【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排ガス処理装置におけるリーク検出方法に係り、特に、排ガス処理装置のケーシング内に収容された触媒ブロック相互間又は触媒ブロックの側面とケーシングの内壁との間の隙間からリークする排ガスのリーク検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボイラやゴミ焼却炉等の燃焼装置から排出される排ガス中には、窒素化合物やダイオキシン等が含まれている。これらの排ガスを処理する装置として、排ガス中の窒素化合物やダイオキシン等を加熱された触媒と反応させて分解する排ガス処理装置が知られている。この排ガス処理装置は、燃焼装置から排出される排ガスをケーシング内に導き、ケーシング内に設けられた複数の触媒ブロックに接触させて分解した後、処理ガスとして排出するようになっている。
【0003】
ところで、一般に、排ガス処理装置における触媒ブロックは、ケーシング内の排ガスの流れ方向及びその直交方向に、それぞれ所定の間隔で複数配置して構成されている。そして、触媒ブロック相互間や触媒ブロックの側面とケーシングの内壁との間の隙間にシール部を設け、その隙間を通過して排出される排ガスを低減するようにしている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭62−202323号公報(第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方法によれば、施工時の据え付け状態や触媒ブロック相互間の温度差に伴う触媒ブロックの伸縮、変形等により、シール部に隙間が生じ、この隙間から排ガスがリークする場合がある。
【0006】
そこで、従来、排ガス処理装置の搬入時や運転停止中に、例えば、触媒ブロックの一端側から目視によるシール部の外観検査が行なわれている。しかし、この方法では、例えばケーシングの中央付近に位置する触媒ブロックのシール部やシール部の僅かな隙間等の検知が困難であるため、排ガスのリークを完全に防止できない場合がある。
【0007】
上述した問題に鑑み、本発明は、排ガス処理装置の触媒ブロック以外の部分を通る排ガスのリークを検出することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、触媒ブロックが収容されてなる排ガス処理装置の運転停止中に、触媒に吸着され易い試料ガスを排ガス処理装置の入口側から供給し、入口側と出口側における試料ガスの濃度を測定することにより、シール部からのリークを検出することを特徴とする。
【0009】
即ち、触媒ブロックの入口側から試料ガスを供給することにより、試料ガスは触媒ブロック内に導かれ、全量が触媒に吸着される。しかし、シール部に隙間があれば、試料ガスの一部は、触媒ブロックの出口側にショートパスされる。このため、触媒ブロックの入口側と出口側のガスを採取して分析することにより、試料ガスが捕捉され、リークの有無を検出することができる。
【0010】
また、検出された試料ガスの濃度は、排ガス処理装置の運転中におけるガスリーク量と相関するから、リークによる影響を推定できる。つまり、濃度を管理することにより、シール部の補修時期等を決める判断材料となる。
【0011】
ここで、触媒が五酸化バナジウムを構成成分とする触媒である場合、試料ガスは、空気により希釈されてなるアンモニアガスであることが好ましい。即ち、アンモニアガスは、五酸化バナジウムに吸着され易いから、隙間の検出精度が向上する。なお、アンモニアガスの供給は、触媒の吸着能が良好な常温(例えば、約25℃)下で行ない、アンモニア及び空気中の水分量は、触媒の吸着能や試料採取に影響を与えない程度の低湿度に管理されることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されてなる排ガス処理装置の実施形態について説明する。図1は、本発明が適用されてなる廃棄物処理装置の一実施形態の構成図である。図1に示すように、燃焼炉1に供給された廃棄物は、例えば、熱分解後に高温(例えば、約1300℃)で燃焼され、燃焼排ガスが生成される。焼却炉1から排出された燃焼排ガスは、熱交換器2で熱交換され、次いで廃熱ボイラ3で熱回収されることにより、低温(例えば、約170℃の排ガス)となり、除塵用バグフィルタ4に送られる。
【0013】
除塵用バグフィルタ4で除塵された排ガスは、排ガス加熱器などにより加熱(例えば、約200℃)された後、例えば、縦型容器内の排ガス処理装置5に導入され、上部空間6を通って加熱された触媒層7に導かれ、例えば排ガス中のダイオキシン類が分解除去される。触媒層7を通って清浄化された排ガスは、下部空間8を通って排ガス処理装置5から排出され、誘引送風機9を介して煙突10から大気に排出される。なお、本実施形態の排ガス処理装置5は、ダイオキシン類の分解触媒を備えているが、これに限らず、例えば脱硝触媒等を備えていてもよい。
【0014】
