JP2004282059A - レーザ光発生装置、ライン光発生光学系、レーザ墨出し装置、及び、卓上丸鋸 - Google Patents

レーザ光発生装置、ライン光発生光学系、レーザ墨出し装置、及び、卓上丸鋸 Download PDF

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Abstract

【課題】 様々な使用態様に応じて消費電力と視認性を最適化することが可能なレーザ光発生装置、ライン光発生光学系、レーザ墨出し装置、及び、卓上丸鋸を提供する。
【解決手段】 ユーザは、モード切換スイッチ49を操作することで、難認識通常モード、難認識省エネモード、易認識通常モード、易認識省エネモード、受光器モードのうちの1つを選択することができる。ROM58には、各モードに対応して、1つの駆動周波数及び1つのオンデューティ比の組み合わせのデータが予め格納されている。ユーザが1つのモードを選択すると、CPU54は、当該モードに対応する駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせのデータをROM58から読み出し、当該駆動周波数とオンデューティ比とに対応する周期及び幅の電圧をトランジスタ42のベースに印加する。この結果、レーザダイオード32は、当該駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせにてパルス発振する。
【選択図】図3

Description

本発明はレーザ光発生装置、ライン光発生光学系、レーザ墨出し装置、及び、卓上丸鋸に関する。
レーザ光を表示光として出力する装置として、レーザポインタとレーザ墨出し装置とが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
これらの装置では、レーザ光を表示光として用いる。そのため、目の安全のため、光強度を所定の値(例えば、1mW)以下とする必要がある。表示用レーザ光を明るい場所に照射した場合、照射されたレーザ光が認識しにくかったり認識できない場合がある。特に、レーザ墨出し装置では、ドット形状のレーザ光をライン状に引き伸ばして表示光として用いる。そのため、ライン光の単位面積当たりの光強度は元のドット形状のレーザ光より小さい。したがって、ライン光は、ドット光より認識しにくい。レーザ墨出し装置から出力されたライン光が認識しにくければ、墨出しラインを精度よく描くことができない。
なお、特許文献1のレーザポインタでは、連続点灯からパルス点灯に切り換えることができる。また、パルス点灯の周波数やパルス幅を切り換えることもできる。
特許文献2のレーザポインタでは、半導体レーザを8〜16Hzの周波数で点滅させ、レーザ光を人間の目に認識しやすくしている。
また、特許文献3のレーザ墨出し装置では、半導体レーザをパルス状態と連続光状態とに切り換えることができる。半導体レーザのパルス周期を変化させることもできる。半導体レーザのオンデューティ比も変化させることができる。
卓上丸鋸も、レーザ光を表示光として利用する装置の1つである(例えば、特許文献4参照)。特許文献4の卓上丸鋸では、レーザー発振器が切断刃物部側に設けられており、切断材料の切断位置にレーザー光を照射し切断位置を示す。レーザー発振器は、レーザー光源と凸形レンズと円柱レンズとを備えており、ライン光を発生する。
特開平3−200994号公報(第2〜3頁、第1図) 特開平7−94815号公報(第2〜4頁、図3) 特開平11−295070号公報(第4〜5頁、図23) 特開2001−158003号公報(第3頁、図1)
ここで、レーザポインタやレーザ墨出し装置、卓上丸鋸は、様々な使用環境にて使用される。また、消費電力の節約が必要な場合もあるし、必要でない場合もある。
しかしながら、従来のレーザポインタやレーザ墨出し装置、卓上丸鋸では、消費電力の節約と視認性の向上という2つの要請を、様々な使用態様に応じて、最適化することはできなかった。
本発明は、このような従来の課題を解決し、様々な使用態様に応じて消費電力と視認性とを最適化することが可能なレーザ光発生装置、ライン光発生光学系、レーザ墨出し装置、及び、卓上丸鋸を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、レーザ光を出射する半導体レーザと、半導体レーザをオンオフ駆動するスイッチング素子と、複数の所定のモードのうちの1つを選択する選択手段と、前記スイッチング素子を制御して、前記選択手段により選択されたモードに対応する駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせにて前記半導体レーザを駆動させる制御手段とを備えたことを特徴とするレーザ光発生装置を提供している。
このような構成によると、使用態様に応じてモードを選択すれば、使用態様に適した駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせで半導体レーザを駆動させることができる。したがって、使用態様に応じて視認性と消費電力とを最適化できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレーザ光発生装置において、前記複数の所定のモードに1対1に対応して、駆動周波数とオンデューティ比との複数の組み合わせのデータを予め格納した記憶部を更に備え、前記制御手段は、前記選択手段にて選択されたモードに対応した駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせのデータを前記記憶部から読み出し、前記スイッチング素子を制御して、読み出した駆動周波数とオンデューティ比とに基づいて前記半導体レーザを駆動させることを特徴としている。
各モードに対応した駆動周波数とオンデューティ比とが予め格納されているため、1つのモードが選択されると、当該モードに対応した駆動周波数とオンデューティ比とが読み出される。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレーザ光発光装置において、前記複数の所定のモードは、難認識通常モードと難認識省エネモードと易認識通常モードと易認識省エネモードとを含み、前記記憶部は、前記難認識通常モードに対応して、4Hz以上100Hz以下の範囲内の1つの値の駆動周波数と35%以上70%以下の範囲内の1つの値のオンデューティ比との組み合わせを予め格納し、前記記憶部は、前記難認識省エネモードに対応して、4Hz以上100Hz以下の範囲内の1つの値の駆動周波数と20%以上35%以下の範囲内の1つの値のオンデューティ比との組み合わせを予め格納し、前記記憶部は、前記易認識通常モードに対応して、80Hz以上10KHz以下の範囲内の1つの値の駆動周波数と50%以上100%未満の範囲内の1つの値のオンデューティ比との組み合わせを予め格納し、前記記憶部は、前記易認識省エネモードに対応して、80Hz以上10KHz以下の範囲内の1つの値の駆動周波数と20%以上50%以下の範囲内の1つの値のオンデューティ比との組み合わせを予め格納したことを特徴としている。
ここで、易認識通常モードは、使用環境が暗所等であり目視認識が容易で、消費電力低減化の必要性が少ない場合に選択される。易認識省エネモードは、使用環境が暗所等であり目視認識が容易で、消費電力の低減化が必要な場合に選択される。難認識通常モードは、使用環境が明所等であり目視認識が困難で、消費電力低減化の必要性が少ない場合に選択される。難認識省エネモードは、使用環境が明所等であり目視認識が困難で、消費電力の低減化が必要な場合に選択される。記憶部には、各モードが選択される際の使用環境及び使用態様に対応した駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせのデータが格納されている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のレーザ光発光装置において、前記複数の所定のモードは、受光器モードを更に含み、前記記憶部は、前記受光器モードに対応して、1KHz以上10KHz以下の範囲内の1つの値の駆動周波数と30%以上100%未満の範囲内の1つの値のオンデューティ比との組み合わせを予め格納していることを特徴としている。
