JP2004289710A - ハンズフリーシステムおよび携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【課題】音声認識部および音声合成部の電源のオン・オフを自動で行い、無駄な電力消費を抑えると共に、手を使うことなく安全に操作することができるハンズフリーシステムを提供することにある。
【解決手段】本発明に関わるハンズフリーシステムは、携帯電話機1の音声認識部10および音声合成部11用の専用電源として、音声認識合成部電源12を設ける。携帯電話機1の入力待受け中は音声認識合成部電源12をオフにしておく。次に、電話着信時は、電話着信が到来すると、以後、音声認識合成部電源12をオンにして、音声操作、いわゆるハンズフリー動作を行う。又、電話発信時は、使用者がハンズフリー装置21の制御スイッチ24をオンにすることにより、以後、携帯電話機1の音声認識合成部電源12をオンにして、音声操作、いわゆるハンズフリー動作を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に関わるハンズフリーシステムは、携帯電話機1の音声認識部10および音声合成部11用の専用電源として、音声認識合成部電源12を設ける。携帯電話機1の入力待受け中は音声認識合成部電源12をオフにしておく。次に、電話着信時は、電話着信が到来すると、以後、音声認識合成部電源12をオンにして、音声操作、いわゆるハンズフリー動作を行う。又、電話発信時は、使用者がハンズフリー装置21の制御スイッチ24をオンにすることにより、以後、携帯電話機1の音声認識合成部電源12をオンにして、音声操作、いわゆるハンズフリー動作を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンズフリーシステムおよび携帯電話機に関するもので、詳しくは、キーによる入力操作の替わりに、音声による入力操作を行うハンズフリーシステムおよび携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯電話機のハンズフリーシステムとして、キーボードからの入力操作の替わりに、音声認識を利用して入力操作を行うハンズフリーシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このハンズフリーシステムにあっては、まず、電源の種類として、携帯電話機の内部電源と、外部電源のいずれかを選択することができるようになっている。その上で、内部電源を使用する場合には、電力消費を低減するために、音声認識処理を行う音声認識プロセッサの電源のオン・オフを、使用者がキーボード操作等のマニュアル操作によって行っている。即ち、音声認識プロセッサを起動するために、使用者は、キーボード等のマニュアル操作によって音声認識プロセッサの電源をオンにして、音声認識プロセッサを動作状態にする。その後は、使用者は、音声入力すると音声認識プロセッサの動作により、携帯電話機の各種操作を実行する構成となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−308970号公報(第2頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のハンズフリーシステムを、例えば、両手がふさがった状態で仕事をしているような場合には使用できない問題がある。また、音声入力を行っていない時であっても、使用者の周囲の音により頻繁に音声認識処理が行われ、これにより携帯電話機は無駄な電力を消費してしまうという問題が生じる。
【0006】
従って、本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、音声認識部等の電源のオン・オフを全て自動で行い、無駄な電力消費を抑えると共に、使用者が仕事中であっても、手を使うことなく安全に操作することができるハンズフリーシステムおよび携帯電話機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のハンズフリーシステムは、ハンズフリー装置と携帯電話機とがローカル通信手段により接続されているハンズフリーシステムであって、
前記ハンズフリー装置は少なくとも、音声入力手段と、音声出力手段と、前記携帯電話機との間で音声信号の送受信を行う第1のローカル通信部とを備え、前記携帯電話機は少なくとも、音声入出力手段と、制御手段と、前記ハンズフリー装置の前記第1ローカル通信手段との間で音声信号の送受信を行う第2のローカル通信部と、前記ハンズフリー装置の前記音声入力手段から入力された前記音声信号の認識を行う音声認識部と、前記ハンズフリー装置の前記音声出力手段からガイダンスを音声出力するために前記制御手段によって作成されたテキストデータから音声信号を合成する音声合成部と、前記制御手段が携帯電話網から着信信号が到来したことを検出した時、前記音声認識部および前記音声合成部の電源をオン状態に設定する電源部とを備え、前記携帯電話機の前記音声入出力手段の代わりに、前記ハンズフリー装置の前記音声入力手段および前記音声出力手段を用いて、ハンズフリーによる通話が行えるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の携帯電話機は、音声入力手段と、音声出力手段と、制御手段と、前記音声入力手段から入力された前記音声信号の認識を行う音声認識部と、前記音声出力手段からガイダンスを音声出力するために前記制御手段によって作成されたテキストデータから音声信号を合成する音声合成部と、前記制御手段が携帯電話網から着信信号が到来したことを検出した時、前記音声認識部および前記音声合成部の電源をオン状態に設定する電源部とを備え、前記携帯電話機の前記音声入力手段および前記音声出力手段を用いて、ハンズフリーによる通話が行えるようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1〜図5は、本発明の第1の実施の形態のハンズフリーシステムを示し、図1は携帯電話機およびハンズフリー装置から構成されるハンズフリーシステムのブロック図、図2はハンズフリーシステムの着信時のシーケンス、図3はハンズフリーシステムの発信時のシーケンス、図4は携帯電話機のフローチャート、図5はハンズフリー装置のフローチャートである。図6および図7は本発明の第2の実施の形態を示し、図6は携帯電話機のブロック図、図7は携帯電話機のフローチャートである。
【0011】
図1に示すように、本発明を適用した携帯電話機1の主要部は、マイク2、スピーカ3、キー入力部4、音声コーデック5、中央処理装置6、ローカル通信部7、アンテナ8、通信部9、音声認識部10、音声合成部11、音声認識合成部電源12、LCD13等で構成している。
【0012】
マイク2およびスピーカ3は、通話のための入出力手段であると共に、携帯電話機1の音声操作用の入出力手段でもある。キー入力部4は、携帯電話機1の手動操作用の入力手段である。音声コーデック5は、入出力される音声信号の符号化および復号化を行う。中央処理装置6は、一般的なCPU、メモリ等から構成され、携帯電話機1の全体の制御を行う。ローカル通信部7は、ハンズフリー装置21との間で短距離無線通信を行うBluetooth(TM)通信の無線部である。アンテナ8は、携帯電話網(図示せず)との間で電波の送受信を行う。通信部9は、アンテナ8によって送受信される信号の変調および復調処理等を行うものである。
【0013】
音声認識部10は、携帯電話機1に対する操作内容として、使用者によって発せられた操作内容の音声をマイク2等を介して音声信号として受信し、その音声信号の認識を行い、その認識情報を中央処理装置6に通知するものである。音声合成部11は、携帯電話機1の使用者に対する操作内容を音声合成して作成し、その音声信号をスピーカ3より出力し、使用者に音声で伝達する。
