JP2004290937A - 携帯用電気分解生成器 - Google Patents

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JP2004290937A JP2003090874A JP2003090874A JP2004290937A JP 2004290937 A JP2004290937 A JP 2004290937A JP 2003090874 A JP2003090874 A JP 2003090874A JP 2003090874 A JP2003090874 A JP 2003090874A JP 2004290937 A JP2004290937 A JP 2004290937A
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Abstract

【課題】生活水を電気分解により還元水素水・アルカリイオン水・酸性イオン水・強酸性水・強アルカリ水・中性除菌水などに水質改善することのできる携帯用電気分解生成器を提供する。
【解決手段】電極部内部を二層にわけ、一方は密閉された貯蔵室を設け電解溶液を貯蔵可能とし、貯蔵室下部にキャップを設け簡単に脱着式として、貯蔵水が取り出せるようにした。電解槽を棒状にし市販のペットボトルに挿入できるように、電解槽をコンパクトにし、操作基盤と電源トランスなどを切り離し単体で使用できるようにした。電気分解中にアルカリイオン水と酸性イオン水の性質を変えず、中断させること無く電極板に付着する水素と酸素の気泡を取り除き効率よく電気分解を行う。電気分解時、1秒〜10分毎に電極の極性を瞬間的又は間欠的に反転させ、通常の電流を印加し電極面への気泡の付着を防止し電気分解の効率を高める。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、生活水を電気分解により6種類の水(還元水素水・アルカリイオン水・酸性イオン水・強酸性水・強アルカリ水・中性除菌水)などに水質改善することのできる携帯用電気分解生成器に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水道水などの水質を改善する器具として、活性炭でろ過させる方式や電気分解により、・アルカリイオン水・酸性イオン水・強酸性水・強アルカリ水・中性除菌水を据え置き式ならびに、それぞれの水質のみを作る装置であった。
そのため、装置が何台も必要となり、設置場所の問題や設置スペースならびに取り付け蛇口の多様化などにより、使用することに難題が多かった。
また、電気分解しているときに、水素と酸素の泡が電極に付着し、電解効率が低下することで長時間使用すると、求める水質が出来なかった。
【0003】
また従来、電気分解生成装置は、アルカリイオン水と酸性イオン水生成装置また、強酸性水と強アルカリ水生成装置、さらに両者を生成する装置は存在している。
最近では、使用用途が多様化してきており、装置も新たに中性除菌水生成装置(次亜塩素酸水)や還元水素水生成装置(中性還元水)が利用されている。
また、各装置は大型のため、設置場所を固定化し、蛇口設置工事が伴い、簡単に使用することが困難であった。
さらに、利用者はそれぞれ必要に応じて各機種を購入しなくてはならず、購入金額の増大や設置スペース・電源の確保をしなくてはならない問題もあった。
【0004】
また従来、電気分解生成装置においては、連続して電気分解していると、電極板面のプラス極面には酸素の気泡が発生し付着する。また、マイナス極面には水素の気泡が発生し付着する。これにより、電気分解の能力が低下するばかりか、カルシウムなども局面に付着し、電気伝導を遮断する問題があった。そのため、アルカリイオン水や酸性イオン水を取り出した後で、その極性を反転させカルシウムの沈着を防ぐ方法やアルカリイオン水と酸性イオン水を生成するたびに、極性を反転させ取り出し自体を交互にしているものもあった。しかしながら、いずれも一度電気分解を停止させてから、極性を反転させるという問題があり、両者とも電気分解中に発生する酸素と水素の気泡が電極板面に付着し、電気分解効率が低下するということは防ぐことが出来なかった。
【0005】
