JP2004275039A - Method for greening and refreshing road incidental facility, and greening cover material - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路付帯設備の緑化リフレッシュ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路付帯設備には、防音壁、壁高欄、トンネル内装板、桁裏面吸音板、桁美粧板、高架脚部、高架橋の脚美粧板、堀割道路の壁面、堀割吸音板、ガードレール、柵、高欄、標識等がある。
【0003】
これらの道路付帯設備を植物によって緑化することにより、夏場のヒートアイランド現象を緩和したり、自動車排ガスなどの汚染大気を浄化する方法が提案されている。植物はまた、美観を保つのにも好適であり、防音壁などの無機的な道路付帯設備を緑化することにより、通行人やドライバーへの圧迫感が緩和される効果もある。
【0004】
道路付帯設備を緑化する方法は、これまでに多数提案されてきており、例えば、防音壁の中に土壌層を設け、そこに外部に植物が突出するように植生させたものや、これらをパネル化してそれを組み合わせて取付をできるようにしたものなどがある。さらにそこに水が供給されるように灌漑設備を設けたり、雨水が効率よく供給されるような構造を設けているものもある。(例えば特許文献1〜5)
【0005】
【特許文献1】
特開2002−97611公報
【特許文献2】
特開2001−320968公報
【特許文献3】
特開2000−178927公報
【特許文献4】
特開2000−80613公報
【特許文献5】
特許公報第2908691号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これまでに提案されている緑化方法の多数は、道路付帯設備自体が緑化を前提とした構造になっておらねばならず、既設設備を緑化したい場合には、設備自体を全て取り替えなくてはならない。これは、植物という生物を生育させるにあたって、灌漑設備や植物を植生させる下地等が必要であるためである。新設の場合はこのようなものでも対応は可能であるが、既に設置されている道路付帯設備を緑化しようとした場合、既設品を取り替えなければならない。取り替えでは、既設品の取り外し、新設作業が必要であることから、非常に手間であり、長期の交通規制も必要であるとともに、かかる費用も大きくなる。また、廃棄物処理の問題もある。
【0007】
そこで本発明は上記の如き問題点に鑑みてなされたものであり、既設の道路付帯設備に取り付け可能で、現地で容易かつコスト安であり、さらに短期間で、道路付帯設備を緑化リフレッシュする方法を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。すなわち、既存の道路付帯設備の外面に、外側の面に植物を植生したカバー材を取り付け、このカバー材の外側の面を道路付帯設備の新たな外面とすることを特徴とするものである。
【0009】
本発明のリフレッシュ方法は、既存の道路付帯設備の外面にカバー材を取り付け、このカバー材の外面を道路付帯設備の新たな外面とするので、従来の新しいものに取り替える場合に比べて、非常に容易にリフレッシュすることができ、またカバー材のコストしか発生しないので、安価であり、廃棄物処理の問題もなく、かつ短期間に完了するので、長期にわたる交通規制の必要もない。さらに、現地ではカバー材を取り付けるのみで、植物の植生は予め工場等で行われるため、品質も安定している。
【0010】
カバー材によってリフレッシュされる道路付帯設備は、とくに限定されるものではないが、例えば防音壁、壁高欄、トンネル内装板、桁裏面吸音板、桁美粧板、高架脚部、高架橋の脚美粧板、堀割道路の壁面、堀割吸音板、ガードレール、柵、高欄、標識等が挙げられる。
【0011】
