JP2004290152A - 緑化エリアのボーダー構造体 - Google Patents

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JP2004290152A
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Minoru Yoshida
稔 吉田
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Abstract

【課題】ボーダー空間の幅に対応し、植物で緑化される植栽ボーダー領域を形成することができる。
【解決手段】敷設面上に植栽ユニットを敷設して構成する植栽ユニット領域の外周のボーダー空間に設ける緑化エリアのボーダー構造体であり、縦長の第1の側壁に縦短の第2の側壁が並設され、第2の側壁の上端と第1の側壁の所定高さの位置に架橋板が架設される断面略h字形の第1の部材と、縦長の側壁から側方へ突出板が突設される断面略ト字形の第2の部材とで構成され、第1の部材の架橋板の上方に第2の部材の突出板を配置して幅を調整可能とし、内部に育成材が充填され植栽される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば建物の屋上等に植栽ユニットを敷設する等により構成する緑化エリアのボーダー空間に設置するボーダー構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物の屋上等に植栽ユニットを敷設して構成される緑化エリアのボーダー処理に関する公知技術として、特許文献1に、せき止め用の立ち上がり部と接地板部を有する断面L字状の区画枠材を、ガーデン本体部形成領域を区画するように接地板部を前記形成領域側に向けて床面上に配置し、前記形成領域に敷かれた防水シートの周縁部を、接地板部の上面を経て立ち上がり部の前記形成領域側の側面に沿うように立ち上げ、且つその立ち上がり状態を保持するように区画枠材に取り付け、区画枠材の立ち上がり部とガーデン本体部の側面との所定間隔離間するスペースに玉石、バーク、トーラス等の充填材を収容して美麗な仕上がりにする構造が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、敷設面上に植物栽培コンテナ群を敷設し、植物栽培コンテナ群の外周縁から所定間隔を置いて仕切部材を設け、植物栽培コンテナ群の外周縁と仕切部材との間に玉砂利等の仕上材を敷設する植栽領域のボーダー処理構造が開示されている。
【0004】
また、特許文献3には、規格化したガーデン部材をガーデンを形成すべき場所に並設し、複数のガーデン部材の並設で構成されるガーデン部材群の外縁部と前記ガーデンを形成すべき場所の縁部との間に、芝、人工芝、タイル等の前記間を埋める調整材を設置するガーデン構造が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−199265号
【特許文献2】特開2000−188953号
【特許文献3】特開平10−68240号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1、2の構造は、植栽ユニット群の外周縁と仕切部材との間のボーダー空間に玉石、バーク、トーラス等を収容し、ボーダー空間に植物が無いボーダー領域を形成するものであるから、顧客から植物による全面緑化の要望がある場合にはその要望に応えることが出来ない。更に、植物で緑化されないボーダー領域を形成するものであるから、植栽によるヒートアイランド現象の抑制効果が弱まり、特に、植栽ユニットの一辺の長さが長くなるとボーダー空間が大きくなるケースが増加し、そのため、緑化されないボーダー領域がより大きくなり、ヒートアイランド現象の抑制効果の弱まりが顕著になる。
【0007】
他方、特許文献3には、植栽ユニット群の外周縁と敷設場所の側壁等の縁部との間に調整材として芝生を設置し、ボーダー空間を緑化する構造の開示はあるものの、ボーダー空間に芝生を植え込む構成であるため、植栽ユニット領域とボーダー領域の芝生で高さが異なるなど、緑化エリアの統一性を維持することが困難で美観に劣るという不具合がある。
【0008】
本発明は、上記不具合に鑑みなされたものであり、例えば建物の屋上等の敷設面に植栽ユニットを敷設する等により構成する緑化エリアに、植物で緑化されるボーダー領域を形成可能とし、統一性を有する優れた美観の緑化エリアを形成可能にすると共に、ボーダー空間の幅に対応する植栽ボーダー領域を形成することができる植栽領域のボーダー構造体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、敷設面上に植栽ユニットを敷設して構成する植栽ユニット領域の外周のボーダー空間に設けるボーダー構造体であって、該ボーダー構造体が、少なくとも幅を調整可能であると共に、植栽可能であることを特徴とする。例えば敷設面上に植栽ユニットを所要数敷設して構成する植栽ユニット領域の外周に、植栽ユニット領域の外周縁から所定間隔開けて仕切部材を配設し、前記所定間隔のボーダー空間を形成する場合等に、ボーダー空間にボーダー処理構造を構成するようにボーダー構造体を設置する。
更に、本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、第1の側面と第2の側面と底面で囲まれる領域を有し、前記領域に育成材が設けられ、該育成材に植栽されるものであることを特徴とする。前記ボーダー構造体は、例えば植栽ユニット領域の外周縁に略沿って配設される第1の側面と、前記ボーダー空間の外周縁に略沿って若しくは仕切部材の内縁に略沿って配設される第2の側面と、底面を有し、該第1の側面及び第2の側面及び底面で囲まれる領域を有するものとする。
【0010】
更に、本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、ボーダー構造体の底面と敷設面との間に空気層を形成可能であることを特徴とし、ボーダー構造体を敷設面に敷設した状態で、その底面と敷設面との間に空気層が形成される構成とする。
【0011】
更に、本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、縦長の第1の側壁に縦短の第2の側壁が並設され若しくは互いに平行に設けられ、該第2の側壁の上端と該第1の側壁の所定高さの位置に架橋板が架設される断面略h字形の第1の部材と、縦長の側壁から直交等で側方へ突出板が突設される断面略ト字形の第2の部材により構成され、該第1の部材の架橋板の上方に該第2の部材の突出板を載置等により配置して、若しくは該第1の部材の架橋板に該第2の部材の突出板を当接して底面が構成されることを特徴とする。前記ボーダー構造体は、例えば第1の部材の第1の側壁の架橋板より略上方位置の部分と第2の部材の側壁の突出板より略上方位置の部分とで、第1と第2の各側面若しくは第2と第1の各側面が構成され、両側面と底面で囲まれる領域に育成材が充填して設けられ、育成材若しくは育成材上に植栽が施される。
