JP2004287966A - 電子商取引システム、電子商取引装置及び電子商取引プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】一般ユーザに対して、出品対象装置について信頼性の高い情報を提供し、電子商取引における取引の安全の向上を図る。
【解決手段】電子商取引サーバ１２０は、出品者端末１１０から出品対象装置１４０の出品登録要求を受信すると、メーカサーバ１３０に問合せ、メーカサーバ１３０から出品対象装置１４０の出品物情報を取得してデータベース１２３に記憶し、一般ユーザ端末１５０から出品物の閲覧要求を受信すると、データベース１２３に記憶された出品物情報を一般ユーザ端末１５０に送信する。メーカサーバ１３０は、電子商取引サーバ１２０から問い合せを受けると、出品対象装置１４０と通信してその機器情報を取得し、該機器情報とデータベース１３３に記憶された製品管理情報とから当該出品対象装置１４０の出品物情報を生成して電子商取引サーバ１２０に送信する。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク上で電子商取引を行うための電子商取引システム、電子商取引装置及び電子商取引プログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、インターネットオークション（以下、単にネットオークションという）等の電子商取引は、急速に普及しだしており、多数の物品がネットワーク上で取引されるようになってきた。それに伴い、ネットオークションを支援する技術もいろいろ提案されているが、その多くは金品授受の不正防止、清算時の個人情報の秘密保持または秘匿性保持に関する技術が主なものであった（例えば、特許文献１及び特許文献２参照）。
【０００３】
ネットオークション等で物品の売買を行う場合、購入者は出品された商品についての情報を見て購入するか否かを判断するが、従来は、かかる情報は、出品者がネットワーク上の装置に自ら掲載するものであった。ここで、ネットワーク上で売買される商品としては、情報機器等の通信機能を有する装置や、家電製品、その他の通信機能を有しないものなど種々ある。
【０００４】
【特許文献１】
特開２０００−１９４７８０号公報
【特許文献２】
特開２００２−１４０６３１号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子商取引技術では、出品された商品が適性に機能するものなのかや利用年数がどの程度のものなのか等についての情報は、出品者が提供する情報に依存するしかなく、提供された情報が正確でない場合は購入者の予測する商品を入手できず、取引の安全を害するという問題があった。
【０００６】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたもので、電子商取引において出品される装置について正確な情報を提供し、電子商取引における取引の安全の向上を図ることが可能な電子商取引システム、電子商取引装置及び電子商取引プログラムを提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の一実施態様では、出品者端末と電子商取引サーバとメーカサーバ等の製品管理サーバと出品対象装置と一般ユーザ端末とがネットワークを介して接続される。出品対象装置の出品者は出品者端末により出品登録要求を電子商取引サーバへ送信する。電子商取引サーバは、出品対象装置の出品物情報を記憶するデータベースを備えている。該電子商取引サーバでは、出品者端末から出品登録要求を受信すると、製品管理サーバへ問合せ、該製品管理サーバから出品対象装置の出品物情報を取得してデータベースに記憶する。そして、一般ユーザ端末から出品物の閲覧要求を受信すると、電子商取引サーバは、データベースに記憶された上記出品物情報を該一般ユーザ端末に送信する。製品管理サーバは、出品対象装置についての製品管理情報を記憶するデータベースを備えている。製品管理サーバは、電子商取引サーバから出品対象装置の問合せを受けると、出品対象装置に対して機器情報要求を送信し、出品対象装置から機器情報を受信し、該受信した機器情報とデータベースに記憶されている製品管理情報とをもとに出品対象装置の出品物情報を生成して問合せ元の電子商取引サーバに送信する。
【０００８】
