149】
CPU710は、読取装置750を経由して記録媒体800に記録されているプログラムを読み込んだ後、プログラムを実行することにより、前述したファイル管理装置100の機能を実現する。なお、記録媒体800には、光ディスク、フロッピー(R)ディスク、ハードディスク等の可搬型の記録媒体が含まれることはもとより、ネットワークのようにデータを一時的に記録保持するような伝送媒体も含まれる。
【0150】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、11、21にかかる発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0151】
また、請求項2、12、22にかかる発明によれば、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定させ、異常終了と判定された場合、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0152】
また、請求項3、13、23にかかる発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが無である場合、正常終了と判定し、それ以外の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0153】
また、請求項4、14、24にかかる発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0154】
また、請求項5、15、25にかかる発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを削除することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0155】
また、請求項6、16、26にかかる発明によれば、元ファイルが無、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0156】
また、請求項7、17、27にかかる発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを元ファイルにリネームすることとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0157】
また、請求項8、18、28にかかる発明によれば、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することとしたので、ファイル復元にバリエーションを持たせることができ、ユーザの利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0158】
また、請求項9、19、29にかかる発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させ、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0159】
また、請求項10、20、30にかかる発明によれば、更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させ、該ファイルについて、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示することとしたので、ユーザが、任意のファイルについて処理の結果を把握することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】同一実施の形態の動作原理を説明する図である。
【図3】同一実施の形態の動作例1におけるファイル名の付与ルールを説明する図である。
【図4】図1に示した異常判定テーブル400を示す図である。
【図5】図1に示したファイル有無情報テーブル500を示す図である。
【図6】同一実施の形態の動作例1を説明するフローチャートである。
【図7】図6および図10に示したファイルオープン処理を説明するフローチャートである。
【図8】図6および図10に示したファイルクローズ処理を説明するフローチャートである。
【図9】図6および図11に示したファイル復元処理を説明するフローチャートである。
【図10】同一実施の形態の動作例2を説明するフローチャートである。
【図11】図10に示したファイル状態参照/復元処理を説明するフローチャートである。
【図12】図11に示したファイル状態参照処理を説明するフローチャートである。
【図13】同一実施の形態の動作例2におけるメニュー画面600を示す図である。
【図14】同一実施の形態の動作例2におけるファイル一覧画面610を示す図である。
【図15】同一実施の形態の動作例2における復元候補一覧画面620を示す図である。
【図16】同一実施の形態の動作例3におけるファイル名の付与ルールを説明する図である。
【図17】同一実施の形態の変形例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 ファイル管理装置
110 オペレーティングシステム
120 表示部
130 入力部
140 記憶部
150 AP
160 ファイル監視部
700 コンピュータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ上で操作されるファイルを異常発生の前の状態に復元するためのファイル復元プログラム、ファイル復元方法およびファイル復元装置に関するものであり、特に、ファイル復元の信頼性を高めることができるファイル復元プログラム、ファイル復元方法およびファイル復元装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、処理対象のファイルをバックアップし、異常終了時に該ファイルを復元する装置として、特開2000−215094号公報に開示されたファイル復元装置が知られている。
【0003】
かかる従来のファイル復元装置は、オペレーティングシステムよりプロセス情報を取得するプロセス情報取得部と、ファイル更新処理のプロセスが実行状態に遷移した場合、そのプロセスにWAIT命令を発行するファイル監視プログラムと、オペレーティングシステムからファイル情報を取得するファイル情報取得部と、更新対象のファイルのバックアップをとるバックアップ部と、ファイル監視プログラムがWAIT命令を解除した場合、ファイルの更新処理を実行する業務プログラムと、アプリケーションプログラムが異常終了した場合、プロセス情報とファイル情報とに基づいて、ファイルを復元するファイル復元部とを備えている。
【0004】
ここで、プロセス情報は、アプリケーションプログラム中の所定のプロセスに関する情報であり、上記の場合、実行中のアプリケーションプログラムにおけるファイル更新処理のプロセスに関する情報である。また、ファイル情報は、処理対象のファイルに関する情報である。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−215094号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したように、従来のファイル復元装置においては、ファイル更新処理のプロセスに関するプロセス情報をオペレーティングシステムから取得し、このプロセス情報とファイル情報とに基づいて、異常終了したファイルを復元している。
【0007】
しかしながら、従来のファイル復元装置においては、オペレーティングシステムからのプロセス情報が何らかのエラー発生により取得できない場合、ファイルの復元を行うことができず、信頼性が低くなるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、ファイル復元の信頼性を高めることができるファイル復元プログラム、ファイル復元方法およびファイル復元装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、コンピュータを、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段、前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段、更新にかかる処理が異常終了した場合、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行う復元手段、として機能させるためのファイル復元プログラムである。
【0010】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0011】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記更新にかかる処理の終了後、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定する異常判定手段として機能させ、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記ファイル復元を行うことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定させ、異常終了と判定された場合、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0013】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが無である場合、前記正常終了と判定し、それ以外の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが無である場合、正常終了と判定し、それ以外の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0015】
