JP2004283503A - 遊技用システム - Google Patents

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智弘 戸崎
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Abstract

【課題】遊技場がプレミア(特典)価値を損失しないようにすること。
【解決手段】遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の記録情報を読み出す読出し手段3、327と、遊技用価値の大きさを遊技に使用させるための処理を行う遊技使用処理手段3、328と、遊技に使用された消費遊技用価値の大きさを各遊技用記録媒体毎に集計するための消費遊技用価値集計手段100と、該集計された消費遊技用価値の大きさを記憶するための消費遊技用価値記憶手段100と、該記憶された消費遊技用価値の大きさが予め定められた付与条件を満たしているかを判定する付与条件成立判定手段100と、該付与条件成立判定手段において付与条件を満たしていると判定されたときに、付与条件を満たしたと判定された遊技用記録媒体或いは当該遊技用記録媒体を所持する遊技者に対して、予め定められた大きさの遊技に使用可能な特典遊技用価値を付与する特典遊技用価値付与手段100と、を備える。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、プリペイドカードやプリペイドカード機能を有する会員カード等の遊技用記録媒体を用いて遊技を行うための遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、これらプリペイドカードやプリペイドカード機能を有する会員カード等の遊技用記録媒体を用いて遊技を行うための遊技用システムにおいては、例えば10000円のプリペイドカードを購入したり、10000円を会員カード等に入金した場合において、プレミア(特典)価値として所定数のプレミア遊技球を遊技者に付与するものや(特許文献−1)、玉貸が実施される都度毎にプレミア(特典)価値として所定数のプレミア遊技球、例えば1度数玉貸する都度毎にプレミア遊技球として1球や2球を付与するものがあった(特許文献−2)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−336532号公報 (第5〜6頁、第16図)
【特許文献2】
特許第2735294号公報 (第8〜10頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に示される遊技媒体貸出装置においては、発行金額或いは追加入金金額が、例えば10000円等の所定額に達した場合に、前記プレミア(特典)価値として所定数のプレミア遊技球を遊技者に付与するものであることから、これら発行金額或いは追加入金金額に対応する遊技用価値が使用されずに精算が行われると、遊技場側が前記発行時或いは追加入金時に付与されたプレミア(特典)価値として所定数のプレミア遊技球分を損失する畏れがあるという問題があった。
【0005】
また、前記特許文献2に示される遊技システムにあっては、玉貸が実施される都度毎にプレミア遊技球の付与が実施されることから、遊技に多くの遊技用価値を使用した遊技者でも、遊技に少ない遊技用価値を使用した遊技者でも、同様にプレミア遊技球の付与が実施されるようになるため、これらプレミア遊技球の付与が更なる玉貸を実施する遊技者数を増加させることに繋がらず、結果としてこれらプレミア遊技球の付与を売上の向上に繋げることが難しいという問題もあった。
【0006】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、発行金額或いは追加入金金額に対応する遊技用価値が使用されずに精算が行われても、遊技場がプレミア(特典)価値を損失することのなく、更に、これらプレミア(特典)価値の付与を売上の向上に繋げることのできる遊技用システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技用システムは、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の記録情報を読み出す読出し手段と、
該読出し手段により読み出された前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさを遊技に使用させるための処理を行う遊技使用処理手段と、
該遊技使用処理手段により遊技に使用された消費遊技用価値の大きさを各遊技用記録媒体毎に集計するための消費遊技用価値集計手段と、
該消費遊技用価値集計手段にて集計された消費遊技用価値の大きさを記憶するための消費遊技用価値記憶手段と、
該消費遊技用価値記憶手段にて記憶された前記消費遊技用価値の大きさが予め定められた消費遊技用価値の大きさに基づく付与条件を満たしているかを判定する付与条件成立判定手段と、
該付与条件成立判定手段において、集計された消費遊技用価値の大きさが予め定められた付与条件を満たしていると判定されたときに、当該集計された消費遊技用価値の大きさが予め定められた付与条件を満たしたと判定された遊技用記録媒体或いは当該遊技用記録媒体を所持する遊技者に対して、予め定められた大きさの遊技に使用可能な特典遊技用価値を付与する特典遊技用価値付与手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、前記消費遊技用価値集計手段にて集計されて前記消費遊技用価値記憶手段にて記憶された前記消費遊技用価値の大きさが前記消費遊技用価値の大きさに基づく付与条件を満たしているときに、予め定められた大きさの遊技に使用可能な特典遊技用価値が、前記付与条件を満たした遊技用記録媒体或いは当該遊技用記録媒体を所持する遊技者に付与されるようになることから、発行金額或いは追加入金金額に対応する遊技用価値が使用されずに精算が行われても、特典遊技用価値が付与されることがないため、遊技場がこれら特典遊技用価値を損失することがないばかりか、前記消費遊技用価値の大きさに基づく付与条件の成立に基づいて特典遊技用価値が付与されるようになることから、これら特典遊技用価値の付与を売上の向上に繋げることもできる。
【0008】
本発明の遊技用システムは、前記付与条件を設定変更するための付与条件設定変更手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、遊技場の運営形態に沿って、付与条件を適宜に設定変更できるようになり、遊技場の要望に答えることができる。
【0009】
本発明の遊技用システムは、前記特典遊技用価値付与手段にて付与された特典遊技用価値の大きさを集計する付与特典遊技用価値集計手段と、
該付与特典遊技用価値集計手段にて集計された集計結果を出力するための付与特典遊技用価値出力手段と、
を備えることが好ましい。
このようにすれば、特典遊技用価値の付与状況を把握することができる。
【0010】
本発明の遊技用システムは、前記特典遊技用価値付与手段は、前記付与条件を満たしたと判定された遊技用記録媒体に対する前記特典遊技用価値の付与を、当該遊技用記録媒体に記録されている前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに前記特典遊技用価値の大きさを加算することで実施することが好ましい。
このようにすれば、特典遊技用価値付与手段により付与された特典遊技用価値を通常の遊技用価値と同様に遊技に使用することができるようになるため、遊技者の利便性を向上できる。
【0011】
本発明の遊技用システムは、前記消費遊技用価値集計手段は、前記特典遊技用価値付与手段により付与されて遊技に使用された遊技用価値の大きさと、前記特典遊技用価値付与手段により付与されて遊技に使用された遊技用価値以外の遊技に使用された遊技用価値の大きさとを個別に集計することが好ましい。
このようにすれば、遊技場にとって利益とならない遊技に使用された特典遊技用価値の大きさを含まない消費遊技用価値の大きさを、前記特典遊技用価値付与手段により付与されて遊技に使用された遊技用価値以外の遊技に使用された遊技用価値の大きさを集計することで把握できるようになるため、遊技場は正確な売上を把握できるようになる。
【0012】
本発明の遊技用システムは、前記特典遊技用価値付与手段により特典遊技用価値が付与されたことを遊技者に報知する報知手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、遊技者に対して特典遊技用価値が付与されたことを確実に認識させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、以下の実施例においては、遊技機として遊技媒体であるパチンコ玉が払い出される通常のパチンコ機を用いた例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の遊技機、例えばパチンコ玉が指触不能に封入された封入式パチンコ機や、遊技媒体としてコインやパチンコ玉を使用するスロットマシンやパチロット、更には完全クレジット式のスロットマシン等の遊技機においても適用可能である。
【0014】
(実施例)
