JP2004294708A - 出力光モニタ付光導波路型光変調器 - Google Patents

出力光モニタ付光導波路型光変調器 Download PDF

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Tsutomu Saito
勉 斎藤
Susumu Murata
進 村田
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

【課題】モニタ用出力光として光導波路から放射される放射モード光を、より正確に検出するための出力光モニタ付光導波路型光変調器を提供する。
【解決手段】誘電体基板上に光導波路を形成した光導波路素子1、該光導波路素子への光ファイバの接続を補強する光ファイバ補強部材13、該光導波路の一部から放射される放射モード光を該光ファイバ補強部材を介して受光する光検出器20を有する出力光モニタ付光導波路型光変調器において、該放射モードの光路上を除く該光ファイバ補強部材13の表面に、光吸収層51を形成することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出力光モニタ付光導波路型変調器に関するものであり、特に、本発明はモニタ用出力光として光導波路から放射される放射モード光を適宜の方向において利用し、変調器そのものの実質的構造を変更することなく、簡単なモニタ手段により出力光をモニタし光変調器の動作点をフィードバック制御し、モニタ信号におけるノイズを低減させた出力光モニタ付光導波路型変調器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、光導波路素子などを用いた光変調器の出力光を一定出力の状態に維持するためには、光変調器の出力光をモニタし、出力光の変化に対応して、光変調器に印加する変調電圧などの大きさを変化させることが必要である。
光導波路素子などによる光変調器の出力光をモニタする方法として、従来は光導波路素子内に方向性結合器(カプラ)などを配置して、光信号出力用の光導波路とは別に、モニタ光出力用の光導波路を設ける方式が一般的に行なわれている。この方式においては、光導波路素子内に、モニタ光分岐用の光回路を新たに設ける必要があり、またモニタ出力用光ファイバを、光出力信号用光ファイバとは別に光導波路素子に接続する必要がある。
【0003】
また、別のモニタ方式として、特開平11−194237号に開示されているように、光導波路上のクラッド部に傾斜穴をつけるか、あるいは光導波路素子上に回折レンズなどを配置し、光導波路中の信号出力光の一部分を、このレンズ等により素子基板の外に取り出す方式が知られている。この方式においては、光導波路型光導波路素子上に、モニタ光取り出し用レンズ等を、新たに取りつけることが必要であり、また、モニタ光は、光導波路素子の上方に取り出されるため、モニタ光の受光部材は、光導波路型素子を、その収容ケース内に実装した後に、この素子に取りつけなければならず、この取り付けには、かなりの手間を要する。
【0004】
さらに、特開平5−34650号には、光導波路素子の素子端を斜めに形成し、導波路から出力する光の一部分を斜め方向に反射させ、この反射光をモニタ光として受光する方式が開示されている。この方式においては、素子端面の傾斜形状は、素子からの主出力光に悪影響を与えない範囲内において選定する必要があり、このためこの方式の実用性については問題がある。
【0005】
特開平5−53086号には、光導波路素子上に直接受光素子を設置し、光導波路中の信号出力光の一部を直接受光し、モニタするデバイスが記載されている。このデバイスにおいて、受光素子の取付手段を、光導波路素子上に取り付けることが必要であり、かつ、この取付手段の実装及びそれに受光素子を接続する作業及び調整作業は、光導波路素子を、それを収容するケースに実装した後に行われる。このため、この受光素子の取り付け、調整作業は、かなり難かしくなり、光導波路素子にダメージを与える可能性が高くなる。
【0006】
以上を踏まえ、本出願人は、先の出願(特願2000−101316号、特開2001−281507号公報)において、モニタ用出力光として、光導波路から放射される放射モード光を、適宜の方向において利用し、光変調器そのものの実質的な構造を変更することなく、簡単な構造と、優れた加工性及び光ファイバ操作性を有するキャピラリーを利用したモニタ手段により、出力光の光強度をモニタできる「出力光モニタ付光導波路型変調器」を提案した。
【0007】
先の出願で開示した「出力モニタ付光導波路型光変調器」について、以下に説明する。
マッハツェンダ型光導波路などを使用してON/OFFの光信号出力を得る光変調器では、OFFモード状態、すなわち光信号が出力されていない状態において発生する放射モード光は、光導波路が形成された基板内において、光信号出力が導波される出力光導波路に対して、斜め外側方向に放射される。この放射モード光は約0.7度の放射角をなして光導波路出力部から遠ざかりながら通常基板内を伝播し、最終的には基板端面より外部に放射される。また、放射モード光の光量は出力用の光導波路内を通る光信号出力の光量と相補の関係にあるため、放射モード光を検知することにより、光信号出力のモニタが可能となる。
