JP2004294911A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記憶素子のデータおよび記憶素子の破壊を防止する。
【解決手段】着脱可能なカートリッジユニットの情報を記憶する記憶素子との通信を制御して画像を形成する画像形成装置は、カートリッジユニットを 着脱するために開閉するドア(4)と、ドアの開閉を検知する検知回路(10)を動作させる第1カム機構部(6、7)と、ドアの開閉に従い、記憶素子(2)と、その記憶素子と接続する画像形成装置本体の電極部であるコネクタ(3)との接続部を、第1カム機構部の動作とは異なるタイミングで動作させる第2カム機構部(6、8)と、検知回路(10)の検知結果に従い、第2カム機構部により接続された記憶素子との通信を制御する制御回路とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】着脱可能なカートリッジユニットの情報を記憶する記憶素子との通信を制御して画像を形成する画像形成装置は、カートリッジユニットを 着脱するために開閉するドア(4)と、ドアの開閉を検知する検知回路(10)を動作させる第1カム機構部(6、7)と、ドアの開閉に従い、記憶素子(2)と、その記憶素子と接続する画像形成装置本体の電極部であるコネクタ(3)との接続部を、第1カム機構部の動作とは異なるタイミングで動作させる第2カム機構部(6、8)と、検知回路(10)の検知結果に従い、第2カム機構部により接続された記憶素子との通信を制御する制御回路とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成技術に関するものであり、特に、プリンタ装置等の電子機器に用いられる、記憶素子を搭載したカートリッジ等とデータ通信を行って画像形成にかかる装置を制御する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、種々の製品には、その製品を管理するための情報が付加され、この情報に基づいて個別の製品を制御したり、その製品を構成要素として利用する装置やシステムの全体的な制御が行なわれている。すなわち、膨大な個体数の製品等に対して、個別情報を記憶させ、それらと端末等の間で通信を行い、製品個体に記憶されている情報の参照、書き換えを行うことにより、その個体の機能や品質等の情報管理が行われている。製品個体の情報を保持するための要素として、データの書き換えが可能な小型の送受信装置(記憶素子)は、将来的には工業製品に限らず、医療や行政における個人のIDカードとして、または電子マネーのような有価証券としての利用など様々な応用展開が期待できる。これら送受信装置(記憶素子)が使用される環境等を考慮すると、各個体に付加する送受信装置は、小型化および低コスト化、さらに耐久性、情報管理システムの利便性向上の観点から、内部回路の構成を簡易にすることが望ましい。
【0003】
また、送受信装置の回路構成上の制限に加えて、その個体がいかなる利用態様で使用されるかという観点から、その個体と送受信装置との通信方式が問題となる。各個体と送受信装置との通信手段としては、目的用途に合わせて、接触型(有線方式)や非接触型(無線方式)がある。
【0004】
例えば、プリンタ装置においては、記録剤としてのトナーを内包したトナーカートリッジ(感光体ドラム、現像器、帯電器、クリーニング装置などを一体化したもの)は着脱が可能なユニットであり、このユニットに有線または無線方式による記憶素子を装着すると、プリンタ装置の制御部は、通信によりトナーカートリッジの情報を取得し、トナーカートリッジを管理することができる(無線方式の一例として、例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
通信の方式が非接触型(無線方式)である場合、カートリッジの交換やジャム処理時においても通信が可能であるが、トナーカートリッジをプリンタ装置内に装着した状態では、機内の放射ノイズの影響を受けて通信の安定性は、有線方式のものに劣る。
【0006】
通信の方式が接触型(有線方式)である場合、トナーカートリッジ上の記憶素子とプリンタ制御部との通信は、有線による通信線の接続によるものであり、 カートリッジの取り出しに際して、かかる通信線を接続するためのコネクタ等の接続部の着脱により、有線の接続を物理的に切断する必要が生じる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−194966号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
画像形成装置において、ユーザビリティ向上のために、カートリッジドアの開閉に連動して、トナーカートリッジが挿入・排出される機構を備えた画像形成装置(以下ポップアップ型)がある。このポップアップ型は、ユーザーがカートリッジ挿入口ドアを開ける動作に連動して直ちにトナーカートリッジが排出されるため、カートリッジドアが開いてから記憶素子との通信線が物理的に切断されるまでの時間が、通常の画像形成装置と比較して短く、通信にかかる記憶素子のデータおよび記憶素子を破壊から保護するために行う通信終了処理の時間が確保できないという課題が生じる。
【0009】
一方でトナーカートリッジ上の記憶素子の有効利用が進むに従って通信データ量は増大する傾向にあり、通信終了までにかかる時間が長くなっている。これらの要因によって、通信処理が完了する前に、トナーカートリッジを取り出すこととなる危険性は従来以上となり、トナーカートリッジの取り出しが、プリンタの制御部と記憶素子との間でデータ通信中であったり、または記憶素子を動作させるための電源供給中と重なった場合、記憶するべきデータが破壊されたり、記憶素子自体が破壊する危険性がさらに増大しているといか課題が生じている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、通信終了処理の時間を確保してかかる危険性を回避する画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
すなわち、本発明にかかる着脱可能なカートリッジユニットの情報を記憶する記憶素子との通信を制御して画像を形成する画像形成装置は、
前記カートリッジユニットを 着脱するために開閉するドアと、
前記ドアの開閉を検知する検知手段を動作させる第1カム機構部と、
前記ドアの開閉に従い、前記記憶素子と、該記憶素子と接続する前記画像形成装置本体の電極部との接続部を、前記第1カム機構部の動作とは異なるタイミングで動作させる第2カム機構部と、
前記検知手段の検知結果に従い、前記第2カム機構部により接続された前記記憶素子との通信を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を添付の図を参照して説明する。
【0013】
<画像形成装置の構成>
図1は本実施形態にかかる画像形成装置の構成を示す図である。図1に示すカートリッジ1は、メモリタグ2を有しており、このメモリタグ2には不揮発性メモリとその記憶データを画像形成装置本体と通信するためのインターフェース機能を集積化した記憶素子としてのICチップと、更に画像形成装置本体との信号線と接続するための電極面が構成されている。
【0014】
このカートリッジ1を画像形成装置内の所定の位置に装着するために、カートリッジドア4は、図中のハッチングを付した矢印により示される方向に開閉自在に構成されている。このカートリッジ1を 画像形成装置内の所定の位置に装着する際の機構がいかに動作するかを説明する。
【0015】