受光器モードは、受光器を使用する場合に選択される。記憶部には、受光器モードが選択される際の使用態様に対応した駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせのデータが格納されている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のレーザ光発生装置において、前記選択手段は操作部材からなり、ユーザが前記操作部材を操作することにより、前記複数の所定のモードのうち所望の1つを選択することを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のレーザ光発生装置において、前記制御手段は調整部材を備え、ユーザが前記調整部材を調整することにより、前記スイッチング素子の駆動周波数とオンデューティ比とのうちの少なくとも1つを調整することを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のレーザ光発生装置において、前記半導体レーザから出力されたレーザ光の波長を532nmの波長に変換する波長変換素子を更に備えていることを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一に記載のレーザ光発生装置と、前記レーザ光発生装置から出射した光ビームをコリメート光に変換するコリメートレンズと、コリメート光をライン光に変換するロッドレンズとを備えたことを特徴とするライン光発生光学系を提供している。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8記載のライン光発生光学系と、前記ライン光発生光学系を支持する支持機構とを備えたことを特徴とするレーザ墨出し装置を提供している。
また、請求項10に記載の発明は、被切断材が載置されるベース部と、前記ベース部に支持された支持部と、前記支持部に揺動可能に支持された丸鋸切断部と、前記支持部または前記丸鋸切断部に設けられた請求項1〜7のいずれか一に記載のレーザ光発生装置とを備え、前記レーザ光発生装置が前記被加工材にレーザ光を照射することを特徴とする卓上丸鋸を提供している。
また、請求項11に記載の発明は、被切断材が載置されるベース部と、前記ベース部に支持された支持部と、前記支持部に揺動可能に支持された丸鋸切断部と、前記支持部または前記丸鋸切断部に設けられ、前記被加工材にレーザ光を照射するレーザ光発生装置とを備え、前記レーザ光発生装置が、レーザ光を出射する半導体レーザと、前記半導体レーザをオンオフ駆動するスイッチング素子と、点滅モードと連続点灯モードとのうちの1つを選択する選択手段と、前記点滅モードが選択された場合には前記スイッチング素子を制御して所定周波数で前記半導体レーザを駆動させ、前記連続点灯モードが選択された場合には前記スイッチング素子を制御して半導体レーザを連続発光させる制御手段とを備えることを特徴とする卓上丸鋸を提供している。
選択手段は、使用環境が暗所等であり目視認識が容易な場合には、連続点灯モードを選択し、使用環境が明所等であり目視認識が困難な場合には、点滅モードを選択し、視認しやすくする。
本発明の請求項1記載のレーザ光発生装置によれば、使用態様に応じた最適な駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせで半導体レーザが駆動されるため、視認性と消費電力とが最適化される。
本発明の請求項2記載のレーザ光発生装置によれば、各使用態様に最適な視認性と消費電力にて半導体レーザを駆動させることが確保される。
本発明の請求項3記載のレーザ光発生装置によれば、使用環境及び消費電力節約の要請の有無に対して最適な駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせで半導体レーザが駆動されるため、視認性と消費電力とを最適化することが確保される。
本発明の請求項4記載のレーザ光発生装置によれば、明るさを受光器に対して最適化することと消費電力を最適化することとが共に確保される。
本発明の請求項5記載のレーザ光発生装置によれば、ユーザが所望のモードを自由に選択することができ、半導体レーザを、使用態様に最適な駆動状態で駆動させることができる。
本発明の請求項6記載のレーザ光発生装置によれば、ユーザが駆動周波数とオンデューティ比とのうちの少なくとも1つを微調整できるので、ユーザの好みに応じて駆動状態を更に自由に調整することができる。
本発明の請求項7記載のレーザ光発生装置によれば、532nm(緑)のレーザ光により、視認性を更に向上させることができる。
本発明の請求項8記載のライン光発生光学系によれば、使用態様に応じた最適な駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせで半導体レーザが駆動されるため、視認性と消費電力とが最適化される。
本発明の請求項9記載のレーザ墨出し装置によれば、使用態様に応じた最適な駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせで半導体レーザが駆動されるため、視認性と消費電力とが最適化される。
本発明の請求項10記載の卓上丸鋸によれば、使用態様に応じた最適な駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせで半導体レーザが駆動されるため、視認性と消費電力とが最適化される。
本発明の請求項11記載の卓上丸鋸によれば、使用環境に併せてレーザ光の視認性を調整することができる。
本発明の第1の実施の形態によるレーザ墨出し装置について図1〜図4を参照しながら説明する。
図1に、第1の実施の形態によるレーザ墨出し装置1を示す。レーザ墨出し装置1は、基本的には、ライン光発生光学系2と、ライン光発生光学系2を水平に保つための支持機構部11と、ライン光発生光学系2と支持機構部11とを覆うケース16とから構成されている。
支持機構部11は、公知のジンバル機構を用いている。支持機構部11は、支持フレーム12、大リング13、小リング14、装着台15を備えている。大リング13は、図示しない軸受により、支持フレーム12に対して、水平に延びるH1軸の回りに揺動可能である。小リング14は、図示しない軸受により、大リング13に対して、水平に延びる別のH2軸(H1軸に垂直であり、そのため、紙面に垂直な方向)の回りに揺動可能である。小リング14には、ライン光発生光学系2が搭載された装着台15が固定されている。かかる構成によって、ライン光発生光学系2が搭載された装着台15は、水平を保持することができる。
次に、ライン光発生光学系2を図2を参照して説明する。
ライン光発生光学系2は、レーザ光源モジュール3と、パルス発振回路4と、コリメータレンズ5と、ロッドレンズ6とを備えている。
レーザ光源モジュール3は、本実施の形態では、グリーンレーザ光を発生する。より詳しくは、レーザ光源モジュール3は、レーザダイオード32と、波長変換光学素子34とを備えている。本実施の形態では、レーザダイオード32は、波長が808nmのレーザ光を生成する基本レーザダイオードからなる。波長変換光学素子34は、波長808nmを波長532nm(緑色)に波長変換するためのSHG結晶からなる。
コリメータレンズ5は、レーザ光源モジュール3から出射した光をコリメートして平行光に変換するためのものである。ロッドレンズ6は、コリメータレンズ5の光軸上に設けられており、コリメータレンズ5からのコリメータ光を透過してライン光に変換するためのものである。
レーザ光源モジュール3にはパルス発振回路4が接続されている。パルス発振回路4は、レーザダイオード32をパルス状の駆動信号で駆動して、レーザダイオード32をパルス発振させるためのものである。パルス発振回路4は、パルス発振の発振周波数とオンデューティ比とを制御する。レーザ光源モジュール3から発生した点滅パルス光は、コリメートレンズ5及びロッドレンズ6とにより、点滅するライン光に変換される。
パルス発振回路4の概略構成の一例を図3に示す。