排ガス処理装置5は、上部空間6の入口側の煙道にガス導入管11が接続され、ガス導入管11と上部空間6との間の煙道および下部空間8の出口側の煙道にガス採取管12がそれぞれ接続されている。ガス導入管11は、後述する試料ガスを煙道内に流量調節可能に供給する管であり、試料ガスの供給源に連結されている。ガス採取管12は、連絡管を介してガス分析装置13に接続されている。なお、ガス導入管11及びガス採取管12は、排ガス処理装置5の運転中、管内に排ガスが流入しない構成になっている。
【0015】
次に、排ガス処理装置5の構成を図2及び図3を用いて詳細に説明する。図2は、排ガス処理装置5の一実施形態を示す部分断面図であり、図2(a)は、ガス流れ方向に直交する断面図、図2(b)は、ガス流れ方向に沿った水平断面図を示す。図2に示すように、排ガス処理装置5は、ケーシング20と、ケーシング20の内面を水平に渡して形成される水平梁21と、水平梁21の上に並置かつ積層して設けられる触媒ブロック22と、触媒ブロック22相互間の断面流路の隙間をシールするシール部23とを有して構成される。触媒ブロック22は、水平梁21の上に2行3列に並置され、それぞれ3段に積層されている。触媒ブロック22相互間は、各段において、シール部23で、それぞれシールされている。なお、触媒ブロック22の側面とケーシング20の内壁との間の隙間は、少なくとも最下段の触媒ブロック22が水平梁21に気密に当接されることによりシールされるが、本実施形態では、各段の触媒ブロック22において、ケーシング20との隙間にシール部24を設けている。
【0016】
図3は、触媒ブロック22の一実施形態を示す斜視図である。図3に示すように、触媒ブロック22は、触媒ユニット30を排ガス流れ方向及びその直行する方向にそれぞれ複数個並べて、一辺が約1〜2mの枠体31内に収納した触媒ユニット30の集合体である。触媒ユニット30は、例えばハニカム状又は板状の触媒エレメントを複数枚重ね合わせて形成した触媒エレメントの集合体である。なお、本実施形態では、触媒エレメントを構成する触媒として、酸化チタン(TiO2)を主成分とする担体に、触媒活性成分として五酸化バナジウム(V2O5)と三酸化タングステン(WO3)を担持させたものを使用しているが、これに限られるものではない。
【0017】
枠体31は、排ガスの流れ方向に対向する面に開口部を有し、開口部の周縁部に鍔部32が形成されている。枠体31の外壁面には、鍔部32を補強する補強部材33が形成されている。開口部の一端側の周縁には、触媒ブロック22をケーシング20内に収納する際に用いる吊りボルト34が形成されている。
【0018】
図4は、図2におけるケーシング20の内壁と触媒ブロック22との間がシールされる状態を示す部分拡大図である。図4に示すように、触媒ブロック22は、下端の鍔部32と水平梁21との間にパッキン40を設け、気密にシールされている。また、触媒ブロック22は、鍔部32にパッキン40を挟んで積層され、触媒ブロック22内を流れる排ガスが外側にリークしないようになっている。
【0019】
次に、本実施形態の動作を説明する。除塵用バグフィルタ4を通過した排ガスは、排ガス処理装置5に導入され、上部空間6を流下し、触媒ブロック22内に導かれる。触媒ブロック22内に導入された排ガスは、触媒ユニット30と接触し、ここで、例えばダイオキシン類の分解触媒の存在下、排ガス中のダイオキシン類が分解、除去され、処理ガスとして排ガス処理装置5から排出される。
【0020】
ところで、排ガス処理装置5は、施工時の据え付け状態や触媒ブロック相互間の温度差等に伴う触媒ブロック22の伸縮、変形、クラック等により、シール部23、24に隙間が生じ、この隙間から排ガスがリークする場合がある。図5は、図4の触媒ブロック22の側面とケーシング20の内壁との間から排ガスがリークする状態の一例を示す図である。図5に示すように、触媒ブロック22の変形等により、隙間50が発生すると、排ガス51が隙間51を通って未処理のままリークする。
【0021】
そこで、本実施形態では、触媒ブロック22以外の断面流路のシール部におけるリークを検出方法として、先ず、排ガス処理装置5の運転停止中に、空気により所定濃度に希釈されたアンモニアガスを、ガス導入管11から煙道内に供給する。煙道内に供給されたアンモニアガスは、触媒層7を介して下流側の誘引送風機9により吸い込まれ、排ガス処理装置5の触媒ブロック22内に導かれる。ここで、アンモニアガスは、特に、常温(例えば、約25℃)又はそれに近い低温において、五酸化バナジウム(V2O5)を有する触媒に吸着され易い性質を有するため、触媒ブロック22に導入されたアンモニアガスは、ほぼ全量、触媒に吸着される。
【0022】
しかし、シール部に隙間があると、アンモニアガスの一部は、その隙間を通過(ショートパス)して、未処理のまま、触媒層7から排出される。このため、排ガス処理装置5の入口側および出口側の煙道を流れるガスの一部をそれぞれガス採取管12により採取し、採取したガスをガス分析装置13に取り込んで、アンモニアの濃度を分析することにより、隙間からのリークを検出することができる。なお、得られた濃度検出値は、排ガス処理装置5の運転中におけるリークガス量に相関するから、リークによる影響が推定されるとともに、シール部の補修時期等を決める判断材料となる。
