JP2004286346A - 調理器 - Google Patents

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JP2004286346A JP2003080308A JP2003080308A JP2004286346A JP 2004286346 A JP2004286346 A JP 2004286346A JP 2003080308 A JP2003080308 A JP 2003080308A JP 2003080308 A JP2003080308 A JP 2003080308A JP 2004286346 A JP2004286346 A JP 2004286346A
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Shohei Inamori
昭平 稲森
Akihiro Kino
章宏 城野
Shinji Fujimoto
眞嗣 藤本
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Abstract

【課題】食材表面を冷却しながら高周波によって誘電加熱解凍する調理器に関し、製造コストを下げ、調理室内の冷却性能を安定させ、安価で高品位解凍を図る。
【解決手段】調理室25は前面に開口した冷却室22の空間内に設け、空間を冷気循環通路とし、調理室25内の食材皿回転用モータ42で食材重量を検知し、食材重量検知信号に応じて調理室25を冷却する冷気循環用ファン38の回転数を制御するようにしたことにより、冷気循環通路用部品を削減し、断熱箱体を簡単な形状にし、冷気循環通路や、冷気流入口40部での風量の減少を押さえ、食材の表面へ冷気を効率よく当て食材の表面温度を一定にし、食材の重量別冷却制御をし、安く造り、高品位な解凍をすることができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷気循環により食材表面を冷却しながら、マイクロ波などの高周波によって誘電加熱解凍する調理器の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷凍物の解凍としては、自然放置解凍、冷蔵庫の冷蔵室放置解凍、流水解凍、電子レンジによる解凍、解凍室での伝導熱や幅射熱、温風利用による解凍などがある。
【0003】
しかし、これらの解凍方法は、何れも非常に時間がかかったり、温度ムラ(解凍ムラ)が大きく高品位な解凍を望むことは困難であった。
【0004】
これに対し、高周波を利用して解凍時間の短縮を実現した上、冷気を被解凍物の表面に吹き付けることで表面温度の上昇を防ぎ解凍ムラを防止するようにした解凍方法が考えられている。
【0005】
従来のこの種の、調理器としては、冷気循環により食材表面を冷却しながら、マイクロ波などの高周波によって誘電加熱解凍するもの(例えば、特許文献1参照)がある。
【0006】
以下、図面を参照しながら上記従来の調理器を説明する。図8は、従来の調理器の断面図である。
【0007】
図8に示すように、従来の調理器1は、高周波の漏洩を防止する機構の付いた開閉自在の扉2、扉2により前面の開口部が開閉され周囲が金属でできた調理室3、調理室3の底面に設けられ被解凍物4を載せて回転させるための回転皿5、高周波を調理室3に送り込む導波管開口部6、調理室3に冷気を循環させるための冷気流入口7及び冷気流出口8が備えられ、調理室3の外側には表示部9、操作部10、調理に必要な条件を入力する入力手段11が備えられている。
【0008】
冷気流入口7と冷気流出口8は高周波を遮断する電波遮蔽通風口で構成されており、この通風口で例えばパンチングメタルでできている。また、調理室3と冷気の循環通路12は断熱材13で被われており、冷気循環ファン14を回して冷却手段としての冷却器15で冷やされた空気を調理室3に送り込むようになっている。冷却器15は圧縮機17と接続されている。高周波加熱手段としての高周波発生装置16は図示しない導波管で導波管開口部6に接続されている。
【0009】
高周波発生装置16は制御手段としての制御回路18によって制御される。回転皿5上の被解凍物4は加熱開始とともに回転皿モータ20によって回転される。また、冷気流入口7の冷気循環通路12側には、冷気流入口7の一部を塞ぐ冷風調整手段19が設けてあり、遮断板19a,19bを上下に動かすことによって、冷気流入口7から冷気が出てくる位置及び面積を変更することが可能になっている。
【0010】
以上のように構成された従来の調理器1について、以下その動作を説明する。
【0011】
まず、事前に調理器1は圧縮機17を運転して冷却器15で空気を冷やし、冷気循環ファン14を回転させて、調理室3を十分に、例えば0℃以下に冷却しておく。
【0012】
次に、扉2を開け、被解凍物4を回転皿5に載せ、扉2を閉めて、この被解凍物4の解凍条件に必要な条件を入力手段11に入力し、操作部10を操作することによって解凍が開始される。このとき、表示部9には入力内容や動作状況が表示される。
【0013】
解凍開始の操作に伴い、回転皿モータ20に通電して被解凍物4を回転させ、高周波発生装置16から調理室3に高周波を供給して、被解凍物4を加熱する。
【0014】
このとき、圧縮機16、冷気循環ファン14を連続的に運転あるいは断続運転して冷気流入口7から調理室3内に例えば−10℃の冷気を吹き込み、被解凍物4に冷気を当てながら高周波加熱で解凍する。
【0015】
【特許文献1】
特開平7−250662号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成は、調理器1が高周波の漏洩を防止する機構の付いた開閉自在の扉2と、調理室3と、断熱材13で被われた冷気循環通路12と、調理室3に冷気流入口7と冷気流出口8が備えられ、冷気循環ファン14を回して、冷却手段としての冷却器15で冷やされた空気を調理室3に送り込むようになっており、また、冷気流入口7の一部を塞ぐ冷風調整手段19が設けられ、冷気が出てくる位置及び面積を変更する構成であるため、調理室3内は冷気循環通路12により形状を複雑化し、構成部品及び、断熱材13の材料注入時の発泡治具など多くの部品と高額な治具製作費でコストアップを招いたり、冷気循環通路12も長くなると共に、冷気流入口7での冷風調整手段19により風路抵抗を増し、冷気の風量を減らすことになるという欠点があった。
【0017】
本発明は、従来の課題を解決するもので、冷気循環通路により調理室の形状を複雑にすることなく、また、冷気循環通路や冷気流入口部での冷風調整手段による風量減等を防止して、製造コストを下げ、安価で高品位な解凍を行うことができる調理器を提供することを目的とする。
【0018】
また、上記従来の構成は、周囲が金属でできた調理室3は高周波を調理室3に送り込む導波管開口部6を備え、高周波加熱手段としての高周波発生装置16は、導波管で導波管開口部6に接続された構成であるため、接続部よりの冷気洩れと共に冷却された調理室3から導波管を通じ高周波発生装置16へ熱伝導し、結露を生じることになるという欠点があった。
【0019】
本発明の他の目的は、導波管と高周波発生装置との接続部からの冷気洩れを防ぎ、導波管と高周波発生装置及び導波管内への結露を防止して、温度の安定化と錆や腐食の防止を図ることである。
【0020】
また、上記従来の構成は、調理器1が高周波の漏洩を防止する機構の付いた開閉自在の扉2で調理室3の開口部を閉じた構成であるため、開閉自在の扉2による調理室3内の冷気洩れと、高周波の漏洩の防止の両立が出来ないという欠点があった。
【0021】