パルス発振回路4は、マイコン44、電源47、レギュレータ48、モード切換スイッチ49、可変抵抗45及び46、トランジスタ42、抵抗43を備えている。マイコン44は、入力ポート52、CPU54,RAM56,ROM58、出力ポート60を備えている。入力ポート52、CPU54,RAM56,ROM58、出力ポート60は、バスにより互いに接続されている。
電源47は、レギュレータ48を介して、マイコン44及びレーザダイオード32に接続されている。レギュレータ48は、電源47からの電圧を安定化して所定の安定電圧をマイコン44及びレーザダイオード32に供給するためのものである。
出力ポート60は、抵抗43を介して、トランジスタ42のベースと接続されている。トランジスタ42はレーザダイオード32をオンオフ駆動するためのスイッチング素子である。マイコン44が所定の駆動周波数及び所定のオンデューティ比のパルス状の駆動電流を出力ポート60から抵抗43を介してトランジスタ42のベースに流す。トランジスタ42は、当該駆動周波数及びオンデューティ比にてオンオフ動作をして、レーザダイオード32に対し当該駆動周波数及びオンデューティ比のパルス電流を印加する。この結果、レーザダイオード32は当該駆動周波数及びオンデューティ比にてパルス発振する。
ここで、パルス発振周波数をF(Hz)、1周期の動作に要する時間をT(s)、1周期のうちのオン区間とオフ区間の時間をそれぞれP、Qとすると、T=P+Q ・・・(1)、F=1/T ・・・(2)である。オンデューティー比Dとは、周期Tに対するオン時間Pの割合、すなわち、P=D・T=D・(1/F) ・・・(3)を満たすものとして定義される。
モード切換スイッチ49はユーザが操作するためのスイッチである。モード切換スイッチ49は入力ポート52に接続されている。ユーザは、モード切換スイッチ49を操作することで、5つのモード:難認識通常(dn)モード、難認識省エネ(des)モード、易認識通常(en)モード、易認識省エネ(ees)モード、及び、受光器(p)モードのうちの1つを選択することができる。なお、易認識通常モードと易認識省エネモードとを、まとめて、易認識(e)モードという。難認識通常モードと難認識省エネモードとを、まとめて、難認識(d)モードという。
レーザ墨出し装置1を明所で使用する場合には、ライン光は周りの外光の影響を受けて目視による認識が困難となる。一方、暗所等で使用する場合には目視認識が容易であり、むしろ、ライン光のちらつきが感覚的に疎ましがられるおそれがある。そこで、本実施の形態では、ユーザは、レーザ墨出し装置1を目視認識が容易な環境で使用する場合において消費電力を節約する必要がない場合には易認識通常モードを選択し、消費電力を節約したい場合には易認識省エネモードを選択する。一方、ユーザは、レーザ墨出し装置1を目視認識が困難な環境で使用する場合において消費電力を節約する必要がない場合には難認識通常モードを選択し、消費電力を節約したい場合には難認識省エネモードを選択する。なお、ユーザは、受光器を用いてライン光の存在箇所を探す場合には、受光器モードを選択する。
なお、受光器は、光を検出する受光素子と、受光素子の出力を増幅する増幅器と、受光素子によって検出され増幅器によって増幅された光のレベルが所定のしきい値を越えているか否か判断する比較器とを備え、ライン光発生光学系2から出力されたライン光を検出したか判断する。かかる受光器としては、例えば、米国特許第5,621,531号に記載された受光器を使用することができる。もしくは、受光器は、定常光をカットしてパルス光を取り出す微分回路を備えており、パルス状のライン光をより精度よく検出するようにしても良い。かかる受光器としては、例えば、特許文献3に記載された受光器を使用することができる。
ROM58には、上記5つのモードのそれぞれに対応して、1つの駆動周波数及び1つのオンデューティ比の組み合わせのデータが予め格納されている。
より詳しくは、ROM58は、難認識通常(dn)モードに対応して、1つの駆動周波数Fdn(難認識通常駆動周波数Fdn)と1つのオンデューティ比Ddn(難認識通常オンデューティ比Ddn)とを格納している。駆動周波数Fdn及びオンデューティ比Ddnは、レーザ光源モジュール3からの点滅光の見かけの明るさを後述するブロッカ・ザルツァー効果によって増大させる値の組み合わせに設定されている。この例では、駆動周波数Fdnは難認識駆動周波数範囲RF(=4Hz以上100Hz以下)内の1つの値であり、オンデューティ比Ddnは、難認識通常オンデューティ比範囲RDdn(35%以上70%以下)内の1つの値である。
ROM58は、難認識省エネ(des)モードに対応して、1つの駆動周波数Fdes(難認識省エネ駆動周波数Fdes)と1つのオンデューティ比Ddes(難認識省エネオンデューティ比Ddes)とを格納している。駆動周波数Fdes及びオンデューティ比Ddesは、レーザ光源モジュール3からの点滅光の見かけの明るさをブロッカ・ザルツァー効果によって増大させつつ、消費電力を低減させることができる値の組み合わせに設定されている。この例では、駆動周波数Fdesは難認識駆動周波数範囲RF(=4Hz以上100Hz以下)内の1つの値であり、オンデューティ比Ddesは、難認識省エネオンデューティ比範囲RDdes(20%以上35%以下)内の1つの値である。
ROM58は、易認識通常(en)モードに対応して、1つの駆動周波数Fen(易認識通常駆動周波数Fen)と1つのオンデューティ比Den(易認識通常オンデューティ比Den)とを格納している。駆動周波数Fen及びオンデューティ比Denは、レーザ光源モジュール3からの点滅光のちらつきを感じさせない値の組み合わせに設定されている。この例では、駆動周波数Fenは易認識駆動周波数範囲RF(=80Hz以上10KHz)内の1つの値であり、オンデューティ比Denは、易認識通常オンデューティ比範囲RDen(50%以上100%未満)内の1つの値である。
ROM58は、易認識省エネ(ees)モードに対応して、1つの駆動周波数Fees(易認識省エネ駆動周波数Fees)と1つのオンデューティ比Dees(易認識省エネオンデューティ比Dees)とを格納している。駆動周波数Fees及びオンデューティ比Deesは、レーザ光源モジュール3からの点滅光のちらつきを感じさせず、しかも、消費電力を低減させることができる値の組み合わせに設定されている。この例では、駆動周波数Feesは易認識駆動周波数範囲RF(=80Hz以上10KHz)内の1つの値であり、オンデューティ比Deesは、易認識省エネオンデューティ比範囲RDees(20%以上50%以下)内の1つの値である。
ROM58は、受光器(p)モードに対応して、1つの駆動周波数F(受光器モード駆動周波数F)と1つのオンデューティ比D(受光器モードオンデューティ比D)とを格納している。駆動周波数F及びオンデューティ比Dは、使用される受光器がパルス状のライン光を精度良く検出できるような値の組み合わせに設定されている。この例では、駆動周波数Fは受光器モード駆動周波数範囲RF(=1KHz以上10KHz以下)内の1つの値であり、オンデューティ比Dは、受光器モードオンデューティ比範囲RD(30%以上100%未満)内の1つの値である。
以下、駆動周波数とデューティ比との組み合わせのデータ(Fdn、Ddn)、(Fdes、Ddes)、(Fen,Den)、(Fees、Dees)、(F,D)の設定方法について、説明する。
レーザ墨出し装置1の製造作業者は、レーザ墨出し装置1の製造段階において、レーザ墨出し装置1を工場から出荷する前に、レーザ墨出し装置1に搭載されているレーザ光源モジュール3の駆動試験を行い、これらデータを設定する。
この駆動試験では、製造作業者は、まず、駆動周波数とオンデューティ比とを、難認識駆動周波数範囲RF内及び難認識通常オンデューティ比範囲RDdn内の様々な値に変更しながら、レーザ光源モジュール3を繰り返しパルス駆動する。製造作業者は、得られるライン光の見かけの明るさが最も大きくなると判定した駆動周波数の値及びオンデューティ比の値を、駆動周波数Fdn及びオンデューティ比Ddnとして設定する。