また、請求項4にかかる発明は、請求項2または3に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0017】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを削除することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを削除することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0019】
また、請求項6にかかる発明は、請求項2または3に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記異常判定手段は、前記元ファイルが無、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、元ファイルが無、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0021】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームすることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを元ファイルにリネームすることとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0023】
また、請求項8にかかる発明は、前記復元手段は、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することを特徴とする請求項1に記載のファイル復元プログラム。
【0024】
この発明によれば、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することとしたので、ファイル復元にバリエーションを持たせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0025】
また、請求項9にかかる発明は、コンピュータを、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段、前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段、前記更新にかかる処理が終了する毎に、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に関するファイル有無情報を格納するファイル有無情報格納手段、前記ファイル有無情報格納手段に格納されたファイル有無情報に基づいて、異常終了となったファイルに関する復元候補ファイル一覧を提示する復元候補ファイル一覧提示手段、前記復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させる復元候補ファイル選択手段、前記復元候補ファイル選択手段で選択された復元候補ファイルについて、該復元候補ファイルに対応する前記ファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行う復元手段、として機能させるためのファイル復元プログラムである。
【0026】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させ、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0027】
また、請求項10にかかる発明は、請求項9に記載のファイル復元プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧を提示するファイル一覧提示手段、前記ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させるファイル選択手段、前記ファイル選択手段で選択されたファイルについて、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示するファイル状態表示手段、として機能させることを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させ、該ファイルについて、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示することとしたので、ユーザが、任意のファイルについて処理の結果を把握することができる。
【0029】
また、請求項11にかかる発明は、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成工程と、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新工程と、前記元ファイルを削除する元ファイル削除工程と、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム工程と、更新にかかる処理が異常終了した場合、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行う復元工程と、を含むことを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0031】
また、請求項12にかかる発明は、請求項11に記載のファイル復元方法において、前記更新にかかる処理の終了後、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定する異常判定工程を含み、前記復元工程では、前記異常判定工程により前記異常終了と判定された場合、前記ファイル復元を行うことを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定させ、異常終了と判定された場合、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0033】
また、請求項13にかかる発明は、請求項12に記載のファイル復元方法において、前記異常判定工程では、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが無である場合、前記正常終了と判定し、それ以外の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0034】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが無である場合、正常終了と判定し、それ以外の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0035】
また、請求項14にかかる発明は、請求項12または13に記載のファイル復元方法において、前記異常判定工程では、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0036】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0037】
また、請求項15にかかる発明は、請求項14に記載のファイル復元方法において、前記復元工程では、前記異常判定工程により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを削除することを特徴とする。
【0038】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを削除することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0039】
また、請求項16にかかる発明は、請求項12または13に記載のファイル復元方法において、前記異常判定工程では、前記元ファイルが無、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0040】
この発明によれば、元ファイルが無、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0041】
また、請求項17にかかる発明は、請求項16に記載のファイル復元方法において、前記復元工程では、前記異常判定工程により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームすることを特徴とする。
【0042】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを元ファイルにリネームすることとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0043】
また、請求項18にかかる発明は、請求項11に記載のファイル復元方法において、前記復元工程では、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することを特徴とする。
【0044】
この発明によれば、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することとしたので、ファイル復元にバリエーションを持たせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0045】
