JP2004275181A - 投げ釣り糸上の釣り具及びその製法 - Google Patents

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Abstract

【課題】遠投性能に加えて、任意の水深におけるシャクリ操作性、魚を浮かせて取りこむ操作性などの操作性能を兼ね備え、根掛りや摩擦劣化などによる釣り糸切れの不安を軽減し得る簡単な構造の投げ釣り糸上の釣り具及びその製造容易な製法を提供する。
【解決手段】投げ浮子1aの投げ釣り糸上の当該釣り具には、その胴体の所望経路に釣り糸などを中通し得る樹脂管7aの中通し部材が挿着、又は前記中通し部材に中通し得る中通し金具9aが挿通され、前記中通し部材は内面に滑らかな潤滑面を有する樹脂管とし、外面にはネジ溝やヤスリ面のような粗面を有し、前記中通し金具はステンレス線、形状記憶合金線、タングステン線などの金属線を介することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は投げ釣り用釣り具に関し、特に、釣り糸などを中通し得る投げ浮子、擬似餌、又は前記投げ浮子に中通し得る中通し金具を挿通した中間錘、撒餌籠などの投げ釣り糸上の釣り具及びその製法に関する。
一般に投げ釣りは海岸、湖岸、川岸などの沿岸において、釣り具を遠方まで投げて広範囲に釣ることが手軽にでき、大衆に広く普及している。一般に投げ釣り糸上の釣り具は投げ錘付テンビンによる餌釣り仕掛け、小魚などを模して波状に動かす胴体に釣り針を有するイカ釣りエギや疑似餌あるいはルアー、撒餌で魚を集める撒餌籠などの各種が周知されている。そして、釣りの成果はそれらの釣り具の投入場所、時間帯、餌などの選定に加え、その投入から魚を誘ったり、掛かった魚を確実に取りこむまでの釣り具の性能でも左右される。
特に、投げる重量が数10gの軽い釣り具だけで遠投をする場合は、100m前後を狙う遠投性は得難い。従来は100m前後の遠投をするために釣り具の重量を例えば60g以上のような重いものにするか、又は道糸と呼ばれる釣り糸をできるだけ細くする手段がとられている。しかし、従来の重い釣り具は水底の岩石や藻類などへ根掛りし易かった。また、細い釣り糸は激しく抵抗する大型魚や浮遊物に掛かった場合などに切れたり、釣り針が外れたりする場合も少なくなかった。よって、釣りの成果を向上させるために、軽い釣り具や切れ難い太さの釣り糸でも遠投でき、魚を効果的に誘うシャクリ操作性や摩擦による釣り糸の劣化が少なく、かつ釣り針が外れ難い性能の釣り具が期待されている。
以下、従来の釣り具関連技術について説明する。従来の浮子には浮子胴体に釣り糸を挿通するフッ素樹脂パイプ部材の両端を漏斗状に成形して固定した浮子(例えば、特許文献1参照。)などは釣り糸の劣化防止は期待できるが、100m前後の遠投性、及び中間錘、疑似餌、撒餌籠などとの適合性は考慮されていない。また、投げ釣り糸上の釣り具で最も一般に周知されている投げ錘付テンビンやテンビンに取付けられた可撓性を有する沈下浮子(例えば、特許文献2参照。)などは釣り針仕掛けがからみ難く、根掛りの軽減が期待できるが、これらも任意の水深における魚を誘うシャクリ操作性、魚を浮かせる取りこみ性、釣り糸の劣化防止などの本来の投げ釣りに期待されている性能には不充分である。
また、従来の疑似餌関連の例では釣り針を備えた胴体にライン挿通孔を備え、胴体を遊動させるもの(例えば、特許文献3参照。)や胴体から釣り針が離脱して遊動し、釣り針が外れ難く釣果の向上が期待できるもの(例えば、特許文献4参照。)などがあるが、これらも100m前後の遠投性や水底の藻類などへの根掛りなどに対する本来の投げ釣りに期待されている性能には不充分である。