まず、カートリッジドア4を開けた状態で、画像形成装置のカートリッジ挿入口付近にカートリッジ1をセットする。次に、カートリッジドア4を閉めると、挿入口にセットされたカートリッジ1は、ドア4の開閉に連動して動作する機構により、画像形成装置内に挿入される。カムプレート6はレバー5を介してカートリッジドア4と接続しており、回転中心11を軸としてカートリッジドア4の開閉動作と連動して、図中の紙面平面内を回転する。カムプレート6は、その回転動作の軌道上でレバー8およびカムプレート7と当接し、これらを紙面下方に押し込む働きをする。
【0016】
図2はカートリッジ1が画像形成装置内の所定位置に装着された状態を示す図であり、この状態ではレバー8は、カムプレート6と当接する直前であり、回転中心12に設けられたバネ13により図中の矢印Bの方向に解放された状態にある。図3は、レバー8がカムプレート6と当接し、カムプレート6の旋回に従動して矢印C方向に押し下げられる状態を示す図である。カムプレート6とレバー8とは、図2のAで当接し、カムプレート6が図中の矢印Cの 方向に回転するに従い、レバー8は矢印Cの方向に押し下げられる。レバー8の先端部には、凸部200が構成されており、カムプレート6にはこの凸部200を、カムプレートの動きに応じて従動させる凹部300が構成されている。凸 部200は、凹部300による溝と当接して、レバー8はカムプレート6に従動して矢印C方向に押し下げられる 。図2、図3に示す状態では、まだ、カムプレート6は、カムプレート7とは当接していない。
【0017】
レバー8はカムプレート6と当接し、回転中心12を軸として時計回り方向(矢印Cの方向)に押し下げられ、この動作に連動して、レバー8に連結するレバー9が矢印Dの方向に動き、この動作によりメモリタグ2の上方にある電極部であるコネクタ3が矢印D方向に移動し、カートリッジ1上のメモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3が当接し、画像形成装置の制御部とメモリタグ2とが電気的に接続する。
【0018】
図4は、カムプレート6が、更に旋回してカムプレート7と当接する状態(図中E)を示す図であり、図5は、当接が進行してカムプレート7が図中の矢印F方向に押し下げられた状態を示す図である。矢印Fの方向に押し下げられたカムプレート7はドアスイッチ10のレバー100を押し下げてドアスイッチをクローズにセットする。
【0019】
以上がカートリッジ1を装着する際の内部機構の動作である。この逆に、カートリッジ1を画像形成装置から取り出す際には、上記と逆の手順になる。
【0020】
すなわち、カムプレート6がカートリッジドア4のオープンにより引き上げられ(矢印Cと逆の方向)、カムプレート7を矢印F方法に押し込む力が解除されることによって、ドアスイッチ10がオープンとなる(図4)。
【0021】
ドアスイッチオープンの検出処理については、後に詳細に説明するが、このドアスイッチオープンの状態を制御CPU15(図6)が検出すると、電極コネクタ3とメモリタグ2とが切断される前に、メモリタグ2との通信を終了する処理を開始する。
【0022】
カムプレート6が引き上げられる過程において、レバー8への圧力はすぐに解除されないため、メモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3の当接は保持される(図3)。さらにカムプレート6が引き上げられ、レバー8に当接する圧力が解除され、プレート8が解放されると(図2)メモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3の当接が解除され、電気的な接続が切断する。
【0023】
この状態で、初めてカムプレート6の動きに連動して、カートリッジ1が所定の装着位置から動きだし、画像形成装置の挿入口付近まで引き出される。
【0024】
すなわち、本実施形態にかかる画像形成装置は、図1乃至図5で説明した機構によって、カートリッジドア4が開いてからメモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3が解除されるまでの動作タイミングを機械的にずらし、電極面と電極部であるコネクタ3の解除に先立ち、通信処理を事前に終了させるための時間を最大限に確保することができるという特徴を有する。ここで確保された時間内に、制御CPU15はカートリッジドア4が開いたことをドアスイッチ10がオープンになったことにより検知し、メモリタグ2との通信終了処理を開始し、メモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3との当接が解除されるまでの時間内に通信終了処理を完了させることができる。この具体的な処理は後に詳細に説明する。
【0025】
<ドアオープン検出処理>
ここで通信処理終了に要する時間(以下、「通信処理終了時間」)が重要となる。この通信処理終了時間の大部分を占めるのがドアオープン検出時間であるが、本実施形態にかかる画像形成装置の構成ではこの時間を短縮することも特徴としている。以下、制御回路の動作を図6を用いて説明する。
【0026】
図6は、本実施形態にかかる画像形成装置を制御する制御回路の構成を示す図である。同図に示すように画像形成装置の制御CPU15は、電圧源(V1ボルト)とドアスイッチ10を介して接続しており、制御CPU15は電圧変換回路16を介して得られる電圧Vdoorを監視してその電圧値に基づいてカートリッジドア4の開閉状態を判断する。
【0027】
カートリッジドア4が開く動作に連動して、カムプレート7に対するカムプレート6の押し込みが解除され、ドアスイッチ10が開放される(図4)。このときドアスイッチ10を介して供給されていた電圧V1は電圧変換回路16によって制御CPU15に入力可能なVccより低い電圧レベルに変換される。変換された電圧をVdoorとすると、ドアスイッチオープン時のVdoorはグランド電位(0V)となる。ドアスイッチクローズ時、Vdoor=Vcc=V1[V]となる。このVdoor電圧を制御CPU15が監視することによってカートリッジドア4の開閉状態を判断している。ここで、この回路において、ドアスイッチ10のチャタリングによってVdoorの値が瞬間的に変動することがあり、制御CPU15がVdoorの値の変動に基づいてカートリッジドア4の開閉を誤検知することを回避する必要がある。
【0028】
一般的な解決手段としては、チャタリングが否かを判定するための一定時間(以下、「Tdoor」と称する)内において電圧値の変動を監視し、Tdoor時間において連続して所定の電圧(本実施形態にあてはめると、Vdoor電圧がドアオープン(Vdoor=0[V])ないしはドアクローズ(Vdoor=V1[V])に相当する電圧)に達した状態か否かを判断し、チャタリングか否かを判定する手法が用いられる。
【0029】
しかしながらドアスイッチ10の種類にもよるがチャタリングを確実に回避するためにはTdoor時間が数十ミリ秒から数百ミリ秒が必要となる。この場合、制御CPU15はこのTdoor時間経過後(チャタリングの判定後)にドアオープン状態になったことを認識することになり、メモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3の当接解除までの時間に間に合わない場合がある。
【0030】
本発明ではこのドアオープン検出のためにかかる時間Tdoorが経過する前にメモリタグ2との通信終了処理を完了させることを特徴とするもので、以下その手法を以下に説明する。
【0031】