また、請求項19にかかる発明は、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成工程と、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新工程と、前記元ファイルを削除する元ファイル削除工程と、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム工程と、前記更新にかかる処理が終了する毎に、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に関するファイル有無情報を格納するファイル有無情報格納工程と、前記ファイル有無情報格納工程で格納されたファイル有無情報に基づいて、異常終了となったファイルに関する復元候補ファイル一覧を提示する復元候補ファイル一覧提示工程と、前記復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させる復元候補ファイル選択工程と、前記復元候補ファイル選択工程で選択された復元候補ファイルについて、該復元候補ファイルに対応する前記ファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行う復元工程と、を含むことを特徴とする。
【0046】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させ、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0047】
また、請求項20にかかる発明は、請求項19に記載のファイル復元方法において、前記更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧を提示するファイル一覧提示工程と、前記ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させるファイル選択工程と、前記ファイル選択手段で選択されたファイルについて、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示するファイル状態表示工程と、を含むことを特徴とする。
【0048】
この発明によれば、更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させ、該ファイルについて、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示することとしたので、ユーザが、任意のファイルについて処理の結果を把握することができる。
【0049】
また、請求項21にかかる発明は、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段と、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段と、前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段と、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段と、更新にかかる処理が異常終了した場合、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行う復元手段と、を備えたことを特徴とする。
【0050】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0051】
また、請求項22にかかる発明は、請求項21に記載のファイル復元装置において、前記更新にかかる処理の終了後、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定する異常判定手段を備え、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記ファイル復元を行うことを特徴とする。
【0052】
この発明によれば、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定させ、異常終了と判定された場合、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0053】
また、請求項23にかかる発明は、請求項22に記載のファイル復元装置において、前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが無である場合、前記正常終了と判定し、それ以外の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0054】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが無である場合、正常終了と判定し、それ以外の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0055】
また、請求項24にかかる発明は、請求項22または23に記載のファイル復元装置において、前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0056】
この発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0057】
また、請求項25にかかる発明は、請求項24に記載のファイル復元装置において、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを削除することを特徴とする。
【0058】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを削除することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0059】
また、請求項26にかかる発明は、請求項22または23に記載のファイル復元装置において、前記異常判定手段は、前記元ファイルが無、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする。
【0060】
この発明によれば、元ファイルが無、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0061】
また、請求項27にかかる発明は、請求項26に記載のファイル復元装置において、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームすることを特徴とする。
【0062】
この発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを元ファイルにリネームすることとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0063】
また、請求項28にかかる発明は、請求項21に記載のファイル復元装置において、前記復元手段は、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することを特徴とする。
【0064】
この発明によれば、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することとしたので、ファイル復元にバリエーションを持たせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0065】
また、請求項29にかかる発明は、更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段と、前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段と、前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段と、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段と、前記更新にかかる処理が終了する毎に、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に関するファイル有無情報を格納するファイル有無情報格納手段と、前記ファイル有無情報格納手段に格納されたファイル有無情報に基づいて、異常終了となったファイルに関する復元候補ファイル一覧を提示する復元候補ファイル一覧提示手段と、前記復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させる復元候補ファイル選択手段と、前記選択手段で選択された復元候補ファイルについて、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行う復元手段と、を備えたことを特徴とする。
【0066】
この発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させ、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0067】
また、請求項30にかかる発明は、請求項29に記載のファイル復元装置において、前記更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧を提示するファイル一覧提示手段と、前記ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させるファイル選択手段と、前記ファイル選択手段で選択されたファイルについて、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示するファイル状態表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0068】
この発明によれば、更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させ、該ファイルについて、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示することとしたので、ユーザが、任意のファイルについて処理の結果を把握することができる。