前記カバー材の材質は、特に限定されるものではなく、鉄鋼、アルミニウム合金、ステンレス等の金属、セラミック等の無機材、合成樹脂等が適宜使用される。また、カバー材の形状も限定はないが、建築限界を考慮して、薄い板状のものが好ましい。カバー材は、既存の道路付帯設備の外面とそっくり同じ形態のものであってもよいが、既存の外面と異なっていてもよい。たとえば、緑化の面積を増やすために、山形状等の凹凸を付加してもよいし、雨が当たりやすいように、建築限界内で前面に突出させてもよい。
【0012】
また、植物は、蘇苔類植物であることを特徴とするものである。蘇苔類植物は特に土壌を必要とすることがないため、非常に薄い層として緑化することが可能である(薄層緑化)。従って、建築限界を気にすることなく、場所を問わず緑化が可能であると共に、非常に軽量に緑化が可能であるため、カバー材表面に植生させるには好適である。また、乾燥状態が長期に渡っても仮死状態となるだけで、枯死することがなく、再度水が与えられれば、再生することができる。従って、従来の植物を用いる緑化方法では潅水設備が必要不可欠であったが、蘇苔類植物を用いれば、潅水設備はなくてもよく、設備も大掛かりにならず、安価かつ簡便に施工が可能である。また、植物の維持に水を供給する必要が必ずしもないため、維持費も殆どかからない。また、蘇苔類植物は光合成の効率も樹木や芝生などと大差ないことから、炭酸ガスの固定化や窒素酸化物の吸収など大気浄化にも適している。さらには、保水性も高く、ヒートアイランド現象の緩和にも高い効果が期待できる。
【0013】
また、蘇苔類植物には大きく分けて、好日性、半日陰性、日陰性のものがあり、それぞれ生育に太陽光が必要なもの、太陽光があまり必要でないもの、太陽光が不要なものがある。例えば、設置方向の関係で太陽光が当たらない場所や、当たりにくい場所には、日陰性、半日陰性の蘇苔類植物を用いると良い。また、凸部の下向き斜面など、部分的に日が当たらないような設置場所においても、上向き面には、好日性のものを用い、下向き斜面には日陰性や半日陰性のものを用いればよい。
【0014】
予め蘇苔類植物をシート状とし、パネル表面に取り付ければ、容易にパネル表面に植生させることができる。また、シート状に加工する際にシート裏面や内部に保水性の物質を設けておけば、少量の降雨でも雨水を一時的に保水性物質に保水し、保水性物質から蒸散した水分により、コケの周りの環境湿度を長期にわたり保持し、コケを湿潤状態で長く保持することが可能となり、生育を促進することができる。
【0015】
また、蘇苔類植物を用いる場合、蘇苔類植物と人工芝とを組み合わせてもよい。蘇苔類植物は成長が緩やかなため、施工当初においてある程度苔が成長するまでは、見た目があまり好ましくない。そこで、人工芝と苔を組み合わせてパネルの表面に貼り付ければ、施工当初に置いても見た目が美麗となる。また、蘇苔類植物が風や振動等により脱落するのを防ぐ効果もある。さらに、人工芝を生分解性や光分解性のプラスチックにより形成することにより、経時的に人工芝が分解されるようにし、苔が十分に育つころに、人工芝が朽ちて消滅するようにしておけば、苔が十分に生育して人工芝が不要になったときにメンテナンスなしで最終的に苔のみの緑化パネルにすることができる。
【0016】
また、道路付帯設備は、防音壁、壁高欄、トンネル内装板、桁裏面吸音板、桁美粧板、高架脚部、高架橋の脚美粧板、堀割道路の壁面、堀割吸音板、ガードレール、柵、高欄、標識、の群の中から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とするものである。これらの道路付帯設備は、都会を中心に広い区間で取り付けられていることから、これらに本発明の緑化カバー材を適用すれば、容易に道路の広範囲にわたり緑化をすることができる。また、自動車などの排出源にも近く、大気浄化機能も期待が出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。図1および図2は、本発明に係わる緑化リフレッシュ方法の実施形態の例を示したものである。図1は、防音壁の前面を緑化リフレッシュする状態を示したものである。
