JP2004289253A - 無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プリンタ装置1のCPU101は、デバイスを検索するInquiryスキャンを行い、Inquiry応答したデバイスが全く無い場合や印刷可能なデバイスが全くない場合は、Bluetoothモジュール用電源をOFFにする。Inquiry応答したデバイスがプリンタ装置1に印刷データを送信可能な場合は、SDPによりサービス検索を行う。デバイスの中に印刷データをプリンタ装置1に送信可能なサービスプロトコルや利用可能なプロファイルが存在する場合は、Bluetoothモジュール用電源をON状態のままとする。全てのデバイスの中にサービスプロトコルやプロファイルが存在しない場合は、Bluetoothモジュール用電源をOFFにする。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信によりデータを通信する無線通信装置に関し、特に通信に用いる電源の省電力を可能とする場合に好適な無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、無線通信技術として、2.45GHzの周波数帯域を利用して電子機器同士を無線通信により接続できるようにするBluetoothと呼ばれる短距離無線通信技術が規格化されており、主にノート型パーソナルコンピュータ(以下ノートPC)、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等のモバイル機器に搭載されている。Bluetoothに規定されているClass1デバイスであれば見通し100mの範囲内において無線通信を行うことが可能であるが、Class3デバイスでは見通し10mの範囲内でしか無線通信を行うことができない。
【0003】
Bluetoothにおいては、無線通信機能を搭載したマスタと呼ばれる機器により、マスタ機器の周辺における電波が届く範囲内において無線通信により接続可能なBluetooth対応機器(スレーブ機器)を検索(Inquiry)する方法が規定されている。その検索方法は、マスタ機器側からインクワイアリホッピングシーケンス(Inquiry Hopping Sequence )に従ってTX周波数とRX周波数の検索信号(Inquiry信号)を伝送し、伝送と伝送の間にスレーブ機器から応答を伝えるインクワイアリレスポンスメッセージ(Inquiry Response Message)をスキャンすることによりスレーブ機器の検索を行う。その後、マスタ機器は検索されたスレーブ機器と接続することにより、スレーブ機器との間の無線データ通信を可能にする。
【0004】
インクワイアリレスポンスメッセージ(Inquiry Response Message)は、FHS(Frequency Hop Synchronization)パケットの形式を採用しており、それぞれの詳細なフォーマットは図9に示すように、Parity bits、LAP、Undefined、SR、SP、UAP、NAP、Class of device、AM_ADDR、CLK(クロック)、Page scan modeにより構成されている。図中、数字はビット数、LSBは最下位ビット、MSBは最上位ビットである。Inquiry(検索)を起動した機器は、FHSパケットにより、データ送信対象とする機器のデバイス情報や該機器との接続に必要なクロック情報を得ることが可能な構成になっている。
【0005】
従来、プリンタ、スキャナといったBluetoothのスレーブ機能しか持たないようなコンピュータ周辺機器に対しては、パーソナルコンピュータ(PC)、PDAといったユーザインタフェースを備えると共にマスタ機能を有するマスタ機器(ホスト機器)がInquiry信号によって検索を行っている。更に、マスタ機器が主導となり必要に応じてコンピュータ周辺機器と接続し、SDP (Service Discovery Protocol)と呼ばれるサービス検索プロトコルにより、コンピュータ周辺機器が提供する利用可能なサービス(例えばプリントサービス、スキャンサービス等)の検索を行っている。
【0006】
他方、ファクシミリの低消費電力モードと、Bluetoothの低消費電力モードを連動させるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。該提案では、インクワイアリに対する応答が無い場合については開示されていない。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−199141号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては次のような問題があった。マスタ機器(ホスト機器)との間におけるインタフェースとして、Bluetoothとそれ以外の複数のインタフェースを備えているコンピュータ周辺機器では、Bluetoothを全く利用しない場合や、実際には該コンピュータ周辺機器の周辺にBluetooth対応機器が存在しない環境にある場合においても、Bluetooth通信のための電源が投入されているため、無駄な電力を消費するという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、Bluetooth通信用の電源の省電力化を図ることを可能とした無線通信装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、無線通信に必要な電源を備えた無線通信装置において、無線通信対象となる外部装置が無線通信可能な圏内に存在するか否かを調べるための検索信号を送信する検索手段と、前記検索信号に対する外部装置からの応答の状況に基づいて前記電源の制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ装置1、ホストコンピュータ(ノートPC)2、スキャナ装置3、PDA装置4、Bluetoothマウス5からなる無線通信システムの構成例を示す概念図である。図示の例はプリンタ装置1からBluetooth通信のInquiryを実行する場合の例を示している。プリンタ装置1、ホストコンピュータ(ノートPC)2、スキャナ装置3、PDA装置4、Bluetoothマウス5は、それぞれBluetooth通信用のアンテナ1a、アンテナ2a、アンテナ3a、アンテナ4a、アンテナ5aを備えている。