この構成によれば、電子商取引サーバは、出品対象装置に係る情報を例えばメーカのサーバ等に問合せ、メーカのサーバ等では、出品対象装置から正常に動作可能か否かの情報や利用時間の累積値等の機器情報を取得し、該機器情報と耐用年数や仕様の情報等を含む製品管理情報とをもとに出品対象装置の出品物情報を生成して電子商取引サーバに送信し、電子商取引サーバでは、ネットワーク経由での一般ユーザからの出品物閲覧要求に応じて前記出品物情報を送信するため、信頼性の高い情報を一般ユーザに提供でき、電子商取引における取引の安全の向上が図られる。
【０００９】
本発明の別の実施態様では、出品者端末と電子商取引サーバとメーカサーバ等の製品管理サーバと一般ユーザ端末とがネットワークを介して接続される。出品対象装置の出品者は出品者端末により出品登録要求を電子商取引サーバへ送信する。電子商取引サーバは、出品対象装置の出品物情報を記憶するデータベースを備えている。該電子商取引サーバでは、出品者端末から出品登録要求を受信すると、製品管理サーバへ問合せ、該製品管理サーバから出品対象装置の出品物情報を取得してデータベースに記憶する。そして、一般ユーザ端末から出品物の閲覧要求を受信すると、電子商取引サーバは、データベースに記憶された上記出品物情報を該一般ユーザ端末に送信する。製品管理サーバは、出品対象装置についての製品管理情報を記憶するデータベースを備えている。該製品管理サーバは、電子商取引サーバから出品対象装置の問合せを受けると、データベースに記憶されている製品管理情報をもとに出品対象装置の出品物情報を生成して問合せ元の電子商取引サーバに送信する。
【００１０】
この構成によれば、電子商取引サーバは、出品対象装置に係る情報を例えばメーカのサーバ等に問合せ、メーカのサーバ等では、耐用年数や仕様の情報等を含む製品管理情報をもとに出品対象装置の出品物情報を生成して電子商取引サーバに送信し、電子商取引サーバでは、ネットワーク経由での一般ユーザからの出品物閲覧要求に応じて上記出品物情報を送信するため、出品対象装置が通信機能を備えていない場合でも信頼性の高い出品物情報を簡易に生成でき、該信頼性の高い情報を一般ユーザに提供できることにより、同様に電子商取引における取引の安全の向上が図られる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
〈第１の実施の形態〉
これは、電子商取引の出品対象装置が情報機器等のように通信機能を有する装置とした場合の実施例である。
図１に本発明の第１の実施の形態に係る電子商取引システムの全体的構成図を示す。図１において、電子商取引システム１００は、ユーザ（出品者）が出品登録の要求（以下、単に出品登録要求という）等を入力するのに利用する出品者端末１１０、出品者端末１１０から出品登録要求がなされた出品対象装置１４０、出品対象装置１４０の情報を登録する電子商取引サーバ１２０、出品対象装置１４０の製造業者等が設けた製品管理サーバとしてのメーカサーバ１３０、電子商取引サーバ１２０に出品登録された装置の情報を要求する一般ユーザ端末１５０、およびこれらを接続するネットワーク６０により構成される。図１では、出品者端末１１０、メーカサーバ１３０、出品対象装置１４０、一般ユーザ端末１５０をそれぞれ一つしか示していないが、勿論、これらは複数存在することは云うまでもない。以下では、電子商取引システム１００を構成する、電子商取引サーバ１２０及びメーカサーバ（製品管理サーバ）１３０のいずれも電子商取引装置というものとする。
【００１２】
出品者端末１１０は、例えばパーソナルコンピュータ等であり、キーボード、マウス、その他の、データやコマンド等を入力するための操作入力部１１１、操作入力部１１１を介して入力された情報を処理し、また、入力された情報に基づいて出品者端末１１０の各部を制御する処理制御部１１２、種々の情報を記憶する記憶部１１３、処理制御部１１２からの制御の下に、電子商取引サーバ１２０などとの間で情報を送受信する通信部１１４、および処理制御部１１２の制御の下、所定の表示または所定の音声の出力を行う表示出力部１１５等を含むように構成される。
【００１３】
出品登録要求をするユーザ（出品者）は、操作入力部１１１を介して出品登録要求を入力する。入力された出品登録要求は、処理制御部１１２の制御の下で、通信部１１４を介して電子商取引サーバ１２０に送信される。ここで、出品登録要求には、出品対象装置１４０を特定するための情報および出品登録要求であることを識別するための所定の識別情報が含まれる。なお、出品対象装置１４０を特定するための情報は、出品対象装置１４０のアドレスを含むものでも良く、また、出品登録要求は、出品対象装置１４０のメーカを示す情報やそのメーカ等が備えるメーカサーバ１３０のアドレス等の情報を含むのでもよい。
