JP2004295298A - 携帯端末装置、商品購入システム及び商品購入手順を実行するためのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯電話機100等の携帯端末を用いて精算機300に商品購入要求データを送る。携帯端末には利用者情報、利用者に関係する人や取引先情報が既に蓄積された電話帳があるという前提でそのデータを送り主、届け先情報として携帯端末の操作により取込み、商品情報は商品200のバーコードやICタグを読取り、携帯端末に入力し、これらを購入手続きに必要な情報として精算機に送信する。精算機は受注・精算処理を行い、精算を確定した後、確定精算情報をセンタ400に送り商品の配送処理を可能にする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末装置(例えば、携帯電話、PDA:Personal Digital Assistants等)を利用して商品購入の手続きを容易に行うことを可能にする商品購入システムに関し、より特定すると、携帯端末装置が有する電話帳に登録された情報及び商品情報を用いて、購入商品を指定の送り先に配送する商品購入手続きに必要な情報を処理する機能をシステム上で実現することを可能にする手段を備えた携帯端末装置、携帯端末装置に装備されたコンピュータに上記商品購入の処理手順を実行させるためのプログラム及び商品購入システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
販売店(販売者側)に購入商品の配送を頼む場合の手続きは、その都度、顧客が依頼主(購入者)、届け先、商品名等を手書きして、申し込み票或いは配送伝票を作成する、という方法が従来から一般的に行われている。この方法は、例えば、中元や歳暮の際のように、一度にたくさんの贈答品を送る場合には、非常に手間がかかるとともに、作成した申し込み票をイメージ読取りして配送伝票にプリントする(イメージ転記)ような場合には、不鮮明で読み難くなる、といった問題点を含む。
こうした問題に対する解決方法として、顧客により作成される申し込み伝票の記載事項など商品購入に関する情報を電子化データとして管理する商品購入システムが提案されている。下記特許文献1は、このような商品(贈答品)購入システムの一例を示すものである。
特許文献1には、贈答品の申し込みを行う際に、贈り主自身で店内に設置されたコンピュータ端末を操作して、前回申し込み票の記載内容を確認しながら、贈答品の申し込みを行うようにした贈答品管理方法が提案されている。特に、特許文献1では、贈り主が個人的に所有するICカードの贈答品管理テーブルで過去の購入(贈答)の履歴情報を管理し、この情報を贈答品の申し込みを行うときに利用することを可能にすることや、申し込み時に過去の贈答品を変更したい場合には、店舗に置かれた各商品に添付されたバーコードをコンピュータ端末に接続されたリーダで読み込み、入力した商品情報を伝票作成に用いることができるようにする、としている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−269412号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された方法によると、顧客により作成された贈答情報(過去の履歴を含む)をもとに贈答(商品購入)の申し込みの入力を行うとき、さらに申し込む贈答品を変更する場合に必要となるバーコード入力は、いずれも店内に設置されたコンピュータ端末を利用するので、端末まで行かなければ入力を行うことができない。しかも、全ての入力をコンピュータ端末から行う方法によるので、端末の利用者が増え、操作に不慣れな利用者が操作をする場合などの状況によっては、待ち時間が長くなるなどのサービスの低下につながる問題を発生させることが懸念される。
こうした問題を解消するための手段として、利用者が個人的に使用することができる手段である電話やファクシミリを用いて商品の購入予約をする販売方法が従来から行われている。しかしながら、入力の手間は依然として解消しないし、商品を直接確認できないという問題が残る。