【0023】
この場合において、アンモニアガス及び触媒の温度は、常温又はそれに近い低温であるほど、触媒の吸着能が向上するため、適切に温度管理される必要がある。また、空気に含まれる水分量は、触媒による吸着作用やガス採取管に影響を与えない程度の低湿度に管理される必要がある。また、ガス導入管11から供給されるアンモニアガスの濃度は、検出精度を考慮して、例えば、50〜200ppmの範囲になるように、アンモニアガス量を調整するのが好ましい。
【0024】
以上、本実施形態によれば、触媒ブロック以外の部分を通る排ガスのリークを運転停止中に検出することができる。これにより、例えば、施工時に発生するシール部の隙間を、運転開始前に未然に検出し、有害ガス等の排出を防止することができる。また、運転中に、例えば、ダイオキシン類のリーク分析を行なう場合、通常、分析測定に数十日を要するが、本実施形態によれば、短時間で試料ガスを分析できるため、迅速な対応が可能となる。
【0025】
また、本実施形態によれば、シール部の隙間からリークする試料ガスの濃度を検出することにより、運転中における排ガスのリーク量及び隙間の量を定量的に管理できる。これにより、施工上の品質管理や触媒分解性能の品質管理が容易となる。
【0026】
また、本実施形態では、ダイオキシン類の分解触媒に対し、試料ガスとしてアンモニアガスを用いたが、これに限定されるものではなく、触媒の種類に応じて、その触媒に吸着され易い試料ガスを適宜選択することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、排ガス処理装置の触媒ブロック以外の部分を通る排ガスのリークを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる廃棄物処理装置の一実施形態の構成図である。
【図2】排ガス処理装置の一実施形態を示す部分断面図であり、(a)は、ガス流れ方向に直交する断面図、(b)は、ガス流れ方向に沿った水平断面図である。
【図3】触媒ブロックの一実施形態を示す斜視図である。
【図4】図2におけるケーシングの内壁と触媒ブロック22との間がシールされる状態を示す部分拡大図である。
【図5】図4の触媒ブロックの側面とケーシングの内壁との間から排ガスがリークする状態の一例を示す図である。
【符号の説明】
5 排ガス処理装置
7 触媒層
9 誘引送風機
11 ガス導入管
12 ガス採取管
13 ガス分析装置
20 ケーシング
22 触媒ブロック
23,24 シール部
30 触媒ユニット
32 鍔部
40 パッキン[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for detecting a leak in an exhaust gas treatment device, and more particularly, to a leak of exhaust gas leaking from a gap between catalyst blocks accommodated in a casing of the exhaust gas treatment device or a gap between a side surface of the catalyst block and an inner wall of the casing. It relates to the detection method.
[0002]
[Prior art]
Exhaust gas discharged from combustion devices such as boilers and refuse incinerators contains nitrogen compounds, dioxins, and the like. As an apparatus for treating these exhaust gases, there is known an exhaust gas treating apparatus which decomposes a nitrogen compound or dioxin in the exhaust gas by reacting with a heated catalyst. In this exhaust gas treatment device, exhaust gas discharged from a combustion device is guided into a casing, brought into contact with a plurality of catalyst blocks provided in the casing, decomposed, and then discharged as a processing gas.
