JP2004294587A - 光伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光雑音補正及び光レベル検出を高精度に行い、光伝送品質の向上を図る。
【解決手段】第1の光増幅部11は、光ファイバ伝送路を増幅媒体とした光増幅を行う。第2の光増幅部12は、光増幅用の活性物質をドープした増幅媒体に第2の励起光を入射して光増幅を行う。第1の光レベル検出部13は、光信号を伝送する前に、運用環境上で第1の励起光を発出させて、第1の光増幅部11から散乱する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、第1の光増幅部11によって増幅された信号から、光雑音レベルを補正した光レベルを検出する。第2の光レベル検出部14は、光信号を伝送する前に、運用環境上で第2の励起光を発出させて、第2の光増幅部12から放出する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、第2の光増幅部12によって増幅された信号から、光雑音レベルを補正した光レベルを検出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光伝送装置に関し、特に光信号を増幅し伝送する光伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大容量化、高速化が求められる光通信需要により、WDM(Wavelength Division Multiplexing)伝送に対する期待はますます増大している。WDMは、波長の異なる光を多重して、1本の光ファイバで複数の信号を同時に伝送する方式である。
【0003】
WDMシステムの光増幅技術としては、EDFA(Erbium−Doped Fiber Amplifier)が広く用いられている。EDFAは、エルビウム(Er3+)添加ファイバ(EDF:Erbium−Doped Fiber)を増幅用媒体とした光増幅器であり、励起光をEDFに照射して光信号を進行させ、そのとき生じる誘導放出によって、光信号のレベルを増幅させる。EDFAは、利得帯域が広いため、波長帯域内の複数の光信号を一括増幅することができ、WDM中継器の主要デバイスとなっている。
【0004】
さらに、近年ではラマンアンプと呼ばれる光ファイバアンプが実用化されている。これは、光ファイバ伝送路全体に強い励起光を入射させて光増幅を行うものである。具体的には、光ファイバが持つラマン誘導散乱効果を利用して、1.4μm帯の励起光を用いて1.5μm帯の信号光を増幅する。ラマンアンプを中継器に適用することで、中継間隔を拡大させることができ、長距離・大容量の光伝送が可能となる。
【0005】
一方、EDFAやラマンアンプのような、誘導放出や誘導散乱が増幅原理となっている光増幅器では、入力光信号の存在の有無に関わらず、自然放出や自然散乱といった現象が生じる。これらの現象によって光増幅器から漏れ出した光は雑音となり、EDFによる増幅の場合はASE(Amplified Spontaneous Emission)、ラマン増幅の場合はASS(Amplified Spontaneous Scattering)と呼ばれている。
【0006】
光増幅制御を行う場合では、このような光雑音の発生量にとらわれずに、主信号自体の光レベルを精度よく検出し、かつその検出結果にもとづいた光増幅を行うことが必要である。もし、雑音成分を含んだ形(主信号のレベル+雑音成分のレベル)で光レベルを検出してしまうと、伝送エラーの原因になってしまう。
【0007】
例えば、主信号自体のレベルは低いのに雑音レベルが高いような場合、伝送すべき光信号のレベルが所要値を満たしているものとみなして、この光信号を下流局へ伝送してしまうと、下流局では主信号を受信するために必要なレベルを確保できない等といったことが生じ、伝送エラーの発生または中継距離拡大化の妨げとなってしまう。
【0008】
従来の光増幅制御としては、EDFのような希土類添加ファイバから発生する過剰雑音光(ASE)の強度レベルと、所定の増幅率依存性が得られる強度レベルとを比較し、2つの強度レベルが一致するように励起光量を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0009】
【特許文献1】
特開平7−193542号公報(段落番号〔0032〕〜〔0033〕,第11図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来技術では、光増幅媒体としてEDFのみを対象としているので、ラマンアンプには適用できないといった問題があった。一方、従来、光雑音を補正する場合は、試験環境において、光雑音の発生量をあらかじめ測定し、測定した光雑音レベルを用いて、運用環境上で補正している。
【0011】
すなわち、まず試験環境において、光増幅媒体に所定の励起光を入射して、そのとき発生する光雑音レベルを測定してデータをとっておく。そして、運用環境上において、光増幅器で増幅された光信号のレベルから(試験環境で用いた所定の励起光を増幅媒体に入射して、入力光信号を増幅した光信号のレベルから)、測定しておいた光雑音レベルのデータ値を差し引くことで、主信号自体のレベル検出を行っている。
【0012】
しかし、従来のこのような光雑音補正では、光雑音のデータ取得時の試験環境と顧客先での運用環境との違いによって、雑音発生量に誤差が生じるので、正確に光雑音を補正することはできず、主信号自体のレベルを正確に検出できないといった問題があった。
【0013】
特にラマンアンプでは、光ファイバ伝送路自体を増幅媒体とするので、ファイバのWDL(ファイバロスの波長特性)や、ランプロス(ラマンアンプの励起光の伝送路送出部周辺のロス)等の環境の違いにより、試験環境で測定したASSと運用環境で発生するASSとに誤差が生じることになる(なお、データ取得時のサンプル光アンプに対して、製造出荷される光アンプ単体の個別ばらつき(部品ばらつき)による補正誤差等も考えられる)。
【0014】
ここで、実際の雑音量よりも多く補正をかけた場合(増幅後の光信号のレベルから、実際の光雑音レベルよりも大きな値を差し引いた場合)、上流局から送信された光信号のレベルは、下流局で受信できるレベルであっても、下流局側で主信号レベルを小さく見積もってしまうことにより、その局以降の伝送を不可と判断するおそれがある(極端な場合、主信号が無い(アラーム状態)と判断して、光アンプの出力を停止してしまう)。
【0015】
また、実際の雑音量よりも少なく補正をかけた場合(増幅後の光信号のレベルから、実際の光雑音レベルよりも小さな値を差し引いた場合)、上流局から送信された光信号のレベルは、下流局で受信できないレベルであっても、下流局側で主信号レベルを大きく見積もってしまうことにより、その局以降の伝送を可能と判断するおそれがある(極端な場合、ファイバ断線などの障害により伝送している主信号が無い場合でも、光雑音を主信号とみなして光り続けてしまう危険性がある)。なお、これら2つの不具合は、少数波長時に顕著に表れ、その結果、最小運用波長数の制限の要因となっている。
