JP2004290031A - 浮沈式海苔養殖網支持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】支柱方式が困難な深海域においても、海苔網に干出を与えながら、良質の海苔を育てることができ、富栄養化の進んだ閉鎖性海域においても海苔養殖を可能にし、更に、養殖海苔に海中の富栄養塩を吸収させることによって、海域の浄化を進めることにある。
【解決手段】海水の排出又は流入により浮沈する浮沈式浮子3を所定距離隔てて並置し、海苔養殖網2を浮沈式浮子3の上方に配置すると共に並置した浮沈式浮子3で上方の海苔養殖網2を支持し、浮沈式浮子3の浮沈を通じて海苔養殖網2を海面上方と海中との間を昇降自在に支持する。
【選択図】 図1
【解決手段】海水の排出又は流入により浮沈する浮沈式浮子3を所定距離隔てて並置し、海苔養殖網2を浮沈式浮子3の上方に配置すると共に並置した浮沈式浮子3で上方の海苔養殖網2を支持し、浮沈式浮子3の浮沈を通じて海苔養殖網2を海面上方と海中との間を昇降自在に支持する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海苔養殖の網に適用される網支持装置に係り、特に、浮沈式浮子の浮沈を通じて海苔養殖網を海面上方と海面下の間で昇降自在に支持すると共に、浮沈式浮子の浮上位置で海苔養殖網を海面上方に支持して海苔養殖網の干出を可能にする浮沈式海苔養殖網支持装置に関するものである。
貝類の養殖籠の支持にも適用される。
【0002】
【従来の技術】
これまで海苔の養殖の方法には、支柱方式と浮き流し方式の2種の方法が用いられている。
支柱方式は干潟又は砂地に支柱を立て、網を水平に張り込むために、網の四隅を支柱に縛り付ける方法で水深の浅いところで行う。
この支柱方式の特徴は干潮時の2〜3時間水平に張れた海苔網が海面に露出し乾干されることである。
この海苔網の干出によって、海苔養殖初期に急速に生育する珪藻類の増殖を防ぐことができる。
しかし、海苔養殖に適した水深をもつ干潟は近年減少してきている。浮き流し方式は、海苔養殖が盛んになり、養殖に適した海面が得られなくなったことや、上述の干潟の減少と合いまって、水深の深い沖合に養殖場所を求めたために、四方を浮子といかりで固定した木枠に浮子を付けた網を張り、海面に浮かせ、干出を与えない方法である。
従って、海苔養殖のみに力点をおくのであれば、必ずしも海苔網の干出しは必要としない。
しかし、干出しを行う支柱方式と浮き流し方式では、収穫された海苔の性質や色合い、やわらかさ、美味さが異なり、支柱方式の養殖海苔が優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、支柱方式が困難な深海域においても、海苔網に干出を与えながら、良質の海苔を育てることができ、富栄養化の進んだ閉鎖性海域においても海苔養殖を可能にする浮沈式海苔養殖網支持装置を提供することにある。
更に、養殖海苔に海中の富栄養塩を吸収させることによって、海域の浄化を進める手段を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、この発明は、海水の排出又は流入により浮沈する浮沈式浮子を所定距離隔てて並置し、海苔養殖網を浮沈式浮子の上方に配置すると共に並置した浮沈式浮子で上方の海苔養殖網を支持し、浮沈式浮子の浮沈を通じて海苔養殖網を海面上方と海中との間を昇降自在に支持すると共に浮沈式浮子の浮上位置で海苔養殖網を海面上方に支持して海苔養殖網の干出を可能にする手段よりなるものである。
【0005】