本実施例の遊技用システムは、図1並びに図2に示すように、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に対応設置され、会員カードおよびビジターカードへの価値加算処理機能を有するとともに、該会員カードおよびビジターカードに残存する遊技用価値である度数を遊技に使用させるための使用処理を行う遊技使用処理手段としてのカードユニット3と、会員カードを所持しない一般の遊技者にプリペイドカードであるビジターカードを発行するカード発行機23と、該ビジターカードや前記会員カードに残存する遊技用価値である度数を現金に精算する精算処理を行う精算装置22と、前記カードユニット3にて使用される後述の会員カード並びにビジターカードの管理や、使用された遊技用価値である使用度数に基づく特典遊技用価値であるプレミアム度数の付与に関する処理を行う消費遊技用価値集計手段、消費遊技用価値記憶手段、付与条件成立判定手段、特典遊技用価値付与手段としてのシステムコントローラ100と、前記会員カードを所持する会員遊技者に関する情報を管理する会員管理コンピュータ120と、から主に構成されており、前記システムコントローラ100、会員管理コンピュータ120、カードユニット3、カード発行機23、並びに精算装置22とはハブ(HUB)8’並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されている。
【0015】
また、前記システムコントローラ100は、通信回線11を介してカード管理会社に設置された管理サーバ12と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、カード管理会社は、該管理サーバ12にて各遊技場の会員カード並びにビジターカードによる売上や、システムコントローラ100並びにカードユニット3のエラー状況等を把握できるようになっている。
【0016】
初めに、本実施例にて用いた記録媒体について説明すると、本実施例では予め会員登録をした会員遊技客に対して発行される会員カードと、カードユニット3に装着されているビジターカードと、の2種類のICカードを記録媒体として用いている。
【0017】
まず、本発明の記録媒体としての会員カードについて説明すると、この会員カードには、カードユニット3内に設けられている後述のカードリーダライタ327と非接触にてデータ通信を行うことが可能な非接触式ICカードが適用されており、その内部メモリには、各会員カードを個別に識別可能なカードIDや遊技者特定情報としての会員ID、カードユニット3とシステムコントローラ100との通信がオフライン状態の場合に使用されるセキュリティー情報等が書き換え不可に記録されているとともに、カードリーダライタ327とのデータ通信により、パチンコ玉の貸出に使用される度数等の情報が書き換え可能に記録される。
【0018】
次いで、ビジターカードについて説明すると、このビジターカードも会員カードと同様に非接触式ICカードが適用されており、その内部メモリには、各ビジターカードを個別に識別可能なカードID等が書き換え不可に記録されているとともに、前述したカードリーダライタ327とのデータ通信により、パチンコ玉の貸出に使用される度数や発行された発行機23の装置ID等の情報が書き換え可能に記録される。
【0019】
次いで、本実施例の遊技用装置であるカードユニット3について簡潔に説明すると、このカードユニット3は、前述のように遊技島に並設される遊技機としてのパチンコ機2に1対1に対応して設置されている。
【0020】
カードユニット3の前面には、図2に示すように、各種表示部や操作ボタン、紙幣挿入口302、硬貨投入口303、硬貨返却口313、カード挿入口319が設けられている。
【0021】
カードユニット3の前面に設けられる表示部のうち、多機能表示部301は、内部に設けられた多機能LED301aの発光態様によりカードユニット3の動作状況や、前記システムコントローラ100において特典遊技用価値であるプレミアム度数が付与された際に該プレミアム度数の付与が報知される。
【0022】
また、カードユニット3の前面に設けられた表示部のうち、変更可能表示部305は、後述する貸出処理における貸出単位(1回の貸出操作で使用される度数の大きさ)の変更が可能である場合に、その内部に設けられた変更可能LED305a(図3参照)が点灯する。貸出単位表示部307は、前述した貸出単位が内蔵された貸出単位表示器307a(図3参照)により表示される表示部であり、度数表示部309は、会員カードやビジターカードから読み出された度数やエラーコード等が内蔵された度数表示器309a(図3参照)により表示される表示部である。方向指示表示部311は、対応する遊技機の連結方向を示す表示部であり、遊技機と接続されている場合に内部に設けられた方向指示LED311a(図3参照)が点灯する。挿入中表示部312は、会員カードが挿入中である場合に内部に設けられた挿入中LED312a(図3参照)が点灯する。会員カード用表示部314は、受付中の会員カードから特定される貯蓄玉数に基づく再プレイ可能回数等の情報が内蔵された会員カード用表示器314a(図3参照)により表示される表示部である。
【0023】
また、カードユニット3の前面に設けられたボタンのうち、硬貨返却ボタン304は、硬貨投入口303から投入された硬貨が詰まった場合等において、硬貨を返却させる際に押圧するボタンである。貸出単位変更ボタン306は、貸出単位を変更する際に押圧するボタンである。端数ボタン308は、度数表示部309の表示内容を変更表示させる際に押圧するボタンである。テンキー315は、暗証番号等の入力を行う際に操作するキーである。プレイ選択ボタン316は、度数を用いて遊技を実施するか、若しくは貯蓄玉数を用いて遊技を実施するかを選択する際に押圧するボタンである。エンターボタン317は、暗証番号を決定する場合や貯蓄玉数の払戻を実施する際に押圧するボタンである。
【0024】
カード挿入口319は、内蔵されるカードリーダライタ327(図3参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口319を介して会員カード並びにビジターカードをカードスロットに挿入可能とされている。
【0025】
図3は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、読出し手段としてのカードリーダライタ327と、制御ユニット328と、から主に構成されている。
【0026】
カードリーダライタ327は、前述した会員カードやビジターカードの記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、HUB8’を介してシステムコントローラ100とデータ通信可能に接続されており、挿入された会員カードやビジターカードに記録されたカードIDや度数の認証等がシステムコントローラ100との間で行われる。
【0027】
制御ユニット328には、前述した各種LEDや表示器、スイッチ等の各種電気部品や紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324、が接続されている。
【0028】
制御ユニット328に接続された各種スイッチのうち、貸出単位変更スイッチ306aは、貸出単位変更ボタン306の操作を検知するスイッチであり、端数スイッチ308aは、端数ボタン308の操作を検知するスイッチであり、テンキースイッチ315aは、テンキーの操作を検知するスイッチであり、プレイ選択スイッチ316aは、プレイ選択ボタン316の操作を検知するスイッチであり、エンタースイッチ317aは、エンターボタン317の操作を検知するスイッチである。
【0029】
また、制御ユニット328には、特に図示しないが、接続されたパチンコ機2に設けられる貸出ボタン(パチンコ玉の貸出を行う際に操作されるボタン)や返却ボタン(受付け中の会員カードを返却させる際に操作されるボタン)の操作を検知する貸出スイッチや返却スイッチが接続されている。
【0030】
制御ユニット328に接続された紙幣識別ユニット322は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット324は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
【0031】
制御ユニット328に接続された各種LEDや表示器は、制御ユニット328により制御される。また、制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号や、紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324による識別信号を受けて各種の制御を行う。
【0032】
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2と接続されており、貸出処理に伴う各種の信号の授受が可能とされているとともに、制御ユニット328には、対応するパチンコ機2からの外部出力信号線が接続可能な信号入力部332が接続されており、この信号入力部332を介してパチンコ機2から出力される遊技情報である始動信号や、通常の大当り時に出力される遊技状態情報である大当り信号1、次回の大当りまでの間、大当り確率が向上する特典を有する確率変動大当り時に出力される遊技状態情報である大当り信号2が制御ユニット328に入力されるようになっており、制御ユニット328は、起動時から前記始動信号の入力に基づく始動回数を累積加算して記憶している。
【0033】
