JP2004279562A - ディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を提供すること。
【解決手段】ディスプレイ装置20は、ディスプレイ21とこれを支持する支持体22を備え、支持体22は透明なパネル26を有する。このパネル26上にディスプレイ21と導電接続される透明電極が形成されているので、透明電極を電力線や信号線の一部として使用できるとともに、ディスプレイ21による表示を見たときに透明電極が見えない。そのため、電力線や信号線が見えてしまうために、せっかくディスプレイ21が浮いて見えるようにした演出が台無しになることもない。
【選択図】 図1
【解決手段】ディスプレイ装置20は、ディスプレイ21とこれを支持する支持体22を備え、支持体22は透明なパネル26を有する。このパネル26上にディスプレイ21と導電接続される透明電極が形成されているので、透明電極を電力線や信号線の一部として使用できるとともに、ディスプレイ21による表示を見たときに透明電極が見えない。そのため、電力線や信号線が見えてしまうために、せっかくディスプレイ21が浮いて見えるようにした演出が台無しになることもない。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置が浮いて見えるようにしたディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12および図13は、プラズマ表示装置(PDP:プラズマディスプレイパネル)、液晶表示装置(LCDディスプレイ)などのディスプレイが浮いて見えるようにした従来のディスプレイ装置を示している。このディスプレイ装置は、ディスプレイ70と、このディスプレイ70が浮いて見えるようにディスプレイ70を支持する透明なパネル71とを備えている。また、ディスプレイ70は、信号線72を介してチューナなどの電子機器73に接続され、信号線74,74をそれぞれ介して左右のスピーカ75,75に接続され、電力線(図示省略)を介して電源に接続される。また、ディスプレイ70は、ビデオ信号線(図示省略)を介して録画装置(図示省略)に接続される。パネル71は、ガラスなどで作られており、ディスプレイ70を支持するのに十分な剛性を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術では、電力線、信号線72,74などの配線(接続ケーブル)がどうしても図12に示すように見えてしまうために、せっかくディスプレイ70が浮いて見えるようにした演出が台無しになってしまう。
【0004】
そこで、本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明におけるディスプレイ装置は、表示装置と、前記表示装置を支持する支持体とを備え、前記支持体は透光性を有する支持板を含み、前記支持板上に前記表示装置と導電接続される透光性の導電パターンが設けられていることを要旨とする。
【0006】
これによれば、透光性を有する支持板上に表示装置と導電接続される透光性の導電パターンが設けられているので、その導電パターンを電力線や信号線の一部として使用できるとともに、表示装置による表示を見たときにその導電パターンが見えない。そのため、上記従来技術のように電力線や信号線などの配線(接続ケーブル)が見えてしまうために、せっかく表示装置が浮いて見えるようにした演出が台無しになることもない。したがって、表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を実現することができる。なお、ここにいう「表示装置」は、プラズマ表示装置(PDP:プラズマディスプレイパネル)、液晶表示装置(LCDディスプレイ)などの表示装置と、お店のショウウィンドウなどで使われ、電気的に駆動される展示装置とを含む意味で用いる。
【0007】
このディスプレイ装置において、前記導電パターンは前記支持板上であって前記表示装置の表面側とは反対側に対応する位置に設けられている。
これによれば、導電パターンは支持板上であって表示装置の表面側とは反対側に対応する位置に設けられているので、その導電パターンと表示装置とを電気的に接続する作業、および、導電パターンと電源や録画装置などとを電気的に接続する作業がそれぞれ容易になる。
【0008】
このディスプレイ装置において、前記導電パターンは前記支持板の一端側で前記表示装置と導電接続され、前記導電パターンは前記一端側と該一端と対向する他端側との間で延在している。
【0009】
これによれば、導電パターンは支持板の一端側で表示装置と導電接続されるので、表示装置と導電パターンの電気的な接続個所を表示装置で隠れて見えないようにすることができる。また、導電パターンは前記一端側と該一端と対向する他端側との間で延在しているので、導電パターンと電源や録画装置などとの電気的な接続個所や配線も隠れて見えないようにすることができる。したがって、より見栄えの良いディスプレイ装置を実現することができる。
【0010】
本発明におけるディスプレイ装置は、表示装置と、前記表示装置を支持する支持体とを備え、前記支持体は透光性を有する支持板を含み、前記支持板の両側面の少なくとも一方に前記表示装置と導電接続される透光性の導電パターンが設けられている。
【0011】
これによれば、支持板の両側面の少なくとも一方に表示装置と導電接続される透光性の導電パターンが設けられているので、その導電パターンを電力線や信号線の一部として使用できる。また、支持板の両側面の少なくとも一方に設けた導電パターンは表示装置による表示を見たときに見えないわけではないが、支持板の両側面はもともと屈折率の関係から像が歪んで見える部分であるため、両側面の少なくとも一方に導電パターンがあっても気にならない。そのため、せっかく表示装置が浮いて見えるようにした演出が台無しになることもない。したがって、表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を実現することができる。