【0013】
本無線通信システムにおいては、プリンタ装置1からInquiryを実行する(Bluetooth通信対象となるデバイスがBluetooth通信可能な圏内に存在するか否かを調べるための検索信号を送信する)ことにより、プリンタ装置1を中心とする図中破線で示した同心円の内側(Bluetooth通信可能な圏内)に位置しているデバイスを検出することが可能であると仮定すると、プリンタ装置1からは、同心円の内側に位置していないホストコンピュータ(ノートPC)2はInquiryによってデバイスとして検出されない状態であり、同心円の内側に位置しているスキャナ装置3、PDA装置4、Bluetoothマウス5の3つのデバイスをInquiryによって検出することが可能な状態となっている。
【0014】
図2はプリンタ装置1及びホストコンピュータ2の構成例を示すブロック図である。プリンタ装置1は、CPU101、無線通信I/F制御部102、ROM103、RAM104、印刷制御部105、ベースバンド部106、RF(Radio Frequency)部107、アンテナ108を備えている。また、ホストコンピュータ2は、CPU201、無線通信I/F制御部202、記憶媒体203、RAM204、アンテナ205、表示装置(ディスプレイ)206、Bluetooth通信を行うためのBluetoothモジュール、Bluetoothモジュール用電源(以上図示略)を備えている。
【0015】
プリンタ装置1において、CPU101は、プリンタ装置各部の制御を司るものであり、ROM103に格納された制御プログラムに基づき図3(第1の実施の形態)、図7(第3の実施の形態)のフローチャートに示す処理を実行する。無線通信I/F制御部102は、無線通信に関わる後述の各種制御を行う。ROM103は、CPU101により実行される制御プログラム等を格納している。RAM104は、後述の各種バッファや各種ワークエリアを備えている。印刷制御部105は、印刷機構(図示略)による印刷媒体に対する印刷動作を制御する。ベースバンド部106は、後述のデータ誤り訂正処理等を行う。RF(Radio Frequency)部107は、後述の復調処理、変調処理等を行う。アンテナ108は、電波の送受信を行う。
【0016】
アンテナ108を通してプリンタ装置外部から受信された信号(データ)は、RF部107により復調処理されベースバンド部106に出力される。ベースバンド部106は、復調されたデータの誤り訂正処理を行い、誤り訂正処理の結果に応じて、正常に受信されたデータは無線通信I/F制御部102に出力し、誤りが発見されたデータについては再送要求を行う。また、無線通信I/F制御部102からホストコンピュータ2に送信するデータは、ベースバンド部106により誤り訂正符号等が付加され、所定のデータフォーマットに変換されRF部107に出力される。RF部107は、ベースバンド部106から出力されたデータを変調し、アンテナ108によりホストコンピュータ2に送信する。
【0017】
無線通信I/F制御部102は、ベースバンド部106から出力されたデータを解析し、リンク接続交渉、サービス検索応答、各プロトコル階層における接続交渉、データ転送、フローコントロール(バッファが一杯になった時にビジーフラグを立てるなどの動作)等に対して制御する処理を行う。ホストコンピュータ2から転送された印刷データや制御データは、ROM103に格納されている制御プログラムにより解析され、CPU101により制御信号に変換され、印刷制御部105に出力される。これにより、印刷が実行される。ROM103には、プリンタ装置1を制御し動作させるための制御プログラムや各種動作テーブル等が書き込まれている。RAM104は、ホストコンピュータ2から受信した印刷データを一時的に格納しておく受信バッファ、印刷機構により印刷を行うべく印刷データを一時的に記憶しておくプリントバッファ、各種制御のための各種ワークエリアとして利用される。
【0018】
ホストコンピュータ2において、CPU201は、ホストコンピュータ各部の制御を司るものであり、制御プログラムに基づき図6(第3の実施の形態)のフローチャートに示す処理を実行する。無線通信I/F制御部202は、無線通信に関わる制御を行う。記憶媒体203は、各種プログラムを動作させるアプリケーションを記憶する。RAM204は、各種ワークエリアを備えている。アンテナ205は、電波の送受信を行う。表示装置(ディスプレイ)206は、CPU201の制御に基づき後述のダイアログボックスを表示する。
【0019】
ホストコンピュータ2は、無線通信I/F制御部202を通じてプリンタ装置1との間で無線通信を行うと共に、無線通信I/F制御部202を通じて印刷データや制御データをプリンタ装置1に送信する。また、ホストコンピュータ2にはキーボード等の入力装置(図示略)が装備されており、入力装置からのキー入力やBluetoothマウス5からのクリック動作を受け付けることが可能な構成となっている。記憶媒体203は、ハードディスクなどの媒体により構成されており、各種プログラムを動作させるアプリケーションを記憶している。アプリケーションは必要に応じて随時実行される。
【0020】
図3はプリンタ装置1が印刷や無線通信を行っていない印刷待ち状態(アイドル状態)における、Bluetoothデバイス(スキャナ装置3、PDA装置4等)の検索及びBluetooth通信のための電源の制御に関わる、通信機器(Bluetooth通信が可能なBluetoothデバイス)検索処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、プリンタ装置1がBluetoothデバイス検索に基づいてプリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源のON/OFF制御を行う処理の流れを示したものである。