【0016】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、光雑音補正を正確に行い、高精度の光レベル検出を行って、光伝送品質の向上を図った光伝送装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、光信号を増幅し伝送する光伝送装置10において、光ファイバ伝送路に第1の励起光を入射して、光ファイバ伝送路を増幅媒体とした光増幅を行う第1の光増幅部11と、光増幅用の活性物質をドープした増幅媒体に第2の励起光を入射して光増幅を行う第2の光増幅部12と、光信号を伝送する前に、運用環境上で第1の励起光を発出させて、第1の光増幅部11から散乱する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、第1の光増幅部11によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する第1の光レベル検出部13と、光信号を伝送する前に、運用環境上で第2の励起光を発出させて、第2の光増幅部12から放出する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、第2の光増幅部12によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する第2の光レベル検出部14と、を有することを特徴とする光伝送装置10が提供される。
【0018】
ここで、第1の光増幅部11は、光ファイバ伝送路に第1の励起光を入射して、光ファイバ伝送路を増幅媒体とした光増幅を行う。第2の光増幅部12は、光増幅用の活性物質をドープした増幅媒体に第2の励起光を入射して光増幅を行う。第1の光レベル検出部13は、光信号を伝送する前に、運用環境上で第1の励起光を発出させて、第1の光増幅部11から散乱する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、第1の光増幅部11によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する。第2の光レベル検出部14は、光信号を伝送する前に、運用環境上で第2の励起光を発出させて、第2の光増幅部12から放出する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、第2の光増幅部12によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の光伝送装置の原理図である。光伝送装置10は、第1の光増幅部(以下、光増幅部11)、第2の光増幅部(以下、光増幅部12)、第1の光レベル検出部(以下、光レベル検出部13)、第2の光レベル検出部(以下、光レベル検出部14)、上位レイヤ15から構成される。
【0020】
また、光増幅部11は、励起光源11a、カプラC1を含み、光増幅部12は、励起光源12a、EDF12b、カプラC3を含む。光レベル検出部13は、ラマンモニタ部13a、ASS補正部13b、カプラC2を含み、光レベル検出部14は、EDFAモニタ部14a、ASE補正部14b、カプラC4を含む。
【0021】
光増幅部11は、励起光源11aからカプラC1を介して光ファイバ伝送路に励起光を入射してラマン増幅を行う。光レベル検出部13は、光信号を伝送する前に(運用前に)、運用環境上で励起光源11aからラマン励起光を発出させて、光増幅部11から散乱する光雑音(ASS)のレベルをモニタしておく。そして、光信号の伝送時(運用時)、光増幅部11によって増幅され出力する信号から、ASSレベルを補正した光レベルを検出する。
【0022】
光増幅部12は、励起光源12aからカプラC3を介してEDF12bに励起光を入射して光増幅(以下、EDF増幅とも呼ぶ)を行う。光レベル検出部14は、光信号を伝送する前に、運用環境上で励起光源12aから励起光(以下、EDF励起光とも呼ぶ)を発出させて、光増幅部12から放出する光雑音(ASE)のレベルをモニタしておく。そして、光信号の伝送時、光増幅部12によって増幅され出力する信号から、ASEレベルを補正した光レベルを検出する。なお、光雑音補正を含む光レベル検出の詳細動作については後述する。
【0023】
図2は光雑音と励起光パワーとの関係を示す図である。横軸は励起光パワー(mW)、縦軸は光雑音レベル(dBm)である。ASS及びASEは、光増幅器に対し、増幅すべき光信号が入力していなくても、励起光が入射して自然散乱または自然放出といった現象が生じることで発生する。
【0024】
図から光雑音レベルは、励起光パワーの大きさによって一意に決まることがわかる(光雑音レベルは励起光レベルに依存する)。したがって、励起光パワーが一定なら、光増幅前の光雑音レベルと光増幅後の光雑音レベルとは、同一レベルである。本発明では、運用環境上で、運用時に使用する所定の励起光を増幅媒体に入射して、発生する光雑音レベルをあらかじめ測定しておき、運用時には、測定しておいた補正値を用いて光雑音補正及び光レベル検出を行うものである。
【0025】
次にフローチャートを用いて動作を詳しく説明する。最初にラマン増幅側の光レベル検出の動作について説明する。図3はラマン増幅側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。なお、入力光信号のレベルに変動はなく、固定の励起光パワーで増幅させる場合の動作を示す(例えば、入力光信号がWDMの場合、波長多重数に変化がないことを条件とした場合の動作である)。また、ステップS1〜ステップS4は、運用環境上における光伝送前の光雑音レベル測定動作であり、ステップS5〜ステップS7は光伝送運用中の動作である。
〔S1〕運用環境上に設置した光伝送装置10に対し、光伝送を行う前に、上位レイヤ15は、ASS補正部13bに励起光発出指示を送信する。
〔S2〕ASS補正部13bは、励起光発出指示を受信すると、励起光源11aを駆動して、光伝送時に使用するものと同じ波長帯域及び同じパワーの励起光を発出させる。
〔S3〕ラマンモニタ部13aは、光増幅部11から漏れ出したASSをカプラC2を介して受信し、ASSレベルをモニタして、ASS補正部13bへモニタ値LASSを通知する。
〔S4〕ASS補正部13bはモニタ値LASSを記憶する。
〔S5〕光信号の伝送時、光増幅部11は、光信号のラマン増幅を行う。
〔S6〕ラマンモニタ部13aは、カプラC2を介してラマン増幅された後の光信号を受信し、その光レベルをモニタして、ASS補正部13bへモニタ値L1を通知する。
〔S7〕ASS補正部13bは、ステップS6におけるモニタ値L1から、ステップS3で記憶しておいたASSレベル値LASSを差し引いて(光雑音補正を行って)、ASSの雑音成分を除いた光信号の光レベルを検出し、上位レイヤ15に通知する。このような制御によって、上位レイヤ15では、中継伝送されてきた光信号に対し、ASS成分を除いたラマン増幅後の光信号の光レベルを認識することができる。
【0026】
ここで、上位レイヤ15では、ASSレベルLASSの光雑音補正を行った後の光レベル(光レベルL1cとする)が、あらかじめ認識しているラマン増幅後の主信号の所定レベル(主信号レベルL1mとする)と等しい場合には、正常なラマン増幅及び光中継伝送が行われているとみなすことができる。また、光レベルL1cが、主信号レベルL1mより大きい場合には、光伝送装置10の前段で何らかのALC(Automatic Level Control)のエラーが生じていると判断できる。
【0027】
さらに、光レベルL1cが、主信号レベルL1mより小さい場合には、励起光源11aの経時劣化によるパワーダウンや、または光伝送装置10の前段で、ファイバ断線などの障害により雑音成分だけが伝送してきているおそれがある等の判断をして、APSD(Auto Power Shut Down:高出力アンプの自動停止制御)などの障害対策処理を行ったりする。
【0028】
