JP2004284008A - マーキング機能付トルクレンチ - Google Patents

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Abstract

【目的】 ボルト締め付け作業と締め付け状態の確認が容易なマーキング機能付トルクレンチを提供する。
【構成】 トルクレンチアーム1の長さ方向と直角な中心軸Zに合わせて嵌着する回転ピストン部67と、底部にボルト頭部45と嵌合する嵌合凹部17と中心軸Zと平行にスライド可能に配設したマーカー軸芯61A〜61Dを備えて回転ピストン部7が挿入されるシリンダー部70と、回転ピストン部67とシリンダー部70をバネ22によって互いに押圧しつつ係着して締め付けトルクの設定を行うトルク設定手段と、設定トルクでボルト44が取付面47に締め付けられると回転ピストン部67がシリンダー部70に対して底面側に摺動してマーカー軸芯61A〜61Dが底面側に押し出され、嵌合凹部17に嵌着されたボルト頭部45及び取付面47の当該ボルトの近傍に先端が接触し、所定のパターンのマークが塗着される自動マーキング手段と、を備える。
【選択図】 図7

Description

本発明はトルクレンチに関し、特に、設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられると締め付け完了を示すインク(所謂ペンキ(ペイント)やその他の塗料、液体接着剤等を含む)によるマークが自動的に付されるマーキング機能付トルクレンチに関する。
トルクレンチ(torque wrench)は、締め付けトルクを予め任意に設定することができるトルク設定手段を備えており、設定されたトルクが発生したときにボルトやナットの締め付けが完了する構造になっている。
更に、この種のトルクレンチには、締め付け完了時に完了済みを表す手段として、ボルト頭部にスタンプの如く自動的に●印等のマークをマーキングするように構成されたスタンプ式のマーキング機能付トルクレンチがある。下記特許文献1には上記スタンプ式のマーキング機能付トルクレンチの一例が示されており、設定トルクに達すると自動的にスポンジ状のマーカーにインクが供給されるとともにバネによって前記マーカーがボルト頭部に圧接してマーキングされるというものである。
また、下記特許文献2及び特許文献3等には、ボルト頭部へのマーキング手段として、上記のようなスタンプ式ではなく、締め付け完了時に自動的に圧縮ガスを供給することによりインクをボルト頭部に噴射してマーキングする構造のインク噴射式のマーキング機能付トルクレンチが記載されている。
特開平6−226653号公報 特開昭61−148572号公報 特開平2−262969号公報
しかしながら、上記従来のマーキング機能付トルクレンチには、以下の問題点が挙げられる。
(a)ボルト頭部の着座確認を目視で行っている為、確認が不確実であり、例えば組立不良、ボルトのネジ溝の加工不良の場合等には、ボルト頭部が不着座の状態でも設定トルクが発生して締付完了と見做されてマーキングしてしまう。
(b)ボルトは一旦締付けても後で再調整したり緩めたりする場合があるが、従来はボルト頭部の中央に●印等をマーキングしている為、締付完了の後に、ボルトが緩んでいるのか、一度取り外し再度締め付けたボルトなのかといった判別が出来ない状態にある。つまり、マーキングされた後は締付完了状態がそのまま維持されているのか否かの判別が出来ない。
(c)インク噴射式のマーキング機構は、別途、圧縮ガスや圧縮エアーを供給する機構をトルクレンチアーム等に設ける必要があり、また、特別な構造のトルクレンチアームを用意しなければならず、既存のトルクレンチアームを利用することが出来ない。
本発明は、上記従来のマーキング機能付トルクレンチの問題点に鑑みてなされたものであり、確実にボルトの締付が為され、また、締付完了の後にも締付完了状態が維持されているのか否かの判別が容易に目視で行え、さらに、既存のトルクレンチアームが利用出来るマーキング機能付トルクレンチを提供するものである。
本発明は、
(1)締め付け完了のマークを自動的に付するマーキング機能を備えるトルクレンチにおいて、設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられると、ボルト頭部及び前記取付面の当該ボルトの近傍に所定のパターンのマークとなるようにインクが自動的に噴射される自動マーキング手段を備えてなることを特徴とするマーキング機能付トルクレンチを提供することにより、上記課題を達成する。
(2)トルクレンチアームの先端のラチェット機構のチャックに対してアームの長さ方向と直角な中心軸に合わせて脱着自在に嵌着する回転ピストン部と、
底部にボルト頭部に嵌合する嵌合凹部とインク貯蔵部とインク噴射口を備えるとともに前記回転ピストン部が挿入されるシリンダー部と、