また、電極板ならびに電解槽は生成器本体に内蔵されており、電解槽のメンテナンスを行う場合は、一定期間メンテナンスのため使用できないばかりか、部品の調達ならびに、生成器本体の分解を行わないと修理が出来ない問題があった。
さらに、設置が固定化されるため、固定化された原水のみの生成しかすることが出来ず、遠隔場所で少量使用したい場合は、生成された水溶液を持参するか、使用する場所ごとに必要生成器を新たに設置するしかなかった。
特に、固定された電源ならびに水源を確保する必要があり、海外や被災地または、貧困国では、上記の確保が難しく使用自体が困難であった。
最近では、耐性菌の出現により、ミネラルウオーターへの菌の混入や、飲料水の除菌においても、次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒薬を使用しないと、安心して飲用出来ないという問題もある。しかし、健康を考えると消毒薬の使用は、健康阻害する指摘もあり、解決方法に苦慮している。
【0006】
すなわち、従来の各生成器は高額な上、据え置きタイプでスペースを必要とする。
そのため、各生成器を独立して設置する必要があり、取り付ける蛇口の多種・多様化による設置不能や取り付けスペースの問題、さらに移動が出来ないため、使用場所が限られていた。
また、常設電源を必要とし、電源が確保できないところや海外・被災地・貧困国などでは使用することが出来ない。
さらに、常設水源を必要とし、一定の圧力の水源が確保できない地域や海外・被災地・貧困国などでは使用することが出来ない。
水質においても、日本国内の水道法水質基準適合の水源を確保することが必要であり、特に水道原水が飲用できない地域での使用は不可能であった。手軽に手に入るボトルウオーターや貯水された水が確保できても使用が出来ない。
そして、電気分解するときに、生成を阻害する水素と酸素の気泡が電極板に付着し電解効率を損ねており、長時間の使用が困難であった。
また還元水素水生成器・アルカリ&酸性イオン水生成器・強酸性水&強アルカリ水生成器・中性除菌水生成器とそれぞれ必要に応じて購入する必要があり、その費用や使用法及びスペースが多種多様化しており、使用に困難を要している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記問題を解決することを目的にし、生活水を電気分解により6種類の水(還元水素水・アルカリイオン水・酸性イオン水・強酸性水・強アルカリ水・中性除菌水)などに水質改善することのできる携帯用電気分解生成器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の携帯用電気分解生成器は、一台の電気分解生成器で、6種類(還元水素水・アルカリイオン水・酸性イオン水・強酸性水・強アルカリ水・中性除菌水)を簡単にしかも携帯式にした。
市販のミネラルウオーター(ペットボトルに挿入式)を使用できるため、いつでもどこでも迅速に生成が可能になっていて、電源アダプター及び内臓バッテリーにて、国内・海外を問わず使用が可能になった。
また、水素と酸素の泡の付着を防止するため、電極の生成効率を上げることを特徴とする。
【0009】
また上記目的を達成するために、この発明の携帯用電気分解生成器の構成は、電源アダプター・操作部・電解部を脱着式かつコンパクト・軽量にし、持ち運びを容易にした。
また操作基盤を簡素化し上記6種類の生成水を1台で生成できるようにした。
そのため、安価で集約できるため、操作が簡単で取り扱いが容易になった。
そして、通常電気分解すると、プラス極面とマイナス極面に、水素又は酸素の気泡が付着する。これにより、電気分解の効率を低下させ、且つ極面にカルシウムなどが付着しやすくなる。そこで、電気分解生成中にアルカリイオン水や酸性イオン水の取り出しを中断させることなく、また、その都度極性を反転させることなく、通常電気分解中1秒〜10分毎に極性を瞬間的或いは間欠的に変える(スイッチング電解)ことで、水素と酸素の気泡を飛ばし、気泡で電極がコーティングされるのを防いでいる。
これらの解決により、各電気分解効率を高め、電解溶液の安定化、局面へのカルシウムの付着を防止できる。安価に便利でコンパクトな生成器を使用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は、図1乃至図4で示すように、電解槽1,2を内部に有する電気分解部(電極棒)10と、操作パネル25が設けられた操作パネル基盤本体20と、電源トランスアダプター30からなる。
