JP2004287274A - 反射防止膜 - Google Patents

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Abstract

【課題】膜設計の自由度を広げることを可能にする反射防止膜を提供する。
【解決手段】この反射防止膜は、例えばYAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)の結晶体若しくは焼結体を蒸着材料若しくはスパッタターゲットとして成膜されたYAGを主成分とする光学薄膜を1層以上有することを特徴とする。そして、YAGの屈折率を利用して新たな反射防止膜の設計が可能となり、かつ、YAGの光学薄膜が具備する耐候性、硬度、付着力等の特性を生かしてこの膜を最表面側や基板側に用いて光学薄膜を設計することで今までにない特性を有した反射防止膜を得ることも可能となる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学薄膜により構成され、例えば、ファラデー回転子、固体レーザ素子、ガラスレーザ素子、セラミックレーザ素子、波長変換素子、カメラレンズ、眼鏡レンズなどの光学部品に適用される反射防止膜に係り、特に、膜設計の自由度を広げることを可能とする反射防止膜の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】
特公平7−117603号公報(第3欄38行〜第4欄10行)
【特許文献2】
特開平4−38885号公報(特許請求の範囲、第2頁右上欄8行〜14行)
【非特許文献1】
「Thin−film optical filters 2nd edn」(H.A.Macleod, Bristol Adam Hilger Ltd. P95−100, P118−122, 1986)
【0004】
光学薄膜により構成されるこの種の反射防止膜は、従来、以下の表1に示す代表的な膜材料を用いて構成されている。
【0005】
【表1】
Figure 2004287274
ところで、最も単純な反射防止膜は単層反射防止膜であるが、単層反射防止膜に用いる上記膜材料としては、以下の数式(I)で示される膜の屈折率(Nf)の条件を満足しなければならない。
【0006】
Nf=√(N0・Ns) (I)
但し、数式(I)中、N0は媒質の屈折率、Nsは単層反射防止膜が施される基板の屈折率を示している。
【0007】
そして、代表的な光学ガラスBK7基板の屈折率は1.52、石英基板の屈折率は1.45程度であることから、空気中(N0=1.00)で単層反射防止膜に適した屈折率を有する一般的な膜材料は存在しない(表1参照)。
【0008】
そこで、従来、以下に示すような手法を採用した各種の反射防止膜が開発されている。
(1)コンポジット膜法による2層反射防止膜
コンポジット膜法[非特許文献1のp95−100参照]を適用することで、ある数値範囲の基板屈折率に対する2層反射防止膜の設計が可能になる。
【0009】
但し、この2層反射防止膜を高出力レーザ用として適用する場合、耐レーザ損傷の高い膜材料を用いて反射防止膜を設計する必要がある。そして、耐レーザ損傷性の高い膜材料は、一般的にSiOとAlである。
【0010】
ところで、コンポジット膜法は、膜材料の屈折率により理論的に反射率がゼロとなる基板の屈折率の上限が以下の数式(II)に示すように決まっている。
【0011】
Ns<N0・(N2/N1) 数式(II)
但し、数式(II)中、N0は媒質の屈折率、Nsは反射防止膜が施される基板の屈折率、N1は膜材料の媒質側層の屈折率、N2は膜材料の基板側層の屈折率を示している。
【0012】
そして、SiOとAlの膜材料を用いてコンポジット膜法による2層反射防止膜が設計できる基板の屈折率は上記数式(II)から1.23までである。
【0013】
従って、コンポジット膜法を用いて代表的な光学ガラスBK7基板や石英基板についてその反射率をゼロにする膜設計は困難であった(表1参照)。
【0014】
尚、このコンポジット膜法を採用して光学ガラスBK7と石英基板に適用する反射防止膜の反射率が最も小さくなるように設計した膜構成について、その具体例を以下の表2と表3に示し、かつ、それぞれの反射防止膜における分光反射率を図1と図2に示す。
【0015】
そして、図1と図2に示すグラフ図から、反射率をゼロにすることが困難であることが確認される。
【0016】
【表2】
Figure 2004287274
【0017】
【表3】
Figure 2004287274
(2)3層反射防止膜
次に、反射率をゼロに近づける手法として、各層の光学的膜厚がλ/4(λは設計中心波長である)の3層反射防止膜が開発されている。
【0018】
そして、各層の光学的膜厚がλ/4の3層反射防止膜を構成するには、以下の数式(III)の屈折率条件を満足しなければならない。
【0019】
N1・N3=N2√(N0・Ns) 数式(III)