【0018】
図1において、1は、道路付帯設備としての既存の防音壁であり、支柱11の間に防音パネル12が取り付けられている。防音パネルの前面13には、多数の開口がある。この前面13に緑化カバー材2aを取り付けることによって、前面13がリフレッシュする。すなわち、新しく取り付けた緑化カバー材2aが、従来の前面13の替わりに、新たな外面を構成する。
【0019】
このカバー材は、図1の2aに示されるように、既存の外面と同じ形態ものでもよいし、異なっていてもよい。例えば、2bのように格子状に接合した網目パネル状のものでもよいし、2cのように外側の面を凹凸状として、表面積を大きくなるようにしてもよい。
【0020】
カバー材を防音パネルに取り付ける方法は、特に限定されるものではなく、リベット止め、嵌め合わせ、接着剤、粘着材や、クリップ状の冶具など、適宜取り付け方法が採用される。
【0021】
また、カバー材2を、例えば前面13の一部のみに取り付けてその一部をリフレッシュしてもよいし、全体を覆うような一個のカバー材2を取り付けてもよいし、同一のカバー材を複数個取り付けて前面13の全面を覆うようにしてもよく、異なる種類のカバー材2を組み合わせて、一部または全面を覆うように取り付けてもよい。
【0022】
また、図2のように防音壁1の背面側14にカバー材を取り付け、リフレッシュしても良く、前面側と背面側の両方をリフレッシュしてもよい。
【0023】
図3は、緑化リフレッシュに用いられるカバー材の構成の一例を示した断面図である。カバー材の基材21上に蘇苔類植物を担持したシート23が設けられている。カバー材の基材は、特に限定されるものではなく、下地の基材に合わせて好適なものを選べばよく、アルミなどの金属素材やポリカーボネートなどの樹脂素材等を使用することが出来る。シートは、カバー材上に接着層22を介して設けられている。接着層は例えば、接着剤や両面テープなどが用いることができる。また、パネル表面に植生する植物は、蘇苔類植物を担持したシートに限られるものではなく、蘇苔類植物を土や保水材接着剤とともに吹き付けて担持してもよい。また、植物は、蘇苔類植物に限らず、例えばセダム類やハーブ類を担持してもよいが、耐久性や取り付けやすさを考慮すると、蘇苔類植物が好ましい。
【0024】
図4には、図3に示した、カバー材基材の表面に設ける蘇苔類植物を担持したシートの具体例を断面図で示す。図4は、不織布シート24上に蘇苔類植物配偶体25が載置され、さらにその上から、水溶性成分であるポリビニルアルコール(PVA)のシート26が被せられている。PVAは、水の存在下で粘着性を示すため、不織布シートに蘇苔類植物を載置してPVAシートを被せた後に水を少量ふりかけることによって、PVAの粘着性により蘇苔類植物が不織布シート上に担持される。また、PVAは水溶性であり経時的に雨水などで流されてゆく。蘇苔類植物が不織布シートに固定化されていない初期段階ではPVAが固定の補助の役割をし、蘇苔類植物が生育してシートに十分に固定化される頃にはPVAは流されており、蘇苔類植物の生育の妨げとならないようになっている。また、上面に被せるPVAのシートには、非水溶性繊維を含有させておいてもよい。非水溶性繊維を含有させておくことにより、PVAが流出した後も、非水溶性分が表面に残り、蘇苔類植物の脱落を長期に渡り防止することが出来る。また、その含有繊維量をPVAに対し5〜20重量%程度にしておくことで、表面に繊維が残っても蘇苔類植物の生育を阻害しないようにすることができる。
【0025】
図4に示す蘇苔類植物担持シートとカバー材基材の間に保水層を設けてもよい.。保水層を設けることによって、雨水を蓄えることができ、無降雨期間にも蓄えた水で蘇苔類植物の生育を促すことができると共に、ヒートアイランドの緩和効果も高い。保水層に用いる保水材は特に限定されるものではないがフェルト材や吸水ポリマー、ウレタンフォーム等が好適である。
【0026】