電気分解部10の構造は、電解槽1,2の円筒形のケースを設けており、電解槽1は電気分解時に電気分解された溶液が溶出できるように、いくつかの穴Hを開けている。電解槽2は、電気分解時に電気分解された溶液を貯蔵できるように密閉された空洞を設けている。
この電解槽1,2の中には、チタンに白金をコーティングした電極(板)11,12を2枚装着し、その極間にはイオン交換膜などの隔膜13(ここではポリエステルを使用した)を挿入している。
【0011】
また、電解槽1,2の下部の電解槽エンドEには電解槽エンドキャップCを設けて、脱着を容易にかつ電気分解された溶液が流出しないように、スクリュー式或いは、ゴムパッキンにて密閉されている。
さらに、この電解槽エンドキャップCの下部に円形の穴Mを設けて、電極棒を水溶液に挿入したとき、電解槽1,2へ水溶液が安易に浸入できるようにした。しかし、電気分解中或いは、電気分解終了後に電極棒を取り出すときに、電解槽2内の溶液は最後まで流出して混合しないように、電解槽エンドキャップC内部の下部に球状のセラミックボールBを電極棒の抜き差しで自動可変出来るように重さを調整している。
また、電気分解中に電極棒が傾いても、球状のセラミックボールBと電解槽エンドキャップCの下部穴Mとの隙間から生成溶液が流出し混合しないように、電解槽エンドキャップCの下部穴MにテーパーTを設けて、セラミックボールBが左右に移動しないようにしてある。
【0012】
電極板1,2は、共にプラス極・マイナス極に変換され直流電流を通電させるように上部にはリード線が溶着され、上部電解槽キャップU内部へと溶着されている。上部電解槽キャップUと電解槽1,2は、溶接されており、溶液が安易に浸入しないようにしている。上部電解槽キャップUの頂点には、操作パネル基盤本体20とを接続させるコードが脱着できるジョイント式になっており、使用しないときの接続コード並びに電極棒は操作パネル基盤の本体内へ格納できる。
接続コードは操作パネル基盤本体20側もジョイント式になっており、同じく安易に着脱出来るようになっている。
【0013】
操作パネル基盤本体20に設けられた操作パネル25には、還元水素水・アルカリイオン水(酸性イオン水)・強酸性水(強アルカリ水)・中性除菌水を選択するスイッチと電解水生成スイッチ及び電極のプラス極とマイナス極を逆転させて、電極板にカルシウムなどの付着物を引き離すための洗浄スイッチが設けられている。電源スイッチは電気分解部(電極棒)10と電解操作パネル基盤本体20とを接続している、接続コードを着脱することで、主電源のオンオフのスイッチも兼用している。
電解電流の制御は本体20内部の電解基盤で行っており、接続コードを接続させると主電源が入り、電源ランプを点灯させスタンバイ状態となる。
【0014】
次に水質を変化させることについて説明する。
(還元水素水の生成)
還元水素水を生成する場合は、水選択モードのスイッチで還元水素水を選択し、自動タイマー選択スイッチで3分・10分・30分を選択する。その後、生成スイッチをスタートさせることにより、9V〜18V、0.1A〜1Aの直流電流が電極(板)11には、マイナス電流が流れ電極(板)12にはプラス電流が選択時間分流れる。
さらに、電気分解するとき、プラス極とマイナス極を1秒〜10分毎に連続または間欠的に極性を瞬間的に変え(スイッチング電解する)、周波数も変調させる。この還元水素水を生成する場合は、促進液として、ミネラル水溶液とクエン酸並びにビタミンCを0.1cc〜1cc添加を必要とする。この促進液を添加しない場合や促進液が適量入れられていない場合は、電極板が電解電流を感知し、エラーを表示し、生成がストップする。
【0015】
より詳細には、まず、ペットボトル(350ml、500ml、1000ml、2000ml)に水道水やミネラルウオーター(水道法水質基準適合の水)を入れ、そこへ促進液(ミネラル,クエン酸&ビタミン)を入れる。
その後、電極棒を挿入させ、直流電流9V〜18V、0.1A〜1Aの電気を通電することにより水を電気分解させる。