【0014】
この音声認識部10と音声合成部11の電源部は、携帯電話機1内の他のブロックの電源部とは別系統の音声認識合成部電源12を有し、音声認識合成部電源12から電源ライン14により、音声認識部10と音声合成部11へ電力を供給している。この音声認識合成部電源12のオンオフ制御は、中央処理装置6からの電源制御信号15によって行われる。
【0015】
一方、本発明を適用したハンズフリー装置21の主要部は、マイク22、スピーカ23、制御スイッチ24、音声コーデック25、中央処理装置26、ローカル通信部27等で構成している。
【0016】
マイク22およびスピーカ23は、通話のための入出力手段であると共に、音声操作用の入出力手段でもある。制御スイッチ24は、携帯電話機1の発信操作用の手動入力手段である。音声コーデック25は、入出力される音声信号の符号化および復号化を行う。中央処理装置26は、一般的なCPU、メモリ等から構成され、ハンズフリー装置21の全体の制御を行う。ローカル通信部27は、携帯電話機1との間で短距離無線通信を行うBluetooth(TM)通信の無線部である。
【0017】
(第1の実施の形態)
次に、本発明によるハンズフリーシステムの第1の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。
【0018】
まず、本発明のハンズフリーシステムを利用する時、携帯電話機1のマイク2、スピーカ3を使用せずに、所定の位置に予め備え付けられているハンズフリー装置21のマイク22、スピーカ23を使用して音声の入出力を行う。
【0019】
また、携帯電話機1には、ハンズフリー常時起動モードとハンズフリー受信時自動起動モードの2つのモードが設けられている。
【0020】
ハンズフリー常時起動モードは、ハンズフリー動作が常時オンとなるモードである。ハンズフリー受信時自動起動モードは、携帯電話機1が電話着信の待受け中は、ハンズフリー動作がオフで、電話着信があるとハンズフリー動作がオンとなるモードである。
【0021】
上記のように構成されたハンズフリーシステムにおいて、使用者は、予め、携帯電話機1のキー入力部4を操作して、ハンズフリー常時起動モード、又は、ハンズフリー受信時自動起動モードのいずれかに設定する。
【0022】
まず、本発明のハンズフリー受信時自動起動モードにおける電話着信時の動作について、図1、図2、図4および図5を用いて説明する。
【0023】
ハンズフリー受信時自動起動モードにおいて、携帯電話機1の中央処理装置6は通常の入力待受け状態にある(図4のステップS1)。この時、音声認識合成部電源12はオフされており、音声による携帯電話機の操作は行えない。
【0024】
このステップS1の状態にある時、携帯電話網から電話が掛かって来ると、携帯電話機1では、着信信号がアンテナ8に到来し、通信部9で復調等の処理が行われて、中央処理装置6へ着信信号が送出される。中央処理装置6は、着信信号を検出すると、着信動作(図4のステップS10)に入る。
【0025】
まず、中央処理装置6は、ローカル通信部7を経由して、ハンズフリー装置21へローカル通信要求(図2のa1)を送信する。ハンズフリー装置21の中央処理装置26は、ローカル通信部27を介してローカル通信要求a1を受信すると、ローカル通信応答(図2のa2)を逆の経路を辿り携帯電話機1に送信する。
【0026】
即ち、ハンズフリー装置21の中央処理装置26は、入力待機状態(図5のステップS41)にある。中央処理装置26は、ローカル通信部27を介してローカル通信要求a1の受信を検出すると着信動作(図5のステップS50)に入る。そして、ローカル通信応答a2をローカル通信部27経由で携帯電話機1へ送信することにより、ローカル通信の確立を行う(図5のステップS51)。
【0027】
携帯電話機1の中央処理装置6もローカル通信応答a2を受信すると、ハンズフリー装置21との間のローカル通信の確立を行う(図4のステップS11)。又、携帯電話機1の中央処理装置6は、電源制御信号15を音声認識合成部電源12に出力して、音声認識合成部電源12をオン(図4のステップS12)にする。これにより、携帯電話機1とハンズフリー装置21との間は音声によるマンマシンインターフェースが使用できる状態、つまりハンズフリー状態になる。
【0028】
次に、携帯電話機1の中央処理装置6は、着信した相手電話の番号が通知状態に設定してあり、且つ、内部の電話帳テーブル(図示せず)に登録されていれば、その登録者名(例えば、「Aさん」)を電話帳から呼出して、登録者名「Aさん」をLCD13に表示する(図4のステップS13)。
【0029】
又、中央処理装置6は「Aさんから電話です」というテキストデータを作成し、音声合成部11に出力する。音声合成部11は、そのテキストデータから音声信号を発生させる。そして、中央処理装置6はこの音声信号を着信通知(図2のa3)として、ローカル通信部7を経由して、ハンズフリー装置21へ送信する(図4のステップS14)。なお、携帯電話機1とハンズフリー装置21との間のローカル通信のルートは全て同じであるので、以降は省略する。もし、着信した電話の番号が非通知状態であるか、又は電話帳テーブルに登録されていなければ、呼出し音相当の音声信号を作成して、着信通知a3としてハンズフリー装置21に送信する。
【0030】
一方、ハンズフリー装置21の中央処理装置26は、着信通知a3を検出すると、この着信通知a3を音声コーデック25へ送出する。そして、音声コーデック25により音声に復号化され、スピーカ23により、音声「Aさんから電話です」が発せられる。又、着信した電話の番号が非通知状態であるか、又は電話帳テーブルに登録されていない場合では、スピーカ23から呼出し音相当の音声を使用者に対して発する(図5のステップS52)。
【0031】
使用者は、スピーカ23から発せられる音声を確認し、それに対し「はい」の音声(着信の接続)を発する。すると、マイク22、音声コーデック25を経由して、「はい」の音声が音声信号に符号化されて中央処理装置26へ送出される。そして、中央処理装置26は、「はい」の音声信号を通信要求(図2のa4)として、携帯電話機1へ送信する。
【0032】
次に、携帯電話機1の中央処理装置6は、通信要求a4の「はい」の音声信号を受信すると、その音声信号を音声認識部10へ送出する。そして、音声認識部10は、音声「はい」を認識する(図4のステップS15)。この認識結果を受けた中央処理装置6は着信接続と判断して、携帯電話網との間で通話チャネルの設定を行い(図4のステップS16)、その後、通話処理を行う(図4のステップS17)。
【0033】
通話処理では、使用者と携帯電話機1との間の音声インターフェースは、ハンズフリー装置21側のマイク22、スピーカ23により行われる。即ち、携帯電話機1のマイク2、スピーカ3を使用することなく、携帯電話機1とハンズフリー装置21を介して使用者と通話相手との間で通話データ(図2のa5)の送受信が行われる(図5のステップS55)。通話処理における携帯電話機1側では、通信部9およびアンテナ8を介して携帯電話網との間で通話データa5の送受信が行われる。
【0034】
通話終了後は、使用者から音声「切断」が入力されたことを音声認識部10が認識した時に、中央処理装置6によって音声認識合成部電源12をオフにし(図4のステップS18)、ハンズフリーによる通話処理を終了する(図4のステップS19)。
【0035】
