JP2004277112A - 紙葉類繰出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】収納部に収納されている紙葉類が折れている場合であっても、安定した繰出が行える紙葉類繰出装置を提供する。
【解決手段】最上面の紙幣10における繰出方向の先端部に当接する先端検知レバー6により、紙幣カートリッジ1に堆積して収納されている最上面の紙幣10における繰出方向の先端部の高さが適正な高さになったことを検出した後、ピックアップローラ3を回転させて最上面の紙幣10を繰り出す。また、最上面の紙幣10における繰出方向の先端部の高さが適正になったとき、先端検知レバー6が、紙幣10との当接位置から、フィードローラ4とゲートローラ5との挟持位置に伸びる傾斜面を形成するので、繰り出された紙幣10がこの傾斜面によってフィードローラ4とゲートローラ5との当接位置に案内される。したがって、安定した紙幣10の繰出が行える。
【選択図】図1
【解決手段】最上面の紙幣10における繰出方向の先端部に当接する先端検知レバー6により、紙幣カートリッジ1に堆積して収納されている最上面の紙幣10における繰出方向の先端部の高さが適正な高さになったことを検出した後、ピックアップローラ3を回転させて最上面の紙幣10を繰り出す。また、最上面の紙幣10における繰出方向の先端部の高さが適正になったとき、先端検知レバー6が、紙幣10との当接位置から、フィードローラ4とゲートローラ5との挟持位置に伸びる傾斜面を形成するので、繰り出された紙幣10がこの傾斜面によってフィードローラ4とゲートローラ5との当接位置に案内される。したがって、安定した紙幣10の繰出が行える。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、収納部に堆積して収納している紙葉類を1枚ずつ繰り出す紙葉類繰出装置に関し、特に上記紙葉類が紙幣である紙葉類繰出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ATM(現金自動預払機)、複写機、プリンタ等、紙葉類を取り扱う機器には、収納部に堆積して収納している紙葉類を1枚ずつ繰り出す紙葉類繰出装置が設けられている。ATMは、紙葉類として紙幣を取り扱い、複写機、プリンタは、紙葉類として用紙を取り扱う。例えば、複写機における紙葉類繰出装置が特許文献1、2に記載されている。
【0003】
従来の一般的な紙葉類繰出装置は、紙葉類を堆積して収納する収納部に上下動自在の押圧板を設けている。紙葉類は、この押圧板の上に堆積され、収納されている。また、収納部に収納されている最上面の紙葉類に当接するピックアップローラが設けられている。紙葉類繰出装置は、押圧板を上昇させ、収納されている最上面の紙葉類をピックアップローラに適当な押圧力で押圧する。そして、この状態でピックアップローラを回転させて最上面の紙葉類を収納部から繰り出す。収納部から繰り出された紙葉類は、ピックアップローラの前方(紙葉類の繰り出し方向側)に配置された一対の送出ローラ(フィードローラとゲートローラ)に挟持され、送出される。フィードローラとゲートローラとは、紙葉類を挟持して送出できるようにオーバーラップしている。
【0004】
例えば、特許文献1は、ピックアップローラが紙葉類に押圧されて所定量変位したことをセンサで検出することで、紙葉類がピックアップローラに適当な押圧力で押圧されているのを検出している。ピックアップローラが紙葉類に押圧されて所定量変位したとき、最上面の紙葉類が繰り出しに適した高さとなるように構成されている。。
また、特許文献2は収納部に収納されている最上面の紙葉類について、繰出側の端部の高さが所定の高さに達したことを検出するセンサを設け、このセンサにより最上面の紙葉類の繰出側の端部の高さが所定の高さに達したことを検出すると、ピックアップローラを回転させて最上面の紙葉類を繰り出している。最上面の紙葉類の繰出側の端部の高さが所定の高さに達したとき、紙葉類がピックアップローラに適当な押圧力で押圧されるように構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−95360号公報
【特許文献2】
特開平11−322090号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、紙葉類が折れた状態で収納部から繰り出すと、収納部の繰出側の側面に紙幣の一部(繰出方向端部の一部)が衝突して繰り出されなかったり、まっすぐ繰り出されない(スキューが発生する。)等、繰り出した紙葉類の詰まりが発生する頻度が高くなる。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1、2に記載されている紙葉類繰出装置は、複写機、プリンタ等、紙葉類として未使用の用紙を取り扱う機器であることから、取り扱う紙葉類が折れている場合については、あまり考慮していなかった。一方、ATM等の機器では、流通紙幣を取り扱っているため、折れ癖や紙質(剛性等)の状態が様々であることから、紙葉類の折れに対して十分に考慮しておく必要がある。
【0008】
この発明の目的は、収納部に収納されている紙葉類が折れている場合であっても、安定した繰出が行える紙葉類繰出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の紙葉類繰出装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を備えている。
【0010】
(1)上下動自在の押圧板の上に紙葉類を堆積して収納する収納部と、
上記収納部に堆積して収納している最上面の紙葉類に当接するピックアップローラと、
上記押圧板を上下動させる押圧板駆動手段と、
上記押圧板駆動手段に対して上記押圧板の上昇を指示し、上記押圧板の上昇完了後に上記ピックアップローラを回転させて最上面の紙葉類を上記収納部から繰り出す繰出制御手段と、
上記繰出制御手段が上記収納部から繰り出した紙葉類を挟持して上記収納部から送出する一対の送出ローラと、を備えた紙葉類繰出装置において、
上記ピックアップローラと上記送出ローラとの間で、且つ上記収納部に堆積して収納している最上面の紙葉類の繰出方向の先端部に当接する位置に配置した先端検知レバーと、
上記先端検知レバーに所定の押圧力が作用しているかどうかを検出する検出手段と、を備え、
上記繰出制御手段は、上記検出手段が上記先端検知レバーに所定の押圧力が作用していることを検出するまで、上記押圧板駆動手段に対して上記押圧板の上昇を指示し、
上記先端検知レバーは、所定の押圧力が作用しているとき、最上面の紙葉類との当接位置から上記送出ローラの挟持位置に伸びる案内面を形成する。
【0011】
この構成では、ピックアップローラと一対の送出ローラとの間に先端検知レバーが配置されている。この先端検知レバーは、収納部に収納されている紙葉類の繰出方向の先端部に当接するように取り付けられている。繰出制御手段は、検出手段によって上記先端検知レバーに所定の押圧力が作用していることが検出されるまで、押圧板駆動手段に対して押圧板の上昇を指示する。収納部に収納されている最上面の紙葉類の繰出方向の先端部(先端検知レバーに当接している部分)が所定の高さに達したときに、先端検知レバーに所定の押圧力が作用する。言い換えれば、先端検知レバーに所定の押圧力が作用したとき、最上面の紙葉類の繰出方向の先端部が所定の高さである。この所定の高さは、最上面の紙葉類を繰り出すのに適した高さである。