【0021】
プリンタ装置1が印刷待ち状態(アイドル状態)である場合、タイマ(図示略)の計時により所定の時間が経過すると、プリンタ装置1のCPU101は、Bluetoothデバイス検索処理を行う(ステップS401)。先ず、プリンタ装置1のCPU101は、プリンタ装置1に装備されているBluetoothモジュール用電源(図示略)がON状態かOFF状態かを確認し(ステップS402)、Bluetoothモジュール用電源がOFFの場合には、Bluetoothモジュール用電源をONにしてInquiry(検索)を起動可能な状態にする(ステップS403)。
【0022】
次に、CPU101は、プリンタ装置外部のデバイスを検索するInquiryスキャン(Bluetooth通信相手となるデバイスがBluetooth通信可能な圏内に存在するか否かを調べるための検索信号を送信する)を行い(ステップS404)、プリンタ装置外部のデバイスからのInquiry応答を待つ(ステップS405)。このInquiryスキャンは、インクワイアリホッピングシーケンスに従い、例えば、異なる32の周波数のホップチャネルを使用してスキャンを続け、その合間にプリンタ装置外部のデバイスからの応答パケットの到着を待つ、という流れにより行われる。この場合、上記検索信号は、設定された特定のタイミングで送信される。
【0023】
デバイスからInquiryに対する応答パケットが到着した場合、CPU101は、Inquiry応答があった当該デバイスのFHSパケットをRAM104に記憶しておく(ステップS406)。次に、CPU101は、その他のデバイスを検索するためにタイマにより時間を計測すると共に、所定のタイムアウト時間の経過を確認するまで(ステップS407)、その他のデバイスからInquiryに対する応答を待ち(ステップS405)、Inquiry応答があったその他のデバイスのFHSパケットをRAM104に記憶しておく(ステップS406)。上記所定のタイムアウト時間が経過すると、CPU101は、Inquiry応答があったデバイスのFHSパケット中のデバイスクラス(Class of Device)の内容を確認し、そのデバイスがプリンタ装置1に対し印刷データを送信できる可能性があるかどうかを判断する(ステップS408)。
【0024】
CPU101は、プリンタ装置1に対しInquiry応答したデバイスが全く無い場合や、検索されたデバイスが全てプリンタ装置1を使用して印刷することが可能なデバイスでない(例えば当該デバイスがスキャナやBluetoothマウスなど)と判断した場合には、Bluetoothモジュール用電源をOFFにして(ステップS411)、本処理を終了する(ステップS412)。上記ステップS408における判断は、検索相手を減らし検索を簡略化するためのものであるが、どのようなクラスのデバイスでも、検索側(本例ではプリンタ装置1)にとって有効なサービスが存在する可能性がある場合等には、この判断を行わなくても本発明は実現可能である。
【0025】
CPU101は、Inquiry応答があったデバイスがプリンタ装置1に対し印刷データを送信可能なデバイスであると判断した場合には、サービス情報としての、必要なサービスプロトコルやプロファイルが存在するかどうかを問い合わせる処理について規定されているService discovery protocol(SDP)により、そのBluetoothデバイスに対してサービス検索を行う(ステップS409)。CPU101は、SDPによるサービス検索の結果に基づき、プリンタ装置1自身のプロトコルと合致するサービスプロトコルが当該デバイスに存在するかどうかを確認し、利用可能なサービスであるかどうか(当該デバイスにプリンタ装置1に印刷データを送信可能なサービスプロトコルや利用可能なプロファイルが存在するかどうか)を判断する(ステップS410)。
【0026】
CPU101は、当該デバイスに印刷データをプリンタ装置1に送信可能なサービスプロトコルや利用可能なプロファイルが存在すると判断した場合は、Bluetoothモジュール用電源を投入したまま、本処理を抜ける(ステップS412)。CPU101は、全てのデバイスの中にプリンタ装置1に印刷データを送信可能なサービスプロトコルや利用可能なプロファイルが存在しないと判断した場合は、Bluetoothモジュール用電源をOFFにして(ステップS411)、本処理を終了する(ステップS412)。
【0027】
プリンタ装置1は、上記のような通信機器(Bluetoothデバイス)検索処理を終了した後に、タイマの計時により所定の時間が経過した時点で再び通信機器検索処理を行うことにより、継続的にプリンタ装置外部のデバイスを確認することが可能となり、Bluetoothモジュール用電源のON/OFF制御が可能となる。本処理を繰り返すことにより、コンピュータ周辺機器であるプリンタ装置1の近辺にBluetooth制御可能なデバイスがある場合には、当該デバイスをプリンタ装置1にすぐに接続可能な状態にしておき、プリンタ装置1の近辺にBluetooth制御可能なデバイスが無い場合には、プリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源をOFFにすることで省電力化を図ることが可能となる。
【0028】
尚、本実施の形態では、プリンタ装置1の近辺にBluetooth制御可能なデバイスが無い場合にBluetoothモジュール用電源をOFFにすることで省電力化を実現しているが、Bluetoothモジュール用電源をOFFにしている間はプリンタ装置外部のデバイスからプリンタ装置1が全く見つからなくなってしまう。一般的に、機器に搭載されるBluetoothモジュールについては、Bluetoothモジュール用電源をOFFにするだけでなく、Bluetoothモジュール自身の省電力モードを設定することが可能となっているので、Bluetoothモジュールを利用するために必要な最適な省電力モードを選択し、Bluetoothモジュール用電源をOFFにする代わりに、Bluetoothモジュールのモードを前記選択した省電力モードに切り換え、機器を検索する間隔を調節することによっても、本発明の効果を得ることが可能である。