そうすると、ペットボトルには、表1に示すように、Ph(水素イオン濃度)5.8〜8.6・ORP(酸化還元電位)+100mv〜−200mv・DH(溶存水素量)0.01ppm〜0.1ppm・ミネラルイオン20mg/l〜60mg/lの水を生成することが出来る。
【0016】
この水は、アルカリイオン水のようにアルカリ性が9以上にはならず、5.8−8.6と水質基準内で生成されるため、胃腸や体に負担がかからないうえ、吸収力が高くなり、代謝を促進させることが出来る。また、還元力が高く酸化を防ぐ力があり、健康増進に有効である。
なお、電極棒の隔壁13を設けた側(電解槽2側)には、Ph(水素イオン濃度)4〜7.5・ORP(酸化還元電位)+400mv〜700mvの水が貯蔵される。
通常この水は使用されない。
【0017】
【表1】
Figure 2004290937
【0018】
(アルカリイオン水(酸性イオン水)の生成)
次に、アルカリイオン水(酸性イオン水)を生成する場合は、水選択モードのスイッチでアルカリイオン水(酸性イオン水)を選択し、自動タイマー選択スイッチで3分・10分・30分を選択する。その後、生成スイッチをスタートさせることにより9V〜18V、0.1A〜1Aの直流電流が電極(板)1には、マイナス電流が流れ、電極(板)2にはプラス電流が選択時間分流れる。このアルカリイオン水(酸性イオン水)を生成する場合は促進液は入れない。促進液を入れたり、原水に電解質が高濃度混入している場合は、電極板が電解電流を感知し、エラーを表示し、生成がストップする。
【0019】
より詳細には、まず、ペットボトル(350ml、500ml、1000ml、2000ml)に水道水やミネラルウオーター(水道法水質基準適合の水)を入れる。
その後、電極棒を挿入させ、直流電流9V〜18V、0.1A〜1Aの電気を通電することにより、水を電気分解させる。
そうすると、ペットボトルには、表2に示すように、Ph(水素イオン濃度)8〜9.5・ORP(水素イオン濃度)+200mv〜−150mv・DH(溶存水素量)0.01ppm〜0.05ppm・ミネラルイオン1mg/l〜20mg/lの水を生成することが出来る。
この水は、浸透力・溶解力が高く、お茶・珈琲・調味料の味を引き出したり、吸収力を高め、健康増進を助ける。
【0020】
また、電極棒の隔壁13を設けた側(電解槽2側)には、表3に示すように、Ph(水素イオン濃度)4〜6.5・ORP(酸化還元電位)+400mv〜700mvの水が貯蔵される。
この水は、弱い酸性水となっており、洗顔や洗浄に使用できる。通常、皮膚は弱酸性であるため、この性質を阻害することなく清潔に保つため、皮膚を荒れさせること無く、保湿を高める作用がある。
【0021】
【表2】
Figure 2004290937
【0022】
【表3】
Figure 2004290937
【0023】
(強酸性水(強アルカリ水)の生成)
そして、次に、強酸性水(強アルカリ水)を生成する場合は、水選択モードのスイッチで強酸性水(強アルカリ水)を選択し、自動タイマー選択スイッチで3分・10分・30分を選択する。その後、生成スイッチをスタートさせることにより9V〜18V、0.1A〜1Aの直流電流が電極板1には、プラス電流が流れ、電極板2にはマイナス電流が選択時間分流れる。この強酸性水(強アルカリ水)を生成する場合は、促進液として塩化ナトリウム純度99%のものを、純水中に20%濃度とし、2cc〜8cc添加を必要とする。促進液を添加しない場合や過剰に添加された場合は、電極板が水溶液中の電解電流を感知し、エラーを表示し、生成がストップする。
【0024】
より詳細には、ペットボトル(350ml、500ml、1000ml、2000ml)に水道水やミネラルウオーター(水道法水質基準適合の水)を入れる。
その後、その水溶液に塩化ナトリウム20%濃度に調整された促進液をそれぞれの生成前の水に(2cc〜8cc)を入れる。
そして、電極棒を挿入させ、直流電流9V〜18V、0.1A〜1Aの電気を通電することにより、水を電気分解させる。
そうすると、ペットボトルには、表4に示すように、Ph(水素イオン濃度)2〜3・ORP(水素イオン濃度)+900mv〜+1150mv・DO(溶存酸素量)5〜20ppm・HOCl(次亜塩素酸)4〜20ppmの水溶液が出来る。
