JP2004272508A - 生体識別の不正使用検知方法及びシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生体特徴認識部120は識別対象の生体情報を入力データとして取得する。ネガティブデータ検出部130は、先ず、入力データがネガティブデータ記憶部150に保存された不正データであるネガティブデータと一致するかを比較する。一致した場合は不正データと判定する。次に、入力データと登録データ格納部140の登録データと一致するかを比較する。一致した場合は不正データと判定し、一致しない場合は再度生体情報を取得する。そして、前回の入力データと今回の入力データとが一致するか比較し、一致した場合は不正データと判定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、指紋、虹彩、顔等、生体情報を用いて個人識別を行う際に、登録データの不正使用を検知する生体識別の不正使用検知方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、指紋、虹彩、顔といった生体情報による個人識別技術が知られている。例えば、虹彩を用いた識別の場合、虹彩のパターンから生成したアイリスコードを登録データとして予め用意しておく。そして、個人識別を行う場合、識別対象となる被験者の虹彩を撮影し、この虹彩画像からアイリスコードを生成して登録データと比較し、本人認証を行う(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−278941号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような識別において、人工物の使用等によるなりすましが発生した場合、それが不正データであるか否かを判断することができなかった。即ち、その人工物の生体情報が登録データと一致していれば本人であると認識されてしまい、不正使用を検知することができなかった。例えば、虹彩による識別の場合、被験者の眼画像を写真に撮り、これを被験者になりすまして使用することが考えられる。また、虹彩パターンを印刷したコンタクトレンズの着用といった不正使用も考えられる。このような不正使用への対策として、眼画像の反射率の相違等によりなりすましを検知するといった技術も考えられているが、検出精度を高めるためには構成が複雑でコスト高になってしまう等の問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉
不正データに該当する生体情報を予め登録し、識別対象の生体情報と、予め登録した不正データとが一致した場合、識別対象の生体情報は不正データであると判定する生体識別の不正使用検知方法。
【0006】
〈構成2〉
識別対象の生体情報を複数回取得し、複数回の生体情報が一致した場合、識別対象の生体情報は不正データであると判定することを特徴とする生体識別の不正使用検知方法。
【0007】
〈構成3〉
予め登録した生体情報に対して、識別対象の生体情報を比較して生体識別を行う場合、識別対象の生体情報と予め登録した生体情報とを比較した結果、一致した場合、識別対象の生体情報は不正データであると判断し、そうでなかった場合は、識別対象の生体情報を複数回取得し、複数回の生体情報が一致した場合、識別対象の生体情報は不正データであると判定することを特徴とする生体識別の不正使用検知方法。
【0008】
〈構成4〉
構成2または3に記載の生体識別の不正使用検知方法において、不正データに該当する生体情報を予め登録し、識別対象の生体情報と、予め登録した不正データとが一致した場合、識別対象の生体情報は不正データであると判定する生体識別の不正使用検知方法。
【0009】
〈構成5〉
識別対象の生体情報を取得する生体特徴認識部と、生体特徴認識部で取得した識別対象の生体情報と、予め登録した不正データに該当する生体情報とを比較し、これら生体情報が一致した場合、識別対象の生体情報は不正データであると判定するネガティブデータ検出部とからなる生体識別の不正使用検知システム。
【0010】
〈構成6〉
識別対象の生体情報を取得する生体特徴認識部と、生体特徴認識部で複数回取得した識別対象の生体情報が一致した場合、識別対象の生体情報は不正データであると判定するネガティブデータ検出部とからなる生体識別の不正使用検知システム。