本発明は、購入商品を指定の送り先(届け先)に配送する商品購入手続きに必要な情報を処理する機能を商品購入システム上で実現する上述の従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、商品購入システム上で実現する上記機能を利用する際に必要になる情報を、利用者が個人的に使用できる手段を用いて入力する場合にも、その操作をより簡単にし、かつ購入する商品を実際に確認しながら入力することが可能なやり方によって実現できるようにする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、名前、住所の各情報を対応付けて登録が可能な電話帳機能を有する携帯端末装置であって、購入対象となる商品の商品情報を入力する手段と、購入する商品の送り先として前記電話帳に登録された名前を指定する手段と、前記商品情報入力手段により入力された商品情報と、前記送り先指定手段により指定された名前に対応付けられた電話帳情報とを関連付けて商品購入要求の出力を行う手段を備えたことを特徴とする携帯端末装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載された携帯端末装置において、前記商品情報入力手段が、購入対象となる商品から商品情報を取得する手段であることを特徴とするものである。
【0006】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された携帯端末装置と、該携帯端末装置に通信接続可能な商品販売側のサーバ装置よりなる商品購入システムであって、前記サーバ装置は、携帯端末装置から出力される商品購入の要求を受け取る手段と、受け取った商品購入要求に基づいてその精算情報を作成する手段と、作成した精算情報を確定する手段を備えたことを特徴とするシステムである。
請求項4の発明は、請求項3に記載された商品購入システムにおいて、精算情報を確定する前記手段として、精算情報を表示する手段と、表示内容を確定精算情報とするための入力操作手段を用いることを特徴とするシステムである。
請求項5の発明は、名前、住所の各情報を対応付けて登録が可能な電話帳機能を有する携帯端末装置に装備されたコンピュータに商品購入手順を実行させるためのプログラムであって、購入対象となる商品の商品情報を入力する手順、購入する商品の送り先として前記電話帳に登録された名前を指定する手順、商品情報を入力する前記手順により入力された商品情報と、送り先を指定する前記手順により指定された名前に対応付けられた電話帳情報とを関連付けて商品購入の要求出力を行う手順の各手順を含むプログラムである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、購入商品を指定の送り先(届け先)に配送する商品購入手続きに必要な情報を処理する機能を商品購入システム上で実現する際に必要になる、購入対象の商品、商品の送り先、精算情報などの情報を利用者が簡単に入力できるようにし、かつ購入する商品を実際に確認可能な方法によって実現できるようにすることを解決課題とする。本発明では、この課題を解決するための手段として、利用者が個人的に使用することができる携帯端末装置を用いる。ここで用いる携帯端末装置は、電話機能を備え、親局或いは基地局と無線回線を介して接続することにより通話やデータの通信を可能とした端末装置を指し、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)等を含む。
携帯端末装置を用いるねらいは、従来、商品購入システムの利用時に行う全ての入力を店内に設置したコンピュータ端末から行う方法(上記従来技術に関する記載、参照)によっていた場合に発生し得る、待ち時間が長くなる等のサービスの低下につながる問題を解消することにある。しかも、利用者が所有する携帯端末装置は、通常、一種の人名録として用いることができる電話帳機能を持っており、そこに利用者に関係する人や取引先の情報が既に蓄積されているという前提で、電話帳に登録されている電話番号、名前、住所などの情報を、商品購入要求時に必要な入力情報として利用して、端末の操作により入力を行えるようにする。このような方法によると、利用者は普段から慣れている端末操作により、既に蓄積されている情報を用いることにより、新たな入力を不要として、入力を簡単に行うことが可能になる。さらに、携帯端末装置を商品が確認できる売り場に携えて、入力操作を行うことが可能になる。
【0008】
本発明を添付する図面とともに示す以下の実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる商品購入システムの構成を例示する。この商品購入システムの基本構成は、商品購入の要求出力を行う携帯端末装置(クライアント装置)としての携帯電話機100と、携帯電話機100からの要求を受け取り、商品を販売する側の精算機300、センタ(販売に関する情報の集中管理機能等を持つ)400よりなるサーバ装置を要素として備える。
携帯電話機100は、携帯電話が通常持つ電話機能のほか、購入商品を指定の送り先に配送する商品購入手続きに必要な情報を処理する機能を備える。商品購入の要求に必要な商品情報は、利用者が実際に商品を確認する行為に伴って取得することが可能な方法を用いるように、購入の対象となる商品200に付属させた商品情報の媒体から携帯電話機100に入力する方法をとるので、その関係を図1に示している。