さらに、従来の撒餌籠には釣り糸を中通しするガイド管を備え、籠本体の上下が該ガイド管に固定された支持部材となり、魚が掛かった場合の引き力が籠本体にかからないもの(例えば、特許文献5参照。)なども開示されているが、これらも100m前後の遠投性や任意の水深における魚を誘うシャクリ操作性、魚を浮かせる取りこみ性、及び釣り糸の劣化防止などの本来の投げ釣りに期待されている性能は考慮されていない。
2001−309739号公報 2000−175605号公報 2002−233270号公報 W097/45007号公報 実開平5−21674号公報
本発明は従来の軽い釣り具だけでは得難い100m前後の遠投性能と任意の水深における集中的なシャクリ操作性能を兼ね備え、釣り糸の摩擦劣化や根掛りなどによる釣り糸切れ、魚を取りこむまでの釣り針外れなどの不安を軽減して、本来の投げ釣りに期待されている性能を最大限に発揮するための簡単な構造と製造し易い釣り具を提供するのが主要な課題である。
本発明の釣り具は従来の性能不足や不安を軽減するために、当該釣り具の胴体に釣り糸などを中通しする内面に滑らかな潤滑面を有するフッ素樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの樹脂管の中通し部材、又は前記中通し部材に中通し得る直線状のステンレス線、形状記憶合金線、タングステン線などの金属線を介する中通し金具を具備することを主要な特徴とする。
前記中通し部材は投げ浮子、擬似餌などの釣り具の胴体に所望された経路に挿着する。前記中通し部材は内径が1mmないし6mm程度の軟質の樹脂管の単管、又はその軟質の樹脂管とガラス繊維や炭素繊維をパイプ状に樹脂成形した複合管や硬質塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂などの硬質の樹脂管と二重管にし、内面に釣り糸や金具などとの摩擦が小さい滑らかな潤滑面を有する。さらに、前記中通し部材の外面をネジ溝やヤスリ面などのように粗面化し、両端を釣り具の胴体より数mm突出させて挿着し、釣り糸を案内し易くする。
前記中通し金具は中間錘、撒餌籠などの釣り具の胴体の挿通路に挿通されたステンレス線、形状記憶合金線、タングステン線などの金属線を介する金具であり、その連結部には釣り糸と張り出し金具や釣り針仕掛けを連結する。そして、中通し金具の釣り糸の連結部は前述の投げ浮子の樹脂管の内径より小さくし、張り出し金具の連結部は前記挿通路内径より大きくする。また、中通し金具の金属線は張り出し金具より太く長くし、張り出し金具は釣り針仕掛けがからみ難い弓形形状に張り出させる。
本発明の当該釣り具の重量や大きさは使用する投げ竿や釣り糸の錘負荷に最適な範囲から選定して組合せる。例えば、投げ浮子の重量は沈下する中間錘、擬似餌、撒餌籠、釣り針仕掛けなどの重量より約三倍以上の重さにする。
棒状の投げ浮子は浮力を有する発泡スチロール、発泡ウレタン、発泡ポリエチレン、スポンジゴムなどの発泡材、中空成形樹脂、バルサ材、桐材、ラミン材などの木材から成る浮力部材と鉛などの金属錘と軸中心に挿着された内面に潤滑性を有する樹脂管より構成される。
前記投げ浮子において、釣り糸などを中通し得る前記樹脂管はフッ素樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの軟質の樹脂管とする。また、前記投げ浮子の浮力部材が軟質の場合は、軟質の樹脂管とガラス繊維や炭素繊維をパイプ状に樹脂成形した複合管や硬質塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂などの硬質の樹脂管と二重管にする。
沈下力を有する疑似餌や中間錘の胴体は鉛、半田、アルミニューム合金などの金属の一種から成り、浮力を有する疑似餌の胴体は浮力を有する桐材、バルサ材、ラミン材などの木材、中空成形樹脂などの一部に鉛などの金属錘を内蔵する複数種の材料より構成される。釣り糸などを中通しする樹脂管はフッ素樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの軟質の樹脂管とし、胴体の厚肉部分の所望経路に数mm突出させて挿着され、必要に応じて防水処理、蛍光塗装、光反射塗装などをして仕上げる。