上述したハンズフリー受信時自動起動モードにおいて、入力待受け時は、音声認識合成部電源12がオフのため、音声認識部10と音声合成部11の電力消費を低減することができる。また、手が離せない仕事をしている場合や、例えば、自動車の運転中などに不意に着信があっても、ハンズフリー動作が自動で起動し、使用者は音声だけのマンマシンインターフェースが確保されることから、自由に通話することが出来る。また、電話番号等を手動操作入力することが無くなることから、例えば、運転中であったとしても運転視野を持続したままで通話することが出来る。
【0036】
次に、本発明のハンズフリー受信時自動起動モードにおける電話発信時の動作について、図1、図3、図4および図5を用いて説明する。
【0037】
使用者は、携帯電話機1から電話を掛けたい時には、まず、ハンズフリー装置21の制御スイッチ24を手動でオンにする。中央処理装置26は、入力待機状態(図5のステップS41)において、制御スイッチ24のオンを検出すると発信動作に入る(図5のステップS60)。そして、ハンズフリー装置21の中央処理装置26は、携帯電話機1へローカル通信要求(図3のb1)を送信する。
【0038】
携帯電話機1の中央処理装置6は、入力待機状態(図4のステップS1)においてローカル通信要求b1の受信を検出すると発信動作(図4のステップS20)に入る。そして、ローカル通信応答(図3のb2)をハンズフリー装置21に送信して、ローカル通信の確立を行う(図4のステップS21)と共に、音声認識合成部電源12をオン(図4のステップS22)にする。
【0039】
ハンズフリー装置21の中央処理装置26も、携帯電話機1からローカル通信応答b2を受信するとローカル通信の確立を行う(図5のステップS61)。これにより、携帯電話機1とハンズフリー装置21との間は音声によるマンマシンインターフェースが使用できる状態、つまりハンズフリー状態になる。
【0040】
次に、携帯電話機1の中央処理装置6は、「音声入力してください」というテキストデータを自動作成し、音声合成部11に出力する。音声合成部11は、そのテキストデータの音声信号を発生させる。そして、中央処理装置6は、この音声信号を音声認識開始通知(図3のb3)として、ハンズフリー装置21へ送信する(図4のステップS23)。
【0041】
一方、ハンズフリー装置21の中央処理装置26は、音声認識開始通知b3の受信を検出すると(図5のステップS62)、この音声認識開始通知b3を音声コーデック25へ送出する。そして、音声コーデック25により音声に復号化され、スピーカ23により、音声「音声入力してください」が使用者に対して発せられる(図5のステップS63)。
【0042】
使用者は、スピーカ23から発せられる音声を確認すると、それに対し電話を掛けたい相手の名前(例えば、「Bさん」)の音声を発する。これは、携帯電話機1の電話帳テーブルに「Bさん」の電話番号が登録されている場合である。もし、登録されていない相手に電話をしたい場合には、相手の電話番号(例えば、「0、1、2・・・」)の音声を発する。すると、マイク22、音声コーデック25を経由して入力された音声を音声信号に符号化されて、中央処理装置26へ送出される。そして、中央処理装置26は、この音声信号を操作要求データ(図3のb4)として、携帯電話機1へ送信する(図5のステップS64)。
【0043】
携帯電話機1の中央処理装置6は、操作要求データb4の「Bさん」又は「0、1、2・・・」の音声信号を受信すると、その音声信号を音声認識部10へ送出する。音声認識部10は、「Bさん」又は「0、1、2・・・」を認識する(図4のステップS24)。この認識結果を受けた中央処理装置6は発信接続と判断して、名前「Bさん」と、電話帳テーブルを参照して得られる「Bさん」の電話番号をLCD14に表示する(図4のステップS25)。電話番号の音声信号の場合は、その認識結果の電話番号「0、1、2・・・」をLCD14に表示する。同時に、中央処理装置6は通信部9、アンテナ8を経由して携帯電話網から通信相手に対して発信手順の処理を行う(図4のステップS26)。
【0044】
また、中央処理装置6は、通信相手を呼出し中であることを知らせるために、発信音データ(図3のb5)を作成してハンズフリー装置21へ送信する(図4のステップS27)。
【0045】
ハンズフリー装置21では、この発信音データb5を受信して(図5のステップS65)、スピーカ23から呼出し音を発し、使用者に対して、呼出し中であることを知らせる(図5のステップS66)。
【0046】
その後、携帯電話網から応答があれば(図4のステップS28)、中央処理装置6は携帯電話網との間で通話チャネルの設定を行う(図4のステップS29)。その後、使用者と通話相手との間の通話データ(図3のb6)の処理が行われる(図5のステップS67)。以後の携帯電話機1およびハンズフリー装置21の通話処理は、前述の電話着信時の通話処理と同じであり、説明を省略する。
【0047】
上述したハンズフリー受信時自動起動モードにおける発信動作において、発信までの入力待受け時は、音声認識部10と音声合成部11の電源がオフのため、電力消費を低減することができる。また、発信時は、制御スイッチ27をオンするだけで良く、その後はハンズフリー動作が起動し、使用者は音声だけのマンマシンインターフェースが確保されることから、自由に通話することが出来る。また、電話番号等を手動操作入力することが無くなることから、例えば、運転中であったとしても運転視野を持続したままで通話することが出来る。
【0048】
なお、携帯電話機にスリープモード等の省エネモードを有している場合は、音声認識合成部電源12もスリープモードに応じてオン・オフ制御を行うことにより、同様の電力消費の低減を行うことができる。
【0049】
又、携帯電話機1とハンズフリー装置21とはイヤホンコード等を利用して有線で接続して、データの送受を行っても良い。
【0050】
ハンズフリーシステムを、例えば自動車の車内で使用する場合には、ハンズフリー装置21のマイク22、スピーカ23は、運転者や搭乗者からの音声が入りやすい位置、即ちマンマシーンインターフェースが行い易い位置に配置されている。
【0051】
なお、ハンズフリーシステムを構成するハンズフリー装置は、専用装置である必要はなく、カーナビゲーション装置、カーオーディオ装置、TV装置等で代替してもよい。
【0052】
(第2の実施の形態)
次に、本発明による携帯電話機の第2の実施の形態について、図6および図7を用いて説明する。
【0053】
図6に示すように、本発明を適用した携帯電話機31の主要部は、図1に示す携帯電話機1のローカル通信部7を削除した構成である。又、ハンズフリー装置21も不要である。図1と同じ構成については、同じ番号を付し、各部の説明を省略する。
【0054】
この第2の実施の形態においては、携帯電話機単体でハンズフリー動作を行う。したがって、音声の入出力は携帯電話機31のマイク2、スピーカ3を用いて行われる。
【0055】
まず、ハンズフリー受信時自動起動モードにおける電話着信時の動作について、説明する。
【0056】
携帯電話機31は、通常の入力待受け状態にある(図7のステップS71)。この時、音声認識合成部電源12はオフされており、音声による携帯電話機の操作は行えない。
【0057】
このステップS71の状態にある時、携帯電話網から電話が掛かって来ると、着信信号がアンテナ8に到来し、通信部9で復調等の処理が行われて、中央処理装置6へ着信信号が送出される。中央処理装置6は、着信信号を検出すると、着信動作(図7のステップS80)に入る。まず、中央処理装置6は、音声認識合成部電源12をオン(図7のステップS81)にし、音声によるマンマシンインターフェースが使用できる状態、つまりハンズフリー状態にする。
【0058】