【0012】
また、先端検知レバーは、所定の押圧力が作用しているとき、最上面の紙葉類との当接位置から上記送出ローラの挟持位置に伸びる案内面を有する形状である。ピックアップローラにより繰り出された紙葉類における繰出方向の端部は、先端検知レバーの案内面に沿って送られるので、まっすぐ繰り出され、略確実に一対の送出ローラの間に挿入できる また、先端検知レバーにより、最上面の紙葉類の繰出方向の先端部が所定の高さになったことを検出しているので、収納部の端部に紙幣の一部(繰出方向端部の一部)当たって繰り出されないという事態がおきるのを防止できる。したがって、収納部から繰り出した紙葉類の詰まりの発生頻度を抑えることができる。
【0013】
(2)上記先端検知レバーを紙葉類の繰出方向に対して垂直方向に複数並べ、
上記制御手段は、上記検出手段が全ての先端検知レバーに所定の押圧力が作用していることを検出するまで、上記押圧板駆動手段に対して上記押圧板の上昇を指示する。
【0014】
この構成では、先端検知レバーを紙葉類の繰出方向に対して垂直方向に複数並べたことにより、紙葉類が繰出方向に山折れや、谷折れしていても、この折れを矯正してからピックアップローラを回転させて最上面の紙葉類を繰り出すことができる。また、先端検知部材の案内面が、紙葉類の繰出方向に対して垂直方向に複数並ぶので、繰り出した紙葉類のスキューも一層確実に防止できる。したがって、紙葉類の詰まりの発生頻度を一層確実に抑えることができる。
【0015】
また、収納部から繰り出した紙葉類のスキューを考量すると、上記先端検知レバーは、紙葉類の繰出方向に対して垂直方向の略中央に配置するのが好ましい。
【0016】
なお、複数の先端検知レバーを配置する場合も、紙葉類の繰出方向に対して垂直方向の略中央に1つ配置し、残りを適当に配置すればよい。
【0017】
(3)上記収納部は、紙葉類の繰出側の側面上端を外側に折り曲げ、上記先端検知レバーに所定の押圧力が作用しているとき、この先端検知レバーの上記案内面に対向する面を形成する形状とした。
【0018】
この構成では、先端検知レバーの案内面と、収納部における紙葉類の繰出側上端の外側に折り曲げた部分(側面上端部)の上面との間を通って、収納部から繰り出された紙葉類が送出ローラへ送られる。したがって、収納部から繰り出した紙葉類を、略確実に一対の送出ローラの間に挿入できる。これにより、収納部から繰り出した紙葉類の詰まりの発生頻度を略確実に防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態である紙幣繰出装置について説明する。
【0020】
この実施形態にかかる紙幣繰出装置は、例えばATMに使用される。図1は、この発明の実施形態である紙幣繰出装置の側面断面図である。図1において、1は紙葉類である紙幣10を堆積して収納する紙幣カートリッジである。2は、紙幣カートリッジ1の底板として機能する押圧板であり、上下動自在に取り付けられている。この押圧板2は、図示していない駆動部により上下動される。また、この駆動部は本体の制御部により制御される。収納されている紙幣10は、押圧板2の上に堆積されている。
【0021】
3は紙幣カートリッジ1に収納されている最上面の紙幣10を繰り出すピックアップローラである。4はフィードローラであり、5はゲートローラである。フィードローラ4とゲートローラ5とがピックアップローラ3により繰り出された紙幣10を挟持して送出する。フィードローラ4、およびゲートローラ5がこの発明で言う一対の送出ローラに相当する。6は先端検知レバー(後述する第1の先端検知レバー61、第2の先端検知レバー62)であり、支点6aを軸に回動自在に取り付けられている。7は、先端検知レバー6の回動によりオン/オフするフォトセンサである。
【0022】
なお、この実施形態は先端検知レバーを2つ用いた構成(詳細については、後述する。)であるが、先端検知レバーの個数は、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
【0023】
図1において右方向が、紙幣カートリッジ1に収納されている紙幣10を繰り出す繰出方向である。また、紙面に対して垂直方向が紙幣10の長辺方向であり、上記繰出方向が紙幣10の短辺方向である。
【0024】
紙幣カートリッジ1における紙幣10の繰出側(図1における右側)の上端部は、図2(A)に示すように外側に折り曲げられている。図2(B)は、紙幣カートリッジにおける紙幣の繰出側の上端部の上面図である。図2(B)に示すように、この外側に折り曲げられている部分(以下、折曲部11と言う。)には、切欠12が2箇所、設けられている。この切欠12は、フィードローラ4とゲートローラ5とをオーバーラップさせるために設けている。図1に示すように、ゲートローラ5はこの切欠12を通って、折曲部11の上面より上に突出する。ゲートローラ5は、切欠12を通って、折曲部11の上面より上に突出している。このオーバーラップしている部分が、この発明で言う挟持位置である。また、折曲部11の上面は、フィードローラ4とゲートローラ5との挟持位置に向かって伸びる傾斜面であり、この発明で言う先端検知レバーの案内面に対向する面である。
【0025】
また、図1に示す8は、先端検知レバー6を取り付けるフレームである。このフレーム8は本体に固定される。図3はフレームを示す図である。この図において紙面に垂直な方向が紙幣の繰出方向である。フレーム8は、幅方向の略中央に第1のアーム81、およびこの第1のアーム81を中央にして、その両側に第2のアーム82を形成している。第1のアーム81の先端付近の両側面には、ボス81aが形成されている。このボス81aは、後述する第1の先端検知レバー61を回動自在に取り付けるためのものである。また、第2のアーム82には、第1のアーム81に対向する側の面にボス82aが形成されている。このボス82aは、後述する第2の先端検知レバー62を回動自在に取り付けるためのものである。このボス81a、82aが図1に示した支点6aとなる。
【0026】
図4(A)は第1の先端検知レバーを示す図であり、図4(B)は第2の先端検知レバーを示す図であり、図4(C)は第1の先端検知レバーと第2の先端検知レバーとを並べた図である。図1に示した、先端検知レバー6は、第1の先端検知レバー61と、第2の先端検知レバー62とからなる。第1の先端検知レバー61は、両側に形成した脚部61a、61bを、この脚部61a、61bの上端において連結部61cで連結した部材である。また、連結部61cの上面にフォトセンサ7をオン/オフするセンサ用シャッタ65(以下単にシャッタ65と言う。)が形成されている。第1の先端検知レバー61は、脚部61a、61b、連結部61c、およびシャッタ65を、一体形成した部材である。
【0027】
同様に、第2の先端検知レバー62は、両側に形成した脚部62a、62bを、この脚部62a、62bの上端において連結部62cで連結した部材である。また、連結部62cの上面にフォトセンサ7をオン/オフするセンサ用シャッタ66(以下単にシャッタ66と言う。)が形成されている。第2の先端検知レバー62は、脚部62a、62b、連結部62c、およびシャッタ66を、一体形成した部材である。
【0028】
第1の先端検知レバー61の脚部61a、61b間は、第1のアーム81の幅と略同じであり、第2の先端検知レバー62の脚部62a、62b間は、第1のアーム81の両側に形成されている第2のアーム82間の幅と略同じである。
【0029】
