JP2004278311A - 遠心ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】高速運転する場合に高効率を達成できるとともに、小吐出し量でも安定した運転ができ、さらに、羽根車通液路に付着した異物を容易に除去できる低比速度の遠心ポンプを提供する。
【解決手段】ポンプケーシング1の内部に羽根車12が配置された遠心ポンプにおいて、羽根車12は複数の翼18を有し、該翼18の間には通液路19が形成され、翼入口から翼出口までにおいて、通液路19の高さと幅とを同一寸法とし、通液路19は略正方形の断面形状を有している。
【選択図】 図1
【解決手段】ポンプケーシング1の内部に羽根車12が配置された遠心ポンプにおいて、羽根車12は複数の翼18を有し、該翼18の間には通液路19が形成され、翼入口から翼出口までにおいて、通液路19の高さと幅とを同一寸法とし、通液路19は略正方形の断面形状を有している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遠心ポンプに係り、特に、高速運転する場合に高効率を達成できるとともに、小吐出し量でも安定した運転ができ、さらに、羽根車の通液部に付着した異物を容易に除去することができる低比速度遠心ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は遠心ポンプの一般的な構成を示す縦断面図である。図10に示すように、ポンプケーシング1の内部には、羽根車2が配置されており、ポンプケーシング1の高圧側の開口部には、ケーシングカバー3が固着されている。ケーシングカバー3の中央部には回転軸4が挿通され、この回転軸4の一端に羽根車2が固定されている。回転軸4は図示しない駆動機に連結されており、この駆動機により回転軸4を介して羽根車2が回転駆動されるようになっている。ポンプケーシング1には吸込口1a及び吐出口1bが設けられている。このような構成において、液体は吸入口1aから吸入され、回転する羽根車2によって昇圧された後、吐出口1bから吐出される。
【0003】
図11乃至図14は、それぞれ従来の羽根車の構成例を示す図である。図11は遠心ポンプの一般的な羽根車の一例を示す正面断面図であり、図12は図11に示す羽根車の縦断面図である。図11及び図12に示すように、羽根車2は主板6及び側板7を備え、これらは翼8を介して一体に形成されている。主板6と側板7との間には翼8が渦巻状に配置されており、隣り合う翼8の間には通液路9が形成されている。
【0004】
通液路9の高さHi(i=1〜5)は、半径Ri(i=1〜5)が大きくなるほど高くなるように形成されている。一方、通液路9の幅Ji(i=1〜5)は、半径Ri(i=1〜5)が大きくなるに従い、狭くなるように形成されている。羽根車2の通液路9の断面は、一般的には、長方形、平行四辺形、若しくは台形に形成されている。ここで、通液路9の高さHiは翼8間の間隔であり、通液路9の幅Jiは主板6と側板7との間隔であり、半径Riは羽根車2の中心からの距離である。
【0005】
図13は、更に他の従来の羽根車を示す正面断面図であり、図14は図13に示す羽根車の縦断面図である。小吐出し量及び高揚程ポンプに適した低比速度特性を得るために、主板6及び側板7は一体に形成され、翼8は、半径Ri(i=1〜6)が大きくなるに従い、翼8の断面積が拡大するように形成されている。この場合でも、羽根車2の通液路9の断面は、一般的には、長方形、平行四辺形、若しくは台形に形成されている。なお、図11乃至図14に示した羽根車2は、材料がねずみ鋳鉄やステンレス鋳鋼の場合には鋳造により製作され、材料がプラスチックなどの場合には射出成形又は光造型により製作されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような遠心ポンプでは、駆動機によって羽根車2を回転させ、羽根車2によって液体に速度エネルギーを与え、ポンプケーシング1によって液体を減速させることによって速度エネルギーを圧力エネルギーに変換している。羽根車2の回転速度を高速化するに従って、羽根車2での摩擦損失が増加し、特に低比速度ポンプでは、羽根車における摩擦損失によって、ポンプ効率が著しく低下する。そこで、高速運転する低比速度ポンプでは、ポンプ効率を向上させるために、羽根車の通液路の表面粗さを低減させたり、通液路に逆流渦が発生しないような対策が施されてきた。
【0007】
遠心ポンプを高速化する場合、一般に、回転速度に比例して最高効率点の吐出し量は大きくなる。このような遠心ポンプを小吐出し量で、かつ、ある一定の全揚程を得る目的で使用する場合には、吐出し弁などを使用して吐出し量を制限する必要がある。しかしながら、この場合では、エネルギーの損失に加え、羽根車内部の逆流渦は更に大きくなり、ポンプ効率の低下及び遠心ポンプの振動が増大するという問題がある。