図7(a)はカートリッジドアオープンを検出する電圧の関係を示す図であり、図7(b)は制御CPU15の認識の状態を示す図である。図7(b)において、(b−1)は従来の処理に基づく処理のタイミングチャートであり、(b−2)は、本実施形態にかかるタイミングチャートを示している。図7の説明では、メモリタグ2と電極部であるコネクタ3との通信処理をTdoor時間内に完了させるという観点からドアクローズ状態からドアオープンをTdoor検出するときのみに説明を限定している。
【0032】
図7(a)において、カートリッジドア4が開き、ドアスイッチ10が開放されることによってVdoor電圧が降下する。通常のドアオープン検知はチャタリングによる誤動作を回避するため、Vdoorがしきい値V3を下回って一定時間Tdoorの後に、制御CPU15はドアオープンを確定する。この時点からメモリタグ2の通信終了処理を開始した場合、メモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3の当接が解除(以下、「接点解除」)されるまでに通信終了処理が完了せずにメモリタグ2に対して通電状態のまま信号線が物理的に遮断されてしまうとデータ破壊やメモリタグ2のデバイス破壊の原因となることは既に述べたとおりである。
【0033】
本発明の実施形態では、この問題を解決するために、Vdoorがしきい値V3を下回ってからTdoor後ではなく、それよりも前の段階(この段階の時間を「Tmemory」経過後とする(図7(b)を参照))でメモリタグ2との通信終了処理を開始することに特徴がある。このときのドアオープン検出に関しては、Tdoor時間の経過後にドアオープンと認識するものとする。
【0034】
TdoorおよびTmemoryの時間設定について、まず時間Tdoorはドアスイッチ10のチャタリングを十分に回避できる値とする。本実施形態ではTdoorを約50msとしている。一方、時間Tmemoryは、外来ノイズに対する耐性および実際のドアオープンから接点解除までの時間を考慮して、Tdoor≧Tmemory≧0の範囲において設定する。本実施形態ではTmemoryを約5msとしている。
【0035】
図7(b)に示す時間Tendはメモリタグ2との通信処理終了時間であり、図7(a)のTfallは電源V1(もしくはVdoor)が、ドアスイッチ10が開放されることによりしきい値V3に降下するまでの時間を表しており、本実施形態では制御CPU15が検知可能となる電位V3までの降下時間は約1〜2ms程度となる。
【0036】
カートリッジドア4が開き始め、接点解除になるまでの時間をTopenとすると、従来の方式においては、
Topen≦Tfall+Tdoor+Tend ・・・(1)
となり、図7(b−1)に示すように、接点解除となる時間までに通信終了処理を完了することができない(Tendが、接点解除のタイミングより遅くなる)が、本実施形態では、TdoorがTmemoryまで時間短縮されるため、
Topen≧Tfall+Tdoor+Tend ・・・(2)
となり、図7(b−2)に示すように、接点解除までに通信終了処理を完了することができる。
【0037】
上記で述べた通信終了処理とは、予定された通信を全て完了し、メモリタグ2が安全に電源を落とせる電圧降下の傾きで処理を完了することを指している。図6の例を説明すると、通信終了処理は、メモリタグ2とのデータのやり取りを完了した後に、メモリタグ2との実際に通信を行うリード・ライト回路部17に対して/Enable信号を”L”レベルに落とすことによって、リード・ライト回路部17はメモリタグ2への電源供給V2を停止する。このときメモリタグ2に供給される電源はコンデンサ21によって電圧降下の傾きが保証される。
【0038】
もし時間的に全てデータ通信を完了させることができない場合は、通信を途中で停止し、電源の立ち下げ処理だけを行い、再起動した際に、データの復帰処理を行うことも可能である。しかし、ここで重要な点は、メモリタグ2が通信用インターフェースも含んでいるために、メモリタグ2内部のロジックを停止し、メモリ領域への書き込みを停止した上で内部回路にリセットをかける必要があるという点である。通信終了処理が間に合わない場合、メモリタグ2への供給電圧が瞬断され、デバイス破壊はもちろんのこと、ロジック停止とメモリへの書込停止を管理できなくなるために、記憶データを破壊する可能性がある。そこで、本実施例のようにメモリタグ2との接点解除までにメモリタグ2との通信終了処理を完了する必要がある。
【0039】
<通信終了処理後ドアオープンが確定しなかった場合の処理>
図7の例にあるように外来ノイズの影響等により、Tmemory未満の時間だけVdoor電圧が低下した場合に、制御CPU15はドアオープンを確定しない。しかしTmemory時間以上、Vdoor電圧がしきい値V3ボルト以下であった場合には、メモリタグ2との通信終了処理を開始する。このときの処理について図8のフローチャートを用いて説明する。
【0040】
ドアクローズ確定時において、Vdoor電圧がV3ボルト以下であることを検知した場合(S1)、タイマTをリセットして、カウントを開始する(S2)。このカウントはVdoor電圧がV3ボルト以上となるまで継続される(S3,S7)。このカウント中にメモリタグ2と通信中であった場合には(S4−True)、カウントTがTmemoryに達した時点で(S5−True)、通信終了処理を開始する(S6)。メモリタグ2が通信中でない場合は(S5−False)、S5、S6の処理はスキップされる。
【0041】
その後、カウントTがTdoorに達した時点(S9−True)でドアオープンが確定する。カウントTがTdoorに達する前に、一度でもVdoor電圧がしきい値V3を越えた場合(ドアオープンが確定しなかった場合(S7−False))、通信終了処理を開始していたときには、終了処理が完了後に通信復帰処理を開始する(S8)。これによりノイズ等の影響により通信終了処理が開始された場合でも、直ぐに通信を復帰することが可能となる。
【0042】
以上説明したように、本実施形態によれば、カートリッジドアが開いてからメモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3が解除されるまでの動作タイミングを機械的にずらし、メモリタグ2電極面と電極部であるコネクタ3の解除に先立ち、通信処理を事前に終了させるための時間を最大限に確保することができ、制御CPUはドアオープン確定より早いタイミングで、通信終了処理の開始を判断することで、メモリタグ2が通信中であっても接点解除前に、通信終了処理を完了することが可能になる。
【0043】
これにより、記憶素子のデータおよび記憶素子を保護し、これらデータ等が破壊されてしまうことを回避することができる。
【0044】
<他の実施形態>
なお、上記実施形態においては記録剤としてトナーを用いたトナーカートリッジが着脱可能な装置について説明したが、これに限らず、記録剤としてインクを用いたインクカートリッジが着脱可能な装置においても本方式を適用可能である。
【0045】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現する制御プログラム、あるいはそのプログラムを格納した記憶媒体から装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が制御プログラムモジュールを読出し実行することによっても、達成される。この場合、制御プログラムモジュール自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、本発明を構成することになる。
【0046】
制御プログラムモジュールを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0047】