また、制御ユニット328は、前述したカードリーダライタ327とデータ通信可能に接続されており、各種コマンドの送受が実施可能とされているとともに、通信部334並びにHUB8’を介してホールコンピュータ140とデータ通信可能に接続されており、前記信号入力部332を介して入力されてきた信号の有無に基づき累積加算して記憶されている始動回数等のデータと、前記大当り信号1や大当り信号2の入力の有無を示すデータと、対応するパチンコ機2の機種を特定可能な情報である台番号とを含む所定長の遊技情報データが所定時間間隔(本実施例では約10秒)毎に前記ホールコンピュータ140に対し、該制御ユニット328に設けられた通信部334より送信される。尚、大当り信号1や大当り信号2の信号出力状態に変化があった場合には、変化のあった大当り信号1や大当り信号2の有無の内容を反映した新たな遊技情報データが、所定時間間隔以外の、該信号出力状態に変化があった時点にて迅速にホールコンピュータ140に送信される。
【0034】
本実施例のカードユニット3は、カード挿入口319に挿入された会員カード並びにビジターカードの使用の可/不可を判別する受付処理と、この受付処理において受付けられた会員カード並びにビジターカードより読み出された度数を使用して、対応するパチンコ機2に対してパチンコ玉の貸出を実施させる貸出処理と、会員カードが受付中でかつ残存する度数が0度の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額に相当する度数を、受付けられている会員カードより読み出された度数に加算する追加入金処理と、対応するパチンコ機2に対して以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数のうちの所定数のパチンコ玉の払い戻しを実施させる払戻処理と、を行うようになっている。
【0035】
ここで、本実施例に用いたシステムコントローラ100の構成について図4に基づいて説明すると、該システムコントローラ100は、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、該システムコントローラ100が実施する各遊技用記録媒体である会員カードやビジターカードの使用度数を集計する使用度数集計処理や、該集計した使用度数に基づいて特典遊技用価値であるプレミアム度数の付与条件が成立したかを判定する付与条件成立判定処理や、付与条件が成立した会員カードやビジターカードを所有する遊技者にプレミアム度数を付与する特典遊技用価値付与処理や、後述するカードマスターテーブルやカードユニット別データテーブル並びにカード使用履歴テーブルや遊技履歴テーブル等の各種データベースの更新処理等を行うCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置105、ファンクションメニュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボードである入力装置106、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、前記会員管理コンピュータ120や前記カードユニット3(カードリーダライタ327)並びに精算装置22やカード発行機23とのデータ通信を行う通信部109、前記カード会社に設けられた管理サーバと電話回線を通じてデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)111が接続された通常のコンピュータである。
【0036】
また、前記記憶装置105には、該システムコントローラ100の処理を実施するための処理プログラムに加えて、図5(a)〜(c)並びに図6に示すような各種テーブル(データベース)が登録されている。
【0037】
まず、図5(a)の会員属性情報テーブル(会員データベース)は、会員カードの会員ID毎に、当該会員カードを所持する会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所からなる会員遊技者の会員帰属情報と、当該会員カードに記録されている会員情報の更新の有無(会員カードに記録されている会員情報が最新のものに更新されている場合には「更新済」が登録され、会員情報が記録されていない場合や最新のものに更新されていない場合には未更新が登録される)と、が対応付けて登録されており、これら会員属性情報テーブル(会員データベース)の登録情報は会員管理コンピュータ120に登録されている会員情報テーブルの登録内容と同一となるように起動時や変更発生時において逐次更新される。
【0038】
また、図5(b)に示すカードマスターテーブルには、会員カードまたはビジターカードのカードID毎に、会員カードの場合には会員IDと、前記カードユニット3における後述の入金処理や、前記発行装置23における発行処理が実施される毎に付与されるプリペイドIDと、プリペイドIDに該当する入金処理或いは発行処理が実施されたカードユニット3或いは発行装置23の装置IDと、該入金処理或いは発行処理に供された入金額或いは発行額に相当する入金度数或いは発行度数と、該入金度数或いは発行度数から後述の貸出処理に使用された使用度数と、前記入金度数或いは発行度数のうち未だ貸出処理に使用されていない残存度数と、該残存度数に含まれるプレミアム度数と、所定のプレミアム度数の付与が前回実施された以降において、遊技に使用されたプレミアム度数を除く使用度数が累積加算され、プレミアム度数の付与の判断に使用される付与対象使用度数と、そのカードが前記カード会社の管理サーバ12から配信される後述する運用情報に含まれるブラックリスト或いはあみかけリスト或いは後述するグレー会員リストにおける無効設定、または前記会員管理コンピュータ120で会員登録抹消処理が行われることで該システムコントローラ100に送信されてくる抹消情報に基づき、その会員カード或いはビジターカードが使用不可であるかを示す使用不可情報と、が対応付けて登録されていて、これらカードマスターテーブルに登録されている残存度数と対応する会員カード或いはビジターカードに記録されている残存度数とが一致するように記憶、管理されているとともに、前記付与対象使用度数にプレミアム度数の付与の対象となる使用度数が累積加算されて集計、管理されるようになっている。
【0039】
また、図5(c)に示すカードユニット別データテーブルには、前記カードユニット3の装置ID毎に、当該カードユニット3が設置されている遊技島の島番号と、その通信状況(オンラインかオフラインか)と、対応するパチンコ機2の機種名である対応機種と、後述の貸出処理に使用された度数の累計である総使用度数と、該総使用度数のうちビジターカードから使用された度数であるVカード使用度数と、当該カードユニット3にてビジターカードに入金された入金総額であるビジターカード入金金額と、会員カードから使用された度数である会員カード使用度数と、当該カードユニット3にて入金された入金総額である会員カード入金金額並び入金のために受付けた現金の各金種毎の数量である10000円、5000円、2000円、1000円、500円、100円とが登録されており、これらカード管理DBにおける登録データ並びに前記カードマスターテーブルに登録されている残存度数等の各種データは、前記カードユニット3からその都度送信される各種情報に基づき更新されるようになっている。
【0040】
また、本実施例の管理データベース(DB)内には図6に示すように、各会員カード並びにビジターカードが前記カードユニット3や発行装置23並びに精算装置22にて使用された時刻(厳密にはカードユニット3や発行装置23並びに精算装置22から入金、発行或いは精算の完了の旨を受信した時刻)に対応付けて、使用された会員カード或いはビジターカードのカードIDと処理種別(入金処理は「入金」が、発行処理は「発行」が、精算処理は「精算」が、プレミアム度数の付与処理は「付与」が、度数の使用処理には「玉貸」が、プレミアム度数の使用処理には「付与玉貸」が登録される)、処理度数、受付金種、並びに該処理を実施した装置の装置IDとが記憶、管理されるカード使用履歴テーブルを有しており、カード使用履歴テーブルに登録されたカード使用履歴に基づいて、当該遊技場において、本日の営業日中において遊技に使用された度数の合計である総使用度数を「玉貸」並びに「付与玉貸」に対応する処理度数を集計することで、また、本日において付与されたプレミアム度数の合計を「付与」に対応する処理度数を集計することで、さらに、本日において使用されたプレミアム度数の合計を「付与玉貸」に対応する処理度数を集計することで把握できるようになっている。尚、本実施例では、これらカード使用履歴を、システムコントローラ100に設定された所定日数である1週間に相当する7営業日の間、記憶、保持するようになっている。
【0041】
また、システムコントローラ100の表示装置107には、図示しない「プレミアム度数付与条件設定」のメニューを選択入力することで、図7に示すプレミアム度数付与条件設定画面が表示されるようになっており、該プレミアム度数付与条件設定画面において、前記入力装置106を用いて会員カードに対してプレミアム度数を付与する条件である付与条件(会員カード)の設定と、ビジターカードに対してプレミアム度数を付与する条件である付与条件(ビジターカード)の設定とが実施できるようになっている。
【0042】
この本実施例の付与条件(会員カード)としては、図7に示すように、各会員カード毎の遊技に使用した度数である前記カードマスターテーブル(図5(b)参照)の付与対象使用度数が相当する金額が、どのような金額になった場合に、どのような大きさのプレミアム度数を付与するかを設定できるようになっており、例えば図7に示す設定状況においては、前記付与対象使用度数が10000円となった毎に500円に相当する5度数のプレミアム度数を付与する設定になっている。