【0011】
〈構成7〉
予め登録した生体情報に対して、識別対象の生体情報を比較して生体識別を行う場合に、前記識別対象の生体情報を取得する生体特徴認識部と、識別対象の生体情報と、予め登録した生体情報とを比較した結果、これら生体情報が一致した場合、識別対象の生体情報は不正データであると判定し、そうでなかった場合は、識別対象の生体情報を複数回取得し、複数回の生体情報が一致した場合、識別対象の生体情報は不正データであると判定するネガティブデータ検出部とを備えたことを特徴とする生体識別の不正使用検知システム。
【0012】
〈構成8〉
構成6または7に記載の生体識別の不正使用検知システムにおいて、生体特徴認識部で取得した識別対象の生体情報と、予め登録した不正データに該当する生体情報とを比較し、これら生体情報が一致した場合、識別対象の生体情報は不正データであると判定するネガティブデータ検出部とからなる生体識別の不正使用検知システム。
【0013】
〈構成9〉
構成7に記載の生体識別の不正使用検知システムにおいて、生体特徴認識部およびネガティブデータ検出部とは別体に設けられ、予め登録した生体情報を格納する外部記録媒体と、外部記録媒体から予め登録した生体情報を取得するネガティブデータ検出部とを備えたことを特徴とする生体識別の不正使用検知システム。
【0014】
〈構成10〉
構成9に記載の生体識別の不正使用検知システムにおいて、生体特徴認識部およびネガティブデータ検出部とは別体に設けられ、予め登録した不正データに該当する生体情報を格納するネガティブデータベースと、ネガティブデータベースより不正データを取得し、生体特徴認識部で取得した識別対象の生体情報と、不正データに該当する生体情報とを比較し、これら生体情報が一致した場合、識別対象の生体情報は不正データであると判定するネガティブデータ検出部とを備えたことを特徴とする生体識別の不正使用検知システム。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて詳細に説明する。
《具体例1》
〈構成〉
図1は、本発明の生体識別の不正使用検知システムの具体例1を示す構成図である。
図示のシステムは、個人識別端末100がネットワーク200を介してサーバ300に接続されることにより構成されている。尚、図面では、個人識別端末100を1台のみ示しているが、複数台の個人識別端末100がネットワーク200に接続されているとする。
【0016】
個人識別端末100は、生体情報によって個人識別を行うための端末であり、パーソナルコンピュータ等で構成されている。この個人識別端末100は、端末情報格納部110、生体特徴認識部120、ネガティブデータ検出部130、登録データ格納部140、ネガティブデータ記憶部150を備えている。
端末情報格納部110は、個人識別端末100のネットワークアドレスといった個人識別端末100を識別するための情報を格納する機能部である。
生体特徴認識部120は、例えば、生体情報(指紋、顔、虹彩、血管、音声等)を検出するカメラやセンサ等の生体情報取得手段と、このような生体情報取得手段で取得した生体情報をコード化するといったデータ変換手段と、データ変換手段でデータ化された生体情報データと、後述する登録データ格納部140に格納されている登録データとを比較して本人認証を行う個人識別手段とからなる機能部である。尚、これら生体情報取得手段〜個人識別手段は公知であるため、これらの図示は省略している。
【0017】
ネガティブデータ検出部130は、生体特徴認識部120で取得された生体情報データが、ネガティブデータ記憶部150に記憶されたネガティブデータ(不正データ)に一致するか否か、あるいは未知のネガティブデータ(登録データのデットコピーや、生体データから作成したコピー)であるかを判定する機能部である。また、ネガティブデータ検出部130は、未知のネガティブデータの場合、サーバ300に向けてこれを通知する機能を有している。また、このネガティブデータ検出部130および上述した生体特徴認識部120は、それぞれの機能に対応したソフトウェアと、これらのソフトウェアを実行するためのプロセッサや記憶装置等のハードウェアとを用いて構成されている。
【0018】