サーバ装置側の精算機300は、例えば売り場に置かれた精算機(1つ以上)を想定したもので、その精算機の一機能として、携帯電話機100からの購入要求を受け取り、その要求に従った受注・精算処理を行い、その処理結果を携帯電話機100及びセンタ400に通知する。センタ400は、購入商品を指定の送り先に配送する手続きを行う。
【0009】
図2は、商品購入システム(図1)を構成する携帯電話、精算機、センタの各ハードウェア構成を例示するブロック図である。
図2(A)に例示する携帯電話機100は、同図に示すように、携帯電話全体の動作を制御する制御部110を備え、これを記憶部、ROM、RAM等を有するマイコン112により構成する。制御部110の制御下に、通信(無線・有線)部130、電話機能部150、赤外線送受信部170が接続されている。
電話機能部150は、既存のGUI(Graphical User Interface)により利用者と表示画面を通して対話方式により入力操作を行うことが可能であり、そのためにキー入力部152、表示器154を備え、GUIを通して電話機能を働かせるための指令入力を行うことにより、親局或いは基地局と無線回線を介して接続することにより通話やデータの通信を可能とする。また、購入商品を指定の送り先に配送する商品購入手続きに必要な情報を処理する機能(後述)を利用するときの指令や指示の入力をこのGUIを通して行う。
さらに、携帯電話機100は、電話機能とは別に、外部に対し情報の入出力を行うための信号の送受信部を備える。一つは、赤外線送受信部170であり、受光部173による受信波から復調部172で信号を取り出し、変調部174で乗せた信号を発光部175から送信する。もう一つは、通信部130を介して入出力端子から有線でデータの送受信を行うものである。いずれの手段も、商品コードなどの商品情報の入力、或いは精算機300との間における商品購入手続きに係わる情報の授受を可能とする。
また、制御部(マイコン)110内の記憶部112におけるROMの一部には、予め、端末(携帯電話機)の管理情報、利用者情報として、端末番号(電話番号)、利用者の名前などの利用者識別情報、利用者の住所等の情報、さらに利用者が使用する電話帳・住所録として、利用者に関係する人や取引先の電話番号(端末番号)、名前、住所などが登録されている。
さらに、このROMの一部には、購入商品を指定の送り先に配送する商品購入手続きに必要な情報を処理する本発明に係わる機能を実現し、下記実施形態に示す商品購入手順を実行させるためのプログラムが搭載されている。制御部(マイコン)110は、記憶部112のROMから商品購入手順を実行させるためのプログラムをRAMに読み出し、プログラムに従う処理手順を利用者の入力操作の指令に従って実行する。
【0010】
図2(B)に例示する精算機300は、同図に示すように、記憶部、ROM、RAM等を有するマイコン312により、精算機全体の動作を制御する制御部310を構成する。制御部310の制御下に、通信部330、精算機能部350、赤外線送受信部370が接続されている。
精算機能部350は、既存のGUI(Graphical User Interface)により利用者(レジスタと一体構成をとる場合には、レジスタのオペレータ)と表示画面を通して対話方式により入力操作を行うことが可能とし、そのためにキー入力部352、表示器354を備え、GUIを通して精算機能を働かせるための指令入力を行うことにより、精算処理を行わせる。
また、例示する精算機300は、外部に対し情報の入出力を行うための信号の送受信部を備える。一つは、赤外線送受信部370であり、受光部373による受信波から復調部172で信号を取り出し、変調部374で乗せた信号を発光部375から送信する。もう一つは、通信部330を介して入出力端子から有線でデータの送受信を行うものである。本例では、いずれの手段も、携帯電話機100との間における商品購入手続きに係わる情報の授受を可能とする。さらに、通信部330を介して入出力端子から有線でセンタ400に対しデータの送受信を行うことを可能にする。
また、制御部(マイコン)310内の記憶部112におけるROMの一部には、購入商品を指定の送り先に配送する商品購入手続きに必要な情報を処理する本発明に係わる機能を実現し、下記実施形態に示す受注・精算処理手順を実行させるためのプログラムが搭載されている。制御部(マイコン)310は、記憶部312のROMから受注・精算処理手順を実行させるためのプログラムをRAMに読み出し、プログラムに従う処理手順を実行する。この処理手順の実行は、通信部330を介して携帯電話機100からの商品購入の要求を受けたとき、さらに利用者(オペレータ)の入力操作(精算機能部350のGUIを通して行われる)の指令に従って実行する。