本発明の他の目的は、開閉自在の扉部での調理室内の冷気洩れ、高周波の漏洩を防止して、温度の安定化と安全性の向上を図ることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の調理器の発明は、前面を開口した冷却室が形成され外面を外箱で覆い前記冷却室と前記外箱との間に断熱材を設けた断熱箱体と、前記冷却室の開口部を開閉する扉と、前記冷却室を冷却する冷却手段と、前記冷却室との間に空間が形成されるように前記冷却室内に設けられ高周波漏洩防止構造の冷気流入口及び冷気流出口を有し前面を開口し金属で覆われた調理室と、前記調理室の開口部を開閉する金属製の調理室扉と、前記冷却手段により冷却された空気を前記冷気流入口から前記調理室内に送り込む冷気循環用ファンと、前記冷却室の外部に設けられ前記調理室内の食材を加熱するための高周波を発生させる高周波発生手段と、前記高周波発生手段により発振した高周波を前記調理室内に導く導波管とを備え、前記冷却室と前記調理室との間の空間が冷気循環通路を構成するものであり、冷却室と調理室との間に空間ができるように調理室を冷却室内に配置し、冷却室と調理室との間の空間を冷気循環通路に利用するので、冷気循環通路のための部品を削減でき、構成、形状を簡単にでき、冷気循環通路の風路抵抗による冷気循環量の減少を押さえることができ、また、冷却手段による調理室内冷却時に調理室内への外気の流入を防止でき、調理室内の冷却能力低下を防止でき、また、冷却室の開口部からの部品取付けが可能になり、断熱箱体を簡単な形状にでき、冷却室の壁面をフラットにでき、外箱の断熱材を注入発泡する時の治具も簡単にでき、また、断熱箱体を簡単な形状にでき、組み立て易く、加工し易くなり、製造コストを低減できる。
【0023】
請求項2に記載の調理器の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、前記調理室の底面に回転可能に設けられた食材皿と、前記調理室の底面を貫通する食材皿回転用モータシャフトを介して前記食材皿を回転させる食材皿回転用モータと、前記食材皿回転用モータに設けられ前記食材皿回転用モータシャフトを介して前記食材皿に載せられた食材の重量を計量する重量検知手段と、前記重量検知手段からの検出信号に応じて前記冷気循環用ファンの回転を制御する制御手段を有するものであり、冷却手段により冷却された冷却室内の空気は、冷気循環用ファンにより冷気流入口から調理室内に送り込まれ、また、調理室内の食材を載せる食材皿が回転するので、食材の表面へ冷気を効率よく当てることができ、食材の表面温度を一定に保つことができる。また、食材皿を回転させる食材皿回転用モータには、食材皿に載せられた食材の重量を計量する重量検知手段が設けられ、重量検知手段からの検出信号に応じて制御手段が冷気循環用ファンの回転を制御するので、食材を食材皿に載せるだけで計量でき、重量別の冷気循環用ファンの回転制御により冷気を効率良く食材に当てることができ、高品位解凍ができる。また、冷却室の開口部からの食材皿回転用モータの取付けが可能である。
【0024】
請求項3に記載の調理器の発明は、請求項1に記載の発明において、前記調理室は、上面、側面、奥面に冷気流入口、底面に冷気流出口を有し、前記冷気流出口の上方に高脚付き食材皿を備え、手動で入力した食材の重量に応じて前記冷気流入口から前記調理室内に冷気を送り込む冷気循環用ファンの回転を制御する制御手段を有するものであり、調理室は、上面、側面、奥面に冷気流入口、底面に冷気流出口を有し、冷気流出口の上方に高脚付き食材皿を備えたので、調理室の上面、側面、奥面の複数の冷気流入口から食材皿上の食材に向かって冷気が流れることになり、食材の表面へ冷気をほぼ均等に当てることができ、入力した食材の重量情報に応じて冷気循環用ファンの回転を制御手段が制御するので、食材の表面へ冷気を効率よく当てることができ、食材の表面温度を一定に保つことができ、また、食材の重量別冷却制御による高品位解凍ができる。
【0025】
請求項4に記載の調理器の発明は、請求項1から3のいずれか一項記載の発明における前記導波管と前記高周波発生手段とを収納する解凍機能部品収納箱内露出部分の前記導波管が貫通する外箱天井部において、前記導波管と接続された前記高周波発生手段との間に気密シール材と、前記導波管と前記高周波発生手段より外周の大きい露受け皿と、前記導波管が貫通する前記外箱天井部と前記露受け皿とを密封する粘着性シール材とを設けたものであり、導波管と接続された高周波発生手段との間に気密シール材を設けたので、接続部からの冷気洩れを防ぎ、導波管内への結露を防止でき、温度の安定化と錆や腐食防止ができる。また、導波管と高周波発生手段より外周の大きい露受け皿と、導波管が貫通する外箱天井部と露受け皿とを密封する粘着性シール材とを設けたので、冷却による導波管と高周波発生手段部への結露水を露受け皿に排水ができ、導波管貫通部からの冷気洩れと結露水進入を防ぎ、錆や腐食の防止と温度の安定化を図ることができる。
【0026】
請求項5に記載の調理器の発明は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明において、前記調理器の扉は冷気の洩れを防ぐ構造になっており、前記調理室扉は高周波の漏洩を防ぐ構造になっており、前記調理器の扉における前記調理室扉に対向する面に前記調理器の扉の回動軸に垂直な方向に長いスライド部を備え、前記調理室扉は前記調理室扉の回動軸から離れた部分に前記スライド部に係合するフック部を備え、前記スライド部と前記フック部の働きで前記調理器の扉の開閉動作に連動して前記調理室扉が開閉するように構成したものであり、一回の動作で両扉の開閉ができ、また、冷気洩れを防ぎ温度の安定化と高周波漏洩を防ぎ安全性の向上を図ることができる。
【0027】
請求項6に記載の調理器の発明は、請求項1から5のいずれか一項記載の発明において、前記調理器の上部に配置される冷蔵保存庫と、前記調理器の下部に配置される冷凍保存庫との両方、また、いずれかを備えたものであり、解凍前の食材の冷凍保存と、解凍後の食材の冷蔵保存をすることができ、冷蔵保存庫または、冷凍保存庫を備え食材を温度別に保存することができるので、冷凍保存庫から調理器、調理器から冷蔵保存庫へと食材の外気での移動が少なくなることにより解凍前後の食材鮮度の劣化を防ぐことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による調理器の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による調理器の外観斜視図である。図2は、同実施の形態の調理器を左右に切断した場合の左側を右から見た縦断面図である。図3は、同実施の形態の調理器を前後に切断した場合の後ろ側を前から見た縦断面図である。図4は、同実施の形態の調理器おける扉の外周部を示す要部縦断面図である。
【0030】
図1から図4に示すように、調理器21は、内部に前面を開口する冷却室22が形成され外面に外箱23が設けられた断熱箱体と、冷却室22の開口部を開閉するための扉24とを有する。冷却室22の内部空間に前面を開口する調理室25が形成され調理室25の開口部を開閉するための金属製の調理室扉26が設けられている。断熱箱体(外箱23)の上部に載置して設けられた解凍機能部品収納箱27と、外箱23と一体の下部に冷却機能部品収納箱28の空間を有する。
【0031】
冷却室22奥面には、冷却部収納室29が区画整理され冷却部収納室29の冷気吸入口30側には蒸発器31、出口側には冷気吐出口32が設置されている。
【0032】
また、調理器21は、外箱23における扉24と対向する冷却室22の開口部の外周部分の外箱23に内側面から熱交換可能に当接する高温冷媒循環外周パイプ34を断熱材33内に埋設している。
