JP2004289935A - インバータ - Google Patents

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JP2004289935A
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Hitoshi Oyama
仁 尾山
Ryosuke Hata
良輔 畑
Yasuhiko Nishi
康彦 西
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】大電流を流しても低損失で動作することができるインバータを提供する。
【解決手段】多相交流モータを制御するインバータ200であって、このインバータ200は、前記モータ100をパルス駆動方式で制御するスイッチング素子(FET220)を含み、このスイッチング素子がSiCより構成される。特に、制御対象のモータの磁極数は8極以上に多極化したものが好ましい。SiC素子は、Siの素子に比べて損失が小さく、Si素子を用いた場合に比較して大電流で駆動が可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多相交流モータを制御するインバータに関するものである。特に、大電流でも損失を低減でき、高速動作が可能なインバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気自動車や、バッテリとエンジンとを併用したハイブリッドカーの開発が進んでいる(例えば非特許文献1)。ハイブリッドカーの概略構成の一例を図2に示す。この図に示すように、ハイブリッドカーはエンジン1と交流モータ4とを有し、これらを選択的にあるいは複合して車両の駆動に用いている。エンジン1は、その動力を車軸に伝達すると共に、ジェネレータ2に接続されている。エンジンの駆動力で動作されたジェネレータ2は交流を発電し、発電電力をコンバータ3で直流に変換した後、必要に応じてバッテリ6に充電される。一方、バッテリ6の電力は、直流として出力され、インバータ5を介して交流に変換されてモータ4に供給される。通常、このモータの駆動はPWM(Pulse Width Modulation)方式により制御され、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのスイッチング素子がインバータ5に用いられている。その際、スイッチング素子はSi素子により構成されていた。
【0003】
【非特許文献1】
小幡篤臣,「商業車用ハイブリッドシステムの技術動向と将来展望」,「ENGINE TECHNOLOGY」,株式会社 山海堂,2001年4月26日,第3巻,第2号,通巻13号,p.19,図6
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、Siのスイッチング素子を用いた上記のインバータでは、次のような問題があった。
【0005】
▲1▼大電流でモータを駆動して高出力を得ることが難しい。
一般に、モータのトルクはモータの磁極に巻き付ける巻き線のターン数N、巻き線に流れる電流I、極数Kの積に比例する。そのため、電流Iを大きくして高トルクのモータとして運転することが考えられる。しかし、Siのスイッチング素子はオン抵抗が大きく、大電流を流した際の損失が大きいため、大電流でモータを駆動することが難しかった。その結果、巻き線のターン数Nが大きく巻き線構造が複雑なモータとしなければならなかった。
【0006】
▲2▼スイッチング素子の制御周波数が低く、モータを多極化して高トルクのモータを得ることが難しい。
前述のように、モータのトルクはモータの巻き線のターン数N、巻き線に流れる電流I、極数Kの積に比例する。そのため、ターン数Nと極数Kを稼ぐことで高トルク化することが考えられるが、ターン数Nを増やすには巻き線構造が複雑になる。そこで、一極当たりのターン数Nを少なくして多極化することが考えられる。ところが、インバータの交流駆動周波数fは、モータの回転数Mと極数Kの半分(K/2)の積で得られるため、多極化すれば交流駆動周波数fが高くならざるを得ない。その場合、Siのスイッチング素子を用いたインバータでは高周波での動作が難しく、PWM方式のスイッチングを行う際の高速応答性に欠けるため、多極化したモータを制御することには限界があった。
【0007】
従って、本発明の主目的は、大電流を流しても低損失で動作することができるインバータを提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、高速動作が可能なインバータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、インバータに用いられるスイッチング素子をSiCからなる素子とすることで上記の目的を達成する。
【0010】
即ち、本発明インバータは、多相交流モータを制御するインバータであって、このインバータは、前記モータをパルス駆動方式で制御するスイッチング素子を含み、このスイッチング素子がSiCより構成されることを特徴とする。
【0011】
SiCの素子は、Siの素子に比べて損失が1/100程度であり、Si素子の10倍程度の大電流で駆動が可能となる。そのため、モータの巻き線のターン数NもSi素子を用いたインバータで駆動する場合の1/10程度に抑えることができ、巻き線構造が簡潔で製造性に優れるモータを用いることができる。
【0012】
また、SiC素子はその応答性の高さからPWM制御等により1kHz以上の高周波で正弦波駆動が可能であり、モータを駆動する交流信号の周波数fが高周波化しても支障なく動作することができる。そのため、多極化したモータでも駆動することが可能で、極数増加に伴うモータのトルク向上が期待できる。
【0013】
ここで、インバータで制御されるモータの巻き線のターン数Nは極力少ないことが望ましい。より具体的にはSi素子を用いたインバータで駆動する場合の1/10以下、例えば2〜3ターン以下とすることが好適である。特に1ターン以下とすることが一層望ましい。ターン数を極力少なくすることで、巻き線構造を簡略化し、製造性に優れたモータを用いることができる。
【0014】
また、前記スイッチング素子により生成されるモータを駆動する交流信号の周波数fが200Hz超であることが好ましい。従来より用いられている代表的なモータとして4極(k=4)のモータがある。電気自動車などでは、求められるモータの回転数が6000r.p.m.(周波数に換算してM=100Hz)程度であり、その場合の交流駆動周波数fは200Hzとなる。そのため、駆動周波数fを高周波化することで、より多極のモータを用いることができる。この交流駆動周波数は、より好ましくは400Hz以上、更に好ましくは600Hz以上とする。
