JP2004294404A - 断線検出回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷がモータであっても、負荷の断線の誤検出を防止することができ、また、集積回路で構成した場合にチップサイズの大形化を防止する。
【解決手段】本発明の断線検出回路7は、スイッチング素子4に並列にバイパス通電路Rを設け、スイッチング素子4及びバイパス通電路Rと負荷3との接続点の電圧を検出し、この検出した電圧に基づいて前記負荷3の断線を検出するように構成されたものにおいて、スイッチング素子4がオフしたときにバイパス通電路Rを通して負荷3へ断線検出用定電流を流すための定電流源20を備えると共に、前記スイッチング素子4がオフした時点から設定時間の間、断線検出動作を無効化する遅延回路19を備えたものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷と電源との間に設けられたスイッチング素子によって前記負荷をオンオフ駆動する構成に組み込まれるものであって、前記負荷の断線を検出するように構成された断線検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の断線検出回路の一例として、特許文献1に記載された構成が知られている。この構成では、負荷と電源との間に設けられたスイッチング素子によって負荷をオンオフするように構成し、そして、スイッチング素子に並列にバイパス通電路を設け、更に、このバイパス通電路に十分大きな抵抗値の抵抗を設け、スイッチング素子及びバイパス通電路と負荷との接続点の電圧を検出し、この検出した電圧に基づいて負荷が断線(オープン)しているか否かを検出するように構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−199577号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1の構成の場合、スイッチング素子をオフしたときに、上記接続点の電圧(負荷の端子電圧)が所定のしきい値よりも小さい場合に、負荷が断線していないと判断し、それ以外のときは、負荷が断線していると判断している。しかし、負荷がモータである場合、スイッチング素子をオフしても、モータが惰性で回転して発電するため、モータの端子電圧が上記しきい値よりも小さくならないことから、モータが断線していると誤判断する不具合があった。
【0005】
また、上記構成を集積回路(ICやLSI等)で構成しようとした場合、負荷の端子電圧を検出するために、バイパス通電路に設けた大きな抵抗値の抵抗が問題になる。というのは、集積回路内においては、高抵抗は大きな面積を占めると共に、上記抵抗に流す断線検出用電流のスイッチ制御部と、コンパレータとを集積回路内に設ける必要があるため、集積回路のチップサイズが大きくなってしまい、製造コストが高くなるという欠点があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、負荷がモータであっても、負荷の断線の誤検出を防止することができ、また、集積回路で構成した場合にチップサイズの大形化を防止することができる断線検出回路を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明においては、スイッチング素子がオフしたときにバイパス通電路を通して負荷へ断線検出用定電流を流すための定電流源を備えると共に、前記スイッチング素子がオフした時点から設定時間の間、断線検出動作を無効化する遅延回路を備える構成とした。この構成によれば、設定時間をモータが停止するまでに要する時間よりも長く設定すれば、負荷がモータであっても、負荷の断線の誤検出を防止することができる。また、上記構成の場合、定電流源を設けるだけで、高抵抗を設ける必要がないので、集積回路で構成した場合にチップサイズが大きくなることを防止できる。
【0008】
請求項2の発明においては、前記定電流源からの定電流が前記負荷側へ流れるか否かで前記負荷の断線を検知する機能を有するコンパレータを備え、このコンパレータは、前記スイッチング素子がオンされて前記負荷が駆動されているときには、前記定電流源からの定電流が前記負荷側へ流れないように構成されている。この構成によれば、負荷をオンしているときには、定電流源からの定電流は負荷側へ流れなくなるから、負荷の動作に全く影響を与えない。
【0009】
請求項3の発明によれば、前記接続点の電圧に基づいて前記負荷の過電流を検出する過電流検出回路を備えたので、過電流検出回路と断線検出回路の電圧検出端子を共用する構成となり、集積回路で構成する場合、端子数を少なくすることができ、それだけチップサイズを小さくし得る。
【0010】