次に、製造作業者は、駆動周波数とオンデューティ比とを、難認識駆動周波数範囲RF内及び難認識省エネオンデューティ比範囲RDdes内の様々な値に変更しながら、レーザ光源モジュール3を繰り返しパルス駆動する。製造作業者は、得られるライン光の見かけの明るさが最も大きくなると判定した駆動周波数の値及びオンデューティ比の値を、駆動周波数Fdes及びオンデューティ比Ddesとして設定する。
次に、製造作業者は、駆動周波数とオンデューティ比とを、易認識駆動周波数範囲RF内及び易認識通常オンデューティ比範囲RDen内の様々な値に変更しながら、レーザ光源モジュール3を繰り返しパルス駆動する。製造作業者は、得られるライン光のちらつきが最も気にならないと判定した駆動周波数の値及びオンデューティ比の値を、駆動周波数Fen及びオンデューティ比Denとして設定する。
次に、製造作業者は、駆動周波数とオンデューティ比とを、易認識駆動周波数範囲RF内及び易認識省エネオンデューティ比範囲RDees内の様々な値に変更しながら、レーザ光源モジュール3を繰り返しパルス駆動する。製造作業者は、得られるライン光のちらつきが最も気にならないと判定した駆動周波数の値及びオンデューティ比の値を、駆動周波数Fees及びオンデューティ比Deesとして設定する。
次に、製造作業者は、駆動周波数とオンデューティ比とを、受光器モード駆動周波数範囲RF内及び受光器モードオンデューティ比範囲RD内の様々な値に変更しながら、レーザ光源モジュール3を繰り返しパルス駆動する。製造作業者は、受光器が最も精度よく得られるライン光を検出したと判定した駆動周波数の値及びオンデューティ比の値を、駆動周波数F及びオンデューティ比Dとして設定する。
ROM58には、また、図4を参照して後述するレーザ発振プログラムが予め格納されている。CPU54は、レーザ発振プログラムを実行することで、ユーザに所望の1つのモードを選択させ、対応する駆動周波数及びオンデューティ比の組み合わせをROM58から読み出し、レーザダイオード32を当該駆動周波数及びオンデューティ比の組み合わせにてパルス発振させる。
RAM56には、CPU54がレーザ発振プログラムを実行している最中に得られる計算結果等のデータ等が一時的に格納される。
可変抵抗45及び46は、入力ポート52に接続されている。ユーザは可変抵抗45の抵抗値を調整することで、レーザダイオード32のオンデューティ比を微調整することができる。ユーザは可変抵抗46の抵抗値を調整することで、レーザダイオード32の駆動周波数を微調整することができる。
次に、図4を参照して、レーザ発振動作について、説明する。
まず、ユーザが電源47をオンすると(S0)、CPU54は、S2にて、初期モードとして難認識通常モードを設定する。S2にて、CPU54は、ROM58から、難認識通常モードに対応する駆動周波数Fdnとオンデューティ比Ddnとの組み合わせのデータを読み出し、当該駆動周波数Fdnとオンデューティ比Ddnとに対応する周期及び幅の電圧をトランジスタ42のベースに印加する。この結果、レーザダイオード32は、当該駆動周波数Fdnとオンデューティ比Ddnとの組み合わせにてパルス発振する。
次に、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えたか否かを判断する(S4)。ユーザがモード切換スイッチ49を切換えなければ(S4にてNo)、CPU54はユーザが電源47をオフしたか否か判断する(S5)。ユーザが電源をオフしなければ(S5にてNo)、S4に戻る。ユーザが電源47をオフすると(S5にてYes)、動作を終了する。こうして、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えるかまたは電源をオフするまで、レーザダイオード32を難認識通常モードにて発振駆動させ続ける。
ユーザがモード切換スイッチ49を切換えると(S4にてYes)、CPU54は、難認識省エネモードを設定する(S6)。S6にて、CPU54は、ROM58から、難認識省エネモードに対応する駆動周波数Fdesとオンデューティ比Ddesとの組み合わせのデータを読み出し、当該駆動周波数Fdesとオンデューティ比Ddesとに対応する周期及び幅の電圧をトランジスタ42のベースに印加する。この結果、レーザダイオード32は、当該駆動周波数Fdesとオンデューティ比Ddesとの組み合わせにてパルス発振する。
次に、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えたか否かを判断する(S8)。ユーザがモード切換スイッチ49を切換えなければ(S8にてNo)、CPU54はユーザが電源47をオフしたか否か判断する(S9)。ユーザが電源をオフしなければ(S9にてNo)、S8に戻る。ユーザが電源をオフすると(S9にてYes)、動作を終了する。こうして、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えるかまたは電源をオフするまで、レーザダイオード32を難認識省エネモードにて発振駆動させ続ける。
ユーザがモード切換スイッチ49を更に切換えると(S8にてYes)、CPU54は、易認識通常モードを設定する(S10)。S10にて、CPU54は、ROM58から、易認識通常モードに対応する駆動周波数Fenとオンデューティ比Denとの組み合わせのデータを読み出し、当該駆動周波数Fenとオンデューティ比Denとに対応する周期及び幅の電圧をトランジスタ42のベースに印加する。この結果、レーザダイオード32は、当該駆動周波数Fenとオンデューティ比Denとの組み合わせにてパルス発振する。
次に、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えたか否かを判断する(S12)。ユーザがモード切換スイッチ49を切換えなければ(S12にてNo)、CPU54はユーザが電源47をオフしたか否か判断する(S13)。ユーザが電源をオフしなければ(S13にてNo)、S12に戻る。ユーザが電源をオフすると(S13にてYes)、動作を終了する。こうして、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えるかまたは電源をオフするまで、レーザダイオード32を易認識通常モードにて発振駆動させ続ける。
ユーザがモード切換スイッチ49を更に切換えると(S12にてYes)、CPU54は、易認識省エネモードを設定する(S14)。S14にて、CPU54は、ROM58から、易認識省エネモードに対応する駆動周波数Feesとオンデューティ比Deesとの組み合わせのデータを読み出し、当該駆動周波数Feesとオンデューティ比Deesとに対応する周期及び幅の電圧をトランジスタ42のベースに印加する。この結果、レーザダイオード32は、当該駆動周波数Feesとオンデューティ比Deesとの組み合わせにてパルス発振する。
次に、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えたか否かを判断する(S16)。ユーザがモード切換スイッチ49を切換えなければ(S16にてNo)、CPU54はユーザが電源47をオフしたか否か判断する(S17)。ユーザが電源をオフしなければ(S17にてNo)、S16に戻る。ユーザが電源をオフすると(S17にてYes)、動作を終了する。こうして、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えるかまたは電源をオフするまで、レーザダイオード32を易認識省エネモードにて発振駆動させ続ける。
ユーザがモード切換スイッチ49を更に切換えると(S16にてYes)、CPU54は、受光器モードを設定する(S18)。S18にて、CPU54は、ROM58から、受光器モードに対応する駆動周波数Fとオンデューティ比Dとの組み合わせのデータを読み出し、当該駆動周波数Fとオンデューティ比Dとに対応する周期及び幅の電圧をトランジスタ42のベースに印加する。この結果、レーザダイオード32は、当該駆動周波数Fとオンデューティ比Dとの組み合わせにてパルス発振する。