【0033】
さらに、外箱23の冷却室22開口部の前面を覆う断熱材33入りの扉24を外箱23に取り付けられたヒンジ34を介して開閉するように設置されている。
【0034】
扉24には、冷却室22開口部の外周部分に当接する位置に柔軟材料で磁石を内蔵した冷気シールガスケット35と、冷気シールガスケット35より内側の扉裏板36に長尺のスライド部37を設けている。
【0035】
調理室25は、前面開口部外周面を冷却室22の間口開口を塞ぐ形で冷却室22の上下、左右壁面に固定され冷却室22と空間を保って設置されている。
【0036】
また、調理室25奥面外側には冷気循環用ファン38と、冷気用通路39が、冷却部収納室29の冷気吐出口32と同じ高さ位置の前後方向に設けられ、調理室25奥面には冷気を循環させるため冷気循環用ファン38、冷気用通路39と同じ高さ位置の前後方向に冷気流入口40及び別位置に冷気流出口41が備えられ、冷気流入口40及び冷気流出口41は高周波を遮断する電波遮蔽通風口で構成されており、この通風口は例えばパンチングメタルでできている。
【0037】
さらに、調理室25底面には、重量検知可能な食材皿回転用モータ42が固定され、食材皿回転用モータシャフト43は、調理室25底板を貫通して調理室25で食材皿44が載置されている。
【0038】
また、金属製の調理室扉26には、調理室25の前面開口部外周に電波遮蔽用高周波チョーク45と、電波遮蔽用高周波チョーク45の外周にチョーク部を隠す高周波チョークカバー46と、電波遮蔽用高周波チョーク45を覆う扉カバー47と、扉カバー47には片面が開口したフック部48及び調理室扉26開閉用ヒンジピン75を設け、調理室25前面開口部外周面に調理室扉26のヒンジ49を固着し、調理室扉26が開閉するように設置されている。
【0039】
さらに、調理室25前面開口部外周面には、調理室扉26の開閉を関知する扉フックスイッチが設けられている。
【0040】
外箱23の天井断熱材33を貫通して冷却室22内に挿入された導波管50には、調理室25と固着され、調理室25内には励振口51と、解凍機能部品収納箱27部で導波管50と接続された高周波発生装置52と、導波管50と高周波発生装置52の間に独立発泡タイプ等の気密シール材53と、断熱材33内貫通部にはガラス繊維等の耐熱断熱材54と、励振口51にはマイカー板を取り付けている。
【0041】
また、外箱23と冷却室22の天井貫通部は外箱23側で粘着性シール材76で密封されている。
【0042】
また、導波管50と、高周波発生装置52が解凍機能部品収納箱27内に露出した部分の外箱23天井部に導波管50と、高周波発生装置52より外周の大きい露受け皿55を備えている。
【0043】
さらに、解凍機能部品収納箱27には、高周波発生装置52を制御する高周波発生制御盤56と、高周波発生装置冷却ファン57と、解凍機能部品収納箱27前面に調理器21を制御する調理器制御盤58と、調理器制御表示盤59が設置されている。
【0044】
調理器21下部の冷却機能部品収納箱28には、圧縮機60と、圧縮機60の上に蒸発皿61と、凝縮器62と、膨張機構としてのキャピラリーチューブと、凝縮器冷却用ファン63と、冷却制御盤64が設置されている。
【0045】
そして、圧縮機60、凝縮器62、高温冷媒循環用外周パイプ34、キャピラリーチューブ、蒸発器31は順次環状に連接され、冷却室22を冷却する冷却手段としての冷凍サイクル(蒸気圧縮式の冷凍システム)を形成する。
【0046】
以上のように構成された本実施の形態の調理器について、以下その動作を説明する。
【0047】
調理器制御表示盤59部の電源の投入と同時に、圧縮機60の起動により冷凍サイクルを動作させ、蒸発器31により冷却を行う。このとき冷気循環用ファン38により、調理室25の空気を冷気流出口41から冷気吸入口30を通して蒸発器31を通し冷気吐出口32から冷却用通路39を通して冷気流入口40から調理室25内に循環させ−20℃近くまで冷却を行う。
【0048】
冷凍食品を解凍する場合、先ず、冷凍食品を調理室25内の食材皿44に載置して扉24と、調理室扉26を閉止すると、調理室扉26が扉フックスイッチを作動させ、冷気循環用ファン38を回転させて、冷気を冷気流入口40から調理室25内に流入して、冷凍食品は冷気で覆われる。
【0049】
そして、調理器制御表示盤59部の調理食品選定スイッチで所定の調理食品を選定し、調理器制御表示部59の調理スタートスイッチを操作することにより、高周波発生装置52は高周波を発振する。
【0050】
高周波は導波管50内を通って、励振口51から調理室25に入る。調理室25に放出された高周波は、食材皿44を回転させる食材皿回転用モータ42により、重量を検知して調理器制御盤58と高周波発生制御盤56とにより高周波発生装置52からの高周波の出力を制御し、食材皿44を回転させ食材への高周波の照射量調整と高周波分布を均一にする。
【0051】
従って、冷凍食品は冷気で覆われ、表面からの解凍加熱の進行を抑制しつつ、冷凍食品の内部に徐々に解凍熱が浸透し、表面及び内部共にほぼ同一の加熱進行速度となって冷凍食品の解凍が行われる。そのため、加熱ムラのない良好な状態で冷凍食品の解凍を行うことができる。
【0052】
本実施の形態の調理器では、蒸発器31で冷却された冷気は、冷却室22前面開口の外周部分を冷気シールガスケット35付き扉24により冷気洩れをなくした冷却室22と、前面開口部外周を冷却室22に取り付けた調理室25との空間を通る。
【0053】
その結果、冷却室22内の調理室25の周りに冷気を循環させているため、冷却室22と調理室25の空間が空気循環通路となり、冷却室22と調理室25を通路部品として共用することができるため、冷気循環通路用の部品をなくせる。
【0054】
また、冷却部収納室29内の蒸発器31で冷却された冷気は、調理室25を通り、冷却室22から冷却部収納室29に環り、調理室25は冷却される。このため、冷気循環通路の風路抵抗による冷気循環量の減少を押さえることができるため、調理室25内の冷却低下を防ぐことが可能となる。
【0055】
また、前面を開口した冷却室22は奥部に冷却収納室29、続いて調理室25と冷却室22前面開口部から組み立てする配置としているため、冷却室22の壁面をフラットにでき、また、断熱箱体を簡単な形状にでき、外箱23の断熱材33を注入発泡する時の治具も簡単にすることができるため、組み立て易く、加工し易くなり、製造コストを低減することが可能となる。
【0056】
また、柔軟材料で磁石を内蔵した冷気シールガスケット35により扉24を冷却室22開口部の外周部分の位置に当接させることができるため、冷気循環通路からの冷気洩れをなくせる。
【0057】
本実施の形態の調理器では、冷却用の冷媒は、圧縮機60により圧縮され、高温となり凝縮器62に送り出され、高温冷媒循環用外周パイプ34、キャピラリーチューブで減圧され、蒸発器31を経て、圧縮機60へと環る。
【0058】
その結果、高温冷媒循環用外周パイプ34を断熱材33内へ設置した外箱23面は、高温冷媒により加熱される。
【0059】
このため、冷却室22の冷気循環通路から伝わる熱伝導により、外箱23面が冷やされる影響を押さえることができるため、外箱23への結露を防ぐことが可能となる。
【0060】
