JP2004279676A - 画像形成装置および画像形成システム並びに画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】各画像形成ステーションの現像装置のトナーを満遍なく使用し、各画像形成ステーションのメンテナンス時期を同じ時期にして効率的なメンテナンスを行うことができるとともに、各画像形成ステーションの使用頻度を一定にした延命化を図り得るデジタルカラー複写機および画像形成システム並びに画像形成方法を提供する。
【解決手段】互いに異なる色材により画像を形成する第1ないし第4画像形成ステーションと、その各画像形成ステーションの現像装置52a〜52dでのトナーの残量を検出するトナー残量検出センサ407と、このトナー残量検出センサにより各現像装置のトナーの残量を把握し、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、各現像装置のトナーの残量に基づいて、付加画像を形成するトナーが各現像装置のトナーのなかから選択されるように制御する制御部40とを備える。
【選択図】 図5
【解決手段】互いに異なる色材により画像を形成する第1ないし第4画像形成ステーションと、その各画像形成ステーションの現像装置52a〜52dでのトナーの残量を検出するトナー残量検出センサ407と、このトナー残量検出センサにより各現像装置のトナーの残量を把握し、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、各現像装置のトナーの残量に基づいて、付加画像を形成するトナーが各現像装置のトナーのなかから選択されるように制御する制御部40とを備える。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の色材を用いて単色または多色の画像形成を記録部材に対して行うデジタルカラー複写機やインクジェットプリンタなどの画像形成装置および画像形成システム並びに画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタルカラー複写機等の画像形成装置は、入力されたデータを各色成分に分解して画像処理を施した後、生成された画像データに基づいて単色または多色の画像が形成されるようにしている。このような画像形成装置は、近年、急激な勢いで普及し、コンビニエンスストア等にも設置されるようになってきている。そのため、コピー料金等の画像形成処理にかかる料金の低価格化やサービスなどによって、より多くの使用者を集め、競争に打ち勝とうとしている。
【0003】
その一例として、図9に示すように、コピーの一部に広告を付加印刷して料金を割り引いたり、クーポン券を印刷して使用者に有益となるサービスを提供したりすることが行われている。この場合、画像形成装置では、課金装置や画像形成装置の操作部によって広告やクーポン券の付加印字を選択することができる手段を備え、それを使用者が選択すると、画像形成装置の制御部において、使用者がセットした原稿の画像や入力された画像データの画像が、画像形成装置等に備えられた画像処理装置により処理され、セットした原稿の画像や入力された画像データの画像に広告やクーポン券などの画像が付加された状態で記録部材に画像形成され、その見返りとして料金の割引やサービスを得ることができるようになっている。
【0004】
このような、画像形成装置のシステムでは、通常、広告等に用いるパターンが数種類設けてあり、そのパターンの画像データに基づいて広告等の画像形成が行われる。一方、画像形成装置の各画像形成部では、画像形成に使用される色材は画像データにより異なるために、各色材の消費量に差が生じやすく、何れか1色でも色材がなくなると、フルカラーでの多色画像形成ができない状態になってしまう。このような状態になった場合は、なくなった色材を使用しない画像形成のみ許可することぐらいしかできない。そのため、当然、予め付加されるために用意した広告等の付加画像も付加できない状態となってしまう場合が発生する。
【0005】
そこで、従来、例えば特許文献1に示すように、画像形成装置の複数の画像形成手段の互いに異なる色材の残量が所定量より少なくなったと判別手段が判別した場合に、入力された画像データに基づく画像に対し付加される別の画像データに基づく画像を、各画像形成手段の色材のうちの残量が所定量以上ある他の1つの画像形成手段の色材を用いて、画像形成を行うようにしたものが知られている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−13832号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、判別手段によって画像形成装置の各画像形成手段の色材の残量が所定量より少なくなった時点で、入力された画像データに基づく画像に対し付加される別の画像データに基づく画像を、残量が所定量以上ある他の1つの画像形成手段の色材を用いて画像形成しているため、入力された画像データに基づく画像の画像形成によって残量が所定量より少なくなった画像形成手段の色材がさらに減少し、その色材の残量が極端に減少してしまう状態に陥る。これでは、付加する画像の形成のみならず入力した画像の形成にも支障を来たす上、その残量が極端に減少した色材の画像形成手段においてのみ色材を供給するカートリッジや顕像化ユニットなどの交換といったメンテナンス時期が早々に訪れ、その他の画像形成手段のメンテナンス時期とは大きく食い違い、メンテナンスを効率よく行うことができない。
【0008】
しかも、色材の偏った減少は使用頻度の差にも表れ、色材の減少が著しい画像形成手段では使用頻度も多いために早々に寿命を迎えることになり、その他の画像形成手段は健在であるにも拘わらず、画像形成装置が寿命を終えてしまうことになる。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各画像形成手段の色材を満遍なく使用し、各画像形成手段のメンテナンス時期を同じ時期にして効率的なメンテナンスを行うことができるとともに、各画像形成手段の使用頻度を一定にした延命化を図り得る画像形成装置および画像形成システム並びに画像形成方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、入力された画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置として、互いに異なる色材により画像を形成する複数の画像形成手段と、その各画像形成手段のそれぞれの色材の残量を検出する残量検出手段、または各画像形成手段のそれぞれの色材の消費量を予測する消費量予測手段と、上記残量検出手段または消費量予測手段により上記各画像形成手段のそれぞれの色材の残量を把握し、入力された画像データに基づく画像に対し別の画像データに基づく画像を付加して画像形成を行う際に、上記各画像形成手段のそれぞれの色材の残量に基づいて、上記別の画像データに基づく画像を付加する色材が上記各画像形成手段の色材のなかから選択されるように制御する制御手段とを備えている。
【0011】
この特定事項により、色材の残量を検出する残量検出手段、または色材の消費量を画像データより予測する消費量予測手段によりそれぞれの色材の残量を把握し、その残量に基づいて付加する画像(以下、付加画像と称する)に用いられる色材を制御手段によって選択するように制御されるので、通常、入力された画像データの画像(以下、通常画像と称する)での画像形成を行うことにより生じる各画像形成手段での色材の使用量の差が、各画像形成手段の色材の残量を把握して付加画像を形成する色材を選択的に制御することによって是正され、例えば残量が多い色材を選択して付加画像を形成することで、各画像形成手段の色材の残量が偏ることなく、常に一定にすることが可能となる。その結果、各色材毎の画像形成手段の動作も一定となり、画像形成手段の動作不良や特性不良を防止することが可能となる上、各画像形成手段での色材を供給するカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期を同一にすることも可能となり、メンテナンスを効率よく行うことが可能になる。しかも、各画像形成手段での色材の残量が一定となるように動作が均一に行われ、特定の画像形成手段のみが寿命を迎えることがなくなり、画像形成装置の延命化を図ることが可能となる。
【0012】
特に、制御手段による色材の選択基準を特定するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0013】
つまり、付加画像の色材として各画像形成手段の色材のうちの少なくとも最も残量が多い色材を選択するように制御している。
【0014】
この特定事項により、制御手段によって「最も残量が多い色材」、つまり通常あまり使用されない色材が選択されるため、その色材を有する画像形成手段を積極的に動作させて、該画像形成手段の動作不良や色材の特性低下を抑制することが可能となる。
【0015】
また、付加画像を形成する色材として選択された色材が視認し難い色材であるときに、付加画像を形成する色材としてその他の画像形成手段の色材も加えて選択するように制御している場合には、最も残量が多い色材が視認し難い色材であれば、その色材のみで付加画像を形成しても見え難いため、付加画像を形成する色材として視認し難い色材が選択された場合には、当該色材に加えて他の色材を加えて混合色により付加画像を形成すれば、付加画像が見え易い色調に整えられ、付加画像の視認性を向上させることが可能となる上、複数の色材を混合せずに複数色の付加画像を形成することによってより見え易い付加画像を形成することも可能となる。しかも、制御手段により選択された視認し難い色材が色材の三原色のなかでも特に視認性が低いイエローの色材であれば、このイエローの色材と他の色材とを混色することで、付加画像の視認性を向上させることが可能となる。
【0016】
そして、各画像形成手段の色材の残量がほぼ等しいときに、付加画像を形成する色材として各画像形成手段の全ての色材を選択するように制御している場合には、付加画像を形成する際の特定の色材のみによる色材の残量低下を抑制することが可能となる。しかも、付加画像を形成する色材を特定しないことにより、色調や色数の異なる多種多様の付加画像を形成することが可能となる上、見栄えがよくなるように色材を組合せたり、入力画像に応じて付加画像が見やすいような色調を選択したり、逆にあまり付加画像が目立たなくなるような色調を選択したりして、付加画像を形成することも可能となる。
【0017】
また、別の画像データに基づく画像を付加する色材として各画像形成手段の色材のうちの少なくとも最も残量が多い色材とその次に残量が多い色材とを選択するように制御している場合には、最も残量が多い色材とその次に残量が多い異なる色材とを混色した付加画像が形成され、付加画像の色調を豊富にすることが可能となる上、付加画像を複数色で形成することも可能となる。
【0018】
そして、通常画像に対し付加される付加画像として、画像形成装置本体によって利益を得る管理者に有益な情報よりなる画像を適用している場合には、画像形成装置によって利益を得る管理者に有益な情報、例えば広告などの情報が付加画像として付加される。これにより、管理者は広告を付加画像として付加することによりその提供者から利益が受けられることになる。また、画像形成装置の使用者が付加画像を付加して画像を形成することにより、付加画像の提供者からの広告が使用者に提供され、使用者から利益が得られることになる。
【0019】
特に、上述したような画像形成装置に、その画像形成量に応じて使用者に課金を課す課金装置を付設してなる画像形成システムにおいては、上記課金装置を、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、その画像形成量に応じた課金料を割り引いた課金を使用者に課すように設定している場合には、通常、画像形成に料金を必要とする画像形成システムにおいて、使用者が必要とする通常画像(原稿画像)にそれ以外の別の付加画像を付加することを望まない場合が多いが、通常画像に付加画像を付加しない場合よりも課金料が割り引かれれば、付加画像を付加して画像形成するメリットが使用者にもあることが明白となり、使用者に対し付加画像の付加が促され、原稿画像に付加画像を付加して画像形成する使用者を増やすことが可能となる。また、付加画像を付加して画像形成する使用者が増えるということは、すなわちそのシステムの使用量が増加することに繋がり、付加画像を提供する提供者や、システム管理者にも利益が生じることになり、使用者、提供者、管理者のそれぞれに利益を分かち合うことが可能となる。
【0020】