【0012】
更に、本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、前記第2の部材が、少なくとも前記第2の側壁を分離する第1の部材により構成されることを特徴とする。例えば第1の部材の第2の側壁を切断して第2の部材を構成し、第1の部材の架橋板を第2の部材の突出板とする構成や、或いは後述の第1の部材の架橋板の所定位置に形成される切欠凹溝に沿って切断して第2の部材を構成し、第1の部材の架橋板の全部若しくは一部を第2の部材の突出板とする構成等とすることが可能である。
【0013】
また、本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、縦長の第1の側壁に縦短の第2の側壁が並設され若しくは互いに平行に設けられ、該第2の側壁の上端と該第1の側壁の所定高さの位置に架橋板が架設される断面略h字形の第1の部材と、略平面状の上板の所定位置から該第2の側壁よりも僅かに縦長の支持脚が下方に突設される第3の部材により構成され、該第1の側壁を外方にして該第1の部材を互いに対向配置し、該上板を該架橋板に載置して該第1部材間に該第3の部材を配設することにより構成されることを特徴とする。前記ボーダー構造体は、例えば第1の部材の第1の側壁の架橋板より略上方位置の部分で第1と第2の各側面が構成され、第1の部材の第2の側壁相互間に第3の部材の支持脚が配置され、第1の部材の架橋板の上面に第3の部材の上板を載置して、若しくは第1の部材の架橋板に第3の部材の上板を当接して底面が構成され、両側面と底面で囲まれる領域に育成材が充填して設けられ、育成材若しくは育成材上に植栽が施される。
【0014】
また、本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、上記第2の部材と、略平板状の上板の所定位置から支持脚が下方に突設される第3の部材により構成され、第2の部材の突出板が第3の部材の上板より僅かに高い位置に設けられ、側壁を外方にして第2の部材を互いに対向配置し、第2の部材の突出板を第3の部材の上板に載置して第2の部材間に第3の部材を配設して構成してもよい。前記ボーダー構造体は、例えば第2の部材の側壁の突出板より略上方位置の部分で第1と第2の各側面が構成され、第3の部材の上板に第2の部材の突出板を載置して底面が構成され、両側面と底面で囲まれる領域に育成材が充填して設けられ、育成材若しくは育成材上に植栽が施される。
【0015】
更に、本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、前記第1の部材の架橋板若しくは前記第3の部材の上板に、切断等で分離容易とする切欠凹溝が長さ方向等の所定方向に形成されていることを特徴とする。
【0016】
更に、本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、前記第2の部材が、前記架橋板の一部を切断することにより、前記側壁を屈曲可能であることを特徴とする。
例えば第2の部材の架橋板の一部を、架橋板の切断部分が所定角度等となるように縦断して切断し、側壁を屈曲して所要形状の部材を構成する。
【0017】
更に、本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、前記第3の部材が、前記上板を、若しくは前記上板及び支持脚を切断することにより、様々な平面視形状を形成可能であることを特徴とする。例えば第3の部材の上板や必要に応じて支持脚を、上板が所定形状或いは所要形状とするように縦断して切断し、所要形状の部材を構成する。
【0018】
更に、本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、前記第1の部材が、架橋板の一部及び第2の側壁の一部を切断することにより、第1の側壁を屈曲可能であることを特徴とする。例えば第1の部材の架橋板の一部及び第2の側壁の一部を、架橋板の切断部分が所定角度等となるように縦断して切断し、第1の側壁を屈曲して所要形状の部材を構成する。
【0019】
更に、本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、前記架橋板と前記突出板若しくは前記上板が、透水性若しくは通気性若しくは透水性及び通気性の接着材で接着されることを特徴とする。
【0020】
【作用】
本発明の緑化エリアのボーダー構造体は、幅調整及び植栽が可能であることから、例えば植栽ユニット領域の外周縁と仕切部材の内縁間若しくは植栽ユニット領域の外周縁と建物の所定箇所の側壁間等のボーダー空間に、そのボーダー空間の幅に合わせ幅調整してボーダー構造体を設置し、ボーダー構造体に植物を栽培する等、植栽ユニット領域と仕切部材間若しくは植栽ユニット領域と前記側壁間等のボーダー空間或いはボーダー領域に植物を栽培することができる。
【0021】
また、ボーダー構造体が、第1の側面及び第2の側面及び底面で囲まれる領域を有し、前記領域に育成材が充填され、育成材に植栽されるものとすることにより、ボーダー空間に簡単な構造で安価に植栽を施すことができる。
【0022】
また、ボーダー構造体を、底面と敷設面との間に空気層を形成可能なものとして、ボーダー構造体を敷設面に敷設した状態で、その底面と敷設面との間に空気層が形成される構成とすることにより、植栽される植物の根への空気の循環が良くなり、丈夫な植物を栽培することが可能となると共に、前記空気層で余剰水の排水経路を構成することができ、根腐れ防止効果も同時に発揮することが可能となる。
【0023】
また、断面略h字形の第1の部材と断面略ト字形の第2の部材を組み合わせて幅を調整可能なボーダー構造体を構成することにより、簡単な構造で幅方向を自在に調整可能なボーダー構造体を得ることができ、且つ、例えば押出成形で製造する場合等には安価に製造することが可能になる。更に、施工時にボーダー構造体を設置してボーダー処理構造を構成する場合に、簡単且つ確実にボーダー処理構造を形成することができる。
【0024】
また、ボーダー構造体の第2の部材を、例えば第1の部材の第2の側壁等の一部を分離する第1の部材で構成することにより、製造時に第1の部材のみを製造するだけでボーダー構造体を得ることができ、コストダウンを図ることができる。
【0025】