【0008】
また、小吐出し量及び高揚程に適した低比速度特性を持つ遠心ポンプでは、羽根車直径に比べ、羽根車の通液部の幅Jiが小さく、更に、羽根車は、主板及び側板とが一体に形成された構成を有しているために、次のような問題がある。
▲1▼羽根車の通液部の表面をグラインダなどで研磨できないために、通液部の表面粗さを低減できず、ポンプ効率の向上に限界がある。
▲2▼鋳造時における中子の位置ずれにより、羽根車の通液路に寸法の誤差が生じることがある。この寸法の誤差は機械加工などによって修正できないために、通液路ごとに液体に与えられる速度エネルギーが不均等になり、遠心ポンプに振動が発生しやすい。
▲3▼上記遠心ポンプは羽根車の通液路の幅Jiの変化率が大きいために、吐出し量の大きいポンプと比較して、上述した通液路の寸法の誤差がポンプ性能に与える影響が大きく、このため、ポンプ性能が変化しやすい。
▲4▼水などの揚水に上記遠心ポンプを使用する場合、炭酸カルシウムや塩化カルシウムなどのカルキ異物が羽根車の通液路に付着する。このようなカルキ異物は分解して除去することができないので、本来のポンプ性能に復元するためには新品の羽根車に交換しなければならないという問題があった。
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、高速運転する場合に高効率を達成できるとともに、小吐出し量でも安定した運転ができ、さらに、羽根車通液路に付着した異物を容易に除去できる低比速度遠心ポンプを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、ポンプケーシングの内部に羽根車が配置された遠心ポンプにおいて、前記羽根車は複数の翼を有し、該翼の間には通液路が形成され、翼入口から翼出口までにおいて、前記通液路の高さと幅とを同一寸法としたことを特徴とする。
本発明の好ましい一態様は、前記通液路は略正方形の断面形状を有していることを特徴とする。
本発明の好ましい一態様は、前記通液路は、直線状又は曲線状に形成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい一態様は、前記羽根車は主板及び側板を有し、前記翼は前記主板と前記側板との間に配置され、前記主板又は前記側板は前記翼に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
本発明の好ましい一態様は、比速度Ns=(nQ1/2)/H3/4[ただし、n:回転速度(min−1)、Q:吐出し量(m3/min)、H:全揚程(m)]は40から140までの範囲内にあり、かつ、最高効率点における吐出し量が0.005から100L/minまでの範囲内にあることを特徴とする。
本発明の好ましい一態様は、前記羽根車の直径は10から160mmまでの範囲内にあり、かつ、前記通液路の高さ及び幅が1から8mmまでの範囲内にあることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、羽根車における摩擦損失を低減することができ、特に、高速運転する場合に高効率を達成できるとともに、小吐出し量でも安定した運転ができる。さらに、羽根車の通液部に付着した異物を容易に除去することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図であり、図2は図1のA−A線断面図である。
図1及び図2に示す羽根車12は、図10に示す遠心ポンプに装着される。即ち、本実施形態に係る遠心ポンプにおいては、羽根車12以外の各構成部材は、図10に示す遠心ポンプの各構成部材と同一である。なお、図10に示す従来例と同一または相当部分には、同一の符号を付して、その重複した説明を省略する。
【0013】
図1及び図2に示すように、主板6と側板7との間に、複数の翼18が配置され、この翼18は扇形の形状を有し、半径方向外側に向かって翼18の断面積が大きくなるように形成されている。これにより、翼18間に半径方向に延びる溝状の通液路19が形成され、低比速度遠心ポンプに好適な翼形状となっている。主板6と翼18とは一体に形成され、側板7は、主板6及び翼18から分割されている。即ち、側板7は、主板6及び翼18とは別部材として構成され、ボルト10によって翼18に固定されている。なお、ボルト10を取り外すことによって側板7を翼18から取り外すことが可能となっている。
【0014】