また、図4に示すPVAのシートのかわりに、吸水ポリマーシートを被せてあってもよい。この時、ポリマーシートがメッシュ状や網目状のものを用いれば、苔植物へ太陽光が十分にあたり生育を促すことが出来る。またシートの目の間から苔植物が生育し易いため好ましい。シートで苔植物を挟み込むことにより、苔植物の脱落を防止することができ、また、吸水性のポリマーシートを用いることにより、苔植物の生育に必要な水分を十分に供給することができる。例えば防音壁や壁面等の垂直面や傾斜面に苔植物担持体を施工した場合、水分は壁に沿って流れてしまい、無降雨期間が続いてもポリマーシートが水分を蓄えており、保持している水を徐々に蒸散してコケの周りの環境湿度を保持することで苔植物の生育を常に促進することが出来る。また、吸水性ポリマーシートは、生分解性を有し、苔植物の発育にしたがって消滅するようにしておくとよい。
【0027】
また、他のシートの例を図5に示す。カバー材基材21の表面に設ける蘇苔類植物を担持したシート23は、透水性基材27上に、蘇苔類植物と水溶性繊維と非水溶性繊維とが混合され絡み合った状態のもの28が設けられているものである。蘇苔類植物と繊維の混合物は、透水性基材27にも絡みつき固定されている。このシートの形成方法を以下に簡潔に述べる。水溶性繊維と非水溶性繊維とを適量水に分散させ、さらに蘇苔類植物を溶液中に加えて、ミキサーで十分に攪拌し、透水性のある基材の上から流し込むと、水分は基材を通過して流れ落ち、繊維成分と蘇苔類植物が基材の上面に残る。これを乾燥させると、透水性の基材上にほぼ均一の厚さで、蘇苔類植物と水溶性繊維と非水溶性繊維とが混合され絡み合った蘇苔類植物担持シートを得ることができる。このシートは、蘇苔類植物と繊維質を簡単に且つ良好に絡み合わせることができ、さらに、基材へも繊維質が入り込み易いため、基材から蘇苔類植物が脱落しにくく、好適に基材上へ蘇苔類植物を担持できる。また繊維質も少量で担持できるため、苔植物の発芽や生育を妨げることがない。また、さらに上から水溶性シートを載置してもよい。
【0028】
また、カバー材基材の表面に設ける蘇苔類植物を担持したシートとして、繊維等の基材上に苔を載置して、その上からウェッブと呼ばれる繊維を載せてニードルパンチで打ち込み、その繊維の絡み合いによって蘇苔類植物を基材上に固定化させたシートであってもよい。
【0029】
また、カバー材基材の表面に設ける蘇苔類担持シートには、人工芝のパイルをタフティングして取り付けてもよい。図6には、図4に示すシートに人工芝のパイルを打ち込んだ具体例を断面図にて示す。不織布シート24、蘇苔類植物の層25、PVAシート26を貫くように人工芝のパイル29が取り付けられている。蘇苔類植物を担持したシートに、太陽光の入射が妨げられない程度に人工芝を取り付けることで、蘇苔類植物の生育や光合成を妨げることなく、人工芝により見た目が青々とした良好な外観を具備させたものとなる。また、人工芝を取り付けることで、蘇苔類植物の外力からの保護、乾燥の抑制、風からの保護等を図ることができ、苔植物の定着や生育を促進することができる。また、蘇苔類植物を介装したシートを貫くように人工芝のパイルをシートに直接タフティングして人工芝を形成することによって、シートを強固に挟み込むことができ、シートの剥がれ、蘇苔類植物の脱落や偏りを防ぐことができる。また、図4に示すシートだけでなく、パイルがタフティングできる蘇苔類担持シートであれば、人工芝を取り付けることができる。
【0030】
カバー材を取り付けることによって緑化リフレッシュする道路付帯設備は、前記防音壁のほか、道路に付帯して設けられる設備であれば、特に限定されるものではない。例えば、図7は、高架道路が示されており、側縁には壁高欄31が立設され、また壁高欄の上部には図1の如き防音壁32が設けられ、その他、中央分離帯33、桁裏面吸音板34、桁美粧板35などが設けられている場合がある。それら、壁高欄31、防音壁32、中央分離帯33、桁裏面吸音板34、桁美粧板35等の外面にカバー材2が取り付けられて、緑化リフレッシュされてもよい。また、桁脚美粧板が取り付けられていれば、この脚美粧板にカバー材2を取り付けて緑化リフレッシュしてもよく、美粧板が無い場合は、直接橋脚36に直接カバー材2を取り付けて緑化リフレッシュしてもよい。