請求項4の発明によれば、前記コンパレータ及び前記過電流検出回路の各定電流源に対して、バッテリーにスイッチを介して接続された電源回路でつくられる定電圧に応じて作動するように構成したので、上記スイッチをオフすれば、各定電流源から定電流が流れ出さなくなり、バッテリーあがりを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動車に搭載されたモータの駆動装置に適用した第1の実施例について、図1ないし図4を参照しながら説明する。まず、図1は、本実施例のモータの駆動装置1の電気回路図である。この図1に示すように、モータの駆動装置1は、バッテリー(電源)2とモータ(負荷)3との間に接続されたスイッチング素子4と、このスイッチング素子4をオンオフ駆動する集積回路5とを備えて構成されている。
【0012】
上記スイッチング素子4をオンすると、バッテリー2の電源電圧BATTがモータ3へ供給されるようになっている。尚、スイッチング素子4としては、例えばnチャネルのMOSFETを使用している。pチャネルのMOSFETやIGBT等を使用しても良い。
【0013】
また、集積回路5は、断線検出回路7と、駆動回路8と、DIAG信号処理回路9と、図示しない種々の制御回路とを備えて構成されている。上記集積回路5には、3つの端子、即ち、電源端子PBと、ゲート駆動端子GVPと、検出端子SVPとが設けられている。尚、集積回路5には、図示しない電源回路から+Bの電源が供給されている。
【0014】
上記電源端子PBと上記バッテリー2との間には、端子保護抵抗10が接続されている。電源端子PBとアースとの間には、コンデンサ11が接続されている。ゲート駆動端子GVPとスイッチング素子4のゲートとの間には抵抗12が接続され、ゲート駆動端子GVPとアースとの間には抵抗13が接続されている。スイッチング素子4とモータ3との接続点Pと、検出端子SVPとの間には、端子保護用の抵抗14、15が接続されている。抵抗14と抵抗15の接続点と、アースとの間には、コンデンサ16が接続されている。
【0015】
また、集積回路5の駆動回路8は、与えられたモータ制御信号SIPを入力して、このモータ制御信号SIPがハイレベルのとき、スイッチング素子4をオンし、モータ制御信号SIPがロウレベルのとき、スイッチング素子4をオフする駆動信号を、ゲート駆動端子GVPを介してスイッチング素子4のゲートへ与えるように構成されている。
【0016】
さて、断線検出回路7は、簡易コンパレータ17と、NOR回路18と、遅延回路19とを備えて構成されている。簡易コンパレータ17は、入力端子が電源端子PBに接続された定電流源20と、定電流源20の出力端子に接続されたダイオード21と、定電流源20の出力端子に接続されたPNP形のトランジスタ22と、トランジスタ22のコレクタとアースとの間に接続された抵抗23とを備えて構成されている。
【0017】
上記ダイオード21のカソードは、抵抗24、25を介して検出端子SVPに接続されており、抵抗24と抵抗25の接続点はダイオード26を介してアースされている。この構成の場合、抵抗10、定電流源20、ダイオード21、抵抗24、25、14、15によって、スイッチング素子4に並列に設けられたバイパス通電路Rが構成されている。
【0018】
また、トランジスタ22のベースには、所定のしきい値電圧VREFが与えられるように構成されている。トランジスタ22のコレクタは、NPN形のトランジスタ27のベースに接続されている。このトランジスタ27のコレクタは、抵抗28を介して直流電源端子29に接続され、トランジスタ27のエミッタはアースされている。
【0019】
上記簡易コンパレータ17においては、定電流源20からの定電流は、検出端子SVPの電圧がしきい値電圧VREFよりも高いとき、トランジスタ22側を流れ、それ以外のとき、ダイオード21側を流れるように構成されている。上記定電流がトランジスタ22側を流れるとき、即ち、トランジスタ22がオンするときは、トランジスタ27がオンし、トランジスタ27のコレクタと抵抗28との接続点Aの電圧レベルは、ロウレベルとなる。これに対して、上記定電流がダイオード21側を流れるときは、トランジスタ22及びトランジスタ27がオフし、上記接続点Aの電圧レベルは、ハイレベルとなる。
【0020】
そして、NOR回路18の一方の入力端子には、上記モータ制御信号SIPが与えられる。NOR回路18の他方の入力端子は、上記抵抗28と上記トランジスタ27のコレクタとの接続点Aに接続されている。NOR回路18の出力端子は、遅延回路19に与えられる。
【0021】
この場合、NOR回路18からの出力信号SBは、モータ制御信号SIPまたは接続点Aの電圧レベルの少なくとも一方がハイレベルのとき、ロウレベルとなり、両方がロウレベルのとき、ハイレベルとなる。
【0022】