本発明の重い投げ浮子と軽い中間錘や疑似餌などを組合せることにより、投げる総重量を増し、100m前後の遠投を容易にする。特に、投げ浮子との組合せで任意の水深における集中的なシャクリ操作性を向上し、根掛りや摩擦劣化などによる釣り糸切れの不安を軽減し易くなる。さらに、巻き上げる時水面側に上昇し易いので魚を浮かせ、取りこみ性が向上する。その他、釣り針が固定されていない疑似餌は抵抗する魚に追随して釣り針だけが遊動するので、胴体の重量や大きさの影響を受け難く、釣り針が魚から外れ難い。従って、本発明の釣り具は投げ釣りに期待されている従来以上の遠投性能と操作性能を兼ね備え、釣りの成果の向上と釣り具産業の発展に寄与できる。
以下に投げ浮子、中間錘、擬似餌、撒餌籠の実施例を基に、投げ釣りに期待されている性能を最大限に発揮する本発明の投げ釣り糸上の簡単な構造の釣り具及びその容易な製法を説明する。
図1は本発明の投げ浮子と中間錘を組合せた実施例の断面図を示す。投げ釣りの道糸と呼ばれる釣り糸3aは投げ浮子1aに中通しし、沈下力を有する中間錘2を介して、釣り針仕掛け4aに連なる。浮力を有する投げ浮子1aの胴体は外径15mmないし20mmで、長さが約500mmの棒状とし、浮力部材5aとその端部に鉛などの金属から成る金属錘6aを具備し、軸中心に樹脂管7a、7b、7cの中通し部材が挿着される。
内面に滑らかな潤滑面を有する樹脂管7a、7b、7cの中通し部材はフッ素樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの樹脂管の一種、又は複数種を軸中心の挿入路に瞬間接着剤やエポキシ接着剤などを介して挿着する。その外面にはネジ溝加工やヤスリ加工などで粗面化しておくと接着面積が増し、挿着の固定強度が高まる。
前記浮力部材5aが発泡スチロール、硬質発泡ウレタン、バルサ材、桐材などのように硬質の浮力部材5aの場合は軟質の樹脂管7a、7b、7cでも直線性を保持できるので内径4mmないし6mmとした単管のままで良い。しかし、約500mmと長い棒状の両端には摩擦や衝撃を最も激しく受けるので、両端のみ摩擦や衝撃を最も緩和するフッ素樹脂の樹脂管7a、7cとし、中間部を安価なポリエチレン樹脂の樹脂管7bなどにすると耐久性を維持しつつ、材料コストを抑制できる。
また、図1に示す中間錘2は鉛などの金属錘8に中通し金具9aを挿通し、釣り針仕掛け4aに連なる張り出し金具9bを具備する。金属錘8の挿通路には長さ約400mm、線径を2mmないし3mmとした中通し金具9aの直線状のステンレス線、形状記憶合金線、タングステン線などの金属線を挿通し、釣り糸側の張り出し金具9bは、例えば長さ約200mm、線径約1mmのステンレス線とする。中通し金具9aを釣り針仕掛け側の張り出し金具9bより太く長くすると、重心がやや後方になり確実に一体化したまま飛行して遠投し易くなる。張り出し金具9bは水中沈下中の釣り針仕掛け4aと釣り糸3aとの絡みを防止し、釣り針仕掛け4aにシャクリ操作のテコの作用で魚を誘う効果的な動きを与える。
中通し金具9aの釣り糸の連結部は投げ浮子1aの樹脂管7a、7b、7cの内径より小さくし、張り出し金具9bとの連結部は金属錘8の挿通路の内径より大きくし、直線状に挿通された中通し金具9aの巻取り側端部に釣り糸3を結束すると、投げ浮子1aの樹脂管7a、7b、7cに釣り糸3aと共に中通し金具9aを中通して遠投を容易にする。
例えば、錘負荷性能が約100gの投げ竿や釣り糸で100m前後の遠投をする場合は、投げ浮子1aの重量は60gないし90gの範囲とし、中間錘2、釣り針仕掛け4aなどの重量は10gないし20gとして、投げ浮子1aより三分の一以下の軽さにすると一体化したまま遠投し易く、重さによる根掛りも軽減する。