【0031】
図8は、掘割道路が示されており、掘割吸音板42、高欄43などの道路付帯設備が設けられている場合があり、これらの外面にカバー材2を取り付けることによって、緑化リフレッシュされても良い。また、掘割道路の壁面41にも、カバー材2を取り付けて緑化することが出来る。
【0032】
また、図9は、歩車道を示した図である。道路付帯設備として、防音壁51、中央分離帯52、そして歩車道の境界には、歩車道分離用の低層防音壁53等が設けられている場合があり、これら防音壁51、中央分離帯52、低層防音壁53等の外面にカバー材2が取り付けられることによって、緑化リフレッシュされてもよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明による緑化リフレッシュ方法では、既存の道路付帯設備の外面に植物を植生させたカバー材を取り付け、このカバー材の外面である緑化面を道路付帯設備のあたらしい外面とするので、新規に取り替える場合に比べて、非常に容易かつ安価で短期間に緑化を行うことが出来る。とくに、既設面積の大きい防音壁のパネルに本発明の緑化リフレッシュ方法を適用すれば、緑化の必要な都市部で容易に大面積を緑化することが出来る。
【0034】
緑化をすることにより、ヒートアイランド現象を緩和し、さらには炭酸ガスの固定化、窒素酸化物の吸収などの大気浄化効果も期待できる。また、ドライバーへの圧迫感も緩和することもできる。
【0035】
また、植物に蘇苔類植物を用いることにより、土壌が不要で簡単に表面に固定化出来、乾燥などにも強く、光合成性能や保水性能の優れた、極めて優れた緑化をすることができる。また、灌水装置などを必要としないため、非常に安価で簡便に施工することができる。さらに保水性物質と組み合わせることで、雨水等を一時的に蓄積し、保水性物質から除所に水分を蒸散させることができ、コケの周りの環境湿度を保持して、湿潤状態を長く保ち生育を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施の一形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係わる実施の一形態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係わる実施の一形態を示す断面図である。
【図4】本発明に係わる蘇苔類植物を担持したシートの一例を示す断面図である。
【図5】本発明に係わる蘇苔類植物を担持したシートの一例を示す断面図である。
【図6】本発明に係わる蘇苔類植物を担持したシートの一例を示す断面図である。
【図7】本発明による実施の一形態を示す説明図である。
【図8】本発明による実施の一形態を示す説明図である。
【図9】本発明による実施の一形態を示す説明図である。
a 蒸散水
1 防音壁
11 支柱
12 防音パネル
13 防音パネルの前面
14 防音パネルの背面
15 取付材
2 緑化カバー材
2a 緑化カバー材
2b 緑化カバー材
2c 緑化カバー材
2d 緑化カバー材
21 カバー材の基材
22 接着層
23 蘇苔類植物担持シート
24 不織布シート
25 蘇苔類植物の層
26 ポリビニルアルコール(PVA)シート
27 透水性基材
28 蘇苔類植物と繊維とが混合され絡み合った状態のもの
29 人工芝のパイル
31 壁高欄
32 防音壁
33 中央分離帯
34 桁裏面吸音板
35 桁美粧板
36 橋脚
41 掘割道路の壁面
42 掘割吸音板
43 高欄
51 防音壁
52 中央分離帯
53 低層防音壁[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a method for refreshing greenery of road facilities.
