JP2004286858A - 照明装置及び投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明対象の特性に応じた正確な調光が可能な照明装置を提供すること。
【解決手段】プロジェクタ10において、制御装置50は、各光照明装置21,23,25から射出させる照明光の光量を調節する際に照明光の入射角度に依存する各液晶ライトバルブ31,33,35の照射応答特性すなわち視角特性に対応させて発光部であるダイオードチップPC11〜PC33を不均一に点燈若しくは消燈する。これにより、各液晶ライトバルブ31,33,35の特性に応じて各液晶ライトバルブ31,33,35を活かす照明が可能になる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶素子その他の空間光変調装置を照明するための照明装置、並びに、これら空間光変調装置及び照明装置を用いて画像を投射する投射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示画面のバックライト用として、LEDアレイ等の複数の発光素子からなる光源と、透明アクリル樹脂等からなる導光板とを備える照明装置が提案されている(特許文献1参照)。この照明装置では、マトリックス状に配置したLEDを例えば一列おきに消灯するといった点灯数の制御によって、面状光源の均一性を保ちつつ、光源の出射エネルギーを調整することとしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−260134号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の照明装置では、照明対象の特性を考慮せず、ただ均一性を損なわないように間引くような消灯によって減光を行っているので、減光量が多くなった場合、照明対象の動作を劣化させることがある。例えば、上記のような照明装置を用いて液晶素子その他のライトバルブを照明しようとした場合、ライトバルブの視角特性により特に投射画像の暗部すなわちライトバルブの遮光部で漏光が目立つことを防止できず、所謂「黒が浮く」という現象が生じ易くなり、十分なコントラストが得られなくなる。
【0004】
そこで、本発明は、照明対象の特性に応じた正確な調光が可能な照明装置を提供することを目的とする。
【0005】
また、本発明は、このような照明装置を組み込むことにより、正確な減光が可能であり、高コントラストの画像を投射することができる投射装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の照明装置は、複数の発光部を有する光源と、複数の発光部からの照明光を対象に入射させる照明光学系と、光源から射出させる照明光の光量を調節する際に、照明光の入射角度に依存する対象の照射応答特性に対応させて、複数の発光部を不均一に増光若しくは減光する光量制御手段とを備える。
【0007】
上記第1の照明装置では、光量制御手段が、光源から射出させる照明光の光量を調節する際に照明光の入射角度に依存する対象の照射応答特性に対応させて複数の発光部を不均一に増光若しくは減光するので、強度を変更するタイプの照明において、対象の特性に応じて対象を活かす照明が可能になる。ここで、「対象」には、液晶素子に代表される空間光変調装置等が含まれる。また、「増光」には、典型的に消灯状態から点燈状態とすることが含まれ、「減光」には、典型的に点燈状態から消灯状態とすることが含まれる。
【0008】
上記第1の照明装置の具体的態様では、光量制御手段が、光源から射出させる全照明光の光量を増減させる際に、複数の発光部のうち対象の照射応答特性を劣化させている角度領域に対応する発光部の減光、又は対象の照射応答特性を劣化させていない角度領域に対応する発光部の増光を優先する。この場合、例えば発光部の減光によっても対象の照射応答特性が劣化しないので、対象との相性が良い良好な照明を達成することができる。
【0009】
上記第1の照明装置の具体的態様では、光量制御手段は、光源から射出させる全照明光の光量を増減させる際に、複数の発光部のうち周辺側の発光部の減光、又は中央側の発光部の増光を優先することを特徴とする。この場合、周辺側の発光部の減光と、中央側の発光部の増光とは、択一的なものではなく、中央側の発光部を優先して増光するとともに、周辺側の発光部を優先して減光する場合が含まれる。このような態様では、周辺側の発光部からの照明光の影響で対象の照射応答特性が劣化し易い場合やこのような劣化が目立ち易い場合であっても、このような照射応答特性の劣化を目立ちにくいものとすることができる。また、周辺から減光を行うことにより、中心側の発光部からの比較的光軸に平行な光束によって無駄なく空間光変調装置を照明することができるので、減光時における消費電力を抑えることができる。
【0010】
上記第1の照明装置の別の具体的態様では、照明光学系は、複数の発光部からの照明光を重畳して対象に入射させる光学系であり、光量制御手段は、対象への照明光の入射角が小さな発光部の増光、又は対象への照明光の入射角が大きな発光部の減光を優先する。この態様では、対象への入射角が大きな発光部からの照明光の影響で対象の照射応答特性が劣化し易い場合や、このような劣化が目立ち易い場合であっても、このような照射応答特性の劣化を目立ちにくいものとすることができる。
【0011】
また、本発明に係る第2の照明装置は、複数の発光部を有する光源と、複数の発光部からの照明光を対象に入射させる照明光学系と、光源から射出させる照明光の光量を調節する際に、前記複数の発光部のうち周辺側の発光部の減光、又は中央側の発光部の増光を優先する光量制御手段とを備える。この場合、周辺側の発光部の減光と、中央側の発光部の増光とは、択一的なものではなく、中央側の発光部を優先して増光するとともに、周辺側の発光部を優先して減光する場合が含まれる。