[0003]
In general, a plurality of catalyst blocks in an exhaust gas treatment device are arranged at predetermined intervals in a flow direction of exhaust gas in a casing and in a direction perpendicular thereto. A seal is provided in a gap between the catalyst blocks or between the side surface of the catalyst block and the inner wall of the casing, so as to reduce exhaust gas discharged through the gap. (For example, refer to Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 62-202323 (FIG. 2)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the above method, a gap is formed in the seal portion due to the installation state at the time of construction or expansion and contraction or deformation of the catalyst block due to a temperature difference between the catalyst blocks, and exhaust gas may leak from the gap. .
[0006]
Therefore, conventionally, for example, when the exhaust gas treatment device is carried in or stopped, the appearance of the seal portion is visually inspected from one end side of the catalyst block. However, in this method, it is difficult to detect, for example, the seal portion of the catalyst block located near the center of the casing or a slight gap between the seal portions, and thus it may not be possible to completely prevent the exhaust gas from leaking.
[0007]
In view of the above problems, an object of the present invention is to detect a leak of exhaust gas passing through a portion other than a catalyst block of an exhaust gas treatment device.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention supplies a sample gas that is easily adsorbed to the catalyst from the inlet side of the exhaust gas treatment device during operation stop of the exhaust gas treatment device containing the catalyst block, and The leak from the seal portion is detected by measuring the concentration of the sample gas at the outlet side.
[0009]
That is, by supplying the sample gas from the inlet side of the catalyst block, the sample gas is guided into the catalyst block, and the entire amount is adsorbed by the catalyst. However, if there is a gap in the seal portion, a part of the sample gas is short-passed to the exit side of the catalyst block. Therefore, by collecting and analyzing the gas on the inlet side and the outlet side of the catalyst block, the sample gas is captured, and the presence or absence of a leak can be detected.
[0010]
Further, since the detected concentration of the sample gas is correlated with the amount of gas leak during the operation of the exhaust gas treatment device, the influence of the leak can be estimated. In other words, by managing the concentration, it becomes a judgment material for determining the repair time and the like of the seal portion.
[0011]
Here, when the catalyst is a catalyst containing vanadium pentoxide as a constituent component, the sample gas is preferably an ammonia gas diluted with air. That is, since the ammonia gas is easily adsorbed by vanadium pentoxide, the detection accuracy of the gap is improved. The supply of ammonia gas is carried out at normal temperature (for example, about 25 ° C.) where the adsorption capacity of the catalyst is good, and the amount of ammonia and water in the air is such that the adsorption capacity of the catalyst and the sampling are not affected. Preferably, the humidity is controlled to be low.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an exhaust gas treatment apparatus to which the present invention is applied will be described. FIG. 1 is a configuration diagram of one embodiment of a waste disposal apparatus to which the present invention is applied. As shown in FIG. 1, the waste supplied to the combustion furnace 1 is burned at a high temperature (for example, about 1300 ° C.) after, for example, pyrolysis to generate a combustion exhaust gas. The combustion exhaust gas discharged from the incinerator 1 is subjected to heat exchange in the heat exchanger 2 and then to heat recovery in the waste heat boiler 3, thereby lowering the temperature (for example, exhaust gas at about 170 ° C.), and the dust filter 4 for dust removal. Sent to
[0013]
The exhaust gas removed by the dust filter 4 is heated (for example, at about 200 ° C.) by an exhaust gas heater or the like, and then introduced into, for example, an exhaust gas treatment device 5 in a vertical container and passed through an upper space 6. The dioxins in the exhaust gas are decomposed and removed, for example, by being guided to the heated catalyst layer 7. The exhaust gas purified through the catalyst layer 7 is discharged from the exhaust gas treatment device 5 through the lower space 8, and is discharged from the chimney 10 to the atmosphere via the induction blower 9. Although the exhaust gas treatment device 5 of the present embodiment includes a catalyst for decomposing dioxins, the present invention is not limited to this, and may include, for example, a denitration catalyst.
