JP2004284638A - 生分解性袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダイオキシンなどの有害物質が放出されなく、製造コストの低い生分解性のゴミ袋や肥料包装用袋を提供する。
【解決手段】澱粉粉末20〜50wt%と、溶融指数0.5〜5g/10minのエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)5〜20wt%と、溶融指数0.5〜5g/10minの増強ポリエチレン樹脂(mPE)10〜30wt%と、天然油脂(植物性油脂・動物性油脂)1〜5wt%からなる生分解性樹脂組成物を袋状に成形してなることを特徴とする生分解性袋。
上記生分解性樹脂組成物には、可塑剤としてのグリセリン又はポリエチレングリコール0.5〜5.0wt%が添加してもよい。
また、フィラーとしての炭酸カルシウム、クレイ、タルク、シリカからなる群から選択される少なくとも1種を0.1〜5.0wt%を添加してもよい。
【解決手段】澱粉粉末20〜50wt%と、溶融指数0.5〜5g/10minのエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)5〜20wt%と、溶融指数0.5〜5g/10minの増強ポリエチレン樹脂(mPE)10〜30wt%と、天然油脂(植物性油脂・動物性油脂)1〜5wt%からなる生分解性樹脂組成物を袋状に成形してなることを特徴とする生分解性袋。
上記生分解性樹脂組成物には、可塑剤としてのグリセリン又はポリエチレングリコール0.5〜5.0wt%が添加してもよい。
また、フィラーとしての炭酸カルシウム、クレイ、タルク、シリカからなる群から選択される少なくとも1種を0.1〜5.0wt%を添加してもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は生分解性袋の提供に係り、特にダイオキシンなどの有害物質が放出されなく、製造コストの低い生分解性袋、例えばゴミ袋、肥料袋、買い物袋等の生分解性袋の提供に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、石油化学製品である合成プラスチック製品は天然材料製品と比較すると、物性、加工性に優れ、製品によっては経済性にも優れるため、多用途分野に使用されている。
ところが、昨今同プラスチック製品の需要が増加するにつれ、それら製品が廃棄物とされる際に、その無害化処理が大きな社会問題となっている。
一部のプラスチック製品はリサイクル使用が行われているが、ほとんどは埋立と単純焼却により廃棄物処理が行われているのが実情である。
しかしながら上記埋立処理を行う場合は、プラスチックは微生物抵抗性が大きくて、自然生態界内で容易に分解されないだけでなく、また焼却処理を行う場合は、ダイオキシン類の有害物質が大気中へ放出され、大きな環境問題を起こすことになる。
【0003】
現在使用されているゴミ袋は埋立した場合に、それが分解されるのには数百年の時間がかかり、またゴミ袋を焼却処理する場合には、ダイオキシンなどの有害物質の大気中への放出を防ぐために、焼却温度を850℃以上に維持しなければならず、焼却作業及び焼却設備に大きなコストを要する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点を解決するものであって、焼却によるダイオキシンなどの有害物質が放出されなく、かつ製造コストが低い生分解性袋を提供するものである。
すなわち本願発明は下記構成の生分解性袋である。
(1)澱粉粉末20〜50wt%と、溶融指数0.5〜5g/10minのエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)10〜30wt%と、溶融指数0.5〜5g/10minの増強ポリエチレン樹脂(mPE)10〜30wt%と、天然油脂(植物性油脂・動物性油脂)1〜5wt%からなる生分解性樹脂組成物を袋状に成形してなることを特徴とする生分解性袋。
(2)生分解性樹脂組成物に、可塑剤としてのグリセリン又はポリエチレングリコール0.5〜5.0wt%が添加されてなることを特徴とする前記(1)記載の生分解性袋。
(3)生分解性樹脂組成物に、フィラーとしての炭酸カルシウム、クレイ、タルク、シリカからなる群から選択される少なくとも1種がグリセリン又はポリエチレングリコール0.1〜5.0wt%が添加されてなることを特徴とする前記(1)又は(2)記載の生分解性袋。
(4)生分解性樹脂組成物に、少量のシランカップリング剤が添加されてなることを特徴とする前記(3)記載の生分解性袋。
(5)生分解性袋が、ゴミ収集用の袋であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の生分解性袋。
【0005】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態について説明する。