【0029】
次に、プリンタ装置1の省電力化を実現する処理の流れを詳細に説明する。先ず、プリンタ装置1からInquiryを起動すると、スキャナ装置3とPDA装置4とBluetoothマウス5がInquiry応答をプリンタ装置1に送信し、プリンタ装置1は受信したそれぞれのFHSパケットをRAM104に記憶しておく。ホストコンピュータ2は物理的にInquiryに応答できず(移動などによりBluetooth通信可能な範囲の外側に存在するため)、Inquiry応答をプリンタ装置1に送信しない。次に、プリンタ装置1は、Inquiryによって発見されたデバイス(スキャナ装置3、PDA装置4、Bluetoothマウス5)のFHSパケット中のClass of Deviceに基づき、当該デバイスが利用可能であるかを判断する。例えばマウス等のポインティングデバイスからはプリンタ装置1に印刷命令が送信されないと判断した場合には、Bluetoothマウス5を検索対象から外し、以降のSDPによるサービス検索も行わない。
【0030】
その後、プリンタ装置1は、他の2つのデバイス(スキャナ装置3、PDA装置4)に対してもClass of Deviceを確認することで、プリンタ装置1に印刷命令を送信する可能性があると判断したスキャナ装置3とPDA装置4が検索対象として残る。次に、プリンタ装置1は、検索対象として残ったスキャナ装置3について接続を行い、SDPのプロトコルに従って必要なサービス情報を取得する。プリンタ装置1は、スキャナ装置3のサービスを検索した結果、スキャナ装置3内にプロトコルやプロファイル等の利用可能なサービスが無いと判断した場合には、スキャナ装置3も検索対象から外す。
【0031】
次に、プリンタ装置1は、検索対象として残ったPDA装置4に対して接続を行い、上記同様にSDPのプロトコルに従って必要なサービス情報を取得する。プリンタ装置1は、PDA装置4のサービスを検索した結果、PDA装置4内に例えばプリンティングプロファイル等の利用可能なサービスが存在すると判断した場合には、プリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源をONにした状態のままにしておく。或いは、プリンタ装置1は、PDA装置4を含んだ全ての検索されたデバイス内に利用可能なサービスが存在しないと判断した場合には、プリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源をOFFにする。これにより、プリンタ装置1の省電力を実現することができる。
【0032】
PDA装置4等の利用可能なサービスを有するデバイスを検出した場合であっても、当該デバイスの所持者が例えばプリンタ装置1から検索不可能な離れた位置(図1の同心円の外側)に移動した場合には、印刷待ち状態(アイドル状態)の次の検索タイミングでプリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源をOFFにすることが可能となる。以上の処理を定期的に行うことにより、プリンタ装置1の周辺に位置するデバイス(モバイル機器)の状況に合わせた、プリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源の省電力処理をプリンタ装置自身の判断により行うことが可能となる。
【0033】
以上説明したように、本実施の形態によれば、プリンタ装置1からInquiryによってデバイスを検索し、検索したデバイスの状況に応じて、プリンタ装置1に装備されているBluetoothモジュール用電源のON/OFF制御を行うため、Bluetoothモジュール用電源の省電力化を図ることが可能となる。
【0034】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態では、プリンタ装置及びホストコンピュータを備えた無線通信システムにおいて、ホストコンピュータに所定のアプリケーション(プリンタ装置側のBluetoothモジュールに関する省電力設定を利用するためのアプリケーション)を搭載した場合の例について説明する。尚、プリンタ装置及びホストコンピュータの構成(図2参照)は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0035】
図4はプリンタ装置1、ホストコンピュータ2からなる無線通信システムの構成例を示す概念図である。プリンタ装置1、ホストコンピュータ(ノートPC)2は、それぞれBluetooth通信用のアンテナ1a、アンテナ2aを備えている。また、ホストコンピュータ2には、上述したプリンタ装置1側のBluetoothモジュールに関する省電力設定を利用するためのアプリケーションが搭載されている。
【0036】
次に、プリンタ装置1側のBluetoothモジュールに関する省電力設定を利用するためのアプリケーションについて図2、図4、図5を参照しながら詳細に説明する。図5はホストコンピュータ2における、プリンタ装置1のBluetoothモジュールに関する省電力詳細設定のためのアプリケーションを起動した際に、ホストコンピュータ2の表示装置206に表示されるダイアログボックス(BluetoothプリンタXXX省電力詳細設定)の例を示す図である。
【0037】
ホストコンピュータ2の表示装置206上におけるダイアログボックスに対するユーザの所定操作によって、プリンタ装置1におけるBluetoothモジュール用電源の省電力に関する設定(消費電力に関する設定)が可能となる。ダイアログボックスにおいては、「常にBluetoothを有効にする」、「常にBluetoothを無効にする」、「Bluetoothデバイスを定期的に検出する」、「Bluetoothデバイスを特定時刻に検出する」といった内容の4つの選択肢がチェックボックスにより表示され、そのうちの1つの選択肢だけがユーザにより選択可能な構成となっている。また、プリンタ装置1は、ホストコンピュータ2のダイアログボックスにおける4つの選択肢(チェックボックス)の選択に応じてホストコンピュータ2から送信される設定項目情報(設定情報)に対応したモードに移行することが可能である。