図2は本発明の投げ浮子と従来のイカ釣りエギと呼ばれる疑似餌を組合せた実施例の断面図を示す。PEラインと呼ばれるナイロン糸などの釣り糸3bは浮力を有する棒状の投げ浮子1bの樹脂管7dに中通して、スプリットリング、又はより戻しなどの連結具11を介して疑似餌12aに連なる。
投げ浮子1bは浮力部材5bが軟質の発泡ウレタン、発泡ポリエチレン、スポンジゴムなどの場合は投げ浮子の直線性を保持し難いので、図2に示したように内面に滑らかな潤滑面を有する軟質のフッ素樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの樹脂管7dはガラス繊維や炭素繊維をパイプ状に樹脂成形した複合管、硬質塩化ビニル樹脂管、アクリル樹脂管などの硬質管10で直線性を支持した二重管の中通し部材にする。
投げ浮子1bの金属錘6bは重量の調整がし易い鉛線を樹脂管7d及び硬質管10に巻きつけ接着しても良い。沈下力を有する疑似餌12aを沈下させる時、樹脂管7dの内径を約3mm以上にすれば、釣り糸3bを円滑に挿通できる。二重管した中通し部材も実施例1の場合と同様に、外面にネジ溝やヤスリ面のように粗面化すると確実に挿着できる。
また、図2の投げ浮子1bの重量も実施例1同様に使用する投げ竿や釣り糸の錘負荷を考慮して組合せる。つまり、投げ浮子1bの重量は沈下する擬似餌、中間錘、釣り針仕掛けなどの重量より約三倍以上重い方が、投入飛行中の釣り針仕掛けなどと一体化し易く遠投性を向上させる。
なお、図1及び図2には投げ浮子1a、1bと従来の釣り針仕掛け4やイカ釣りエギ12aの例を示したが、一般の軽いメタルジグやソフトルアー用ジグヘッドなどの釣り具にも広く応用できる。さらに、図2に示すように投げ釣り糸上のしもり浮子13aや浮止め14を利用すると、狙いの水深で集中的なシャクリ操作が容易に出来る。
つまり、錘負荷性能が約100gの投げ竿や釣り糸で100m前後の遠投をする場合は、投げ浮子の空気抵抗を考慮して外径は30mm以下、全長を400mmないし500mmとし、重量は60gないし90gの範囲とする。そして、擬似餌、中間錘、釣り針仕掛けなどを10gないし30gとして総重量を約100gに調整すると遠投し易い。
図3には沈下力を有する本発明の疑似餌の実施例を示す。沈下力を有する胴体は鉛、半田、アルミニューム合金などの金属から成る。水深の深い場所を狙う場合は、同図のように胴体の上部の位置に釣り糸3c釣り糸を挿入する樹脂管17aの突出部を有する。内面に滑らかな潤滑面を有するフッ素樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの樹脂管17aの内径が1mmないし2mmの挿着路は疑似餌16aが竿操作などで所望の波状に動くように設計され、薄肉部分15bを避けて厚肉部分15aを滑らかに経由する経路とする。なお、浅い場所で小魚のように動かす場合は、釣り糸の挿入口は胴体の先端部が良い。そして、樹脂管17aを挿着された胴体は必要に応じて防水処理、蛍光塗装、光反射塗装などをして仕上げる。
釣り糸3cは前記樹脂管17aに中通しされ、釣り針18aはスプリットリング19aなどの連結具を介して連結される。その樹脂管17aは挿着路の出入り口より数mm突出させると釣り糸3cを円滑に案内し、衝撃吸収や摩擦防止などの効果が増す。なお、60g以上の重量を有する本発明の疑似餌16aは単独使用で100m前後の遠投性を有するが、10gないし20g程度のように軽量の場合は、実施例1及び実施例2で説明した投げ浮子と組合せれば遠投性と操作性を高められる。
図4には浮力を有する疑似餌の実施例を示す。浮力を有する胴体20の一部には鉛などの金属錘21を浮力を有する桐材やバルサ材などの木材、中空成形樹脂などに内蔵する。前記金属錘21の内蔵位置により疑似餌16bを巻き取る時の潜行深さを設定できる。例えば、1m前後の潜行深さを狙う時は金属錘21の位置を図4のように前方に内蔵させ、胴体前方が水面Sに潜るようにする。