前記回転ピストン部と前記シリンダー部を前記回転ピストン部の周囲に外装したバネによって互いに押圧しつつ係着して前記バネの応力を調整することで締め付けトルクの設定を行うトルク設定手段と、
設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられると、前記回転ピストン部が前記シリンダー部に対して底面側に摺動することにより前記インク貯蔵部を圧してインクを前記インク噴射口から噴射し、前記嵌合凹部に嵌着された前記ボルト頭部及び取付面の当該ボルトの近傍に所定のパターンのマークが付される自動マーキング手段と、を備えてなることを特徴とする上記(1)に記載のマーキング機能付トルクレンチを提供することにより、上記課題を達成する。
(3)締め付け完了のマークを自動的に付するマーキング機能を備えるトルクレンチにおいて、設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられると、ボルト頭部及び前記取付面の当該ボルトの近傍に所定のパターンのマークとなるようにインクが自動的に塗着される自動マーキング手段を備えてなることを特徴とするマーキング機能付トルクレンチを提供することにより、上記課題を達成する。
(4)トルクレンチアームの先端のラチェット機構のチャックに対してアームの長さ方向と直角な中心軸に合わせて脱着自在に嵌着する回転ピストン部と、
底部にボルト頭部に嵌合する嵌合凹部と前記中心軸と平行にスライド可能に内部に配設したインクを浸透させた複数本のマーカー軸芯を備えるとともに前記回転ピストン部が挿入されるシリンダー部と、
前記回転ピストン部と前記シリンダー部を前記回転ピストン部の周囲に外装したバネによって互いに押圧しつつ係着して前記バネの応力を調整することで締め付けトルクの設定を行うトルク設定手段と、
設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられると、前記回転ピストン部が前記シリンダー部に対して底面側に摺動することにより前記複数本のマーカー軸芯が底面側に押し出され、前記嵌合凹部に嵌着された前記ボルト頭部及び取付面の当該ボルトの近傍にマーカー軸芯先端が接触し、所定のパターンのマークが塗着される自動マーキング手段と、を備えてなることを特徴とする上記(3)に記載のマーキング機能付トルクレンチを提供することにより、上記課題を達成する。
(5)ボルト頭部及び取付面の当該ボルトの近傍にマーキングされる所定のパターンが直線状のライン又は直線的に並んだ点線状のマークであることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れかに記載のマーキング機能付トルクレンチを提供することにより、上記課題を達成する。
(6)ボルト頭部が取付面に着座すると底面側に垂直に突出させた1本又は複数本の着座確認ピンが前記取付面から押し上げられることによりボルト頭部が取付面に着座していることを検知する着座確認手段を備えるとともに、前記着座確認手段がボルト頭部の着座を検知した場合のみロックが解除されてインクが塗着又は噴射でマーキングされる自動マーキング手段に対するロック機構を備えることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れかに記載のマーキング機能付トルクレンチを提供することにより、上記課題を達成する。
(7)トルクレンチアームの先端のラチェット機構のチャックに対してアームの長さ方向と直角な中心軸に合わせて脱着自在に嵌着するとともに中央にフランジ部と該フランジ部の上端面に等間隔に配置された6〜12個の凹部を有する回転ピストン部と、
前記回転ピストン部のフランジ部の凹部に一個おきに配置された鋼球と、
前記回転ピストン部のフランジ部の上端面を覆うとともに前記凹部と対向する位置に前記鋼球を拘持する挿通孔を備える上面と前記回転ピストン部のフランジ部の外周面を囲う円筒側面とからなる鋼球ホルダー部と、底部にインク貯蔵部とインク噴射口とボルト頭部に嵌合する嵌合凹部を備え前記回転ピストン部の下部を挿通するとともに前記鋼球ホルダー部の底面側に装着されたソケット部と、からなるシリンダー部と、
前記鋼球の頂上部を押さえる前記回転ピストン部の上部に外装された環状の押さえ板と、前記押さえ板を押圧するバネと、前記回転ピストン部の上部に螺着されたトルク調整ナットと、を備えるトルク設定手段と、
前記ソケット部を中心軸と平行に貫通してソケット部の底面側から突出する上下摺動可能な着座確認ピンからなる着座確認手段と、
前記着座確認ピンの直上に連接して前記ソケット部及び前記回転ピストン部のフランジ部の中に挿通されて、前記回転ピストン部とシリンダー部との一体回転のロック及びその解除を行う上下摺動可能なロックピンからなるロック機構と、を有し、