また、遅延回路19は、上記NOR回路18からの出力信号SBと、前記モータ制御信号SIPを入力して、断線検出信号SCを出力するように構成されている。遅延回路19は、モータ制御信号SIPがハイレベルからロウレベルに変わった時点t1から所定の設定時間Tdが経過した時点t2で、出力信号SBをそのまま通過させて、この出力信号SBを断線検出信号SCとして出力するように構成されている。即ち、遅延回路19は、上記時点t1から所定の設定時間Tdが経過するまでの間は、時点t1よりも前に入力されていた出力信号SBをそのまま出力するように構成されている。
【0023】
そして、遅延回路19からの断線検出信号SCは、DIAG信号処理回路9へ与えられる。DIAG信号処理回路9は、上記断線検出信号SCと、図示しない各種の検出信号を併せて、DIAG信号を出力するように構成されている。
【0024】
次に、上記構成の作用、特には、断線検出回路7の動作について、図2ないし図4も参照して説明する。まず、モータ3が断線していない正常状態の場合について、図3に従って説明する。与えられたモータ制御信号SIPがハイレベルのとき、駆動回路8によりスイッチング素子4がオンされて、モータ3が通電駆動されている。
【0025】
この通電状態では、図3に示すように、検出端子SVPの電圧レベルがしきい値電圧VREFよりも高いので、定電流源20の電流はトランジスタ22側へ流れ、接続点Aの電圧レベルがロウレベルとなると共に、NOR回路18の出力信号SBがロウレベルになっている。そして、遅延回路19の断線検出信号SCもロウレベルであり、モータ3の断線(オープン)を検出していない。
【0026】
この後、時刻t1において、モータ制御信号SIPがロウレベルに変わると、スイッチング素子4がオフされて、モータ3が断電される。このとき、モータ3は、断電されても、惰性でしばらく回転し続けることから、モータ3の起電力により検出端子SVPの電圧レベルが、図2に示すように、比較的ゆっくり低下する。このため、検出端子SVPの電圧レベルは、図3に示すように、時刻t3で、しきい値電圧VREFよりも低くなり、定電流源20の電流はダイオード21側へ流れ出すようになる。
【0027】
従って、接続点Aの電圧レベルは、時刻t3までロウレベルとなり、時刻t3で、ハイレベルに変化する。このため、NOR回路18の出力信号SBは、時刻t1でハイレベルに変化した後、時刻t3でロウレベルに変わる。
【0028】
更に、遅延回路19は、時刻t1で出力信号SBがハイレベルに変化しても、時刻t2(時刻t1から設定時間Tdが経過時点)までは、ロウレベルの断線検出信号SCを出力し、時刻t2で、そのときの出力信号SBを断線検出信号SCとして出力する、今の場合、ロウレベルの断線検出信号SCを出力するようになっている。即ち、モータ3の断線(オープン)を検出していない。換言すると、遅延回路19は、時刻t1から時刻t2までの間、断線検出動作を無効化するように構成されている。
【0029】
一方、上記構成において、遅延回路19を設けていない構成の場合(従来技術)を考えてみる。この場合、NOR回路18の出力信号SBがハイレベルに変わった時点t1で、モータ3が断線していると誤検出してしまうことになる。これに対して、遅延回路19を設けたので、時刻t1から時刻t2までの間、断線検出信号SCはロウレベルのままとなるので、モータ3の断線(オープン)を検出しないようになる。従って、従来構成とは異なり、モータ3が断線していると誤検出してしまうことを防止できる。
【0030】
次に、モータ3が断線している断線状態の場合について、図4に従って説明する。与えられたモータ制御信号SIPがハイレベルのとき、駆動回路8によりスイッチング素子4がオンされて、モータ3にバッテリー2の電源電圧が印加される。このとき、モータ3が断線しているのであるから、検出端子SVPの電圧レベルは、バッテリー2の電源電圧BATTとなる。
【0031】
従って、図4に示すように、検出端子SVPの電圧レベルがしきい値電圧VREFよりも高いので、定電流源20の電流はトランジスタ22側へ流れ、接続点Aの電圧レベルがロウレベルとなると共に、NOR回路18の出力信号SBがロウレベルになっている。そして、遅延回路19の断線検出信号SCもロウレベルであり、モータ3の断線(オープン)を検出していない。尚、モータ3の断線検出動作は、モータ制御信号SIPがロウレベルのときに実行するように構成されているので、これで問題はない。
【0032】
この後、時刻t1において、モータ制御信号SIPがロウレベルに変わると、スイッチング素子4がオフされて、モータ3に電源電圧が印加されなくなる。このとき、モータ3が断線していると共に、コンデンサ16が充電されていることから、検出端子SVPの電圧レベルは、上記バッテリー2の電源電圧BATTのままとなる。(尚、時間の経過と共に、上記コンデンサ16の蓄積電荷がリークすると、検出端子SVPの電圧レベルが下がるが、定電流源20からリーク電流相当の僅かな電流がコンデンサ16に供給されるので、検出端子SVPの電圧レベルは、しきい値電圧VREFよりも低くなることはない。)