次に、中央処理装置6は、着信した電話の番号が通知状態に設定してあり、且つ、電話帳テーブルに登録されていれば、その登録者名(例えば、「Aさん」)を電話帳テーブルから呼出して、「Aさんから電話です」というテキストデータを自動作成し、音声合成部11に出力する。音声合成部11は、そのテキストデータから音声信号を発生させる。そして、中央処理装置6は、この音声信号を音声コーデック5へ出力する。そして、音声コーデック5は音声信号を音声に復号化し、スピーカ3から音声「Aさんから電話です」が発せられる(図7のステップS82)。もし、着信した相手の電話番号が、非通知状態であったり又は電話帳テーブルに登録されていなければ、スピーカ3から当該電話機に設定されている呼出し音が発せられる。
【0059】
使用者は、スピーカ3から発せられた音声を確認し、それに対し「はい」と音声(着信の接続)を発する。すると、マイク2、音声コーデック5を経由して、「はい」の音声が音声信号に符号化されて中央処理装置6に送出される。中央処理装置6は、その音声信号を音声認識部10に送出する。そして、音声認識部10が音声認識処理を行い、「はい」と認識すると、その認識結果を中央処理装置6に送出する(図7のステップS83)。中央処理装置6は、その認識結果から着信接続と判断して、携帯電話網との間で通話チャネルの設定を行い(図7のステップS84)、その後、通話処理を行う(図7のステップS85)。
【0060】
通話処理では、中央処理装置6は、マイク2、スピーカ3、音声コーデック5、通信部9およびアンテナ8を制御して、携帯電話網との間で通話データの送受信を行う。これにより、使用者は、携帯電話網側の通話相手と通話を行う。
【0061】
上述したハンズフリー受信時自動起動モードにおいて、入力待受け時は、音声認識合成部電源12がオフしているため、音声認識部10と音声合成部11の電力消費を低減することができる。
【0062】
次に、ハンズフリー受信時自動起動モードにおける電話発信時の動作について、説明する。
【0063】
使用者は、電話を掛けたい時には、まず、キー入力部4の発信ボタン(図示せず)をオンにする。中央処理装置6は、入力待受け中(図7のステップS71)から、発信ボタンのオンを検出すると、発信動作に入る(図7のステップS90)。
【0064】
発信動作では、中央処理装置6は、音声認識合成部電源12をオン(図7のステップS91)にし、音声によるマンマシンインターフェースが使用できる状態、つまりハンズフリー状態にする。
【0065】
次に、中央処理装置6は、「音声入力してください」というテキストデータを自動作成し、音声合成部11に送出する。音声合成部11はそのテキストデータから音声信号を発生させる。そして、中央処理装置6は、その音声信号を音声コーデック5へ送出し、音声コーデック5およびスピーカ3を経由して、「音声入力してください」の音声をスピーカ3から使用者に対して発する(図7のステップS92)。
【0066】
使用者は、スピーカ3から発せられた音声を確認すると、電話を掛けたい通話相手の名前(例えば、「Bさん」)をマイク2に音声入力する。これは、携帯電話機1の電話帳テーブルに「Bさん」の電話番号が登録されている場合である。電話帳テーブルに登録されていない場合には、通話相手の電話番号「0、1、2・・・」をマイク2に音声入力する。中央処理装置6は、マイク2、音声コーデック5および音声認識部10を制御して、同様にして音声認識処理を行う(図7のステップS93)。中央処理装置6は、音声認識部10から「Bさん」を認識した結果を受けると、電話帳テーブルを参照して、「Bさん」の電話番号を読み出して、携帯電話網に対して発信手順の処理を行う。音声認識部10から電話番号「0、1、2・・・」を認識した結果を受けた場合には、その電話番号で携帯電話網に対して発信手順の処理を行う(図7のステップS94)。
【0067】
また、前述したステップS27と同様に、スピーカ3から呼出し音を発し、使用者に対して、呼出し中であることを知らせる(図7のステップS95)。その後、携帯電話網から応答があれば(図7のステップS96)、通話チャネルを設定し(図7のステップS97)、その後、通話処理に入る(図7のステップS98)。
【0068】
以後の通話処理は、前述の電話着信時の通話処理と同じであり、説明を省略する。
【0069】
上述したハンズフリー受信時自動起動モードにおける発信動作において、発信までの待受け時は、音声認識部10と音声合成部11の電源がオフのため、電力消費を低減することができる。また、発信時は、発信ボタンをオンするだけの操作でハンズフリー動作が起動し、通話相手の氏名や電話番号等を手動入力することなく音声でマンマシンインターフェースが行える。
【0070】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、入力待受け時の電力消費を低減することができると共に、ハンズフリー動作が自動で起動し、通話相手の氏名や電話番号を手動入力操作することなく音声でマンマシンインターフェースが行えるため、利便性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる第1の実施の形態を示す携帯電話機およびハンズフリー装置から構成されるハンズフリーシステムのブロック図。
【図2】図1に示したハンズフリーシステムの電話着信時の動作を示すシーケンス。
【図3】図1に示したハンズフリーシステムの電話発信時の動作を示すシーケンス。
【図4】図1に示したハンズフリーシステムの携帯電話機の動作を示すフローチャート。
【図5】図1に示したハンズフリーシステムのハンズフリー装置の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明に関わる第2の実施の形態を示す携帯電話機のブロック図。
【図7】図6に示した携帯電話機の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1、31 携帯電話機
2、22 マイク
3、23 スピーカ
4 キー入力部
5、25 音声コーデック
6、26 中央処理装置
7、27 ローカル通信部
8 アンテナ
9 通信部
10 音声認識部
11 音声合成部
12 音声認識合成部電源
13 LCD
14 電源ライン
15 電源制御
24 制御スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンズフリーシステムおよび携帯電話機に関するもので、詳しくは、キーによる入力操作の替わりに、音声による入力操作を行うハンズフリーシステムおよび携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯電話機のハンズフリーシステムとして、キーボードからの入力操作の替わりに、音声認識を利用して入力操作を行うハンズフリーシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このハンズフリーシステムにあっては、まず、電源の種類として、携帯電話機の内部電源と、外部電源のいずれかを選択することができるようになっている。その上で、内部電源を使用する場合には、電力消費を低減するために、音声認識処理を行う音声認識プロセッサの電源のオン・オフを、使用者がキーボード操作等のマニュアル操作によって行っている。即ち、音声認識プロセッサを起動するために、使用者は、キーボード等のマニュアル操作によって音声認識プロセッサの電源をオンにして、音声認識プロセッサを動作状態にする。その後は、使用者は、音声入力すると音声認識プロセッサの動作により、携帯電話機の各種操作を実行する構成となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−308970号公報(第2頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のハンズフリーシステムを、例えば、両手がふさがった状態で仕事をしているような場合には使用できない問題がある。また、音声入力を行っていない時であっても、使用者の周囲の音により頻繁に音声認識処理が行われ、これにより携帯電話機は無駄な電力を消費してしまうという問題が生じる。