但し、数式(III)中、N0は媒質の屈折率、Nsは反射防止膜が施される基板の屈折率、N1は媒質側から第1層目の膜材料屈折率、N2は媒質側から第2層目の膜材料屈折率、N3は媒質側から第3層目の膜材料屈折率を示している。
【0020】
ところで、この3層反射防止膜を採用して、例えば、高出力レーザ用の反射防止膜あるいは長期信頼性が要求される光通信用部品の反射防止膜を設計する場合、表1に示した全ての膜材料を使用することはできず、耐レーザ損傷性が高く、耐候性に優れた膜材料、具体的には、SiO、Al、Ta等の膜材料で構成することが望ましい。
【0021】
そして、3層反射防止膜のN1あるいはN2の膜材料に、耐レーザ損傷性の高いSiOあるいはTaを用いた場合、最も一般的な光学ガラスBK7(屈折率:1.52)に対するN3の屈折率は数式(III)から1.80になる。
【0022】
しかし、代表的な蒸着物質でその屈折率が1.80の材料は、表1に示すように存在しない。
【0023】
そこで、表4に示すように、屈折率N3の膜材料として、屈折率が1.85のYを用いた膜構成では、図3に示すように設計中心波長における理論的な残留反射率は約0.08%になってしまう。
【0024】
また、表5に示すように、屈折率N3の膜材料として、屈折率が1.60のAlを用いた膜構成では、図4に示すよう設計中心波長における理論的な残留反射率は約1.35%になってしまう。
【0025】
従って、高出力レーザ用の反射防止膜あるいは長期信頼性が要求される光通信用部品の反射防止膜を設計する場合、反射率をゼロにする3層反射防止膜は現実には困難であった。
【0026】
【表4】
Figure 2004287274
【0027】
【表5】
Figure 2004287274
(3)ファラデー回転子の反射防止膜
次に、光通信の光アイソレータに適用されるビスマス置換磁性ガーネット膜から成るファラデー回転子を対象とした反射防止膜としては、例えば、特許文献1に記載されているような3層等価膜法により表6に示すような膜構成にすることで、図5に示すような目的の分光反射特性を得ている。
【0028】
ここで、3層等価膜法とは、非特許文献1のp118−122に述べられているように、2種類の屈折率が異なる層AおよびBを用いて、A−B−AまたはB−A−Bなる3層より成る膜を形成し、AおよびBの中間的屈折率を有する膜となす手法である。すなわち、低屈折率層Aの屈折率をn、高屈折率層Bの屈折率をnとし、目的とする屈折率をnとする。但し、得られる3層等価膜は、A−B−Aなる構造を有し、「n<n<n」である。1層目と3層目の「光学的膜厚n」(但し、dは低屈折率層Aの物理的膜厚)と、2層目の「光学的膜厚n」(但し、dは低屈折率層Bの物理的膜厚)は下記数式(1)〜(3)で示すことができる。
【0029】
【数1】
Figure 2004287274
(但し、n/λ=δ/2π、n/λ=δ/2πであり、かつ、λは設計中心波長である)
【0030】
【表6】
Figure 2004287274
尚、高屈折率層Bには、表6に示されたAl以外に、YやTa等を用いる場合もある。また、成膜には真空蒸着法やスパッタ法を用い、付着力や耐候性等高めるために成膜中にイオンアシストを行うこともある。
(4)レーザ素子の反射防止膜
次に、溶接、切断や医療用に用いるNd:YAGレーザシステムのYAGロッドに対する反射防止膜は、MgFの単層反射防止膜、あるいは、特許文献2に記載されているように、反射防止膜が5層でその最表面側(媒質側)と基板側を除く中間層が3層等価膜法により設計された、例えば、表7に示すような膜構成にすることで、図6に示すような目的の分光反射特性を得ている。
【0031】
【表7】
Figure 2004287274
尚、表7には「SiO/Al/SiO」から成る3層構造の反射防止膜が記載され形式的には5層反射防止膜になっていないが、最表面側(媒質側)第1層と中間層の第1層側層が共にSiOで構成され、また、基板側第3層と中間層の第3層側層が共にSiOで構成されていることによる。すなわち、表7に示された5層反射防止膜は「SiO(第1層)/SiO(中間第2層)/Al(中間第2層)/SiO(中間第2層)/SiO(第3層)」なる膜構成を有し、媒質側から第2番目、第3番目、第4番目の3層で構成される中間層が3層等価膜法により設計されている。
【0032】
また、上記中間層における高屈折率層Bには、表7に示されたAl以外に、YやTa等を用いる場合もある。また、成膜には真空蒸着法やスパッタ法を用い、付着力や耐候性等高めるために成膜中にイオンアシストを行うこともある。
(5)可視域反射防止膜
次に、ガラスの可視域反射防止膜は、表8に示すような膜構成にすることで、図7に示すような目的の分光反射特性を得ていた。
【0033】
尚、高屈折率層にはZrO以外にもTiOやTa等を用いる場合もある。また、成膜には真空蒸着法やスパッタ法を用い、付着力や耐候性等高めるために成膜中にイオンアシストを行うこともある。
【0034】
【表8】
Figure 2004287274