また、断面略h字形の第1の部材を向かい合わせ、その間に第3の部材を架設する等で設けて幅を調整可能なボーダー構造体を構成することにより、簡単な構造で幅方向を自在に調整可能なボーダー構造体を得ることができ、且つ、例えば押出成形で製造する場合等には安価に製造することが可能になる。更に、施工時にボーダー構造体を設置してボーダー処理構造を構成する場合に、簡単且つ確実にボーダー処理構造を形成することができる。更には、幅広のボーダー空間や多様な形状のボーダー空間の場合にも容易に対応することが可能となる。
【0026】
また、第1の部材の架橋板若しくは第3の部材の上板等の一部に切欠凹溝等を形成し、容易に切断等で分離することを可能にすることで、ボーダー構造体或いはボーダー処理構造の幅方向の調節を自在且つ容易にすることができ、更に、幅広の箇所にも容易に対応することが可能となる。
【0027】
また、第2の部材の架橋板の一部を切断して側壁を屈曲する、或いは第3の部材の上板や支持脚を切断する、或いは第1の部材の架橋板の一部及び第2の側壁の一部を切断して第1の側壁を屈曲する等で所要形状の部材を構成可能とすることにより、略円形、略多角形或いは斜めなど多様な形状のボーダー領域に容易に適応して施工することが可能となる。
【0028】
また、架橋板と突出板若しくは上板等の各部材を組み合わせる箇所等で、各部材を透水性や通気性の接着材で接着することにより、互いの部材を容易且つ確実に接着することができると共に、接着箇所に排水口や通気口としての機能を発揮させることが可能となり、別途排水用の穴や通気用の穴等を穿設する必要を無くし、製造コスト等のコストを低減することができると共に、ボーダー領域に於ける良好な植栽が可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面に沿って説明する。図1は第1、第2実施形態のボーダー構造体によるボーダー処理構造を示す断面図、図2は第1部材を示す図、図3は第2部材を示す図である。
【0030】
第1及び第2実施形態に於けるボーダー処理構造は、図1に示すように、前提としてビルの屋上、ベランダ等の敷設面10上に植栽ユニット20を所要数敷設して植栽ユニット領域を構成し、所要数敷設された植栽ユニット20で構成される植栽ユニット領域の外周に所定間隔を置いて仕切部材30を配設し、植栽ユニット領域の外周縁と仕切部材30との間に形成されるボーダー空間に幅を調節可能なボーダー構造体100を配設する構成である。
【0031】
植栽ユニット20は、平面視略方形状であり、側壁21と底面22を有する上面開口の略箱体内に、人工軽量土壌等の育成材24が充填され、育成材24に植物25が植え込まれているものである。23は支持脚であり、支持脚23の支持で敷設面10と底面22間に空気層が形成される構成である。尚、植栽ユニット領域は、植栽ユニット20が1若しくは複数敷設された領域であり、例えば複数の植栽ユニット20を略密接して並設することにより植栽ユニット領域を構成する。
【0032】
仕切部材30は、例えば縁石等とし、植栽ユニット領域の外周の所要箇所に、植栽ユニット領域の外周縁から所定間隔離れた外側に配設或いは周設される。前記所定間隔は所定サイズ或いは所定幅の植栽ユニット20を追加敷設することができない距離以内であり、前記所定間隔の空間がボーダー空間となる。前記仕切部材30の高さは、植栽ユニット領域の外周縁の上端或いは植栽ユニット20の側壁21の上端の高さと同一か、それより高くなっており、又、仕切部材30の材質は例えばコンクリート、レンガ、プラスチック、木材等である。仕切部材30は移動可能とし且つ配設位置から風雨等で移動しない重量とする、或いは風雨等で移動しないように敷設面10等に接着等で固設するとよい。
【0033】
ボーダー構造体100は、図1(a)に示すように第1部材110と第2部材120を組み合わせて、或いは図1(b)に示すように第1部材110と第3部材130を組み合わせて、前記所定間隔内に収まる程度の幅を有する略凹状の溝形に構成されており、前記略凹状溝の内部に育成材101が充填され、育成材101に植物102が植え込まれて植栽状態のボーダー構造体100或いはボーダー緑化体が構成される。
【0034】
第1部材110は、図2に示すように、縦長で植栽ユニット領域の外周縁の高さ若しくは植栽ユニット20の側壁21の高さと略同一か、それよりも低い第1側壁111と、縦短の第2側壁112が下端を揃え互いに並行して並設されており、第2側壁112の上端から第1側壁111の方向へ略直角に屈曲して架橋板113が延設され、第2側壁112の上端と第1側壁111の所定高さの位置に架橋板113が架設されている断面略h字形に形成されている。架橋板113には、第2側壁112及び第1側壁111の一部を切断可能な切欠凹溝114が長手方向に連なって形成されている。第1側壁111、第2側壁112、架橋板113はそれぞれ略平面状に形成され、第1部材110は全体として長さ方向(側面図で紙面垂直方向)に長くなっており、又、押出成形で形成されている。更に、第1側壁111及び第2側壁112の下端には、後加工等により、余剰水等を有効に植栽領域外或いは緑化エリア外に排水可能若しくは通水可能な切欠の通水部115が形成され、通水部115は長手方向に所定間隔で形成されている。
【0035】
第2部材120は、縦長の側壁121の所定高さの位置から側方へ、側壁121に対して略垂直に突出板122が突設されている構成である。第2部材120は、第1部材110を切欠凹溝114で切断したものであり、側壁121は第1部材110の第1側壁111に対応し、突出板122は第1部材110の架橋板113の一部或いは大部分に対応している。
【0036】
第3部材130は、図3に示すように、略平板状の上板131を有し、上板131の下面の所定位置から、第1部材110の第2側壁112の高さよりも架橋板113の板厚分高い或いは長い支持脚132が下方に突出して設けられ、支持脚132は、長さ方向(側面図で紙面垂直方向)に一連の略平板状で、所定位置に複数設けられている。前記上板131には、支持脚132相互間の所定位置若しくは支持脚132の外側の所定位置に、破断可能若しくは切断可能とする切欠凹溝133が長さ方向(側面図で紙面垂直方向)に連なって形成され、切欠凹溝133は所定位置に複数形成されている。第3部材130は、全体として長さ方向(側面図で紙面垂直方向)及び幅方向(側面図で横方向)に長く形成され、押出成形で形成されている。更に、各支持脚132の下端には、後加工等により、余剰水等を有効に植栽領域外或いは緑化エリア外に排水可能若しくは通水可能な切欠の通水部134が形成され、通水部134は長さ方向(側面図で紙面垂直方向)に所定間隔で形成されている。
【0037】