設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられてボルト頭部が着座すると、前記着座確認ピンが取付面から押し上げられるとともに前記ロックピンが上がってロック機構が解除され、前記回転ピストン部のフランジ部の上端面が設定トルクに対応するバネ応力に抗して鋼球ホルダー及び鋼球に対して回転して前記鋼球が前記凹部から脱することにより、前記回転ピストン部は前記鋼球の凹部からの移動に伴う段差分だけ底面側に摺動して前記インク貯蔵部を圧して所定量のインクを前記インク噴射口から噴射する自動マーキング手段を備えてなることを特徴とするマーキング機能付トルクレンチ。
(8)トルクレンチアームの先端のラチェット機構のチャックに対してアームの長さ方向と直角な中心軸に合わせて脱着自在に嵌着するとともに中央にフランジ部と該フランジ部の上端面に等間隔に配置された6〜12個の凹部を有する回転ピストン部と、
前記回転ピストン部のフランジ部の凹部に一個おきに配置された鋼球と、
前記回転ピストン部のフランジ部の上端面を覆うとともに前記凹部と対向する位置に前記鋼球を拘持する挿通孔を備える上面と前記回転ピストン部のフランジ部の外周面を囲う円筒側面とからなる鋼球ホルダー部と、底部にボルト頭部に嵌合する嵌合凹部と前記中心軸と平行にスライド可能に内部に配設したインクを浸透させた複数本のマーカー軸芯とを備え、前記回転ピストン部の下部を挿通するとともに前記鋼球ホルダー部の底面側に装着されたソケット部と、からなるシリンダー部と、
前記鋼球の頂上部を押さえる前記回転ピストン部の上部に外装された環状の押さえ板と、前記押さえ板を押圧するバネと、前記回転ピストン部の上部に螺着されたトルク調整ナットと、を備えるトルク設定手段と、
前記ソケット部を中心軸と平行に貫通してソケット部の底面側から突出する上下摺動可能な着座確認ピンからなる着座確認手段と、
前記着座確認ピンの直上に連接して前記ソケット部及び前記回転ピストン部のフランジ部の中に挿通されて、前記回転ピストン部とシリンダー部との一体回転のロック及びその解除を行う上下摺動可能なロックピンからなるロック機構と、を有し、
設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられてボルト頭部が着座すると、前記着座確認ピンが取付面から押し上げられるとともに前記ロックピンが上がってロック機構が解除され、前記回転ピストン部のフランジ部の上端面が設定トルクに対応するバネ応力に抗して鋼球ホルダー及び鋼球に対して回転して前記鋼球が前記凹部から脱することにより、前記回転ピストン部は前記鋼球の凹部からの移動に伴う段差分だけ底面側に摺動して前記複数本のマーカー軸芯が底面側に押し出され、前記嵌合凹部に嵌着された前記ボルト頭部及び取付面の当該ボルトの近傍にマーカー軸芯先端が接触し、所定のパターンのマークが塗着される自動マーキング手段を備えてなることを特徴とするマーキング機能付トルクレンチ。
本発明に係るマーキング機能付トルクレンチは、以上のような構成であるため、以下の優れた効果を有する。
(1)作業者がボルトの締め付け時に設定トルクに達すると、正常に着座完了している場合のみ自動的にマーキングされるので、信頼性のある締め付け完了のマーキングが手作業に依らずに行える。
(2) また、インクがボルト頭部及びその近傍の取付面に噴射されて所定のパターンでマーキングされるので、締め付け状態が維持されているのか、ボルトが緩んでいる状態か、一度取り外し再度締め付けたボルトなのかの判別がマークパターンの位置関係の変化で容易に出来る。
(3)特に、マークパターンが直線状のライン又は直線的に並んだ点線状のマークである場合には、シンプルで見易く、判別が容易である。
(4)シンプルなトルク設定手段とシンプルなマーキング機構がコンパクトに納められているので、取り扱いが容易である。
(5)ボルト締め付け作業の効率を高め、且つ、加工不良及び組立不良等による着座不良の検出が自動的に行われるので、品質管理の安定性を著しく高めることが出来る。
本発明に係るマーキング機能付トルクレンチの実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る第1のマーキング機能付トルクレンチの構造及びボルト締め付け中の状態を説明するための図である。図2は本発明のマーキング機能付トルクレンチの平面図である。図3は本発明に係る第1のマーキング機能付トルクレンチによるボルト締め付け完了時のマーキングの状態を説明するための図である。図4は本発明に係るマーキング機能付トルクレンチによるマークの一例を示す図である。図5は本発明に係るマーキング機能付トルクレンチによるマークの他の例を示す図である。図6は本発明に係る第2のマーキング機能付トルクレンチの外観を示す斜視図である。図7は本発明に係る第2のマーキング機能付トルクレンチの構造及びボルト締め付け中の状態を説明するための図である。図8は本発明に係る第2のマーキング機能付トルクレンチのアタッチメントを底面側から見た図である。なお、本実施の形態において用いている「インク」は、筆記や印刷に用いられるインク(インキとも称する。)の他、所謂ペンキ(ペイントとも称する。)やその他の塗料、液体接着剤等、凡そ種々の物体の表面に付着し固定する性質のある有色の液体を包含するものである。