本願発明の生分解性袋は、基本構成として(1)澱粉粉末と、(2)エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)と、(3)増強ポリエチレン樹脂(mPE)と(4)天然油脂(植物性油脂・動物性油脂)とからなる生分解性樹脂組成物で製造される。
第一成分である澱粉粉末としては、トウモロコシ澱粉、小麦粉澱粉、ジャガイモ澱粉、米澱粉などの天然澱粉あるいはこれらの変性物又は誘導体が使用できる。
本願発明の生分解性袋製造用の樹脂組成物中に占める澱粉粉末の配合量は20〜50wt%が好ましい。それらの粒子直径は5〜50μm、特に10〜20μmのものが好ましい。添加量が20wt%を下回ると、物理的性能は優れるがプラスチックの減量化にならず分解性も弱まり、55wt%を上回ると、分解性が高まり、油脂の量も減り、コストダウンにもつながるが薄膜の物理的性能が低下し、実用の要求を満たさなくなる。
【0006】
第二成分であるエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)は、溶融指数(MFR)0.5〜5g/10minで、その内酢酸ビニルの含量は5〜20wt%のものが好ましい。該エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)の生分解性樹脂組成物中の配合量は10〜30wt%が好ましい。
該成分の作用の一つは、澱粉生分解性混合物とmPEとの融和性を高めることであり、もう一つの作用は袋の薄膜の強度と柔軟性を高めることである。また、EVAはポリエチレン(PE)より一層分解しやすい特性をもっている。
【0007】
第三成分であるメタロセン触媒で製造されたメタロセンポリエチレン(増強ポリエチレン樹脂)(mPE)としては、溶融指数0.5〜5g/10minのものが好ましく、本願発明に係る生分解性樹脂組成物中の配合量は10〜30wt%が好ましい。
該成分を配合することにより、低密度ポリエチレン(LDPE)又は直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の2〜3倍の優れた引き裂き強度と耐久度の袋が得られる。構成物質の中にmPEが含まれると薄膜の力学的性能を効果的に向上させることができるのである。
メタロセンポリエチレンは、メタロセン化合物であるシクロペンタジエニルチタニウム(ジメチルアミド)、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−t−ブチルアミドジルコニウムジクロリド、インデニルチタニウム(ジエチルアミド)、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドなどのメタロセン触媒を用いて、製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体である。
【0008】
第四成分である天然油脂(植物性油脂又は動物性油脂)としては、蝋が好ましく、特に好ましくは木蝋(ハゼロウ)が用いられ、その生分解性樹脂組成物中の配合量は1〜5wt%である。白蝋は、ポリエチレン自身の酸化分解を促す作用がある。また、本願発明に係る生分解性袋の微生物に対する親和性を強め、生分解を加速させることもできる。
【0009】
本願発明に係る生分解性樹脂組成物は、厚み0.05mmの例のゴミ袋製品において、強度が引っ張り強さ:縦方向21.8MPa、横方向15.8MPa、その伸びが縦方向670%、横方向740%であった。厚み0.03mmの例のゴミ袋製品において、強度が引っ張り強さ:縦方向12.3MPa、横方向8.50MPa、その伸びが縦方向79%、横方向510%であった。
【0010】
本願発明に係る生分解性樹脂組成物には、可塑剤としてのグリセリン又はポリエチレングリコールを添加してもよく、それにより製品袋の柔軟性や艶をよくすることができる。可塑剤の添加量は0.1〜5.0wt%が好ましい。
さらに、生分解性樹脂組成物には、フィラーとしての炭酸カルシウム、クレイ、タルク、シリカ等を添加してもよく、それにより製品袋の強度及び硬度をよくすることができる。その添加量は0.1〜5.0wt%が好ましい。
さらにまた、フィラーを添加した生分解性樹脂組成物に、少量のシランカップリング剤を添加して、フィラーと生分解性樹脂組成物との接着強度を高め、全体として袋の強度を増大することも好ましい。
【0011】
【実施例】次に本願発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1:
(1)澱粉24重量部と、(2)エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)55重量部と、(3)メタロセンポリエチレン(mPE:低密度ポリエチレン)20重量部と、(4)木蝋1重量部を、高速ミキサーに投入して5分間混合した後、その混合物をダブルスクリュー押出機に入れ80〜150℃て押出して造粒し、ペレットとした。