【0038】
ホストコンピュータ2のダイアログボックスにおいて、ユーザにより「常にBluetoothを有効にする」という選択肢が選択された場合には、該選択肢に対応した設定項目情報がホストコンピュータ2からプリンタ装置1に送信されるため、プリンタ装置1は常にBluetoothモジュール用電源をONにしておくことで、プリンタ装置1に対しいつでも他のデバイスからBluetoothによって接続が可能な状態とする設定がなされる。
【0039】
ホストコンピュータ2のダイアログボックスにおいて、ユーザにより「常にBluetoothを無効にする」という選択肢が選択された場合には、該選択肢に対応した設定項目情報がホストコンピュータ2からプリンタ装置1に送信されるため、プリンタ装置1は常にBluetoothモジュール用電源をOFFにしておくことで、プリンタ装置1に対し他のデバイスからはBluetoothによって常に接続が不可能な状態とする設定がなされる。
【0040】
ホストコンピュータ2のダイアログボックスにおいて、ユーザにより「Bluetoothデバイスを定期的に検出する」という選択肢が選択された場合には、該選択肢に対応した設定項目情報がホストコンピュータ2からプリンタ装置1に送信されるため、第1の実施の形態で示したように、プリンタ装置1はプリンタ装置自身が接続可能なBluetoothデバイスを定期的にInquiryにより検索し、自動的にBluetoothモジュール用電源のON/OFF制御を行うモードに移行する。即ち、検索時以外はBluetoothモジュール用電源をOFFとする。
【0041】
本実施の形態では、ホストコンピュータ2のダイアログボックス上でユーザにより所望の選択肢(チェックボックス)が選択された場合には、プリンタ装置1がプリンタ装置外部のデバイスに対しInquiry(検索)を行う検索間隔を設定することが可能な構成となっている。即ち、プリンタ装置1が実際にどのくらいの検索間隔でプリンタ装置外部のデバイスを検出するかを設定することが可能な構成となっている。
【0042】
プリンタ装置1は、設定された検索間隔で定期的にデバイスを検出することによって、プリンタ装置1に対し印刷命令を送信可能なプロトコルやプロファイルを有するデバイスがプリンタ装置1の周辺(電波の届く範囲)に存在した場合には、Bluetoothモジュール用電源をONにしておくことで、プリンタ装置1が当該デバイスに対しBluetoothによる接続を可能な状態としておくことが可能となる。相手先のBluetoothデバイスが移動などにより物理的にInquiryによって検出不可能になった場合や、印刷命令を送信不可能なBluetoothデバイスしか存在しない場合には、プリンタ装置1はBluetoothモジュール用電源をOFFとすることで、消費電力を節約することが可能となる。
【0043】
ホストコンピュータ2のダイアログボックスにおいて、ユーザにより「Bluetoothデバイスを特定時刻に検出する」という選択肢が選択された場合には、該選択肢に対応した設定項目情報がホストコンピュータ2からプリンタ装置1に送信されるため、更に、プリンタ装置1において特定の検索時刻にデバイスの検索を行うことを設定することが可能となる。プリンタ装置1は、設定された検索時刻にのみ第1の実施の形態で説明した手順でデバイスの検出を行い、プリンタ装置1の周辺に位置するデバイスからの印刷命令により該プリンタ装置1で印刷可能であるかどうかを判断し、その判断結果に基づきBluetoothモジュール用電源をON/OFF制御する処理を行う。即ち、検索時以外はBluetoothモジュール用電源をOFFとする。
【0044】
上記のように、ホストコンピュータ2上のダイアログボックスにおける各選択肢(チェックボックス)から所望の選択肢を選択することにより、ユーザの利用環境に合わせて、プリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源の省電力設定を行うことが可能となる。ダイアログボックスにおいてユーザが選択した選択肢(設定項目)を示す設定項目情報は、ユーザがダイアログボックス上の「送信」ボタンをクリックすることによって、ホストコンピュータ2からプリンタ装置1に送信される。
【0045】
尚、ホストコンピュータ2からプリンタ装置1に上記設定項目情報を送信する際の通信方式に関しては、上述したようなBluetooth等の無線通信に限定されるものではなく、無線通信以外にも、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1284、USB(Universal Serial Bus)等の有線通信によって、ホストコンピュータ2からプリンタ装置1に上記設定項目情報を送信する場合にも適用可能である。プリンタ装置1は、ホストコンピュータ2から送信された上記設定項目情報をRAM104に記憶しておき、その設定項目情報が示す設定に応じた処理を行う。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ホストコンピュータ2に所定のアプリケーション(プリンタ装置1側のBluetoothモジュールに関する省電力設定を利用するためのアプリケーション)が搭載されている場合には、ホストコンピュータ2のダイアログボックスにおいて、プリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源に関する省電力設定を行うことで、プリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源に対するユーザの意思に従った省電力制御が可能となる。
【0047】
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態では、プリンタ装置及びホストコンピュータを備えた無線通信システムにおいて、ホストコンピュータに所定のアプリケーション(プリンタ装置側からプリンタ装置自身のBluetoothモジュールの省電力設定を促すことが可能なアプリケーション)を搭載した場合の例について説明する。尚、プリンタ装置及びホストコンピュータの構成(図2参照)は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0048】