次に、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えたか否かを判断する(S20)。ユーザがモード切換スイッチ49を切換えなければ(S20にてNo)、CPU54はユーザが電源47をオフしたか否か判断する(S21)。ユーザが電源をオフしなければ(S21にてNo)、S20に戻る。ユーザが電源をオフすると(S21にてYes)、動作を終了する。こうして、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えるかまたは電源をオフするまで、レーザダイオード32を受光器モードにて発振駆動させ続ける。
ユーザがモード切換スイッチ49を更に切換えると(S20にてYes)、CPU54は、ユーザが電源47をオフしたか否か判断し(S22)、オフしていなければ(S22にてNo)、S2に戻る。ユーザが電源をオフすると(S22にてYes)、動作を終了する。
このように、切換スイッチ49を操作することなく電源47をオンすると、レーザダイオード32は、最初、難認識通常モードで駆動される。次に切換スイッチ49が1回操作されると、レーザダイオード32は難認識省エネモードで駆動される。以後切換スイッチ49が操作されるごとに、易認識通常モード、易認識省エネモード、受光器モードと設定され、更に切換えられると難認識通常モードに戻る。こうして、切換スイッチ49が操作されるごとに、レーザダイオード32は各発光モードで順に駆動される。
なお、レーザダイオードが選択された発光モードで駆動されている間にユーザが可変抵抗45、46を操作すれば、レーザダイオード32を任意の発振周波数及び任意のオンデューティ比で駆動することが可能となり、より見易くしたり、省エネ効果を向上させることができる。
以下、各モードにおける駆動周波数範囲RF,RF,RF,及び、オンデューティ比範囲RDdn,RDdes、RDen、RDees、RDについて、詳細に、説明する。
難認識省エネモードのオンデューティ比範囲RDdesの上限(35%)は難認識通常モードのオンデューティ比範囲RDdnの下限(35%)と等しい。同様に、易認識省エネモードのオンデューティ比範囲RDeesの上限(50%)は易認識通常モードのオンデューティ比範囲RDenの下限(50%)と等しい。省エネモードでは、通常モードに比べ、小さい電流量でレーザ発光を行い、消費電力を節約するためである。
易認識モード、及び、受光器モードの駆動周波数範囲RF、RFの上限は、レーザダイオード32が発振可能な最大周波数Fmaxと等しい。この例では、波長808nm用基本レーザダイオード32が発振可能な最大周波数Fmaxが10KHzであることから、駆動周波数範囲RF、RFの上限は10kHzに等しい。なお、波長808nm用基本レーザダイオード32が発振可能な最大周波数Fmaxが、レーザダイオード32の改良により変化すれば、駆動周波数範囲RF、RFの上限を、改良後の最大周波数Fmaxに等しく設定すれば良い。
難認識モードの駆動周波数範囲RFの上限は、後述する臨界融合頻度範囲CFFR(80Hz以上100Hz以下)の上限(100Hz)に等しい。難認識モードの駆動周波数範囲RFの下限はブロッカ・ザルツァー効果が得られる最低駆動周波数(4Hz)に等しい。
易認識モードの駆動周波数範囲RFの下限は、臨界融合頻度範囲CFFRの下限(80Hz)に等しい。受光器モードの駆動周波数範囲RFの下限は、一般の蛍光灯周波数である50または60Hzより十分高い1KHzに等しい。
人間の網膜は、周波数が低いパルス光に対してちらつき(flicker)を感じる。しかしながら、周波数が臨界融合頻度(critical fusion frequency(以下、CFFという))以上になると、人間の網膜は、ちらつきが融合して連続光と同じように一様な明るさに感じるようになる。ここで、CFFの値は、個人によって異なり、一定の値には定まらないが、おおよそ80Hz以上100Hz以下の範囲(臨界融合頻度範囲CFFRという)内の周波数である。
CFF以上の周波数で点滅する光のオンデューティ比、絶対的強さを、それぞれ、D、Iとすると、この点滅光の見かけの明るさI’は、Talbotの法則により、I’=I・Dで表される。Dは1未満であるので、I’<Iとなる。従って、ある電圧をレーザダイオードに印加してCFF以上で点滅させると、同一電圧を同一のレーザダイオードに印加して連続発振させる場合より暗く感じられる。
一方、CFFより小さい周波数で点滅する光の周波数、オンデューティ比、絶対的強さを、それぞれ、F、D、Iとすると、この点滅光の見かけの明るさI’は、点滅光の点灯時間τ(=(1/F)・D)の増大と共に大きくなり、絶対的強さIを有する連続光の見かけの明るさよりも大きくなってやがてピークに達する(ブロッカ・ザルツァー効果)。見かけの明るさI’は、点灯時間τが更に増大すると、今度は小さくなっていき、やがて絶対的強さIを有する連続光の見かけの明るさと等しい明るさで安定する。
ここで、ピークにおける見かけの明るさI’と絶対的強さIとの比(I’/I)を、ブロッカ・ザルツァー効果指数kと定義する。ピークとなる点灯時間τ、及び、ブロッカ・ザルツァー効果指数kは、以下の表1に示すように、絶対的明るさIの大きさによって、異なっていることが知られている(「視覚の心理物理学」167頁、池田光男著、森北出版、1975年5月5日発行)。
Figure 2004282059
表1より、例えば、絶対的強さI=200(トロランド(td))の場合には、見かけの明るさI’は、持続時間τ=0.03(s)でピークとなり、絶対的強さIの連続光の見かけの明るさの5.5倍となることがわかる。
表1によると、点灯時間τが0.03(s)から0.125(s)へと徐々に長くなっていくに従って、ブロッカ・ザルツァー効果指数kが徐々に低下しているのがわかる。換言すれば、点滅光の1回当りの点灯時間を約0.125(s)以下とすることで、kの値を1以上とすることができ、見かけ上の明るさを連続光の見かけ上の明るさより増大させることができるのがわかる。
ここで、デューティ比D=50%とすると、持続時間τ=0.03(s)、0.04(s)、0.062(s)、0.1(s)、0.125(s)は、点滅周波数F=16.5(Hz)、12.5(Hz)、8.0(Hz)、5.0(Hz)、4.0(Hz)に対応している。したがって、レーザダイオード32を、4Hz以上の駆動周波数と50%以下のオンデューティ比との組み合わせで駆動すれば見かけ上の明るさを連続光の見かけ上の明るさより増大させることができることがわかる。
本発明者は、さらに、レーザダイオード32を駆動周波数4Hzで駆動させ、デューティ比を50%から70%まで増大させる実験を行った。デューティ比を50%から70%まで変化させても、見かけ上の明るさはデューティ比50%の場合と同程度に連続光の見かけ上の明るさより増大することを確認した。レーザダイオード32を駆動周波数4Hzで駆動させている場合、デューティ比を50%から70%まで増大させても、見かけ上の明るさを連続光の見かけ上の明るさより増大させることができることがわかった。
本発明者は、さらに、駆動周波数とオンデューティ比との複数の組み合わせにてレーザ光源モジュール3を駆動して、それぞれの場合に得られるライン光の目視認識の程度を調べた。駆動周波数として、10Hz、20Hz、40Hz、60Hz、80Hz、100Hz、200Hz、400Hz、600Hz、800Hz、1KHz、2KHz、4KHz、6KHz、8KHz、及び、10KHz、オンデューティ比として、1%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%を使用した。結果を以下の表2に示す。表2において、数値は目視認識の程度を定量的に示したものである。1は全く目視認識できなかったもの、2は目視認識し難かったもの、3〜6は認識可能だったもので、数値が大きいほど目視認識し易かったことを示す。
Figure 2004282059
表2から明らかなように、駆動周波数が易認識駆動周波数範囲RF(=80Hz〜10KHz)内でオンデューティ比が易認識通常オンデューティ比範囲RDen(=50%〜100%)内、もしくは、易認識省エネオンデューティ比範囲RDees(=20%〜50%)内であれば、ほぼ目視認識可能である。また、駆動周波数が難認識駆動周波数範囲RF(=4Hz〜100Hz)内でオンデューティ比が難認識通常オンデューティ比範囲RDdn(=35%〜70%)内、もしくは、難認識省エネオンデューティ比範囲RDdes(=20%〜35%)内であれば、より目視認識しやすい。駆動周波数が受光器モード駆動周波数範囲RF(=1KHz〜10KHz)内でオンデューティ比が受光器モードオンデューティ比範囲RD(=30%〜100%)である場合にも、目視認識できる。