ここで、請求項1の好ましい態様として、海苔養殖網が海中に沈没、又は過沈下することを防止する予備浮子を設ける。また、富栄養化の進んだ海域に設置され、海水中の富栄養塩を海苔に吸収させて刈り取ることによって海水の浄化を行う。更に、請求項2の好ましい態様として、予備浮子は、浮沈式浮子同士を連結する連結器に海苔養殖網から離れる外側に向けて回動自在に支持される予備浮子支持腕の先端に取り付けられて、波動によって起きる海苔養殖網の網枠の相互干渉を防止する。
【0006】
【作用】
本発明では、支柱方式が困難な深海でも海苔養殖網を干出しできる浮沈式の浮子に支柱が設けられており、方形をした海苔養殖網はこの支柱に張り付けられている。
浮沈式浮子の浮力が調節されて浮力を減ずるとき海苔養殖網は海中に沈下することができる。次に、海苔養殖網に干出しを支えるときには浮沈式浮子の浮力が調節されて浮子は海面に浮上し、海苔養殖網は海面上に持ち上げられ、干出が行われる。
このように浮沈式浮子の浮力の操作によって、海苔養殖網は必要な程度(回数及び時間、干出し高さなど)干出しができ、支柱方式の海苔養殖方法と同様な海苔養殖を実現できる。
本発明では、海苔養殖網の左右(両側)に浮沈式浮子が設けてあり、海苔養殖網は水平又は傾斜にして海面上に干出できるようになっている。
本発明では、浮沈式浮子の浮力は中空円筒管をなす構造となっており円筒管内に海水を浸入させることによって浮力を減し、円筒管内の海水を圧縮空気で置換して海水を排出し浮力を増大できるようになっている。
本発明では、いくつもの浮沈式海苔養殖網支持装置が連結できるように予備浮子が連結された連結器が設けてあり、浮沈式海苔養殖網支持装置が数珠状に連結できる。又、予備浮子が連結された連結器は浮沈式海苔養殖網支持装置が互いに波浪によって干渉するのを防止するようになっており、同時に浮沈式海苔養殖網支持装置の過沈下を防ぐようになっている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に記載の発明の実施の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
ここで、図1は浮沈式海苔養殖網支持装置の側面図、図2は浮沈式海苔養殖網支持装置の平面図、図3は浮沈式海苔養殖網支持装置の正面図、図4(A)は浮沈式海苔養殖網支持装置の干出状態を示す図、図4(B)は浮沈式海苔養殖網支持装置の沈下状態を示す図、図5は浮沈式浮子の構成図である。
【0008】
本発明の実施の形態の浮沈式海苔養殖網支持装置では、方形に縁取られた網枠1の縁内のほぼ全面に海苔養殖網2が張れて網戸状になっている。
【0009】
この網枠1は、所定距離を隔てて平行に並置された両側の浮沈式浮子3に長さ方向に等間隔で垂直に設けられた複数の支柱6の上部に固定されて支持されている。つまり海苔養殖網2はこの網枠1及び支柱6を介して浮沈式浮子3に支持され、しかも浮沈式浮子3の上方位置に支持されている。海苔養殖網2は浮沈式浮子3と共に海面上方と海中との間を上下動つまり昇降できる。また、海苔養殖網2は浮沈式浮子3の上方位置に支持されているため、浮沈式浮子3が海面の浮上位置にあるときには海面上方に支持されることになり、海苔養殖網2の干出を可能にする。
【0010】
網枠1は所定距離を隔てて平行に並置された両側の一対の浮沈式浮子3に複数個が配置される(図では簡略のため2組の場合を示す)。両側の一対の浮沈式浮子3は、横断方向に配置された複数の連結横杆によって連結されている。
【0011】
浮沈式浮子3は網枠1の左右に設けられており、網枠1の左右両側は左右に設けられた一対の浮沈式浮子3に垂直に取り付けられた複数の支柱6によって支持され、網枠1と海苔養殖網2を(干出し時にも)ほぼ水平に又は傾斜を与えて保持できる。
【0012】
浮沈式浮子3には内部が中空な例えば円筒状の長い密閉型の容器が使用される。この円筒状の容器を水平状に寝かした状態で、所定間隔を隔てて互いに平行になる状態で海域に並置される。前記したように、水平状に寝かした状態の浮沈式浮子3の側周面には長さ方向つまり筒芯方向に、複数の支柱6が所定間隔で設けられているが、本発明の実施の形態にあっては、各支柱6は浮沈式浮子3の側周面を上下に貫通した状態で取り付けられている。