【0012】
上記第2の照明装置では、光量制御手段が前記複数の発光部のうち周辺側の発光部の減光又は中央側の発光部の増光を優先するので、光源からの発光量が少ない場合において、中心側の発光部からの比較的光軸に平行な光束によって空間光変調装置を照明することができる。つまり、光源の発光量が少ない場合に高い照明光率で空間光変調装置を照明することができるようになるので、特に減光時における消費電力を抑えることができる。また、周辺側の発光部からの照明光の影響で対象の照射応答特性が劣化し易い場合や、このような劣化が目立ち易い場合であっても、このような照射応答特性の劣化を特に減光時において目立ちにくいものとすることができる。つまり、対象に適合し対象を活かす良好な照明が可能になる。
【0013】
また、上記第1及び第2の照明装置の具体的態様では、複数の発光部が、単一の固体発光ユニット中に2次元的に配置された複数のチップ領域である。この場合、複数チップを組み込むタイプの固体発光ユニットによって、対象に適合し対象を活かす良好な照明が可能になる。
【0014】
また、上記第1及び第2の照明装置の別の具体的態様では、複数の発光部が、2次元的に配置された複数の固体発光ユニットである。この場合、複数の固体発光ユニットによって、対象に適合し対象を活かす良好な照明が可能になる。
【0015】
また、本発明に係る第1の投射装置は、上述の照明装置と、この照明装置からの照明光によって照明される空間光変調装置と、空間光変調装置からの像光を投射する投射光学系とを備える。
【0016】
上記第1の投射装置では、上述の照明装置を用いて空間光変調装置を照明するので、空間光変調装置の被照射特性に適合させて照明強度を変更することでき、投射される画像を輝度に拘わらず良好なものとすることができる。
【0017】
また、本発明に係る第2の投射装置は、上述の照明装置とこの照明装置からの照明光によって照明される空間光変調装置とをそれぞれ有する各色ごとの複数の画像形成ユニットと、複数の画像形成ユニットからの像光を合成して射出する光合成部材と、光合成部材を経て合成された像光を投射する投射光学系とを備える。
【0018】
上記第2の投射装置では、上述の照明装置を用いて各空間光変調装置を照明するので、各空間光変調装置の被照射特性に適合させて照明強度を変更することができ、投射されるカラー画像等をその画像の輝度に拘わらず良好なものとすることができる。
【0019】
また、上記第1及び第2の投射装置の具体的態様では、光量制御手段は、空間光変調装置に書き込まれた輝度範囲に応じて、複数の発光部を不均一に増光若しくは減光する。この場合、投射すべき画像の輝度情報に応じて照明光の輝度を適切に調節することができる。
【0020】
また、上記第1及び第2の投射装置の別の具体的態様では、光量調節スイッチをさらに備え、光量制御手段が、当該光量調節スイッチの動作を検出した場合に、複数の発光部を不均一に減光する。この場合、投射装置を操作するユーザの意思を反映して照明光の光量を調節することができ、空間光変調装置による変調効率を高め、或いは投射装置の光学系で利用される照明光の利用効率を高めることができる。つまり、光量調節スイッチが例えば消費電力を抑えるための省エネモードのスイッチであれば、省エネのために減光した際にも、投射される画像のコントラストを良好なものとすることができる。また、この際周辺から減光すれば、中心側の光源からの比較的光軸に平行な光束によって無駄なく空間光変調装置を照明してその像をスクリーンに効率的に投射することができるので、結果的に省エネ時の画像の明るさが同じであっても消費電力を抑えることができる。
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る投射装置の構造を概念的に説明するブロック図である。この投射装置、すなわちプロジェクタ10は、照明装置20と、光変調装置30と、投射レンズ40と、制御装置50とを備える。ここで、照明装置20は、R光照明装置21と、G光照明装置23と、B光照明装置25と、光源駆動装置27とを有する。また、光変調装置30は、空間光変調装置である3つの液晶ライトバルブ31,33,35と、光合成部材であるクロスダイクロイックプリズム37と、各液晶ライトバルブ31,33,35に駆動信号を出力する素子駆動装置38とを有する。なお、R光照明装置21と液晶ライトバルブ31は、これらを一組として画像形成ユニットと呼ぶ。同様に、G光照明装置23及び液晶ライトバルブ33のユニット、並びに、B光照明装置25及び液晶ライトバルブ35のユニットも、それぞれ画像形成ユニットと呼ぶ。
【0021】
図2は、照明装置20のうちR光照明装置21の構造を説明する図である。このR光照明装置21は、3原色のうち赤(R)の範疇に含まれるR光を発生する光源21aと、この光源21aから正面方向に射出される照明光を集光する凸レンズ21cと、光源21aから側方に射出される照明光を集光する凹面反射鏡21dとを備える。このうち、凸レンズ21cと凹面反射鏡21dは照明光学系を構成する。また、光源21aは、固体発光ユニットを構成する。
【0022】
ここで、光源21aは、固体光源とも呼ばれるLEDパッケージであり、図3の正面構造図にも示すように、複数の発光部すなわちチップ領域として、9つのマトリックス状に配列されたダイオードチップPC11,PC12,PC13,PC21,PC22,PC23,PC31,PC32,PC33を有する。これらのダイオードチップPC11〜PC33は、図1の光源駆動装置27によって個別に駆動されており、任意のダイオードチップを個別に点燈又は消灯させることができる。
