JP2004289192A - 画像形成装置、情報管理装置、画像形成・情報管理システム - Google Patents
画像形成装置、情報管理装置、画像形成・情報管理システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】特殊原稿以外の一般的な原稿についても不正な画像形成を防止したり、あるいは画像形成処理を容易に制限することができるようにする。
【解決手段】この装置は、原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する装置であって、CCDを含む原稿読み取り手段と、制御情報抽出手段と、処理手段とを備えている。原稿読み取り手段は原稿の画像情報及び制御情報を読み取る。制御情報抽出手段は原稿読み取り手段で読み取られた情報から制御情報を抽出する。処理手段は、原稿読み取り手段で読み取られた画像情報を、制御情報抽出手段により抽出された制御情報に基づいて画像形成処理する。
【選択図】 図4
【解決手段】この装置は、原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する装置であって、CCDを含む原稿読み取り手段と、制御情報抽出手段と、処理手段とを備えている。原稿読み取り手段は原稿の画像情報及び制御情報を読み取る。制御情報抽出手段は原稿読み取り手段で読み取られた情報から制御情報を抽出する。処理手段は、原稿読み取り手段で読み取られた画像情報を、制御情報抽出手段により抽出された制御情報に基づいて画像形成処理する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、特に、原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する画像形成装置に関する。
また、本発明は、情報管理装置、特に、原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する画像形成装置との間で情報の送受信が可能な情報管理装置に関する。
【0002】
さらに、本発明は、前述のような画像形成装置及び情報管理装置を備えたシステムに関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、偽造防止機能付きの複写機が提供されており(例えば、特許文献1)、この装置では、カラー複写による紙幣等の偽造防止のために、その複写物の追跡調査ができるようになっている。具体的には、複写の際に、機械番号や複写年月日等の追跡情報を、視認しにくいイエローの色画像データによって付加するようにしている。
【0004】
また、別の従来技術として、紙幣等の特殊文書については、その複写自体を制限するようにした複写機が知られている(例えば特許文献2)。ここでは、紙幣等の特殊原稿を読み込んだとき、その読み込み画像と、予め記憶手段に記憶された特殊原稿の画像データとを比較し、読み込み画像が紙幣等の特殊原稿であると判断されたときには、その複写機を操作した操作者の指紋情報等の固有情報を記憶することで不正コピーを防止しようとするものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−154586号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−338833号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2に記載された複写機では、原稿が紙幣のような特殊原稿の場合には有効に複写処理を制限することができる。すなわち、紙幣等のように特殊原稿として画像データを予め記憶することができるものについては、複写処理を制限することができる。
【0008】
しかし、複写処理の制限をする必要性があるのは、特殊原稿の複写処理に限られるものではない。例えば、著作権を有する書籍(以下、著作物と記す)については無制限な複写を制限する必要がある。また、会社の社内文書についても、文書の種類によっては、ある部署やある階級以上の社員については複写が許されるが、他の社員については複写が禁止される場合がある。このように、特殊原稿以外の原稿について複写処理の制限が必要な場合は、前述のような従来技術では対応が不可能である。
【0009】
また、著作物について、料金を支払うことによって複写が許可されている場合がある。このような場合、その課金をどのようにして行うかが問題である。例えばコンビニエンス・ストア等に委任することが考えられるが、各種の著作物について様々な課金情報をコンビニエンス・ストアが把握しておくのは面倒である。
以上のことは、ネットワークに接続されたスキャナで読み取られた画像を印刷するプリンタやファクシミリなどの画像形成装置で画像形成する場合にも同様の問題である。
【0010】
本発明の目的は、特殊原稿以外の一般的な原稿についても不正な画像形成を防止したり、あるいは画像形成処理を容易に制限することができるようにすることにある。
本発明の別の目的は、画像形成のための課金処理等の作業を容易にすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る画像形成装置は、原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する装置であって、原稿読み取り手段と、制御情報抽出手段と、処理手段とを備えている。原稿読み取り手段は原稿の画像情報及び制御情報を読み取る。制御情報抽出手段は原稿読み取り手段で読み取られた情報から制御情報を抽出する。処理手段は、原稿読み取り手段で読み取られた画像情報を、制御情報抽出手段により抽出された制御情報に基づいて画像形成処理する。
【0012】
この装置において用いられる原稿には、原稿本来の画像情報に加えて制御情報が印刷されている。そして、このような原稿の画像情報及び制御情報が原稿読み取り手段によって読み取られる。この読み取られた情報から、制御情報が抽出され、制御情報に基づいて画像形成処理が実行される。
ここでは、原稿自体に制御情報が印刷されており、画像読み取り手段によって制御情報を読み取って処理を実行するので、種々の画像形成処理を容易に実行することができる。
【0013】
請求項2に係る画像形成装置は、請求項1の装置において、制御情報は画像形成処理を制限するための情報であり、処理手段は制御情報に基づいて画像形成処理を制限する。
ここでは、種々の画像形成処理の制限が容易になる。
請求項3に係る画像形成装置は、請求項2の装置において、制御情報は画像形成処理を禁止するための情報であり、処理手段は制御情報に基づいて画像形成処理を禁止する。
【0014】
ここでは、紙幣等の特殊原稿のみならず、一般的な原稿についても不正な画像形成を防止することが容易になる。
請求項4に係る画像形成装置は、請求項1から3のいずれかの装置において、画像形成を行う操作者の識別データを得るための識別データ獲得手段をさらに備えている。そして、制御情報は予め登録された操作者のみに画像形成処理を許可する情報であり、処理手段は、識別データ獲得手段で得られた識別データが予め登録されたデータと一致したときのみ画像形成処理を実行する。
【0015】
ここでは、一律にある操作者のみの画像形成処理を許可するのではなく、原稿の種類等に応じて予め登録された操作者の画像形成処理のみを許可することができる。したがって、様々な画像形成処理の制限を容易に実行できる。
請求項5に係る画像形成装置は、請求項1から4のいずれかの装置において、制御情報は画像形成処理の際に画像形成履歴を印刷することを指示する情報であり、処理手段は、制御情報に基づいて、原稿の画像形成処理とともに画像形成履歴を印刷処理する。
【0016】
ここでは、画像形成処理の際に、画像形成履歴を印刷することができるので、この履歴を利用して、例えば、画像形成処理の回数制限を容易に実行できる。
請求項6に係る画像形成装置は、請求項1から5のいずれかの装置において、1つの原稿に対して既に画像形成処理された処理回数を検出する回数検出手段をさらに備え、制御情報は1つの原稿に対して許容回数の画像形成処理のみを許可するための情報である。そして、処理手段は、1つの原稿に対する処理回数が許容回数に到達していないときのみ画像形成処理を実行する。