次いで得られたペレットをブロー成型機に入れ、上吹法、風冷却でブロー成型し、チューブ状のフィルムに成形した。
ブロー成型機のスクリューの直径は65mm、長さと直径の比は26:1、成型温度は80〜130℃で機首部が135℃であった。
【0012】
成形されたチューブ状のフィルムから各種サイズのゴミ袋を製作した。
例えば、(1)20L用ゴミ袋(380mm×530mm×0.03mm)、(2)45L用ゴミ袋(600mm×850mm×0.03mm)、(3)70L用ゴミ袋(800mm×1000mm×0.04mm)を製作した。
そのうち、上記(2)の45L用ゴミ袋は、強度が引っ張り強さ:縦方向12.3MPa、横方向8.50MPa、その伸びが縦方向79%、横方向510%であった。
他に膜厚50μm、折径60cmのゴミ袋を製作し、その積込重量は10kgまでとした。
【0013】
実施例2:
実施例1と同じにしてペレットを造り、そのペレットを用いて化学肥料包装用袋を製作した。
薄膜が厚さ150μm、折径60cmの化学肥料包装用袋を製作したが、この包装袋の積込重量は25kgまでとした。
【0014】
【発明の効果】上記のとおり、本願発明の生分解性袋は自然界(特に土壌中)において比較的短期間で容易に生分解されるため、焼却によるダイオキシンなどの有害物質が放出されない。
そして、製造コストも低いため、家庭用ゴミ袋や肥料袋等として広く使用することができる。
【発明の属する技術分野】本願発明は生分解性袋の提供に係り、特にダイオキシンなどの有害物質が放出されなく、製造コストの低い生分解性袋、例えばゴミ袋、肥料袋、買い物袋等の生分解性袋の提供に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、石油化学製品である合成プラスチック製品は天然材料製品と比較すると、物性、加工性に優れ、製品によっては経済性にも優れるため、多用途分野に使用されている。
ところが、昨今同プラスチック製品の需要が増加するにつれ、それら製品が廃棄物とされる際に、その無害化処理が大きな社会問題となっている。
一部のプラスチック製品はリサイクル使用が行われているが、ほとんどは埋立と単純焼却により廃棄物処理が行われているのが実情である。
しかしながら上記埋立処理を行う場合は、プラスチックは微生物抵抗性が大きくて、自然生態界内で容易に分解されないだけでなく、また焼却処理を行う場合は、ダイオキシン類の有害物質が大気中へ放出され、大きな環境問題を起こすことになる。
【0003】
現在使用されているゴミ袋は埋立した場合に、それが分解されるのには数百年の時間がかかり、またゴミ袋を焼却処理する場合には、ダイオキシンなどの有害物質の大気中への放出を防ぐために、焼却温度を850℃以上に維持しなければならず、焼却作業及び焼却設備に大きなコストを要する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点を解決するものであって、焼却によるダイオキシンなどの有害物質が放出されなく、かつ製造コストが低い生分解性袋を提供するものである。
すなわち本願発明は下記構成の生分解性袋である。
(1)澱粉粉末20〜50wt%と、溶融指数0.5〜5g/10minのエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)10〜30wt%と、溶融指数0.5〜5g/10minの増強ポリエチレン樹脂(mPE)10〜30wt%と、天然油脂(植物性油脂・動物性油脂)1〜5wt%からなる生分解性樹脂組成物を袋状に成形してなることを特徴とする生分解性袋。
(2)生分解性樹脂組成物に、可塑剤としてのグリセリン又はポリエチレングリコール0.5〜5.0wt%が添加されてなることを特徴とする前記(1)記載の生分解性袋。
(3)生分解性樹脂組成物に、フィラーとしての炭酸カルシウム、クレイ、タルク、シリカからなる群から選択される少なくとも1種がグリセリン又はポリエチレングリコール0.1〜5.0wt%が添加されてなることを特徴とする前記(1)又は(2)記載の生分解性袋。
(4)生分解性樹脂組成物に、少量のシランカップリング剤が添加されてなることを特徴とする前記(3)記載の生分解性袋。
(5)生分解性袋が、ゴミ収集用の袋であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の生分解性袋。
【0005】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態について説明する。
本願発明の生分解性袋は、基本構成として(1)澱粉粉末と、(2)エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)と、(3)増強ポリエチレン樹脂(mPE)と(4)天然油脂(植物性油脂・動物性油脂)とからなる生分解性樹脂組成物で製造される。