[第1の実施の形態]
先ず、図1の本発明のマーキング機能付トルクレンチ50の実施の形態においては、図2に示されるような既存のトルクレンチアーム1の先端のラチェット機構のチャック2に対して、トルクレンチアーム1の長さ方向と直角な中心軸Zに合わせて脱着自在に嵌着するとともに中央にフランジ部3と該フランジ部3の上端面4に等間隔に配置された6〜12個の凹部5(図2では8個)を有する回転ピストン部7と、前記回転ピストン部7のフランジ部3の凹部5に一個おきに配置された鋼球8(図2では4個)と、前記回転ピストン部7のフランジ部3の上端面4を覆うとともに前記凹部5と対向する位置に前記鋼球8を拘持する挿通孔11を備える上面と前記回転ピストン部7のフランジ部3の外周面を囲う円筒側面とからなる鋼球ホルダー部14と、底面側にインク貯蔵部15とインク噴射口16A、16B、16C、16D、16E、16Fとボルト頭部45に嵌合する嵌合凹部17とを備え前記回転ピストン部7の下部を挿通するとともに前記鋼球ホルダー部14の底面側に装着されたソケット部19と、からなるシリンダー部20と、前記鋼球8の頂上部を押さえる前記回転ピストン部7の上部に外装された環状の押さえ板21と、前記押さえ板21を押圧するバネ22と、前記回転ピストン部7の上部に螺着されたトルク調整ナット24と、を備えるトルク設定手段と、前記ソケット部19を中心軸Zと平行に貫通されてソケット部19の底面側から突出する上下摺動可能な8本の着座確認ピン25からなる着座確認手段と、前記着座確認ピン25の直上に連接して前記ソケット部19及び前記回転ピストン部7のフランジ部3の中に挿通されて、前記回転ピストン部7とシリンダー部20との一体回転のロック及びその解除を行う上下摺動可能な8本のロックピン27からなるロック機構と、を有するアタッチメント49が取り付けられており、図3に示されるように、設定されたトルクでボルト44が取付面47に締め付けられてボルト頭部45が取付面47に着座すると(正確には、図1、図3ではビス/ワッシャー34上に着座する。)、前記着座確認ピン25が取付面47に当接して押し上げられるとともに前記ロックピン27が上がって回転ピストン部7の内部に完全に収納されて、前記ロックピン27がソケット部19に突出していることよって回転ピストン部7をシリンダー部20と一体に回転するように拘持していたロック機構が解除され、設定トルクを越える回転力を加えると前記回転ピストン部7のフランジ部3の上端面4が設定トルクに対応するバネ22の応力に抗して鋼球ホルダー部14及び鋼球8に対して回転し、前記鋼球8が前記凹部5から脱することにより、前記回転ピストン部7は前記鋼球8の凹部5からの移動に伴う段差分dだけ底面側に摺動して前記インク貯蔵部15を圧し、所定量のインクを前記インク噴射口16A〜16Fから噴射してボルト頭部45とその近傍の取付面47に所定パターンのマーキングを行う自動マーキング手段を備える構造である。
上記構成は、図1から判るように、シンプルなトルク設定機構とシンプルな自動マーキング機構を備えており、全体が非常にコンパクトに納められている。また、圧縮ガス等を別途供給する必要も無く、対象のボルト44の寸法規格に応じて、鋼球ホルダー部14に図示されないネジでネジ止めされているソケット部19のみを交換するだけで種々のボルト44に即座に対応することができるようになっている。
前記バネ22は例えば皿バネやコイルバネであり、前記トルク調整ナット24によって圧縮されて押さえ板21を押圧し、鋼球8をフランジ部3の上端面4の略半球形又は円錐形又は円柱形の凹部5に留まるように圧する作用を有している。
そして、回転ピストン部7の上部に記された目盛り31とインジケータ32で目視される設定トルクを越えるトルクを与えると、鋼球8で凹部5に押さえられてシリンダー部20と一体に回転するように拘持されていた回転ピストン部7がシリンダー部20に対して押さえ板21、バネ22を押し上げて空回りし、鋼球8が凹部5から上昇して隣の凹部に移るのである。このように、本発明に係るトルク設定手段は、トルク調整ナット24によるバネ22の圧縮応力の調整によって設定トルクが簡単に調整できる構成であり、図1から明らかなように、このトルク設定手段は非常にコンパクトに構成されている。
また、回転ピストン部7の上記トルク設定手段における鋼球8の段差分dの移動がインク噴射のための加圧に利用されている。即ち、締め付け設定トルクが発生した時のシリンダー部20に対する回転ピストン部7の回転で中心軸Z方向への段差分dの移動で圧力がインク貯蔵部15に加わり、インク噴射口16A〜16Fからインクが噴射されるのである。