【0043】
また、本実施例の付与条件(ビジターカード)としても、図7に示すように、各ビジターカード毎の遊技に使用した度数である前記カードマスターテーブル(図5(b)参照)の付与対象使用度数が相当する金額が、どのような金額になった場合に、どのような大きさのプレミアム度数を付与するかを設定できるようになっており、例えば図7に示す設定状況においては、前記付与対象使用度数が5000円となった時点にて200円に相当する2度数のプレミアム度数を付与し、更に10000円となった時点にて300円に相当する3度数のプレミアム度数を付与する設定になっていて、10000円のビジターカードの発行を受けた遊技者は、該10000円全てを遊技に使用した場合には、合計500円に相当する5度数分のプレミアム度数が付与されることで、10500円分の遊技が実施できるようになる。
【0044】
このように本実施例においては、プレミアム度数付与条件設定画面を設けて特典遊技用価値であるプレミアム度数の付与条件を設定変更できるようにしており、このようにすることは、遊技場の運営形態に沿って、前記付与条件を適宜に設定変更することで、遊技場の要望に答えることができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら付与条件は、予め変更不能に設定されている構成としても良い。
【0045】
また、本実施例では、これらプレミアム度数の付与条件を設定内容を、付与対象使用度数の大きさと、付与するプレミアム度数の大きさとを設定変更できるようになっており、このようにすることは、設定変更の自由度を向上できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、付与するプレミアム度数は可変不能な一定の度数(金額)として、該一定の度数(金額)のプレミアム度数を付与する付与対象使用度数の大きさのみを設定変更できるようにしても良いし、逆に付与対象使用度数の大きさが可変不能な一定の度数(金額)とされ、該一定の付与対象使用度数の大きさに対して付与するプレミアム度数の大きさを設定変更できるようにしても良い。
【0046】
また、本実施例では、付与条件(会員カード)と付与条件(ビジターカード)の双方を設定できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのいずれか一方のみを設定変更可能とした構成としても良い。
【0047】
また、本実施例では付与条件(会員カード)の設定内容としては、1設定のみとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、付与条件(ビジターカード)の設定に示すように、複数の付与条件(会員カード)の設定を実施できるようにしても良い。
【0048】
以下、本実施例の遊技用システムにおける玉貸処理、入金処理、再プレイ処理について以下に説明する。
【0049】
まず、カードユニット3は電源投入に基づく起動処理において、各部の接続状況や動作状況を確認するとともに、前記システムコントローラ100との通信が可能状態であるかを確認して、前記動作状態並びにシステムコントローラ100との通信状態が報知され、前記カード挿入口319への会員カードまたはビジターカードの挿入待ち状態となる。
【0050】
この状態において前記カード挿入口319への会員カードまたはビジターカードが挿入された場合には、カードリーダライタ327が、該挿入された会員カードまたはビジターカードからカードID並びに度数を読み出して一時記憶するとともに、ビジターカードの場合はカードIDと残度数データを、挿入されたカードが会員カードである場合にはカードIDと残度数データ並びに会員IDとを、使用許諾要求とともに前記システムコントローラ100へ送信する。
【0051】
システムコントローラ100は、このカードIDと残度数データと使用許諾要求との受信に基づき、まず、カードIDが当該遊技場の店舗コードに一致するか否かの判定によって、受付けたカードが当該遊技場にて使用できるカードであるか、つまりはハウスカードであるかを判定するとともに、使用可能店舗コードが当該遊技場の店舗コードに一致する場合においては、該使用可能店舗コードの下位のシリアル番号に合致するカードIDが図5(b)に示すカードマスターテーブルに登録されている(存在する)か否かを判定する。
【0052】
該カードIDの判定において登録されている(存在する)と判定した場合においては、該カードIDに対応付けてカードマスターテーブルに記憶されている残度数データを抽出して前記受信した残度数データとの比較を実施し、前記受信した残度数データが抽出した残度数データよりも大きくない場合において、該カードを正規であると判定し、該カードの使用許諾をカードユニット3(カードリーダライタ327)へ送信する。尚、受信した残度数データが抽出した残度数データよりも小さい場合においては、オフライン時に使用された度数が存在したと判断し、該受信した残度数データに前記カード管理データベースの残度数データを更新し、受信した残度数データが抽出した残度数データよりも大きい場合には、度数エラーを前記カードユニット3(カードリーダライタ327)へ送信する。
【0053】
これら返信内容が使用許諾である場合は、前記会員カードまたはビジターカードから読み出して一時記憶した残度数を、前記制御ユニット328に出力することで、該度数が制御ユニット328により前記度数表示部309並びにパチンコ機2に設けられた図示しない度数表示部に表示され、該度数表示部の近傍に設けられた図示しない貸出ボタンスイッチの押圧操作待ちとなる。
【0054】
この段階において、遊技者が前記貸出ボタンスイッチの押圧操作した場合においては、残度数が「0」かの判定を実施した後、前記制御ユニット328は、前記パチンコ機2より出力されるPRDYのHIGH/LOWを判定し、PRDYがHIGHである場合には、所定のエラー処理を実施し、貸与処理を終了する。
【0055】
また、前記PRDYがLOWである場合には、BRDYをLOWに切替えた後、BRQをLOWとして、パチンコ機2からのEXSのHIGHの検出待ちの状態となり、該EXSのLOWの検出に基づきBRQをHIGHに切替え、EXSのHIGHの検出待ちの状態となる。
【0056】
次いで、パチンコ機2における1度分の払出が完了され、EXSのHIGHを検出すると、制御ユニット328は、前記度数表示部309並びにパチンコ機2に設けられた図示しない度数表示部に表示されている度数を1度減算して表示更新し、BRQの回数をカウントし、該カウントしたBRQの回数と貸出単位変更ボタンスイッチ306にて設定されている貸出単位回数(本実施例ではデフォルトでは1回の貸与処理で5度分の貸与処理が実施されるので、デフォルトであれば5回)とを比較する。
【0057】
この比較において前記カウントしたBRQの回数と貸出単位回数とが一致しない場合には、再び前述の1度分の払出処理を実施するようになっており、前記貸出単位回数との比較において前記カウントしたBRQの回数と貸出単位回数とが一致した場合には、BRDYをHIGHとすることで、前記遊技機から度数に対応する数の遊技球の貸出が実施され、遊技者はパチンコ機2において遊技を実施できる。
【0058】
また、前記カウントしたBRQの回数と貸出単位回数とが一致した場合には、制御ユニット328が前記にて減算した度数(使用度数)をカードリーダライタ327に出力することで、該カードリーダライタ327に一時記憶されている残度数から該使用度数分が減算更新されるとともに、カードIDとプリペイドIDと装置IDと使用度数と処理種別である「玉貸」を示す情報とを含む貸出完了通知がシステムコントローラ100に対して送信され、該貸出完了通知の受信に基づいて前記カードマスターテーブル(図5(b))が更新されるとともに、該貸出完了通知における貸出履歴がカード使用履歴テーブル(図6参照)に記憶される。
【0059】
この貸出完了通知に基づくカードマスターテーブルの更新処理の処理状況について具体的に説明すると、貸出完了通知の受信があった場合に前記CPU102は、受信した貸出完了通知に含まれるカードIDとプリペイドIDとから、更新対象とするデータをカードマスターテーブルにおいて特定するとともに、貸出完了通知に含まれる装置IDを「処理装置」に登録し、貸出完了通知に含まれる使用度数を「使用度数」の数値に加算更新するとともに、付与対象使用度数の数値にも貸出完了通知に含まれる使用度数を加算更新し、更に、該貸出完了通知に含まれる使用度数を「使用度数」の数値を残存度数から減算更新してカードマスターテーブルの更新処理を実施する。
【0060】
更に、図6に示す前記カード使用履歴テーブル(本日分)に、貸出完了通知を受信した時刻を「使用時刻」に登録し、貸出完了通知に含まれるカードIDを「カードID」に、貸出完了通知に含まれる処理種別を示す情報から特定される処理種別である「玉貸」を「処理種別」に、貸出完了通知に含まれる使用度数を「処理度数」に、貸出完了通知に含まれる装置IDを「処理装置」に登録することで、使用履歴(玉貸履歴)を登録する。
【0061】