第一成分である澱粉粉末としては、トウモロコシ澱粉、小麦粉澱粉、ジャガイモ澱粉、米澱粉などの天然澱粉あるいはこれらの変性物又は誘導体が使用できる。
本願発明の生分解性袋製造用の樹脂組成物中に占める澱粉粉末の配合量は20〜50wt%が好ましい。それらの粒子直径は5〜50μm、特に10〜20μmのものが好ましい。添加量が20wt%を下回ると、物理的性能は優れるがプラスチックの減量化にならず分解性も弱まり、55wt%を上回ると、分解性が高まり、油脂の量も減り、コストダウンにもつながるが薄膜の物理的性能が低下し、実用の要求を満たさなくなる。
【0006】
第二成分であるエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)は、溶融指数(MFR)0.5〜5g/10minで、その内酢酸ビニルの含量は5〜20wt%のものが好ましい。該エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)の生分解性樹脂組成物中の配合量は10〜30wt%が好ましい。
該成分の作用の一つは、澱粉生分解性混合物とmPEとの融和性を高めることであり、もう一つの作用は袋の薄膜の強度と柔軟性を高めることである。また、EVAはポリエチレン(PE)より一層分解しやすい特性をもっている。
【0007】
第三成分であるメタロセン触媒で製造されたメタロセンポリエチレン(増強ポリエチレン樹脂)(mPE)としては、溶融指数0.5〜5g/10minのものが好ましく、本願発明に係る生分解性樹脂組成物中の配合量は10〜30wt%が好ましい。
該成分を配合することにより、低密度ポリエチレン(LDPE)又は直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の2〜3倍の優れた引き裂き強度と耐久度の袋が得られる。構成物質の中にmPEが含まれると薄膜の力学的性能を効果的に向上させることができるのである。
メタロセンポリエチレンは、メタロセン化合物であるシクロペンタジエニルチタニウム(ジメチルアミド)、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−t−ブチルアミドジルコニウムジクロリド、インデニルチタニウム(ジエチルアミド)、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドなどのメタロセン触媒を用いて、製造されたエチレン・α−オレフィン共重合体である。
【0008】
第四成分である天然油脂(植物性油脂又は動物性油脂)としては、蝋が好ましく、特に好ましくは木蝋(ハゼロウ)が用いられ、その生分解性樹脂組成物中の配合量は1〜5wt%である。白蝋は、ポリエチレン自身の酸化分解を促す作用がある。また、本願発明に係る生分解性袋の微生物に対する親和性を強め、生分解を加速させることもできる。
【0009】
本願発明に係る生分解性樹脂組成物は、厚み0.05mmの例のゴミ袋製品において、強度が引っ張り強さ:縦方向21.8MPa、横方向15.8MPa、その伸びが縦方向670%、横方向740%であった。厚み0.03mmの例のゴミ袋製品において、強度が引っ張り強さ:縦方向12.3MPa、横方向8.50MPa、その伸びが縦方向79%、横方向510%であった。
【0010】
本願発明に係る生分解性樹脂組成物には、可塑剤としてのグリセリン又はポリエチレングリコールを添加してもよく、それにより製品袋の柔軟性や艶をよくすることができる。可塑剤の添加量は0.1〜5.0wt%が好ましい。
さらに、生分解性樹脂組成物には、フィラーとしての炭酸カルシウム、クレイ、タルク、シリカ等を添加してもよく、それにより製品袋の強度及び硬度をよくすることができる。その添加量は0.1〜5.0wt%が好ましい。
さらにまた、フィラーを添加した生分解性樹脂組成物に、少量のシランカップリング剤を添加して、フィラーと生分解性樹脂組成物との接着強度を高め、全体として袋の強度を増大することも好ましい。
【0011】
【実施例】次に本願発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1:
(1)澱粉24重量部と、(2)エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)55重量部と、(3)メタロセンポリエチレン(mPE:低密度ポリエチレン)20重量部と、(4)木蝋1重量部を、高速ミキサーに投入して5分間混合した後、その混合物をダブルスクリュー押出機に入れ80〜150℃て押出して造粒し、ペレットとした。
次いで得られたペレットをブロー成型機に入れ、上吹法、風冷却でブロー成型し、チューブ状のフィルムに成形した。
ブロー成型機のスクリューの直径は65mm、長さと直径の比は26:1、成型温度は80〜130℃で機首部が135℃であった。
【0012】
成形されたチューブ状のフィルムから各種サイズのゴミ袋を製作した。