【0069】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明にかかるファイル復元プログラム、ファイル復元方法およびファイル復元装置の一実施の形態について詳細に説明する。
【0070】
図1は、本発明にかかる一実施の形態の構成を示すブロック図である。同図に示したファイル管理装置100は、ファイルの更新処理や、ファイルの更新処理中にエラー等が原因で異常終了した場合に、当該ファイルを復元する復元処理等を実行する装置である。
【0071】
ファイル管理装置100において、オペレーティングシステム110は、ファイルの管理、メモリの管理、入出力の管理、ユーザインタフェースの提供等を実行する。表示部120は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等であり、ファイル更新用の画面や、その他各種画面(図13〜図15参照)を表示する。入力部130は、各種の操作を行うためのキーボードやマウス等である。
【0072】
記憶部140は、大容量のハードディスク装置等であり、後述する元ファイル200、バックアップファイル300、ファイル有無情報テーブル500、異常判定テーブル400等を記憶する。AP(アプリケーションプログラム)150は、オペレーティングシステム110の管理下で実行される業務用のプログラムであり、ファイル更新処理等を実行する。
【0073】
ファイル監視部160は、オペレーティングシステム110とAP150との間に設けられており、オペレーティングシステム110の管理下で、AP150におけるファイル更新処理の状態を監視する機能や、元ファイル200をコピーしバックアップファイル300を生成する機能や、AP150のエラー発生等によりファイル更新処理が異常終了した場合に、ファイルを復元する機能等を備えている。このファイル監視部160の動作の詳細については、後述する。
【0074】
記憶部140において、元ファイル200は、ファイル更新処理の対象とされるファイルである。バックアップファイル300は、元ファイル200のコピーであり、ファイル監視部160により生成される。このバックアップファイル300は、ファイル更新処理で異常終了した場合に、ファイルの復元に用いられる。
【0075】
ここで、一実施の形態の動作原理について、図2を参照して、説明する。同図において、AP150(図1参照)よりファイル更新要求があると、▲1▼では、元ファイル200がコピーされ、バックアップファイル300とされる。
【0076】
ここで、図3に示したように、元ファイル200のファイル名およびバックアップファイル300のファイル名は、拡張子にて区別される。同図に示した例では、元ファイル200においては、ファイル名がDATAFILE.DATであり、拡張子がDATとされる。一方、バックアップファイル300においては、ファイル名がDATAFILE.BAKであり、拡張子がBAKとされる。
【0077】
図2に戻り、▲2▼では、バックアップファイル300がオープンされる。▲3▼では、バックアップファイル300は、AP150からのファイル更新要求に基づき更新され、バックアップファイル300’とされる。▲4▼では、バックアップファイル300’がクローズされる。
【0078】
▲5▼では、元ファイル200が削除される。▲6▼では、バックアップファイル300’は、コピーされた後、元ファイル200にリネームされ、元ファイル200’とされる。すなわち、図3に示した例では、バックアップファイル300のファイル名は、DATAFILE.BAKから、DATAFILE.DAT(元ファイル200のファイル名)に変更される。▲7▼では、バックアップファイル300’が削除される。
【0079】
ここで、元ファイル200ではなく、バックアップファイル300に対して更新の処理を行う理由は、処理中に何らかの異常が発生した場合に、元ファイル200が無くなる可能性があるのが、元ファイル200を削除した瞬間のみであり、その場合、バックアップファイル300が存在していれば、バックアップファイル300を元ファイル200へリネームするポイントから再開することができるからである。
【0080】
図1に戻り、記憶部140における異常判定テーブル400は、図2に示した元ファイル200’およびバックアップファイル300’の有無に基づいて、ファイル更新処理が異常終了したか否かの判定に用いられるテーブルである。
【0081】
図4に示した異常判定テーブル400は、「元ファイル」、「バックアップファイル」、「判定結果」および「復元対応」というフィールドを備えている。「元ファイル」は、元ファイル200’(図2参照)の有無(有:○、無:×)を表す。「バックアップファイル」は、バックアップファイル300’(図2参照)の有無(有:○、無:×)を表す。
【0082】
「判定結果」は、「元ファイル」および「バックアップファイル」の組み合わせに応じて、ファイル更新処理(ファイルオープン〜ファイル更新〜ファイルクローズ)が終了した時点で、ファイル更新処理が正常終了したかまたは異常終了したかに関する判定結果である。「復元対応」は、「判定結果」が異常である場合におけるファイルを復元するための対応を表す。
【0083】
例えば、「元ファイル」が○(有)、「バックアップファイル」が×(無)の場合には、図2に示した▲1▼〜▲7▼の処理が正常に実行され、「判定結果」が「正常」とされる。この場合には、正常終了しているため、「復元対応」の必要が無い。
【0084】
また、「元ファイル」が○(有)、「バックアップファイル」が○(有)の場合には、図2に示した▲7▼の処理でバックアップファイル300’が削除されていないため、「判定結果」が「異常(削除失敗)」とされる。この場合の「復元対応」では、当該バックアップファイル300’が削除される。
【0085】
また、「元ファイル」が×(無)、「バックアップファイル」が○(有)の場合には、図2に示した▲6▼の処理で、コピーされたバックアップファイル300’が元ファイル200にリネームされていないため、「判定結果」が「異常(リネーム失敗)」とされる。この場合の「復元対応」では、コピーされたバックアップファイル300’が元ファイル200にリネームされ、元ファイル200’とされる。
【0086】
図1に戻り、記憶部140におけるファイル有無情報テーブル500は、図5に示したように、ファイル有無情報5011 〜501n を格納するテーブルである。これらのファイル有無情報5011 〜501n のそれぞれは、上述したファイル更新処理が終了する毎に生成される。
【0087】
(動作例1)
つぎに、一実施の形態の動作例1について、図6〜図9に示したフローチャートを参照しつつ説明する。同図に示したステップSA1では、ファイル監視部160は、AP150よりファイル更新要求があるか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、同判断を繰り返す。この時点では、異常判定テーブル400にバックアップファイル300が存在していないものとする。
【0088】
そして、AP150より、元ファイル200を更新するためのファイル更新要求があると、ファイル監視部160は、ステップSA1の判断結果を「Yes」とする。ステップSA2では、バックアップファイルをオープンするためのファイルオープン処理が実行される。
【0089】
具体的には、図7に示したステップSB1では、ファイル監視部160は、ファイル更新要求に対応する元ファイル200が記憶部140に存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「Yes」とする。ステップSB6では、ファイル監視部160は、記憶部140に、元ファイル200に対応するバックアップファイルが存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とする。
【0090】
ステップSB7では、ファイル監視部160は、図2に示したように、元ファイル200をコピーし(図2の▲1▼)、これをバックアップファイル300として、記憶部140に格納する。ステップSB5では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300をオープンする(図2の▲2▼)。
【0091】
また、ステップSB1の判断結果が「No」である場合、ステップSB2では、ファイル監視部160は、元ファイル200に対応するバックアップファイル300が記憶部140に存在するか否かを判断する。この判断結果が「No」である場合、ステップSB3では、ファイル監視部160は、オペレーティングシステム110を経由して、表示部120に「ファイルが存在しません」というメッセージを表示させた後、ステップSA1(図6参照)の判断を行う。
【0092】
また、ステップSB2の判断結果が「Yes」である場合、ステップSB4では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300をコピーし、元ファイル200として記憶部140に格納した後、ステップSB5の処理を実行する。
【0093】
また、ステップSB6の判断結果が「Yes」である場合、ステップSB8では、ファイル監視部160は、記憶部140から元ファイル200を削除する。ステップSB9では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300をコピーし、元ファイル200として、記憶部140に格納した後、ステップSB5の処理を実行する。
【0094】
そして、バックアップファイル300がオープンされると、図6に示したステップSA3では、AP150の指示に基づいて、バックアップファイル300が更新されるというファイル更新処理が実行される(図2の▲3▼)。但し、ファイル更新処理では、前述したように、正常終了と異常終了との二種類の終了がある。