そして、これらカードマスターテーブルの更新処理に伴って、該更新後の前記付与対象使用度数の数値が、前記プレミアム度数付与条件設定画面にて設定されているプレミアム度数の付与条件を満たしているか否かを判定し(使用されているカードがそのカードIDから会員カードである場合には、付与条件(会員カード)を用いた判定を実施し、使用されているカードがそのカードIDからビジターカードである場合には、付与条件(ビジターカード)を用いた判定を実施する)、更新後の前記付与対象使用度数の数値が付与条件を満たしている場合には、成立した付与条件に対応するプレミアム度数、例えば、付与対象使用度数の数値が10000円であれば、5度数(会員カード)或いは3度数(ビジターカード)を付与し、付与対象使用度数の数値が5000円であれば2度数(ビジターカード)を付与し、該付与した度数を前記カードマスターテーブルの当該カードIDに対応する残存度数並びにプレミアム度数に加算更新する。
【0062】
尚、付与対象使用度数の数値が5000円の場合には、付与対象使用度数の数値はリセットせずに保持し、付与対象使用度数の数値が10000円であれば、付与対象使用度数の数値をリセットして「0」に更新した後、図6に示す前記カード使用履歴テーブル(本日分)に、その時点の時刻を「使用時刻」に、プレミアム度数を付与した会員カード或いはビジターカードのカードIDを「カードID」に、「処理種別」に「付与」を、付与したプレミアム度数を「処理度数」に、前記貸出完了通知に含まれる装置IDを「処理装置」にに登録することで、これらプレミアム度数の付与履歴を登録する。
【0063】
これら付与履歴を登録した後、前記プレミアム度数の加算後の新たな残度数とカードIDとを含むプレミアム付与通知を、前記貸出完了通知を送信してきたカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信することで、カードリーダライタ327は、該プレミアム付与通知に含まれる残度数に一時記憶している残度数を更新するとともに、該プレミアム付与通知を受信した旨と、プレミアム度数が加算された新たな残度数を前記制御ユニット328に出力することで、制御ユニット328は、前記度数表示部309並びにパチンコ機2に設けられた図示しない度数表示部の度数を新たな残度数に表示更新するとともに、前記多機能表示部301の点灯態様を、プレミアム度数の付与を報知する態様である青色の点滅点灯状態とすることで、遊技者並びに係員にプレミアム度数の付与が実施されたことを報知する。
【0064】
このように、プレミアム度数が付与されたことを多機能表示部301の点灯態様により報知することは、遊技場内の係員や遊技者に対して特典遊技用価値であるプレミアム度数が付与されたことを確実に認識させることができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら特典遊技用価値であるプレミアム度数が付与されたことを報知しない構成としても良い。
【0065】
また、本実施例では、これらプレミアム度数が付与されたことの報知を、前記多機能表示部301の点灯態様により実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら報知の形態として、カードユニット3に液晶画面等の表示装置がある場合には、該表示装置にプレミアム度数が付与されたことを表示して報知しても良いし、或いは、音声や音楽等を出力してプレミアム度数が付与されたことを報知するようにしても良く、これら報知の形態は任意とされる。
【0066】
このようにして付与されたプレミアム度数は、通常の残存度数よりも優先して使用されるようになっており、前記プレミアム度数が加算更新された後に図示しない貸出ボタンスイッチが押圧操作された場合には、前記した通常の貸出処理と同様の処理がカードユニット3にて実施される(ビジターカードの場合には、貸出単位回数が5度数に設定されていても、プレミアム度数である2度数分または3度数分の貸出のみが実施される)一方、処理種別として「玉貸」に代えて「付与玉貸」を示す情報を含む貸出完了通知がシステムコントローラ100に対して送信されることで、前記カードマスターテーブル(図5(b))の当該貸出完了通知に含まれるカードIDに対応する使用度数に貸出完了通知に含まれる処理度数が加算更新されるとともに、該処理度数が「残存度数」並びに「プレミアム度数」から減算更新される。尚、この際、貸出完了通知に含まれる処理度数の付与対象使用度数への加算更新は実施されない。
【0067】
更に、これらカードマスターテーブル(図5(b))の更新とともに、図6に示す前記カード使用履歴テーブル(本日分)に、貸出完了通知を受信した時刻を「使用時刻」に登録し、貸出完了通知に含まれるカードIDを「カードID」に、貸出完了通知に含まれる処理種別を示す情報から特定される処理種別である「付与玉貸」を「処理種別」に、貸出完了通知に含まれる使用度数を「処理度数」に、装置IDを「処理装置」に登録する。
【0068】
これら遊技によって前記残度数が0度数になった場合には、本実施例のカードユニット3においては、前記紙幣挿入口302より紙幣の投入を実施して、追加入金を実施できるようになっており、これら入金処理について説明すると、まず前記紙幣挿入口302により受付けた紙幣を識別し、該識別結果において識別結果が正常ではない場合には、受付けた紙幣を返却し、入金処理を終了する。
【0069】
また、前記識別結果が正常である場合には、前記度数表示部309並びにパチンコ機2に設けられた図示しない度数表示部に表示されている残度数が入金可能な0度数であるかの判定を実施して、該判定において0度数である場合においてのみ、入金処理を継続し、該残度数(0度数)を一時記憶するとともに、前記識別した紙幣の金額に相当する度数を加算度数としてセットし、該セットした加算度数を前記度数表示部309に表示する。
【0070】
次いで、制御ユニット328はこれらセットした加算度数を前記一時記憶した残度数(0度数)に加算更新するとともに、該加算した加算度数(入金度数)を制御ユニット328のメモリ(図示略)に設けられている入金データ記憶領域に記憶されている入金度数に加算更新した後、該加算度数(入金度数)と受付け金種とを含む入金情報をカードリーダライタ327に出力することで、該カードリーダライタ327から前記システムコントローラ100に対し、該カードユニット3の装置ID、加算度数(入金度数)、受付け金種である入金金種、カードIDと処理種別である「入金」を示す情報を含む入金要求が送信される。
【0071】
この入金要求の受信に基づいてシステムコントローラ100は、入金要求に含まれるカードIDから、更新対象とする会員カードのデータをカードマスターテーブルにおいて特定するとともに、新たに入金(プリペイド)IDを生成し、該生成した入金(プリペイド)IDを「プリペイドID」に登録するとともに、入金要求に含まれる装置IDを「処理装置」に、入金要求に含まれる入金度数を「入金度数」に登録するとともに、前記入金度数を残存度数に加算更新(本実施例では、0度にて入金可能となるので、入金時には残存度数と入金度数とが一致する)し、使用度数の度数値をリセットして「0」とする。
【0072】
更に、図6に示す前記カード使用履歴テーブル(本日分)において、入金要求の受信した時刻を「使用時刻」に、入金要求に含まれるカードIDを「カードID」に、入金要求に含まれる処理種別を示す情報から特定される処理種別である「入金」を「処理種別」に、入金要求に含まれる加算度数(入金度数)を「処理度数」に、入金要求に含まれる装置IDを「処理装置」に登録することで、入金履歴を登録する。
【0073】
これらカードマスターテーブル並びにカード使用履歴テーブル(本日分)への更新、登録が完了した後、システムコントローラ100は、前記にて生成した入金(プリペイド)IDをカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信することで、カードリーダライタ327によりシステムコントローラ100から返信されてきた入金(プリペイド)IDと入金度数とが受付け中の会員カードに記録されるとともに、前記制御ユニット328に対してカード更新完了が出力されることで、制御ユニット328は、前記加算度数が加算された新たな度数を前記度数表示部309並びにパチンコ機2に設けられた図示しない度数表示部に更新表示することで、これら新たな度数を遊技に使用できるようになる。
【0074】
次いで、前記カード挿入口319に挿入されたカードが会員カードである場合に実施可能となる再プレイ処理について、図9に基づいて説明する。
【0075】
この場合、使用する会員カードの挿入時において、該会員カードから読み出された会員IDデータと装置IDとを含む会員カード受付通知が、既に前記会員管理コンピュータ120へ送信されていることで、該会員管理コンピュータ120により、受信した会員IDに該当する登録が会員情報テーブルに存在するかが判定され(正否判定)、存在する場合に正規の会員カードと判定されるとともに、図示しない前記会員来店履歴データベース(DB)の該会員の来店履歴に遊技開始時刻並びに受信した装置IDに対応する遊技機の台番号が登録されるとともに、受信した会員IDに対応して登録されている来店日の日付が本日の日付であるかが判別され、来店日が本日の日付でない場合には、該会員が来店したものと判定されて、来店日の項目が本日の日付に更新され、前記会員情報テーブルの当該会員の来店回数に1が加算されている。
【0076】
この状態で、前記プレイ選択キースイッチ316の操作があった場合には、テンキー315において暗証番号の入力受付けが実施され、該受け付けた暗証番号と会員IDと装置IDとを含む貯玉使用許諾要求が会員管理コンピュータ120に送信される。
【0077】