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
このように光学薄膜により構成される反射防止膜を設計する場合、必要とする屈折率の膜材料を選択することはもちろん、高出力レーザに用いるには膜材料の耐レーザ損傷性等、光通信に用いるには耐候性等も重要な要素となる。
【0036】
例えば、1つの反射防止膜を設計するには、反射防止膜を施す基板の屈折率を考慮して屈折率の異なる膜材料を少なくとも2種類以上選択し、選択された膜材料を用いて目的とする反射防止膜を構成する。
【0037】
そして、最小限の膜総数で目的の反射防止膜を構成するためには、反射防止膜を構成する各層に必要とする屈折率の膜材料を適用する必要がある。
【0038】
もし、必要とする屈折率を有する膜材料が存在しない場合は、少なくとも2層以上の光学薄膜を用いて等価な膜を設計(例えば、3層等価膜法)して用いることになる。
【0039】
従って、利用可能な屈折率を有する膜材料の種類が多いほど、反射防止膜における設計自由度を広げることができる。また、2種類の膜材料を用いて反射防止膜を設計する場合、各膜材料の屈折率差が大きい程設計に自由度が広がる。
【0040】
しかし、使用波長において目的とする屈折率に近く、かつ、使用波長において透過率の高い膜材料が選択された場合でも、用途によっては利用できないことがある。
【0041】
例えば、海底ケーブルの光通信に使用する反射防止膜は、長期信頼性が必要とされるので高温高湿に耐える膜材料を用いた光学薄膜で構成することを要する。また、高出力レーザに用いる反射防止膜は、レーザダメージの閾値が高い膜材料を用いた光学薄膜で構成しなくてはならない。
【0042】
本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、その課題とするところは、光学薄膜に適用できる新規な膜材料を提供して膜設計の自由度を広げることを可能とする反射防止膜を提供することにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る発明は、
反射防止膜を前提とし、
YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜を1層以上有することを特徴とするものである。
【0044】
次に、請求項2に係る発明は、
請求項1記載の発明に係る反射防止膜を前提とし、
コンポジット膜法により設計された2層反射防止膜であることを特徴とし、
請求項3に係る発明は、
請求項1記載の発明に係る反射防止膜を前提とし、
各層の光学的膜厚がλ/4(λ:設計中心波長)である3層反射防止膜であることを特徴とし、
請求項4に係る発明は、
請求項1記載の発明に係る反射防止膜を前提とし、
反射防止膜を施す基板がビスマス置換磁性ガーネット膜から成るファラデー回転子であり、かつ、上記反射防止膜が3層で3層等価膜法により設計されていることを特徴とし、
請求項5に係る発明は、
請求項3または4記載の発明に係る反射防止膜を前提とし、
3層の反射防止膜における最表面側(媒質側)層が、YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜で構成されていることを特徴とするものである。
【0045】
次に、請求項6に係る発明は、
請求項1記載の発明に係る反射防止膜を前提とし、
反射防止膜を施す基板が、固体レーザ素子、ガラスレーザ素子、セラミックレーザ素子および波長変換素子から選択されるいずれか1種の素子であり、かつ、上記反射防止膜が5層でその最表面側(媒質側)と基板側を除く中間層が3層等価膜法により設計されていることを特徴とし、
請求項7に係る発明は、
請求項6記載の発明に係る反射防止膜を前提とし、
5層の反射防止膜における最表面側(媒質側)層が、YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜で構成されていることを特徴とし、
請求項8に係る発明は、
請求項1記載の発明に係る反射防止膜を前提とし、
単層若しくは多層の光学薄膜で構成され、かつ、カメラレンズまたは眼鏡レンズに施す可視域反射防止膜の機能を有することを特徴とし、
また、請求項9に係る発明は、
請求項8記載の発明に係る反射防止膜を前提とし、
上記単層の光学薄膜または上記多層の光学薄膜における最表面側(媒質側)層が、YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜で構成されていることを特徴とするものである。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0047】
本発明は、反射防止膜を構成する光学薄膜として、YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜を新たに追加することで膜設計の自由度を広げることを可能としている。
【0048】