次にEDFA側の光レベル検出の動作について説明する。図4はEDFA側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。なお、入力光信号のレベルに変動はなく、固定の励起光パワーで増幅させる場合の動作を示す。また、ステップS11〜ステップS14は、運用環境上における光伝送前の光雑音レベル測定動作であり、ステップS15〜ステップS17は光伝送運用中の動作である。
〔S11〕運用環境上に設置した光伝送装置10に対し、光伝送を行う前に、上位レイヤ15は、ASE補正部14bに励起光発出指示を送信する。
〔S12〕ASE補正部14bは、励起光発出指示を受信すると、励起光源12aを駆動して、光伝送時に使用するものと同じ波長帯域及び同じパワーの励起光を発出させる。
〔S13〕EDFAモニタ部14aは、光増幅部12から漏れ出したASEをカプラC4を介して受信し、ASEレベルをモニタして、ASE補正部14bへモニタ値LASEを通知する。
〔S14〕ASE補正部14bはモニタ値LASEを記憶する。
〔S15〕光信号の伝送時、光増幅部12は、光信号をEDF増幅する。
〔S16〕EDFAモニタ部14aは、カプラC4を介してEDF増幅された光信号を受信し、その光レベルをモニタして、ASE補正部14bへモニタ値L2を通知する。
〔S17〕ASE補正部14bは、ステップS16におけるモニタ値L2から、ステップS13で記憶しておいたASEレベル値LASEを差し引いて(光雑音補正を行って)、ASEの雑音成分を除いた光信号の光レベルを検出し、上位レイヤ15に通知する。このような制御によって、上位レイヤ15では、ASE成分を除いたEDF増幅後の光信号の光レベルを認識することができる。
【0029】
ここで、上位レイヤ15では、ASEレベルLASEの光雑音補正を行った後の光レベル(光レベルL2cとする)が、あらかじめ認識しているEDF増幅後の主信号の所定レベル(主信号レベルL2mとする)と等しい場合には、正常なEDF増幅が行われているとみなすことができる。また、光レベルL2cが、主信号レベルL2mより大きい場合には、光増幅部12のALCエラーが生じていると判断できる。さらに、光レベルL2cが、主信号レベルL2mより小さい場合には、励起光源12aの経時劣化によるパワーダウンが生じている等を判断できる。
【0030】
以上説明したように、本発明では、従来のように試験環境で光雑音レベルを測定してデータをとっておくやり方ではなく、実際の運用環境上において、光雑音レベルを測定して光雑音補正を行う構成とした。これにより、環境の違い(例えば、WDLやランプロス等)によって、光雑音補正値に誤差が生じるといったことがなくなるので、光雑音補正を正確に行うことができ、高精度な光レベル検出を行うことが可能になる。
【0031】
次に励起光パワーを可変させる場合の本発明の光伝送装置について説明する。図5は光伝送装置の構成を示す図である。図1の構成では励起光パワーは固定であったが、光伝送装置10aでは、励起光パワーをスイープさせて、複数の励起光パワーに対応した光雑音を測定するものである。
【0032】
入力光信号のレベルに変動がある場合には、そのレベル変動に応じた励起光パワーを発出する必要がある(例えば、入力光信号がWDMの場合、波長多重数に変化がある場合では、波長多重数に応じた励起光パワーで光増幅を行う)。光伝送装置10aは、このような入力光信号に変動がある運用環境で用いられるものである。
【0033】
光伝送装置10aにおいて、図1に示した構成と異なる点は、光増幅部11にカプラC5、光レベル検出部13にラマン励起光モニタ部13cをあらたに含み、光増幅部12にカプラC6、光レベル検出部14にEDF励起光モニタ部14cをあらたに含む点である。その他の構成は図1の光伝送装置10と同じである。
【0034】
次に動作について説明する。最初にラマン増幅側の光レベル検出の動作について説明する。図6はラマン増幅側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。なお、光雑音レベル測定をN回行うものとする(すなわち、励起光パワーの設定値がN個ある)。また、ステップS31〜ステップS37は、運用環境上における光伝送前の光雑音レベル測定動作であり、ステップS38〜ステップS41は光伝送運用中の動作である。
〔S31〕k=1とする(1≦k≦N)。
〔S32〕運用環境上に設置した光伝送装置10aに対し、光伝送を行う前に、上位レイヤ15は、ASS補正部13bに励起光発出指示(k)を送信する。
〔S33〕ASS補正部13bは、励起光発出指示(k)を受信すると、励起光源11aを駆動して、光伝送時に使用するものと同じ波長帯域及び同じパワーの励起光(k)を発出させる。
〔S34〕ラマンモニタ部13aは、光増幅部11から漏れ出したASS(k)をカプラC2を介して受信し、ASSレベル(k)をモニタして、ASS補正部13bへモニタ値LASS(k)を通知する。
〔S35〕ASS補正部13bはモニタ値LASS(k)を記憶する。
〔S36〕上位レイヤ15は、k=Nか否かを判断する。k≠Nの場合は、スイープ途中とみなしてステップS37へいき、k=Nの場合は、スイープ終了とみなしてステップS38へいく。
〔S37〕kに1をインクリメントし、ステップS32へ戻る。
〔S38〕光信号の伝送時、光増幅部11は、光信号のラマン増幅を行う。
〔S39〕ラマン励起光モニタ部13cは、カプラC5を介して、現在励起している励起光パワーをモニタし、モニタ結果をASS補正部13bへ通知する。
〔S40〕ラマンモニタ部13aは、カプラC2を介してラマン増幅された後の光信号を受信し、その光レベルをモニタして、ASS補正部13bへモニタ値L3を通知する。
〔S41〕ASS補正部13bは、ステップS39における励起光パワーのモニタ値から、該当する記憶済みのASSレベルを認識し、ステップS40の光レベルモニタ値L3から、該当のASSレベルを差し引いて、ASSの雑音成分を除いた光信号の光レベルを検出し、上位レイヤ15に通知する。
【0035】
図7はEDF増幅側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。ステップS51〜ステップS57は、運用環境上における光伝送前の光雑音レベル測定動作であり、ステップS58〜ステップS61は光伝送運用中の動作である。
〔S51〕k=1とする(1≦k≦N)。
〔S52〕運用環境上に設置した光伝送装置10aに対し、光伝送を行う前に、上位レイヤ15は、ASE補正部14bに励起光発出指示(k)を送信する。
〔S53〕ASE補正部14bは、励起光発出指示(k)を受信すると、励起光源12aを駆動して、光伝送時に使用するものと同じ波長帯域及び同じパワーの励起光(k)を発出させる。
〔S54〕EDFAモニタ部14aは、光増幅部12から漏れ出したASE(k)をカプラC4を介して受信し、ASEレベル(k)をモニタして、ASE補正部14bへモニタ値LASE(k)を通知する。
〔S55〕ASE補正部14bはモニタ値LASE(k)を記憶する。
〔S56〕上位レイヤ15は、k=Nか否かを判断する。k≠Nの場合は、スイープ途中とみなしてステップS57へいき、k=Nの場合は、スイープ終了とみなしてステップS58へいく。
〔S57〕kに1をインクリメントし、ステップS52へ戻る。
〔S58〕光信号の伝送時、光増幅部12は、光信号のEDF増幅を行う。
〔S59〕EDF励起光モニタ部14cは、カプラC6を介して、現在励起している励起光パワーをモニタし、モニタ結果をASE補正部14bへ通知する。