【0011】
図2(C)に例示するセンタ400は、同図に示すように、記憶部、ROM、RAM等を有するマイコン412により、センタ全体の動作を制御する制御部410を構成する。制御部410の制御下に、通信部430、センタ機能部450が接続されている。
センタ機能部450は、商品の在庫や配送の管理を行うセンタ機能を働かせるために必要なデータ、或いは指令入力を行う操作部を持つ。
また、上記した精算機300と連携する処理を行うために必要な信号の送受信は、通信部430を介して入出力端子から有線で精算機300側の通信部330に対して行うようにする。
さらに、制御部(マイコン)410内の記憶部412におけるROMの一部には、商品の在庫や配送の管理を行うために必要な各種の情報(過去の商品購入、配送等に関する情報を含む)を蓄積するとともに、センタ機能の一部として本発明に係わる機能を実現するためのプログラムが搭載されている。このプログラムは、精算機300における受注・精算処理をサポートし、そのために必要な在庫情報や配送情報を提供し、また精算機の受注・精算処理の結果を受けて、商品を配送する下記実施形態に示す処理手順を実行させるためのプログラムである。制御部(マイコン)410は、記憶部412のROMからこの処理手順を実行させるためのプログラムをRAMに読み出し、プログラムに従う処理手順を実行する。この処理手順の実行は、通信部430を介して精算機300から確定した精算情報を受けたとき、その指令に従って実行する。
【0012】
商品購入システム(図1)を構成する商品200に用いるハードウェア構成について述べる。本例のシステムでは、購入商品の商品コードなどの商品情報を携帯電話機100に入力することを必要とするが、その手段として、本例では下記▲1▼〜▲3▼の三通りの手段により実施することを可能にする。いずれの手段も利用者が商品を陳列した場所に端末を携えて行くことにより、購入する商品を確認しながら入力をすることができるようにする方法を用いている。
▲1▼ 手入力手段によるもので、この場合には、商品の近くに、例えば商品コードを記したカードを貼付する等によりその表示を行い、利用者が表示に従い携帯電話機100のキー入力部152を用いて入力する。
▲2▼ バーコード入力手段によるもので、この場合には、商品の近くに、例えば商品のバーコードを記したカードを貼付する等により、既存のバーコードリーダによる入力を可能にする。本例では、バーコードリーダにより読取った商品コードを携帯電話機100の入力端子から入力する。
▲3▼ ICタグ入力手段によるもので、この場合には、商品の近くに、例えば商品コードデータを発信するICタグを貼付する等により、ICタグからの信号を受信することにより、コードデータの入力を可能にする。ICタグは、既存の技術を適用することにより実施し得るが、例えば、携帯電話に設けたICタグリーダ(図示せず)により無線方式で商品側のICタグを駆動し、ICタグのデータ部に格納されている商品情報の送信指示を与えることにより、必要な情報を得ることができる。
【0013】
次に、上記した商品購入システム上で実現する商品購入手続きに必要な情報処理機能を、その処理手順に従って詳細に説明する。
本例では、携帯電話を用いて商品購入の要求(申し込み)を行い、それをサーバ装置(精算機、センタ)側で受注・精算処理し、商品の配送の手配を行うまでの、携帯電話機、精算機、センタ間での連携により行われる商品購入手続きに係わる一連の処理を示す。
図3は、本実施形態の商品購入手続きに必要な処理手順を実行するプログラムによる手順を示すフローチャートである。この実施形態では、携帯電話機100、精算機300、センタ400により処理を実行するので、フローチャートでは、それぞれを分けた形で処理手順を示す。また、図4には、商品購入手続きに必要な処理手順(図3)を進行させる際に、利用者の操作により携帯電話に対し指示を与えるための入力操作画面を概略的に示す。このフローチャート及び入力操作画面を参照しながら、本実施形態の商品購入手続きに必要な処理について、手順を追って詳細に説明する。
図3に示す処理フローは、携帯電話の電源をONし、利用者が入力操作によって機能選択を行い、商品(贈答品)購入の機能を選択することにより、この処理手順による処理を開始する。このときには、図4(A)の初期画面を携帯電話に表示する。この初期画面には、ダイアログボックスとして「配達先指定」「配達先変更」「精算」として、次段の入力操作を行う画面に移行させるためのボックスと、この処理手順の終了を指示する「終了」ボックスを設ける。
【0014】