以上のように本実施の形態の調理器は、内部に前面を開口した冷却室22が形成され外面を外箱23で覆い冷却室22と外箱23との間に断熱材33を設けた断熱箱体と、冷却室22の開口部を開閉する扉24と、冷却室22を冷却する冷却手段としての冷凍サイクル(蒸気圧縮式の冷凍システム)の蒸発器31と、冷却室22内に設けられた前面を開口した金属で覆われた調理室25と、調理室25の開口部を開閉する金属製の調理室扉26と、食材を加熱する高周波を発生させる高周波発生手段(高周波発生装置)52と、外箱23の上面と調理室25の側面との間を貫通して高周波発生手段(高周波発生装置)52により発振した高周波を調理室25内に導く導波管50とを備えた調理器21において、調理室25を冷却室22の空間内に設け、調理室25内を冷却する調理室冷却手段としての調理室25奥面外側の冷気循環用ファン38と、調理室25の底面を貫通する食材皿回転用モータシャフト43を回転させ同時に重量検知手段としてのバネと磁石とを備えた食材皿回転用モータ42と、調理室25の底面に回転可能に設けられた食材皿回転用モータシャフト43に連結される食材皿44と、調理室扉26とを調理室25と一体に設け、重量検知手段としてのバネと磁石とからの検出信号に応じて調理室冷却手段としての調理室25奥面外側の冷気循環用ファン38の作動を制御する制御手段としての調理器制御盤58とを設けたものである。
【0061】
本実施の形態の調理器では、冷却室22冷却手段としての冷凍サイクル(蒸気圧縮式冷凍システム)の蒸発器31と、調理室25冷却手段としての調理室25奥面外側の冷気循環用ファン38と、冷気用通路39とで冷却冷気を直接調理室25に送風し、調理室25、冷却室22に送り出された冷気は、冷却室22前面開口部を覆う扉26と、開口部冷気シールガスケット35で洩れのないようシールし、調理室25内に高周波を導く導波管50の外箱上面貫通部は粘着性シール材76で密封し、また、高周波発生装手段(高周波発生装置)52との間に気密シール材53でシールし密閉したので、通路抵抗による冷気風量減を防止でき、冷却室22冷却手段(蒸発器31)による調理室25内冷却時に調理室25内への外気の流入による冷却低下を防ぐことができるため、調理室25内への風量確保と、調理室25内の温度の安定化により食材の表面温度を一定に保ち高品位解凍ができる。
【0062】
また、食材を載せる食材皿44と、重量検知手段としてのバネと磁石を備えた食材皿回転用モータ42と、冷気循環用ファン38の回転を制御する制御手段としての調理器制御盤58設けたので、食材の重量は載せるだけで計量できるため、重量別の冷気循環用ファン38の回転制御により冷気を効率良く食材に当てることができ、高品位解凍ができる。
【0063】
また、調理室25の奥面に、冷気循環用ファン38と、冷気用通路39と、底面に食材皿回転用モータ42と、開口面に金属製の調理室扉26とを設けたので、調理室25と一体で取り付け、取り外しができるため、組み立て時あるいはサービス分解時の工数減により、製造あるいはサービスのコストを下げることができる。
【0064】
なお、本実施の形態の調理器では、調理室25の冷気流出口41を調理室25内の天井面、または左右面、さらに底面に設けても良く、その場合は、冷気流入口40からの冷気を食材皿44の食材全体に当てるようにできるので、解凍時の食材表面温度上昇を防ぐことが可能となる。
【0065】
なお、本実施の形態の調理器では、調理器21の上部に4℃の冷蔵保存庫65と、下部に−20℃の冷凍保存庫66を設けても良く、その場合は、解凍前の食材の冷凍保存と、解凍後の食材の冷蔵保存をすることができるので、冷凍保存庫66から調理器21、調理器21から冷蔵保存庫65へと食材の外気での移動が少なくなることにより解凍前後の食材鮮度の劣化を防ぐことができる。
【0066】
また、冷蔵保存庫65はガラス張りのショーケースとして設けても良く、中身を見せることができるので、ショーウインドウ的な設置とすることにより食材の販売を促進することができる。
【0067】
以上のように本実施の形態の調理器は、導波管50と高周波発生手段(高周波発生装置)52とを収納する解凍機能部品収納箱27内露出部分の導波管50が貫通する外箱23天井部において、導波管50と接続された高周波発生手段(高周波発生装置)52との間に独立発泡タイプ等の気密シール材53と、導波管50と高周波発生手段(高周波発生装置)52の接続部より外周の大きい露受け皿55と、導波管50が貫通する外箱23天井部と露受け皿55とを密封する粘着性シール材76と、解凍機能部品収納箱27には高周波発生手段(高周波発生装置)52を制御する高周波発生制御盤56と、高周波発生制御盤56と高周波発生手段(高周波発生装置)52を冷却する高周波発生装置冷却ファン57とを設けたものである。
【0068】
本実施の形態の調理器では、導波管50と接続された高周波発生手段(高周波発生装置)52との間に独立発泡タイプ等の気密シール材53でシールしたので、接続部からの調理室25内への冷気洩れを防ぎ、調理室25内の温度の安定化により高品位解凍ができ、また、導波管50内への結露を防ぐことにより錆や腐食を防止することができる。
【0069】
また、導波管50と高周波発生手段(高周波発生装置)52の接続部より外周の大きい露受け皿55としたので、冷却による導波管50と高周波発生手段(高周波発生装置)52への結露水を外箱23天井部に排水することなく露受け皿55に受けることができるため、高周波発生制御盤56と高周波発生手段(高周波発生装置)52を冷却する高周波発生装置冷却ファン57の熱風により結露水を蒸発させ外箱23天井部の錆や腐食を防止することができる。
【0070】
また、導波管50が貫通する外箱23天井部と露受け皿55とを粘着性シール材76を塗布したので、導波管50の貫通部からの冷気洩れと結露水の進入を防ぐことができるため、調理室25内の温度の安定化により高品位解凍ができ、また、導波管50が貫通する外箱23天井部を粘着性シール材76の密封により錆や腐食の防止をすることができる。
【0071】
本実施の形態の調理器では、扉裏板36に長尺のスライド部37を備えた調理器21の扉24と、扉カバー47に片面が開口したフック部48を備えた金属製の調理室扉26とを、フック部48の片面開口部からスライド部37に挿入し組み合わせをし、調理器21の扉24を外箱23のヒンジ34に、また、調理室扉26のヒンジピン75を調理室25のヒンジ49にそれぞれ固着し、調理器21の扉24のスライド部37と、調理室扉26のフック部48とで連動して開閉するようにしたので、一回の動作で両扉の開閉ができるため、別々の機能である冷気洩れを防止、また、電波漏洩を防ぐことにより温度の安定化と安全性向上を図ることができる。
【0072】
また、調理器21の扉24のスライド部37と、調理室扉26のフック部48とは組み合わせ時隙間を持たせているので、調理器21の扉24及び調理室扉26の取り付け位置ずれの吸収ができるため、調理室25内の冷気洩れと、高周波の漏洩の防止の両立を図ることができる。
【0073】
本実施の形態の調理器21は、前面を開口した冷却室22が形成され外面を外箱23で覆い冷却室22と外箱23との間に断熱材33を設けた断熱箱体と、冷却室22の開口部を開閉する扉24と、冷却室22を冷却する冷却手段(蒸発器31)と、冷却室22との間に空間が形成されるように冷却室22内に設けられ高周波漏洩防止構造の冷気流入口40及び冷気流出口41を有し前面を開口し金属で覆われた調理室25と、調理室25の開口部を開閉する金属製の調理室扉26と、冷却手段(蒸発器31)により冷却された空気を冷気流入口40から調理室25内に送り込む冷気循環用ファン38と、冷却室22の外部に設けられ調理室25内の食材を加熱するための高周波を発生させる高周波発生手段52と、高周波発生手段52により発振した高周波を調理室25内に導く導波管50とを備え、冷却室22と調理室25との間の空間が冷気循環通路を構成するものであり、冷却室22と調理室25との間に空間ができるように調理室25を冷却室22内に配置し、冷却室22と調理室25との間の空間を冷気循環通路に利用するので、冷気循環通路のための部品を削減でき、構成、形状を簡単にでき、冷気循環通路の風路抵抗による冷気循環量の減少を押さえることができ、また、冷却手段(蒸発器31)による調理室25内冷却時に調理室25内への外気の流入を防止でき、調理室25内の冷却能力低下を防止でき、また、冷却室22の開口部からの部品取付けが可能になり、断熱箱体を簡単な形状にでき、冷却室22の壁面をフラットにでき、外箱23の断熱材33を注入発泡する時の治具も簡単にでき、また、断熱箱体を簡単な形状にでき、組み立て易く、加工し易くなり、製造コストを低減できる。
