JP2004280897A - 光学装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】受光素子の位置調整を簡単に行うと共に位置ずれ検出を行うことにより信号品質の安定させた光学装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】光源1からの出射光の一部を反射する反射部21を設けると共に、受光素子23に反射部21からの反射光を検出する反射光受光部24を設ける。受光素子23の初期位置調整を反射光受光部24で行うことにより調整が簡単であり、受光素子23の位置ずれを反射光受光部24で検出することができるので、回折光受光部10による回折光の受光が正確になり、信号品質を安定させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】光源1からの出射光の一部を反射する反射部21を設けると共に、受光素子23に反射部21からの反射光を検出する反射光受光部24を設ける。受光素子23の初期位置調整を反射光受光部24で行うことにより調整が簡単であり、受光素子23の位置ずれを反射光受光部24で検出することができるので、回折光受光部10による回折光の受光が正確になり、信号品質を安定させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に光学的に情報を記録、再生する光ディスク装置などに用いられる光学装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクを用いて情報の記録及び再生を行う光ディスク装置は、記録容量が大きく高速アクセスが可能であることから、音声、画像及びデータ記録等に広く利用されている。
【0003】
光ディスク装置の高性能化あるいは小型化、低価格化の要求に応えるために、光ディスクからの反射光を検出する光検出器として回折素子を用いたものが知られている。この従来技術について、図3を参照して説明する。
【0004】
図3において、光源1から出射された光は偏光ビームスプリッタを直進し、コリメートレンズ3によって平行光になる。この平行光は反射ミラー4によって角度変更されて回折素子5を透過し、1/4波長板6により直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ7によって集光されて光ディスク8に微小な光スポットとして照射される。この光スポットにより情報の再生、記録、消去を行うことができる。
【0005】
光ディスク8に照射された光スポットの反射光は、照射光の光路と反対の方向に進み、対物レンズ7を透過して1/4波長板6を通過することにより光源1からの出射光の偏光方向と直角方向に変化した直線偏光となるので、回折素子5により回折光が得られる。この回折光は反射ミラー4によって反射され、コリメートレンズ3で集光光となり、偏光ビームスプリッタ2により出射光の光路と異なる光路に分離され、受光素子9に配設された回折光受光部10に入射する。
【0006】
受光素子9では、非点収差法などの方法によってフォーカスエラー信号FEの検出が行なわれ、例えばプッシュプル法によってトラックエラー信号TEの検出が行われる。検出された信号の組み合わせにより光ディスク8のデータ信号となる情報信号RFの検出が行われる。
【0007】
上記構成になる光ディスク装置は、光源1から対物レンズ7までの位置調整後に、各信号を最適化するため、最後に受光素子9の位置調整を行って完成される。
【0008】
上記のような回折素子を用いて位置調節を容易にした光学装置の従来技術として、回折素子を取り付けた光分岐素子を用いて複数の光検出手段に反射光を入射させる構成などが知られている(特許文献1)。
【0009】
【特許文献1】
特開平06−295480号公報(第4〜7頁、図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光学装置においては、最後に受光素子9の位置調整を行うため、各構成要素の寸法誤差や取付誤差、あるいは光源1及び偏光ビームスプリッタ2、回折素子5の調整誤差や、受光素子9の初期位置などによって回折光が回折光受光部10に入射されずに調整に時間を要する課題があった。
【0011】
本発明が目的とするところは、調整が容易で信号品質が安定した光学装置及びその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本願第1発明は、光源部と、前記光源部から出射された光をスポットにして記録媒体に照射する照射部と、前記記録媒体から反射された光を受光する受光部と、前記光源部から出射された光の一部を反射する反射部と、前記反射部から反射された光を受光する反射受光部とからなることを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、反射部からの反射光を反射受光部で検出することにより、受光部の位置ずれに伴う光軸のずれを容易に検出することができ、受光部の位置を初期調整するとき、反射受光部による反射光の検出により受光部の位置を粗調整した後、受光部により記録媒体から反射された光が検出できるように微調整することにより調整が簡単である。また、反射受光部により受光部の位置ずれを検出することができるので随時調整することができ、信号品質が安定した光学装置を構成することができる。
【0014】
上記構成において、反射部は、光源部から出射された光の周辺部の光を反射するように設置することにより、記録媒体に照射される出射光に与える損失を少なくすることができる。