<本発明の実施態様>
本発明の実施態様の例を以下に示す。
【0048】
[実施態様1] 着脱可能なカートリッジユニットの情報を記憶する記憶素子との通信を制御して画像を形成する画像形成装置であって、
前記カートリッジユニットを 着脱するために開閉するドアと、
前記ドアの開閉を検知する検知手段を動作させる第1カム機構部と、
前記ドアの開閉に従い、前記記憶素子と、該記憶素子と接続する画像形成装置本体の電極部との接続部を、前記第1カム機構部の動作とは異なるタイミングで動作させる第2カム機構部と、
前記検知手段の検知結果に従い、前記第2カム機構部により接続された前記記憶素子との通信を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0049】
[実施態様2] 前記検知手段は、前記ドアの開閉を判断するための電圧を検出し、
前記制御手段は、該検知手段により検出された電圧が所定値以下となった場合にドアが開状態であることを判定することを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0050】
[実施態様3] 前記制御手段は、第1設定時間内において、前記検知手段によって検知される電圧値と、前記記憶手段との通信の有無を判断し、
該第1設定時間内において連続して該電圧値が所定値以下で、該記憶手段と通信している場合、
該通信を終了させるための処理を、該第1設定時間経過後に開始することを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0051】
[実施態様4] 前記制御手段は、前記第1設定時間を超える第2設定時間内において、前記検知手段によって検知される電圧値と、前記所定値とを比較して、
該検知電圧が該所定値より大きい電圧の場合、 該第1設定時間経過後に開始した前記通信を終了させる処理を完了させ、該処理の完了後に通信を復帰させるための処理を開始することを特徴とする実施態様1または3に記載の画像形成装置。
【0052】
[実施態様5] 前記制御手段は、前記検知電圧が前記所定値より小さい電圧の場合、 前記第2設定時間の経過後、前記ドアが開状態であることを確定することを特徴とする実施態様1または4に記載の画像形成装置。
【0053】
[実施態様6] 前記第2カム機構部は、前記ドアが 開状態の間、前記記憶素子と、該記憶素子と接続する前記電極部とを接続した状態に制御することを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0054】
[実施態様7] 前記ドアが開く場合、
前記第1カム機構部による検知手段の動作タイミングは、前記第2カム機構部による前記記憶素子との接続が切断されるタイミングより早いことを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0055】
[実施態様8] 前記ドアが閉じる場合、
前記第1カム機構部による検知手段の動作タイミングは、前記第2カム機構部による前記記憶素子との接続のタイミングより遅いことを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0056】
[実施態様9] 前記カートリッジは、記録剤としてのトナーまたはインクを含むことを特徴とする実施態様1乃至8のいずれか1態様に記載の画像形成装置。
【0057】
[実施態様10] 着脱可能なカートリッジユニットの情報を記憶する記憶素子との通信を制御して画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記カートリッジユニットを 着脱するために開閉するドアの開閉状態を検出する検出工程と、
前記開閉状態の検知結果に従い、前記記憶素子との通信を制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0058】
[実施態様11] 前記検知工程は、前記ドアの開閉を判断するための電圧を検出し、
前記制御工程は、該検知工程の処理により検出された電圧が所定値以下となった場合にドアが開状態であることを判定することを特徴とする実施態様10に記載の画像形成装置の制御方法。
[実施態様12] 前記制御工程は、第1設定時間内において、前記検知工程の処理によって検知される電圧値と、前記記憶手段との通信の有無を判断し、
該第1設定時間内において連続して該電圧値が所定値以下で、該記憶手段と通信している場合、
該通信を終了させるための処理を、該第1設定時間経過後に開始することを特徴とする実施態様10に記載の画像形成装置の制御方法。
[実施態様13] 前記制御工程は、前記第1設定時間を超える第2設定時間内において、前記検知工程の処理によって検知される電圧値と、前記所定値とを比較して、
該検知電圧が該所定値より大きい電圧の場合、 該第1設定時間経過後に開始した前記通信を終了させる処理を完了させ、該処理の完了後に通信を復帰させるための処理を開始することを特徴とする実施態様10または12に記載の画像形成装置の制御方法。
【0059】
[実施態様14] 画像形成装置の制御方法をコンピュータが実行可能なモジュールとして特定した制御プログラムであって、該制御プログラムモジュールが、
前記カートリッジユニットを着脱するために開閉するドアの開閉状態を検出する検出モジュールと、
前記開閉状態の検知結果に従い、前記記憶素子との通信を制御する制御モジュールと、
を備えることを特徴とする制御プログラム。
【0060】
[実施態様15] 実施態様14に記載の制御プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読の記憶媒体。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カートリッジドアが開いてから記憶素子の電極面と電極部であるコネクタが解除されるまでの動作タイミングを機械的にずらし、電極面と電極部であるコネクタの解除に先立ち、通信処理を事前に終了させるための時間を最大限に確保することができ、制御CPUはドアオープン確定より早いタイミングで、通信終了処理の開始を判断することで、メモリタグが通信中であっても接点解除前に、通信終了処理を完了することが可能になる。
【0062】
これにより、記憶素子のデータおよび記憶素子を保護し、これらデータ等が破壊されてしまうことを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】カートリッジ1が画像形成装置内の所定位置に装着された状態を示す図であり、この状態ではレバー8は、カムプレート6と当接する前であり、回転中心12に設けられたバネ13により図中の矢印Bの方向に解放された状態を示す図である。
【図3】レバー8がカムプレート6と当接し、カムプレート6の旋回に従動して矢印C方向に押し下げられる状態を示す図である。
【図4】カムプレート6が旋回してカムプレート7と当接する状態を示す図である。
【図5】カムプレート6,7の当接が進行してカムプレート7が図中の矢印F方向に押し下げられた状態を示す図である。
【図6】本実施形態にかかる画像形成装置を制御する制御回路の構成を示す図である。
【図7】(a)はカートリッジドアオープンを検出する電圧の関係を示す図であり、(b)は制御CPU15の認識の状態を示す図である。
【図8】実施形態にかかる画像形成装置の制御を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1.カートリッジ
2.メモリタグ
3.コネクタ
4.カートリッジドア
5.レバー
6.カムプレート
7.カムプレート
8.レバー
9.レバー