ここで、半径R1にある翼入口(通液路19の入口)の高さをH1、幅をJ1とする。同様に、半径R2にある翼出口(通液路19の出口)の高さをH2、幅をJ2とする。そして、通液路19の高さ及び幅がHi=Ji(i=1,2)となるように通液路19を形成する。さらに、半径R1から半径R2までの間において、図1及び図2に示すように、通液路19を直線状に形成する。すなわち、通液路19の断面は、半径R1(翼入口)から半径R2(翼出口)までの全領域において正方形に形成されている。また、通液路19は、翼入口から翼出口までの全領域において一定の断面積を有している。
【0015】
ここで、通液路19の高さHi(i=1,2)は、隣り合う翼18の間隔、すなわち、通液路19の断面(図1では内接円で表示)の周方向の長さ(内接円の直径)である。通液路19の幅Ji(i=1,2)は、主板6と側板7との間隔、すなわち、通液路19の断面(図2では内接円で表示)の軸方向の長さ(内接円の直径)である。半径Ri(i=1,2)は、羽根車12の中心からの距離である。
【0016】
図3は、図1及び図2に示す羽根車の通液路の一部を示す模式図である。液体が通過する通液路19の断面の周辺の和、すなわち、濡れ縁長さSiは、
Si=2×(Hi+Ji) [ただしi=1,2]
となる。
通液路の表面粗さが同じとした場合、この濡れ縁長さSiが最小になるときに摩擦損失は最小になる。この摩擦損失は、特に高速運転を行う低比速度ポンプにおいて、ポンプ効率に大きく影響する。したがって、通液路の断面を正方形に形成することによって、通液路の断面積に対する濡れ縁長さが最小となり、低比速度ポンプにおいて、最高のポンプ効率を得ることが可能となる。
【0017】
なお、正方形よりも濡れ縁長さSiが最小になる通液路の断面形状には、図4に模式的に示した円がある。この場合に、正方形の通液路と同一の断面積となる通液路の直径Diは、次の式から求められる。
Hi×Ji=(π/4)×Di2
ゆえに、Di≒1.13×Ji
となり、通液路の直径Diは、羽根車12の幅Jiの約113%になる。半径方向から見た翼入口(通液路の入口)を図5及び図6に示す。図6に示すように、通液路の断面形状が円形(直径D1)の場合には、図5に示す正方形(高さH1、幅J1)の断面の場合と比較して、翼入口において通液路以外の部位、すなわち、液体の流入に対する無効な部位の面積Eが大きくなる。そのため、通液路の断面が円形の場合には、翼入口において衝突損失が増大し、吸込性能が悪化する。したがって、このような通液路を有する遠心ポンプを高速で運転する場合には、キャビテーションの問題も発生する。
【0018】
本実施形態における遠心ポンプは、小吐出し量及び高揚程が得られるように、比速度Ns=(nQ1/2)/H3/4、[ただし、n:回転速度(min−1)、Q:吐出し量(m3/min)、H:全揚程(m)]は40から140まで(40以上、140以下)の範囲内であり、かつ、最高効率点における吐出し量が0.005から100L(リットル)/minまで(0.005L/min以上、100L/min以下)の範囲内となるように設計されている。また、本実施形態に係る遠心ポンプは、羽根車12の直径が10から160mmまで(10mm以上、160mm以下)の範囲内であり、かつ、羽根車12の通液路19の高さHi及び幅Jiが1から8mmまで(1mm以上、8mm以下)の範囲内となるように設計されている。したがって、この遠心ポンプは、高速運転を前提として設計されている。このため、翼入口における通液路19の断面を正方形とすることによって良好な吸込性能を得ることが可能となる。なお、通液路の断面は、正方形に近似した形状、すなわち、略正方形であってもよい。
【0019】
図7は本実施形態に係る遠心ポンプと従来の遠心ポンプの性能を比較したグラフ図である。図7において、横軸は吐出し量(L/min)を表し、縦軸は全揚程(m)及び効率(%)を表している。また、図7では、本実施形態に係る遠心ポンプの性能曲線を実線で示し、従来の遠心ポンプの性能曲線を破線で示している。比較される2つの遠心ポンプは、同一の羽根車外径、同一の翼枚数、及び同一のポンプケーシング形状を有している。また、翼入口における通液路の断面積がほぼ同じであり、通液路を含む羽根車の表面粗さも同一である。
【0020】
図7に示すように、本実施形態に係る遠心ポンプは、従来の遠心ポンプに比べて全揚程が高く、また効率も優れている。これは、羽根車の通液路の断面形状を正方形に形成することによって、濡れ縁長さが最小となるため、特に高速運転時において摩擦損失が低減され、また逆流渦の発生が防止されるためである。
【0021】