この液は、強酸性水・超酸化水・酸化電位水などと呼ばれ、殺菌・殺ウイルス作用が高く、耐性を持たず、人体への安全性が高いことが確認され、医療器具の消毒や手指洗浄・口腔内の衛生管理などに応用されている。また、塩化ナトリウムの代わりに、塩化カリウムを同量促進液に使用すると、農業分野にて農薬の代わりとして、応用されている。
さらに、食品加工などではまな板やふきんの消毒や食器類の消毒から生鮮食品の洗浄として高い評価を得ている。
【0025】
一方、電極棒の隔壁13を設けた側(電解槽2側)には、表5に示すように、Ph(水素イオン濃度)10〜12・ORP(酸化還元電位)―700mv〜900mv・NaOH(水酸化ナトリウム)の水溶液が貯蔵される。
この水は、強いアルカリ性水となっており、油分やたんぱく質の溶解力が高く、あらゆる分野で洗浄水として応用されている。
また、粘着性が高くなることで、セメントの混合水やセラミック粘土を煉るときに使用することにより、炉で焼いたときや硬化したときに、ひび割れがしにくくなることも確認されている。
【0026】
【表4】
Figure 2004290937
【0027】
【表5】
Figure 2004290937
【0028】
(中性除菌水の生成)
さらに、中性除菌水を生成する場合は、電解槽エンドキャップCをはずし、ペットボトル内の水溶液と電解槽2内の水溶液とを混合させるようにし、水選択モードのスイッチで強酸性水(強アルカリ水)を選択し、自動タイマー選択スイッチで3分・10分・30分を選択する。その後、生成スイッチをスタートさせることにより9V〜18V、0.1A〜1Aの直流電流が電極板1には、プラス電流が流れ、電極板2にはマイナス電流が選択時間分流れる。この中性除菌水を生成する場合は、促進液として塩化ナトリウム純度99%のものを、純水中に20%濃度とし、2cc〜8cc添加を必要とする。促進液を添加しない場合や過剰に添加された場合は、電極板が水溶液中の電解電流を感知し、エラーを表示し、生成がストップする。
【0029】
より詳細には、ペットボトル(350ml、500ml、1000ml、2000ml)に水道水やミネラルウオーター(水道法水質基準適合の水)を入れる。
その後、その水溶液に塩化ナトリウム20%濃度に調整された促進液をそれぞれの生成前の水に(2cc〜8cc)を入れる。
次に、本考案の電極棒下部の電解槽エンドキャップCを取り除き、ペットボトル内の水溶液と電解槽2内の水溶液とを混合させる。
そして、電極棒を挿入させ、直流電流9V〜18V、0.1A〜1Aの電気を通電することにより、水を電気分解させる。
【0030】
そうすると、電極板で電気分解された溶液は混合され、ペットボトル内には、表6で示すような、Ph(水素イオン濃度)6〜8・ORP(水素イオン濃度)+800mv〜+1100mv・DO(溶存酸素量)5〜20ppm・ClO(次亜塩素酸)10〜30ppmの水溶液が出来る。
この液は、次亜塩素水や中性除菌水などと呼ばれ、食品添加物の指定を受けている殺菌・殺ウイルス作用があり、安定した除菌水として使用される。強酸性水のように塩素ガスの発生が少ないため、人体への安全性が高いことが確認され、医療器具の消毒や手指洗浄の衛生管理などに応用されている。また、塩化ナトリウムの代わりに、塩化カリウムを同量促進液に使用すると、農業分野にて農薬の代わりとして、応用されている。
【0031】
【表6】
Figure 2004290937
【0032】
また、特殊な生成方法として、促進液を入れないで還元水素水を生成することが出来る。これは、電解槽エンドキャップをはずし、水選択モードのスイッチで還元水素水を選択し、自動タイマー選択スイッチで3分・10分・30分を選択する。その後、生成スイッチをスタートさせることにより、9V〜18V、0.1A〜1Aの直流電流が電極板1には、マイナス電流が流れ電極板2にはプラス電流が選択時間分流れる。さらに、電気分解するとき、プラス極とマイナス極を1秒〜10分毎に連続または間欠的に極性を瞬間的に変え(スイッチング電解する)、周波数も変調させる。
【0033】
次に、内部電源にて生成を行う場合は、電解基盤本体20の裏側にバッテリー格納庫があり、ここに9ボルトの電池・バッテリーを挿入し、通常どおり生成を行う。
この場合、必要電圧が得られない場合は、エラーを表示し生成がストップする。ただし、外部電源を装着している場合は、自動的に外部電源を選択し、生成することが出来る。