〔S60〕EDFAモニタ部14aは、カプラC4を介してラマン増幅された後の光信号を受信し、その光レベルをモニタして、ASE補正部14bへモニタ値L4を通知する。
〔S61〕ASE補正部14bは、ステップS59における励起光パワーのモニタ値から、該当する記憶済みのASEレベルを認識し、ステップS60の光レベルモニタ値L4から、該当のASEレベルを差し引いて、ASEの雑音成分を除いた光信号の光レベルを検出し、上位レイヤ15に通知する。
【0036】
次に光雑音の波長格差(以下、チルト)を補正する本発明の光伝送装置について説明する。図8は光伝送装置の構成を示す図である。光伝送装置20は、光増幅部21、22、光レベル検出部23、24、上位レイヤ25から構成される。
【0037】
また、光増幅部21は、励起部21a、カプラC1を含み、光増幅部22は、励起部22a、EDF22b、カプラC3を含む。光レベル検出部23は、ラマンスペクトラムモニタ部23a、ASS補正部23b、カプラC2を含み、光レベル検出部24は、EDFAスペクトラムモニタ部24a、ASE補正部24b、カプラC4を含む。
【0038】
光増幅部21は、励起部21aからカプラC1を介して光ファイバ伝送路に励起光を入射してラマン増幅を行う。なお、励起部21aは、異なる波長帯域の複数の励起光源を有しており、複数の励起波長λ1〜λnで励起する。
【0039】
光レベル検出部23は、光信号を伝送する前に、運用環境上で励起部21aからラマン励起光を発出させて、光増幅部21から散乱するASSのプロファイル(励起波長λ1〜λnにそれぞれ対応するASSレベル)をモニタし、モニタ結果から光雑音のチルトを認識する。そして、光信号の伝送時、チルトを抑えるように、励起光パワーを制御する。また、光増幅部21によって増幅され出力する信号から、ASSレベルを補正した光レベルを検出する。
【0040】
光増幅部22は、励起部22aからカプラC3を介してEDFに励起光を入射してEDF増幅を行う。なお、励起部22aは、異なる波長帯域の複数の励起光源を有しており、複数の励起波長λ1〜λnで励起する。
【0041】
光レベル検出部24は、光信号を伝送する前に、運用環境上で励起部22aからEDF励起光を発出させて、光増幅部22から放出するASEのプロファイル(励起波長λ1〜λnにそれぞれ対応するASEレベル)をモニタし、モニタ結果から光雑音のチルトを認識する。そして、光信号の伝送時、チルトを抑えるように、励起光パワーを制御する。また、光増幅部22によって増幅され出力する信号から、ASEレベルを補正した光レベルを検出する。
【0042】
図9はチルト補正の概要を示す図である。横軸は波長、縦軸は光雑音レベルである。λ1〜λnの各励起光を同一パワーで光増幅器に入力すると、波長毎にレベルが異なる光雑音が漏れ出すので、使用波長帯域内ではチルトが生じることになる。本発明では、励起波長に対応する光雑音レベルを一定とするように、波長毎の励起光パワーを制御してチルトを補正し、使用波長帯域内での光雑音レベルをフラットにする。
【0043】
次に動作についてフローチャートを用いて詳しく説明する。図10はラマン増幅側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。ステップS71〜ステップS74は、運用環境上における光伝送前の光雑音レベル測定動作であり、ステップS75〜ステップS77は光伝送運用中の動作である。
〔S71〕運用環境上に設置した光伝送装置20に対し、光伝送を行う前に、上位レイヤ25は、ASS補正部23bに励起光発出指示を送信する。
〔S72〕ASS補正部23bは、励起光発出指示を受信すると、励起部21aを駆動して、使用波長帯域λ1〜λnで、すべて同じパワーの励起光を発出させる。
〔S73〕ラマンスペクトラムモニタ部23aは、光増幅部21から漏れ出したASSをカプラC2を介して受信し、λ1〜λnそれぞれに対応するASSレベルをモニタして、ASS補正部23bへプロファイル結果を通知する。
〔S74〕ASS補正部23bは、プロファイル結果にもとづき、励起部21aに対して、波長毎に励起光パワーを制御して、図9に示したようなASSに関するチルト補正を行う。また、チルト補正後のASSレベル値(各波長のレベルが同一値となったので1つのASSレベル値)を記憶する。
〔S75〕光信号の伝送時、光増幅部21は、光信号のラマン増幅を行う。
〔S76〕ラマンスペクトラムモニタ部23aは、カプラC2を介してラマン増幅された後の光信号を受信し、その光レベルをモニタして、ASS補正部23bへモニタ値を通知する。
〔S77〕ASS補正部23bは、ステップS76におけるモニタ値から、ステップS74で記憶しておいたASSレベル値を差し引いて、ASSの雑音成分を除いた光信号の光レベルを検出し、上位レイヤ25に通知する。このような制御によって、上位レイヤ25では、中継伝送されてきた光信号に対し、ASS成分を除いたラマン増幅後の光信号の光レベルを高精度に認識することができる。
【0044】
図11はEDF増幅側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。ステップS81〜ステップS84は、運用環境上における光伝送前の光雑音測定動作であり、ステップS85〜ステップS87は光伝送運用中の動作である。
〔S81〕運用環境上に設置した光伝送装置20に対し、光伝送を行う前に、上位レイヤ25は、ASE補正部24bに励起光発出指示を送信する。
〔S82〕ASE補正部24bは、励起光発出指示を受信すると、励起部22aを駆動して、使用波長帯域λ1〜λnで、すべて同じパワーの励起光を発出させる。
〔S83〕EDFAスペクトラムモニタ部24aは、光増幅部22から漏れ出したASEをカプラC4を介して受信し、λ1〜λnそれぞれに対応するASEレベルをモニタして、ASE補正部24bへプロファイル結果を通知する。
〔S84〕ASE補正部24bは、プロファイル結果にもとづき、励起部22aに対して、波長毎に励起光パワーを制御して、図9に示したようなASEに関するチルト補正を行う。また、チルト補正後の1つのASEレベル値を記憶する。
〔S85〕光信号の伝送時、光増幅部22は、光信号のラマン増幅を行う。
〔S86〕EDFAスペクトラムモニタ部24aは、カプラC4を介してラマン増幅された後の光信号を受信し、その光レベルをモニタして、ASE補正部24bへモニタ値を通知する。
〔S87〕ASE補正部24bは、ステップS86におけるモニタ値から、ステップS84で記憶しておいたASEレベル値を差し引いて、ASEの雑音成分を除いた光信号の光レベルを検出し、上位レイヤ25に通知する。このような制御によって、上位レイヤ25では、ASE成分を除いたEDF増幅後の光信号の光レベルを認識することができる。
【0045】
以上説明したように、本発明の光伝送装置(図1、図5、図8)は、あらかじめ運用環境上で励起光を発出させて、光増幅部から放出・散乱する光雑音のレベルをモニタしておき、実際の運用時に、光雑音レベル補正を行って、増幅信号の光レベルを検出する構成とした。これにより、光雑音補正に誤差を生じることがないので、高精度な光レベル検出を行うことができる。
【0046】
なお、上記では光伝送装置の内部に、ラマン増幅器とEDFAが設置される例を示したので、ラマン増幅側の光レベル検出機能と、EDFAの光レベル検出機能との両方を設けたが、ラマン増幅器、EDFAのいずれか一方のみが設置されるならば、光レベル検出機能もそれに対応して設置すればよい。
【0047】