【0095】
ステップSA4では、バックアップファイルをクローズするためのファイルクローズ処理が実行される。具体的には、図8に示したステップSC1では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300’(図2参照)をクローズする(図2の▲4▼)。
【0096】
ステップSC2では、ファイル監視部160は、記憶部140に元ファイル200(図2参照)が存在するか否かを判断する。この判断結果が「Yes」である場合、ステップSC5では、ファイル監視部160は、記憶部140から元ファイル200(図2参照)を削除する(図2の▲5▼)。
【0097】
ステップSC3では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300’をコピーした後、元ファイル200にリネームし、元ファイル200’として記憶部140に格納する(図2の▲6▼)。ステップSC4では、ファイル監視部160は、記憶部140からバックアップファイル300’を削除する(図2の▲7▼)。なお、ステップSC2の判断結果が「No」である場合、ファイル監視部160は、ステップSC3の処理を実行する。
【0098】
図6に戻り、ステップSA5では、ファイル監視部160は、ファイル更新処理の対象ファイルについて、記憶部140におけるファイル(元ファイル、バックアップファイル)の有無をファイル有無情報としてファイル有無情報テーブル500(図5参照)に格納する。
【0099】
ステップSA6では、ファイル監視部160は、ステップSA5で格納された当該ファイル有無情報と、図4に示した異常判定テーブル400とを照合し、ファイル更新処理に異常があるか否かを判断する。例えば、ファイル有無情報で元ファイルが有(○)、バックアップファイルが無(×)の場合、判定結果は、正常となる。この場合、ファイル監視部160は、ステップSA6の判断結果を「No」として、ステップSA1の判断を行う。
【0100】
一方、ファイル有無情報で元ファイルが有(○)、バックアップファイルが有(○)の場合、または元ファイルが無(×)、バックアップファイルが有(○)の場合には、判定結果が、異常となる。この場合、ファイル監視部160は、ステップSA6の判断結果を「Yes」とする。
【0101】
ステップSA7では、異常に関する当該ファイルを復元するためのファイル復元処理が実行される。
【0102】
具体的には、図9に示したステップSD1では、ファイル監視部160は、ファイル更新要求に対応する元ファイル200’が記憶部140に存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「Yes」とする。
【0103】
ステップSD3では、ファイル監視部160は、記憶部140に、元ファイル200’に対応するバックアップファイルを記憶部140から削除し、異常状態を解除する。
【0104】
一方、ステップSD1の判断結果が「No」である場合、ステップSD2では、ファイル監視部160は、バックアップファイル300’を元ファイル200にリネームして元ファイル200’とし、図6に示したメインルーチンに戻る。これにより、バックアップファイル300’から元ファイル200’が復元され、異常から正常とされる。
【0105】
(動作例2)
さて、前述した一実施の形態の動作例1においては、異常終了の場合、自動的にファイル復元処理(図9参照)でファイルを復元する例について説明したが、ユーザが復元対象のファイルを選択し、ここで選択されたファイルについてファイル復元処理を実行してもよい。以下では、この場合を一実施の形態の動作例2として、図10〜図15を参照しつつ説明する。
【0106】
図10は、一実施の形態の動作例2を説明するフローチャートである。同図に示したステップSE1では、ファイル監視部160は、AP150よりファイル更新要求があるか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とし、ステップSE6の判断を行う。この場合、ステップSE6の判断結果が「No」であるとすると、ファイル監視部160は、ステップSE1の判断を行う。以後、ステップSE1およびステップSE6の判断が繰り返される。この時点では、図1に示した異常判定テーブル400にバックアップファイル300が存在していないものとする。
【0107】
そして、AP150より、元ファイル200を更新するためのファイル更新要求があると、ファイル監視部160は、ステップSE1の判断結果を「Yes」とする。ステップSE2では、前述した動作と同様にして、バックアップファイルをオープンするためのファイルオープン処理(図7参照)が実行される。
【0108】
すなわち、ファイルオープン処理では、元ファイル200がコピーされてバックアップファイル300が生成され、このバックアップファイル300がオープンされる。
【0109】
これにより、図10に示したステップSE3では、前述した動作と同様にして、AP150の指示に基づいて、バックアップファイル300が更新されるというファイル更新処理が実行される(図2の▲3▼)。但し、ファイル更新処理では、前述したように、正常終了と異常終了との二種類の終了がある。
【0110】
ステップSE4では、前述した動作と同様にして、バックアップファイルをクローズするためのファイルクローズ処理(図8参照)が実行される。すなわち、このファイルクローズ処理では、バックアップファイル300’(図2参照)がクローズされる。
【0111】
また、ファイルクローズ処理では、バックアップファイル300’(図2参照)がコピーされた後、元ファイル200にリネームされ、元ファイル200’として記憶部140に格納される。さらにファイルクローズ処理では、記憶部140からバックアップファイル300’が削除される。
【0112】
図10に戻り、ステップSE5では、ファイル監視部160は、前述した動作と同様にして、ファイル更新処理の対象ファイルについて、記憶部140におけるファイル(元ファイル、バックアップファイル)の有無をファイル有無情報としてファイル有無情報テーブル500(図5参照)に格納する。
【0113】
ステップSE6では、ファイル監視部160は、ユーザより、入力部130を用いてファイル状態参照/復元要求があるか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、ステップSE1の判断を行う。このファイル状態参照/復元要求は、ファイル更新処理の対象ファイルの状態(異常終了または正常終了)を参照するための要求や、異常終了とされた対象ファイルを復元するための要求である。
【0114】
そして、ユーザより、入力部130およびオペレーティングシステム110経由で、ファイル状態参照/復元要求があると、ファイル監視部160は、図10に示したステップSE6の判断結果を「Yes」とする。
【0115】
ステップSE7では、ファイル状態参照/復元処理が実行される。具体的には、図11に示したステップSFでは、ファイル監視部160は、図13に示したメニュー画面600を表示部120に表示させる。このメニュー画面600には、ファイル状態参照ボタン601、ファイル復元ボタン602および終了ボタン603が表示されている。
【0116】
ファイル状態参照ボタン601は、ファイル更新処理の対象ファイルの状態(異常終了または正常終了)を参照するためのファイル状態参照処理を選択するためのボタンである。ファイル復元ボタン602は、異常終了とされた対象ファイルを復元するためのファイル復元処理を選択するためのボタンである。終了ボタン603は、ファイル状態参照/復元処理を終了させるためのボタンである。
【0117】
図11に戻り、ステップSF2では、ファイル監視部160は、メニュー画面600のファイル状態参照ボタン601が押下されたか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とする。ステップSF3では、ファイル監視部160は、ファイル復元ボタン602が押下されたか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とする。
【0118】
ステップSF4では、ファイル監視部160は、終了ボタン603が押下されたか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とする。以後、ファイル監視部160は、ステップSF2〜ステップSF4のいずれか一つの判断結果が「Yes」となるまで、ステップSF2〜ステップSF4の判断を繰り返す。
【0119】
ここで、ユーザによりファイル状態参照ボタン601が押下されたとすると、ファイル監視部160は、ステップSF2の判断結果を「Yes」とする。ステップSF5では、ファイル状態参照処理が実行される。
【0120】
具体的には、図12に示したステップSG1では、ファイル監視部160は、ファイル有無情報テーブル500(図4参照)に基づいて、ファイル更新処理にかかるファイルの一覧を作成し、これを図14に示したファイル一覧画面610として、表示部120に表示させる。このファイル一覧画面610には、ファイル更新処理の対象とされたファイルの情報(元ファイル名等)の一覧が表示されている。
【0121】
ステップSG2では、ファイル監視部160は、ユーザにより、ファイル一覧画面610から、所望のファイルが選択されたか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、同判断を繰り返す。
【0122】
そして、ユーザにより、ファイル一覧画面610から「元ファイル:DATAFILE1.DAT」が選択されたとすると、ファイル監視部160は、ステップSG2の判断結果を「Yes」とする。
【0123】