但し、着座確認ピン25が着座して上昇し(着座確認OK状態)ロックピン27を上げてロック解除しないと鋼球8が上昇しないのでインクが噴射されず、着座不良の場合には締め付け完了のマーキングが為されない。
作業者が設定したトルクを越えて締め付けてもマーキングされない場合には着座不良のボルトとして判別される。マーキングされた場合はトルク設定手段が働いて回転ピストン部7がシリンダー部20に対して空回りするのが作業者に感知され、また、インクが噴射された時の音や感触で正常に締め付けが完了したことを判定できる。
つまり、上記自動マーキング手段と着座確認手段と連動するロック機構によって、作業者が予め締め付けのトルクをトルク調整ナット24で設定し、取付面47へボルト44を締め付けて設定トルクに達すると、着座完了を直前に検知していた場合のみ、ロック機構が解除されて、回転ピストン部7がシリンダー部20に対して空回りする(これ以上締め付けられない。)のである。
次に、本発明のマーキング機能付きトルクレンチ50では、締め付け完了後に当該ボルト44の締め付け状態が維持されているのか否かの判別、即ち、ボルト44が緩んでしまっているのか、或いは、一度取り外し再度締め付けたボルトなのかといった判別がボルト頭部45のマークと取付面47のマークとの位置関係で容易に判別することが出来る。例えば、図4の(a)のように6つの●点A、B、C、D、E、Fが直線的にマーキングされていたものが、図4の(b)のようにボルト44が緩んで回転した状態では、ボルト頭部45にマーキングされた2点C、Dを結ぶ線分が傾いて直線性が崩れてしまうことから一目で判別できるのである。勿論、上記ボルト頭部45及び取付面47にマーキングされるマークパターンは種々のものが考えられるが、点線状のマーキングでは、図4の(a)がシンプルで判別し易く、最も好ましいパターンといえる。
なお、ボルト頭部45及び取付面47にマーキングされるマークそのものの形状も上記のような点状に限らず、図5の(a)のマークパターンのように線分G、H、Jからなる直線状のラインとなるようなマークであってもよい。この場合も図5の(b)に示されるように、締め付け状態が維持されているか否かの判別、即ち、ボルト44が緩んで回転した状態なのか、或いは、故意に一度ボルトを取り外して再度締め付けたボルトであるのかといった判別(全く同じ状態に再度マーキングされるという可能性は殆ど無いと考えられる。)がボルト頭部45の線分Hのマークと取付面の線分G、Jのマークとの位置関係(例えば図5の例では直線性が崩れたか否か)の変化で容易に出来るのである。
[第2の実施の形態]
次に、上述の自動マーキング手段はインクが自動的に噴射されることによってマークが付される方式であるが、他の方式として、一般にエナメル塗料その他の油性インクのマーカーペンの軸芯等に汎用されているインクを浸した多孔質のマーカー軸芯を用いて直接に前記ボルト頭部45とその近傍の取付面47にインクを所定のパターンにスタンプ式に塗着させることもできる。
上記マーカー軸芯を用いた本発明に係るマーキング機能付トルクレンチ60のアタッチメント59の実施の形態例を図6、図7、図8を基に以下説明する。なお、前述のマーキング機能付トルクレンチ50のアタッチメント49と同等機構に付いては説明を省略する。
図6又は図7又は図8において、マーキング機能付トルクレンチ60のアタッチメント59における回転ピストン部67の構造は、下部先端に突起部67aを備える点以外は前記回転ピストン部7とほぼ同等である。
また、シリンダー部70は、前記鋼球8と前記鋼球ホルダー部14とを備える点は同様であるが、前記回転ピストン部67の下部を挿通するとともに前記鋼球ホルダー部14の底面側に装着されたソケット部69の底部には、ボルト頭部45に嵌合する嵌合凹部17(図8では六角ボルトを対象とし、開口部が正六角形になっている。)と中心軸Zと平行にスライド可能にシリンダー部70の内部に配設したインクを浸透させた4本の一列に並んだマーカー軸芯61A、61B、61C、61D(図6では嵌合凹部17の底に出るマーカー軸芯61B、61Cは隠れて見えず、図7ではマーカー軸芯61C、61Dは省略されている。)を備えた構造となっている。
このマーキング機能付トルクレンチ60の押さえ板21とバネ22とトルク調整ナット24によるトルク設定手段と、着座確認ピン25からなる着座確認手段と、上下摺動可能なロックピン25からなるロック機構は前記マーキング機能付トルクレンチ50と同等である。