【0017】
ここでは、前記同様に、画像形成処理の回数制限を容易に実行できる。
請求項7に係る画像形成装置は、請求項6の装置において、処理手段は、画像形成処理の実行時に許容回数から「1」を減算し、得られた残回数を許容回数として原稿の画像形成処理とともに印刷処理する。
ここでは、原稿を読み取るだけで、容易に画像形成処理の回数制限を実行できる。
【0018】
請求項8に係る画像形成装置は、請求項1から7の装置において、制御情報は画像形成処理が有料であることを示す情報であり、画像形成処理に対する操作者からの支払いを確認する支払い確認手段をさらに備えている。そして、処理手段は支払い確認手段による確認後に画像形成処理を実行する。
ここでは、画像形成のための料金情報や、画像形成処理のための支払い確認を装置が記憶し、実行処理するので、管理者の手間を省くことができる。
【0019】
請求項9に係る画像形成装置は、請求項8の装置において、原稿に応じて画像形成料金を記憶する料金記憶手段と、料金を表示する表示手段とをさらに備え、制御情報は画像形成料金を表示手段に表示させるための情報を含む。
ここでは、前記同様に、管理者の手間を省くことができる。
請求項10に係る情報管理装置は、原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する画像形成装置との間で情報の送受信が可能な装置であって、画像形成装置からの情報を受ける受信手段と、画像形成装置に関連する情報を記憶する記憶手段と、画像形成装置からの情報に応じて記憶手段に記憶された情報に基づき画像形成装置に対して送信すべき情報を得る制御手段と、制御手段で得られた情報を画像形成装置に送信する送信手段と、画像形成装置において処理された画像形成処理に関する情報を管理する管理手段とを備えている。
【0020】
この装置では、画像形成装置からの情報を受けると、その情報に応じて画像形成装置に対して送信すべき情報を作成し、この情報を画像形成装置に送信する。また、画像形成装置において処理された画像形成処理に関する情報を管理する。
ここでは、画像形成装置において種々の画像形成処理のための制御を行う際に、画像形成装置側で大容量のデータやプログラムを持つ必要がなく、画像形成装置側での負担が軽くなる。
【0021】
請求項11に係る情報管理装置は、請求項10の装置において、記憶手段は画像形成装置で画像形成処理操作を許可された操作者のデータを記憶するものであり、受信手段は画像形成装置の操作者に関するデータを受信するものであり、制御手段は画像形成装置の操作者に関するデータに基づいて操作者が画像形成処理操作が許可された操作者であるか否かを示す許可/禁止信号を作成するものであり、送信手段は許可/禁止信号を送信するものである。
【0022】
ここでは、大量の操作者のデータを情報管理センタ側で一括して記憶しておくことができる。したがって、多数の画像形成装置を有する会社内等において多数の操作者が各装置を使用する場合において便利である。
請求項12に係る情報管理装置は、請求項10又は11の装置において、記憶手段は画像形成装置での画像形成処理に関する課金のためのデータを記憶するものであり、受信手段は画像形成装置における処理データを受信するものであり、制御手段は処理データに基づいて課金データを作成するものであり、送信手段は画像形成装置において課金情報を表示するためのデータを送信するものである。そして、課金データに基づいて料金徴収のためのデータを送信する手段をさらに備えている。
【0023】
この装置では、画像形成装置での画像形成処理に関する課金のためのデータが記憶されており、画像形成装置における処理データが送られてくると、この処理データに基づいて課金データが作成される。この課金データは、画像形成装置において課金情報を表示するためのデータとして用いられる。
また、この課金データに基づいて料金徴収のためのデータを送信する手段をさらに備えている。これにより、例えば、操作者の預金口座からの料金引き落としのためのデータを銀行に送り、課金及び料金の徴収を行うことができる。
【0024】
請求項13に係る画像形成・情報管理システムは、請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置と、請求項10から12に記載の情報管理装置とを備えている。
【0025】
【発明の実施の形態】
[複写機の構成]
図1は本発明の一実施形態によるフルカラー複写機の概略構成図である。
この複写機10は、原稿が載置される原稿台1と、原稿台1に載置された原稿を走査する蛍光灯などの冷陰極ランプ2と、走査による反射光を読み取ってデータ処理を行うデータ処理手段3と、データ処理手段3によって処理されたデータによりレーザ光を照射するレーザ装置4と、レーザ装置4からのレーザ光によりカラー画像を形成する画像形成部5とを有している。また、この複写機10は、画像形成部5に供給する用紙を収納する給紙カセット6と、用紙表面に転写された画像を定着するための定着ユニット7と、排出トレイ8とを有している。さらにこの複写機10は、データ処理手段3からのデータを受けるとともに各部の制御を行うCPU11と、特殊画像或いは特殊文章等の特定情報が格納された比較辞書12と、全ての操作者のIDが格納されたID記憶部13と、特定情報と関連づけて複写処理の制御を行うための特性情報が格納された特性情報記憶部14が接続されている。
【0026】
データ処理手段3は、CCD21、ゲイン調整回路22、サンプルホールド回路23、A/D変換回路24、シェーディング回路25、ガンマ補正回路26、ライン補正回路27、色収差補正・MTF補正回路28、ビットマップメモリ29、像域分離回路30、色補正回路/YMC変換/BK生成回路31及び階調補正/スクリーニング回路32を有している。
【0027】
そして、このデータ処理手段3では、CCD21において原稿からの反射光を受光し、ゲイン調整回路22において、CCD21から送られてきたRGBのアナログ信号の出力を、後段のA/D変換回路24のダイナミックレンジに合わせるために、各色の出力に最適な増幅率を設定して増幅する。また、サンプルホールド回路23において得られたアナログデータ(電圧)を、A/D変換回路24によりディジタルデータに変換する。さらに、シェーディング回路25においてランプ光量の不均一性などによる画質への悪影響を補正し、ガンマ補正回路26では人間の目の特性にCCDの特性を合わせるための補正を実施する。次に、ライン補正回路27により、原稿の同一位置のR,G,Bデータを同時に出力するためのライン補正を実施し、色収差補正・MTF補正回路28において、光学レンズを使用することに起因する文字再現の劣化を抑えるための処理と、この処理に起因するMTF(解像力)劣化を抑えるためのエッジ強調処理を実施する。このようにして得られた画像データは、ビットマップメモリ29に格納される。
【0028】
さらに、データ処理手段3では、像域分離回路30において、例えば、文字/写真/網点にそれぞれ区分けして、それぞれの個所毎に最適な画像処理を施す。このようにして画像データに最適化処理を施した後、色補正色補正回路/YMC変換/BK生成回路31においてY,M,C及びBkの各データに変換する。さらに、この後、階調補正/スクリーニング回路32によって階調性を向上させるように処理を実行する。
【0029】
レーザ装置4は、データ処理手段3によって得られたデータに基づいてレーザパルス変調を行うレーザパルス回路35と、レーザパルス回路35の出力によって駆動されるレーザ36とを有している。なお、このレーザ装置に代えて、LEDヘッドやインクジェット等を用いたものでもよい。
また、画像形成部5は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),Bk(ブラック)用の感光体ドラム40a,40b,40c,40dと、各感光体の表面に形成された静電潜像を現像するための現像部41a,41b,41c,41dと、各感光体ドラムの表面と順次対向するように設けられた循環する転写ベルト42とを有している。
【0030】
CPU11は、冷陰極ランプ3を駆動するランプ制御、操作パネル制御、主帯電制御、現像バイアス制御、複写高圧制御、用紙搬送制御、その他のモータ、クラッチなどの制御を行う。
