JP2004280592A - ネットワーク管理システム - Google Patents

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Yuji Mizuno
裕二 水野
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Abstract

【課題】端末装置の履歴情報の管理を容易にする。
【解決手段】管理装置1がSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて、ネットワーク9を介して接続された端末装置2の管理を行う。
端末装置2は、SNMPエージェント23と、拡張管理情報ベース(拡張MIB)22とを備える。管理装置1は、拡張MIB22に記憶されている端末装置2の履歴情報を、SNMPエージェント23を介して取得するSNMPマネージャ12を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末装置を管理するための技術に関し、特に端末装置のログを管理する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
店舗や公共の場に設置され、利用者に対して情報提供を行ういわゆるKIOSK端末には、PC(Personal Computer)等を用いたスタンドアロン型と、ネットワークを介して接続されているサーバから情報を取得するクライアントサーバ型とがある。
【0003】
また、SNMPを用いて管理装置が端末装置を一括して管理することが知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−313662号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
スタンドアロン型の場合、端末装置が単独で動作する。表示させるコンテンツは端末装置内部に保持している。このため、利用者が閲覧したページの履歴などは、端末装置で予め監視ソフトウェアなどを動作させておかないと後からは知ることができない。また、それらの履歴などを端末内で確保しておいた場合でも、管理者やオーナーがそれを確認するためには、わざわざ端末装置の設置場所へ出向く必要がある。さらに、各端末装置のエラー情報を調べるには専用のチェックプログラムなどをその場で実行する必要がある。
【0006】
クランアントサーバ型の場合、同じ店舗内やその近辺にHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)サーバ(Webサーバ)が設置され、端末装置は、そのサーバからネットワークを介してコンテンツを取得して表示させる。この場合、利用者が閲覧したWebページの履歴は、サーバ上にアクセスログとして残すことが可能である。
【0007】
しかし、これでは、多数の端末装置からアクセスを受けるサーバの場合、膨大な数のログが残り、後からこのログから有効な情報を検索しなければならない。これは、端末装置の台数が多くなるにつれて、非常に深刻な問題となる。さらに、各端末装置で発生したエラー情報については、サーバでは知ることができない。
【0008】
そこで、本発明の目的は、端末装置の履歴情報の管理を容易にするための技術を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの実施態様に従うネットワーク管理システムは、管理装置がSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて、ネットワークを介して接続された端末装置を管理するネットワーク管理システムであって、前記端末装置は、SNMPエージェントと、拡張管理情報ベースとを備え、前記管理装置は、前記拡張管理情報ベースに記憶されている前記端末装置の履歴情報を、前記SNMPエージェントを介して取得するSNMPマネージャを備える。
【0010】
好適な実施形態では、前記ネットワーク管理システムは、前記端末装置を複数台備え、前記管理装置は、前記SNMPマネージャが複数台の前記端末装置から収集した前記履歴情報を、端末装置別に表示させる表示手段を、さらに備えることもできる。
【0011】
好適な実施形態では、前記端末装置は、Webブラウザをさらに備え、前記履歴情報は、前記Webブラウザを用いてアクセスしたネットワーク上のサイトのアドレス情報を含んでもよい。さらに好適な実施形態では、前記履歴情報は、エラー情報を含む。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態に係るネットワーク管理システムついて、図面を用いて説明する。
【0013】
本システムは、管理装置1と端末装置2とを備え、これらは互いにネットワーク9を介して接続されている。管理装置1は、情報の表示を行うための表示装置31と、入力を受け付けるための入力装置32とを備える。1台の管理装置1に対して複数台の端末装置2が接続されていてもよい。この場合、各端末装置2は同じ構成を有する。ここで、端末装置2は、いわゆるThin Clientと呼ばれる簡易型のネットワーク端末であってもよい。例えば、端末装置2は、フラッシュメモリ(ROM)などの小規模な記憶装置と、データ表示し、かつ入力を受け付けるためのタッチパネルを装着したLCD(Liquid Crystal Display)など(いずれも図示しない)を有していてもよい。なお、入出力装置はタッチパネル式のものに限られることなく、情報入力用の操作ボタンを設け、その操作ボタンを操作することで情報の入力を可能とする方式であってもよい。
【0014】
管理装置1は、例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明する管理装置1内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0015】
ここで、管理装置1は、SNMP(Simple Network Management Protocol)と呼ばれるインターネット標準の管理用プロトコルを用いて、各端末装置2に対して情報の取得、設定、変更などを行い管理する。
【0016】
端末装置2は、管理対象オブジェクト21と、SNMPエージェント23と、Webブラウザ24とを備える。端末装置2の利用者は、Webブラウザ24を用いて端末装置2内に記憶された図示しないコンテンツ、またはネットワーク9を介してアクセス可能な図示しないWebサーバに保持されたコンテンツを閲覧できる。
【0017】
管理対象オブジェクト21は、さらにMIB(Management Information Base:管理情報ベース)22を備える。このMIB22には、RFC(Request For Comments)で定義されているインターネット標準、つまり、TCP/IPで通信を行う場合に標準でサポートする必要のある第1の管理情報ベースとしてのMIB−2などと、この種の端末用に独自に開発した第2の管理情報ベースとしてのPRIVATE MIB(以下、拡張MIBという)22aの両方がそれぞれテーブル化されて搭載されている。また、MIB22のオブジェクトID(Identification)は図2に示すようなツリー状の階層構造となっている。