【0023】
図2に戻って、光源21aを構成するダイオードチップPC21,PC22,PC23のうち、光軸上にある中央のダイオードチップPC22から正面方向に発散しつつ射出された光束L22は、光源21aのレンズ部分LPと凸レンズ21cとによってほぼ平行光束に変換されてR光用の液晶ライトバルブ31にほぼ垂直に入射する。なお、ダイオードチップPC22から側面方向に発散しつつ射出された光束L22’も、凹面反射鏡21dによってほぼ平行光束に変換されて液晶ライトバルブ31にほぼ垂直に入射する。この結果、ダイオードチップPC22によって液晶ライトバルブ31が均一に効率的に照明される。同様にして、光軸から上側に外れた周辺側のダイオードチップPC12から射出された光束L12も、レンズ部分LP及び凸レンズ21cによってほぼ平行光束に変換され、或いは凹面反射鏡21dによってほぼ平行光束に変換されて液晶ライトバルブ31に入射する。この結果、ダイオードチップPC12によっても液晶ライトバルブ31が均一に効率的に照明される。ただし、ダイオードチップPC12から液晶ライトバルブ31に入射する光束L12の入射角は、液晶ライトバルブ31の入射面に対して垂直ではなく、上側に傾いた一定角度(例えば数度〜数10度)を中心とする一定の角度範囲となっている。また、光軸から下側に外れた周辺側のダイオードチップPC32から射出された光束L32も、レンズ部分LP及び凸レンズ21cによってほぼ平行光束に変換され、或いは凹面反射鏡21dによってほぼ平行光束に変換されて液晶ライトバルブ31に入射する。この結果、ダイオードチップPC32によっても液晶ライトバルブ31が均一に効率的に照明される。ただし、ダイオードチップPC32から液晶ライトバルブ31に入射する光束L32の入射角は、液晶ライトバルブ31の入射面に対して垂直ではなく、下側に傾いた一定角度(例えば数度〜数10度)となっている。
【0024】
以上では、図1の照明装置20のうちR光照明装置21の構造のみについて説明したが、G光照明装置23やB光照明装置25も、発光波長に合わせて寸法等の仕様が多少変更されるだけで、R光照明装置21と同一の構造を有する。
【0025】
つまり、G光照明装置23からのG光によってG光用の液晶ライトバルブ33が均一に効率的に照明されるが、このG光照明装置23に設けた光源であるLEDパッケージがマトリックス配列のダイオードチップを内蔵するものであるため、周辺側のダイオードチップから液晶ライトバルブ33に入射する光束の入射角は、液晶ライトバルブ33の入射面に対して垂直ではなく、対応する方向に傾いた一定角度(例えば数度〜数10度)となっている。また、B光照明装置25からのB光によってB光用の液晶ライトバルブ35が均一に効率的に照明されるが、このB光照明装置25に設けた光源であるLEDパッケージもマトリックス配列のダイオードチップを内蔵するものであるため、周辺側のダイオードチップから液晶ライトバルブ35に入射する光束の入射角は、液晶ライトバルブ35の入射面に対して垂直ではなく、対応する方向に傾いた一定角度(例えば数度〜数10度)となっている。
【0026】
各液晶ライトバルブ31,33,35にそれぞれ入射した各照明装置21,23,25からの光は、これら液晶ライトバルブ31,33,35によってそれぞれ2次元的に変調される。各液晶ライトバルブ31,33,35を通過した各色の光は、光合成部材であるクロスダイクロイックプリズム37で合成されて、その一側面から射出する。クロスダイクロイックプリズム37から射出した合成光の像は、投射光学系である投射レンズ40に入射してプロジェクタ10外部に設けたスクリーン(不図示)に適切な拡大率で投影される。つまり、プロジェクタ10によって、素子駆動装置38からの駆動信号に応じて動作する各液晶ライトバルブ31,33,35に形成された各色R,G,Bの画像を合成した画像が、動画又は静止画としてスクリーン上に投射される。なお、図示を省略しているが、各液晶ライトバルブ31,33,35の周辺の適所には、これらの液晶ライトバルブ31,33,35を偏光光で照明し読み出すため、それぞれ1対の偏光板が配置されている。
【0027】
制御装置50は、マイクロコンピュータ等からなり、光源駆動装置27や素子駆動装置38に制御信号を出力することによって、各色の光照明装置21,23,25や液晶ライトバルブ31,33,35の動作を間接的に制御している。具体的に説明すると、制御装置50は、外部から入力される画像信号に応じて、照明装置21,23,25から射出させる照明光の強度を、光源駆動装置27を介して強中弱の3段階で調節する。さらに、制御装置50は、外部からの画像信号に応じて、各色の照明装置21,23,25の点燈状態と同期させつつ、液晶ライトバルブ31,33,35の動作状態すなわち2次元的な光変調状態を入力画像信号に対応するものに制御する。
【0028】
この際、制御装置50は、光量調節スイッチ51の状態もチェックする。この光量調節スイッチ51は、プロジェクタ10を通常モードと省エネモードとの間で切り換えて動作させるためのものである。制御装置50は、光量調節スイッチ51が通常モードに設定されていると判断した場合、各色の照明装置21,23,25から射出させる照明光の強度を強中弱の3段階で調節する。一方、制御装置50は、光量調節スイッチ51が省エネモードに設定されていると判断した場合、各色の照明装置21,23,25から射出させる照明光の強度を中弱の2段階で調節する。省エネモードでプロジェクタ10を動作させると、プロジェクタ10をより環境に優しい経済的な状態で動作させることができる。