なお、図1及び図2に示す羽根車12では、主板6と翼18とは一体に形成され、側板7は主板6及び翼18から分割された別部材として設けられているが、側板7と翼18とを一体に形成し、主板6を、側板7及び翼18から分割された別部材として設けてもよい。いずれの場合にも、前述したような通液路を羽根車の内部に形成することができる。したがって、高速運転時における摩擦損失が低減され、また、逆流渦の発生が防止され、高いポンプ効率を達成することができる。
【0022】
また、側板7(又は主板6)が別部材として設けられているので、羽根車12内部の通液路19の表面をグラインダなどで研磨することができる。したがって、通液路19の表面粗さが低減され、ポンプ効率を更に向上させることができる。また、鋳造時の中子の位置ずれによって生じる羽根車12の通液路19の寸法誤差は、機械加工によって修正することができる。したがって、羽根車12の通液路19ごとに液体に与えられる速度エネルギーを均等にすることができ、遠心ポンプの振動を低減することができる。さらに、炭酸カルシウムや塩化カルシウムなどカルキ異物が羽根車12の通液路19に付着した場合には、ボルト10を取り外して、側板7(又は主板6)を取り外すことによってカルキ異物を除去することができ、これにより、羽根車12の交換を不要にすることができる。
【0023】
図8及び図9に、本発明に係る遠心ポンプの他の実施形態を示す。図8は本発明の第2の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図である。図9は本発明の第3の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図である。なお、第2及び第3の実施形態において、特に説明しない構成及び動作については第1の実施形態と同様であるので、その重複する説明を省略する。
【0024】
図8に示すように、羽根車22の翼28の間には、通液路29が直線状に形成されている。翼28は、翼出口角度が90°より小さくなるように形成されている。すなわち、通液路29は、羽根車22の半径方向に対して所定の角度で傾斜している。一方、図9に示すように、羽根車32の翼38の間には、通液路39が曲線状に形成されている。この通液路39(翼38)は所定の曲率でカーブしている。このように構成された羽根車22,32によれば、上述した第1の実施形態における羽根車と同様に、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、羽根車の通液路における摩擦損失を低減させることができ、高いポンプ効率を達成することができる。また、小吐出し量及び高揚程の条件下においても安定性の高い運転が可能となる。さらに、羽根車の通液路に付着した異物を容易に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図である。
【図2】図1に示す羽根車のA−A線断面図である。
【図3】図1に示す羽根車の通液路を示す模式図である。
【図4】羽根車の通液路の断面を円形とした場合の模式図である。
【図5】図1に示す羽根車の翼入口を半径方向から見た図である。
【図6】羽根車の通液路を円形とした場合の羽根車の翼入口を半径方向から見た図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る遠心ポンプと従来の遠心ポンプの性能曲線を示すグラフ図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図である。
【図10】一般的な遠心ポンプを示す縦断面図である。
【図11】従来の羽根車を示す正面断面図である。
【図12】図11に示す羽根車の縦断面図である。
【図13】従来の羽根車を示す正面断面図である。
【図14】図13に示す羽根車の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプケーシング
2,12,22,32 羽根車
3 ケーシングカバー
4 回転軸
6 主板
7 側板
8,18,28,38 翼
9,19,29,39 通液路
10 ボルト
【発明の属する技術分野】
本発明は遠心ポンプに係り、特に、高速運転する場合に高効率を達成できるとともに、小吐出し量でも安定した運転ができ、さらに、羽根車の通液部に付着した異物を容易に除去することができる低比速度遠心ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は遠心ポンプの一般的な構成を示す縦断面図である。図10に示すように、ポンプケーシング1の内部には、羽根車2が配置されており、ポンプケーシング1の高圧側の開口部には、ケーシングカバー3が固着されている。ケーシングカバー3の中央部には回転軸4が挿通され、この回転軸4の一端に羽根車2が固定されている。回転軸4は図示しない駆動機に連結されており、この駆動機により回転軸4を介して羽根車2が回転駆動されるようになっている。ポンプケーシング1には吸込口1a及び吐出口1bが設けられている。このような構成において、液体は吸入口1aから吸入され、回転する羽根車2によって昇圧された後、吐出口1bから吐出される。
