JP2004278532A - ラジアルタービン用案内装置 - Google Patents

Abstract

【課題】流量を調整すべくハウジング内に配置され、調整装置で調整可能な羽根を備えた重油燃料式往復動内燃機関における排気駆動過給機のラジアルタービン用の案内装置を、羽根調整時の機能障害が十分に防止されるように改良する。
【解決手段】羽根（５）の軸（４）が、案内装置における排気駆動過給機の圧縮機側のハウジング部分（１）に支持され、羽根軸の先端前にばね要素（７）が設けられ、このばね要素が、反対側ハウジング部分（２）の接触支持面（１４）に羽根の端面（１３）を支持すべく押し付けられる。
【選択図】図１

Description

本発明は、流量を調整すべくハウジング内に配置され、調整装置により調整可能な羽根を備えた重油燃料式往復動内燃機関の排気駆動過給機のラジアルタービン用案内装置に関する。

重油燃料で運転される往復動内燃機関は、排気ガス内に固形粒子を含む。この粒子は案内装置に付着し、そのため可調整羽根の申し分ない機能が害される。

本発明の課題は、羽根調整時の機能障害を十分に防止可能な、冒頭に述べた形式の案内装置を提供することにある。

この課題は、本発明に基づき、羽根の軸を、案内装置における排気駆動過給機の圧縮機側のハウジング部分で支持し、羽根軸の先端前にばね要素を設け、この要素を、反対側ハウジング部分の接触支持面に羽根の端面を支持すべく押し付けることで解決できる。

羽根端面の接触支持面での持続的な接触支持と羽根の調整運動とで、羽根端面に付着する固形粒子をかき取る。更に、羽根とその軸受の熱膨張を受け止められる。更に、羽根軸と共働する部分（軸受）を圧縮機側ハウジング部分に配置したことで、特にばね要素の熱的負荷が小さくなる。この結果、ばね要素の寿命が長くなる。

調整装置の各調整レバーを、ばね要素と羽根との間で羽根軸に連結する、即ち同様に熱的負荷を非常に小さい範囲に配置するとよい。

ばね要素と羽根軸のばね要素側端の間に圧力部材をはめ込むと好ましい。この処置は、圧力部材が羽根軸の端面直径より小さい直径の軸方向孔を有するなら一層強化される。

本発明の他の特徴を、従属請求項と図を参照した実施例の説明から明らにする。図１は本発明に基づく案内装置の一部を断面図で示す。

図１の１は排気駆動過給機の圧縮機（図示せず）側のハウジング部分を示し、２は反対側のハウジング部分である。これら両部分１、２は、排気ガスが矢印８で示す流れ方向に貫流する流路の開口断面を規定する。一方のハウジング部分１内に、羽根５の軸４に対する軸受を形成するはめ込み部材３を固定的に配置している。はめ込み部材３と羽根軸４は同じ材料で作るとよい。この結果運転中の両部品の有害な異なる熱膨張を防止できる。

ハウジング部分１内の、羽根軸４の自由端の前に、圧力部材６を配置している。この部材６の羽根軸４と反対側に、ばね要素７が作用する。該要素７は円板ばねであるとよい。羽根軸４からばね要素７への熱流をできるだけ小さくして両要素への有害な熱的影響を防止すべく、圧力部材６に羽根軸４の軸線の長手方向に延びる孔を設けている。孔の直径は羽根軸４の先端直径より小さい。羽根軸４は排気ガス流路の開口断面に対し環状鍔９を持つ。この鍔９をはめ込み部材３にある切削凹所内に配置し、排気ガス流路の開口断面側面を、はめ込み部材３とハウジング部分１の対応した面と一致させている。環状鍔９の外周面にある溝に、密封用のシールリングをはめ込んでいる。

更に、羽根軸４のはめ込み部材３から突出した自由端に、調整レバー１０が作用する。該レバー１０は調整装置の調整リング１１により、調整運動を羽根５に伝達する。座金付きのナット１２により、調整レバー１０の羽根軸４上での軸方向移動を防止している。

ばね要素７は、羽根軸４を経て羽根５の直線的端面１３を、ハウジング部分２に固く結合されたはめ込み部材１５の平らな堅い接触支持面１５に弾力的に押し付ける。羽根端面１３の固定接触支持面１４への弾力的支持により、羽根５の調整時に、接触支持面１４に付着する固形粒子が羽根５の熱膨張と無関係にかき取られる。

本発明に基づく案内装置の一部の断面図。

符号の説明

１、２ ハウジング部分、４ 羽根、５ 羽根軸、６ 圧力部材、７ ばね要素、１３ 羽根端面、１４ 接触支持面

Claims (8)

1. 流量を調整すべくハウジング内に配置され、調整装置により調整可能な羽根を備えた重油燃料式往復動内燃機関の排気駆動過給機のラジアルタービン用案内装置において、羽根（５）の軸（４）が、案内装置における排気駆動過給機の圧縮機側のハウジング部分（１）に支持され、羽根軸（４）の先端前にばね要素（７）が設けられ、該要素（７）が前記軸（４）を反対側ハウジング部分（２）の接触支持面（１４）に、羽根（５）の端面（１３）を支持すべく押し付けることを特徴とする装置。
2. 調整装置の調整レバー（１０）が、ばね要素（７）と羽根（５）の間で羽根軸（４）に連結されたことを特徴とする請求項１記載の装置。
3. ばね要素（７）と羽根軸（４）のばね要素（７）側端との間に、圧力部材（６）がはめ込まれたことを特徴とする請求項１又は２記載の装置。
4. 圧力部材（６）が、羽根軸（４）の端面直径より小さい直径の軸方向孔を有することを特徴とする請求項３記載の装置。
5. 羽根（５）の端面（１３）に対する接触支持面（１４）が、ハウジング部分（２）に結合されたはめ込み部材（１５）により形成されたことを特徴とする請求項１から４の１つに記載の装置。
6. ばね要素（７）が円板ばねからなることを特徴とする請求項１から５の１つに記載の装置。
7. 羽根軸（４）の軸受として、ハウジング部分（１）にはめ込み部材（３）が設けられたことを特徴とする請求項１から６の１つに記載の装置。
8. はめ込み部材（３）が羽根軸（４）と同じ材料で作られたことを特徴とする請求項７記載の装置。

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