すなわち、YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)はレーザ結晶として知られているように非常に硬度が高く、熱伝導率もよく、化学的にも安定で、透過波長域も約250〜5000nmと広く、さらに、光吸収も非常に少なく、耐レーザ損傷性も高いことから、本発明者等はYAGのこれ等特性に着目して反射防止膜への応用を試み、上記課題を解決している。
【0049】
また、YAGの屈折率は1.80で、耐レーザ損傷性が高く、硬度の高い膜として知られている屈折率1.60の上記Alよりも屈折率が大きいため、屈折率1.44のSiOと組合わせて反射防止膜を設計した場合、屈折率の差が大きいことから膜設計の自由度を広げることを可能とする。
【0050】
すなわち、SiOの光学薄膜とYAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜を組み合わせることで、上述したSiOとAlの組み合わせでは実現できなかった膜層数で反射防止膜の反射率をほとんどゼロにすることを可能にしたり、反射防止膜の膜層数を減らすことを可能とする。
【0051】
尚、YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜については、YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)の結晶体若しくは焼結体、または酸素欠損を有するYAG(YAl12−X)の結晶体若しくは焼結体を蒸着材料若しくはスパッタターゲットとして成膜してもよいし、あるいは、Y(イットリア)とAl(アルミナ)の結晶体若しくは焼結体、または酸素欠損を有するイットリア(Y3−X)と酸素欠損を有するアルミナ(Al3−X)の結晶体若しくは焼結体を蒸着材料若しくはスパッタターゲットとして成膜してもよい。
【0052】
以下、YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜が適用された本発明に係る各種反射防止膜について具体的に説明する。
(1)コンポジット膜法による2層反射防止膜
コンポジット膜法は、上述したように膜材料の屈折率により理論的に反射率がゼロとなる基板の屈折率の上限が数式(II)に示すように決まっている。
【0053】
Ns<N0・(N2/N1) 数式(II)
そして、SiOとAlの膜材料を用いてコンポジット膜法による2層反射防止膜が設計できる基板の屈折率は上記数式(II)から1.23まででまであったが、SiOと屈折率1.80のYAGを膜材料にして成膜した光学薄膜を用いることで、コンポジット膜法により反射率がゼロになる基板の屈折率の上限は上記数式(II)から1.56になる。
【0054】
従って、本発明により、光学ガラスBK7や石英の反射率をゼロにする2層反射防止膜の設計が可能となる。
【0055】
表9と表10にはそれぞれSiOとYAGを用いて、コンポジット膜法により設計した2層反射防止膜の膜構成を示し、かつ、それぞれの反射防止膜における分光反射特性を図8と図9に示す。
【0056】
【表9】
Figure 2004287274
【0057】
【表10】
Figure 2004287274
(2)3層反射防止膜
SiO、TaとYAG、あるいはSiO、AlとYAGを用いて、屈折率1.52のガラス(BK7)基板および屈折率1.64のガラス(BACD18)基板に対する各層の光学的膜厚がλ/4の3層反射防止膜について、以下の数式(III)により設計した3層反射防止膜の膜構成を表11、表12、表13にはそれぞれ示すと共に、それぞれの3層反射防止膜における分光反射特性を図10、図11、図12に示す。
【0058】
N1・N3=N2√(N0・Ns) 数式(III)
これらの3層反射防止膜の設計中心波長における理論的な残留反射率は、0.01%以下である。
【0059】
【表11】
Figure 2004287274
【0060】
【表12】
Figure 2004287274
【0061】
【表13】
Figure 2004287274
(3)ファラデー回転子の反射防止膜
高屈折率層にYAGを用い、低屈折率層にSiOを用いた3層等価膜法によるファラデー回転子の反射防止膜の構成を表14に示し、かつ、この反射防止膜における分光反射特性を図13に示す。
【0062】
【表14】
Figure 2004287274
また、耐候性、付着力と擦傷性を考慮して、最表面側層(媒質側)と基板側層に高屈折率層としてのYAGを用い、低屈折率層にSiOを用いた3層等価膜法によるファラデー回転子の反射防止膜の構成を表15に示し、かつ、この反射防止膜における分光反射特性を図14に示す。
【0063】
【表15】
Figure 2004287274
(4)レーザ素子の反射防止膜
高屈折率層にYAGを用い低屈折率層にSiOを用いた3層等価膜法による中間層(第2層)と、SiOから成る第1層と第3層とで構成され、YAGロッドを基板とするレーザ素子の5層反射防止膜の構成を表16に示し、かつ、この反射防止膜における分光反射特性を図15に示す。