特に、入力された画像データに基づいて複数の色材または単一の色材により通常画像を形成する画像形成方法として、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、付加画像を付加する色材を各色材の残量に基づいて選択するようにしている場合には、通常画像を形成することにより生じる各色材の使用量の差が是正されて、各色材の残量が偏ることなく常に一定となり、各色材毎の画像形成手段などの動作も一定となって該各画像形成手段の動作不良や特性不良を防止する上、各画像形成手段での色材を供給するカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期も同一にしてメンテナンスを効率よく行え、しかも、色材の残量が一定となれば各画像形成手段での動作も均一となり、各画像形成手段の寿命も均一となって画像形成装置の延命化を図り得る画像形成方法を提供することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
本実施形態では、本発明に係る画像形成装置としての電子写真式のデジタルカラー複写機について説明する。
【0023】
−デジタルカラー複写機1の全体構成の説明−
図1は本形態に係るデジタルカラー複写機1の内部構成の概略を前方から示す縦断正面図である。この図1のように、本デジタルカラー複写機1は、自動原稿搬送部2と、画像を読み取る画像読取部3と、記録媒体Pに対し画像形成を行う画像形成部4とを備えている。以下、各部について説明する。
【0024】
<自動原稿搬送部2の説明>
自動原稿搬送部2は、透明なガラス等で成る原稿台21上にこの原稿台21に対して開閉可能に支持され、原稿台21に対して所定の位置関係をもって装着されている。この自動原稿搬送部2は、原稿を原稿台21の所定位置において画像読取部3に対向するように原稿台21に向かって搬送するようになされている。そして、自動原稿搬送部2は、原稿の画像の読み取りが終了すると、この原稿を排出してから、次の原稿についての搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送動作は、デジタルカラー複写機1全体の動作に関連して制御部40により制御される。
【0025】
<画像読取部3の説明>
画像読取部3は、原稿台21上に載置された原稿の画像や自動原稿搬送部2により1枚ずつ給紙される原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分であって、デジタルカラー複写機1の上部、つまり原稿台21の下方に設けられている。この画像読取部3は、露光光源31、第1〜第3反射鏡32,33,34、結像レンズ35、光電変換素子36を備えている。この場合、露光光源31及び第1反射鏡32によって第1の走査ユニット37が構成されている一方、第2及び第3反射鏡33,34によって第2の走査ユニット38が構成されている。
【0026】
上記露光光源31は、自動原稿搬送部2の原稿台21上に載置された原稿や自動原稿搬送部2を搬送される原稿の画像面に対して光を照射するものである。各反射鏡32,33,34は、図1に破線で光路を示すように、原稿からの反射光像を一旦所定方向(図1では左方向)に偏向(反射)させた後、下方に偏向させ、その後、結像レンズ35に向かうように図中右方向に偏向させるようになっている。
【0027】
第1の走査ユニット37(露光光源31及び第1反射鏡32)は、原稿台21の下面に対し一定の速度を保ちながら所定の走査速度で平行に往復動(図1では左右動)するものである。第2の走査ユニット38(第2及び第3反射鏡33,34)は、原稿台21の下面に対し第1の走査ユニット37と一定の速度関係を保って平行に往復動(図1では左右動)するものである。
【0028】
結像レンズ35は、第2の走査ユニット38の第3反射鏡34により偏向された原稿からの反射光像を縮小し、この縮小された光像を光電変換素子36上の所定位置に結像させるものである。
【0029】
光電変換素子36は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力するものである。光電変換素子36は、白黒画像またはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することができる3ラインのカラーCCDである。この光電変換素子36(CCD)により電気信号に変換された原稿画像情報は、画像処理部300に転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0030】
<画像形成部4の説明>
画像形成部4は、画像形成系41と転写紙搬送系42とを備えている。
【0031】
画像形成系41は、デジタルカラー複写機1の本体10の上部に設けられ、その下側に給紙機構43を備えている。給紙機構43は、上から順に第1、第2、第3および第4の給紙カセット431,432,433、434を備えている。上記第1ないし第4の給紙カセット431〜434には、それぞれ異なるサイズの記録媒体P,P,…が収容されており、ユーザが所望するサイズの記録媒体Pが収容されている用紙カセットから記録媒体Pが順次1枚ずつ取り出されて搬送経路を経て画像形成系41に順次搬送されるようになっている。上記搬送経路の上流端(第1ないし第4の給紙カセット431〜434に対向する部分)にはピックアップローラ435が配設されている。また、各ピックアップローラ435の下流側には、取り出された記録媒体Pを搬送経路に給紙するための複数の給紙ローラ436,…が配設されている。このピックアップローラ435及び各給紙ローラ436の回転により、第1ないし第4の給紙カセット431〜434に収容されている記録媒体Pが選択的に1枚ずつ搬送経路に給紙できるようになっている。そして、搬送経路に給紙された記録媒体Pは、画像形成系41に供給されるようになされている。この画像形成系41に供給される記録媒体Pは、カットシート状の通常用紙であり、画像形成系41の手前(図1では右側)に設けられた上下一対のレジストローラ401,401によって、画像形成系41への供給タイミングが制御部40によって制御されるようになっている。
【0032】
図2に示すように、画像形成系41の下方には、搬送ベルトユニットとしての転写搬送ベルト機構44が設けられている。この転写搬送ベルト機構44は、デジタルカラー複写機1の本体10の略中央部に設けられている。転写搬送ベルト機構44は、デジタルカラー複写機1の本体10の一側(図1では左側)に回動自在に支持された駆動ローラ44aと、本体10の他側(図1では右側)に回動自在に支持された従動ローラ44bと、この両ローラ44a,44b間に張架され、図1中に示す矢印Z方向に駆動する無端の転写搬送ベルト44cとを備え、この転写搬送ベルト44cの表面上に記録媒体Pを静電吸着させることによって、レジストローラ401,401から供給される記録媒体Pを他側(上流側)から一側(下流側)に搬送するようになされている。また、転写搬送ベルト機構44は、転写搬送ベルトクリーニングユニット44dを備えている。この転写搬送ベルトクリーニングユニット44dは、後述する感光体ドラム5a〜5dとの接触により転写搬送ベルト44cに付着したトナーを除去・回収するものであり、これによって記録媒体Pの裏面を汚さないようになされている。転写搬送ベルトクリーニングユニット44dには、転写搬送ベルト44cに接触するクリーニングブレード(図示せず)が設けられており、このクリーニングブレードが接触する転写搬送ベルト44cは、その裏側において転写ベルト支持ローラ44eで支持されている。
【0033】
また、転写搬送ベルト機構44の記録媒体P搬送方向下流側(図1では左側)には定着装置45が設けられ、この定着装置45によって、記録媒体Pに転写形成されたトナー像を記録媒体P上に定着させることが行われる。定着装置45は、熱ヒートローラ45aと、加圧ローラ45bとを上下に備え、転写紙搬ベルト機構44(転写搬送ベルト44c)上を搬送された記録媒体Pを熱ヒートローラ45aと加圧ローラ45bとの間のニップを介して通過させるようにしている。また、上記定着装置45の下流側には切換ゲート46が設けられている。この切換ゲート46は、熱ヒートローラ45aと加圧ローラ45bとの間のニップを通過した定着後の記録媒体Pを本体10の一側外壁に取り付けられた第1排紙トレイ11に対し上下一対の第1排出ローラ11a,11aによってフェイスアップ状態で排出する第1の排出経路と、定着後の記録媒体Pを本体10の一側に沿って上方に搬送し画像形成部4の上方に設けられた第2排紙トレイ12に対し上下一対の第2排出ローラ12a,12aによってフェイスダウン状態で排出する第2の排出経路とに選択的に切り換えるように構成されている。この第2の排出経路は、上記第1ないし第4の給紙カセット431〜434から画像形成系41を経て搬送される記録媒体Pの搬送経路とによって、Sの字状に形成されている。
【0034】
転写搬送ベルト機構44の上方には、画像形成手段としての第1の画像形成ステーションS1、第2の画像形成ステーションS2、第3の画像形成ステーションS3および第4の画像形成ステーションS4がそれぞれ転写搬送ベルト44cに近接して該転写搬送ベルト44cによる記録媒体Pの搬送経路上流側(図1では右側)から順に所定間隔置きに並設されている。この場合、転写搬送ベルト44c上の記録媒体Pは、第1の画像形成ステーションS1、第2の画像形成ステーションS2、第3の画像形成ステーションS3及び第4の画像形成ステーションS4に順次搬送されることになる。
【0035】
各画像形成ステーションS1〜S4は、実質的に同一構成となり、図2に示す矢印F方向にそれぞれ回転する感光体ドラム5a〜5dを具備している。この各感光体ドラム5a〜5dの周囲には、各感光体ドラム5a〜5dを帯電し、各感光体ドラム5a〜5dの外周面上に静電潜像を形成する帯電器51a〜51dと、感光体ドラム5a〜5dの外周面上に形成された静電潜像を色材としてのトナーにより可視像に現像する現像装置52a〜52dと、感光体ドラム5a〜5dの外周面上に現像されたトナー像(可視像)を記録媒体Pに転写する転写用放電器53a〜53dと、感光体ドラム5a〜5dの外周面上に残留するトナーを除去するクリーニング装置54a〜54dとが感光体ドラム5a〜5dの回転方向(矢印F方向)に沿って順次設けられている。
【0036】
転写用放電器53a〜53dには、トナー像を転写するために高電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。転写用放電器53a〜53dは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われたローラよりなる。この導電性の弾性材により、記録媒体Pに対して均一に高電圧が印加されるようになっている。
【0037】
また、各感光体ドラム5a〜5dの上方には、レーザビームスキャナユニット55a〜55d(以下、LSUと称する。)が設けられている。この各LSU55a〜55dは、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図示せず)と、この半導体レーザ素子からのレーザビームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー551a〜551dと、このポリゴンミラー551a〜551dにより偏向されたレーザビームを感光体ドラム5a〜5dの外周面上に結像させるためのfθレンズ(図示せず)およびミラー552a〜552d,553a〜553d,554a〜554dとを備えている。
【0038】
第1の画像形成ステーションS1のLSU55aにはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が入力され、第2の画像形成ステーションS2のLSU55bにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号が入力され、第3の画像形成ステーションS3のLSU55cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が入力され、さらに、第4の画像形成ステーションS4のLSU55dにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が入力されるようになされている。これにより、色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム5a〜5dの外周面上に形成される。
【0039】
第1の画像形成ステーションS1の現像装置52aには黒色のトナーが収容され、第2の画像形成ステーションS2の現像装置52bにはイエロー色のトナーが収容され、第3の画像形成ステーションS3の現像装置52cにはマゼンタ色のトナーが収容され、さらに、第4の画像形成ステーションS4の現像装置52dにはシアン色のトナーが収容されている。この各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dには、トナーの残量を検出するトナー残量検出センサ407(図5に表れる)がそれぞれ設けられている。そして、各感光体ドラム5a〜5dの外周面上の静電潜像は、これら各色のトナーにより可視像に現像され、これにより、画像形成系41において色変換された原稿画像情報が各色のトナーによってトナー像として再現されるようになっている。
【0040】