[0002]
[Prior art]
Road-related facilities include soundproof walls, wall railings, tunnel interior boards, girder backing sound absorbing boards, girder decorative boards, elevated legs, viaducted leg decorative boards, wall surfaces of moat split roads, moat split sound absorbing boards, guard rails, fences, railing, There are signs.
[0003]
A method has been proposed in which these roadside facilities are greened by plants to mitigate the heat island phenomenon in summer and to purify polluted air such as automobile exhaust gas. Plants are also suitable for maintaining aesthetics, and greening inorganic road-related equipment such as soundproof walls has the effect of reducing the feeling of pressure on pedestrians and drivers.
[0004]
A number of methods for greening road-related facilities have been proposed so far.For example, a method in which a soil layer is provided inside a soundproof wall and vegetation is projected on the outside so that plants protrude therefrom, and these are panelized Some of them have been combined and can be mounted by combining them. Further, there are also some which are provided with irrigation equipment so that water is supplied thereto, or with a structure in which rainwater is efficiently supplied. (For example,
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2002-97611 A [Patent Document 2]
JP 2001-320968 A [Patent Document 3]
JP 2000-178927 A [Patent Document 4]
JP 2000-80613 A [Patent Document 5]
Patent Publication No. 2908691 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, many of the greening methods that have been proposed so far require that the ancillary road facilities themselves have a structure that presupposes greening.If you want to green existing facilities, you do not have to replace all of the facilities themselves. Not be. This is because growing an organism called a plant requires irrigation equipment and a groundwork for plant vegetation. In the case of a new construction, such a system can be used, but if the existing facilities for roads are to be greened, the existing products must be replaced. Replacement requires removal of existing products and new construction work, which is extremely troublesome, requires long-term traffic regulation, and increases costs. There is also the problem of waste disposal.
[0007]
Therefore, the present invention has been made in view of the above-mentioned problems, and is a method for attaching greenery to an existing road auxiliary facility, which is easy and inexpensive on site, and in a short period of time, greening and refreshing the road auxiliary facility. Is to be provided.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention has the following configuration. That is, the present invention is characterized in that a cover material in which plants are vegetated on the outer surface is attached to the outer surface of the existing road accessory, and the outer surface of the cover is used as a new outer surface of the road accessory.
[0009]
The refreshing method of the present invention attaches a cover material to the outer surface of the existing road auxiliary equipment, and makes the outer surface of the cover material a new external surface of the road auxiliary equipment. It can be easily refreshed and costs only cover material, so it is inexpensive, has no waste disposal problems, and is completed in a short time, so there is no need for long-term traffic regulation. Furthermore, the quality of the plant is stable because the plant is vegetated in advance in a factory or the like simply by attaching a cover material at the site.
[0010]
Road auxiliary equipment that is refreshed by the cover material is not particularly limited, but includes, for example, a soundproof wall, a wall balustrade, a tunnel interior plate, a girder back sound absorbing plate, a girder beautiful decorative plate, an elevated leg, a viaduct leg decorative plate, There are a wall surface of a moat road, a moat sound absorbing plate, a guard rail, a fence, a railing, a sign, and the like.
[0011]
The material of the cover material is not particularly limited, and metals such as iron and steel, aluminum alloys and stainless steel, inorganic materials such as ceramics, and synthetic resins are appropriately used. Further, the shape of the cover material is not limited, but a thin plate-like material is preferable in consideration of architectural limitations. The cover material may be of the same form as the outer surface of the existing road auxiliary equipment, but may be different from the existing outer surface. For example, in order to increase the area of greening, irregularities such as a mountain shape may be added, or the projection may be made to protrude to the front within the construction limit so that it is easy to hit by rain.