【００１４】
出品対象装置１４０は、本実施例では通信機能および情報処理機能を含むいわゆる情報家電等の装置であり、例えば、メーカサーバ１３０等の外部からの問合せ（以下、機器情報要求という）に応じて、所定の情報（以下、機器情報という）を機器情報要求元に送信するようになっている。ここで、機器情報とは、例えば出品対象装置１４０の利用時間の累計値、出品対象装置１４０が正常に動作するか等の情報を含む情報をいい、情報処理機器の場合は、ハードディスク、ディスプレイ、バッテリー等の所定の構成部の使用時間または使用回数、その他の情報を含むことでもよい。
【００１５】
電子商取引サーバ１２０は、外部の出品者端末１１０やメーカサーバ１３０や一般ユーザ端末１５０などとの間で情報を送受信する通信部１２１、出品対象装置の情報等を記憶するデータベース１２３、および通信部１２１を介して入力される情報を処理し各構成部１２１、１２３を制御する処理制御部１２２を含むように構成される。
【００１６】
出品者端末１１０から送信された出品登録要求は、通信部１２１を介して処理制御部１２２に入力される。処理制御部１２２は、通信部１２１を介して、入力された出品登録要求に応じてメーカサーバ１３０に出品対象装置についての問合せを行い、メーカサーバ１３０から出品物の情報（以下、単に出品物情報という）の提供があった場合その出品物情報をデータベース１２３に登録する。また、出品登録された商品について、一般ユーザ端末１５０から情報提供の要求（以下、単に出品物閲覧要求という）が通信部１２１を介して処理制御部１２２に入力される。処理制御部１２２は、データベース１２３から出品物閲覧要求に応じて出品物情報を抽出し、通信部１２１を介して一般ユーザ端末１５０に送信する。
【００１７】
製品管理サーバであるメーカサーバ１３０は、外部の電子商取引サーバ１２０や出品対象装置１４０などとの間で情報を送受信する通信部１３１、製造業者がそれまで製造した装置についての仕様や耐用年数等の製品管理情報を含む情報を記憶するデータベース１３３、および通信部１３１を介して入力される情報を処理し各構成部１３１、１３３を制御する処理制御部１３２を含むように構成される。処理制御部１３２は、通信部１３１を介して入力された電子商取引サーバ１２０からの出品対象装置１４０についての問合せに対して、出品対象装置１４０に機器情報要求を送信し、出品対象装置１４０から送信される機器情報を取得する。また、処理制御部１３２は、データベース１３３に格納された出品対象装置１４０に関連する製品管理情報を抽出し、出品対象装置１４０の仕様や耐用年数、その他の情報を出品対象装置１４０の機器情報の一部または全部の情報とともに、出品物情報として電子商取引サーバ１２０に送信する。
【００１８】
一般ユーザ端末１５０は、例えばパーソナルコンピュータ等であり、キーボード、マウス、その他の、データやコマンド等を入力するための操作入力部１５１、操作入力部１５１を介して入力された情報を処理し、また、入力された情報に基づいて出品者端末１５０の各部を制御する処理制御部１５２、種々の情報を記憶する記憶部１５３、処理制御部１５２からの制御の下に外部の電子商取引サーバ１２０などとの間で情報を送受信する通信部１５４、および処理制御部１５２の制御の下、所定の表示または所定の音声の出力を行う表示出力部１５５等を含むように構成される。
【００１９】
電子商取引サーバ１２０に登録された出品物についての情報を閲覧しようとするユーザは、一般ユーザ端末１５０により、例えばインターネットなどのようにネットワーク１６０上の電子商取引サーバ１２０にアクセスし、ホームページ上の出品物について出品物閲覧要求（出品物参照要求）を入力する。これにより、電子商取引サーバ１２０のデータベース１２３に登録されている出品物情報が、通信部１５４を介して一般ユーザ端末１５０の表示出力部１５５に表示される。
【００２０】
以下、図２のシーケンス図を用いて、図１の第１の実施形態の電子商取引システム１００の全体の動作について説明する。