[ネットワークシステム]
またこの複写機10は、周知のネットワークと接続するために、NIC(network interface card)45を有しており、このNIC45により、ビットマップメモリ29に記憶された画像データを外部に送信或いは外部から受信する。
【0031】
図2は、複数の複写機10が接続された社内LAN50と、複数の社内LANが接続された情報管理センタCとを含むネットワークシステムの概略構成を示している。
この図2に示すように、社内LAN50においては、各複写機10は、ケーブルを介して文書管理サーバS1に接続されるとともに、文書管理サーバS1を介して互いに接続されている。そして、このように構成された社内LANは、LANサーバ(ファイア・ウォール)FW1を介して外部の情報管理センタCと接続されている。
【0032】
[原稿について]
本実施形態の複写機では、原稿として、本来の画像情報のみを有する通常の原稿の他に、本来の画像情報以外にコピー処理の制限を行うための特定情報が含まれているような原稿を扱う。特定情報としては、原稿が紙幣等であるために不正なコピー処理として全面的に処理を制御するための情報、原稿が社内文書等であってコピー処理を許可する操作者を限定するための情報、コピー処理の履歴を印刷するための情報、原稿が著作物であって料金の支払いによってコピー処理を許可するための情報等が含まれる。そして、この特定情報は、例えば、原稿本来の画像情報の中に、本来の画像情報ではないイエローのデータを特定のルールに従って挿入することによって表される。なお、このような情報の表し方は、特開平7−154586号公報等で示されるように周知である。もちろん、原稿の本来の画像情報が示された領域以外にバーコード等を用いて表すようにしてもよい。
【0033】
[制御処理]
<全体の制御処理>
次に図3以降のフローチャートに従って制御処理について説明する。
まずステップS1では、操作部のコピーボタンが押されたかどうかを判断する。コピーボタンが押されるとステップS2に移行し、CCD21などによるスキャニングが開始され、これにより取り込まれた画像がビットマップメモリ29に展開される。CCD21は、R,G,Bの色情報を読み取るので、ビットマップメモリ29に展開された情報もR,G,Bに対応している。
【0034】
次にステップS3では、特定情報の抽出を行う。この特定情報抽出は、例えば、ビットマップメモリ29に展開されたイエローの画像データのみに対して周知の切り出し処理を行うことによって行う。また、特定情報がバーコードによって記録されている場合は、そのバーコードを読み取ることによって抽出する。以上のような抽出処理によって得られたデータが、比較辞書12に予め登録された特定情報と一致するか否かを判断する。ここで一致する特定情報がない場合は、ステップS4に移行して通常のコピー処理を実行する。一方、抽出されたデータが特定情報に一致した場合は、ステップS3からステップS5に移行する。
【0035】
ステップS5では、操作部のモニタ画面などに操作者本人のID情報を入力することを求める。例えば「貴方のIDを入力して下さい」といったコメントをモニタ画面に出力表示する。本人情報としてはIDのほか、声紋情報、指紋情報、ICカードなどによる情報など種々のものが使用可能である。
次にステップS6では、ステップS5の表示に基づいて予め設定された所定時間以内に、操作者がIDを入力したか否かを判断し、所定時間内に入力されない場合は、ステップS7に移行して処理を中止する。また、IDが入力された場合は、ステップS8において入力されたIDをID記憶部13に記憶されているIDと比較し、ステップS9において操作者がID記憶部13に記憶されたIDの操作者か否かを判断する。操作者がIDを入力したものの、そのIDがID記憶部6に記憶されているIDと一致しない場合は、ステップS7に移行して処理を中止する。
【0036】
入力されたIDがID記憶部13に記憶されたものと一致した場合は、ステップS9からステップS10に移行して、前述の特定情報に関連する特性情報を特性記憶部14から抽出する。特性情報は、その後の処理の仕方を定めた情報であり、特定情報毎に定められ、コマンドにより構成されている。そこで、この抽出された特性情報に基づいて、ステップS11において特殊な処理を実行する。
【0037】
<特殊処理>
図4に特殊処理のフローチャートを示す。
この特殊処理では、特性情報の内容を判断し、その判断に従って処理を実行する。すなわち、特性情報が、ステップS20では不正コピーであることを示すものであるか否かを判断し、ステップS21では履歴印刷処理のためのものであるか否かを判断し、ステップS22ではコピー制限処理のためのものであるか否かを判断し、ステップS23では著作物のコピー処理であることを示すものであるか否かを判断する。
【0038】
例えば紙幣のコピー処理をした場合は、紙幣に示されている特定情報によって、この処理が不正コピーであると判断される。この場合は、ステップS20からステップS30に移行し、操作部のモニタ画面に、例えば「コピーできません」といったコメントを出力するとともに、それ以上の処理を中止する。
また、特性情報が履歴印刷を行うことを指示する情報である場合は、ステップS21からステップS31に移行する。ステップS31では、例えばその情報の複写回数、複写履歴をその転写紙に印刷するなどの処理を行う。
【0039】
特性情報が、コピー処理を操作者によって制限することを示す情報の場合は、ステップS22からステップS32に移行する。ステップS32では、入力された操作者のIDにより、そのIDが該当する原稿のコピー処理を許可された操作者のIDであるか否かを判断する。許可されたIDである場合は、ステップS32からステップS33に移行し、ステップS33において通常のコピー処理を実行する。また、コピー処理が許可されていないIDである場合は、ステップS32からステップS34に移行し、前述のように、操作部のモニタ画面にコピー禁止であることを表示して処理を中止する。
【0040】
さらに、特性情報が、著作物であることを示す場合は、ステップS23からステップS35の移行し、課金処理を実行する。
<課金処理>
課金処理は、情報管理センタCとの間で情報の送受信を行うことによって処理される。図5は複写機10側の課金処理のフローチャート、図6は情報管理センタC側の課金処理のフローチャートを示している。ここでは、著作権を有する書籍等をコピー処理する場合は、そのための料金を支払うことによってコピーが許可され、また料金の徴収等は情報管理センタCで行う場合を例にとっている。
【0041】
情報管理センタCには、著作物及びその著作物をコピー処理する場合の料金、コピー処理を許可する回数等が管理されている。さらに、この情報管理センタCには、ユーザ登録がなされており、登録されたユーザに対してのみ著作物のコピー処理が許可される。また、登録されたユーザからのコピー料金を徴収するために、情報管理センタCにはユーザ毎の情報として、例えば、登録されたユーザの料金自動引き落としのための銀行口座番号等の情報や、そのユーザが、ある著作物を何回コピー処理したか等の履歴に関する情報が格納されている。この実施形態では、ユーザは、操作者個々ではなく、図2において社内文書管理サーバーS1によって管理されているグループである。すなわち、このグループ(例えば会社)単位でユーザIDが割り当てられている。
【0042】
このような環境において、著作物をコピー処理する場合は、まずステップS40において、複写機10から情報管理センタCに対してコピー処理の許可要求を送信する。情報管理センタ側では、ステップP1において、複写機側からの許可要求を受け付けたか否かを判断する。情報管理センタC側で許可要求を受け付けた場合は、ステップP1からステップP2に移行し、情報管理センタCに登録されているユーザか否かを判断する。登録ユーザでない場合は、ここでは示していないが、新規登録を求める等の処理を実行する。
【0043】