図7中の符号51は前記ソケット部69を前記鋼球ホルダー部14に装着するネジであり、符号57a、57bは前記マーカー軸芯61A、61B、61C、61Dの内の両端のマーカー軸芯61A、61Dの先端が通常状態(未着座状態)で取付面47に接触しないように1〜2mm程度のクリアランスを保ちつつ8本の前記着座確認ピン25が数ミリ突出するように構成した取付面47と接する最下部のアンダープレートであり、符号52と符号53は前記マーカー軸芯61A、61B、61C、61Dをマーカー軸芯ホルダー54とともに中心軸Zと平行に上下にスライドさせるための挿通孔を有する互いに間隔を置いて連結された2枚のガイドプレートであり、符号55は上下2枚の前記ガイドプレート52、53を中心軸Zと平行に摺動させるためにソケット部69の底部に立設された4本のガイドピンであり、符号56は前記マーカー軸芯61A、61B、61C、61Dが取付面47又はボルト頭部45に接触した後に過度の押圧で潰れないように上に逃がすために各マーカー軸芯61A、61B、61C、61Dの上方に配置した比較的小さなバネ係数のコイルバネであり、符号58は前記ガイドプレート53を押し上げてボルト44が未着座状態で前記マーカー軸芯61A、61Dの先端がアンダープレート57a、57bから出ないように且つ前記マーカー軸芯61B、61Cがボルト頭部45の上に接触しないように付勢するコイルバネである。
上記構造の自動マーキング手段によれば、設定されたトルクでボルト44が取付面47に締め付けられてボルト頭部45が着座すると、前記8本の着座確認ピン25全てが取付面47から押し上げられるとともに前記ロックピン27が上がってロック機構が解除され、前記回転ピストン部67のフランジ部3の上端面4が設定トルクに対応するバネ応力に抗して鋼球ホルダー14及び鋼球8に対して回転して前記鋼球8が前記凹部5から脱することにより、前記回転ピストン部67は前記鋼球8の凹部5からの移動に伴う段差分dだけ底面側に摺動して前記ガイドプレート52、53が下にスライドして前記4本のマーカー軸芯61A、61B、61C、61Dが底面側に押し出され、マーカー軸芯61B、61Cの先端が嵌合凹部17に嵌着された前記ボルト頭部45に接触し、且つ取付面47の当該ボルト44の近傍にマーカー軸芯61A、61Dの先端が接触して、所定のパターン(本実施の形態では図8から分かるように、取付面47の上方から見てボルト頭部45を通って直線上に並んだ4つの点)のマークが塗着されることになる。
インクは各マーカー軸芯61A、61B、61C、61Dに十分に含浸させるが、前記各マーカー軸芯ホルダー54内のマーカー軸芯61A、61B、61C、61Dの直上部分をインク溜めとしてインクを溜めておくこともできる。
前記ボルト44が傾いていたりボルト頭部45の取付面47への着座に不具合があって前記8本の着座確認ピン25の一つでも押し上げられていない場合はロック機構は解除されず、締め付け完了の所定パターンのマークはマーキングされない。
結果として、正常にボルトが所定トルクで締め付けられた場合にのみ図4の(a)に示される4つの点のB点、C点、D点、E点が直線状に並んだパターンがマーキングされ、仮にボルトが緩んで回転したときには図4の(b)に示されると同様にボルト頭部45の2つの点C点とD点が回転して取付面47のパターンのB点、E点を結ぶ線分BEに対して線分CDが角度を持つことになってボルト44が締め付け状態から動いたことが容易に判別できることになる。
なお、以上に説明した本発明のマーキング機能付トルクレンチ50又は60はボルトのみならずナットの締め付け作業にも適用することができることは言うまでもない。
また、種々の寸法規格のボルト44に応じて適合する嵌合凹部17を備えるソケット部19、69を複数揃えてネジ止めで付け換えることで、種々の規格のボルトやナットに適用され得ることは言うまでもない。
以上の構成により、本発明のマーキング機能付トルクレンチ50、60を用いれば、ボルト締め付け作業の効率を高め、且つ、ボルト44又は取付面47側の加工不良及び組立不良等に起因する着座不良の検出が自動的に行われるので、品質管理の安定性を著しく高めることが出来るのである。
念のために付言すれば、本発明のマーキング機能付トルクレンチ50、60はトルクレンチアーム1を含む全体が製品として取り扱われる場合と、既存のトルクレンチアーム1に取り付けるアタッチメント49、59として取り扱われる場合の双方が想定されるが、本発明は何れの場合も射程範囲内であることは勿論である。
本発明に係るマーキング機能付トルクレンチの構造及びボルト締め付け中の状態を説明するための図である。 本発明のマーキング機能付トルクレンチの平面図である。 本発明に係るマーキング機能付トルクレンチによるボルト締め付け完了時のマーキングの状態を説明するための図である。 本発明に係るマーキング機能付トルクレンチによるマークの一例を示す図である。 本発明に係るマーキング機能付トルクレンチによるマークの他の例を示す図である。 本発明に係る第2のマーキング機能付トルクレンチの外観を示す斜視図である。 本発明に係る第2のマーキング機能付トルクレンチの構造及びボルト締め付け中の状態を説明するための図である。 本発明に係る第2のマーキング機能付トルクレンチのアタッチメントを底面側から見た図である。