【0074】
また、調理室25の底面に回転可能に設けられた食材皿44と、調理室25の底面を貫通する食材皿回転用モータシャフト43を介して食材皿44を回転させる食材皿回転用モータ42と、食材皿回転用モータ42に設けられ食材皿回転用モータシャフト43を介して食材皿44に載せられた食材の重量を計量する重量検知手段と、重量検知手段からの検出信号に応じて冷気循環用ファン38の回転を制御する制御手段(調理器制御盤58)を有するものであり、冷却手段(蒸発器31)により冷却された冷却室22内の空気は、冷気循環用ファン38により冷気流入口40から調理室25内に送り込まれ、また、調理室25内の食材を載せる食材皿44が回転するので、食材の表面へ冷気を効率よく当てることができ、食材の表面温度を一定に保つことができる。また、食材皿44を回転させる食材皿回転用モータ42には、食材皿44に載せられた食材の重量を計量する重量検知手段が設けられ、重量検知手段からの検出信号に応じて制御手段(調理器制御盤58)が冷気循環用ファン38の回転を制御するので、食材を食材皿44に載せるだけで計量でき、重量別の冷気循環用ファン38の回転制御により冷気を効率良く食材に当てることができ、高品位解凍ができる。また、冷却室22の開口部からの食材皿回転用モータ42の取付けが可能である。
【0075】
また、導波管50と高周波発生手段52とを収納する解凍機能部品収納箱27内露出部分の導波管50が貫通する外箱23天井部において、導波管50と接続された高周波発生手段52との間に気密シール材53と、導波管50と高周波発生手段52より外周の大きい露受け皿55と、導波管50が貫通する外箱23天井部と露受け皿55とを密封する粘着性シール材76とを設けたものであり、導波管50と接続された高周波発生手段52との間に気密シール材53を設けたので、接続部からの冷気洩れを防ぎ、導波管50内への結露を防止でき、温度の安定化と錆や腐食防止ができる。また、導波管50と高周波発生手段52より外周の大きい露受け皿55と、導波管50が貫通する外箱23天井部と露受け皿55とを密封する粘着性シール材76とを設けたので、冷却による導波管50と高周波発生手段52部への結露水を露受け皿55に排水ができ、導波管50貫通部からの冷気洩れと結露水進入を防ぎ、錆や腐食の防止と温度の安定化を図ることができる。
【0076】
また、調理器21の扉24は冷気の洩れを防ぐ構造になっており、調理室扉26は高周波の漏洩を防ぐ構造になっており、調理器21の扉24における調理室扉26に対向する面に調理器21の扉24の回動軸に垂直な方向に長いスライド部37を備え、調理室扉26は調理室扉26の回動軸から離れた部分にスライド部37に係合するフック部48を備え、スライド部37とフック部48の働きで調理器21の扉24の開閉動作に連動して調理室扉26が開閉するように構成したものであり、一回の動作で両扉24,26の開閉ができ、また、冷気洩れを防ぎ温度の安定化と高周波漏洩を防ぎ安全性の向上を図ることができる。
【0077】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2の調理器について、図面を参照しながら説明するが、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0078】
図1は、本発明の実施の形態2の調理器の外観斜視図である。図4は、同実施の形態の調理器おける扉の外周部を示す要部縦断面図である。図5は、同実施の形態の調理器を左右に切断した場合の左側を右から見た縦断面図である。図6は、同実施の形態の調理器を前後に切断した場合の後ろ側を前から見た縦断面図である。
【0079】
図に示すように、冷却室22奥面には、冷却部収納室29が区画整理され、冷却部収納室29の冷気吸入口30側には蒸発器31、出口側には冷却室冷気循環用ファン67と、冷気吐出口32が設置されている。
【0080】
図に示すように、調理室25は、前面開口部外周面を冷却室22の間口開口を塞ぐ形で冷却室22の上下、左右壁面に固定され、調理室25底面の底板68からの延出部69は冷却室22左右壁面と、また、冷却室22奥面の冷却部収納室29の壁面と当接され冷却室22と空間を保って設置されている。
【0081】
また、調理室25奥面外側と上面外側と左右面外側には調理室冷気循環用ファン70と、底板68の外側には調理室冷気吸引用ファン71が設けられ、調理室冷気循環用ファン70と同位置の調理室25に調理室冷気流入口72と調理室冷気吸引用ファン71と同位置の調理室25に調理室冷気流出口73が備えられ、調理室冷気流入口72及び調理室冷気流出口73は高周波を遮断する電波遮蔽通風口で構成されており、この通風口は例えばパンチングメタルでできている。
【0082】
また、金属製の調理室扉26には、調理室25の前面開口部外周に電波遮蔽用高周波チョーク45と、電波遮蔽用高周波チョーク45の外周にチョーク部を隠す高周波チョークカバー46と、電波遮蔽用高周波チョーク45を覆う扉カバー47と、扉カバー47には片面が開口したフック部48及び調理室扉26開閉用ヒンジピン75を設け、調理室25前面開口部外周面に調理室扉26のヒンジ49を固着し、調理室扉26が開閉するように設置されている。
【0083】
さらに、調理室25前面開口部外周面には、調理室扉26の開閉を関知する扉フックスイッチが設けられている。
【0084】
調理室25底面には、脚部も冷風を通す高脚付き食材皿74が設置されている。
【0085】
以上のように構成された本実施の形態2の調理器について、以下その動作を説明する。
【0086】
図示しない調理器制御表示盤59部の電源の投入と同時に、圧縮機60の起動により冷凍サイクルを動作させ、蒸発器31により冷却を行う。このとき冷却室冷気循環用ファン67により冷却室22に空気を流出し、調理室25の奥面、上面、左右面の調理室冷気循環用ファン70から調理室25の底板68の調理室冷気吸引用ファン71を通して蒸発器31へ通し冷気吐出口32と調理室冷気流入口72から調理室25内に循環させ−20℃近くまで冷却を行う。
【0087】
冷凍食品を解凍する場合、先ず、冷凍食品を調理室25内の高脚付き食材皿74に載置して扉24と、調理室扉26を閉止すると、調理室扉26が扉フックスイッチを作動させ、冷却室冷気循環用ファン67と調理室冷気循環用ファン70と調理室冷気吸引用ファン71とを回転させて、冷気を調理室冷気流入口72から調理室25内に流入して、冷凍食品は冷気で覆われる。
【0088】
そして、図示しない調理器制御表示盤59部の調理食品選定スイッチで所定の調理食品の選定と重量を設定し、図示しない調理器制御表示部59の調理スタートスイッチを操作することにより、高周波発生装置52は高周波を発振する。
【0089】
高周波は導波管50内を通って、励振口51から調理室25に入る。調理室25に放出された高周波は、図示しない調理器制御表示部59から手動で入力された信号は調理器制御盤58と高周波発生制御盤56とにより高周波発装置52の高周波出力を制御し、高脚付き食材皿74に載置した食材への高周波照射量を調整しながら高周波分布を均一にする。
【0090】