いま、ユーザ（出品者）によって出品対象装置１４０の出品登録要求が出品者端末１１０を介して電子商取引サーバ１２０に送信されたとする（Ｓ２０１）。出品登録要求には、出品対象装置１４０を特定するための情報や出品登録要求であることを識別する情報などが含まれる。出品者端末１１０からの出品登録要求が電子商取引サーバ１２０によって受信されると、出品対象装置１４０についての問合せが、電子商取引サーバ１２０から当該出品対象装置１４０のメーカ等が備えるメーカサーバ１３０に送信される（Ｓ２０２）。問合せを受けて、機器情報要求がメーカサーバ１３０によって出品対象装置１４０に送信され（Ｓ２０３）、出品対象装置１４０についての機器情報が、出品対象装置１４０からメーカサーバ１３０に送信される（Ｓ２０４）。機器情報には、該出品対象装置１４０の利用時間の累積値や使用回数などの使用実積、正常動作可能等の情報が含まれる。出品対象装置１４０から機器情報が受信されると、メーカサーバ１３０によって、データベース１３３に記憶された当該出品対象装置１４０に関連する製品管理情報が参照され、該データベース１３３に記憶された製品管理情報と受信した機器情報とに基づいて出品物情報が生成され（Ｓ２０５）、問合せのあった電子商取引サーバ１２０に送信される（Ｓ２０６）。出品物情報には、出品対象装置１４０の仕様や耐用年数、使用実積、正常動作可能等の情報が含まれる。メーカサーバ１３０から出品対象装置１４０に関する出品物情報が受信されると、電子商取引サーバ１２０によって該出品物情報がデータベ−ス１２３に登録され（Ｓ２０７）、出品登録が完了したことを示す通知（以下、単に登録通知という）が、電子商取引サーバ１２０から出品登録要求元の出品者端末１１０に送信される（Ｓ２０８）。
【００２１】
一方、電子商取引サーバ１２０に対して、一般ユーザ端末１５０から出品物の閲覧要求が送信されると（Ｓ２０９）、電子商取引サーバ１２０によってデータベース１２３登録された出品物情報が一般ユーザ端末１５０に送信される（Ｓ２１０）。この出品物情報が一般ユーザ端末１５０表示出力部１５５に表示されることにより、ユーザは出品物の仕様や耐用年数のほか、使用実積等の情報を閲覧できることになる。
【００２２】
なお、上記電子商取引システム１００を構成する電子商取引サーバ１２０としてコンピュータを用い、図３（Ａ）に示すように、電子商取引の出品対象装置の出品登録要求を受信するステップ、該出品登録要求に応じて出品対象装置のメーカ等が備えるメーカサーバ（製品管理サーバ）１３０に出品対象装置についての問合せを送信するステップ、メーカサーバ１３０から出品物情報を受信するステップ、受信した出品物情報をデータベース１２３に記憶しておくステップ、出品登録要求元に登録通知を送信するステップなどの処理、及び、図３（Ｂ）に示すように、一般ユーザからの出品物閲覧要求を受信するステップ、データベース１２３に記憶した出品物情報を提供するステップなどの処理をコンピュータに実行させる電子商取引プログラムを生成し、該電子商取引プログラムをコンピュータにインストールして電子商取引サーバ１２０の機能を実現することでもよい。
【００２３】
また、上記電子商取引システム１００を構成するメーカサーバ（製品管理サーバ）１３０として同様にコンピュータを用い、図４（Ａ）に示すように、製造した装置について管理者などが入力した製品管理情報を記憶するステップ、及び、図４（Ｂ）に示すように、電子商取引サーバ１２０から出品対象装置についての問合せを受信するステップ、出品対象装置に機器情報要求を送信するステップ、出品対象装置から機器情報を受信するステップ、記憶された出品対象装置の製品管理情報を参照して、所定の製品物情報を生成して電子商取引サーバ１２０に送信するステップなどの処理をコンピュータに実行させる電子商取引プログラムを生成し、該電子商取引プログラムをコンピュータにインストールしてメーカサーバ１３０の機能を実現することでもよい。
【００２４】
さらに、上記電子商取引システム１００を構成する出品対象装置１４０として同様にコンピュータを用い、図５（Ａ）に示すように、随時、自装置１４０の利用状況に関する情報である機器情報を記憶するステップ、及び、メーカサーバ１３０からの機器情報要求を受信するステップ、該機器情報要求に応じて自装置１４０の機器情報をメーカサーバ１３０に送信するステップなどの処理をコンピュータで実行させるプログラムを生成し、該プログラムをコンピュータにインストールして出品対象装置１４０の機能を実現することでもよい。
【００２５】