この第1の先端検知レバー61と、第2の先端検知レバー62と、を図4(C)に示すように組み立てたとき、シャッタ65,66が隣接する。
【0030】
第1の先端検知レバー61と、第2の先端検知レバー62は、図5に示すようにフレーム8に取り付けられる。第1の先端検知レバー61は、両側の脚部61a、61bに形成された開口部に、フレーム8の第1のアーム81の両側に設けられたボス81aを挿入し、フレーム8に対して回動自在に係止する。また、第2の先端検知レバー62は、両側の脚部62a、62bに形成された開口部に、フレーム8の第2のアーム82に設けられたボス82aを、挿入し、フレーム8に対して回動自在に取り付ける。
【0031】
また、図4(B)に示すように、第2の先端検知レバー62における連結部62cの略中央に切欠を形成している。この切欠は、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62を、図5に示すようにフレーム8に取り付けたとき、第1の先端検知レバー61がある程度独立して回動できるようにするために設けた構成である。具体的には、第1の先端検知レバー1が回動するときに、この第1の先端検知レバー1が第2の先端検知レバー2の連結部62cを押圧しないで回動できる範囲を得るために設けた切欠である。
【0032】
図6は、先端検知レバーが取り付けられたフレームに対する、フィードローラ、およびゲートローラの位置関係を示す図である。また、図7は、先端検知レバーが取り付けられたフレームに対する、フィードローラ、ゲートローラ、およびピックアップローラの位置関係を示す図である。フィードローラ4は、脚部61a、62a間、および61b、62b間に、それぞれ回転自在に配置される。また、ゲートローラ5はフィードローラ4に対向する位置に回転自在に配置される。フィードローラ4と、ゲートローラ5とは、上述したようにオーバ−ラップしている。また、ピックアップローラ3はフィードローラ4に対して紙幣10の繰出方向手前側に位置する。また先端検知レバー6は、ピックアップローラ3、フィードローラ4、およびゲートローラ5と当接していない。
【0033】
また、フォトセンサ7は、隣接する2枚のシャッタ61c、62cを挟んで、発光部と受光部とが対向するように配置される。シャッタ61cは、第1の先端検知レバー61の回動により、センサ7間に位置する状態と、位置しない状態との間で変化する。シャッタ62cは、第2の連結レバー62の回動により、センサ7間に位置する状態と、位置しない状態との間で変化する。フォトセンサ7は、発光部と受光部との間にシャッタ61c、およびシャッタ62cが共に位置していないときにオンし、発光部と受光部との間に少なくとも一方のシャッタ61c、62cが位置しているときにオフする。
【0034】
また、脚部61a、61b、62a、62bの外周面の一部が、折曲部11の上面と略同じ傾斜面に形成されている。この傾斜面が形成されているところが、この発明で言う案内面に相当する。この案内面については、後述する。
【0035】
なお、脚部61a、61b、62a、62bは同じ形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。
【0036】
また、図9に示すように、この実施形態では紙幣10の搬送方向に対して垂直方向にピックアップローラ3を3つ配置している。また、中央のピックアップローラは、紙幣10の搬送方向に対して垂直方向の略中央であり、その両側(両外側のピックアップローラ3の内側)に脚部61a、61bが位置するように第1の先端検知部材61が取り付けられている。
【0037】
以下、この発明の実施形態である紙幣繰出装置の動作について説明する。紙幣繰出装置は、紙幣カートリッジ1に収納している紙幣10の繰出動作を実行していないとき、図1に示すように、押圧板2を下方に下げている。このとき、図1に示すように、紙幣カートリッジ1に収納されている最上面の紙幣10は、ピックアップローラ3、および第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62(先端検知レバー6)の脚部61a、61b、62a、62bに当接していない。また、フォトセンサ7は、発光部と、受光部との間にシャッタ61c、62cが位置しており、オフしている。
【0038】
図8は、紙幣の繰出動作にかかるフローチャートである。
【0039】
紙幣繰出装置は、紙幣カートリッジ1に収納されている紙幣10の繰出指示があると、図8に示す動作を開始する。この動作は、図示していない制御部が制御する。紙幣繰出装置は、紙幣10の繰出指示があると、押圧板2の上昇を開始する(s1)。その後、センサ7がオンすると、押圧板2の上昇を停止する(s2、s3)。
【0040】
押圧板2の上昇にともない、収納部1に堆積して収納されている紙幣10が上昇する。そして、収納部1に堆積して収納されている最上面の紙幣10が図9に示すように第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62の脚部61a、61b、62a、62bに当接する。最上面の紙幣1における繰出方向の先端部が、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62の脚部61a、61b、62a、62bに当接する。
【0041】
なお、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62の脚部61a、61b、62a、62bに対して最上面の紙幣1における繰出方向の先端部が当接するタイミングが同じになるとは限らない。例えば、図10(A)に示すように最上面の紙幣10が繰出方向に長辺方向の略真中で山折れしている場合第1の先端検知レバー61の脚部61a、61bに紙幣10が当接し、その後第2の先端検知レバー61の脚部62a、62bに紙幣10が当接する。反対に、図10(B)に示すように紙幣カートリッジ1に収納されている紙幣10が長辺方向の略真中で谷折れしている場合、第2の先端検知レバー62の脚部62a、62bに紙幣10が当接し、その後第1の先端検知レバー61の脚部61a、61bに紙幣10が当接する。
【0042】
また、最上面の紙幣10の折れかたによっては、第1の先端検知レバー61の脚部61a、61bに紙幣10が当接するタイミングも異なり、同様に第2の先端検知レバー62の脚部62a、62bに紙幣10が当接するタイミングも異なる。
【0043】
紙幣繰出装置は、押圧板2の上昇を継続しているので、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62が紙幣10によって上方に押圧される。押圧された第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62は、支点6a(ボス81a、82a)を軸にして回動する。このとき紙幣カートリッジ1に収納されている最上面の紙幣10は、ピックアップローラ3にも当接している。
【0044】
上述したように、最上面の紙幣10の折れかたにより、脚部61a、61b、62a、62bに紙幣10が当接するタイミングが異なることから、第1の先端検知レバー61が回動するタイミングと、第2の先端検知レバー62が回動するタイミングとは異なる。したがって、シャッタ65、66がセンサ7間に位置していない状態になるタイミングも異なる。一方、センサ7は、シャッタ65、66がともに位置していない状態になったときにオンするので、一方のシャッタ65(、または66)がセンサ7間に位置していない状態になっても、他方のシャッタ66(、または65)がセンサ7間に位置しているとオフ状態である。このため、押圧板2の上昇は停止されない。また、最上面の紙幣10にピックアップローラ3が当接しているので、押圧板2の上昇に反して収納部2に収納されている紙幣10が下方に押圧され、紙幣10の折れ(特に、繰出方向端部の折れ)が徐々に矯正される。