このように、表2から明らかなように、駆動周波数とオンデューティ比の組み合わせを選択すれば、目視認識の程度及び消費電力の程度を調整できる。ここで、目視認識の程度には個人差がある。そこで、本実施の形態では、レーザ墨出し装置1の出荷前に、製造作業者が試験を行い、難認識駆動周波数範囲RFと難認識通常オンデューティ比範囲RDdnとの組み合わせ、難認識駆動周波数範囲RFと難認識省エネオンデューティ比範囲RDdesとの組み合わせ、易認識駆動周波数範囲RFと易認識通常オンデューティ比範囲RDenとの組み合わせ、易認識駆動周波数範囲RFと易認識省エネオンデューティ比範囲RDeesとの組み合わせの中から、それぞれ、最も目視認識しやすい組み合わせを選択してその値の組み合わせを、(Fdn,Ddn)、(Fdes,Ddes)、(Fen,Den)、(Fees,Dees)として設定し、ROM58に格納する。受光器モード駆動周波数範囲RFと受光器モードオンデューティ比範囲RDとの組み合わせの中から、受光器が最も精度よく検出する組み合わせを選択して、その値の組み合わせを(F,D)として設定し、ROM58に格納する。また、レーザ墨出し装置1の使用時には、ユーザは、所望のモードに設定した後(S2,S6,S10,S14,S18)、可変抵抗45,46の少なくとも一方を微調整することができる。ユーザは、駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせを、ユーザの視感度もしくは受光器の感度、もしくは、ユーザが求める消費電力に応じて最適化することができる。
本実施の形態では、レーザ光源モジュール3はグリーンレーザである。人間の目の緑色に対する視感度は他の色に対する視感度に比べ高い。具体的には、グリーンレーザは、例えば赤色レーザに対して約5倍の視感度を有する。したがって、他の色のレーザに比べ、認識しやすい。ただし、グリーンレーザは、通常の赤色レーザに比べて消費電流が大きい。基本レーザからSHG結晶への入射効率が低いからである。例えば、10mWのグリーン光を得るのに必要な基本レーザ出力は100mW以上である。しかしながら、省エネモードを選択すれば、消費電流を非常に小さくすることができる。
また、グリーンレーザの発光特性は、温度の影響を受け易く、低温及び高温域で発光しなくなる。基本レーザの波長は1℃当り約0.2nm変動するが、波長が808nmから±2nm〜±3nm変動するとSHG結晶による波長変換ができなくなるからである。特に高温の環境においては、環境温度の影響に加えて基本レーザ自身の自己発熱による温度上昇がレーザダイオード内部で生じる。その結果、波長のずれが大きくなり波長変換できなくなってしまう。しかし、オンデューティ比を小さくすることで、レーザダイオード32への通電時間の割合を減らし、通電していない時間の割合を増加させ、高温域でも安定してグリーン光を発光させることが可能となる。通電ストップ時の放熱効果が自己発熱による温度上昇を上回るからである。
本発明者は、レーザ光源モジュール3をオンデューティ比100%、すなわち、連続発振させた。レーザ光源モジュール3を20℃の雰囲気中に配置したところ、レーザ光源モジュール3は10mWを出力した。同一条件において、レーザ光源モジュール3を40℃の雰囲気中に移動させたところ、レーザ光源モジュール3の出力は3%程度まで低下した。本発明者は、このレーザ光源モジュール3を、発振周波数10kHz、オンデューティ比40%でパルス発振させ、20℃の雰囲気中に配置し、その後、40℃の雰囲気中に移した。レーザ光源モジュール3は、20℃の雰囲気中に配置した際に得られた出力の100%の出力を安定して出した。さらに、本発明者は、オンデューティ比は40%に維持した状態で、レーザ光源モジュール3の発振周波数を40Hzに変更し、20℃の雰囲気中に配置し、その後、40℃の雰囲気中に移した。レーザ光源モジュール3は、20℃の雰囲気中に配置した際に得られた出力の100%を安定して出力した。しかも、発振周波数を40Hzに変更した結果、発振周波数10kHzの場合に比べ、目視認識性が向上した。
本実施の形態によれば、駆動周波数及びオンデューティ比を変更するだけで、所望の使用環境、使用態様に適したライン光を発生させることができるので、高精度のレーザ墨出し装置を低価格で提供することが可能となる。
なお、製造作業者は、駆動試験を行うことなく、駆動周波数Fdnを駆動周波数範囲RF内の任意の1つの値に設定し、オンデューティ比Ddnをオンデューティ比範囲RDdn内の任意の1つの値に設定し、駆動周波数Fdesを駆動周波数範囲RF内の任意の1つの値に設定し、オンデューティ比Ddesをオンデューティ比範囲RDdes内の任意の1つの値に設定し、駆動周波数Fenを駆動周波数範囲RF内の任意の1つの値に設定し、オンデューティ比Denをオンデューティ比範囲RDen内の任意の1つの値に設定し、駆動周波数Feesを駆動周波数範囲RF内の任意の1つの値に設定し、オンデューティ比Deesをオンデューティ比範囲RDees内の任意の1つの値に設定し、駆動周波数Fを駆動周波数範囲RF内の任意の1つの値に設定し、オンデューティ比Dをオンデューティ比範囲RD内の任意の1つの値に設定しても良い。各値Fdn、Ddn、Fdes、Ddes、Fen、Den、Fees、Dees、F,Dを、対応するモードに適した値に設定することができる。ユーザが所望のモードを選択すると、対応する値が選択されるが、ユーザは、可変抵抗45,46を操作することにより、対応する値を更に微調整することができる。
次に、図5〜図9を参照して、本発明の第2の実施の形態による卓上丸鋸について説明する。
本実施の形態による卓上丸鋸は、第1の実施の形態によるライン光発生光学系2を搭載している。
図5、図6に示すように、卓上丸鋸101は、ベース102と、ベース102に対して回転可能に支持されベース102と共に被加工材Wを支持するターンテーブル110と、丸鋸刃121を支持する丸鋸切断部120と、ターンテーブル110の上方に丸鋸切断部120を移動可能に支持するためターンテーブル110と丸鋸切断部120とを接続する支持部130とにより主に構成される。ターンテーブル110は、ベース102の中央部において水平方向へ回動自在に埋設され、ターンテーブル110の上面は、ベース102の上面と同一面となっている。ベース102及びターンテーブル110の上面には木材等の被加工材Wが載置される。また、ベース102の上面側には、ベース102に固定されターンテーブル110を直径方向に横断する方向に延び、被加工材Wを当接させる被加工材当接面103Aを有して被加工材Wの位置決めをするフェンス103が設けられる。なおフェンス103は1対一列に設けられ、丸鋸刃121との干渉を避けるために内端側が互いに離間している。
図6に示すように、ターンテーブル110は、略円形のテーブル部111と、テーブル部111の前方側でテーブル部111の直径方向に延びる回動操作部112を有し、回動操作部112の前端に固定された握り部113を把持し、横方向に移動することで、テーブル部111はその回転軸心を中心にベース102に対して回転可能に設けられる。またテーブル部111及び操作部112の上面には1対の刃口板114が互いに離間して固定され、丸鋸刃121の刃先が侵入可能なテーブル部111の直径方向に延びるスリットSが提供される。図7に示すように、刃口板114の後端面、即ちスリットSの後端側は、フェンス103の被加工材当接面103Aよりも、支持部130側に延びており、ターンテーブル110の回動に係わらず、常にフェンス103の内端間の隙間にスリットSが位置するようになっている。