【0003】
図11乃至図14は、それぞれ従来の羽根車の構成例を示す図である。図11は遠心ポンプの一般的な羽根車の一例を示す正面断面図であり、図12は図11に示す羽根車の縦断面図である。図11及び図12に示すように、羽根車2は主板6及び側板7を備え、これらは翼8を介して一体に形成されている。主板6と側板7との間には翼8が渦巻状に配置されており、隣り合う翼8の間には通液路9が形成されている。
【0004】
通液路9の高さHi(i=1〜5)は、半径Ri(i=1〜5)が大きくなるほど高くなるように形成されている。一方、通液路9の幅Ji(i=1〜5)は、半径Ri(i=1〜5)が大きくなるに従い、狭くなるように形成されている。羽根車2の通液路9の断面は、一般的には、長方形、平行四辺形、若しくは台形に形成されている。ここで、通液路9の高さHiは翼8間の間隔であり、通液路9の幅Jiは主板6と側板7との間隔であり、半径Riは羽根車2の中心からの距離である。
【0005】
図13は、更に他の従来の羽根車を示す正面断面図であり、図14は図13に示す羽根車の縦断面図である。小吐出し量及び高揚程ポンプに適した低比速度特性を得るために、主板6及び側板7は一体に形成され、翼8は、半径Ri(i=1〜6)が大きくなるに従い、翼8の断面積が拡大するように形成されている。この場合でも、羽根車2の通液路9の断面は、一般的には、長方形、平行四辺形、若しくは台形に形成されている。なお、図11乃至図14に示した羽根車2は、材料がねずみ鋳鉄やステンレス鋳鋼の場合には鋳造により製作され、材料がプラスチックなどの場合には射出成形又は光造型により製作されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような遠心ポンプでは、駆動機によって羽根車2を回転させ、羽根車2によって液体に速度エネルギーを与え、ポンプケーシング1によって液体を減速させることによって速度エネルギーを圧力エネルギーに変換している。羽根車2の回転速度を高速化するに従って、羽根車2での摩擦損失が増加し、特に低比速度ポンプでは、羽根車における摩擦損失によって、ポンプ効率が著しく低下する。そこで、高速運転する低比速度ポンプでは、ポンプ効率を向上させるために、羽根車の通液路の表面粗さを低減させたり、通液路に逆流渦が発生しないような対策が施されてきた。
【0007】
遠心ポンプを高速化する場合、一般に、回転速度に比例して最高効率点の吐出し量は大きくなる。このような遠心ポンプを小吐出し量で、かつ、ある一定の全揚程を得る目的で使用する場合には、吐出し弁などを使用して吐出し量を制限する必要がある。しかしながら、この場合では、エネルギーの損失に加え、羽根車内部の逆流渦は更に大きくなり、ポンプ効率の低下及び遠心ポンプの振動が増大するという問題がある。
【0008】
また、小吐出し量及び高揚程に適した低比速度特性を持つ遠心ポンプでは、羽根車直径に比べ、羽根車の通液部の幅Jiが小さく、更に、羽根車は、主板及び側板とが一体に形成された構成を有しているために、次のような問題がある。
▲1▼羽根車の通液部の表面をグラインダなどで研磨できないために、通液部の表面粗さを低減できず、ポンプ効率の向上に限界がある。
▲2▼鋳造時における中子の位置ずれにより、羽根車の通液路に寸法の誤差が生じることがある。この寸法の誤差は機械加工などによって修正できないために、通液路ごとに液体に与えられる速度エネルギーが不均等になり、遠心ポンプに振動が発生しやすい。
▲3▼上記遠心ポンプは羽根車の通液路の幅Jiの変化率が大きいために、吐出し量の大きいポンプと比較して、上述した通液路の寸法の誤差がポンプ性能に与える影響が大きく、このため、ポンプ性能が変化しやすい。
▲4▼水などの揚水に上記遠心ポンプを使用する場合、炭酸カルシウムや塩化カルシウムなどのカルキ異物が羽根車の通液路に付着する。このようなカルキ異物は分解して除去することができないので、本来のポンプ性能に復元するためには新品の羽根車に交換しなければならないという問題があった。
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、高速運転する場合に高効率を達成できるとともに、小吐出し量でも安定した運転ができ、さらに、羽根車通液路に付着した異物を容易に除去できる低比速度遠心ポンプを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、ポンプケーシングの内部に羽根車が配置された遠心ポンプにおいて、前記羽根車は複数の翼を有し、該翼の間には通液路が形成され、翼入口から翼出口までにおいて、前記通液路の高さと幅とを同一寸法としたことを特徴とする。