そして、所定間隔がある程度幅狭の場合のボーダー空間のボーダー処理構造では、第1実施形態の図1(a)に示すように、先ず、一方の第1部材110を切欠凹溝114で切断して第2側壁112及び架橋板113の一部を分離することで、断面略ト字形の第2部材120を構成する。更に、植栽ユニット領域の外周縁と仕切部材30の内縁間のボーダー空間の幅に対応するように、第1部材110の第1側壁111と第2部材120の側壁121間の幅を調整して、第1部材110の第1側壁111及び前記第2部材120の側壁121を外側にして第1部材110と第2部材120をボーダー空間に対向配置すると共に、第1部材110の架橋板113の上面に第2部材120の突出板122を載置する。
【0038】
更に、前記突出板122を載置した箇所或いは載置した突出板122の先端近傍位置で、突出板122と架橋板113を不織布等の透水性及び通気性の接着材で接着して接着部103を設け、略凹状溝形のボーダー構造体100を構成する。前記接着部103は余剰水を排水する排水機能及び植物25の根へ空気を送る通気機能を有する。
【0039】
更に、外方に位置する第1側壁111の架橋板113より上方位置で構成する側面、及び側壁121の突出板122より上方位置で構成する側面、及び突出板122と架橋板113の一部で構成する底面或いは突出板122の一部と架橋板113の一部と接着部103で構成する底面で囲まれる凹状溝形の領域或いは凹状溝内に育成材101を充填し、育成材101に植物102を植栽して植栽状態のボーダー構造体100或いはボーダー緑化体を構成し、前記幅狭のボーダー空間のボーダー処理構造或いはボーダー領域を構成する。
【0040】
尚、上記第1部材110を切断して第2部材120を構成し、第2部材120の突出板122を第1部材110の架橋板113に載置する場合、第2部材120の側壁121の下端位置が架橋板113の板厚分高くなって板厚分のズレを生ずるが、架橋板113或いは突出板122の板厚を例えば2mm以下とする、或いは第1部材110、第2部材120を所定の樹脂製等とすることにより、充填する育成材24の重さ等で架橋板113や突出板122を変形して板厚分のズレを吸収することが可能である。
【0041】
また、架橋板113の側方突出長さの2倍超など所定間隔がある程度幅広の場合のボーダー空間のボーダー処理構造では、第2実施形態の図1(b)に示すように、植栽ユニット領域の外周縁と仕切部材30の内縁間のボーダー空間の幅に対応するように、両外側に配置する第1側壁111・111間の幅を調整して、第1部材110・110を対向配置する。前記対向配置の状態では、両側の第1部材110・110の第2側壁112・112が内側に位置し、所定距離離間する第2側壁112・112間に空間が形成される。
【0042】
更に、支持脚132の両側など所定位置の切欠凹溝114で容易に切断可能な第3部材130を、例えば対向配置する第1部材110・110の第2側壁112・112相互間の空間に支持脚132を収容可能で、且つ両側の架橋板113・113に上板131を載置可能な大きさに所要位置の切欠凹溝114で切断する。
【0043】
更に、所要位置の切欠凹溝133で切断した第3部材130の上板131の両外側の部分をそれぞれ架橋板113の上面に載置すると共に、第1部材110・110の第2側壁112・112間の空間に第3部材130の支持脚132を配置して、第3部材130を両側の第1部材110・110間に配設し、前記上板131を載置した箇所或いは載置した上板131の両外側の先端近傍位置で、上板131と架橋板113を不織布等の透水性及び通気性の接着材で接着して接着部103を設け、略凹状溝形のボーダー構造体100を構成する。前記接着部103は余剰水を排水する排水機能及び植物25の根へ空気を送る通気機能を有する。
【0044】
更に、外方に位置する第1側壁111の架橋板113より上方位置で構成する両側面、及び両側の架橋板113・113上に架設する上板131と両側の架橋板113の一部で構成する底面或いは前記上板131の一部と両側の架橋板113の一部と接着部103で構成する底面で囲まれる凹状溝形の領域或いは凹状溝内に育成材101を充填し、育成材101に植物102を植栽して植栽状態のボーダー構造体100或いはボーダー緑化体を構成し、前記幅広のボーダー空間のボーダー処理構造或いはボーダー領域を構成する。
【0045】
尚、本発明のボーダー構造体100は、上記第1、第2実施形態に限定されるものではなく、ボーダー構造体100の幅寸法は自在に調整して構成することが可能であり、かかるボーダー構造体100により、現場でボーダー空間に合わせて適宜のボーダー構造体100を容易に構成し、容易にボーダー領域の施工を行うことができる。
【0046】
例えばボーダー空間の幅が架橋板113の幅若しくは側方への突出長さの2倍以内の場合に於いて、例えば図1(a)のボーダー構造体100では、第1部材110の第2側壁112の外面が第2部材120の側壁121の内面と所定距離離間する幅寸法に構成されているが、ボーダー空間の幅寸法に応じ、例えば図4(a)の第3実施形態に示すように、第1部材110の第2側壁112の外面を第2部材120の側壁121の内面に当接し、架橋板113の幅若しくは側方への突出長さと略同一幅のボーダー構造体100としてもよく、又、図4(b)の第4実施形態に示すように、第1部材110・110の第2側壁112・112の外面を相互に当接し、第1側壁111・111を両外側にして第1部材110・110を対向配置し、架橋板113の幅若しくは側方への突出長さの略2倍の幅のボーダー構造体100としてもよい。
【0047】
また、ボーダー空間の幅が架橋板113の幅若しくは側方への突出長さの2倍超の場合に於いては、例えば図1(b)のボーダー構造体100のように、両側の第1部材110・110の架橋板113・113の上に第3部材130の上板131を載置する構成以外に、例えば図4(c)の第5実施形態のボーダー構造体100のように、両側の第1部材110・110の架橋板113・113に、第3部材130の上板131の両側端部を当接し、架橋板113の先端と上板131の端部の近傍に接着部103を設ける構成とすることも可能である。かかる構成により、架橋板113の2倍の幅(図4(b))を超える場合にも、第3部材130の切断前の上板131の幅寸法と第1部材110の架橋板113の2倍の幅寸法の合成幅寸法(図4(c))まで自在に幅寸法を調整することが可能である。尚、第3部材130は、上板131を第1部材110の架橋板113上で動かして位置を調整することができ、そのため、ある程度適当に切断することが可能であることから、施工性が向上する。
【0048】