登録データ格納部140は、この個人識別端末100を使用可能なユーザ、あるいはネットワーク200にアクセス可能なユーザの生体情報データを登録データとして格納する機能部であり、ハードディスク装置等の不揮発性記憶装置内に実現されている。
ネガティブデータ記憶部150は、過去に不正使用された、あるいは不正使用される可能性のある生体情報コードをネガティブデータとして記憶する機能部であり、メモリ上に実現されている。このネガティブデータとは、過去に盗難に遭った登録データや、人工指、義眼、写真等、人工的に作成されたと思われる指、眼、顔などから得られた登録データが該当する。尚、このネガティブデータは、サーバ300に設けられたネガティブデータベース330から予め契約、登録された端末に向けて配信されるものである。
【0019】
ネットワーク200は、個人識別端末100とサーバ300とを通信接続するためのネットワークであり、例えば、インターネットであるが、その伝送媒体やプロトコル等は特にどのようなものであってもよい。
【0020】
サーバ300は、個人識別端末100の管理とネガティブデータの管理を行うサーバコンピュータであり、ユーザ管理部310、データ管理部320、ネガティブデータベース(ネガティブDB)330を備えている。ユーザ管理部310は、個人識別端末100を使用する権限のあるユーザ名等の情報が蓄積され、新規ユーザ、既登録ユーザ等の判定も行う機能を有している。更に、端末情報の管理も行う機能を有している。即ち、ネガティブデータが、いつ、どの端末で、どのユーザを名乗った状況で得られたかを保存する機能を有している。
データ管理部320は、ネガティブデータベース330に蓄積されたネガティブデータを新規ユーザに対して発信する他、新たに検出されたネガティブデータを蓄積する機能を有している。また、他の端末に向け、新規検出のネガティブデータを配信する機能を有している。
【0021】
ネガティブデータベース330は、全ての個人識別端末100で検出されたネガティブデータを格納する機能部であり、データ管理部320によって、ネガティブデータの管理が行われるデータベースである。即ち、このネガティブデータベース330には、個人識別端末100で不正データであると判定されたネガティブデータが全て格納されている。また、これ以外にも、例えば、虹彩識別の場合では、デザインカラーコンタクトレンズといった生体情報が固有の特徴を示すようなものも登録されている。
【0022】
尚、上記ユーザ管理部310およびデータ管理部320は、それぞれの管理機能に対応したソフトウェアと、これらのソフトウェアを実行するためのプロセッサや記憶装置等のハードウェアとを用いて構成されている。
【0023】
〈動作〉
図2は、本具体例のネガティブデータ検出動作を示す説明図である。
このネガティブデータ検出動作は、個人識別端末100のネガティブデータ検出部130が実行するものである。
先ず、個人識別端末100の起動時、あるいは定期的にサーバ300よりネガティブデータベース330のネガティブデータがダウンロードされ、ネガティブデータ記憶部150は最新のデータに記憶されているとする(ステップS101)。
このような状態で、生体特徴認識部120から生体情報が入力される(ステップS102)と、ネガティブデータ検出部130において、入力されたデータが既知のネガティブデータであるかが判定される(ステップS103)。即ち、ネガティブデータ検出部130は、ネガティブデータ記憶部150に記憶されているネガティブデータを参照し、既知のネガティブデータであるかを判定する。この判定でネガティブデータと入力データが一致した場合は、過去に不正使用された生体情報データであるとして照合を拒否する(ステップS104)。
この場合、ネガティブデータ検出部130より不正使用を示すデータが生体特徴認識部120に通知し、生体特徴認識部120は、図示しない表示部にその旨を表示する。また、ネガティブデータ検出部130は、この情報をサーバ300に通知する。サーバ300は、ユーザ管理部310にて、この情報をネガティブデータベース330に蓄積する。
【0024】