従って、冷凍食品は冷気で覆われ、表面からの解凍加熱の進行を抑制しつつ、冷凍食品の内部に徐々に解凍熱が浸透し、表面及び内部共にほぼ同一の加熱進行速度となって冷凍食品の解凍が行われる。加熱ムラのない良好な状態で冷凍食品の解凍を行うことができる。
【0091】
本実施の形態の調理器では、蒸発器31で冷却された冷気は、冷却室22前面開口の外周部分を冷気シールガスケット35付き扉24により冷気洩れをなくした冷却室22と、前面開口部外周を冷却室22に取り付けた調理室25底板68の左右、奥の延出部69で仕切られた上部空間を通り、調理室25から調理室25底板68の左右、奥の延出部69で仕切られた下部空間を通る。
【0092】
その結果、冷却室22と調理室25との周りに冷気を循環させているため、冷却室22と調理室25の空間が空気循環通路となり、冷気循環通路用の部品をなくせる。
【0093】
また、冷却部収納室29内の蒸発器31で冷却された冷気は、冷却室22を通り、調理室25から冷却室22を通り、冷却部収納室29に環り、調理室25は冷却される。このため、冷気循環通路の風路抵抗による冷気循環量の減少を押さえることができるため、調理室25内の冷却低下を防ぐことが可能となる。
【0094】
また、前面を開口した冷却室22は奥部に冷却収納室29、続いて調理室25と冷却室22前面開口部から組み立てする配置としているため、冷却室22の壁面をフラットにでき、外箱23の断熱材33を注入発泡する時の治具も簡単にすることができるため、組み立て易く、加工し易くなり、工数コストを低減可能となる。
【0095】
本実施の形態の調理器では、冷却用の冷媒は、圧縮機60により圧縮され、高温となり凝縮器62に送り出され、高温冷媒循環用外周パイプ34、キャピラリーチューブで減圧され、蒸発器31を経て、圧縮機60へと環る。
【0096】
その結果、高温冷媒循環用外周パイプ34を断熱材33内へ設置した外箱23面は、高温冷媒により加熱される。
【0097】
このため、冷却室22の冷気循環通路から伝わる熱伝導により、外箱23面が冷やされる影響を押さえることができるため、外箱23への結露を防ぐことが可能となる。
【0098】
以上のように本実施の形態の調理器は、内部に前面を開口した冷却室22が形成され外面を外箱23で覆い冷却室22と外箱23との間に断熱材33を設けた断熱箱体と、冷却室22の開口部を開閉する扉24と、冷却室22を冷却する冷却手段としての冷凍サイクル(蒸気圧縮式の冷凍システム)の蒸発器31と、冷却室22内に設けられた前面を開口した金属で覆われた調理室25と、調理室25の開口部を開閉する金属製の調理室扉26と、食材を加熱する高周波を発生させる高周波発生手段(高周波発生装置)52と、外箱23の上面と調理室25の側面との間を貫通して高周波発生手段(高周波発生装置)52により発振した高周波を調理室25内に導く導波管50とを備えた調理器21において、調理室25を冷却室22の空間内に設けたと、調理室25内を冷却する調理室冷却手段としての調理室冷気循環用ファン70と調理室冷気吸引用ファン71を調理室25の上面、側面、奥面、底面に複数個と、冷却室22を仕切る調理室25底板68からの延出部69と、調理室扉26とを一体に設けたと、調理室25の底面に脚部も冷気を通す高脚付き食材皿74を備えたと、食材の重量を手動で入力した信号に応じて調理室制御手段としての調理室冷気循環用ファン70と調理室冷気吸引用ファン71の作動を制御する制御手段としての調理器制御盤58とを設けたものである。
【0099】
本実施の形態の調理器では、冷却室22冷却手段としての冷凍サイクル(蒸気圧縮式冷凍システム)の蒸発器31と、調理室25冷却手段としての冷却室冷気循環用ファン67と、調理室25の上面、左右面、奥面の調理室冷気循環用ファン70と、調理室25底面の調理室冷気吸引用ファン71とで冷却冷気を直接調理室25に送風し、調理室25の外に排出し、冷却室22に送り出された冷気は冷却室22前面開口部を覆う扉26と、開口部冷気シールガスケット35で洩れのないようシールし、調理室25内に高周波を導く導波管50の外箱上面貫通部の粘着性シール材76で密封し、また、高周波発生装手段(高周波発生装置)52との間に気密シール材53でシールし密閉としたので、通路抵抗による冷気量減少を防止でき、冷却室22冷却手段(蒸発器31)による調理室25内冷却時に調理室25内への外気の流入による冷却低下を防ぐことができるため、調理室25内への風量確保と、調理室25内の温度の安定化により食材の表面温度を一定に保ち高品位解凍ができる。
【0100】
また、調理室25内を冷却する調理室冷却手段としての冷却室冷気循環用ファン67と、調理室冷気循環用ファン70と、調理室冷気吸引用ファン71は、冷却室22奥面の冷却部収納室29面に冷却室冷気循環用ファン67と、調理室25の上面、左右面、奥面に調理室冷気循環用ファン70と調理室25の底面に調理室冷気吸引用ファン71を備え、また、冷却室22を仕切る調理室25底板68からの延出部69と、調理室扉26とを一体としているため、冷気は冷却室冷気循環用ファン67によって冷却室22を仕切る調理室25底板68からの延出部69から上部の冷却室22に流入し、さらに調理室25の前面開口部を調理室扉26で塞いだ調理室25内の食材に、調理室25上面、左右面、奥面の調理室冷気循環用ファン70からの流入と調理室25底面の調理室冷気吸引用ファン71からの流出により冷気の流れを造ることができるため、食材の表面全体に冷気を当てることになり食材の表面温度上昇を防ぐことが可能となる。
【0101】
また、食材を載せる高脚付き食材皿74は、調理室冷気吸引用ファン71の上部に配置し、高脚付き食材皿74の脚部を高くしているため、冷風の通過を容易にできるため、食材の底面冷却の促進により食材の表面温度を一定に保ち高品位解凍ができる。
【0102】
また、調理室の食材の重量を手動で入力した信号に応じて調理室制御手段としての調理室冷気循環用ファン70と調理室冷気吸引用ファン71の作動を制御する制御手段としての調理器制御盤58を設けたので、食材の重量から調理室制御手段としての調理室冷気循環用ファン70と調理室冷気吸引用ファン71の回転数を制御手段としての調理器制御盤58で制御することができるため、食材の重量が変わっても食材表面への冷気の調整により表面及び内部共にほぼ同じ加熱進行速度となって加熱ムラのない高品位解凍ができる。
【0103】
以上のように本実施の形態の調理器は、導波管50と高周波発生手段(高周波発生装置)52とを収納する解凍機能部品収納箱27内露出部分の導波管50が貫通する外箱23天井部において、導波管50と接続された高周波発生手段(高周波発生装置)52との間に独立発泡タイプ等の気密シール材53と、導波管50と高周波発生手段(高周波発生装置)52の接続部より外周の大きい露受け皿55と、導波管50が貫通する外箱23天井部と露受け皿55とを密封する粘着性シール材76と、解凍機能部品収納箱27には高周波発生手段(高周波発生装置)52を制御する高周波発生制御盤56と、高周波発生制御盤56と高周波発生手段(高周波発生装置)52を冷却する高周波発生装置冷却ファン57とを設けたものである。
【0104】
本実施の形態の調理器では、導波管50と接続された高周波発生手段(高周波発生装置)52との間に独立発泡タイプ等の気密シール材53でシールしたので、接続部からの調理室25内への冷気洩れを防ぎ、調理室25内の温度の安定化により高品位解凍ができ、また、導波管50内への結露を防ぐことにより錆や腐食を防止することができる。
【0105】
また、導波管50と高周波発生手段(高周波発生装置)52の接続部より外周の大きい露受け皿55としたので、冷却による導波管50と高周波発生手段(高周波発生装置)52への結露水を外箱23天井部に排水することなく露受け皿55に受けることができるため、高周波発生制御盤56と高周波発生手段(高周波発生装置)52を冷却する高周波発生装置冷却ファン57の熱風により結露水を蒸発させ外箱23天井部の錆や腐食を防止することができる。