上記第1〜第5実施形態のボーダー構造体100でボーダー処理構造を構成することにより、多様なボーダー空間に適応してボーダー処理を容易且つ確実に行うことができると共に、ボーダー領域に植栽することができる。即ち、ボーダー空間の外周縁が建物のパラペット若しくは外壁など移動不能である場合や、緑化エリア或いは植栽領域の形成する範囲が決められている場合等には、予め規定されているサイズや形状の植栽ユニット20を敷設面10に複数敷設して構成する植栽ユニット領域の外周縁と仕切部材30の内縁若しくは緑化エリアの外周縁との間に様々な幅寸法のボーダー空間が発生することになるが、ボーダー構造体100が幅寸法を自在に調整可能であることにより、ボーダー空間に所要幅に調整してボーダー構造体100を設置し、ボーダー処理を施すことが可能であり、又、ボーダー構造体100に植栽してボーダー領域の緑化を図ることができる。
【0049】
また、例えば植栽ユニット領域の外周縁と仕切部材30との距離或いは所定間隔が事前に分からない場合等でも、容易に現場で所要のボーダー構造体100を構成してボーダー処理を施すことが可能であり、実測後に再度工場などでプランターなどを製造する等の手間が省け、コストダウンを図ることもできる。更に、良好な植栽が可能なボーダー構造体100を、第1部材110と第2部材120或いは第1部材110相互或いは第1部材110と第3部材130の組み合わせで容易に構成することが可能であり、かかる面からもコストダウンを図ることができる。
【0050】
また、ボーダー領域に植栽することができ、敷設面10に構成する緑化エリアの全体に無駄なく植栽することを可能にするため、緑化エリアによるヒートアイランド現象の緩和効果を非常に高めることができる。
【0051】
また、例えばボーダー構造体100内の余剰水を排水穴、或いは植物25の根へ通気する通気穴等を別途設けずとも、透水性及び通気性の接着材による接着箇所が排水機能や通気機能を発揮し、ボーダー領域で良好な植栽を行うことができる。また、第1部材110の第1側壁111と第2側壁112、第2部材120の側壁121、又は第3部材130の支持脚132により、ボーダー構造体100の底面が敷設面10から所定距離離間して空気層が形成され、前記空気層に常時空気が流通して根への通気を十分に行うことができると共に、前記空気層に排水通路が形成することができる。
【0052】
以上、本発明の第1〜第5実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な拡張及び変形が可能である。
【0053】
例えば第1部材110、第2部材120、第3部材130は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば図5に示す基本構造の第1部材110を用いてもよい。前記基本構造の第1部材110を用いることにより、例えば後述の如く第1部材110と第2部材120の下端或いは第1部材100相互の下端等に板厚分の高さのズレが生ずることを防止することができ、より安定したボーダー構造体100或いはボーダー処理構造を構成することが可能となる。
【0054】
前記基本構造の第1部材110は、上記実施形態の第1部材110と同様に、縦長の第1側壁111と下端に通水部115を有する縦短の第2側壁112が並設され、第2側壁112の上端と第1側壁111の所定高さの位置に架橋板113が架設されていると共に、架橋板113から所定距離を開けた上方位置で第1側壁111から架橋板113と同方向に突出板116が突設されている。突出板116の先端には下方に突出する凸部117が形成され、凸部117の先端は架橋板113の上面と略同一平面の高さに位置する。架橋板113及び突出板116の第1側壁111の近傍位置には、それぞれ切断を容易にする切欠凹溝114が長手方向に沿って形成されている。尚、凸部117は本例では長手方向に沿って形成しているが、長手方向の所定箇所に複数形成してもよい。
【0055】
そして、前記基本構造の第1部材110からボーダー構造体100を構成する場合、例えば幅狭のボーダー空間に於いては、第6実施形態の図6(a)のように、一方の前記基本構造の第1部材110の突出板116を切欠凹溝114で切断して断面略h字形の第1部材110を構成し、他方の前記基本構造の第1部材110の架橋板113及び第2側壁112を切断して断面略ト字形の第2部材120を構成し、第2部材120の突出板122(116)の凸部123(117)の先端を、第1部材110の架橋板113の上面に当接して突出板122(116)を架橋板113の上方に配置する。前記構成では、架橋板113上の所定位置に載置される凸部123(117)が突出板122(116)を支持するので、高い安定性を有し、更に、凸部123(117)の先端が架橋板113の上面と略同一平面の高さに位置するので、第1部材110の側壁111、112の下端と第2部材120の側壁121の下端が略同一高さとなり、上記板厚分の高さズレが発生することを防止できる。
【0056】
他方で、例えば幅広のボーダー空間に於いては、例えば第7実施形態の図6(b)のように、前記基本構造の第1部材110をそのまま用い、第1側壁111を外方に位置して第1部材110・110を対向配置し、突出板116・116の上面に第3部材130の上板131を載置して、第1部材110・100間に第3部材130を配設するボーダー構造体100とし、又は、例えば第8実施形態の図6(c)のように、前記基本構造の第1部材110から突出板116を切断分離した第1部材110を用い、第1側壁111を外方に位置して第1部材110・110を対向配置し、架橋板113・113の上面に第3部材130の上板131を載置して、第1部材110・110間に第3部材130を配設するボーダー構造体100とするなど適宜である。
【0057】
尚、第1部材110や第2部材120の下端と支持脚130の下端が揃うように、仕様に応じて支持脚132の高さを設定すると、安定性が高まって好適であり、又、図6には省略したが、凸部117の当接位置の近傍に於ける架橋板113と突出板116、或いは上板131の両側近傍に於ける突出板116と上板131、或いは上板131の両側近傍に於ける架橋板113と上板131は、透水性及び通水性の接着材による接着部103で接着されている。
【0058】
また、図7(a)、(b)の第1部材110のように、第1部材110の第1側壁111及び第2側壁112の下端近傍に、第1側壁111、第2側壁112の下端を切断可能な第1の切欠凹溝114を、前記下端から架橋板113等の板厚分上方の高さに長手方向へ形成し、更に前記切欠凹溝114から前記板厚分上方の高さに第2の切欠凹溝114を長手方向へ形成した第1部材110、換言すれば複数の切欠凹溝114を板厚分の間隔毎に側壁111、112の下端近傍に形成した第1部材110としてもよい。尚、前記第1部材110の他の基本構成は図2の第1部材110と同様である。
【0059】