上記ステップS103において、入力データがネガティブデータに一致しない場合、ネガティブデータ検出部130は、次に、登録データ格納部140の登録データと一致するかを判定する(ステップS105)。このステップS105において一致した場合、その入力データは登録データが盗まれた可能性があるとして不正データと判定する(ステップS106)。即ち、生体認証の特徴として、生体情報が微妙に毎時変化するということがある。従って、データの完全一致はあり得ない。完全一致が発生するのは、登録データが不正に取得され、それが入力データとして使用された場合に限られる。この時の入力データは新規のネガティブデータの可能性が高いとして、ネガティブデータ検出部130は、サーバ300に送信し、サーバ300では、これをネガティブデータベース330に格納する。
【0025】
尚、上記ステップS103、ステップS105の一致判定および後述するステップS108の一致判定において、値の一致とは測定誤差等を含んだ範囲での一致であることを意味している。
【0026】
一方、上記ステップS105において、入力データと登録データとが完全一致ではない場合、ネガティブデータ検出部130は、その情報を生体特徴認識部120に通知する。これにより生体特徴認識部120は、生体情報の再入力を求める。生体情報が再入力されると(ステップS107)、ネガティブデータ検出部130は、前回の入力データと今回の入力データとが一致するかを判定する(ステップS108)。このステップS108において、データが一致した場合は、人工物が使用された可能性が高いと判定する(ステップS109)。即ち、ユーザが正当に自身の生体情報を入力している場合、入力の度に生体情報データが変化する。例えば、虹彩の場合は、瞳孔が微妙に収縮することによりデータが変化する。また、指紋の場合は、指は弾性を持つため、指をセンサに押しつける度にマニューシャ等の位置が微妙に変化する。また、別途温度センサや脈拍センサを使用し、温度や脈拍のデータを用いてもよい。一方、義眼や人工指といったものでは、何度使用しても生体情報データの差異は極めて小さい。このため、複数回の入力データの差を評価し、これが極めて小さい場合は人工物が使用された可能性が高いと判断することができる。また、このような場合も、ネガティブデータ検出部130は、不正データと判定した生体情報データをサーバ300に送信する。
【0027】
一方、上記ステップS108において、前回の入力データと今回の入力データの差が所定値以上ある場合は、入力データが変化しているとして、生体情報がネガティブデータである可能性が低い旨、ネガティブデータ検出部130から生体特徴認識部120に通知される。これにより、生体特徴認識部120では、登録データと入力データとがある有限の距離範囲内にあるか否かで本人認証を行う(ステップS110)。尚、この本人認証処理については公知であるため、ここでの説明は省略する。
【0028】
〈効果〉
以上のように、具体例1によれば、ネガティブデータをサーバ300で管理し、このネガティブデータを個人識別端末100に配信するようにしたので、不正に取得した生体データの使用を容易かつ確実に検知できるだけでなく、本システムを使用するため申請あるいは対価を支払ったユーザまたは端末は、自身と自端末の不正使用を防止できるだけでなく、他の端末に不正使用アタックされた生体情報のデータが得られるため、セキュリティレベルを上げることができる。
【0029】
また、入力データと登録データとの一致性および連続入力に対する入力データの一致性を検出することで、未知の不正使用に対しても対応できる。即ち、登録データそのものをデットコピーしたり、あるいは正当な被験者の生体特徴を入手したとしても、このようなデータの一致性の検出により、その不正使用を検知することができる。
【0030】
《具体例2》
具体例2は、登録データを個人識別端末100の外部に設けたものである。即ち、セキュリティレベルを上げるためには、生体情報の登録データやネガティブデータは、生体特徴認識部120やネガティブデータ検出部130とは分離して保存されている方が望ましい。このような観点から、具体例2では、登録データをICカード等の外部記録媒体に記録し、個人認識が必要となる度にユーザが外部記録媒体を端末にセットし、データをやり取りするようにしたものである。
【0031】
〈構成〉
図3は、具体例2の構成図である。
図示のシステムは、個人識別端末100aがネットワーク200を介してサーバ300に接続されることにより構成され、ネットワーク200およびサーバ300の構成は具体例1と同様である。
【0032】