また、胴体20の樹脂管17bの挿着路は疑似餌16bが竿操作などで、波状に動くように所望の位置に釣り糸3dの出入り口を有するように設計され、厚肉部分を滑らかに経由する経路とする。この疑似餌16bの内面に滑らかな潤滑面を有するフッ素樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの樹脂管17bも挿着路の出入り口より数mm突出させると釣り糸3dなどを円滑に案内し、衝撃吸収や摩擦防止などの効果が増す。そして、樹脂管17bを挿着された胴体20は必要に応じて防水処理、蛍光塗装、光反射塗装などをして仕上げる。
図4に示した浮力を有する疑似餌16bは実施例3で説明した沈下力を有する疑似餌より遠投性は低いが、細長くして後方重心の約40gの胴体形状にすると、一般のルアー用投げ竿でも50m前後の遠投性を発揮する。
図3、及び図4に示した本発明の疑似餌16a、16bは、いずれも釣り針18a、18bは樹脂管17a、17bに中通しされた釣り糸3c、3dにスプリットリングなどの連結具19a、19bを介して連結されている。従って、釣り針18a、18bが胴体に取付けられていない疑似餌16a、16bは胴体の自重や大きさの影響を受け難く、激しく抵抗する魚にも追随して釣り針18a、18bだけが遊動するので掛かった魚から外れ難い。
図5は中通し金具を具備した本発明の撒餌籠の断面図を示す。撒餌籠22aの中通し金具24aは撒餌を収納する円筒状金網などの籠23の中心に設けられた挿通路25a、25bに挿通する。例えば、釣り糸3eと釣り針仕掛け4bは長さ約400mm、線径1mmないし3mmのステンレス線、形状記憶合金線、タングステン線などの金属線を介する中通し金具24aと長さ約200mmの張り出し金具24bで連結する。
中通し金具24bの釣り針仕掛け側の連結部26aは前記挿通路25a、25b内径より大きくし、釣り糸側の連結部26aを実施例1、及び実施例2で説明した投げ浮子の樹脂管の内径より小さくした連結部にすると、投げ浮子の内面に滑らかな潤滑面を有する樹脂管に中通し金具24bを中通し得るので、投入時に一体化し遠投し易くなる。
なお、中通し金具24bの金属線を釣り針仕掛け側の張り出し金具24bより太く長くして挿通させ、釣り糸側の連結部26aは釣りの対象魚に応じて釣り糸3eや釣り針仕掛けを連結する通し孔、丸環、より戻し構造などから選択する。さらに、釣り針仕掛け側の張り出し金具24bを弓形に張り出させると、投げ釣りに期待されている絡み防止などの性能が向上する。また、魚を誘うシャクリ操作でもテコの作用で魚を誘う効果的な動きを与える。
図6は本発明の釣り具の使用例を説明する縦断面図を示す。イカ釣りの場合は釣り糸3fを本発明の投げ浮子1cに中通しして連結された沈下力を有するイカ釣りエギと呼ばれる疑似餌12bは、釣り竿でシャクリ上げると水面S付近の投げ浮子1cを介しているので実線の矢印のように上昇する。その時、可撓性のある投げ浮子1cは図示したように瞬間的に撓み、その端部に生じるシャクリ操作の摩擦や衝撃を緩和する。
さらに、釣り糸3fを緩めたり、送り出すと投げ浮子1cは元の直線状あるいは棒状に復元し、疑似餌12bは点線の矢印のように自然沈下する。浮止めで狙いの水深を設定されたしもり浮子13bを利用すると、従来のように仕掛けを底を引きずらず狙いの水深でシャクリ操作ができ、水底B、岩礁R、及び藻類Mにも根掛かりし難い。
また、釣り針仕掛け4cに連なる本発明の撒餌籠22bは釣り糸3gと中通し金具24cを中通し得る投げ浮子1dを経由して連結される。浮止めで位置決めされたしもり浮子13cを利用すると、竿操作で投げ浮子1dを介して撒餌籠22bや釣り針仕掛け4cを実線の矢印のようにシャクリ上げたり、点線の矢印のように自然沈下させて集中的な撒餌と誘い操作ができる。