前記第1部材110を用いてボーダー構造体100を構成する場合には、例えば第9実施形態の図7(c)のように、第1部材110の第1側壁111及び第2側壁112をそれぞれ最も低い位置の切欠凹溝114で切断し、前記板厚分架橋板113が低くなるようにして第1部材110を構成し、他方で、前記第1部材110を架橋板113の切欠凹溝114で切断して断面略ト字形の第2部材120を構成し、前記第1部材110の架橋板113上に第2部材120の突出板122を載置して、第1部材110と第2部材120を対向配置する略凹状溝形のボーダー構造体100を構成する。前記側壁111、112の切断により、架橋板113の板厚分のズレを解消することが可能となり、より安定性が高いボーダー構造体100或いはボーダー処理構造を構成することが可能となる。
【0060】
更に、例えば第10実施形態の図7(d)のように、第1部材110を架橋板113の切欠凹溝114で切断し、第2側壁112及び架橋板113の一部を分離した双方の断面略ト字形の第2部材120を形成し、一方の第2部材120を側壁121若しくは第1側壁111の下端近傍の最下部の切欠凹溝114で切断して、突出板122が突出板122の板厚分低い第2部材120とし、前記板厚分低い第2部材120の突出板122上に他方の第2部材120の突出板122を載置して第2部材120・120を対向配置して略凹状溝形のボーダー構造体100を構成すると共に、前記分離部を第2側壁112の下端近傍の最下部から2番目の切欠凹溝114で切断して脚部104を形成し、前記板厚分低い第2部材120の突出板122の下側に、第2側壁112の対応部分を立設して断面略逆L字形で或いは断面略L字形で配設し、脚部104で突出板122を支持するボーダー構造体100を構成してもよい。前記ボーダー構造体100或いはそのボーダー処理構造により、架橋板113の幅よりも狭いボーダー空間等、より幅方向に狭いボーダー空間の処理が可能となる。
【0061】
また、図8及び図9に示す第11実施形態のボーダー構造体100や、前記ボーダー構造体100に於ける第1部材110、第3部材130としても、取扱が容易になって好適である。
【0062】
即ち、第1部材110を、図8(a)のように上記実施形態と同様、第1側壁111の所定高さの位置と、第1側壁111と並設される第2側壁112の上端とを架橋板113で架設し、架橋板113から所定距離を開けた上方位置で第1側壁111から架橋板113と同方向に突出板116を突設すると共に、架橋板113の第2側壁112側の先端に上方へ突出する凸部118を突設し、突出板116の第2側壁112側の先端に下方へ突出する凸部118を突設して形成する。前記凸部118・118の先端相互間の距離は、後述する第3部材130の上板131の板厚と同じか、前記板厚より僅かに長くなっており、又、前記凸部118は本例では長手方向(側面図で紙面垂直方向)に沿って形成しているが、長手方向の所定箇所に複数形成してもよい。
【0063】
他方、第3部材130を、上板131の略中央位置から支持脚132或いは支持板を下方に突出形成した断面略T字形とし、上板131の両外側端縁に上下方向へ突出する凸部135を突設して形成する。前記上下の凸部135・135の先端相互間の距離は、第1部材110の架橋板113と突出板116間の距離と同じか、僅かに前記距離より短く、更に、前記凸部118・118の先端相互間の距離より長くなっており、又、前記凸部135は本例では長手方向に沿って形成しているが、長手方向(側面図で紙面垂直方向)の所定箇所に複数形成してもよい。
【0064】
そして、図9に示すように、第1側壁111を外方にして第1部材110・110を両外側に対向配置し、架橋板113と突出板116の凸部118・118間に凸部135・135を挟入して、各第1部材110のそれぞれの架橋板113と突出板116との間に、第3部材130の上板131の両外側の端部を挿入し、略凹状溝形のボーダー構造体100を構成する。
【0065】
上記第11実施形態のボーダー構造体100は、第1部材110の架橋板113と突出板116に形成した凸部118・118と、第3部材130の上板131に形成した凸部135・135が係合してボーダー構造体100の幅を規制することが可能であり、第3部材130が第1部材110から外れることを防止することができると共に、施工現場等で予め構成したボーダー構造体100を、第1部材110の架橋板113と突出板116の間に位置する第3部材130の上板131をスライドして幅調整し、ボーダー構造体100をボーダー領域に施工することが可能であり、取扱が容易となって施工性が向上する。
【0066】
また、ボーダー構造体100は、例えば対向する2つの側壁間に伸縮自在な蛇腹部を設け、前記蛇腹部で幅を調節可能とする略凹状溝形のプランター或いは略箱形等の他の形状のプランター等としてもよく、前記プランターをボーダー領域に複数など所要数敷設してボーダー処理構造を構成してもよい。
【0067】
また、ボーダー構造体100の内部に不織布などのシート部材或いは防根シート等を設ける構成としてもよく、例えば第12実施形態の図10に示すように、略凹状溝形のボーダー構造体100の第1部材110の第1側壁111の上端近傍と第2部材120の側壁121の上端近傍に、それぞれ内方に突出する凸部119・124を長手方向に沿って形成し或いは長手方向の所定箇所に複数形成し、ボーダー構造体100の底面及び両側壁111・121の内面及び両側壁111・121の外側上端近傍の外面にかけて防根シート105を敷設し、前記凸部119・124にクリップ部材106をはめ込み、凸部119・124とクリップ部材106の狭持で防根シート105を係止する構成等とする。前記構成により、防根シート105の移動等を未然に防止することが可能となり、長期に亘って高い安定性を有するボーダー構造体100を形成することができる。
【0068】
また、ボーダー構造体100の第1部材110、第2部材120、第3部材130の構造は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜であり、例えば第3部材130の支持脚132或いは支持板を設けない構成等とすることも可能である。
【0069】
そして、上記第1〜第12実施形態等のボーダー構造体100により、ボーダー領域にボーダー処理構造を形成する緑化エリアは、例えば図11に示すようになる。図11の緑化エリアで、20は植栽ユニット、30は仕切部材、100はボーダー構造体である。
【0070】
また、緑化エリアのボーダー領域にボーダー構造体100で構成するボーダー処理構造の形態は図11の例に限定されるものではなく、第1部材110、第2部材120、第3部材130を、必要に応じて適宜に加工し、適宜に組み合わせることで、例えば図13から図16に示すような様々な形態とすることが可能であり、略円形、略多角形、或いは斜めのボーダー領域等の施工も容易に行うことができる。
【0071】