[0014]
In the exhaust gas treatment device 5, a gas introduction pipe 11 is connected to a flue on the inlet side of the upper space 6, and gas is supplied to a flue between the gas introduction pipe 11 and the upper space 6 and a flue on the outlet side of the lower space 8. The sampling tubes 12 are respectively connected. The gas introduction pipe 11 is a pipe that supplies a sample gas described later into the flue so as to be adjustable in flow rate, and is connected to a supply source of the sample gas. The gas sampling pipe 12 is connected to a gas analyzer 13 via a communication pipe. In addition, the gas introduction pipe 11 and the gas sampling pipe 12 are configured such that no exhaust gas flows into the pipe during the operation of the exhaust gas treatment device 5.
[0015]
Next, the configuration of the exhaust gas treatment device 5 will be described in detail with reference to FIGS. FIG. 2 is a partial cross-sectional view showing one embodiment of the exhaust gas treatment device 5, FIG. 2 (a) is a cross-sectional view orthogonal to the gas flow direction, and FIG. 2 (b) is a horizontal view along the gas flow direction. FIG. As shown in FIG. 2, the exhaust gas treatment device 5 includes a casing 20, a horizontal beam 21 formed by horizontally extending the inner surface of the casing 20, and a catalyst block 22 provided on the horizontal beam 21 so as to be stacked on the horizontal beam 21. And a seal portion 23 for sealing a gap in the cross-sectional flow path between the catalyst blocks 22. The catalyst blocks 22 are juxtaposed in two rows and three columns on the horizontal beam 21, and are stacked in three stages. The space between the catalyst blocks 22 is sealed by a seal portion 23 at each stage. Note that the gap between the side surface of the catalyst block 22 and the inner wall of the casing 20 is sealed by at least the lowermost catalyst block 22 being airtightly abutted on the horizontal beam 21. In the catalyst block 22 of the stage, a seal portion 24 is provided in a gap with the casing 20.
[0016]
FIG. 3 is a perspective view showing an embodiment of the catalyst block 22. As shown in FIG. 3, the catalyst block 22 is an aggregate of the catalyst units 30 in which a plurality of the catalyst units 30 are arranged in the exhaust gas flow direction and the direction perpendicular thereto, and are housed in a frame 31 having a side of about 1 to 2 m. It is. The catalyst unit 30 is, for example, an aggregate of catalyst elements formed by stacking a plurality of honeycomb-shaped or plate-shaped catalyst elements. In the present embodiment, as a catalyst constituting the catalyst element, a carrier mainly composed of titanium oxide (TiO 2 ) is used, and vanadium pentoxide (V 2 O 5 ) and tungsten trioxide (WO 3 ) are used as catalytically active components. Is used, but the present invention is not limited to this.
[0017]
The frame 31 has an opening on a surface facing the flow direction of the exhaust gas, and a flange 32 is formed on a peripheral edge of the opening. A reinforcing member 33 for reinforcing the flange 32 is formed on an outer wall surface of the frame 31. Hanging bolts 34 used when housing the catalyst block 22 in the casing 20 are formed on the periphery of one end of the opening.
[0018]
FIG. 4 is a partially enlarged view showing a state where the space between the inner wall of the casing 20 and the catalyst block 22 in FIG. 2 is sealed. As shown in FIG. 4, the catalyst block 22 is provided with a packing 40 between the flange 32 at the lower end and the horizontal beam 21, and is hermetically sealed. The catalyst block 22 is stacked on the flange 32 with the packing 40 interposed therebetween, so that exhaust gas flowing in the catalyst block 22 does not leak to the outside.
[0019]
Next, the operation of the present embodiment will be described. Exhaust gas that has passed through the dust filter 4 is introduced into the exhaust gas treatment device 5, flows down the upper space 6, and is guided into the catalyst block 22. The exhaust gas introduced into the catalyst block 22 comes into contact with the catalyst unit 30, where dioxins in the exhaust gas are decomposed and removed, for example, in the presence of a catalyst for decomposing the dioxins. Is discharged.
[0020]
Meanwhile, in the exhaust gas treatment device 5, a gap is generated in the seal portions 23 and 24 due to expansion and contraction, deformation, cracks, and the like of the catalyst block 22 due to an installation state at the time of construction, a temperature difference between the catalyst blocks, and the like. May leak. FIG. 5 is a diagram showing an example of a state in which exhaust gas leaks from between the side surface of the catalyst block 22 and the inner wall of the casing 20 in FIG. As shown in FIG. 5, when the gap 50 is generated due to deformation of the catalyst block 22 or the like, the exhaust gas 51 leaks through the gap 51 without being processed.