図5及び図6に示すように、支持部130は、ホルダ131と、ホルダシャフト132と、ブラケット133と、クランプレバー134と、1対のスライドシャフト139と、丸鋸切断部120を回動可能に支持するヒンジ141とにより主に構成される。ホルダ131は、ターンテーブル110の後端部からホルダシャフト132を介して立設され、ホルダシャフト132の軸心は、ターンテーブル110上面とほぼ一致するように位置させることで、ホルダ131はホルダシャフト132を支点にターンテーブル110の上面を中心に左右傾斜自在に軸支されている。ホルダ131の後方において、ターンテーブル110の後端からはホルダシャフト132を中心とする円弧状の長穴133aが形成されたブラケット133が立設され、クランプレバー134の軸部135が長穴133aを貫通し、クランプレバー134の操作により、軸部135のホルダ131に対する固定位置が可変となり、ホルダシャフト132を中心としたホルダ131の左右傾斜角度が調節可能となる。また、図8に示すように、ホルダ131の下方の左右端には、切欠き131a、131bが形成され、それぞれの切欠き131a、131bに当接可能に調節ネジ136,137がターンテーブル110に螺合されている。調節ネジ136、137を螺進退させ、その頭部の高さを調節することにより、クランプレバー134を開放しているときのホルダ131の左右傾斜角度が調節可能となる。ホルダ131の傾斜角度を固定することにより、丸鋸刃121も同様な傾斜角度に固定され、いわゆる傾斜切りが可能となる。
図5、図6に示すように、ホルダ131の上端には筒状のスライドシャフト支持部138が一体に設けられ、1対のスライドシャフト139が互いに平行にスライドシャフト支持部138に対して前後方向に摺動可能に設けられる。またスライドシャフト139の最前端位置を規制するためのストッパ部材140が1対のスライドシャフト139の後端部間に跨って設けられる。そしてヒンジ141は、1対のスライドシャフト139の前端に固定される。ヒンジ141はその中間部がスライドシャフト139に固定され、その上部には丸鋸切断部120を回動可能に支承する回動支承部142が設けられ、その下部には、図2を参照して説明したライン光発生光学系2を収納したレーザケース143が設けられる。
丸鋸切断部120は、丸鋸刃121を着脱可能、回転可能に支持するギヤケース122を有し、ギヤケース122と一体に、丸鋸刃121の上半分をカバーする鋸カバー123、鋸カバー123の前方側に位置するハンドル124、ハンドル124の後方に位置しモータ125を収容するモータハウジング126、ヒンジ141の回動支承部142に回転可能に支持される回動軸127が設けられる。回動軸127は丸鋸刃121の回動軸とほぼ平行に延びている。即ち丸鋸切断部120は、ホルダ130に対して、丸鋸刃121の回転軸方向とほぼ平行に延びた回動支点を有している。こうして、丸鋸切断部120は、ヒンジ141に対して揺動可能に支持されている。モータハウジング126は、切断時にギヤケース122が被加工材W方向に下降したとき、鋸カバー123の頂部に位置する。そしてギヤケース122とヒンジ141との間には、ギヤケースを上方向に回動付勢する捩りスプリング128が回動軸127の回りに配設されている。ギヤケース122内には、モータ126の回転を伝達するための無端ベルト129Aやプーリ129B等の動力伝達機構129が収容され、モータ126の回転が動力伝達機構129を介して丸鋸刃121に伝達される。また、切断屑を回収するための集塵袋144が鋸カバー123とギヤケース122間の空間に連通して鋸カバー123に着脱可能に設けられる。
かかる構成の卓上丸鋸101において、ターンテーブル110を回転させて、被加工材Wの例えば上面に引かれた墨線Mにライン光発生光学系2からのライン光Rが当たるようにする。こうして、目視にて切断位置と切断刃物の位置決めをすることにより、墨線Mに沿った切断が可能となる。
本実施の形態では、ROM58に、受光器モードを除く4つのモードに対応して、駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせのデータが格納されている。パルス発振回路4は、図4のS0〜S22のうちS18とS20とS21の処理を除いた処理を実行する。ユーザは、使用環境及び消費電力の節約の要否に対応して、4つのモードのうちのいずれか1つを選択する。レーザダイオード32は、各モードに最適な駆動周波数とオンデューティ比の組み合わせにて駆動される。
以下、本実施の形態の卓上丸鋸101の変更例について、説明する。
本変更例では、ROM58には、点滅発光モードに対応して1つの駆動周波数と1つのオンデューティ比との組み合わせのデータが予め格納されており、連続発光モードに対応してオンデューティ比100%のデータが予め格納されている。なお、点滅発光モードに対応する駆動周波数とオンデューティ比とは、この例では、第1の実施の形態における駆動周波数Fdnとオンデューティ比Ddnと等しい。
本変更例では、パルス発振回路4は、図9に示すレーザ発振動作を実行する。
まず、ユーザが電源47をオンすると(S30)、CPU54は、S32にて、初期モードとして点滅発光モードを設定する。S32にて、CPU54は、ROM58から、点滅発光モードに対応する駆動周波数Fdnとオンデューティ比Ddnとの組み合わせのデータを読み出し、当該駆動周波数Fdnとオンデューティ比Ddnとに対応する周期及び幅の電圧をトランジスタ42のベースに印加する。この結果、レーザダイオード32は、当該駆動周波数Fdnとオンデューティ比Ddnとの組み合わせにてパルス発振する。
次に、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えたか否かを判断する(S34)。ユーザがモード切換スイッチ49を切換えなければ(S34にてNo)、CPU54はユーザが電源47をオフしたか否か判断する(S35)。ユーザが電源をオフしなければ(S35にてNo)、S34に戻る。ユーザが電源をオフすると(S35にてYes)、動作を終了する。こうして、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えるかまたは電源をオフするまで、レーザダイオード32を点滅発光モードにて発振駆動させ続ける。
ユーザがモード切換スイッチ49を切換えると(S34にてYes)、CPU54は、連続点灯モードを設定する(S36)。S36にて、CPU54は、ROM58から、連続点灯モードに対応するオンデューティ比100%のデータを読み出し、トランジスタ42を連続的に駆動する電圧をトランジスタ42のベースに印加する。この結果、レーザダイオード32は、連続発振する。
次に、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えたか否かを判断する(S38)。ユーザがモード切換スイッチ49を切換えなければ(S38にてNo)、CPU54はユーザが電源47をオフしたか否か判断する(S39)。ユーザが電源をオフしなければ(S39にてNo)、S38に戻る。ユーザが電源をオフすると(S39にてYes)、動作を終了する。こうして、CPU54は、ユーザがモード切換スイッチ49を切換えるかまたは電源をオフするまで、レーザダイオード32を連続点灯モードにて発振駆動させ続ける。
ユーザがモード切換スイッチ49を更に切換えると(S38にてYes)、CPU54は、ユーザが電源47をオフしたか否か判断し(S40)、オフしていなければ(S40にてNo)、S32に戻る。ユーザが電源をオフすると(S40にてYes)、動作を終了する。
本変更例によれば、点滅発光、連続発光を選択可能とすることにより、周囲環境に応じた発光が可能となる。例えば、明所等視認し難い環境では、レーザダイオード32を点滅発光させることによりレーザ光Lを視認しやすくできる。墨線に沿った切断作業が容易になる。
なお、上記説明においては、ホルダ131は、ターンテーブル110に対して回動可能で傾斜可能に支持されていた。しかしながら、ホルダ131は、ベース102に対して回動可能に支持されていてもよい。この場合には、ブラケット133もベース102上に設けられる。
なお、ホルダ131はターンテーブル110またはベース102に対して固定されていても良い。スライドシャフト139はなくても良い。ホルダ131にヒンジ141が直接固定されていても良い。レーザケース143は、ホルダ131ではなく、丸鋸切断部120、具体的には、例えば、ハンドル124の前側端124A(図5、図6参照)に設けられていても良い。