個人識別端末100aは、具体例1と同様に、生体情報によって個人識別を行うための端末であるが、登録データとネガティブデータは端末内に保存されていない点が具体例1とは異なっている。
即ち、個人識別端末100aは、端末情報格納部110と、生体特徴認識部120と、ネガティブデータ検出部130aからなり、個人識別端末100a外部に、登録データ160aを有する外部記録媒体160を備えている。この外部記録媒体160は、例えばICカードからなるもので、そのメモリ部に個人識別端末100aを利用する権限を有するユーザの生体情報の登録データ160aが記録されている。また、ネガティブデータ検出部130aは、照合動作開始時にサーバ300のネガティブデータベース330より最新のネガティブデータをダウンロードし、このダウンロードしたネガティブデータ150aを用いて不正データの検知を行うよう構成されている。
端末情報格納部110は具体例1と同様の構成であり、また、生体特徴認識部120は外部記録媒体160の登録データ160aと個人認証を行うよう構成されている以外は具体例1と同様の構成である。
【0033】
〈動作〉
図4は、具体例2のネガティブデータ検出動作を示す説明図である。
個人認識を行う場合、先ず、ユーザは自身が保持する外部記録媒体160を個人識別端末100aに挿入する(ステップS201)。これにより、生体特徴認識部120およびネガティブデータ検出部130aは、図示しないインタフェースを介して外部記録媒体160内の登録データ160aにアクセス可能となる。
次に、生体特徴認識部120から生体情報が入力される(ステップS202)と、ネガティブデータ検出部130aは、サーバ300に対して最新版のネガティブデータの配信依頼を行う(ステップS203)。これにより、サーバ300はネガティブデータベース330より最新版のネガティブデータを個人識別端末100aに配信する(ステップS204)。そして、ネガティブデータ検出部130aは、配信されたネガティブデータ150aを保持する。
【0034】
これ以降のステップS205〜ステップS212の動作は具体例1のステップS103〜ステップS110と同様である。即ち、最新のネガティブデータ150aと生体特徴認識部120で取得した入力データ、入力データと登録データ160a、連続した入力データ同士が比較され、新規ネガティブデータの場合は、サーバ300に蓄積される。
【0035】
〈効果〉
以上のように具体例2によれば、登録データ160aとネガティブデータ150aを個人識別端末100aとは分離して保存するようにしたので、具体例1の効果に加えて、より安全に登録データ160aとネガティブデータ150aによる入力データの不正使用の検知を行うことができる。
【0036】
《利用形態》
尚、上記具体例1において、登録データを個人識別端末100内に保存するようにしたが、サーバ300側に保存し、照合処理開始時等にダウンロードするよう構成してもよい。
また、具体例2において、登録データ160aとネガティブデータ150aの比較を行うようにしてもよい。即ち、登録データ160aがネガティブデータ150aに一致した場合は、外部記録媒体160の盗難、紛失等による不正使用の可能性が高いため、その時点で照合を拒否するよう構成する。更に、このような場合は、外部記録媒体160を個人識別端末100aにセットしたユーザも不正なユーザである可能性が高いため、図示しないカメラ等でその顔画像を取得し、サーバ300に保存するといった処理を追加してもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、不正データを予め登録し、照合時に識別対象の生体情報がこの不正データに一致した場合は、不正使用であると判定するようにしたので、不正使用の判定として、識別時に不正データとの比較処理を追加するだけといった、簡単な構成で実現することができ、かつ、確実に検出することができる。
また、本発明によれば、識別対象の生体情報を複数回取得し、これら複数回の生体情報の値が一致した場合、その生体情報は不正データであると判定するようにしたので、義眼や人工指等、人工的に作成された生体情報であってもその不正使用を検出することができ、個体識別のセキュリティ向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生体識別の不正使用検知システムの具体例1を示す構成図である。