許可要求を送出したユーザが、情報管理センタCに既に登録されているユーザの場合は、ステップP2からステップP3に移行する。このステップP3では、コピーを許可するか否かを判断する。ここで、情報管理センタCでは、前述のように、各著作物について、1ユーザに対して何回のコピーを許可するか、1回のコピー料金がいくらであるか等の情報や、各ユーザ毎のコピー履歴が記録されている。したがって、ステップP3では、これらの情報によって、コピーを許可するか否かを判断する。例えば、許可要求を送出してきたユーザが、許可されたコピー回数を既にオーバーしている場合は、ステップP3からステップP4に移行し、コピー禁止を示すための信号をユーザに送信する。一方、コピーが許可される場合は、ステップP3からステップP4に移行し、コピー許可信号をユーザに送信する。
【0044】
そして、ステップP6では、ユーザからコピーが終了した旨の信号が送られてくるのを待つ。
一方、ユーザ側では、ステップS41において情報管理センタCからコピー許可信号が送られてくるのを待つ。情報管理センタCでのステップP3,P4が実行され、コピー禁止信号が送られてきた場合は、ステップS41からステップS42に移行し、コピーが禁止されている旨を操作部のモニタ画面に表示して処理を中止する。情報管理センタCにおいてステップP5が実行され、許可信号が送られてきた場合は、ステップS41からステップS43に移行し、その著作物について通常のコピー処理を実行する。
【0045】
コピー処理が終了すればステップS44に移行する。このステップS44では、コピー処理が終了したことを示す信号とともに、コピー部数、日付等のデータを情報管理センタCに送信する。
情報管理センタC側では、ユーザ側からのコピー終了の信号やデータを受けて、ステップP6からステップP7に移行する。ステップP7では、ユーザから送信されてきたデータ等を元にコピー料金を演算するとともに、その料金を該当するユーザの銀行口座から引き落とすための処理を実行する。そして、ステップP8に移行し、引き落としデータをユーザに送信する。
【0046】
ユーザ側では、ステップS45において情報管理センタCからのデータ送信を待っており、情報管理センタCにおいてステップP8が実行され、データを受信した場合は、ステップS45からステップS46に移行する。ステップS46では、情報管理センタCから送られてきた引き落としデータをモニタ画面に表示する。これにより、ユーザ側の操作者は引き落とし料金を確認する。
【0047】
[他の実施形態]
(a)著作物をコピー処理する場合、1回のコピー処理は許可されるが、その転写物を再コピー処理することは禁止される場合がある。このような著作物については、再コピー処理を禁止するための特定情報が著作物の本来の画像情報とともに示されている。
【0048】
そこで、このような著作物をコピー処理する場合は、1回目のコピー処理の際に、コピー処理されたことを示す情報を、前述の実施形態のステップS31で示したように、履歴情報として本来の画像情報コピー処理とともに印刷すればよい。これにより、その転写物の再コピー処理を禁止することができる。
また、例えば3回のコピー処理が許可されている場合は、オリジナルの著作物に許容回数「3」を印刷しておき、1回のコピー処理を行う毎に減算し、その減算結果、すなわち、あと何回コピー処理が可能かを示す回数を転写物に印刷するようにしてもよい。より具体的には、オリジナルの著作物には例えばコピー処理の許容回数「3」が予め印刷されている。この場合は、その著作物を1回コピー処理すると、その結果得られた第1次転写物には新たな許容回数として「2」が印刷される。次にその第1次転写物をさらにコピー処理すると、その結果得られた第2次転写物には許容回数として「1」が印刷され、さらにこの第2次転写物をコピー処理すると、得られた第3次転写物には許容回数「0」が印刷され、それ以上のコピー処理が禁止されることになる。
【0049】
(b)原稿が著作物である場合には,原本とコピー物とを峻別できることが望ましい。そこで、著作物をコピー処理する場合は、前記同様にして、その転写物がコピーであることを表す情報を印刷するようにすることもできる。
(c)前記実施形態では、各複写機10に比較辞書12及びID記憶部13或いは特性情報記憶部14を設けたが、これらの情報記憶部は、情報管理センタCに設けても良い。そして、各複写機でコピー処理する場合は、スキャニングで得られた画像情報等を、ネットワークを通じて情報管理センタCに送信し、この情報管理センタCにおいて情報の比較等の処理を実行し、その結果によって、以後の制御処理の内容を、各複写機に送り返すようにすることもできる。
【0050】
(d)前記実施形態では、課金情報を情報管理センタCにおいて一括して管理するようにしたが、各複写機に課金情報を格納しておき、各複写機毎に課金処理を実行するようにしても良い。
(e)前記実施形態では、主に社内管理システムを例にとって説明したが、システムの例はこれに限定されない。例えば、あるグループに属する複数のコンビニエンス・ストアに置かれたそれぞれの複写機と情報管理センタとから構築されるシステムにも全く同様に本発明を適用できる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明では、特殊原稿以外の一般的な原稿についても不正な画像形成を防止したり、あるいは画像形成処理を容易に制限することができる。また、画像形成のための課金処理等の作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による複写機の概念図。
【図2】前記複写機を含むシステムの構成を示す図。
【図3】前記複写機の制御処理を示すフローチャート。
【図4】前記複写機の特殊処理のフローチャート。
【図5】前記複写機の課金処理のフローチャート。
【図6】情報管理センタの課金処理のフローチャート。
【符号の説明】
1 原稿台
2 冷陰極ランプ
3 データ処理手段
4 レーザ装置
5 画像形成部
10 複写機
11 CPU
45 NIC
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、特に、原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する画像形成装置に関する。
また、本発明は、情報管理装置、特に、原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する画像形成装置との間で情報の送受信が可能な情報管理装置に関する。
【0002】
さらに、本発明は、前述のような画像形成装置及び情報管理装置を備えたシステムに関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、偽造防止機能付きの複写機が提供されており(例えば、特許文献1)、この装置では、カラー複写による紙幣等の偽造防止のために、その複写物の追跡調査ができるようになっている。具体的には、複写の際に、機械番号や複写年月日等の追跡情報を、視認しにくいイエローの色画像データによって付加するようにしている。
【0004】
また、別の従来技術として、紙幣等の特殊文書については、その複写自体を制限するようにした複写機が知られている(例えば特許文献2)。ここでは、紙幣等の特殊原稿を読み込んだとき、その読み込み画像と、予め記憶手段に記憶された特殊原稿の画像データとを比較し、読み込み画像が紙幣等の特殊原稿であると判断されたときには、その複写機を操作した操作者の指紋情報等の固有情報を記憶することで不正コピーを防止しようとするものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−154586号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−338833号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2に記載された複写機では、原稿が紙幣のような特殊原稿の場合には有効に複写処理を制限することができる。すなわち、紙幣等のように特殊原稿として画像データを予め記憶することができるものについては、複写処理を制限することができる。
【0008】
しかし、複写処理の制限をする必要性があるのは、特殊原稿の複写処理に限られるものではない。例えば、著作権を有する書籍(以下、著作物と記す)については無制限な複写を制限する必要がある。また、会社の社内文書についても、文書の種類によっては、ある部署やある階級以上の社員については複写が許されるが、他の社員については複写が禁止される場合がある。このように、特殊原稿以外の原稿について複写処理の制限が必要な場合は、前述のような従来技術では対応が不可能である。