【0006】
従って、本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、音声認識部等の電源のオン・オフを全て自動で行い、無駄な電力消費を抑えると共に、使用者が仕事中であっても、手を使うことなく安全に操作することができるハンズフリーシステムおよび携帯電話機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のハンズフリーシステムは、ハンズフリー装置と携帯電話機とがローカル通信手段により接続されているハンズフリーシステムであって、
前記ハンズフリー装置は少なくとも、音声入力手段と、音声出力手段と、前記携帯電話機との間で音声信号の送受信を行う第1のローカル通信部とを備え、前記携帯電話機は少なくとも、音声入出力手段と、制御手段と、前記ハンズフリー装置の前記第1ローカル通信手段との間で音声信号の送受信を行う第2のローカル通信部と、前記ハンズフリー装置の前記音声入力手段から入力された前記音声信号の認識を行う音声認識部と、前記ハンズフリー装置の前記音声出力手段からガイダンスを音声出力するために前記制御手段によって作成されたテキストデータから音声信号を合成する音声合成部と、前記制御手段が携帯電話網から着信信号が到来したことを検出した時、前記音声認識部および前記音声合成部の電源をオン状態に設定する電源部とを備え、前記携帯電話機の前記音声入出力手段の代わりに、前記ハンズフリー装置の前記音声入力手段および前記音声出力手段を用いて、ハンズフリーによる通話が行えるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の携帯電話機は、音声入力手段と、音声出力手段と、制御手段と、前記音声入力手段から入力された前記音声信号の認識を行う音声認識部と、前記音声出力手段からガイダンスを音声出力するために前記制御手段によって作成されたテキストデータから音声信号を合成する音声合成部と、前記制御手段が携帯電話網から着信信号が到来したことを検出した時、前記音声認識部および前記音声合成部の電源をオン状態に設定する電源部とを備え、前記携帯電話機の前記音声入力手段および前記音声出力手段を用いて、ハンズフリーによる通話が行えるようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1〜図5は、本発明の第1の実施の形態のハンズフリーシステムを示し、図1は携帯電話機およびハンズフリー装置から構成されるハンズフリーシステムのブロック図、図2はハンズフリーシステムの着信時のシーケンス、図3はハンズフリーシステムの発信時のシーケンス、図4は携帯電話機のフローチャート、図5はハンズフリー装置のフローチャートである。図6および図7は本発明の第2の実施の形態を示し、図6は携帯電話機のブロック図、図7は携帯電話機のフローチャートである。
【0011】
図1に示すように、本発明を適用した携帯電話機1の主要部は、マイク2、スピーカ3、キー入力部4、音声コーデック5、中央処理装置6、ローカル通信部7、アンテナ8、通信部9、音声認識部10、音声合成部11、音声認識合成部電源12、LCD13等で構成している。
【0012】
マイク2およびスピーカ3は、通話のための入出力手段であると共に、携帯電話機1の音声操作用の入出力手段でもある。キー入力部4は、携帯電話機1の手動操作用の入力手段である。音声コーデック5は、入出力される音声信号の符号化および復号化を行う。中央処理装置6は、一般的なCPU、メモリ等から構成され、携帯電話機1の全体の制御を行う。ローカル通信部7は、ハンズフリー装置21との間で短距離無線通信を行うBluetooth(TM)通信の無線部である。アンテナ8は、携帯電話網(図示せず)との間で電波の送受信を行う。通信部9は、アンテナ8によって送受信される信号の変調および復調処理等を行うものである。
【0013】
音声認識部10は、携帯電話機1に対する操作内容として、使用者によって発せられた操作内容の音声をマイク2等を介して音声信号として受信し、その音声信号の認識を行い、その認識情報を中央処理装置6に通知するものである。音声合成部11は、携帯電話機1の使用者に対する操作内容を音声合成して作成し、その音声信号をスピーカ3より出力し、使用者に音声で伝達する。
【0014】
この音声認識部10と音声合成部11の電源部は、携帯電話機1内の他のブロックの電源部とは別系統の音声認識合成部電源12を有し、音声認識合成部電源12から電源ライン14により、音声認識部10と音声合成部11へ電力を供給している。この音声認識合成部電源12のオンオフ制御は、中央処理装置6からの電源制御信号15によって行われる。
【0015】
一方、本発明を適用したハンズフリー装置21の主要部は、マイク22、スピーカ23、制御スイッチ24、音声コーデック25、中央処理装置26、ローカル通信部27等で構成している。
【0016】
マイク22およびスピーカ23は、通話のための入出力手段であると共に、音声操作用の入出力手段でもある。制御スイッチ24は、携帯電話機1の発信操作用の手動入力手段である。音声コーデック25は、入出力される音声信号の符号化および復号化を行う。中央処理装置26は、一般的なCPU、メモリ等から構成され、ハンズフリー装置21の全体の制御を行う。ローカル通信部27は、携帯電話機1との間で短距離無線通信を行うBluetooth(TM)通信の無線部である。
【0017】
(第1の実施の形態)
次に、本発明によるハンズフリーシステムの第1の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。
【0018】
まず、本発明のハンズフリーシステムを利用する時、携帯電話機1のマイク2、スピーカ3を使用せずに、所定の位置に予め備え付けられているハンズフリー装置21のマイク22、スピーカ23を使用して音声の入出力を行う。
【0019】
また、携帯電話機1には、ハンズフリー常時起動モードとハンズフリー受信時自動起動モードの2つのモードが設けられている。
【0020】
ハンズフリー常時起動モードは、ハンズフリー動作が常時オンとなるモードである。ハンズフリー受信時自動起動モードは、携帯電話機1が電話着信の待受け中は、ハンズフリー動作がオフで、電話着信があるとハンズフリー動作がオンとなるモードである。
【0021】
上記のように構成されたハンズフリーシステムにおいて、使用者は、予め、携帯電話機1のキー入力部4を操作して、ハンズフリー常時起動モード、又は、ハンズフリー受信時自動起動モードのいずれかに設定する。
【0022】
まず、本発明のハンズフリー受信時自動起動モードにおける電話着信時の動作について、図1、図2、図4および図5を用いて説明する。
【0023】
ハンズフリー受信時自動起動モードにおいて、携帯電話機1の中央処理装置6は通常の入力待受け状態にある(図4のステップS1)。この時、音声認識合成部電源12はオフされており、音声による携帯電話機の操作は行えない。
【0024】
このステップS1の状態にある時、携帯電話網から電話が掛かって来ると、携帯電話機1では、着信信号がアンテナ8に到来し、通信部9で復調等の処理が行われて、中央処理装置6へ着信信号が送出される。中央処理装置6は、着信信号を検出すると、着信動作(図4のステップS10)に入る。
【0025】
まず、中央処理装置6は、ローカル通信部7を経由して、ハンズフリー装置21へローカル通信要求(図2のa1)を送信する。ハンズフリー装置21の中央処理装置26は、ローカル通信部27を介してローカル通信要求a1を受信すると、ローカル通信応答(図2のa2)を逆の経路を辿り携帯電話機1に送信する。