【0029】
ここで、照明装置21,23,25から射出させる照明光の強度を調節する際に、各ダイオードチップPC11〜PC33のいずれを優先して点燈又は消燈させるかが問題となる。この際、ダイオードチップPC11〜PC33を間引くように消灯するのではなく、周辺側から徐々に消灯することによって減光すれば、投射装置の光学系全体における照明光の利用効率や空間光変調装置による変調効率の観点で有利である。すなわち、周辺から減光すれば、減光後は、中心側の発光部すなわちダイオードチップPC22等からの比較的光軸に平行な光束によって無駄なく液晶ライトバルブ31,33,35を照明してその像をスクリーンに効率的に投射することができる。発光部がダイオードチップPC11〜PC33である場合、各チップの軸の周囲に一定の広がりを有する光線を発射することになるので、光源21aの周辺部(例えば、ダイオードチップPC11等)から射出された照明光は、後段の光変調装置30、投射レンズ40等で一部遮断され、効率的に利用されない場合もある。このように周辺の発光部からの照明光の利用に無駄がある場合、このような周辺の発光部すなわちダイオードチップPC11等の減光を優先することで、減光時の光量損失を少なくできる。このことは、特に省エネモード時において、投射画像の明るさが同じでも、消灯順序によって消費電力を抑え得ることを意味し、逆に言えば、消費電力が同じでも投射画像を明るくし得ることを意味する。また、照明光の強度を減少させる際に周辺から減光すれば、中心側に残った発光部すなわちダイオードチップPC22等からの比較的光軸に平行な光束によって液晶ライトバルブ31,33,35を照明することなる。液晶ライトバルブ31,33,35の変調効率は、一般的に光軸に平行な垂直入射で最も良く、入射角が大きくなるにつれて劣化するので、周辺から減光すれば、暗い画像で黒が浮くといった画質の低下を簡易に防止することができる。
【0030】
図4は、図1の液晶ライトバルブ31,33,35の視角特性を説明するグラフである。グラフにおいて、周囲の角度値は、液晶ライトバルブの主面すなわち照明光の入射面上における方位を示し、中心から周囲に向けて増加する角度値は、液晶ライトバルブの主面への照明光の入射角度を示す。この液晶ライトバルブは、TN方式すなわちTNモードで動作するタイプの表示デバイスである。このような液晶ライトバルブの主面に垂直な方向(入射角0°)からの照明光が入射した場合、効率的な変調が行われ、その画素が黒色表示状態である場合、照明光の透過がほぼ完全に遮断される。一方、このような液晶ライトバルブの主面に比較的大きな入射角の照明光が入射した場合、変調効率が下がり、特に液晶ライトバルブの4辺に沿った約0°,90°,180°,270°の方位からの照明光を除き、その画素が黒色表示状態であっても、照明光の比較的大きな漏れが発生し、黒が浮くという現象が生じてしまう。
【0031】
このことから、TNモードの液晶ライトバルブを照明する場合、垂直入射の照明光を用いることが望ましいことが分かる。さらに、TNモードの液晶ライトバルブの照明強度を増加させる場合、垂直入射の照明光の光量を増加させることを優先することが望ましいことが分かる。一方、TNモードの液晶ライトバルブの照明強度を減少させる場合、斜入射の照明光の光量を減少させることを優先することが望ましいことが分かる。このような観点から、本実施形態では、例えば図3に示すR光用の光源21aによる調光おいて、中央側のダイオードチップPC22を優先して点燈し、周辺側のダイオードチップPC11,PC12,PC13,PC21,PC23,PC31,PC32,PC33を優先して消燈することとする。しかも、方位が約0°,90°,180°,270°の方向からの照明光の視角特性は比較的良好であるので、方位約0°,90°,180°,270°の方向からの照明光の光量増加を優先させるとともに、方位約45°,135°,225°,315°の方向からの照明光の光量減少を優先させることとする。
【0032】
図5は、光源21aを構成する各ダイオードチップPC11〜PC33の点滅順序を説明する図である。図5(a)は、光源21aを最大強度で発光させた場合を示し、図5(b)は、光源21aを中間の強度で発光させた場合を示し、図5(c)は、光源21aを最小強度で発光させた場合を示す。図5(a)の場合、全ダイオードチップPC11〜PC33が点燈している。また、図5(b)の場合、十字状に5つのダイオードチップPC12,PC21,PC22,PC23,PC32が点燈している。さらに、図5(c)の場合、中央のダイオードチップPC22のみが点燈している。
【0033】
具体的な動作で説明すると、光源21aから射出させる照明光の強度を増加させる場合、図5(c)の状態から図5(b)の状態とし、次いで図5(b)の状態から図5(a)の状態とする。つまり、ダイオードチップPC22をまず点燈させ、その後辺側のダイオードチップPC12,PC21,PC23,PC32を点燈させ、最後に対角のダイオードチップPC11,PC13,PC31,PC33を点燈させることになる。逆に、光源21aから射出させる照明光の強度を減少させる場合、図5(a)の状態から図5(b)の状態とし、次いで図5(b)の状態から図5(c)の状態とする。つまり、全ダイオードチップPC11〜PC33を予め点燈させた状態とし、その後対角のダイオードチップPC11,PC13,PC31,PC33を消燈し、最後に辺側のダイオードチップPC12,PC21,PC23,PC32を消燈することになる。
【0034】
なお、以上はR光についての光量調節の説明であったが、G光やB光についても同様に光量調節が行われる。つまり、図5(a)〜図5(c)に示す3段階の点燈状態を基本として、G光やB光の増光に際しては、中心側から点燈し、その減光に際しては、周辺側から減光する。