【0034】
【実施例】
3月室温20度
広島市水道水を200ccのビーカーにとり、その水溶液中の溶存酸素を測定したものを、検体とした。
検出には東亜電波工業の溶存酸素測定器を用いて実験を行った。
次に、1.広島市水道水200cc、2.ミネラルウオーター(目柄は六甲のおいしい水)200cc、3.本考案携帯用電気分解生成器で得られた、還元水素水200ccの溶存酸素量並びに溶存水素量を測定し、検体の広島市水道水へ少しづつ添加し、抑制希釈倍数を測定した。
【0035】
各対象水の溶存酸素量及び溶存水素量は下記のとおりである。
Figure 2004290937
【0036】
1. 広島市水道を検体である広島市水道水へ200ccまで希釈しても、溶存酸素の抑制は見られなかった。
2. ミネラルウオーターを検体である広島市水道水へ200ccまで希釈しても、溶存酸素量の抑制は見られなかった。
3. 本考案携帯用電気分解生成器で得られた還元水素水を、検体である広島市水道水へ200cc希釈すると溶存水素量9ppmが6ppmに抑制された。
【0037】
上記のごとく、単一項目ではあるものの、本発明の実施形態に係る携帯用電気分解生成器は、優れた作用があることが確認された。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、据え置きタイプではなく、携帯用として重さ500グラム、寸法も横200mm・たて70mm・高さ40mmとコンパクトであり、どこでも持ち運びを可能にした。設置を必要としないため、スペースの問題や設置場所の問題・蛇口の問題は皆無である。
そして、本考案は常設電源の無い場所でも、本体内に内蔵されたバッテリーを使用することで、海外や被災地・貧困国においても電池・バッテリーで使用することを可能にしている。
さらに、本考案は、常設水源を必要せず、市販のミネラルウオーターやペットボトルを利用して水を確保できれば、簡単に使用できる。そのため、一定の圧力の水源が確保できない地域や海外・被災地・貧困国などでも使用が可能である。
【0039】
本発明は、どこででも確保が可能なミネラルウオーターやペットボトルを応用して使用が出来る。そのため、特に水道原水が飲用できない地域での使用が可能になる。
本発明は、電気分解するとき、プラス極とマイナス極を1秒〜10分毎に連続または間欠的に極性を瞬間的に変える(スイッチング電解する)ことで、水素と酸素の気泡を飛ばし、気泡で電極がコーティングされるのを防いでいる。
そのため、常に電解効率を損ねることなく、長時間の使用が可能になった。
【0040】
本発明は、一台の電気分解生成器で、還元水素水生成器・アルカリイオン水・酸性イオン水・強酸性水・強アルカリ水・中性除菌水を生成することができる。
そのため、それぞれ必要に応じて購入する必要はなく、安価となり、使用も簡単であり、設置スペースもまったく必要なくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯用電気分解生成器の構成を示す平面図である。
【図2】図1に示す電気分解部(電極棒)を二点鎖線で示したペットボトルに挿入した状態を示す部分断面図である。
【図3】図1に示す電気分解部(電極棒)が操作パネル基盤本体に収納された状態を示す平面図である。
【図4】図1に示す電気分解部(電極棒)が操作パネル基盤本体に収納された状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1,2 電解槽
10 電気分解部(電極棒)
11,12 電極(板)
20 操作パネル基盤本体
25 操作パネル
30 電源トランスアダプター
B セラミックボール
C 電解槽エンドキャップ
E 電解槽エンド
H 穴
M 穴
T テーパー
U 電解槽キャップ

Claims (16)