第1の画像形成ステーションS1と給紙機構43との間には記録媒体吸着用帯電器56が設けられている。この記録媒体吸着用帯電器56は、転写搬送用ベルト44cの表面を帯電するものであり、給紙機構43から供給された記録媒体Pを転写搬送用ベルト44c上に確実に吸着させることによって、第1の画像形成ステーションS1から第4の画像形成ステーションS4までの間で記録媒体Pをズレさせずに搬送するようにしている。
【0041】
一方、第4の画像形成ステーションS4と定着装置45との間には、除電用放電器57が駆動ローラ41aのほぼ真上に位置して設けられている。この除電用放電器57には、転写搬送用ベルト44cに静電吸着されている記録媒体Pを転写搬送用ベルト44cから分離するための交流電流が印加されている。
【0042】
そして、本デジタルカラー複写機1に使用される記録媒体Pは、給紙カセット12から送り出されて給紙機構43の記録媒体搬送経路のガイド内に供給されると、その記録媒体Pの先端部分がセンサ(図示せず)により検知され、このセンサから出力される検知信号に基づいて一対のレジストローラ401,401により一旦停止される。そして、記録媒体Pは、各画像形成ステーションS1〜S4とタイミングをとって、図1の矢印Z方向に回転している転写搬送ベルト44c上に受け渡される。このとき、転写搬送ベルト44cには記録媒体吸着用帯電器56による所定の帯電が施されているため、記録媒体Pは、各画像形成ステーションS1〜S4を通過する間、安定して搬送供給される。
【0043】
各画像形成ステーションS1〜S4においては、各色のトナー像がそれぞれ形成され、転写搬送ベルト44cにより静電吸着されて搬送される記録媒体Pの支持面上で各画像形成ステーションS1〜S4のトナー像が重ね合わされて画像が転写される。そして、第4の画像形成ステーションS4による画像の転写が完了すると、記録媒体Pは、その先端部分から順次陰電用放電器57により転写搬送ベルト44c上から剥離され、定着装置45へと導かれる。この定着装置45においてトナー画像が定着された記録媒体Pは、第1排出ローラ11aまたは第2排出ローラ12aにより第1または第2排出トレイ11,12上に排出される。
【0044】
また、上記画像読取部3は、自動原稿搬送部2との関連した動作により、自動原稿搬送部2にて自動搬送される原稿の画像を読取り、画像データとして画像データ入力部209へと送られ、画像データに対して所定の画像処理が画像処理部300にて施された後、画像処理部300のメモリ(図示せず)に一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の画像を読出して画像形成部4の光書込み部401に転送される。
【0045】
上記画像処理部300は、入力される画像データと、トナーの残量データと、後述する付加画像データ記憶部520に記憶された付加画像の付加パターンなどの情報とを基に、入力される画像データに基づく画像と、付加画像の位置、大きさ、および使用するトナーとを決定して画像形成に使用する画像データを作成する。
【0046】
次に、図3および図4に示すように、デジタルカラー複写機1に備えられた操作パネル6は、画像読取部3に設けられ、操作パネル6の左部分には、タッチパネル液晶表示装置60(LCDと称する)が配置されていて、その右側にテンキー61、スタートキー62、クリアキー63、及び全解除キー64が配置されている。
【0047】
このLCD60の画面上には、種々の画面が切換えられて表示される。これらの画面中では、種々の条件を設定するタッチキーが配置されており、これらのタッチキーを指で直接押圧操作して、各種の条件設定(例えば白黒/カラーのモード選択、原稿の種類選択、自動/手動の選択、その他の特別な機能選択など)が可能になっている。また、操作のガイダンスや警告等もこのLCD60に表示される。付加画像(広告)等の付加するか否かの選択キーを画像形成部4側に設ける場合にはこのLCD60にタッチキーとして設けたり、あるいは、テンキー61などのように操作パネル6上にハードキーとして設ける。ただし、好ましくはLCD60上にタッチキーとして設けることで、本機能を画像形成部4に組込む場合にソフトウエアの追加で済み画像形成部4を共通に使用できる。
【0048】
また、LCD60とテンキー61との間には、画像形成部4を含む複合機として動作する時の機能を切換えるキーとしてプリンタキー65、ファクシミリ/イメージ送信キー66、コピーキー67、およびそれぞれの機能ごとに登録されているジョブ状況を確認するためのジョブキー68等が配置されている。
【0049】
LCD60の右側に配置されたキー群のうち、テンキー61はLCD60画面における数値(複写枚数等)を入力するのに使用するキーであり、スタートキー62はそれぞれの処理モードでの画像形成動作や読取動作の開始を指示するためのキーである。クリアキー63はLCD60に表示される設定値をクリアしたり画像形成動作など現在実行中の動作の中断を行うキーであり、全解除キー64は、読取条件や画像形成条件等の設定をデフォルト値に戻すためのキーである。また、LCD60に表示される割込キーは、実行中の画像形成動作などを一時中断して他の画像形成を許容するためのキーである。この場合、図3ではカラー画像形成モードが選択されている状態を表している。このときコピー濃度などの画像形成や読取時の濃度は自動的に原稿に応じて制御されるようになっている。一方、図4では広告などの付加画像付加モードが選択された状態を表している。
【0050】
図5は、デジタルカラー複写機1の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【0051】
この図5において、画像形成システムは、外部データ入力部209(図示しないパソコン等の周辺機器からの画像データを入力する部分)、画像読取部3、操作部600(操作パネル6)、画像処理部300、画像形成部4、トナー残量判定部530、付加画像データ記憶部520、および画像形成量に応じて使用者に課金を課す課金装置としての課金部550を備えている。この画像形成システムは、制御部40によって、各部分が制御されている。なお、画像形成部4は、上述した転写紙搬送系42、帯電器51a〜51d、光書込み部401、転写用放電器53a〜53d、定着装置45、現像装置52a〜52dおよびトナー残量検出センサ407を備えている。付加画像データ記憶部520に記憶されている付加画像は、デジタルカラー複写機1によって利益を得る管理者に有益な情報、例えば広告などの情報よりなる画像のことである。また、課金部550は、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、その画像形成量に応じた課金料を割り引いた課金を使用者に課すように設定している。この場合、互いに色の異なるトナーを混色して付加画像を形成するようなシステムの管理は、管理者が予め設定していてもよいし、使用者が選択した条件にて付加できるようにしてもよい。また、使用者が付加画像を付加する条件を選択できるようにする場合、多種多様の付加画像パターンや色情報などのデータを予め付加画像データ記憶部520に記憶させておくとよい。
【0052】
図6ないし図8は、本デジタルカラー複写機1の画像形成システムによる画像形成処理の流れを示すフローチャート図である。なお、付加画像以外の原稿画像については、選択されたモードで画像形成されるので、以下では付加画像の画像形成についてのみ説明する。
【0053】
図5のフローチャートに示すように、まず、課金部550に料金が投入されたか確認される(ST1)。次に、操作部600(操作パネル6)スタートキー62が押されたか確認する(ST2)。続いて、原稿画像に加えて付加画像を付加する印刷かどうか確認する(ST3)。ここで、付加画像を付加しない場合には、選択されているモードの通常の画像形成を行い(ST4)、画像形成完了後に通常の料金を算出して(ST5)、釣銭がある場合にはおつりを出して(ST6)、画像形成システムの動作を終了する。
【0054】
一方、付加画像を付加する場合、第1ないし第4画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナーの中から、最も残量の多いトナーが検出される(ST7〜ST10)。その結果、例えば、第4画像形成ステーションS4の現像装置52dのシアン色のトナーの残量が最も多い場合、シアン色のトナーの残量とほぼ同程度の残量のトナーが第1ないし第3画像形成ステーションS1〜S3の現像装置52a〜52cにあるかどうかを検出する(ST12)。ここで、シアン色のトナーの残量と同程度の残量のトナーが第1ないし第3画像形成ステーションS1〜S3の現像装置52a〜52cになければ、付加画像は、シアン色のトナーのみで画像形成される。一方、同程度の残量のトナーが第1ないし第3画像形成ステーションS1〜S3の現像装置52a〜52cにあれば、付加画像は、シアン色とその同程度の残量のトナーとを用いて画像形成される(ST14)。そして、付加画像を付加する画像形成であるので、通常よりも割り引いた料金を算出して原稿画像と付加画像とが形成される(ST15)。その後は、釣銭のある場合には、釣銭を出して画像形成システムの動作を終了する。
【0055】
なお、図7に示すフローチャートのステップST21〜ST23には、第3画像形成ステーションS3の現像装置52cのマゼンダ色のトナーが最も多い場合の画像形成処理が、図8に示すフローチャートのステップST31〜ST33には、第1画像形成ステーションS1の現像装置52aのブラック色のトナーが最も多い場合の画像形成処理がそれぞれ示されているが、シアン色のトナーの場合とほぼ同様であるので、説明を省略する。
【0056】
一方、第2画像形成ステーションS2の現像装置52bのイエロー色のトナーの残量が最も多い場合は、イエロー色のトナーとイエロー色のトナーの次に残量の多いトナーとを用いて付加画像が形成される(ST11)。これは、イエロー色のトナーのみで付加画像を付加した場合に、視認性が低く付加した付加画像が見難いためであり、わざと他の第1,第3および第4画像形成ステーションS1,S3,S4の現像装置52a,52c,52dのトナーを含めた付加画像に対する画像形成が行われるようになっている。なお、本実施形態では、イエロー色のトナーを単独で用いて付加画像を形成する動作を行わないように設定されているが、イエロー色のトナーのみで付加画像を形成すれば、付加画像を目立ち難くすることができるので、用途によってはイエロー色のトナーを単独で用いる付加画像の形成を実行できるように設定しても良い。
【0057】
また、全ての画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナーの残量がほぼ等しい場合には、各現像装置52a〜52dのトナーの残量に差がないので、どの色のトナーを用いて付加画像を形成してもよいような画像処理が行われる(ST16)。さらに、全ての画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナーの残量に差がほとんどない場合には、記憶されている過去の履歴に応じて、付加画像に対して使用頻度が低い画像形成ステーションの現像装置のトナーを積極的に使用するように設定しても良く、こうすることにより、特定の画像形成ステーションの現像装置のトナーの残量が極端に減少することが防ぎやすくなる。また、トナーの色によって価格が異なる場合には、価格の低い色のトナーを積極的に用いるように設定しても良く、こうすることにより、付加画像を付加することにより発生するコストがわずかではあるが低減されることになる。
【0058】
したがって、上記実施形態では、第1ないし第4画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dに収容されているトナーの残量をそれぞれ個別に検出するトナー残量検出センサ407によりそれぞれのトナー色の残量を把握し、その残量に基づいて付加する付加画像に用いられるトナー色を制御部40によって選択するように制御されるので、通常、外部データ入力部209から入力された画像データの通常画像での画像形成を行うことにより生じる各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーの使用量の差が、各画像形成ステーションS1〜S4の各現像装置52a〜52dでのトナーの残量を把握して付加画像を形成するトナー色を選択的に制御することによって是正され、例えば残量が多い画像形成ステーションの現像装置でのトナーを選択して付加画像を形成することで、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナーの残量が偏ることなく、常に一定にすることができる。その結果、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナー毎の動作も一定となり、各画像形成ステーションS1〜S4の動作不良やトナーの特性不良を防止することができる上、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーを供給するカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期を同一にすることもでき、メンテナンスを効率よく行うことができる。しかも、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーの残量が一定となるように動作が均一に行われ、特定の画像形成ステーションS1〜S4のみが寿命を迎えることがなくなり、デジタルカラー複写機1の延命化を図ることができる。