【0035】
図6は、図1の主に制御装置50の動作を説明したフローチャートである。まず、制御装置50は、取り込んだ画像信号から画像の輝度情報を読み取る(ステップS1)。次に、省エネスイッチである光量調節スイッチ51の状態がチェックされる(ステップS2)。光量調節スイッチ51で省エネモードが選択されていない場合、通常モードで照明を行うということである。この場合、制御装置50は、読み取った輝度情報から入力画像が高中低のいずれの輝度であるか否かを判断する(ステップS3)。入力画像信号が高輝度画像を示す場合、制御装置50は、各色の照明装置21,23,25から射出させる照明光を最大の「強」状態とする(ステップS4)。具体的には、各色の光源を図5(a)に示す状態で点燈させ、全ダイオードチップPC11〜PC33をオン状態とする。また、入力画像信号が中輝度画像を示す場合、制御装置50は、各色の照明装置21,23,25から射出させる照明光を中間の「中」状態とする(ステップS5)。具体的には、各色の光源を図5(b)に示す状態で点燈させ、中央側のダイオードチップPC12,PC21,PC22,PC23,PC32をオン状態とする。また、入力画像信号が低輝度画像を示す場合、制御装置50は、各色の照明装置21,23,25から射出させる照明光を最低の「弱」状態とする(ステップS6)。具体的には、各色の光源を図5(c)に示す状態で点燈させ、中心のダイオードチップPC22のみをオン状態とする。その後、制御装置50は、次の画像信号すなわち次のフレーム信号が読み取られたか否かを判断する(ステップS10)。次の画像信号が取り込まれていない場合、画像表示の終了を意味するので処理を終了するが、次の画像信号が取り込まれている場合、ステップS1に戻ってステップS10までの処理を繰返し、各色の点燈状態を維持若しくは増減する。
【0036】
以上の通常モードの動作において、制御装置50は、素子駆動装置38を介して各液晶ライトバルブ31,33,35の光変調状態を調節する。つまり、各液晶ライトバルブ31,33,35の各画素部分を通過する光量が入力画像の輝度分布に一致するように光変調状態を調節する。この際、入力画像が高中低のいずれの輝度であるかに応じて、各液晶ライトバルブ31,33,35の光変調状態を変更する。例えば、中低輝度の画像の場合は照明光が減光されるので、その減光量を補償するように各液晶ライトバルブ31,33,35による光変調量のレンジ幅を広げる。
【0037】
なお、ステップS2で省エネモードが選択されていると判断された場合、省エネモードの照明が行われる。この場合、制御装置50は、読み取った輝度情報から入力画像が高低のいずれの輝度であるか否かを判断する(ステップS7)。入力画像信号が高輝度画像(輝度強)を示す場合、制御装置50は、各色の照明装置21,23,25から射出させる照明光を中間の「中」状態とする(ステップS8)。具体的には、各色の光源を図5(b)に示す状態で点燈させる。また、入力画像信号が低輝度画像(輝度弱)を示す場合、制御装置50は、各色の照明装置21,23,25から射出させる照明光を最低の「弱」状態とする(ステップS9)。具体的には、各色の光源を図5(c)に示す状態で点燈させる。その後は、ステップS10を経てステップS1に戻る。
【0038】
以上の省エネモードの動作においても、制御装置50は、素子駆動装置38を介して各液晶ライトバルブ31,33,35の光変調状態を調節する。つまり、各液晶ライトバルブ31,33,35の各画素部分を通過する光量が入力画像の輝度分布に一致するように光変調状態を調節する。この際、入力画像が高低のいずれの輝度であるかに応じて、各液晶ライトバルブ31,33,35の光変調状態を変更する。具体的には、低輝度画像の場合は照明光が減光されるので、その減光量を補償するように各液晶ライトバルブ31,33,35による光変調量のレンジ幅を広げる。
【0039】
ここで、画像信号から画像の輝度レベルを判定するには、例えば以下のようにすればよい。制御装置50は、画像信号で表されるそれぞれの画素の輝度値を積算して、1フレーム毎に輝度値の平均値を求める。同時に、制御装置50は入力画像信号をフレームメモリ(不図示)に書き込む。ここで、フレームメモリとは、1フレーム分の画像信号を記憶するバッファである。
【0040】
制御装置50は、フレーム毎に算出された平均値が低輝度レンジ、中輝度レンジ、および高輝度レンジのいずれに入るかを判定することで、そのフレームの画像が、低輝度画像か、中輝度画像が、高輝度画像か、を決定する。そして、この決定の後、制御装置50は、フレームメモリからそのフレームに対応する画像信号を読み出すとともに、空間光変調装置(液晶ライトバルブ31,33,35)に与える。それと同時に、そのフレームの平均輝度に対応した光強度で空間光変調装置(液晶ライトバルブ31,33,35)が照明されるように、照明装置21,23,25を制御する。なお、輝度値は、入力映像信号がR信号、G信号、B信号で表されている場合には、たとえば、(R+G+B)/3で算出すればよい。ここで、R、G、およびBはそれぞれ、R信号、G信号およびB信号が表す値を示す。
【0041】
なお、以上の説明では、RGBの各色を同じ強度レベルで照明することとしているが、RGBの各色ごとに照明光の強度レベルを変更することもできる。この場合、例えば、特定の画像では、R光用の液晶ライトバルブ31が「強」のレベルで照明され、G,B光用の液晶ライトバルブ33,35が「中」のレベルで照明されることになる。これにより、特定の色彩を強調した画像を投射することができる。
【0042】