本例では、処理手順の始めに、配達先の指定を行う(S101)。配達先の指定は、初期画面で利用者により「配達先指定」が選択され、その実行指示に従って起動する。ここでは、携帯電話に予め記憶されている電話帳・住所録を利用するので、初期画面で「配達先指定」が指示されたときに、移行する図4(B1)の入力画面では、ブランクとした配達先名の入力欄に名前の頭文字が入れられると、図4(B2)の入力画面に示すように、自動的に電話帳・住所録を名前データにより検索し、その検索結果を表示する。図4(B2)の例では、「あ」が入力された場合で、検索結果として「足立 太郎」を表示している。なお、図4(B1),(B2)の画面で、「戻る」ボックスが操作されると、図4(A)の初期画面に戻す。
この後、検索された名前を指定の配達先として決定する手順を行うが、このときに、得られた複数の検索結果の中から配達先が選択される場合が生じるので、カーソルの移動で検索された複数の名前を順次に指定対象として選択するための操作を行い、カーソル移動の過程で決定キー(キー入力部152)の操作で指示された名前を配達先として認識可能とし、また、一度に複数の配達先を指定することも可能とする。このようにして検索された名前を指定の配達先として確定する操作を、図4(B2)の画面で「確定」ボックスにカーソル移動させた後の決定キー(キー入力部152)の指示操作により行う。
図4(C)は、配達先指定の確定画面を示す。この画面には、次段の入力操作を行う画面に移行させるためのボックスとして「修正」「変更」「入力」を設ける。この画面で、「修正」が指示されると、一旦確定した配達先を修正することを可能とし、そのために図4(B1)の配達先指定の初期画面(名前の検索を指示する画面)に戻す。また、「変更」が指示されると、送り主を変更する。この手順は、例えば、図4(B2)の配達先指定の確定画面において、送り主を表示しておき(同図の画面に表示されていない)、ここに示されている記載を変更するといった方法により実施する。なお、送り主のデータは、通常、携帯電話内に管理情報として登録されている所有者の名前、電話番号、住所などの情報を引いてくるという方法によりデフォルトで設定することができる。従って、住所を変更した場合などデフォルト設定の修正を行う必要があるといったときや、送り主として携帯電話の所有者名を使いたくない場合には、この「変更」の入力画面の操作により行う。
【0015】
図4(C)の配達先指定の確定画面において「入力」が指示されると(S102)、購入する商品の商品情報を入力する処理手順(S103)に移る。
この処理手順は、利用者により決められた購入商品の商品コード情報を携帯電話に取り込む処理であり、入力手段として、上記した、▲1▼手入力 ▲2▼バーコードリーダによる入力 ▲3▼ICタグリーダによる入力 のいずれかの手段を用いることにより、この手順を実行し得る。
図4(D)は、商品コード入力後の画面を示す。同図に示すように、入力した商品コード(図中「×××××」として表示)と商品コードに対応する商品名が表示できる場合は、その表記(図中「××詰め合わせ」として表示)をする。また、この画面には、次段の入力操作を行う画面に移行させるためのボックスとして「変更」「確定」「戻る」を設ける。この画面で、「変更」が指示されると、商品コードをクリアし、再度コード入力を行う状態に戻す。なお、この画面で、「戻る」ボックスが操作されると、図4(B1)の配達先指定の初期画面に戻す。
また、図4(D)の画面で、「確定」が指示されると、前段で確定した配達先(図4(C)参照)と商品コードを関連付けて一旦記憶部112に格納する(S104)。なお、ここで、購入商品を指定の送り先に配送する商品購入手続きに必要な情報(以下「情報A」と記す)として確定された情報には、配達先と商品コードのほか、送り主や利用者の識別情報が含まれる。また、上記の利用者は、精算者(料金支払者)としての意味もあるから、利用者識別情報には、銀行の口座、或いは販売に会員制度をとり会員口座で決済ができる場合を考慮して、会員番号等の識別情報でも対応し得るようにする。
【0016】
図4(D)の画面で、「確定」が指示されたときには、これまでの手続きにより入力された情報を一旦記憶部112に格納するので、このときの入力画面の遷移は、図4(A)の商品(贈答品)購入の初期画面に戻り、次の入力に対し待機状態をとる。
この待機状態で、商品(贈答品)購入の初期画面における「配達先変更」への指示操作が行われると、図4(E)の配達先変更の入力画面に移行する。この画面には、配達先の名前の後に商品コード又は商品名を表示する(図中、「足立 太郎 ××詰め合わせ」として表示)。また、この画面には、次段の入力操作を行う画面に移行させるためのボックスとして「修正」「消去」「戻る」を設ける。
複数の配達先に対応するために上下キーでカーソルによる選択操作を行い、「修正」「消去」「戻る」に対応するために左右キーで選択操作を行う。