【0045】
第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62がともに、最上面の紙幣の先端部に押圧されて回動し、センサ7がオンすると押圧板2の上昇が停止される。このときの状態を図11に示す。センサ7がオンしたときが、この発明で言う先端検知レバー6に所定の押圧力が作用しているときである。
【0046】
図11に示す状態であるとき、最上面の紙幣10の繰出方向の先端部は、繰出に適した高さにある。また、最上面の紙幣10は、適当な押圧力でピックアップローラ3に当接している。また、最上面の紙幣10は折れが略矯正された状態である。さらに、図11に示すように折曲部11の上面に対向している脚部61a、61b、62a、62bの下面が、紙幣10との当接位置からフィードローラ4とゲートローラ5の挟持位置に伸びる傾斜面(この発明で言う案内面)になっている。上述したように、折曲部11の上面もフィードローラ4とゲートローラ5の挟持位置に伸びる傾斜面である。
【0047】
紙幣繰出装置は、この状態でピックアップローラ3を一定時間回転させ(s4〜s6)、最上面の紙幣10をフィードローラ4側へ繰り出す。上述したように、最上面の紙幣10の繰出側の端部は、繰出に適した高さであり、且つ紙幣10の折れも矯正されているので、紙幣カートリッジ1から確実に繰り出される。また、繰り出された紙幣10は、各脚部61a、61b、62a、62bの下面である傾斜面(案内面)と、この傾斜面に対向する折曲部11の上面との間を通るので、確実にフィードローラ4とゲートローラ5との挟持位置に送り込むことができる。また、脚部61a、61b、62a、62bの傾斜面が繰出方向に対して垂直方向に4つ並んでいるので、繰り出された紙幣10のスキューも防止できる。
【0048】
その後、繰り出された紙幣10は、フィードローラ4と、ゲートローラ5とに挟持され、搬送方向に送出される。
【0049】
紙幣繰出装置は、収納部1に収納されている紙幣10をさらに繰り出すかどうか(紙幣10を要求された枚数繰り出したかどうか)を判定する(s7)。s7で要求された枚数の紙幣10を繰り出したと判定すると、本処理を終了する。一方、s7で要求された枚数の紙幣10を繰り出していないと判定すると、センサ7がオンしているかどうかを判定し(s8)、センサ7がオンしていればs4に戻って上記処理を繰り返す。s8でセンサ7がオンしていないと判定すると、s1に戻って上記処理を繰り返す。
【0050】
このように、この実施形態の紙幣繰出装置は、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62により、収納部2に収納されている最上面の紙幣10の繰出方向の端部が繰り出しに適した高さになったことを検出してから、ピックアップローラ3を回転させて、紙幣10を繰り出すので、収納部2の端面に紙幣10の一部(繰出方向側の端部の一部)が当たって、繰り出されずに詰まるのを防止できる。また、収納部2に収納されている最上面の紙幣10の繰出方向の端部が繰り出しに適した高さになったとき、脚部61a、61b、62a、62bの下面が紙幣10との当接位置から、フィードローラ4とゲートローラ5との挟持位置に伸びる傾斜面を形成しているので、繰り出された紙幣10がこの傾斜面によってフィードローラ4とゲートローラ5との挟持位置に案内される。したがって、繰り出した紙幣10を、略確実にフィードローラ4とゲートローラ5に挟持させ、送出することができる。さらに、折曲部11の上面を脚部61a、61b、62a、62bの下面に対向させているので、繰り出した紙幣10のスキューも略確実に防止でき、一層確実に紙幣10を送出することができる。
【0051】
さらに、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62のそれぞれに所定の押圧力が作用しているときに、紙幣10を繰り出すようにしているので、紙幣10の折れを矯正して繰り出すことができ、紙幣の10繰り出しにかかる信頼性を大幅に向上させることができる。しかも、1つのフォトセンサ7で第1の先端検知部材61、および第2の先端検知部材62に所定の押圧力が作用しているかどうかを検出する構成としたので、本体のコストアップを抑えることができる。
【0052】
なお、上記実施形態では、紙幣繰出装置を例にして本願発明を説明したが、複写機やプリンタ等、紙葉類を取り扱う他の機器についても本願発明を適用することで、紙葉類の繰り出しにかかる精度の向上が図れる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、収納部に収納されている紙葉類が折れている場合であっても、安定した繰出が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である紙幣繰出装置の側面断面図である。
【図2】紙幣カートリッジにおける紙幣の繰出側の上端部の上面図である。
【図3】先端検知レバーを取り付けるフレームを示す図である。
【図4】先端検知レバーを説明する図である。
【図5】フレームに先端検知レバーを取り付けた状態を示す図である。
【図6】先端検知レバーが取り付けたフレームに対する、フィードローラ、およびゲートローラの位置関係を示す図である。
【図7】先端検知レバーが取り付けたフレームに対する、フィードローラ、ゲートローラ、およびピックアップローラの位置関係を示す図である。
【図8】この発明の実施形態である紙幣繰出装置における繰り出し動作にかかる処理を示すフローチャートである。
【図9】この発明の実施形態である紙幣繰出装置における繰り出し動作を説明する図である。
【図10】紙幣の折れを説明する図である。
【図11】この発明の実施形態である紙幣繰出装置における繰り出し動作を説明する図である。
【符号の説明】
1−収納部
2−押圧板
3−ピックアップローラ
4−フィードローラ
5−ゲートローラ
6−先端検知レバー
7−フォトセンサ
8−フレーム
61−第1の先端検知レバー
62−第2の先端検知レバー
61a、61b、62a、62b−脚部
65、66−シャッタ
【発明の属する技術分野】
この発明は、収納部に堆積して収納している紙葉類を1枚ずつ繰り出す紙葉類繰出装置に関し、特に上記紙葉類が紙幣である紙葉類繰出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ATM(現金自動預払機)、複写機、プリンタ等、紙葉類を取り扱う機器には、収納部に堆積して収納している紙葉類を1枚ずつ繰り出す紙葉類繰出装置が設けられている。ATMは、紙葉類として紙幣を取り扱い、複写機、プリンタは、紙葉類として用紙を取り扱う。例えば、複写機における紙葉類繰出装置が特許文献1、2に記載されている。
【0003】