以上説明したように、本発明の第１の実施の形態によれば、電子商取引サーバが出品に係る情報を、その製造元のメーカのサーバ等に問合せ、メーカのサーバ等が出品対象の装置と通信して、出品対象の装置について、装置の仕様や耐用年数のほか、装置が正常に動作するかの情報や利用時間の累積値などを含む所定の出品物情報を電子商取引サーバに送信し、一般ユーザから出品物閲覧要求があると、電子商取引サーバは、その情報をユーザに提供表示するため、出品者による出品物情報の偽造を防止でき、電子商取引における取引の安全の向上を図ることが可能になる。
【００２６】
〈第２の実施の形態〉
これは、電子商取引の出品対象装置が情報機器等のような通信機能を備えていない装置とした場合の実施例である。
図６は、本発明の第２の実施の形態に係る電子商取引システムの全体的構成図を示す。ここで、電子商取引システム３００を構成する装置のうち、図１の第１の実施の形態に係る電子商取引システム１００を構成する装置と同一の機能を有するものには同一の番号を付し、その説明は省略する。
【００２７】
出品者端末１１０の構成は、図１の第１の実施形態と基本的に同様である。ただし、本発明の第２の実施の形態では、出品対象装置がネットワークを介して通信できないため、出品登録要求をするユーザ（出品者）は、操作入力部１１１を介して入力する出品登録要求に、装置名、型式、製造番号等の出品対象装置を特定するための情報（以下、機器ＩＤという）を付加して出品登録の要求（以下、機器ＩＤ付出品登録要求という）を行うものとする。ここで、機器ＩＤは、例えばバーコード等の各装置を識別可能な記号等であり、出品者端末１１０は、この識別可能な記号等を読み取るための例えばバーコードリーダ等の読取手段を備え、この読み取った記号等を含む機器ＩＤ付出品登録要求を電子商取引サーバ１２０に送信できるようになっているものとする。
【００２８】
電子商取引サーバ３２０は、処理制御部３２２の機能が図１の第１の実施の形態の電子商取引サーバ１２０の処理制御部１２２の機能と異なる。具体的には、出品者端末１１０から機器ＩＤ付出品登録要求を受信したとき、その要求が機器ＩＤ付出品登録要求であることを検知し、該機器ＩＤ付出品登録要求に付加された装置名、型式、製造番号等の機器ＩＤを抽出して、製品管理サーバであるメーカサーバ３３０への問合せの際に、この機器ＩＤを問合せに付加してメーカサーバ３３０に送信するようになっている。
【００２９】
製品管理サーバであるメーカサーバ３３０は、同様に処理制御部３３２の機能が図１の第１の実施の形態のメーカサーバ１３０の処理制御部１３２の機能と異なる。具体的には、電子商取引サーバ３２０から機器ＩＤが付加された問合せを受信したとき、その問合せに機器ＩＤが付加されていることを検知し、機器ＩＤに含まれる、装置名、型式、製造番号等に一致する装置についての情報をデータベース１３３から抽出し、出品物情報として電子商取引サーバ３２０に送信するようになっている。ここで、データベース１３３から抽出された出品対象装置についての情報には、装置の耐用年数、仕様、その他の製品管理情報が含まれており、メーカサーバ３３０では、その一部又は全部の情報を出品物情報として電子商取引サーバ３２０に送信するようになっている。
【００３０】
以下、図７のシーケンス図を用いて、図６の第２の実施形態の電子商取引システム３００の全体の動作について説明する。
いま、ユーザ（出品者）によって機器ＩＤ付出品登録要求が出品者端末１１０を介して電子商取引サーバ３２０に送信されたとする（Ｓ４０１）。出品者端末１１０からの機器ＩＤ付出品登録要求が電子商取引サーバ３２０に受信されると、電子商取引サーバ３２０によって、機器ＩＤ付出品登録要求中の機器ＩＤが抽出され、出品対象の装置についての機器ＩＤが付加された問合せが、当該出品対象装置のメーカ等が備えるメーカサーバ３３０に送信される（Ｓ４０２）。機器ＩＤが付加された問合せがメーカサーバ３３０に受信されると、メーカサーバ３３０によって、機器ＩＤが抽出され、機器ＩＤに一致する装置についての製品管理情報がデータベース１３３から抽出され（Ｓ４０３）、その一部又は全部の情報が出品物情報として電子商取引サーバ３２０に送信される（Ｓ４０４）。メーカザーバ３３０からの出品物情報が電子商取引サーバ３２０に受信され、電子商取引サーバ３２０によって、出品対象の装置の出品物情報がデータベース１２３に登録され（Ｓ４０５）、登録通知が出品登録要求元の出品者端末１１０に送信される（Ｓ４０６）。
【００３１】
一方、電子商取引サーバ３２０に対して、一般ユーザ端末１５０から出品物の閲覧要求が送信されると（Ｓ４０７）、電子商取引サーバ３２０に登録された出品物情報が一般ユーザ端末１５０に送信され（Ｓ４０８）、一般ユーザ端末１５０のユーザは出品対象装置の情報を閲覧できることになる。