【0009】
また、著作物について、料金を支払うことによって複写が許可されている場合がある。このような場合、その課金をどのようにして行うかが問題である。例えばコンビニエンス・ストア等に委任することが考えられるが、各種の著作物について様々な課金情報をコンビニエンス・ストアが把握しておくのは面倒である。
以上のことは、ネットワークに接続されたスキャナで読み取られた画像を印刷するプリンタやファクシミリなどの画像形成装置で画像形成する場合にも同様の問題である。
【0010】
本発明の目的は、特殊原稿以外の一般的な原稿についても不正な画像形成を防止したり、あるいは画像形成処理を容易に制限することができるようにすることにある。
本発明の別の目的は、画像形成のための課金処理等の作業を容易にすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る画像形成装置は、原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する装置であって、原稿読み取り手段と、制御情報抽出手段と、処理手段とを備えている。原稿読み取り手段は原稿の画像情報及び制御情報を読み取る。制御情報抽出手段は原稿読み取り手段で読み取られた情報から制御情報を抽出する。処理手段は、原稿読み取り手段で読み取られた画像情報を、制御情報抽出手段により抽出された制御情報に基づいて画像形成処理する。
【0012】
この装置において用いられる原稿には、原稿本来の画像情報に加えて制御情報が印刷されている。そして、このような原稿の画像情報及び制御情報が原稿読み取り手段によって読み取られる。この読み取られた情報から、制御情報が抽出され、制御情報に基づいて画像形成処理が実行される。
ここでは、原稿自体に制御情報が印刷されており、画像読み取り手段によって制御情報を読み取って処理を実行するので、種々の画像形成処理を容易に実行することができる。
【0013】
請求項2に係る画像形成装置は、請求項1の装置において、制御情報は画像形成処理を制限するための情報であり、処理手段は制御情報に基づいて画像形成処理を制限する。
ここでは、種々の画像形成処理の制限が容易になる。
請求項3に係る画像形成装置は、請求項2の装置において、制御情報は画像形成処理を禁止するための情報であり、処理手段は制御情報に基づいて画像形成処理を禁止する。
【0014】
ここでは、紙幣等の特殊原稿のみならず、一般的な原稿についても不正な画像形成を防止することが容易になる。
請求項4に係る画像形成装置は、請求項1から3のいずれかの装置において、画像形成を行う操作者の識別データを得るための識別データ獲得手段をさらに備えている。そして、制御情報は予め登録された操作者のみに画像形成処理を許可する情報であり、処理手段は、識別データ獲得手段で得られた識別データが予め登録されたデータと一致したときのみ画像形成処理を実行する。
【0015】
ここでは、一律にある操作者のみの画像形成処理を許可するのではなく、原稿の種類等に応じて予め登録された操作者の画像形成処理のみを許可することができる。したがって、様々な画像形成処理の制限を容易に実行できる。
請求項5に係る画像形成装置は、請求項1から4のいずれかの装置において、制御情報は画像形成処理の際に画像形成履歴を印刷することを指示する情報であり、処理手段は、制御情報に基づいて、原稿の画像形成処理とともに画像形成履歴を印刷処理する。
【0016】
ここでは、画像形成処理の際に、画像形成履歴を印刷することができるので、この履歴を利用して、例えば、画像形成処理の回数制限を容易に実行できる。
請求項6に係る画像形成装置は、請求項1から5のいずれかの装置において、1つの原稿に対して既に画像形成処理された処理回数を検出する回数検出手段をさらに備え、制御情報は1つの原稿に対して許容回数の画像形成処理のみを許可するための情報である。そして、処理手段は、1つの原稿に対する処理回数が許容回数に到達していないときのみ画像形成処理を実行する。
【0017】
ここでは、前記同様に、画像形成処理の回数制限を容易に実行できる。
請求項7に係る画像形成装置は、請求項6の装置において、処理手段は、画像形成処理の実行時に許容回数から「1」を減算し、得られた残回数を許容回数として原稿の画像形成処理とともに印刷処理する。
ここでは、原稿を読み取るだけで、容易に画像形成処理の回数制限を実行できる。
【0018】
請求項8に係る画像形成装置は、請求項1から7の装置において、制御情報は画像形成処理が有料であることを示す情報であり、画像形成処理に対する操作者からの支払いを確認する支払い確認手段をさらに備えている。そして、処理手段は支払い確認手段による確認後に画像形成処理を実行する。
ここでは、画像形成のための料金情報や、画像形成処理のための支払い確認を装置が記憶し、実行処理するので、管理者の手間を省くことができる。
【0019】
請求項9に係る画像形成装置は、請求項8の装置において、原稿に応じて画像形成料金を記憶する料金記憶手段と、料金を表示する表示手段とをさらに備え、制御情報は画像形成料金を表示手段に表示させるための情報を含む。
ここでは、前記同様に、管理者の手間を省くことができる。
請求項10に係る情報管理装置は、原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する画像形成装置との間で情報の送受信が可能な装置であって、画像形成装置からの情報を受ける受信手段と、画像形成装置に関連する情報を記憶する記憶手段と、画像形成装置からの情報に応じて記憶手段に記憶された情報に基づき画像形成装置に対して送信すべき情報を得る制御手段と、制御手段で得られた情報を画像形成装置に送信する送信手段と、画像形成装置において処理された画像形成処理に関する情報を管理する管理手段とを備えている。
【0020】
この装置では、画像形成装置からの情報を受けると、その情報に応じて画像形成装置に対して送信すべき情報を作成し、この情報を画像形成装置に送信する。また、画像形成装置において処理された画像形成処理に関する情報を管理する。
ここでは、画像形成装置において種々の画像形成処理のための制御を行う際に、画像形成装置側で大容量のデータやプログラムを持つ必要がなく、画像形成装置側での負担が軽くなる。
【0021】
請求項11に係る情報管理装置は、請求項10の装置において、記憶手段は画像形成装置で画像形成処理操作を許可された操作者のデータを記憶するものであり、受信手段は画像形成装置の操作者に関するデータを受信するものであり、制御手段は画像形成装置の操作者に関するデータに基づいて操作者が画像形成処理操作が許可された操作者であるか否かを示す許可/禁止信号を作成するものであり、送信手段は許可/禁止信号を送信するものである。
【0022】
ここでは、大量の操作者のデータを情報管理センタ側で一括して記憶しておくことができる。したがって、多数の画像形成装置を有する会社内等において多数の操作者が各装置を使用する場合において便利である。
請求項12に係る情報管理装置は、請求項10又は11の装置において、記憶手段は画像形成装置での画像形成処理に関する課金のためのデータを記憶するものであり、受信手段は画像形成装置における処理データを受信するものであり、制御手段は処理データに基づいて課金データを作成するものであり、送信手段は画像形成装置において課金情報を表示するためのデータを送信するものである。そして、課金データに基づいて料金徴収のためのデータを送信する手段をさらに備えている。
【0023】
この装置では、画像形成装置での画像形成処理に関する課金のためのデータが記憶されており、画像形成装置における処理データが送られてくると、この処理データに基づいて課金データが作成される。この課金データは、画像形成装置において課金情報を表示するためのデータとして用いられる。
また、この課金データに基づいて料金徴収のためのデータを送信する手段をさらに備えている。これにより、例えば、操作者の預金口座からの料金引き落としのためのデータを銀行に送り、課金及び料金の徴収を行うことができる。
【0024】