従来の一般的な紙葉類繰出装置は、紙葉類を堆積して収納する収納部に上下動自在の押圧板を設けている。紙葉類は、この押圧板の上に堆積され、収納されている。また、収納部に収納されている最上面の紙葉類に当接するピックアップローラが設けられている。紙葉類繰出装置は、押圧板を上昇させ、収納されている最上面の紙葉類をピックアップローラに適当な押圧力で押圧する。そして、この状態でピックアップローラを回転させて最上面の紙葉類を収納部から繰り出す。収納部から繰り出された紙葉類は、ピックアップローラの前方(紙葉類の繰り出し方向側)に配置された一対の送出ローラ(フィードローラとゲートローラ)に挟持され、送出される。フィードローラとゲートローラとは、紙葉類を挟持して送出できるようにオーバーラップしている。
【0004】
例えば、特許文献1は、ピックアップローラが紙葉類に押圧されて所定量変位したことをセンサで検出することで、紙葉類がピックアップローラに適当な押圧力で押圧されているのを検出している。ピックアップローラが紙葉類に押圧されて所定量変位したとき、最上面の紙葉類が繰り出しに適した高さとなるように構成されている。。
また、特許文献2は収納部に収納されている最上面の紙葉類について、繰出側の端部の高さが所定の高さに達したことを検出するセンサを設け、このセンサにより最上面の紙葉類の繰出側の端部の高さが所定の高さに達したことを検出すると、ピックアップローラを回転させて最上面の紙葉類を繰り出している。最上面の紙葉類の繰出側の端部の高さが所定の高さに達したとき、紙葉類がピックアップローラに適当な押圧力で押圧されるように構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−95360号公報
【特許文献2】
特開平11−322090号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、紙葉類が折れた状態で収納部から繰り出すと、収納部の繰出側の側面に紙幣の一部(繰出方向端部の一部)が衝突して繰り出されなかったり、まっすぐ繰り出されない(スキューが発生する。)等、繰り出した紙葉類の詰まりが発生する頻度が高くなる。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1、2に記載されている紙葉類繰出装置は、複写機、プリンタ等、紙葉類として未使用の用紙を取り扱う機器であることから、取り扱う紙葉類が折れている場合については、あまり考慮していなかった。一方、ATM等の機器では、流通紙幣を取り扱っているため、折れ癖や紙質(剛性等)の状態が様々であることから、紙葉類の折れに対して十分に考慮しておく必要がある。
【0008】
この発明の目的は、収納部に収納されている紙葉類が折れている場合であっても、安定した繰出が行える紙葉類繰出装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の紙葉類繰出装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を備えている。
【0010】
(1)上下動自在の押圧板の上に紙葉類を堆積して収納する収納部と、
上記収納部に堆積して収納している最上面の紙葉類に当接するピックアップローラと、
上記押圧板を上下動させる押圧板駆動手段と、
上記押圧板駆動手段に対して上記押圧板の上昇を指示し、上記押圧板の上昇完了後に上記ピックアップローラを回転させて最上面の紙葉類を上記収納部から繰り出す繰出制御手段と、
上記繰出制御手段が上記収納部から繰り出した紙葉類を挟持して上記収納部から送出する一対の送出ローラと、を備えた紙葉類繰出装置において、
上記ピックアップローラと上記送出ローラとの間で、且つ上記収納部に堆積して収納している最上面の紙葉類の繰出方向の先端部に当接する位置に配置した先端検知レバーと、
上記先端検知レバーに所定の押圧力が作用しているかどうかを検出する検出手段と、を備え、
上記繰出制御手段は、上記検出手段が上記先端検知レバーに所定の押圧力が作用していることを検出するまで、上記押圧板駆動手段に対して上記押圧板の上昇を指示し、
上記先端検知レバーは、所定の押圧力が作用しているとき、最上面の紙葉類との当接位置から上記送出ローラの挟持位置に伸びる案内面を形成する。
【0011】
この構成では、ピックアップローラと一対の送出ローラとの間に先端検知レバーが配置されている。この先端検知レバーは、収納部に収納されている紙葉類の繰出方向の先端部に当接するように取り付けられている。繰出制御手段は、検出手段によって上記先端検知レバーに所定の押圧力が作用していることが検出されるまで、押圧板駆動手段に対して押圧板の上昇を指示する。収納部に収納されている最上面の紙葉類の繰出方向の先端部(先端検知レバーに当接している部分)が所定の高さに達したときに、先端検知レバーに所定の押圧力が作用する。言い換えれば、先端検知レバーに所定の押圧力が作用したとき、最上面の紙葉類の繰出方向の先端部が所定の高さである。この所定の高さは、最上面の紙葉類を繰り出すのに適した高さである。
【0012】
また、先端検知レバーは、所定の押圧力が作用しているとき、最上面の紙葉類との当接位置から上記送出ローラの挟持位置に伸びる案内面を有する形状である。ピックアップローラにより繰り出された紙葉類における繰出方向の端部は、先端検知レバーの案内面に沿って送られるので、まっすぐ繰り出され、略確実に一対の送出ローラの間に挿入できる また、先端検知レバーにより、最上面の紙葉類の繰出方向の先端部が所定の高さになったことを検出しているので、収納部の端部に紙幣の一部(繰出方向端部の一部)当たって繰り出されないという事態がおきるのを防止できる。したがって、収納部から繰り出した紙葉類の詰まりの発生頻度を抑えることができる。
【0013】
(2)上記先端検知レバーを紙葉類の繰出方向に対して垂直方向に複数並べ、
上記制御手段は、上記検出手段が全ての先端検知レバーに所定の押圧力が作用していることを検出するまで、上記押圧板駆動手段に対して上記押圧板の上昇を指示する。
【0014】
この構成では、先端検知レバーを紙葉類の繰出方向に対して垂直方向に複数並べたことにより、紙葉類が繰出方向に山折れや、谷折れしていても、この折れを矯正してからピックアップローラを回転させて最上面の紙葉類を繰り出すことができる。また、先端検知部材の案内面が、紙葉類の繰出方向に対して垂直方向に複数並ぶので、繰り出した紙葉類のスキューも一層確実に防止できる。したがって、紙葉類の詰まりの発生頻度を一層確実に抑えることができる。
【0015】
また、収納部から繰り出した紙葉類のスキューを考量すると、上記先端検知レバーは、紙葉類の繰出方向に対して垂直方向の略中央に配置するのが好ましい。
【0016】
なお、複数の先端検知レバーを配置する場合も、紙葉類の繰出方向に対して垂直方向の略中央に1つ配置し、残りを適当に配置すればよい。
【0017】
(3)上記収納部は、紙葉類の繰出側の側面上端を外側に折り曲げ、上記先端検知レバーに所定の押圧力が作用しているとき、この先端検知レバーの上記案内面に対向する面を形成する形状とした。
【0018】
この構成では、先端検知レバーの案内面と、収納部における紙葉類の繰出側上端の外側に折り曲げた部分(側面上端部)の上面との間を通って、収納部から繰り出された紙葉類が送出ローラへ送られる。したがって、収納部から繰り出した紙葉類を、略確実に一対の送出ローラの間に挿入できる。これにより、収納部から繰り出した紙葉類の詰まりの発生頻度を略確実に防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態である紙幣繰出装置について説明する。
【0020】