【0012】
このディスプレイ装置において、前記支持板は平板状の透明なパネルであり、前記導電パターンは前記パネル上に形成された透明電極である。
これによれば、導電パターンは透明なパネル上に形成された透明電極であるので、その透明電極を電力線や信号線の一部として使用できるとともに、表示装置による表示を見たときにその透明電極が見えない。したがって、表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を実現することができる。
【0013】
なお、ここにいう「透明なパネル」は、薄く色がついた透明な材料で作られたものを含み、例えば、ガラス、プラスチック、ポリカーボネイト、アクリルなどの材料で作られる。また、「透明電極」は、透明でかつ導電性のある電極を意味し、例えば、酸化インジウム錫(Indium Tin Oxide:以下「ITO」という。)だけでなく、透明な樹脂である導電性ポリマーなどの材料で作られたものを含む。
【0014】
このディスプレイ装置において、前記導電パターンは前記支持板の両側面の少なくとも一方に設けられた金属箔、或いは前記両側面の少なくとも一方に設けられたフレキシブルプリント基板上の配線である。
【0015】
これによれば、支持板の両側面の少なくとも一方に設けられた金属箔、或いは前記両側面の少なくとも一方に設けられたフレキシブルプリント基板上の配線を電力線や信号線の一部として使用できる。また、金属箔或いはフレキシブルプリント基板上の配線は見えないわけではないが、支持板の両側面はもともと屈折率の関係から像が歪んで見える部分であるため、金属箔或いはフレキシブルプリント基板上の配線は気にならない。なお、ここにいう「金属箔」として、例えば銅箔、アルミ箔などが使用される。
【0016】
本発明におけるディスプレイ装置は、表示装置と、前記表示装置を支持する支持体と、前記表示装置と導電接続される配線を収納する配線収納体とを備え、前記支持体は透光性を有する支持板を含み、前記配線収納体の外周面上に光反射層が設けられていることを要旨とする。
【0017】
これによれば、表示装置と導電接続される配線を収納する配線収納体を備え、その配線収納体の外周面上に光反射層が設けられているので、電力線や信号線などの配線を配線収納体に収納したとき、支持板を通して見えるのは配線収納体の外周面で反射された像であり、配線収納体そのものおよび配線は見えない。そのため、上記従来技術のように電力線や信号線などの配線(接続ケーブル)が見えてしまうために、せっかく表示装置が浮いて見えるようにした演出が台無しになることもない。したがって、表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るディスプレイ装置を図1〜図4に基づいて説明する。このディスプレイ装置20は、表示装置としてのディスプレイ21と、ディスプレイ21が浮いて見えるようにディスプレイ21を支持する支持体22とを備えている。ディスプレイ21は、プラズマ表示装置(PDP:プラズマディスプレイパネル)、液晶表示装置(LCDディスプレイ)などの表示装置である。
【0019】
また、ディスプレイ装置20は、左右のスピーカ23,24、チューナなどの電子機器25、および図示を省略した録画装置などと共に一つのシステムを構成する。
【0020】
支持体22は、平板状の透明な(透光性を有する)パネル(支持板)26と、パネル26の下端部が固定された台座27とを備えている。パネル26は、ディスプレイ21を下から支え、ディスプレイ21の下部空間全体に展開している。また、パネル26は、その前面26aの下端部とその後面26bの下端部とを押え板28,28で押さえた状態で台座27上に固定されている。そして、パネル26は、その前面の上部がディスプレイ21の後面と接するようにしてディスプレイ21に固定されている。
【0021】
パネル26は、例えばガラス、プラスチック、ポリカーボネート、アクリルなどの透明な材料で作られているとともに、ディスプレイ21を支持するのに十分な剛性を有している。パネル26の後面(ディスプレイ21の表面側とは反対側に対応する位置)26bには、図3および図4に示すように、透明な材料で作られ、ディスプレイ21と電気的に接続される(導電接続される)導電パターンとしての複数の透明電極29が形成されている。これらの透明電極29はそれぞれ、上記ITOで作られており、パネル26の上端部(一端側)と下端部(その一端と対向する他端側)との間で縦に延在している。
【0022】
複数の透明電極29の少なくとも一つは、その上端部で電力線30を介してディスプレイ21の電源端子(図示省略)と電気的に接続可能(導電接続可能)になっているとともに、その下端部で電力線31を介して電源(図示省略)と電気的に接続可能になっている。例えば、ディスプレイ21の電源端子と電力線30の一端、および、電力線30の他端と複数の透明電極29の少なくとも一つの上端部は、それぞれ図示を省略したコネクタを介して電気的に接続可能である。また、複数の透明電極29の少なくとも一つの下端部と電力線31の一端、および、電力線31の他端と電源は、それぞれ図示を省略したコネクタを介して電気的に接続可能である。
【0023】
一方、複数の透明電極29の残りの透明電極(複数の透明電極)は、各々の上端部で複数の信号線32(図2では一つの信号線32のみを示してある)をそれぞれ介してディスプレイ21のオーディオ信号用の出力端子およびビデオ信号用の入出力端子と電気的に接続可能になっている。また、複数の透明電極29の残りの透明電極は、各々の下端部で複数の信号線33(図2では一つの信号線33のみを示してある)をそれぞれ介してスピーカ23,24、録画装置および電子機器25と電気的に接続可能になっている。
【0024】