請求項13に係る画像形成・情報管理システムは、請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置と、請求項10から12に記載の情報管理装置とを備えている。
【0025】
【発明の実施の形態】
[複写機の構成]
図1は本発明の一実施形態によるフルカラー複写機の概略構成図である。
この複写機10は、原稿が載置される原稿台1と、原稿台1に載置された原稿を走査する蛍光灯などの冷陰極ランプ2と、走査による反射光を読み取ってデータ処理を行うデータ処理手段3と、データ処理手段3によって処理されたデータによりレーザ光を照射するレーザ装置4と、レーザ装置4からのレーザ光によりカラー画像を形成する画像形成部5とを有している。また、この複写機10は、画像形成部5に供給する用紙を収納する給紙カセット6と、用紙表面に転写された画像を定着するための定着ユニット7と、排出トレイ8とを有している。さらにこの複写機10は、データ処理手段3からのデータを受けるとともに各部の制御を行うCPU11と、特殊画像或いは特殊文章等の特定情報が格納された比較辞書12と、全ての操作者のIDが格納されたID記憶部13と、特定情報と関連づけて複写処理の制御を行うための特性情報が格納された特性情報記憶部14が接続されている。
【0026】
データ処理手段3は、CCD21、ゲイン調整回路22、サンプルホールド回路23、A/D変換回路24、シェーディング回路25、ガンマ補正回路26、ライン補正回路27、色収差補正・MTF補正回路28、ビットマップメモリ29、像域分離回路30、色補正回路/YMC変換/BK生成回路31及び階調補正/スクリーニング回路32を有している。
【0027】
そして、このデータ処理手段3では、CCD21において原稿からの反射光を受光し、ゲイン調整回路22において、CCD21から送られてきたRGBのアナログ信号の出力を、後段のA/D変換回路24のダイナミックレンジに合わせるために、各色の出力に最適な増幅率を設定して増幅する。また、サンプルホールド回路23において得られたアナログデータ(電圧)を、A/D変換回路24によりディジタルデータに変換する。さらに、シェーディング回路25においてランプ光量の不均一性などによる画質への悪影響を補正し、ガンマ補正回路26では人間の目の特性にCCDの特性を合わせるための補正を実施する。次に、ライン補正回路27により、原稿の同一位置のR,G,Bデータを同時に出力するためのライン補正を実施し、色収差補正・MTF補正回路28において、光学レンズを使用することに起因する文字再現の劣化を抑えるための処理と、この処理に起因するMTF(解像力)劣化を抑えるためのエッジ強調処理を実施する。このようにして得られた画像データは、ビットマップメモリ29に格納される。
【0028】
さらに、データ処理手段3では、像域分離回路30において、例えば、文字/写真/網点にそれぞれ区分けして、それぞれの個所毎に最適な画像処理を施す。このようにして画像データに最適化処理を施した後、色補正色補正回路/YMC変換/BK生成回路31においてY,M,C及びBkの各データに変換する。さらに、この後、階調補正/スクリーニング回路32によって階調性を向上させるように処理を実行する。
【0029】
レーザ装置4は、データ処理手段3によって得られたデータに基づいてレーザパルス変調を行うレーザパルス回路35と、レーザパルス回路35の出力によって駆動されるレーザ36とを有している。なお、このレーザ装置に代えて、LEDヘッドやインクジェット等を用いたものでもよい。
また、画像形成部5は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),Bk(ブラック)用の感光体ドラム40a,40b,40c,40dと、各感光体の表面に形成された静電潜像を現像するための現像部41a,41b,41c,41dと、各感光体ドラムの表面と順次対向するように設けられた循環する転写ベルト42とを有している。
【0030】
CPU11は、冷陰極ランプ3を駆動するランプ制御、操作パネル制御、主帯電制御、現像バイアス制御、複写高圧制御、用紙搬送制御、その他のモータ、クラッチなどの制御を行う。
[ネットワークシステム]
またこの複写機10は、周知のネットワークと接続するために、NIC(network interface card)45を有しており、このNIC45により、ビットマップメモリ29に記憶された画像データを外部に送信或いは外部から受信する。
【0031】
図2は、複数の複写機10が接続された社内LAN50と、複数の社内LANが接続された情報管理センタCとを含むネットワークシステムの概略構成を示している。
この図2に示すように、社内LAN50においては、各複写機10は、ケーブルを介して文書管理サーバS1に接続されるとともに、文書管理サーバS1を介して互いに接続されている。そして、このように構成された社内LANは、LANサーバ(ファイア・ウォール)FW1を介して外部の情報管理センタCと接続されている。
【0032】
[原稿について]
本実施形態の複写機では、原稿として、本来の画像情報のみを有する通常の原稿の他に、本来の画像情報以外にコピー処理の制限を行うための特定情報が含まれているような原稿を扱う。特定情報としては、原稿が紙幣等であるために不正なコピー処理として全面的に処理を制御するための情報、原稿が社内文書等であってコピー処理を許可する操作者を限定するための情報、コピー処理の履歴を印刷するための情報、原稿が著作物であって料金の支払いによってコピー処理を許可するための情報等が含まれる。そして、この特定情報は、例えば、原稿本来の画像情報の中に、本来の画像情報ではないイエローのデータを特定のルールに従って挿入することによって表される。なお、このような情報の表し方は、特開平7−154586号公報等で示されるように周知である。もちろん、原稿の本来の画像情報が示された領域以外にバーコード等を用いて表すようにしてもよい。
【0033】
[制御処理]
<全体の制御処理>
次に図3以降のフローチャートに従って制御処理について説明する。
まずステップS1では、操作部のコピーボタンが押されたかどうかを判断する。コピーボタンが押されるとステップS2に移行し、CCD21などによるスキャニングが開始され、これにより取り込まれた画像がビットマップメモリ29に展開される。CCD21は、R,G,Bの色情報を読み取るので、ビットマップメモリ29に展開された情報もR,G,Bに対応している。
【0034】
次にステップS3では、特定情報の抽出を行う。この特定情報抽出は、例えば、ビットマップメモリ29に展開されたイエローの画像データのみに対して周知の切り出し処理を行うことによって行う。また、特定情報がバーコードによって記録されている場合は、そのバーコードを読み取ることによって抽出する。以上のような抽出処理によって得られたデータが、比較辞書12に予め登録された特定情報と一致するか否かを判断する。ここで一致する特定情報がない場合は、ステップS4に移行して通常のコピー処理を実行する。一方、抽出されたデータが特定情報に一致した場合は、ステップS3からステップS5に移行する。
【0035】
ステップS5では、操作部のモニタ画面などに操作者本人のID情報を入力することを求める。例えば「貴方のIDを入力して下さい」といったコメントをモニタ画面に出力表示する。本人情報としてはIDのほか、声紋情報、指紋情報、ICカードなどによる情報など種々のものが使用可能である。
次にステップS6では、ステップS5の表示に基づいて予め設定された所定時間以内に、操作者がIDを入力したか否かを判断し、所定時間内に入力されない場合は、ステップS7に移行して処理を中止する。また、IDが入力された場合は、ステップS8において入力されたIDをID記憶部13に記憶されているIDと比較し、ステップS9において操作者がID記憶部13に記憶されたIDの操作者か否かを判断する。操作者がIDを入力したものの、そのIDがID記憶部6に記憶されているIDと一致しない場合は、ステップS7に移行して処理を中止する。
【0036】
入力されたIDがID記憶部13に記憶されたものと一致した場合は、ステップS9からステップS10に移行して、前述の特定情報に関連する特性情報を特性記憶部14から抽出する。特性情報は、その後の処理の仕方を定めた情報であり、特定情報毎に定められ、コマンドにより構成されている。そこで、この抽出された特性情報に基づいて、ステップS11において特殊な処理を実行する。