【0059】
特に、付加画像を形成する際に選択されたトナーが視認し難い第2画像形成ステーションS2の現像装置52bのイエロー色のトナーであるときに、付加画像を形成するトナーとしてその他の第1,第3および第4画像形成ステーションS1,S3,S4の現像装置52a,52c,52dのトナーも加えて選択するように制御しているので、最も残量が多いトナーが視認し難いイエロー色のトナーであれば、そのイエロー色のトナーのみで付加画像を形成しても見え難いため、当該イエロー色のトナーに加えて他の色のトナーを加えて混合色により付加画像を形成すれば、付加画像が見え易い色調に整えられ、付加画像の視認性を向上させることができる上、複数のトナーを混合せずに複数色の付加画像を形成することによってより見え易い付加画像を形成することもできる。
【0060】
また、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーの残量がほぼ等しいときに、付加画像を形成するトナーとして各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dの全てのトナーを選択するように制御していれば、付加画像を形成する際の特定のトナーのみによるトナーの残量低下を抑制することができる。しかも、付加画像を形成するトナーを特定しないことにより、色調や色数の異なる多種多様の付加画像を形成することができる上、見栄えがよくなるようにトナーを組合せたり、通常画像に応じて付加画像が見やすいような色調を選択したり、逆にあまり付加画像が目立たなくなるような色調を選択したりして、付加画像を形成することもできる。
【0061】
そして、付加画像を形成するトナーとして、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナーのうちの少なくとも最も残量が多いトナーとその次に残量が多いトナーとを選択するように制御していれば、最も残量が多いトナーとその次に残量が多い異なる色のトナーとを混色した付加画像が形成され、付加画像の色調を豊富にすることができる上、付加画像を複数色で形成することもできる。
【0062】
また、付加画像データ記憶部520に記憶されている付加画像は、デジタルカラー複写機1によって利益を得る管理者に有益な情報、例えば広告などの情報よりなる画像のことであるので、管理者は広告を付加画像として付加することによりその提供者から利益を受けることができる。また、デジタルカラー複写機1の使用者が付加画像を付加して画像を形成することにより、付加画像の提供者からの広告が使用者に提供され、使用者から利益を得ることができる。
【0063】
そして、画像形成システムに、画像形成量に応じて使用者に課金を課す課金部550を備え、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、その画像形成量に応じた課金料を割り引いた課金を使用者に課すように設定しているので、通常、画像形成に料金を必要とする画像形成システムにおいて、使用者が必要とする通常画像(原稿画像)にそれ以外の別の付加画像を付加することを望まない場合が多いが、通常画像に付加画像を付加しない場合よりも課金料が割り引かれれば、付加画像を付加して画像形成するメリットが使用者にもあることが明白となり、使用者に対し付加画像の付加が促され、原稿画像に付加画像を付加して画像形成する使用者を増やすことができる。また、付加画像を付加して画像形成する使用者が増えるということは、すなわちそのシステムの使用量が増加することに繋がり、付加画像を提供する提供者や、システム管理者にも利益が生じることになり、使用者、提供者、管理者のそれぞれに利益を分かち合うことができる。
【0064】
更に、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、付加画像を形成するトナー色を各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーの残量に基づいて選択する画像形成方法を採用しているので、通常画像を形成することにより生じる各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーの使用量の差が是正されて、各現像装置52a〜52dでのトナーの残量が偏ることなく常に一定となり、各トナー毎の画像形成ステーションS1〜S4の動作も一定となって該各画像形成ステーションS1〜S4の動作不良や特性不良を防止する上、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーを供給するカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期も同一にしてメンテナンスを効率よく行え、しかも、各現像装置52a〜52dでのトナーの残量が一定となれば各画像形成ステーションS1〜S4での動作も均一となり、各画像形成ステーションS1〜S4の寿命も均一となってデジタルカラー複写機1の延命化を図り得る画像形成方法を提供することができる。
【0065】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナー残量検出センサ407によりトナーの残量を直接検出するようにしたが、各画像形成ステーションの現像装置でのそれぞれのトナーの消費量を画像形成時の基になる画像データから予測する消費量予測手段によって各現像装置のトナーの残量が間接的に検出されるようにしてもよい。
【0066】
また、上記実施形態では、デジタルカラー複写機1に適用した場合について述べたが、カラーインクジェットプリンタにも適用できるのはもちろんである。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、以下のような効果が発揮される。先ず、色材の残量を検出する残量検出手段、または色材の消費量を画像データより予測する消費量予測手段によりそれぞれの色材の残量を把握し、その残量に基づいて付加画像に用いる色材を制御手段によって選択するように制御することで、通常画像での画像形成を行うことにより生じる各画像形成手段での色材の使用量の差を是正し、各画像形成手段の色材の残量を偏らせることなく常に一定にすることができ、各色材毎の画像形成手段の動作も一定となって画像形成手段の動作不良や特性不良を防止することができる上、各画像形成手段のカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期を同一にすることもでき、メンテナンスを効率よく行うことができる。しかも、各画像形成手段での色材の残量を一定とするように動作を均一に行って、特定の画像形成手段のみを寿命に至らせず、画像形成装置の延命化を図ることができる。
【0068】
特に、付加画像の色材として各画像形成手段の色材のうちの少なくとも最も残量が多い色材を選択することで、通常あまり使用されない色材を選択してその画像形成手段を積極的に動作させ、該画像形成手段の動作不良や色材の特性低下を抑制することができる。
【0069】
また、付加画像を形成する色材として視認し難い色材を選択したときに、付加画像を形成する色材としてその他の画像形成手段の色材も加えて選択するように制御することで、最も残量が多く視認し難い色材に他の色材を加えた混合色により付加画像を形成して付加画像を見え易い色調に整えれ、付加画像の視認性を向上させることができる上、複数の色材を混合せずに複数色の付加画像を形成することによってより見え易い付加画像を形成することもできる。しかも、視認し難い色材がイエローの色材であっても、このイエローの色材と他の色材とを混色すれば、付加画像の視認性を向上させることができる。
【0070】
そして、各画像形成手段の色材の残量がほぼ等しいときに、付加画像を形成する色材として各画像形成手段の全ての色材を選択するように制御することで、付加画像を形成する際の特定の色材のみによる色材の残量低下を抑制することができる。しかも、付加画像を形成する色材を特定しないことにより、色調や色数の異なる多種多様の付加画像を形成することができる上、見栄えがよくなるように色材を組合せたり、入力画像に応じて付加画像が見やすいような色調を選択したり、逆にあまり付加画像が目立たなくなるような色調を選択したりして、付加画像を形成することもできる。
【0071】
また、付加画像を形成する色材として最も残量が多い色材とその次に残量が多い色材とを選択するように制御することで、異なる色材同士を混色した付加画像を形成でき、付加画像の色調を豊富にすることができる上、付加画像を複数色で形成することもできる。
【0072】
そして、画像形成装置本体によって利益を得る管理者に有益な広告などの情報よりなる画像を付加画像として形成することで、付加画像の提供者から管理者に利益を受けることができる上、付加画像の提供者からの広告を使用者に提供して使用者から利益を得ることができる。
【0073】
特に、画像形成量に応じて使用者に課金を課す課金装置を付設してなる画像形成システムによれば、通常画像に付加画像を付加する際に、その画像形成量に応じた課金料を割り引いた課金を使用者に課すように設定しておけば、付加画像を付加して画像形成するメリットが使用者にもあることが明白となって使用者に対し付加画像の付加を促し、原稿画像に付加画像を付加して画像形成する使用者を増やすことができる。また、付加画像を付加して画像形成する使用者が増えれば、システムの使用量も増加し、付加画像を提供する提供者や、システム管理者にも利益が生じて、使用者、提供者、管理者のそれぞれに利益を分かち合うことができる。
【0074】
更に、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、付加画像を付加する色材を各色材の残量に基づいて選択する画像形成方法を採用することで、通常画像を形成することにより生じる各色材の使用量の差を是正して、各色材の残量を偏らせることなく常に一定にし、各色材毎の画像形成手段などの動作も一定となって該各画像形成手段の動作不良や特性不良を防止できる上、各画像形成手段での色材を供給するカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期も同一にしてメンテナンスを効率よく行え、しかも、色材の残量が一定となれば各画像形成手段での動作も均一となって各画像形成手段の寿命も均一にした画像形成装置の延命化を図り得る画像形成方法を提供することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機を正面から見た断面図である。
【図2】デジタルカラー複写機の画像形成部を詳細を示す正面から見た拡大断面図である。
【図3】カラー画像形成モードが選択されている状態を示す操作パネルの平面図である。
【図4】広告などの付加画像付加モードが選択された状態を示す操作パネルの平面図である。
【図5】デジタルカラー複写機の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【図6】デジタルカラー複写機の画像形成システムによる画像形成処理の流れを示すフローチャート図である。
【図7】第3画像形成ステーションの現像装置のマゼンダ色のトナーの残量が一番多いときの画像形成処理の流れを示すフローチャート図である。
【図8】第1画像形成ステーションの現像装置のブラック色のトナーの残量が一番多いときの画像形成処理の流れを示すフローチャート図である。
【図9】従来例に係わる付加画像を記録部材にプリントした状態を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカラー複写機(画像形成装置)
40 制御部(制御手段)
407 トナー残量検出センサ(残量検出手段)
550 課金部(課金装置)
S1〜S4 第1ないし第4画像形成ステーション(画像形成手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の色材を用いて単色または多色の画像形成を記録部材に対して行うデジタルカラー複写機やインクジェットプリンタなどの画像形成装置および画像形成システム並びに画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタルカラー複写機等の画像形成装置は、入力されたデータを各色成分に分解して画像処理を施した後、生成された画像データに基づいて単色または多色の画像が形成されるようにしている。このような画像形成装置は、近年、急激な勢いで普及し、コンビニエンスストア等にも設置されるようになってきている。そのため、コピー料金等の画像形成処理にかかる料金の低価格化やサービスなどによって、より多くの使用者を集め、競争に打ち勝とうとしている。
【0003】