【0015】
本発明により高い交流駆動周波数でモータを駆動できることに伴い、多極化したモータを利用してモータのトルク向上が見込まれる。例えば8極のモータを利用することができる。特に、モータの回転数をM(Hz)としたとき、このモータの各相の磁極数が1000/M以上となるモータの利用が好適である。例えば、12極や16極以上のモータが利用できる。
【0016】
なお、インバータのスイッチング素子として用いるSiCスイッチング素子には、IGBTやFET(Field Effect Transistor)などが利用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明インバータを用いたモータの制御機構を示す概略構成図である。
【0018】
この制御機構は、3相交流モータ100と、そのモータを駆動制御するインバータ200とを具えている。
【0019】
このモータ100は、各相1極、合計3極のモータである。モータ100の中心側にはローター110となる磁石を具え、その外周にステーター120を具える。ステーター120は、芯材121と芯材に巻回される導線126とから構成される。芯材121は、ローター110と同軸状に配されたリング部122と、このリング部122から中心に向かって突出して磁極を構成する複数のT型部123とからなる。各T型部123は、リング部122につながる脚部124と、脚部124の先端から互いに離反する方向に伸びる翼部125を有し、この脚部124外周に導線126を巻きつけてコイルが形成される。通常、コイルとT型部123との間には絶縁材(図示せず)が介在されている。このモータでは、ホール素子130を使って磁石の回転位置を検出し、インバータ200にフィードバックしてコイルへの給電を制御する。
【0020】
一方、コイルへの給電を制御するインバータ200は、直流電源300とモータ100との間に介在され、SiCからなるFET220とダイオード230を組み合わせた三相ブリッジ回路210を有し、各FET220を制御する制御回路240と接続されている。各FET220は、図示しないPWM信号発生回路で生成された正弦波に相当するPWM信号に基づいてスイッチングされ、インバータ200はモータ100のコイルへと所定の交流を出力する。
【0021】
ここで、スイッチング素子となるFET220に、Si素子に比べて損失が小さいSiC素子を用いることで、Si素子を用いた場合に比べてはるかに大きな電流でインバータ200を駆動することが可能となる。そのため、モータ100のコイルのターン数NもSi素子を用いたインバータで駆動する場合よりも格段に抑えることができ、巻き線構造が簡潔で製造性に優れるモータを用いることができる。
【0022】
また、SiC素子はSi素子と比べ高速応答性を有するため1kHz以上の交流信号でモータを駆動することができる。このためインバータの交流駆動周波数fが高周波化しても支障なく動作することができる。そのため、多極化したモータでも駆動することが可能で、極数増加に伴うモータのトルク向上が期待できる。
【0023】
以上の実施例では各相1極のモータを例に説明したが、多極のモータとして構成することも好ましい。例えば、求められるモータの回転数が6000r.p.m.(周波数に換算してM=100Hz)の場合、磁極数k=16(12)極のモータとしても交流駆動周波数fは800(600)Hzとなり、1kHz以上の高周波で正弦波駆動が可能なSiCのFETが十分に動作可能であることがわかる。
【0024】
さらに、インバータを構成するスイッチング素子だけでなく、ダイオードもSiCで構成することにより、モータを発電機として使用する電力回生時に低損失化が期待できる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明インバータによれば、次の効果を奏することができる。
【0026】
インバータのスイッチング素子にSiC素子を用いることで、Si素子に比べて大電流での駆動が可能となる。そのため、モータの巻き線のターン数NもSi素子を用いたインバータで駆動する場合に比べて遥かに少なくでき、巻き線構造が簡潔で製造性に優れるモータを用いることができる。
【0027】
また、SiC素子はその高速応答性から、例えばPWM制御等を用いることにより1kHz以上の高周波で正弦波を発生させることが可能であり、モータを駆動する交流信号の周波数fが高周波化しても支障なく動作することができる。そのため、多極化したモータでも駆動することが可能で、極数増加に伴うモータのトルク向上が期待できる。
【0028】
従って、電気自動車やハイブリッドカーなどの駆動用モータの制御などに本発明インバータを効果的に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明車載電源機構の概略構成図である。
【図2】ハイブリッドカーの概略構成図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 ジェネレータ
3 コンバータ
4 交流モータ
5 インバータ
6 バッテリ
100 3相交流モータ
110 ローター
120 ステーター
121 芯材
122 リング部
123 T型部
124 脚部
125 翼部
126 導線
130 ホール素子
200 インバータ
210 三相ブリッジ回路
220 FET
230 ダイオード
240 制御回路
300 直流電源

Claims (3)

  1. 多相交流モータを制御するインバータであって、
    このインバータは、前記モータをパルス駆動方式で制御するスイッチング素子を含み、
    このスイッチング素子がSiCより構成されることを特徴とするインバータ。
  2. 前記スイッチング素子により生成されるモータ駆動交流信号の周波数fが200Hz超であることを特徴とする請求項1に記載のインバータ。
  3. 制御される多相交流モータの回転数をM(Hz)としたとき、このモータの各相の磁極数が1000/M以上であることを特徴とする請求項1に記載のインバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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