【0015】
また、反射受光部は、受光部に配設することが好適で、反射受光部を利用した受光部の位置調整が容易になる。
【0016】
また、反射受光部の受光面積は、受光部の受光面積より大きく形成することにより、受光部の粗位置を調整する作業が容易となる。
【0017】
また、反射受光部は、複数の受光領域によって構成することにより、受光部の位置ずれ方向を認識することが可能となり、調整をより容易に行うことができる。
【0018】
また、本願第2発明に係る光学装置の製造方法は、光源部で光を発生させ、前記光源部から出射された光をスポットにして記録媒体に照射し、前記光源部から出射された光の一部を反射部で反射し、前記反射部から反射された光を反射受光部で受光し、前記反射受光部の受光により受光部の位置を調整することを特徴とする。
【0019】
上記製造方法によれば、受光部の位置を初期調整する際に、反射光を前記反射受光部で検出することにより受光部の位置を粗調整した後、記録媒体から反射した光を受光部で検出して受光部の微調整を行うことができるので、受光部の位置調整が簡単に実施できる。また、反射受光部は受光部の位置ずれを検出することができるので、位置ずれ検出による調整を随時行うことができ、確実な位置調整により信号品質の安定した光学装置を製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の第1及び第2の各実施の形態について説明する。尚、各実施の形態において、従来技術に示した構成と共通する構成要素には同一の符号を付している。
(第1の実施の形態)
図1に第1の実施の形態に係る光学装置の構成を示す。同図において、光源(光源部)1から出射された光は偏光ビームスプリッタ2を直進し、コリメートレンズ3によって平行光になる。この平行光は、反射ミラー4によって上方に反射され、回折素子5を透過し1/4波長板6を通過することにより直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ7により集光されて微小な光スポットとして光ディスク(記録媒体)8に照射される。
【0021】
光スポットが照射された光ディスク8からの反射光は、再び対物レンズ7を透過して1/4波長板6を通過することにより出射光の偏光方向と90度異なる方向の直線偏光となり、回折素子5を通過することにより回折光が得られる。この回折光は反射ミラー4で反射されてコリメートレンズ3により集光され、偏光ビームスプリッタ2により出射光とは別の光路に分離されて受光素子(受光部)23に入射する。
【0022】
受光素子23では、非点収差法などの方法によってフォーカスエラー信号FEの検出が行われ、プッシュプル法などによってトラックエラーTEの検出が行われ、これらの信号の組み合わせにより光ディスク8のデータ信号となる情報信号RFの検出が行われる。
【0023】
前記受光素子23の回折光受光部10には、回折光を位置ずれなく入射させる必要があり、そのために受光素子23の位置を調整する作業が実施される。しかし、回折光が小さい受光面積の回折光受光部10から位置ずれした状態から位置合わせする作業は時間を要する。本実施形態の構成においては、受光素子23の位置調整を容易にするため、コリメートレンズ3の光源1からの出射光の下流側に、出射光の外周部を反射させる反射部21を設けると共に、この反射部21で反射された出射光の一部を受光する反射受光部24が受光素子23に配設されている。前記反射受光部24は回折光受光部10より大きな受光面積を有している。
【0024】
前記反射受光部24は回折光受光部10より大きな受光面積を備えているので、反射受光部24による反射光検出により受光素子23の位置調整を粗く行うことができる。つまり、反射受光部24からの検出信号により粗調整を行い、その後に回折光受光部10の検出信号により微細な調整を行うことができる。
【0025】
また、反射受光部24は受光素子23の位置ずれを検出することができるので、光ヘッドの組み立て後に受光素子23の位置ずれを検出することができ、位置ずれが検出されたときには、随時調整を実施することができ、組み立て完了後に回折光受光部10に位置ずれが生じていても、所定位置に簡単に戻すことができるので、調整が容易で信号品質が安定した光ヘッドを得ることができる。
(第2の実施の形態)
図2に第2の実施の形態に係る光学装置の構成を示す。同図において、光源1から出射された光は偏光ビームスプリッタ2を直進し、コリメートレンズ3によって平行光になる。この平行光は、反射ミラー4によって上方に反射され、回折素子5を透過し1/4波長板6を通過することにより直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ7により集光され、微小な光スポットとして光ディスク8に照射される。
【0026】
光スポットが照射された光ディスク8からの反射光は、再び対物レンズ7を透過して1/4波長板6を通過することにより出射光の偏光方向と90度異なる方向の直線偏光となり、回折素子5を通過することにより回折光が得られる。この回折光は反射ミラー4で反射されてコリメートレンズ3により集光され、偏光ビームスプリッタ2により出射光とは別の光路に分離されて受光素子(受光部)31に入射する。
【0027】
受光素子31では、非点収差法などの方法によってフォーカスエラー信号FEの検出が行われ、プッシュプル法などによってトラックエラーTEの検出が行われ、これらの信号の組み合わせにより光ディスク8のデータ信号となる情報信号RFの検出が行われる。
【0028】