その一例として、図9に示すように、コピーの一部に広告を付加印刷して料金を割り引いたり、クーポン券を印刷して使用者に有益となるサービスを提供したりすることが行われている。この場合、画像形成装置では、課金装置や画像形成装置の操作部によって広告やクーポン券の付加印字を選択することができる手段を備え、それを使用者が選択すると、画像形成装置の制御部において、使用者がセットした原稿の画像や入力された画像データの画像が、画像形成装置等に備えられた画像処理装置により処理され、セットした原稿の画像や入力された画像データの画像に広告やクーポン券などの画像が付加された状態で記録部材に画像形成され、その見返りとして料金の割引やサービスを得ることができるようになっている。
【0004】
このような、画像形成装置のシステムでは、通常、広告等に用いるパターンが数種類設けてあり、そのパターンの画像データに基づいて広告等の画像形成が行われる。一方、画像形成装置の各画像形成部では、画像形成に使用される色材は画像データにより異なるために、各色材の消費量に差が生じやすく、何れか1色でも色材がなくなると、フルカラーでの多色画像形成ができない状態になってしまう。このような状態になった場合は、なくなった色材を使用しない画像形成のみ許可することぐらいしかできない。そのため、当然、予め付加されるために用意した広告等の付加画像も付加できない状態となってしまう場合が発生する。
【0005】
そこで、従来、例えば特許文献1に示すように、画像形成装置の複数の画像形成手段の互いに異なる色材の残量が所定量より少なくなったと判別手段が判別した場合に、入力された画像データに基づく画像に対し付加される別の画像データに基づく画像を、各画像形成手段の色材のうちの残量が所定量以上ある他の1つの画像形成手段の色材を用いて、画像形成を行うようにしたものが知られている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−13832号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、判別手段によって画像形成装置の各画像形成手段の色材の残量が所定量より少なくなった時点で、入力された画像データに基づく画像に対し付加される別の画像データに基づく画像を、残量が所定量以上ある他の1つの画像形成手段の色材を用いて画像形成しているため、入力された画像データに基づく画像の画像形成によって残量が所定量より少なくなった画像形成手段の色材がさらに減少し、その色材の残量が極端に減少してしまう状態に陥る。これでは、付加する画像の形成のみならず入力した画像の形成にも支障を来たす上、その残量が極端に減少した色材の画像形成手段においてのみ色材を供給するカートリッジや顕像化ユニットなどの交換といったメンテナンス時期が早々に訪れ、その他の画像形成手段のメンテナンス時期とは大きく食い違い、メンテナンスを効率よく行うことができない。
【0008】
しかも、色材の偏った減少は使用頻度の差にも表れ、色材の減少が著しい画像形成手段では使用頻度も多いために早々に寿命を迎えることになり、その他の画像形成手段は健在であるにも拘わらず、画像形成装置が寿命を終えてしまうことになる。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各画像形成手段の色材を満遍なく使用し、各画像形成手段のメンテナンス時期を同じ時期にして効率的なメンテナンスを行うことができるとともに、各画像形成手段の使用頻度を一定にした延命化を図り得る画像形成装置および画像形成システム並びに画像形成方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、入力された画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置として、互いに異なる色材により画像を形成する複数の画像形成手段と、その各画像形成手段のそれぞれの色材の残量を検出する残量検出手段、または各画像形成手段のそれぞれの色材の消費量を予測する消費量予測手段と、上記残量検出手段または消費量予測手段により上記各画像形成手段のそれぞれの色材の残量を把握し、入力された画像データに基づく画像に対し別の画像データに基づく画像を付加して画像形成を行う際に、上記各画像形成手段のそれぞれの色材の残量に基づいて、上記別の画像データに基づく画像を付加する色材が上記各画像形成手段の色材のなかから選択されるように制御する制御手段とを備えている。
【0011】
この特定事項により、色材の残量を検出する残量検出手段、または色材の消費量を画像データより予測する消費量予測手段によりそれぞれの色材の残量を把握し、その残量に基づいて付加する画像(以下、付加画像と称する)に用いられる色材を制御手段によって選択するように制御されるので、通常、入力された画像データの画像(以下、通常画像と称する)での画像形成を行うことにより生じる各画像形成手段での色材の使用量の差が、各画像形成手段の色材の残量を把握して付加画像を形成する色材を選択的に制御することによって是正され、例えば残量が多い色材を選択して付加画像を形成することで、各画像形成手段の色材の残量が偏ることなく、常に一定にすることが可能となる。その結果、各色材毎の画像形成手段の動作も一定となり、画像形成手段の動作不良や特性不良を防止することが可能となる上、各画像形成手段での色材を供給するカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期を同一にすることも可能となり、メンテナンスを効率よく行うことが可能になる。しかも、各画像形成手段での色材の残量が一定となるように動作が均一に行われ、特定の画像形成手段のみが寿命を迎えることがなくなり、画像形成装置の延命化を図ることが可能となる。
【0012】
特に、制御手段による色材の選択基準を特定するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0013】
つまり、付加画像の色材として各画像形成手段の色材のうちの少なくとも最も残量が多い色材を選択するように制御している。
【0014】
この特定事項により、制御手段によって「最も残量が多い色材」、つまり通常あまり使用されない色材が選択されるため、その色材を有する画像形成手段を積極的に動作させて、該画像形成手段の動作不良や色材の特性低下を抑制することが可能となる。
【0015】
また、付加画像を形成する色材として選択された色材が視認し難い色材であるときに、付加画像を形成する色材としてその他の画像形成手段の色材も加えて選択するように制御している場合には、最も残量が多い色材が視認し難い色材であれば、その色材のみで付加画像を形成しても見え難いため、付加画像を形成する色材として視認し難い色材が選択された場合には、当該色材に加えて他の色材を加えて混合色により付加画像を形成すれば、付加画像が見え易い色調に整えられ、付加画像の視認性を向上させることが可能となる上、複数の色材を混合せずに複数色の付加画像を形成することによってより見え易い付加画像を形成することも可能となる。しかも、制御手段により選択された視認し難い色材が色材の三原色のなかでも特に視認性が低いイエローの色材であれば、このイエローの色材と他の色材とを混色することで、付加画像の視認性を向上させることが可能となる。
【0016】
そして、各画像形成手段の色材の残量がほぼ等しいときに、付加画像を形成する色材として各画像形成手段の全ての色材を選択するように制御している場合には、付加画像を形成する際の特定の色材のみによる色材の残量低下を抑制することが可能となる。しかも、付加画像を形成する色材を特定しないことにより、色調や色数の異なる多種多様の付加画像を形成することが可能となる上、見栄えがよくなるように色材を組合せたり、入力画像に応じて付加画像が見やすいような色調を選択したり、逆にあまり付加画像が目立たなくなるような色調を選択したりして、付加画像を形成することも可能となる。
【0017】
また、別の画像データに基づく画像を付加する色材として各画像形成手段の色材のうちの少なくとも最も残量が多い色材とその次に残量が多い色材とを選択するように制御している場合には、最も残量が多い色材とその次に残量が多い異なる色材とを混色した付加画像が形成され、付加画像の色調を豊富にすることが可能となる上、付加画像を複数色で形成することも可能となる。
【0018】
そして、通常画像に対し付加される付加画像として、画像形成装置本体によって利益を得る管理者に有益な情報よりなる画像を適用している場合には、画像形成装置によって利益を得る管理者に有益な情報、例えば広告などの情報が付加画像として付加される。これにより、管理者は広告を付加画像として付加することによりその提供者から利益が受けられることになる。また、画像形成装置の使用者が付加画像を付加して画像を形成することにより、付加画像の提供者からの広告が使用者に提供され、使用者から利益が得られることになる。
【0019】
特に、上述したような画像形成装置に、その画像形成量に応じて使用者に課金を課す課金装置を付設してなる画像形成システムにおいては、上記課金装置を、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、その画像形成量に応じた課金料を割り引いた課金を使用者に課すように設定している場合には、通常、画像形成に料金を必要とする画像形成システムにおいて、使用者が必要とする通常画像(原稿画像)にそれ以外の別の付加画像を付加することを望まない場合が多いが、通常画像に付加画像を付加しない場合よりも課金料が割り引かれれば、付加画像を付加して画像形成するメリットが使用者にもあることが明白となり、使用者に対し付加画像の付加が促され、原稿画像に付加画像を付加して画像形成する使用者を増やすことが可能となる。また、付加画像を付加して画像形成する使用者が増えるということは、すなわちそのシステムの使用量が増加することに繋がり、付加画像を提供する提供者や、システム管理者にも利益が生じることになり、使用者、提供者、管理者のそれぞれに利益を分かち合うことが可能となる。
【0020】
特に、入力された画像データに基づいて複数の色材または単一の色材により通常画像を形成する画像形成方法として、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、付加画像を付加する色材を各色材の残量に基づいて選択するようにしている場合には、通常画像を形成することにより生じる各色材の使用量の差が是正されて、各色材の残量が偏ることなく常に一定となり、各色材毎の画像形成手段などの動作も一定となって該各画像形成手段の動作不良や特性不良を防止する上、各画像形成手段での色材を供給するカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期も同一にしてメンテナンスを効率よく行え、しかも、色材の残量が一定となれば各画像形成手段での動作も均一となり、各画像形成手段の寿命も均一となって画像形成装置の延命化を図り得る画像形成方法を提供することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
本実施形態では、本発明に係る画像形成装置としての電子写真式のデジタルカラー複写機について説明する。
【0023】
−デジタルカラー複写機1の全体構成の説明−
図1は本形態に係るデジタルカラー複写機1の内部構成の概略を前方から示す縦断正面図である。この図1のように、本デジタルカラー複写機1は、自動原稿搬送部2と、画像を読み取る画像読取部3と、記録媒体Pに対し画像形成を行う画像形成部4とを備えている。以下、各部について説明する。
【0024】
<自動原稿搬送部2の説明>
自動原稿搬送部2は、透明なガラス等で成る原稿台21上にこの原稿台21に対して開閉可能に支持され、原稿台21に対して所定の位置関係をもって装着されている。この自動原稿搬送部2は、原稿を原稿台21の所定位置において画像読取部3に対向するように原稿台21に向かって搬送するようになされている。そして、自動原稿搬送部2は、原稿の画像の読み取りが終了すると、この原稿を排出してから、次の原稿についての搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送動作は、デジタルカラー複写機1全体の動作に関連して制御部40により制御される。
【0025】
<画像読取部3の説明>
画像読取部3は、原稿台21上に載置された原稿の画像や自動原稿搬送部2により1枚ずつ給紙される原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分であって、デジタルカラー複写機1の上部、つまり原稿台21の下方に設けられている。この画像読取部3は、露光光源31、第1〜第3反射鏡32,33,34、結像レンズ35、光電変換素子36を備えている。この場合、露光光源31及び第1反射鏡32によって第1の走査ユニット37が構成されている一方、第2及び第3反射鏡33,34によって第2の走査ユニット38が構成されている。
【0026】
上記露光光源31は、自動原稿搬送部2の原稿台21上に載置された原稿や自動原稿搬送部2を搬送される原稿の画像面に対して光を照射するものである。各反射鏡32,33,34は、図1に破線で光路を示すように、原稿からの反射光像を一旦所定方向(図1では左方向)に偏向(反射)させた後、下方に偏向させ、その後、結像レンズ35に向かうように図中右方向に偏向させるようになっている。