このため、検出端子SVPの電圧レベルは、図4に示すように、時刻t1以降も、しきい値電圧VREFよりも高いことから、定電流源20の大部分の電流はトランジスタ22側へ流れ、接続点Aの電圧レベルは、時刻t1以降も、ロウレベルのままとなる。そして、NOR回路18の出力信号SBは、時刻t1でハイレベルに変化する。
【0033】
更に、遅延回路19は、時刻t1で上記出力信号SBがハイレベルに変化しても、時刻t2(時刻t1から設定時間Tdが経過時点)までは、ロウレベルの断線検出信号SCを出力し、時刻t2で、そのときの出力信号SB、即ち、ハイレベルの断線検出信号SCを出力する。これにより、時刻t2以降、モータ3の断線(オープン)が検出される。
【0034】
このような構成の本実施例においては、スイッチング素子4に並列にバイパス通電路Rを設け、スイッチング素子4及びバイパス通電路Rとモータ3との接続点の電圧、即ち、検出端子SVPの電圧を検出し、この検出した電圧に基づいてモータ3の断線を検出するように構成された断線検出回路7において、スイッチング素子4がオフしたときにバイパス通電路Rを通してモータ3へ断線検出用定電流を流すための定電流源20を設けると共に、スイッチング素子4がオフした時点t1から設定時間Tdの間、断線検出動作を無効化する遅延回路19を備えるように構成した。
【0035】
この構成によれば、設定時間Tdをモータ3が停止するまでに要する時間よりも長く設定すれば、負荷がモータであっても、負荷の断線の誤検出を防止することができる。また、上記構成の場合、定電流源20を設けるだけで、高抵抗を設ける必要がないので、断線検出回路7を集積回路5で構成した場合に、チップサイズが大きくなることを防止できる。
【0036】
また、上記実施例においては、定電流源20からの定電流がモータ3側へ流れるか否かでモータ3の断線を検知する機能を有する簡易コンパレータ17を備え、このコンパレータ17を、スイッチング素子4がオンされてモータ3が通電駆動されているときには、定電流源20からの定電流がモータ3側へ流れないようにする構成とした。この構成によれば、モータ3をオンしているときには、定電流源20からの定電流がモータ3側へ流れなくなるから、モータ3の駆動に上記定電流は全く影響を与えない。そして、この構成の場合、従来構成とは異なり、断線検出用電流のスイッチ制御部を不要にすることができる。
【0037】
更に、上記実施例においては、モータ3の断線の有無にかかわらず、簡易コンパレータ17の定電流源20から一定の電流が流れ続ける、即ち、消費電流が一定である構成としたので、スイッチング素子4のドレイン電圧(バッテリー2の電源電圧)を電源端子PBでモニターする場合、端子保護抵抗10による一定の電圧降下分を補正するだけで済む。このため、ドレイン電圧を安定にモニターすることができる。
【0038】
図5は、本発明の第2の実施例を示すものである。尚、第1の実施例と同一構成には、同一符号を付している。この第2の実施例では、簡易コンパレータ17において、ダイオード21に代えて、トランジスタ22と同一パターンのトランジスタ30を設けた。これ以外の第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。
【0039】
従って、上記第2の実施例においても、第1の実施例と同じ作用効果を得ることができる。特に、第2の実施例では、簡易コンパレータ17において、ダイオード21に代えて、トランジスタ22と同一パターンのトランジスタ30を設けるように構成したので、温度や製造ばらつき等による検出誤差を低減することができる。
【0040】
図6は、本発明の第3の実施例を示すものである。尚、第2の実施例と同一構成には、同一符号を付している。この第3の実施例では、負荷として、モータ3に加えて、電磁バルブ31を設けると共に、電磁バルブ31の断線検出回路32と、モータ3の過電流を検出する過電流検出回路33と、電磁バルブ31の過電流を検出する過電流検出回路34とを設けるように構成した。
【0041】
具体的には、図6に示すように、バッテリー2と電磁バルブ31の間にスイッチング素子35が接続されている。集積回路5には、前記した3つの端子PB、GVP、SVPに加えて、スイッチング素子35用のゲート駆動端子GVVと、電磁バルブ31用の検出端子SVVとが設けられている。
【0042】
ゲート駆動端子GVVとスイッチング素子35のゲートとの間には抵抗36が接続され、ゲート駆動端子GVVとアースとの間には抵抗37が接続されている。スイッチング素子35と電磁バルブ31との接続点P1と、検出端子SVVとの間には、端子保護用の抵抗37、38が接続されている。抵抗37と抵抗38の接続点と、アースとの間には、コンデンサ39が接続されている。