前記の如く多様なボーダー処理構造を構成する場合には、例えば図12に示すように、第1部材110の第2側壁112及び架橋板113を90度等の所定角度若しくは所要角度で切断し、第1側壁111を外側にして第1部材110を所要角度に調整しながら屈曲した構造の所定部材や、或いは第1部材110の第2側壁112及び架橋板113を直線上に切断し、第1側壁111を内側にして第1部材110を所要角度に調整しながら屈曲した構造の所定部材等、又は、第1部材110の長手方向の両端を、第2側壁112から第1側壁111に向かって拡大するようにテーパ状に切断して構成する所定部材等、又は、第1部材110・110の架橋板113・113の先端相互間で形成される形状等に合わせ、第3部材130を適宜の形状に切断して構成する所定部材等、第1部材110、第2部材、第3部材130の適宜の変更部材を用い、更に、これらを適宜に組み合わせて用いることが可能である。
【0072】
尚、本発明の緑化エリアのボーダー部或いはボーダー領域の処理方法は、大別して、育成材を充填可能な空間或いはボーダー構造体を設置可能なボーダー空間を緑化エリアの外周縁に沿う等の形態で緑化エリアの外周に形成する工程と、前記ボーダー空間内に育成材を充填する若しくはボーダー構造体を設置する工程と、育成材に植栽を施す或いはボーダー構造体に充填する育成材に植栽を施す工程等を有するものとすることが可能である。
【0073】
そして、第1及び第3実施形態に於けるボーダー領域の処理方法は、例えばボーダー空間に第1部材110を配置する第1工程、ボーダー空間に第2部材120を配置する第2工程、第1部材110と第2部材120を接着材による接着部103で接着する第3工程、前記第1部材110及び第2部材120で構成される凹状溝或いはボーダー構造体100内に育成材101を充填する第4工程、育成材101に植栽を施す第5工程等とするが可能であり、第2部材120として第1部材110の第2側壁112等を切断した部材を使用する場合には、例えば第1工程と第2工程の間、若しくは第1工程の前に第2側壁112等を切断して第2部材120を形成する工程等を付加する。
【0074】
また、第2、第5及び第7実施形態に於けるボーダー領域の処理方法は、例えばボーダー空間に第1部材110・110を対向して配置する第1工程、第3部材130を第1部材110・110の間に配置する第2工程、第3部材130を第1部材110・110に接着材による接着部103で接着する第3工程、第1部材110・110及び第3部材130で構成される凹状溝或いはボーダー構造体100内に育成材101を充填する第4工程、育成材101に植栽を施す第5工程等とすることが可能である。
【0075】
また、第4実施形態に於けるボーダー領域の処理方法は、例えばボーダー空間に第1部材110・110を対向して配置する第1工程、第1部材110・110を相互に接着材による接着部103で接着する第2工程、第1部材110・110で構成される凹状溝或いはボーダー構造体100内に育成材101を充填する第3工程、育成材101に植栽を施す第4工程等とすることが可能である。
【0076】
また、第6実施形態に於けるボーダー領域の処理方法は、例えばボーダー空間に第1部材110を配置する第1工程、ボーダー空間に第2部材120を配置する第2工程、必要に応じて第1部材110と第2部材を接着材による接着部103で接着する第3工程、第1部材110と第2部材120で構成される凹状溝或いはボーダー構造体100内に育成材101を充填する第4工程、育成材101に植栽を施す第5工程等とすることが可能であり、更に、第1工程の前に、突出板116を切断して所要の第1部材110を形成する工程を、第1工程と第2工程の間若しくは第1工程の前に、第2側壁112や架橋板113を切断して第2部材120を形成する工程を付加する工程等とする。
【0077】
また、第8実施形態に於けるボーダー領域の処理方法は、例えば上記第2、第5及び第7実施形態に於けるボーダー領域の処理方法の工程の第1工程の前に、突出板116を切断して所要の第1部材110を形成する工程を付加する工程等とする。
【0078】
また、第9実施形態に於けるボーダー領域の処理方法は、例えば上記第1及び第3実施形態に於けるボーダー領域の処理方法の工程の第1工程の前に、第1部材110の第1側壁111及び第2側壁112の最下部の切断凹溝114を切断して所要の第1部材110を形成する工程を付加する工程等とすることが可能である。
【0079】
また、第10実施形態に於けるボーダー領域の処理方法は、例えば一方の第1部材110の第2側壁112を切断し、且つ第1側壁111の最下部の切欠凹溝114を切断して一方の第2部材120を形成すると共に、他方の第1部材110の第2側壁112を切断して他方の第2部材120を形成し、切断した分離部の第2側壁112の下端近傍の最下部から2番目の切欠凹溝114を切断して脚部を形成し、一方と他方の第2部材120・120を対向配置して脚部104を突出板122を支持するように配置する第1工程と、前記第2部材120・120で構成される凹状溝或いはボーダー構造体100内に育成材101を充填する第2工程と、育成材101に植栽を施す第3工程等とすることが可能である。
【0080】
また、第11実施形態に於けるボーダー領域の処理方法は、例えばボーダー空間に第1部材110・110を対向配置すると共に、第1部材110・110の突出板116と架橋板113との間に第3部材130の上板131を配置する第1工程と、第1部材110・110及び第3部材130で構成される凹状溝或いはボーダー構造体100内に育成材101を充填する第2工程と、育成材101に植栽を施す第3工程等とすることが可能である。
【0081】
また、第12実施形態に於けるボーダー領域の処理方法は、例えば上記第1及び第3実施形態に於けるボーダー領域の処理方法の第4工程の前に、凹状溝内或いはボーダー構造体100内等に防根シート105を敷設する工程と、防根シート105をクリップ部材106で止める工程を付加する工程等とすることが可能である。
【0082】
また、図13乃至図16に於けるボーダー領域の処理方法では、例えば第2、第5及び第7実施形態のボーダー領域の処理方法に、第1部材110の架橋板113及び第2側壁112を所定箇所で所定角度に切断する工程や、第1部材110の長手方向の一端若しくは両端を所定の傾斜角度に切断する工程や、第3部材130の上板131や支持脚132を上板131を所要形状とするように切断する工程等を必要に応じて付加する工程等とすることが可能である。
【0083】
【発明の効果】