【0027】
第1の走査ユニット37(露光光源31及び第1反射鏡32)は、原稿台21の下面に対し一定の速度を保ちながら所定の走査速度で平行に往復動(図1では左右動)するものである。第2の走査ユニット38(第2及び第3反射鏡33,34)は、原稿台21の下面に対し第1の走査ユニット37と一定の速度関係を保って平行に往復動(図1では左右動)するものである。
【0028】
結像レンズ35は、第2の走査ユニット38の第3反射鏡34により偏向された原稿からの反射光像を縮小し、この縮小された光像を光電変換素子36上の所定位置に結像させるものである。
【0029】
光電変換素子36は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力するものである。光電変換素子36は、白黒画像またはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することができる3ラインのカラーCCDである。この光電変換素子36(CCD)により電気信号に変換された原稿画像情報は、画像処理部300に転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0030】
<画像形成部4の説明>
画像形成部4は、画像形成系41と転写紙搬送系42とを備えている。
【0031】
画像形成系41は、デジタルカラー複写機1の本体10の上部に設けられ、その下側に給紙機構43を備えている。給紙機構43は、上から順に第1、第2、第3および第4の給紙カセット431,432,433、434を備えている。上記第1ないし第4の給紙カセット431〜434には、それぞれ異なるサイズの記録媒体P,P,…が収容されており、ユーザが所望するサイズの記録媒体Pが収容されている用紙カセットから記録媒体Pが順次1枚ずつ取り出されて搬送経路を経て画像形成系41に順次搬送されるようになっている。上記搬送経路の上流端(第1ないし第4の給紙カセット431〜434に対向する部分)にはピックアップローラ435が配設されている。また、各ピックアップローラ435の下流側には、取り出された記録媒体Pを搬送経路に給紙するための複数の給紙ローラ436,…が配設されている。このピックアップローラ435及び各給紙ローラ436の回転により、第1ないし第4の給紙カセット431〜434に収容されている記録媒体Pが選択的に1枚ずつ搬送経路に給紙できるようになっている。そして、搬送経路に給紙された記録媒体Pは、画像形成系41に供給されるようになされている。この画像形成系41に供給される記録媒体Pは、カットシート状の通常用紙であり、画像形成系41の手前(図1では右側)に設けられた上下一対のレジストローラ401,401によって、画像形成系41への供給タイミングが制御部40によって制御されるようになっている。
【0032】
図2に示すように、画像形成系41の下方には、搬送ベルトユニットとしての転写搬送ベルト機構44が設けられている。この転写搬送ベルト機構44は、デジタルカラー複写機1の本体10の略中央部に設けられている。転写搬送ベルト機構44は、デジタルカラー複写機1の本体10の一側(図1では左側)に回動自在に支持された駆動ローラ44aと、本体10の他側(図1では右側)に回動自在に支持された従動ローラ44bと、この両ローラ44a,44b間に張架され、図1中に示す矢印Z方向に駆動する無端の転写搬送ベルト44cとを備え、この転写搬送ベルト44cの表面上に記録媒体Pを静電吸着させることによって、レジストローラ401,401から供給される記録媒体Pを他側(上流側)から一側(下流側)に搬送するようになされている。また、転写搬送ベルト機構44は、転写搬送ベルトクリーニングユニット44dを備えている。この転写搬送ベルトクリーニングユニット44dは、後述する感光体ドラム5a〜5dとの接触により転写搬送ベルト44cに付着したトナーを除去・回収するものであり、これによって記録媒体Pの裏面を汚さないようになされている。転写搬送ベルトクリーニングユニット44dには、転写搬送ベルト44cに接触するクリーニングブレード(図示せず)が設けられており、このクリーニングブレードが接触する転写搬送ベルト44cは、その裏側において転写ベルト支持ローラ44eで支持されている。
【0033】
また、転写搬送ベルト機構44の記録媒体P搬送方向下流側(図1では左側)には定着装置45が設けられ、この定着装置45によって、記録媒体Pに転写形成されたトナー像を記録媒体P上に定着させることが行われる。定着装置45は、熱ヒートローラ45aと、加圧ローラ45bとを上下に備え、転写紙搬ベルト機構44(転写搬送ベルト44c)上を搬送された記録媒体Pを熱ヒートローラ45aと加圧ローラ45bとの間のニップを介して通過させるようにしている。また、上記定着装置45の下流側には切換ゲート46が設けられている。この切換ゲート46は、熱ヒートローラ45aと加圧ローラ45bとの間のニップを通過した定着後の記録媒体Pを本体10の一側外壁に取り付けられた第1排紙トレイ11に対し上下一対の第1排出ローラ11a,11aによってフェイスアップ状態で排出する第1の排出経路と、定着後の記録媒体Pを本体10の一側に沿って上方に搬送し画像形成部4の上方に設けられた第2排紙トレイ12に対し上下一対の第2排出ローラ12a,12aによってフェイスダウン状態で排出する第2の排出経路とに選択的に切り換えるように構成されている。この第2の排出経路は、上記第1ないし第4の給紙カセット431〜434から画像形成系41を経て搬送される記録媒体Pの搬送経路とによって、Sの字状に形成されている。
【0034】
転写搬送ベルト機構44の上方には、画像形成手段としての第1の画像形成ステーションS1、第2の画像形成ステーションS2、第3の画像形成ステーションS3および第4の画像形成ステーションS4がそれぞれ転写搬送ベルト44cに近接して該転写搬送ベルト44cによる記録媒体Pの搬送経路上流側(図1では右側)から順に所定間隔置きに並設されている。この場合、転写搬送ベルト44c上の記録媒体Pは、第1の画像形成ステーションS1、第2の画像形成ステーションS2、第3の画像形成ステーションS3及び第4の画像形成ステーションS4に順次搬送されることになる。
【0035】
各画像形成ステーションS1〜S4は、実質的に同一構成となり、図2に示す矢印F方向にそれぞれ回転する感光体ドラム5a〜5dを具備している。この各感光体ドラム5a〜5dの周囲には、各感光体ドラム5a〜5dを帯電し、各感光体ドラム5a〜5dの外周面上に静電潜像を形成する帯電器51a〜51dと、感光体ドラム5a〜5dの外周面上に形成された静電潜像を色材としてのトナーにより可視像に現像する現像装置52a〜52dと、感光体ドラム5a〜5dの外周面上に現像されたトナー像(可視像)を記録媒体Pに転写する転写用放電器53a〜53dと、感光体ドラム5a〜5dの外周面上に残留するトナーを除去するクリーニング装置54a〜54dとが感光体ドラム5a〜5dの回転方向(矢印F方向)に沿って順次設けられている。
【0036】
転写用放電器53a〜53dには、トナー像を転写するために高電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。転写用放電器53a〜53dは、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われたローラよりなる。この導電性の弾性材により、記録媒体Pに対して均一に高電圧が印加されるようになっている。
【0037】
また、各感光体ドラム5a〜5dの上方には、レーザビームスキャナユニット55a〜55d(以下、LSUと称する。)が設けられている。この各LSU55a〜55dは、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図示せず)と、この半導体レーザ素子からのレーザビームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー551a〜551dと、このポリゴンミラー551a〜551dにより偏向されたレーザビームを感光体ドラム5a〜5dの外周面上に結像させるためのfθレンズ(図示せず)およびミラー552a〜552d,553a〜553d,554a〜554dとを備えている。
【0038】
第1の画像形成ステーションS1のLSU55aにはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が入力され、第2の画像形成ステーションS2のLSU55bにはカラー原稿画像のイエロー色成分像に対応する画素信号が入力され、第3の画像形成ステーションS3のLSU55cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が入力され、さらに、第4の画像形成ステーションS4のLSU55dにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が入力されるようになされている。これにより、色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム5a〜5dの外周面上に形成される。
【0039】
第1の画像形成ステーションS1の現像装置52aには黒色のトナーが収容され、第2の画像形成ステーションS2の現像装置52bにはイエロー色のトナーが収容され、第3の画像形成ステーションS3の現像装置52cにはマゼンタ色のトナーが収容され、さらに、第4の画像形成ステーションS4の現像装置52dにはシアン色のトナーが収容されている。この各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dには、トナーの残量を検出するトナー残量検出センサ407(図5に表れる)がそれぞれ設けられている。そして、各感光体ドラム5a〜5dの外周面上の静電潜像は、これら各色のトナーにより可視像に現像され、これにより、画像形成系41において色変換された原稿画像情報が各色のトナーによってトナー像として再現されるようになっている。
【0040】
第1の画像形成ステーションS1と給紙機構43との間には記録媒体吸着用帯電器56が設けられている。この記録媒体吸着用帯電器56は、転写搬送用ベルト44cの表面を帯電するものであり、給紙機構43から供給された記録媒体Pを転写搬送用ベルト44c上に確実に吸着させることによって、第1の画像形成ステーションS1から第4の画像形成ステーションS4までの間で記録媒体Pをズレさせずに搬送するようにしている。
【0041】
一方、第4の画像形成ステーションS4と定着装置45との間には、除電用放電器57が駆動ローラ41aのほぼ真上に位置して設けられている。この除電用放電器57には、転写搬送用ベルト44cに静電吸着されている記録媒体Pを転写搬送用ベルト44cから分離するための交流電流が印加されている。
【0042】
そして、本デジタルカラー複写機1に使用される記録媒体Pは、給紙カセット12から送り出されて給紙機構43の記録媒体搬送経路のガイド内に供給されると、その記録媒体Pの先端部分がセンサ(図示せず)により検知され、このセンサから出力される検知信号に基づいて一対のレジストローラ401,401により一旦停止される。そして、記録媒体Pは、各画像形成ステーションS1〜S4とタイミングをとって、図1の矢印Z方向に回転している転写搬送ベルト44c上に受け渡される。このとき、転写搬送ベルト44cには記録媒体吸着用帯電器56による所定の帯電が施されているため、記録媒体Pは、各画像形成ステーションS1〜S4を通過する間、安定して搬送供給される。
【0043】
各画像形成ステーションS1〜S4においては、各色のトナー像がそれぞれ形成され、転写搬送ベルト44cにより静電吸着されて搬送される記録媒体Pの支持面上で各画像形成ステーションS1〜S4のトナー像が重ね合わされて画像が転写される。そして、第4の画像形成ステーションS4による画像の転写が完了すると、記録媒体Pは、その先端部分から順次陰電用放電器57により転写搬送ベルト44c上から剥離され、定着装置45へと導かれる。この定着装置45においてトナー画像が定着された記録媒体Pは、第1排出ローラ11aまたは第2排出ローラ12aにより第1または第2排出トレイ11,12上に排出される。
【0044】
また、上記画像読取部3は、自動原稿搬送部2との関連した動作により、自動原稿搬送部2にて自動搬送される原稿の画像を読取り、画像データとして画像データ入力部209へと送られ、画像データに対して所定の画像処理が画像処理部300にて施された後、画像処理部300のメモリ(図示せず)に一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の画像を読出して画像形成部4の光書込み部401に転送される。
【0045】
上記画像処理部300は、入力される画像データと、トナーの残量データと、後述する付加画像データ記憶部520に記憶された付加画像の付加パターンなどの情報とを基に、入力される画像データに基づく画像と、付加画像の位置、大きさ、および使用するトナーとを決定して画像形成に使用する画像データを作成する。
【0046】