次に光レベル検出制御に対する他の実施の形態について説明する。上記で説明した光伝送装置(図1、図5、図8)ではいずれも光雑音レベルを測定し、運用中の増幅信号から測定値を補正することで光レベルを検出したが、以降で説明する光伝送装置は、光スペクトラムアナライザを用いて高精度に光信号(主信号)のレベルを検出するものである。
【0048】
図12は光伝送装置の構成を示す図である。光伝送装置30は、光増幅部31、基準光発出部32、光レベル検出部33から構成される。また、基準光発出部32は、PD(フォトダイオード)32a、基準光源出力制御部32b、基準光源32c、カプラC1、C2を含み、光レベル検出部33は、光スペクトラムアナライザ33a、制御部33b、カプラC3を含む。
【0049】
光増幅部31は、入力光信号を受信して増幅する(例えば、EDFA)。基準光発出部32は、運用前に基準光を発出して、光増幅部31後段の出力パワー規定点K2での基準レベル値を設定する。
【0050】
具体的には、基準光のみを流したときの出力パワー規定点K2における所定レベル値(例えば、0dBmとする)を決めておき、この所定レベル値となるように、装置製造時に基準光源32cを調整しておく。ただし、基準光のパワーを設定する場合、基準光はカプラC1〜C3を介して出力パワー規定点K2に達するので、カプラC1〜C3によるロスやファイバロス等がある。したがって、これらのことを考慮して、基準光源32cにおいて出力パワー規定点K2でのレベルが0dBmとなるような基準光を発するように設定しておく。
【0051】
基準光源32cから発出した基準光(出力パワー規定点K2のレベル値が0dBmとなるときの基準光パワーをp0とする)は、カプラC2を介してPD32aへ流れ、電気信号に変換されて、基準光源出力制御部32bで受信される。基準光源出力制御部32bは、基準光源32cが常時、基準光p0を出力するように制御する。
【0052】
なお、基準光源32cは、レーザーダイオード(LD)または発光ダイオード(LED)等を用い、基準光パワーは、初期設定値で固定するだけではなく、外部から変化させてもよい。また、複数、または波長可変のものを使用することで、波長依存性を打ち消すこともできる。
【0053】
光レベル検出部33に対し、光スペクトラムアナライザ33aは、運用前に基準光のみ流したときの出力パワー規定点K2のレベルを測定して、基準レベル値(0dBm)と測定値との差分を求めておく。そして、光スペクトラムアナライザ33aは、光信号の伝送時、光増幅部31で増幅された光信号のレベルを、主信号の伝送波長帯域毎に測定する。制御部33bは、増幅信号のレベル測定結果を差分値によって補正して光レベルを検出する。また、検出結果にもとづいて、光増幅部31に対してALCを行う。なお、制御部33bは、パソコン等の端末と接続して外部指示により制御可能である。
【0054】
次に動作について説明する。図13は光伝送装置30の動作フローチャートを示す図である。ステップS91〜ステップS93は、運用環境上における光伝送前の測定動作であり、ステップS94〜ステップS96は光伝送運用中の動作である。
〔S91〕運用環境上に設置した光伝送装置30に対し、光伝送を行う前に、基準光発出部32は、出力パワー規定点K2でのレベル値が所定の基準レベル値(0dBm)となるような基準光を発出する。
〔S92〕光スペクトラムアナライザ33aは、カプラC3を介して流れる基準光を受信し、この基準光のレベル値から、出力パワー規定点K2のレベル値を測定する。ここで、光スペクトラムアナライザ33aは、出力パワー規定点K2のレベル値を測定するのに、カプラC3にファイバを接続して測定しているため、カプラC3のロスや接続ファイバのロス等により、測定値は相対的なものとなる。光スペクトラムアナライザ33aは、相対レベル値(−3dBmとする)を測定して制御部33bへ通知する(要するに、出力パワー規定点K2のレベルは0dBmだが、光スペクトラムアナライザ33aで測定するとファイバロス等の関係で0dBmとは見えず、−3dBmに見えたということ)。
〔S93〕制御部33bは、基準レベル値(0dBm)と、相対レベル値(−3dBm)との差分をとる(差分値は+3dB)。
〔S94〕光信号の伝送時、基準光発出部32は、基準光の発出を停止する。また、光増幅部31は、入力光信号を増幅する。
〔S95〕光スペクトラムアナライザ33aは、カプラC3を介して、光増幅された後の光信号を受信し、伝送に使用されている波長帯域毎に主信号の光レベルを測定し、測定値を制御部33bへ通知する。
〔S96〕制御部33bは、差分値によって、ステップS95の測定値を補正する。例えば、ステップS95の測定値が−2dBmであったなら、差分値が+3dBなので、実際の光レベル(絶対レベル値)は+1dBmとして光レベルを検出できる。また、増幅後の光レベル検出値にもとづいて、光増幅部31に対してALCを施す(例えば、光伝送時の出力パワー規定点K2のレベル値を0dBmとするには、光増幅部31に対して1dBレベルを落とすようにALCを施すことになる)。
【0055】
このように、本発明の光伝送装置30は、光増幅部31で増幅された光信号のレベルを、光スペクトラムアナライザ33aで測定する。光スペクトラムアナライザ33aで測定を行うことで、主信号の波長単位でレベル測定できるので、光雑音に主信号が埋もれている場合でも、伝送波長帯域毎に主信号の光レベルを精度よく検出することができる。
【0056】
また、本発明では、基準光発出部32を設けて、出力パワー規定点K2における基準レベル値を設定し、光スペクトラムアナライザ33aで出力パワー規定点K2を測定する際の補正値をあらかじめ求めておく。これにより、光スペクトラムアナライザ33aでは、この補正値によって、出力パワー規定点K2における増幅信号の絶対レベル値を測定することができ、光スペクトラムアナライザ33aの測定精度を上げることが可能になる。
【0057】
図14は光伝送装置30の変形例を示す図である。光伝送装置30aにおいて、図12の光伝送装置30と異なる点は、光スペクトラムアナライザ33aが光フィルタ33cと光パワーメータ33dになっている点である。その他の構成は同じである。
【0058】
光フィルタ33c(狭帯域光フィルタまたは波長可変フィルタ等を使用する)は、カプラC3を介して受信した光信号を所要波長に対してフィルタリングする。光パワーメータ33dは、所要波長の光レベルを測定する。このような構成により、光スペクトラムアナライザ機能を実現することができる(その他の動作は同様なので説明は省略する)。
【0059】
次に入力側に基準光発出部を設けた場合の光伝送装置について説明する。図15は光伝送装置の構成を示す図である。光伝送装置40は、光増幅部41、基準光発出部42、光レベル検出部43から構成される。また、基準光発出部42は、PD42a、基準光源出力制御部42b、基準光源42c、カプラC1、C2を含み、光レベル検出部43は、光スペクトラムアナライザ43a、制御部43b、カプラC3を含む。
【0060】
図16は光伝送装置40の動作フローチャートを示す図である。ステップS101〜ステップS103は、運用環境上における光伝送前の測定動作であり、ステップS104〜ステップS106は光伝送運用中の動作である。
〔S101〕運用環境上に設置した光伝送装置40に対し、光伝送を行う前に、基準光発出部42は、入力パワー規定点K1でのレベル値が所定の基準レベル値(0dBm)となるような基準光を発出する。
〔S102〕光スペクトラムアナライザ43aは、カプラC3を介して流れる基準光を受信し、この基準光のレベル値から、入力パワー規定点K1のレベル値として、図13の場合と同様にして、相対レベル値(−3dBmとする)を測定する。光スペクトラムアナライザ43aは、測定した相対レベル値を制御部43bへ通知する。