符号の説明
1 トルクレンチアーム
2 チャック
3 フランジ部
4 上端面
5 凹部
7、67 回転ピストン部
8 鋼球
11 挿通孔
14 鋼球ホルダー部
15 インク貯蔵部
16A、16B、16C、16D、16E、16F インク噴射口
17 嵌合凹部
19、69 ソケット部
20、70 シリンダー部
21 押さえ板
22 バネ
24 トルク調整ナット
25 着座確認ピン
27 ロックピン
29 インク注入口
31 目盛り
32 インジケータ
34 ビス/ワッシャー
44 ボルト
45 ボルト頭部
47 取付面
49、59 アタッチメント
50、60 マーキング機能付トルクレンチ
51 ネジ
52、53 ガイドプレート
54 マーカー軸芯ホルダー
55 ガイドピン
56、58 コイルバネ
57a、57b アンダープレート
61A、61B、61C、61D マーカー軸芯
A、B、C、D、E、F 点状マーク
G、H、J 線状マーク
d 段差分

Claims (8)

  1. 締め付け完了のマークを自動的に付するマーキング機能を備えるトルクレンチにおいて、設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられると、ボルト頭部及び前記取付面の当該ボルトの近傍に所定のパターンのマークとなるようにインクが自動的に噴射される自動マーキング手段を備えてなることを特徴とするマーキング機能付トルクレンチ。
  2. トルクレンチアームの先端のラチェット機構のチャックに対してアームの長さ方向と直角な中心軸に合わせて脱着自在に嵌着する回転ピストン部と、
    底部にボルト頭部に嵌合する嵌合凹部とインク貯蔵部とインク噴射口を備えるとともに前記回転ピストン部が挿入されるシリンダー部と、
    前記回転ピストン部と前記シリンダー部を前記回転ピストン部の周囲に外装したバネによって互いに押圧しつつ係着して前記バネの応力を調整することで締め付けトルクの設定を行うトルク設定手段と、
    設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられると、前記回転ピストン部が前記シリンダー部に対して底面側に摺動することにより前記インク貯蔵部を圧してインクを前記インク噴射口から噴射し、前記嵌合凹部に嵌着された前記ボルト頭部及び取付面の当該ボルトの近傍に所定のパターンのマークが付される自動マーキング手段と、を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のマーキング機能付トルクレンチ。
  3. 締め付け完了のマークを自動的に付するマーキング機能を備えるトルクレンチにおいて、設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられると、ボルト頭部及び前記取付面の当該ボルトの近傍に所定のパターンのマークとなるようにインクが自動的に塗着される自動マーキング手段を備えてなることを特徴とするマーキング機能付トルクレンチ。
  4. トルクレンチアームの先端のラチェット機構のチャックに対してアームの長さ方向と直角な中心軸に合わせて脱着自在に嵌着する回転ピストン部と、
    底部にボルト頭部に嵌合する嵌合凹部と前記中心軸と平行にスライド可能に内部に配設したインクを浸透させた複数本のマーカー軸芯を備えるとともに前記回転ピストン部が挿入されるシリンダー部と、
    前記回転ピストン部と前記シリンダー部を前記回転ピストン部の周囲に外装したバネによって互いに押圧しつつ係着して前記バネの応力を調整することで締め付けトルクの設定を行うトルク設定手段と、
    設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられると、前記回転ピストン部が前記シリンダー部に対して底面側に摺動することにより前記複数本のマーカー軸芯が底面側に押し出され、前記嵌合凹部に嵌着された前記ボルト頭部及び取付面の当該ボルトの近傍にマーカー軸芯先端が接触し、所定のパターンのマークが塗着される自動マーキング手段と、を備えてなることを特徴とする請求項3に記載のマーキング機能付トルクレンチ。
  5. ボルト頭部及び取付面の当該ボルトの近傍にマーキングされる所定のパターンが直線状のライン又は直線的に並んだ点線状のマークであることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のマーキング機能付トルクレンチ。