【図2】具体例1のネガティブデータ検出動作を示す説明図である。
【図3】本発明の生体識別の不正使用検知システムの具体例2を示す構成図である。
【図4】具体例2のネガティブデータ検出動作を示す説明図である。
【符号の説明】
100、100a 個人識別端末
120 生体特徴認識部
130、130a ネガティブデータ検出部
140 登録データ格納部
150 ネガティブデータ記憶部
150a ネガティブデータ
160 外部記録媒体
160a 登録データ
330 ネガティブデータベース
Claims (10)
- 不正データに該当する生体情報を予め登録し、
識別対象の生体情報と、前記予め登録した不正データとが一致した場合、前記識別対象の生体情報は不正データであると判定する生体識別の不正使用検知方法。 - 識別対象の生体情報を複数回取得し、当該複数回の生体情報が一致した場合、当該識別対象の生体情報は不正データであると判定することを特徴とする生体識別の不正使用検知方法。
- 予め登録した生体情報に対して、識別対象の生体情報を比較して生体識別を行う場合、
前記識別対象の生体情報と前記予め登録した生体情報とを比較した結果、一致した場合、当該識別対象の生体情報は不正データであると判断し、
そうでなかった場合は、前記識別対象の生体情報を複数回取得し、当該複数回の生体情報が一致した場合、当該識別対象の生体情報は不正データであると判定することを特徴とする生体識別の不正使用検知方法。 - 請求項2または3に記載の生体識別の不正使用検知方法において、
不正データに該当する生体情報を予め登録し、
識別対象の生体情報と、前記予め登録した不正データとが一致した場合、前記識別対象の生体情報は不正データであると判定する生体識別の不正使用検知方法。 - 識別対象の生体情報を取得する生体特徴認識部と、
前記生体特徴認識部で取得した識別対象の生体情報と、予め登録した不正データに該当する生体情報とを比較し、これら生体情報が一致した場合、前記識別対象の生体情報は不正データであると判定するネガティブデータ検出部とからなる生体識別の不正使用検知システム。 - 識別対象の生体情報を取得する生体特徴認識部と、
前記生体特徴認識部で複数回取得した識別対象の生体情報が一致した場合、当該識別対象の生体情報は不正データであると判定するネガティブデータ検出部とからなる生体識別の不正使用検知システム。 - 予め登録した生体情報に対して、識別対象の生体情報を比較して生体識別を行う場合に、前記識別対象の生体情報を取得する生体特徴認識部と、
前記識別対象の生体情報と、前記予め登録した生体情報とを比較した結果、これら生体情報が一致した場合、前記識別対象の生体情報は不正データであると判定し、そうでなかった場合は、前記識別対象の生体情報を複数回取得し、当該複数回の生体情報が一致した場合、当該識別対象の生体情報は不正データであると判定するネガティブデータ検出部とを備えたことを特徴とする生体識別の不正使用検知システム。 - 請求項6または7に記載の生体識別の不正使用検知システムにおいて、
生体特徴認識部で取得した識別対象の生体情報と、予め登録した不正データに該当する生体情報とを比較し、これら生体情報が一致した場合、前記識別対象の生体情報は不正データであると判定するネガティブデータ検出部とからなる生体識別の不正使用検知システム。 - 請求項7に記載の生体識別の不正使用検知システムにおいて、
生体特徴認識部およびネガティブデータ検出部とは別体に設けられ、予め登録した生体情報を格納する外部記録媒体と、
前記外部記録媒体から前記予め登録した生体情報を取得するネガティブデータ検出部とを備えたことを特徴とする生体識別の不正使用検知システム。 - 請求項9に記載の生体識別の不正使用検知システムにおいて、
生体特徴認識部およびネガティブデータ検出部とは別体に設けられ、予め登録した不正データに該当する生体情報を格納するネガティブデータベースと、
前記ネガティブデータベースより不正データを取得し、前記生体特徴認識部で取得した識別対象の生体情報と、前記不正データに該当する生体情報とを比較し、これら生体情報が一致した場合、前記識別対象の生体情報は不正データであると判定するネガティブデータ検出部とを備えたことを特徴とする生体識別の不正使用検知システム。
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