前記受光素子31の位置調整を容易にするため、コリメートレンズ3の光源1からの出射光の下流側に、出射光の外周部を反射させる反射部21を設けると共に、この反射部21で反射された出射光の一部を受光する複数の反射受光部32a,32b,32c,32dが受光素子31に配設されている。前記反射受光部32a,32b,32c,32dはそれぞれ回折光受光部10より大きな受光面積を有している。
【0029】
前記反射受光部32a,32b,32c,32dは回折光受光部10より大きな受光面積を備えているので、反射受光部32a,32b,32c,32dによる反射光検出により受光素子31の位置調整を行うことが容易であり、また、複数位置からの検出信号から位置ずれ方向を認識することができる。
【0030】
まず、反射受光部32a,32b,32c,32dからの検出信号により受光素子31の位置を粗調整して、その後に回折光受光部10の検出信号により微細な位置調整を行うことができる。このとき、反射受光部32a,32b,32c,32dそれぞれの信号の大小を比較することにより回折光受光部10の位置ずれ方向を確認することができる。その結果、第1の実施形態の場合よりも位置調整を更に行いやすくなる効果が得られる。
【0031】
反射受光部32a,32b,32c,32dは受光素子31の位置ずれを検出することができるので、組み立て完了後に受光素子31に位置ずれが生じていても、所定位置に簡単に戻すことができるので、調整が容易で信号品質が安定した光ヘッドを得ることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明の通り本発明によれば、受光部の位置調整を簡単に行うことができるので、光学装置の製造が容易となり、確実な位置調整により信号品質の安定した光学装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る光学装置の要部構成を示す斜視図。
【図2】第2の実施の形態に係る光学装置の要部構成を示す斜視図。
【図3】従来技術に係る光学装置の要部構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1 光源(光源部)
2 ビームスプリッタ
3 コリメートレンズ
4 反射ミラー
5 回折素子
6 1/4波長板
7 対物レンズ
8 光ディスク(記録媒体)
10 回折光受光部
21 反射部
23、31 受光部
24、32a,32b,32c,32d 反射受光部
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に光学的に情報を記録、再生する光ディスク装置などに用いられる光学装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクを用いて情報の記録及び再生を行う光ディスク装置は、記録容量が大きく高速アクセスが可能であることから、音声、画像及びデータ記録等に広く利用されている。
【0003】
光ディスク装置の高性能化あるいは小型化、低価格化の要求に応えるために、光ディスクからの反射光を検出する光検出器として回折素子を用いたものが知られている。この従来技術について、図3を参照して説明する。
【0004】
図3において、光源1から出射された光は偏光ビームスプリッタを直進し、コリメートレンズ3によって平行光になる。この平行光は反射ミラー4によって角度変更されて回折素子5を透過し、1/4波長板6により直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ7によって集光されて光ディスク8に微小な光スポットとして照射される。この光スポットにより情報の再生、記録、消去を行うことができる。
【0005】
光ディスク8に照射された光スポットの反射光は、照射光の光路と反対の方向に進み、対物レンズ7を透過して1/4波長板6を通過することにより光源1からの出射光の偏光方向と直角方向に変化した直線偏光となるので、回折素子5により回折光が得られる。この回折光は反射ミラー4によって反射され、コリメートレンズ3で集光光となり、偏光ビームスプリッタ2により出射光の光路と異なる光路に分離され、受光素子9に配設された回折光受光部10に入射する。
【0006】
受光素子9では、非点収差法などの方法によってフォーカスエラー信号FEの検出が行なわれ、例えばプッシュプル法によってトラックエラー信号TEの検出が行われる。検出された信号の組み合わせにより光ディスク8のデータ信号となる情報信号RFの検出が行われる。
【0007】
上記構成になる光ディスク装置は、光源1から対物レンズ7までの位置調整後に、各信号を最適化するため、最後に受光素子9の位置調整を行って完成される。
【0008】
上記のような回折素子を用いて位置調節を容易にした光学装置の従来技術として、回折素子を取り付けた光分岐素子を用いて複数の光検出手段に反射光を入射させる構成などが知られている(特許文献1)。
【0009】
【特許文献1】
特開平06−295480号公報(第4〜7頁、図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光学装置においては、最後に受光素子9の位置調整を行うため、各構成要素の寸法誤差や取付誤差、あるいは光源1及び偏光ビームスプリッタ2、回折素子5の調整誤差や、受光素子9の初期位置などによって回折光が回折光受光部10に入射されずに調整に時間を要する課題があった。
【0011】