【0008】
また、光変調器の基板端面には、光導波路からの光信号出力を受け取り変調器の外部に導光するための光ファイバが取り付けられるが、この光ファイバの外径は125μmと非常に細いため、基板端面(出力光の出射部)に単純に接着しただけでは接着強度が不足する。このため、「光ファイバ補強部材」を使用して光ファイバを被覆しこの補強部材の一端面を、基板端面に接着することにより光ファイバと光導波路との接続部を補強保護し、その接着強度を向上させている。
一般に、この光ファイバ補強部材には、通常シリコン材料あるいはセラミックス材料が使用されている。本出願人は、この光ファイバ補強部材の材質として信号光/放射モード光が透過するものを選択し、さらに、光ファイバ補強部材の太さを、基板端面より放射される前記放射モード光を受光し得る大きさに設定することにより、放射モード光をこの光ファイバ補強部材内に導光することを可能とした。
【0009】
そして、光ファイバ補強部材の反対側端面(光ファイバ補強部材における、光導波路素子の出力端面に接着されている接合端面に対し反対側の面)を、該接合端面(または、補強保護している光ファイバの延伸方向)に対して傾斜するように形成すると、この傾斜端面において、補強部材中を伝播してきた放射モード光が反射され、補強部材の外(出力光ファイバが取り出される方向とは異なる上、右、下、左など希望する一つの方向)に放射される。この放射された光を、光導波路素子ケース内で、光導波路素子とは別個に配置された光検出器、例えばフォトダイオード(PD)により検知して、放射モード光の光量を測定し、その値から、光導波路から出力されている光量をモニタすることができる。
【0010】
また、上記補強部材の傾斜端面の傾斜角度及び方向を適宜設定することにより、放射モード光の反射放射方向を変更し、この放射モード光を受光する光検出器の配置位置を、光導波路素子の機能及び各部材の配置位置に影響しないように最適選定することが可能になる。
【0011】
上記の従来の具体例を図1に示す。
図1には、放射モード光をモニタする装置の一部分の平面(一部断面)説明図が示されている。図1において、光変調素子の基板1の出力側端面には基板1と同一の光学的特性を有する材料からなり、該端面を補強する補強部材12が、基板12の導波路を形成している面に、貼合されている。基板1と補強部材12とは同一光学軸を有している。
【0012】
基板1の出力側端面10に、キャピラリー13の一端面16が、接着固定されている。図1において、基板の出力側端面10とキャピラリー端面16とは離間して描かれているが、両者は、接着剤により、強固に接着固定されている。キャピラリー13の長手方向中心軸に沿って中空部14が形成されており、この中空部14中に光ファイバ15が収容され、接着剤により固定される。光導波路出力部7の出力端は、キャピラリー13の中空部14に露出していて、この出力端に、光ファイバ15の先端面が接合固定される。中空部14の直径は、光ファイバ15を収容可能でありかつ、光ファイバのハズレを防止し得るようにするために、光ファイバ15の直径とほぼ同程度で、やや大きい程度に設定される。
【0013】
キャピラリー13の他の端面(先端面)17は、キャピラリー13の中空部14の長手方向軸に対し傾斜して形成される。キャピラリー13の内部18を伝播した放射モード光8,9は、先端面17で反射され、その反射された放射モード光23,24は、光検出器を構成する光電変換素子20の受光面により受光される。光電変換素子は、受光した放射モード光に基いて、モニタ信号を出力する。
【0014】
しかしながら、図1に係る従来例においては、放射モード光23,24を共に検知しているため、次のような問題点が生じる。
図1に示された従来装置においては、キャピラリー13の反射面17の、光電変換素子20に近い上半部17aから反射された放射モード光23と、光電変換素子20から遠い下半部17bから反射された放射モード光24とは、それぞれ、図2に示されているように光電変換素子20の受光面の入射矩形面域25及び26に入射する。この矩形面域25及び26は、面域27において互いに重なるため、この面域27に入射した放射モード光23,24は、互いに干渉することとなり、光電変換素子20のモニタ光出力が、環境温度その他の外乱により変動する(揺らぐ)という問題を生ずる。
【0015】
本出願人の先の出願(特願2000−101316号)においては、この問題を解決し、光電変換素子からのモニタ光出力を安定させるため、キャピラリー13の内部18を伝播する放射モード光8,9の一方のみを、光電変換素子に入射させるように構成している。