【0037】
<特殊処理>
図4に特殊処理のフローチャートを示す。
この特殊処理では、特性情報の内容を判断し、その判断に従って処理を実行する。すなわち、特性情報が、ステップS20では不正コピーであることを示すものであるか否かを判断し、ステップS21では履歴印刷処理のためのものであるか否かを判断し、ステップS22ではコピー制限処理のためのものであるか否かを判断し、ステップS23では著作物のコピー処理であることを示すものであるか否かを判断する。
【0038】
例えば紙幣のコピー処理をした場合は、紙幣に示されている特定情報によって、この処理が不正コピーであると判断される。この場合は、ステップS20からステップS30に移行し、操作部のモニタ画面に、例えば「コピーできません」といったコメントを出力するとともに、それ以上の処理を中止する。
また、特性情報が履歴印刷を行うことを指示する情報である場合は、ステップS21からステップS31に移行する。ステップS31では、例えばその情報の複写回数、複写履歴をその転写紙に印刷するなどの処理を行う。
【0039】
特性情報が、コピー処理を操作者によって制限することを示す情報の場合は、ステップS22からステップS32に移行する。ステップS32では、入力された操作者のIDにより、そのIDが該当する原稿のコピー処理を許可された操作者のIDであるか否かを判断する。許可されたIDである場合は、ステップS32からステップS33に移行し、ステップS33において通常のコピー処理を実行する。また、コピー処理が許可されていないIDである場合は、ステップS32からステップS34に移行し、前述のように、操作部のモニタ画面にコピー禁止であることを表示して処理を中止する。
【0040】
さらに、特性情報が、著作物であることを示す場合は、ステップS23からステップS35の移行し、課金処理を実行する。
<課金処理>
課金処理は、情報管理センタCとの間で情報の送受信を行うことによって処理される。図5は複写機10側の課金処理のフローチャート、図6は情報管理センタC側の課金処理のフローチャートを示している。ここでは、著作権を有する書籍等をコピー処理する場合は、そのための料金を支払うことによってコピーが許可され、また料金の徴収等は情報管理センタCで行う場合を例にとっている。
【0041】
情報管理センタCには、著作物及びその著作物をコピー処理する場合の料金、コピー処理を許可する回数等が管理されている。さらに、この情報管理センタCには、ユーザ登録がなされており、登録されたユーザに対してのみ著作物のコピー処理が許可される。また、登録されたユーザからのコピー料金を徴収するために、情報管理センタCにはユーザ毎の情報として、例えば、登録されたユーザの料金自動引き落としのための銀行口座番号等の情報や、そのユーザが、ある著作物を何回コピー処理したか等の履歴に関する情報が格納されている。この実施形態では、ユーザは、操作者個々ではなく、図2において社内文書管理サーバーS1によって管理されているグループである。すなわち、このグループ(例えば会社)単位でユーザIDが割り当てられている。
【0042】
このような環境において、著作物をコピー処理する場合は、まずステップS40において、複写機10から情報管理センタCに対してコピー処理の許可要求を送信する。情報管理センタ側では、ステップP1において、複写機側からの許可要求を受け付けたか否かを判断する。情報管理センタC側で許可要求を受け付けた場合は、ステップP1からステップP2に移行し、情報管理センタCに登録されているユーザか否かを判断する。登録ユーザでない場合は、ここでは示していないが、新規登録を求める等の処理を実行する。
【0043】
許可要求を送出したユーザが、情報管理センタCに既に登録されているユーザの場合は、ステップP2からステップP3に移行する。このステップP3では、コピーを許可するか否かを判断する。ここで、情報管理センタCでは、前述のように、各著作物について、1ユーザに対して何回のコピーを許可するか、1回のコピー料金がいくらであるか等の情報や、各ユーザ毎のコピー履歴が記録されている。したがって、ステップP3では、これらの情報によって、コピーを許可するか否かを判断する。例えば、許可要求を送出してきたユーザが、許可されたコピー回数を既にオーバーしている場合は、ステップP3からステップP4に移行し、コピー禁止を示すための信号をユーザに送信する。一方、コピーが許可される場合は、ステップP3からステップP4に移行し、コピー許可信号をユーザに送信する。
【0044】
そして、ステップP6では、ユーザからコピーが終了した旨の信号が送られてくるのを待つ。
一方、ユーザ側では、ステップS41において情報管理センタCからコピー許可信号が送られてくるのを待つ。情報管理センタCでのステップP3,P4が実行され、コピー禁止信号が送られてきた場合は、ステップS41からステップS42に移行し、コピーが禁止されている旨を操作部のモニタ画面に表示して処理を中止する。情報管理センタCにおいてステップP5が実行され、許可信号が送られてきた場合は、ステップS41からステップS43に移行し、その著作物について通常のコピー処理を実行する。
【0045】
コピー処理が終了すればステップS44に移行する。このステップS44では、コピー処理が終了したことを示す信号とともに、コピー部数、日付等のデータを情報管理センタCに送信する。
情報管理センタC側では、ユーザ側からのコピー終了の信号やデータを受けて、ステップP6からステップP7に移行する。ステップP7では、ユーザから送信されてきたデータ等を元にコピー料金を演算するとともに、その料金を該当するユーザの銀行口座から引き落とすための処理を実行する。そして、ステップP8に移行し、引き落としデータをユーザに送信する。
【0046】
ユーザ側では、ステップS45において情報管理センタCからのデータ送信を待っており、情報管理センタCにおいてステップP8が実行され、データを受信した場合は、ステップS45からステップS46に移行する。ステップS46では、情報管理センタCから送られてきた引き落としデータをモニタ画面に表示する。これにより、ユーザ側の操作者は引き落とし料金を確認する。
【0047】
[他の実施形態]
(a)著作物をコピー処理する場合、1回のコピー処理は許可されるが、その転写物を再コピー処理することは禁止される場合がある。このような著作物については、再コピー処理を禁止するための特定情報が著作物の本来の画像情報とともに示されている。
【0048】
そこで、このような著作物をコピー処理する場合は、1回目のコピー処理の際に、コピー処理されたことを示す情報を、前述の実施形態のステップS31で示したように、履歴情報として本来の画像情報コピー処理とともに印刷すればよい。これにより、その転写物の再コピー処理を禁止することができる。
また、例えば3回のコピー処理が許可されている場合は、オリジナルの著作物に許容回数「3」を印刷しておき、1回のコピー処理を行う毎に減算し、その減算結果、すなわち、あと何回コピー処理が可能かを示す回数を転写物に印刷するようにしてもよい。より具体的には、オリジナルの著作物には例えばコピー処理の許容回数「3」が予め印刷されている。この場合は、その著作物を1回コピー処理すると、その結果得られた第1次転写物には新たな許容回数として「2」が印刷される。次にその第1次転写物をさらにコピー処理すると、その結果得られた第2次転写物には許容回数として「1」が印刷され、さらにこの第2次転写物をコピー処理すると、得られた第3次転写物には許容回数「0」が印刷され、それ以上のコピー処理が禁止されることになる。
【0049】
(b)原稿が著作物である場合には,原本とコピー物とを峻別できることが望ましい。そこで、著作物をコピー処理する場合は、前記同様にして、その転写物がコピーであることを表す情報を印刷するようにすることもできる。
(c)前記実施形態では、各複写機10に比較辞書12及びID記憶部13或いは特性情報記憶部14を設けたが、これらの情報記憶部は、情報管理センタCに設けても良い。そして、各複写機でコピー処理する場合は、スキャニングで得られた画像情報等を、ネットワークを通じて情報管理センタCに送信し、この情報管理センタCにおいて情報の比較等の処理を実行し、その結果によって、以後の制御処理の内容を、各複写機に送り返すようにすることもできる。