本発明が目的とするところは、調整が容易で信号品質が安定した光学装置及びその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本願第1発明は、光源部と、前記光源部から出射された光をスポットにして記録媒体に照射する照射部と、前記記録媒体から反射された光を受光する受光部と、前記光源部から出射された光の一部を反射する反射部と、前記反射部から反射された光を受光する反射受光部とからなることを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、反射部からの反射光を反射受光部で検出することにより、受光部の位置ずれに伴う光軸のずれを容易に検出することができ、受光部の位置を初期調整するとき、反射受光部による反射光の検出により受光部の位置を粗調整した後、受光部により記録媒体から反射された光が検出できるように微調整することにより調整が簡単である。また、反射受光部により受光部の位置ずれを検出することができるので随時調整することができ、信号品質が安定した光学装置を構成することができる。
【0014】
上記構成において、反射部は、光源部から出射された光の周辺部の光を反射するように設置することにより、記録媒体に照射される出射光に与える損失を少なくすることができる。
【0015】
また、反射受光部は、受光部に配設することが好適で、反射受光部を利用した受光部の位置調整が容易になる。
【0016】
また、反射受光部の受光面積は、受光部の受光面積より大きく形成することにより、受光部の粗位置を調整する作業が容易となる。
【0017】
また、反射受光部は、複数の受光領域によって構成することにより、受光部の位置ずれ方向を認識することが可能となり、調整をより容易に行うことができる。
【0018】
また、本願第2発明に係る光学装置の製造方法は、光源部で光を発生させ、前記光源部から出射された光をスポットにして記録媒体に照射し、前記光源部から出射された光の一部を反射部で反射し、前記反射部から反射された光を反射受光部で受光し、前記反射受光部の受光により受光部の位置を調整することを特徴とする。
【0019】
上記製造方法によれば、受光部の位置を初期調整する際に、反射光を前記反射受光部で検出することにより受光部の位置を粗調整した後、記録媒体から反射した光を受光部で検出して受光部の微調整を行うことができるので、受光部の位置調整が簡単に実施できる。また、反射受光部は受光部の位置ずれを検出することができるので、位置ずれ検出による調整を随時行うことができ、確実な位置調整により信号品質の安定した光学装置を製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の第1及び第2の各実施の形態について説明する。尚、各実施の形態において、従来技術に示した構成と共通する構成要素には同一の符号を付している。
(第1の実施の形態)
図1に第1の実施の形態に係る光学装置の構成を示す。同図において、光源(光源部)1から出射された光は偏光ビームスプリッタ2を直進し、コリメートレンズ3によって平行光になる。この平行光は、反射ミラー4によって上方に反射され、回折素子5を透過し1/4波長板6を通過することにより直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ7により集光されて微小な光スポットとして光ディスク(記録媒体)8に照射される。
【0021】
光スポットが照射された光ディスク8からの反射光は、再び対物レンズ7を透過して1/4波長板6を通過することにより出射光の偏光方向と90度異なる方向の直線偏光となり、回折素子5を通過することにより回折光が得られる。この回折光は反射ミラー4で反射されてコリメートレンズ3により集光され、偏光ビームスプリッタ2により出射光とは別の光路に分離されて受光素子(受光部)23に入射する。
【0022】
受光素子23では、非点収差法などの方法によってフォーカスエラー信号FEの検出が行われ、プッシュプル法などによってトラックエラーTEの検出が行われ、これらの信号の組み合わせにより光ディスク8のデータ信号となる情報信号RFの検出が行われる。
【0023】
前記受光素子23の回折光受光部10には、回折光を位置ずれなく入射させる必要があり、そのために受光素子23の位置を調整する作業が実施される。しかし、回折光が小さい受光面積の回折光受光部10から位置ずれした状態から位置合わせする作業は時間を要する。本実施形態の構成においては、受光素子23の位置調整を容易にするため、コリメートレンズ3の光源1からの出射光の下流側に、出射光の外周部を反射させる反射部21を設けると共に、この反射部21で反射された出射光の一部を受光する反射受光部24が受光素子23に配設されている。前記反射受光部24は回折光受光部10より大きな受光面積を有している。
【0024】
前記反射受光部24は回折光受光部10より大きな受光面積を備えているので、反射受光部24による反射光検出により受光素子23の位置調整を粗く行うことができる。つまり、反射受光部24からの検出信号により粗調整を行い、その後に回折光受光部10の検出信号により微細な調整を行うことができる。
【0025】
また、反射受光部24は受光素子23の位置ずれを検出することができるので、光ヘッドの組み立て後に受光素子23の位置ずれを検出することができ、位置ずれが検出されたときには、随時調整を実施することができ、組み立て完了後に回折光受光部10に位置ずれが生じていても、所定位置に簡単に戻すことができるので、調整が容易で信号品質が安定した光ヘッドを得ることができる。
(第2の実施の形態)