この実施形態にかかる紙幣繰出装置は、例えばATMに使用される。図1は、この発明の実施形態である紙幣繰出装置の側面断面図である。図1において、1は紙葉類である紙幣10を堆積して収納する紙幣カートリッジである。2は、紙幣カートリッジ1の底板として機能する押圧板であり、上下動自在に取り付けられている。この押圧板2は、図示していない駆動部により上下動される。また、この駆動部は本体の制御部により制御される。収納されている紙幣10は、押圧板2の上に堆積されている。
【0021】
3は紙幣カートリッジ1に収納されている最上面の紙幣10を繰り出すピックアップローラである。4はフィードローラであり、5はゲートローラである。フィードローラ4とゲートローラ5とがピックアップローラ3により繰り出された紙幣10を挟持して送出する。フィードローラ4、およびゲートローラ5がこの発明で言う一対の送出ローラに相当する。6は先端検知レバー(後述する第1の先端検知レバー61、第2の先端検知レバー62)であり、支点6aを軸に回動自在に取り付けられている。7は、先端検知レバー6の回動によりオン/オフするフォトセンサである。
【0022】
なお、この実施形態は先端検知レバーを2つ用いた構成(詳細については、後述する。)であるが、先端検知レバーの個数は、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
【0023】
図1において右方向が、紙幣カートリッジ1に収納されている紙幣10を繰り出す繰出方向である。また、紙面に対して垂直方向が紙幣10の長辺方向であり、上記繰出方向が紙幣10の短辺方向である。
【0024】
紙幣カートリッジ1における紙幣10の繰出側(図1における右側)の上端部は、図2(A)に示すように外側に折り曲げられている。図2(B)は、紙幣カートリッジにおける紙幣の繰出側の上端部の上面図である。図2(B)に示すように、この外側に折り曲げられている部分(以下、折曲部11と言う。)には、切欠12が2箇所、設けられている。この切欠12は、フィードローラ4とゲートローラ5とをオーバーラップさせるために設けている。図1に示すように、ゲートローラ5はこの切欠12を通って、折曲部11の上面より上に突出する。ゲートローラ5は、切欠12を通って、折曲部11の上面より上に突出している。このオーバーラップしている部分が、この発明で言う挟持位置である。また、折曲部11の上面は、フィードローラ4とゲートローラ5との挟持位置に向かって伸びる傾斜面であり、この発明で言う先端検知レバーの案内面に対向する面である。
【0025】
また、図1に示す8は、先端検知レバー6を取り付けるフレームである。このフレーム8は本体に固定される。図3はフレームを示す図である。この図において紙面に垂直な方向が紙幣の繰出方向である。フレーム8は、幅方向の略中央に第1のアーム81、およびこの第1のアーム81を中央にして、その両側に第2のアーム82を形成している。第1のアーム81の先端付近の両側面には、ボス81aが形成されている。このボス81aは、後述する第1の先端検知レバー61を回動自在に取り付けるためのものである。また、第2のアーム82には、第1のアーム81に対向する側の面にボス82aが形成されている。このボス82aは、後述する第2の先端検知レバー62を回動自在に取り付けるためのものである。このボス81a、82aが図1に示した支点6aとなる。
【0026】
図4(A)は第1の先端検知レバーを示す図であり、図4(B)は第2の先端検知レバーを示す図であり、図4(C)は第1の先端検知レバーと第2の先端検知レバーとを並べた図である。図1に示した、先端検知レバー6は、第1の先端検知レバー61と、第2の先端検知レバー62とからなる。第1の先端検知レバー61は、両側に形成した脚部61a、61bを、この脚部61a、61bの上端において連結部61cで連結した部材である。また、連結部61cの上面にフォトセンサ7をオン/オフするセンサ用シャッタ65(以下単にシャッタ65と言う。)が形成されている。第1の先端検知レバー61は、脚部61a、61b、連結部61c、およびシャッタ65を、一体形成した部材である。
【0027】
同様に、第2の先端検知レバー62は、両側に形成した脚部62a、62bを、この脚部62a、62bの上端において連結部62cで連結した部材である。また、連結部62cの上面にフォトセンサ7をオン/オフするセンサ用シャッタ66(以下単にシャッタ66と言う。)が形成されている。第2の先端検知レバー62は、脚部62a、62b、連結部62c、およびシャッタ66を、一体形成した部材である。
【0028】
第1の先端検知レバー61の脚部61a、61b間は、第1のアーム81の幅と略同じであり、第2の先端検知レバー62の脚部62a、62b間は、第1のアーム81の両側に形成されている第2のアーム82間の幅と略同じである。
【0029】
この第1の先端検知レバー61と、第2の先端検知レバー62と、を図4(C)に示すように組み立てたとき、シャッタ65,66が隣接する。
【0030】
第1の先端検知レバー61と、第2の先端検知レバー62は、図5に示すようにフレーム8に取り付けられる。第1の先端検知レバー61は、両側の脚部61a、61bに形成された開口部に、フレーム8の第1のアーム81の両側に設けられたボス81aを挿入し、フレーム8に対して回動自在に係止する。また、第2の先端検知レバー62は、両側の脚部62a、62bに形成された開口部に、フレーム8の第2のアーム82に設けられたボス82aを、挿入し、フレーム8に対して回動自在に取り付ける。
【0031】
また、図4(B)に示すように、第2の先端検知レバー62における連結部62cの略中央に切欠を形成している。この切欠は、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62を、図5に示すようにフレーム8に取り付けたとき、第1の先端検知レバー61がある程度独立して回動できるようにするために設けた構成である。具体的には、第1の先端検知レバー1が回動するときに、この第1の先端検知レバー1が第2の先端検知レバー2の連結部62cを押圧しないで回動できる範囲を得るために設けた切欠である。
【0032】
図6は、先端検知レバーが取り付けられたフレームに対する、フィードローラ、およびゲートローラの位置関係を示す図である。また、図7は、先端検知レバーが取り付けられたフレームに対する、フィードローラ、ゲートローラ、およびピックアップローラの位置関係を示す図である。フィードローラ4は、脚部61a、62a間、および61b、62b間に、それぞれ回転自在に配置される。また、ゲートローラ5はフィードローラ4に対向する位置に回転自在に配置される。フィードローラ4と、ゲートローラ5とは、上述したようにオーバ−ラップしている。また、ピックアップローラ3はフィードローラ4に対して紙幣10の繰出方向手前側に位置する。また先端検知レバー6は、ピックアップローラ3、フィードローラ4、およびゲートローラ5と当接していない。
【0033】
また、フォトセンサ7は、隣接する2枚のシャッタ61c、62cを挟んで、発光部と受光部とが対向するように配置される。シャッタ61cは、第1の先端検知レバー61の回動により、センサ7間に位置する状態と、位置しない状態との間で変化する。シャッタ62cは、第2の連結レバー62の回動により、センサ7間に位置する状態と、位置しない状態との間で変化する。フォトセンサ7は、発光部と受光部との間にシャッタ61c、およびシャッタ62cが共に位置していないときにオンし、発光部と受光部との間に少なくとも一方のシャッタ61c、62cが位置しているときにオフする。