【0013】
内部が中空な浮沈式浮子3には送気ホース10を通じて、図示しない空気圧縮機から空気が供給される構造になっており、このため、浮沈式浮子3には送気ホース10の一端が接続される。送気ホース10にはこれを開閉する弁11が取り付けられている。また、浮沈式浮子3は長さ方向つまり軸方向に所要数連結して使用されることもあり、このため、隣同士の浮沈式浮子3の間には連結ホース9が取り付けられている。つまり、連結ホース9の一端は片側の浮沈式浮子3の内部に接続され、連結ホース9の他端は他方側の浮沈式浮子3の内部に接続されていて、複数の浮沈式浮子3は連結ホース9を通じて同一気圧になる。
【0014】
各支柱6には内部が中空な円筒杆が使用され、各支柱6の上端は密閉され、その下端8の部位は開口している。更に、各支柱6の浮沈式浮子3の中空内部を貫通する部分は開口されていて、浮沈式浮子3の中空内部と各支柱6の中空内部とは連通状態にある。このため、浮沈式浮子3の中空内部の気圧が低い場合には海水が各支柱6の下端8部位の開口部分から浮沈式浮子3の中空内部に流入でき、逆に内部の気圧が高い場合には内部の海水は各支柱6の下端8部位の開口部分から海中に排出される構造になっている。
【0015】
浮沈式浮子3は長さ方向つまり軸方向に所要数連結することができるように連結器4が設けてある。つまり、連結器4は軸方向の前後の浮沈式浮子3の端部の間に設けられ、連結器4の一端は片側の浮沈式浮子3の端部と連結し、連結器4の他端は他方側の浮沈式浮子3の端部と連結している。
【0016】
この連結器4には、過沈下や沈没を防止するためのが予備浮子5が先端に取り付けられた予備浮子支持腕7の基端側が回動自在に取り付けられている。予備浮子支持腕7は基端側から先端側に向けて直線状に少し延びた後に直角に折曲されて先端に向かって直線状に延びるL字型の形状になっている。
【0017】
予備浮子5は、海苔養殖網2及び浮沈式浮子3の海中への沈下時に、海面に位置して、過沈下や沈没を防止する。このため、予備浮子5が先端に取り付けられる予備浮子支持腕7の直角に折曲された先端側の長さは、各支柱6の浮沈式浮子3の表面からの高さよりも十分な高さ例えば2倍ほど高さに相当する長さを有している。
【0018】
L字型の予備浮子支持腕7はその基端側が連結器4の側周面回りに回動自在に連結されており、又L字型の予備浮子支持腕7の直角に折曲された先端側が海苔養殖網2から離れる外側方向に向けて回動自在に軸支されている。つまり、予備浮子支持腕7の直角に折曲された先端側は、垂直な支柱6と平行な状態から海苔養殖網2に接近する内側方向に向けての回動ができないように軸支されている。
【0019】
このため、浮沈式浮子3が海面の浮上位置にある場合、L字型の予備浮子支持腕7は海苔養殖網2から離れる外側方向に向けて回動して倒れて、その先端の予備浮子5が海面に位置して浮力が作用するために、予備浮子支持腕7を支えることになって、予備浮子5及び予備浮子支持腕7の荷重が浮沈式浮子3に作用するのを回避できる。また、予備浮子支持腕7は海苔養殖網2から離れる外側方向に向けて回動して倒れるので、倒れる予備浮子支持腕7や予備浮子5によって海苔養殖網2の一部が破損したり傷付けられたりすることは一切ない。
【0020】
図4において、予備浮子5の動作を説明する。
海苔養殖網2の干出を行うには、浮沈式浮子3の浮力を増大させることによって、浮沈式浮子3は海面に浮上する。従って、支柱6に支持された網枠1及び海苔養殖網2は海面上方に干出される。このとき、予備浮子5は予備浮子支持腕7の形がL形に偏心した先端に取付けられているため網枠1の外側に開きながら倒れ、予備浮子5も海面上に浮くため、浮沈式浮子3の浮力の抵抗にならない利点があり、更に、網枠1の左右外側に開くため海苔養殖網2に乗上げる等の不都合な作動を防いでいる(図4(A)参照)。