該貯玉使用許諾要求の受信に基づいて会員管理コンピュータ120は、受信した会員IDに対応付けて前記会員情報テーブルに登録されている貯蓄玉数と暗証番号とを抽出し、受信した暗証番号との照合により本人確認を実施して、双方の暗証番号が一致した場合において、抽出した貯蓄玉数を含む再プレイ許諾を送信元のカードユニット3に返信する。
【0078】
該返信に基づいてカードユニット3の前記制御ユニット328は、返信されてきた貯蓄玉数を一時記憶するとともに、該貯蓄玉数に該当する再プレイ回数、具体的には、本実施例では1回の再プレイ操作において500円分に相当する125球の返却を実施するのに、貯玉の使用手数料13球を含めて138球の貯玉が必要としていることから、例えば940球の貯玉があれば、該940球を138にて除した値の整数値、すなわち6回を再プレイ回数として算出し、該再プレイ回数を会員カード用表示部314に表示されるようになっている。
【0079】
この段階にて前記エンターボタン317を操作すると、再プレイ回数が「0」であるかの判定を実施した後、再プレイ回数が存在する場合に前記貸出処理の場合と同様にパチンコ球の払戻を実施することで、遊技者は、一度遊技にて獲得した貯蓄玉数を再度遊技に使用することができるようになっている。尚、これら貯蓄玉数の使用の履歴は、システムコントローラ100のカード使用履歴には登録されない。
【0080】
これら会員カードならびにビジターカードの遊技への使用に基づいて付与される前記プレミアム度数の付与状況を、遊技場が確認したい場合には、図示しない「プレミアム度数付与状況」のメニューを選択入力することで、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された付与玉貸履歴や付与履歴に基づいて、システムコントローラ107の表示装置107には、図8に示すプレミアム度数付与状況画面(本日分)が表示されるようになっている。
【0081】
この本実施例のプレミアム度数付与状況画面(本日分)には、図8に示すように、遊技場全体のプレミアム度数の付与状況と度数の使用状況が集計表示される「全体」の項目と、会員カードにおけるプレミアム度数の付与状況と度数の使用状況が集計表示される「会員カード」の項目と、ビジターカードにおけるプレミアム度数の付与状況と度数の使用状況が集計表示される「ビジターカード」の項目とが設けられている。
【0082】
これらプレミアム度数付与状況画面(本日分)を表示するためにシステムコントローラ100が行う集計処理の内容を具体的に説明すると、前記「全体」の項目に表示される総使用度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「処理種別」に「玉貸」並びに「付与玉貸」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、プレミアム付与度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「処理種別」に「付与」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、プレミアム使用度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「処理種別」に「付与貸出」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、実売上度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「処理種別」に「玉貸」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、このようにして集計した各度数値と該度数値に100を乗じた各度数が相当する金額とを表示するようになっている。
【0083】
また、会員カードの項目に表示される総使用度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「カードID」に会員カードを示す「KC…」で始まるカードIDが登録され、且つ「処理種別」に「玉貸」並びに「付与玉貸」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、プレミアム付与度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「カードID」に会員カードを示す「KC…」で始まるカードIDが登録され、且つ「処理種別」に「付与」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、プレミアム使用度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「カードID」に会員カードを示す「KC…」で始まるカードIDが登録され、且つ「処理種別」に「付与貸出」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、実売上度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「カードID」に会員カードを示す「KC…」で始まるカードIDが登録され、且つ「処理種別」に「玉貸」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、このようにして集計した各度数値と該度数値に100を乗じた各度数が相当する金額とを表示するようになっている。
【0084】
また、ビジターカードの項目に表示される総使用度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「カードID」にビジターカードを示す「VC…」で始まるカードIDが登録され、且つ「処理種別」に「玉貸」並びに「付与玉貸」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、プレミアム付与度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「カードID」にビジターカードを示す「VC…」で始まるカードIDが登録され、且つ「処理種別」に「付与」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、プレミアム使用度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「カードID」にビジターカードを示す「VC…」で始まるカードIDが登録され、且つ「処理種別」に「付与貸出」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、実売上度数は、前記カード使用履歴テーブル(本日分)に登録された履歴の内、「カードID」にビジターカードを示す「VC…」で始まるカードIDが登録され、且つ「処理種別」に「玉貸」が登録されている全ての履歴における処理度数を抽出して合計することで集計し、このようにして集計した各度数値と該度数値に100を乗じた各度数が相当する金額とを表示するようになっている。
【0085】
このように、前記カード使用履歴テーブルに登録された処理履歴に基づいて、プレミアム度数を含む総使用度数の大きさや、プレミアム度数を含まない実売上度数の大きさを個別に集計してシステムコントローラ100の表示装置107に表示することは、前記実売上度数の大きさは、遊技場にとって利益とならないプレミアム度数を含まないことから、遊技場は正確な売上を把握できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら実売上度数の大きさを、プレミアム度数を含む総使用度数の大きさとは個別に集計して表示出力することを実施しない構成としても良い。
【0086】
また、本実施例では、前記カード使用履歴テーブルに登録された処理履歴に基づいて、当該営業日において付与されたプレミアム度数の合計であるプレミアム付与度数を集計してシステムコントローラ100の表示装置107に表示するようにしており、このようにすることは、特典遊技用価値であるプレミアム度数の付与状況を把握することができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらプレミアム付与度数の集計並びに表示を実施しない構成としても良い。
【0087】
また、本実施例では、前記カード使用履歴テーブルに登録された処理履歴に基づいて、当該営業日において付与されたプレミアム度数の内、実際に遊技に使用されたプレミアム付与度数の大きさであるプレミアム使用度数を集計してシステムコントローラ100の表示装置107に表示するようにしており、このようにすることは、特典遊技用価値であるプレミアム度数の使用状況を把握することができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらプレミアム使用度数の集計並びに表示を実施しない構成としても良い。
【0088】
また、本実施例では、図8のプレミアム度数付与状況画面(本日分)においては、全体とともに、会員カードとビジターカードの項目を設けて、会員カードとビジターカードにおける総使用度数とプレミアム付与度数、プレミアム使用度数、並びに実売上度数とを個別に集計して表示するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員カードとビジターカードのカード種別における個別の集計・表示を実施しない構成としても良い。
【0089】