【0018】
MIB−2には、ネットワークに関する情報として、端末の基本的な管理情報や各プロトコルまたはレイヤのトラフィック状況、設定あるいは通信の状態などが含まれている。
【0019】
また、拡張MIB22aは、本実施形態に係る端末装置2用に新たに開発されたMIBであり、たとえば、図3に示すように、オブジェクトID、属性、オブジェクトタイプ名、値などからなるテーブル内容となっている。なお、このテーブル内容は一例であってこれに限られるものではない。このような拡張MIB22aを端末装置2に搭載することにより、管理装置1は、以下に説明するように、個々の端末装置2からアクセスログ、エラーまたは警告を示す情報などの履歴情報を取得する。
【0020】
管理装置1は、管理アプリケーション11と、SNMPマネージャ12とを備える。管理アプリケーション11は、オブジェクトIDに基づいて、それぞれの端末装置2にSNMPマネージャ12を介してデータ要求を行う。このデータ要求を受けた端末装置2は、SNMPエージェント23が自装置に搭載されているMIB22内のデータを管理装置1へ送り返す。なお、送り返すデータは、端末装置2に設けられたフラッシュメモリなどのような不揮発性のメモリ(図示しない)の中に格納されており、端末装置2が管理装置1からのデータ要求を受け取ると、自己の不揮発性メモリにアクセスして管理装置1からの要求に基づいた処理を行う。
【0021】
ここで、本実施形態で用いられるSNMPは、図4に示すような要素によって構成され、管理装置1と各端末装置2とは、SNMPを用いて同図に示すような情報の授受を行う。SNMPが使用する主要なプロトコルは、UDP(User Datagram Protocol)とIP(Internet Protocol)である。また、SNMPでは管理装置1と各端末装置2とを結ぶ通信チャンネルを実装するために、Ethernet(登録商標)のデータリンク層のプロトコルも使用する。
【0022】
管理装置1の管理アプリケーション11は、GETと呼ばれるコマンド(以下GETコマンドという)を発行し、そのGETコマンドがSNMPマネージャ12、UDP13、IP14、データリンク層15からなるレイヤを通過して、ネットワーク9を介して端末装置2へ送られる。
【0023】
一方、端末装置2は、データリンク層27、IP26、UDP25、SNMPエージェント23を通過して管理対象オブジェクト21へ送られてくるGETコマンドを受信する。そして、管理対象オブジェクト21は、そのGETコマンドに応じてMIB22のテーブルから所定の情報を読み出してそれを管理装置1へ返送する。
【0024】
なお、管理装置1から端末装置2へ与えられる情報としては、この他に、GET−NEXTと呼ばれるコマンド、SETと呼ばれるコマンドなどがある。このSETコマンドは、端末装置2に存在する拡張MIB内の変更可能なデータの書き換えを指定したりするためのコマンドである。また、端末装置2から管理装置1へ送られる情報としては、管理装置1からの要求に基づいて、端末装置2に障害や個々の端末の状態変更(例えば、ある端末が省電力モードとなったなど)を知らせるためのTRAPがあり、さらに、GET、GET−NEXT、SETなどの各コマンドに対する応答としてのGET−RESPONSEなどがある。
【0025】
上記のような構成ないし機能を備えたネットワーク管理システムにおいて、本実施形態では、端末装置2が自己の拡張MIB22aに履歴情報を格納する。履歴情報には、例えば、端末装置2で生じたエラーや警告に関する情報、およびWebブラウザ24で閲覧したWebページのURL(Uniform Resource Locator)などのネットワーク上のサイトのアドレス情報を含む。そして、管理装置1が、例えばGETコマンドを用いて各端末装置2の履歴情報を取得する。
【0026】
また、管理アプリケーション11は、端末装置から得られた情報を加工し、グラフィカルに表示したり、データベース(図示しない)に蓄積したり、蓄積された情報から問題点を解析したりする機能を備えている。そこで、例えば、管理アプリケーション11は、各端末装置2から取得した履歴情報に基づき、端末装置2別に表示装置31に履歴情報を表示する。この端末装置別履歴表示画面100の一例を図5に示す。
【0027】
これにより、各端末装置が、自装置で発生したアクセスログおよびエラー情報を保持しているので、管理装置はSNMPのコマンドを用いて簡単にそれを取得して、端末装置ごとの状況を把握することができる。
【0028】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第一の実施形態における図である。
【図2】MIBにおけるオブジェクトIDのツリー構造を示す図である。
【図3】拡張MIBの一例を示す図である。
【図4】SNMPの機能を説明するための図である。
【図5】端末装置別履歴情報表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…管理装置、2…端末装置、11…管理アプリケーション、12…SNMPマネージャ、21…管理オブジェクト、22…MIB、23…SNMPエージェント、24…Webブラウザ、31…表示装置、32…入力装置。

Claims (4)

  1. 管理装置がSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて、ネットワークを介して接続された端末装置を管理するネットワーク管理システムであって、
    前記端末装置は、
    SNMPエージェントと、
    拡張管理情報ベースとを備え、
    前記管理装置は、
    前記拡張管理情報ベースに記憶されている前記端末装置の履歴情報を、前記SNMPエージェントを介して取得するSNMPマネージャを備えたネットワーク管理システム。
  2. 前記ネットワーク管理システムは、前記端末装置を複数台備え、
    前記管理装置は、
    前記SNMPマネージャが複数台の前記端末装置から収集した前記履歴情報を、端末装置別に表示させる表示手段を、さらに備える請求項1記載のネットワーク管理システム。
  3. 前記端末装置は、Webブラウザをさらに備え、
    前記履歴情報は、前記Webブラウザを用いてアクセスしたネットワーク上のサイトのアドレス情報を含む請求項1記載のネットワーク管理システム。
  4. 前記履歴情報は、エラー情報を含む請求項1記載のネットワーク管理システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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