この画面で、「修正」が指示され、さらに配達先の名前又は商品が指示されると、名前又は商品それぞれの修正を行うための画面に遷移させ(前者は図4(B1)、後者は、図4(D)の入力画面)、その実行を可能とする。また、この画面で、「消去」が指示されると、カーソルがある配達先の情報を消去することを可能とする。なお、この画面で、「戻る」が操作されると、図4(A)の商品(贈答品)購入の初期画面に戻す。
【0017】
図4(D)の画面で、「確定」が指示されると、図4(A)の商品(贈答品)購入の初期画面に戻り、待機状態になる。この状態で、例えば、別の商品選びをして、選んだ商品に対し購入手続きを行う場合には、上記した入力処理手順を繰り返すために、図4(A)の画面で「配達先指定」の指示操作が行われるが、購入に必要な情報の入力が一応終了し、精算が可能な状態になった場合には、利用者によって図4(A)の画面で「精算」の指示操作が行われる。
「精算」の指示操作が行われると、図4(F1)に示すような、「情報A」に基づく商品名、配達先(送り先)などを表示した(図示では詳細は省略)精算の入力画面が開かれ、さらにこの画面に設けてある「精算」の指示操作が行われる(S105)。この「精算」の指示操作は、前段までの手順に従って行った商品購入の要求(申し込み)を販売者側のサーバ装置に入力するための操作である。
図4(F1)の画面で「精算」の指示操作があると、携帯電話機100は、上記した処理手順に従い一旦記憶部112に格納した「情報A」、即ち購入要求データを、販売者側サーバ装置としての精算機300に出力手段を通して送信する(S106)。本例では、このデータの送受信を行う手段として、双方に設けた赤外線送受信部170,370或いは有線の通信部130,330を用いて行うようにする。
精算機300側は、外部から送られてくるデータを受信可能な状態で待ち、携帯電話機100からのデータを受信すると(S201)、受信信号から購入要求データであることを解読し、「情報A」を取り出す。次に取り出した「情報A」に誤りや不備がないかをチェックし(S202)、データが適正であることを確認する。なお、ここで、購入しようとする商品の在庫や、配達先の手配が可能かなどを確認するような処理を行っても良い。情報を確認した後、得られた「情報A」、即ち、商品名、配達先(送り先)、送り主、銀行口座、会員番号など購入商品を指定の送り先に配送する商品購入手続きに必要な情報を表示器354に表示する(S203)。なお、このときに表示する情報として、精算される商品の価格など精算の明細を含めてもよい。
【0018】
ここで、利用者、販売員により表示器354に表示された「情報A」の内容が確認され、購入商品に対する精算(支払い)が行われた後、精算機300に対して精算手続きが確定したことを知らせるための入力が行われる(S204)。入力の操作は、例えば「情報A」を表示した表示器354に「確定」のダイアログボックスを設ける等の手段を用いて行うことが可能である。
精算手続きの確定の入力操作が行われると、精算機300は、次の手順として確定した精算情報をセンタ400に送信する(S205)。本例では、このデータの送受信を行う手段として、双方に設けた通信部130,430を用いて行うようにする。
センタ400側は、精算機300からのデータを受信すると(S301)、受信データを解読し、確定精算情報を取り出し、取り出した確定精算情報に示された商品名、配達先、送り主、銀行口座、会員番号などのセンタ機能に必要な情報を制御部410の管理下のデータとして保存する。
センタ機能は、購入された商品の配送を含めた商品の受注、販売に係わる手続きを統括するので、統括管理下のデータとして保存した確定精算情報に基づいて、その後、センタ機能部450からの指示に従って商品発送の手配や配達伝票の発行など商品配送の準備を行うための処理手順を実行する(S302)。
【0019】
また、精算機300は、精算手続きの確定の入力操作(S204)が行われた後、確定精算情報を携帯電話機100にも送信する(S206)。本例では、このデータの送受信を行う手段として、双方に設けた赤外線送受信部170,370或いは通信部130,330を用いて行うようにする。
携帯電話機100側は、精算機300からのデータを受信すると、受信データを解読し、確定精算情報を取り出し、取り出した確定精算情報を制御部110の管理下のデータとして保存する(S107)。
その後、確定精算情報を受信したことにより手続きが完了したと判断されるので、表示器154に図4(F2)に例示するような、商品購入の終了メッセージを表示するか、或いは図4(F3)に例示するような、精算金額を付加した終了メッセージを表示することにより、利用者に商品購入手続きの完了を知らせる(S108)。