具体例として、図3に示すように、キャピラリー13の先端面の上半部17a(光電変換素子20に近い約半部)に反射面が形成され、この上半部反射面17aにおいて反射された放射モード光23のみが光電変換素子20により受光される。キャピラリー先端部分の下半部は、図3に示されているように、先端面から深さWまで切り込まれ、キャピラリーの周面から深さFの部分28が、除去される。この除去部分28の除去によりキャピラリー13の下半部に形成された端面29においては、放射モード光は、矢印29aの方向に反射されるため、光電変換素子20により受光されることはない。このため、図3の光変調器においては、放射モード光の一部9がキャピラリー先端面の下半部から反射されて、光電変換素子に受光されることはなく、その結果、図2に示されている面域27のような干渉領域を生ずることがなく、光電変換素子から出力されるモニタ信号が安定化される。
【0016】
さらに、図3に示されているように、キャピラリー13の先端面部の下半部28を除去することにより、下記のような効果も得られる。
(1)キャピラリー13の中空部14は光ファイバ15を通すためできるだけ大きな直径を有することが望ましいが、放射モード光の放射角が約0.7度と小さいため、放射モード光をキャピラリーの肉質部18を伝搬させるには、中空部の孔径は小さい程好ましい。このため、光ファイバ外径よりも1μm程度大きな孔径とするが、この場合、図1のように、キャピラリー先端面全面が斜面のままでは、中空部に光ファイバを導入するのが非常に困難である。また、通常、光ファイバ導入部にはテーパ付き部分を設けて光ファイバを導入し易くするが、このようなテーパ付導入部も、上記の放射角に関係した理由により採用できない。しかし、図3の様な構造とすれば、除去部分28に対向する中空部は、光ファイバ導入用溝として機能し、光ファイバを案内し、光ファイバの中空部導入を容易にすることができる。
(2)また、光ファイバは、通常、アライメント後に補強のためキャピラリーに接着固定され、この接着剤が反射面17aに回り込み反射性能を変動させるという問題を生ずるが、上記除去部分28は、接着剤に対しトラップ機能を示し、反射面17aへの回り込みを防止することができる。
【0017】
なお、図3においては、基板1の出力端及びそれに接合された補強部材12の出力端部の端面は、光導波路出力部7の長手中心軸に直角をなす平面に対し、傾斜して、例えば5度の傾斜角をもって形成されている。これは、基板1に取りつけられる補強部材12及び基板1の端面10における放射モード光の基板内への反射の影響を除くためである。
また、これに対応し、キャピラリー13の長手中心軸14aの方向も、光導波路出力部7の長手方向に対して傾斜する方向に伸びており、従って、光導波路出力部7の出力端面10と、光ファイバの接続端面(図示されていない)とは、互いに傾斜して接続されている。例えば、補強部材12の端面と、キャピラリー13の中空部14の長手方向中心軸14aに直角をなす平面とは、7度の傾斜角をなしている。
【0018】
放射モード光8,9の一方のみを、光電変換素子に入射させるための構成として、本出願人は、先の第2の出願(特願2001−289873号、平成13年9月21日付)において、図4に示すように、光ファイバ補強部材であるキャピラリー13の誘電体基板側の端面に、放射モード光の一部のみを通過させる遮光手段60を設けることを提案した。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光導波路型光変調器の基板からは、上述した放射モード光以外にも多様な迷光が漏出しており、キャピラリーに設けられた該遮光手段により、これらの迷光を十分に遮蔽することができず、しかも、一旦、キャピラリーの内部に入射した光は、キャピラリーの内面で反射され、そのれらの一部は光電変換素子に入射することとなり、光検出器からのモニタ信号出力もバックグラウンド・ノイズを多く含む波形となる。
また、これらの迷光の一部は誘電体基板側面から出射し、キャピラリー表面で反射され、該光電変換素子に入射する場合もあり、上記の技術によっては、十分に、不要な放射モード光や迷光が除去されているとは言えないものであった。
【0020】
本発明は、上述したような問題を解決し、モニタ用出力光として光導波路から放射される放射モード光を、より正確に検出するための出力光モニタ付光導波路型光変調器を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段としては、請求項1に係る発明は、誘電体基板と、該基板上に形成され、2以上の分岐光導波路部及び該分岐光導波路部の合一点から伸び出ている光導波路出力部を有する光導波路とを備えた光導波路素子と、該光導波路出力部の出力端に接続される光ファイバと、該光導波路出力部の出力端と該光ファイバの端面との接続部を補強する光ファイバ補強部材と、前記分岐光導波路部の合一点から放射され、かつ該光導波路出力部の両側を通って伝播される放射モード光の一部を、該誘電体基板及び該光ファイバ補強部材を介して受光する光検出器とを有する出力光モニタ付光導波路型光変調器において、該光ファイバ補強部材が、該光ファイバの接続端部分を収容する中空部を有し、かつ、該放射モード光を伝播するキャピラリーであり、該キャピラリーの該誘電体基板側とは反対の端面には、前記放射モード光の一部のみを該光検出器に向かって反射させる反射手段が設けられ、該キャピラリーの表面は、該反射手段及び該反射手段による反射光が光検出器に向かう光路上を除いて、光吸収層が形成されていることを特徴とする。