〔S103〕制御部43bは、基準レベル値(0dBm)と、相対レベル値(−3dBm)との差分をとる(差分値は+3dB)。
〔S104〕光信号の伝送時、基準光発出部42は、基準光の発出を停止する。また、光増幅部41は、入力光信号を増幅する。
〔S105〕光スペクトラムアナライザ43aは、カプラC3を介して、入力された光信号を受信し、伝送に使用されている波長帯域毎に主信号の光レベルを測定し、測定値を制御部43bへ通知する。
〔S106〕制御部43bは、差分値によって、ステップS105の測定値を補正する。例えば、測定値が−2dBmであったなら、入力光信号受信時の絶対レベル値は+1dBmとして光レベルを検出できる。また、入力光信号の光レベル検出値にもとづき光増幅部41に対してALCを施す。
【0061】
このように、本発明の光伝送装置40は、入力パワー規定点K1での光信号のレベルを、光スペクトラムアナライザ43aで測定する。光スペクトラムアナライザ43aで測定を行うことで、主信号の波長単位でレベル測定できるので、光雑音に主信号が埋もれている場合でも、伝送波長帯域毎に主信号の光レベルを精度よく検出することができる。
【0062】
また、基準光発出部42を設けて、入力パワー規定点K1における基準レベル値を設定し、光スペクトラムアナライザ43aで入力パワー規定点K1を測定する際の補正値をあらかじめ求めておく。これにより、入力主信号の絶対レベル値を測定することができ、光スペクトラムアナライザ33aの測定精度を上げることが可能になる。
【0063】
図17は光伝送装置40の変形例を示す図である。光伝送装置40aにおいて、図15の光伝送装置40と異なる点は、光スペクトラムアナライザ43aが光フィルタ43cと光パワーメータ43dになっている点である。その他の構成は同じであり、動作も図14で上述したので説明は省略する。
【0064】
次に入出力側に基準光発出部を設けた場合の光伝送装置について説明する。図18は光伝送装置の構成を示す図である。光伝送装置50は、光増幅部51、基準光発出部52、53、光レベル検出部54から構成される。
【0065】
基準光発出部(入力側基準光発出部)52は、PD52a、基準光源出力制御部52b、基準光源52c、カプラC1、C2を含み、基準光発出部(出力側基準光発出部)53は、PD53a、基準光源出力制御部53b、基準光源53c、カプラC3、C4を含む。光レベル検出部54は、光スペクトラムアナライザ54a、制御部54b、カプラC5、C6を含む。
【0066】
入力主信号の光レベルを検出する場合は、光レベル検出部54は、運用前に入力パワー規定点K1のパワーを測定して、基準レベル値と測定値との差分値を求めておき、光信号の伝送時、入力光信号のレベルを主信号の伝送波長帯域毎に測定し、測定結果を差分値によって補正して光レベルを検出する。
【0067】
光増幅部51によって増幅した光信号の光レベルを検出する場合は、光レベル検出部54は、運用前に出力パワー規定点K2のパワーを測定して、基準レベル値と測定値との差分値を求めておき、光信号の伝送時、増幅信号のレベルを主信号の伝送波長帯域毎に測定し、測定結果を差分値によって補正して光レベルを検出する。なお、光スペクトラムアナライザ54aを光フィルタ(入力側、出力側に対応して2個設ける)、光パワーメータで構成してもよい。
【0068】
次にスイッチ機能を設けて入出力側の光レベル検出を切り替える光伝送装置について説明する。図19は光伝送装置の構成を示す図である。光伝送装置60は、光増幅部61、基準光発出部62、光レベル検出部63から構成される。
【0069】
基準光発出部62は、PD62a、基準光源出力制御部62b、基準光源62c、スイッチ部62d、カプラC1、C2、C3を含み、光レベル検出部63は、光スペクトラムアナライザ63a、制御部63b、カプラC4、C5を含む。
【0070】
光伝送装置60は、基準光発出部62にあらたにスイッチ部62dを設けて、入出力側の光レベル検出を切り替え可能とした装置である。スイッチ部62dは、基準光源出力制御部62bの制御情報にもとづき、入出力どちらの光信号のレベルを検出するかを認識する。
【0071】
入力光信号のレベル検出を行う場合、基準光発出部62では、スイッチ部62d内の端子cは端子aに接続して、カプラC3へ基準光を発出する。そして、光レベル検出部63は、カプラC4を介して受信する光信号のレベル検出を行う。一方、増幅信号のレベル検出を行う場合、スイッチ部62d内の端子cは端子bに接続して、カプラC1へ基準光を発出する。そして、光レベル検出部63は、カプラC5を介して受信する光信号のレベル検出を行う。なお、光スペクトラムアナライザ54aを光フィルタ(入力側、出力側に対応して2個設ける)、光パワーメータで構成してもよい。
【0072】
以上説明したように、本発明によれば、顧客先での使用環境(温度、ファイバ種別、WDM特性、ランプロス、光アンプの個別ばらつき)に影響されず、光レベルを精度よく検出することができる。また、光伝送システムとしても監視・制御の精度が高まるので信頼性の高い光伝送を行なうことが可能になる。
【0073】
さらに、少数波長時でも光レベル検出精度が上がることによって、最小運用波長数制限がなくなる。また、光アンプが高出力で雑音量が大きくなっても光レベル検出の精度がよいので、システムゲインを上げることができ、伝送距離を延ばすことが可能になる。
【0074】
(付記1) 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
光ファイバ伝送路に第1の励起光を入射して、前記光ファイバ伝送路を増幅媒体とした光増幅を行う第1の光増幅部と、
光増幅用の活性物質をドープした増幅媒体に第2の励起光を入射して光増幅を行う第2の光増幅部と、
光信号を伝送する前に、前記第1の励起光を発出させて、前記第1の光増幅部から散乱する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、前記第1の光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する第1の光レベル検出部と、
光信号を伝送する前に、前記第2の励起光を発出させて、前記第2の光増幅部から放出する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、前記第2の光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する第2の光レベル検出部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
【0075】
(付記2) 前記第1の光レベル検出部及び前記第2の光レベル検出部は、運用条件にもとづき、励起光パワーを固定または可変させ、可変させる場合は、可変させた励起光パワーに応じた複数の光雑音レベルをモニタしておき、光信号の伝送時には、使用される励起光パワーに対応する光雑音レベルを用いて補正することを特徴とする付記1記載の光伝送装置。
【0076】
(付記3) 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
光ファイバ伝送路に、異なる波長帯域の複数の第1の励起光を入射して、前記光ファイバ伝送路を増幅媒体とした光増幅を行う第1の光増幅部と、
光増幅用の活性物質をドープした増幅媒体に、異なる波長帯域の複数の第2の励起光を入射して光増幅を行う第2の光増幅部と、