10.ドアスイッチ
11.カムプレート6の回転中心
12.レバー8の回転中心
13.バネ
14.カムプレート7の回転中心
15.制御CPU
16.電圧変換回路
17.リード・ライト回路部
18.信号線
19.ICチップ
20.電極面
21.コンデンサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成技術に関するものであり、特に、プリンタ装置等の電子機器に用いられる、記憶素子を搭載したカートリッジ等とデータ通信を行って画像形成にかかる装置を制御する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、種々の製品には、その製品を管理するための情報が付加され、この情報に基づいて個別の製品を制御したり、その製品を構成要素として利用する装置やシステムの全体的な制御が行なわれている。すなわち、膨大な個体数の製品等に対して、個別情報を記憶させ、それらと端末等の間で通信を行い、製品個体に記憶されている情報の参照、書き換えを行うことにより、その個体の機能や品質等の情報管理が行われている。製品個体の情報を保持するための要素として、データの書き換えが可能な小型の送受信装置(記憶素子)は、将来的には工業製品に限らず、医療や行政における個人のIDカードとして、または電子マネーのような有価証券としての利用など様々な応用展開が期待できる。これら送受信装置(記憶素子)が使用される環境等を考慮すると、各個体に付加する送受信装置は、小型化および低コスト化、さらに耐久性、情報管理システムの利便性向上の観点から、内部回路の構成を簡易にすることが望ましい。
【0003】
また、送受信装置の回路構成上の制限に加えて、その個体がいかなる利用態様で使用されるかという観点から、その個体と送受信装置との通信方式が問題となる。各個体と送受信装置との通信手段としては、目的用途に合わせて、接触型(有線方式)や非接触型(無線方式)がある。
【0004】
例えば、プリンタ装置においては、記録剤としてのトナーを内包したトナーカートリッジ(感光体ドラム、現像器、帯電器、クリーニング装置などを一体化したもの)は着脱が可能なユニットであり、このユニットに有線または無線方式による記憶素子を装着すると、プリンタ装置の制御部は、通信によりトナーカートリッジの情報を取得し、トナーカートリッジを管理することができる(無線方式の一例として、例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
通信の方式が非接触型(無線方式)である場合、カートリッジの交換やジャム処理時においても通信が可能であるが、トナーカートリッジをプリンタ装置内に装着した状態では、機内の放射ノイズの影響を受けて通信の安定性は、有線方式のものに劣る。
【0006】
通信の方式が接触型(有線方式)である場合、トナーカートリッジ上の記憶素子とプリンタ制御部との通信は、有線による通信線の接続によるものであり、 カートリッジの取り出しに際して、かかる通信線を接続するためのコネクタ等の接続部の着脱により、有線の接続を物理的に切断する必要が生じる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−194966号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
画像形成装置において、ユーザビリティ向上のために、カートリッジドアの開閉に連動して、トナーカートリッジが挿入・排出される機構を備えた画像形成装置(以下ポップアップ型)がある。このポップアップ型は、ユーザーがカートリッジ挿入口ドアを開ける動作に連動して直ちにトナーカートリッジが排出されるため、カートリッジドアが開いてから記憶素子との通信線が物理的に切断されるまでの時間が、通常の画像形成装置と比較して短く、通信にかかる記憶素子のデータおよび記憶素子を破壊から保護するために行う通信終了処理の時間が確保できないという課題が生じる。
【0009】
一方でトナーカートリッジ上の記憶素子の有効利用が進むに従って通信データ量は増大する傾向にあり、通信終了までにかかる時間が長くなっている。これらの要因によって、通信処理が完了する前に、トナーカートリッジを取り出すこととなる危険性は従来以上となり、トナーカートリッジの取り出しが、プリンタの制御部と記憶素子との間でデータ通信中であったり、または記憶素子を動作させるための電源供給中と重なった場合、記憶するべきデータが破壊されたり、記憶素子自体が破壊する危険性がさらに増大しているといか課題が生じている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、通信終了処理の時間を確保してかかる危険性を回避する画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
すなわち、本発明にかかる着脱可能なカートリッジユニットの情報を記憶する記憶素子との通信を制御して画像を形成する画像形成装置は、
前記カートリッジユニットを 着脱するために開閉するドアと、
前記ドアの開閉を検知する検知手段を動作させる第1カム機構部と、
前記ドアの開閉に従い、前記記憶素子と、該記憶素子と接続する前記画像形成装置本体の電極部との接続部を、前記第1カム機構部の動作とは異なるタイミングで動作させる第2カム機構部と、
前記検知手段の検知結果に従い、前記第2カム機構部により接続された前記記憶素子との通信を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を添付の図を参照して説明する。
【0013】
<画像形成装置の構成>
図1は本実施形態にかかる画像形成装置の構成を示す図である。図1に示すカートリッジ1は、メモリタグ2を有しており、このメモリタグ2には不揮発性メモリとその記憶データを画像形成装置本体と通信するためのインターフェース機能を集積化した記憶素子としてのICチップと、更に画像形成装置本体との信号線と接続するための電極面が構成されている。
【0014】
このカートリッジ1を画像形成装置内の所定の位置に装着するために、カートリッジドア4は、図中のハッチングを付した矢印により示される方向に開閉自在に構成されている。このカートリッジ1を 画像形成装置内の所定の位置に装着する際の機構がいかに動作するかを説明する。
【0015】
まず、カートリッジドア4を開けた状態で、画像形成装置のカートリッジ挿入口付近にカートリッジ1をセットする。次に、カートリッジドア4を閉めると、挿入口にセットされたカートリッジ1は、ドア4の開閉に連動して動作する機構により、画像形成装置内に挿入される。カムプレート6はレバー5を介してカートリッジドア4と接続しており、回転中心11を軸としてカートリッジドア4の開閉動作と連動して、図中の紙面平面内を回転する。カムプレート6は、その回転動作の軌道上でレバー8およびカムプレート7と当接し、これらを紙面下方に押し込む働きをする。
【0016】
図2はカートリッジ1が画像形成装置内の所定位置に装着された状態を示す図であり、この状態ではレバー8は、カムプレート6と当接する直前であり、回転中心12に設けられたバネ13により図中の矢印Bの方向に解放された状態にある。図3は、レバー8がカムプレート6と当接し、カムプレート6の旋回に従動して矢印C方向に押し下げられる状態を示す図である。カムプレート6とレバー8とは、図2のAで当接し、カムプレート6が図中の矢印Cの 方向に回転するに従い、レバー8は矢印Cの方向に押し下げられる。レバー8の先端部には、凸部200が構成されており、カムプレート6にはこの凸部200を、カムプレートの動きに応じて従動させる凹部300が構成されている。凸 部200は、凹部300による溝と当接して、レバー8はカムプレート6に従動して矢印C方向に押し下げられる 。図2、図3に示す状態では、まだ、カムプレート6は、カムプレート7とは当接していない。