【0021】
一方、浮沈式浮子3が浮力を減じられて、海苔養殖網2及び浮沈式浮子3が海面下に下がると予備浮子支持腕7に支えられた海面に位置する予備浮子5に浮力が作用し、浮力が作用する予備浮子5によって、上記支持腕7の深さで沈下を止めることによって海苔養殖網2は所定の水深に位置する(図4(B)参照)。
【0022】
次に、図5を用いて、浮沈式浮子3の浮力の操作について説明する。
浮沈式浮子3には、海上から空気圧縮機によって圧縮空気が送気ホース10を通じて送り込まれる。浮沈式浮子3の中空内部では供給された圧縮空気によって気圧が高まり、この高い気圧によって浮沈式浮子3の中空内部に流入していた海水は、浮沈式浮子3と連通状態の各支柱6の中空内部に排出され、各支柱6の中空内部に排出された海水は支柱6の下端8部位から海水中に排出され、浮沈式浮子3は浮力が得られる。この浮力によって浮沈式浮子3は海面上に浮上する。
【0023】
浮沈式浮子3が海面上に浮上した位置で送気ホース10の弁11を閉める。(空気圧縮機と送気ホース10を切り離す。)この状態では、海苔養殖網2は海面上方に突出し、干出が行われる。
【0024】
反対に、海苔養殖網2を海水に沈下させるには、送気ホース10に設けられた弁11を開き、浮沈式浮子3の中空内部の空気を排気する。浮沈式浮子3の中空内部の気圧の高い空気が送気ホース10を通じて外部に排気されると、浮沈式浮子3の中空内部の気圧が低下し、海水が各支柱6の下端8部位の開口部分から各支柱6の中空内部に流入し、流入した海水が各支柱6を通り各支柱6と連通関係にある浮沈式浮子3の中空内部に流入することによって、浮沈式浮子3の中空内部では空気と海水との置換が行われ、浮沈式浮子3は浮力が失われ、海苔養殖網2は予備浮子5に支えられる深さに沈下する。
【0025】
このようにして、1〜2日に1回の干出し操作を行うことによって、良質の海苔を養殖できる。
この浮沈式海苔養殖網支持装置は支柱方式が不可能な海域において布設が可能であり、閉鎖性海域において富栄養化が進んだ海域に機動性をもって布設できる。
海苔養殖を無施肥にて養殖することが可能で、海苔養殖によって約800g/5000枚程度の海水中の窒素分を吸収させ刈り取ることができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明により、支柱方式の海苔養殖が困難な深海(例えば10m以上)の海域においても、干出作用を与えながら海苔の養殖が可能で、良質の海苔の生産を行うことができる浮沈式海苔養殖網支持装置が提供できる。
又、海域を問わない浮沈式海苔養殖網支持装置の実現により閉鎖性の富栄養化の進んだ湾岸海域での海苔養殖を実現でき、海苔を用いた富栄養塩の回収を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る浮沈式海苔養殖網支持装置の側面図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る浮沈式海苔養殖網支持装置の平面図である。
【図3】この発明の実施の形態に係る浮沈式海苔養殖網支持装置の正面図である。
【図4】(A)はこの発明の実施の形態に係る浮沈式海苔養殖網支持装置の干出状態を示す図である。
(B)はこの発明の実施の形態に係る浮沈式海苔養殖網支持装置の沈下状態を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態に係る浮沈式浮子の構成図である。
【符号の説明】
1:網枠
2:海苔養殖網
3:浮沈式浮子
4:連結器
5:予備浮子
6:支柱
7:予備浮子支持腕
8:下端
9:連結ホース
10:送気ホース