【0026】
即ち、ハンズフリー装置21の中央処理装置26は、入力待機状態(図5のステップS41)にある。中央処理装置26は、ローカル通信部27を介してローカル通信要求a1の受信を検出すると着信動作(図5のステップS50)に入る。そして、ローカル通信応答a2をローカル通信部27経由で携帯電話機1へ送信することにより、ローカル通信の確立を行う(図5のステップS51)。
【0027】
携帯電話機1の中央処理装置6もローカル通信応答a2を受信すると、ハンズフリー装置21との間のローカル通信の確立を行う(図4のステップS11)。又、携帯電話機1の中央処理装置6は、電源制御信号15を音声認識合成部電源12に出力して、音声認識合成部電源12をオン(図4のステップS12)にする。これにより、携帯電話機1とハンズフリー装置21との間は音声によるマンマシンインターフェースが使用できる状態、つまりハンズフリー状態になる。
【0028】
次に、携帯電話機1の中央処理装置6は、着信した相手電話の番号が通知状態に設定してあり、且つ、内部の電話帳テーブル(図示せず)に登録されていれば、その登録者名(例えば、「Aさん」)を電話帳から呼出して、登録者名「Aさん」をLCD13に表示する(図4のステップS13)。
【0029】
又、中央処理装置6は「Aさんから電話です」というテキストデータを作成し、音声合成部11に出力する。音声合成部11は、そのテキストデータから音声信号を発生させる。そして、中央処理装置6はこの音声信号を着信通知(図2のa3)として、ローカル通信部7を経由して、ハンズフリー装置21へ送信する(図4のステップS14)。なお、携帯電話機1とハンズフリー装置21との間のローカル通信のルートは全て同じであるので、以降は省略する。もし、着信した電話の番号が非通知状態であるか、又は電話帳テーブルに登録されていなければ、呼出し音相当の音声信号を作成して、着信通知a3としてハンズフリー装置21に送信する。
【0030】
一方、ハンズフリー装置21の中央処理装置26は、着信通知a3を検出すると、この着信通知a3を音声コーデック25へ送出する。そして、音声コーデック25により音声に復号化され、スピーカ23により、音声「Aさんから電話です」が発せられる。又、着信した電話の番号が非通知状態であるか、又は電話帳テーブルに登録されていない場合では、スピーカ23から呼出し音相当の音声を使用者に対して発する(図5のステップS52)。
【0031】
使用者は、スピーカ23から発せられる音声を確認し、それに対し「はい」の音声(着信の接続)を発する。すると、マイク22、音声コーデック25を経由して、「はい」の音声が音声信号に符号化されて中央処理装置26へ送出される。そして、中央処理装置26は、「はい」の音声信号を通信要求(図2のa4)として、携帯電話機1へ送信する。
【0032】
次に、携帯電話機1の中央処理装置6は、通信要求a4の「はい」の音声信号を受信すると、その音声信号を音声認識部10へ送出する。そして、音声認識部10は、音声「はい」を認識する(図4のステップS15)。この認識結果を受けた中央処理装置6は着信接続と判断して、携帯電話網との間で通話チャネルの設定を行い(図4のステップS16)、その後、通話処理を行う(図4のステップS17)。
【0033】
通話処理では、使用者と携帯電話機1との間の音声インターフェースは、ハンズフリー装置21側のマイク22、スピーカ23により行われる。即ち、携帯電話機1のマイク2、スピーカ3を使用することなく、携帯電話機1とハンズフリー装置21を介して使用者と通話相手との間で通話データ(図2のa5)の送受信が行われる(図5のステップS55)。通話処理における携帯電話機1側では、通信部9およびアンテナ8を介して携帯電話網との間で通話データa5の送受信が行われる。
【0034】
通話終了後は、使用者から音声「切断」が入力されたことを音声認識部10が認識した時に、中央処理装置6によって音声認識合成部電源12をオフにし(図4のステップS18)、ハンズフリーによる通話処理を終了する(図4のステップS19)。
【0035】
上述したハンズフリー受信時自動起動モードにおいて、入力待受け時は、音声認識合成部電源12がオフのため、音声認識部10と音声合成部11の電力消費を低減することができる。また、手が離せない仕事をしている場合や、例えば、自動車の運転中などに不意に着信があっても、ハンズフリー動作が自動で起動し、使用者は音声だけのマンマシンインターフェースが確保されることから、自由に通話することが出来る。また、電話番号等を手動操作入力することが無くなることから、例えば、運転中であったとしても運転視野を持続したままで通話することが出来る。
【0036】
次に、本発明のハンズフリー受信時自動起動モードにおける電話発信時の動作について、図1、図3、図4および図5を用いて説明する。
【0037】
使用者は、携帯電話機1から電話を掛けたい時には、まず、ハンズフリー装置21の制御スイッチ24を手動でオンにする。中央処理装置26は、入力待機状態(図5のステップS41)において、制御スイッチ24のオンを検出すると発信動作に入る(図5のステップS60)。そして、ハンズフリー装置21の中央処理装置26は、携帯電話機1へローカル通信要求(図3のb1)を送信する。
【0038】
携帯電話機1の中央処理装置6は、入力待機状態(図4のステップS1)においてローカル通信要求b1の受信を検出すると発信動作(図4のステップS20)に入る。そして、ローカル通信応答(図3のb2)をハンズフリー装置21に送信して、ローカル通信の確立を行う(図4のステップS21)と共に、音声認識合成部電源12をオン(図4のステップS22)にする。
【0039】
ハンズフリー装置21の中央処理装置26も、携帯電話機1からローカル通信応答b2を受信するとローカル通信の確立を行う(図5のステップS61)。これにより、携帯電話機1とハンズフリー装置21との間は音声によるマンマシンインターフェースが使用できる状態、つまりハンズフリー状態になる。
【0040】
次に、携帯電話機1の中央処理装置6は、「音声入力してください」というテキストデータを自動作成し、音声合成部11に出力する。音声合成部11は、そのテキストデータの音声信号を発生させる。そして、中央処理装置6は、この音声信号を音声認識開始通知(図3のb3)として、ハンズフリー装置21へ送信する(図4のステップS23)。
【0041】
一方、ハンズフリー装置21の中央処理装置26は、音声認識開始通知b3の受信を検出すると(図5のステップS62)、この音声認識開始通知b3を音声コーデック25へ送出する。そして、音声コーデック25により音声に復号化され、スピーカ23により、音声「音声入力してください」が使用者に対して発せられる(図5のステップS63)。
【0042】
使用者は、スピーカ23から発せられる音声を確認すると、それに対し電話を掛けたい相手の名前(例えば、「Bさん」)の音声を発する。これは、携帯電話機1の電話帳テーブルに「Bさん」の電話番号が登録されている場合である。もし、登録されていない相手に電話をしたい場合には、相手の電話番号(例えば、「0、1、2・・・」)の音声を発する。すると、マイク22、音声コーデック25を経由して入力された音声を音声信号に符号化されて、中央処理装置26へ送出される。そして、中央処理装置26は、この音声信号を操作要求データ(図3のb4)として、携帯電話機1へ送信する(図5のステップS64)。
【0043】