【００３２】
先の第１の実施の形態と同様に、この第２の実施の形態においても、上記電子商取引システム３００を構成する電子商取引サーバ３２０やメーカサーバ３３０としてコンピュータを用い、図７で説明したような処理シーケンスをコンピュータに実行させる電子商取引プログラムを生成し、該電子商取引プログラムをコンピュータにインストールして電子商取引サーバ３２０やメーカサーバ（製品管理サーバ）３３０の機能を実現することでもよい。なお、その処理フロー図は図３や図４から容易に類推できるため、ここでは省略する。
【００３３】
以上説明したように、本発明の第２の実施の形態によれば、電子商取引サーバが出品に係る情報をメーカのサーバ等に問合せ、メーカのサーバ等が出品対象の装置について、耐用年数、仕様の情報を含む所定の出品物情報を電子商取引サーバに送信し、一般ユーザから出品物閲覧要求があると、電子商取引サーバは、その情報をユーザに提供するため、出品者による出品物情報の偽造を防止でき、電子商取引における取引の安全の向上を図ることが可能になる。
【００３４】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、電子商取引において出品される装置について、その出品物情報の出品者による不正を防止でき、ユーザに正確な情報を提供できるため電子商取引における取引の安全の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態に係る電子商取引システムの全体的構成図である。
【図２】本発明の第１の実施の形態に係る電子商取引システムにおける処理の流れを説明するためのシーケンス図である。
【図３】本発明の第１の実施の形態に係る電子商取引サーバの処理フロー図である。
【図４】本発明の第１の実施の形態に係るメーカサーバの処理フロー図である。
【図５】本発明の第１の実施の形態に係る出品対象装置の処理フロー図である。
【図６】本発明の第２の実施の形態に係る電子商取引システムの全体的構成を説明するための図である。
【図７】本発明の第２の実施の形態に係る電子商取引システムにおける処理の流れを説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
１００、３００ 電子商取引システム
１１０ 出品者端末
１１１ 操作入力部
１１２ 処理制御部
１１３ 記憶部
１１４ 通信部
１１５ 表示出力部
１２０、３２０ 電子商取引サーバ
１２１ 通信部
１２２、３２２ 処理制御部
１２３ データベース
１３０、３３０ メーカサーバ（製品管理サーバ）
１３１ 通信部
１３２、３３２ 処理制御部
１３３ データベース
１４０ 出品対象装置
１５０ 一般ユーザ端末
１５１ 操作入力部
１５２ 処理制御部
１５３ 記憶部
１５４ 通信部
１５５ 表示出力部
１６０ ネットワーク

Claims (7)

1. 出品者端末と電子商取引サーバと製品管理サーバと出品対象装置と一般ユーザ端末とがネットワークを介して接続されている電子商取引システムであって、
   前記出品者端末は前記出品対象装置の出品登録要求を前記電子商取引サーバへ送信する手段を備え、
   前記電子商取引サーバは、前記出品対象装置の出品物情報を記憶するデータベースと、前記出品者端末から前記出品登録要求を受信すると、前記製品管理サーバに問合せて前記製品管理サーバから前記出品対象装置の出品物情報を取得して前記データベースに記憶する手段と、前記一般ユーザ端末から出品物の閲覧要求を受信すると、前記データベースに記憶された出品物情報を前記一般ユーザ端末に送信する手段とを備え、
   前記製品管理サーバは、製品の管理情報を記憶するデータベースと、前記電子商取引サーバから問い合せを受けると、前記出品対象装置から機器情報を取得し、該機器情報と前記データベースに記憶された製品管理情報とから当該出品対象装置の出品物情報を生成して前記電子商取引サーバに送信する手段とを備え、
   前記一般ユーザ端末は、前記電子商取引サーバに出品物の閲覧要求を送信し、前記電子商取引サーバから前記出品物情報を受信する手段を備える、
   ことを特徴とする電子商取引システム。
2. 出品者端末と電子商取引サーバと製品管理サーバと一般ユーザ端末とがネットワークを介して接続されている電子商取引システムであって、
   前記出品者端末は出品対象装置の出品登録要求を前記電子商取引サーバへ送信する手段を備え、