【0034】
また、脚部61a、61b、62a、62bの外周面の一部が、折曲部11の上面と略同じ傾斜面に形成されている。この傾斜面が形成されているところが、この発明で言う案内面に相当する。この案内面については、後述する。
【0035】
なお、脚部61a、61b、62a、62bは同じ形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。
【0036】
また、図9に示すように、この実施形態では紙幣10の搬送方向に対して垂直方向にピックアップローラ3を3つ配置している。また、中央のピックアップローラは、紙幣10の搬送方向に対して垂直方向の略中央であり、その両側(両外側のピックアップローラ3の内側)に脚部61a、61bが位置するように第1の先端検知部材61が取り付けられている。
【0037】
以下、この発明の実施形態である紙幣繰出装置の動作について説明する。紙幣繰出装置は、紙幣カートリッジ1に収納している紙幣10の繰出動作を実行していないとき、図1に示すように、押圧板2を下方に下げている。このとき、図1に示すように、紙幣カートリッジ1に収納されている最上面の紙幣10は、ピックアップローラ3、および第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62(先端検知レバー6)の脚部61a、61b、62a、62bに当接していない。また、フォトセンサ7は、発光部と、受光部との間にシャッタ61c、62cが位置しており、オフしている。
【0038】
図8は、紙幣の繰出動作にかかるフローチャートである。
【0039】
紙幣繰出装置は、紙幣カートリッジ1に収納されている紙幣10の繰出指示があると、図8に示す動作を開始する。この動作は、図示していない制御部が制御する。紙幣繰出装置は、紙幣10の繰出指示があると、押圧板2の上昇を開始する(s1)。その後、センサ7がオンすると、押圧板2の上昇を停止する(s2、s3)。
【0040】
押圧板2の上昇にともない、収納部1に堆積して収納されている紙幣10が上昇する。そして、収納部1に堆積して収納されている最上面の紙幣10が図9に示すように第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62の脚部61a、61b、62a、62bに当接する。最上面の紙幣1における繰出方向の先端部が、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62の脚部61a、61b、62a、62bに当接する。
【0041】
なお、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62の脚部61a、61b、62a、62bに対して最上面の紙幣1における繰出方向の先端部が当接するタイミングが同じになるとは限らない。例えば、図10(A)に示すように最上面の紙幣10が繰出方向に長辺方向の略真中で山折れしている場合第1の先端検知レバー61の脚部61a、61bに紙幣10が当接し、その後第2の先端検知レバー61の脚部62a、62bに紙幣10が当接する。反対に、図10(B)に示すように紙幣カートリッジ1に収納されている紙幣10が長辺方向の略真中で谷折れしている場合、第2の先端検知レバー62の脚部62a、62bに紙幣10が当接し、その後第1の先端検知レバー61の脚部61a、61bに紙幣10が当接する。
【0042】
また、最上面の紙幣10の折れかたによっては、第1の先端検知レバー61の脚部61a、61bに紙幣10が当接するタイミングも異なり、同様に第2の先端検知レバー62の脚部62a、62bに紙幣10が当接するタイミングも異なる。
【0043】
紙幣繰出装置は、押圧板2の上昇を継続しているので、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62が紙幣10によって上方に押圧される。押圧された第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62は、支点6a(ボス81a、82a)を軸にして回動する。このとき紙幣カートリッジ1に収納されている最上面の紙幣10は、ピックアップローラ3にも当接している。
【0044】
上述したように、最上面の紙幣10の折れかたにより、脚部61a、61b、62a、62bに紙幣10が当接するタイミングが異なることから、第1の先端検知レバー61が回動するタイミングと、第2の先端検知レバー62が回動するタイミングとは異なる。したがって、シャッタ65、66がセンサ7間に位置していない状態になるタイミングも異なる。一方、センサ7は、シャッタ65、66がともに位置していない状態になったときにオンするので、一方のシャッタ65(、または66)がセンサ7間に位置していない状態になっても、他方のシャッタ66(、または65)がセンサ7間に位置しているとオフ状態である。このため、押圧板2の上昇は停止されない。また、最上面の紙幣10にピックアップローラ3が当接しているので、押圧板2の上昇に反して収納部2に収納されている紙幣10が下方に押圧され、紙幣10の折れ(特に、繰出方向端部の折れ)が徐々に矯正される。
【0045】
第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62がともに、最上面の紙幣の先端部に押圧されて回動し、センサ7がオンすると押圧板2の上昇が停止される。このときの状態を図11に示す。センサ7がオンしたときが、この発明で言う先端検知レバー6に所定の押圧力が作用しているときである。
【0046】
図11に示す状態であるとき、最上面の紙幣10の繰出方向の先端部は、繰出に適した高さにある。また、最上面の紙幣10は、適当な押圧力でピックアップローラ3に当接している。また、最上面の紙幣10は折れが略矯正された状態である。さらに、図11に示すように折曲部11の上面に対向している脚部61a、61b、62a、62bの下面が、紙幣10との当接位置からフィードローラ4とゲートローラ5の挟持位置に伸びる傾斜面(この発明で言う案内面)になっている。上述したように、折曲部11の上面もフィードローラ4とゲートローラ5の挟持位置に伸びる傾斜面である。
【0047】
紙幣繰出装置は、この状態でピックアップローラ3を一定時間回転させ(s4〜s6)、最上面の紙幣10をフィードローラ4側へ繰り出す。上述したように、最上面の紙幣10の繰出側の端部は、繰出に適した高さであり、且つ紙幣10の折れも矯正されているので、紙幣カートリッジ1から確実に繰り出される。また、繰り出された紙幣10は、各脚部61a、61b、62a、62bの下面である傾斜面(案内面)と、この傾斜面に対向する折曲部11の上面との間を通るので、確実にフィードローラ4とゲートローラ5との挟持位置に送り込むことができる。また、脚部61a、61b、62a、62bの傾斜面が繰出方向に対して垂直方向に4つ並んでいるので、繰り出された紙幣10のスキューも防止できる。
【0048】
その後、繰り出された紙幣10は、フィードローラ4と、ゲートローラ5とに挟持され、搬送方向に送出される。
【0049】
紙幣繰出装置は、収納部1に収納されている紙幣10をさらに繰り出すかどうか(紙幣10を要求された枚数繰り出したかどうか)を判定する(s7)。s7で要求された枚数の紙幣10を繰り出したと判定すると、本処理を終了する。一方、s7で要求された枚数の紙幣10を繰り出していないと判定すると、センサ7がオンしているかどうかを判定し(s8)、センサ7がオンしていればs4に戻って上記処理を繰り返す。s8でセンサ7がオンしていないと判定すると、s1に戻って上記処理を繰り返す。