次に、プリンタ装置1側からプリンタ装置自身のBluetoothモジュールの省電力設定を促すことが可能なアプリケーションを起動するまでの流れについて図6、図7のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0049】
プリンタ装置1は、第2の実施の形態で説明したように、ホストコンピュータ2のダイアログボックスにおける「常にBluetoothを有効にする」、「常にBluetoothを無効にする」、「Bluetoothデバイスを定期的に検出する」、「Bluetoothデバイスを特定時刻に検出する」という4つの選択肢の選択に対応したモードに設定することが可能となっている。プリンタ装置1のモードが、例えば「Bluetoothデバイスを定期的に検出する」或いは「Bluetoothデバイスを特定時刻に検出する」という設定になっていた場合、プリンタ装置1は、第1の実施の形態で説明した図3のフローチャートに示す制御手順に従い、特定のタイミングでBluetoothデバイスの検索を開始する。
【0050】
プリンタ装置1は、検索の結果、プリンタ装置1の周辺にBluetoothデバイスとしてホストコンピュータ2が存在し、該ホストコンピュータ2にSDPにより利用可能なサービスがある場合には、更に第2の実施の形態で説明したプリンタ装置1のBluetoothモジュールに関する省電力設定を利用可能なアプリケーションが存在するかどうかを、SDPに従いホストコンピュータ2に対して問い合わせを行う。プリンタ装置1は、問い合わせの結果、ホストコンピュータ2にアプリケーションが存在しない場合には、通常と同じ処理を行い、ホストコンピュータ2にアプリケーションが存在した場合には、ホストコンピュータ2に対し接続して通信を行い、アプリケーションの起動指示を行う。ホストコンピュータ2は、プリンタ装置1との通信に基づきアプリケーションを起動させる。
【0051】
図6はホストコンピュータ2におけるアプリケーション起動処理を示すフローチャートである。本フローチャートは、ホストコンピュータ2において、プリンタ装置1のBluetoothモジュールに関する省電力設定を利用可能なアプリケーションを起動し、ユーザによる選択に基づきプリンタ装置1に対し「利用」情報または「未使用」情報を送信する処理の流れを示したものである。
【0052】
ホストコンピュータ2においてアプリケーションが起動されると(ステップS801)、ホストコンピュータ2のCPU201は、図8に示すダイアログボックスを表示装置206に表示させる(ステップS802)。ユーザはダイアログボックスの表示に基づいて、ホストコンピュータ2の周辺にBluetoothプリンタが存在することを確認することが可能となり、Bluetoothプリンタを利用するかどうかの判断を促される(ステップS803)。また、ユーザが「省電力詳細設定」ボタンをクリックすることにより、ホストコンピュータ2のCPU201は、第2の実施の形態で説明した省電力設定アプリケーションを起動し、省電力設定を可能にする。
【0053】
ユーザがダイアログボックス上の「Bluetoothプリンタが発見されました 今すぐ利用しますか?」の問い合わせに対して、すぐに利用しないと判断し「NO」のボタンをクリックした場合には、ホストコンピュータ2のアプリケーションからプリンタ装置1に対して「未使用」情報(プリンタ装置1を使用しない(利用しない)ことを示す情報)を送信する(ステップS805)。プリンタ装置1のCPU101は、ホストコンピュータ2から「未使用」情報を受信すると、他に印刷命令が送信可能なデバイスが検索されていない場合には、プリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源をOFFにする処理を行う。その後、プリンタ装置1のCPU101は、プリンタ装置1に設定されているモードの内容に従って定期的或いは特定時刻にBluetoothデバイスの検索を行う。これにより、ユーザの意図に従ったプリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源を制御する処理が可能となる。
【0054】
ユーザがダイアログボックス上の「Bluetoothプリンタが発見されました 今すぐ利用しますか?」の問い合わせに対して、利用すると判断し「YES」のボタンをクリックした場合には、ホストコンピュータ2のアプリケーションからプリンタ装置1に対して「利用」情報を送信し(ステップS804)、アプリケーションが終了する(ステップS806)。プリンタ装置1のCPU101は、ホストコンピュータ2から「利用」情報を受信すると、「利用」情報をRAM104に記憶しておく。
【0055】
次に、プリンタ装置1がホストコンピュータ2から受信した「利用」情報により、アプリケーションの起動の有無を判断する処理を詳細に説明する。上記図6のステップS804で、プリンタ装置1がホストコンピュータ2から受信しRAM104に記憶しておいたプリンタ装置1を利用するという「利用」情報については、次のような処理を行う。即ち、プリンタ装置1は、ホストコンピュータ2等のデバイスから送信された印刷データを受信し印刷が完了した場合には、RAM104の「利用」情報をクリアする。他方、プリンタ装置1は、ホストコンピュータ2等のデバイスから印刷データが送信されていない場合には、RAM104の「利用」情報は残されたままとなっている。
【0056】
図7はデバイス検索時の処理を示すフローチャートである。本フローチャートは、プリンタ装置1がInquiryによる検索処理によってアプリケーションが起動可能なデバイスがあると判断した場合の、アプリケーション起動の判断の流れを示したものである。
【0057】