【0106】
また、導波管50が貫通する外箱23天井部と露受け皿55とを粘着性シール材76を塗布したので、導波管50の貫通部からの冷気洩れと結露水の進入を防ぐことができるため、調理室25内の温度の安定化により高品位解凍ができ、また、導波管50が貫通する外箱23天井部を粘着性シール材76の密封により錆や腐食の防止をすることができる。
【0107】
本実施の形態の調理器では、扉裏板36に長尺のスライド部37を備えた調理器21の扉24と、扉カバー47に片面が開口したフック部48を備えた金属製の調理室扉26とを、フック部48の片面開口部からスライド部37に挿入し組み合わせをし、調理器21の扉24を外箱23のヒンジ34に、また、調理室扉26のヒンジピン75を調理室25のヒンジ49にそれぞれ固着し、調理器21の扉24のスライド部37と、調理室扉26のフック部48とで連動して開閉するようにしたので、一回の動作で両扉の開閉ができるため、別々の機能である冷気洩れを防止、また、電波漏洩を防ぐことにより温度の安定化と安全性向上を図ることができる。
【0108】
また、調理器21の扉24のスライド部37と、調理室扉26のフック部48とは組み合わせ時隙間を持たせているので、調理器21の扉24及び調理室扉26の取り付け位置ずれの吸収ができるため、調理室25内の冷気洩れと、高周波の漏洩の防止の両立を図ることができる。
【0109】
本実施の形態の調理器21は、前面を開口した冷却室22が形成され外面を外箱23で覆い冷却室22と外箱23との間に断熱材33を設けた断熱箱体と、冷却室22の開口部を開閉する扉24と、冷却室22を冷却する冷却手段(蒸発器31)と、冷却室22との間に空間が形成されるように冷却室22内に設けられ高周波漏洩防止構造の冷気流入口72及び冷気流出口73を有し前面を開口し金属で覆われた調理室25と、調理室25の開口部を開閉する金属製の調理室扉26と、冷却手段(蒸発器31)により冷却された空気を冷気流入口72から調理室25内に送り込む冷気循環用ファン70と、冷却室22の外部に設けられ調理室25内の食材を加熱するための高周波を発生させる高周波発生手段52と、高周波発生手段52により発振した高周波を調理室25内に導く導波管50とを備え、冷却室22と調理室25との間の空間が冷気循環通路を構成するものであり、冷却室22と調理室25との間に空間ができるように調理室25を冷却室22内に配置し、冷却室22と調理室25との間の空間を冷気循環通路に利用するので、冷気循環通路のための部品を削減でき、構成、形状を簡単にでき、冷気循環通路の風路抵抗による冷気循環量の減少を押さえることができ、また、冷却手段(蒸発器31)による調理室25内冷却時に調理室25内への外気の流入を防止でき、調理室25内の冷却能力低下を防止でき、また、冷却室22の開口部からの部品取付けが可能になり、断熱箱体を簡単な形状にでき、冷却室22の壁面をフラットにでき、外箱23の断熱材33を注入発泡する時の治具も簡単にでき、また、断熱箱体を簡単な形状にでき、組み立て易く、加工し易くなり、製造コストを低減できる。
【0110】
また、調理室25は、上面、側面、奥面に調理室冷気循環用ファン70付き冷気流入口72、底面に調理室冷気吸引用ファン71付き冷気流出口73を有し、冷気流出口73の上方に高脚付き食材皿74を備え、手動で入力した食材の重量に応じて、冷気流入口72から調理室25内に冷気を送り込む調理室冷気循環用ファン70と冷気流出口73から調理室25内の冷気を排出する調理室冷気吸引用ファン71の回転を制御する制御手段(調理器制御盤58)を有するものであり、調理室25は、上面、側面、奥面に調理室冷気循環用ファン70付き冷気流入口72、底面に調理室冷気吸引用ファン71付き冷気流出口73を有し、冷気流出口73の上方に高脚付き食材皿74を備えたので、調理室25の上面、側面、奥面の複数の冷気流入口72から食材皿74上の食材に向かって冷気が流れることになり、食材の表面へ冷気をほぼ均等に当てることができ、入力した食材の重量情報に応じて調理室冷気循環用ファン70と調理室冷気吸引用ファン71の回転を制御手段(調理器制御盤58)が制御するので、食材の表面へ冷気を効率よく当てることができ、食材の表面温度を一定に保つことができ、また、食材の重量別冷却制御による高品位解凍ができる。
【0111】
また、導波管50と高周波発生手段52とを収納する解凍機能部品収納箱27内露出部分の導波管50が貫通する外箱23天井部において、導波管50と接続された高周波発生手段52との間に気密シール材53と、導波管50と高周波発生手段52より外周の大きい露受け皿55と、導波管50が貫通する外箱23天井部と露受け皿55とを密封する粘着性シール材76とを設けたものであり、導波管50と接続された高周波発生手段52との間に気密シール材53を設けたので、接続部からの冷気洩れを防ぎ、導波管50内への結露を防止でき、温度の安定化と錆や腐食防止ができる。また、導波管50と高周波発生手段52より外周の大きい露受け皿55と、導波管50が貫通する外箱23天井部と露受け皿55とを密封する粘着性シール材76とを設けたので、冷却による導波管50と高周波発生手段52部への結露水を露受け皿55に排水ができ、導波管50貫通部からの冷気洩れと結露水進入を防ぎ、錆や腐食の防止と温度の安定化を図ることができる。
【0112】
また、調理器21の扉24は冷気の洩れを防ぐ構造になっており、調理室扉26は高周波の漏洩を防ぐ構造になっており、調理器21の扉24における調理室扉26に対向する面に調理器21の扉24の回動軸に垂直な方向に長いスライド部37を備え、調理室扉26は調理室扉26の回動軸から離れた部分にスライド部37に係合するフック部48を備え、スライド部37とフック部48の働きで調理器21の扉24の開閉動作に連動して調理室扉26が開閉するように構成したものであり、一回の動作で両扉24,26の開閉ができ、また、冷気洩れを防ぎ温度の安定化と高周波漏洩を防ぎ安全性の向上を図ることができる。
【0113】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3の調理器について、図面を参照しながら説明するが、実施の形態1から実施の形態2と同一構成については、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0114】
図7は、本発明の実施の形態3の調理器の組み合わせをした場合の外観斜視図である。
【0115】
本実施の形態の調理器では、調理器21の上部に4℃の冷蔵保存庫65と、下部に−20℃の冷凍保存庫66を設けている。この場合、解凍前の食材の冷凍保存と、解凍後の食材の冷蔵保存をすることができるので、冷凍保存庫66から調理器21、調理器21から冷蔵保存庫65へと食材の外気での移動が少なくなることにより解凍前後の食材鮮度の劣化を防ぐことができる。
【0116】
また、冷蔵保存庫65はガラス張りのショーケースとして設けても良く、中身を見せることができるので、ショーウインドウ的な設置とすることにより食材の販売を促進することができる。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明は、冷却室と調理室との間に空間ができるように調理室を冷却室内に配置し、冷却室と調理室との間の空間を冷気循環通路に利用するので、冷気循環通路のための部品を削減でき、構成、形状を簡単にでき、冷気循環通路の風路抵抗による冷気循環量の減少を押さえることができ、また、冷却手段による調理室内冷却時に調理室内への外気の流入を防止でき、調理室内の冷却能力低下を防止でき、また、冷却室の開口部からの部品取付けが可能になり、断熱箱体を簡単な形状にでき、冷却室の壁面をフラットにでき、外箱の断熱材を注入発泡する時の治具も簡単にでき、また、断熱箱体を簡単な形状にでき、組み立て易く、加工し易くなり、製造コストを低減できる。