図2に第2の実施の形態に係る光学装置の構成を示す。同図において、光源1から出射された光は偏光ビームスプリッタ2を直進し、コリメートレンズ3によって平行光になる。この平行光は、反射ミラー4によって上方に反射され、回折素子5を透過し1/4波長板6を通過することにより直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ7により集光され、微小な光スポットとして光ディスク8に照射される。
【0026】
光スポットが照射された光ディスク8からの反射光は、再び対物レンズ7を透過して1/4波長板6を通過することにより出射光の偏光方向と90度異なる方向の直線偏光となり、回折素子5を通過することにより回折光が得られる。この回折光は反射ミラー4で反射されてコリメートレンズ3により集光され、偏光ビームスプリッタ2により出射光とは別の光路に分離されて受光素子(受光部)31に入射する。
【0027】
受光素子31では、非点収差法などの方法によってフォーカスエラー信号FEの検出が行われ、プッシュプル法などによってトラックエラーTEの検出が行われ、これらの信号の組み合わせにより光ディスク8のデータ信号となる情報信号RFの検出が行われる。
【0028】
前記受光素子31の位置調整を容易にするため、コリメートレンズ3の光源1からの出射光の下流側に、出射光の外周部を反射させる反射部21を設けると共に、この反射部21で反射された出射光の一部を受光する複数の反射受光部32a,32b,32c,32dが受光素子31に配設されている。前記反射受光部32a,32b,32c,32dはそれぞれ回折光受光部10より大きな受光面積を有している。
【0029】
前記反射受光部32a,32b,32c,32dは回折光受光部10より大きな受光面積を備えているので、反射受光部32a,32b,32c,32dによる反射光検出により受光素子31の位置調整を行うことが容易であり、また、複数位置からの検出信号から位置ずれ方向を認識することができる。
【0030】
まず、反射受光部32a,32b,32c,32dからの検出信号により受光素子31の位置を粗調整して、その後に回折光受光部10の検出信号により微細な位置調整を行うことができる。このとき、反射受光部32a,32b,32c,32dそれぞれの信号の大小を比較することにより回折光受光部10の位置ずれ方向を確認することができる。その結果、第1の実施形態の場合よりも位置調整を更に行いやすくなる効果が得られる。
【0031】
反射受光部32a,32b,32c,32dは受光素子31の位置ずれを検出することができるので、組み立て完了後に受光素子31に位置ずれが生じていても、所定位置に簡単に戻すことができるので、調整が容易で信号品質が安定した光ヘッドを得ることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明の通り本発明によれば、受光部の位置調整を簡単に行うことができるので、光学装置の製造が容易となり、確実な位置調整により信号品質の安定した光学装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る光学装置の要部構成を示す斜視図。
【図2】第2の実施の形態に係る光学装置の要部構成を示す斜視図。
【図3】従来技術に係る光学装置の要部構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1 光源(光源部)
2 ビームスプリッタ
3 コリメートレンズ
4 反射ミラー
5 回折素子
6 1/4波長板
7 対物レンズ
8 光ディスク(記録媒体)
10 回折光受光部
21 反射部
23、31 受光部
24、32a,32b,32c,32d 反射受光部
Claims (6)
- 光源部と、前記光源部から出射された光をスポットにして記録媒体に照射する照射部と、前記記録媒体から反射された光を受光する受光部と、前記光源部から出射された光の一部を反射する反射部と、前記反射部から反射された光を受光する反射受光部とからなることを特徴とする光学装置。
- 反射部は、光源部から出射された光の周辺部の光を反射するように設置されている請求項1に記載の光学装置。
- 反射受光部は、受光部に配設されてなる請求項1に記載の光学装置。
- 反射受光部の受光面積は、受光部の受光面積より大きく設けられてなる請求項1または3に記載の光学装置。
- 反射光受光部は、複数の受光領域からなる請求項1、3、4いずれか一項に記載の光学装置。
- 光源部で光を発生させ、前記光源部から出射された光をスポットにして記録媒体に照射し、前記光源部から出射された光の一部を反射部で反射し、前記反射部から反射された光を反射受光部で受光し、前記反射受光部の受光により受光部の位置を調整することを特徴とする光学装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003068196A JP2004280897A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 光学装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2003068196A JP2004280897A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | 光学装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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