【0022】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の出力光モニタ付光導波路型光変調器において、該光導波路出力部の出力端が設けられると共に、該光ファイバ補強部材との接合部を除く該誘電体基板の端面に、光吸収層が形成されていることを特徴とする。
【0023】
さらに、請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の出力光モニタ付光導波路型光変調器において、該光吸収層は、光吸収材料を塗布して形成されることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の出力光モニタ付光導波路型光変調器の一例を図5に示す。
図5において、ケース(筐体)30内に、LiNbOなどの強誘電体からなる基板1を固定する。その表面部分には、マッハツェンダー型光導波路1aを形成されている。このマッハツェンダー型光導波路1aは、光導波路入力部32、それから分岐した分岐光導波路部2,3、その分岐光導波路部の出力部4,5、合一点6、及び光導波路出力部7を有し、各分岐部2,3上に電極33,34が配置されている。基板1の入力端部には入力端部補強部材12aが配置され、その入力端面に、入力側キャピラリー31が接合されている。キャピラリー31の中空部を通して入力側光ファイバ15aが導入され、その先端面が、光導波路入力部32の入力端面に接続されている。
【0025】
光導波路1aの出力端部は、図3と同様にして、出力側キャピラリー13、出力側光ファイバ15が接続されている。
光波は、補強部材12aにより補強された入力側光ファイバ15aから、光導波路入力部32に入り、分岐部2及び3に分配される。電極33,34に、印加電気信号35を、例えばケース30の側面に配置されたコネクタ36を介して印加すると、分岐光導波路部2及び3を伝播する光波の光位相が、印加電気信号35に応じて変化する。位相変化を受けた光波は、合一点6において合波し、互に干渉して信号光を発生する。この干渉後の信号光は、キャピラリー13により補強された光ファイバ15を通ってケース30の外に出力される。
【0026】
合一点6で、基板1内に放射された2つの放射モード光8,9のうち、放射モード光8は、キャピラリー13の内部を通りキャピラリー13の先端面の上半部に形成された反射面17aにおいて反射され、キャピラリー13の円柱状周面において集光されながら、光導波路1aの出力部7にほぼ直角をなす方向に放射される。この放射モード光23は、その方向にほぼ直角に配置され、かつ、受光面からの反射光が、反射面17aに戻らない角度で受光し得るように配置された光電変換素子(PD)20の受光面に受光される。受光された放射モード光による信号は、光電変換素子20において電気信号に変換され、この電気信号38は、光出力モニタ信号としてコネクタ37を介して、ケース30の外に出力される。
【0027】
合一点6から放射された放射モード光9、及び基板1内を伝播する迷光50は、キャピラリー13の表面に設けられた光吸収層51により、吸収され光電変換素子20側への反射が阻止される。
光吸収層51は、カーボンブラックなどの光吸収材料を含む塗料を、キャピラリー13の表面に塗布し、乾燥させることにより形成される。光吸収材料や形成方法については、このようなものに限らず、当該技術分野において公知の技術を適用することができることは、言うまでもない。
また、光吸収層51を形成する時期は、キャピラリー13を基板1に固定する前後のいずれであっても良い。
【0028】
光吸収層51の形成領域は、基板1とキャピラリー13との接合面、キャピラリー13の反射面17a、及び該反射面17aによる反射光23が光検出器に向かう光路上にあるキャピラリー13の表面を除いた、キャピラリー13の表面全体が好ましい。
また、基板1内の迷光50の中には、キャピラリー13を介さずに、外部に放出され、直接又はキャピラリー13の表面で反射して、光電変換素子20に入射するものもある。このため、図5に示すように、光導波路出力部の出力端が設けられる基板1の端面にも、キャピラリーとの接合部を除き、光吸収層51を形成するのが、より好適である。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明により、請求項1に係る発明によれば、光ファイバの接続に利用される光ファイバ補強部材を、放射モード光を伝播するキャピラリーとすることにより、従来の光変調器の形状並びに構造、また、光導波路素子の実装方法などを特に変更することなく、放射モード光を検出することができ、しかも、光検出器に入射する不要光を効果的に遮光するため、信号ノイズの少ない安定した光出力の検出が可能となる。