11:弁
【発明の属する技術分野】
本発明は、海苔養殖の網に適用される網支持装置に係り、特に、浮沈式浮子の浮沈を通じて海苔養殖網を海面上方と海面下の間で昇降自在に支持すると共に、浮沈式浮子の浮上位置で海苔養殖網を海面上方に支持して海苔養殖網の干出を可能にする浮沈式海苔養殖網支持装置に関するものである。
貝類の養殖籠の支持にも適用される。
【0002】
【従来の技術】
これまで海苔の養殖の方法には、支柱方式と浮き流し方式の2種の方法が用いられている。
支柱方式は干潟又は砂地に支柱を立て、網を水平に張り込むために、網の四隅を支柱に縛り付ける方法で水深の浅いところで行う。
この支柱方式の特徴は干潮時の2〜3時間水平に張れた海苔網が海面に露出し乾干されることである。
この海苔網の干出によって、海苔養殖初期に急速に生育する珪藻類の増殖を防ぐことができる。
しかし、海苔養殖に適した水深をもつ干潟は近年減少してきている。浮き流し方式は、海苔養殖が盛んになり、養殖に適した海面が得られなくなったことや、上述の干潟の減少と合いまって、水深の深い沖合に養殖場所を求めたために、四方を浮子といかりで固定した木枠に浮子を付けた網を張り、海面に浮かせ、干出を与えない方法である。
従って、海苔養殖のみに力点をおくのであれば、必ずしも海苔網の干出しは必要としない。
しかし、干出しを行う支柱方式と浮き流し方式では、収穫された海苔の性質や色合い、やわらかさ、美味さが異なり、支柱方式の養殖海苔が優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、支柱方式が困難な深海域においても、海苔網に干出を与えながら、良質の海苔を育てることができ、富栄養化の進んだ閉鎖性海域においても海苔養殖を可能にする浮沈式海苔養殖網支持装置を提供することにある。
更に、養殖海苔に海中の富栄養塩を吸収させることによって、海域の浄化を進める手段を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、この発明は、海水の排出又は流入により浮沈する浮沈式浮子を所定距離隔てて並置し、海苔養殖網を浮沈式浮子の上方に配置すると共に並置した浮沈式浮子で上方の海苔養殖網を支持し、浮沈式浮子の浮沈を通じて海苔養殖網を海面上方と海中との間を昇降自在に支持すると共に浮沈式浮子の浮上位置で海苔養殖網を海面上方に支持して海苔養殖網の干出を可能にする手段よりなるものである。
【0005】
ここで、請求項1の好ましい態様として、海苔養殖網が海中に沈没、又は過沈下することを防止する予備浮子を設ける。また、富栄養化の進んだ海域に設置され、海水中の富栄養塩を海苔に吸収させて刈り取ることによって海水の浄化を行う。更に、請求項2の好ましい態様として、予備浮子は、浮沈式浮子同士を連結する連結器に海苔養殖網から離れる外側に向けて回動自在に支持される予備浮子支持腕の先端に取り付けられて、波動によって起きる海苔養殖網の網枠の相互干渉を防止する。
【0006】
【作用】
本発明では、支柱方式が困難な深海でも海苔養殖網を干出しできる浮沈式の浮子に支柱が設けられており、方形をした海苔養殖網はこの支柱に張り付けられている。
浮沈式浮子の浮力が調節されて浮力を減ずるとき海苔養殖網は海中に沈下することができる。次に、海苔養殖網に干出しを支えるときには浮沈式浮子の浮力が調節されて浮子は海面に浮上し、海苔養殖網は海面上に持ち上げられ、干出が行われる。
このように浮沈式浮子の浮力の操作によって、海苔養殖網は必要な程度(回数及び時間、干出し高さなど)干出しができ、支柱方式の海苔養殖方法と同様な海苔養殖を実現できる。
本発明では、海苔養殖網の左右(両側)に浮沈式浮子が設けてあり、海苔養殖網は水平又は傾斜にして海面上に干出できるようになっている。