以上の説明から明らかなように、本実施形態のプロジェクタ10においては、光量制御手段である制御装置50が、投射すべき画像の輝度に応じて各照明装置21,23,25から射出させる照明光の光量を調節する。この際、照明光の入射角度に依存する各液晶ライトバルブ31,33,35の照射応答特性すなわち視角特性に対応させて発光部であるダイオードチップPC11〜PC33を不均一に点燈若しくは消燈する。これにより、各液晶ライトバルブ31,33,35の特性に応じて各液晶ライトバルブ31,33,35の特性を活かす照明が可能になる。
【0043】
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係るプロジェクタについて説明する。このプロジェクタは、第1実施形態に係るプロジェクタを部分的に変更したものであり、全体的な装置構成は図1に示すものと同様である。
【0044】
図7は、第2実施形態に係るプロジェクタに組み込まれる液晶ライトバルブの視角特性を説明するグラフである。この液晶ライトバルブは、垂直配向方式すなわち垂直配向モードで動作するタイプの表示デバイスである。このような液晶ライトバルブに対し主面に垂直な方向(入射角0°)からの照明光が入射した場合、図4に示す第1実施形態の場合と同様に効率的な変調が行われ、その画素が黒色表示状態である場合、照明光の透過がほぼ完全に遮断される。一方、このような液晶ライトバルブの主面に比較的大きな入射角の照明光が入射した場合、変調効率が下がり、特に液晶ライトバルブの対角方向である約45°,135°,225°,315°の方位からの照明光を除き、その画素が黒色表示状態であっても、照明光の比較的大きな漏れが発生し、黒が浮くという現象が生じてしまう。
【0045】
このことから、垂直配向モードの液晶ライトバルブの照明強度を増加させる場合、垂直入射の照明光の光量を増加させることを優先することが望ましいことが分かる。一方、垂直配向モードの液晶ライトバルブの照明強度を減少させる場合、斜入射の照明光の光量を減少させることを優先することが望ましいことが分かる。
【0046】
図8は、第2実施形態における光源に設けた各ダイオードチップの点滅順序を説明する図である。図8(a)は、光源21aを最大強度で発光させた場合を示し、図8(b)は、光源21aを中間の強度で発光させた場合を示し、図8(c)は、光源21aを最小強度で発光させた場合を示す。ここで、図8(a)の場合、全ダイオードチップPC11〜PC33が点燈している。また、図8(b)の場合、×字状に5つのダイオードチップPC11,PC13,PC22,PC31,PC33が点燈している。さらに、図8(c)の場合、中央のダイオードチップPC22のみが点燈している。
【0047】
光源21aから射出させる照明光の強度を増加させる場合、図8(c)の状態から図8(b)の状態を経て図8(a)の状態とする。逆に、光源21aから射出させる照明光の強度を減少させる場合、図8(a)の状態から図8(b)の状態を経て図8(c)の状態とする。なお、省エネモードでは、図8(b)及び図8(c)に示す2状態の間で照明光の強度を切り換える。
【0048】
以上は色Rの照明光についての光量調節の説明であったが、色Gや色Bの照明光についても同様に光量調節が行われる。
【0049】
〔第3実施形態〕
第3実施形態に係るプロジェクタも、第1実施形態に係るプロジェクタを部分的に変更したものであり、全体的な装置構成は図1に示すものと同様である。
【0050】
図9は、第3実施形態に係るプロジェクタに組み込まれる照明装置の光源の構造を説明する正面図である。この場合の光源221aは、複数の発光部として16個のマトリックス状に配列されたダイオードチップPC11〜PC44を有する。これらのダイオードチップPC11〜PC44は、図1に示す光源駆動装置27によって個別に駆動されている。
【0051】
図10は、第3実施形態における光源に設けた各ダイオードチップの点滅順序を説明する図である。図10(a)は、光源221aを最大強度で発光させた場合を示し、図10(b)は、光源221aを中間の強度で発光させた場合を示し、図10(c)は、光源221aを最小強度で発光させた場合を示す。ここで、図10(a)の場合、全ダイオードチップPC11〜PC44が点燈している。また、図10(b)の場合、十字状に12個のダイオードチップPC12,PC13,PC21〜PC24,PC31〜PC34,PC42,PC43が点燈している。さらに、図10(c)の場合、中央のダイオードチップPC22,PC23、PC32,PC33が点燈している。
【0052】
光源221aから射出させる照明光の強度を増加させる場合、図10(c)の状態から図10(b)の状態を経て図10(a)の状態とする。逆に、光源221aから射出させる照明光の強度を減少させる場合、図10(a)の状態から図10(b)の状態を経て図10(c)の状態とする。なお、省エネモードでは、図10(b)及び図10(c)に示す2状態の間で照明光の強度を切り換える。
【0053】
以上は色Rの照明光についての光量調節の説明であったが、色Gや色Bの照明光についても同様に光量調節が行われる。
【0054】
〔第4実施形態〕
第4実施形態に係るプロジェクタは、第1及び2実施形態に係るプロジェクタを部分的に変更したものであり、全体的な装置構成は図1に示すものと同様である。
【0055】
図11は、図1のR光照明装置21を変更したR光照明装置321の構造を説明する図である。このR光照明装置321は、R光を発生する光源21aと、この光源21aから正面方向に射出される照明光を集光する凸レンズ21cと、光源21aから側方に射出される照明光を集光する凹面反射鏡21dと、凸レンズ21c及び凹面反射鏡21dによって集光された照明光を波面分割して重畳照明するロッドインテグレータ321fとを備える。
