JP2004277551A - 熱分解ガス配管 - Google Patents

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正人 遠藤
Shunichi Mishima
俊一 三島
Kazuo Ogata
一夫 緒方
Naoto Watanabe
直人 渡邉
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Abstract

【課題】ヒータ装置などのように、外部からのエネルギーを使用することなく、熱分解ガス配管内のタール分の凝集を抑制することを可能にした。
【解決手段】熱分解炉1から改質炉3に熱分解ガスを送給するための熱分解ガス配管2は、中心部の熱分解ガス送給管21の外周にスパイラル壁25を連設して、スパイラルな加熱ガス流路22を形成した2重壁管2aでもって構成され、この2重壁管2aの両端に、前記開口24a、24aを有するフランジ23a、23aが設けられ、一方の開口24aから熱分解ガスが送入され他方の開口24aから送出されるものとしている。また、この2重壁管2aの両端近傍に、開口27a、27aを有するフランジ26a、26aを持つ加熱ガス連結管28a、28aが、前記加熱ガス流路22に通じる状態で配設されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱分解炉から改質炉または溶融改質炉に熱分解ガスを送給するための熱分解ガス配管の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱分解炉や改質炉などを用いて有機性廃棄物から可燃性ガスを製造するための熱分解システムでは、回転筒状分解炉に有機性廃棄物が送入され、空気を遮断し、最高700℃程度の温度で熱分解反応が進行し、出口側から熱分解ガスと熱分解残渣が取り出される。この熱分解ガス中には炭化水素系、COガスなど可燃性ガスの他に水蒸気やタール分を含む。
【0003】
ところが、そのタール分が配管内で凝集しやすく、部分的に堆積してガスの流れの障害となるという問題があった。そこで、熱分解ガス配管を加熱して、タール分の凝縮を防ぐために、電気ヒータ等で配管を加熱する必要があった。(特許文献1を参照のこと)
このため、電気ヒータ等の発熱のためのエネルギーが別途必要となる上、万一可燃性の熱分解ガスが配管より漏洩した場合、ヒータ自身が着火源となる恐れがあった。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−189410号公報:段落〔0010〕、〔0011〕の記載事項
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、電気ヒータ装置などを使用することなく、熱分解ガス配管内のタール分の凝集を抑制し、配管を加熱するためのエネルギーを別途必要としない熱分解ガス配管を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の問題は、熱分解炉から改質炉または溶融改質炉に熱分解ガスを送給するためのガス配管であって、そのガス配管外周に、燃料の燃焼排ガスを加熱ガスとして導入可能な加熱ガス流路を配設し、前記配管を外部から加熱可能としたことを特徴とする本発明の熱分解ガス配管によって、解決することができる。
【0007】
そして、本発明は、前記熱分解炉を燃料の燃焼熱で加熱するようにするとともに、前記ガス配管を、中心部の熱分解ガス送給管の外周にスパイラルな加熱ガス流路を形成した2重壁管とし、この加熱ガス流路に前記熱分解炉の加熱に供した燃料の燃焼排ガスを導入するようにした形態の前記熱分解ガス配管として具体化される。この場合、前記加熱ガス流路の末端部分近傍にCOセンサを配置し、排出される加熱ガス中のCOガス濃度を監視するようにするのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の熱分解ガス配管に係る実施形態について、図1、2を参照しながら説明する。
先ず、本発明の熱分解ガス配管が適用される熱分解炉と改質炉の概要について図2に基づいて説明する。この熱分解炉1では、回転筒状炉本体11の入口部にはホッパ11aから送られる有機質廃棄物aを炉内に供給する供給装置11bと、出口側には排出ケース11cが設けられている。
【0009】
そして、有機質廃棄物aは酸素不足の状態で500〜700℃に加熱され、熱分解を受ける。その結果、炉内で発生した熱分解ガスbは、排出ケース11cに集められ、熱分解ガス配管2を経て、改質炉3へ送給されるが、有機質廃棄物aがガス化した残りである熱分解残渣cは下部の残渣排出口11dから取り出され所定の方法で処分される。
【0010】
そして、改質炉3に送給された熱分解ガスbは、800℃〜1200℃に加熱された炉内において高温空気もしくは酸素と同水蒸気とにより改質処理され、含有するタール分や炭素分がHガスやCOガスに変換されて得られる、可燃ガスを多量に含む改質ガスdとして取り出されるのである。また、熱分解残渣cと熱分解ガスbを同一炉に供給し、1200℃〜1500℃に加熱された炉内において、熱分解残渣c中の灰分の溶融と、熱分解ガスbの改質を同時に行う形式の溶融改質炉にも本発明の熱分解ガス配管が応用される。
【0011】
このような熱分解炉1と改質炉3の基本的な構成は従来知られたものであるが、本発明の特徴とするところは、このような熱分解炉1から改質炉3に熱分解ガスを送給するための熱分解ガス配管2において、図1に示すように、熱分解ガス送給管21とそのガス送給管21の外周に、燃料の燃焼排ガスを加熱ガスとして導入可能な加熱ガス流路22を配設し、前記ガス送給管21を外部から加熱可能とした点にある。
【0012】
図1の事例では、熱分解ガス配管2は、中心部の熱分解ガス送給管21の外周にスパイラル壁25を連設して、スパイラルな加熱ガス流路22を形成した2重壁管2aでもって構成している。そして、この2重壁管2aの両端に、前記開口24a、24aを有するフランジ23a、23aが設けられ、一方の開口24aから熱分解ガスが送入され他方の開口24aから送出されるものとしている。
また、この2重壁管2aの両端近傍に、開口27a、27aを有するフランジ26a、26aを持つ加熱ガス連結管28a、28aが、前記加熱ガス流路22に通じる状態で配設されている。
【0013】
そして、本発明では、この加熱ガス流路22に、加熱ガス連結管28aから燃料の燃焼排ガスを加熱ガスとして導入して、中心部のガス送給管21を外部から加熱可能としているのであるが、本発明ではさらに、この加熱ガスとして、前記熱分解炉1の加熱に供した燃料の燃焼排ガスを導入するのが特に好適である。
【0014】
すなわち、図2に示すように、熱分解炉1の回転筒状炉本体11を包囲して配置された加熱バーナ13、13によって燃焼した燃料の燃焼排ガスeを引き出して、前記2重壁管2aの加熱ガス連結管28aから送入して、中心部のガス送給管21を加熱するものである。
【0015】
かくして、加熱に供される前記燃焼排ガスeは、ガス送給管中の熱分解ガスbより少なくとも50℃高温度であるから、このような高温度の燃焼排ガスeで熱分解ガス送給路21中のガスを加熱するようにすれば、熱分解ガス送給管の長さが長い場合でも、熱分解ガスbの温度低下を効果的に防止でき、結果、タール分の凝集を確実に抑制して閉塞事故などを予防できるうえ、後段の改質炉3において水素ガスなど可燃性ガスの原料としても十分に活用されるのである。
【0016】
また、高温度の熱分解ガスが改質炉に送給されるので、改質炉の熱効率も向上するうえ、熱分解ガスの加熱熱源として前段における燃料の燃焼排ガスeを利用するので、新規な熱源が不要となるうえ、さらに熱効率が向上するという利点も得られる。さらに、燃焼排ガスe自体は、酸素濃度が低く、それ自体実質的な可燃成分を含まないので、仮に、熱分解ガスbが加熱ガス流路22中に漏洩することがあっても、引火したり爆発するような危険は全く避けられるという利点も得られる。
【0017】
また、図1に示すように、熱分解ガス配管2を、中心部の熱分解ガス送給管21の外周にスパイラルな加熱ガス流路22を形成した2重壁管2aでもって構成した2重管ユニットとすれば、この2重管ユニットを必要な本数、連結して所要の長さの加熱機能付き熱分解ガス配管を簡単に形成することもできる。
なお、本発明では、スパイラル壁25を設けた加熱ガス流路22の代りに、一端から他端に一様に流れる単純な2重壁管としたり、加熱ガス配管をスパイラルに密接して巻き回すよう具体化することも可能である。
【0018】
また、本発明において、前記加熱ガス流路22の末端部分近傍にCOセンサ(図示せず)を配置し、排出される加熱ガス中のCOガス濃度を監視するようにするのも好ましい。この場合、COガス濃度の監視によって、仮に、熱分解ガスbが加熱ガス流路中に漏洩した場合には、直ちに検知できるので、大気に放出する前に必要な対策を講じることができる利点が得られる。
【0019】
【発明の効果】
本発明の熱分解ガス配管は、以上説明したように構成されているので、電気ヒータ装置などを使用することなく、熱分解ガス配管内のタール分の凝集を抑制し、配管の閉塞を防止できるから、熱分解ガス発生システムの効率運転やメンテナンスに大きく寄与できる。また、加熱機能付き熱分解ガス配管を簡単に構成したり、熱分解ガスの漏洩を簡単に検知できるように具体化できるなどの優れた効果がある。よって本発明は、従来の問題点を解消した熱分解ガス配管として、実用的価値はきわめて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す要部断面図。
【図2】本発明が用いられる熱分解炉と改質炉の概要を示すフローブロック図。
【符号の説明】
1 熱分解炉、11 回転筒状炉本体、11a ホッパ、11b 供給装置、11c 排出ケース、11d 残渣排出口、13 加熱バーナ、2 熱分解ガス配管、2a 2重壁管、21 ガス送給管、22 加熱ガス流路、23a フランジ、24a 開口、25 スパイラル壁、26a フランジ、27a 開口、28a 加熱ガス連結管、3 改質炉、a 有機質廃棄物、b 熱分解ガス、c 熱分解残渣、d 改質ガス、e 燃焼排ガス。