【0043】
また、集積回路5には、電磁バルブ31用の駆動回路(図示しない)が設けられており、この駆動回路は、与えられた電磁バルブ制御信号を入力して、この電磁バルブ制御信号がハイレベルのとき、スイッチング素子35をオンし、電磁バルブ制御信号がロウレベルのとき、スイッチング素子35をオフする駆動信号を、ゲート駆動端子GVVを介してスイッチング素子35のゲートへ与えるように構成されている。尚、図6には、モータ3用の駆動回路8を図示していない。
【0044】
さて、電磁バルブ31用の断線検出回路32は、モータ3用の断線検出回路7(第2の実施例(図5参照))と同様に構成されており、簡易コンパレータ17とNOR回路(図示しない)と遅延回路(図示しない)とを備えて構成されている。尚、図6には、簡易コンパレータ17とその周辺回路だけを図示し、NOR回路や遅延回路等は図示していない。モータ3用の断線検出回路7についても、図6には、簡易コンパレータ17とその周辺回路だけを図示し、NOR回路18や遅延回路19等は図示していない。
【0045】
上記簡易コンパレータ17のトランジスタ30のコレクタは、抵抗24、25を介して検出端子SVVに接続されており、抵抗24と抵抗25の接続点はダイオード26を介してアースされている。
【0046】
また、2つの断線検出回路7、32の各簡易コンパレータ17のトランジスタ22のベースに与える所定のしきい値電圧VREFは、分圧回路40によって生成されるように構成されている。分圧回路40は、電源端子PBとアースとの間に、3個の抵抗41、42、43と定電流源44を直列に接続して構成されている。この場合、抵抗43と定電流源44の接続点が、上記2つの簡易コンパレータ17のトランジスタ22のベースに接続されている。
【0047】
次に、モータ3用の過電流検出回路33について説明する。この過電流検出回路33は、過電流検出用のコンパレータ45と、過電流判定回路(図示しない)とから構成されている。上記コンパレータ45の一方の入力端子(−)は、抵抗46、25を介して検出端子SVPに接続され、他方の入力端子(+)は、分圧回路40の抵抗42と抵抗43の接続点に接続されている。そして、コンパレータ45の出力信号は、過電流判定回路へ与えられるように構成されている。
【0048】
この構成の場合、コンパレータ45は、スイッチング素子4がオンしているときに、スイッチング素子4のドレイン・ソース間電圧をモニターすることにより、モータ3の過電流を検出するように構成されている。ここで、コンパレータ45の他方の入力端子(+)には、過電流検出用のしきい値電圧Vt1が上記分圧回路40から与えられるように構成されているが、この過電流検出用のしきい値電圧Vt1と、前記断線検出用のしきい値電圧VREFとの間には、次の関係が成り立つ構成となっている。
【0049】
Vt1>VREF+(断線検出用電流)*(検出端子保護抵抗)
ここで、検出端子保護抵抗は、検出端子SVPに接続された4つの抵抗24、25、14、15の合計値である。
【0050】
また、電磁バルブ31用の過電流検出回路34の構成は、上記したモータ3用の過電流検出回路33の構成と同じである。即ち、過電流検出回路34は、過電流検出用のコンパレータ47と、過電流判定回路(図示しない)とから構成されている。上記コンパレータ47の一方の入力端子(−)は、抵抗48、25を介して検出端子SVVに接続され、他方の入力端子(+)は、分圧回路40の抵抗41と抵抗42の接続点に接続されている。そして、コンパレータ47の出力信号は、過電流判定回路へ与えられるように構成されている。
【0051】
この構成の場合、コンパレータ47は、スイッチング素子35がオンしているときに、スイッチング素子35のドレイン・ソース間電圧をモニターすることにより、電磁バルブ31の過電流を検出するように構成されている。ここで、コンパレータ47の他方の入力端子(+)には、過電流検出用のしきい値電圧Vt2が上記分圧回路40から与えられるように構成されているが、この過電流検出用のしきい値電圧Vt2と、前記断線検出用のしきい値電圧VREFとの間には、次の関係が成り立つ構成となっている。
【0052】
Vt2>VREF+(断線検出用電流)*(検出端子保護抵抗)
ここで、検出端子保護抵抗は、検出端子SVVに接続された4つの抵抗24、25、37、38の合計値である。
【0053】
また、上記2つのコンパレータ45、47は、電源端子PBからの定電流で動作するように構成されているため、モータ3と電磁バルブ31がそれぞれ独立してオンオフ動作した場合でも、端子保護抵抗による電圧降下は一定となる。このため、上記一定の電圧降下分を補正することにより、ドレイン・ソース間電圧を安定にモニターすることができる。