  1. 1台で6種類の水(還元水素水・アルカリイオン水・酸性イオン水・強酸性水・強アルカリ水・中性除菌水)を生成することを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  2. 1台で5種類の水(還元水素水・アルカリイオン水・酸性イオン水・強酸性水・強アルカリ水)を生成することを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  3. 1台で4種類の水(アルカリイオン水・酸性イオン水・強酸性水・強アルカリ水)を生成することを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  4. 電解層部下部キャップを外すことにより、促進液無添加の還元水素水及び促進液(塩化ナトリウム・塩化カリウム)を添加することにより、中性除菌水を生成することを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  5. 市販のミネラルウオーターにをその場で(いつでもどこでも)6種類の水を3分〜30分で手軽に生成できることを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  6. 内部電源(電池・バッテリー)を使用することにより、屋内だけでなく、屋外において、容易に非電解溶液を電気分解し、電解溶液(イオン水)に変換させることが出来ることを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  7. 電極部を棒状にすることで、電極部と電源操作部を切り離し、簡単にあらゆる液体を容易に電気分解することが出来ることを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  8. 電源操作部に、電極部を格納スペースを設けることで、コンパクトに持ち運びを便利にし、衛生的にすることを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  9. 電極部に電解電流感知の役割を持たせ、非電解水の電解電流値を計測し、規定の水以外は作れないように安全性を持たせたことを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  10. 電極部内部を二層にわけ、一方は密閉された貯蔵室を設けて、電解溶液を貯蔵することが出来、貯蔵室の下部にキャップを設けて簡単に脱着式として、貯蔵水が取り出せるようにしたことを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  11. 電源トランスを電源操作部と切り離すことで、電気取締法を電源トランスアダプターで取得し、海外でもアダプターを変えるだけで使用可能にしたことを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  12. 電気分解するとき、プラス極とマイナス極を1秒〜10分毎に連続または間欠的に極性を瞬間的に変える(スイッチング電解)ことで、水素と酸素の気泡を飛ばし、気泡で電極がコーティングされるのを防いでいることを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  13. 電解槽1,2の下部の電解槽エンドには電解槽エンドキャップを設けて、脱着を容易にかつ電気分解された溶液が流出しないように、スクリュー式或いは、ゴムパッキンにて密閉されていることを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  14. 電解槽エンドキャップの下部に円形の穴を設けて、電極棒を水溶液に挿入したとき、電解槽1,2へ水溶液が安易に浸入できるようにしたことを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  15. 電気分解中或いは、電気分解終了後に電極棒を取り出すときに、電解槽2内の溶液は最後まで流出して混合しないように、電解槽エンドキャップ内部の下部に球状のセラミックボールを電極棒の抜き差しで自動可変出来るように重さを調整していることを特徴とする携帯用電気分解生成器。
  16. 電気分解中に電極棒が傾いても、球状のセラミックボールと電解槽エンドキャップの下部穴との隙間から生成溶液が流出し混合しないように、電解槽エンドキャップの下部穴にテーパーを設けて、セラミックボールが左右に移動しないようにしたことを特徴とする携帯用電気分解生成器。
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