携帯電話機1の中央処理装置6は、操作要求データb4の「Bさん」又は「0、1、2・・・」の音声信号を受信すると、その音声信号を音声認識部10へ送出する。音声認識部10は、「Bさん」又は「0、1、2・・・」を認識する(図4のステップS24)。この認識結果を受けた中央処理装置6は発信接続と判断して、名前「Bさん」と、電話帳テーブルを参照して得られる「Bさん」の電話番号をLCD14に表示する(図4のステップS25)。電話番号の音声信号の場合は、その認識結果の電話番号「0、1、2・・・」をLCD14に表示する。同時に、中央処理装置6は通信部9、アンテナ8を経由して携帯電話網から通信相手に対して発信手順の処理を行う(図4のステップS26)。
【0044】
また、中央処理装置6は、通信相手を呼出し中であることを知らせるために、発信音データ(図3のb5)を作成してハンズフリー装置21へ送信する(図4のステップS27)。
【0045】
ハンズフリー装置21では、この発信音データb5を受信して(図5のステップS65)、スピーカ23から呼出し音を発し、使用者に対して、呼出し中であることを知らせる(図5のステップS66)。
【0046】
その後、携帯電話網から応答があれば(図4のステップS28)、中央処理装置6は携帯電話網との間で通話チャネルの設定を行う(図4のステップS29)。その後、使用者と通話相手との間の通話データ(図3のb6)の処理が行われる(図5のステップS67)。以後の携帯電話機1およびハンズフリー装置21の通話処理は、前述の電話着信時の通話処理と同じであり、説明を省略する。
【0047】
上述したハンズフリー受信時自動起動モードにおける発信動作において、発信までの入力待受け時は、音声認識部10と音声合成部11の電源がオフのため、電力消費を低減することができる。また、発信時は、制御スイッチ27をオンするだけで良く、その後はハンズフリー動作が起動し、使用者は音声だけのマンマシンインターフェースが確保されることから、自由に通話することが出来る。また、電話番号等を手動操作入力することが無くなることから、例えば、運転中であったとしても運転視野を持続したままで通話することが出来る。
【0048】
なお、携帯電話機にスリープモード等の省エネモードを有している場合は、音声認識合成部電源12もスリープモードに応じてオン・オフ制御を行うことにより、同様の電力消費の低減を行うことができる。
【0049】
又、携帯電話機1とハンズフリー装置21とはイヤホンコード等を利用して有線で接続して、データの送受を行っても良い。
【0050】
ハンズフリーシステムを、例えば自動車の車内で使用する場合には、ハンズフリー装置21のマイク22、スピーカ23は、運転者や搭乗者からの音声が入りやすい位置、即ちマンマシーンインターフェースが行い易い位置に配置されている。
【0051】
なお、ハンズフリーシステムを構成するハンズフリー装置は、専用装置である必要はなく、カーナビゲーション装置、カーオーディオ装置、TV装置等で代替してもよい。
【0052】
(第2の実施の形態)
次に、本発明による携帯電話機の第2の実施の形態について、図6および図7を用いて説明する。
【0053】
図6に示すように、本発明を適用した携帯電話機31の主要部は、図1に示す携帯電話機1のローカル通信部7を削除した構成である。又、ハンズフリー装置21も不要である。図1と同じ構成については、同じ番号を付し、各部の説明を省略する。
【0054】
この第2の実施の形態においては、携帯電話機単体でハンズフリー動作を行う。したがって、音声の入出力は携帯電話機31のマイク2、スピーカ3を用いて行われる。
【0055】
まず、ハンズフリー受信時自動起動モードにおける電話着信時の動作について、説明する。
【0056】
携帯電話機31は、通常の入力待受け状態にある(図7のステップS71)。この時、音声認識合成部電源12はオフされており、音声による携帯電話機の操作は行えない。
【0057】
このステップS71の状態にある時、携帯電話網から電話が掛かって来ると、着信信号がアンテナ8に到来し、通信部9で復調等の処理が行われて、中央処理装置6へ着信信号が送出される。中央処理装置6は、着信信号を検出すると、着信動作(図7のステップS80)に入る。まず、中央処理装置6は、音声認識合成部電源12をオン(図7のステップS81)にし、音声によるマンマシンインターフェースが使用できる状態、つまりハンズフリー状態にする。
【0058】
次に、中央処理装置6は、着信した電話の番号が通知状態に設定してあり、且つ、電話帳テーブルに登録されていれば、その登録者名(例えば、「Aさん」)を電話帳テーブルから呼出して、「Aさんから電話です」というテキストデータを自動作成し、音声合成部11に出力する。音声合成部11は、そのテキストデータから音声信号を発生させる。そして、中央処理装置6は、この音声信号を音声コーデック5へ出力する。そして、音声コーデック5は音声信号を音声に復号化し、スピーカ3から音声「Aさんから電話です」が発せられる(図7のステップS82)。もし、着信した相手の電話番号が、非通知状態であったり又は電話帳テーブルに登録されていなければ、スピーカ3から当該電話機に設定されている呼出し音が発せられる。
【0059】
使用者は、スピーカ3から発せられた音声を確認し、それに対し「はい」と音声(着信の接続)を発する。すると、マイク2、音声コーデック5を経由して、「はい」の音声が音声信号に符号化されて中央処理装置6に送出される。中央処理装置6は、その音声信号を音声認識部10に送出する。そして、音声認識部10が音声認識処理を行い、「はい」と認識すると、その認識結果を中央処理装置6に送出する(図7のステップS83)。中央処理装置6は、その認識結果から着信接続と判断して、携帯電話網との間で通話チャネルの設定を行い(図7のステップS84)、その後、通話処理を行う(図7のステップS85)。
【0060】
通話処理では、中央処理装置6は、マイク2、スピーカ3、音声コーデック5、通信部9およびアンテナ8を制御して、携帯電話網との間で通話データの送受信を行う。これにより、使用者は、携帯電話網側の通話相手と通話を行う。
【0061】
上述したハンズフリー受信時自動起動モードにおいて、入力待受け時は、音声認識合成部電源12がオフしているため、音声認識部10と音声合成部11の電力消費を低減することができる。
【0062】
次に、ハンズフリー受信時自動起動モードにおける電話発信時の動作について、説明する。
【0063】
使用者は、電話を掛けたい時には、まず、キー入力部4の発信ボタン(図示せず)をオンにする。中央処理装置6は、入力待受け中(図7のステップS71)から、発信ボタンのオンを検出すると、発信動作に入る(図7のステップS90)。
【0064】
発信動作では、中央処理装置6は、音声認識合成部電源12をオン(図7のステップS91)にし、音声によるマンマシンインターフェースが使用できる状態、つまりハンズフリー状態にする。
【0065】
次に、中央処理装置6は、「音声入力してください」というテキストデータを自動作成し、音声合成部11に送出する。音声合成部11はそのテキストデータから音声信号を発生させる。そして、中央処理装置6は、その音声信号を音声コーデック5へ送出し、音声コーデック5およびスピーカ3を経由して、「音声入力してください」の音声をスピーカ3から使用者に対して発する(図7のステップS92)。
【0066】
使用者は、スピーカ3から発せられた音声を確認すると、電話を掛けたい通話相手の名前(例えば、「Bさん」)をマイク2に音声入力する。これは、携帯電話機1の電話帳テーブルに「Bさん」の電話番号が登録されている場合である。電話帳テーブルに登録されていない場合には、通話相手の電話番号「0、1、2・・・」をマイク2に音声入力する。中央処理装置6は、マイク2、音声コーデック5および音声認識部10を制御して、同様にして音声認識処理を行う(図7のステップS93)。中央処理装置6は、音声認識部10から「Bさん」を認識した結果を受けると、電話帳テーブルを参照して、「Bさん」の電話番号を読み出して、携帯電話網に対して発信手順の処理を行う。音声認識部10から電話番号「0、1、2・・・」を認識した結果を受けた場合には、その電話番号で携帯電話網に対して発信手順の処理を行う(図7のステップS94)。