【0017】
レバー8はカムプレート6と当接し、回転中心12を軸として時計回り方向(矢印Cの方向)に押し下げられ、この動作に連動して、レバー8に連結するレバー9が矢印Dの方向に動き、この動作によりメモリタグ2の上方にある電極部であるコネクタ3が矢印D方向に移動し、カートリッジ1上のメモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3が当接し、画像形成装置の制御部とメモリタグ2とが電気的に接続する。
【0018】
図4は、カムプレート6が、更に旋回してカムプレート7と当接する状態(図中E)を示す図であり、図5は、当接が進行してカムプレート7が図中の矢印F方向に押し下げられた状態を示す図である。矢印Fの方向に押し下げられたカムプレート7はドアスイッチ10のレバー100を押し下げてドアスイッチをクローズにセットする。
【0019】
以上がカートリッジ1を装着する際の内部機構の動作である。この逆に、カートリッジ1を画像形成装置から取り出す際には、上記と逆の手順になる。
【0020】
すなわち、カムプレート6がカートリッジドア4のオープンにより引き上げられ(矢印Cと逆の方向)、カムプレート7を矢印F方法に押し込む力が解除されることによって、ドアスイッチ10がオープンとなる(図4)。
【0021】
ドアスイッチオープンの検出処理については、後に詳細に説明するが、このドアスイッチオープンの状態を制御CPU15(図6)が検出すると、電極コネクタ3とメモリタグ2とが切断される前に、メモリタグ2との通信を終了する処理を開始する。
【0022】
カムプレート6が引き上げられる過程において、レバー8への圧力はすぐに解除されないため、メモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3の当接は保持される(図3)。さらにカムプレート6が引き上げられ、レバー8に当接する圧力が解除され、プレート8が解放されると(図2)メモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3の当接が解除され、電気的な接続が切断する。
【0023】
この状態で、初めてカムプレート6の動きに連動して、カートリッジ1が所定の装着位置から動きだし、画像形成装置の挿入口付近まで引き出される。
【0024】
すなわち、本実施形態にかかる画像形成装置は、図1乃至図5で説明した機構によって、カートリッジドア4が開いてからメモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3が解除されるまでの動作タイミングを機械的にずらし、電極面と電極部であるコネクタ3の解除に先立ち、通信処理を事前に終了させるための時間を最大限に確保することができるという特徴を有する。ここで確保された時間内に、制御CPU15はカートリッジドア4が開いたことをドアスイッチ10がオープンになったことにより検知し、メモリタグ2との通信終了処理を開始し、メモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3との当接が解除されるまでの時間内に通信終了処理を完了させることができる。この具体的な処理は後に詳細に説明する。
【0025】
<ドアオープン検出処理>
ここで通信処理終了に要する時間(以下、「通信処理終了時間」)が重要となる。この通信処理終了時間の大部分を占めるのがドアオープン検出時間であるが、本実施形態にかかる画像形成装置の構成ではこの時間を短縮することも特徴としている。以下、制御回路の動作を図6を用いて説明する。
【0026】
図6は、本実施形態にかかる画像形成装置を制御する制御回路の構成を示す図である。同図に示すように画像形成装置の制御CPU15は、電圧源(V1ボルト)とドアスイッチ10を介して接続しており、制御CPU15は電圧変換回路16を介して得られる電圧Vdoorを監視してその電圧値に基づいてカートリッジドア4の開閉状態を判断する。
【0027】
カートリッジドア4が開く動作に連動して、カムプレート7に対するカムプレート6の押し込みが解除され、ドアスイッチ10が開放される(図4)。このときドアスイッチ10を介して供給されていた電圧V1は電圧変換回路16によって制御CPU15に入力可能なVccより低い電圧レベルに変換される。変換された電圧をVdoorとすると、ドアスイッチオープン時のVdoorはグランド電位(0V)となる。ドアスイッチクローズ時、Vdoor=Vcc=V1[V]となる。このVdoor電圧を制御CPU15が監視することによってカートリッジドア4の開閉状態を判断している。ここで、この回路において、ドアスイッチ10のチャタリングによってVdoorの値が瞬間的に変動することがあり、制御CPU15がVdoorの値の変動に基づいてカートリッジドア4の開閉を誤検知することを回避する必要がある。
【0028】
一般的な解決手段としては、チャタリングが否かを判定するための一定時間(以下、「Tdoor」と称する)内において電圧値の変動を監視し、Tdoor時間において連続して所定の電圧(本実施形態にあてはめると、Vdoor電圧がドアオープン(Vdoor=0[V])ないしはドアクローズ(Vdoor=V1[V])に相当する電圧)に達した状態か否かを判断し、チャタリングか否かを判定する手法が用いられる。
【0029】
しかしながらドアスイッチ10の種類にもよるがチャタリングを確実に回避するためにはTdoor時間が数十ミリ秒から数百ミリ秒が必要となる。この場合、制御CPU15はこのTdoor時間経過後(チャタリングの判定後)にドアオープン状態になったことを認識することになり、メモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3の当接解除までの時間に間に合わない場合がある。
【0030】
本発明ではこのドアオープン検出のためにかかる時間Tdoorが経過する前にメモリタグ2との通信終了処理を完了させることを特徴とするもので、以下その手法を以下に説明する。
【0031】
図7(a)はカートリッジドアオープンを検出する電圧の関係を示す図であり、図7(b)は制御CPU15の認識の状態を示す図である。図7(b)において、(b−1)は従来の処理に基づく処理のタイミングチャートであり、(b−2)は、本実施形態にかかるタイミングチャートを示している。図7の説明では、メモリタグ2と電極部であるコネクタ3との通信処理をTdoor時間内に完了させるという観点からドアクローズ状態からドアオープンをTdoor検出するときのみに説明を限定している。
【0032】
図7(a)において、カートリッジドア4が開き、ドアスイッチ10が開放されることによってVdoor電圧が降下する。通常のドアオープン検知はチャタリングによる誤動作を回避するため、Vdoorがしきい値V3を下回って一定時間Tdoorの後に、制御CPU15はドアオープンを確定する。この時点からメモリタグ2の通信終了処理を開始した場合、メモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3の当接が解除(以下、「接点解除」)されるまでに通信終了処理が完了せずにメモリタグ2に対して通電状態のまま信号線が物理的に遮断されてしまうとデータ破壊やメモリタグ2のデバイス破壊の原因となることは既に述べたとおりである。
【0033】