ステップSG3では、ファイル監視部160は、ユーザに選択された元ファイルが記憶部140に存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「Yes」とする。ステップSG7では、ファイル監視部160は、記憶部140に、元ファイルに対応するバックアップファイルが存在するか否かを判断し、この場合、判断結果を「Yes」とする。すなわち、この場合は、図4に示した元ファイルが有(○)、バックアップファイルが有(○)に対応している。
【0124】
ステップSG9では、ファイル監視部160は、当該ファイルの状態として、「異常・復元可(ロールバック)」というメッセージを表示する。これにより、ユーザは、当該ファイルについてファイル更新処理が異常終了したこと、および、復元が可能であることを認識する。
【0125】
なお、一実施の形態においては、ユーザの指示に基づいて、ステップSG9に続いて、ファイル復元処理(図9参照)で異常終了とされたファイルについて復元処理(バックアップファイルを削除)を行うようにしてもよい。
【0126】
一方、ステップSG7の判断結果が「No」である場合、ステップSG8では、ファイル監視部160は、当該ファイルが正常終了したことを表す「正常」というメッセージを表示部120に表示させる。
【0127】
一方、ステップSG3の判断結果が「No」である場合、ステップSG4では、ファイル監視部160は、選択された元ファイルに対応するバックアップファイルが記憶部140に存在するか否かを判断する。この判断結果が「No」である場合、ステップSG5では、ファイル監視部160は、オペレーティングシステム110を経由して、表示部120に「ファイルが存在しません」というメッセージを表示させる。ステップSF1(図11参照)では、ファイル監視部160は、メニュー画面600を表示部120に表示させる。
【0128】
また、バックアップファイルが存在する場合、ファイル監視部160は、ステップSG4の判断結果を「Yes」とする。すなわち、この場合は、図4に示した元ファイルが無(×)、バックアップファイルが有(○)に対応している。
【0129】
ステップSG6では、ファイル監視部160は、当該ファイルの状態として、「異常・復元可」というメッセージを表示する。これにより、ユーザは、当該ファイルについてファイル更新処理が異常終了したこと、および、復元が可能であることを認識する。
【0130】
なお、一実施の形態においては、ユーザの指示に基づいて、ステップSG6に続いて、ファイル復元処理(図9参照)で、異常終了とされた当該ファイルについて復元処理(バックアップファイルを元ファイルにリネーム)を行うようにしてもよい。
【0131】
ここで、ユーザによりファイル復元ボタン602(図13参照)が押下されたとすると、ファイル監視部160は、図11に示したステップSF3の判断結果を「Yes」とする。ステップSF6では、ファイル監視部160は、ファイル有無情報テーブル500に格納されたファイル有無情報5001 〜500n と、図4に示した異常判定テーブル400とを照合し、ファイル更新処理に異常があるファイル(以下、復元候補ファイルという)が存在するか否かを判断する。
【0132】
このステップSF6の判断結果が「No」である場合、すなわち、全てのファイルが正常である場合、ファイル監視部160は、ステップSF1でメニュー画面600を表示部120に表示させる。
【0133】
この場合、ステップSF6の判断結果が「Yes」であるとすると、ステップSF7では、ファイル監視部160は、図15に示した復元候補一覧画面620を表示部120に表示させる。この復元候補一覧画面620には、上述した復元候補ファイルの一覧が表示されている。
【0134】
ステップSF8では、ファイル監視部160は、ユーザにより、復元候補一覧画面620から、所望のファイルが選択されたか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、同判断を繰り返す。
【0135】
そして、ユーザにより、復元候補一覧画面620から「元ファイル:DATAFILE1.DAT」(異常)が選択されたとすると、ファイル監視部160は、ステップSF8の判断結果を「Yes」とする。
【0136】
ステップSF9では、前述した動作と同様にして、ステップSF8で選択されたファイルについて、ファイル復元処理(図9参照)が実行され、当該ファイルが復元される。そして、ステップSF4で、終了ボタン603がユーザにより押下されると、ファイル監視部160は、判断結果を「Yes」として、メインルーチンへ戻る。
【0137】
(動作例3)
さて、前述した一実施の形態の動作例1および2では、ファイルオープン処理時に元ファイルのバックアップファイルを1回だけ作成し、ファイル復元処理を実行する例について説明したが、動作例3として、図16に示したように、処理における各チェックポイント(チェックポイントCP1〜CP3)で上記バックアップファイルを順次作成し、これらのバックアップファイルについて、ファイル復元処理を実行してもよい。
【0138】
図16において、チェックポイントCP1では、元ファイル(DATAFILE.DAT)がコピーされ、これがバックアップファイル(DATAFILE.B01)とされる。以降、このバックアップファイル(DATAFILE.B01)に対して、ファイル更新処理等が施される。
【0139】
そして、チェックポイントCP2では、バックアップファイル(DATAFILE.B01)がコピーされ、これがバックアップファイル(DATAFILE.B02)とされる。以降、このバックアップファイル(DATAFILE.B02)に対して、ファイル更新処理等が施される。
【0140】
そして、チェックポイントCP3では、バックアップファイル(DATAFILE.B02)がコピーされ、これがバックアップファイル(DATAFILE.B03)とされる。以降、このバックアップファイル(DATAFILE.B03)に対して、ファイル更新処理等が施される。
【0141】
動作例3では、ファイル監視部160は、ファイル復元処理時に、ユーザに指定されたチェックポイント(チェックポイントCP1〜CP3のうちいずれか)の状態にファイルを復元する。
【0142】
以上説明したように、一実施の形態の動作例1によれば、図2に示したように、元ファイル200に代えてバックアップファイル300を更新し、更新後のバックアップファイル300’を元ファイル200’にリネームし、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0143】
また、一実施の形態の動作例2によれば、復元候補一覧画面620(図15参照)の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルをユーザに選択させ、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができる。
【0144】
また、一実施の形態の動作例2によれば、ファイル一覧画面610(図14参照)の中から、いずれか一つに対応するファイルをユーザに選択させ、該ファイルについて、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示することとしたので、ユーザが、任意のファイルについて処理の結果を把握することができる。
【0145】
また、一実施の形態の動作例3によれば、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することとしたので、ファイル復元にバリエーションを持たせることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0146】
以上本発明にかかる一実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成例はこの一実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0147】
例えば、前述した一実施の形態においては、図1に示したファイル管理装置100の機能(ファイル復元等)を実現するためのプログラムを図17に示したコンピュータ読み取り可能な記録媒体800に記録して、この記録媒体800に記録されたプログラムを同図に示したコンピュータ700に読み込ませ、実行することによりファイル管理装置100の機能を実現してもよい。
【0148】
同図に示したコンピュータ700は、上記プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)710と、キーボード、マウス等の入力装置720と、各種データを記憶するROM(Read Only Memory)730と、演算パラメータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)740と、記録媒体800からプログラムを読み取る読取装置750と、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置760と、装置各部を接続するバス770とから構成されている。
【0149】
CPU710は、読取装置750を経由して記録媒体800に記録されているプログラムを読み込んだ後、プログラムを実行することにより、前述したファイル管理装置100の機能を実現する。なお、記録媒体800には、光ディスク、フロッピー(R)ディスク、ハードディスク等の可搬型の記録媒体が含まれることはもとより、ネットワークのようにデータを一時的に記録保持するような伝送媒体も含まれる。
【0150】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、11、21にかかる発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、更新にかかる処理が異常終了した場合、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0151】