【0030】
また、請求項2に係る発明によれば、キャピラリーを通過しない光波に対しても、光検出器に入射することを抑制でき、より適正な光出力の検出が可能となる。
【0031】
また、請求項3に係る発明によれば、光吸収層を光吸収材料の塗布により形成するため、該光吸収層の製造が容易であり、しかも、基板とキャピラリーとの接合作業の前後、いずれでも形成可能であるため、製造工程に容易に組み込むことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の出力光モニタ付光導波路型光変調器の要部を示す平面説明図。
【図2】図1の光変調器において、反射された放射モード光の光電変換素子の受光面における入射面域を示す説明図。
【図3】特願2000−101316号に記載された光変調器の要部の構成を示す平面説明図。
【図4】特願2001−289873号に記載された遮光手段を備えたキャピラリーにおける光の進路を示す概略図。
【図5】本発明に係る出力光モニタ付光導波路型光変調器の概略図。
【符号の説明】
1 誘電体基板
1a 光導波路
2,3 分岐光導波路部
4,5 分岐部の出力部分
6 合一点
7 光導波路出力部
8,9 放射モード光
10 出力側端面
12 補強部材
12a 入力側補強部材
13 キャピラリー
14 中空部
14a 中空部中心軸
15 出力光ファイバ
15a 入力光ファイバ
16 キャピラリーの接続端面
17 反射面
17a 反射面上半部
17b 反射面下半部
18 キャピラリー内部
20 光電変換素子
23,24 反射された放射モード光
25 反射面の上半部からの放射モード光の入射面域
26 反射面の下半部からの放射モード光の入射面域
27 入射面域25,26の重なり部
28 除去部分
29 キャピラリー下半部の端面
29a 端面29において反射された放射モード光の方向
30 ケース
31 入力側キャピラリー
32 入力部
33,34 電極
35 印加電気信号
36,37 コネクタ
38 電気信号
50 迷光
51 光吸収層
60 遮光部材
F キャピラリー周面からの深さ
W キャピラリー先端面からの深さ

Claims (3)

  1. 誘電体基板と、該基板上に形成され、2以上の分岐光導波路部及び該分岐光導波路部の合一点から伸び出ている光導波路出力部を有する光導波路とを備えた光導波路素子と、
    該光導波路出力部の出力端に接続される光ファイバと、
    該光導波路出力部の出力端と該光ファイバの端面との接続部を補強する光ファイバ補強部材と、
    前記分岐光導波路部の合一点から放射され、かつ該光導波路出力部の両側を通って伝播される放射モード光の一部を、該誘電体基板及び該光ファイバ補強部材を介して受光する光検出器と、
    を有する出力光モニタ付光導波路型光変調器において、
    該光ファイバ補強部材が、該光ファイバの接続端部分を収容する中空部を有し、かつ、該放射モード光を伝播するキャピラリーであり、
    該キャピラリーの該誘電体基板側とは反対の端面には、前記放射モード光の一部のみを該光検出器に向かって反射させる反射手段が設けられ、
    該キャピラリーの表面は、該反射手段及び該反射手段による反射光が光検出器に向かう光路上を除いて、光吸収層が形成されていることを特徴とする出力光モニタ付光導波路型光変調器。
  2. 請求項1に記載の出力光モニタ付光導波路型光変調器において、該光導波路出力部の出力端が設けられると共に、該光ファイバ補強部材との接合部を除く該誘電体基板の端面に、光吸収層が形成されていることを特徴とする出力光モニタ付光導波路型光変調器。
  3. 請求項1又は2に記載の出力光モニタ付光導波路型光変調器において、該光吸収層は、光吸収材料を塗布して形成されることを特徴とする出力光モニタ付光導波路型光変調器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007094099A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 出力光モニタ付光導波路型光変調器
JP2008145800A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 出力光モニタ付光導波路型光変調器
JP2011100154A (ja) * 2011-01-04 2011-05-19 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 出力光モニタ付光導波路型光変調器

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