プリンタ装置1のCPU101は、アプリケーションが利用可能なデバイスを検索すると(ステップS901)、そのデバイスにおけるプリンタ「利用」情報がRAM104に残っているかどうかを判断する(ステップS902)。検索が初回である場合や、印刷完了によりクリアされることによってプリンタ「利用」情報がRAM104に無い場合には、プリンタ装置1のCPU101は、プリンタ装置1を利用するかどうかをダイアログボックスによりユーザに判断させるアプリケーションを上記デバイスに起動させ(ステップS903)、本処理を終了する(ステップS904)。プリンタ「利用」情報がRAM104に残っている場合には、プリンタ装置1のCPU101は、そのデバイスからまだプリンタ装置1を利用する意思があると判断して、アプリケーションを起動せずにそのまま本処理を終了する(ステップS904)。
【0058】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ホストコンピュータ2からプリンタ装置1を利用するユーザの意思がプリンタ装置1に送信されるため、プリンタ装置1がホストコンピュータ2を検索する毎に、ホストコンピュータ2においてダイアログボックスを表示するといった煩わしさを軽減することができる。また、ユーザがプリンタ装置1を利用しない意思をダイアログボックスを介して示した場合には、プリンタ装置1において次のデバイス検索を行っている間はプリンタ装置1のBluetoothモジュール用電源をOFFにすることが可能となり、省電力化を図ることが可能となる。
【0059】
尚、上記実施の形態では、プリンタ装置、ノートPC、スキャナ装置、PDA装置等を備えた無線通信システムを例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記以外の無線通信可能なデバイスを備えた無線通信システムに適用することも可能である。
【0060】
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0061】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0062】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0063】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0064】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0065】
[実施態様の例]
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0066】
〔実施態様1〕 無線通信に必要な電源を備えた無線通信装置において、
無線通信対象となる外部装置が無線通信可能な圏内に存在するか否かを調べるための検索信号を送信する検索手段と、前記検索信号に対する外部装置からの応答の状況に基づいて前記電源の制御を行う制御手段とを備え、
前記電源の制御とは、前記電源の消費電力を節減する制御であることを特徴とする無線通信装置。
【0067】
〔実施態様2〕 前記制御手段は、前記検索信号に対する外部装置からの応答の状況に基づいて外部装置が前記無線通信装置と無線通信可能か否かを判断し、判断結果に基づいて前記電源の制御を行うことを特徴とする実施態様1記載の無線通信装置。
【0068】
〔実施態様3〕 前記制御手段は、前記検索信号に対し応答した外部装置が無い場合、前記電源の消費電力を節減する制御を行うことを特徴とする実施態様2記載の無線通信装置。
【0069】
〔実施態様4〕 前記制御手段は、前記検索信号に対し応答した外部装置におけるサービス情報の有無を検索し、検索結果に基づいて前記サービス情報が利用可能か否かを判断し、判断結果に基づいて前記電源の制御を行うことを特徴とする実施態様1記載の無線通信装置。
【0070】
〔実施態様5〕 前記制御手段は、前記検索信号に対し応答した外部装置に利用可能な前記サービス情報としてのサービスプロトコル或いはプロファイルが無い場合、前記電源の消費電力を節減する制御を行うことを特徴とする実施態様4記載の無線通信装置。
【0071】
〔実施態様6〕 前記検索手段は、前記無線通信装置が無線通信を行っていない状態で前記検索信号を送信することで外部装置の検索を行うことを特徴とする実施態様1記載の無線通信装置。
【0072】
〔実施態様7〕 前記検索手段は、前記検索信号を所定のタイミングで送信することで外部装置の検索を行うことを特徴とする実施態様1記載の無線通信装置。
【0073】
〔実施態様8〕 前記無線通信装置は、印刷装置等の周辺装置を含み、前記外部装置は、コンピュータ、携帯情報端末等の情報処理装置を含むことを特徴とする実施態様1記載の無線通信装置。
【0074】
〔実施態様9〕 前記無線通信は、Bluetooth通信であり、前記検索信号は、Inquiry信号であり、前記サービス情報の検索は、前記Bluetooth通信のService Discovery Protocolにより行うことを特徴とする実施態様1又は4記載の無線通信装置。
【0075】
〔実施態様10〕 無線通信に必要な電源を備えた無線通信装置と、前記無線通信装置と通信可能な通信装置とを有する通信システムにおいて、
前記通信装置は、前記無線通信装置に対し前記無線通信に関する設定情報を送信する送信手段を備え、
前記無線通信装置は、前記通信装置から送信された前記設定情報に応じて前記電源の制御を行う制御手段を備えることを特徴とする通信システム。
【0076】
〔実施態様11〕 前記無線通信装置の前記制御手段は、前記設定情報が前記無線通信を常時行うことを示す情報以外の情報である場合、前記電源の消費電力を節減する省電力モードに設定することを特徴とする実施態様10記載の通信システム。
【0077】
〔実施態様12〕 前記通信装置から前記無線通信装置に対する前記設定情報の送信は、無線通信と有線通信の何れでも可能であることを特徴とする実施態様10記載の通信システム。
【0078】
〔実施態様13〕 無線通信に必要な電源を備えた第1の無線通信装置と、アプリケーションを装備可能な第2の無線通信装置とを有する無線通信システムにおいて、