  6. ボルト頭部が取付面に着座すると底面側に垂直に突出させた1本又は複数本の着座確認ピンが前記取付面から押し上げられることによりボルト頭部が取付面に着座していることを検知する着座確認手段を備えるとともに、前記着座確認手段がボルト頭部の着座を検知した場合のみロックが解除されてインクが塗着又は噴射でマーキングされる自動マーキング手段に対するロック機構を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載のマーキング機能付トルクレンチ。
  7. トルクレンチアームの先端のラチェット機構のチャックに対してアームの長さ方向と直角な中心軸に合わせて脱着自在に嵌着するとともに中央にフランジ部と該フランジ部の上端面に等間隔に配置された6〜12個の凹部を有する回転ピストン部と、
    前記回転ピストン部のフランジ部の凹部に一個おきに配置された鋼球と、
    前記回転ピストン部のフランジ部の上端面を覆うとともに前記凹部と対向する位置に前記鋼球を拘持する挿通孔を備える上面と前記回転ピストン部のフランジ部の外周面を囲う円筒側面とからなる鋼球ホルダー部と、底部にインク貯蔵部とインク噴射口とボルト頭部に嵌合する嵌合凹部を備え前記回転ピストン部の下部を挿通するとともに前記鋼球ホルダー部の底面側に装着されたソケット部と、からなるシリンダー部と、
    前記鋼球の頂上部を押さえる前記回転ピストン部の上部に外装された環状の押さえ板と、前記押さえ板を押圧するバネと、前記回転ピストン部の上部に螺着されたトルク調整ナットと、を備えるトルク設定手段と、
    前記ソケット部を中心軸と平行に貫通してソケット部の底面側から突出する上下摺動可能な着座確認ピンからなる着座確認手段と、
    前記着座確認ピンの直上に連接して前記ソケット部及び前記回転ピストン部のフランジ部の中に挿通されて、前記回転ピストン部とシリンダー部との一体回転のロック及びその解除を行う上下摺動可能なロックピンからなるロック機構と、を有し、
    設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられてボルト頭部が着座すると、前記着座確認ピンが取付面から押し上げられるとともに前記ロックピンが上がってロック機構が解除され、前記回転ピストン部のフランジ部の上端面が設定トルクに対応するバネ応力に抗して鋼球ホルダー及び鋼球に対して回転して前記鋼球が前記凹部から脱することにより、前記回転ピストン部は前記鋼球の凹部からの移動に伴う段差分だけ底面側に摺動して前記インク貯蔵部を圧して所定量のインクを前記インク噴射口から噴射する自動マーキング手段を備えてなることを特徴とするマーキング機能付トルクレンチ。
  8. トルクレンチアームの先端のラチェット機構のチャックに対してアームの長さ方向と直角な中心軸に合わせて脱着自在に嵌着するとともに中央にフランジ部と該フランジ部の上端面に等間隔に配置された6〜12個の凹部を有する回転ピストン部と、
    前記回転ピストン部のフランジ部の凹部に一個おきに配置された鋼球と、
    前記回転ピストン部のフランジ部の上端面を覆うとともに前記凹部と対向する位置に前記鋼球を拘持する挿通孔を備える上面と前記回転ピストン部のフランジ部の外周面を囲う円筒側面とからなる鋼球ホルダー部と、底部にボルト頭部に嵌合する嵌合凹部と前記中心軸と平行にスライド可能に内部に配設したインクを浸透させた複数本のマーカー軸芯とを備え、前記回転ピストン部の下部を挿通するとともに前記鋼球ホルダー部の底面側に装着されたソケット部と、からなるシリンダー部と、
    前記鋼球の頂上部を押さえる前記回転ピストン部の上部に外装された環状の押さえ板と、前記押さえ板を押圧するバネと、前記回転ピストン部の上部に螺着されたトルク調整ナットと、を備えるトルク設定手段と、
    前記ソケット部を中心軸と平行に貫通してソケット部の底面側から突出する上下摺動可能な着座確認ピンからなる着座確認手段と、
    前記着座確認ピンの直上に連接して前記ソケット部及び前記回転ピストン部のフランジ部の中に挿通されて、前記回転ピストン部とシリンダー部との一体回転のロック及びその解除を行う上下摺動可能なロックピンからなるロック機構と、を有し、
    設定されたトルクでボルトが取付面に締め付けられてボルト頭部が着座すると、前記着座確認ピンが取付面から押し上げられるとともに前記ロックピンが上がってロック機構が解除され、前記回転ピストン部のフランジ部の上端面が設定トルクに対応するバネ応力に抗して鋼球ホルダー及び鋼球に対して回転して前記鋼球が前記凹部から脱することにより、前記回転ピストン部は前記鋼球の凹部からの移動に伴う段差分だけ底面側に摺動して前記複数本のマーカー軸芯が底面側に押し出され、前記嵌合凹部に嵌着された前記ボルト頭部及び取付面の当該ボルトの近傍にマーカー軸芯先端が接触し、所定のパターンのマークが塗着される自動マーキング手段を備えてなることを特徴とするマーキング機能付トルクレンチ。
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