本発明の好ましい一態様は、前記通液路は略正方形の断面形状を有していることを特徴とする。
本発明の好ましい一態様は、前記通液路は、直線状又は曲線状に形成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい一態様は、前記羽根車は主板及び側板を有し、前記翼は前記主板と前記側板との間に配置され、前記主板又は前記側板は前記翼に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
本発明の好ましい一態様は、比速度Ns=(nQ1/2)/H3/4[ただし、n:回転速度(min−1)、Q:吐出し量(m3/min)、H:全揚程(m)]は40から140までの範囲内にあり、かつ、最高効率点における吐出し量が0.005から100L/minまでの範囲内にあることを特徴とする。
本発明の好ましい一態様は、前記羽根車の直径は10から160mmまでの範囲内にあり、かつ、前記通液路の高さ及び幅が1から8mmまでの範囲内にあることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、羽根車における摩擦損失を低減することができ、特に、高速運転する場合に高効率を達成できるとともに、小吐出し量でも安定した運転ができる。さらに、羽根車の通液部に付着した異物を容易に除去することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図であり、図2は図1のA−A線断面図である。
図1及び図2に示す羽根車12は、図10に示す遠心ポンプに装着される。即ち、本実施形態に係る遠心ポンプにおいては、羽根車12以外の各構成部材は、図10に示す遠心ポンプの各構成部材と同一である。なお、図10に示す従来例と同一または相当部分には、同一の符号を付して、その重複した説明を省略する。
【0013】
図1及び図2に示すように、主板6と側板7との間に、複数の翼18が配置され、この翼18は扇形の形状を有し、半径方向外側に向かって翼18の断面積が大きくなるように形成されている。これにより、翼18間に半径方向に延びる溝状の通液路19が形成され、低比速度遠心ポンプに好適な翼形状となっている。主板6と翼18とは一体に形成され、側板7は、主板6及び翼18から分割されている。即ち、側板7は、主板6及び翼18とは別部材として構成され、ボルト10によって翼18に固定されている。なお、ボルト10を取り外すことによって側板7を翼18から取り外すことが可能となっている。
【0014】
ここで、半径R1にある翼入口(通液路19の入口)の高さをH1、幅をJ1とする。同様に、半径R2にある翼出口(通液路19の出口)の高さをH2、幅をJ2とする。そして、通液路19の高さ及び幅がHi=Ji(i=1,2)となるように通液路19を形成する。さらに、半径R1から半径R2までの間において、図1及び図2に示すように、通液路19を直線状に形成する。すなわち、通液路19の断面は、半径R1(翼入口)から半径R2(翼出口)までの全領域において正方形に形成されている。また、通液路19は、翼入口から翼出口までの全領域において一定の断面積を有している。
【0015】
ここで、通液路19の高さHi(i=1,2)は、隣り合う翼18の間隔、すなわち、通液路19の断面(図1では内接円で表示)の周方向の長さ(内接円の直径)である。通液路19の幅Ji(i=1,2)は、主板6と側板7との間隔、すなわち、通液路19の断面(図2では内接円で表示)の軸方向の長さ(内接円の直径)である。半径Ri(i=1,2)は、羽根車12の中心からの距離である。
【0016】
図3は、図1及び図2に示す羽根車の通液路の一部を示す模式図である。液体が通過する通液路19の断面の周辺の和、すなわち、濡れ縁長さSiは、
Si=2×(Hi+Ji) [ただしi=1,2]
となる。
通液路の表面粗さが同じとした場合、この濡れ縁長さSiが最小になるときに摩擦損失は最小になる。この摩擦損失は、特に高速運転を行う低比速度ポンプにおいて、ポンプ効率に大きく影響する。したがって、通液路の断面を正方形に形成することによって、通液路の断面積に対する濡れ縁長さが最小となり、低比速度ポンプにおいて、最高のポンプ効率を得ることが可能となる。
【0017】
なお、正方形よりも濡れ縁長さSiが最小になる通液路の断面形状には、図4に模式的に示した円がある。この場合に、正方形の通液路と同一の断面積となる通液路の直径Diは、次の式から求められる。
Hi×Ji=(π/4)×Di2
ゆえに、Di≒1.13×Ji