【0056】
ここで、光源21a、凸レンズ21c、及び凹面反射鏡21dについては、第1実施形態の場合と同様であるので説明を省略する。このR光照明装置321では、凸レンズ21cや凹面反射鏡21dによる集光位置に、液晶ライトバルブ31の入射面ではなく、ロッドインテグレータ321fの入射端面EF1が配置されている。この結果、入射端面EF1は、各ダイオードチップPC21,PC22,PC23によって均一かつ効率的に照明される。入射端面EF1からロッドインテグレータ321f中に入射した照明光は、ロッドインテグレータ321f中を直進し、或いは1回以上側面で反射されて出射端面EF2から射出する。出射端面EF2から射出する照明光は、ロッドインテグレータ321fによってミキシングされてさらに均一化されており、出射端面EF2に対面配置された液晶ライトバルブ31をより均一に照明する。この際、ロッドインテグレータ321fを経ても、液晶ライトバルブ31に入射する照明光の入射角度分布は維持されるので、図5(a)〜図5(c)や図8(a)〜図8(c)に示す点滅順序で光源21aの輝度切替を行う。
【0057】
以上は色Rの照明光についての説明であったが、色Gや色Bの照明光についても同様の光学系によって照明及び光量調節が行われる。
【0058】
〔第5実施形態〕
第5実施形態に係るプロジェクタは、第1〜4実施形態に係るプロジェクタを部分的に変更したものであり、全体的な装置構成は図1に示すものと同様である。
【0059】
図12は、図1のR光照明装置21を変更したR光照明装置421の構造を説明する図である。このR光照明装置421は、R光を発生する複数の発光部であるLEDパッケージ421aと、各LEDパッケージ421aに対向して配置され正面方向に射出される照明光をコリメートする凸レンズ421cと、各凸レンズ21cによってコリメートされた照明光を集光することによって重畳させる重畳レンズ421hとを備える。
【0060】
ここで、凸レンズ21cとLEDパッケージ421aのレンズ部分LPとによて構成される合成光学系の焦点距離は、f1となっており、重畳レンズ421hの焦点距離は、f2となっている。そして、重畳レンズ421hの後方焦点の位置には、液晶ライトバルブ31が配置されている。これにより、各LEDパッケージ421aから射出した照明光Lが液晶ライトバルブ31に重畳して入射することになるので、液晶ライトバルブ31が均一に照明される。
【0061】
図13は、LEDパッケージ421aの配列を説明する図である。各LEDパッケージ421aは、9つの要素からなるマトリックス状に配列されており、全体としてR光用の光源を構成する。各LEDパッケージ421aは、単一のダイオードチップPCのみからなる。これらのLEDパッケージ421aは、図1の光源駆動装置27によって個別に駆動されており、任意のLEDパッケージ421aを個別に点燈又は消灯させることができる。
【0062】
図14は、第5実施形態における光源中の各LEDパッケージ421aの点滅順序を説明する図である。図14(a)は、LEDパッケージ421aを最大強度で発光させた場合を示し、図14(b)は、LEDパッケージ421aを中間の強度で発光させた場合を示し、図14(c)は、LEDパッケージ421aを最小強度で発光させた場合を示す。なお、消燈しているLEDパッケージ421aは、点線で示している。ここで、図14(a)の場合、全LEDパッケージ421aが点燈している。また、図14(b)の場合、×字状に5つのLEDパッケージ421aが点燈している。さらに、図14(c)の場合、中央のLEDパッケージ421aのみが点燈している。実施形態1の構成を有するプロジェクタにおいてLEDパッケージ421aを中間の強度で発光させる場合には、+字状に5つのLEDパッケージ421を点灯させればよい。
【0063】
図13に示す光源から射出させる照明光の強度を増加させる場合、図14(c)の状態から図14(b)の状態を経て図14(a)の状態とする。逆に、光源から射出させる照明光の強度を減少させる場合、図14(a)の状態から図14(b)の状態を経て図14(c)の状態とする。なお、省エネモードでは、図14(b)及び図14(c)に示す2状態の間で照明光の強度を切り換える。
【0064】
以上は色Rの照明光についての説明であったが、色Gや色Bの照明光についても同様の光学系によって照明及び光量調節が行われる。
【0065】
〔第6実施形態〕
第6実施形態に係るプロジェクタは、第1〜5実施形態に係るプロジェクタの動作を部分的に変更したものであり、全体的な装置構成は図1に示すものと同様である。
【0066】
第6実施形態に係るプロジェクタでは、光量調節スイッチ51によって省エネモードに設定された場合、画像信号の輝度に関係なく各光の照明装置21,23,25から射出させる照明光の強度を特定の状態に低下させる。つまり、本実施形態の省エネモードでは、画像の輝度に関係なくユーザすなわち鑑賞者が、パワーセーブのため強制的に中心側の発光部すなわちダイオードチップPC22等を残して周辺側の発光部を消灯し画像を暗くする。具体的に説明すると、本実施形態では、図6に示すフローチャートにおいて画像信号の輝度を判断する工程(ステップS7)を省略して直ちにステップS8又はステップS9に進んで既定の減光を行う。この場合、各液晶ライトバルブ31,33,35による光変調量のレンジ幅は、画像信号に応じた通常の範囲とする。
【0067】