本発明では、浮沈式浮子の浮力は中空円筒管をなす構造となっており円筒管内に海水を浸入させることによって浮力を減し、円筒管内の海水を圧縮空気で置換して海水を排出し浮力を増大できるようになっている。
本発明では、いくつもの浮沈式海苔養殖網支持装置が連結できるように予備浮子が連結された連結器が設けてあり、浮沈式海苔養殖網支持装置が数珠状に連結できる。又、予備浮子が連結された連結器は浮沈式海苔養殖網支持装置が互いに波浪によって干渉するのを防止するようになっており、同時に浮沈式海苔養殖網支持装置の過沈下を防ぐようになっている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に記載の発明の実施の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
ここで、図1は浮沈式海苔養殖網支持装置の側面図、図2は浮沈式海苔養殖網支持装置の平面図、図3は浮沈式海苔養殖網支持装置の正面図、図4(A)は浮沈式海苔養殖網支持装置の干出状態を示す図、図4(B)は浮沈式海苔養殖網支持装置の沈下状態を示す図、図5は浮沈式浮子の構成図である。
【0008】
本発明の実施の形態の浮沈式海苔養殖網支持装置では、方形に縁取られた網枠1の縁内のほぼ全面に海苔養殖網2が張れて網戸状になっている。
【0009】
この網枠1は、所定距離を隔てて平行に並置された両側の浮沈式浮子3に長さ方向に等間隔で垂直に設けられた複数の支柱6の上部に固定されて支持されている。つまり海苔養殖網2はこの網枠1及び支柱6を介して浮沈式浮子3に支持され、しかも浮沈式浮子3の上方位置に支持されている。海苔養殖網2は浮沈式浮子3と共に海面上方と海中との間を上下動つまり昇降できる。また、海苔養殖網2は浮沈式浮子3の上方位置に支持されているため、浮沈式浮子3が海面の浮上位置にあるときには海面上方に支持されることになり、海苔養殖網2の干出を可能にする。
【0010】
網枠1は所定距離を隔てて平行に並置された両側の一対の浮沈式浮子3に複数個が配置される(図では簡略のため2組の場合を示す)。両側の一対の浮沈式浮子3は、横断方向に配置された複数の連結横杆によって連結されている。
【0011】
浮沈式浮子3は網枠1の左右に設けられており、網枠1の左右両側は左右に設けられた一対の浮沈式浮子3に垂直に取り付けられた複数の支柱6によって支持され、網枠1と海苔養殖網2を(干出し時にも)ほぼ水平に又は傾斜を与えて保持できる。
【0012】
浮沈式浮子3には内部が中空な例えば円筒状の長い密閉型の容器が使用される。この円筒状の容器を水平状に寝かした状態で、所定間隔を隔てて互いに平行になる状態で海域に並置される。前記したように、水平状に寝かした状態の浮沈式浮子3の側周面には長さ方向つまり筒芯方向に、複数の支柱6が所定間隔で設けられているが、本発明の実施の形態にあっては、各支柱6は浮沈式浮子3の側周面を上下に貫通した状態で取り付けられている。
【0013】
内部が中空な浮沈式浮子3には送気ホース10を通じて、図示しない空気圧縮機から空気が供給される構造になっており、このため、浮沈式浮子3には送気ホース10の一端が接続される。送気ホース10にはこれを開閉する弁11が取り付けられている。また、浮沈式浮子3は長さ方向つまり軸方向に所要数連結して使用されることもあり、このため、隣同士の浮沈式浮子3の間には連結ホース9が取り付けられている。つまり、連結ホース9の一端は片側の浮沈式浮子3の内部に接続され、連結ホース9の他端は他方側の浮沈式浮子3の内部に接続されていて、複数の浮沈式浮子3は連結ホース9を通じて同一気圧になる。
【0014】
各支柱6には内部が中空な円筒杆が使用され、各支柱6の上端は密閉され、その下端8の部位は開口している。更に、各支柱6の浮沈式浮子3の中空内部を貫通する部分は開口されていて、浮沈式浮子3の中空内部と各支柱6の中空内部とは連通状態にある。このため、浮沈式浮子3の中空内部の気圧が低い場合には海水が各支柱6の下端8部位の開口部分から浮沈式浮子3の中空内部に流入でき、逆に内部の気圧が高い場合には内部の海水は各支柱6の下端8部位の開口部分から海中に排出される構造になっている。