例えば、ディスプレイ21のオーディオ信号用の出力端子およびビデオ信号用の入出力端子と各信号線32の一端、および、各信号線32の他端と前記残りの透明電極の各上端部は、それぞれ図示を省略したコネクタを介して電気的に接続可能である。また、前記残りの透明電極の各下端部と複数の信号線33の各一端、および、複数の信号線33の各他端とスピーカ23,24、録画装置および電子機器25とは、それぞれ図示を省略したコネクタを介して電気的に接続可能である。
【0025】
以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(イ)支持体22の透明なパネル26に形成した複数の透明電極29を電力線や信号線の一部として使用することができる。つまり、ディスプレイ21の電源端子は、電力線30、複数の透明電極29の少なくとも一つ、および電力線31を介して電源と電気的に接続される。こうして複数の透明電極29の少なくとも一つを、電力線30と電力線31とを電気的に接続する電力用の配線として使用することができる。一方、ディスプレイ21のオーディオ信号用の出力端子およびビデオ信号用の入出力端子はそれぞれ、複数の信号線32、複数の透明電極29の残りの透明電極、および複数の信号線33を介してスピーカ23,24、録画装置および電子機器25と電気的に接続される。こうして、複数の透明電極29の残りの透明電極はそれぞれ、複数の信号線32と複数の信号線33とをそれぞれ電気的に接続する信号用の配線として使用することができる。
【0026】
(ロ)透明なパネル26上にディスプレイ21と導電接続される複数の透明電極(透光性の導電パターン)29が設けられている。つまり、透けて見える複数の透明電極29が透明なパネル上に設けられているので、複数の透明電極29を電力線や信号線の一部として使用できるとともに、ディスプレイ21による表示を見たときに複数の透明電極29が見えない。つまり、複数の透明電極29は正面から(図2の左側)見たときに見えない。そのため、上記従来技術のように電力線や信号線などの接続ケーブル(配線)が見えてしまうために、せっかくディスプレイが浮いて見えるようにした演出が台無しになることもない。したがって、ディスプレイ21が浮いて見えるディスプレイ装置20を実現することができる。
【0027】
(ハ)電力線30および複数の信号線32はディスプレイ21に隠れて正面から見えないようになっている。また、電力線31および複数の信号線33は、パネル26の下端部側から、台座27が置かれる床の上に延びて電源に接続されるので、正面から見えないようになっている。これによって、より見栄えの良いディスプレイ装置20を実現することができる。
【0028】
(ニ)複数の透明電極29は透明なパネル26の後面に形成されているので、それらの透明電極29とディスプレイ21とを電気的に接続する作業、および、透明電極29と電源や録画装置などとを電気的に接続する作業がそれぞれ容易になる。
【0029】
(ホ)ITOで作られた複数の透明電極29はそれぞれ、透明なパネル26の上端部と下端部との間で縦に延在している。これにより、ディスプレイ21と複数の透明電極29の各上端部との電気的な接続個所をディスプレイ21で隠れて見えないようにすることができる。また、複数の透明電極29の各下端部と電源や録画装置などとの電気的な接続個所や配線も隠れて見えないようにすることができる。したがって、より見栄えの良いディスプレイ装置を実現することができる。
【0030】
[第2実施形態]
図5は第2実施形態に係るディスプレイ装置を示している。このディスプレイ装置20は、前記複数の透明電極29の表面全体を覆う透明な絶縁膜40を形成してある点でのみ上記第1実施形態と異なる。
【0031】
この第2実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(ヘ)複数の透明電極29の表面全体を覆う透明な絶縁膜40により、安全性および性能の向上を図ることができる。また、絶縁膜40により複数の透明電極29の表面全体を保護することができる。
【0032】
[第3実施形態]
図6および図7は第3実施形態に係るディスプレイ装置を示している。このディスプレイ装置20は、上記第1実施形態のようにパネル26の後面26bに複数の透明電極29を形成する代わりに、パネル26の両側面に金属箔としての銅箔41を形成したものである。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0033】
この第3実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(ト)透明な平板状のパネル26の両側面に設けられた銅箔41を電力線や信号線の一部として使用できる。また、その銅箔41は見えないわけではないが、パネル26の両側面はもともと屈折率の関係から像が歪んで見える部分であるため、不透明な銅箔41は気にならない。したがって、ディスプレイ21が浮いて見えるディスプレイ装置20を実現することができる。
【0034】
[第4実施形態]
図8および図9は第4実施形態に係るディスプレイ装置を示している。このディスプレイ装置20では、図6および図7に示す上記第3実施形態においてパネル26の両側面に設けた銅箔41,41を、表面が反射面になっている反射板43,43で挟んだ構造になっている。反射板43,43は、各々の反射面43aがそれぞれ銅箔41とは反対側になるように銅箔41にそれぞれ固定されている。
【0035】
この第4実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(チ)前記正面側から左右の銅箔41,41の方を見たときに、各銅箔41,41の内側にある左右の反射板43,43の反射面43aで反射された像が見えるが、左右の銅箔41,41は上記第3実施形態よりも更に見えなくなる。これにより、より見栄えの良いディスプレイ装置を実現することができる。
【0036】
[第5実施形態]
図10および図11は第5実施形態に係るディスプレイ装置を示している。このディスプレイ装置20では、上記第1実施形態においてパネル26の後面26bに複数の透明電極29を形成する代わりに、配線収納体45を用いている。