【0064】
すなわち、表16に示された5層反射防止膜は「SiO(第1層)/SiO(中間第2層)/YAG(中間第2層)/SiO(中間第2層)/SiO(第3層)」なる膜構成を有し、媒質側から第2番目、第3番目、第4番目の3層で構成される中間層(第2層)が3層等価膜法により設計されている。
【0065】
【表16】
Figure 2004287274
また、付着力を高めるため基板側層にアンダーコート層として光学的膜厚λ/2のYAG(第4層)を追加したYAGロッドを基板とするレーザ素子の6層反射防止膜の構成を表17に示し、かつ、この反射防止膜における分光反射特性を図16に示す。
【0066】
すなわち、表17に示された6層反射防止膜は「SiO(第1層)/SiO(中間第2層)/YAG(中間第2層)/SiO(中間第2層)/SiO(第3層)/YAG(第4層)」なる膜構成を有し、媒質側から第2番目、第3番目、第4番目の3層で構成される中間層(第2層)が3層等価膜法により設計されている。
【0067】
【表17】
Figure 2004287274
(5)可視域反射防止膜
高屈折率層にYAGを用いたガラスに対する4層可視域反射防止膜の膜構成を表18に示し、この4層可視域反射防止膜の分光反射特性を図17に示す。
【0068】
【表18】
Figure 2004287274
また、高屈折率層にYAGを用いたガラスに対する5層可視域反射防止膜の膜構成を表19に示し、この5層可視域反射防止膜の分光反射特性を図18に示す。
【0069】
【表19】
Figure 2004287274
また、高屈折率層にYAGを用い、さらに、耐候性と擦傷性を考慮して最表面側層(媒質側)と基板側層にYAGを用いたガラスに対する5層可視域反射防止膜の膜構成を表20に示し、この5層可視域反射防止膜の分光反射特性を図19に示す。
【0070】
【表20】
Figure 2004287274
また、高屈折率層にYAGを用い、さらに、耐候性と擦傷性を考慮して最表面側層(媒質側)と基板側層にYAGを用いたガラスに対する3層可視域反射防止膜の膜構成を表21に示し、この5層可視域反射防止膜の分光反射特性を図20に示す。
【0071】
【表21】
Figure 2004287274
【0072】
【実施例】
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
【0073】
尚、実施例では、YAGと他の膜材料を比較すると共に、本発明に係る反射防止膜の各種特性を、従来の反射防止膜の特性と比較する。
【0074】
膜材料にはYAG組成の焼結体とYAG結晶を用い、電子ビーム蒸着法とマグネトロンスパッタ法により成膜を行った。成膜中には、膜に酸素が不足して光吸収が増加しないように、どちらもYAG薄膜の成膜中には酸素を導入した。
【0075】
このように成膜したYAG薄膜の屈折率は約1.80であり、Alの1.60より高く、Yの1.85より低かった。
【0076】
次に、これ等膜材料を用いて成膜した光学薄膜の各種特性を調べるため、以下のテストを行い、SiO、Al、ZrO、Taを膜材料にして成膜した光学薄膜と相対的に比較した。尚、結果を表22に示す。
【0077】
耐候性(PCTプレッシャークッカ テスト
温度105℃、湿度100%、2気圧で500時間経過後、ピンホールからの水分の浸透によるシミの広がりを50倍の顕微鏡で観察する。
【0078】
尚、表22において、良好を「○」、不良を「×」、その中間を「△」にて示す。
【0079】
擦傷性
2kgの加重をかけたスチールウールで10回往復擦り、傷を観察する。
【0080】
尚、表22において、傷なしを「○」、傷が多を「×」、その中間を「△」にて示す。
【0081】
付着力
接着剤(エポキシ接着剤)を用いて光学薄膜表面に引っ張り試験治具(丸棒)を固定し、基板と膜界面から剥がれるまで引っ張り試験機により引っ張り、その引っ張り力の相対強度を比較する。
【0082】
尚、表22において、付着力が強い場合を「○」、付着力が弱い場合を「×」、その中間を「△」にて示す。
【0083】
レーザ損傷閾値
Nd:YAGレーザにおける第2高調波の波長:532nm、パルス幅:8nsのレーザをレンズを用いて集光させ、どの程度のパワー密度(J/cm)まで損傷を受けないかを調べる。
【0084】
尚、表22において、レーザ損傷閾値が比較的高い場合を「○」、レーザ損傷閾値が比較的低い場合を「×」、その中間を「△」にて示す。また、レーザ損傷閾値が極めて高い場合を「◎」にて示す。
【0085】
【表22】
Figure 2004287274
『比較試験結果』
1.表22「耐候性」の欄に示された結果から確認されるように、YAGは、ZrOやTaを膜材料として成膜した光学薄膜よりピンホールからの水分の浸透によるシミの広がりが少なかった。
【0086】
YAGはグレインサイズが細かく緻密なため、耐候性(耐湿性)が高いと考えられる。