上記説明では、ライン光発生光学系2をレーザケース143に搭載していた。しかしながら、ロッドレンズ6やコリメータレンズ5はレーザケース143に搭載しなくても良い。レーザ光源モジュール3とパルス発生回路4とをレーザケース143に搭載すればよい。なお、レーザ光源モジュール3のみをレーザケース143に搭載し、パルス発生回路4は卓上丸鋸101上の別の位置に配置しても良い。
本発明によるレーザ光発生装置、ライン光発生光学系、レーザ墨出し装置、及び、卓上丸鋸は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
例えば、レーザ光源モジュール3は赤色レーザからなるのでも良い。その場合には、レーザダイオード32は、波長が例えば635nmであるレーザダイオードからなり、レーザ光源モジュール3には波長変換光学素子34を設ける必要がない。
第1の実施の形態においても、レーザを連続的に点灯させるモードを追加してもよい。すなわち、第2の実施の形態同様、連続発光モードに対応したオンデューティ比100%のデータを予めROM58に格納しておいてもよい。この場合には、図9のS36とS38とS39とを図4のS20とS22との間に追加すれば良い。
レーザ光源モジュール3とパルス発振回路4とを、ペンライト型の円筒状パッケージ等の内部に収容し、レーザポインタとして使用しても良い。その場合には、パルス発振回路4は、第2の実施の形態の卓上丸鋸101と同様、図4のS0〜S22のうちS18とS20とS21とを省略した動作や、図9の動作を行えば良い。
本発明のレーザ光発生装置は、ライン光発生光学系やレーザ墨出し装置や卓上丸鋸のみならず、レーザ光を使用する他の装置に広く適用することができる。本発明のライン光発生光学系は、レーザ墨出し装置や卓上丸鋸のみならず、ライン光を使用する他の装置に広く適用することができる。
本発明の第1の実施の形態にかかるレーザ墨出し装置の概略側面図。 図1のレーザ墨出し装置が搭載するライン光発生光学系の概略構成図。 図2のライン光発生光学系が搭載するパルス発振回路の回路図。 図3のパルス発振回路が実行するレーザ発振動作のフローチャート。 本発明の第2の実施の形態による卓上丸鋸の構成を示す側面説明図。 本発明の第2の実施の形態による卓上丸鋸において被加工材をセットした状態を示す斜視図。 本発明の第2の実施の形態による卓上丸鋸において被加工材セット前の状態を示す斜視図。 本発明の第2の実施の形態による卓上丸鋸を示す背面図。 本発明の第2の実施の形態の変更例によるレーザ発振動作のフローチャート。
符号の説明
1 レーザ墨出し装置
2 ライン光発生光学系
11 支持機構部
3 レーザ光源モジュール
32 レーザダイオード
34 波長変換光学素子
4 パルス発振回路
5 コリメータレンズ
6 ロッドレンズ
44 マイコン
47 電源
48 レギュレータ
49 モード切換スイッチ
45 可変抵抗
46 可変抵抗
42 トランジスタ
43 抵抗
44 マイコン
52 入力ポート
54 CPU
56 RAM
58 ROM
60 出力ポート

Claims (11)

  1. レーザ光を出射する半導体レーザと、
    半導体レーザをオンオフ駆動するスイッチング素子と、
    複数の所定のモードのうちの1つを選択する選択手段と、
    前記スイッチング素子を制御して、前記選択手段により選択されたモードに対応する駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせにて前記半導体レーザを駆動させる制御手段と
    を備えたことを特徴とするレーザ光発生装置。
  2. 前記複数の所定のモードに1対1に対応して、駆動周波数とオンデューティ比との複数の組み合わせのデータを予め格納した記憶部を更に備え、
    前記制御手段は、前記選択手段にて選択されたモードに対応した駆動周波数とオンデューティ比との組み合わせのデータを前記記憶部から読み出し、前記スイッチング素子を制御して、読み出した駆動周波数とオンデューティ比とに基づいて前記半導体レーザを駆動させることを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  3. 前記複数の所定のモードは、難認識通常モードと難認識省エネモードと易認識通常モードと易認識省エネモードとを含み、
    前記記憶部は、前記難認識通常モードに対応して、4Hz以上100Hz以下の範囲内の1つの値の駆動周波数と35%以上70%以下の範囲内の1つの値のオンデューティ比との組み合わせを予め格納し、
    前記記憶部は、前記難認識省エネモードに対応して、4Hz以上100Hz以下の範囲内の1つの値の駆動周波数と20%以上35%以下の範囲内の1つの値のオンデューティ比との組み合わせを予め格納し、
    前記記憶部は、前記易認識通常モードに対応して、80Hz以上10KHz以下の範囲内の1つの値の駆動周波数と50%以上100%未満の範囲内の1つの値のオンデューティ比との組み合わせを予め格納し、
    前記記憶部は、前記易認識省エネモードに対応して、80Hz以上10KHz以下の範囲内の1つの値の駆動周波数と20%以上50%以下の範囲内の1つの値のオンデューティ比との組み合わせを予め格納したことを特徴とする請求項2記載のレーザ光発光装置。
  4. 前記複数の所定のモードは、受光器モードを更に含み、
    前記記憶部は、前記受光器モードに対応して、1KHz以上10KHz以下の範囲内の1つの値の駆動周波数と30%以上100%未満の範囲内の1つの値のオンデューティ比との組み合わせを予め格納していることを特徴とする請求項3記載のレーザ光発光装置。
  5. 前記選択手段は操作部材からなり、ユーザが前記操作部材を操作することにより、前記複数の所定のモードのうち所望の1つを選択することを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  6. 前記制御手段は調整部材を備え、ユーザが前記調整部材を調整することにより、前記スイッチング素子の駆動周波数とオンデューティ比とのうちの少なくとも1つを調整することを特徴とする請求項5記載のレーザ光発生装置。
  7. 前記半導体レーザから出力されたレーザ光の波長を532nmの波長に変換する波長変換素子を更に備えていることを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一に記載のレーザ光発生装置と、
    前記レーザ光発生装置から出射した光ビームをコリメート光に変換するコリメートレンズと、
    コリメート光をライン光に変換するロッドレンズとを備えたことを特徴とするライン光発生光学系。
  9. 請求項8記載のライン光発生光学系と、
    前記ライン光発生光学系を支持する支持機構とを備えたことを特徴とするレーザ墨出し装置。
  10. 被切断材が載置されるベース部と、
    前記ベース部に支持された支持部と、
    前記支持部に揺動可能に支持された丸鋸切断部と、
    前記支持部または前記丸鋸切断部に設けられた請求項1〜7のいずれか一に記載のレーザ光発生装置とを備え、
    前記レーザ光発生装置が前記被加工材にレーザ光を照射することを特徴とする卓上丸鋸。
  11. 被切断材が載置されるベース部と、
    前記ベース部に支持された支持部と、
    前記支持部に揺動可能に支持された丸鋸切断部と、
    前記支持部または前記丸鋸切断部に設けられ、前記被加工材にレーザ光を照射するレーザ光発生装置とを備え、
    前記レーザ光発生装置が、
    レーザ光を出射する半導体レーザと、
    前記半導体レーザをオンオフ駆動するスイッチング素子と、
    点滅モードと連続点灯モードとのうちの1つを選択する選択手段と、
    前記点滅モードが選択された場合には前記スイッチング素子を制御して所定周波数で前記半導体レーザを駆動させ、前記連続点灯モードが選択された場合には前記スイッチング素子を制御して半導体レーザを連続発光させる制御手段と
    を備えることを特徴とする卓上丸鋸。
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