本発明の実施形態では、この問題を解決するために、Vdoorがしきい値V3を下回ってからTdoor後ではなく、それよりも前の段階(この段階の時間を「Tmemory」経過後とする(図7(b)を参照))でメモリタグ2との通信終了処理を開始することに特徴がある。このときのドアオープン検出に関しては、Tdoor時間の経過後にドアオープンと認識するものとする。
【0034】
TdoorおよびTmemoryの時間設定について、まず時間Tdoorはドアスイッチ10のチャタリングを十分に回避できる値とする。本実施形態ではTdoorを約50msとしている。一方、時間Tmemoryは、外来ノイズに対する耐性および実際のドアオープンから接点解除までの時間を考慮して、Tdoor≧Tmemory≧0の範囲において設定する。本実施形態ではTmemoryを約5msとしている。
【0035】
図7(b)に示す時間Tendはメモリタグ2との通信処理終了時間であり、図7(a)のTfallは電源V1(もしくはVdoor)が、ドアスイッチ10が開放されることによりしきい値V3に降下するまでの時間を表しており、本実施形態では制御CPU15が検知可能となる電位V3までの降下時間は約1〜2ms程度となる。
【0036】
カートリッジドア4が開き始め、接点解除になるまでの時間をTopenとすると、従来の方式においては、
Topen≦Tfall+Tdoor+Tend ・・・(1)
となり、図7(b−1)に示すように、接点解除となる時間までに通信終了処理を完了することができない(Tendが、接点解除のタイミングより遅くなる)が、本実施形態では、TdoorがTmemoryまで時間短縮されるため、
Topen≧Tfall+Tdoor+Tend ・・・(2)
となり、図7(b−2)に示すように、接点解除までに通信終了処理を完了することができる。
【0037】
上記で述べた通信終了処理とは、予定された通信を全て完了し、メモリタグ2が安全に電源を落とせる電圧降下の傾きで処理を完了することを指している。図6の例を説明すると、通信終了処理は、メモリタグ2とのデータのやり取りを完了した後に、メモリタグ2との実際に通信を行うリード・ライト回路部17に対して/Enable信号を”L”レベルに落とすことによって、リード・ライト回路部17はメモリタグ2への電源供給V2を停止する。このときメモリタグ2に供給される電源はコンデンサ21によって電圧降下の傾きが保証される。
【0038】
もし時間的に全てデータ通信を完了させることができない場合は、通信を途中で停止し、電源の立ち下げ処理だけを行い、再起動した際に、データの復帰処理を行うことも可能である。しかし、ここで重要な点は、メモリタグ2が通信用インターフェースも含んでいるために、メモリタグ2内部のロジックを停止し、メモリ領域への書き込みを停止した上で内部回路にリセットをかける必要があるという点である。通信終了処理が間に合わない場合、メモリタグ2への供給電圧が瞬断され、デバイス破壊はもちろんのこと、ロジック停止とメモリへの書込停止を管理できなくなるために、記憶データを破壊する可能性がある。そこで、本実施例のようにメモリタグ2との接点解除までにメモリタグ2との通信終了処理を完了する必要がある。
【0039】
<通信終了処理後ドアオープンが確定しなかった場合の処理>
図7の例にあるように外来ノイズの影響等により、Tmemory未満の時間だけVdoor電圧が低下した場合に、制御CPU15はドアオープンを確定しない。しかしTmemory時間以上、Vdoor電圧がしきい値V3ボルト以下であった場合には、メモリタグ2との通信終了処理を開始する。このときの処理について図8のフローチャートを用いて説明する。
【0040】
ドアクローズ確定時において、Vdoor電圧がV3ボルト以下であることを検知した場合(S1)、タイマTをリセットして、カウントを開始する(S2)。このカウントはVdoor電圧がV3ボルト以上となるまで継続される(S3,S7)。このカウント中にメモリタグ2と通信中であった場合には(S4−True)、カウントTがTmemoryに達した時点で(S5−True)、通信終了処理を開始する(S6)。メモリタグ2が通信中でない場合は(S5−False)、S5、S6の処理はスキップされる。
【0041】
その後、カウントTがTdoorに達した時点(S9−True)でドアオープンが確定する。カウントTがTdoorに達する前に、一度でもVdoor電圧がしきい値V3を越えた場合(ドアオープンが確定しなかった場合(S7−False))、通信終了処理を開始していたときには、終了処理が完了後に通信復帰処理を開始する(S8)。これによりノイズ等の影響により通信終了処理が開始された場合でも、直ぐに通信を復帰することが可能となる。
【0042】
以上説明したように、本実施形態によれば、カートリッジドアが開いてからメモリタグ2の電極面と電極部であるコネクタ3が解除されるまでの動作タイミングを機械的にずらし、メモリタグ2電極面と電極部であるコネクタ3の解除に先立ち、通信処理を事前に終了させるための時間を最大限に確保することができ、制御CPUはドアオープン確定より早いタイミングで、通信終了処理の開始を判断することで、メモリタグ2が通信中であっても接点解除前に、通信終了処理を完了することが可能になる。
【0043】
これにより、記憶素子のデータおよび記憶素子を保護し、これらデータ等が破壊されてしまうことを回避することができる。
【0044】
<他の実施形態>
なお、上記実施形態においては記録剤としてトナーを用いたトナーカートリッジが着脱可能な装置について説明したが、これに限らず、記録剤としてインクを用いたインクカートリッジが着脱可能な装置においても本方式を適用可能である。
【0045】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現する制御プログラム、あるいはそのプログラムを格納した記憶媒体から装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が制御プログラムモジュールを読出し実行することによっても、達成される。この場合、制御プログラムモジュール自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、本発明を構成することになる。
【0046】
制御プログラムモジュールを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0047】
<本発明の実施態様>
本発明の実施態様の例を以下に示す。
【0048】
[実施態様1] 着脱可能なカートリッジユニットの情報を記憶する記憶素子との通信を制御して画像を形成する画像形成装置であって、
前記カートリッジユニットを 着脱するために開閉するドアと、
前記ドアの開閉を検知する検知手段を動作させる第1カム機構部と、
前記ドアの開閉に従い、前記記憶素子と、該記憶素子と接続する画像形成装置本体の電極部との接続部を、前記第1カム機構部の動作とは異なるタイミングで動作させる第2カム機構部と、
前記検知手段の検知結果に従い、前記第2カム機構部により接続された前記記憶素子との通信を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0049】
[実施態様2] 前記検知手段は、前記ドアの開閉を判断するための電圧を検出し、
前記制御手段は、該検知手段により検出された電圧が所定値以下となった場合にドアが開状態であることを判定することを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0050】
[実施態様3] 前記制御手段は、第1設定時間内において、前記検知手段によって検知される電圧値と、前記記憶手段との通信の有無を判断し、