本発明のボーダー構造体或いはボーダー処理構造は、例えば建物の屋上等の敷設面に植栽ユニットを敷設する等により構成する緑化エリアに、植物で緑化するボーダー領域を形成することができ、統一性を有する優れた美観の緑化エリアを形成することを可能にすると共に、ボーダー空間の幅に対応する植栽ボーダー領域を形成することができる。例えば植栽ユニット領域の外周縁と仕切部材の内縁との間のボーダー空間の適宜の幅や距離に適応することができ、又、ボーダー空間内に植物を栽培可能とし、より多くの緑化エリア或いは植栽エリアを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)第1実施形態の幅狭のボーダー構造体によるボーダー処理構造を示す断面図。
(b)第2実施形態の幅広のボーダー構造体によるボーダー処理構造を示す断面図。
【図2】(a)ボーダー構造体の第1部材を示す側面図。
(b)同図(a)の第1部材を示す正面図。
(c)同図(a)の第1部材を示す斜視図。
【図3】(a)ボーダー構造体の第3部材を示す側面図。
(b)同図(a)の第3部材を示す正面図。
【図4】(a)第3実施形態のボーダー構造体を示す側面図。
(b)第4実施形態のボーダー構造体を示す側面図。
(c)第5実施形態のボーダー構造体を示す側面図。
【図5】(a)基本構造の第1部材を示す側面図。
(b)同図(a)の第1部材を示す正面図。
(c)同図(a)の第1部材を示す斜視図。
【図6】(a)第6実施形態の幅狭のボーダー構造体を示す側面図。
(b)第7実施形態の幅広のボーダー構造体を示す側面図。
(c)第8実施形態の幅広のボーダー構造体を示す側面図。
【図7】(a)第1部材の他の変形例を示す側面図。
(b)同図(a)の第1部材を示す斜視図。
(c)第9実施形態の中程度の幅のボーダー構造体を示す側面図。
(d)第10実施形態の幅狭のボーダー構造体を示す側面図。
【図8】(a)第1部材の他の変形例を示す側面図。
(b)第3部材の変形例を示す側面図。
【図9】第11実施形態のボーダー構造体を示す側面図。
【図10】(a)第12実施形態のボーダー構造体で防根シートを設置する前の状態を示す側面説明図。
(b)同図(a)のボーダー構造体で防根シートを設置した状態を示す側面説明図。
【図11】ボーダー構造体によるボーダー処理構造を有する緑化エリアを示す一部拡大斜視図。
【図12】(a)第1部材の形状変更例を示す平面説明図。
(b)第1部材の他の形状変更例を示す平面説明図。
【図13】ボーダー構造体によるボーダー処理構造の第1変形例を示す一部拡大平面説明図。
【図14】ボーダー構造体によるボーダー処理構造の第2変形例を示す一部拡大平面説明図。
【図15】ボーダー構造体によるボーダー処理構造の第3変形例を示す一部拡大平面説明図。
【図16】ボーダー構造体によるボーダー処理構造の第4変形例を示す一部拡大平面説明図。
【符号の説明】
10 敷設面
20 植栽ユニット
30 仕切部材
100 ボーダー構造体
101、24 育成材
102、25 植物
103 接着部
110 第1部材
111、112、121 側壁
113 架橋板
114、133 切欠凹溝
115、134 通水部
116、122 突出板
117、118、119、124、124、135 凸部
120 第2部材
130 第3部材
131 上板
132 支持脚

Claims (11)

  1. 敷設面上に植栽ユニットを敷設して構成する植栽ユニット領域の外周のボーダー空間に設けるボーダー構造体であって、該ボーダー構造体が、少なくとも幅を調整可能であると共に、植栽可能であることを特徴とする緑化エリアのボーダー構造体。
  2. 第1の側面と第2の側面と底面で囲まれる領域を有し、前記領域に育成材が設けられ、該育成材に植栽されるものであることを特徴とする請求項1記載の緑化エリアのボーダー構造体。
  3. ボーダー構造体の底面と敷設面との間に空気層を形成可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の緑化エリアのボーダー構造体。
  4. 縦長の第1の側壁に縦短の第2の側壁が並設され、該第2の側壁の上端と該第1の側壁の所定高さの位置に架橋板が架設される断面略h字形の第1の部材と、縦長の側壁から側方へ突出板が突設される断面略ト字形の第2の部材により構成され、該第1の部材の架橋板の上方に該第2の部材の突出板を配置して、若しくは該第1の部材の架橋板に該第2の部材の突出板を当接して底面が構成されることを特徴とする請求項1、2又は3記載の緑化エリアのボーダー構造体。
  5. 前記第2の部材が、少なくとも前記第2の側壁を分離する第1の部材により構成されることを特徴とする請求項4記載の緑化エリアのボーダー構造体。
  6. 縦長の第1の側壁に縦短の第2の側壁が並設され、該第2の側壁の上端と該第1の側壁の所定高さの位置に架橋板が架設される断面略h字形の第1の部材と、略平面状の上板の所定位置から該第2の側壁よりも僅かに縦長の支持脚が下方に突設される第3の部材により構成され、該第1の側壁を外方にして該第1の部材を互いに対向配置し、該上板を該架橋板に載置して該第1の部材間に該第3の部材を配設することにより構成されることを特徴とする請求項1、2又は3記載の緑化エリアのボーダー構造体。
  7. 前記第1の部材の架橋板若しくは前記第3の部材の上板に、分離容易とする切欠凹溝が所定方向に形成されていることを特徴とする請求項4、5又は6記載の緑化エリアのボーダー構造体。
  8. 前記第2の部材は、前記架橋板の一部を切断することにより、前記側壁を屈曲可能であることを特徴とする請求項4又は5記載の緑化エリアのボーダー構造体。
  9. 前記第3の部材は、前記上板を、若しくは前記上板及び支持脚を切断することにより、様々な平面視形状を形成可能であることを特徴とする請求項6又は7記載の緑化エリアのボーダー構造体。
  10. 前記第1の部材は、架橋板の一部及び第2の側壁の一部を切断することにより、第1の側壁を屈曲可能であることを特徴とする請求項4、5、6、7、8又は9記載の緑化エリアのボーダー構造体。
  11. 前記架橋板と前記突出板若しくは前記上板が、透水性若しくは通気性若しくは透水性及び通気性の接着材で接着されることを特徴とする請求項4、5、6、7、8、9又は10記載の緑化エリアのボーダー構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006246830A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Kyodo Ky Tec Corp 緑化エリアの仕切材及び仕切構造、緑化設備
JP2012080852A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Sumitomo Forestry Co Ltd 見切り材及びそれに用いるクリップ材

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