となり、通液路の直径Diは、羽根車12の幅Jiの約113%になる。半径方向から見た翼入口(通液路の入口)を図5及び図6に示す。図6に示すように、通液路の断面形状が円形(直径D1)の場合には、図5に示す正方形(高さH1、幅J1)の断面の場合と比較して、翼入口において通液路以外の部位、すなわち、液体の流入に対する無効な部位の面積Eが大きくなる。そのため、通液路の断面が円形の場合には、翼入口において衝突損失が増大し、吸込性能が悪化する。したがって、このような通液路を有する遠心ポンプを高速で運転する場合には、キャビテーションの問題も発生する。
【0018】
本実施形態における遠心ポンプは、小吐出し量及び高揚程が得られるように、比速度Ns=(nQ1/2)/H3/4、[ただし、n:回転速度(min−1)、Q:吐出し量(m3/min)、H:全揚程(m)]は40から140まで(40以上、140以下)の範囲内であり、かつ、最高効率点における吐出し量が0.005から100L(リットル)/minまで(0.005L/min以上、100L/min以下)の範囲内となるように設計されている。また、本実施形態に係る遠心ポンプは、羽根車12の直径が10から160mmまで(10mm以上、160mm以下)の範囲内であり、かつ、羽根車12の通液路19の高さHi及び幅Jiが1から8mmまで(1mm以上、8mm以下)の範囲内となるように設計されている。したがって、この遠心ポンプは、高速運転を前提として設計されている。このため、翼入口における通液路19の断面を正方形とすることによって良好な吸込性能を得ることが可能となる。なお、通液路の断面は、正方形に近似した形状、すなわち、略正方形であってもよい。
【0019】
図7は本実施形態に係る遠心ポンプと従来の遠心ポンプの性能を比較したグラフ図である。図7において、横軸は吐出し量(L/min)を表し、縦軸は全揚程(m)及び効率(%)を表している。また、図7では、本実施形態に係る遠心ポンプの性能曲線を実線で示し、従来の遠心ポンプの性能曲線を破線で示している。比較される2つの遠心ポンプは、同一の羽根車外径、同一の翼枚数、及び同一のポンプケーシング形状を有している。また、翼入口における通液路の断面積がほぼ同じであり、通液路を含む羽根車の表面粗さも同一である。
【0020】
図7に示すように、本実施形態に係る遠心ポンプは、従来の遠心ポンプに比べて全揚程が高く、また効率も優れている。これは、羽根車の通液路の断面形状を正方形に形成することによって、濡れ縁長さが最小となるため、特に高速運転時において摩擦損失が低減され、また逆流渦の発生が防止されるためである。
【0021】
なお、図1及び図2に示す羽根車12では、主板6と翼18とは一体に形成され、側板7は主板6及び翼18から分割された別部材として設けられているが、側板7と翼18とを一体に形成し、主板6を、側板7及び翼18から分割された別部材として設けてもよい。いずれの場合にも、前述したような通液路を羽根車の内部に形成することができる。したがって、高速運転時における摩擦損失が低減され、また、逆流渦の発生が防止され、高いポンプ効率を達成することができる。
【0022】
また、側板7(又は主板6)が別部材として設けられているので、羽根車12内部の通液路19の表面をグラインダなどで研磨することができる。したがって、通液路19の表面粗さが低減され、ポンプ効率を更に向上させることができる。また、鋳造時の中子の位置ずれによって生じる羽根車12の通液路19の寸法誤差は、機械加工によって修正することができる。したがって、羽根車12の通液路19ごとに液体に与えられる速度エネルギーを均等にすることができ、遠心ポンプの振動を低減することができる。さらに、炭酸カルシウムや塩化カルシウムなどカルキ異物が羽根車12の通液路19に付着した場合には、ボルト10を取り外して、側板7(又は主板6)を取り外すことによってカルキ異物を除去することができ、これにより、羽根車12の交換を不要にすることができる。
【0023】
図8及び図9に、本発明に係る遠心ポンプの他の実施形態を示す。図8は本発明の第2の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図である。図9は本発明の第3の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図である。なお、第2及び第3の実施形態において、特に説明しない構成及び動作については第1の実施形態と同様であるので、その重複する説明を省略する。
【0024】