該第1設定時間内において連続して該電圧値が所定値以下で、該記憶手段と通信している場合、
該通信を終了させるための処理を、該第1設定時間経過後に開始することを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0051】
[実施態様4] 前記制御手段は、前記第1設定時間を超える第2設定時間内において、前記検知手段によって検知される電圧値と、前記所定値とを比較して、
該検知電圧が該所定値より大きい電圧の場合、 該第1設定時間経過後に開始した前記通信を終了させる処理を完了させ、該処理の完了後に通信を復帰させるための処理を開始することを特徴とする実施態様1または3に記載の画像形成装置。
【0052】
[実施態様5] 前記制御手段は、前記検知電圧が前記所定値より小さい電圧の場合、 前記第2設定時間の経過後、前記ドアが開状態であることを確定することを特徴とする実施態様1または4に記載の画像形成装置。
【0053】
[実施態様6] 前記第2カム機構部は、前記ドアが 開状態の間、前記記憶素子と、該記憶素子と接続する前記電極部とを接続した状態に制御することを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0054】
[実施態様7] 前記ドアが開く場合、
前記第1カム機構部による検知手段の動作タイミングは、前記第2カム機構部による前記記憶素子との接続が切断されるタイミングより早いことを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0055】
[実施態様8] 前記ドアが閉じる場合、
前記第1カム機構部による検知手段の動作タイミングは、前記第2カム機構部による前記記憶素子との接続のタイミングより遅いことを特徴とする実施態様1に記載の画像形成装置。
【0056】
[実施態様9] 前記カートリッジは、記録剤としてのトナーまたはインクを含むことを特徴とする実施態様1乃至8のいずれか1態様に記載の画像形成装置。
【0057】
[実施態様10] 着脱可能なカートリッジユニットの情報を記憶する記憶素子との通信を制御して画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記カートリッジユニットを 着脱するために開閉するドアの開閉状態を検出する検出工程と、
前記開閉状態の検知結果に従い、前記記憶素子との通信を制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【0058】
[実施態様11] 前記検知工程は、前記ドアの開閉を判断するための電圧を検出し、
前記制御工程は、該検知工程の処理により検出された電圧が所定値以下となった場合にドアが開状態であることを判定することを特徴とする実施態様10に記載の画像形成装置の制御方法。
[実施態様12] 前記制御工程は、第1設定時間内において、前記検知工程の処理によって検知される電圧値と、前記記憶手段との通信の有無を判断し、
該第1設定時間内において連続して該電圧値が所定値以下で、該記憶手段と通信している場合、
該通信を終了させるための処理を、該第1設定時間経過後に開始することを特徴とする実施態様10に記載の画像形成装置の制御方法。
[実施態様13] 前記制御工程は、前記第1設定時間を超える第2設定時間内において、前記検知工程の処理によって検知される電圧値と、前記所定値とを比較して、
該検知電圧が該所定値より大きい電圧の場合、 該第1設定時間経過後に開始した前記通信を終了させる処理を完了させ、該処理の完了後に通信を復帰させるための処理を開始することを特徴とする実施態様10または12に記載の画像形成装置の制御方法。
【0059】
[実施態様14] 画像形成装置の制御方法をコンピュータが実行可能なモジュールとして特定した制御プログラムであって、該制御プログラムモジュールが、
前記カートリッジユニットを着脱するために開閉するドアの開閉状態を検出する検出モジュールと、
前記開閉状態の検知結果に従い、前記記憶素子との通信を制御する制御モジュールと、
を備えることを特徴とする制御プログラム。
【0060】
[実施態様15] 実施態様14に記載の制御プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読の記憶媒体。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カートリッジドアが開いてから記憶素子の電極面と電極部であるコネクタが解除されるまでの動作タイミングを機械的にずらし、電極面と電極部であるコネクタの解除に先立ち、通信処理を事前に終了させるための時間を最大限に確保することができ、制御CPUはドアオープン確定より早いタイミングで、通信終了処理の開始を判断することで、メモリタグが通信中であっても接点解除前に、通信終了処理を完了することが可能になる。
【0062】
これにより、記憶素子のデータおよび記憶素子を保護し、これらデータ等が破壊されてしまうことを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】カートリッジ1が画像形成装置内の所定位置に装着された状態を示す図であり、この状態ではレバー8は、カムプレート6と当接する前であり、回転中心12に設けられたバネ13により図中の矢印Bの方向に解放された状態を示す図である。
【図3】レバー8がカムプレート6と当接し、カムプレート6の旋回に従動して矢印C方向に押し下げられる状態を示す図である。
【図4】カムプレート6が旋回してカムプレート7と当接する状態を示す図である。
【図5】カムプレート6,7の当接が進行してカムプレート7が図中の矢印F方向に押し下げられた状態を示す図である。
【図6】本実施形態にかかる画像形成装置を制御する制御回路の構成を示す図である。
【図7】(a)はカートリッジドアオープンを検出する電圧の関係を示す図であり、(b)は制御CPU15の認識の状態を示す図である。
【図8】実施形態にかかる画像形成装置の制御を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1.カートリッジ
2.メモリタグ
3.コネクタ
4.カートリッジドア
5.レバー
6.カムプレート
7.カムプレート
8.レバー
9.レバー
10.ドアスイッチ
11.カムプレート6の回転中心
12.レバー8の回転中心
13.バネ
14.カムプレート7の回転中心
15.制御CPU
16.電圧変換回路
17.リード・ライト回路部
18.信号線
19.ICチップ
20.電極面
21.コンデンサ
Claims (1)
- 着脱可能なカートリッジユニットの情報を記憶する記憶素子との通信を制御して画像を形成する画像形成装置であって、
前記カートリッジユニットを 着脱するために開閉するドアと、
前記ドアの開閉を検知する検知手段を動作させる第1カム機構部と、
前記ドアの開閉に従い、前記記憶素子と、該記憶素子と接続する前記画像形成装置本体の電極部との接続部を、前記第1カム機構部の動作とは異なるタイミングで動作させる第2カム機構部と、
前記検知手段の検知結果に従い、前記第2カム機構部により接続された前記記憶素子との通信を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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2003
- 2003-03-27 JP JP2003089140A patent/JP2004294911A/ja not_active Withdrawn
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