Claims (3)

  1. 熱分解炉から改質炉または溶融改質炉に熱分解ガスを送給するためのガス配管であって、熱分解ガス送給管の外周に、燃料の燃焼排ガスを加熱ガスとして導入可能な加熱ガス流路を配設し、前記熱分解ガス送給管を外部から加熱可能としたことを特徴とする熱分解ガス配管。
  2. 前記熱分解炉を燃料の燃焼熱で加熱するようにするとともに、前記ガス配管を、中心部の熱分解ガス送給管の外周にスパイラルな加熱ガス流路を形成した2重壁管とし、この加熱ガス流路に前記熱分解炉の加熱に供した燃料の燃焼排ガスを導入するようにした請求項1に記載の熱分解ガス配管。
  3. 前記加熱ガス流路の末端部分近傍にCOセンサを配置し、排出される加熱ガス中のCOガス濃度を監視するようにした請求項1に記載の熱分解ガス配管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1908566B (zh) * 2005-08-03 2010-05-26 松下电器产业株式会社 热处理装置
KR100975489B1 (ko) 2005-08-03 2010-08-11 파나소닉 주식회사 열처리 장치
JP2014074538A (ja) * 2012-10-04 2014-04-24 Metawater Co Ltd 汚泥焼却システムおよび乾燥排ガスの加熱方法
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KR101735363B1 (ko) * 2016-04-15 2017-05-29 주식회사 포스코 가스 예열 장치

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