次に、図3および図4に示すように、デジタルカラー複写機1に備えられた操作パネル6は、画像読取部3に設けられ、操作パネル6の左部分には、タッチパネル液晶表示装置60(LCDと称する)が配置されていて、その右側にテンキー61、スタートキー62、クリアキー63、及び全解除キー64が配置されている。
【0047】
このLCD60の画面上には、種々の画面が切換えられて表示される。これらの画面中では、種々の条件を設定するタッチキーが配置されており、これらのタッチキーを指で直接押圧操作して、各種の条件設定(例えば白黒/カラーのモード選択、原稿の種類選択、自動/手動の選択、その他の特別な機能選択など)が可能になっている。また、操作のガイダンスや警告等もこのLCD60に表示される。付加画像(広告)等の付加するか否かの選択キーを画像形成部4側に設ける場合にはこのLCD60にタッチキーとして設けたり、あるいは、テンキー61などのように操作パネル6上にハードキーとして設ける。ただし、好ましくはLCD60上にタッチキーとして設けることで、本機能を画像形成部4に組込む場合にソフトウエアの追加で済み画像形成部4を共通に使用できる。
【0048】
また、LCD60とテンキー61との間には、画像形成部4を含む複合機として動作する時の機能を切換えるキーとしてプリンタキー65、ファクシミリ/イメージ送信キー66、コピーキー67、およびそれぞれの機能ごとに登録されているジョブ状況を確認するためのジョブキー68等が配置されている。
【0049】
LCD60の右側に配置されたキー群のうち、テンキー61はLCD60画面における数値(複写枚数等)を入力するのに使用するキーであり、スタートキー62はそれぞれの処理モードでの画像形成動作や読取動作の開始を指示するためのキーである。クリアキー63はLCD60に表示される設定値をクリアしたり画像形成動作など現在実行中の動作の中断を行うキーであり、全解除キー64は、読取条件や画像形成条件等の設定をデフォルト値に戻すためのキーである。また、LCD60に表示される割込キーは、実行中の画像形成動作などを一時中断して他の画像形成を許容するためのキーである。この場合、図3ではカラー画像形成モードが選択されている状態を表している。このときコピー濃度などの画像形成や読取時の濃度は自動的に原稿に応じて制御されるようになっている。一方、図4では広告などの付加画像付加モードが選択された状態を表している。
【0050】
図5は、デジタルカラー複写機1の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【0051】
この図5において、画像形成システムは、外部データ入力部209(図示しないパソコン等の周辺機器からの画像データを入力する部分)、画像読取部3、操作部600(操作パネル6)、画像処理部300、画像形成部4、トナー残量判定部530、付加画像データ記憶部520、および画像形成量に応じて使用者に課金を課す課金装置としての課金部550を備えている。この画像形成システムは、制御部40によって、各部分が制御されている。なお、画像形成部4は、上述した転写紙搬送系42、帯電器51a〜51d、光書込み部401、転写用放電器53a〜53d、定着装置45、現像装置52a〜52dおよびトナー残量検出センサ407を備えている。付加画像データ記憶部520に記憶されている付加画像は、デジタルカラー複写機1によって利益を得る管理者に有益な情報、例えば広告などの情報よりなる画像のことである。また、課金部550は、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、その画像形成量に応じた課金料を割り引いた課金を使用者に課すように設定している。この場合、互いに色の異なるトナーを混色して付加画像を形成するようなシステムの管理は、管理者が予め設定していてもよいし、使用者が選択した条件にて付加できるようにしてもよい。また、使用者が付加画像を付加する条件を選択できるようにする場合、多種多様の付加画像パターンや色情報などのデータを予め付加画像データ記憶部520に記憶させておくとよい。
【0052】
図6ないし図8は、本デジタルカラー複写機1の画像形成システムによる画像形成処理の流れを示すフローチャート図である。なお、付加画像以外の原稿画像については、選択されたモードで画像形成されるので、以下では付加画像の画像形成についてのみ説明する。
【0053】
図5のフローチャートに示すように、まず、課金部550に料金が投入されたか確認される(ST1)。次に、操作部600(操作パネル6)スタートキー62が押されたか確認する(ST2)。続いて、原稿画像に加えて付加画像を付加する印刷かどうか確認する(ST3)。ここで、付加画像を付加しない場合には、選択されているモードの通常の画像形成を行い(ST4)、画像形成完了後に通常の料金を算出して(ST5)、釣銭がある場合にはおつりを出して(ST6)、画像形成システムの動作を終了する。
【0054】
一方、付加画像を付加する場合、第1ないし第4画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナーの中から、最も残量の多いトナーが検出される(ST7〜ST10)。その結果、例えば、第4画像形成ステーションS4の現像装置52dのシアン色のトナーの残量が最も多い場合、シアン色のトナーの残量とほぼ同程度の残量のトナーが第1ないし第3画像形成ステーションS1〜S3の現像装置52a〜52cにあるかどうかを検出する(ST12)。ここで、シアン色のトナーの残量と同程度の残量のトナーが第1ないし第3画像形成ステーションS1〜S3の現像装置52a〜52cになければ、付加画像は、シアン色のトナーのみで画像形成される。一方、同程度の残量のトナーが第1ないし第3画像形成ステーションS1〜S3の現像装置52a〜52cにあれば、付加画像は、シアン色とその同程度の残量のトナーとを用いて画像形成される(ST14)。そして、付加画像を付加する画像形成であるので、通常よりも割り引いた料金を算出して原稿画像と付加画像とが形成される(ST15)。その後は、釣銭のある場合には、釣銭を出して画像形成システムの動作を終了する。
【0055】
なお、図7に示すフローチャートのステップST21〜ST23には、第3画像形成ステーションS3の現像装置52cのマゼンダ色のトナーが最も多い場合の画像形成処理が、図8に示すフローチャートのステップST31〜ST33には、第1画像形成ステーションS1の現像装置52aのブラック色のトナーが最も多い場合の画像形成処理がそれぞれ示されているが、シアン色のトナーの場合とほぼ同様であるので、説明を省略する。
【0056】
一方、第2画像形成ステーションS2の現像装置52bのイエロー色のトナーの残量が最も多い場合は、イエロー色のトナーとイエロー色のトナーの次に残量の多いトナーとを用いて付加画像が形成される(ST11)。これは、イエロー色のトナーのみで付加画像を付加した場合に、視認性が低く付加した付加画像が見難いためであり、わざと他の第1,第3および第4画像形成ステーションS1,S3,S4の現像装置52a,52c,52dのトナーを含めた付加画像に対する画像形成が行われるようになっている。なお、本実施形態では、イエロー色のトナーを単独で用いて付加画像を形成する動作を行わないように設定されているが、イエロー色のトナーのみで付加画像を形成すれば、付加画像を目立ち難くすることができるので、用途によってはイエロー色のトナーを単独で用いる付加画像の形成を実行できるように設定しても良い。
【0057】
また、全ての画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナーの残量がほぼ等しい場合には、各現像装置52a〜52dのトナーの残量に差がないので、どの色のトナーを用いて付加画像を形成してもよいような画像処理が行われる(ST16)。さらに、全ての画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナーの残量に差がほとんどない場合には、記憶されている過去の履歴に応じて、付加画像に対して使用頻度が低い画像形成ステーションの現像装置のトナーを積極的に使用するように設定しても良く、こうすることにより、特定の画像形成ステーションの現像装置のトナーの残量が極端に減少することが防ぎやすくなる。また、トナーの色によって価格が異なる場合には、価格の低い色のトナーを積極的に用いるように設定しても良く、こうすることにより、付加画像を付加することにより発生するコストがわずかではあるが低減されることになる。
【0058】
したがって、上記実施形態では、第1ないし第4画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dに収容されているトナーの残量をそれぞれ個別に検出するトナー残量検出センサ407によりそれぞれのトナー色の残量を把握し、その残量に基づいて付加する付加画像に用いられるトナー色を制御部40によって選択するように制御されるので、通常、外部データ入力部209から入力された画像データの通常画像での画像形成を行うことにより生じる各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーの使用量の差が、各画像形成ステーションS1〜S4の各現像装置52a〜52dでのトナーの残量を把握して付加画像を形成するトナー色を選択的に制御することによって是正され、例えば残量が多い画像形成ステーションの現像装置でのトナーを選択して付加画像を形成することで、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナーの残量が偏ることなく、常に一定にすることができる。その結果、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナー毎の動作も一定となり、各画像形成ステーションS1〜S4の動作不良やトナーの特性不良を防止することができる上、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーを供給するカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期を同一にすることもでき、メンテナンスを効率よく行うことができる。しかも、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーの残量が一定となるように動作が均一に行われ、特定の画像形成ステーションS1〜S4のみが寿命を迎えることがなくなり、デジタルカラー複写機1の延命化を図ることができる。
【0059】
特に、付加画像を形成する際に選択されたトナーが視認し難い第2画像形成ステーションS2の現像装置52bのイエロー色のトナーであるときに、付加画像を形成するトナーとしてその他の第1,第3および第4画像形成ステーションS1,S3,S4の現像装置52a,52c,52dのトナーも加えて選択するように制御しているので、最も残量が多いトナーが視認し難いイエロー色のトナーであれば、そのイエロー色のトナーのみで付加画像を形成しても見え難いため、当該イエロー色のトナーに加えて他の色のトナーを加えて混合色により付加画像を形成すれば、付加画像が見え易い色調に整えられ、付加画像の視認性を向上させることができる上、複数のトナーを混合せずに複数色の付加画像を形成することによってより見え易い付加画像を形成することもできる。
【0060】
また、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーの残量がほぼ等しいときに、付加画像を形成するトナーとして各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dの全てのトナーを選択するように制御していれば、付加画像を形成する際の特定のトナーのみによるトナーの残量低下を抑制することができる。しかも、付加画像を形成するトナーを特定しないことにより、色調や色数の異なる多種多様の付加画像を形成することができる上、見栄えがよくなるようにトナーを組合せたり、通常画像に応じて付加画像が見やすいような色調を選択したり、逆にあまり付加画像が目立たなくなるような色調を選択したりして、付加画像を形成することもできる。
【0061】
そして、付加画像を形成するトナーとして、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナーのうちの少なくとも最も残量が多いトナーとその次に残量が多いトナーとを選択するように制御していれば、最も残量が多いトナーとその次に残量が多い異なる色のトナーとを混色した付加画像が形成され、付加画像の色調を豊富にすることができる上、付加画像を複数色で形成することもできる。
【0062】
また、付加画像データ記憶部520に記憶されている付加画像は、デジタルカラー複写機1によって利益を得る管理者に有益な情報、例えば広告などの情報よりなる画像のことであるので、管理者は広告を付加画像として付加することによりその提供者から利益を受けることができる。また、デジタルカラー複写機1の使用者が付加画像を付加して画像を形成することにより、付加画像の提供者からの広告が使用者に提供され、使用者から利益を得ることができる。