[0012]
The plant is characterized by being a bryophyte plant. Since bryophytes do not require soil in particular, they can be greened as a very thin layer (thin layer greening). Therefore, greening is possible regardless of the location without worrying about architectural limitations, and greening can be performed very lightly, which is suitable for vegetation on the surface of the cover material. In addition, even if the dry state is long, it will only be in a temporary death state, will not die, and can be regenerated if water is given again. Therefore, watering equipment was indispensable in the conventional greening method using plants, but if bryophytes are used, watering equipment is not required, the equipment does not need to be large, and construction can be performed at low cost and easily. It is. Further, since it is not always necessary to supply water for maintaining the plants, there is almost no maintenance cost. Also, since the efficiency of photosynthesis of bryophytes is not much different from that of trees and lawns, it is suitable for air purification such as fixation of carbon dioxide and absorption of nitrogen oxides. In addition, the water retention is high, and a high effect can be expected to alleviate the heat island phenomenon.
[0013]
In addition, bryophytes can be broadly classified into those that are tropic, half-day negative, and day negative, and those that require sunlight for growth, those that do not need much sunlight, and those that do not need sunlight. There is. For example, sun-negative or half-day-negative bryophytes may be used in places that are not exposed to sunlight or difficult to reach due to the installation direction. In addition, even in a setting place where the sun does not partially reach, such as a downward slope of a convex part, if the upward side, use a daylight-friendly thing and use a day-negative or half-day negative thing for a downward slope. Good.
[0014]
If a bryophyte plant is made into a sheet in advance and attached to the panel surface, it can be easily vegetated on the panel surface. In addition, if a water-retentive substance is provided on the back or inside of the sheet when processing it into a sheet, rainwater is temporarily retained in the water-retentive substance even with a small amount of rainfall, and moss is evaporated by water evaporating from the water-retentive substance. , The humid state can be maintained for a long time, and the growth can be promoted.
[0015]
When a bryophyte plant is used, a bryophyte plant and artificial turf may be combined. Since bryophytes grow slowly, their appearance is not very good until moss grows to some extent at the beginning of construction. Therefore, if artificial grass and moss are combined and pasted on the surface of the panel, the appearance will be beautiful even when placed at the beginning of construction. It also has an effect of preventing the bryophytes from falling off due to wind, vibration, or the like. Furthermore, the artificial turf is made of biodegradable or photo-degradable plastic, so that the artificial turf can be decomposed over time, and when the moss grows sufficiently, the artificial turf will decay and disappear. If the moss grows sufficiently and the artificial turf is no longer needed, it is possible to finally produce a moss-only greening panel without maintenance.
[0016]
In addition, road ancillary equipment includes soundproof walls, wall railings, tunnel interior boards, girder back sound absorbing boards, girder decorative boards, elevated legs, viaducted leg decorative boards, moat roads, moat split sound absorbing boards, guard rails, fences, railing , Markers, at least one selected from the group consisting of: Since these road-related facilities are installed in a wide section mainly in the city, if the greening cover material of the present invention is applied to these, it is possible to easily green the road over a wide area. In addition, it is close to emission sources such as automobiles, and can also be expected to have an air purification function.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings. 1 and 2 show an embodiment of a greening refresh method according to the present invention. FIG. 1 shows a state in which the front surface of the soundproof wall is greened and refreshed.
[0018]
In FIG. 1,
[0019]
This cover material may have the same form as the existing outer surface, as shown in FIG. 1a, or may be different. For example, it may be a mesh panel shape joined in a grid like 2b, or the outer surface may be made uneven so as to increase the surface area as shown in 2c.
[0020]
The method of attaching the cover member to the soundproof panel is not particularly limited, and an appropriate attachment method such as riveting, fitting, an adhesive, an adhesive, or a clip-shaped jig is adopted.
[0021]
Further, the
[0022]
Also, as shown in FIG. 2, a cover material may be attached to the
[0023]
FIG. 3 is a cross-sectional view illustrating an example of a configuration of a cover material used for greening refresh. A
[0024]
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a specific example of the sheet supporting the bryophyte plant provided on the surface of the cover material substrate shown in FIG. In FIG. 4, a
[0025]
A water retention layer may be provided between the bryophyte-bearing sheet shown in FIG. 4 and the cover material substrate. . By providing the water retaining layer, rainwater can be stored, and the stored water can promote the growth of bryophyte plants even during periods of no rainfall, and also has a high heat island mitigation effect. The water-retaining material used for the water-retaining layer is not particularly limited, but a felt material, a water-absorbing polymer, urethane foam and the like are preferable.