【0118】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の効果に加えて、冷却手段により冷却された冷却室内の空気は、冷気循環用ファンにより冷気流入口から調理室内に送り込まれ、また、調理室内の食材を載せる食材皿が回転するので、食材の表面へ冷気を効率よく当てることができ、食材の表面温度を一定に保つことができる。また、食材皿を回転させる食材皿回転用モータには、食材皿に載せられた食材の重量を計量する重量検知手段が設けられ、重量検知手段からの検出信号に応じて制御手段が冷気循環用ファンの回転を制御するので、食材を食材皿に載せるだけで計量でき、重量別の冷気循環用ファンの回転制御により冷気を効率良く食材に当てることができ、高品位解凍ができる。
【0119】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明の効果に加えて、調理室は、上面、側面、奥面に冷気流入口、底面に冷気流出口を有し、冷気流出口の上方に高脚付き食材皿を備えたので、調理室の上面、側面、奥面の複数の冷気流入口から食材皿上の食材に向かって冷気が流れることになり、食材の表面へ冷気をほぼ均等に当てることができ、入力した食材の重量情報に応じて冷気循環用ファンの回転を制御手段が制御するので、食材の表面へ冷気を効率よく当てることができ、食材の表面温度を一定に保つことができ、また、食材の重量別冷却制御による高品位解凍ができる。
【0120】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項記載の発明の効果に加えて、導波管と接続された高周波発生手段との間に気密シール材を設けたので、接続部からの冷気洩れを防ぎ、導波管内への結露を防止でき、温度の安定化と錆や腐食防止ができる。また、導波管と高周波発生手段より外周の大きい露受け皿と、導波管が貫通する外箱天井部と露受け皿とを密封する粘着性シール材とを設けたので、冷却による導波管と高周波発生手段部への結露水を露受け皿に排水ができ、導波管貫通部からの冷気洩れと結露水進入を防ぎ、錆や腐食の防止と温度の安定化を図ることができる。
【0121】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項記載の発明の効果に加えて、一回の動作で両扉の開閉ができ、また、冷気洩れを防ぎ温度の安定化と高周波漏洩を防ぎ安全性の向上を図ることができる。
【0122】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項記載の発明の効果に加えて、解凍前の食材の冷凍保存と、解凍後の食材の冷蔵保存をすることができ、冷蔵保存庫または、冷凍保存庫を備え食材を温度別に保存することができるので、冷凍保存庫から調理器、調理器から冷蔵保存庫へと食材の外気での移動が少なくなることにより解凍前後の食材鮮度の劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1および実施の形態2の調理器の外観斜視図
【図2】本発明の実施の形態1の調理器を左右に切断した場合の縦断面図
【図3】本発明の実施の形態1の調理器を前後に切断した場合の縦断面図
【図4】本発明の実施の形態1の調理器おける扉の外周部を示す要部縦断面図
【図5】本発明の実施の形態2の調理器を左右に切断した場合の縦断面図
【図6】本発明の実施の形態2の調理器を前後に切断した場合の縦断面図
【図7】本発明の実施の形態3の調理器の組み合わせをした場合の外観斜視図
【図8】従来の調理器の断面図
【符号の説明】
21 調理器
22 冷却室
23 外箱
24 扉
25 調理室
26 調理室扉
27 解凍機能部品収納箱
33 断熱材
37 スライド部
42 食材皿回転用モータ
43 食材皿回転用モータシャフト
44 食材皿
48 フック部
50 導波管
52 高周波発生手段(高周波発生装置)
53 気密シール材
55 露受け皿
65 冷蔵保存庫
66 冷凍保存庫
74 高脚付き食材皿
76 粘着性シール材

Claims (6)

  1. 前面を開口した冷却室が形成され外面を外箱で覆い前記冷却室と前記外箱との間に断熱材を設けた断熱箱体と、前記冷却室の開口部を開閉する扉と、前記冷却室を冷却する冷却手段と、前記冷却室との間に空間が形成されるように前記冷却室内に設けられ高周波漏洩防止構造の冷気流入口及び冷気流出口を有し前面を開口し金属で覆われた調理室と、前記調理室の開口部を開閉する金属製の調理室扉と、前記冷却手段により冷却された空気を前記冷気流入口から前記調理室内に送り込む冷気循環用ファンと、前記冷却室の外部に設けられ前記調理室内の食材を加熱するための高周波を発生させる高周波発生手段と、前記高周波発生手段により発振した高周波を前記調理室内に導く導波管とを備え、前記冷却室と前記調理室との間の空間が冷気循環通路を構成する調理器。
  2. 前記調理室の底面に回転可能に設けられた食材皿と、前記調理室の底面を貫通する食材皿回転用モータシャフトを介して前記食材皿を回転させる食材皿回転用モータと、前記食材皿回転用モータに設けられ前記食材皿回転用モータシャフトを介して前記食材皿に載せられた食材の重量を計量する重量検知手段と、前記重量検知手段からの検出信号に応じて前記冷気循環用ファンの回転を制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の調理器。
  3. 前記調理室は、上面、側面、奥面に冷気流入口、底面に冷気流出口を有し、前記冷気流出口の上方に高脚付き食材皿を備え、手動で入力した食材の重量に応じて前記冷気流入口から前記調理室内に冷気を送り込む冷気循環用ファンの回転を制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の調理器。
  4. 前記導波管と前記高周波発生手段とを収納する解凍機能部品収納箱内露出部分の前記導波管が貫通する外箱天井部において、前記導波管と接続された前記高周波発生手段との間に気密シール材と、前記導波管と前記高周波発生手段より外周の大きい露受け皿と、前記導波管が貫通する前記外箱天井部と前記露受け皿とを密封する粘着性シール材とを設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の調理器。
  5. 前記調理器の扉は冷気の洩れを防ぐ構造になっており、前記調理室扉は高周波の漏洩を防ぐ構造になっており、前記調理器の扉における前記調理室扉に対向する面に前記調理器の扉の回動軸に垂直な方向に長いスライド部を備え、前記調理室扉は前記調理室扉の回動軸から離れた部分に前記スライド部に係合するフック部を備え、前記スライド部と前記フック部の働きで前記調理器の扉の開閉動作に連動して前記調理室扉が開閉するように構成したことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の調理器。
  6. 前記調理器の上部に配置される冷蔵保存庫と、前記調理器の下部に配置される冷凍保存庫との両方、また、いずれかを備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の調理器。
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