2.表22「擦傷性」の欄に示された結果から確認されるように、YAGは従来ハードコートに用いられていたSiOを膜材料として成膜した光学薄膜よりも明らかに優れていた。
3.表22「付着力」の欄に示された結果から確認されるように、基板がガラスの場合、YAGおよびSiOを膜材料にして成膜した膜で良好な付着力が得られているが、基板がYAG結晶の場合、基板側層がYAGの方が良好な付着力を得ることができる。
4.表22「レーザ損傷閾値」の欄に示された結果から確認されるように、YAGは、YAG結晶がレーザ結晶に使用されているように光吸収が少なく、酸化物系の薄膜の中ではSiO膜の次にレーザ損傷閾値が高い。
【0087】
この比較試験結果から以下のことが理解される。
【0088】
まず、YAG膜を光学薄膜に用いることで、この屈折率を利用して新たな反射防止膜の設計が可能になり、また、YAGを膜材料にして成膜した膜が耐候性、硬度、付着力に優れている特性を生かして、この膜を最表面側や基板側に用いて光学薄膜を設計することで、今までにない特性を有した光学薄膜を成膜することができる。
【0089】
さらに、YAG膜は耐レーザ損傷性にも優れているので、SiO、Alと組み合わせることにより、耐レーザ損傷性に優れた反射防止膜を得ることができる。
【0090】
以下、実施例に係る個々の反射防止膜(膜構成の詳細は実施の形態欄参照)について、従来の反射防止膜より優れている点を具体的に説明する。
(2)3層反射防止膜
SiO、TaとYAGを用い、屈折率1.52のガラス(BK7)基板に対して形成した各層の光学的膜厚がλ/4の実施例に係る3層反射防止膜(表12参照)については、最表面層がYAGのため、上記YAG単層と同様に耐候性に優れ、擦傷性にも優れていた。
(3)ファラデー回転子の反射防止膜
YAGが適用された実施例に係るファラデー回転子の反射防止膜(表14参照)は、従来の反射防止膜(表6の「SiO/Al/SiO」)よりも耐候性に優れていた。
【0091】
これは、YAGの上述したグレインサイズが小さいことに加えて、YAGは、Alより屈折率が高いので光学的膜厚を約1/2にすることが起因していると考えられる。
【0092】
さらに、最表面層と基板側層にYAGを用いた実施例に係るファラデー回転子の反射防止膜(表15参照)は、耐候性に優れ、付着力も高く、擦傷性にも優れていた。
(4)レーザ素子の反射防止膜
高屈折率層としてYAGを用いYAGロッド基板に形成した実施例に係る反射防止膜(表16と表17参照)について、上述したレーザ損傷閾値測定(発振波長1064nm、パルス幅10ns)を実施した。
【0093】
また、従来の反射防止膜として、MaFのλ/4膜、および、表7に示した「SiO/Al/SiO」膜構成の反射防止膜についても、レーザ損傷閾値測定(発振波長1064nm、パルス幅10ns)を実施した。
【0094】
その結果、実施例に係る反射防止膜(表16と表17参照)のレーザ損傷閾値は、それぞれ16(J/cm)、15(J/cm)であった。
【0095】
他方、従来の反射防止膜(MaFのλ/4膜、および表7参照)のレーザ損傷閾値は、それぞれ12(J/cm)、11(J/cm)であった。
【0096】
そして、SiOのレーザ損傷閾値は非常に高いので、表16に示された実施例に係る反射防止膜(「SiO/YAG/SiO」)と表17に示された実施例に係る反射防止膜(「SiO/YAG/SiO/YAG」)のレーザ損傷閾値が、従来の反射防止膜(「SiO/Al/SiO」)のレーザ損傷閾値より高い原因は、中間層に用いているAlとYAGにおけるレーザ損傷閾値の差が反映しているものと考えられる。
【0097】
尚、表17に示された実施例に係る反射防止膜(「SiO/YAG/SiO/YAG」)は、YAGロッド基板側にYAGを用いているので、表7に示した従来の反射防止膜(「SiO/Al/SiO」)より付着力が高かった。
(5)可視域反射防止膜
表18に示された実施例に係る可視域反射防止膜(「SiO/YAG/SiO/YAG」)と表19に示された実施例に係る可視域反射防止膜(「SiO/YAG/SiO/YAG/SiO」)は、表8に示した従来の可視域反射防止膜(「SiO/ZrO/SiO/ZrO」)より、耐候性に優れていた。これは、ZrOよりYAGの方がグレインサイズが細かく緻密なためである。
【0098】
また、表20に示された実施例に係る可視域反射防止膜(「YAG/SiO/YAG/SiO/YAG」)は最表面層にYAGを用いているので擦傷性にも優れていた。
【0099】
【発明の効果】
本発明に係る反射防止膜によれば、
YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜を1層以上有するため以下のような顕著な効果を有する。
【0100】
まず、YAGの屈折率を利用して新たな反射防止膜の設計が可能となり、かつ、YAGの光学薄膜が具備する耐候性、硬度、付着力等の特性を生かしてこの膜を最表面側や基板側に用いて光学薄膜を設計することで、今までにない特性を有した反射防止膜を得ることが可能となる効果を有する。