【0054】
また、上記2つのコンパレータ45、47は、過電流検出用のしきい値電圧Vt1、Vt2を上述したように設定しているので、スイッチング素子4、35がオンしているときに、断線検出用電流が検出端子保護抵抗に流れることにより発生する電圧の影響を受けることなく、スイッチング素子4、35のドレイン・ソース間電圧に基づいて過電流を検出することができる。
【0055】
尚、上述した以外の第3の実施例の構成は、第2の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、第3の実施例においても、第2の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。
【0056】
特に、第3の実施例においては、検出端子SVPの電圧(スイッチング素子4及びバイパス通電路Rとモータ3との接続点の電圧)に基づいて、モータ3の過電流を検出する過電流検出回路33を設けたので、過電流検出回路33と断線検出回路7の電圧検出端子を共用する構成となる。このため、このような過電流検出回路33と断線検出回路7を集積回路で構成する場合、端子数を少なくすることができ、それだけチップサイズを小さくし得る。
【0057】
尚、第3の実施例のモータ3と電磁バルブ31は、例えば自動車に搭載された2次空気供給システムのポンプモータと電磁バルブに適用することが好ましい。即ち、上記2次空気供給システムのポンプモータと電磁バルブを、第3の実施例のような駆動装置によって通電駆動することが好ましい構成である。
【0058】
また、上記した各実施例において、集積回路5に+Bの電源電圧を供給する電源回路(図示しない)とバッテリー2との間に、スイッチやリレー等を設けると共に、断線検出回路7、32や過電流検出回路33、34で使用する定電流を上記+Bの電源で作成した定電圧に応じて動作するような構成とすることが好ましい。このように構成すると、+Bの電源をオフしたとき(+Bの電源回路とバッテリー2との間のスイッチやリレー等をオフしたとき)に、電源端子PBを流れる電流がゼロになると共に、スイッチング素子4、35がオフとなることから、バッテリーあがりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すモータの駆動装置の電気回路図
【図2】断電後のモータの端子電圧の変化を示す図
【図3】モータが断線していない場合のタイムチャート
【図4】モータが断線している場合のタイムチャート
【図5】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
1はモータの駆動装置、2はバッテリー(電源)、3はモータ(負荷)、4はスイッチング素子、5は集積回路、7は断線検出回路、17は簡易コンパレータ、18はNOR回路、19は遅延回路、20は定電流源、31は電磁バルブ(負荷)、32は断線検出回路、33は過電流検出回路、34は過電流検出回路、35はスイッチング素子、40は分圧回路、44は定電流源、45はコンパレータ、47はコンパレータを示す。

Claims (4)

  1. 負荷と電源との間に設けられたスイッチング素子によって前記負荷をオンオフ駆動する構成に対して、前記スイッチング素子に並列にバイパス通電路を設け、前記スイッチング素子及び前記バイパス通電路と前記負荷との接続点の電圧を検出し、この検出した電圧に基づいて前記負荷の断線を検出するように構成された断線検出回路において、
    前記スイッチング素子がオフしたときに前記バイパス通電路を通して前記負荷へ断線検出用定電流を流すための定電流源と、
    前記スイッチング素子がオフした時点から設定時間の間、断線検出動作を無効化する遅延回路とを備えたことを特徴とする断線検出回路。
  2. 前記定電流源からの定電流が前記負荷側へ流れるか否かで前記負荷の断線を検知する機能を有するコンパレータを備え、
    このコンパレータは、前記スイッチング素子がオンされて前記負荷が駆動されているときには、前記定電流源からの定電流が前記負荷側へ流れないように構成されていることを特徴とする請求項1記載の断線検出回路。
  3. 前記接続点の電圧に基づいて前記負荷の過電流を検出する過電流検出回路を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の断線検出回路。
  4. 前記コンパレータ及び前記過電流検出回路の各定電流源は、バッテリーにスイッチを介して接続された電源回路でつくられる定電圧に応じて作動するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の断線検出回路。
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