前記第1の無線通信装置は、前記第2の無線通信装置におけるサービス情報を検索する検索手段と、前記第2の無線通信装置に利用可能なサービス情報が存在する場合に前記第2の無線通信装置の前記アプリケーションを起動させる制御手段とを備えることを特徴とする無線通信システム。
【0079】
〔実施態様14〕 前記第2の無線通信装置は、起動した前記アプリケーションを介して、前記第1の無線通信装置の利用に関する選択を促す選択指示手段と、選択された内容を前記第1の無線通信装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする実施態様13記載の無線通信システム。
【0080】
〔実施態様15〕 前記第1の無線通信装置の前記制御手段は、前記第2の無線通信装置から送信された前記選択された内容に基づいて前記電源の制御を行うことを特徴とする実施態様14記載の無線通信システム。
【0081】
〔実施態様16〕 前記第1の無線通信装置の前記制御手段は、前記第2の無線通信装置から送信された前記選択された内容が前記第1の無線通信装置を利用しないことを示すものである場合、前記電源の消費電力を節減する制御を行うことを特徴とする実施態様15記載の無線通信システム。
【0082】
〔実施態様17〕 前記第1の無線通信装置の前記制御手段は、前記検索手段により前記第2の無線通信装置が検索された場合、前記第2の無線通信装置における前記第1の無線通信装置の利用に関する情報の有無に基づいて、前記第2の無線通信装置の前記アプリケーションを起動させるか否かを判断することを特徴とする実施態様13記載の無線通信システム。
【0083】
〔実施態様18〕 前記無線通信は、Bluetooth通信であり、前記検索信号は、Inquiry信号であり、前記サービス情報の検索は、前記Bluetooth通信のService Discovery Protocolにより行うことを特徴とする実施態様13記載の無線通信システム。
【0084】
〔実施態様19〕 無線通信に必要な電源を備えた無線通信装置により実行される電源制御方法において、
無線通信対象となる外部装置が無線通信可能な圏内に存在するか否かを調べるための検索信号を送信する送信工程と、前記検索信号に対する外部装置からの応答の状況に基づいて前記電源を制御する制御工程とを備えることを特徴とする電源制御方法。
【0085】
〔実施態様20〕 無線通信に必要な電源を備えた無線通信装置により電源制御方法を実行するプログラムにおいて、
無線通信対象となる外部装置が無線通信可能な圏内に存在するか否かを調べるための検索信号を送信する送信機能と、前記検索信号に対する外部装置からの応答の状況に基づいて前記電源を制御する制御機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。
〔実施態様21〕 無線通信に必要な電源を備えた無線通信装置により電源制御方法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体において、
前記電源制御方法は、無線通信対象となる外部装置が無線通信可能な圏内に存在するか否かを調べるための検索信号を送信する送信ステップと、前記検索信号に対する外部装置からの応答の状況に基づいて前記電源を制御する制御ステップとを備えることを特徴とする記憶媒体。
【0086】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、無線通信対象となる外部装置が無線通信可能な圏内に存在するか否かを調べるための検索信号を送信し、検索信号に対する外部装置からの応答の状況に基づいて無線通信に必要な電源の制御を行うので、無線通信に必要な電源の省電力化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ装置、ホストコンピュータ、スキャナ装置、PDA装置、Bluetoothマウスからなる無線通信システムの構成例を示す概念図である。
【図2】プリンタ装置及びホストコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【図3】通信機器検索処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ装置、ホストコンピュータからなる無線通信システムの構成例を示す概念図である。
【図5】ホストコンピュータにおけるダイアログボックスの表示例を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るアプリケーション起動処理を示すフローチャートである。
【図7】デバイス検索時の処理を示すフローチャートである。
【図8】ホストコンピュータにおけるダイアログボックスの表示例を示す図である。
【図9】FHSパケットの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ装置(無線通信装置、第1の無線通信装置)
2 ホストコンピュータ(外部装置、通信装置、第2の無線通信装置)
3 スキャナ装置(外部装置)
4 PDA装置(外部装置)
5 Bluetoothマウス
101 CPU(検索手段、制御手段)
102 無線通信I/F制御部
103 ROM
104 RAM
105 印刷制御部
106 ベースバンド部
107 RF部
108 アンテナ
201 CPU(選択指示手段)
202 無線通信I/F制御部(送信手段)
203 記憶媒体
204 RAM
205 アンテナ(送信手段)
206 表示装置
Claims (1)
- 無線通信に必要な電源を備えた無線通信装置において、
無線通信対象となる外部装置が無線通信可能な圏内に存在するか否かを調べるための検索信号を送信する検索手段と、前記検索信号に対する外部装置からの応答の状況に基づいて前記電源の制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする無線通信装置。
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