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば第1実施形態のプロジェクタ10では、光変調装置30を透過型の液晶ライトバルブ31,33,35で構成しているが、反射型の液晶素子でこれを構成することもできる。また、液晶ライトバルブは、光書き込み型の液晶ライトバルブとすることができる。
【0068】
また、上記実施形態では、LEDを用いて光源を構成しているが、LEDに代えてEL発光素子、LD等の他の固体発光源を使用することもできる。さらに、他の種類のディスクリートな複数の発光源を発光部とすることによっても、上記実施形態と同様の光源からなる照明装置やプロジェクタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るプロジェクタの構造を示す図である。
【図2】図1の装置のうち光照明装置の構造を説明する図である。
【図3】図2におけるLEDパッケージの正面構造図である。
【図4】液晶ライトバルブの視角特性を説明するグラフである。
【図5】(a)〜(c)は、発光部の点滅順序を説明する図である。
【図6】第1実施形態に係るプロジェクタの動作を説明する図である。
【図7】別の液晶ライトバルブの視角特性を説明するグラフである。
【図8】(a)〜(c)は、第2実施形態の調光を説明する図である。
【図9】第3実施形態における光源を説明する図である。
【図10】(a)〜(c)は、点滅順序を説明する図である。
【図11】第4実施形態における照明装置を説明する図である。
【図12】第5実施形態における照明装置を説明する図である。
【図13】図12におけるLEDパッケージの配列図である。
【図14】(a)〜(c)は、点滅順序を説明する図である。
【符号の説明】
10 プロジェクタ
20 照明装置
21 R光照明装置
21a 光源
23 G光照明装置
25 B照明装置
27 光源駆動装置
30 光変調装置
31,33,35 液晶ライトバルブ
37 クロスダイクロイックプリズム
38 素子駆動装置
40 投射レンズ
50 制御装置
51 光量調節スイッチ
321f ロッドインテグレータ
421h 重畳レンズ

Claims (11)

  1. 複数の発光部を有する光源と、
    前記複数の発光部からの照明光を対象に入射させる照明光学系と、
    前記光源から射出させる照明光の光量を調節する際に、照明光の入射角度に依存する前記対象の照射応答特性に対応させて、前記複数の発光部を不均一に増光若しくは減光する光量制御手段と
    を備える照明装置。
  2. 前記光量制御手段は、前記光源から射出させる全照明光の光量を増減させる際に、前記複数の発光部のうち前記対象の照射応答特性を劣化させている角度領域に対応する発光部の減光、又は前記対象の照射応答特性を劣化させていない角度領域に対応する発光部の増光を優先することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記光量制御手段は、前記光源から射出させる全照明光の光量を増減させる際に、前記複数の発光部のうち周辺側の発光部の減光、又は中央側の発光部の増光を優先することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  4. 前記照明光学系は、前記複数の発光部からの照明光を重畳して前記対象に入射させる光学系であり、前記光量制御手段は、前記対象への照明光の入射角が小さな発光部の増光、又は前記対象への照明光の入射角が大きな発光部の減光を優先することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  5. 複数の発光部を有する光源と、
    前記複数の発光部からの照明光を対象に入射させる照明光学系と、
    前記光源から射出させる照明光の光量を調節する際に、前記複数の発光部のうち周辺側の発光部の減光、又は中央側の発光部の増光を優先する光量制御手段とを備える照明装置。
  6. 前記複数の発光部は、単一の固体発光ユニット中に2次元的に配置された複数のチップ領域であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項記載の照明装置。
  7. 前記複数の発光部は、2次元的に配置された複数の固体発光ユニットであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項記載の照明装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項記載の照明装置と、
    前記照明装置からの照明光によって照明される空間光変調装置と、
    前記空間光変調装置からの像光を投射する投射光学系と
    を備える投射装置。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか一項記載の照明装置と、当該照明装置からの照明光によって照明される空間光変調装置とをそれぞれ有する各色ごとの複数の画像形成ユニットと、
    前記複数の画像形成ユニットからの像光を合成して射出する光合成部材と、
    前記光合成部材を経て合成された像光を投射する投射光学系と
    を備える投射装置。
  10. 前記光量制御手段は、前記空間光変調装置に書き込まれた輝度範囲に応じて、前記複数の発光部を不均一に増光若しくは減光することを特徴とする請求項8及び請求項9のいずれか一項記載の投射装置。
  11. 光量調節スイッチをさらに備え、前記光量制御手段は、当該光量調節スイッチの動作を検出した場合に、前記複数の発光部を不均一に減光することを特徴とする請求項8及び請求項9のいずれか一項記載の投射装置。
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