【0050】
このように、この実施形態の紙幣繰出装置は、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62により、収納部2に収納されている最上面の紙幣10の繰出方向の端部が繰り出しに適した高さになったことを検出してから、ピックアップローラ3を回転させて、紙幣10を繰り出すので、収納部2の端面に紙幣10の一部(繰出方向側の端部の一部)が当たって、繰り出されずに詰まるのを防止できる。また、収納部2に収納されている最上面の紙幣10の繰出方向の端部が繰り出しに適した高さになったとき、脚部61a、61b、62a、62bの下面が紙幣10との当接位置から、フィードローラ4とゲートローラ5との挟持位置に伸びる傾斜面を形成しているので、繰り出された紙幣10がこの傾斜面によってフィードローラ4とゲートローラ5との挟持位置に案内される。したがって、繰り出した紙幣10を、略確実にフィードローラ4とゲートローラ5に挟持させ、送出することができる。さらに、折曲部11の上面を脚部61a、61b、62a、62bの下面に対向させているので、繰り出した紙幣10のスキューも略確実に防止でき、一層確実に紙幣10を送出することができる。
【0051】
さらに、第1の先端検知レバー61、および第2の先端検知レバー62のそれぞれに所定の押圧力が作用しているときに、紙幣10を繰り出すようにしているので、紙幣10の折れを矯正して繰り出すことができ、紙幣の10繰り出しにかかる信頼性を大幅に向上させることができる。しかも、1つのフォトセンサ7で第1の先端検知部材61、および第2の先端検知部材62に所定の押圧力が作用しているかどうかを検出する構成としたので、本体のコストアップを抑えることができる。
【0052】
なお、上記実施形態では、紙幣繰出装置を例にして本願発明を説明したが、複写機やプリンタ等、紙葉類を取り扱う他の機器についても本願発明を適用することで、紙葉類の繰り出しにかかる精度の向上が図れる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、収納部に収納されている紙葉類が折れている場合であっても、安定した繰出が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である紙幣繰出装置の側面断面図である。
【図2】紙幣カートリッジにおける紙幣の繰出側の上端部の上面図である。
【図3】先端検知レバーを取り付けるフレームを示す図である。
【図4】先端検知レバーを説明する図である。
【図5】フレームに先端検知レバーを取り付けた状態を示す図である。
【図6】先端検知レバーが取り付けたフレームに対する、フィードローラ、およびゲートローラの位置関係を示す図である。
【図7】先端検知レバーが取り付けたフレームに対する、フィードローラ、ゲートローラ、およびピックアップローラの位置関係を示す図である。
【図8】この発明の実施形態である紙幣繰出装置における繰り出し動作にかかる処理を示すフローチャートである。
【図9】この発明の実施形態である紙幣繰出装置における繰り出し動作を説明する図である。
【図10】紙幣の折れを説明する図である。
【図11】この発明の実施形態である紙幣繰出装置における繰り出し動作を説明する図である。
【符号の説明】
1−収納部
2−押圧板
3−ピックアップローラ
4−フィードローラ
5−ゲートローラ
6−先端検知レバー
7−フォトセンサ
8−フレーム
61−第1の先端検知レバー
62−第2の先端検知レバー
61a、61b、62a、62b−脚部
65、66−シャッタ
Claims (4)
- 上下動自在の押圧板の上に紙葉類を堆積して収納する収納部と、
上記収納部に堆積して収納している最上面の紙葉類に当接するピックアップローラと、
上記押圧板を上下動させる押圧板駆動手段と、
上記押圧板駆動手段に対して上記押圧板の上昇を指示し、上記押圧板の上昇完了後に上記ピックアップローラを回転させて最上面の紙葉類を上記収納部から繰り出す繰出制御手段と、
上記繰出制御手段が上記収納部から繰り出した紙葉類を挟持して上記収納部から送出する一対の送出ローラと、を備えた紙葉類繰出装置において、
上記ピックアップローラと上記送出ローラとの間で、且つ上記収納部に堆積して収納している最上面の紙葉類の繰出方向の先端部に当接する位置に配置した先端検知レバーと、
上記先端検知レバーに所定の押圧力が作用しているかどうかを検出する検出手段と、を備え、
上記繰出制御手段は、上記検出手段が上記先端検知レバーに所定の押圧力が作用していることを検出するまで、上記押圧板駆動手段に対して上記押圧板の上昇を指示し、
上記先端検知レバーは、所定の押圧力が作用しているとき、最上面の紙葉類との当接位置から上記送出ローラの挟持位置に伸びる案内面を形成する紙葉類繰出装置。 - 上記先端検知レバーを紙葉類の繰出方向に対して垂直方向に複数並べ、
上記制御手段は、上記検出手段が全ての先端検知レバーに所定の押圧力が作用していることを検出するまで、上記押圧板駆動手段に対して上記押圧板の上昇を指示する請求項1に記載の紙葉類繰出装置。 - 上記先端検知レバーは、紙葉類の繰出方向に対して垂直方向の略中央に配置されている請求項1または2に記載の紙葉類繰出装置。
- 上記収納部は、紙葉類の繰出側の側面上端を外側に折り曲げ、上記先端検知レバーに所定の押圧力が作用しているとき、この先端検知レバーの上記案内面に対向する面を形成する形状とした請求項1〜3のいずれかに記載の紙葉類繰出装置。
Priority Applications (1)
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JP2003071759A JP2004277112A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | 紙葉類繰出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003071759A JP2004277112A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | 紙葉類繰出装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007182295A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Hitachi Omron Terminal Solutions Corp | 紙葉類繰出装置 |
JP2010108159A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Oki Electric Ind Co Ltd | 紙幣入出金機構 |
KR101177936B1 (ko) | 2005-06-13 | 2012-08-28 | 노틸러스효성 주식회사 | 금융자동화기기의 지폐류 인출구조 |
-
2003
- 2003-03-17 JP JP2003071759A patent/JP2004277112A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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