さらに、樹脂管の中通し部材を挿着し、前方重心とした沈下力を有する本発明の疑似餌12cは単体でも使用でき、釣り糸3hを竿操作などで巻き上げたり、緩めたりすると疑似餌12cは実線の矢印のように上昇したり、点線のように自然沈下して波状に動き、魚を効果的に誘う操作がし易い。
前述のように、本発明の釣り具は釣り糸などを中通し得る内面に滑らかな潤滑面を有する樹脂管の中通し部材、又は前記中通し部材に中通し得る中通し金具を具備した簡単な胴体構造により、釣り具を組合せて総重量を増すことが出来、切れ難い太さの釣り糸で安心して狙い通りの遠投性能や操作性能を発揮する。
釣り針仕掛けと本発明の投げ浮子と中間錘を組合せた断面図を示す。(実施例1) イカ釣りエギと本発明の投げ浮子を組合せた断面図を示す。(実施例2) 釣り針仕掛けと沈下力を有する本発明の疑似餌の断面図を示す。(実施例3) 釣り針仕掛けと浮力を有する本発明の疑似餌の断面図を示す。(実施例4) 餌釣り仕掛けに連なる本発明の撒餌籠の断面図を示す。(実施例5) 本発明の当該釣り具の使用例を説明する断面図を示す。(実施例6)
符号の説明
1a、1b、1c、1d 投げ浮子
2 中間錘
3a、3b、3c、3e、3d、3f、3f、3g、3h 釣り糸
4a、4b、4c 釣り針仕掛け
5a、5b 浮力部材
6a、6b 金属錘
7a、7b、7c、7d、17a、17b 樹脂管
12a、12b、12c 擬似餌
22a、22b 撒餌籠
9a、24a、24c 中通し金具

Claims (5)

  1. 投げ浮子、中間錘、擬似餌、撒餌籠などの釣り具において、少なくとも当該釣り具は釣り糸などを中通し得る樹脂管の中通し部材を挿着した胴体、又は前記中通し部材に中通し得る中通し金具を挿通した胴体を有し、前記中通し部材は内面に滑らかな潤滑面を有するフッ素樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの樹脂管とし、外面にはネジ溝やヤスリ面のような粗面を有し、前記中通し金具は直線状のステンレス線、形状記憶合金線、タングステン線などの金属線を介することを特徴とする投げ釣り糸上の釣り具。
  2. 浮力を有する棒状の投げ浮子の胴体には浮力を有する発泡材、中空成形樹脂、木材などから成る浮力部材と鉛などから成る金属錘を具備し、その胴体の軸中心に軟質の樹脂管を数mm突出させた単管、又は前記軟質の樹脂管と硬質の樹脂管と二重管にした中通し部材を挿着したことを特徴とする請求項1に記載する投げ釣り糸上の釣り具。
  3. 小魚などを模した疑似餌の胴体は金属、木材、樹脂などの一種、又は複数種から成り、その胴体の厚肉部分の所望経路に樹脂管を数mm突出させて挿着したことを特徴とする請求項1に記載する投げ釣り糸上の釣り具。
  4. 沈下力を有する中間錘、撒餌籠の胴体の挿通路には金属線を挿通した中通し金具を具備し、前記中通し金具は投げ浮子の樹脂管の内径より小さくした釣り糸の連結部と前記挿通路の内径より大きくした張り出し金具の連結部を有することを特徴とする請求項1、及び請求項2に記載する投げ釣り糸上の釣り具。
  5. 投げ浮子、中間錘、擬似餌、撒餌籠などの釣り具の製法において、少なくとも当該釣り具の胴体は中通し部材を所望の経路で挿入し得る挿着路、又は中通し金具を挿通し得る挿通路を設ける鋳造成形、樹脂成形、プレス成形などの成形工程と中通し部材の外面にネジ溝加工やヤスリ加工などで粗面を形成して前記挿着路に中通し部材をネジ止めや接着などで挿着する挿着工程、又は中通し金具の金属線を前記挿通路に挿通して組み立てる挿通工程を経て製造し、要すれば防水処理、塗装などの仕上げ工程を経て製造することを特徴とする投げ釣り糸上の釣り具の製法。
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