【0063】
そして、画像形成システムに、画像形成量に応じて使用者に課金を課す課金部550を備え、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、その画像形成量に応じた課金料を割り引いた課金を使用者に課すように設定しているので、通常、画像形成に料金を必要とする画像形成システムにおいて、使用者が必要とする通常画像(原稿画像)にそれ以外の別の付加画像を付加することを望まない場合が多いが、通常画像に付加画像を付加しない場合よりも課金料が割り引かれれば、付加画像を付加して画像形成するメリットが使用者にもあることが明白となり、使用者に対し付加画像の付加が促され、原稿画像に付加画像を付加して画像形成する使用者を増やすことができる。また、付加画像を付加して画像形成する使用者が増えるということは、すなわちそのシステムの使用量が増加することに繋がり、付加画像を提供する提供者や、システム管理者にも利益が生じることになり、使用者、提供者、管理者のそれぞれに利益を分かち合うことができる。
【0064】
更に、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、付加画像を形成するトナー色を各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーの残量に基づいて選択する画像形成方法を採用しているので、通常画像を形成することにより生じる各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーの使用量の差が是正されて、各現像装置52a〜52dでのトナーの残量が偏ることなく常に一定となり、各トナー毎の画像形成ステーションS1〜S4の動作も一定となって該各画像形成ステーションS1〜S4の動作不良や特性不良を防止する上、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dでのトナーを供給するカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期も同一にしてメンテナンスを効率よく行え、しかも、各現像装置52a〜52dでのトナーの残量が一定となれば各画像形成ステーションS1〜S4での動作も均一となり、各画像形成ステーションS1〜S4の寿命も均一となってデジタルカラー複写機1の延命化を図り得る画像形成方法を提供することができる。
【0065】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、各画像形成ステーションS1〜S4の現像装置52a〜52dのトナー残量検出センサ407によりトナーの残量を直接検出するようにしたが、各画像形成ステーションの現像装置でのそれぞれのトナーの消費量を画像形成時の基になる画像データから予測する消費量予測手段によって各現像装置のトナーの残量が間接的に検出されるようにしてもよい。
【0066】
また、上記実施形態では、デジタルカラー複写機1に適用した場合について述べたが、カラーインクジェットプリンタにも適用できるのはもちろんである。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、以下のような効果が発揮される。先ず、色材の残量を検出する残量検出手段、または色材の消費量を画像データより予測する消費量予測手段によりそれぞれの色材の残量を把握し、その残量に基づいて付加画像に用いる色材を制御手段によって選択するように制御することで、通常画像での画像形成を行うことにより生じる各画像形成手段での色材の使用量の差を是正し、各画像形成手段の色材の残量を偏らせることなく常に一定にすることができ、各色材毎の画像形成手段の動作も一定となって画像形成手段の動作不良や特性不良を防止することができる上、各画像形成手段のカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期を同一にすることもでき、メンテナンスを効率よく行うことができる。しかも、各画像形成手段での色材の残量を一定とするように動作を均一に行って、特定の画像形成手段のみを寿命に至らせず、画像形成装置の延命化を図ることができる。
【0068】
特に、付加画像の色材として各画像形成手段の色材のうちの少なくとも最も残量が多い色材を選択することで、通常あまり使用されない色材を選択してその画像形成手段を積極的に動作させ、該画像形成手段の動作不良や色材の特性低下を抑制することができる。
【0069】
また、付加画像を形成する色材として視認し難い色材を選択したときに、付加画像を形成する色材としてその他の画像形成手段の色材も加えて選択するように制御することで、最も残量が多く視認し難い色材に他の色材を加えた混合色により付加画像を形成して付加画像を見え易い色調に整えれ、付加画像の視認性を向上させることができる上、複数の色材を混合せずに複数色の付加画像を形成することによってより見え易い付加画像を形成することもできる。しかも、視認し難い色材がイエローの色材であっても、このイエローの色材と他の色材とを混色すれば、付加画像の視認性を向上させることができる。
【0070】
そして、各画像形成手段の色材の残量がほぼ等しいときに、付加画像を形成する色材として各画像形成手段の全ての色材を選択するように制御することで、付加画像を形成する際の特定の色材のみによる色材の残量低下を抑制することができる。しかも、付加画像を形成する色材を特定しないことにより、色調や色数の異なる多種多様の付加画像を形成することができる上、見栄えがよくなるように色材を組合せたり、入力画像に応じて付加画像が見やすいような色調を選択したり、逆にあまり付加画像が目立たなくなるような色調を選択したりして、付加画像を形成することもできる。
【0071】
また、付加画像を形成する色材として最も残量が多い色材とその次に残量が多い色材とを選択するように制御することで、異なる色材同士を混色した付加画像を形成でき、付加画像の色調を豊富にすることができる上、付加画像を複数色で形成することもできる。
【0072】
そして、画像形成装置本体によって利益を得る管理者に有益な広告などの情報よりなる画像を付加画像として形成することで、付加画像の提供者から管理者に利益を受けることができる上、付加画像の提供者からの広告を使用者に提供して使用者から利益を得ることができる。
【0073】
特に、画像形成量に応じて使用者に課金を課す課金装置を付設してなる画像形成システムによれば、通常画像に付加画像を付加する際に、その画像形成量に応じた課金料を割り引いた課金を使用者に課すように設定しておけば、付加画像を付加して画像形成するメリットが使用者にもあることが明白となって使用者に対し付加画像の付加を促し、原稿画像に付加画像を付加して画像形成する使用者を増やすことができる。また、付加画像を付加して画像形成する使用者が増えれば、システムの使用量も増加し、付加画像を提供する提供者や、システム管理者にも利益が生じて、使用者、提供者、管理者のそれぞれに利益を分かち合うことができる。
【0074】
更に、通常画像に対し付加画像を付加して画像形成を行う際に、付加画像を付加する色材を各色材の残量に基づいて選択する画像形成方法を採用することで、通常画像を形成することにより生じる各色材の使用量の差を是正して、各色材の残量を偏らせることなく常に一定にし、各色材毎の画像形成手段などの動作も一定となって該各画像形成手段の動作不良や特性不良を防止できる上、各画像形成手段での色材を供給するカートリッジや顕像化ユニットの交換等のメンテナンス時期も同一にしてメンテナンスを効率よく行え、しかも、色材の残量が一定となれば各画像形成手段での動作も均一となって各画像形成手段の寿命も均一にした画像形成装置の延命化を図り得る画像形成方法を提供することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機を正面から見た断面図である。
【図2】デジタルカラー複写機の画像形成部を詳細を示す正面から見た拡大断面図である。
【図3】カラー画像形成モードが選択されている状態を示す操作パネルの平面図である。
【図4】広告などの付加画像付加モードが選択された状態を示す操作パネルの平面図である。
【図5】デジタルカラー複写機の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【図6】デジタルカラー複写機の画像形成システムによる画像形成処理の流れを示すフローチャート図である。
【図7】第3画像形成ステーションの現像装置のマゼンダ色のトナーの残量が一番多いときの画像形成処理の流れを示すフローチャート図である。
【図8】第1画像形成ステーションの現像装置のブラック色のトナーの残量が一番多いときの画像形成処理の流れを示すフローチャート図である。
【図9】従来例に係わる付加画像を記録部材にプリントした状態を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカラー複写機(画像形成装置)
40 制御部(制御手段)
407 トナー残量検出センサ(残量検出手段)
550 課金部(課金装置)
S1〜S4 第1ないし第4画像形成ステーション(画像形成手段)
Claims (9)
- 入力された画像データに基づいて画像形成を行う画像形成装置であって、
互いに異なる色材により画像を形成する複数の画像形成手段と、
その各画像形成手段のそれぞれの色材の残量を検出する残量検出手段、または各画像形成手段のそれぞれの色材の消費量を予測する消費量予測手段と、
上記残量検出手段または消費量予測手段により上記各画像形成手段のそれぞれの色材の残量を把握し、入力された画像データに基づく画像に対し別の画像データに基づく画像を付加して画像形成を行う際に、上記各画像形成手段のそれぞれの色材の残量に基づいて、上記別の画像データに基づく画像を付加する色材が上記各画像形成手段の色材のなかから選択されるように制御する制御手段と
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 上記請求項1に記載の画像形成装置において、
制御手段は、別の画像データに基づく画像を付加する色材として各画像形成手段の色材のうちの少なくとも最も残量が多い色材を選択するように制御されていることを特徴とする画像形成装置。 - 上記請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
制御手段は、別の画像データに基づく画像を付加する色材として選択された色材が視認し難い色材であるときに、別の画像データに基づく画像を付加する色材としてその他の画像形成手段の色材も加えて選択するように制御されていることを特徴とする画像形成装置。 - 上記請求項1に記載の画像形成装置において、
制御手段は、各画像形成手段の色材の残量がほぼ等しいときに、別の画像データに基づく画像を付加する色材として各画像形成手段の全ての色材を選択するように制御されていることを特徴とする画像形成装置。 - 上記請求項1に記載の画像形成装置において、
制御手段は、別の画像データに基づく画像を付加する色材として各画像形成手段の色材のうちの少なくとも最も残量が多い色材とその次に残量が多い色材とを選択するように制御されていることを特徴とする画像形成装置。 - 上記請求項3に記載の画像形成装置において、
制御手段により選択された視認し難い色材は、イエローの色材であることを特徴とする画像形成装置。 - 上記請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
入力された画像データに基づく画像に対し付加されて画像形成される別の画像データに基づく画像としては、画像形成装置本体によって利益を得る管理者に有益な情報よりなる画像が適用されていることを特徴とする画像形成装置。 - 上記請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の画像形成装置に、その画像形成量に応じて使用者に課金を課す課金装置を付設してなる画像形成システムであって、
上記課金装置は、入力された画像データに基づく画像に対し別の画像データに基づく画像を付加して画像形成を行う際に、その画像形成量に応じた課金料を割り引いた課金を使用者に課すように設定されていることを特徴とする画像形成システム。 - 入力された画像データに基づいて複数の色材または単一の色材により画像形成を行う画像形成方法であって、
入力された画像データに基づく画像に対し別の画像データに基づく画像を付加して画像形成を行う際に、別の画像データに基づく画像を付加する色材が各色材の残量に基づいて選択されるようにしていることを特徴とする画像形成方法。
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-
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- 2003-03-14 JP JP2003070331A patent/JP2004279676A/ja active Pending
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