【0015】
浮沈式浮子3は長さ方向つまり軸方向に所要数連結することができるように連結器4が設けてある。つまり、連結器4は軸方向の前後の浮沈式浮子3の端部の間に設けられ、連結器4の一端は片側の浮沈式浮子3の端部と連結し、連結器4の他端は他方側の浮沈式浮子3の端部と連結している。
【0016】
この連結器4には、過沈下や沈没を防止するためのが予備浮子5が先端に取り付けられた予備浮子支持腕7の基端側が回動自在に取り付けられている。予備浮子支持腕7は基端側から先端側に向けて直線状に少し延びた後に直角に折曲されて先端に向かって直線状に延びるL字型の形状になっている。
【0017】
予備浮子5は、海苔養殖網2及び浮沈式浮子3の海中への沈下時に、海面に位置して、過沈下や沈没を防止する。このため、予備浮子5が先端に取り付けられる予備浮子支持腕7の直角に折曲された先端側の長さは、各支柱6の浮沈式浮子3の表面からの高さよりも十分な高さ例えば2倍ほど高さに相当する長さを有している。
【0018】
L字型の予備浮子支持腕7はその基端側が連結器4の側周面回りに回動自在に連結されており、又L字型の予備浮子支持腕7の直角に折曲された先端側が海苔養殖網2から離れる外側方向に向けて回動自在に軸支されている。つまり、予備浮子支持腕7の直角に折曲された先端側は、垂直な支柱6と平行な状態から海苔養殖網2に接近する内側方向に向けての回動ができないように軸支されている。
【0019】
このため、浮沈式浮子3が海面の浮上位置にある場合、L字型の予備浮子支持腕7は海苔養殖網2から離れる外側方向に向けて回動して倒れて、その先端の予備浮子5が海面に位置して浮力が作用するために、予備浮子支持腕7を支えることになって、予備浮子5及び予備浮子支持腕7の荷重が浮沈式浮子3に作用するのを回避できる。また、予備浮子支持腕7は海苔養殖網2から離れる外側方向に向けて回動して倒れるので、倒れる予備浮子支持腕7や予備浮子5によって海苔養殖網2の一部が破損したり傷付けられたりすることは一切ない。
【0020】
図4において、予備浮子5の動作を説明する。
海苔養殖網2の干出を行うには、浮沈式浮子3の浮力を増大させることによって、浮沈式浮子3は海面に浮上する。従って、支柱6に支持された網枠1及び海苔養殖網2は海面上方に干出される。このとき、予備浮子5は予備浮子支持腕7の形がL形に偏心した先端に取付けられているため網枠1の外側に開きながら倒れ、予備浮子5も海面上に浮くため、浮沈式浮子3の浮力の抵抗にならない利点があり、更に、網枠1の左右外側に開くため海苔養殖網2に乗上げる等の不都合な作動を防いでいる(図4(A)参照)。
【0021】
一方、浮沈式浮子3が浮力を減じられて、海苔養殖網2及び浮沈式浮子3が海面下に下がると予備浮子支持腕7に支えられた海面に位置する予備浮子5に浮力が作用し、浮力が作用する予備浮子5によって、上記支持腕7の深さで沈下を止めることによって海苔養殖網2は所定の水深に位置する(図4(B)参照)。
【0022】
次に、図5を用いて、浮沈式浮子3の浮力の操作について説明する。
浮沈式浮子3には、海上から空気圧縮機によって圧縮空気が送気ホース10を通じて送り込まれる。浮沈式浮子3の中空内部では供給された圧縮空気によって気圧が高まり、この高い気圧によって浮沈式浮子3の中空内部に流入していた海水は、浮沈式浮子3と連通状態の各支柱6の中空内部に排出され、各支柱6の中空内部に排出された海水は支柱6の下端8部位から海水中に排出され、浮沈式浮子3は浮力が得られる。この浮力によって浮沈式浮子3は海面上に浮上する。
【0023】