例えば、(1)20L用ゴミ袋(380mm×530mm×0.03mm)、(2)45L用ゴミ袋(600mm×850mm×0.03mm)、(3)70L用ゴミ袋(800mm×1000mm×0.04mm)を製作した。
そのうち、上記(2)の45L用ゴミ袋は、強度が引っ張り強さ:縦方向12.3MPa、横方向8.50MPa、その伸びが縦方向79%、横方向510%であった。
他に膜厚50μm、折径60cmのゴミ袋を製作し、その積込重量は10kgまでとした。
【0013】
実施例2:
実施例1と同じにしてペレットを造り、そのペレットを用いて化学肥料包装用袋を製作した。
薄膜が厚さ150μm、折径60cmの化学肥料包装用袋を製作したが、この包装袋の積込重量は25kgまでとした。
【0014】
【発明の効果】上記のとおり、本願発明の生分解性袋は自然界(特に土壌中)において比較的短期間で容易に生分解されるため、焼却によるダイオキシンなどの有害物質が放出されない。
そして、製造コストも低いため、家庭用ゴミ袋や肥料袋等として広く使用することができる。
Claims (5)
- 澱粉粉末20〜50wt%と、溶融指数0.5〜5g/10minのエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)10〜30wt%と、溶融指数0.5〜5g/10minの増強ポリエチレン樹脂(mPE)10〜30wt%と、天然油脂(植物性油脂・動物性油脂)1〜5wt%からなる生分解性樹脂組成物を袋状に成形してなることを特徴とする生分解性袋。
- 生分解性樹脂組成物に、可塑剤としてのグリセリン又はポリエチレングリコール0.5〜5.0wt%が添加されてなることを特徴とする請求項1記載の生分解性袋。
- 生分解性樹脂組成物に、フィラーとしての炭酸カルシウム、クレイ、タルク、シリカからなる群から選択される少なくとも1種がグリセリン又はポリエチレングリコール0.1〜5.0wt%が添加されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の生分解性袋。
- 生分解性樹脂組成物に、少量のシランカップリング剤が添加されてなることを特徴とする請求項3記載の生分解性袋。
- 生分解性袋が、ゴミ収集用の袋であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の生分解性袋。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003078985A JP2004284638A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 生分解性袋 |
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JP2003078985A JP2004284638A (ja) | 2003-03-20 | 2003-03-20 | 生分解性袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004284638A true JP2004284638A (ja) | 2004-10-14 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009293008A (ja) * | 2008-06-08 | 2009-12-17 | Kiyoko Sato | 生分解性成形物及びその成形システム |
CN102634071A (zh) * | 2011-07-13 | 2012-08-15 | 黄克良 | 一种植物淀粉基模塑料及其制备方法 |
CN104910437A (zh) * | 2015-05-29 | 2015-09-16 | 安徽美翔塑业有限公司 | 一种吸水性可降解垃圾袋及其制作工艺 |
WO2020204199A1 (ja) * | 2019-04-05 | 2020-10-08 | 中川製袋化工株式会社 | エンボスを有する袋 |
WO2021117937A1 (ko) * | 2019-12-12 | 2021-06-17 | 이문희 | 아밀로펙틴을 포함하는 생분해성 고분자 조성물 및 그의 제조방법 |
CN114619740A (zh) * | 2022-03-21 | 2022-06-14 | 山东新天鹤塑胶有限公司 | 高保温保墒双层复合可控降解地膜 |
-
2003
- 2003-03-20 JP JP2003078985A patent/JP2004284638A/ja active Pending
Cited By (8)
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CN114619740B (zh) * | 2022-03-21 | 2024-02-02 | 山东新天鹤塑胶有限公司 | 高保温保墒双层复合可控降解地膜 |
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