【0037】
この配線収納体45は、電力線51や信号線52(配線)を収納する配線収納部46を内部に有し、電力線51や信号線52をディスプレイ21で隠れて見えない位置から配線収納部46に収容できるようにしている。その配線収納体45の外周面上に光反射層45aが設けられている。また、配線収納体45の下端近傍には配線収納部46内に上から入れた電力線51や信号線52を取り出すための開口部47が形成されている。そして、配線収納体45の下端部は台座48に固定されている。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0038】
この第5実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(リ)配線収納体45を支持体22の透明なパネル26の後方に配置して、電力線51や信号線52を配線収納体45の配線収納部46に収納したとき、パネル26を通して見えるのは配線収納体45外周面上の光反射層45aで反射された像であり、配線収納体45そのものおよび電力線51や信号線52は見えない。したがって、表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を実現することができる。
【0039】
[ 変形例]
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記各実施形態では、支持体22のパネル(支持板)26を透明なパネルとしているが、そのパネル26はディスプレイ21が浮いて見える程度に透けて見えかつ十分な剛性を有する支持板であればよい。つまり、そのパネル26は、透光性と十分な剛性を有するものであればよい。したがって、パネル26は、上述したガラスなどの透明な材料で作られているもの以外に、ディスプレイ21が浮いて見える程度に透けて見える材料で作られたものでもよい。そして、そのようなパネル上に、透明な或いは透けて見える導電パターンを設けたものに本発明は適用可能である。
【0040】
・上記各実施形態において、透明なパネル26として、薄く色がついた透明な材料で作られたパネルを使用する構成にも本発明は適用可能である。つまり、パネル26は、ディスプレイ21が浮いて見える程度に薄く色がついた透明なもの或いは透光性を有するものであってもよい。
【0041】
・上記各実施形態では、ディスプレイ21は、プラズマ表示装置(PDP:プラズマディスプレイパネル)、液晶表示装置(LCDディスプレイ)などの表示装置であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、お店のショウウィンドウなどで使われ、電気的に駆動される展示装置で、その展示装置が浮いて見えるようにしたディスプレイ装置にも本発明は適用可能である。
【0042】
・上記第1実施形態における複数の透明電極29の数は一例であって、その数は適宜変更可能である。
・上記第1実施形態では、透明電極29をITOで構成したが、本発明はこれに限定されない。透明電極29は、透明でかつディスプレイ21を支えるのに十分な剛性を有する材料、例えば透明な樹脂である導電性ポリマーなどの材料で作製したものであってもよい。
【0043】
・上記第1実施形態において、パネル26に補強用の金属細線(補強ワイヤ)を入れて剛性を向上させる場合には、パネル26の前面26aに複数の透明電極29を形成する代わりに、或いは透明電極29と共に、その金属細線を配線として使用することも可能である。
【0044】
・上記第3実施形態では、パネル26の両側面に金属箔としての銅箔41を形成してあるが、銅箔以外の金属箔、例えばアルミ箔なども使用可能である。また、パネル26の両側面の一方に銅箔41などの金属箔を設ける構成にも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るディスプレイ装置のシステム全体を示す概略構成図。
【図2】図1に示すディスプレイ装置の側面図。
【図3】図1に示す支持体を後面側から見た正面図。
【図4】図3に示す支持体の側面図。
【図5】第2実施形態に係るディスプレイ装置における支持体の側面図。
【図6】第3実施形態に係るディスプレイ装置における支持体の正面図。
【図7】図6に示す支持体の側面図。
【図8】第4実施形態に係るディスプレイ装置における支持体の正面図。
【図9】図8のX−X矢視断面図。
【図10】第5実施形態に係るディスプレイ装置の側面図。
【図11】図10に示す配線収納体を示す斜視図。
【図12】従来のディスプレイ装置のシステム全体を示す概略構成図。
【図13】図12に示すディスプレイ装置の側面図。
【符号の説明】
20…ディスプレイ装置、21…表示装置としてのディスプレイ、22…支持体、26…支持板としてのパネル、26b…後面、29…導電パターンとしての透明電極、41…導電パターンとしての銅箔、43a…反射面、45…配線収納体、45a…光反射層、46…配線収納部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置が浮いて見えるようにしたディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12および図13は、プラズマ表示装置(PDP:プラズマディスプレイパネル)、液晶表示装置(LCDディスプレイ)などのディスプレイが浮いて見えるようにした従来のディスプレイ装置を示している。このディスプレイ装置は、ディスプレイ70と、このディスプレイ70が浮いて見えるようにディスプレイ70を支持する透明なパネル71とを備えている。また、ディスプレイ70は、信号線72を介してチューナなどの電子機器73に接続され、信号線74,74をそれぞれ介して左右のスピーカ75,75に接続され、電力線(図示省略)を介して電源に接続される。また、ディスプレイ70は、ビデオ信号線(図示省略)を介して録画装置(図示省略)に接続される。パネル71は、ガラスなどで作られており、ディスプレイ70を支持するのに十分な剛性を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術では、電力線、信号線72,74などの配線(接続ケーブル)がどうしても図12に示すように見えてしまうために、せっかくディスプレイ70が浮いて見えるようにした演出が台無しになってしまう。