【0101】
さらに、YAGの光学薄膜は耐レーザ損傷性にも優れているので、SiO、Alと組み合わせることにより、耐レーザ損傷性に優れた反射防止膜を得ることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図2】従来の反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図3】従来の反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図4】従来の反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図5】従来の反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図6】従来の反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図7】従来の反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図8】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図9】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図10】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図11】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図12】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図13】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図14】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図15】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図16】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図17】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図18】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図19】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。
【図20】本発明に係る反射防止膜の分光反射特性を示すグラフ図。

Claims (9)

  1. YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜を1層以上有することを特徴とする反射防止膜。
  2. コンポジット膜法により設計された2層反射防止膜であることを特徴とする請求項1記載の反射防止膜。
  3. 各層の光学的膜厚がλ/4(λ:設計中心波長)である3層反射防止膜であることを特徴とする請求項1記載の反射防止膜。
  4. 反射防止膜を施す基板がビスマス置換磁性ガーネット膜から成るファラデー回転子であり、かつ、上記反射防止膜が3層で3層等価膜法により設計されていることを特徴とする請求項1記載の反射防止膜。
  5. 3層の反射防止膜における最表面側(媒質側)層が、YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜で構成されていることを特徴とする請求項3または4記載の反射防止膜。
  6. 反射防止膜を施す基板が、固体レーザ素子、ガラスレーザ素子、セラミックレーザ素子および波長変換素子から選択されるいずれか1種の素子であり、かつ、上記反射防止膜が5層でその最表面側(媒質側)と基板側を除く中間層が3層等価膜法により設計されていることを特徴とする請求項1記載の反射防止膜。
  7. 5層の反射防止膜における最表面側(媒質側)層が、YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜で構成されていることを特徴とする請求項6記載の反射防止膜。
  8. 単層若しくは多層の光学薄膜で構成され、かつ、カメラレンズまたは眼鏡レンズに施す可視域反射防止膜の機能を有することを特徴とする請求項1記載の反射防止膜。
  9. 上記単層の光学薄膜または上記多層の光学薄膜における最表面側(媒質側)層が、YAG(YAl12:イットリウムアルミニウムガーネット)を主成分とする光学薄膜で構成されていることを特徴とする請求項8記載の反射防止膜。
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