以上、本実施例の遊技用システムによれば、前記カードマスターテーブルの付与対象使用度数において集計された消費遊技用価値である付与対象使用度数の大きさが、前記プレミアム度数付与条件設定画面にて設定された各カード種別に対応する付与条件を満たしているときに、該プレミアム度数付与条件設定画面にて設定された大きさのプレミアム度数が遊技者に付与されるようになるため、発行金額或いは追加入金金額に対応する遊技用価値である度数が使用されない場合には、プレミアム度数が遊技者に付与されないことから、これら発行金額或いは追加入金金額に対応する遊技用価値である度数が使用されない状態において精算が行われても、従来のように遊技場がプレミアム度数等の特典遊技用価値を損失することを回避できるようになる。
【0090】
更に、前記カードマスターテーブルの付与対象使用度数において集計された消費遊技用価値である付与対象使用度数の大きさが、前記プレミアム度数付与条件設定画面にて設定された各カード種別に対応する付与条件の成立に基づいて特典遊技用価値であるプレミアム度数が遊技者に付与されることから、これらプレミア遊技球の付与を、更なる玉貸を実施する遊技者数の増加に繋げることがきるようになり、よってこれらプレミアム度数の付与を売上の向上に繋げることもできる。
【0091】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、遊技に使用可能な遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報(プリペイドID)が記録された遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)の記録情報を読み出す読出し手段(カードリーダライタ327)と、該読出し手段(カードリーダライタ327)により読み出された前記遊技用価値特定情報(プリペイドID)により特定される遊技用価値(度数)の大きさを遊技に使用させるための処理を行う遊技使用処理手段(制御ユニット328)と、該遊技使用処理手段(制御ユニット328)により遊技に使用された消費遊技用価値(付与対象使用度数)の大きさを各遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)毎に集計するための消費遊技用価値集計手段(システムコントローラ100;CPU102)と、該消費遊技用価値集計手段(システムコントローラ100;CPU102)にて集計された消費遊技用価値(付与対象使用度数)の大きさを記憶するための消費遊技用価値記憶手段(システムコントローラ100;記憶装置105;カードマスターテーブル)と、該消費遊技用価値記憶手段(システムコントローラ100;記憶装置105;カードマスターテーブル)にて記憶された前記消費遊技用価値(付与対象使用度数)の大きさが予め定められた消費遊技用価値(付与対象使用度数)の大きさに基づく付与条件を満たしているかを判定する付与条件成立判定手段(システムコントローラ100;CPU102)と、該付与条件成立判定手段(システムコントローラ100;CPU102)において、集計された消費遊技用価値(付与対象使用度数)の大きさが予め定められた付与条件を満たしていると判定されたときに、当該集計された消費遊技用価値(付与対象使用度数)の大きさが予め定められた付与条件を満たしたと判定された遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)或いは当該遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)を所持する遊技者に対して、予め定められた大きさの遊技に使用可能な特典遊技用価値(プレミアム度数)を付与する特典遊技用価値付与手段(システムコントローラ100;CPU102)と、を備える。
【0092】
本発明の請求項2は、前記付与条件を設定変更するための付与条件設定変更手段(システムコントローラ100;プレミアム度数付与条件設定画面)を備える。
【0093】
本発明の請求項3は、前記特典遊技用価値付与手段(システムコントローラ100;CPU102)にて付与された特典遊技用価値(プレミアム度数)の大きさを集計する付与特典遊技用価値集計手段(システムコントローラ100;CPU102)と、該付与特典遊技用価値集計手段(システムコントローラ100;CPU102)にて集計された集計結果を出力するための付与特典遊技用価値出力手段(システムコントローラ100;表示装置107)と、を備える。
【0094】
本発明の請求項4は、前記特典遊技用価値付与手段(システムコントローラ100;CPU102)は、前記付与条件を満たしたと判定された遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に対する前記特典遊技用価値(プレミアム度数)の付与を、当該遊技用記録媒体(会員カード、ビジターカード)に記録されている前記遊技用価値特定情報(プリペイドID)から特定される遊技用価値(度数)の大きさに前記特典遊技用価値(プレミアム度数)の大きさを加算することで実施する。
【0095】
本発明の請求項5は、前記消費遊技用価値集計手段(システムコントローラ100;CPU102)は、前記特典遊技用価値付与手段(システムコントローラ100;CPU102)により付与されて遊技に使用された遊技用価値(度数)の大きさと、前記特典遊技用価値付与手段(システムコントローラ100;CPU102)により付与されて遊技に使用された遊技用価値(度数)以外の遊技に使用された遊技用価値(度数)の大きさとを個別に集計し、該消費遊技用価値集計手段(システムコントローラ100;CPU102)にて集計された前記特典遊技用価値付与手段(システムコントローラ100;CPU102)により付与されて遊技に使用された遊技用価値(度数)の大きさと、前記特典遊技用価値付与手段(システムコントローラ100;CPU102)により付与されて遊技に使用された遊技用価値(度数)以外の遊技に使用された遊技用価値(度数)の大きさとを個別に出力する個別集計結果出力手段(システムコントローラ100;表示装置107)を備える。
【0096】
本発明の請求項6は、前記特典遊技用価値付与手段(システムコントローラ100;CPU102)により特典遊技用価値が付与されたことを遊技者に報知する報知手段(カードユニット3;多機能表示部301)を備える。
【0097】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0098】
例えば、前記実施例では、特典遊技用価値をプレミアム度数とし、該プレミアム度数を会員カード或いはビジターカードの残存度数に加算するようにしており、このようにすることは、遊技者は、これら特典遊技用価値であるプレミアム度数を通常の貸出処理と同様に使用することができ、よって遊技者の利便性を向上できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら特典遊技用価値を従来と同様にパチンコ球として、前記多機能表示部301による特典遊技用価値の付与報知に基づいて、係員が所定数のパチンコ球を遊技者に付与するようにしても良いし、或いは、プレミアム度数が記録されたプレミアム度数専用のプリペイドカードを用い、該プレミアム度数専用のプリペイドカードを前記特典遊技用価値の付与報知に基づいて、係員等が遊技者に付与するようにしても良い。
【0099】
また、前記実施例では、付与されたプレミアム度数を入金或いは発行による度数よりも優先的に使用するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらプレミアム度数を記憶しておき、遊技者が使用したいときに使用できるようにしても良いし、更には、入金或いは発行による度数が「0」になった時点において、これらプレミアム度数が使用可能になり、該プレミアム度数を使用しての玉貸処理が実施できるようにしても良い。
【0100】
また、前記実施例では、付与されたプレミアム度数を貸出ボタンの操作に基づいて使用するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら付与されたプレミアム度数を該付与の時点において自動的に使用されて、該付与されたプレミアム度数を使用しての玉貸処理を実施するようにしても良い。
【0101】
また、前記実施例においては、図5(b)に示すカードマスターテーブルにおいて、プレミアム度数が未使用で残存することを把握して該プレミアム度数を優先使用するために、プレミアム度数を個別に記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前述のように、これらプレミアム度数を優先使用しない場合等においては、これらプレミアム度数を直接残存度数に加算し、前記プレミアム度数の個別記憶を実施しない構成としても良い。
【0102】
また、前記実施例の遊技用システムでは、システムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120と各カードユニット3とを有線のLANにて接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの通信形態は無線でも赤外線であっても電源ケーブルを用いたものであっても良く、双方向のデータ通信が可能なものであれば適用可能なことは言うまでもない。
【0103】