光信号を伝送する前に、前記第1の励起光を発出させて、前記第1の光増幅部から散乱する光雑音のプロファイルをモニタして、モニタ結果から光雑音レベルの波長格差を認識し、光信号の伝送時、前記波長格差を抑えるように、励起光パワーを制御し、かつ前記第1の光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する第1の光レベル検出部と、
光信号を伝送する前に、前記第2の励起光を発出させて、前記第2の光増幅部から放出する光雑音のプロファイルをモニタして、モニタ結果から光雑音レベルの波長格差を認識し、光信号の伝送時、前記波長格差を抑えるように、励起光パワーを制御し、かつ前記第2の光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する第2の光レベル検出部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
【0077】
(付記4) 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
光ファイバ伝送路に励起光を入射して、前記光ファイバ伝送路を増幅媒体とした光増幅を行う光増幅部と、
光信号を伝送する前に、前記励起光を発出させて、前記光増幅部から散乱する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、前記光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する光レベル検出部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
【0078】
(付記5) 前記光レベル検出部は、運用条件にもとづき、励起光パワーを固定または可変させ、可変させる場合は、可変させた励起光パワーに応じた複数の光雑音レベルをモニタしておき、光信号の伝送時には、使用される励起光パワーに対応する光雑音レベルを用いて補正することを特徴とする付記4記載の光伝送装置。
【0079】
(付記6) 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
光増幅用の活性物質をドープした増幅媒体に励起光を入射して光増幅を行う光増幅部と、
光信号を伝送する前に、前記励起光を発出させて、前記光増幅部から放出する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、前記光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する光レベル検出部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
【0080】
(付記7) 前記光レベル検出部は、運用条件にもとづき、励起光パワーを固定または可変させ、可変させる場合は、可変させた励起光パワーに応じた複数の光雑音レベルをモニタしておき、光信号の伝送時には、使用される励起光パワーに対応する光雑音レベルを用いて補正することを特徴とする付記6記載の光伝送装置。
【0081】
(付記8) 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
光増幅用の活性物質をドープした増幅媒体に、異なる波長帯域の複数の励起光を入射して光増幅を行う光増幅部と、
光信号を伝送する前に、前記励起光を発出させて、前記光増幅部から放出する光雑音のプロファイルをモニタして、モニタ結果から光雑音レベルの波長格差を認識し、光信号の伝送時、前記波長格差を抑えるように、励起光パワーを制御し、かつ前記光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する光レベル検出部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
【0082】
(付記9) 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
光ファイバ伝送路に、異なる波長帯域の複数の励起光を入射して、前記光ファイバ伝送路を増幅媒体とした光増幅を行う光増幅部と、
光信号を伝送する前に、前記励起光を発出させて、前記光増幅部から散乱する光雑音のプロファイルをモニタして、モニタ結果から光雑音レベルの波長格差を認識し、光信号の伝送時、前記波長格差を抑えるように、励起光パワーを制御し、かつ前記光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する光レベル検出部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
【0083】
(付記10) 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
光信号を増幅する光増幅部と、
前記光増幅部後段の出力パワー規定点のレベル値が基準レベル値となるような基準光を発出する基準光発出部と、
前記出力パワー規定点のパワーを測定して、前記基準レベル値と測定値との差分を求めておき、光信号の伝送時、前記光増幅部で増幅された光信号のレベルに対し、主信号の伝送波長帯域毎に測定して、測定結果を差分値で補正することで光レベルを検出する光レベル検出部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
【0084】
(付記11) 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
入力パワー規定点のレベル値が基準レベル値となるような基準光を発出する基準光発出部と、
前記入力パワー規定点のパワーを測定して、前記基準レベル値と測定値との差分を求めておき、光信号の伝送時、入力光信号のレベルに対し、主信号の伝送波長帯域毎に測定して、測定結果を差分値で補正することで光レベルを検出する光レベル検出部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
【0085】
(付記12) 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
光信号を増幅する光増幅部と、
入力パワー規定点のレベル値が入力基準レベル値となるような基準光を発出する入力側基準光発出部と、
前記光増幅部後段の出力パワー規定点のレベル値が出力基準レベル値となるような基準光を発出する出力側基準光発出部と、
前記入力パワー規定点のパワーを測定して、前記入力基準レベル値と測定値との差分を求めておき、光信号の伝送時、入力光信号のレベルに対し、主信号の伝送波長帯域毎に測定して、測定結果を差分値で補正することで入力光信号の光レベルを検出し、かつ前記出力パワー規定点のパワーを測定して、前記出力基準レベル値と測定値との差分を求めておき、光信号の伝送時、前記光増幅部で増幅された光信号のレベルに対し、主信号の伝送波長帯域毎に測定して、測定結果を差分値で補正することで増幅信号の光レベルを検出する光レベル検出部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
【0086】
(付記13) 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
光信号を増幅する光増幅部と、
基準光を発出して、スイッチ切替により、前記光増幅部前段の入力パワー規定点での入力基準レベル値の設定、または前記光増幅部後段の出力パワー規定点での出力基準レベル値の設定のいずれかを行う基準光発出部と、