浮沈式浮子3が海面上に浮上した位置で送気ホース10の弁11を閉める。(空気圧縮機と送気ホース10を切り離す。)この状態では、海苔養殖網2は海面上方に突出し、干出が行われる。
【0024】
反対に、海苔養殖網2を海水に沈下させるには、送気ホース10に設けられた弁11を開き、浮沈式浮子3の中空内部の空気を排気する。浮沈式浮子3の中空内部の気圧の高い空気が送気ホース10を通じて外部に排気されると、浮沈式浮子3の中空内部の気圧が低下し、海水が各支柱6の下端8部位の開口部分から各支柱6の中空内部に流入し、流入した海水が各支柱6を通り各支柱6と連通関係にある浮沈式浮子3の中空内部に流入することによって、浮沈式浮子3の中空内部では空気と海水との置換が行われ、浮沈式浮子3は浮力が失われ、海苔養殖網2は予備浮子5に支えられる深さに沈下する。
【0025】
このようにして、1〜2日に1回の干出し操作を行うことによって、良質の海苔を養殖できる。
この浮沈式海苔養殖網支持装置は支柱方式が不可能な海域において布設が可能であり、閉鎖性海域において富栄養化が進んだ海域に機動性をもって布設できる。
海苔養殖を無施肥にて養殖することが可能で、海苔養殖によって約800g/5000枚程度の海水中の窒素分を吸収させ刈り取ることができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明により、支柱方式の海苔養殖が困難な深海(例えば10m以上)の海域においても、干出作用を与えながら海苔の養殖が可能で、良質の海苔の生産を行うことができる浮沈式海苔養殖網支持装置が提供できる。
又、海域を問わない浮沈式海苔養殖網支持装置の実現により閉鎖性の富栄養化の進んだ湾岸海域での海苔養殖を実現でき、海苔を用いた富栄養塩の回収を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る浮沈式海苔養殖網支持装置の側面図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る浮沈式海苔養殖網支持装置の平面図である。
【図3】この発明の実施の形態に係る浮沈式海苔養殖網支持装置の正面図である。
【図4】(A)はこの発明の実施の形態に係る浮沈式海苔養殖網支持装置の干出状態を示す図である。
(B)はこの発明の実施の形態に係る浮沈式海苔養殖網支持装置の沈下状態を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態に係る浮沈式浮子の構成図である。
【符号の説明】
1:網枠
2:海苔養殖網
3:浮沈式浮子
4:連結器
5:予備浮子
6:支柱
7:予備浮子支持腕
8:下端
9:連結ホース
10:送気ホース
11:弁
Claims (4)
- 海水の排出又は流入により浮沈する浮沈式浮子を所定距離隔てて並置し、海苔養殖網を浮沈式浮子の上方に配置すると共に並置した浮沈式浮子で上方の海苔養殖網を支持し、浮沈式浮子の浮沈を通じて海苔養殖網を海面上方と海中との間を昇降自在に支持すると共に浮沈式浮子の浮上位置で海苔養殖網を海面上方に支持して海苔養殖網の干出を可能にすることを特徴とする浮沈式海苔養殖網支持装置。
- 海苔養殖網が海中に沈没、又は過沈下することを防止する予備浮子を設けた請求項1記載の浮沈式海苔養殖網支持装置。
- 予備浮子は、浮沈式浮子同士を連結する連結器に海苔養殖網から離れる外側に向けて回動自在に支持される予備浮子支持腕の先端に取り付けられて、波動によって起きる海苔養殖網の網枠の相互干渉を防止する請求項2記載の浮沈式海苔養殖網支持装置。
- 富栄養化の進んだ海域に設置され、海水中の富栄養塩を海苔に吸収させて刈り取ることによって海水の浄化を行う請求項1記載の浮沈式海苔養殖網支持装置。
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