【0004】
そこで、本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明におけるディスプレイ装置は、表示装置と、前記表示装置を支持する支持体とを備え、前記支持体は透光性を有する支持板を含み、前記支持板上に前記表示装置と導電接続される透光性の導電パターンが設けられていることを要旨とする。
【0006】
これによれば、透光性を有する支持板上に表示装置と導電接続される透光性の導電パターンが設けられているので、その導電パターンを電力線や信号線の一部として使用できるとともに、表示装置による表示を見たときにその導電パターンが見えない。そのため、上記従来技術のように電力線や信号線などの配線(接続ケーブル)が見えてしまうために、せっかく表示装置が浮いて見えるようにした演出が台無しになることもない。したがって、表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を実現することができる。なお、ここにいう「表示装置」は、プラズマ表示装置(PDP:プラズマディスプレイパネル)、液晶表示装置(LCDディスプレイ)などの表示装置と、お店のショウウィンドウなどで使われ、電気的に駆動される展示装置とを含む意味で用いる。
【0007】
このディスプレイ装置において、前記導電パターンは前記支持板上であって前記表示装置の表面側とは反対側に対応する位置に設けられている。
これによれば、導電パターンは支持板上であって表示装置の表面側とは反対側に対応する位置に設けられているので、その導電パターンと表示装置とを電気的に接続する作業、および、導電パターンと電源や録画装置などとを電気的に接続する作業がそれぞれ容易になる。
【0008】
このディスプレイ装置において、前記導電パターンは前記支持板の一端側で前記表示装置と導電接続され、前記導電パターンは前記一端側と該一端と対向する他端側との間で延在している。
【0009】
これによれば、導電パターンは支持板の一端側で表示装置と導電接続されるので、表示装置と導電パターンの電気的な接続個所を表示装置で隠れて見えないようにすることができる。また、導電パターンは前記一端側と該一端と対向する他端側との間で延在しているので、導電パターンと電源や録画装置などとの電気的な接続個所や配線も隠れて見えないようにすることができる。したがって、より見栄えの良いディスプレイ装置を実現することができる。
【0010】
本発明におけるディスプレイ装置は、表示装置と、前記表示装置を支持する支持体とを備え、前記支持体は透光性を有する支持板を含み、前記支持板の両側面の少なくとも一方に前記表示装置と導電接続される透光性の導電パターンが設けられている。
【0011】
これによれば、支持板の両側面の少なくとも一方に表示装置と導電接続される透光性の導電パターンが設けられているので、その導電パターンを電力線や信号線の一部として使用できる。また、支持板の両側面の少なくとも一方に設けた導電パターンは表示装置による表示を見たときに見えないわけではないが、支持板の両側面はもともと屈折率の関係から像が歪んで見える部分であるため、両側面の少なくとも一方に導電パターンがあっても気にならない。そのため、せっかく表示装置が浮いて見えるようにした演出が台無しになることもない。したがって、表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を実現することができる。
【0012】
このディスプレイ装置において、前記支持板は平板状の透明なパネルであり、前記導電パターンは前記パネル上に形成された透明電極である。
これによれば、導電パターンは透明なパネル上に形成された透明電極であるので、その透明電極を電力線や信号線の一部として使用できるとともに、表示装置による表示を見たときにその透明電極が見えない。したがって、表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を実現することができる。
【0013】
なお、ここにいう「透明なパネル」は、薄く色がついた透明な材料で作られたものを含み、例えば、ガラス、プラスチック、ポリカーボネイト、アクリルなどの材料で作られる。また、「透明電極」は、透明でかつ導電性のある電極を意味し、例えば、酸化インジウム錫(Indium Tin Oxide:以下「ITO」という。)だけでなく、透明な樹脂である導電性ポリマーなどの材料で作られたものを含む。
【0014】
このディスプレイ装置において、前記導電パターンは前記支持板の両側面の少なくとも一方に設けられた金属箔、或いは前記両側面の少なくとも一方に設けられたフレキシブルプリント基板上の配線である。
【0015】
これによれば、支持板の両側面の少なくとも一方に設けられた金属箔、或いは前記両側面の少なくとも一方に設けられたフレキシブルプリント基板上の配線を電力線や信号線の一部として使用できる。また、金属箔或いはフレキシブルプリント基板上の配線は見えないわけではないが、支持板の両側面はもともと屈折率の関係から像が歪んで見える部分であるため、金属箔或いはフレキシブルプリント基板上の配線は気にならない。なお、ここにいう「金属箔」として、例えば銅箔、アルミ箔などが使用される。
【0016】
本発明におけるディスプレイ装置は、表示装置と、前記表示装置を支持する支持体と、前記表示装置と導電接続される配線を収納する配線収納体とを備え、前記支持体は透光性を有する支持板を含み、前記配線収納体の外周面上に光反射層が設けられていることを要旨とする。
【0017】