入力基準レベル値設定の場合は、前記入力パワー規定点のパワーを測定して、前記入力基準レベル値と測定値との差分を求めておき、光信号の伝送時、入力光信号のレベルに対し、主信号の伝送波長帯域毎に測定して、測定結果を差分値で補正することで入力光信号の光レベルを検出し、出力基準レベル値設定の場合は、運用前に前記出力パワー規定点のパワーを測定して、前記出力基準レベル値と測定値との差分を求めておき、光信号の伝送時、前記光増幅部で増幅された光信号のレベルに対し、主信号の伝送波長帯域毎に測定して、測定結果を差分値で補正することで増幅信号の光レベルを検出する光レベル検出部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光伝送装置は、光信号を伝送する前に、運用環境上で励起光を発出させて、光増幅部から放出・散乱する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、光増幅部によって増幅された信号から、光雑音レベルを補正して光レベルを検出する構成とした。これにより、光雑音補正及び光レベル検出を高精度に行うことができるので、光伝送品質の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光伝送装置の原理図である。
【図2】光雑音と励起光パワーとの関係を示す図である。
【図3】ラマン増幅側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。
【図4】EDFA側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。
【図5】光伝送装置の構成を示す図である。
【図6】ラマン増幅側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。
【図7】EDF増幅側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。
【図8】光伝送装置の構成を示す図である。
【図9】チルト補正の概要を示す図である。
【図10】ラマン増幅側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。
【図11】EDF増幅側の光レベル検出の動作を示すフローチャートである。
【図12】光伝送装置の構成を示す図である。
【図13】光伝送装置の動作フローチャートを示す図である。
【図14】光伝送装置の変形例を示す図である。
【図15】光伝送装置の構成を示す図である。
【図16】光伝送装置の動作フローチャートを示す図である。
【図17】光伝送装置の変形例を示す図である。
【図18】光伝送装置の構成を示す図である。
【図19】光伝送装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 光伝送装置
11 光増幅部
11a 励起光源
12 光増幅部
12a 励起光源
12b EDF
13 光レベル検出部
13a ラマンモニタ部
13b ASS補正部
14 光レベル検出部
14a EDFAモニタ部
14b ASE補正部
15 上位レイヤ
C1〜C6 カプラ

Claims (5)

  1. 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
    光ファイバ伝送路に第1の励起光を入射して、前記光ファイバ伝送路を増幅媒体とした光増幅を行う第1の光増幅部と、
    光増幅用の活性物質をドープした増幅媒体に第2の励起光を入射して光増幅を行う第2の光増幅部と、
    光信号を伝送する前に、前記第1の励起光を発出させて、前記第1の光増幅部から散乱する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、前記第1の光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する第1の光レベル検出部と、
    光信号を伝送する前に、前記第2の励起光を発出させて、前記第2の光増幅部から放出する光雑音のレベルをモニタしておき、光信号の伝送時、前記第2の光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する第2の光レベル検出部と、
    を有することを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記第1の光レベル検出部及び前記第2の光レベル検出部は、運用条件にもとづき、励起光パワーを固定または可変させ、可変させる場合は、可変させた励起光パワーに応じた複数の光雑音レベルをモニタしておき、光信号の伝送時には、使用される励起光パワーに対応する光雑音レベルを用いて補正することを特徴とする請求項1記載の光伝送装置。
  3. 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
    光ファイバ伝送路に、異なる波長帯域の複数の第1の励起光を入射して、前記光ファイバ伝送路を増幅媒体とした光増幅を行う第1の光増幅部と、
    光増幅用の活性物質をドープした増幅媒体に、異なる波長帯域の複数の第2の励起光を入射して光増幅を行う第2の光増幅部と、
    光信号を伝送する前に、前記第1の励起光を発出させて、前記第1の光増幅部から散乱する光雑音のプロファイルをモニタして、モニタ結果から光雑音レベルの波長格差を認識し、光信号の伝送時、前記波長格差を抑えるように、励起光パワーを制御し、かつ前記第1の光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する第1の光レベル検出部と、
    光信号を伝送する前に、前記第2の励起光を発出させて、前記第2の光増幅部から放出する光雑音のプロファイルをモニタして、モニタ結果から光雑音レベルの波長格差を認識し、光信号の伝送時、前記波長格差を抑えるように、励起光パワーを制御し、かつ前記第2の光増幅部によって増幅された信号から、モニタしておいた光雑音レベルを補正して光レベルを検出する第2の光レベル検出部と、
    を有することを特徴とする光伝送装置。
  4. 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
    光信号を増幅する光増幅部と、
    前記光増幅部後段の出力パワー規定点のレベル値が基準レベル値となるような基準光を発出する基準光発出部と、
    前記出力パワー規定点のパワーを測定して、前記基準レベル値と測定値との差分を求めておき、光信号の伝送時、前記光増幅部で増幅された光信号のレベルに対し、主信号の伝送波長帯域毎に測定して、測定結果を差分値で補正することで光レベルを検出する光レベル検出部と、
    を有することを特徴とする光伝送装置。
  5. 光信号を増幅し伝送する光伝送装置において、
    入力パワー規定点のレベル値が基準レベル値となるような基準光を発出する基準光発出部と、
    前記入力パワー規定点のパワーを測定して、前記基準レベル値と測定値との差分を求めておき、光信号の伝送時、入力光信号のレベルに対し、主信号の伝送波長帯域毎に測定して、測定結果を差分値で補正することで光レベルを検出する光レベル検出部と、
    を有することを特徴とする光伝送装置。
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