図8に示すように、羽根車22の翼28の間には、通液路29が直線状に形成されている。翼28は、翼出口角度が90°より小さくなるように形成されている。すなわち、通液路29は、羽根車22の半径方向に対して所定の角度で傾斜している。一方、図9に示すように、羽根車32の翼38の間には、通液路39が曲線状に形成されている。この通液路39(翼38)は所定の曲率でカーブしている。このように構成された羽根車22,32によれば、上述した第1の実施形態における羽根車と同様に、ポンプ効率を向上させることが可能となる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、羽根車の通液路における摩擦損失を低減させることができ、高いポンプ効率を達成することができる。また、小吐出し量及び高揚程の条件下においても安定性の高い運転が可能となる。さらに、羽根車の通液路に付着した異物を容易に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図である。
【図2】図1に示す羽根車のA−A線断面図である。
【図3】図1に示す羽根車の通液路を示す模式図である。
【図4】羽根車の通液路の断面を円形とした場合の模式図である。
【図5】図1に示す羽根車の翼入口を半径方向から見た図である。
【図6】羽根車の通液路を円形とした場合の羽根車の翼入口を半径方向から見た図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る遠心ポンプと従来の遠心ポンプの性能曲線を示すグラフ図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る遠心ポンプの羽根車を示す正面断面図である。
【図10】一般的な遠心ポンプを示す縦断面図である。
【図11】従来の羽根車を示す正面断面図である。
【図12】図11に示す羽根車の縦断面図である。
【図13】従来の羽根車を示す正面断面図である。
【図14】図13に示す羽根車の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプケーシング
2,12,22,32 羽根車
3 ケーシングカバー
4 回転軸
6 主板
7 側板
8,18,28,38 翼
9,19,29,39 通液路
10 ボルト
Claims (6)
- ポンプケーシングの内部に羽根車が配置された遠心ポンプにおいて、
前記羽根車は複数の翼を有し、該翼の間には通液路が形成され、翼入口から翼出口までにおいて、前記通液路の高さと幅とを同一寸法としたことを特徴とする遠心ポンプ。 - 前記通液路は略正方形の断面形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の遠心ポンプ。
- 前記通液路は、直線状又は曲線状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遠心ポンプ。
- 前記羽根車は主板及び側板を有し、前記翼は前記主板と前記側板との間に配置され、前記主板又は前記側板は前記翼に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遠心ポンプ。
- 比速度Ns=(nQ1/2)/H3/4[ただし、n:回転速度(min−1)、Q:吐出し量(m3/min)、H:全揚程(m)]は40から140までの範囲内にあり、かつ、最高効率点における吐出し量が0.005から100L/minまでの範囲内にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遠心ポンプ。
- 前記羽根車の直径は10から160mmまでの範囲内にあり、かつ、前記通液路の高さ及び幅が1から8mmまでの範囲内にあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遠心ポンプ。
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JP2016094856A (ja) * | 2014-11-13 | 2016-05-26 | 株式会社デンソー | 遠心ポンプ |
-
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- 2003-03-12 JP JP2003066907A patent/JP2004278311A/ja active Pending
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US9938979B2 (en) | 2014-11-13 | 2018-04-10 | Denso Corporation | Centrifugal pump |
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