これによれば、表示装置と導電接続される配線を収納する配線収納体を備え、その配線収納体の外周面上に光反射層が設けられているので、電力線や信号線などの配線を配線収納体に収納したとき、支持板を通して見えるのは配線収納体の外周面で反射された像であり、配線収納体そのものおよび配線は見えない。そのため、上記従来技術のように電力線や信号線などの配線(接続ケーブル)が見えてしまうために、せっかく表示装置が浮いて見えるようにした演出が台無しになることもない。したがって、表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るディスプレイ装置を図1〜図4に基づいて説明する。このディスプレイ装置20は、表示装置としてのディスプレイ21と、ディスプレイ21が浮いて見えるようにディスプレイ21を支持する支持体22とを備えている。ディスプレイ21は、プラズマ表示装置(PDP:プラズマディスプレイパネル)、液晶表示装置(LCDディスプレイ)などの表示装置である。
【0019】
また、ディスプレイ装置20は、左右のスピーカ23,24、チューナなどの電子機器25、および図示を省略した録画装置などと共に一つのシステムを構成する。
【0020】
支持体22は、平板状の透明な(透光性を有する)パネル(支持板)26と、パネル26の下端部が固定された台座27とを備えている。パネル26は、ディスプレイ21を下から支え、ディスプレイ21の下部空間全体に展開している。また、パネル26は、その前面26aの下端部とその後面26bの下端部とを押え板28,28で押さえた状態で台座27上に固定されている。そして、パネル26は、その前面の上部がディスプレイ21の後面と接するようにしてディスプレイ21に固定されている。
【0021】
パネル26は、例えばガラス、プラスチック、ポリカーボネート、アクリルなどの透明な材料で作られているとともに、ディスプレイ21を支持するのに十分な剛性を有している。パネル26の後面(ディスプレイ21の表面側とは反対側に対応する位置)26bには、図3および図4に示すように、透明な材料で作られ、ディスプレイ21と電気的に接続される(導電接続される)導電パターンとしての複数の透明電極29が形成されている。これらの透明電極29はそれぞれ、上記ITOで作られており、パネル26の上端部(一端側)と下端部(その一端と対向する他端側)との間で縦に延在している。
【0022】
複数の透明電極29の少なくとも一つは、その上端部で電力線30を介してディスプレイ21の電源端子(図示省略)と電気的に接続可能(導電接続可能)になっているとともに、その下端部で電力線31を介して電源(図示省略)と電気的に接続可能になっている。例えば、ディスプレイ21の電源端子と電力線30の一端、および、電力線30の他端と複数の透明電極29の少なくとも一つの上端部は、それぞれ図示を省略したコネクタを介して電気的に接続可能である。また、複数の透明電極29の少なくとも一つの下端部と電力線31の一端、および、電力線31の他端と電源は、それぞれ図示を省略したコネクタを介して電気的に接続可能である。
【0023】
一方、複数の透明電極29の残りの透明電極(複数の透明電極)は、各々の上端部で複数の信号線32(図2では一つの信号線32のみを示してある)をそれぞれ介してディスプレイ21のオーディオ信号用の出力端子およびビデオ信号用の入出力端子と電気的に接続可能になっている。また、複数の透明電極29の残りの透明電極は、各々の下端部で複数の信号線33(図2では一つの信号線33のみを示してある)をそれぞれ介してスピーカ23,24、録画装置および電子機器25と電気的に接続可能になっている。
【0024】
例えば、ディスプレイ21のオーディオ信号用の出力端子およびビデオ信号用の入出力端子と各信号線32の一端、および、各信号線32の他端と前記残りの透明電極の各上端部は、それぞれ図示を省略したコネクタを介して電気的に接続可能である。また、前記残りの透明電極の各下端部と複数の信号線33の各一端、および、複数の信号線33の各他端とスピーカ23,24、録画装置および電子機器25とは、それぞれ図示を省略したコネクタを介して電気的に接続可能である。
【0025】
以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(イ)支持体22の透明なパネル26に形成した複数の透明電極29を電力線や信号線の一部として使用することができる。つまり、ディスプレイ21の電源端子は、電力線30、複数の透明電極29の少なくとも一つ、および電力線31を介して電源と電気的に接続される。こうして複数の透明電極29の少なくとも一つを、電力線30と電力線31とを電気的に接続する電力用の配線として使用することができる。一方、ディスプレイ21のオーディオ信号用の出力端子およびビデオ信号用の入出力端子はそれぞれ、複数の信号線32、複数の透明電極29の残りの透明電極、および複数の信号線33を介してスピーカ23,24、録画装置および電子機器25と電気的に接続される。こうして、複数の透明電極29の残りの透明電極はそれぞれ、複数の信号線32と複数の信号線33とをそれぞれ電気的に接続する信号用の配線として使用することができる。
【0026】
(ロ)透明なパネル26上にディスプレイ21と導電接続される複数の透明電極(透光性の導電パターン)29が設けられている。つまり、透けて見える複数の透明電極29が透明なパネル上に設けられているので、複数の透明電極29を電力線や信号線の一部として使用できるとともに、ディスプレイ21による表示を見たときに複数の透明電極29が見えない。つまり、複数の透明電極29は正面から(図2の左側)見たときに見えない。そのため、上記従来技術のように電力線や信号線などの接続ケーブル(配線)が見えてしまうために、せっかくディスプレイが浮いて見えるようにした演出が台無しになることもない。したがって、ディスプレイ21が浮いて見えるディスプレイ装置20を実現することができる。
【0027】
(ハ)電力線30および複数の信号線32はディスプレイ21に隠れて正面から見えないようになっている。また、電力線31および複数の信号線33は、パネル26の下端部側から、台座27が置かれる床の上に延びて電源に接続されるので、正面から見えないようになっている。これによって、より見栄えの良いディスプレイ装置20を実現することができる。