【0050】
(d)前記実施形態では、課金情報を情報管理センタCにおいて一括して管理するようにしたが、各複写機に課金情報を格納しておき、各複写機毎に課金処理を実行するようにしても良い。
(e)前記実施形態では、主に社内管理システムを例にとって説明したが、システムの例はこれに限定されない。例えば、あるグループに属する複数のコンビニエンス・ストアに置かれたそれぞれの複写機と情報管理センタとから構築されるシステムにも全く同様に本発明を適用できる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明では、特殊原稿以外の一般的な原稿についても不正な画像形成を防止したり、あるいは画像形成処理を容易に制限することができる。また、画像形成のための課金処理等の作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による複写機の概念図。
【図2】前記複写機を含むシステムの構成を示す図。
【図3】前記複写機の制御処理を示すフローチャート。
【図4】前記複写機の特殊処理のフローチャート。
【図5】前記複写機の課金処理のフローチャート。
【図6】情報管理センタの課金処理のフローチャート。
【符号の説明】
1 原稿台
2 冷陰極ランプ
3 データ処理手段
4 レーザ装置
5 画像形成部
10 複写機
11 CPU
45 NIC
Claims (13)
- 原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する画像形成装置であって、
前記原稿の画像情報及び制御情報を読み取る原稿読み取り手段と、
前記原稿読み取り手段で読み取られた情報から制御情報を抽出する制御情報抽出手段と、
前記原稿読み取り手段で読み取られた画像情報を、前記制御情報抽出手段により抽出された制御情報に基づいて画像形成処理する処理手段と、
を備えた画像形成装置。 - 前記制御情報は画像形成処理を制限するための情報であり、
前記処理手段は前記制御情報に基づいて画像形成処理を制限する、
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御情報は画像形成処理を禁止するための情報であり、
前記処理手段は前記制御情報に基づいて画像形成処理を禁止する、
請求項2に記載の画像形成装置。 - 画像形成を行う操作者の識別データを得るための識別データ獲得手段をさらに備え、
前記制御情報は予め登録された操作者のみに画像形成処理を許可する情報であり、
前記処理手段は、前記識別データ獲得手段で得られた識別データが予め登録されたデータと一致したときのみ画像形成処理を実行する、
請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御情報は画像形成処理の際に画像形成履歴を印刷することを指示する情報であり、
前記処理手段は、前記制御情報に基づいて、原稿の画像形成処理とともに画像形成履歴を印刷処理する、
請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 1つの原稿に対して既に画像形成処理された処理回数を検出する回数検出手段をさらに備え、
前記制御情報は1つの原稿に対して許容回数の画像形成処理のみを許可するための情報であり、
前記処理手段は、1つの原稿に対する処理回数が前記許容回数に到達していないときのみ画像形成処理を実行する、
請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記処理手段は、画像形成処理の実行時に前記許容回数から「1」を減算し、得られた残回数を許容回数として前記原稿の画像形成処理とともに印刷処理する、請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記制御情報は画像形成処理が有料であることを示す情報であり、
画像形成処理に対する操作者からの支払いを確認する支払い確認手段をさらに備え、
前記処理手段は前記支払い確認手段による確認後に画像形成処理を実行する、請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。 - 原稿に応じて画像形成料金を記憶する料金記憶手段と、
料金を表示する表示手段とをさらに備え、
前記制御情報は画像形成料金を前記表示手段に表示させるための情報を含む、請求項8に記載の画像形成装置。 - 原稿本来の画像情報に加えて制御情報を有する原稿の画像を形成する画像形成装置との間で情報の送受信が可能な情報管理装置であって、
前記画像形成装置からの情報を受ける受信手段と、
前記画像形成装置に関連する情報を記憶する記憶手段と、
前記画像形成装置からの情報に応じて、前記記憶手段に記憶された情報に基づき前記画像形成装置に対して送信すべき情報を得る制御手段と、
前記制御手段で得られた情報を前記画像形成装置に送信する送信手段と、
前記画像形成装置において処理された画像形成処理に関する情報を管理する管理手段と、
を備えた情報管理装置。 - 前記記憶手段は前記画像形成装置で画像形成処理操作を許可された操作者のデータを記憶するものであり、
前記受信手段は前記画像形成装置の操作者に関するデータを受信するものであり、
前記制御手段は前記画像形成装置の操作者に関するデータに基づいて前記操作者が画像形成処理操作が許可された操作者であるか否かを示す許可/禁止信号を作成するものであり、
前記送信手段は前記許可/禁止信号を送信するものである、
請求項10に記載の情報管理装置。 - 前記記憶手段は前記画像形成装置での画像形成処理に関する課金のためのデータを記憶するものであり、
前記受信手段は前記画像形成装置における処理データを受信するものであり、
前記制御手段は前記処理データに基づいて課金データを作成するものであり、
前記送信手段は前記画像形成装置において課金情報を表示するためのデータを送信するものであり、
前記課金データに基づいて料金徴収のためのデータを送信する手段をさらに備えている、
請求項10又は11に記載の情報管理装置。 - 請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置と、
請求項10から12に記載の情報管理装置と、
を備えた画像形成・情報管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003034827A JP2004289192A (ja) | 2002-02-19 | 2003-02-13 | 画像形成装置、情報管理装置、画像形成・情報管理システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002041630 | 2002-02-19 | ||
JP2003017453 | 2003-01-27 | ||
JP2003034827A JP2004289192A (ja) | 2002-02-19 | 2003-02-13 | 画像形成装置、情報管理装置、画像形成・情報管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004289192A true JP2004289192A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33303617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003034827A Pending JP2004289192A (ja) | 2002-02-19 | 2003-02-13 | 画像形成装置、情報管理装置、画像形成・情報管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004289192A (ja) |
-
2003
- 2003-02-13 JP JP2003034827A patent/JP2004289192A/ja active Pending
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