なお、上記の表示を行う際に、精算金額の外に、確定精算情報に示された商品名、配達先、送り主、銀行口座、会員番号などの情報を表示器154に表示し、ステップS106で商品購入の要求(申し込み)として精算機に送信した「情報A」や精算機側で行った精算結果に間違いがないかを利用者が確認できるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】
(1) 利用者が個人的に使用可能な携帯端末装置が有する電話帳に予め登録された名前、住所を利用し、指定の送り先に配送する商品購入手続きに必要な情報の入力を行うことが可能になるので、新たな入力を不要にして、利用者が普段から慣れている端末操作で、入力を簡単に行うことが可能になり、しかも従来、全ての入力を店内に設置したコンピュータ端末から行う方法による場合に発生し得る、待ち時間が長くなる等のサービスの低下を解消することが可能になる。
(2) 購入対象となる商品から商品情報を取得する手段を備えることにより、購入する商品を確認しながら入力をすることができるようになり、購入手続きに誤りが少なくなり、サービスの向上を図ることが可能になる。
【0021】
(3) 携帯端末装置で入力した商品購入の要求(申し込み)を通信接続可能とした商品販売側のサーバ装置(精算機能やセンタ機能を持つ装置)で受け取り、受け取った商品購入要求に基づいてその精算情報を作成し、作成した精算情報を表示し、入力操作により表示内容を確定精算情報とするようにしたので、商品購入システムの信頼性を確保することが可能になる。
(4) 利用者が個人的に使用可能な携帯端末装置が有する電話帳に予め登録された名前、住所を利用し、指定の送り先に配送する商品購入手続きに必要な情報の入力を行うためのプログラムを携帯端末装置が既に資源として内蔵しているコンピュータに搭載させることにより、容易に上記(1)、(2)の効果を具現化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる商品購入システムの構成を例示する。
【図2】商品購入システム(図1)を構成する(A)携帯電話、(B)精算機、(C)センタの各ハードウェア構成を例示するブロック図である。
【図3】商品購入手続きに必要な処理手順をフローチャートである。
【図4】図3の処理手順を進行させるための携帯電話の入力操作画面を概略的に示す。
【符号の説明】
100…携帯電話機、 110…制御部、
130…通信(無線・有線)部、 150…電話機能部、
170…赤外線送受信部、 200…商品、
300…精算機、 310…制御部、
330…通信部、 350…精算機能部、
370…赤外線送受信部、 400…センタ、
410…制御部、 430…通信部、
450…センタ機能部。
Claims (5)
- 名前、住所の各情報を対応付けて登録が可能な電話帳機能を有する携帯端末装置であって、購入対象となる商品の商品情報を入力する手段と、購入する商品の送り先として前記電話帳に登録された名前を指定する手段と、前記商品情報入力手段により入力された商品情報と、前記送り先指定手段により指定された名前に対応付けられた電話帳情報とを関連付けて商品購入要求の出力を行う手段を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
- 請求項1に記載された携帯端末装置において、前記商品情報入力手段が、購入対象となる商品から商品情報を取得する手段であることを特徴とする携帯端末装置。
- 請求項1又は2に記載された携帯端末装置と、該携帯端末装置に通信接続可能な商品販売側のサーバ装置よりなる商品購入システムであって、前記サーバ装置は、携帯端末装置から出力される商品購入の要求を受け取る手段と、受け取った商品購入要求に基づいてその精算情報を作成する手段と、作成した精算情報を確定する手段を備えたことを特徴とする商品購入システム。
- 請求項3に記載された商品購入システムにおいて、精算情報を確定する前記手段として、精算情報を表示する手段と、表示内容を確定精算情報とするための入力操作手段を用いることを特徴とする商品購入システム。
- 名前、住所の各情報を対応付けて登録が可能な電話帳機能を有する携帯端末装置に装備されたコンピュータに商品購入手順を実行させるためのプログラムであって、購入対象となる商品の商品情報を入力する手順、購入する商品の送り先として前記電話帳に登録された名前を指定する手順、商品情報を入力する前記手順により入力された商品情報と、送り先を指定する前記手順により指定された名前に対応付けられた電話帳情報とを関連付けて商品購入の要求出力を行う手順の各手順を含むプログラム。
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