また、前記実施例では、カードユニット3が、挿入された会員カードの貯玉を使用してカードリーダ式パチンコ機2にパチンコ玉の払出(払戻)を実施させる貯玉の再プレイ機能を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貯玉の再プレイ機能を有しない、会員カード或いはビジターカードの度数のみを遊技に使用できるものであっても良い。
【0104】
また、前記実施例のカードユニット3では、1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣、を受付け、会員カードへの追加入金処理が実施できるが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら追加入金機能を有しないカードユニットであっても良い。
【0105】
また、前記実施例では実施していないが、前記カードユニット3に新規のビジターカードの発行機能を付与すること等は任意とされる。
【0106】
また、前記実施例では、記録媒体(会員カード、ビジターカード)として非接触型のICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカードとしても良いし、バーコード等の所定の情報記録シンボル等が読み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良い。
【0107】
また、前記実施例に用いた記録媒体(会員カード、ビジターカード)の形状はカード状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばコイン形状、円盤形状や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0108】
また、前記実施例に用いた会員カードおよびビジターカードは、所定の遊技場内においてのみ使用可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊技場において使用可能とされた共通プリペイドカードとして使用するようにしても良い。
【0109】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2において使用される遊技用価値の形態として度数や該度数に相当する金額を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用価値を所定のポイントや相当するパチンコ玉数やコイン数としても良く、その形態は任意に選択すれば良い。
【0110】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2に使用される遊技媒体としてパチンコ玉を用いているが、これら遊技媒体をコインや点数、更には後述する画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、これら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限定されるものではない。
【0111】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
(a)請求項1の発明によれば、前記消費遊技用価値集計手段にて集計されて前記消費遊技用価値記憶手段にて記憶された前記消費遊技用価値の大きさが前記消費遊技用価値の大きさに基づく付与条件を満たしているときに、予め定められた大きさの遊技に使用可能な特典遊技用価値が、前記付与条件を満たした遊技用記録媒体或いは当該遊技用記録媒体を所持する遊技者に付与されるようになることから、発行金額或いは追加入金金額に対応する遊技用価値が使用されずに精算が行われても、特典遊技用価値が付与されることがないため、遊技場がこれら特典遊技用価値を損失することがないばかりか、前記消費遊技用価値の大きさに基づく付与条件の成立に基づいて特典遊技用価値が付与されるようになることから、これら特典遊技用価値の付与を売上の向上に繋げることもできる。
【0112】
(b)請求項2の発明によれば、遊技場の運営形態に沿って、付与条件を適宜に設定変更できるようになり、遊技場の要望に答えることができる。
【0113】
(c)請求項3の発明によれば、特典遊技用価値の付与状況を把握することができる。
【0114】
(d)請求項4の発明によれば、特典遊技用価値付与手段により付与された特典遊技用価値を通常の遊技用価値と同様に遊技に使用することができるようになるため、遊技者の利便性を向上できる。
【0115】
(e)請求項5の発明によれば、遊技場にとって利益とならない遊技に使用された特典遊技用価値の大きさを含まない消費遊技用価値の大きさを、前記特典遊技用価値付与手段により付与されて遊技に使用された遊技用価値以外の遊技に使用された遊技用価値の大きさを集計することで把握できるようになるため、遊技場は正確な売上を把握できるようになる。
【0116】
(f)請求項6の発明によれば、遊技者に対して特典遊技用価値が付与されたことを確実に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における遊技用システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例において用いたパチンコ機並びにカードユニットの正面図である。
【図3】本発明の実施例におけるカードユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例におけるシステムコントローラの構成を示すブロック図である。
【図5】(a)(b)(c)は、本発明の実施例に用いたシステムコントローラにおけるカード管理DBを構成する会員属性情報テーブル、カードマスターテーブル、カードユニット別データテーブルの登録状況を示す図である。
【図6】本発明の実施例に用いたシステムコントローラにおけるカード管理DBを構成するカード使用履歴テーブルの登録状況を示す図である。
【図7】本発明の実施例に用いたシステムコントローラに表示されるプレミアム度数付与条件設定画面を示す図である。
【図8】本発明の実施例に用いたシステムコントローラに表示されるプレミアム度数付与状況画面を示す図である。
【図9】本発明の実施例に用いた遊技用システムを構成する各機器の処理状況を示す図である。
【符号の説明】
3 カードユニット
100 システムコントローラ
105 記憶装置
107 表示装置
301 多機能表示部
327 カードリーダライタ
328 制御ユニット

Claims (6)

  1. 遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値特定情報が記録された遊技用記録媒体の記録情報を読み出す読出し手段と、
    該読出し手段により読み出された前記遊技用価値特定情報により特定される遊技用価値の大きさを遊技に使用させるための処理を行う遊技使用処理手段と、
    該遊技使用処理手段により遊技に使用された消費遊技用価値の大きさを各遊技用記録媒体毎に集計するための消費遊技用価値集計手段と、
    該消費遊技用価値集計手段にて集計された消費遊技用価値の大きさを記憶するための消費遊技用価値記憶手段と、
    該消費遊技用価値記憶手段にて記憶された前記消費遊技用価値の大きさが予め定められた消費遊技用価値の大きさに基づく付与条件を満たしているかを判定する付与条件成立判定手段と、
    該付与条件成立判定手段において、集計された消費遊技用価値の大きさが予め定められた付与条件を満たしていると判定されたときに、当該集計された消費遊技用価値の大きさが予め定められた付与条件を満たしたと判定された遊技用記録媒体或いは当該遊技用記録媒体を所持する遊技者に対して、予め定められた大きさの遊技に使用可能な特典遊技用価値を付与する特典遊技用価値付与手段と、
    を備えることを特徴とする遊技用システム。
  2. 前記付与条件を設定変更するための付与条件設定変更手段を備える請求項1に記載の遊技用システム。
  3. 前記特典遊技用価値付与手段にて付与された特典遊技用価値の大きさを集計する付与特典遊技用価値集計手段と、
    該付与特典遊技用価値集計手段にて集計された集計結果を出力するための付与特典遊技用価値出力手段と、
    を備える請求項1または2に記載の遊技用システム。
  4. 前記特典遊技用価値付与手段は、前記付与条件を満たしたと判定された遊技用記録媒体に対する前記特典遊技用価値の付与を、当該遊技用記録媒体に記録されている前記遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさに前記特典遊技用価値の大きさを加算することで実施する請求項1〜3のいずれかに記載の遊技用システム。
  5. 前記消費遊技用価値集計手段は、前記特典遊技用価値付与手段により付与されて遊技に使用された遊技用価値の大きさと、前記特典遊技用価値付与手段により付与されて遊技に使用された遊技用価値以外の遊技に使用された遊技用価値の大きさとを個別に集計し、
    該消費遊技用価値集計手段にて集計された前記特典遊技用価値付与手段により付与されて遊技に使用された遊技用価値の大きさと、前記特典遊技用価値付与手段により付与されて遊技に使用された遊技用価値以外の遊技に使用された遊技用価値の大きさとを個別に出力する個別集計結果出力手段を備える請求項4に記載の遊技用システム。
  6. 前記特典遊技用価値付与手段により特典遊技用価値が付与されたことを遊技者に報知する報知手段を備える請求項1〜5のいずれかに記載の遊技用システム。
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