[0021]
Therefore, in the present embodiment, as a method of detecting a leak in the seal portion of the cross-sectional flow path other than the catalyst block 22, first, while the operation of the exhaust gas treatment device 5 is stopped, ammonia gas diluted to a predetermined concentration with air is discharged. It is supplied from the introduction pipe 11 into the flue. The ammonia gas supplied into the flue is sucked in by the downstream draft blower 9 through the catalyst layer 7 and guided into the catalyst block 22 of the exhaust gas treatment device 5. Here, ammonia gas is introduced into the catalyst block 22 because it has a property that it is easily adsorbed by a catalyst having vanadium pentoxide (V 2 O 5 ) at room temperature (for example, about 25 ° C.) or at a low temperature close thereto. Almost all of the ammonia gas is adsorbed on the catalyst.
[0022]
However, if there is a gap in the seal portion, a part of the ammonia gas passes through the gap (short pass) and is discharged from the catalyst layer 7 without being treated. For this reason, a part of the gas flowing through the flue on the inlet side and the outlet side of the exhaust gas treatment device 5 is respectively collected by the gas sampling pipe 12, and the collected gas is taken into the gas analyzer 13 to analyze the concentration of ammonia. This makes it possible to detect a leak from the gap. The obtained concentration detection value correlates with the amount of leak gas during the operation of the exhaust gas treatment device 5, so that the influence of the leak is estimated, and at the same time, it is used as a criterion for determining the time to repair the seal portion.
[0023]
In this case, as the temperature of the ammonia gas and the catalyst is lower than or equal to normal temperature, the adsorption capacity of the catalyst is improved, so that the temperature needs to be appropriately controlled. Further, the amount of water contained in the air needs to be controlled to a low humidity that does not affect the adsorption action by the catalyst or the gas sampling pipe. In addition, it is preferable to adjust the amount of ammonia gas supplied from the gas introduction pipe 11 in consideration of the detection accuracy, for example, in the range of 50 to 200 ppm.
[0024]
As described above, according to the present embodiment, it is possible to detect a leak of the exhaust gas passing through a portion other than the catalyst block while the operation is stopped. Thereby, for example, the gap of the seal part generated at the time of construction can be detected before starting the operation, and emission of harmful gas and the like can be prevented. In addition, for example, when performing leak analysis of dioxins during operation, analysis and measurement usually require several tens of days. However, according to the present embodiment, the sample gas can be analyzed in a short time, so that quick response is possible. It becomes possible.
[0025]
Further, according to the present embodiment, by detecting the concentration of the sample gas leaking from the gap in the seal portion, it is possible to quantitatively manage the amount of leak of exhaust gas and the amount of the gap during operation. This facilitates quality control during construction and quality control of catalyst decomposition performance.
[0026]
Further, in the present embodiment, ammonia gas was used as a sample gas for the dioxin decomposition catalyst. However, the present invention is not limited to this. Depending on the type of the catalyst, a sample gas that is easily adsorbed by the catalyst may be used. It can be selected as appropriate.
[0027]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the leak of the exhaust gas which passes through parts other than a catalyst block of an exhaust gas processing apparatus can be detected.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of an embodiment of a waste disposal apparatus to which the present invention is applied.
FIGS. 2A and 2B are partial cross-sectional views showing an embodiment of an exhaust gas treatment apparatus, wherein FIG. 2A is a cross-sectional view orthogonal to a gas flow direction, and FIG. 2B is a horizontal cross-sectional view along the gas flow direction.
FIG. 3 is a perspective view showing one embodiment of a catalyst block.
FIG. 4 is a partially enlarged view showing a state in which a space between an inner wall of a casing and a catalyst block 22 in FIG. 2 is sealed.
5 is a diagram showing an example of a state in which exhaust gas leaks from between a side surface of the catalyst block of FIG. 4 and an inner wall of a casing.
[Explanation of symbols]
5 Exhaust gas treatment device 7 Catalyst layer 9 Induction blower 11 Gas introduction pipe 12 Gas sampling pipe 13 Gas analyzer 20 Casing 22 Catalyst blocks 23 and 24 Seal part 30 Catalyst unit 32 Flange part 40 Packing