また、請求項2、12、22にかかる発明によれば、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定させ、異常終了と判定された場合、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0152】
また、請求項3、13、23にかかる発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが無である場合、正常終了と判定し、それ以外の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0153】
また、請求項4、14、24にかかる発明によれば、元ファイルが有、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0154】
また、請求項5、15、25にかかる発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを削除することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0155】
また、請求項6、16、26にかかる発明によれば、元ファイルが無、バックアップファイルが有の場合、異常終了と判定することとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0156】
また、請求項7、17、27にかかる発明によれば、異常終了と判定された場合、バックアップファイルを元ファイルにリネームすることとしたので、ファイル復元の処理を内部的にクローズさせ、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0157】
また、請求項8、18、28にかかる発明によれば、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することとしたので、ファイル復元にバリエーションを持たせることができ、ユーザの利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0158】
また、請求項9、19、29にかかる発明によれば、元ファイルに代えてバックアップファイルを更新し、バックアップファイルを元ファイルにリネームし、復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させ、該復元候補ファイルに対応するファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行うこととしたので、従来のように外部のオペレーティングシステムからプロセス情報を取得する必要がなく、ファイル復元の処理が内部的にクローズしているため、ファイル復元の信頼性を高めることができるという効果を奏する。
【0159】
また、請求項10、20、30にかかる発明によれば、更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させ、該ファイルについて、元ファイルおよびバックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示することとしたので、ユーザが、任意のファイルについて処理の結果を把握することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】同一実施の形態の動作原理を説明する図である。
【図3】同一実施の形態の動作例1におけるファイル名の付与ルールを説明する図である。
【図4】図1に示した異常判定テーブル400を示す図である。
【図5】図1に示したファイル有無情報テーブル500を示す図である。
【図6】同一実施の形態の動作例1を説明するフローチャートである。
【図7】図6および図10に示したファイルオープン処理を説明するフローチャートである。
【図8】図6および図10に示したファイルクローズ処理を説明するフローチャートである。
【図9】図6および図11に示したファイル復元処理を説明するフローチャートである。
【図10】同一実施の形態の動作例2を説明するフローチャートである。
【図11】図10に示したファイル状態参照/復元処理を説明するフローチャートである。
【図12】図11に示したファイル状態参照処理を説明するフローチャートである。
【図13】同一実施の形態の動作例2におけるメニュー画面600を示す図である。
【図14】同一実施の形態の動作例2におけるファイル一覧画面610を示す図である。
【図15】同一実施の形態の動作例2における復元候補一覧画面620を示す図である。
【図16】同一実施の形態の動作例3におけるファイル名の付与ルールを説明する図である。
【図17】同一実施の形態の変形例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 ファイル管理装置
110 オペレーティングシステム
120 表示部
130 入力部
140 記憶部
150 AP
160 ファイル監視部
700 コンピュータ
Claims (30)
- コンピュータを、
更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段、
前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段、
前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段、
前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段、
更新にかかる処理が異常終了した場合、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行う復元手段、
として機能させるためのファイル復元プログラム。 - 前記コンピュータを、前記更新にかかる処理の終了後、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定する異常判定手段として機能させ、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記ファイル復元を行うことを特徴とする請求項1に記載のファイル復元プログラム。
- 前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが無である場合、前記正常終了と判定し、それ以外の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする請求項2に記載のファイル復元プログラム。
- 前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする請求項2または3に記載のファイル復元プログラム。
- 前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを削除することを特徴とする請求項4に記載のファイル復元プログラム。
- 前記異常判定手段は、前記元ファイルが無、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする請求項2または3に記載のファイル復元プログラム。
- 前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームすることを特徴とする請求項6に記載のファイル復元プログラム。
- 前記復元手段は、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することを特徴とする請求項1に記載のファイル復元プログラム。
- コンピュータを、
更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段、
前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段、
前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段、
前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段、
前記更新にかかる処理が終了する毎に、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に関するファイル有無情報を格納するファイル有無情報格納手段、
前記ファイル有無情報格納手段に格納されたファイル有無情報に基づいて、異常終了となったファイルに関する復元候補ファイル一覧を提示する復元候補ファイル一覧提示手段、
前記復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させる復元候補ファイル選択手段、
前記復元候補ファイル選択手段で選択された復元候補ファイルについて、該復元候補ファイルに対応する前記ファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行う復元手段、
として機能させるためのファイル復元プログラム。 - 前記コンピュータを、前記更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧を提示するファイル一覧提示手段、前記ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させるファイル選択手段、前記ファイル選択手段で選択されたファイルについて、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示するファイル状態表示手段、として機能させることを特徴とする請求項9に記載のファイル復元プログラム。