【0067】
また、前述したステップS27と同様に、スピーカ3から呼出し音を発し、使用者に対して、呼出し中であることを知らせる(図7のステップS95)。その後、携帯電話網から応答があれば(図7のステップS96)、通話チャネルを設定し(図7のステップS97)、その後、通話処理に入る(図7のステップS98)。
【0068】
以後の通話処理は、前述の電話着信時の通話処理と同じであり、説明を省略する。
【0069】
上述したハンズフリー受信時自動起動モードにおける発信動作において、発信までの待受け時は、音声認識部10と音声合成部11の電源がオフのため、電力消費を低減することができる。また、発信時は、発信ボタンをオンするだけの操作でハンズフリー動作が起動し、通話相手の氏名や電話番号等を手動入力することなく音声でマンマシンインターフェースが行える。
【0070】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、入力待受け時の電力消費を低減することができると共に、ハンズフリー動作が自動で起動し、通話相手の氏名や電話番号を手動入力操作することなく音声でマンマシンインターフェースが行えるため、利便性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる第1の実施の形態を示す携帯電話機およびハンズフリー装置から構成されるハンズフリーシステムのブロック図。
【図2】図1に示したハンズフリーシステムの電話着信時の動作を示すシーケンス。
【図3】図1に示したハンズフリーシステムの電話発信時の動作を示すシーケンス。
【図4】図1に示したハンズフリーシステムの携帯電話機の動作を示すフローチャート。
【図5】図1に示したハンズフリーシステムのハンズフリー装置の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明に関わる第2の実施の形態を示す携帯電話機のブロック図。
【図7】図6に示した携帯電話機の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1、31 携帯電話機
2、22 マイク
3、23 スピーカ
4 キー入力部
5、25 音声コーデック
6、26 中央処理装置
7、27 ローカル通信部
8 アンテナ
9 通信部
10 音声認識部
11 音声合成部
12 音声認識合成部電源
13 LCD
14 電源ライン
15 電源制御
24 制御スイッチ
Claims (8)
- ハンズフリー装置と携帯電話機とがローカル通信手段により接続されているハンズフリーシステムであって、
前記ハンズフリー装置は少なくとも、
音声入力手段と、音声出力手段と、前記携帯電話機との間で音声信号の送受信を行う第1のローカル通信部とを備え、
前記携帯電話機は少なくとも、
音声入出力手段と、制御手段と、前記ハンズフリー装置の前記第1ローカル通信手段との間で音声信号の送受信を行う第2のローカル通信部と、前記ハンズフリー装置の前記音声入力手段から入力された前記音声信号の認識を行う音声認識部と、前記ハンズフリー装置の前記音声出力手段からガイダンスを音声出力するために前記制御手段によって作成されたテキストデータから音声信号を合成する音声合成部と、前記制御手段が携帯電話網から着信信号が到来したことを検出した時、前記音声認識部および前記音声合成部の電源をオン状態に設定する電源部とを備え、
前記携帯電話機の前記音声入出力手段の代わりに、前記ハンズフリー装置の前記音声入力手段および前記音声出力手段を用いて、ハンズフリーによる通話が行えるようにしたことを特徴とするハンズフリーシステム。 - 前記電源部は、前記携帯電話機が入力待機状態の時には前記音声認識部および前記音声合成部の電源をオフに設定することを特徴とする請求項1記載のハンズフリーシステム。
- 前記携帯電話機の前記制御手段は、
携帯電話網から着信した相手の電話番号が電話帳テーブルに登録されている場合、前記電話帳テーブルから得られる氏名を前記音声合成部に送出し、前記音声合成部から得られる音声信号を前記ハンズフリー装置に送出する手段と、前記音声信号によって出力されたガイダンスに対する音声の応答を前記ハンズフリー装置の前記音声入力手段から音声信号として受信した時、前記音声認識部から得られた当該音声信号の認識結果に基づき前記携帯電話機と前記携帯電話網の通話チャネルを設定することを特徴とする請求項1記載のハンズフリーシステム。 - ハンズフリー装置と携帯電話機とがローカル通信手段により接続されているハンズフリーシステムであって、
前記ハンズフリー装置は少なくとも、
音声入力手段と、音声出力手段と、前記携帯電話機との間で音声信号の送受信を行う第1のローカル通信部と、発信スイッチ手段とを備え、
前記携帯電話機は少なくとも、
音声入出力手段と、制御手段と、前記ハンズフリー装置の前記第1ローカル通信手段との間で音声信号の送受信を行う第2のローカル通信部と、前記ハンズフリー装置の前記音声入力手段から入力された前記音声信号の認識を行う音声認識部と、前記ハンズフリー装置の前記音声出力手段からガイダンスを音声出力するために前記制御手段によって作成されたテキストデータから音声信号を合成する音声合成部と、前記制御手段が前記ハンズフリー装置の前記発信スイッチ手段の設定状態を通話要求として受信した時、前記音声認識部および前記音声合成部の電源をオン状態に設定する電源部とを備え、
前記携帯電話機の前記音声入出力手段の代わりに、前記ハンズフリー装置の前記音声入力手段および前記音声出力手段を用いて、ハンズフリーによる通話が行えるようにしたことを特徴とするハンズフリーシステム。 - 前記携帯電話機の前記制御手段は、前記通話要求に応答して通話のガイダンスを示すテキストデータを自動作成して前記音声合成部に送出し、前記音声合成部から得られる音声信号を前記ハンズフリー装置に送出することにより、
前記ハンズフリー装置の前記音声出力手段から前記通話のガイダンスが音声出力されることを特徴とする請求項4記載のハンズフリーシステム。 - 音声入力手段と、音声出力手段と、制御手段と、前記音声入力手段から入力された前記音声信号の認識を行う音声認識部と、前記音声出力手段からガイダンスを音声出力するために前記制御手段によって作成されたテキストデータから音声信号を合成する音声合成部と、前記制御手段が携帯電話網から着信信号が到来したことを検出した時、前記音声認識部および前記音声合成部の電源をオン状態に設定する電源部とを備え、
前記音声入力手段および前記音声出力手段を用いて、ハンズフリーによる通話が行えるようにしたことを特徴とする携帯電話機。 - 前記電源部は、前記携帯電話機が入力待機状態の時には前記音声認識部および前記音声合成部の電源をオフに設定することを特徴とする請求項6記載の携帯電話機。
- 前記携帯電話網から着信した相手の電話番号が電話帳テーブルに登録されている場合、前記電話帳テーブルから得られる氏名を前記音声合成部に送出し、前記音声合成部から得られる音声信号を前記音声出力手段に送出し、前記音声出力手段から前記氏名を含むガイダンスが音声出力され、
前記ガイダンスに対する音声の応答を前記音声入力手段から音声信号として得て前記音声認識部に送出し、前記音声認識部から得られた当該音声信号の認識結果に基づき前記携帯電話機と前記携帯電話網の通話チャネルが設定される
ことを特徴とする請求項6記載の携帯電話機。
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