【0028】
(ニ)複数の透明電極29は透明なパネル26の後面に形成されているので、それらの透明電極29とディスプレイ21とを電気的に接続する作業、および、透明電極29と電源や録画装置などとを電気的に接続する作業がそれぞれ容易になる。
【0029】
(ホ)ITOで作られた複数の透明電極29はそれぞれ、透明なパネル26の上端部と下端部との間で縦に延在している。これにより、ディスプレイ21と複数の透明電極29の各上端部との電気的な接続個所をディスプレイ21で隠れて見えないようにすることができる。また、複数の透明電極29の各下端部と電源や録画装置などとの電気的な接続個所や配線も隠れて見えないようにすることができる。したがって、より見栄えの良いディスプレイ装置を実現することができる。
【0030】
[第2実施形態]
図5は第2実施形態に係るディスプレイ装置を示している。このディスプレイ装置20は、前記複数の透明電極29の表面全体を覆う透明な絶縁膜40を形成してある点でのみ上記第1実施形態と異なる。
【0031】
この第2実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(ヘ)複数の透明電極29の表面全体を覆う透明な絶縁膜40により、安全性および性能の向上を図ることができる。また、絶縁膜40により複数の透明電極29の表面全体を保護することができる。
【0032】
[第3実施形態]
図6および図7は第3実施形態に係るディスプレイ装置を示している。このディスプレイ装置20は、上記第1実施形態のようにパネル26の後面26bに複数の透明電極29を形成する代わりに、パネル26の両側面に金属箔としての銅箔41を形成したものである。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0033】
この第3実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(ト)透明な平板状のパネル26の両側面に設けられた銅箔41を電力線や信号線の一部として使用できる。また、その銅箔41は見えないわけではないが、パネル26の両側面はもともと屈折率の関係から像が歪んで見える部分であるため、不透明な銅箔41は気にならない。したがって、ディスプレイ21が浮いて見えるディスプレイ装置20を実現することができる。
【0034】
[第4実施形態]
図8および図9は第4実施形態に係るディスプレイ装置を示している。このディスプレイ装置20では、図6および図7に示す上記第3実施形態においてパネル26の両側面に設けた銅箔41,41を、表面が反射面になっている反射板43,43で挟んだ構造になっている。反射板43,43は、各々の反射面43aがそれぞれ銅箔41とは反対側になるように銅箔41にそれぞれ固定されている。
【0035】
この第4実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(チ)前記正面側から左右の銅箔41,41の方を見たときに、各銅箔41,41の内側にある左右の反射板43,43の反射面43aで反射された像が見えるが、左右の銅箔41,41は上記第3実施形態よりも更に見えなくなる。これにより、より見栄えの良いディスプレイ装置を実現することができる。
【0036】
[第5実施形態]
図10および図11は第5実施形態に係るディスプレイ装置を示している。このディスプレイ装置20では、上記第1実施形態においてパネル26の後面26bに複数の透明電極29を形成する代わりに、配線収納体45を用いている。
【0037】
この配線収納体45は、電力線51や信号線52(配線)を収納する配線収納部46を内部に有し、電力線51や信号線52をディスプレイ21で隠れて見えない位置から配線収納部46に収容できるようにしている。その配線収納体45の外周面上に光反射層45aが設けられている。また、配線収納体45の下端近傍には配線収納部46内に上から入れた電力線51や信号線52を取り出すための開口部47が形成されている。そして、配線収納体45の下端部は台座48に固定されている。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0038】
この第5実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(リ)配線収納体45を支持体22の透明なパネル26の後方に配置して、電力線51や信号線52を配線収納体45の配線収納部46に収納したとき、パネル26を通して見えるのは配線収納体45外周面上の光反射層45aで反射された像であり、配線収納体45そのものおよび電力線51や信号線52は見えない。したがって、表示装置が浮いて見えるディスプレイ装置を実現することができる。
【0039】
[ 変形例]
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記各実施形態では、支持体22のパネル(支持板)26を透明なパネルとしているが、そのパネル26はディスプレイ21が浮いて見える程度に透けて見えかつ十分な剛性を有する支持板であればよい。つまり、そのパネル26は、透光性と十分な剛性を有するものであればよい。したがって、パネル26は、上述したガラスなどの透明な材料で作られているもの以外に、ディスプレイ21が浮いて見える程度に透けて見える材料で作られたものでもよい。そして、そのようなパネル上に、透明な或いは透けて見える導電パターンを設けたものに本発明は適用可能である。
【0040】
・上記各実施形態において、透明なパネル26として、薄く色がついた透明な材料で作られたパネルを使用する構成にも本発明は適用可能である。つまり、パネル26は、ディスプレイ21が浮いて見える程度に薄く色がついた透明なもの或いは透光性を有するものであってもよい。
【0041】