- 更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成工程と、
前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新工程と、
前記元ファイルを削除する元ファイル削除工程と、
前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム工程と、
更新にかかる処理が異常終了した場合、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行う復元工程と、
を含むことを特徴とするファイル復元方法。 - 前記更新にかかる処理の終了後、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定する異常判定工程を含み、前記復元工程では、前記異常判定工程により前記異常終了と判定された場合、前記ファイル復元を行うことを特徴とする請求項11に記載のファイル復元方法。
- 前記異常判定工程では、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが無である場合、前記正常終了と判定し、それ以外の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする請求項12に記載のファイル復元方法。
- 前記異常判定工程では、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする請求項12または13に記載のファイル復元方法。
- 前記復元工程では、前記異常判定工程により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを削除することを特徴とする請求項14に記載のファイル復元方法。
- 前記異常判定工程では、前記元ファイルが無、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする請求項12または13に記載のファイル復元方法。
- 前記復元工程では、前記異常判定工程により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームすることを特徴とする請求項16に記載のファイル復元方法。
- 前記復元工程では、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することを特徴とする請求項11に記載のファイル復元方法。
- 更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成工程と、
前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新工程と、
前記元ファイルを削除する元ファイル削除工程と、
前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム工程と、
前記更新にかかる処理が終了する毎に、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に関するファイル有無情報を格納するファイル有無情報格納工程と、
前記ファイル有無情報格納工程で格納されたファイル有無情報に基づいて、異常終了となったファイルに関する復元候補ファイル一覧を提示する復元候補ファイル一覧提示工程と、
前記復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させる復元候補ファイル選択工程と、
前記復元候補ファイル選択工程で選択された復元候補ファイルについて、該復元候補ファイルに対応する前記ファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行う復元工程と、
を含むことを特徴とするファイル復元方法。 - 前記更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧を提示するファイル一覧提示工程と、前記ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させるファイル選択工程と、前記ファイル選択工程で選択されたファイルについて、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示するファイル状態表示工程と、を含むことを特徴とする請求項19に記載のファイル復元方法。
- 更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段と、
前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段と、
前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段と、
前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段と、
更新にかかる処理が異常終了した場合、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、ファイル復元を行う復元手段と、
を備えたことを特徴とするファイル復元装置。 - 前記更新にかかる処理の終了後、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定する異常判定手段を備え、前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記ファイル復元を行うことを特徴とする請求項21に記載のファイル復元装置。
- 前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが無である場合、前記正常終了と判定し、それ以外の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする請求項22に記載のファイル復元装置。
- 前記異常判定手段は、前記元ファイルが有、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする請求項22または23に記載のファイル復元装置。
- 前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを削除することを特徴とする請求項24に記載のファイル復元装置。
- 前記異常判定手段は、前記元ファイルが無、前記バックアップファイルが有の場合、前記異常終了と判定することを特徴とする請求項22または23に記載のファイル復元装置。
- 前記復元手段は、前記異常判定手段により前記異常終了と判定された場合、前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームすることを特徴とする請求項26に記載のファイル復元装置。
- 前記復元手段は、指定された処理のチェックポイントの状態にファイルを復元することを特徴とする請求項21に記載のファイル復元装置。
- 更新対象の元ファイルをコピーし、バックアップファイルを生成するバックアップファイル生成手段と、
前記元ファイルに代えて前記バックアップファイルを更新する更新手段と、
前記元ファイルを削除する元ファイル削除手段と、
前記バックアップファイルを前記元ファイルにリネームするリネーム手段と、
前記更新にかかる処理が終了する毎に、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に関するファイル有無情報を格納するファイル有無情報格納手段と、
前記ファイル有無情報格納手段に格納されたファイル有無情報に基づいて、異常終了となったファイルに関する復元候補ファイル一覧を提示する復元候補ファイル一覧提示手段と、
前記復元候補ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応する復元候補ファイルを選択させる復元候補ファイル選択手段と、
前記復元候補ファイル選択手段で選択された復元候補ファイルについて、該復元候補ファイルに対応する前記ファイル有無情報に基づいて、ファイル復元を行う復元手段と、
を備えたことを特徴とするファイル復元装置。 - 前記更新にかかる処理が終了した全ファイルの一覧を提示するファイル一覧提示手段と、前記ファイル一覧の中から、いずれか一つに対応するファイルを選択させるファイル選択手段と、前記ファイル選択手段で選択されたファイルについて、前記元ファイルおよび前記バックアップファイルのそれぞれの有無状態に応じて、当該処理が異常終了したか正常終了したかを判定した結果をファイル状態として表示するファイル状態表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項29に記載のファイル復元装置。
Priority Applications (1)
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JP2003087837A JP2004295548A (ja) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | ファイル復元プログラム、ファイル復元方法およびファイル復元装置 |
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Family Applications (1)
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2003
- 2003-03-27 JP JP2003087837A patent/JP2004295548A/ja active Pending
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