[0026]
Further, a water-absorbing polymer sheet may be covered instead of the PVA sheet shown in FIG. At this time, if a polymer sheet having a mesh shape or a mesh shape is used, the moss plant can be sufficiently exposed to sunlight to promote growth. It is also preferable because moss plants easily grow between the eyes of the sheet. The moss plant can be prevented from falling off by sandwiching the moss plant between the sheets, and the water necessary for growing the moss plant can be sufficiently supplied by using the water-absorbing polymer sheet. For example, when a moss plant carrier is installed on a vertical surface or an inclined surface such as a soundproof wall or a wall surface, moisture flows along the wall, and the polymer sheet accumulates moisture even during a period of no rainfall. By gradually evaporating the water and maintaining the environmental humidity around the moss, the growth of moss plants can always be promoted. Further, the water-absorbing polymer sheet has biodegradability, and should be extinguished as the moss grows.
[0027]
FIG. 5 shows an example of another sheet. The
[0028]
In addition, as a sheet carrying a bryophyte plant provided on the surface of the cover material base material, moss is placed on a base material such as fiber, and a fiber called a web is placed from above, and driven with a needle punch, It may be a sheet in which bryophytes are immobilized on a substrate by entanglement of fibers.
[0029]
Further, a pile of artificial turf may be tufted and attached to the moss-carrying sheet provided on the surface of the cover material substrate. FIG. 6 is a cross-sectional view showing a specific example in which a pile of artificial turf is driven into the sheet shown in FIG. An
[0030]
There is no particular limitation on the road-related facilities that are greened and refreshed by attaching the cover material, as long as they are facilities provided alongside the road in addition to the soundproof walls. For example, FIG. 7 shows an elevated road, in which a
[0031]
FIG. 8 shows a digging road, and in some cases, road supplementary equipment such as a digging
[0032]
FIG. 9 is a diagram showing a footpath. In some cases, a sound-insulating
[0033]
【The invention's effect】
In the greening refreshing method according to the present invention, a cover material in which plants are vegetated is attached to the outer surface of the existing road auxiliary equipment, and the greenery surface, which is the outer surface of the cover material, is a new outer surface of the road auxiliary equipment. It is very easy and inexpensive and can be planted in a short period of time. In particular, when the greening refresh method of the present invention is applied to a soundproof wall panel having a large existing area, a large area can be easily greened in an urban area where greening is required.
[0034]
By greening, the heat island phenomenon is mitigated, and further, an air purification effect such as fixation of carbon dioxide gas and absorption of nitrogen oxides can be expected. Also, the feeling of pressure on the driver can be reduced.
[0035]
Further, by using a bryophyte plant as a plant, soil can be easily fixed to the surface without the need for soil, it is resistant to drying and the like, and it is possible to achieve extremely excellent greening with excellent photosynthesis performance and water retention performance. In addition, since an irrigation device or the like is not required, construction can be performed very inexpensively and simply. In addition, by combining with water-retaining materials, it can temporarily accumulate rainwater, evaporate water from the water-retaining materials to the exclusion sites, maintain the environmental humidity around the moss, keep the moist state for a long time, and grow Can be promoted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment according to the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a sectional view showing an embodiment according to the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing an example of a sheet supporting a bryophyte plant according to the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing an example of a sheet supporting a bryophyte plant according to the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing an example of a sheet supporting a bryophyte plant according to the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing an embodiment according to the present invention.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing an embodiment according to the present invention.
FIG. 9 is an explanatory diagram showing an embodiment according to the present invention.
a
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