   前記電子商取引サーバは、前記出品対象装置の出品物情報を記憶するデータベースと、前記出品者端末から前記出品登録要求を受信すると、前記製品管理サーバに問合せて前記製品管理サーバから前記出品対象装置の出品物情報を取得して前記データベースに記憶する手段と、前記一般ユーザ端末から出品物の閲覧要求を受信すると、前記データベースに記憶された出品物情報を前記一般ユーザ端末に送信する手段とを備え、
   前記製品管理サーバは、製品の管理情報を記憶するデータベースと、前記電子商取引サーバから問い合せを受けると、前記データベースに記憶された製品管理情報をもとに当該出品対象装置の出品物情報を生成して前記電子商取引サーバに送信する手段とを備え、
   前記一般ユーザ端末は、前記電子商取引サーバに出品物の閲覧要求を送信し、前記電子商取引サーバから前記出品物情報を受信する手段を備える、
   ことを特徴とする電子商取引システム。
3. ネットワーク上の複数の情報処理装置と通信可能であり、電子商取引の出品対象装置の出品登録要求をいずれかの情報処理装置から受信し、前記出品登録要求に応じて前記出品対象装置についての問合せを前記ネットワーク上の所定の情報処理装置に送信し、前記問合せの宛先の情報処理装置から出品物情報を受信し、前記ネットワーク経由の出品物閲覧要求に応じて出品物情報を送信する通信手段と、
   前記通信手段が受信した前記電子商取引の出品対象装置の出品物情報を記憶する記憶手段と、
   前記問合せを生成し、受信した前記出品物情報を前記記憶手段し、前記ネットワーク経由の出品物閲覧要求に応じて前記記憶手段から前記出品物情報を抽出する制御手段と、
   を備えることを特徴とする電子商取引装置。
4. ネットワーク上の複数の情報処理装置と通信可能であり、前記ネットワークを介して出品対象装置についての問合せを受信し、機器情報要求を前記出品対象装置に送信し、前記出品対象装置から機器情報を受信し、前記出品対象装置の出品物情報を前記問合せの送信元の前記情報処理装置に送信する通信手段と、
   出品対象装置についての製品管理情報を記憶する記憶手段と、
   前記問い合せに応じて前記出品対象装置に送信する機器情報要求を生成し、前記出品対象装置から受信した機器情報と前記記憶手段に記憶された製品管理情報とをもとに前記問合せの送信元の情報処理装置に送信する前記出品対象装置の出品物情報を生成する制御手段と、
   を備えたことを特徴とする電子商取引装置。
5. ネットワーク上の複数の情報処理装置と通信可能であり、前記ネットワークを介して出品対象装置についての問合せを受信し、前記出品対象装置の出品物情報を前記問合せの送信元の前記情報処理装置に送信する通信手段と、 出品対象装置についての製品管理情報を記憶する記憶手段と、
   前記問合せに応じて前記記憶手段に記憶された製品管理情報をもとに前記問合せの送信元の情報処理装置に送信する前記出品対象装置の出品物情報を生成する制御手段と、
   を備えたことを特徴とする電子商取引装置。
6. コンピュータに実行させるための電子商取引プログラムであって、
   電子商取引に出品される出品対象装置の出品登録要求をネットワーク経由で受信するステップと、前記出品登録要求に応じて前記出品対象装置についての問合せを前記ネットワーク経由で送信するステップと、前記問合せに応じた出品物情報を前記ネットワーク経由で受信するステップと、受信した前記出品物情報をデータベースに記憶するステップと、前記ネットワーク経由の出品物閲覧要求に応じて前記データベースに記憶された出品物情報を送信するステップとを有することを特徴とする電子商取引プログラム。
7. コンピュータに実行させるための電子商取引プログラムであって、
   出品対象装置についての製品管理情報をデータベースに記憶するステップと、前記出品対象装置についての問合せをネットワーク経由で受信するステップと、前記出品対象装置に機器情報要求を前記ネットワーク経由で送信するステップと、前記出品対象装置から機器情報を前記ネットワーク経由で受信するステップと、前記出品対象装置から受信した機器情報とデータベースに記憶された製品管理情報をもとに前記出品対象装置の出品物情報を生成するステップと、前記生成した出品物情報を前記ネットワーク経由で問合せ元に送信するステップとを有することを特徴とする電子商取引プログラム。

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