・上記各実施形態では、ディスプレイ21は、プラズマ表示装置(PDP:プラズマディスプレイパネル)、液晶表示装置(LCDディスプレイ)などの表示装置であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、お店のショウウィンドウなどで使われ、電気的に駆動される展示装置で、その展示装置が浮いて見えるようにしたディスプレイ装置にも本発明は適用可能である。
【0042】
・上記第1実施形態における複数の透明電極29の数は一例であって、その数は適宜変更可能である。
・上記第1実施形態では、透明電極29をITOで構成したが、本発明はこれに限定されない。透明電極29は、透明でかつディスプレイ21を支えるのに十分な剛性を有する材料、例えば透明な樹脂である導電性ポリマーなどの材料で作製したものであってもよい。
【0043】
・上記第1実施形態において、パネル26に補強用の金属細線(補強ワイヤ)を入れて剛性を向上させる場合には、パネル26の前面26aに複数の透明電極29を形成する代わりに、或いは透明電極29と共に、その金属細線を配線として使用することも可能である。
【0044】
・上記第3実施形態では、パネル26の両側面に金属箔としての銅箔41を形成してあるが、銅箔以外の金属箔、例えばアルミ箔なども使用可能である。また、パネル26の両側面の一方に銅箔41などの金属箔を設ける構成にも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るディスプレイ装置のシステム全体を示す概略構成図。
【図2】図1に示すディスプレイ装置の側面図。
【図3】図1に示す支持体を後面側から見た正面図。
【図4】図3に示す支持体の側面図。
【図5】第2実施形態に係るディスプレイ装置における支持体の側面図。
【図6】第3実施形態に係るディスプレイ装置における支持体の正面図。
【図7】図6に示す支持体の側面図。
【図8】第4実施形態に係るディスプレイ装置における支持体の正面図。
【図9】図8のX−X矢視断面図。
【図10】第5実施形態に係るディスプレイ装置の側面図。
【図11】図10に示す配線収納体を示す斜視図。
【図12】従来のディスプレイ装置のシステム全体を示す概略構成図。
【図13】図12に示すディスプレイ装置の側面図。
【符号の説明】
20…ディスプレイ装置、21…表示装置としてのディスプレイ、22…支持体、26…支持板としてのパネル、26b…後面、29…導電パターンとしての透明電極、41…導電パターンとしての銅箔、43a…反射面、45…配線収納体、45a…光反射層、46…配線収納部。
Claims (7)
- ディスプレイ装置において、
表示装置と、
前記表示装置を支持する支持体とを備え、
前記支持体は透光性を有する支持板を含み、
前記支持板上に前記表示装置と導電接続される透光性の導電パターンが設けられていることを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1に記載のディスプレイ装置において、前記導電パターンは前記支持板上であって前記表示装置の表面側とは反対側に対応する位置に設けられていることを特徴とするディスプレイ装置。
- 請求項1又は2に記載のディスプレイ装置において、前記導電パターンは前記支持板の一端側で前記表示装置と導電接続され、前記導電パターンは前記一端側と該一端と対向する他端側との間で延在していることを特徴とするディスプレイ装置。
- ディスプレイ装置において、
表示装置と、
前記表示装置を支持する支持体とを備え、
前記支持体は透光性を有する支持板を含み、
前記支持板の両側面の少なくとも一方に前記表示装置と導電接続される透光性の導電パターンが設けられていることを特徴とするディスプレイ装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一つに記載のディスプレイ装置において、前記支持板は平板状の透明なパネルであり、前記導電パターンは前記パネル上に形成された透明電極であることを特徴とするディスプレイ装置。
- 請求項4に記載のディスプレイ装置において、前記導電パターンは前記支持板の両側面の少なくとも一方に設けられた金属箔、或いは前記両側面の少なくとも一方に設けられたフレキシブルプリント基板上の配線であることを特徴とするディスプレイ装置。
- ディスプレイ装置において、
表示装置と、
前記表示装置を支持する支持体と、
前記表示装置と導電接続される配線を収納する配線収納体とを備え、
前記支持体は透光性を有する支持板を含み、
前記配線収納体の外周面上に光反射層が設けられていることを特徴とするディスプレイ装置。
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JP2003068333A JP2004279562A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | ディスプレイ装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010217212A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Sharp Corp | 表示装置 |
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-
2003
- 2003-03-13 JP JP2003068333A patent/JP2004279562A/ja not_active Withdrawn
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JP2010217212A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Sharp Corp | 表示装置 |
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